JP2017207936A - 広告情報提供装置および広告情報提供用プログラム - Google Patents

広告情報提供装置および広告情報提供用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費者の興味関心を推定し、その推定した興味関心に関する広告を提供する場合において、消費者に受け入れられ易いかたちで、広告を効果的に提供できるようにする。【解決手段】消費者が何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定する嗜好レベル推定部11と、興味関心があると推定されたテーマに関する広告を選択的に提供する広告提供部12と、興味関心があると推定されたテーマに対する嗜好レベルに応じて、テーマに関する広告の表示態様を変更する表示態様変更部13とを備え、あるテーマに興味関心を持っていると推定された消費者に対して、一律に同じ表示態様で広告が提供されるのではなく、嗜好レベルが低い消費者に対してはそれに合わせた表示態様で、嗜好レベルが高い消費者に対してはそれに合わせた表示態様で広告が提供されるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、広告情報提供装置および広告情報提供用プログラムに関し、特に、消費者の興味関心を推定し、その推定した興味関心に関連する広告を提供する装置に用いて好適なものである。
従来、広告の効果を上げるための手法として、ターゲティング広告と呼ばれる手法が広く用いられている。これは、広告の提供先となる顧客の個人属性、ウェブサイトでの行動履歴、あるいは商品の購買履歴などの情報をもとに、顧客の興味関心を推測し、ターゲットを絞って特定の商品に関する広告を配信するというものである。この手法を用いて広告配信を行うことにより、費用対効果を高めることが期待されている。
また、消費者の関心度や嗜好度に応じた広告を選定して表示することについて開示した特許も知られている(例えば、特許文献1〜6参照)。
特許文献1には、顧客の関心の高さについて、(1)当該商品群および関連商品群の購買履歴・購買頻度、(2)当該商品群に関する情報・広告へのアクセス履歴・取得頻度、(3)当該商品群に関連するイベント、懸賞等への参加履歴・参加頻度、(4)当該商品群および関連商品群に関するメール等による通知に対する反応、(5)クーポン等の特典の付与に対する反応、等に応じて関心度の高さを判別し、関心度の高さに応じて広告を提供することが記載されている。
特許文献2には、ユーザのスケジュール情報からユーザが現在興味がある事項を推定し、この推定したユーザの興味と広告とから配信条件に適合する広告を選択してスケジュール情報とともに提示することが記載されている。
特許文献3には、登録する際に収集した会員のプロフィール情報と、プロフィール情報に基づいて行われた嗜好度の分析結果とを広告主に提供し、広告ターゲットを選定し、広告主が希望する内容の広告を遂行することが記載されている。
特許文献4には、ユーザのアクセス履歴・入力情報に基づき、ユーザの趣味・趣向をいくつかのカテゴリに分類し、ユーザのIPアドレスと対応づけてユーザ趣向データベースに蓄積しておき、ユーザからの広告情報配信要求があった場合に、要求元IPアドレスをキーとしてユーザ趣向データベース内を検索し、ユーザの趣向に最適な広告情報を選択して配信することが記載されている。
特許文献5には、端末における所定のアプリケーションへのユーザの入力内容に応じて、予め定められたエコに関する関心の度合いを示すエコ度を算出する一方、複数の広告データをそれぞれに対してエコ度を関連付けて広告DBに記憶し、算出されたユーザのエコ度が、広告DBにより記憶された条件であるエコ度と所定以内に近似している場合に、当該条件に関連付けられた広告データを抽出してユーザの端末へ送信することが記載されている。
特許文献6には、情報の属性に対するユーザの興味を表す興味度を属性ごとに記憶する興味度情報記憶手段と、情報に対するユーザの操作内容に応じて、情報の属性に対応する興味度を更新する更新手段と、広告の属性に対応する興味度の高い広告の優先度を高くして広告の表示位置を変更して表示する表示制御手段とを備えた広告配信システムが記載されている。
特開2001−175761号公報 特開2002−41537号公報 特開2002−41645号公報 特開2002−132822号公報 特開2010−44648号公報 特開2015−22561号公報
このように、従来の広告配信システムは何れも、何らかの情報に基づいて、何らかの演算によって消費者の興味関心を推定し、その推定した興味関心に関連する広告を配信することにより、広告効果を高めることを図っている。しかしながら、消費者の興味関心を推定しているとは言っても、広告はユーザが自ら能動的に見にいくものではなく、別の主目的でコンピュータやスマートフォンを使用しているときに割り込み的に表示され、受動的に目に入る類のものである。
そのため、表示画面の一部を割いて表示される広告を消費者が煩わしく思うことも少なくない。特に、表示画面の中の比較的大きい面積部分に広告が表示される場合や、動画形式やスクリプト形式の広告のように、比較的処理負荷のかかる所謂「重い広告」が表示される場合には、消費者が不快に感じることがある。これでは、せっかく興味関心を推定して広告配信を行っても、場合によっては逆効果になってしまうこともある。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、消費者の興味関心を推定し、その推定した興味関心に関する広告を提供する場合において、消費者に受け入れられ易いかたちで、広告を効果的に提供できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、消費者が何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定し、興味関心があると推定された対象に関する広告を選択的に提供するようにしている。このとき、本発明では、興味関心があると推定された対象に対する嗜好レベルに応じて、対象に関する広告の表示態様を変更するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、ある対象に興味関心を持っていると推定された消費者に対して、一律に同じ表示態様で広告が提供されるのではなく、嗜好レベルが低い消費者に対してはそれに合わせた表示態様で、嗜好レベルが高い消費者に対してはそれに合わせた表示態様で広告を提供することが可能となる。これにより、推定した興味関心に関する対象の広告を提供する場合において、消費者に受け入れられ易いかたちで、広告を効果的に提供することができる。
本実施形態による広告情報提供装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態の広告提供部により提供される広告の表示例を示す図である。 本実施形態の変形例に係る広告情報提供装置の機能構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による広告情報提供装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の広告情報提供装置10には、情報記憶部20および広告データ記憶部30が接続されている。また、本実施形態の広告情報提供装置10は、その機能構成として、嗜好レベル推定部11、広告提供部12および表示態様変更部13を備えている。
上記各機能ブロック11〜13は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜13は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶された広告情報提供用プログラムが動作することによって実現される。
本実施形態の広告情報提供装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末に実装されるものである。あるいは、広告情報提供装置10は、パーソナルコンピュータ、車載機等の固定端末に実装されるものであってもよい。以下では、本実施形態の広告情報提供装置10をスマートフォンに実装するものとして説明する。
情報記憶部20は、例えば、広告情報提供装置10が実装されたスマートフォンに対し、インターネット等の通信ネットワークを介して接続されている。具体的には、情報記憶部20は、インターネット上のサーバ(図示せず)に備えられており、当該サーバを介して広告情報提供装置10が情報記憶部20から情報を取得可能に構成されている。なお、情報記憶部20(これを備えたサーバ)は、LANによりスマートフォンと接続するようにしてもよい。あるいは、スマートフォンが情報記憶部20を内蔵してもよい。
情報記憶部20は、スマートフォンのユーザ(広告を受け取る消費者)に関連する情報を記憶する。ユーザに関する情報とは、ユーザの興味関心を推定することが可能な情報のことである。例えば、ユーザの個人属性情報(プロフィール情報)、ウェブサイトへのアクセス履歴情報、商品の購買履歴情報、ウェブサイトにおける商品・広告の閲覧履歴情報、イベント等への参加履歴情報、ユーザのスケジュール情報(予定情報)、アンケートへの回答情報などが該当する。なお、ここに挙げた情報は一例であり、これ以外の情報であってもよい。
なお、図1では説明の簡便上、情報記憶部20を1つのみ示しているが、記憶する情報の種類に応じて個別に備える構成としてもよい。また、上記に例示した情報を全て記憶することを必須とするものではなく、少なくとも何れか1つの情報を記憶していればよい。例えば、商品の購買履歴情報のみが情報記憶部20に記憶されていることを想定した場合、この購買履歴情報のみからユーザの興味関心を推定することになる。複数の情報の組み合わせからユーザの興味関心を推定する場合は、その推定に使用する複数の情報が少なくとも情報記憶部20に記憶されていればよい。
情報記憶部20に記憶される情報は、個々のユーザ毎に分けて管理されている。すなわち、ユーザの氏名などの属性情報、ユーザID、スマートフォンの識別情報、IPアドレス、MACアドレスなど、ユーザを識別可能な情報に関連付けて、上述した種々のユーザに関連する情報が情報記憶部20に記憶されている。
例えば、ユーザの個人属性情報(プロフィール情報)を情報記憶部20に記憶する場合は、特定のコミュニケーションサイトにユーザ登録する際に設定したユーザID等に関連付けて、コミュニケーションサイトに登録された個人属性情報を記憶することが可能である。
また、ウェブサイトへのアクセス履歴情報を情報記憶部20に記憶する場合は、あらかじめ指定されたウェブサイトにアクセスが行われたときに使われているログインID(ユーザID)、あるいは当該ウェブサイトにアクセスしたときに認識されたIPアドレス等に関連付けて、当該指定されたウェブサイトへのアクセス履歴情報を記憶することが可能である。ウェブサイトにおける商品・広告の閲覧履歴情報を記憶する場合も同様である。
また、特定のECサイトにおける商品の購買履歴情報を情報記憶部20に記憶する場合は、購入の際に入力された氏名またはユーザID、ECサイトにアクセスしたときに認識されたIPアドレス等に関連付けて、当該ECサイトにおける購買履歴情報を記憶することが可能である。
また、ユーザのスケジュール情報(予定情報)を情報記憶部20に記憶する場合は、例えば、スケジュール管理に関するアプリケーションをスマートフォンで利用する際に入力されたユーザID等に関連付けて、当該アプリケーションにおいてユーザにより入力されたスケジュール情報を記憶することが可能である。
また、イベント等への参加履歴情報やアンケートへの回答情報を情報記憶部20に記憶する場合は、イベント等への参加応募サイトやアンケートへの回答サイトなどにアクセスが行われたときに使われているログインID(ユーザID)、あるいは当該当該サイトにアクセスしたときに認識されたIPアドレス等に関連付けて、イベント等への参加履歴情報やアンケートへの回答情報を記憶することが可能である。
なお、以上に説明した情報の取得源およびユーザ別の管理方法は単なる一例であって、これに限定されるものではない。
広告データ記憶部30は、例えば、広告情報提供装置10が実装されたスマートフォンに対し、インターネット等の通信ネットワークを介して接続されている。具体的には、広告データ記憶部30は、インターネット上のサーバ(図示せず)に備えられており、当該サーバを介して広告情報提供装置10が広告データ記憶部30から広告データを取得可能に構成されている。なお、広告データ記憶部30(これを備えたサーバ)は、LANによりスマートフォンと接続するようにしてもよい。あるいは、スマートフォンが広告データ記憶部30を内蔵してもよい。
広告データ記憶部30は、広告情報提供装置10に提供する広告データを記憶する。広告の内容は任意であり、商品を対象とするものに限られない。例えば、各種のサービス、イベント等を対象とする広告であってもよい。なお、本実施形態の広告情報提供装置10は、スマートフォンのユーザに対して、当該ユーザが興味関心を持っていると推定された対象(商品、サービス、イベント等)に関する広告を提供するものである。これを実現可能とするために、広告データ記憶部30が記憶する広告データは、それがどの対象(商品、サービス、イベント等)に関するものであるかを示す情報が紐付けられている。さらに、その対象に関するカテゴリを示す情報を紐付けて記憶してもよい。
次に、広告情報提供装置10の機能構成について説明する。嗜好レベル推定部11は、情報記憶部20に記憶されたユーザ(消費者)に関連する情報に基づいて、スマートフォンのユーザが何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定する。本実施形態の嗜好レベル推定部11は、ユーザが興味関心を持っているテーマを推定するのみならず、そのテーマに対してどの程度の興味関心を持っているかまで推定する。
本実施形態において、嗜好レベル推定部11は、情報記憶部20に記憶されたユーザに関連する情報内に、ある対象に関する情報が含まれている場合に、当該対象、またはそれに加えて当該対象に対応するカテゴリに対して興味関心を持っていると推定する。また、嗜好レベル推定部11は、当該対象に関する情報を所定の規則により数値化した値の大きさにより、どの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定する。
嗜好レベル推定部11は、対象および当該対象に対応するカテゴリの両方に対して興味関心を持っていると推定する場合は、対象に関する情報を所定の規則により数値化した値の大きさにより、対象および当該対象に対応するカテゴリのそれぞれについて嗜好レベルを推定する。
例えば、商品の購買履歴情報からユーザの興味関心を推定する場合、購買履歴のある商品およびその商品と同じカテゴリに属する商品に興味関心があると推定することが可能である。この場合、購買履歴のある商品およびその商品と同じカテゴリに属する商品が、「興味関心があると推定されたテーマ」ということになる。なお、購買履歴のある商品のみを興味関心があるテーマと推定するようにしてもよいし、同じカテゴリに属する商品で購買履歴がない商品を興味関心があるテーマと推定するようにしてもよい。
そのテーマに対してどの程度の興味関心を持っているかについては、例えば、購買履歴情報で示される商品の購買回数、購買頻度、購入数、購入金額などの情報をもとに、これらの数値化した値が所定の閾値より大きい場合は嗜好レベルが高く、閾値より小さい場合は嗜好レベルが低いと推定することが可能である。なお、上記閾値より小さい第2の閾値を設定し、第2の閾値より値が小さい場合は、興味関心がないと推定するようにしてもよい。
別の例として、ユーザのスケジュール情報(予定情報)からユーザの興味関心を推定する場合、予定として登録されている対象(趣味、習い事、旅行、イベンなどの具体的な行為)またはその対象と同じカテゴリに興味関心があると推定することが可能である。例えば、野球観戦の予定が登録されている場合、野球観戦という対象そのものまたは野球というカテゴリに興味関心があると推定することが可能である。この場合、野球観戦という対象または野球というカテゴリが、「興味関心があると推定されたテーマ」ということになる。特定球団の野球観戦のみが予定として登録されている場合は、その特定球団に興味関心があると推定することも可能である。
なお、特定球団の野球観戦に関する予定が複数登録されている場合に、特定球団の野球観戦にのみ興味関心ありと推定するか、広く野球観戦に興味関心ありと推定するか、野球全般に興味関心ありと推定するか、特定球団に興味関心ありと推定するかは、あらかじめ任意にルール付けしておくことが可能である。
スケジュール情報からユーザの興味関心を推定する場合において、どの程度の興味関心を持っているかについては、例えば、特定の行為またはその行為と同じカテゴリに属する行為の登録数、登録日程の密度などの情報をもとに、これらの数値化した値が所定の閾値より大きい場合は嗜好レベルが高く、閾値より小さい場合は嗜好レベルが低いと推定することが可能である。なお、上記閾値より小さい第2の閾値を設定し、第2の閾値より値が小さい場合は、興味関心がないと推定するようにしてもよい。
ここで、特定球団の野球観戦に関する予定が複数登録されている場合に、登録されている「特定球団の野球観戦」という対象そのものの他に、「野球観戦」、「野球全般」または「特定球団」という、上記対象に対応するカテゴリにも興味関心があると推定する場合、嗜好レベル推定部11は、これらの対象およびカテゴリのそれぞれについて、予定の登録数、登録日程の密度などの情報をもとに嗜好レベルを推定する。
なお、単純に登録数や登録日程の密度と閾値とを直接比較するのではなく、登録数、登録日程の密度、あるいはこれに加えてその他の情報をもとに所定の演算によってスコアを算出し、そのスコアと閾値とを比較するようにしてもよい。この場合、興味関心ありと推定された対象そのものに関するスコアを計算する場合と、推定された対象と同じカテゴリに関するスコアを計算する場合とで、異なる重み付けをするようにしてもよい。
例えば、特定球団の野球観戦に関する予定が複数登録されている場合の例において、「特定球団の野球観戦」という対象そのものに興味関心ありと推定する場合は、算出されるスコアが大きくなるように、大きな重み付けをする。これに対し、「野球観戦」、「野球全般」あるいは「特定球団」というカテゴリに興味関心ありと推定する場合は、対象に対する重み付けよりも重み付けを小さくするといった具合である。この例の場合、特定球団の野球観戦に興味関心ありと推定する場合の重みW1、野球観戦に興味関心ありと推定する場合の重みW2、野球全般に興味関心ありと推定する場合の重みW3、特定球団に興味関心ありと推定する場合の重みW4を、例えばW1>W4>W2>W3などと設定することが可能である。
広告提供部12は、嗜好レベル推定部11により興味関心があると推定されたテーマに関する広告を選択的に提供する。具体的には、広告提供部12は、嗜好レベル推定部11により興味関心があると推定されたテーマに関連する広告データを広告データ記憶部30から読み出して、スマートフォンの表示画面に表示する。推定されたテーマに関連する広告データは、広告データと対象またはカテゴリとの紐付け情報によって特定することが可能である。
なお、興味関心があると推定されたテーマに関連する広告データが複数ある場合、広告提供部12は、その中の何れか1つまたは複数を選択して提供する。どのような基準で広告データを選択するかは、任意にルール付することが可能である。例えば、最新の日付の広告データから優先的に選択して提供することが可能である。あるいは、広告主が優先枠を購入できるようにしておき、優先枠が設定された広告データから優先的に選択して提供することも可能である。その他、任意のルールに従って広告データの選択を行うようにしてよい。
表示態様変更部13は、嗜好レベル推定部11により推定された嗜好レベルに応じて、広告提供部12により提供する広告の表示態様を変更する。具体的には、表示態様変更部13は、広告提供部12が提供する広告に関連したテーマに対する嗜好レベルに基づいて、当該広告の表示態様を変更する。
例えば、嗜好レベル推定部11がユーザの嗜好レベルを「高い/低い」の2段階で推定した場合、表示態様変更部13は、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合と、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合とで、広告の表示態様を変える。すなわち、例えばユーザが「野球観戦」というテーマに興味関心を持っていると推定された場合でも、野球観戦に関する広告を一律に同じ態様で表示するのではなく、野球観戦に対する興味関心の程度によって、広告の出し方を変えるということである。
表示態様の決定方法としては種々適用が可能である。一例として、表示態様変更部13は、嗜好レベル推定部12により推定された嗜好レベルに応じて、興味関心があると推定されたテーマに関する広告の表示の詳細度を変更する。例えば、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関する広告は詳細な情報を含むものとし、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関する広告は簡易な情報のみを含むものとする。
広告表示の詳細度を変える実施形態のより具体的な例として、表示態様変更部13は、嗜好レベル推定部12により推定された嗜好レベルに応じて、興味関心があると推定されたテーマに関する広告の詳細情報表示と、当該詳細情報表示への遷移を促すリンク情報表示との何れかを表示するように、広告の表示態様を変更するようにしてもよい。
図2は、広告提供部12により提供される広告の表示例を示す図である。図2(a)は、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関して提供される広告の詳細情報表示を示す。図2(a)に示す詳細情報には、例えば、広告のタイトルや種々の説明情報等が含まれている。説明情報の中には、テキスト情報だけでなく、画像情報、動画情報あるいは音声情報が含まれていてもよい。
図2(b)は、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関して提供される広告のリンク情報表示を示す。図2(b)に示すリンク情報には、例えば、広告のタイトルと、図2(a)の詳細情報表示に遷移するためのURLのみが含まれている。タイトルを見て興味を持ったユーザは、URLをクリックすることにより、図2(a)の表示画面に遷移し、広告の詳細情報を見ることが可能である。なお、URLの表示を省略し、広告のタイトル自体にハイパーリンクを付与するようにしてもよい。
広告の表示態様の変更に関する別の例として、表示態様変更部13は、嗜好レベル推定部12により推定された嗜好レベルに応じて、表示データ形式の異なる広告を選択的に表示するように、広告の表示態様を変更するようにしてもよい。例えば、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関しては、テキスト情報の他に画像情報あるいは動画情報を含む広告を表示する一方、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関しては、テキスト情報のみから成る広告を表示する。
以上詳しく説明したように、本実施形態の広告情報提供装置10では、消費者が何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定し、興味関心があると推定されたテーマに関する広告を、嗜好レベルに応じた表示態様にて提供するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、あるテーマに興味関心を持っていると推定された消費者に対して、一律に同じ表示態様で広告が提供されるのではなく、嗜好レベルが低い消費者に対してはそれに合わせた簡易な表示態様で、嗜好レベルが高い消費者に対してはそれに合わせた詳細な表示態様で広告を提供することが可能となる。
例えば、嗜好レベルが高いと推定された消費者に対しては、図2(a)のように広告の詳細情報をダイレクトに表示することで、ユーザの興味関心に合致している可能性の高い情報をストレートに届けることができる。一方、嗜好レベルが低いと推定された消費者に対しては、図2(b)のように広告のリンク情報をまずは表示し、興味があればクリック操作により詳細情報を見られるようにすることで、ユーザに不快感を与えることなく広告を提供することができる。このように、推定した興味関心に関する広告を提供する場合において、消費者に受け入れられ易いかたちで、広告を効果的に提供することができる。
なお、上記実施形態では、嗜好レベル推定部11がユーザの興味関心を推定するタイミングについては特に言及しなかったが、任意のタイミングで推定することが可能である。例えば、広告提供部12がスマートフォンの画面に広告を表示する際に、嗜好レベル推定部11がユーザの興味関心を推定するようにすることが可能である。あるいは、広告提供部12がスマートフォンの画面に広告を表示するタイミングとは非同期で、嗜好レベル推定部11があらかじめユーザの興味関心を推定しておくようにしてもよい。
また、上記実施形態では、広告を表示させるタイミングについては特に言及しなかったが、任意のタイミングに表示させることが可能である。例えば、スマートフォンにインストールされたアプリケーションに広告情報提供装置10の機能を持たせ、そのアプリケーションの実行中に、アプリケーションで規定されたタイミングとなったときに広告を表示させるようにする。例えば、アプリケーションによって提供されるページの遷移が行われたときに広告を表示させることが可能である。
あるいは、スマートフォンに実装されているウェブブラウザでウェブサイトを閲覧している場合などに、ページの遷移が行われたときに広告を表示させるようにしてもよい。また、同じページを表示し続けている際に、所定の時間が経過したタイミングで広告を切り替えて表示するようにしてもよい。
このように、スマートフォンのアプリケーションやウェブブラウザによって情報が表示されているときに広告を表示する場合、表示中のコンテンツとの関係も含めて、広告の表示態様を決定するようにしてもよい。図3は、この場合における広告情報提供装置10’の機能構成例を示すブロック図である。なお、この図3において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
図3に示す広告情報提供装置10’は、その機能構成としてカテゴリ特定部14を更に備える。また、広告情報提供装置10’は、表示態様変更部13に代えて表示態様変更部13’を備えている。さらに、広告情報提供装置10’には、コンテンツ情報記憶部40が接続されている。
コンテンツ情報記憶部40は、スマートフォンに表示されるページのうち、広告を表示するページ毎に、当該ページに含まれているコンテンツのカテゴリを示す情報を記憶する。1つのページ内に複数のカテゴリに属するコンテンツが含まれている場合は、1つのページについて複数のカテゴリを示す情報を記憶する。
スマートフォンにインストールされたアプリケーションによる提供ページ内に広告を表示する場合、コンテンツ情報記憶部40は、スマートフォンに内蔵されたものであってよい。すなわち、アプリケーションをスマートフォンにインストールする際に、そのアプリケーションとともにコンテンツのカテゴリ情報がスマートフォン内に記憶される。それがコンテンツ情報記憶部40となる。
一方、スマートフォンのウェブブラウザによって表示されるウェブページ内に広告を表示する場合、コンテンツ情報記憶部40は、サーバに備えられている。この場合、広告情報提供装置10’は、サーバを介してコンテンツ情報記憶部40からコンテンツのカテゴリ情報を取得可能に構成されている。
カテゴリ特定部14は、広告を表示する画面に表示中のコンテンツのカテゴリを特定する。具体的には、カテゴリ特定部14は、スマートフォンの画面に表示中のページを特定し、特定したページ内に含まれているコンテンツのカテゴリ情報をコンテンツ情報記憶部40から読み出すことにより、表示中のコンテンツのカテゴリを特定する。
表示態様変更部13’は、広告提供部12が提供する広告に関連したテーマに対する嗜好レベルと、カテゴリ特定部14により特定されたカテゴリに対する嗜好レベルとに基づいて、広告の表示態様を変更する。
例えば、嗜好レベルを「高い/低い」の2段階に分ける場合、表示態様変更部13’は、次の4つのパターンで広告の表示態様を変える。
1)嗜好レベルが高いと推定されたテーマに対応するカテゴリのコンテンツを表示中に、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合
2)嗜好レベルが低いと推定されたテーマに対応するカテゴリのコンテンツを表示中に、嗜好レベルが高いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合
3)嗜好レベルが高いと推定されたテーマに対応するカテゴリのコンテンツを表示中に、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合
4)嗜好レベルが低いと推定されたテーマに対応するカテゴリのコンテンツを表示中に、嗜好レベルが低いと推定されたテーマに関する広告を提供する場合
具体的には、パターン1)の場合は最も詳細な情報を含む広告を表示し、パターン2)の場合は中程度に詳細な情報を含む広告を表示し、パターン3)およびパターン4)の場合は簡易な情報のみを含む広告を表示するといったように、広告の表示態様を変更することが可能である。なお、これは単なる一例であり、これ以外のルールで表示態様を変更するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ユーザの嗜好レベルを「高い/低い」の2段階で推定する例について説明したが、3段階以上に分けて推定するようにしてもよい。この場合、広告の表示態様も3段階以上に分けて、嗜好レベルに応じて表示するようにする。
また、上記実施形態では、興味関心があると推定されたテーマに関する広告の表示の詳細度や、広告の表示データ形式を変更する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、広告の表示サイズ、画面全体に占める広告の表示占有率などを嗜好レベルに応じて変更するようにしてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10,10’ 広告情報提供装置
11 嗜好レベル推定部
12 広告提供部
13,13’ 表示態様変更部
14 カテゴリ特定部

Claims (10)

  1. 消費者に関連する情報に基づいて、当該消費者が何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定する嗜好レベル推定部と、
    上記嗜好レベル推定部により興味関心があると推定された対象または当該対象に対応するカテゴリにより特定されるテーマに関する広告を選択的に提供する広告提供部と、
    上記嗜好レベル推定部により推定された嗜好レベルに応じて、上記テーマに関する広告の表示態様を変更する表示態様変更部とを備えたことを特徴とする広告情報提供装置。
  2. 上記表示態様変更部は、上記広告提供部が提供する広告に関連したテーマに対する上記嗜好レベルに基づいて、上記テーマに関する広告の表示態様を変更することを特徴とする請求項1に記載の広告情報提供装置。
  3. 上記広告を表示する画面に表示中のコンテンツのカテゴリを特定するカテゴリ特定部を更に備え、
    上記表示態様変更部は、上記広告提供部が提供する広告に関連したテーマに対する上記嗜好レベルと、上記カテゴリ特定部により特定されたカテゴリに対する上記嗜好レベルとに基づいて、上記テーマに関する広告の表示態様を変更することを特徴とする請求項1に記載の広告情報提供装置。
  4. 上記嗜好レベル推定部は、上記消費者に関連する情報内に特定の対象に関する情報が含まれている場合に、当該対象に対して興味関心を持っていると推定するとともに、上記対象に関する情報を所定の規則により数値化した値の大きさにより上記嗜好レベルを推定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の広告情報提供装置。
  5. 上記嗜好レベル推定部は、上記消費者に関連する情報内に特定の対象に関する情報が含まれている場合に、当該対象および当該対象に対応するカテゴリに対して興味関心を持っていると推定するとともに、上記対象に関する情報を所定の規則により数値化した値の大きさにより、上記対象および当該対象に対応するカテゴリのそれぞれについて上記嗜好レベルを推定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の広告情報提供装置。
  6. 上記嗜好レベル推定部は、上記消費者に関連する情報内に含まれている上記対象に関して数値化される値、および、上記対象に対応するカテゴリに関して数値化される値に対してそれぞれ重み付けを行い、重み付けした値の大きさにより上記嗜好レベルを推定することを特徴とする請求項5に記載の広告情報提供装置。
  7. 上記表示態様変更部は、上記嗜好レベル推定部により推定された上記嗜好レベルに応じて、上記テーマに関する広告の表示の詳細度を変更することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の広告情報提供装置。
  8. 上記表示態様変更部は、上記嗜好レベル推定部により推定された上記嗜好レベルに応じて、上記テーマに関する広告の詳細情報表示と、上記詳細情報表示への遷移を促すリンク情報表示との何れかを表示するように、上記広告の表示態様を変更することを特徴とする請求項7に記載の広告情報提供装置。
  9. 上記表示態様変更部は、上記嗜好レベル推定部により推定された上記嗜好レベルに応じて、表示データ形式の異なる広告を選択的に表示するように、上記広告の表示態様を変更することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の広告情報提供装置。
  10. 消費者に関連する情報に基づいて、当該消費者が何に対してどの程度の興味関心を持っているかの嗜好レベルを推定する嗜好レベル推定手段、
    上記嗜好レベル推定手段により興味関心があると推定された対象または当該対象に対応するカテゴリにより特定されるテーマに関する広告を選択的に提供する広告提供手段、および
    上記嗜好レベル推定手段により推定された嗜好レベルに応じて、上記テーマに関する広告の表示態様を変更する表示態様変更手段
    としてコンピュータを機能させるための広告情報提供用プログラム。
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