以下に、本願に係る配信制御装置、配信制御方法及び配信制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信制御装置、配信制御方法及び配信制御プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.配信制御処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る配信制御処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る配信制御処理の一例を示す図である。図1では、配信制御装置100が、第2コンテンツとして広告コンテンツが表示されるコンテンツを含むニュースサイトS1にアクセスしたユーザに対するニュースサイトS1の訴求効果を示す指標値として、各遷移数における予測離脱率を算出する例を示す。そして、配信制御装置100が、予測離脱率が所定の閾値を上回る遷移数で、予測離脱率が所定の閾値以下である遷移数よりもコンテンツに表示される広告コンテンツの配信量を増やす例を示す。
図1に示すように、配信制御システム1には、端末装置10と、ログサーバ50と、配信制御装置100と、コンテンツサーバ20と、広告配信サーバ30とが含まれる。端末装置10と、ログサーバ50と、配信制御装置100と、コンテンツサーバ20と、広告配信サーバ30は、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す配信制御システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の配信制御装置100や、複数台のコンテンツサーバ20や、複数台の広告配信サーバ30が含まれてもよい。また、本実施形態では、ログサーバ50と、配信制御装置100と、コンテンツサーバ20と広告配信サーバ30は、事業者T1によって管理されているものとする。
端末装置10は、ユーザU1によって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。また、端末装置10に所定のアプリケーションがインストールされており、コンテンツサーバ20によって配信されるコンテンツをアプリケーションが表示する場合を示す。ここでいうアプリケーションとは、例えば、ブラウザやコンテンツサーバ20によって配信されるコンテンツを表示するための専用のアプリケーションを意味する。
端末装置10は、後述するコンテンツサーバ20にアクセスすることで、コンテンツサーバ20からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを表示画面に表示する。また、端末装置10は、取得したコンテンツに広告表示枠が含まれる場合は、後述する広告配信サーバ30にアクセスすることで、広告配信サーバ30から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツを表示画面に表示する。
ログサーバ50は、ニュースサイトS1が提供するサービスのアクセスログや広告配信サーバ30によって配信された広告コンテンツの選択ログといったユーザのログデータを集約して保持する情報処理装置である。ログサーバ50は、Hadoop(ハドゥープ)のような、データを複数のサーバに分散し、並列して処理するミドルウェア(ソフトウェア基盤)によって実現される。ログサーバ50は、ニュースサイトS1が提供するサービスのアクセスログを後述するコンテンツサーバ20から収集して保持する。また、ログサーバ50は、広告配信サーバ30によって配信された広告コンテンツの選択ログを後述する広告配信サーバ30から収集して保持する。
配信制御装置100は、ログサーバ50から取得したログデータに基づいて、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザに対するニュースサイトS1の訴求効果を示す指標値を算出する情報処理装置である。図1では、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスした全てのユーザに対するニュースサイトS1の訴求効果を示す指標値を算出する例を示すが、ニュースサイトS1へのアクセス頻度や広告コンテンツの選択頻度といったユーザの行動特性に応じてユーザをグループに分類し、分類したグループごとに指標値を算出してもよい。
また、配信制御装置100は、コンテンツサーバ20からの要求に応じて、算出した指標値に基づいて、ニュースサイトS1に含まれるコンテンツに表示される広告コンテンツの配信ルールを生成する情報処理装置である。配信制御装置100は、コンテンツサーバ20からの要求に応じて、生成した広告コンテンツの配信ルールをコンテンツサーバ20に配信する。
コンテンツサーバ20は、端末装置10からの要求に応じて、広告コンテンツが表示されるコンテンツを配信する情報処理装置である。コンテンツサーバ20は、端末装置10から要求を受け付けると、広告コンテンツの配信ルールを配信するよう配信制御装置100に要求する。また、コンテンツサーバ20は、配信制御装置100によって生成された広告配信ルールに基づいて、広告コンテンツが表示されるコンテンツを生成する。そして、コンテンツサーバ20は、生成したコンテンツを端末装置10に配信する。図1に示す例では、コンテンツサーバ20は、広告コンテンツが表示されるコンテンツの一例として、広告コンテンツが表示されるニュースサイトS1のニュース記事を生成して端末装置10に配信する。
広告配信サーバ30は、端末装置10からの要求に応じて、配信対象の広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを端末装置10に配信する情報処理装置である。
なお、広告コンテンツの選択ログとは、広告配信サーバ30によって配信された広告コンテンツが配信先のユーザによって選択される行動の履歴情報を指す。例えば、ユーザが広告コンテンツを選択する行動は、ユーザがパソコンを用いている場合は、ユーザによって広告コンテンツがクリックされることに相当する。例えば、ユーザが広告コンテンツを選択する行動は、ユーザがスマートフォンを用いている場合は、ユーザによって広告コンテンツがタップされるなど任意の操作が行われることに相当する。
以下、図1を用いて、配信制御処理の一例を説明する。図1に示す例では、配信制御装置100は、ニュースサイトS1が提供するサービスのアクセスログデータをログサーバ50から取得する(ステップS1101)。なお、コンテンツ群とは、複数のコンテンツによって提供される一つのサービスを指す。図1の例では、コンテンツ群をサイトと呼ぶ。
配信制御装置100は、取得したアクセスログデータに基づいて、各遷移数における予測離脱率を算出する(ステップS1102)。具体的には、配信制御装置100は、各遷移数における予測離脱率として、遷移数が0のとき予測離脱率40%、遷移数が1のとき予測離脱率70%、遷移数が2のとき予測離脱率80%、…を算出する。
配信制御装置100は、各遷移数における予測離脱率を算出すると、各遷移数における予測離脱率に応じて、ニュースサイトS1に含まれるコンテンツに表示される広告コンテンツの広告配信ルールを生成する(ステップS1103)。
一般的に、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザのなかには、ニュースサイトS1に含まれるコンテンツに表示される広告コンテンツを鬱陶しく感じるユーザがいることが知られている。すなわち、コンテンツに表示される広告コンテンツが多いと、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザが広告コンテンツを鬱陶しく感じて、ニュースサイトS1から離脱しやすくなる可能性がある。
また、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザが広告コンテンツを鬱陶しく感じて、ニュースサイトS1の利用自体を避けるようになる可能性もある。したがって、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザに対するニュースサイトS1の訴求力を下げないためには、コンテンツに表示される広告コンテンツの配信量を適切に制御する必要がある。
そこで、配信制御装置100は、予測離脱率が所定の閾値以下である遷移数までは、コンテンツに表示する広告コンテンツの配信量を抑えて、予測離脱率が所定の閾値を超える遷移数以降にコンテンツに表示する広告コンテンツの配信量を増やすという広告配信ルールを生成する。ここで、図1では、所定の閾値は79%であるものとする。そこで、配信制御装置100は、予測離脱率が所定の閾値以下である遷移数0と遷移数1までは、コンテンツに表示する広告コンテンツの数を2つに抑えて、予測離脱率が所定の閾値を超える遷移数2以降は、コンテンツに表示する広告コンテンツの数を3つに増やすという広告配信ルールを生成する。つまり、配信制御装置100は、広告コンテンツの配信量に関わらず、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1から離脱しやすくなる遷移数2以降のタイミングで、コンテンツに表示される広告コンテンツの配信量を増やすという広告配信ルールを生成する。
端末装置10は、ユーザU1によってニュースサイトS1のトップページに対応する見出しが選択されると、ニュースサイトS1のトップページに対応するコンテンツの配信要求をコンテンツサーバ20に送信する(ステップS1104)。
コンテンツサーバ20は、端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付けると、要求元のユーザU1に対応する広告配信ルールの配信要求を配信制御装置100に要求する(ステップS1105)。
配信制御装置100は、コンテンツサーバ20の要求に応じて、要求元のユーザU1に対応する広告配信ルールを選択する(ステップS1106)。
配信制御装置100は、広告配信ルールを選択すると、選択した広告配信ルールをコンテンツサーバ20に配信する(ステップS1107)。コンテンツサーバ20は、配信制御装置100から広告配信ルールを取得する。
コンテンツサーバ20は、広告配信ルールを取得すると、広告配信ルールに従って広告コンテンツを表示するコンテンツを生成する(ステップS1108)。具体的には、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数に応じた数の広告表示枠を表示するコンテンツを生成する。例えば、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が0と1の場合は、広告表示枠を2つ表示するコンテンツを生成する。また、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が2以降の場合は、広告表示枠の数を1つ増やして、広告表示枠を3つ表示するコンテンツを生成する。
コンテンツサーバ20は、コンテンツを生成すると、要求元のユーザU1のアクセスログを参照して、今回のユーザU1のアクセスは、最初のアクセスであるから、ユーザU1の遷移数は0であると判定する。したがって、コンテンツサーバ20は、広告配信ルールに従って2つの広告コンテンツが表示されるコンテンツとして、ニュース記事のタイトルT11〜T14の一部に2つの広告表示枠F11〜F12を表示するコンテンツC1を端末装置10に配信する(ステップS1109)。ここで、広告表示枠F11〜F12には、コンテンツC1内の広告表示枠F11〜F12に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求するという配信要求が含まれている。
端末装置10は、広告表示枠F11〜F12を表示するコンテンツC1を受信すると、広告表示枠F11〜F12に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求する(ステップS1110)。
広告配信サーバ30は、端末装置10の要求に応じて、広告表示枠F11〜F12に表示する広告コンテンツとして、広告コンテンツAD11〜AD12をそれぞれ端末装置10に配信する(ステップS1111)。端末装置10は、コンテンツC1に表示された広告表示枠F11〜F12にそれぞれ広告コンテンツAD11〜AD12を表示する。
端末装置10は、ユーザU1がニュース記事のタイトルのなかから記事タイトルT12(2017年度の住みたい街ランキングに関するニュース記事のタイトル)を選択すると、記事タイトルT12に対応するコンテンツの配信要求をコンテンツサーバ20に送信する(ステップS1112)。
コンテンツサーバ20は、端末装置10から配信要求を受け付けると、要求元のユーザU1のアクセスログを参照して、今回のユーザU1のアクセスは、2回目のアクセスであるから、ユーザU1の遷移数は1であると判定する。したがって、コンテンツサーバ20は、広告配信ルールに従って2つの広告コンテンツが表示されるコンテンツとして、2017年度の住みたい街ランキングに関するニュース記事の一部にニュース記事のタイトルT21〜T22と2つの広告表示枠F21〜F22を表示するコンテンツC2をユーザU1の端末装置10に配信する(ステップS1113)。ここで、広告表示枠F21〜F22には、コンテンツC2内の広告表示枠F21〜F22に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求するという配信要求が含まれている。
端末装置10は、広告表示枠F21〜F22を表示するコンテンツC2を受信すると、広告表示枠F21〜F22に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求する(ステップS1114)。
広告配信サーバ30は、端末装置10の要求に応じて、広告表示枠F21〜F22に表示する広告コンテンツとして、広告コンテンツAD21〜AD22をそれぞれ端末装置10に配信する(ステップS1115)。端末装置10は、コンテンツC1に表示された広告表示枠F21〜F22にそれぞれ広告コンテンツAD21〜AD22を表示する。
端末装置10は、ユーザU1がニュース記事のタイトルのなかから記事タイトルT21(東京都内のパワースポットに関するニュース記事のタイトル)を選択すると、記事タイトルT21に対応するコンテンツの配信要求をコンテンツサーバ20に送信する(ステップS1116)。
コンテンツサーバ20は、端末装置10から配信要求を受け付けると、要求元のユーザU1のアクセスログを参照して、今回のユーザU1のアクセスは、3回目のアクセスであるから、ユーザU1の遷移数は2であると判定する。したがって、コンテンツサーバ20は、広告配信ルールに従って3つの広告コンテンツが表示されるコンテンツとして、東京都内のパワースポットに関するニュース記事の一部にニュース記事のタイトルT31と3つの広告表示枠F31〜F33を表示するコンテンツC3をユーザU1の端末装置10に配信する(ステップS1117)。ここで、広告表示枠F31〜F33には、コンテンツC3内の広告表示枠F31〜F33に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求するという配信要求が含まれている。
端末装置10は、広告表示枠F31〜F33を表示するコンテンツC3を受信すると、広告表示枠F31〜F33に表示させるための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求する(ステップS1118)。
広告配信サーバ30は、端末装置10の要求に応じて、広告表示枠F31〜F33に表示する広告コンテンツとして、広告コンテンツAD31〜AD33をそれぞれ端末装置10に配信する(ステップS1119)。端末装置10は、コンテンツC3に表示された広告表示枠F31〜F33にそれぞれ広告コンテンツAD31〜AD33を表示する。
上述したように、配信制御装置100は、広告コンテンツの配信量に関わらず、多くのユーザがニュースサイトS1から離脱する遷移数2以降は、広告コンテンツの配信量を多くする広告配信ルールを生成する。言い換えると、配信制御装置100は、遷移数1までは、広告コンテンツの配信量を抑える広告配信ルールを生成する。ここで、遷移数が1であることは、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザが最初にアクセスしたコンテンツから2つ目のコンテンツにアクセスしたことを意味する。つまり、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを2つ閲覧するまでは、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザに広告コンテンツを鬱陶しく感じさせるのを防ぐことができる。したがって、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを2つ閲覧するまでは、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1から離脱するのを抑えることができる。すなわち、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを2つ閲覧するまでは、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザをニュースサイトS1に留めておくようにニュースサイトS1の訴求力を保つことができる。
また、広告コンテンツの配信量に関わらず、多くのユーザが遷移数2以降でニュースサイトS1から離脱することは、多くのユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを3つ閲覧したタイミングでニュースサイトS1に含まれるコンテンツを閲覧して満足したとも考えられる。したがって、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスした多くのユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを閲覧して満足したタイミングで広告コンテンツの配信量を多くすることにより、ニュースサイトS1にアクセスした多くのユーザに広告コンテンツを鬱陶しく感じさせるのを防ぐことができる。これにより、配信制御装置100は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザに対するニュースサイトS1の訴求力を保ちながら、適切なタイミングでニュースサイトS1に含まれるコンテンツに広告コンテンツを表示することができる。したがって、配信制御装置100は、広告コンテンツが表示されるコンテンツにアクセスしたユーザがそのコンテンツを含むサイトから離脱するのを抑えることができる。
なお、図1では、配信制御システム1の構成例として、アクセスログを集約して保持するログサーバ50から配信制御装置100がユーザのログデータを取得する例を示したが、コンテンツサーバ20や広告配信サーバ30といったそれぞれのサーバ装置から配信制御装置100がユーザのログデータを取得してもよい。
また、図1では、配信制御システム1の構成例として、配信制御装置100とコンテンツサーバ20とが別々の装置である例を示したが、配信制御装置100とコンテンツサーバ20とが一体の装置であってもよい。
なお、図1では、第2コンテンツとして広告コンテンツの例を示したが、第2コンテンツは広告コンテンツに限られない。例えば、第2コンテンツは、動画をレコメンドするためのコンテンツ、オークションを通知するためのコンテンツ、あるいは、クーポンなどあてもよい。
〔2.コンテンツサーバの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係るコンテンツサーバ20の構成について説明する。図2は、実施形態に係るコンテンツサーバ20の構成例を示す図である。図2に示すように、コンテンツサーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。なお、コンテンツサーバ20は、コンテンツサーバ20の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部21)
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、端末装置10と、配信制御装置100との間で情報の送受信を行う。
(記憶部22)
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、図2に示すように、サービスアクセスログ記憶部221とコンテンツ記憶部222とを有する。
(サービスアクセスログ記憶部221)
サービスアクセスログ記憶部221は、コンテンツサーバ20によって提供される各種サービスを利用するユーザの各種サービスにおける行動履歴に関する各種情報を記憶する。具体的には、サービスアクセスログ記憶部221は、ニュースサイトS1を利用するユーザのニュースサイトS1における行動の履歴情報を記憶する。
例えば、サービスアクセスログ記憶部221は、ニュースサイトS1を利用するユーザのニュースサイトS1における行動の履歴情報として、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1又はニュースサイトS1に含まれる所定のコンテンツにアクセスする行動の履歴情報を記憶する。
例えば、サービスアクセスログ記憶部221は、ニュースサイトS1を利用するユーザのニュースサイトS1における行動の履歴情報として、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に含まれるコンテンツを遷移する行動の履歴情報を記憶する。
例えば、サービスアクセスログ記憶部221は、ニュースサイトS1を利用するユーザのニュースサイトS1における行動の履歴情報として、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に滞在する行動の履歴情報を記憶する。
例えば、サービスアクセスログ記憶部221は、ニュースサイトS1を利用するユーザのニュースサイトS1における行動の履歴情報として、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがニュースサイトS1に含まれる所定のコンテンツでニュースサイトS1から離脱する行動の履歴情報を記憶する。
(コンテンツ記憶部222)
コンテンツ記憶部222は、各種コンテンツを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部222は、ニュースサイトS1のニュース記事などに対応する各種コンテンツを記憶する。ここで、コンテンツは、広告コンテンツの配信要求を含んでいてもよい。具体的には、コンテンツは、ニュース記事を表示する領域とは別に広告コンテンツを表示するための枠(広告表示枠)を含んでいてもよい。例えば、コンテンツは、広告コンテンツの配信要求であって、コンテンツ内の広告表示枠に表示するための広告コンテンツを広告配信サーバ30に要求するという配信要求を含んでいてもよい。
(制御部23)
図2の説明に戻って、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、コンテンツサーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
(受付部231)
図2に示すように、制御部23は、受付部231と、要求部232と、取得部233と、生成部234と、配信部235とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
受付部231は、ユーザU1の端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付ける。具体的には、受付部231は、ユーザU1の端末装置10からニュースサイトS1のニュース記事など各種コンテンツの配信要求を受け付ける。
(要求部232)
要求部232は、端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付けると、要求元のユーザU1に対応する広告配信ルールの配信要求を配信制御装置100に要求する。
(取得部233)
取得部233は、配信制御装置100から広告配信ルールを取得する。
(生成部234)
生成部234は、広告配信ルールを取得すると、広告配信ルールに従って広告コンテンツを表示するコンテンツを生成する。具体的には、生成部234は、広告配信ルールに従って広告コンテンツを表示する広告表示枠を表示するコンテンツを生成する。
例えば、生成部234は、広告配信ルールに従って、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数に応じた数の広告表示枠を表示するコンテンツを生成する。例えば、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が0と1の場合は、広告表示枠を2つ表示するコンテンツを生成する。また、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が2以降の場合は、広告表示枠の数を1つ増やして、広告表示枠を3つ表示するコンテンツを生成する。
例えば、生成部234は、広告配信ルールに従って、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数に応じてレイアウトを変更した広告表示枠を表示するコンテンツを生成する。例えば、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が0と1の場合は、コンテンツの下方やコンテンツの右下などユーザに視認されにくい位置に広告表示枠を配置するコンテンツを生成する。また、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が2以降の場合は、コンテンツの上方やコンテンツの左上などユーザに視認されやすい位置に広告表示枠を配置するコンテンツを生成する。あるいは、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が0と1の場合は、広告コンテンツがコンテンツ内に占める面積が所定の閾値以下である面積の広告表示枠を表示するコンテンツを生成してもよい。また、コンテンツサーバ20は、ニュースサイトS1におけるユーザの遷移数が2以降の場合は、広告コンテンツがコンテンツ内に占める面積が所定の閾値を上回る面積の広告表示枠を表示するコンテンツを生成してもよい。
(配信部235)
配信部235は、広告配信ルールに従ってユーザU1の端末装置10にコンテンツを配信する。具体的には、配信部235は、コンテンツを生成すると、要求元のユーザU1のアクセスログを参照して、ニュースサイトS1におけるユーザU1の遷移数に応じた数の広告表示枠を含むコンテンツを配信する。あるいは、配信部235は、要求元のユーザU1のアクセスログを参照して、ニュースサイトS1におけるユーザU1の遷移数に応じたレイアウトの広告表示枠を含むコンテンツを配信する。
〔3.配信制御装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る配信制御装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る配信制御装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、配信制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、配信制御装置100は、配信制御装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、ログサーバ50と、コンテンツサーバ20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、図3に示すように、指標値記憶部121と広告配信ルール記憶部122とを有する。
(指標値記憶部121)
指標値記憶部121は、広告コンテンツが表示されるコンテンツを含むニュースサイトS1にアクセスしたユーザに対するニュースサイトS1の訴求効果を示す指標値に関する各種情報を記憶する。
ここで、図5に、実施形態に係る指標値記憶部121の一例を示す。図5に示した例では、指標値記憶部121は、「サイトID」、「ユーザ群」、「セッション内遷移数」、「セッション数」、「離脱数」、「離脱率(%)」、「予測離脱率(%)」といった項目を有する。
図5について説明する前に、図4を用いてセッションについて説明する。図4は、実施形態に係るセッションの一例を示す図である。セッションとは、ウェブサイトにアクセスしたユーザがサイト内で行う一連の行動をまとめた単位である。図4に示す例では、1つのセッションは、ユーザの行動の間に30分以上の空き時間がない連続の行動である。
図4に示す例では、図1の例で示したように、ユーザU1は、最初にニュースサイトS1のコンテンツC1にアクセスしたとする。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は0である。続いて、ユーザU1は、コンテンツC1にアクセスした10分後にニュースサイトS1内でコンテンツを遷移して、コンテンツC2にアクセスしたとする。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は1である。続いて、ユーザU1は、コンテンツC2にアクセスした20分後にニュースサイトS1内でコンテンツを遷移して、コンテンツC3にアクセスしたとする。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は2である。このように、ユーザU1がニュースサイトS1内でコンテンツC1、コンテンツC2、コンテンツC3を遷移する一連の行動の間には30分以上の空き時間がないので、一連の行動は1セッションとなる。
また、続いて、ユーザU1は、コンテンツC3にアクセスして30分以上経過してからにニュースサイトS1内のコンテンツC4にアクセスしたとする。この場合、ユーザの行動の間に30分以上の空き時間が発生しているので、ユーザU1がニュースサイトS1内のコンテンツC4にアクセスしてからは、新しいセッションの始まりとなる。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は0である。続いて、ユーザU1は、コンテンツC4にアクセスして5分後にニュースサイトS1内のコンテンツC5にアクセスしたとする。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は1である。続いて、ユーザU1は、コンテンツC5にアクセスして25分後にニュースサイトS1内のコンテンツC6にアクセスしたとする。言い換えると、ユーザU1のニュースサイトS1におけるセッション内の遷移数は2である。このように、ユーザU1がニュースサイトS1内でコンテンツC4、コンテンツC5、コンテンツC6を遷移する一連の行動の間には30分以上の空き時間がないので、一連の行動は1セッションとなる。
図5の説明に戻る。「サイトID」は、ウェブサイトを識別する識別情報を示す。図5に示す例では、サイトID「S1」により識別されるウェブサイトは、図1の例に示したニュースサイトS1に対応する。
「ユーザ群」は、ウェブサイトへのアクセス頻度や広告コンテンツの選択頻度といったユーザの行動特性に応じてユーザを分類したグループを識別する識別情報を示す。
図5に示す例では、ユーザ群「ユーザ群G1(定期利用・広告クリック率が高いユーザ)」により識別されるユーザ群は、ニュースサイトS1へのアクセス頻度が所定の閾値を超えるユーザであって、かつ、広告コンテンツの選択頻度が所定の閾値を超えるユーザのグループであることを示す。また、ユーザ群「ユーザ群G2(定期利用・広告クリック率が低いユーザ)」により識別されるユーザ群は、ニュースサイトS1へのアクセス頻度が所定の閾値を超えるユーザであって、かつ、広告コンテンツの選択頻度が所定の閾値以下のユーザのグループであることを示す。そして、ユーザ群「ユーザ群G3(不定期利用ユーザ)」により識別されるユーザ群は、ニュースサイトS1へのアクセス頻度が所定の閾値以下のユーザのグループであることを示す。
「セッション内遷移数」は、セッション内の遷移数を示す。図5に示す例では、セッション内遷移数「0」は、セッション内の遷移数が0であること、言い換えると、ユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスしたことを示す。また、セッション内遷移数「1」は、セッション内の遷移数が1であること、言い換えると、ユーザがセッション内にニュースサイトS1の2つ目のコンテンツにアクセスしたことを示す。また、セッション内遷移数「2」は、セッション内の遷移数が2であること、言い換えると、ユーザがセッション内にニュースサイトS1の3つ目のコンテンツにアクセスしたことを示す。
「セッション数」は、所定期間内にウェブサイトで生じたセッションの数を示す。図5の1レコード目で、セッション数「1000」は、所定期間内のニュースサイトS1で生じたセッション数が1000であることを示す。
「離脱数」は、所定期間内にセッションの最終地点となった数を示す。図5の1レコード目で、離脱数「300」は、所定期間内のニュースサイトS1で生じたセッションの最終地点となった数が300であることを示す。
「離脱率(%)」は、離脱数をセッション数で割った数値を示す。図5の1レコード目で、離脱率(%)「30」は、セッション内の遷移数が0でセッションの最終地点となった割合、つまり、セッション内の遷移数が0でユーザがセッションから離脱する割合が30%であることを示す。言い換えると、離脱率(%)「30」は、ユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスしたコンテンツがセッションの最終地点となった割合、つまりユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスしたコンテンツでセッションから離脱する割合が30%であることを示す。
「予測離脱率(%)」は、予測離脱率とは、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがその遷移数に至るまでにセッションから離脱する確率(各遷移数における離脱率の合計)である。図5の2レコード目で、予測離脱率(%)「50」は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザが遷移数1までにセッションから離脱する割合が50%であることを示す。言い換えると、予測離脱率(%)「50」は、ニュースサイトS1にアクセスしたユーザがセッション内の2つ目のコンテンツでセッションから離脱する割合が50%であることを示す。
(広告配信ルール記憶部122)
広告配信ルール記憶部122は、ニュースサイトS1に含まれるコンテンツに表示される広告コンテンツの配信ルールに関する各種情報を記憶する。
ここで、図6に、実施形態に係る広告配信ルール記憶部122の一例を示す。図6に示した例では、広告配信ルール記憶部122は、「ルールID」、「サイトID」、「セッション内遷移数」、「ユーザ群G1」、「ユーザ群G2」、「ユーザ群G3」といった項目を有する。
「ルールID」は、広告コンテンツの配信ルールを識別する識別情報を示す。図6に示す例では、ルールID「R1」により識別される広告コンテンツの配信ルールは、図1の例に示した広告コンテンツの配信ルールに対応する。すなわち、ルールID「R1」により識別される広告コンテンツの配信ルールは、ニュースサイトS1において、予測離脱率が所定の閾値以下である遷移数までは、コンテンツに表示する広告コンテンツの配信量を抑えて、予測離脱率が所定の閾値を超える遷移数以降にコンテンツに表示する広告コンテンツの配信量を増やすという広告配信ルールを示す。
「サイトID」は、ウェブサイトを識別する識別情報を示す。図6に示す例では、サイトID「S1」により識別されるウェブサイトは、図1の例に示したニュースサイトS1に対応する。
「セッション内遷移数」は、セッション内の遷移数を示す。図6に示す例では、セッション内遷移数「0」は、セッション内の遷移数が0であること、言い換えると、ユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスしたことを示す。また、セッション内遷移数「1」は、セッション内の遷移数が1であること、言い換えると、ユーザがセッション内にニュースサイトS1の2つ目のコンテンツにアクセスしたことを示す。また、セッション内遷移数「2」は、セッション内の遷移数が2であること、言い換えると、ユーザがセッション内にニュースサイトS1の3つ目のコンテンツにアクセスしたことを示す。
「ユーザ群G1」は、ユーザ群G1に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールを示す。図6に示す例では、ユーザ群G1に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールとして、セッション内遷移数がどの遷移数であっても、配信量を通常の配信量よりも多くするという配信ルールを示す。
「ユーザ群G2」は、ユーザ群G2に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールを示す。図6に示す例では、ユーザ群G2に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールとして、セッション内遷移数が0〜1の場合は、配信量を通常の配信量で配信して、セッション内遷移数が2以降の場合は、配信量を通常よりも多い配信量で配信するという配信ルールを示す。
「ユーザ群G3」は、ユーザ群G3に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールを示す。図6に示す例では、ユーザ群G3に属するユーザに配信する広告コンテンツの配信ルールとして、セッション内遷移数が0〜1の場合は、配信量を0にして、セッション内遷移数が2以降の場合は、配信量を通常よりも少ない配信量で配信するという配信ルールを示す。
図7を用いてルールID「R1」により識別される広告コンテンツの配信ルールについて詳しく説明する。図7は、実施形態に係る広告コンテンツの配信ルールの一例を示す図である。
図7に示す例では、ユーザ群G1に属するユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスした場合(遷移数0の場合)、ユーザ群G1に属するユーザが最初にアクセスしたコンテンツC1に表示する広告コンテンツをAD11〜AD13の3つにする。また、ユーザ群G1に属するユーザがセッション内の2つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数1の場合)、2つ目のコンテンツC2に表示する広告コンテンツをAD21〜AD23の3つにする。さらに、ユーザ群G1に属するユーザがセッション内の3つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数2の場合)、3つ目のコンテンツC3に表示する広告コンテンツをAD31〜AD33の3つにする。
ユーザ群G2に属するユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスした場合(遷移数0の場合)、ユーザ群G2に属するユーザが最初にアクセスしたコンテンツC1に表示する広告コンテンツをAD11〜AD12の2つにする。また、ユーザ群G2に属するユーザがセッション内の2つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数1の場合)、2つ目のコンテンツC2に表示する広告コンテンツをAD21〜AD22の2つにする。さらに、ユーザ群G1に属するユーザがセッション内の3つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数2の場合)、3つ目のコンテンツC3に表示する広告コンテンツをAD31〜AD33の3つに増やす。
ユーザ群G3に属するユーザが最初にニュースサイトS1にアクセスした場合(遷移数0の場合)、ユーザ群G3に属するユーザが最初にアクセスしたコンテンツC1に表示する広告コンテンツの数を0、すなわち広告コンテンツを非表示にする。また、ユーザ群G3に属するユーザがセッション内の2つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数1の場合)、2つ目のコンテンツC2に表示する広告コンテンツの数を0、すなわち広告コンテンツを非表示にする。さらに、ユーザ群G3に属するユーザがセッション内の3つ目のコンテンツにアクセスした場合(遷移数2の場合)、3つ目のコンテンツC3に表示する広告コンテンツをAD33の1つに増やす。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、配信制御装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、生成部133と、受付部134と、選択部135と、配信制御部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、ニュースサイトS1等のコンテンツ群が提供するサービスのアクセスログや広告配信サーバ30によって配信された広告コンテンツの選択ログといったユーザのログデータをログサーバ50から取得する。
(算出部132)
算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値を算出する。具体的には、算出部132は、取得部131が取得したユーザのログデータに基づいて、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値を算出する。
算出部132は、第1コンテンツを含むコンテンツ群へのアクセス頻度や第2コンテンツの選択頻度といったユーザの行動特性に応じてユーザをグループに分類し、分類したグループごとにその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値を算出してもよい。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、そのコンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群又はそのコンテンツ群に含まれる所定のコンテンツにアクセスした回数を算出する。なお、本願に係る実施形態において、アクセス数は、ページビュー数と同じ意味で用いられる。ページビュー数とは、そのコンテンツ群にアクセスしたユーザによってその第1コンテンツを含むコンテンツ群又はそのコンテンツ群に含まれる所定のページが閲覧された回数を示す。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、そのコンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に含まれるコンテンツを遷移した遷移数を算出する。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、そのコンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に滞在した滞在時間を算出する。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、セッション内遷移数を算出する。セッション内遷移数に1を加えた数は、セッション内ページビュー数に相当する。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、セッション数を算出する。セッション数は、所定期間内にウェブコンテンツ群で生じたセッションの数を示す。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、離脱数を算出する。離脱数は、所定期間内にセッションの最終地点となった数を示す。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、離脱率を算出する。離脱率は、離脱数をセッション数で割った数値を示す。
例えば、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、予測離脱率を算出する。予測離脱率は、そのコンテンツ群にアクセスしたユーザがその遷移数に至るまでにセッションから離脱する確率(各遷移数における離脱率の合計)である。
また、算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値として、ユニークユーザ数(そのコンテンツ群にアクセスしたユーザの数)、ユニークブラウザ数(そのコンテンツ群にアクセスしたブラウザの数)、1セッションあたりのページビュー数、1ユニークユーザあたりのページビュー数、1ユニークブラウザあたりのページビュー数、1ユニークユーザあたりのセッション数、1ユニークブラウザあたりのセッション数、入口数(セッションのスタート地点となった数)、直帰数(セッションのスタート地点で最終地点となった数)、入口率(入口数をセッション数で割った数値)、直帰率(直帰数をセッション数で割った数値)、利用時間(1セッションあたりの滞在時間)、1セッションあたりの利用時間、1ユニークユーザあたりの利用時間、1ユニークブラウザあたりの利用時間、インプレッション数(広告やリンクが表示された回数)、クリック数(広告やリンクが選択された回数)、CTR(Click Through Rate)、再訪問数(対象日/週/月にそのコンテンツ群にアクセスしたユーザのなかで対象日(週/月)の前日(週/月)にもそのコンテンツ群にアクセスしたユーザの数)、再訪問率(対象日(週/月)にもその前日(週/月)にもそのコンテンツ群にアクセスしたユーザの数を前日(週/月)にそのコンテンツ群にアクセスしたユーザの数で割った数値)、等の種々の指標値を算出してもよい。
算出部132は、前述したような複数の指標値を組み合わせて、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値を算出してもよい。
(生成部133)
生成部133は、算出部132が算出した指標値に基づいて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信ルールを生成する。
(受付部134)
受付部134は、生成部133が生成した第2コンテンツの配信ルールの配信要求をコンテンツサーバ20から受け付ける。
(選択部135)
選択部135は、受付部134が受け付けた配信要求に応じて、生成部133によって生成された第2コンテンツの配信ルールを選択する。
(配信制御部136)
配信制御部136は、算出部132が算出した指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対する所定セッション内におけるその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、過去の所定期間における指標値との比較に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、「現在を含む1週間の指標値」と「過去の1週間の指標値」との比較に応じて、第2コンテンツの配信を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、「過去のある1週間の指標値」と「過去のある1週間とはまた別の過去の1週間の指標値」との比較に応じて、第2コンテンツの配信を制御してもよい。
配信制御部136は、算出部132が算出した指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量、コンテンツ群に表示される第2コンテンツのレイアウト、または、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信頻度の少なくともいずれか一つを制御する。例えば、配信制御部136は、遷移数と予測離脱率とに応じて、予測離脱率が所定の閾値を超える遷移数以降は、予測離脱率が所定の閾値以下である遷移数よりも、第2コンテンツの配信量を多くすることにより、第2コンテンツの配信量を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、遷移数と予測離脱率とに応じて、予測離脱率が所定の閾値を超える遷移数以降は、第2コンテンツが表示される位置や第2コンテンツが占める面積の割合を多くすることにより、第2コンテンツのレイアウトを制御してもよい。
例えば、配信制御部136は、ユーザがコンテンツ群に3回アクセスしたうちの1回は第2コンテンツを配信するが2回は第2コンテンツを配信しないことにより、第2コンテンツの配信頻度を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、ユーザにクリックされやすいタイミングに合わせて第2コンテンツを配信することにより、第2コンテンツの配信頻度を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、第2コンテンツが選択されやすいタイミングが遷移数3以降だとすると、遷移数2までの間は該当の第2コンテンツを配信せず、遷移数3以降に第2コンテンツを配信することにより、第2コンテンツの配信頻度を制御してもよい。例えば、配信制御部136は、第2コンテンツが選択されやすい動作・状況になった場合に第2コンテンツの配信量やレイアウトを変更してもよい。例えば、配信制御部136は、ユーザのスクロール速度が早くなった場合に、第2コンテンツの配信量を増やしてもよい。例えば、配信制御部136は、コンテンツ群に含まれるコンテンツがニュース記事である場合に、ニュース記事の長さ応じて第2コンテンツの表示位置を変更してもよい。
配信制御部136は、算出部132が算出した指標値の値が所定の閾値よりも大きい場合には、指標値の値が所定の閾値以下である場合よりも第2コンテンツの配信量を多くする。
配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群又はそのコンテンツ群に含まれる所定のコンテンツにアクセスした回数、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に含まれるコンテンツを遷移した遷移数、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に滞在した滞在時間、または、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に含まれる所定のコンテンツでそのコンテンツ群から離脱する確率である離脱率の少なくともいずれか一つに応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。例えば、配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に滞在した滞在時間が所定の閾値を超える場合に、第2コンテンツの配信量を増やしてもよい。
配信制御部136は、算出部132が算出した指標値として、遷移数と離脱率との関係に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、その遷移数に至るまでの離脱率の合計が所定の閾値を上回る遷移数で、離脱率の合計が所定の閾値以下である遷移数よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザのそのコンテンツ群における行動特性に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、ユーザの行動特性として、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にそのコンテンツ群にアクセスした回数に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にそのコンテンツ群にアクセスした回数が所定の回数を上回る場合には、そのコンテンツ群にアクセスした回数が所定の回数以下である場合よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
配信制御部136は、ユーザの行動特性として、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にコンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にコンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数が所定の回数を上回る場合には、コンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数が所定の回数以下である場合よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
配信制御部136は、第1コンテンツを含むコンテンツ群を表示する端末装置の種類に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツのレイアウトを制御する。
例えば、配信制御部136は第1コンテンツを含むコンテンツ群を表示する端末装置がスマートフォンである場合とパソコンである場合とで、コンテンツ群に表示される第2コンテンツのレイアウトを変えてもよい。
〔4.広告配信ルール生成処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る広告配信ルール生成処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る広告配信ルール生成処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、配信制御装置100は、ログサーバ50からサービスアクセスログと広告選択ログを取得する(ステップS101)。
続いて、配信制御装置100は、ユーザの行動特性に基づいてグループに分けられたユーザ群毎に広告配信ルールを生成する(ステップS102)。
そして、配信制御装置100は、広告配信ルールを生成すると、生成した広告配信ルールを広告配信ルール記憶部122に格納する。
〔5.配信制御処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る配信制御処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る配信制御処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、配信制御装置100は、広告配信ルールの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。配信制御装置100は、広告配信ルールの配信要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、広告配信ルールの配信要求を受け付けるまで待機する。
続いて、配信制御装置100は、広告配信ルールの配信要求を受け付けた場合(ステップS201;Yes)、広告配信ルール記憶部122に格納された広告配信ルールのなかから広告配信ルールを選択する(ステップS202)。
続いて、配信制御装置100は、広告配信ルールを選択すると、選択した広告配信ルールを配信する(ステップS203)。
〔6.コンテンツ配信処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係るコンテンツ配信処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、コンテンツサーバ20は、ユーザの端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS301)。コンテンツサーバ20は、コンテンツの配信要求を受け付けていない場合(ステップS301;No)、コンテンツの配信要求を受け付けるまで待機する。
コンテンツサーバ20は、コンテンツの配信要求を受け付けた場合(ステップS301;Yes)、配信制御装置100に広告配信ルールの配信要求を送信する(ステップS302)。
続いて、コンテンツサーバ20は、広告配信ルールを受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。コンテンツサーバ20は、広告配信ルールを受け付けていない場合(ステップS303;No)、広告配信ルールを受け付けるまで待機する。
コンテンツサーバ20は、広告配信ルールを受け付けた場合(ステップS303;Yes)、広告配信ルールに従って広告を表示するコンテンツを生成する(ステップS304)。
続いて、コンテンツサーバ20は、要求元のユーザの端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS305)。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信制御装置100は、算出部132と、配信制御部136とを有する。算出部132は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対するその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値を算出する。配信制御部136は、算出部132が算出した指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
これにより、配信制御装置100は、コンテンツ群の訴求力を保ちながら、適切なタイミングでコンテンツ群に含まれるコンテンツに第2コンテンツを表示することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、ネットワークを介して第1コンテンツにアクセスしたユーザに対する所定セッション内におけるその第1コンテンツを含むコンテンツ群の訴求効果を示す指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
これにより、配信制御装置100は、所定セッション内におけるコンテンツ群の訴求力を保ちながら、適切なタイミングでコンテンツ群に含まれるコンテンツに第2コンテンツを表示することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、過去の所定期間における指標値との比較に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御してもよい。
これにより、配信制御装置100は、過去の所定期間との比較に応じて第2コンテンツの配信制御方法を改善することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、算出部132が算出した指標値に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量、コンテンツ群に表示される第2コンテンツのレイアウト、または、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信頻度の少なくともいずれか一つを制御する。配信制御部136は、算出部132が算出した指標値の値が所定の閾値よりも大きい場合には、指標値の値が所定の閾値以下である場合よりも第2コンテンツの配信量を多くする。
これにより、配信制御装置100は、コンテンツ群の訴求力を保ちながら、適切に第2コンテンツを配信することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群又はそのコンテンツ群に含まれる所定のコンテンツにアクセスした回数、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に含まれるコンテンツを遷移した遷移数、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に滞在した滞在時間、または、コンテンツ群にアクセスしたユーザがそのコンテンツ群に含まれる所定のコンテンツでそのコンテンツ群から離脱する確率である離脱率の少なくともいずれか一つに応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
これにより、配信制御装置100は、コンテンツ群の訴求力を保ちながら、適切なタイミングでコンテンツ群に含まれるコンテンツに第2コンテンツを表示することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、算出部132が算出した指標値として、遷移数と離脱率との関係に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。配信制御部136は、その遷移数に至るまでの離脱率の合計が所定の閾値を上回る遷移数で、離脱率の合計が所定の閾値以下である遷移数よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
これにより、配信制御装置100は、コンテンツ群の訴求力を保ちながら、適切なタイミングでコンテンツ群に含まれるコンテンツに第2コンテンツを表示することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザのそのコンテンツ群における行動特性に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。
これにより、配信制御装置100は、ユーザごとに第2コンテンツの配信を制御することで、コンテンツ群全体の訴求力を保つように第2コンテンツを配信することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
また、配信制御部136は、ユーザの行動特性として、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にそのコンテンツ群にアクセスした回数に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にそのコンテンツ群にアクセスした回数が所定の回数を上回る場合には、そのコンテンツ群にアクセスした回数が所定の回数以下である場合よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
これにより、配信制御装置100は、コンテンツ群の利用頻度に応じて、第2コンテンツの配信量を変えることにより、コンテンツ群を利用するユーザに第2コンテンツを鬱陶しく感じさせないように第2コンテンツを配信することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
配信制御部136は、ユーザの行動特性として、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にコンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信を制御する。配信制御部136は、コンテンツ群にアクセスしたユーザが所定期間内にコンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数が所定の回数を上回る場合には、コンテンツ群に表示される第2コンテンツを選択した回数が所定の回数以下である場合よりもコンテンツ群に表示される第2コンテンツの配信量を多くする。
これにより、配信制御装置100は、第2コンテンツの選択頻度に応じて、第2コンテンツの配信量を変えることにより、コンテンツ群を利用するユーザに第2コンテンツを鬱陶しく感じさせないように第2コンテンツを配信することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
配信制御部136は、第1コンテンツを表示する端末装置の種類に応じて、コンテンツ群に表示される第2コンテンツのレイアウトを制御する。
これにより、配信制御装置100は、端末装置の種類に応じて、第2コンテンツのレイアウトを変えることにより、コンテンツ群を利用するユーザに第2コンテンツを鬱陶しく感じさせないように第2コンテンツを配信することができる。したがって、配信制御装置100は、第1コンテンツにアクセスしたユーザがその第1コンテンツを含むコンテンツ群から離脱するのを抑えることができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る配信制御装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、配信制御装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信制御装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信制御部は、配信制御手段や配信制御回路に読み替えることができる。