JP2019057791A - アレーアンテナ装置および到来方向推定方法 - Google Patents

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紀章 大舘
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徹 菅家
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基史 多和田
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Abstract

【課題】電波の虚像を含まない到来方向推定方法を提供する。【解決手段】各サブアレーアンテナ101、102、103に属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力する第1の受信信号処理手段11Aと、アンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力する第2の受信信号処理手段11Bと、第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、電波の到来方向を推定する処理を行う第1の到来方向推定手段12Aと、第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、電波の到来方向を推定する処理を行う第2の到来方向推定手段12Bと、それぞれの到来方向推定結果の相違に基づき、第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力しない。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、アレーアンテナ装置および到来方向推定方法に関する。
直交する2偏波(水平偏波、垂直偏波)を受信可能な小型アンテナのアレーアンテナを用いた電波の到来方向推定技術が報告されている。到来方向推定アルゴリズムには、一般にMUSIC(Multiple Signal Classification)法と呼ばれる多重信号分類法が適用される。MUSIC法のアルゴリズムでは、垂直偏波のステアリングベクトルと水平偏波のステアリングベクトルとを利用する。これらのステアリングベクトルは、各アンテナの振幅と位相の角度応答を表すものである。
Qiaowei Yuan, Qiang Chen, K. Sawaya, "MUSIC based DOA finding and polarization estimation using USV with polarization sensitive array antenna," 2006 IEEE Radio and Wireless Symposium, pp. 339-342, 2006.
一般に、到来方向推定においては小型アンテナを用いるため、到来方向推定精度に限界がある。MUSIC法において到来方向推定精度を改善させるためには、(1)大きな開口のアレーアンテナを用いるか、あるいは、(2)各アンテナのビームパターンを鋭くする必要がある。この2点について以下に説明する。
(1)大きな開口のアレーアンテナを用いる場合
大きな開口のアレーアンテナを用いると、一般には到来方向推定精度が改善されるが、これを別の視点で分析する。
大きな開口のアレーアンテナを用いた場合には、複数のアンテナ間の物理的な距離が大きくなる。物理的な距離が大きくなると、各アンテナ間の受信信号の位相差の角度に対する変化が大きくなる。角度に対する受信位相差の変化が大きいと、熱雑音などの誤差が付加された場合の到来方向推定の誤差が小さくなる。
なお、受信位相差は、ステアリングベクトルの位相情報に対応する。
例えば、素子間隔d、電波の波長をλ、電波の入射角度をθ、円周率をπとしたときの2つのアンテナでの受信位相差は次式で計算できる。
Δθ=−2πdsinθ/λ
受信位相差は素子間隔dに比例するので、素子間隔の大きい方が、角度θを変えた時の受信位相差の変動が大きく、誤差が付加された場合の到来方向推定精度を高くすることができる。
しかし、この方法では、素子間隔を大きくしなければならないため、アレーアンテナを小型にしたい場合には適用することはできない。
(2)各アンテナのビームパターンを鋭くする場合
もう一つの方法として、各アンテナのビームパターンを鋭くする方法について説明する。
各アンテナのビームパターンが鋭くなると、各アンテナ間の受信信号の振幅比の角度に対する変化が大きくなる。受信位相差と同様に、角度に対する受信振幅比の変化が大きいと、熱雑音などの誤差が付加された場合の到来方向推定の誤差が小さくなる。なお、受信振幅比は、ステアリングベクトルの振幅情報に対応する。ステアリングベクトルに振幅情報を用いない到来方向推定アルゴリズムでは、各アンテナのビームパターンを鋭くしても到来方向推定精度は改善されない。
ところが、従来技術のように板状逆Fアンテナやモノポールアンテナに代表される小型アンテナを用いた場合には、アンテナサイズの制約のため、ビームパターンを鋭くすることが困難である。小型アンテナを用いる必要があるアレーアンテナ装置においてはこれが問題となる。
仮に、アレーアンテナ装置においてそのような問題を解決できたとしても、正しい方位とは明らかに異なる角度に虚像と呼ばれる方位推定結果が生じる可能性がある。
発明が解決しようとする課題は、電波の虚像を含まない到来方向推定結果を得ることが可能なアレーアンテナ装置および到来方向推定方法を提供することにある。
実施形態のアレーアンテナ装置は、直交する2つの偏波を受信可能なアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置において、前記アンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力する第1の受信信号処理手段と、前記アンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力する第2の受信信号処理手段と、前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第1の到来方向推定手段と、前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第2の到来方向推定手段と、前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する到来方向判定手段とを具備する。
また、 実施形態のアレーアンテナ装置は、直交する2つの偏波を受信可能な第1のアンテナ素子群および第2のアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置において、前記第1のアンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力する第1の受信信号処理手段と、前記第2のアンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力する第2の受信信号処理手段と、前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第1の到来方向推定手段と、前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第2の到来方向推定手段と、前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する到来方向判定手段とを具備する。
第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図。 同実施形態のアレーアンテナ装置の動作手順の一例を示すフローチャート。 図2のステップS2Aで出力される到来方向推定結果の一例を示す図。 図2のステップS2Bから出力される到来方向推定結果の一例を示す図。 図2のステップS2Aで出力されるサブアレーアンテナ構成の到来方向推定結果とステップS2Bで出力される到来方向推定結果の差の絶対値の一例を示す図。 到来波の数が2つの場合の判定手順の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。
図1に示すアレーアンテナ装置は、直交する2つの偏波を受信可能なアンテナ素子群101A,101B,102A,102B,103A,103Bを含むアンテナ部1と、アンテナ部1を構成するアンテナ素子群の受信信号の処理を互いに異なる処理方法で行う受信信号処理部11A,11Bと、受信信号処理部11A,11Bによりそれぞれ処理された信号に基づいてMUSIC法を利用して電波の到来方向を推定する処理をそれぞれ行う到来方向推定部12A,12Bと、到来方向推定部12A,12Bによりそれぞれ推定された電波の到来方向を示す情報に基づいて虚像の有無を判定することにより虚像を含まない到来方向推定結果を出力する到来方向判定部13と、到来方向判定部13から出力された到来方向推定結果を外部に出力する出力部(出力装置)14とを備えている。
アンテナ部1を構成するアンテナ素子群の各々は、例えば所定のサイズ未満の大きさの小型アンテナとする。小型アンテナの種類は任意でよく、例えば、モノポールアンテナ、ループアンテナ、逆Fアンテナなどの各種のアンテナであってもよいし、あるいはこれらのアンテナの変形や、組合せを適用してもよい。また、直交する2つの偏波は、垂直偏波及び水平偏波に限らず、右旋円偏波及び左旋円偏波など、直交する2つの偏波であれば任意のものでよい。
受信信号処理部11A,11B、到来方向推定部12A,12B、到来方向判定部13、および出力部14は、情報処理部を構成する。この情報処理部の全部またはその一部の機能は、コンピュータにより実現することが可能である。
なお、アレーアンテナ装置の構成は、図1の例に限定されるものではない。例えば、到来方向推定部12Aは、受信信号処理部11Aを含む構成であってもよい。同様に、到来方向推定部12Bも、受信信号処理部11Bを含む構成であってもよい。また、出力部14は、アレーアンテナ装置とは異なる別個の装置として実現してもよい。
受信信号処理部11Aは、上記アンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を、到来方向推定部12Aへ出力する。これにより、到来方向推定部12Aにおいては、受信信号処理部11からのサブアレーアンテナ毎の出力に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行うことになる。直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルは、各サブアレーアンテナの振幅と位相の角度応答を表す。
なお、受信信号処理部11B、到来方向推定部12B、および到来方向判定部13の詳細については、後で説明する。
図1の例では、アンテナ素子群101A及び101Bはサブアレーアンテナ101を構成し、アンテナ素子群102A及び102Bはサブアレーアンテナ102を構成し、アンテナ素子群103A及び103Bはサブアレーアンテナ103を構成している。
受信信号処理部11Aは、サブアレーアンテナ単位で、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みの乗算およびそれらの合成を行う。
具体的には、受信信号処理部11Aは、サブアレーアンテナ101に関しては、当該サブアレーアンテナ101に属するアンテナ素子群101A,101Bのそれぞれの受信信号に対して重みW11,W12をそれぞれ乗算器で乗算し、重みを乗算した後の各信号を合成器で合成して出力する。また、受信信号処理部11Aは、サブアレーアンテナ102に関しては、当該サブアレーアンテナ102に属するアンテナ素子群102A,102Bのそれぞれの受信信号に対して重みW21,W22をそれぞれ乗算器で乗算し、重みを乗算した後の各信号を合成器で合成して出力する。同様に、受信信号処理部11Aは、サブアレーアンテナ103に関しては、当該サブアレーアンテナ103に属するアンテナ素子群103A,103Bのそれぞれの受信信号に対して重みW31,W32をそれぞれ乗算器で乗算し、重みを乗算した後の各信号を合成器で合成して出力する。
重みの乗算は、受信信号の位相回転を行うための位相シフト、あるいは受信信号の振幅調整を行う振幅調整、もしくは位相回転と振幅調整の両方に相当する。位相シフトについては、位相器で行うようにしてもよい。振幅調整については、減衰器で行うようにしてもよい。
このように構成されていることから、到来方向推定部12Aは、複数のサブアレーアンテナ101,102,103のそれぞれの信号出力に基づいて、電波の到来方向を推定する処理を行っているとみることができる。
到来方向推定部12Aにおいては、各サブアレーアンテナの受信信号に基づき、MUSIC法を用いて電波の到来方向の推定処理を行うが、ここで用いるMUSIC法には従来技術と同じアルゴリズムを適用することができる。各サブアレーアンテナの合成ビームパターンは垂直偏波のステアリングベクトル及び水平偏波のステアリングベクトルに対応しており、各サブアレーアンテナの合成ビームパターンを用いたMUSIC法により到来方向を推定することができる。例えば垂直偏波のステアリングベクトル及び水平偏波のステアリングベクトルに応じて変化するスペクトルのピーク値が、到来方向に相当すると推定される。
このように構成することにより、アンテナ部全体のサイズの増大を抑えながら、各サブアレーアンテナのビームパターンを鋭くすることができ、到来方向推定精度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、あるサブアレーアンテナに属するアンテナ素子群の中の隣接する2つのアンテナ素子の間の空間に、別のサブアレーアンテナに属するアンテナ素子群の一部が配置される場合を例示している。但し、全てのサブアレーアンテナにこのような構成が施されている必要はなく、当該構成が施されていないサブアレーアンテナがあっても構わない。
図1の例では、3つのサブアレーアンテナ101,102,103のそれぞれの一部が空間的に重なるように配置されている。例えば、サブアレーアンテナ102を構成するアンテナ素子102Aとアンテナ素子102Bとの間の空間には、サブアレーアンテナ101の構成要素であるアンテナ素子101Bが配置されると共に、サブアレーアンテナ103の構成要素であるアンテナ素子103Aが配置されている。
このように構成することにより、アレーアンテナ装置全体のサイズが制約されている中で、各サブアレーアンテナを構成するアンテナ素子同士の間隔をできるだけ広くとることができ、これにより各サブアレーアンテナのビームパターンをより鋭くすることができ、到来方向推定精度をより効果的に向上させることが可能となる。
また、アンテナ装置全体のサイズを小さくしたまま、指向性の鋭くなったサブアレーアンテナの数を増やすことができる。サブアレーアンテナの数が増えると、同時に推定することが可能な電波の数が増える効果や、到来方向推定精度が改善される効果も得られる。
なお、図1の例では、1つのサブアレーアンテナに対して、2つのアンテナ素子を対応付ける場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば1つのサブアレーアンテナに対して、3つ以上のアンテナ素子を対応付ける構成としてもよい。
また、図1の例では、サブアレーアンテナ102を構成するアンテナ素子102Aとアンテナ素子102Bとの間の空間に、別のサブアレーアンテナに属するアンテナ素子が2つ配置される場合を例示したが、2つではなくて例えば3以上配置されるようにしてもよいし、1つだけ配置されるようにしてもよし、場合によってはそのような配置が無くても構わない(その他のサブアレーアンテナ101,103に関しても同様である)。
また、図1の例では、サブアレーアンテナの数を3として説明したが、これに限定されるものではない。サブアレーアンテナの数を4以上とする構成としてもよい。
また、図1の例では、アンテナ素子群が直線状に配列された例が示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、円状に配列されるように構成してもよい。
ところで、図1の例では、ビームパターンを鋭くするために、互いに距離の離れたアンテナ素子同士でサブアレーアンテナを構成している。互いに距離の離れたアンテナ素子同士でサブアレーアンテナを構成すると、特定の角度に虚像が発生する可能性がある。
虚像が発生すると、真の到来方向付近の到来方向推定結果に加え、真の到来方向と異なる特定方向に集まる到来方向推定結果が生じてしまう。サブアレーアンテナの構成を利用すると、真の到来方向付近に集まる到来方向推定結果の誤差のばらつきは小さくなるものの、真の方向とは明らかに異なる特定方向の虚像が到来方向推定結果として出力される場合がある。
このような問題を解決するために、本実施形態では、受信信号処理部11A及び到来方向推定部12Aと並列に配置される受信信号処理部11B及び到来方向推定部12Bを設けるとともに、到来方向推定部12A,12Bによりそれぞれ推定された到来方向推定結果に基づいて虚像の有無を判定する到来方向判定部13を設ける。これにより、虚像を含まない到来方向推定結果を得ることを可能にする。
受信信号処理部11Bは、アンテナ素子群101A,101B,102A,102B,103A,103Bのそれぞれの受信信号に対して前述したような重み付けの処理を行うことなく、各アンテナ素子から得られた受信信号をそのまま到来方向推定部12Aへ出力するものである。
到来方向推定部12Bは、前述したようなサブアレーアンテナ単位の受信信号を用いるのではなく、受信信号処理部11Bを通じて供給される各アンテナ素子から出力された受信信号を用いて、MUSIC法による電波の到来方向の推定処理を行うものである。ここで用いるMUSIC法には従来技術と同じアルゴリズムを適用することができる。各アンテナ素子のビームパターンは垂直偏波のステアリングベクトル及び水平偏波のステアリングベクトルに対応しており、各アンテナ素子のビームパターンを用いたMUSIC法で到来方向を推定することができる。例えば垂直偏波のステアリングベクトル及び水平偏波のステアリングベクトルに応じて変化するスペクトルのピーク値が、到来方向に相当すると推定される。
到来方向判定部13は、到来方向推定部12A,12Bによりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、到来方向推定部12Aにより生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力しないと決定し、虚像に相当しないと判定した場合にはその到来方向推定結果を出力することを決定し、虚像に相当しないと判定した到来方向推定結果のみを出力部14へ出力するものである。
この到来方向判定部13は、例えば、到来方向推定部12Aにより生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度と、到来方向推定部12Bにより生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度との差の絶対値が、予め定められた閾値を超える場合に、到来方向推定部12Aにより生成された到来方向推定結果が虚像に相当するものと判定する。
出力部14は、虚像に相当しないと判定された到来方向推定結果のみを受け取り、当該到来方向推定結果を外部出力する。外部出力の形態としては、ディスプレイへ出力する、電子データ(例えばテキストデータ)として出力する、音声で出力するなどが挙げられるが、いずれの形態であってもよい。
なお、到来方向推定部12A,12Bでの処理は、デジタル信号処理にて行われるようにしてもよい。その場合には、個々のアンテナ素子群で受信した受信信号をアンテナ部1でアナログ/デジタル変換するようにしてもよいし、あるいは受信信号処理部11A,11Bでアナログ/デジタル変換するようにしてもよいし、あるいは到来方向推定部12A,12Bの内部でアナログ/デジタル変換するようにしてもよい。
本実施形態のアレーアンテナ装置の動作手順の一例を図2のフローチャートに示す。
図2に示す動作手順は、サブアレーアンテナ構成での到来方向推定結果から虚像を取り除き、精度の良い到来方向推定結果を出力することを可能にする。
ステップS1では、アンテナ部1にて到来電波を受信する。到来電波が垂直偏波の場合には、アンテナ素子群の垂直偏波のビームパターンで受信する。到来電波が水平偏波の場合には、アンテナ素子群の水平偏波のビームパターンで受信する。到来電波が円偏波、楕円偏波、斜め直線偏波の場合には、到来電波の垂直偏波成分をアンテナ素子群の垂直偏波のビームパターンで受信し、到来電波の水平偏波成分をアンテナ素子群の水平偏波のビームパターンで受信する。
ステップS2Aでは、受信信号処理部11Aで処理された受信信号を用いて、到来方向推定部12Aで到来方向推定を行う。
ステップS3Aでは、ステップS2Aで推定された到来方向推定結果を記録媒体に保存する。
ステップS2Bでは、受信信号処理部11Bで処理された受信信号を用いて、到来方向推定部12Bで到来方向推定を行う。
ステップS3Bでは、ステップS2Bで推定された到来方向推定結果を記録媒体に保存する。
ステップS4では、ステップS3Aで保存された到来方向推定結果と、ステップS3Bで保存された到来方向推定結果を比較し、ステップS3Aで保存された到来方向推定結果が虚像に相当するものであるか否かを判定する。ここでの判定方法としては、例えば、2つの到来方向推定結果の差の絶対値を算出し、その算出値が予め定められた閾値よりも大きい場合は虚像と判定し、一方、その算出値が予め定められた閾値以下の場合は、虚像でないと判定する。虚像と判定した場合は、当該到来方向推定結果を除去する。
ステップS5では、虚像と判定されない到来方向推定結果だけを受け取り、その到来方向推定結果を出力する。
このような動作手順により、サブアレーアンテナ構成によって推定された方位推定結果の中から虚像を取り除くことが可能となる。
以降、虚像を取り除く方法について、具体例を挙げて説明する。
ステップS2Aでは、サブアレーアンテナ構成を利用しているので、虚像を含む到来方向推定結果を出力することがある。図3に、ステップS2Aで出力される到来方向推定結果の一例を示す。図3は、複数回の到来方向推定を行って得られた複数の到来方向推定結果のヒストグラムを表している。
真の到来方向をθ1として説明する。到来方向推定結果には、真の到来方向θ1を中心とした結果と、真の到来方向からオフセット角度Δθ離れたθ1+Δθを中心とした結果とがある。なお、到来方向推定結果は、熱雑音などの影響を受け、到来方向推定毎の結果が変わる。
オフセット角度Δθは、サブアレーアンテナを構成するアンテナ素子群の配置距離に依存しており、サブアレーアンテナを構成するアンテナの配置距離が小さいとき、オフセット角度Δθは大きくなる。一方、サブアレーアンテナを構成するアンテナの配置距離が大きいとき、オフセット角度Δθは小さくなる。オフセット角度Δθはアレーアンテナのグレーティングローブと同じ振る舞いとなる。
したがって、サブアレーの配置距離はあらかじめ決まっているので、事前にオフセット角度Δθをシミュレーションで見積もることができる。そして、事前に見積もったオフセット角度Δθから、角度差の閾値をあらかじめ見積もることができる。例えば、オフセット角度Δθが90度のとき、閾値を45度とする。
一方、ステップS4では、虚像の発生しない到来方向推定を行う。図4に、ステップS2Bから出力される到来方向推定結果の一例を示す。図4は、複数回の到来方向推定を行って得られた複数の到来方向推定結果のヒストグラムを表している。
図3と同様に、真の到来方向をθ1として説明する。到来方向推定結果は、真の到来方向θ1を中心とした結果となる。図3の結果と比べると、Δθオフセットした角度に虚像が発生していないことが確認できる。ただし、θ1を中心とした到来方向推定結果のばらつきは、サブアレーアンテナ構成を利用した図3の結果に比べて大きくなっている。
図5に、ステップS2Aで出力されるサブアレーアンテナ構成の到来方向推定結果と、ステップS2Bで出力される到来方向推定結果の差の絶対値の一例を示す。図5に示されるように、差の絶対値が0度付近に集まった結果と、差の絶対値がΔθ付近に集まった結果とがある。これらの2つの集団の間に、閾値が設定される。
閾値よりも大きなΔθ付近に集まった結果に対応するサブアレーアンテナを利用した到来方向推定結果は、虚像と判定される。閾値角度よりも小さな0度付近に集まった結果に対応するサブアレーアンテナを利用した到来方向推定結果は虚像と判定されない。
以上のように、サブアレーアンテナ構成での到来方向推定結果から虚像を取り除くことが可能となる。
図2のフローチャートでは、ステップS2A、ステップS3Aの手順と、ステップS2B、ステップS3Bの手順は、並列動作として説明した。このように並列に動作させることで、アンテナ部1で到来電波を受信してからステップS4の虚像判定までの処理時間を短くできるという効果がある。
一方、ステップS2A、ステップS3Aの手順と、ステップS2B、ステップS3Bの手順をこの順番で動作させるようにしてもよい。この場合には、共通のコンピュータを利用して演算することができるので、ハードウエアの小型化、軽量化、コストの削減が可能となる。
また、図2のフローチャートでは、推定された到来角度として1軸方向の角度を対象に説明したが、到来角度としては、空間的には、方位角度と仰角の2つの角度で定義される。よって、方位角と仰角の両方について閾値角度を設定し、どちらか一方の推定角度が閾値角度を超えた場合に、虚像と判定するようにしてもよい。
また、図2のフローチャートでは、推定された到来角度を用いて虚像を判定したが、本実施形態で用いているMUSIC法においては、到来波の偏波も推定することができる。よって、推定された偏波に対して、偏波の閾値を用いて判別するようにしてもよい。
また、全ての偏波は、垂直偏波と水平偏波に分解することができる。そして、垂直偏波と水平偏波の振幅比と、垂直偏波と水平偏波の位相差の2つのパラメータで全ての偏波を表すことができる。よって、振幅比と位相差についても、予め閾値を決めておき、この閾値を用いて虚像と判別するようにしてもよい。
また、到来波が複数存在する場合がある。この場合には、到来方向推定結果は複数出力される。この場合には、それぞれの到来方向推定結果について、虚像かどうかの判別を行えばよい。
具体的には、ステップS3Aから出力された結果のそれぞれに対して、ステップS3Bから出力された結果と比較し、虚像かどうか判別すればよい。到来波の数が2つの場合の判定手順の一例を、図6のフローチャートに示す。以下では、到来方向推定結果を方測結果と略称する。
ステップS11では、サブアレーアンテナ構成の方測結果1(以下、「θ_sub1」)の判定を行う。
ステップS12では、θ_sub1に最も近い通常アレーアンテナ構成の方測結果(以下、「θ_con1」)を探す。
ステップS13では、θ_sub1とθ_con1の差の絶対値を計算する。
ステップS14では、計算した差の絶対値を閾値と比較する。
ステップS14で比較を行った結果、計算した差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、ステップS15Aにて、θ_sub1は虚像であると判定する。
ステップS16Aでは、サブアレーアンテナ構成の方測結果2(以下、「θ_sub2」)の判定を行う。
ステップS17Aでは、θ_sub2に最も近い通常アレーアンテナ構成の方測結果(以下、「θ_con2」(ただし、ステップS12のθ_con1を含む))を探し、両者の差の絶対値を計算する。
ステップS18Aでは、計算した差の絶対値を閾値と比較する。
ステップS18Aで比較した結果、計算した差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、ステップS19A−1にて、θ_sub2は虚像であると判定する。一方、計算した差の絶対値が閾値以下の場合には、ステップS19A−2にて、θ_sub2は虚像ではないと判定する。
ステップS14で比較を行った結果、計算した差の絶対値が閾値以下の場合には、ステップS15Bにて、θ_sub1は虚像ではないと判定する。
ステップS16Bでは、サブアレーアンテナ構成の方測結果2(以下、「θ_sub2」)の判定を行う。
ステップS17Bでは、θ_sub2に最も近い通常アレーアンテナ構成の方測結果(以下、「θ_con2」(ただし、ステップS12のθ_con1と異なる))を探し、両者の差の絶対値を計算する。
ステップS18Bでは、計算した差の絶対値を閾値と比較する。
ステップS18Bで比較した結果、計算した差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、ステップS19B−1にて、θ_sub2は虚像であると判定する。一方、計算した差の絶対値が閾値以下の場合には、ステップS19B−2にて、θ_sub2は虚像ではないと判定する。
このように、到来波が複数存在する場合にも対応することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、アレーアンテナ装置において正しい方位とは明らかに異なる角度に虚像が生じても、受信信号処理部11A及び到来方向推定部12Aと並列に配置される受信信号処理部11B及び到来方向推定部12Bを設けるとともに、到来方向推定部12A,12Bによりそれぞれ推定された到来方向推定結果に基づいて虚像の有無を判定する到来方向判定部13を設けることより、虚像を含まない到来方向推定結果を得ることが可能になる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態の変形例を示す。以下では、第1の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図7に示されるアレーアンテナ装置では、アンテナ部としては、アンテナ部1Aとアンテナ部1Bの2つが設けられる。アンテナ部1Aは、前述の図1中のアンテナ部1の構成と同様、サブアレーアンテナ701を構成するアンテナ素子群701A及び701B、サブアレーアンテナ702を構成するアンテナ素子群702A及び702B、サブアレーアンテナ703を構成するアンテナ素子群703A及び703Bから構成されている。
一方、アンテナ部1Bは、虚像の発生しない到来方向推定を行うために、複数のアンテナ704A、704B、704C、704D、704Eから構成されている。ここでは、アンテナの数が5個の場合を例示しているが、アンテナの数はこれに限られない。
アンテナ部1Aは、図1のアンテナ部と同一の構造であるので、その説明を省略する。アンテナ部1Bは、到来方向推定精度を良くすることが目的ではなく、虚像の発生しない到来方向推定を行うことが目的となる。
アンテナ部1Bは、虚像の発生しない到来方向推定を行うアンテナ構成である。具体的なアンテナ構成としては、等間隔配置のアレーアンテナとし、アンテナ配置間隔を到来電波の波長の2分の1以下とする。また、奇数本数のアンテナで構成されていてもよい。あるいは、素数本数のアンテナで構成されていてもよい。
また、アンテナ部1Bの別のアンテナ構成として、指向性を有する複数のアンテナから構成されていてもよい。その場合には、複数のアンテナのビーム方向が全て異なるように構成される。
なお、このように構成されたアンテナ装置の動作は、第1の実施形態の場合と同様となる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様な効果に加え、以下に示すような効果も得られる。
図7の変形例においては、アンテナ間隔は到来電波の波長の2分の1以下となるので、虚像の発生しない到来方向推定を、アンテナ部1Bを利用して可能となる。この場合、サブアレーを構成するアンテナ部1Aと、虚像の発生しない到来方向推定を行うアンテナ部1Bとが、別々となっているので、それぞれの用途に応じて最適なアンテナ構成を実現することができ、到来方向推定の高精度化を図れる。
また、アンテナ部1Bの構成として、指向性を有する複数のアンテナから構成した場合には、複数の各アンテナのビーム方向が異なるので、到来方向に一致したビーム方向の出力が大きくなる。そこで、受信電力の大小から、到来方向を推定することができる。この場合には、到来方向推定部12Bでは、受信電力の大小から到来方向を推定することができる。受信電力の大きいアンテナのビーム方向を到来方向と推定することができる。
このように構成すると、到来方向推定部では簡易な方法で到来方向推定が可能となるので、簡易なハードウエアで実現でき、低コスト化、小型化、軽量化を図れる。
以上詳述したように実施形態によれば、電波の虚像を含まない到来方向推定結果を得ることが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,1A,1B…アンテナ部、11A,11B…受信信号処理部、12A,12B…到来方向推定部、13…到来方向判定部、14…出力部、101,102,103,701,702,703…サブアレーアンテナ、101A,101B,102A,102B,103A,103B,701A,701B,702A,702B,703A,703B,704A,704B,704C,704D,704E…アンテナ素子群。

Claims (6)

  1. 直交する2つの偏波を受信可能なアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置において、
    前記アンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力する第1の受信信号処理手段と、
    前記アンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力する第2の受信信号処理手段と、
    前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第1の到来方向推定手段と、
    前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第2の到来方向推定手段と、
    前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する到来方向判定手段と
    を具備する、アレーアンテナ装置。
  2. 直交する2つの偏波を受信可能な第1のアンテナ素子群および第2のアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置において、
    前記第1のアンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力する第1の受信信号処理手段と、
    前記第2のアンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力する第2の受信信号処理手段と、
    前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第1の到来方向推定手段と、
    前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行う第2の到来方向推定手段と、
    前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する到来方向判定手段と
    を具備する、アレーアンテナ装置。
  3. 前記到来方向判定手段は、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度と、前記第2の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度との差の絶対値が、予め定められた閾値を超える場合に、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が虚像に相当するものと判定する、請求項1又は2に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 直交する2つの偏波を受信可能なアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置に適用される到来方向推定方法であって、
    前記アンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、第1の受信信号処理手段によって、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力し、
    第2の受信信号処理手段によって、前記アンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力し、
    第1の到来方向推定手段によって、前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行い、
    第2の到来方向推定手段によって、前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行い、
    到来方向判定手段によって、前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する、
    ことを含む、到来方向推定方法。
  5. 直交する2つの偏波を受信可能な第1のアンテナ素子群および第2のアンテナ素子群を備えたアレーアンテナ装置に適用される到来方向推定方法であって、
    前記第1のアンテナ素子群を複数のグループに分け当該複数のグループのそれぞれをサブアレーアンテナとみなし、第1の受信信号処理手段によって、サブアレーアンテナ毎に、各サブアレーアンテナに属するアンテナ素子群のそれぞれの受信信号に対して重みを乗算し合成した結果を出力し、
    第2の受信信号処理手段によって、前記第2のアンテナ素子群のそれぞれの受信信号を出力し、
    第1の到来方向推定手段によって、前記第1の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行い、
    第2の到来方向推定手段によって、前記第2の受信信号処理手段から出力された受信信号に基づき、直交する2つの偏波のそれぞれのステアリングベクトルを用いて電波の到来方向を推定する処理を行い、
    到来方向判定手段によって、前記第1の到来方向推定手段および前記第2の到来方向推定手段によりそれぞれ生成された到来方向推定結果の相違に基づいて、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が電波の虚像に相当するか否かを判定し、虚像に相当すると判定した場合にはその到来方向推定結果を出力せず、虚像に相当しないと判定した場合にその到来方向推定結果を出力することを決定する、
    ことを含む、到来方向推定方法。
  6. 前記到来方向判定手段によって、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度と、前記第2の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果に示される到来方向の角度との差の絶対値が、予め定められた閾値を超える場合に、前記第1の到来方向推定手段により生成された到来方向推定結果が虚像に相当するものと判定する
    ことを含む、請求項4又は5に記載の到来方向推定方法。
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