JP2019059415A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパリインフォースとクラッシュボックスとの連結による大きな荷重が補強部材に作用されることを抑制できる車体構造を得る。【解決手段】本車両10では、補強部材42において下側ボルト56が通過する部分には切欠部46が形成されている。一方、クラッシュボックス16から延びた第2連結片50の車両前側には、保持部52が形成されており、保持部52は、切欠部46の内側に配置されてバンパリインフォース20の後壁部24の車両後側面へ当接されている。このため、下側ボルト56及び下側ナット58の締結荷重が大きくても、締結荷重が補強部材42に作用されることを抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両の車体構造に関する。
例えば、下記特許文献1には、車体構成部材の一態様であるBピラーの車幅方向内側面等に補強部材が設けられた構成が開示されている。この補強部材は、繊維強化樹脂材(一例として、繊維の長手方向が一定の炭素繊維強化樹脂材)によって形成されている。
ところで、このような車体構成部材の補強部材が設けられた側に、他の部材を設けて、この他の部材をボルト等の締結部材によって車体構成部材に締結することがある。このような構成では、補強部材には、締結部材が貫通可能な締結部材よりも大きな孔が形成される。このため、補強部材の孔に対応する部分では、締結部材が車体構成部材と他の部材とを締結した際の締結荷重(締付けトルク等)が大きいと、車体構成部材と他の部材との対向方向に沿った補強部材の寸法(厚さ)よりも車体構成部材と他の部材との間隔が小さくなるように車体構成部材と他の部材とが接近され、これによって、補強部材に大きな荷重(例えば、圧縮荷重)が作用される。
特開2015−160524号公報
本発明は、上記事実を考慮して、バンパリインフォースとクラッシュボックスとの連結による大きな荷重が補強部材に作用されることを抑制できる車体構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車体構造は、車体の一部を構成し、車幅方向を長手方向として配置されるバンパリインフォースと、前記バンパリインフォースの壁部の外側に設けられて前記バンパリインフォースを補強すると共に、前記バンパリインフォースの前記壁部の外側面を露出させる開口部が形成された補強部材と、前記バンパリインフォースの車両前後方向内側に設けられ、車両前後方向外側からの衝突荷重によって車両前後方向に潰れて前記衝突荷重を吸収するクラッシュボックスと、前記クラッシュボックスに設けられると共に前記バンパリインフォースの前記外側面に対向して配置され、前記バンパリインフォースの前記壁部へ連結される連結部と、車両前後方向に所定の厚さを有し、前記補強部材の前記開口部の内側に配置される保持部と、を備えている。
請求項1に記載の車体構造によれば、バンパリインフォースを補強する補強部材には開口部が形成され、これによって、補強部材において開口部が形成された部分では、バンパリインフォースの壁部の外側面が露出される。さらに、補強部材には開口部の内側には、保持部が設けられる。保持部は、車両前後方向に所定の厚さを有しており、このため、クラッシュボックスに設けられた連結部が、補強部材の開口部によって露出されたバンパリインフォースの壁部の外側面へ保持部の厚さ寸法以上に接近することを保持部が抑制する。
これによって、クラッシュボックスがバンパリインフォースへ連結された状態で、クラッシュボックスとバンパリインフォースとによって挟まれるような荷重が補強部材に作用されることを抑制できる。
また、前記補強部材は、繊維の長手方向が一定の方向とされた繊維強化樹脂材によって形成されると共に、前記開口部の周辺では、長手方向が前記一定の方向とは異なる方向とされた繊維を有する繊維強化樹脂材によって形成される構成を請求項1に記載の車体構造に付加してもよい。
このような構成の車体構造では、補強部材は、繊維の長手方向が一定の方向とされた繊維強化樹脂材によって形成される。また、補強部材における開口部の周辺では、長手方向が上記の一定の方向とは異なる方向とされた繊維を含んだ繊維強化樹脂材によって形成される。これによって、衝突荷重がバンパリインフォースに作用された際に、補強部材の開口部周辺での応力方向をコントロールできる。
以上、説明したように、請求項1に記載の車体構造では、バンパリインフォースとクラッシュボックスとの連結による大きな荷重が補強部材に作用されることを抑制できる。
第1の実施の形態に係る車幅方向左側のフロントサイドメンバの車両前側部分、車幅方向左側のクラッシュボックス、補強部材の車幅方向左側部分、バンパリインフォースの車幅方向左側部分の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る補強部材の車幅方向左側部分、バンパリインフォースの車幅方向左側部分の車両後側からの背面図である。 図3(A)は、図2の3−3線に沿って切った断面図で、図3(B)は、図3(A)の円Aの部分を拡大した断面図である。 第2の実施の形態に係る補強部材の車幅方向左側部分、バンパリインフォースの車幅方向左側部分の車両後側からの図2に対応する背面図である。 第3の実施の形態に係るバンパリインフォースの後壁部、補強部材の切欠部分、接着剤を示す図3(B)に対応する拡大断面図である。
次に、図1から図5の各図に基づいて本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本発明の一実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両10の前側(車両前側)を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示す。また、以下の各実施の形態を説明するにあたり、説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図1に示されるように、車両10は、車両10の強度部材又はサイドメンバとしてのフロントサイドメンバ12(図1では、車幅方向左側のフロントサイドメンバ12のみを図示している)。フロントサイドメンバ12は、車両の車幅方向左側及び車幅方向右側のそれぞれに設けられている(図1では、車幅方向左側のフロントサイドメンバ12のみを図示している)。フロントサイドメンバ12の長手方向は、略車両前後方向とされ、フロントサイドメンバ12の長手方向に対して直交する方向にフロントサイドメンバ12を切った断面形状は、例えば、略矩形の閉じ断面形状とされている。
このフロントサイドメンバ12の車両前側端部には、第1フランジ部14が形成されている。第1フランジ部14は、フロントサイドメンバ12の車両前側端部からフロントサイドメンバ12の外側で車両前後方向に対して直交する方向へ延出されている。また、フロントサイドメンバ12の車両前側には、クラッシュボックス16が設けられている。クラッシュボックス16は、車両前後方向に貫通した筒状とされ、クラッシュボックス16を車両前後方向に対して直交する方向に切った断面形状は、略多角形状(本実施の形態では、略矩形状)とされている。
クラッシュボックス16の車両後側端部には、第2フランジ部18が形成されている。第2フランジ部18は、フロントサイドメンバ12の第1フランジ部14に対して車両前後方向に対向されており、第2フランジ部18と第1フランジ部14とはボルト等の第1締結部材(図示省略)によって締結されている。これによって、クラッシュボックス16がフロントサイドメンバ12へ連結されて固定されている。
図1及び図3に示されるように、クラッシュボックス16の車両前側(車両前後方向外側)には、バンパリインフォース20が設けられている。バンパリインフォース20の長手方向は、略車幅方向とされている。バンパリインフォース20は、前壁部22、壁部としての後壁部24、上壁部26、下壁部28、中壁部30を備えている。前壁部22及び後壁部24は、板状とされおり、前壁部22及び後壁部24の厚さ方向は、概ね、車両前後方向とされている。前壁部22は、バンパリインフォース20の車両前側端の車両前側に配置されており、後壁部24は、前壁部22とバンパリインフォース20の車両前側端との間に配置され、バンパリインフォース20の車両前側でバンパリインフォース20の車両前側端と対向されている。
一方、バンパリインフォース20の上壁部26及び下壁部28は、板状とされており、上壁部26及び下壁部28の厚さ方向は、概ね、車両上下方向とされている。上壁部26は、バンパリインフォース20の前壁部22及び後壁部24の車両上側に設けられており、下壁部28は、前壁部22及び後壁部24の車両下側に設けられている。上壁部26及び下壁部28の各車両前側端は、前壁部22に繋がっており、上壁部26及び下壁部28の各車両後側端は、後壁部24に繋がっている。これによって、バンパリインフォース20をその長手方向に対して直交する方向に切ったバンパリインフォース20の断面形状は、閉じた矩形状(閉じ断面形状)とされている。
また、バンパリインフォース20の中壁部30は、板状とされており、中壁部30の厚さ方向は、概ね、車両上下方向とされている。中壁部30は、前壁部22と後壁部24との間における前壁部22及び後壁部24の車両上下方向中間部に設けられており、中壁部30の車両前側端は、前壁部22へ繋がり、中壁部30の車両後側端は、後壁部24へ繋がっている。
一方、図1から図3(A)の各図に示されるように、バンパリインフォース20の上壁部26には、一対の第1上孔部32が形成されている。図1及び図2に示されるように、これらの第1上孔部32は、車幅方向に互いに離れて設けられており、上壁部26を車両上下方向に貫通している。
また、図1から図3(A)の各図に示されるように、バンパリインフォース20の上壁部26の車両上側には、第1連結片34が設けられている。図1及び図3(A)に示されるように、第1連結片34の車両後側端部は、クラッシュボックス16の車両上側端部における車両前側部分へ繋がっており、第1連結片34は、クラッシュボックス16に一体にされている。図1から図3(A)の各図に示されるように、第1連結片34の車両前後方向中間部には、一対の第2上孔部36が形成されている。これらの第2上孔部36は、車両上下方向に第1連結片34を貫通しており、車両上下方向に上壁部26の第1上孔部32と対向されている。
図3(A)に示されるように、これらの第1上孔部32及び第2上孔部36には、第2締結部材を構成する上側ボルト38が貫通配置されている。上側ボルト38には、上側ボルト38と共に第2締結部材を構成する上側ナット40が螺合されており、第1連結片34は、上側ボルト38及び上側ナット40によってバンパリインフォース20の上壁部26へ締結固定されている。これによって、クラッシュボックス16の車両上側部分がバンパリインフォース20の車両上側部分へ一体的に連結されている。
一方、図1から図3(A)の各図に示されるように、バンパリインフォース20の車両後側(車両前後方向内側)には、補強部材42が設けられている。補強部材42は、ガラス繊維強化樹脂材、炭素繊維強化樹脂材等の繊維強化樹脂材によって薄肉板状(シート状)に形成されており、接着剤44(図3(B)参照)によってバンパリインフォース20の後壁部24の外側面(車両後側面)に貼付けられて固定されている。図1及び図2に示されるように、補強部材42の長手方向は、車幅方向とされており、補強部材42の車幅方向両端及び車両上下方向両端は、バンパリインフォース20の後壁部24の車幅方向両端の近傍及び車両上下方向両端の近傍に到達している。
また、補強部材42の長手方向両端側(車幅方向)には、それぞれ開口部としての切欠部46が形成されている(図1から図3(A)の各図では、車幅方向左側の切欠部46のみを図示している)。切欠部46は、補強部材42の車両下側端で開口されており、補強部材42を車両前後方向(補強部材42の厚さ方向)に貫通されている、このため、補強部材42において切欠部46が形成された部分では、バンパリインフォース20の後壁部24の外側面(車両後側面)が車両後側(車両前後方向内側)へ露出されている。
また、後壁部24において切欠部46と対向する部分には、一対の第1下孔部48が形成されている。図1及び図2に示されるように、これらの第1下孔部48は、後壁部24におけるバンパリインフォース20の中壁部30よりも車両下側に配置されており、車幅方向に互いに離れて設けられ、後壁部24を車両前後方向に貫通している。
一方、図1及び図2に示されるように、クラッシュボックス16の車両下側でバンパリインフォース20の後壁部24の車両後側(車両前後方向内側)には、連結部としての第2連結片50が設けられている。図1及び図3(A)に示されるように、第2連結片50は、板状とされており、第2連結片50の車幅方向寸法は、補強部材42の切欠部46における車両下側端の車幅方向寸法と同じ大きさとされている。
第2連結片50は、クラッシュボックス16の車両下側端から車両下側へ延びており、第2連結片50の車両下側部分は、補強部材42の切欠部46の車両後側(車両前後方向内側)に配置されている。第2連結片50の車幅方向寸法は、補強部材42の切欠部46における車両下側端の車幅方向寸法と同じ大きさとされており、第2連結片50を車両後側から見ると、第2連結片50の車幅方向両端は、切欠部46の車両下側端における車幅方向両端よりも車幅方向外側へはみ出ることがない。
さらに、第2連結片50には、保持部52が形成されている。保持部52は、第2連結片50の車両上側端部よりも車両下側に設けられている。第2連結片50において保持部52が形成された部分の車両前後方向寸法は、第2連結片50において保持部52が形成された部分よりも車両上側部分での車両前後方向寸法よりも大きくされている。これによって、保持部52の車両前側面は、第2連結片50において保持部52が形成された部分よりも車両上側部分での車両前側面よりも車両前側に配置されている。
保持部52の車両前後方向寸法(すなわち、第2連結片50において保持部52が形成された部分の車両前後方向寸法と第2連結片50において保持部52が形成された部分よりも車両上側部分での車両前後方向寸法との差)は、補強部材42の厚さ(車両前後方向)寸法と同じ大きさにされている。第2連結片50において保持部52が形成された部分よりも車両上側部分での車両前側面が補強部材42の車両後側面へ当接された状態で、保持部52は、補強部材42の切欠部46の内側に入って、保持部52の車両前側面は、バンパリインフォース20の後壁部24の外側面(車両後側面)へ当接される。
また、図1及び図2に示されるように、第2連結片50には、一対の第2下孔部54が形成されている。これらの第2下孔部54は、車両前後方向に第2連結片50及び保持部52を貫通しており、車両前後方向に上壁部26の第1上孔部32と対向されている。図3(A)に示されるように、これらの第1下孔部48及び第2下孔部54には、第3締結部材を構成する下側ボルト56が貫通配置されている。
下側ボルト56には、下側ボルト56と共に第2締結部材を構成する下側ナット58が螺合されており、第2連結片50及び保持部52は、下側ボルト56及び下側ナット58によってバンパリインフォース20の後壁部24へ締結固定されている。これによって、クラッシュボックス16の車両下側部分がバンパリインフォース20の車両下側部分へ一体的に連結されている。
車両10の走行時に車両10の車両前側(車両前後方向外側)の障害物等に車両10が衝突すると、車両前側からの衝突荷重がバンパリインフォース20に作用される。さらに、バンパリインフォース20に作用された衝突荷重は、バンパリインフォース20を介してクラッシュボックス16へ伝わり、更に、クラッシュボックス16を介してフロントサイドメンバ12へ伝わる。このように、衝突荷重がクラッシュボックス16の車両前側部分へ伝わった際に、クラッシュボックス16は、車両前後方向に潰れるように変形される。衝突荷重の一部は、クラッシュボックス16の変形に供され、これによって、衝突荷重の一部を吸収できる。
さらに、図2及び図3(A)に示されるように、バンパリインフォース20の前壁部22には、前孔60が形成されている。前孔60は、前壁部22におけるバンパリインフォース20の中壁部30の車両下側に設けられていると共に、バンパリインフォース20の後壁部24の第1下孔部48の車両前側に配置されている。前孔60は、第1下孔部48よりも大きく、下側ボルト56と下側ナット58との締結等の作業時に、バンパリインフォース20の車両前側から第1下孔部48の近傍へアクセスできる。
<第1の実施の形態の作用、効果>
本実施の形態では、補強部材42の車両前側面及びバンパリインフォース20の後壁部24の車両後側面の少なくとも一方に接着剤44が塗布され、この状態で補強部材42が後壁部24へ貼付けられる。これによって、補強部材42がバンパリインフォース20に固定され、例えば、バンパリインフォース20の車両前後方向側への曲げ剛性、曲げ強度等が補われる。
また、クラッシュボックス16とバンパリインフォース20との組付けの際には、クラッシュボックス16の第1連結片34がバンパリインフォース20の上壁部26の車両上側に配置されると共に、クラッシュボックス16の第2連結片50がバンパリインフォース20の後壁部24の貼付けられた補強部材42の車両後側(車両前後方向内側)に配置される。この状態で、クラッシュボックス16の第1連結片34とバンパリインフォース20の上壁部26とが上側ボルト38及び上側ナット40によって締結固定されてクラッシュボックス16の車両上側部分とバンパリインフォース20の車両上側部分とが連結される。
さらに、クラッシュボックス16の第2連結片50とバンパリインフォース20の後壁部24とが下側ボルト56及び下側ナット58によって締結固定されてクラッシュボックス16の車両下側部分とバンパリインフォース20の車両下側部分とが連結される。このようにして、クラッシュボックス16とバンパリインフォース20とが組付けられる。
ところで、本実施の形態では、クラッシュボックス16の車両下側部分とバンパリインフォース20の車両下側部分とを連結するための下側ボルト56は、バンパリインフォース20の後壁部24の第1下孔部48及びクラッシュボックス16の第2連結片50の第2下孔部54を貫通している。ここで、第1下孔部48は、車両前後方向に後壁部24を貫通していると共に、第2下孔部54は、車両前後方向に第2連結片50を貫通し、下側ボルト56は、車両前後方向に第1下孔部48及び第2下孔部54を貫通している。しかも、バンパリインフォース20の前壁部22には、前孔60が形成されているため、バンパリインフォース20の車両前側(車両前後方向外側)からバンパリインフォース20内の下側ボルト56にアクセスでき、下側ボルト56の締結作業ができる。
例えば、クラッシュボックス16の車両前側端からバンパリインフォース20の下壁部28の車両下側へ下側連結部を延ばし、ボルト等の締結部材によって、この連結部を下壁部28へ締結固定することによってクラッシュボックス16の車両下側部分とバンパリインフォース20の車両下側部分とを連結する構成がある。このような構成では、クラッシュボックス16の下側連結部とバンパリインフォース20の下壁部28との締結作業をバンパリインフォース20の車両下側から行なうことになる。
このような、バンパリインフォース20の車両下側からの締結作業に比べると、本実施の形態は、バンパリインフォース20の車両前側(車両前後方向外側)から下側ボルト56の締結作業ができるため、作業性がよく、バンパリインフォース20とクラッシュボックス16との組付性を向上できる。
また、下側ボルト56が貫通されるバンパリインフォース20の後壁部24には、補強部材42が設けられている。ここで、下側ボルト56が貫通される後壁部24の第1下孔部48と、この第1下孔部48の周辺部分(車幅方向左側部分、車幅方向右側部分、車両上側部分)に対応して補強部材42には切欠部46が形成されている。この切欠部46の内側には、クラッシュボックス16の第2連結片50の保持部52が入っている。保持部52の車両前後方向寸法は、補強部材42の車両前後方向寸法と同じ大きさにされており、保持部52の車両前側(車両前後方向外側)面がバンパリインフォース20の後壁部24の車両後側面へ当接されている。
このため、バンパリインフォース20の後壁部24とクラッシュボックス16の第2連結片50の保持部52とが下側ボルト56及び下側ナット58とによって締結された際に、補強部材42が後壁部24と第2連結片50とに挟まれることによって補強部材42に作用される圧縮荷重を抑制できる。これによって、このような圧縮荷重による補強部材42の変形の発生等を抑制できる。さらに、仮に、後壁部24及び第2連結片50が、下側ボルト56及び下側ナット58によって強く締付けられても、補強部材42に作用される圧縮荷重を抑制できるため、後壁部24及び第2連結片50の締付けトルクを厳しく管理しなくてもよい。これによって、バンパリインフォース20とクラッシュボックス16との組付の作業性を向上できる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。
図4に示されるように、本実施の形態では、補強部材42は、一般部72と、開口周辺部としての切欠周辺部74とを備えている。一般部72では、繊維強化樹脂材を構成する繊維の長手方向が補強部材42の長手方向(車幅方向)とされている。これに対して、切欠周辺部74は、補強部材42において切欠部46よりも車幅方向左側、車幅方向右側、車両上側の各々の所定範囲の部分とされており、言い換えると、補強部材42において切欠部46を含んだ略矩形状の部分とされている。この切欠周辺部74では、繊維強化樹脂材を構成する繊維の長手方向が車幅方向右側(図4の矢印IN方向)に対して車両上側へ所定角度θで傾斜した方向(図4の矢印C方向)とされており、特に、本実施の形態では、所定角度θは、45度とされている。
本実施の形態では、補強部材42において切欠部46が形成された部分では、補強部材42が車幅方向に連続されない。このため、仮に、切欠部46の周辺で補強部材42を形成する繊維強化樹脂の繊維の長手方向が車幅方向とされていると、補強部材42において切欠部46の車幅方向一方の側から他方の側への荷重の伝達が難しい。ここで、本実施の形態では、切欠周辺部74では、繊維強化樹脂材を構成する繊維の長手方向が車幅方向右側に対して車両上側へ傾斜している。
これによって、補強部材42において切欠部46よりも車幅方向一方の側の荷重は、補強部材42において切欠部46よりも車両上側部分を通って切欠部46よりも車幅方向他方の側へ伝わる。これによって、例えば、バンパリインフォース20が車幅方向中央側で受け、補強部材42に伝わった衝突荷重を、補強部材42の車幅方向両端部近傍(補強部材42の切欠部46よりも車幅方向外側)へ伝えることができる。このようにして、切欠部46の周辺において補強部材42に作用される衝突荷重等の荷重の応力をコントロールでき、補強部材42、ひいては、補強部材42が設けられたバンパリインフォース20は、適切な機械的強度、剛性等の機械的特性を得ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。
図5に示されるように、本実施の形態では、補強部材42の切欠部46の縁よりも切欠部46の内側(図5では、補強部材42の切欠部46の縁よりも車両下側)まで接着剤44が設けられている。さらに、接着剤44は、切欠部46の縁を車両後側から覆っている。これによって、補強部材42の切欠部46の縁及びその近傍部分の剥離(補強部材42の切欠部46の縁及びその近傍部分がバンパリインフォース20の後壁部24から離れること)を抑制できる。
なお、上記の各実施の形態では、開口部は、補強部材42の車両下側端で開口された切欠部46とされていた。しかしながら、開口部は、補強部材42の車幅方向外側端で開口された切欠でもよいし、補強部材42を車両前後方向に貫通された孔であってもよく、開口部は、車両前後方向に貫通されて、バンパリインフォース20の後壁部24の第1下孔部48とその周辺部分を車両後側へ露出できる構成であれば、その具体的な態様に限定されるものではない。
また、上記の各実施の形態では、保持部52の車両前後方向寸法は、補強部材42の車両前後方向寸法(厚さ寸法)と同じ大きさとされていた。しかしながら、保持部52の車両前後方向寸法は、補強部材42の車両前後方向寸法より小さくてもよいし、補強部材42の車両前後方向寸法より大きくてもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、保持部52がクラッシュボックス16の第2連結片50の一部といて第2連結片50の車両後側に形成されていた。しかしながら、保持部52は、第2連結片50とは別体で構成されて、第2連結片50とバンパリインフォース20の後壁部24との間に配置される構成であってもよい。
また、上記の各実施の形態では、保持部52の車幅方向寸法は、補強部材42の切欠部46における車両下側端の車幅方向寸法と同じ大きさにされていた。しかしながら、保持部52の車幅方向寸法は、切欠部46の車両下側端の車幅方向寸法よりも小さくされ、保持部52が切欠部46の内側に配置された状態で、切欠部46の縁部における車幅方向端方と、保持部52の車幅方向端との間に隙間が形成される構成であってもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、補強部材42がバンパリインフォース20の後壁部24に設けられた構成であった。しかしながら、補強部材42は、バンパリインフォース20の前壁部22、上壁部26、下壁部28等に設けられてもよい。さらに、補強部材42がバンパリインフォース20における後壁部24以外の壁部に設けられ、この壁部と、クラッシュボックス16に設けられた連結部とが連結されるような構成に本発明を適用してもよい。
また、上記の第2の実施の形態では、本実施の形態では、切欠周辺部74での繊維強化樹脂材の繊維の長手方向の車幅方向右側への方向に対する傾斜角度θは、45度とされていた。しかしながら、角度θは、45度以外の鋭角であってもよいし、90度であってもよいし、135度等の鈍角であってもよい。
さらに、上記の各実施の形態は、車両10の車両前側部分の車体構造に本発明を適用した構成であったが、車両10の車両後側部分の車体構造に本発明を適用してもよい。
16 クラッシュボックス
20 バンパリインフォース
24 後壁部(壁部)
42 補強部材
46 切欠部(開口部)
50 第2連結片(連結部)
52 保持部

Claims (1)

  1. 車体の一部を構成し、車幅方向を長手方向として配置されるバンパリインフォースと、
    前記バンパリインフォースの壁部の外側に設けられて前記バンパリインフォースを補強すると共に、前記バンパリインフォースの前記壁部の外側面を露出させる開口部が形成された補強部材と、
    前記バンパリインフォースの車両前後方向内側に設けられ、車両前後方向外側からの衝突荷重によって車両前後方向に潰れて前記衝突荷重を吸収するクラッシュボックスと、
    前記クラッシュボックスに設けられると共に前記バンパリインフォースの前記外側面に対向して配置され、前記バンパリインフォースの前記壁部へ連結される連結部と、
    車両前後方向に所定の厚さを有し、前記補強部材の前記開口部の内側に配置される保持部と、
    を備える車体構造。
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