JP2019057761A - 光伝送装置、光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システムおよび光伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置内外の障害発生時においても監視制御情報を用いた監視制御を継続できること。【解決手段】光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置500は、光伝送装置500の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部507と、第一の監視制御部507の停止期間中、光伝送装置500の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部555と、第一の監視制御部507および第二の監視制御部555が対向する他の光伝送装置30との間で警報監視の監視制御情報を送受信するOSC送受信部505,553と、対向する他の光伝送装置30との間で光通信する主信号に対し、監視制御情報を合波および分波するWDM合分波部591,592と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、伝送する光信号を監視制御信号を用いて監視する光伝送装置、光伝送システムおよび光伝送方法に関する。
波長多重(WDM)伝送を適用したWDM光伝送システムでは、WDM信号光のパスを多方路に接続しうる方路自由度の高い装置構成により、ネットワーク構築の柔軟性を高めるとともに多数の冗長経路が採れる光伝送システムの需要が伸びている。方路自由度の高い光伝送装置は、任意の方向にWDM信号光の挿入または分岐を行う光分岐挿入(OADM)機能と、WDM信号の波長割当てや方路を任意に設定でき、光クロスコネクト(OXC)を行うCD機能を備える。
WDMは、Wavelength Division Multiplexing、OADMは、Optical Add Drop Multiplexerの略である。OXCは、Optical Cross Connect、CDは、Colorless−Directionlessの略である。
波長多重方式の光伝送システムでは、WDM信号と監視信号(OSC:Optical Supervisory Channel)に同じ光伝送路を使用するインバンドによる監視方式が用いられる。インバンドによる監視方式では、光伝送路の障害が監視制御網にも影響を与えるので、ネットワークの高信頼化のため、光伝送装置から光伝送装置のリング構成のネットワークとして監視制御経路を冗長化する構成が採られている。光伝送システムが、リング構成のネットワークでない場合、ネットワークの監視制御経路を冗長化できない。上述の非リング構成のネットワークにおいては、例えば光伝送装置の監視制御機能が停止すると、ネットワーク管理装置(NMS)から光伝送装置より遠隔にある光伝送装置から光伝送装置および各光伝送装置間の光伝送路の監視制御が行えない課題がある。NMSは、Network Management Systemの略である。
この課題を克服する従来技術として、WDM信号レイヤ(L0)の光伝送装置(L0装置)と、L0と異なるレイヤ(Lx)の通信装置(Lx装置)とのマルチレイヤ装置間通信手段を備えた技術が開示されている(下記特許文献1参照。)。この技術では、Lx装置の監視制御信号を用いることにより、L0ネットワークの監視制御網とLxネットワークの監視制御網を互いに補完する。そして、あるレイヤのネットワークの監視制御網が一部不通となった障害が生じた場合に、障害が発生したレイヤの監視制御情報を、別のレイヤの監視制御網を用いてNMSと送受信することにより、速やかな保守操作が可能となり、監視制御ネットワークの高信頼化を実現している。
特開2015−204467号公報
しかしながら、Lxネットワークの監視制御網では、遠隔拠点にあるLx装置と監視制御情報を送受信するために、光伝送装置のWDM信号、つまりL0ネットワークをLx監視制御網として用いるので、L0ネットワークに障害が生じた場合に、監視制御網が相互に補完されることなく、障害箇所で途絶えることとなる。
例えば、L0ネットワークの監視制御網の光伝送装置の監視制御機能が停止している時に、この光伝送装置より遠隔拠点で設定されたWDM信号パスに障害が生じると、L0ネットワークとLxネットワークの双方の監視制御網が遮断される。そして、監視制御網から障害情報を収集できなくなり、WDM信号パスの障害箇所を特定することができなくなる。NMSと光伝送装置のL0およびLxの監視制御網が遮断されるため、障害復旧のための迂回したWDM信号パスの切替制御ができずに長い時間ネットワーク障害が継続するばかりでなく、障害発生箇所の特定ができないため、障害復旧に多大な労力が必要となり、ネットワーク保守に課題が生じた。
また、あるレイヤの監視制御情報に異なるレイヤの監視制御情報を加えるためのマルチレイヤの装置間通信を行う監視制御網であるため、異なるレイヤ装置間を跨る制御インタフェースや、各レイヤの監視制御情報のフレームフォーマットが複雑となった。さらに、異なるレイヤの装置が同じ拠点に格納されていない光伝送ネットワークでは、補完する監視制御網が構築できないため、異なるレイヤの装置を同じ拠点に設置する大規模かつ高額なネットワークとなる課題を有する。
一つの側面では、本発明は、装置内外の障害発生時においても監視制御情報を用いた監視制御を継続できることを目的とする。
一つの案では、光伝送装置は、光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置であって、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部と、前記第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部と、前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信する装置間監視制御信号送受信部と、対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波する合分波部と、を備えたことを要件とする。
一つの実施形態によれば、装置内外の障害発生時においても監視制御情報を用いた監視制御を継続できるという効果を奏する。
図1は、一般的なWDM光伝送システムの構成例を示す図である。 図2は、既存の技術によるネットワークの監視制御を説明する図である。(その1) 図3は、既存の技術によるネットワークの監視制御を説明する図である。(その2) 図4は、既存の光伝送装置におけるL0装置監視制御部の監視機能の停止後に監視制御網の補完が機能しない状態を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図6は、実施の形態1にかかる光伝送装置の冗長化された監視制御部のハードウェア構成例を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかる光伝送装置が用いるLCN信号パケットの監視制御情報例を示す図表である。 図8は、実施の形態1にかかる光伝送装置の第二の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1にかかる光伝送装置の第一の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態1にかかる光伝送装置の冗長化した監視制御の切替処理を示すシーケンス図である。 図11Aは、実施の形態1にかかる光伝送装置を用いた光伝送システムの複数障害発生時における監視制御の継続状態を説明する図である。(その1) 図11Bは、実施の形態1にかかる光伝送装置を用いた光伝送システムの複数障害発生時における監視制御の継続状態を説明する図である。(その2) 図12は、実施の形態2にかかる光伝送装置の構成例を示す図である。 図13は、実施の形態2にかかる光伝送装置の冗長化された監視制御部のハードウェア構成例を示す図である。 図14は、実施の形態2にかかる光伝送装置の第一の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態2にかかる光伝送装置の第二の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態2にかかる光伝送装置の冗長化した監視制御の切替処理を示すシーケンス図である。 図17は、実施の形態2の他の光伝送装置の構成例を示す図である。
はじめに、従来の光伝送システムの機能および課題について説明しておく。WDM伝送を適用したWDM光伝送装置は、上述したOADM機能を有し、OADM機能には波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)が用いられる。WSSにより、波長毎にWDM信号のパスを任意に設定することが可能となる。OADM機能と光伝送路の接続箇所においては、OADM機能で生じるWDM信号の光損失を補うため、光伝送路に出力する、または光伝送路から入力されたWDM信号を適切な光レベルに増幅する光増幅(AMP)機能を備える。
また、上述したOXCを行うCD機能には、任意の波長のWDM信号を所望の方路に入出力可能な合分波器またはWSSが適用されることにより、OADM機能と接続する任意の波長のWDM信号を、接続替えすることなく任意の方向にパス設定可能となる。
図1は、一般的なWDM光伝送システムの構成例を示す図である。図1に示す光伝送システムでは、ネットワーク管理装置(NMS)1は、OSCを用いて複数の光伝送装置10〜80をネットワーク監視する。
光伝送装置10は、下り方向の光伝送路12と上り方向の光伝送路21を介して隣接する遠隔拠点に配置された光伝送装置20と接続される。光伝送装置20は、光伝送装置10と別方路にある光伝送装置30と下り方向と上り方向の光伝送路23、32を介して接続することにより、光伝送装置10から光伝送装置30に至るWDM信号回線の光伝送システムが構成される。光伝送路による光伝送装置間の接続が、光伝送装置10から光伝送装置80に至るまで同様に構成されることにより、長距離光伝送システムのネットワークが構築される。
図1の光伝送システムでは、WDM信号のパス設定および光伝送路障害時に新たな正常パスを確立するために、NMS1を用いて、光伝送システムの回線監視およびパス設定制御を行い、遠隔拠点に配置された光伝送装置および光伝送システムのネットワーク回線をOSC機能を用いて監視する。NMS1は、光伝送システムのゲートウェイ装置である光伝送装置10と接続されて、光伝送装置10に接続される光伝送システムの障害状況を収集するとともに、光伝送システムに対しWDM信号のパス切替等のパス設定制御を行う。
NMS1は、ゲートウェイとなる光伝送装置10から遠隔拠点に配置された光伝送装置20〜80および光伝送システムのネットワーク回線を監視する。この際、NMS1は、WDM信号回線と同じ光伝送路(インバンド)を介して光伝送装置間で監視制御情報を送受信するOSC信号と、各光伝送装置における監視制御を司る監視制御機能とを用いてWDM信号回線の監視を行う。
なお、波長多重方式の光伝送システムにおいて、WDM信号とOSC信号が各々異なる光伝送路を使用するアウトバンドの監視制御方式がある。アウトバンドの方式では、WDM信号断の障害が発生してOSC信号が正常な場合、AMP機能の出力と光伝送路の接続が外れたことによるWDM信号断か、WDM信号が0波で接続が正常なのかが分からないので、WDM信号回線の監視の信頼性が損なわれる。また、多波長のWDM信号がAMP機能により光増幅されて光伝送路に高い光レベルが出力されるので、AMP機能の出力と光伝送路の接続が外れた場合に高い光レベルが出力されないよう、安全のため自動パワーシャットダウン(APSD)制御機能を備えるため、WDM信号回線の監視に高い信頼性が要求される。上記の理由から、波長多重方式の光伝送システムでは、WDM信号とOSC信号に同じ光伝送路を使用するインバンドによる監視方式が用いられる。
但し、光伝送システムにおけるインバンドによる監視方式では、光伝送路の障害が監視制御網にも影響を与える。このため、光伝送装置10〜光伝送装置40に示すようなリング構成のネットワークにより、監視制御経路を冗長化し、ネットワークを高信頼化する構成が採られている。監視制御経路の冗長により、ソフトウェア更新や障害およびその復旧に伴う光伝送装置の監視制御機能が停止されている場合においても、停止した監視制御経路を迂回して、ネットワークの監視制御が可能となる。
この監視制御機能の障害は、例えば例外処理によるソフトウェア再起動や、ソフトエラー障害を含む。例えば、上記のソフトウェア更新または障害のため、図1の光伝送システムの光伝送装置20の監視制御機能が停止しても、光伝送装置40を経由して光伝送装置30およびその遠隔にある光伝送装置50から光伝送装置80の監視制御が可能となる。
光伝送システムが、光伝送装置30およびその遠隔にある光伝送装置50〜光伝送装置80のように、リング構成のネットワークでない場合、ネットワークの監視制御経路を冗長化できない。上述の非リング構成のネットワークにおいては、例えば光伝送装置30の監視制御機能が停止すると、NMS1から光伝送装置30より遠隔にある光伝送装置50〜光伝送装置80および各光伝送装置間の光伝送路の監視制御が行えなくなる。
図2,図3は、それぞれ既存の技術によるネットワークの監視制御を説明する図である。主に、一部の光伝送装置20,50の内部構成を示している。例えば、上記特許文献1に開示された技術によれば、各光伝送装置10〜80は、それぞれWDM信号レイヤ(L0)の光伝送装置(L0装置)200と、L0と異なるレイヤ(Lx,x=1,2,…)の通信装置(Lx装置)201とのマルチレイヤ装置間通信手段202を備える。Lx装置の監視制御信号を用いることにより、L0ネットワークの監視制御網とLxネットワークの監視制御網を互いに補完し監視する。L0装置200は、インフラ等の基幹系の装置であり高速通信を行い、Lx装置201は、ユーザ側の装置であり低速〜中速の通信を行う。
L0装置200は、L0装置監視制御部210と、CD機能部211と、複数のOADM機能部212およびOSC部213を備える。Lx装置201は、Lx装置監視制御部221と、トランスポンダ部222と、クライアント信号送受信部223と、XC部224を備える。
この従来技術では、光伝送装置50のLxネットワークで監視制御網の障害(図中箇所X)が生じた時に、障害が発生していないL0ネットワークの監視制御網とマルチレイヤ装置間通信手段202を用いることにより、Lxネットワークの障害箇所Xの情報をL0の監視制御情報に付与してNMS1と通信する(図中実線の経路)。これにより、NMS1は、Lxネットワークの障害箇所Xを特定し、障害箇所Xを迂回したパス切替を実施し、信頼性と保守性を有する監視制御ネットワークを構築できる。
図3には、図2に示した光伝送装置30のL0装置監視制御部210の監視機能が停止した時の監視制御網の補完状態を示す。図3に示すように、光伝送装置30のL0装置監視制御部210が故障等によりL0の監視機能が停止してもLxネットワークの監視制御網によりL0ネットワークの監視制御網を補完できるので、光伝送装置50より遠隔にある光伝送装置との監視制御情報の送受信が可能となる。
この際、光伝送装置30のL0装置監視制御部210を経由する図中点線の経路が不通となる。しかし、図中実線に示す経路により、光伝送装置30内では、L0装置監視制御部210を経由せず、OADM機能部212間を接続する。また、光伝送装置50内では、OADM機能部212〜CD機能部211〜マルチレイヤ装置間通信手段202〜Lx装置201のトランスポンダ部222〜マルチレイヤ装置間通信手段202〜Lx装置監視制御部221〜L0装置200のL0装置監視制御部210に接続する。この際、OSCは用いず、LxのWDM信号(主信号)に監視制御情報を載せて送信する。
このように、あるレイヤのネットワークの監視制御網が一部不通となった障害が生じた場合に、障害が発生したレイヤの監視制御情報を、別のレイヤの監視制御網を用いてNMS1と送受信することにより、速やかな保守操作が可能となり、監視制御ネットワークの高信頼化が図れる。
図4は、既存の光伝送装置におけるL0装置監視制御部の監視機能の停止後に監視制御網の補完が機能しない状態を示す図である。L0ネットワークの監視制御網のうち、光伝送装置50のL0装置監視制御部210が停止している時に、さらに、光伝送装置50より遠隔拠点で設定されたWDM信号パスに障害が生じたとする(箇所X)。この場合、L0ネットワークとLxネットワークの双方の監視制御網が遮断される(実線の経路が接続され活きているが、点線の経路は不通である)。これにより、NMS1は、光伝送装置50より下流の監視制御網から障害情報を収集できなくなり、WDM信号パスの障害箇所を特定することができない。この際、光伝送装置50は、リングネットワーク上に位置しておらず、他の光伝送装置へのパス切り替えや迂回による経路切り替えもできない。
上記障害事例について、L0ネットワークの監視停止は、例えば、L0装置監視制御部210のソフトウェアアップデートに伴うリセット時や、ソフトウェアエラーや、月一回等のメモリリセットによる再起動時に生じる。
図4の障害発生時には、NMS1と光伝送装置50のL0およびLxの監視制御網が遮断されるため、障害復旧のための迂回したWDM信号パスの切替制御ができずに長い時間ネットワーク障害が継続してしまう。また、障害発生箇所の特定ができないため、障害復旧に多大な労力を費やし、ネットワーク保守上課題が生じた。
上述したが、このような従来技術(特許文献1)の構成では、あるレイヤの監視制御情報に異なるレイヤの監視制御情報を加えるためのマルチレイヤの装置間通信手段を備えた監視制御網である。このため、異なるレイヤ装置間に跨る制御インタフェースや、各レイヤの監視制御情報のフレームフォーマットが複雑となる課題がある。さらに、異なるレイヤの装置が同じ拠点に格納されていない光伝送ネットワークでは、補完する監視制御網が構築できないため、異なるレイヤの装置を同じ拠点に設置する大規模かつ高額なネットワークとなる課題を有していた。
(実施の形態1)
図5は、実施の形態1にかかる光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。図5に示す本発明の光伝送システムは、図1同様のネットワーク構成を有し、光伝送装置500は、図1の光伝送装置50に相当し、NMS1(図1参照)からみて光伝送装置30よりも遠隔に配置され、リングネットワークには含まれていない。図5では、光伝送装置500のみ内部構成を詳細に示しているが、他の光伝送装置30,60についても光伝送装置500同様の内部構成を有する。
光伝送装置500は、WDM信号(主信号)の光伝送ネットワークへのADDおよびネットワークからのDROP機能を備える。そして、光伝送装置500は、伝送機器であるOADM機能部511,512のほか、波長毎のWDM信号として収容されたトランスポンダ部をOADM機能部511,512と光クロスコネクト接続するCD機能部550,560を含む。図5では、OADM機能部512とCD機能部560は一部の機能の記載を省略しているが、OADM機能部511,512は同じ内部構成を有し、CD機能部550,560も同じ内部構成を有する。
OADM機能部511は、送信WSS501と、ポスト型アンプ(AMP)502と、プリ型AMP503と、受信WSS504と、第一のOSC送受信部505と、第一のLCN送受信部506と、第一の監視制御部507と、を含む。LCNは、Local Communication Networkの略である。
実施の形態1では、光伝送装置500内の各機能部(OADM機能部511,512と、CD機能部550,560)が備えるLCN送受信部506,554が監視信号送受信部として機能し、LCNを用いて装置内で監視信号を送受信する。OADM機能部511に第一の監視制御部507を設け、CD機能部550に第二の監視制御部555を設け、上流側の光伝送装置30と監視制御情報の送受信を行う。また、OADM機能部512に第一の監視制御部507を設け、CD機能部560に第二の監視制御部555を設け、下流側の光伝送装置60と監視制御情報の送受信を行う。
送信WSS501は、他のOADM機能部512またはCD機能部550の多方路から出力されたWDM信号を波長多重してポスト型AMP502に出力する。ポスト型AMP502は、送信WSS501で波長多重されたWDM信号を一括して光増幅して光伝送路に出力する。プリ型AMP503は、光伝送路から入力したWDM信号を一括して光増幅する。受信WSS504は、プリ型AMP503で光増幅されたWDM信号を多方路に配分する。
第一のOSC送受信部505は、光伝送路を介して隣接する光伝送装置30と監視制御信号を送受信する装置間監視信号送受信部として機能する。第一のLCN送受信部506は、光伝送装置500内の各機能部とLCN信号により監視制御情報を送受信する。第一の監視制御部507は、LCN信号による光伝送装置500の監視制御情報と、OSC信号による光伝送装置30間の監視制御情報の入出力制御を司る。
OADM機能部511は、上り方向の光伝送路55と下り方向の光伝送路35を介して光伝送装置30と接続される。
OADM機能部512は、上述のOADM機能部511と同様の構成を備え、それぞれ、光伝送路を介して光伝送装置60と接続される。
CD機能部550は、CD合波部551と、CD分波部552と、第二のOSC送受信部553と、第二のLCN送受信部554と、第二の監視制御部555と、を含む。
CD合波部551は、CD機能部550のクライアント側に収容されるトランスポンダ部550−1〜550−nから出力された指定波長のWDM信号を波長多重して所望の方路のOADM機能部511,512に出力する。CD分波部552は、OADM機能部511,512から出力されたWDM信号の指定波長を収容するトランスポンダ部550−1〜550−nに出力する。
第二のOSC送受信部553は、光伝送路を介して隣接する光伝送装置30と監視制御信号を送受信する。第二のLCN送受信部554は、光伝送装置500内の各機能部とLCN信号により監視制御情報を送受信する。第二の監視制御部555は、LCN信号による光伝送装置500の監視制御情報と、OSC信号による光伝送装置間の監視制御情報の入出力を司る。
図5では省略するが、CD合波部551およびCD分波部552には、光合分波器のほか、トランスポンダ部550−1〜550−nとOADM機能部511,512の入出力方路を任意に指示可能なWSSまたはマルチポート光スイッチを備える。また、CD機能部の光損失を補うためにWDM信号の光レベルを増幅する光増幅器を備える。CD機能部560は、上述のCD機能部550と同様の構成を備え、クライアント側にトランスポンダ部560−1〜560−nが収容される。
この光伝送装置500は、第一のOSC送受信部505および第二のOSC送受信部553から出力されるOSC信号を、WDM信号と合波して隣接する光伝送装置30に送出するWDMカプラ591を備える。また、隣接する光伝送装置30から受信するOSC信号をWDM信号と分波して第一のOSC送受信部505と第二のOSC送受信部553に出力するWDMスプリッタ592を備える。光伝送装置500と別方向に隣接する光伝送装置60と送受信するOSC信号についても、同様にWDMカプラ593およびWDMスプリッタ594を備える。
さらに、この光伝送装置500は、OADM機能部511、512およびCD機能部550,560は、LCN信号によるリング構成(図中一点鎖線)のローカル監視制御網を構成している。そして、光伝送装置500が収容された拠点内の監視制御情報と、下流に対向する光伝送装置60とのOSC信号による監視制御ネットワークの監視制御情報を、上流に対向する光伝送装置30とのOSC信号を介してNMS1と送受信する。
光伝送装置500の上流に対向して配置され、光伝送路を介して接続する光伝送装置30は、光伝送装置500と監視制御ネットワークの監視制御情報を送受信するOSC送受信部505と、OSC合波部391とOSC分波部392を備える。これにより、光伝送装置30は、光伝送装置500のOADM機能部511またはCD機能部550とOSC送受信可能な接続形態となっている。
光伝送装置30は、光伝送装置500と同様に、OADM機能部512に第一のOSC送受信部505を備えるほか、CD機能部560に第二のOSC送受信部553を備えてもよい。図5に示す光伝送装置30の図では省略しているが、光伝送装置30は、光伝送装置500と別方向で対向する光伝送装置20および光伝送装置40(図1参照)に対し、同様なOSC送受信部とOADM機能部を備えている。これにより、光伝送装置30は、光伝送装置500と同様に同じ拠点に収容される光伝送装置内でLCN信号によるリング構成のローカル監視制御網を構成している。
光伝送装置500の下流に対向して配置され、光伝送路を介して接続する光伝送装置60も同様に、光伝送装置500と監視制御ネットワークの監視制御情報を送受信するOSC送受信部505と、OSC合波部691とOSC分波部692と、を備える。これにより、光伝送装置60は、光伝送装置500のOADM機能部512またはCD機能部560とOSC送受信可能な接続形態となっている。
光伝送装置60は、光伝送装置500と同様に、OADM機能部511に第一のOSC送受信部505を備えるほか、CD機能部650に第二のOSC送受信部553を備えてもよい。図5に示す光伝送装置60の図では省略しているが、光伝送装置60は、光伝送装置500と別方向で対向する光伝送装置70および光伝送装置80(図1参照)に対し、同様なOSC送受信部とOADM機能部を備えている。これにより、光伝送装置60は、光伝送装置500と同様に同じ拠点に収容される光伝送装置内でLCN信号のリング構成のローカルネットワークを構成している。
図6は、実施の形態1にかかる光伝送装置の冗長化された監視制御部のハードウェア構成例を示す図である。第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507の予備用として設けられ、第一の監視制御部507の監視制御が停止している期間中、動作する。
以下、図5に示す光伝送装置500のOADM機能部511に備える第一のOSC送受信部505と、LCN送受信部506と、監視制御情報を司る第一の監視制御部507の詳細を説明する。また、CD機能部550に備える第二のOSC送受信部553と、LCN送受信部554と、監視制御情報を司る第二の監視制御部555の詳細を説明する。
図6に示す第一の監視制御部507の各部について説明する。第一の監視制御部507は、CPU(Central Processing Unit)521と、プログラム可能な半導体デバイス(PLD:Programmable Logic Device)522を備える。CPU521は、図示しないROM等に格納されたプログラムを実行し、この際、RAM等を作業領域に使用する。
CPU521は、光伝送システムの監視制御ネットワークに適用するOSC信号制御フレームを第一のOSC送受信部505を介して送受信する。第一のOSC信号処理部521aと、第一のLCN信号処理部521bと、第一のパス管理部521cと、第一の障害監視部521dと、第一の構成管理部521eと、判定部521fと、ウォッチドッグ出力部521gと、を含む。
第一のOSC信号処理部521aは、対向する光伝送装置30からの監視制御情報を処理する。第一のLCN信号処理部521bは、光伝送装置内の監視制御ネットワークに適用するLCN信号制御フレームをLCN送受信部506を介して送受信し、同じ拠点に配備された光伝送機器からの監視制御情報を処理する。第一のパス管理部521cは、光伝送装置500におけるWDM信号のパス経路を管理する。第一の障害監視部521dは、光伝送装置500内で発生する警報情報を監視する。
第一の構成管理部521eは、光伝送装置500内のOADM機能部およびCD機能部の構成情報とLCNによる拠点内監視ネットワーク構成情報を管理する。判定部521fは、CPU521の動作状態が正常であるか否かを判定する。この際、判定部521fは、ウォッチドッグ(WD)出力部521gを用いてPLD522にCPU521の正常動作を示す信号を定期的に送信する。
PLD522は、第一のOSC制御フレーム処理部522aと、第一のLCN制御フレーム処理部522bと、ウォッチドッグ(WD)監視部522cと、第一のOSC光制御部522dと、を含む。
第一のOSC制御フレーム処理部522aは、第一のOSC送受信部505を介してOSC信号制御フレームの送受信を行う。第一のLCN制御フレーム処理部522bは、第一のLCN送受信部506を介してLCN信号制御フレームの送受信を行う。ウォッチドッグ監視部522cは、ウォッチドッグ(WD)出力部521gから出力される信号によりCPUの動作状態監視を行う。第一のOSC光制御部522dは、第一のOSC光信号の光出力制御を行う。
つぎに、図6に示す第二の監視制御部555の各部について説明する。第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507と同様にCPU523とPLD524を備える。
第二の監視制御部555のCPU523は、第二のOSC信号処理部523aと、判定部523bと、第二のLCN信号処理部523cと、第二のパス管理部523dと、第二の障害監視部523eと、第二の構成管理部523fと、を含む。
第二のOSC信号処理部523aは、第二のOSC送受信部553を介して対向する光伝送装置からの監視制御情報を処理する。判定部523bは、第一の監視制御部507の監視動作の停止の判断を行い、停止時に第二の監視制御部555を起動させる。第二のLCN信号処理部523cは、第二のLCN送受信部554を介して同じ拠点に配備された光伝送機器からの監視制御情報を処理する。第二のパス管理部523dは、光伝送装置500におけるWDM信号のパス経路を管理する。第二の障害監視部523eは、光伝送装置500内で発生する警報情報を監視する。第二の構成管理部523fは、光伝送装置500内のOADM機能部511およびCD機能部550の構成情報と、LCNによる拠点内監視ネットワークを管理する。
第二の監視制御部507のPLD524は、第二のOSC制御フレーム処理部524aと、第二のLCN制御フレーム処理部524bと、第二のOSC光制御部524cと、を含む。
第二のOSC制御フレーム処理部524aは、第二のOSC送受信部553を介してOSC信号制御フレームの送受信を行う。第二のLCN制御フレーム処理部524bは、第二のLCN送受信部554を介してLCN信号制御フレームの送受信を行う。第二のOSC光制御部524cは、第二のOSC光信号の光出力制御を行う。
図6に示した各構成部の動作を説明する。CPU521の第一のOSC信号処理部521aは、第一のOSC送受信部505が受信するWDM信号パス情報および光伝送装置500の装置構成情報と拠点内監視ネットワーク情報を含むOSC信号を監視する。また、第一のOSC信号処理部521aは、第一の障害監視部521dが監視する光伝送装置500の警報情報を、第一のOSC制御フレーム処理部522aに出力し、対向する光伝送装置30に送信する。
第一のLCN信号処理部521bは、光伝送装置500と同じ拠点に配備された他の伝送機器が検出した警報情報を受信する。また、第一のLCN信号処理部521bは、第一のパス管理部521cが所有するWDM信号のパス経路情報を、第一のLCN制御フレーム処理部522bに出力し、LCN送受信部506と接続する他の伝送機器に送信する。他の伝送機器とは、図5に示すLCN送受信部506が設けられたOADM機能部511からみた他の伝送機器(OADM機能部512、CD機能部550,560)である。
第一のパス管理部521cは、NMS1から設定されたWDM信号のパス経路情報を、光伝送装置500と同じ拠点に配備された他の伝送機器に第一のLCN信号処理部521bを介して出力する。また、第一のパス管理部521cは、自OADM機能部511のWDM信号パスをNMS1からの設定に従って開通制御を行う。
第一の障害監視部521dは、自OADM機能部511の警報情報、および第一のLCN信号処理部521bが受信する光伝送装置500と同じ拠点に配備された他の伝送機器からの監視制御情報を収集し、第一のOSC信号処理部521aに出力する。第一の構成管理部521eは、NMS1からOSC信号を介して設定される光伝送装置500の伝送機器の構成情報およびLCNによる拠点内監視制御ネットワーク構成情報の管理と、光伝送装置500に収容される伝送機器とのLCNによる送受信情報の管理を行う。第一の構成管理部521eが管理する伝送機器の構成情報には、第二のOSC送受信部553と、第二の監視制御部555を備える拠点内の伝送機器の構成情報が含まれる。
PLD522の第一のOSC制御フレーム処理部522aは、第一のOSC送受信部505が受信するOSC信号を第一のOSC信号処理部521aに出力する。また、第一のOSC制御フレーム処理部522aは、第一のOSC信号処理部521aが出力する監視制御情報をOSC信号として、対向する光伝送装置30に送信する。
第一のLCN制御フレーム処理部522bは、第一のLCN送受信部506が受信するLCN信号を第一のLCN信号処理部521bに出力する。また、第一のLCN制御フレーム処理部522bは、第一のLCN信号処理部521bが出力する監視制御情報をLCN信号として、LCN送受信部が接続する他の伝送機器に送信する。さらに、第一のLCN制御フレーム処理部522bは、ウォッチドッグ監視部522cが監視する第一の監視制御部507のCPUの動作状態と、第一のOSCの発光状態を、LCN信号として他の伝送機器に送信する。
第一のOSC光制御部522dは、ウォッチドッグ監視部522cが監視する第一の監視制御部507のCPUの動作状態、および第二の監視制御部555から受信するLCN信号に基づいて第一のOSC光の発光制御を行う。
また、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507が備える各々の処理に係わる第一の各処理部または管理部と同じ動作を行う。すなわち、第二のOSC信号処理部523a、第二のLCN信号処理部523c、第二の構成管理部523f、第二のOSC制御フレーム処理部524a、第二のLCN制御フレーム処理部524bは、第一の監視制御部507の第一の各処理部と同じ動作をする。
第二のパス管理部523dは、第一のLCN信号処理部521bから出力されたWDM信号のパス経路情報を格納するとともに、自CD機能部のWDM信号パスをNMS1からの設定に従って開通制御を行う。第二の障害監視部523eは、自CD機能部の警報情報、および第二のLCN信号処理部523cが受信する光伝送装置500と同じ拠点に配備された他の伝送機器からの監視制御情報を収集し、第二のOSC信号処理部523aに出力する。第二のOSC光制御部524cは、第一の監視制御部507から受信するLCN信号に基づいて第二のOSC光の発光制御を行う。
図6に示す構成例では、CD機能部550が備える第二の監視制御部555が、OADM機能部511が備える第一の監視制御部507のCPU521による監視制御機能が停止したことを、第二のLCN送受信部554を介したLCNの監視制御信号により検出する。これにより、第二の監視制御部555は、第二のOSC送受信部553のOSC信号を用いて、光伝送装置500から下流の光伝送システムの監視制御情報をNMS1と送受信し、第一の監視制御部507の監視制御機能の停止期間中、予備の監視制御機能を実行する。
上述した第一の監視制御部507のCPU521のソフトウェアアップデート等による監視制御機能の停止中には、予備の第2の監視制御部555が起動する。これにより、光伝送装置500は、第2の監視制御部555の制御に基づき、トランスポンダ部550−1〜550−nから入力される信号をCD機能部550〜OADM機能部511の送信WSS501を介して上流に伝送できる。同様に、OADM機能部512の送信WSSを介して下流に伝送できる。また、上流からのWDM信号をOADM機能部511の受信WSS504〜CD分波部552を介してトランスポンダ部550−1〜550−nに出力できる。同様に、下流からのWDM信号をOADM機能部512の受信WSS〜CD機能部560のトランスポンダ部560−1〜560−nに出力できる。
図7は、実施の形態1にかかる光伝送装置が用いるLCN信号パケットの監視制御情報例を示す図表である。第一の監視制御部507と、第二の監視制御部555との間で送受信するLCNフレーム信号パケットの監視制御情報700の例を示す。
LCN信号の送受信情報には、監視制御情報を発信する伝送機器のID1、監視制御情報の受信先となる伝送機器のID2と、光伝送装置のWDM信号パス経路情報と、光伝送装置の警報情報と、を含む。さらに、光伝送装置の構成情報およびLCNによるネットワーク構成情報のほかに、第一のOSC信号を備える伝送機器の監視制御部のCPU動作状態と第一および第二のOSCの発光状態を含む監視制御部のアライブ(ALIVE)情報が含まれる。
つぎに、第一の監視制御部507のCPU動作状態に応じた、第二の監視制御部555の監視制御機能の動作を説明する。
図8は、実施の形態1にかかる光伝送装置の第二の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。図6に示した監視制御の冗長構成例において、LCNフレーム信号に含まれる第一の監視制御部507のアライブ情報に基づいた、第二の監視制御部555(CPU523の判定部523b)が行う監視制御処理の一例を示す。
第二の監視制御部555(CPU523)は、第一の監視制御部507から受信するアライブ情報から、第一の監視制御部507の正常動作と第一のOSC信号の発光状態を判定する(ステップS801)。第一の監視制御部507のCPU521が正常動作かつOSC発光状態の場合(ステップS801:Yes)、第二の監視制御部555は、第二のOSCを発光停止状態とする(ステップS802)。これにより、第一のOSCと第二のOSCが共に発光することにより、対向する光伝送装置30に互いのOSC信号フレームが混じったOSC信号となって意図しないOSC監視制御を防ぐ。
つぎに、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信したLCN信号の情報を有効とみなし、第二のパス管理部523d、第二の障害監視部523e、および第二の構成管理部523fにて管理される情報を更新する(ステップS803)。そして、第二の監視制御部555は、第二のOSCの発光状態を、LCN信号として第一の監視制御部507に送信する(ステップS804)。
一方、ステップS801において、第一の監視制御部507のCPU521のソフトウェア更新や障害およびその復旧のためのCPUのリセットに伴い、第一の監視制御部507のCPUが停止している、または第一のOSCの発光停止状態となったとする。この場合(ステップS801:No)、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するLCN信号のうち、第一の監視制御部507のCPUが生成するパス管理、障害監視、構成管理に係わる情報を無効とみなして破棄する(ステップS805)。
第一の監視制御部507の停止により、NMS1から光伝送装置500へのOSC信号による監視制御網に障害が発生し、光伝送装置500および図5に示した光伝送装置500より下流にある光伝送装置60〜80および光伝送路の監視制御が行えなくなる。
この際、第二の監視制御部555は、第二のOSCを発光(ON)させて(ステップS806)、第二のOSC信号を用いることにより、光伝送装置500におけるOSC信号の監視制御網を予備側の第二の監視制御部555に切り替える(ステップS807)。この切り替えにより、第二の監視制御部555により第二のOSC信号を用いたNMS1と光伝送装置500の監視制御情報の送受信が行われる。
そして、NMS1から設定されるWDM信号のパスおよび光伝送装置の構成情報が第二のOSC送受信部553を介して光伝送装置500に提供され、第二の監視制御部555のパス管理、障害監視、構成管理にかかる情報が更新される(ステップS808)。第二のパス管理部523d、および第二の構成管理部523fが管理する情報は、第二のOSC送受信部553より受信したNMS1から設定されるパス管理、構成管理にかかる情報に更新される。
さらに、第二の障害監視部523eの警報情報は、自伝送機器の警報情報、およびLCN信号処理部523cが受信する光伝送装置500と同じ拠点に配備された第一の監視制御部507を除く他の伝送機器からの監視制御情報に更新される。更新された監視制御情報は、第二のOSC信号処理部523aを介してNMS1に送信される。
また、第一の監視制御部507のCPU521の外のPLD522で生成されるCPU521の動作状態の情報を含むアライブ情報は有効である。このため、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するLCN信号のアライブ情報に基づき、第一の監視制御部507が監視制御網の障害箇所であることを特定できる。
この後、第一の監視制御部507のCPUの再起動が行われ、正常動作に復旧するまでの、第二の監視制御部555の監視制御処理を説明する。第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するアライブ情報から、第一の監視制御部507のCPU521の動作状態を判定する(ステップS809)。第一の監視制御部507のCPU521が停止しており正常動作でない場合(ステップS809:No)、第二のOSCの発光状態を、LCN信号として第一の監視制御部507に送信し(ステップS804)、以上の一連の制御処理を終了し、ステップS801に戻り実行待機する。
ここで、第一の監視制御部507のCPU521が再起動完了により正常動作に復旧したとする。この場合、CPU521の各部(第一のOSC信号処理部521a〜ウォッチドッグ出力部521g)が動作開始する。
そして、ウォッチドッグ出力部521gから定期的に信号がPLD522のウォッチドッグ監視部522cに供給され、第一の監視制御部507から受信するアライブ情報が更新される。これにより、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507のCPU正常動作を検出する(ステップS809:Yes)。そして、第二の監視制御部555は、第二のOSCの発光停止制御を行い(ステップS810)、第二のOSCの発光停止状態(OFF)を、LCN信号として第一の監視制御部507に送信する(ステップS804)。
図9は、実施の形態1にかかる光伝送装置の第一の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。図6に示した監視制御の冗長構成例において、第一の監視制御部507(判定部521fとWD監視部522c)が行う監視制御処理の一例を示す。
第一の監視制御部507のウォッチドッグ監視部522cは、監視する第一の監視制御部507のCPU521の動作状態を判定する(ステップS901)。第一の監視制御部507のCPU521が正常動作の場合(ステップS901:Yes)、判定部521fは、第二の監視制御部555からLCN信号を介して送信された第二のOSCの発光状態を判定する(ステップS902)。
第二のOSCが発光停止状態の場合(ステップS902:No)、判定部521fは、第一のOSCを発光(ON)させる(ステップS903)。そして、判定部521fは、第一のOSC信号の発光状態を第二の監視制御部555に通知し、NMS1と光伝送装置500の監視制御情報の送受信を行う(ステップS904)。
一方、第二のOSCが発光状態の場合(ステップS902:Yes)、判定部521fは、第一のOSCを発光停止(OFF)状態とする(ステップS905)。これにより、第一のOSCと第二のOSCが共に発光し、対向する光伝送装置30に互いのOSC信号フレームが混じったOSC信号となって意図しないOSC監視制御を防ぐ。そして、判定部521fは、第一のOSC信号の発光状態を第二の監視制御部555に通知し、NMS1と光伝送装置500の監視制御情報の送受信を行う(ステップS904)。
また、第一の監視制御部507のCPUが動作停止の場合(ステップS901:No)、ウォッチドック監視部522cは、第一のOSC光制御部522dに対し第一のOSC光の発光停止制御を行う(ステップS906)。第一のLCN制御フレーム処理部522bは、ウォッチドッグ監視部522cが監視する第一の監視制御部507のCPU521の動作状態と、第一のOSCの発光状態を、LCN信号として第二の監視制御部555に送信する(ステップS904)。
図10は、実施の形態1にかかる光伝送装置の冗長化した監視制御の切替処理を示すシーケンス図である。図10には、上記の図5および図6に示した第一の監視制御部507が停止し、再起動が完了して正常動作に復旧するまでの、第一の監視制御部507および第二の監視制御部555の制御処理を示す。また、上記の図8および図9で用いたフローチャートのステップを付してある。
光伝送装置500の正常状態においては、第一の監視制御部507が正常動作(ステップS901:Yes)している。この際、第一の監視制御部507は、第一のOSC信号を発光させ(ステップS903)、対向の光伝送装置30を介してNMS1との間で第一のOSC信号による監視制御網を構築する(ステップS1001)。また、第一の監視制御部507は、LCN信号のアライブ情報(ステップS904)により、第二のOSC信号を発光停止させる(ステップS802〜ステップS804)。
第一の監視制御部507のCPUのソフトウェア更新や障害およびその復旧のためのCPUのリセットに伴う第一の監視制御部507のCPUが停止すると(ステップS901:No)、第一のOSC信号が発光停止する(ステップS906)。そして、LCN信号のアライブ情報(NOT ALIVE)(ステップS904)により、第二の監視制御部555は、第二のOSCを発光させる(ステップS806)。
第二のOSC信号を用いることにより、光伝送装置500におけるOSC信号の監視制御網は、第一の監視制御部507から第二の監視制御部555に切り替えられる(ステップS807、ステップS808)。対向の光伝送装置30を介してNMS1との間で第二のOSC信号による監視制御網を構築する(ステップS1002)。
この後、第一の監視制御部507のCPU521の再起動が行われて正常動作に復旧すると(ステップS901:Yes)、第一の監視制御部507は、第二のOSCの発光状態を検出して、第一のOSCを発光停止状態とする(ステップS905)。そして、第一の監視制御部507は、LCN信号のアライブ情報(ステップS904)を第二の監視制御部555に通知する。
第二の監視制御部555は、LCN信号のアライブ情報により第一の監視制御部507の正常動作を検出し(ステップS809:Yes)、第二のOSCの発光停止制御を行う(ステップS810)。そして、第二の監視制御部555は、第二のOSCの発光停止状態を、LCN信号として第一の監視制御部507に送信する(ステップS804)。
そして、第一の監視制御部507は、第二のOSCの発光停止状態を検出すると(ステップS902:No)、第一のOSCを発光させ、第一のOSC信号を用いてNMS1と光伝送装置500の監視制御情報の送受信を行う(ステップS903)。これにより、第一の監視制御部507は、再度、対向の光伝送装置30を介してNMS1との間で第一のOSC信号による監視制御網を構築する(ステップS1001)。
以上説明した処理のように実施の形態1によれば、第一の監視制御部507の監視制御が停止している期間中は、第一の監視制御部507から予備の第二の監視制御部555に監視制御網を切り替える。そして、監視制御網を切り替え、および切り戻す時に、第一のOSCと第二のOSCを共に発光させることなく監視制御網の切り替えを行うことにより、対向する光伝送装置に互いのOSC信号フレームが混じったOSC信号が出力されることを防いでいる。このOSC信号の切り替えにより、混線したOSC信号が誤った監視制御信号となって、意図しないWDM信号パス制御による障害および警報情報の発生を防ぐことができる。
図11A,図11Bは、実施の形態1にかかる光伝送装置を用いた光伝送システムの複数障害発生時における監視制御の継続状態を説明する図である。図11Aには、図5に示した光伝送システムにおいて、光伝送装置500のOADM機能部511に備える第一の監視制御部507の監視制御機能(図11A中箇所X1)が停止した状態を示す。さらに、図11Bには、光伝送装置60のCD機能部650からOADM機能部600に入力されるWDM信号パスに障害(図11B中箇所X2)が生じた状態を示す。
これら図11A,図11Bの光伝送システムにおいては、光伝送装置60のOADM機能部611は、CD機能部650からのWDM信号の入力断警報を検出する。
従来技術では、図4に示したように、第一の監視制御部507が停止すると、LCN信号処理およびOSC信号処理ができないので、光伝送装置60が検出した装置警報情報およびパス障害情報はLCN信号処理およびOSC信号処理が停止した第一の監視制御部507で遮断されて、NMS1に送信することができなかった。
また、特許文献1の技術のように、WDM信号を用いて他のレイヤの監視制御網が構成されて、WDM信号レイヤ(L0)の監視制御情報の送受信に他のレイヤの監視制御網を利用する構成の場合を考察する。この場合でも、他のレイヤの監視制御網となるWDM信号パスの障害が生じると、L0ネットワークとLxネットワークの双方の監視制御網が遮断され、NMS1は障害情報の収集とWDM信号パスの切替制御ができなくなる。
上述のように、従来技術では、障害が発生したWDM信号パスについて切替制御を行うことができない。また、障害発生箇所の特定ができない。これにより、従来技術では、長い時間ネットワーク障害が継続し、障害復旧に多大な労力を費やすこととなり、ネットワーク保守上の課題を有していた。
これに対し、上述した実施の形態1によれば、第一の監視制御部507が機能停止している場合には、第二のOSC送受信部553を備える第二の監視制御部555に切り替えられ、光伝送装置500のOSC監視制御網を構築する。例えば、光伝送装置500内では、監視制御が停止しているOADM機能部511の監視制御部507の経路を通らずに、CD機能部550の監視制御部555〜CD機能部560の監視制御部555〜OADM機能部512の監視制御部に迂回する経路となる。このように、図11A,図11B上の実線Aで示す経路により、光伝送装置500は、光伝送装置60が検出した装置警報情報およびパス障害情報を第二のOSC送受信部553から光伝送装置30を介してNMS1に送信することが可能となる。
さらに、実施の形態1によれば、光伝送装置500に備える第二のOSC送受信部553と第二の監視制御部555を介して光伝送システムの監視制御網が構築される。これにより、NMS1による障害箇所(図11Bの箇所X2)の特定だけでなく、障害が発生した箇所X2のWDM信号パスを、光伝送装置70,80を経由した別のWDM信号パス(図11Bの入力信号Bの経路)に切り替えるパス切替制御が可能となる。これにより、複数箇所での障害発生時でも速やかに対策する保守操作が可能となり、監視制御ネットワークの高信頼化を実現できるようになる。
さらに、実施の形態1によれば、拠点に配備された同じレイヤの伝送機器に第二のOSC送受信部を加えた冗長構成とすることにより、従来技術に比べて低コストで高信頼な監視制御ネットワークを実現できる。例えば、上記の特許文献1の如く別のレイヤに補完する監視制御網を備える構成では、異なるレイヤの装置を同じ拠点に格納することにより実現しているため、異なるレイヤの装置を同じ拠点に設置する大規模かつ高額なネットワークとなる。これに対し、実施の形態1では、安価な第二のOSC送受信部を予備用に備えることにより、WDM信号レイヤの光伝送ネットワークのみで低コストかつ高信頼な監視制御網を構築できる利点がある。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、遠隔拠点の光伝送装置との監視制御情報を送受信するOSC送受信部と監視制御機能を、光伝送路と接続してWDM信号を送受信する第一の伝送機器(例えば、OADM機能部511)に備える。さらに、予備の冗長化したOSC送受部と監視制御機能を、光伝送装置と同じ拠点に配備された同じレイヤの第二の伝送機器(例えば、CD機能部550)に備える。
これにより、第一の伝送機器の監視制御機能が停止して遠隔拠点の監視制御情報を送受信できない場合でも、第二の伝送機器のOSC送受信部と監視制御機能を用いて遠隔拠点の監視制御情報を送受信して、障害箇所を迂回したパス切り替えと障害箇所の特定を行える。そして、簡易かつ低コストで保守性と信頼性を高めた監視制御網を実現できる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2を説明する。実施の形態1の光伝送装置500では、図5のように、光伝送路を介して接続する光伝送装置30とOSC信号を送受信するために、第一のOSC送受信部505と第二のOSC送受信部553をWDM信号に合分波するWDMカプラ591と、WDMスプリッタ592を備える。実施の形態2では、第一のOSC送受信部505と第二のOSC送受信部553のOSC合分波部分に、OSC信号の方路を切り替え可能な光スイッチをさらに設ける。
図12は、実施の形態2にかかる光伝送装置の構成例を示す図である。図12に示す光伝送装置は、図5に示す光伝送装置500の各構成を有する。そして、第一のOSC送受信部505および第二のOSC送受信部553とWDMカプラ591の間に、第一の光スイッチ1201を設ける。また、第一のOSC送受信部505および第二のOSC送受信部553とWDMスプリッタ592の間に、第二の光スイッチ1202を設ける。
図13は、実施の形態2にかかる光伝送装置の冗長化された監視制御部のハードウェア構成例を示す図である。図12に示す光伝送装置500のうち、OADM機能部511に備える第一のOSC送受信部505と、LCN送受信部506と、第一の光スイッチ1201と、監視制御情報を司る第一の監視制御部507の詳細な構成例を示す。また、CD機能部550に備える第二のOSC送受信部553と、LCN送受信部554と、第二の光スイッチ1202と、監視制御情報を司る第二の監視制御部555の詳細な構成例を示す。
第一の監視制御部507の第一の監視制御部507のPLD522には、実施の形態1で用いた第一のOSC光信号の光出力制御を行う第一のOSC光制御部522d(図6参照)に代えて、光スイッチ制御部1322dを設けている。その他の各部の構成およびその動作は、実施の形態1(図6参照)に示した第一の監視制御部507と同じである。
また、第二の監視制御部555のPLD524には、実施の形態1で用いた第二のOSC光信号の光出力制御を行う第二のOSC光制御部524c(図6参照)を除いてある。その他の各部の構成およびその動作は、実施の形態1(図6参照)に示した第二の監視制御部555と同じである。
上記の光スイッチ制御部1322dの動作について説明する。光スイッチ制御部1322dは、ウォッチドッグ監視部522cが監視する第一の監視制御部507のCPU521の動作状態に基づいて、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路切替制御を行う。
そして、OADM機能部511が備える第一の監視制御部507のCPU521による監視制御機能の停止を、ウォッチドッグ監視部522cが検出したとする。この場合、光スイッチ制御部1322dは、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路切替を行う。そして、第二の監視制御部555が第二のOSC送受信部553のOSC信号を用いて光伝送装置500から下流の光伝送システムの監視制御情報をNMS1と送受信し、第一の監視制御部507に替わる予備の監視制御を機能させる。
図14は、実施の形態2にかかる光伝送装置の第一の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。図6に示した監視制御の冗長構成例において、第一の監視制御部507(WD監視部522cと光スイッチ制御部1322d)が行う監視制御処理の一例を示す。
ウォッチドッグ監視部522cは、第一の監視制御部507のCPU521の動作状態を判定する(ステップS1401)。第一の監視制御部507のCPU521が正常動作の場合(ステップS1401:Yes)、光スイッチ制御部1322dは、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路を第一のOSC送受信部505に切り替える指示を行う(ステップS1402)。
第一の監視制御部507のCPUのソフトウェア更新や障害およびその復旧のためにCPU521がリセットする等して第一の監視制御部507のCPU521が停止したとする(ステップS1401:No)。この場合、光スイッチ制御部1322dは、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路を第二のOSC送受信部553に切り替える指示を行う(ステップS1403)。そして、第一のLCN制御フレーム処理部522bは、ウォッチドッグ監視部522cが監視する第一の監視制御部507のCPU521の動作状態を、LCN信号として第二の監視制御部555に送信する。
図15は、実施の形態2にかかる光伝送装置の第二の監視制御部が行う監視制御例を示すフローチャートである。図13に示した監視制御の冗長構成例において、LCNフレーム信号に含まれる第一の監視制御部507のアライブ情報に基づいた、第二の監視制御部555(CPU523の判定部523b)が行う監視制御処理の一例を示す。
第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するアライブ情報に基づき、第一の監視制御部507のCPU521が正常動作であるか否かを判定する(ステップS1501)。第一の監視制御部507のCPU521が正常動作の場合(ステップS1501:Yes)、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信したLCN信号の情報を有効と判断する。そして、第二の監視制御部555は、第二のパス管理部523d、第二の障害監視部523e、および第二の構成管理部523fが管理する情報を更新する(ステップS1502)。
一方、第一の監視制御部507のCPU521が停止しているとする(ステップS1501:No)。この場合、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するLCN信号のうち、第一の監視制御部507のCPU521が生成するパス管理、障害監視、構成管理にかかる情報を無効と判断して破棄する(ステップS1503)。
この場合、第一の監視制御部507のCPU521の停止により、NMS1から光伝送装置500へのOSC信号による監視制御網に障害が発生する。そして、図5に示した光伝送装置500および光伝送装置500より下流にある光伝送装置および光伝送路の監視制御が行えなくなる。
この際、第一の監視制御部507の光スイッチ制御部1322dは、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路を第二のOSC送受信部553に切り替え指示している(図14のステップS1403)。この第二のOSC信号を用いることにより、光伝送装置500におけるOSC信号の監視制御は、第二の監視制御部555に切り替えられる(ステップS1504)。
この切り替えにより、第二の監視制御部555が第二のOSC信号を用いてNMS1と光伝送装置500の監視制御情報の送受信を行い、第二の監視制御部555によるパス管理、障害監視、構成管理にかかる情報が更新される(ステップS1505)。
ここで、第一の監視制御部507のCPU521の外のPLD522で生成されるCPU521の動作状態の情報を含むアライブ情報は有効である。このため、第二の監視制御部555は、第一の監視制御部507から受信するLCN信号のアライブ情報に基づき、第一の監視制御部507が監視制御網の障害箇所であることを特定できる。
この後、第一の監視制御部507のCPU521が再起動され、正常動作に復旧した後は、図15のステップS1501(ステップS1501:Yes)〜ステップS1502の処理が実行される。
図16は、実施の形態2にかかる光伝送装置の冗長化した監視制御の切替処理を示すシーケンス図である。図16には、上記の図14および図15に示した第一の監視制御部507が停止し、再起動が完了して正常動作に復旧するまでの、第一の監視制御部507および第二の監視制御部555の制御処理を示す。また、上記の図14および図15で用いたフローチャートのステップを付してある。
光伝送装置500の正常状態においては、第一の監視制御部507のCPU521が正常動作している(ステップS1301:Yes)。この際、光スイッチ制御部1322dは第一のOSC送受信部505に方路指示し(ステップS1402)、第一のOSC信号により、光伝送装置500は、対向の光伝送装置30とOSC信号の監視制御網を構築する(ステップS1601)。
ここで、第一の監視制御部507がソフトウェア更新や障害およびその復旧のためにCPU521がリセットし、第一の監視制御部507のCPU521が停止したとする(ステップS1301:No)。この場合、光スイッチ制御部1322dは、第二のOSC送受信部553に方路の切り替えを指示する(ステップS1403)。この第二のOSC信号を用いることにより、光伝送装置500におけるOSC信号の監視制御網は、第二の監視制御部555に切り替えられる。第二のOSC信号により、光伝送装置500は、対向の光伝送装置30とOSC信号の監視制御網を構築する(ステップS1602)。
この後、第一の監視制御部507のCPUの再起動が行われて正常動作に復旧したとする(ステップS1301:Yes)。この場合、光スイッチ制御部1322dは、第一のOSC送受信部505に方路指示して(ステップS1402)、第一のOSC信号により、対向の光伝送装置30とOSC信号の監視制御網を構築する(ステップS1601)。
実施の形態2の他の構成例としては、図13にした第一の監視制御部507に設けた光スイッチ制御部1322dを第二の監視制御部555に設けてもよい。この場合、光スイッチ制御部1322d第二のLCN送受信部554が受信するLCNフレーム信号に含まれる第一の監視制御部507のアライブ情報に基づいて、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路の切替制御を行う。
この光スイッチ制御部1322dは、第一の監視制御部507のアライブ情報により、第一の監視制御部507のCPU521が動作している時には、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路を第一のOSC送受信部505に切り替え指示する。また、第一の監視制御部507のCPUが動作停止している時には、第一の光スイッチ1201および第二の光スイッチ1202の方路を第二のOSC送受信部553に切り替え指示する。このような他の構成例においても、実施の形態2と同じ作用効果を得ることができる。
図17は、実施の形態2の他の光伝送装置の構成例を示す図である。上述した実施の形態1および実施の形態2では、光伝送装置500内のLCN監視制御網がリング構成の監視制御ネットワークの例を用いて説明した(図5参照)。これに限らず、図17に示すようなLCN監視制御をハブ構成とし、ハブとなるLCN信号パス制御部1701を介して監視制御網の切り替えを行ってもよい。
上述した実施の形態2によれば、実施の形態1同様に第一の監視制御部507の監視制御の停止時に、第一の監視制御部507から第二の監視制御部555に監視制御網を切り替えて、NMS1との監視制御網を速やかに再構築でき、速やかな保守操作が可能となる。加えて、実施の形態2によれば、光スイッチを追加した方路の切り替え指示により、第一と第二のOSC信号フレームが混じることがなく、簡易かつより低コストに保守性と信頼性を高めた監視制御網を実現できる。
以上説明した各実施の形態によれば、光伝送装置は、遠隔拠点の光伝送装置との監視制御情報を送受信するOSC送受信部と監視制御部を冗長化して設けた。これらOSC送受信部と監視制御部は、光伝送路と接続してWDM信号を送受信する第一の伝送機器(例えばOADM機能部)に備えるとともに、光伝送装置と同じ拠点に配備された同じレイヤの第二の伝送機器(例えばCD機能部)に備えた。
ここで、第二の伝送機器は、第一の伝送機器と機能が異なるものであり、単に第一の伝送機器の機能(例えばOADM機能部)を冗長化して設けたものではなく、OSCを分岐して監視制御情報を常に送出するための冗長構成としている。したがって、余分な冗長構成ではなく、コスト高にはならない。
そして、第一の伝送機器のCPUがソフトウェアアップデート等により監視制御機能が停止し、遠隔拠点の監視制御情報を送受信できない場合でも、第二の伝送機器のOSC送受信部と監視制御機能を用いて遠隔拠点の監視制御情報を送受信できる。NMSにネットワーク上での障害発生状態を通知でき、監視制御ネットワークの保守性と高信頼性を高め、かつ低コスト化した監視制御が行えるようになる。
これに対し、従来技術では、伝送機器が冗長化されておらず、光伝送装置内の監視制御機能が停止すると、遠隔拠点の監視制御情報を送受信できずNMSに通知できなくなる。また、特許文献1の如くLxネットワークの監視制御網でも、L0ネットワークをLx監視制御網として用いるので、L0ネットワークに障害が生じるとLXネットワーク部分の障害箇所をNMSに通知できなくなる。
この点、実施の形態によれば、OSCを用いた監視制御機能を冗長化することにより、光伝送装置内での第一の伝送機器による監視機能が停止した場合でも、第二の伝送機器を用いて、自装置内および遠隔拠点の監視制御情報を継続して送受信できる。
冗長化して設けた監視制御部は、監視制御網を切り替え、および切り戻す時に、第一の伝送機器と第二の伝送機器のOSCを共に発光させる動作中の伝送機器のOSCのみを送出する。また、冗長化した監視制御部のOSC送受信部が送出するOSC信号を光スイッチで切り替え、動作中の監視制御部のみ監視制御網(ネットワーク)に送出する構成とすることもできる。これにより、対向する光伝送装置に互いのOSC信号フレームが混じったOSC信号が出力されることを防ぐことができる。このOSC信号の切り替えにより、混線したOSC信号が誤った監視制御信号となって、意図しないWDM信号パス制御による障害および警報情報の発生を防ぐことができる。
さらに、自装置内で第一の伝送機器と第二の伝送機器との間でLCNを用いて監視制御情報をリング状あるいはハブ上に相互に送受信する構成とすることで、自装置内での障害箇所を迂回したパス切り替えが行える。これにより、第一の伝送機器の監視制御の停止時においても、自装置内および遠隔拠点の監視制御情報をNMSに通知でき、障害箇所の特定を行えるようになる。
また、第一の伝送機器がCPUとプログラム可能な半導体デバイスを有することで、CPUのソフトウェアアップデートによるリセット等で監視制御が停止したことをプログラム可能な半導体デバイスにより簡単に検出できる。この第一の伝送機器のCPUの監視制御の停止は、ウォッチドッグタイマを用いて簡単に検出できる。
なお、実施の形態では、監視制御部の停止がCPUのアップグレード等に基づくものを例に説明したが、OSCの監視制御を冗長化する構成であるため、CPUを含まない機能部の停止時においても同様に他の機能部による監視制御に切り替えてOSCによる監視制御を継続できる。例えば、機能部ごとに挿抜(増設)可能なブレード構成の光伝送装置に適用し、ブレードの故障等による機能停止時でも他のブレードにより監視制御を継続でき、遠隔拠点の監視制御情報についても送受信を継続でき、故障個所を特定できるようになる。
また、実施の形態の監視制御情報は、WDM信号回線の監視の信頼性が損なわれるアウトバンド方式ではなく、WDM信号(主信号)と同一の光伝送路を用いるインバンド方式の監視制御ネットワークであり、ネットワークの障害監視の信頼性を高めることができる。そして、自装置内に上記監視制御情報をリングやハブ接続し迂回できる冗長構成としており、インバンド方式の利点を損なわずに高信頼性を有する監視制御が行える。
なお、本実施の形態で説明した光伝送方法は、あらかじめ用意された制御プログラムを対象機器等のコンピュータ(プロセッサ等)が実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置であって、
前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部と、
前記第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部と、
前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信する装置間監視制御信号送受信部と、
対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波する合分波部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
(付記2)前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部は、それぞれCPUと、プログラム可能な半導体デバイスを有し、
前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、前記前記第一の監視制御部の前記CPUが正常に動作しているか否かを検出し、前記CPUの停止時に前記監視制御情報により前記第二の監視制御部に通知するウォッチドッグ監視部を備えたことを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記3)前記第一の監視制御部と、前記第二の監視制御部との間で前記監視制御情報を送受信する装置内監視制御信号送受信部を有することを特徴とする付記1または2に記載の光伝送装置。
(付記4)前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部それぞれの前記装置間監視制御信号送受信部と、前記合分波部との間に設けられ、対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記監視制御情報を前記第一の監視制御部または前記第二の監視制御部のいずれかに切り替える光スイッチを有し、
前記プログラム可能な半導体デバイスは、制御動作している前記第一の監視制御部または前記第二の監視制御部に前記監視制御情報を入出力するよう前記光スイッチを切り替え制御する光スイッチ制御部を備えることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記5)前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、
前記第一の監視制御部の前記CPUが正常動作の場合、前記第一の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置に出力させるとともに、前記装置内監視制御信号送受信部により前記第一の監視制御部の前記CPUの正常動作を前記第二の監視制御部に通知して前記第二の監視制御部の前記装置間監視制御信号送受信部からの前記監視制御情報の出力を停止させ、
前記第一の監視制御部の前記CPUが停止した場合、前記装置間監視制御信号送受信部による前記監視制御情報の出力を停止するとともに、前記装置内監視制御信号送受信部により前記第一の監視制御部の前記CPUの停止を前記第二の監視制御部に通知して前記第二の監視制御部の前記装置間監視制御信号送受信部から前記監視制御情報の出力を行わせることを特徴とする付記2または3に記載の光伝送装置。
(付記6)前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、
前記第一の監視制御部の前記CPUが正常動作の場合、前記第一の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置との間で入出力する方路指示を前記光スイッチに出力し、
前記第一の監視制御部の前記CPUが停止した場合、前記第二の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置との間で入出力する方路指示を前記光スイッチに出力する、
ことを特徴とする付記4に記載の光伝送装置。
(付記7)前記主信号は、複数の信号が波長多重されたWDM信号であり、
前記装置間監視制御信号送受信部は、OSC(Optical Supervisory Channel)を用いて前記監視制御情報を送受信し、
前記合分波部は、前記WDM信号に前記監視制御情報を合分波するカプラおよびスプリッタであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記8)前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部を一組として、対向する上流の光伝送装置との間で前記監視制御情報を入出力し、もう一組の前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部により、対向する下流の光伝送装置との間で前記監視制御情報を入出力することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記9)前記装置内監視制御信号送受信部は、複数組からなる前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部にそれぞれ設けられ、装置内でリング状の経路を有して前記監視制御情報を入出力することを特徴とする付記3〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記10)複数組からなる前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部がそれぞれハブとなり、装置内信号パス制御部の制御に基づき、装置内のハブ間の経路を有して前記監視制御情報を入出力することを特徴とする付記3〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記11)前記第二監視制御部は、前記第一監視制御部の停止中、装置内の前記経路を迂回して対向する上流および下流の光伝送装置に対し前記監視制御情報を入出力することを特徴とする付記9または10に記載の光伝送装置。
(付記12)光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置からなる光伝送システムであって、
前記光伝送装置は、
前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部と、
前記第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部と、
前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信する装置間監視制御信号送受信部と、
対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波する合分波部と、を備え、
複数の光伝送装置は、前記光伝送路を介してネットワーク管理装置に前記監視制御情報を出力することを特徴とする光伝送システム。
(付記13)前記光伝送路は、インバンドの監視制御ネットワークであることを特徴とする付記12に記載の光伝送システム。
(付記14)光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置の光伝送方法であって、
前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を第二の監視制御部が行い、
前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信し、
対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波させる、
ことを特徴とする光伝送方法。
1 ネットワーク管理装置(NMS1)
10〜80,500 光伝送装置
12,21,23,32,35,55 光伝送路
501 送信WSS
502 ポスト型アンプ
503 プリ型アンプ
504 受信WSS
505,553 OSC送受信部
506,554 LCN送受信部
507,555 監視制御部
511,512,515,552 OADM機能部
521,523 CPU
521a,523a OSC信号処理部
521b,523c LCN信号処理部
521c,523d パス管理部
521d,523e 障害監視部
521e,523f 構成管理部
521f,523b 判定部
521g ウォッチドッグ出力部
522,524 PLD
522a,524a OSC制御フレーム処理部
522b,524b LCN制御フレーム処理部
522c ウォッチドッグ監視部
522d,524c OSC光制御部
550,560 CD機能部
550−1〜550−n,560−1〜560−n トランスポンダ部
551 CD合波部
552 CD分波部
591,593 WDMカプラ
592,594 WDMスプリッタ
700 監視制御情報
1201,1202 光スイッチ
1322d 光スイッチ制御部
1701 LCN信号パス制御部

Claims (13)

  1. 光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置であって、
    前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部と、
    前記第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部と、
    前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信する装置間監視制御信号送受信部と、
    対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波する合分波部と、
    を備えたことを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部は、それぞれCPUと、プログラム可能な半導体デバイスを有し、
    前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、前記前記第一の監視制御部の前記CPUが正常に動作しているか否かを検出し、前記CPUの停止時に前記監視制御情報により前記第二の監視制御部に通知するウォッチドッグ監視部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記第一の監視制御部と、前記第二の監視制御部との間で前記監視制御情報を送受信する装置内監視制御信号送受信部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送装置。
  4. 前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部それぞれの前記装置間監視制御信号送受信部と、前記合分波部との間に設けられ、対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記監視制御情報を前記第一の監視制御部または前記第二の監視制御部のいずれかに切り替える光スイッチを有し、
    前記プログラム可能な半導体デバイスは、制御動作している前記第一の監視制御部または前記第二の監視制御部に前記監視制御情報を入出力するよう前記光スイッチを切り替え制御する光スイッチ制御部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  5. 前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、
    前記第一の監視制御部の前記CPUが正常動作の場合、前記第一の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置に出力させるとともに、前記装置内監視制御信号送受信部により前記第一の監視制御部の前記CPUの正常動作を前記第二の監視制御部に通知して前記第二の監視制御部の前記装置間監視制御信号送受信部からの前記監視制御情報の出力を停止させ、
    前記第一の監視制御部の前記CPUが停止した場合、前記装置間監視制御信号送受信部による前記監視制御情報の出力を停止するとともに、前記装置内監視制御信号送受信部により前記第一の監視制御部の前記CPUの停止を前記第二の監視制御部に通知して前記第二の監視制御部の前記装置間監視制御信号送受信部から前記監視制御情報の出力を行わせることを特徴とする請求項2または3に記載の光伝送装置。
  6. 前記第一の監視制御部の前記プログラム可能な半導体デバイスは、
    前記第一の監視制御部の前記CPUが正常動作の場合、前記第一の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置との間で入出力する方路指示を前記光スイッチに出力し、
    前記第一の監視制御部の前記CPUが停止した場合、前記第二の監視制御部から前記装置間監視制御信号送受信部を介して前記監視制御情報を対向する光伝送装置との間で入出力する方路指示を前記光スイッチに出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
  7. 前記主信号は、複数の信号が波長多重されたWDM信号であり、
    前記装置間監視制御信号送受信部は、OSC(Optical Supervisory Channel)を用いて前記監視制御情報を送受信し、
    前記合分波部は、前記WDM信号に前記監視制御情報を合分波するカプラおよびスプリッタであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  8. 前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部を一組として、対向する上流の光伝送装置との間で前記監視制御情報を入出力し、もう一組の前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部により、対向する下流の光伝送装置との間で前記監視制御情報を入出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  9. 前記装置内監視制御信号送受信部は、複数組からなる前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部にそれぞれ設けられ、装置内でリング状の経路を有して前記監視制御情報を入出力することを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  10. 複数組からなる前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部がそれぞれハブとなり、装置内信号パス制御部の制御に基づき、装置内のハブ間の経路を有して前記監視制御情報を入出力することを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  11. 光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置からなる光伝送システムであって、
    前記光伝送装置は、
    前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部と、
    前記第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第二の監視制御部と、
    前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信する装置間監視制御信号送受信部と、
    対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波する合分波部と、を備え、
    複数の光伝送装置は、前記光伝送路を介してネットワーク管理装置に前記監視制御情報を出力することを特徴とする光伝送システム。
  12. 前記光伝送路は、インバンドの監視制御ネットワークであることを特徴とする請求項11に記載の光伝送システム。
  13. 光伝送路上に複数配置され、主信号の光通信を行う光伝送装置の光伝送方法であって、
    前記光伝送装置の警報監視および信号制御を行う第一の監視制御部の停止期間中、前記光伝送装置の警報監視および信号制御を第二の監視制御部が行い、
    前記第一の監視制御部および前記第二の監視制御部が対向する他の光伝送装置との間で前記警報監視の監視制御情報を送受信し、
    対向する他の光伝送装置との間で光通信する前記主信号に対し、前記監視制御情報を合波および分波させる、
    ことを特徴とする光伝送方法。
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