JP2019057958A - 車載用アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域化が図れ、かつ、水平方向における垂直偏波の利得を高くすることができる小型低背のアンテナ装置を提供する。【解決手段】一つ以上の金属面が接地面と直交するアンテナ装置とする。金属面には、その一部の縁にスリット111が存在するスロット110が形成されている。スロット110の内縁には第1給電部G1が設けられている。スリット111が存在するスロット120は、四つ以上の周波数帯の信号の送信又は受信を行うスロットアンテナとして動作する。【選択図】図9

Description

本発明は、例えばテレマティクスなどの用途に適した小型低背の車載用アンテナ装置に関する。
近年、車両に通信機器を搭載してテレマティクスを行う需要が高まっている。テレマティクス(Telematics)は、テレコミュニケーション(Telecommunication:遠隔通信)とインフォマティクス(Informatics)とを組み合わせた語であり、移動体通信システムなどを利用してリアルタイムに情報やサービスを車両の通信機器に提供する技術である。
このような需要に対応する技術として、例えば特許文献1に、LTE通信の周波数帯を用いてMIMO通信を行うアンテナ装置が開示されている。LTE(Long Term Evolution)通信は第3世代通信(3G)を高速化した通信形態である。MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)通信は複数のアンテナを使い、それぞれのアンテナから異なるデータを送信し、複数のアンテナで同時にデータを受信する通信形態である。
特許文献1に開示されているアンテナ装置は、長さが100mm、幅が50mm、高さが45mmのシャークフィンアンテナハウジングに収納される複数のアンテナを含み、そのうちの一つは、アンテナ装置の高さを決定づける不平衡アンテナ、つまりモノポールアンテナである。特許文献1に開示されたアンテナ装置に限らず、車両に搭載するアンテナ装置は、車両ルーフを接地面として利用するため、モノポールアンテナを使用するものが多い。
特表2016−504799号公報
LTE通信やMIMO通信で用いるアンテナは、天頂方向(鉛直上方)と直交する水平方向の利得が高い方が好ましい。また、車両に搭載するアンテナ装置には、小型低背の要求がある。
しかし、特許文献1に開示されたアンテナ装置のようにモノポールアンテナを低背化させると、天頂方向のアンテナサイズ(高さ)が減少することに起因してVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)の悪化と水平方向の利得不足を招く。モノポールアンテナの場合、アンテナコイルなどを装荷して共振条件を満たしたり、インピーダンス整合回路を介挿することによってある程度の低背化は可能であるが、アンテナ自体のVSWRや水平方向の利得の劣化までは改善が困難である。また、車載用のアンテナ装置でMIMO通信を行う場合、複数のアンテナを搭載する必要があるため、小型化には限界がある。
本発明は、アンテナコイルを設けることなく広い周波数帯にわたって良好に信号の送受信が可能であり、かつ、水平方向の利得を高くすることができる小型低背の車載用アンテナ装置を提供することにある。
本発明が提供する車載用アンテナ装置は、車両の取付部位に固定される車載用アンテナ装置であって、前記取付部位から起立して所定領域を囲む複数の金属面が形成された筐体を有し、前記複数の金属面のうち少なくとも一つの金属面には、その一部の縁にスリットが存在するスロットが形成されており、前記スロットは、大地に平行な方向を向き、前記スロットのいずれかのスロット端と前記スリットとの間の内縁に給電部が設けられており、前記スロットを臨む部位の前記スリットの間隙は、高周波用フィルタとして動作することを特徴とする。
スロットをアンテナエレメントとする場合、アンテナエレメントに直交する方向が主偏波となる。また、スロットの開口方向に利得が強く出る。本発明の車載用アンテナ装置は、金属面に大地に平行な方向を向くスロットが形成されているので、大地に平行な方向の利得が強く出る。また、金属面に、スロットの一部の縁にスリットが存在し、スロットのいずれかのスロット端とスリットとの間の内縁に給電部が存在するので、スリットが存在しない場合に比べて、使用できる周波数帯の種類が増える。つまり、広帯域化が可能となる。
本実施形態に係る車載用アンテナ装置の取付状態を示す図。 矩形筐体の各面の呼び方を示す説明図。 動作説明用のパターン図であり、(a)は参照側面のパターン図、(b)は本実施形態による変形スロットアンテナのパターン図。 第1側面のパターン例を示した図。 第2側面のパターン例を示した図。 第3側面のパターン例を示した図。 第4側面のパターン例を示した図。 天頂面のパターン例を示した図。 本実施形態におけるアンテナ部の外観図。 LTEの平均利得の周波数特性比較図。 LTEのLowBandにおけるVSWR特性比較図。 比較例アンテナの天頂面のパターン例を示した図。 本実施形態と比較例アンテナとのVSWR特性比較図。 (a)は第1側面の第1給電部G1におけるVSWR特性図。(b)は第2側面の第2給電部G2におけるVSWR特性図。 (a)は第3側面の第3給電部G3におけるVSWR特性図。(b)は第4側面の第4給電部G4におけるVSWR特性図。 (a)はLTE第1アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図。同(b)はLTE第2アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図。 (a)はLTE第3アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図。同(b)はLTE第4アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図。
以下、本発明を、テレマティクスに用いることができる車載型のアンテナ装置に適用した場合の実施の形態例を説明する。このアンテナ装置は、例えばLTE、V2X(Vehicle-to-everything)のほか、衛星測位システムの受信にも用いることができる。V2Xは、車両の通信機器と周囲のあらゆるモノとの通信を可能にする通信形態である。このアンテナ装置は、ハウジングの収納空間に収納される車載アンテナ装置として使用することができる。
図1は本実施形態に係るアンテナ装置の取付状態を示す図である。このアンテナ装置1は、所定形状及び所定サイズの電波透過性のハウジングにアンテナ部を収納したものであり、これにより例えば車両ルーフ500の窪み501に装着されて使用可能にするものである。アンテナ装置1は、窪み501に配置しても、窪みの無い車両ルーフ500の表面に配置した場合と水平方向の平均利得に大きく差はない。この理由については後述する。そのため、車両デザインを損ねることなく、水平面全方位角に対する利得を得ることができる。
アンテナ部は、短辺が約100mm、長辺が約200mm、高さが約17mmの樹脂製の矩形箱状筐体(以下、「筐体」と略す)に、それぞれスロットとスリットとをLDS(Laser Direct Structuring)技術を用いて一体に成型するとともに、筐体内に電子部品や回路基板などを装着したものである。LDS技術は、樹脂上に三次元パターンのアブレーションを行い、その後、レーザが、アブレーションによりトレースされた場所だけを選択的に金属メッキする公知の技術である。アンテナ装置1の構成及び作用効果を説明する前提として、本明細書において使用する筐体ないしアンテナ部の各面の呼び方を、図2を参照して説明する。
図2は、アンテナ部を構成する筐体の斜視図であり、ハウジングを取り外した状態を示す。パターンの詳細については後述するが、本明細書では、図2の左側の短端面全体を「第2側面」、図2では見えないもう一つの短端面全体を「第1側面」、図2の手前の長端面全体を「第4側面」、図2では見えないもう一つの長端面全体を「第3側面」と呼ぶ。
第1側面、第2側面、第3側面、第4側面は、それぞれ接地面(接地電位の面)と直交し、90度ずつ異なる方向を向いている。そのため、使用時に360度の全方位をカバーする。また、筐体の上底部全体を「天頂面」、図2では見えない下底部全体を「底面」と呼ぶ。これらの面は、樹脂表面の所定パターン(後述する複数のスロット及びスリットのパターン)以外の部分に金属膜が付着された金属面である。これらの金属面は、隣り合う他の金属面と所定角度(本例では90度)で接している。
本実施形態のアンテナ装置1の特徴の一つは、一つの筐体に、それぞれ広帯域化した一対の変形スロットアンテナ、一対のスリットアンテナ、及び、一対の第2スロットアンテナを形成した点である。
まず、本実施形態における変形スロットアンテナの構成及び広帯域化の原理について、図3を参照して説明する。図3(a)は動作説明用の参照側面のパターン図である。
参照側面の中央部にはアンテナエレメントとなるスロット180が形成されている。スロット180の周囲は金属膜160である。スロット180は接地面に平行である。スロット180の内縁には当該スロット180用の給電部Goが設けられている。スロット180は、それぞれ反対方向から給電部Goを臨む第1スロット端(図中の左側の閉端)と第2スロット端(図中の右側の閉端)とを有する。第1スロット端から給電部Goまでの長さは低周波帯域で使用する周波数の波長λLの1/2である。また、スロット180のうち第1スロット端の反対方向である第2スロット端から給電部Goまでの長さは高周波帯域で使用する周波数の波長λHの1/2である。
これに対し、図3(b)はスロット180の一部の縁にスリット181を形成した変形スロットアンテナのパターン図である。金属膜161の一部の縁が切り欠かれ、これによって一部の縁にスリット181が存在する点以外は、図3(a)と同じエレメント構造である。スロット180の第1スロット端から給電部Goまでの長さは低周波帯域で使用する周波数の波長λLの1/2であり、スロット180の第2スロット端から給電部Goまでの長さは高周波帯域で使用する周波数の波長λHの1/2である。また、スロット180の第1スロット端からスリット181の開放端までの長さは、もう一つの低周波帯域で使用する周波数の波長λL1の1/4である。スリット181の開放端から給電部Goまでの長さは、さらにもう一つの低周波帯域で使用する周波数の波長λL2の1/4である。
なお、各周波数帯域で使用できる周波数には一定の範囲(幅)がある。そのため、波長ないし共振長という場合、使用する周波数を中心とした一定の範囲(幅)の波長ないし共振長をいうものとする。また、波長λL1,波長λL,波長λL2は、上記の低周波帯域に属する周波数の波長であり、波長λHは、上記の高周波帯域に属する周波数の波長である。
つまり、波長λL1は第1周波数帯の波長であり、その1/4は第1周波数帯の共振長ということができる。同様に、波長λLは第2周波数帯の波長であり、その1/2は第2周波数帯の共振長ということができる。同様に、波長λL2は第3周波数帯の波長であり、その1/4は第3周波数帯の共振長ということができる。同様に、波長λHは高周波帯域に属する第4周波数帯の波長であり、その1/2は第4周波数帯の共振長ということができる。
図3(b)に示されるように、変形スロットアンテナは、図3(a)に示されるスロットアンテナで送受信可能な第2周波数帯の信号と第4周波数帯の信号のほかに、第1周波数帯の信号と第3周波数帯の信号をも送受信可能なスロットアンテナとして動作する。これにより、スリット181が存在しない場合よりも使用できる周波数帯が増え、広帯域化が可能となる。なお、スリットの数をさらに増やすことにより、四つ以上の周波数帯の信号の送信又は受信を行うことも可能である。
図3(a)のスロットアンテナ及び図3(b)の変形スロットアンテナは、アンテナの主要エレメントであるスロット180と直交する方向に主偏波が発生する。そのため、これらのスロットアンテナの主偏波は垂直偏波となる。なお、スロット180が接地面に平行でありさえすれば、これらのスロットアンテナの主偏波は垂直偏波となり、必ずしも金属膜160が接地面に対して垂直である必要はない。また、スロットアンテナでは、スロット180が形成されている面の方向の利得が強く出る。そのため、これらのスロットアンテナは、スロット180が形成されている面の向いている水平方向における垂直偏波の利得が相対的に強くなる。この傾向は、後述するスリットアンテナにおいても同様となる。
本実施形態では、上記の変形スロットアンテナを、それぞれテレマティクスなどに用いることができるLTEのLowBand(低周波帯域:以下同じ)の700MHz帯,800MHz帯,900MHz帯と、LTEのHighBand(高周波帯域:以下同じ)の1.7GHz〜2.7GHzでの信号の送信又は受信を可能とする二つのLTEアンテナに適用した。すなわち、例えば上記の第1周波数帯が700MHz帯,上記の第2周波数帯が800MHz帯,上記の第3周波数帯が900MHz帯、上記の第4周波数帯が1.7GHz〜2.7GHzとなるように、スリット181及びスロット180のサイズを決定するとともに、スロット180の内縁の給電部Goの位置を決定した。
二つの変形スロットアンテナの一方を「LTE第1アンテナ」、他方を「LTE第2アンテナ」と呼ぶ。LTE第1アンテナは、第1給電部と共に主として矩形箱状の筐体の第1側面、第3側面、第4側面に形成し、LTE第2アンテナは、第2給電部と共に主として筐体の第2側面、第3側面、第4側面に、それぞれ点対称となるように形成した。
本実施形態では、また、LTEのHighBandで使用する二つのスリットアンテナをも筐体に一体に形成した。一方のスリットアンテナを「LTE第3アンテナ」、他方のスリットアンテナを「LTE第4アンテナ」と呼ぶ。LTE第3アンテナは、第3給電部と共に上記筐体の第3側面に形成した。LTE第4アンテナは、第4給電部と共に筐体の第4側面に形成した。
本実施形態では、さらに、V2Xアンテナとして使用する二つのスロットアンテナ(第2のスロットアンテナ)を上記筐体に一体に形成した。V2Xの割当周波数帯は5.9GHz帯である。一方のスロットアンテナを「V2X第1アンテナ」、他方のスロットアンテナを「V2X第2アンテナ」と呼ぶ。V2X第1アンテナは、第5給電部と共に上記筐体の第4側面に形成した。V2X第2アンテナは、第6給電部共に筐体の第2側面に形成した。
本実施形態では、さらに、衛星測位システムの受信アンテナ、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)用のパッチアンテナ(接地面と平行に配置される平面アンテナ)をその給電部及び回路基板と共に筐体に設けている。
なお、上記の通り、本実施形態では、アンテナ部をLDS技術で作成しており、樹脂に金属膜を付着して作成しているため、図2及び後述する図9においてGNSS用のパッチアンテナや回路基板などは見えないが、これらの部品の配置等については、後で図8を参照して説明する。
<各アンテナの構成例>
次に、上記筐体の各金属面に形成される各アンテナの構成例を説明する。
1.LTE第1アンテナ(第1側面、第3側面、第4側面、天頂面)
LTE第1アンテナは、筐体の第1側面から、第3側面、第4側面に跨がって形成されたスロットと、第1側面と天頂面に跨って形成されたスリットとを組み合わせた変形スロットアンテナである。図4は、第1側面のパターン例を示した図である。
図4を参照すると、第1側面の中央部には、LTE第1アンテナの主要エレメントとなるスロット110が接地面と平行に形成されている。スロット110の一部の縁には天頂面に向かうスリット111が存在する。スロット110のうちスリット111から離れた内縁には当該スロット110用の第1給電部G1が設けられている。第1給電部G1による給電は、例えば同軸ケーブルを用いる場合、芯線がスロット110の上縁(内縁の上方)、接地線がスロットの下縁(内縁の下付)に接続されることにより行われる。以後に説明するパッチアンテナの給電部を除く他の給電部についても同様となる。スロット110とスリット111以外は金属膜となる。すなわち、スロット110を挟んで一対の金属膜を形成し、第1側面の天頂面側には金属膜M11が形成され、底面側には金属膜M12が形成されている。
スロット110を臨む部位のスリット111の間隙には、高域通過フィルタ112が介挿されている。高域通過フィルタ112は、LTEのLowBandで信号の通過を制限する高い第1インピーダンスを呈し、LTEのHighBandで第1インピーダンスよりも低い第2インピーダンスを呈するように設計されている。なお、高域通過フィルタ112に代えて、上記間隙を電気的に開閉するスイッチング素子を設けても良い。
LTE第1アンテナのLowBandでの動作は、図3(b)に示した基本構成の変形スロットアンテナと同じである。すなわち、スリット111の開放端(天頂面の開放端)から隣り合う第4側面のスロット端までの長さは700MHz帯の共振長(図示の例では上記λL1に相当する波長の1/4)である。「天頂面の開放端」は、図2から判るように、スリット111の間隙が大きくなる部分の端部をいう。第1給電部G1から第4側面のスロット端までの長さは800MHz帯の共振長(図示の例では上記λLに相当する波長の1/2)である。スリット111の開放端(天頂面の開放端)から第1給電部G1までの長さは900MHz帯の共振長(図示の例では、上記λL2に相当する波長の1/4)である。また、第1給電部G1から隣り合う第3側面のスロット端までの長さは2000MHz帯の共振長(図示の例では、上記λHに相当する波長の1/2)である。第3側面のスロット端から第4側面のスロット端までの長さは2600MHz帯の波長λH2の2倍以上である。
これにより、筐体の一つの金属面に形成されたLTE第1アンテナだけで、LTEのLowBandとHighBandの双方を含む広い周波数帯の信号の送受信が可能となる。なお、LTE第1アンテナは、第1側面の向いている水平方向の垂直偏波の利得が強くなる。
LTE第1アンテナは、例えば、4×4MIMOの第1アンテナとして動作させることができる。
2.LTE第2アンテナ、V2X第2アンテナ(第2側面、第3側面、第4側面、天頂面)
LTE第2アンテナは、筐体の第2側面から、第3側面、第4側面に跨がって形成されたスロットと、第2側面と天頂面に跨って形成されたスリットとを組み合わせた変形スロットアンテナである。
第2側面のパターン例を図5に示す。第2側面の中央部には、LTE第2アンテナのアンテナエレメントとなるスロット120が形成されている。スロット120の一部の縁には、天頂面に向かうスリット121が存在する。スロット120には、また、スリット121から離れた部位の内縁に、当該スロット120用の第2給電部G2が設けられている。また、スリット121のうちスロット120を臨む部位の間隙に、高域通過フィルタ122が介挿されている。スロット120,スリット121、高域通過フィルタ122の形状、サイズ、回路定数、動作内容は、LTE第1アンテナと同じである。
LTE第2アンテナは、4×4MIMOの第2アンテナとして動作させることができる。なお、LTE第2アンテナは、天頂面から見て、LTE第1アンテナと点対称の構造をなす。これにより、線対称とした場合よりもそれぞれの給電部間の距離を長く確保して、LTE第1アンテナとの相関を弱めることができる。これにより例えばMIMO通信のスループットを向上させることができる。
第2側面には、V2X第2アンテナとして動作するスロット320(第2のスロット)も形成されている。このスロット320の内縁には第6給電部G6が設けられている。第6給電部G6からスロット320の端部までの長さは、V2Xの5.9GHz帯の波長λvの1/2(V2Xの周波数帯の共振長)である。スロット120,320、スリット121以外は金属膜となる。すなわち、スロット120を挟んで一対の金属膜を形成し、第2側面の天頂面側には金属膜M21が形成され、底面側には金属膜M22が形成されている。LTE第2アンテナは、第2側面の向いている水平方向の垂直偏波の利得が強くなる。
3.LTE第3アンテナ(天頂面、第3側面)
LTE第3アンテナは、筐体の天頂面から第3側面に跨がって形成されるスリットアンテナである。第3側面のパターン例を図6に示す。LTE第3アンテナの主要エレメントとなるスリット210は、開放端が天頂面に形成され、閉端がLTE第1アンテナのスロット110とLTE第2アンテナのスロット120の中間よりも少しスロット120側に偏った位置に形成される。第3側面でいえば、スリット210は、天頂面から底面方向に厚みの略中央部分まで切り込まれた後、LTE第2アンテナのスロット120の方向に向きを変えた直後の部分が閉端となる。当該スリット用の第3給電部G3は、向きを変えた部位と閉端とのほぼ中間に設けられる。第3給電部G3からスリット開放端までの長さは、LTEのHighBandの2000MHz帯の波長λHの1/4である。スロット110,120及びスリット210以外の部分は金属膜M3となる。
各スロット110,120との距離が十分に離れているので、LTE第1アンテナ及びLTE第2アンテナとの干渉を防止することができる。特に、相対的に距離が長いLTE第1アンテナのスロット110との干渉をより確実に防止することができる。
LTE第3アンテナは、第3側面の向いている水平方向の垂直偏波の利得が強くなる。
LTE第3アンテナは、4×4MIMOアンテナにおける第3アンテナとして動作させることができる。
4.LTE第4アンテナ,V2X第1アンテナ(天頂面、第4側面)
LTE第4アンテナは、筐体の天頂面から第4側面に跨がって形成されるスリットアンテナである。第4側面のパターン例を図7に示す。LTE第4アンテナの主要エレメントとなるスリット220は、開放端が天頂面に形成され、閉端がLTE第1アンテナのスロット110とLTE第2アンテナのスロット120の中間よりも少しスロット120側に偏った位置に形成される。第4側面でいえば、スリット220は、天頂面から底面方向に厚みの略中央部分まで切り込まれた後、LTE第2アンテナのスロット120の方向に向きを変えた直後の部分が閉端となる。当該スリット220用の第4給電部G4は、向きを変えた部位と閉端とのほぼ中間の内縁に設けられる。第4給電部G4からスリット開放端までの長さは、例えばLTEのHighBandの2000MHz帯の共振長(例えば当該周波数帯の波長λHの1/4)である。
LTE第4アンテナは、スロット110,120との距離が十分に離れているので、LTE第1アンテナ及びLTE第2アンテナとの干渉を防止することができる。
LTE第4アンテナは、第4側面の向いている水平方向の垂直偏波の利得が強くなる。
LTE第4アンテナは、4×4MIMOの第4アンテナとして動作させることができる。
第4側面には、また、V2X第1アンテナとして動作するスロット310が形成されている。このスロット310には当該スロット310用の第5給電部G5が設けられている。第5給電部G5からスロット310の端部までの長さは、V2Xの5.9GHz帯の共振長(例えばV2Xに割り当てられた周波数帯の波長λvの1/2)である。スロット110,120,310、スリット220以外は金属膜M4となる。V2X第1アンテナは、V2X第2アンテナと共に、ダイバーシチィ(Diversity)用のアンテナとして使用することができる。
5.パッチアンテナ,回路基板(天頂面)
図8は天頂面のパターン図、図9はアンテナ部の外観図(図2と同じ)である。
図8において破線で示されているのは、筐体内に接地面と平行に配置された回路基板300とパッチアンテナ400である。回路基板300は、その外縁がスリット111,121,210,220及びスロット110,120,310,320と重ならないように、その配置位置、形状及びサイズが決定されている。回路基板300には、パッチアンテナ400及びその給電部のほか、上記の第1ないし第6給電部、並びに自動車側の電子機器とそれぞれ導通する回路部品が実装されている。回路基板300の接地線(GND)は金属膜が形成されている筐体の底面と電気的に接続される。
天頂面には、樹脂天板100に四つのスリット111,121,210,220が形成された結果、四つの金属膜T11,T12,T13,T14が形成され、樹脂天板100の一部が露出したものとなる。樹脂天板100の露出部分は、異なる大きさの二つの長方形をクロスさせた十字になっている。
また、天頂面の金属膜T11は、第2側面のうちスリット121までの一方の金属膜M21及び第3側面の金属膜M3と一体である。天頂面の金属膜T12は、第3側面の金属膜M3及び第1側面のうちスリット111までの一方の金属膜M11と一体である。天頂面の金属膜T13は、第1側面のうちスリット111までの他方の金属膜M11及び第4側面の金属膜M4と一体である。天頂面の金属膜T14は、第4側面の金属膜M4及び第2側面のうちスリット121までの他方の金属膜M21と一体である。なお、底面にも金属膜が形成されていることから、各金属膜T11,T12,T13,T14,M11,M12,M21,M22,M3,M4は、全て導通する。
このようにスロット110,120,310,320及びスリット111,121,210,220の周囲の金属の面積をより広大に確保することで、送受信できる周波数の帯域を拡げることができ、そのような金属の面積が確保できない場合に比べてアンテナ効率が高まる。また、各アンテナは、車両ルーフ500に搭載させた場合においても、筐体の底面と車両ルーフ500とを電気的に接続することで、車両ルーフ500をスロット110,120,310,320及びスリット111,121,210,220の周囲の金属として用いることができ、自由空間内よりもアンテナ性能を向上させることができる。そのため、周囲が金属となる窪みに配置させた場合であっても、従来のモノポールアンテナと比較して、VSWRや水平方向の利得の劣化は小さくなる。
図10は、アンテナ装置1の取付状態の相違に基づく水平方向の平均利得特性比較図であり、所定のシミュレータの結果データである。図10の縦軸は平均利得(dBi)、横軸は周波数(MHz)である。図10の実線は、図1に示したように車両ルーフ500の窪み501にアンテナ装置1を取り付けた場合の平均利得である。破線は、窪み501を設けることなく車両ルーフ500に直接取り付けた場合の平均利得である。図10を参照すると、これらの場合の平均利得に大きな差異はみられなかった。これは、本実施形態のアンテナ装置1によれば、車両における取付位置の制約が緩和されることを意味する。
車載アンテナ装置のアンテナ部をモノポールアンテナまたはダイポールアンテナで構成すると、車両ルーフの後方に配置されると水平方向の利得が低下することから、車両ルーフの前方に配置させることが好ましいとされる。しかし、車両ルーフ前方にアンテナ装置を配置させると車両デザインを損ねる問題があり、改善が望まれていた。本実施形態のアンテナ装置1によれば、取付位置の制約が緩和され、水平面全方位角に対する利得を得ることができる。そのため、上記の問題が解消される。本実施形態のアンテナ装置1の第1ないし第4側面におけるアンテナ性能については、後述する。
<比較例>
本発明者らは、第1側面に形成したLTE第1アンテナのVSWR特性を、スロット110の一部の縁にスリット111を形成しない(スリット111の間隙に高域通過フィルタ112も付加しない)こと以外は同じエレメント構造、つまりスロット110のみとなる比較用のスロットアンテナのVSWR特性と比較した。
図11は、両者のLTEのLowBandにおけるVSWR特性比較図であり、第1給電部G1のデータに基づく所定のシミュレータによる計測結果である。実線はスリット111がある場合のVSWR特性、破線はスリット111が無い場合のVSWR特性である。周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りである。
周波数(MHz)スリット無し スリット有り(本実施形態)
686 25.85 4.45
721 13.23 2.91
882 2.48 2.66
938 3.94 2.99
1001 5.83 3.91
1050 7.33 4.87
このように、本実施形態のようにスロット110の一部の縁にスリット111を形成することにより、LTEのLowBandのうち、700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯においてVSWRが3未満であり、スリット111が存在しない場合よりも格段の広帯域化が図れていることがわかる。これにより、LTEに割り当てられた周波数帯において、小型低背でありながら、水平方向の垂直偏波の利得が強く、VSWR特性に優れた広帯域アンテナを実現することができる。
本実施形態では、また、図8に示す通り樹脂天板100の露出部分が、異なる大きさの二つの長方形をクロスさせた十字となるように金属膜T11〜T14を形成する例を説明した。本発明者らは、露出部分の与える影響を検証するため、図12に示す通り樹脂天板100の露出部分が長方形となる比較例アンテナを作成した。比較例アンテナは、樹脂天板100における金属膜の割合が、本実施形態のものよりも低くなっている。
図13は、本実施形態と比較例アンテナのLTEの周波数帯におけるVSWR特性比較図である。図13を参照すると、樹脂天板100の露出部分が十字である本実施形態のアンテナ部の場合、LTEのLowBandではVSWRの最小値が2.66(882MHz)であり、VSWRが4未満の周波数帯は315MHzである。他方、樹脂天板100が長方形である比較例アンテナの場合、VSWRの最小値は3.85(833MHz)であり、VSWRが4未満の周波数帯は35MHzにすぎなかった。
この傾向は、LTEのHighBandでも同様である。
このように、樹脂天板100の露出部分を十字となるように金属膜T11〜T14を形成することにより、LTEの周波数帯においてVSWRを低くすることができ、また使用できる周波数帯域を広くすることができることが判明した。
<電気的特性>
本実施形態のアンテナ装置1の各側面のアンテナ性能(電気的特性)について説明する。
図14(a)は第1側面の第1給電部G1におけるVSWR特性図であり、詳細については、図11のVSWR特性比較図を用いて説明したとおりである。図14(b)は第2側面の第2給電部G2におけるVSWR特性図である。第2側面図のLTE第2アンテナにおいても、第1側面のLTE第1アンテナ同等またはそれ以上のVSWR特性が得られていることがわかる。
図15(a)は第3側面の第3給電部G3におけるVSWR特性図であり、同(b)は第4側面の第4給電部G4におけるVSWR特性図である。いずれも1800MHzから2700MHzの広い周波数帯域で良好なVSWR特性が得られていることがわかる。
図16(a)はLTE第1アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図であり、同(b)はLTE第2アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図である。使用していない1100MHz〜1700MHzでは平均利得が低下するものの、700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯を含むLowBand、1700〜2700MHzのHighBandにおいて良好な平均利得(dBi)が得られていることがわかる。
図17(a)は、LTE第3アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図であり、同(b)はLTE第4アンテナの水平方向における垂直偏波の平均利得(dBi)特性図である。それぞれ1500MHz以上の周波数で安定的に利得が得られている。
<本実施形態による効果>
以上の説明から明らかなように、本実施形態のアンテナ装置1では、接地面と直交する金属面にスロット110が接地面と平行に延び、その縁の一部にスリット111が存在するLTE第1アンテナを含むものとした。LTE第1アンテナは、スロット110のスリット111から離れた内縁に第1給電部G1が設けられ、この第1給電部G1において四つの周波数帯の信号の送信又は受信を行う。そのため、スリット111が存在しない場合よりも使用できる周波数帯が多くなり、限られた資源の有効活用が可能となった。
また、スロット110に直交する方向が主偏波となるため、筐体を低背化させた場合においても、垂直偏波の利得を維持することができ、さらに、スリット110の開口方向、すなわち水平方向の垂直偏波の利得を高めることができる。そのため、図1のように車両ルーフ500の一部を窪ませ、その窪み501に適合する形状及びサイズのアンテナ装置1を設置することで、水平方向の全方位角における利得を確保しつつ外観からアンテナ装置1を認識できなくなるようにすることができる。これにより、車両デザインの自由度を高めることができ、車両デザインの観点からは従来のこの種のアンテナ装置からは得られない効果を奏することができる。
本実施形態のアンテナ装置1は、また、スロット110を臨む部位のスリット111の間隙に、LTEのLowBandで信号の通過を制限する高い第1インピーダンスを呈し、LTEのHighBandで第1インピーダンスよりも低い第2インピーダンスを呈する回路が介挿されているので、LTEのHighBandでは、スリット111が形成されていることの影響を緩和してVSWRを安定的に低くすることができた。
上記回路の一例として本実施形態では高域通過フィルタ112を用いたので、例えば誘導性リアクタンス素子だけで上記回路を実現することができ、スリット111への実装も容易になる。なお、高域通過フィルタ112に代えて帯域通過フィルタまたは帯域阻止フィルタを用いることもできる。
本実施形態のアンテナ装置1では、また、スロット110が、第1側面のほか、それぞれ接地面と直交し、かつ接地面と平行方向に繋がる第3側面及び第4側面に跨がって形成され、第1給電部G1は第1側面のスロット内に設けたので、スロット形成のための面積の節約が図れ、小型のアンテナ装置を実現することができた。なお、スロットは、第1側面と第3側面、あるいは、第1側面と第4側面だけに形成することもできる。
また、スリット210,220の閉端がスロット110のスロット端から離れる向きに形成されているので、スリット210,220が第1側面のスロット110に与える影響を緩和することができる。
本実施形態のアンテナ装置1では、また、スロット120又はスリット220が形成されている金属面(第2側面、第4側面)に、V2X帯の信号の送信又は受信が可能な第2のスロット(第2のスロットアンテナ)310,320が接地面と平行に形成されているので、限られた面積の金属面を有効に活用してより多くの周波数帯に対応できるようになった。
本実施形態のアンテナ装置1では、また、LTE第1アンテナのスロット110とLTE第2アンテナのスロット120が、互いに点対称となる部位に配置されているので、例えば同じ周波数の信号を送信又は受信したときの相互干渉を抑制することができる。
本実施形態のアンテナ装置1は、水平方向で互いに90度ずつ異なる方向を向いた第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面に形成された各アンテナが、それぞれ独自の給電部を通じてMIMO通信用のアンテナとして動作するので、全方位にわたるMIMO通信が可能なアンテナを一つの筐体に集約させることができ、例えば車両側の設置スペースをより小さくできるようになった。
また、金属膜が形成された状態の筐体の高さが20mm以下(17mm)なので、例えば車両ルーフのように、アンテナ用として限られたスペースしか確保できない場合であってもアンテナ性能(VSWR、水平利得等)を低下させることなく容易に取り付けることができる。特に、上記のように車両ルーフ500の一部を窪ませ、その窪み501にアンテナ装置1を取り付ける場合、窪み501のサイズを小さくすることができ、また、窪み501の位置の制約が無くなるので車両デザインの自由度をより高めることができる。また、小型低背でありながら、水平面全方位にわたって利得を確保することができるので、車両において多種多様のテレマティクス通信を容易に実現できるようになった。
本実施形態のアンテナ装置1では、複数の金属面に形成されるスロット110,120とスリット111,121,210,220が、一筆書きで繋がる。つまり、全ての金属面が筐体上で連続する。そのため、複数の金属面を接合する必要がないので、アンテナ装置1の製造を単純化することができ、量産に適したものとなる。
<変形例>
本実施形態では、LDS技術を用いて複数のアンテナのエレメントを一体に成型したアンテナ部の例について説明したが、アンテナ部の製法は本実施形態で説明したものに拘束されるものではなく、金属筐体を刳り抜いてアンテナ部を構成しても良いことは勿論である。
また、第1側面〜第4側面に形成する各アンテナの種類も任意に変更が可能である。例えば、LTE第1アンテナを第3側面に、LTE第2アンテナを第4側面に、LTE第3アンテナを第1側面に、LTE第4アンテナを第2側面に、V2X第1アンテナを第1側面に、V2X第2アンテナを第2側面に、それぞれ形成しても良い。
また、本実施形態では、矩形箱状の筐体の例を説明したが、筐体の形状は、矩形箱状に限らず多角形箱状、円柱状や楕円柱状でも良い。
また、本実施形態では、第1側面、第2側面、第3側面、第4側面がそれぞれ接地面と直交していたが、直交していなくても良い。スロット110、スロット120、スロット310、スロット320がそれぞれ接地面に平行であれば水平方向の垂直偏波の利得を得ることができるので、第1側面、第2側面、第3側面、第4側面は接地面とどのような角度を成していても良い。

Claims (8)

  1. 車両の取付部位に固定される車載用アンテナ装置であって、
    前記取付部位から起立して所定領域を囲む複数の金属面が形成された筐体を有し、
    前記複数の金属面のうち少なくとも一つの金属面には、その一部の縁にスリットが存在するスロットが形成されており、
    前記スロットは、大地に平行な方向を向き、
    前記スロットのいずれかのスロット端と前記スリットとの間の内縁に給電部が設けられており、
    前記スロットを臨む部位の前記スリットの間隙は、高周波用フィルタとして動作する、 車載用アンテナ装置。
  2. 前記間隙は、第1周波数帯で第1インピーダンスを呈し、前記第1周波数帯とは異なる第2周波数帯で前記第1インピーダンスとは値が異なる第2インピーダンスを呈する、
    請求項1に記載の車載用アンテナ装置。
  3. 前記スロットは、それぞれ隣り合う他の前記金属面に跨って形成されている、
    請求項1又は2に記載の車載用アンテナ装置。
  4. 前記筐体は、対向する二つの前記金属面を有し、
    対向する二つの前記金属面の各々に前記スロットが形成され、
    各金属面が、それぞれ独自の給電部を通じてMIMO通信に対応可能なアンテナとして動作する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の車載用アンテナ装置。
  5. 対向する二つの前記金属面の各々に形成された二つの前記スロットは、互いに点対称となる部位に配置されている、
    請求項4に記載の車載用アンテナ装置。
  6. 前記金属面に前記スロットの使用周波数帯と異なる周波数帯を使用周波数帯とするアンテナが形成されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車載用アンテナ装置。
  7. 前記筐体に、パッチアンテナが配置されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の車載用アンテナ装置。
  8. 前記間隙は、低域通過フィルタ、高域通過フィルタ、帯域通過フィルタ又は帯域阻止フィルタとして動作する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の車載用アンテナ装置。
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