以下に、本願に係る移動体制御装置、移動体制御方法、及び移動体制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る移動体制御装置、移動体制御方法、及び移動体制御プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.移動体制御処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る移動体制御処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る移動体制御処理の一例を示す図である。図1の例では、移動体制御装置100(図3参照)が道路を自動走行する移動体(以下、単に「移動体」とする)である自動運転車(以下、単に「車両」ともいう)を遠隔で制御する場合を示す。例えば、移動体制御装置100は、移動体制御装置100を利用する事業者(以下、「運送事業者」ともいう)が車両を用いて提供する運送サービスにおいて、車両を制御する。具体的には、移動体制御装置100を利用する運送事業者は、複数の車両20−1、20−2等の複数の車両を用いて、ユーザの要求に応じてユーザを運送する運送サービスを提供する事業者である場合を示す。なお、ここでいう制御には、車両の走行自体を制御したり、車両にルート情報や目的地を示す情報等を送信し、受信した情報に応じて車両に自律的に走行を行わせたりすること等が含まれるものとする。また、以下では、車両20−1、20−2等について、特に区別なく説明する場合には、車両20と記載する。
図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に関する情報やユーザの移動における総合的な料金に基づいて、ユーザを運送する車両のルートを決定する。なお、図1の例では、移動体(自動運転車)が、運送事業者が運送サービスの提供に用いる車両20である場合を一例として説明するが、移動体は、運送サービスの提供に用いられる車両20に限らず、種々の移動体であってもよい。例えば、移動体は、ユーザが所有する車両(自家用自動車)であってもよいし、種々の態様により複数のユーザにより共有される車両であってもよい。例えば、移動体は、カーシェアリング等のサービスによりユーザが利用する車両であってもよい。また、ここでいうユーザの趣味趣向とは、ユーザの趣味やユーザの興味がある対象のみに限らず、ユーザ自身にとって好ましいかそうではないかを判断する心持ちに関する種々の概念を含むものとする。例えば、ユーザが時間の無駄を好ましいと思っていない場合、そのユーザの趣味趣向には、例えば「せっかち」といった時間を有効利用したいというユーザの趣味趣向を含んでもよい。また、例えば、ユーザが時間に縛られることを好ましいと思っていない場合、そのユーザの趣味趣向には、例えば「のんびり」といった時間を気にせずに過ごしたいというユーザの趣味趣向を含んでもよい。このように、ユーザの趣味趣向には、時間等の様々な対象に対するユーザの価値判断を示すようなものなど、種々の情報が含まれてもよい。
〔移動体制御システムの構成〕
図1の説明に先立って、図2を用いて移動体制御システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る移動体制御システムの構成例を示す図である。図2に示すように、移動体制御システム1は、端末装置10と、車両20−1と、車両20−2と、移動体制御装置100とが含まれる。
なお、図2に示した移動体制御システム1では、2台の車両20−1、20−2を図示するが、移動体制御システム1には、図1に示すように3台以上の車両20が含まれてもよい。また、図2に示すように、端末装置10と、車両20と、移動体制御装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した移動体制御システム1には、複数台の端末装置10や複数台の移動体制御装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の各種センサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、取得する。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身のコンテキスト情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、ユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
また、端末装置10は、音センサ(マイクロフォン)を有してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザの発話等の周囲の音を検知し、検知した音に応じて種々の処理を行ってもよい。例えば、端末装置10は、ユーザの発話に限らず、端末装置10の周囲の環境音等を収集する。また、端末装置10は、音声認識の機能を有してもよい。また、端末装置10は、音声認識サービスを提供する音声認識サーバから情報を取得可能であってもよい。この場合、移動体制御システム1は、音声認識サーバが含まれてもよい。また、端末装置10は、画像センサ等を有してもよい。
車両20は、自動運転により走行する移動体である。例えば、車両20は、自動運転に関する種々の従来技術を適宜用いて自動走行する移動体である。例えば、車両20は、SAE(Society of Automotive Engineers)において定義されるレベル0〜5のうち、運転手の乗車が必要ではないレベル4以上の高度な自動化がされた車両であってもよい。なお、車両20の自動化のレベルは、レベル4以上に限らず、移動体制御処理が適用可能であれば、レベル3以下であってもよい。
また、車両20は、種々の電気通信技術を利用して、遠隔に位置する移動体制御装置100からの制御により遠隔制御することができる移動体である。また、車両20は、図示は省略するが通信機能を有し、移動体制御装置100や端末装置10との間での情報通信が可能な移動体であるものとする。また、車両20は、図示は省略するが情報処理機能を有し、移動体制御装置100や端末装置10から受信した情報に基づいて制御される移動体であるものとする。
また、車両20は、カメラ(図示省略)やマイクロフォン(図示省略)等の種々のセンサを備え、車両20の周囲や車両20内の状況を示す情報を検知可能である。車両20に搭載されるカメラは、車両20の周囲や車両20内の画像や動画像を撮像可能であれば、どのようなセンサであってもよい。例えば、カメラは、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ等の種々のセンサであってもよい。車両20に搭載されるマイクロフォンは、車両20の周囲や車両20内の音声を集音可能であれば、どのようなセンサであってもよい。
例えば、車両20は、移動体制御装置100に、カメラで検知(撮像)した動画像を送信する。例えば、車両20は、移動体制御装置100に、カメラで検知した動画像をリアルタイムで送信する。また、車両20は、移動体制御装置100にマイクロフォンで検知(集音)した音声を送信する。例えば、車両20は、移動体制御装置100に、マイクロフォンで検知した音声をリアルタイムで送信する。
また、車両20は、GPSセンサ等の位置情報を検知可能なセンサ(以下、「位置センサ」ともいう)を有し、車両20の位置を検知可能であるものとする。例えば、車両20は、移動体制御装置100に位置センサで検知した位置情報を送信する。例えば、車両20は、移動体制御装置100に、位置センサで検知した位置情報をリアルタイムで送信する。
また、車両20は、移動体制御装置100により走行の制御が行われていない間は、カメラやマイクロフォンで検知した情報に基づいて、指定されたルートを自律的に走行可能であるものとする。例えば、車両20は、制御情報を受信していない間は、カメラやマイクロフォンで検知した情報に基づいて、指定されたルートを自律的に走行可能であるものとする。なお、車両20は、カメラやマイクロフォンに限らず、レーダー等の種々の従来技術を用いて、自律的に走行を行ってもよい。また、図1の例における車両20には、車両20内において車両20を操作する操作者、いわゆる運転手は搭乗していないものとする。
移動体制御装置100は、取得したユーザの趣味趣向に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定する情報処理装置である。また、移動体制御装置100は、取得したユーザの移動における総合的な料金に関する情報に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定する情報処理装置である。また、移動体制御装置100は、決定したルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。例えば、移動体制御装置100は、車両20の自動化のレベルに応じて、車両20を制御する。例えば、移動体制御装置100は、車両20の自動化のレベルがレベル4やレベル5である場合、車両20にルート情報を提供することにより、決定したルートを移動するように、車両20を制御する。また、例えば、移動体制御装置100は、車両20の自動化のレベルがレベル3以下である場合、ルート情報に基づいて、車両20を遠隔制御することにより、決定したルートを移動するように、車両20を制御する。また、例えば、移動体制御装置100は、車両20の自動化のレベルがレベル3以下である場合、車両20を監視したり、制御したりする監視者の監視装置(図示省略)にルート情報を提供することにより、監視装置に決定したルートを移動するように、車両20を制御させてもよい。なお、上記は一例であり、移動体制御装置100は、決定したルートにより、ユーザを出発地から目的地まで運送可能であれば、どのように車両20を制御してもよい。
まず、図1に示す地図情報MP11について、簡単に説明する。図1に示す地図情報MP11は、車両20や関心地点(POI:Point of Interest)やルート等を模式的に示す図である。図1の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用する端末装置10からの配車要求(リクエスト)に応じて、移動体制御装置100がルートを決定し、端末装置10にルートを提案する場合を示す。なお、図1の例では、ユーザU1は配車の要求を行うが具体的な行先(目的地)等は指定しない場合を示す。
まず、移動体制御装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10から車両20による迎車のリクエストを取得する(ステップS11)。例えば、移動体制御装置100は、自宅(位置LC11)に位置するユーザU1が利用する端末装置10から車両20の配車の要求(リクエスト)を取得する。図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1から具体的な行先(目的地)の指定を含まないリクエストRQ11を取得する。例えば、ユーザU1は、端末装置10にインストールされた運送事業者の運送サービスに関するアプリケーション(以下、「運送サービスアプリ」ともいう)に所定の入力を行うことにより、移動体制御装置100にリクエストを送信する。
図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1からユーザU1の自宅の位置LC11を出発地に指定したリクエストRQ11を取得するものとする。なお、移動体制御装置100は、運送サービスアプリにおける入力に限らず、ユーザU1の種々の情報を端末装置10から取得し、その情報に基づいて、ルートの決定や提案等を行ってもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザの発話やスケジュール等の種々の情報を端末装置10から取得し、その情報に基づいて、ルートの決定や提案等を行ってもよいが、詳細は後述する。
ユーザU1からのリクエストを取得した移動体制御装置100は、ユーザU1の趣味趣向に関する情報(以下、「趣味趣向情報」ともいう)を取得する(ステップS12)。図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザ情報記憶部124からユーザU1の趣味趣向情報を取得する。
図1中のユーザ情報記憶部124に示す「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1に示すユーザU1に対応する。また、図1中のユーザ情報記憶部124に示す「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。図1中のユーザ情報記憶部124に示す「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
図1中のユーザ情報記憶部124に示す「自宅」は、ユーザIDにより識別されるユーザの自宅の位置情報を示す。以下、位置情報を「位置LC11」等と記載する場合がある。図1中のユーザ情報記憶部124に示す「勤務地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの勤務地の位置情報を示す。図1中のユーザ情報記憶部124に示す「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。すなわち、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心の高い対象、すなわちユーザの趣味趣向を示す。なお、図1に示す例では、説明を簡単にするために、「興味」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図1の例では、ユーザU1の年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は、「映画」に興味があることを示す。
そして、移動体制御装置100は、目的地を決定する(ステップS13)。例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1の趣味趣向に基づいてユーザU1に提案する目的地を決定する。図1の例では、移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶されたPOIから目的地を決定する。
図1中のPOI情報記憶部122に示す「POI_ID」は、各種のPOIを識別する情報を示す。図1中のPOI情報記憶部122に示す「POI」は、POIの具体的な名称等を示す。また、図1中のPOI情報記憶部122に示す「位置情報」は、対応するPOIの位置を示す。図1中のPOI情報記憶部122に示す「平均支出(円)」は、対応するPOIにおいてユーザが支出する金額の平均を示す。
例えば、図1に示す例では、POI_ID「FC1」により識別されるPOIは、「A映画館」であり、位置LC101に位置することを示す。また、A映画館は、ユーザの平均支出が2000円であることを示す。例えば、図1に示す例では、POI_ID「FC2」により識別されるPOIは、「B映画館」であり、位置LC102に位置することを示す。また、B映画館は、ユーザの平均支出が2500円であることを示す。
例えば、図1に示す例では、POI_ID「FC25」により識別されるPOIは、「P温泉」であり、位置LC502に位置することを示す。また、P温泉は、ユーザの平均支出が10000円であることを示す。例えば、図1に示す例では、POI_ID「FC55」により識別されるPOIは、「Zモール」であり、位置LC902に位置することを示す。また、Zモールは、ユーザの平均支出が5000円であることを示す。
移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶された種々のPOIから目的地を決定する。ここで、図1の例では、ユーザU1の趣味趣向を示す興味が「映画」であるため、移動体制御装置100は、目的地を映画館に決定する。具体的には、移動体制御装置100は、POI_ID「FC1」により識別されるPOI「A映画館」と、POI_ID「FC2」により識別されるPOI「B映画館」とを目的地に決定する。なお、図1の例では、説明を簡単にするためにユーザの興味に対応するPOIを目的地に決定する場合を示すが、移動体制御装置100は、種々の情報を適宜用いて目的地を決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所定の範囲内のPOIから目的地を決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所要時間が30分以内や1時間以内のPOIから目的地を決定する。図1の例では、例えば、移動体制御装置100は、出発地である位置LC11からの所要時間が1時間以内のPOIから目的地を決定するものとする。
そして、移動体制御装置100は、ユーザを運送するルートの候補となるルート(以下、「候補ルート」とする)を決定する(ステップS14)。例えば、移動体制御装置100は、複数の候補ルートを決定する。図1の例では、移動体制御装置100は、目的地として決定されたA映画館及びB映画館の各々について候補ルートを決定する。
移動体制御装置100は、地図情報記憶部121(図3参照)に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からA映画館(位置LC101)へ移動するルートを決定する。例えば、移動体制御装置100は、地図情報記憶部121に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からB映画館(位置LC102)へ移動するルートを決定する。
図1の例では、移動体制御装置100は、ルート情報記憶部123に示すように3つのルートRT11〜RT13を候補ルートに決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地と目的地とに応じて複数のルートを決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地と目的地との間に位置する経由地点の各々を経由するルートを候補ルートとして決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、記憶部120(図3参照)に記憶された経由地点の情報を用いて、出発地と目的地との間に位置する経由地点の各々を経由するルートを候補ルートとして決定してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶されたPOIのうち、出発地と目的地との間に位置するPOIの各々を経由するルートを候補ルートとして決定してもよい。なお、上記は一例であり、移動体制御装置100は、種々の従来技術を用いて候補ルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、カーナビゲーション等の種々のナビゲーションシステムにおけるルート検索ロジック等を用いて、候補ルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、出発地及び目的地と、各経由地点との組み合わせ毎に所定のルート検索ロジックを用いて検索を行うことにより、各組み合わせに対応する候補ルートを決定してもよい。
図1中のルート情報記憶部123に示す「リクエストID」は、自動運転で移動する車両による運送サービスの利用のリクエスト(要求)を識別するための識別情報を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「ルートID」は、対応するリクエストに対して提案する候補となるルートを識別するための識別情報を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「出発地」は、ルートIDにより識別されるルートの出発地を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「目的地」は、ルートIDにより識別されるルートの目的地を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「経由地点」は、ルートIDにより識別されるルートの経由地点を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「運送料金(円)」は、ルートIDにより識別されるルートによる運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金を示す。図1中のルート情報記憶部123に示す「所要時間」は、ルートIDにより識別されるルートによる運送サービスを受けた場合の所要時間を示す。
図1の例では、リクエストID「RQ11」により識別されるリクエスト(リクエストRQ11)に対しては、ルートID「RT11」により識別されるルート(ルートRT11)や、ルートID「RT12」により識別されるルート(ルートRT12)や、ルートID「RT13」により識別されるルート(ルートRT13)等が提案する候補となるルートであることを示す。
ルートRT11は、出発地がユーザU1の自宅の位置である位置LC11であり、目的地がA映画館の位置LC101であることを示す。また、ルートRT11は、経由地点が位置LC111であることを示す。また、ルートRT11は、運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金が1000円であることを示す。また、ルートRT11は、運送サービスを受けた場合の所要時間が30分であることを示す。
ルートRT12は、出発地がユーザU1の自宅の位置である位置LC11であり、目的地がA映画館の位置LC101であることを示す。また、ルートRT12は、経由地点が位置LC121であることを示す。また、ルートRT12は、運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金が1000円であることを示す。また、ルートRT12は、運送サービスを受けた場合の所要時間が45分であることを示す。
ルートRT13は、出発地がユーザU1の自宅の位置である位置LC11であり、目的地がB映画館の位置LC102であることを示す。また、ルートRT13は、経由地点が位置LC112であることを示す。また、ルートRT13は、運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金が2000円であることを示す。また、ルートRT13は、運送サービスを受けた場合の所要時間が1時間であることを示す。
なお、移動体制御装置100は、候補ルートの情報をルート検索サービス等を提供する外部装置であるルート情報提供装置(図示省略)から取得してもよい。この場合、移動体制御装置100は、出発地や目的地や経由地点等の情報をルート情報提供装置へ提供することにより、候補ルートに関する情報をルート情報提供装置から取得してもよい。例えば、移動体制御装置100は、出発地であるユーザU1の自宅(位置LC11)と、目的地であるA映画館(位置LC101)やB映画館(位置LC102)を示す情報をルート情報提供装置へ提供することにより、候補ルートの情報を取得してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ルート情報提供装置から、ルート情報記憶部123に示すような3つのルートRT11〜RT13の情報を取得してもよい。また、移動体制御装置100は、ルート情報提供装置から取得した、ルートRT11〜RT13の情報をリクエストRQ11に対応付けてルート情報記憶部123に格納してもよい。なお、この場合、移動体制御システム1には、ルート情報提供装置が含まれてもよい。
そして、移動体制御装置100は、各候補ルートのスコアを算出する(ステップS15)。図1の例では、移動体制御装置100は、候補ルートであるルートRT11〜RT13の各々のスコアを算出する。
例えば、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に近いルートほどスコアが高くなるように、各候補ルートのスコアを算出する。例えば、移動体制御装置100は、ユーザが時間の有効利用を重視するユーザである場合、所要時間が短いルートほどスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出する。
例えば、移動体制御装置100は、目的地の種別が異なる場合、ルートの目的地の種別がユーザの趣味趣向に近い程、ルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、A映画館を目的地とするルート(Aルート)やZモールを目的地とするルート(Bルート)がある場合、映画に興味があるユーザに情報提供する場合は、Aルートのスコアを高く算出してもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、A映画館を目的地とするルート(Aルート)やZモールを目的地とするルート(Bルート)がある場合、ショッピングに興味があるユーザに情報提供する場合は、Bルートのスコアを高く算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、20代男性がより好みそうな内容の映画が上映されている映画館を目的地とするルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、ユーザに要求する金額に基づいて、候補ルートの各々のスコアを算出する。例えば、移動体制御装置100は、運送料金が安いルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。図1の例では、移動体制御装置100は、運送料金が1000円であるルートRT11、RT12のスコアを、運送料金が2000円であるルートRT13のスコアよりも高く算出してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。例えば、移動体制御装置100は、運送料金と目的地となるPOIの平均支出とを合計した料金(以下、「総合金額」ともいう)に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出してもよい。なお、総合金額には、運送料金や目的地となるPOIの平均支出に限らず、そのルートでの運送サービスを受けた場合にユーザが支払う料金であれば、どのような料金が含まれてもよい。
例えば、総合金額には、経由地点での平均支出や車両20内でコンテンツ視聴等を行った際に支払う料金等、ユーザが支払う種々の料金が含まれてもよい。例えば、総合金額は、ユーザが運送サービスを受けて、目的地へ移動し、目的地において所望の行動を行うこと等を含む一連の行動全体でかかる費用(トータルコスト)であってもよい。なお、図1の例では、説明を簡単にするために、総合金額が運送料金と目的地となるPOIの平均支出とを合計した額である場合を示す。
図1の例では、移動体制御装置100は、総合金額が3000(1000+2000)円であるルートRT11、RT12のスコアを、総合金額が4500(2000+2500)円であるルートRT13よりもスコアを高く算出してもよい。
図1の例では、移動体制御装置100は、スコア一覧SL11に示すように、ルートRT11のスコアを「SC11」、ルートRT12のスコアを「SC12(<SC11)」、ルートRT13のスコアを「SC13(<SC12)」と算出する。このように、図1の例では、ルートRT11のスコアが最も高くなり、ルートRT11よりも所要時間が長いルートRT12のスコアがルートRT11の次に高くなり、ルートRT11、RT12よりも総合金額が高いルートRT13のスコアが最も低い場合を示す。なお、図1のスコアは一例であり、移動体制御装置100は、各候補ルートの優劣(ランキング)を決定可能なスコアであれば、どのようなスコアを算出してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、目的地や所要時間や総合金額等の項目ごとに部分スコアを算出し、算出した部分スコアを合算した値をルートのスコアとして算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートの目的地のうち、最もユーザの趣味趣向に近い目的地の候補ルートについて、目的地の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートの目的地のうち、2番目にユーザの趣味趣向に近い目的地の候補ルートについて、目的地の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11〜RT13ともユーザU1の興味「映画」に合致しているため、目的地の部分スコアを「10」としてもよい。
また、例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートのうち、最も所要時間が短い候補ルートについて、所要時間の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートのうち、2番目に所要時間が短い候補ルートについて、所要時間の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11が最も所要時間が短いため、ルートRT11の所要時間の部分スコアを「10」としてもよい。また、ルートRT12が2番目に所要時間が短いため、ルートRT12の所要時間の部分スコアを「5」としてもよい。
また、例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートのうち、最も総合金額が安い候補ルートについて、総合金額の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートのうち、2番目に総合金額が安い候補ルートについて、総合金額の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11、RT12が最も総合金額が安いため、ルートRT11、RT12の総合金額の部分スコアを「10」としてもよい。また、ルートRT13が2番目に総合金額が安いため、ルートRT13の総合金額の部分スコアを「5」としてもよい。
例えば、移動体制御装置100は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT11のスコアを「30(=10+10+10)」と算出してもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT12のスコアを「25(=10+5+10)」と算出してもよい。また、例えば、移動体制御装置100は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT13のスコアを「15(=10+0+5)」と算出してもよい。このように、移動体制御装置100は、ルートRT11のスコアを最も高い「30」と算出し、ルートRT12のスコアを2番目に高い「25」と算出し、ルートRT13のスコアを最も低い「15」と算出してもよい。なお、上記は一例であり、移動体制御装置100は、各候補ルートの優劣(ランキング)を決定可能なスコアであれば、どのようなスコアを算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、各項目のうち、所定の項目の重みを大きくして、スコアを算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、各項目のうち、総合金額の重みを大きくして、スコアを算出してもよい。例えば、移動体制御装置100は、総合金額が最も安いルートの部分スコアを「20」として、スコアを算出してもよい。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案するルート(提案ルート)を決定する(ステップS16)。図1の例では、移動体制御装置100は、スコア一覧SL11中の候補ルートであるルートRT11〜RT13のうち、最もスコアが高いルートRT11を、ユーザU1への提案ルートに決定する。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案ルートを提供する(ステップS17)。図1の例では、移動体制御装置100は、ルートRT11の情報をユーザU1の端末装置10に提供する。
そして、移動体制御装置100からルートRT11の情報が提供された端末装置10は、ページPG11に示すように、ルートRT11の情報を表示する。端末装置10に表示されたルートRT11の情報を確認したユーザU1は、ルートRT11での運送サービスを受けるかどうかを判断する。
図1中のページPG11に示すように、移動体制御装置100は、ルートRT11の情報として、目的地が位置LC101に位置するA映画館であることを示す情報や所要時間が30分であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。また、移動体制御装置100は、経由地点が位置LC111であることを示す情報や運送料金が1000円であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。これにより、ユーザU1は、提案されたルートRT11での運送サービスを利用したいかどうかを的確に判断することができる。なお、ページPG11には、上記に限らず、例えば目的地の平均支出や目的地までの具体的な移動経路(道路情報)等が含まれてもよい。
例えば、ユーザU1は、ルートRT11での運送サービスを受けると判断した場合、ページPG11中の「OK」ボタンをタッチする。これにより、端末装置10は、ユーザU1がルートRT11を指定したことを示す情報を移動体制御装置100に送信する。なお、端末装置10は、ユーザU1のタッチに限らず、ユーザU1がルートRT11を指定したことを示す情報を、「このルートいいね」や「これでOK」等の音声入力により受け付けてもよい。
例えば、ユーザU1は、ルートRT11での運送サービスを受けないと判断した場合、ページPG11中の「次の提案」ボタンをタッチする。これにより、端末装置10は、ユーザU1がルートRT11を指定しなかったことを示す情報を移動体制御装置100に送信する。なお、端末装置10は、ユーザU1のタッチに限らず、ユーザU1がルートRT11を指定しなかったことを示す情報を、「いまいち」や「別のルートがいい」等の音声入力により受け付けてもよい。
このように、ユーザU1が提案ルートであるルートRT11を指定しなかった場合、移動体制御装置100は、別のルートを提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。例えば、ユーザU1がルートRT11を指定しなかった場合、移動体制御装置100は、次にスコアの高いルートRT12を提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。
また、ユーザU1が提案ルートであるルートRT12を指定しなかった場合、移動体制御装置100は、さらに別のルートを提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。例えば、ユーザU1がルートRT12を指定しなかった場合、移動体制御装置100は、次にスコアの高いルートRT13を提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。そして、ユーザU1がルートRT13を指定したことを示す情報を取得した場合、移動体制御装置100は、ルートRT13に基づく運送サービスをユーザU1に提供する。
図1の例では、ユーザU1がページPG11中の「OK」ボタンを指F1でタッチしたため、端末装置10は、ユーザU1がルートRT11を指定したことを示す情報を移動体制御装置100に送信する。これにより、移動体制御装置100は、端末装置10からユーザU1がルートRT11を指定したことを示す情報を取得する(ステップS18)。
そして、移動体制御装置100は、ユーザに指定されたルート(指定ルート)をユーザを運送するルートとして決定し、決定したルートを移動するように移動体を制御する(ステップS19)。図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1の自宅(位置LC11)まで向かい、ユーザU1を乗せてルートRT11を移動するように車両20−1を制御する。例えば、移動体制御装置100は、車両20−1の現在位置からユーザU1の自宅(位置LC11)まで移動するルートの情報やルートRT11の情報を車両20−1に提供(送信)することにより、ユーザU1を乗せてルートRT11を移動するように車両20−1を制御する。
上記のように、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向や総合金額等の情報に基づいて、ユーザに提案するルートを決定し、提案したルートをユーザが指定した場合、そのルートで移動体を制御する。このように、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向を考慮した目的地やルートを決定することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。また、移動体制御装置100は、総合金額を考慮した目的地やルートを決定することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
(1−1.自動運転による従来との相違)
このように、道路を自動走行する移動体を用いた運送サービスを提供する移動体制御装置100は、従来のような運転手が乗車する有人のタクシー等によるサービスとは異なる価値に基づく、運送サービスを提供することが可能となる。例えば、レベル4またはレベル5等の自動化がされている車両20が対象である場合、車両20には運転手が乗車しないため、移動体制御装置100は、長距離の移動による運転手の疲労等を考慮することなく、ユーザにとって適したルートを提案したり、ユーザを運送するルートを決定したりすることができる。
したがって、移動体制御装置100は、距離に基づくルートの決定ではなく、ユーザの趣味趣向等のユーザが好みそうな目的地やルートを重要視したルートを、ユーザの運送ルートとして決定することが可能となる。また、移動体制御装置100は、距離に基づくルートの決定ではなく、運送料金や目的地での支出等の総合金額を重要視したルートを、ユーザの運送ルートとして決定することが可能となる。このように、移動体制御装置100は、自動走行する移動体を用いた運送サービスであるため、ユーザにとって重要となる価値に基づいて、ユーザにルートを提案したり、ユーザを運送するルートを決定したりすることができる。
すなわち、移動体制御装置100は、運転の大変さという判断基準を用いる必要がなくなるため、ユーザにとって価値の高いルートであれば、距離が長いルートであっても、距離が短いルートより優先して提案ルートや運行ルートに決定されることとなる。例えば、移動体制御装置100は、ストレスなく目的地へ到着できたり、景観の良いルートを通ったりする場合、距離が長いルートであっても、距離が短いルートよりもスコアが低くなり、距離の長短に関わらず、優先して提案ルートや運行ルートに決定される場合がある。
また、移動体制御装置100が提供する運送サービスにおいては車両20に運転手が乗車しないため、利用するユーザは車両20内をパーソナルな空間として利用可能となる。そのため、移動体制御装置100は、ユーザが他の人を気にすることなく、ルート移動中に車両20内に滞在することができる。そのため、移動体制御装置100は、車両20内でリラックスしたユーザに対して種々のサービスを提供してもよい。例えば、移動体制御装置100は、車両20内において乗車中のユーザに対して、ユーザが好みそうなコンテンツの視聴を提供したり、目的地に関する情報提供等を行ったりしてもよい。
(1−2.運送サービス)
なお、図1の例では、ユーザU1が具体的な行先(目的地)等は指定せずに配車の要求を行う場合を示したが、ユーザU1が具体的な行先(目的地)を指定している場合は、移動体制御装置100は、車両20によりユーザU1を指定された目的地まで運送する。この場合、例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1に近接し、他のユーザが乗車中でない車両20によりユーザU1を指定された目的地まで運送してもよい。図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1に近接し、他のユーザが乗車中でない車両20−1によりユーザU1を指定された目的地まで運送してもよい。
(1−3.ルートの決定)
また、図1の例では、移動体制御装置100がユーザ情報記憶部124に記憶されたユーザの趣味趣向に関する情報から目的地を決定する場合を示したが、移動体制御装置100は、種々の情報を用いて目的地やルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザが入力した検索クエリに応じて、目的地やルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザが入力した検索クエリからユーザの意図や趣味趣向を推定し、推定した意図や趣味趣向に基づいて、目的地やルートを決定してもよい。
(1−3−1.発話に基づく決定)
例えば、移動体制御装置100は、ユーザの発話から目的地を決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、端末装置10が検知したユーザの発話に関する情報(発話情報)を取得し、発話情報からユーザに提案する目的地やルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、運送サービスアプリがインストールされた端末装置10が検知したユーザの発話に関する情報(発話情報)を取得し、発話情報からユーザに提案する目的地やルートを決定してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、「X施設楽しそう」等のユーザが所定のPOI(X施設)に対して興味があることを示す発話情報を取得した場合、X施設をユーザに提案する目的地として決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、「X施設楽しそう」等のユーザが所定のPOI(X施設)に対して興味があることを示す発話情報を取得した場合、X施設を目的地とするルートをユーザに提案するルートに決定してもよい。
(1−3−2.スケジュールに基づく決定)
例えば、移動体制御装置100は、ユーザのスケジュール等の予定情報から目的地を決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザが利用する端末装置10からユーザの予定情報を取得し、予定情報からユーザに提案する目的地やルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、端末装置10にインストールされたスケジュール管理アプリ等からユーザの予定情報を取得し、予定情報からユーザに提案する目的地やルートを決定してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、所定の日時(X月Y日)に「買い出し」等のユーザが商品の購入を行う予定があることを示す予定情報を取得した場合、X月Y日にスーパーやショッピングモール等の施設をユーザに提案する目的地として決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、所定の日時(X月Y日)に「買い出し」等のユーザが商品の購入を行う予定があることを示す予定情報を取得した場合、スーパーやショッピングモール等の施設を目的地とするルートをユーザに提案するルートに決定し、X月Y日にユーザに提案してもよい。
(1−4.情報の取得)
なお、移動体制御装置100は、ユーザが利用する端末装置10に限らず、種々の手段によりユーザの発話やユーザのスケジュールに関する情報を取得してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザの自宅等に配置されたスマートスピーカ等の音声アシスト装置等が検知したユーザの発話等を取得してもよい。
図1の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1の自宅内に配置されてスマートスピーカが検知したユーザU1やユーザU1の家族の発話を取得してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1の自宅内に配置されてスマートスピーカが検知したユーザU1と家族との会話の内容に基づいて、ユーザU1に提案するルートや目的地を決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1の端末装置10やスマートスピーカから、ユーザU1の家族(子供)が「泳ぎたい」や「プール行きたい」等の発話を行ったことを示す情報を取得した場合、ユーザU1に目的地を「プール」や「海」とするルートを提案してもよい。
(1−5.料金のみに基づく決定)
なお、移動体制御装置100は、ユーザが支払う金額のみに基づいてルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、総合金額のみに基づいてルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、総合金額が最も低いルートをユーザに提案するルートに決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザの位置と各POIの位置との間の運送費用を算出し、各POIの平均支出とを合算して総合金額を算出し、総合金額が低いルートが高い順位となるランキングを決定してもよい。そして、移動体制御装置100は、ランキングが最も高いルートをユーザに提案するルートに決定してもよい。
例えば、移動体制御装置100は、ユーザの位置と各POIの位置との間の運送費用を算出し、各POIの平均支出とを合算して総合金額を算出し、総合金額が最も低いルートのも目的地をユーザに提案する目的地に決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、各POIのうち、総合金額が最も低いルートに対応するPOIを目的地に決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザの発話等の情報に基づいて抽出したPOI群のうち、総合金額が最も低いルートに対応するPOIを目的地に決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザのスケジュール等の情報に基づいて抽出したPOI群のうち、総合金額が最も低いルートに対応するPOIを目的地に決定してもよい。
〔2.移動体制御装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る移動体制御装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る移動体制御装置の構成例を示す図である。図3に示すように、移動体制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、移動体制御装置100は、移動体制御装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10や車両20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、地図情報記憶部121と、POI情報記憶部122と、ルート情報記憶部123と、ユーザ情報記憶部124と、移動体情報記憶部125とを有する。
なお、地図情報記憶部121は、図示を省略するが、移動体が移動するエリアの地図情報や道路情報等、自動運転の移動体を用いた運送サービスを提供するために用いる各種情報を記憶する。また、地図情報記憶部121は、自動運転の移動体を用いた運送サービスを提供可能であれば、どのような情報を記憶してもよい。例えば、地図情報記憶部121は、自動運転の移動体を用いた運送サービスにおけるルートの決定に用いる地図情報や道路情報等を記憶してもよい。例えば、地図情報記憶部121は、自動運転の移動体を用いた運送サービスに用いるノードの識別ID等のノードに関する情報やリンクの識別ID等のリンクに関する情報を記憶してもよい。
(POI情報記憶部122)
実施形態に係るPOI情報記憶部122は、関心地点(POI)に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係るPOI情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すPOI情報記憶部122には、地図上に位置する各種の施設等のPOIに関する情報が記憶される。図4に示すPOI情報記憶部122には、「POI_ID」、「POI」、「位置情報」、「平均支出(円)」といった項目が含まれる。
「POI_ID」は、各種のPOIを識別する情報を示す。「POI」は、POIの具体的な名称等を示す。また、「位置情報」は、対応するPOIの位置を示す。「平均支出(円)」は、対応するPOIにおいてユーザが支出する金額の平均を示す。
例えば、図4に示す例では、POI_ID「FC1」により識別されるPOIは、「A映画館」であり、位置LC101に位置することを示す。また、A映画館は、ユーザの平均支出が2000円であることを示す。
例えば、図4に示す例では、POI_ID「FC2」により識別されるPOIは、「B映画館」であり、位置LC102に位置することを示す。また、B映画館は、ユーザの平均支出が2500円であることを示す。
なお、POI情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、POI情報記憶部122には、営業時間や利用ができなくなる曜日等の情報が記憶されてもよい。
(ルート情報記憶部123)
実施形態に係るルート情報記憶部123は、ルートに関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るルート情報記憶部の一例を示す図である。例えば、ルート情報記憶部123は、リクエスト(配車要求)に対する移動体が移動するルートの候補に関する各種情報を記憶する。図5に示すルート情報記憶部123には、「リクエストID」、「ルートID」、「出発地」、「目的地」、「経由地点」、「運送料金(円)」、「所要時間」といった項目が含まれる。
「リクエストID」は、自動運転で移動する車両による運送サービスの利用のリクエスト(要求)を識別するための識別情報を示す。「ルートID」は、対応するリクエストに対して提案する候補となるルートを識別するための識別情報を示す。「出発地」は、ルートIDにより識別されるルートの出発地を示す。「目的地」は、ルートIDにより識別されるルートの目的地を示す。「経由地点」は、ルートIDにより識別されるルートの経由地点を示す。「運送料金(円)」は、ルートIDにより識別されるルートによる運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金を示す。「所要時間」は、ルートIDにより識別されるルートによる運送サービスを受けた場合の所要時間を示す。
図5の例では、リクエストID「RQ11」により識別されるリクエスト(リクエストRQ11)に対しては、ルートID「RT11」により識別されるルート(ルートRT11)や、ルートID「RT12」により識別されるルート(ルートRT12)や、ルートID「RT13」により識別されるルート(ルートRT13)等が提案する候補となるルートであることを示す。
ルートRT11は、出発地がユーザU1の自宅の位置である位置LC11であり、目的地がA映画館の位置LC101であることを示す。また、ルートRT11は、経由地点が位置LC111であることを示す。また、ルートRT11は、運送サービスを受けた場合にユーザが支払う運送料金が1000円であることを示す。また、ルートRT11は、運送サービスを受けた場合の所要時間が30分であることを示す。
なお、ルート情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ルート情報記憶部123は、経由地点が所定の関心地点(施設)である場合、その施設の具体的な内容等を記憶してもよい。例えば、ルート情報記憶部123は、経由地点が所定の関心地点(施設)である場合、その施設におけるユーザの平均支出等を記憶してもよい。
(ユーザ情報記憶部124)
実施形態に係るユーザ情報記憶部124は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部124は、ユーザ属性情報を記憶する。図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すユーザ情報記憶部124は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
また、「自宅」は、ユーザIDにより識別されるユーザの自宅の位置情報を示す。なお、図6に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの勤務地の位置情報を示す。なお、図6に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。すなわち、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心の高い対象を示す。なお、図6に示す例では、「興味」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、「映画」に興味があることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部124は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部124は、氏名、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(移動体情報記憶部125)
実施形態に係る移動体情報記憶部125は、移動体に関する各種情報を記憶する。例えば、移動体情報記憶部125は、自動運転により運送サービスを提供する移動体に関する各種情報を記憶する。例えば、移動体情報記憶部125は、移動体制御装置100を利用する事業者が行う運送サービスに用いられる移動体に関する各種情報を記憶する。例えば、移動体情報記憶部125は、移動体制御装置100を利用する事業者が行う運送サービスにおいてユーザを運送する移動体(車両)に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る移動体情報記憶部の一例を示す図である。図7に示す移動体情報記憶部125は、「車両ID」、「最新位置」、「動画像」、「音声」、「状況」、「ルート情報」といった項目が含まれる。
「車両ID」は、遠隔監視される移動体である車両を識別するための識別情報を示す。例えば、車両ID「20−1」により識別される車両は、図1中の車両20−1に対応する。また、「最新位置」は、車両IDにより識別される車両の最新の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「最新位置」は、「位置LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。
また、「動画像」は、車両から取得した動画像(単に「動画」ともいう)を示す。図7では「動画像」に「動画像MV11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画情報、または、その格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
また、「音声」は、車両から取得した音声情報(単に「音声」ともいう)を示す。図7では「音声」に「音声AD11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、音声情報、または、その格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
また、「状況」は、車両IDにより識別される車両の状況を示す。例えば、「状況」は、車両IDにより識別される車両がユーザに対してサービスを提供可能な状況かを示す。例えば、「状況」は、車両がユーザを乗せて目的地まで運送中である場合、「サービス提供中」、「運送中」等が記憶されてもよい。
また、「ルート情報」は、車両IDにより識別される車両が移動するルートのルート情報を示す。例えば、「ルート情報」は、車両IDにより識別される車両がユーザを運送するルートのルート情報を示す。なお、図7に示す例では、「ルート情報」は、「ルートRT11」といった抽象的な符号を図示するが、どの道路を走行するか、どの経由地点を経由するか等の具体的な内容等を示す情報であってもよい。
図7の例では、車両ID「20−1」により識別される車両の最新位置は、「位置LC11」であることを示す。また、車両ID「20−1」により識別される車両の動画像は、「動画像MV11」であることを示す。また、車両ID「20−1」により識別される車両の音声は、「音声AD11」であることを示す。また、車両ID「20−1」により識別される車両の状況は、「予約(迎車中)」であることを示す。また、車両ID「20−1」により識別される車両のルート情報は、「ルートRT11」であることを示す。すなわち、車両ID「20−1」により識別される車両は、ルートRT11を走行してユーザを運送するためにユーザの位置まで移動中であることを示す。
なお、移動体情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、移動体制御装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(移動体制御プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、決定部133と、移動体制御部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から提供したルートに対する指定を示す情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から提供したルートでの移動を希望することを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から提供したルートでの移動を希望しないことを示す情報を取得する。
例えば、取得部131は、車両20から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、地図情報記憶部121や、POI情報記憶部122や、ルート情報記憶部123や、ユーザ情報記憶部124や、移動体情報記憶部125等に示す各種情報を、外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部131は、ユーザの趣味趣向に関する情報を取得する。取得部131は、ユーザの移動における総合的な料金に関する情報を取得する。取得部131は、端末装置10からユーザU1がルートRT11を指定したことを示す情報を取得する。
図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10から車両20による迎車のリクエストを取得する。例えば、取得部131は、自宅(位置LC11)に位置するユーザU1が利用する端末装置10から車両20の配車の要求(リクエスト)を取得する。図1の例では、取得部131は、ユーザU1から具体的な行先(目的地)の指定を含まないリクエストRQ11を取得する。取得部131は、ユーザU1の趣味趣向情報を取得する。図1の例では、取得部131は、ユーザ情報記憶部124からユーザU1の趣味趣向情報を取得する。
例えば、取得部131は、候補ルートの情報をルート案内サービス等を提供する外部装置から取得してもよい。この場合、取得部131は、出発地であるユーザU1の自宅(位置LC11)と、目的地であるA映画館(位置LC101)やB映画館(位置LC102)を示す情報を外部装置へ提供することにより、候補ルートの情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、外部装置から、ルート情報記憶部123に示すような3つのルートRT11〜RT13の情報を取得してもよい。また、取得部131は、外部装置から取得した、ルートRT11〜RT13の情報をリクエストRQ11に対応付けてルート情報記憶部123に格納してもよい。
(算出部132)
算出部132は、各種情報を算出する。例えば、算出部132は、取得部131により外部装置から取得された各種情報に基づいて、各種情報を算出する。例えば、算出部132は、端末装置10から取得された各種情報に基づいて、各種情報を算出する。例えば、算出部132は、車両20から取得された各種情報に基づいて、各種情報を算出する。例えば、算出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を算出する。例えば、算出部132は、地図情報記憶部121や、POI情報記憶部122や、ルート情報記憶部123や、ユーザ情報記憶部124や、移動体情報記憶部125等に記憶された情報に基づいて、各種情報を算出する。
算出部132は、ユーザの趣味趣向に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。また、算出部132は、複数の候補ルートの各々における所要時間に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。また、算出部132は、複数の候補ルートの各々におけるユーザに要求する金額に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。また、算出部132は、複数の候補ルートの各々における経由地点に応じて変動する金額に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。
算出部132は、総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。算出部132は、複数の候補ルートの各々におけるユーザに要求する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。算出部132は、複数の候補ルートの各々における経由地点に応じて変動する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。
算出部132は、各候補ルートのスコアを算出する。図1の例では、算出部132は、候補ルートであるルートRT11〜RT13の各々のスコアを算出する。
例えば、算出部132は、ユーザの趣味趣向に近いルートほどスコアが高くなるように、各候補ルートのスコアを算出する。例えば、算出部132は、ユーザが時間の有効利用を重視するユーザである場合、所要時間が短いルートほどスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出する。
例えば、算出部132は、目的地の種別が異なる場合、ルートの目的地の種別がユーザの趣味趣向に近い程、ルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。例えば、算出部132は、A映画館を目的地とするルート(Aルート)やZモールを目的地とするルート(Bルート)がある場合、映画に興味があるユーザに情報提供する場合は、Aルートのスコアを高く算出してもよい。また、例えば、算出部132は、A映画館を目的地とするルート(Aルート)やZモールを目的地とするルート(Bルート)がある場合、ショッピングに興味があるユーザに情報提供する場合は、Bルートのスコアを高く算出してもよい。例えば、算出部132は、20代男性がより好みそうな内容の映画が上映されている映画館を目的地とするルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。
例えば、算出部132は、ユーザに要求する金額に基づいて、候補ルートの各々のスコアを算出する。例えば、算出部132は、運送料金が安いルートのスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出してもよい。図1の例では、算出部132は、運送料金が1000円であるルートRT11、RT12のスコアを、運送料金が2000円であるルートRT13のスコアよりも高く算出してもよい。
例えば、算出部132は、総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。例えば、算出部132は、総合金額に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出してもよい。図1の例では、算出部132は、総合金額が3000(1000+2000)円であるルートRT11、RT12のスコアを、総合金額が4500(2000+2500)円であるルートRT13よりもスコアを高く算出してもよい。
図1の例では、算出部132は、スコア一覧SL11に示すように、ルートRT11のスコアを「SC11」、ルートRT12のスコアを「SC12(<SC11)」、ルートRT13のスコアを「SC13(<SC12)」と算出する。例えば、算出部132は、目的地や所要時間や総合金額等の項目ごとに部分スコアを算出し、算出した部分スコアを合算した値をルートのスコアとして算出してもよい。例えば、算出部132は、各候補ルートの目的地のうち、最もユーザの趣味趣向に近い目的地の候補ルートについて、目的地の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、算出部132は、各候補ルートの目的地のうち、2番目にユーザの趣味趣向に近い目的地の候補ルートについて、目的地の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11〜RT13ともユーザU1の興味「映画」に合致しているため、目的地の部分スコアを「10」としてもよい。
また、例えば、算出部132は、各候補ルートのうち、最も所要時間が短い候補ルートについて、所要時間の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、算出部132は、各候補ルートのうち、2番目に所要時間が短い候補ルートについて、所要時間の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11が最も所要時間が短いため、ルートRT11の所要時間の部分スコアを「10」としてもよい。また、ルートRT12が2番目に所要時間が短いため、ルートRT12の所要時間の部分スコアを「5」としてもよい。
また、例えば、算出部132は、各候補ルートのうち、最も総合金額が安い候補ルートについて、総合金額の部分スコアを「10」としてもよい。また、例えば、算出部132は、各候補ルートのうち、2番目に総合金額が安い候補ルートについて、総合金額の部分スコアを「5」としてもよい。図1の例では、ルートRT11、RT12が最も総合金額が安いため、ルートRT11、RT12の総合金額の部分スコアを「10」としてもよい。また、ルートRT13が2番目に総合金額が安いため、ルートRT13の総合金額の部分スコアを「5」としてもよい。
例えば、算出部132は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT11のスコアを「30(=10+10+10)」と算出してもよい。また、例えば、算出部132は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT12のスコアを「25(=10+5+10)」と算出してもよい。また、例えば、算出部132は、上記のような部分スコアを用いて、ルートRT13のスコアを「15(=10+0+5)」と算出してもよい。このように、算出部132は、ルートRT11のスコアを最も高い「30」と算出し、ルートRT12のスコアを2番目に高い「25」と算出し、ルートRT13のスコアを最も低い「15」と算出してもよい。なお、上記は一例であり、算出部132は、各候補ルートの優劣(ランキング)を決定可能なスコアであれば、どのようなスコアを算出してもよい。例えば、算出部132は、各項目のうち、所定の項目の重みを大きくして、スコアを算出してもよい。例えば、算出部132は、各項目のうち、総合金額の重みを大きくして、スコアを算出してもよい。例えば、算出部132は、総合金額が最も安いルートの部分スコアを「20」として、スコアを算出してもよい。
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、取得部131により外部装置から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、端末装置10から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、車両20から取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、地図情報記憶部121や、POI情報記憶部122や、ルート情報記憶部123や、ユーザ情報記憶部124や、移動体情報記憶部125等に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。また、決定部133は、算出部132による算出に基づいて、各種情報を決定する。
例えば、決定部133は、取得部131により取得されたユーザの趣味趣向に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定する。また、決定部133は、ユーザの趣味趣向に基づいて目的地を決定する。また、決定部133は、ユーザの発話から推定されるユーザの趣味趣向に基づいて、ルートを決定する。決定部133は、算出部132により算出された複数の候補ルートの各々のスコアに基づいて、ルートを決定する。また、決定部133は、自動運転により道路を走行する車両のルートを決定する。
例えば、決定部133は、取得部131により取得された総合的な料金に関する情報に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定する。また、決定部133は、移動体による運送によりユーザに請求される運送料金と、目的地における支出に関する金額とを含む総合的な料金に関する情報に基づいて目的地を決定する。また、決定部133は、総合的な料金の安さに基づいて、ルートを決定する。また、決定部133は、総合的な料金が最も低いルートを決定する。
図1の例では、決定部133は、目的地を決定する。例えば、決定部133は、ユーザU1の趣味趣向に基づいてユーザU1に提案する目的地を決定する。図1の例では、決定部133は、POI情報記憶部122に記憶されたPOIから目的地を決定する。
決定部133は、POI情報記憶部122に記憶された種々のPOIから目的地を決定する。ここで、図1の例では、ユーザU1の趣味趣向を示す興味が「映画」であるため、決定部133は、目的地を映画館に決定する。具体的には、決定部133は、POI_ID「FC1」により識別されるPOI「A映画館」と、POI_ID「FC2」により識別されるPOI「B映画館」とを目的地に決定する。なお、図1の例では、説明を簡単にするためにユーザの興味に対応するPOIを目的地に決定する場合を示すが、決定部133は、種々の情報を適宜用いて目的地を決定する。
そして、決定部133は、候補ルートを決定する。例えば、決定部133は、複数の候補ルートを決定する。図1の例では、決定部133は、目的地として決定されたA映画館及びB映画館の各々について候補ルートを決定する。
決定部133は、地図情報記憶部121(図3参照)に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からA映画館(位置LC101)へ移動するルートを決定する。例えば、決定部133は、地図情報記憶部121に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からB映画館(位置LC102)へ移動するルートを決定する。図1の例では、決定部133は、ルート情報記憶部123に示すように3つのルートRT11〜RT13を候補ルートに決定する。
決定部133は、リクエスト元であるユーザに提案するルート(提案ルート)を決定する。図1の例では、決定部133は、スコア一覧SL11中の候補ルートであるルートRT11〜RT13のうち、最もスコアが高いルートRT11を、ユーザU1への提案ルートに決定する。また、例えば、ユーザU1がルートRT11を指定しなかった場合、決定部133は、次にスコアの高いルートRT12を提案ルートに決定する。また、例えば、ユーザU1がルートRT12を指定しなかった場合、決定部133は、次にスコアの高いルートRT13を提案ルートに決定する。
(移動体制御部134)
移動体制御部134は、移動体を制御する。移動体制御部134は、各種情報に基づいて、移動体を制御する。移動体制御部134は、取得部131に取得された各種情報に基づいて、移動体を制御する。移動体制御部134は、決定部133による決定に応じて、移動体を制御する。例えば、移動体制御部134は、車両20を制御する。例えば、移動体制御部134は、配車を要求したユーザの位置まで移動するように車両20を制御する。例えば、移動体制御部134は、決定部133により決定されたルートで移動するように車両20を制御する。例えば、移動体制御部134は、ユーザに指定されたルートで移動するように車両20を制御する。
移動体制御部134は、決定部133により決定されたルートを移動するように、ユーザに運送サービスを提供する移動体を制御する。移動体制御部134は、決定部133により決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。移動体制御部134は、決定部133により決定された目的地へのルートを移動するように、移動体を制御する。
移動体制御部134は、ユーザに指定されたルート(指定ルート)をユーザを運送するルートとして決定し、決定したルートを移動するように移動体を制御する。図1の例では、移動体制御部134は、ユーザU1の自宅(位置LC11)まで向かい、ユーザU1を乗せてルートRT11を移動するように車両20−1を制御する。例えば、移動体制御部134は、車両20−1の現在位置からユーザU1の自宅(位置LC11)まで移動するルートの情報やルートRT11の情報を車両20−1に提供(送信)することにより、ユーザU1を乗せてルートRT11を移動するように車両20−1を制御する。
(提供部135)
提供部135は、外部装置に各種情報を提供する。例えば、提供部135は、端末装置10に各種情報を提供する。
例えば、提供部135は、決定部133により決定されたルートを示すルート情報をユーザに提供する。また、提供部135は、ユーザが利用する端末装置10へルート情報を提供する。また、提供部135は、ルート情報を指定しなかった場合、他のルート情報をユーザに提供する。
提供部135は、リクエスト元であるユーザに提案ルートを提供する。図1の例では、提供部135は、ルートRT11の情報をユーザU1の端末装置10に提供する。
図1中のページPG11に示すように、提供部135は、ルートRT11の情報として、目的地が位置LC101に位置するA映画館であることを示す情報や所要時間が30分であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。また、提供部135は、経由地点が位置LC111であることを示す情報や運送料金が1000円であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。
ユーザU1が提案ルートであるルートRT11を指定しなかった場合、提供部135は、別のルートを提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。例えば、ユーザU1がルートRT11を指定しなかった場合、提供部135は、次にスコアの高いルートRT12を提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。
また、ユーザU1が提案ルートであるルートRT12を指定しなかった場合、提供部135は、さらに別のルートを提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。例えば、ユーザU1がルートRT12を指定しなかった場合、提供部135は、次にスコアの高いルートRT13を提案ルートとしてユーザU1の端末装置10に提供する。そして、ユーザU1がルートRT13を指定したことを示す情報を取得した場合、提供部135は、ルートRT13に基づく運送サービスをユーザU1に提供する。
〔3.移動体制御処理のフロー〕
次に、図8〜図10を用いて、実施形態に係る移動体制御システム1による移動体制御処理について説明する。図8〜図10は、実施形態に係る移動体制御処理の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8は、ユーザの趣味趣向に応じて決定したルートに基づく移動体制御処理の一例を示すフローチャートである。また、具体的には、図9は、ユーザの移動における総合的な料金に応じて決定したルートに基づく移動体制御処理の一例を示すフローチャートである。また、具体的には、図10は、スコアに基づく移動体制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザの趣味趣向に応じて決定したルートに基づく移動体制御処理について説明する。図8に示すように、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に関する情報を取得する(ステップS101)。そして、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に基づいて、移動体のルートを決定する(ステップS102)。そして、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザに運送サービスを提供する移動体を制御する(ステップS103)。例えば、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。
次に、ユーザの移動における総合的な料金(総合金額)に応じて決定したルートに基づく移動体制御処理について説明する。図8に示すように、移動体制御装置100は、ユーザの移動における総合的な料金に関する情報を取得する(ステップS201)。そして、移動体制御装置100は、総合的な料金に関する情報に基づいて、移動体のルートを決定する(ステップS202)。そして、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザに運送サービスを提供する移動体を制御する(ステップS203)。例えば、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。
次に、スコアに基づく移動体制御処理について説明する。図10に示すように、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に関する情報を取得する(ステップS301)。また、移動体制御装置100は、ユーザの移動における総合的な料金に関する情報を取得する(ステップS302)。
そして、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に関する情報及び総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する(ステップS303)。そして、移動体制御装置100は、ユーザの趣味趣向に関する情報及び総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアに基づいて、ルートを決定する(ステップS304)。そして、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザに運送サービスを提供する移動体を制御する(ステップS305)。例えば、移動体制御装置100は、決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。
〔4.運送料金の変動〕
なお、車両20による運送料金は、運送サービスにおいて提供されるプロモーション等による事業者(スポンサー)が支払う金額に応じて変動してもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11は、実施形態に係る移動体制御処理の一例を示す図である。なお、図11では、図1と同様の点についての説明は適宜省略する。
例えば、車両20による運送料金は、ルート中の経由地点に位置する事業者(広告主)が支払う金額(以下、「広告主負担」ともいう)を減額した値であってもよい。例えば、移動体制御装置100が提供する運送サービスにおいては、広告主が所定の金額を支払うことにより、その広告主が位置する地点がルートの経由地点に決定されるものとする。図11の例では、地図情報MP11に示すように、ルートRT11の経由地点LC111にTコンビニが位置し、ルートRT12の経由地点LC121にUコンビニが位置するものとする。
図11の例では、ユーザU1は配車の要求を行うが具体的な行先(目的地)等は指定しない場合を示す。まず、移動体制御装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10から車両20による迎車のリクエストを取得する(ステップS21)。例えば、移動体制御装置100は、自宅(位置LC11)に位置するユーザU1が利用する端末装置10から車両20の配車の要求(リクエスト)を取得する。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1から具体的な行先(目的地)の指定を含まないリクエストRQ11を取得する。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1からユーザU1の自宅の位置LC11を出発地に指定したリクエストRQ11を取得するものとする。
ユーザU1からのリクエストを取得した移動体制御装置100は、ユーザU1の趣味趣向情報を取得する(ステップS22)。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザ情報記憶部124からユーザU1の趣味趣向情報を取得する。
そして、移動体制御装置100は、目的地を決定する(ステップS23)。例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1の趣味趣向に基づいてユーザU1に提案する目的地を決定する。図11の例では、移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶されたPOIから目的地を決定する。
移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶された種々のPOIから目的地を決定する。ここで、図11の例では、ユーザU1の趣味趣向を示す興味が「映画」であるため、移動体制御装置100は、目的地を映画館に決定する。具体的には、移動体制御装置100は、POI_ID「FC1」により識別されるPOI「A映画館」と、POI_ID「FC2」により識別されるPOI「B映画館」とを目的地に決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所定の範囲内のPOIから目的地を決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所要時間が20分以内や2時間以内のPOIから目的地を決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、出発地から半径20km以内や50km以内等のPOIから目的地を決定してもよい。
そして、移動体制御装置100は、ユーザを運送するルートの候補となるルート(以下、「候補ルート」とする)を決定する(ステップS24)。例えば、移動体制御装置100は、複数の候補ルートを決定する。図11の例では、移動体制御装置100は、目的地として決定されたA映画館及びB映画館の各々について候補ルートを決定する。
移動体制御装置100は、地図情報記憶部121(図3参照)に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からA映画館(位置LC101)へ移動するルートを決定する。例えば、移動体制御装置100は、地図情報記憶部121に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU1の自宅(位置LC11)からB映画館(位置LC102)へ移動するルートを決定する。
図11の例では、移動体制御装置100は、ルート情報記憶部123に示すように3つのルートRT11〜RT13を候補ルートに決定する。ここで、図11の例では、移動体制御装置100は、各ルートRT11〜RT13の経由地点に広告主が位置する場合、その広告主が支払う金額を運送料金から減額する。
図11の例では、広告一覧AL11に示すように、ルートRT11中の位置LC111には広告主ID「AC11」により識別される事業者(Tコンビニ)が位置し、Tコンビニが支払う金額が100円であることを示す。そのため、図11中のルート情報記憶部123に示すように、移動体制御装置100は、ルートRT11の運送料金を、通常の運送料金(1000円)からTコンビニが支払う金額(100円)を減額した900円と算出する。
そして、図11の例では、ユーザU1がルートRT11を指定した場合、ユーザU1を運送する車両20は、位置LC111に位置するTコンビニに立ち寄って目的地であるA映画館へ向かうこととなる。
また、図11の例では、広告一覧AL11に示すように、ルートRT12中の位置LC121には広告主ID「AC12」により識別される事業者(Uコンビニ)が位置し、Uコンビニが支払う金額が500円であることを示す。そのため、図11中のルート情報記憶部123に示すように、移動体制御装置100は、ルートRT12の運送料金を、通常の運送料金(1000円)からUコンビニが支払う金額(500円)を減額した500円と算出する。
そして、図11の例では、ユーザU1がルートRT12を指定した場合、ユーザU1を運送する車両20は、位置LC121に位置するUコンビニに立ち寄って目的地であるA映画館へ向かうこととなる。
そして、移動体制御装置100は、各候補ルートのスコアを算出する(ステップS25)。図11の例では、移動体制御装置100は、候補ルートであるルートRT11〜RT13の各々のスコアを算出する。
例えば、移動体制御装置100は、総合金額が安いルートほどスコアが高くなるように、ルートのスコアを算出する。図11の例では、移動体制御装置100は、総合金額が2500(500+2000)円であるルートRT12のスコアを、総合金額が2900(900+2000)円であるルートRT11よりもスコアを高く算出してもよい。
図11の例では、移動体制御装置100は、スコア一覧SL21に示すように、ルートRT11のスコアを「SC21(<SC22)」、ルートRT12のスコアを「SC22」、ルートRT13のスコアを「SC23(<SC21)」と算出する。このように、図11の例では、ルートRT12のスコアが最も高くなり、ルートRT12よりも総合金額が高いルートRT11のスコアがルートRT12の次に高くなり、ルートRT11よりも総合金額が高いルートRT13のスコアが最も低い場合を示す。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案するルート(提案ルート)を決定する(ステップS26)。図11の例では、移動体制御装置100は、スコア一覧SL21中の候補ルートであるルートRT11〜RT13のうち、最もスコアが高いルートRT12を、ユーザU1への提案ルートに決定する。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案ルートを提供する(ステップS27)。図11の例では、移動体制御装置100は、ルートRT12の情報をユーザU1の端末装置10に提供する。
そして、移動体制御装置100からルートRT12の情報が提供された端末装置10は、ページPG21に示すように、ルートRT12の情報を表示する。端末装置10に表示されたルートRT12の情報を確認したユーザU1は、ルートRT12での運送サービスを受けるかどうかを判断する。
図11中のページPG21に示すように、移動体制御装置100は、ルートRT12の情報として、目的地が位置LC101に位置するA映画館であることを示す情報や所要時間が45分であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。また、移動体制御装置100は、経由地点として位置LC121に位置するUコンビニに立ち寄ることを示す情報や運送料金が500円であることを示す情報をユーザU1の端末装置10に提供する。
図11の例では、ユーザU1がページPG21中の「OK」ボタンを指F1でタッチしたため、端末装置10は、ユーザU1がルートRT12を指定したことを示す情報を移動体制御装置100に送信する。これにより、移動体制御装置100は、端末装置10からユーザU1がルートRT12を指定したことを示す情報を取得する(ステップS28)。
そして、移動体制御装置100は、ユーザに指定されたルート(指定ルート)をユーザを運送するルートとして決定し、決定したルートを移動するように移動体を制御する(ステップS29)。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1の自宅(位置LC11)まで向かい、ユーザU1を乗せてルートRT12を移動するように車両20−1を制御する。例えば、移動体制御装置100は、車両20−1の現在位置からユーザU1の自宅(位置LC11)まで移動するルートの情報やルートRT12の情報を車両20−1に提供(送信)することにより、ユーザU1を乗せてルートRT12を移動するように車両20−1を制御する。
これにより、移動体制御装置100は、ユーザの金銭的な負担を軽減するとともに、事業者(広告主)の効果的なプロモーションを可能にすることができる。
〔4−1.経由地点の指定等〕
また、移動体制御装置100は、上記に限らず、種々の態様により広告主へ費用を請求するかを決定したり、ユーザへ請求する運送料金を決定したりしてもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザに経由地点に位置する施設(例えばコンビニ等)に立ち寄るかどうかを指定させてもよい。
この場合、例えば、移動体制御装置100は、ユーザに経由地点に位置する施設に立ち寄ると指定した場合、経由地点に位置する施設に立ち寄ってもよい。そして、移動体制御装置100は、立ち寄った施設に費用を請求してもよい。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1がUコンビニに立ち寄ると指定した場合、Uコンビニに立ち寄り、Uコンビニに金額「500円」を請求してもよい。また、移動体制御装置100は、Uコンビニが支払う金額をユーザU1の運送料金から減額してもよい。移動体制御装置100は、ユーザU1に請求するルートRT12による運送料金を「500(=1000−500)円」と決定してもよい。
なお、移動体制御装置100は、ユーザが経由地点の施設に立ち寄るだけでなく、所定の条件を満たした場合、ユーザが支払う運送料金を減額してもよい。また、この場合、移動体制御装置100は、ユーザに減額になる条件を通知してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザが立ち寄った施設において、所定の金額(例えば500円以上)の購入を行った場合、ユーザが支払う運送料金を減額してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザの端末装置10に所定の金額(例えば500円以上)だけ商品を購入すれば、ユーザが支払う運送料金が減額されることを通知してもよい。
図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザが立ち寄ったUコンビニにおいて、500円以上の購入を行った場合、ユーザU1が支払う運送料金「1000円」から500円を減額してもよい。例えば、移動体制御装置100は、ユーザU1の端末装置10に500円以上だけUコンビニで商品を購入すれば、ユーザU1が支払う運送料金が「500(=1000−500)円」に減額されることを通知してもよい。これにより、移動体制御装置100は、ユーザが経由地点において、商品の購入等を行うことにより、お金を使う可能性を増大させることができる。
また、この場合、例えば、移動体制御装置100は、ユーザに経由地点に位置する施設に立ち寄らないと指定した場合、経由地点に位置する施設に立ち寄らずに、ユーザを目的地まで運送してもよい。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1がUコンビニに立ち寄らないと指定した場合、Uコンビニに立ち寄らず、目的地「A映画館」へユーザU1を運送する。また、移動体制御装置100は、経由地点の施設に費用を請求しない。図11の例では、移動体制御装置100は、ユーザU1が立ち寄らなかったUコンビニに金額「500円」を請求しない。
〔5.ルート決定の一例〕
なお、移動体制御装置100は、算出したスコアに限らず、種々の情報に基づいてルートを決定してもよい。例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートの特徴とユーザの趣味趣向との対応に基づいて、ルートを決定してもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、ユーザの総合金額に基づくルートの決定の一例を示す図である。なお、図12の例では、ユーザU3が端末装置10に入力した検索クエリに対応する複数の候補ルートを決定し、複数の候補ルートからユーザU3に提案するルートを決定する場合を示す。図12では、図1と同様の点についての説明は適宜省略する。
まず、移動体制御装置100は、ユーザU3が検索クエリを含むリクエストRQ31を取得する(ステップS31)。図12の例では、移動体制御装置100は、ユーザU3が利用する端末装置10から検索クエリ「夏 レジャー」を含むリクエストRQ31を取得する。すなわち、移動体制御装置100は、ユーザU3から文字列「夏」と文字列「レジャー」とを組み合わせた検索クエリを含むリクエストRQ31を取得する。
図12の例では、移動体制御装置100は、ユーザU3からユーザU3の自宅の位置LC31を出発地に指定したリクエストRQ31を取得するものとする。そして、移動体制御装置100は、地図情報記憶部121やPOI情報記憶部122やルート情報記憶部123等に記憶された情報などの種々の情報を用いて、検索クエリに対応する候補ルートを決定する。
図12の例では、移動体制御装置100は、POI情報記憶部122に記憶されたPOIから、検索クエリに対応する目的地を決定する(ステップS32)。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所定の範囲内のPOIから目的地を決定する。例えば、移動体制御装置100は、出発地から所要時間が15分以内や90分以内のPOIから目的地を決定する。図1の例では、例えば、移動体制御装置100は、出発地である位置LC11から所要時間が1時間以内のPOIから目的地を決定するものとする。例えば、移動体制御装置100は、位置LC301に位置するKプールと、位置LC302に位置するL海浜公園の2つのPOIを、検索クエリに対応する目的地として決定する。
そして、移動体制御装置100は、候補ルートを決定する(ステップS33)。例えば、移動体制御装置100は、複数の候補ルートを決定する。図12の例では、移動体制御装置100は、目的地として決定されたKプール及びL海浜公園の各々について候補ルートを決定する。
移動体制御装置100は、地図情報記憶部121(図3参照)に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU3の自宅(位置LC31)からKプール(位置LC301)へ移動するルートを決定する。例えば、移動体制御装置100は、地図情報記憶部121に記憶された道路情報等に基づいて、ユーザU3の自宅(位置LC31)からL海浜公園(位置LC302)へ移動するルートを決定する。
図12の例では、移動体制御装置100は、Kプールへの3つのルートRT31〜RT33と、L海浜公園への2つのルートRT34、RT33とを候補ルートに決定する。このように、例えば、移動体制御装置100は、出発地と目的地とに応じて複数の候補ルートを決定する。
そして、移動体制御装置100は、候補ルートにおける各金額を算出する(ステップS34)。図12の例では、移動体制御装置100は、ルート詳細情報RINF31に示すように、各目的地の平均支出や候補ルートの各経由地点の平均支出や広告主負担に関する金額を算出する。例えば、移動体制御装置100は、POI情報記憶部122やルート情報記憶部123や広告一覧AL11等に示す情報から各目的地の平均支出や候補ルートの各経由地点の平均支出や広告主負担に関する金額を算出する。
例えば、移動体制御装置100は、目的地のKプールの運送料金を「2000」円と算出し、Kプールの平均支出を「3000」円と算出する。例えば、移動体制御装置100は、ルートRT31におけるKプールまでの経由地点LC311における平均支出を「500」円と算出する。例えば、移動体制御装置100は、ルートRT31におけるKプールまでの経由地点LC312における平均支出を「500」円と算出し、広告主負担を「500」円と算出する。
例えば、移動体制御装置100は、目的地のL海浜公園の運送料金を「3000」円と算出し、L海浜公園の平均支出を「2000」円と算出する。例えば、移動体制御装置100は、ルートRT35におけるL海浜公園までの経由地点LC351における平均支出を「1000」円と算出し、広告主負担を「500」円と算出する。
そして、移動体制御装置100は、各ルートの総合金額を算出する(ステップS35)。図12の例では、移動体制御装置100は、総合金額一覧CINF31に示すように、候補ルートであるルートRT31〜RT35の各々の総合金額を算出する。例えば、移動体制御装置100は、各候補ルートについて、運送料金と、目的地の平均支出と、各経由地点の平均支出の合計から、広告主負担を減額した値を総合金額として算出する。
例えば、移動体制御装置100は、ルートRT31の総合金額を、「5500(=2000+3000+500+500−500)」円と算出する。また、例えば、移動体制御装置100は、ルートRT32の総合金額を、「4700(=2000+3000+500−800)」円と算出する。また、例えば、移動体制御装置100は、ルートRT35の総合金額を、「5500(=3000+2000+1000−500)」円と算出する。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案するルート(提案ルート)を決定する(ステップS36)。図12の例では、移動体制御装置100は、総合金額一覧CINF31に示す候補ルートであるルートRT31〜RT35のうち、最も総合金額が低い「4700」(円)であるルートRT32を、ユーザU3への提案ルートに決定する。
そして、移動体制御装置100は、リクエスト元であるユーザに提案ルートを提供する(ステップS37)。図12の例では、移動体制御装置100は、ルートRT32の情報をユーザU3の端末装置10に提供する。そして、移動体制御装置100からルートRT32の情報が提供されたユーザU3は、ルートRT32での運送サービスを受けるかどうかを判断する。
このように、移動体制御装置100は、各候補ルートのうち、総合金額が最も低いルートを、ユーザに提案するルートに決定してもよい。これにより、移動体制御装置100は、総合金額が低いルートから優先して、ユーザの意図に対応した適切なルートを決定することができる。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る移動体制御装置100は、取得部131と、決定部133と、移動体制御部134とを有する。取得部131は、ユーザの移動における総合的な料金に関する情報を取得する。決定部133は、取得部131により取得された総合的な料金に関する情報に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定する。移動体制御部134は、決定部133により決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、総合的な料金に関する情報に基づいて、自動運転により動作する移動体のルートを決定し、決定したルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、決定部133は、移動体による運送によりユーザに請求される運送料金と、目的地における支出に関する金額とを含む総合的な料金に関する情報に基づいて目的地を決定する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、移動体による運送によりユーザに請求される運送料金と、目的地における支出に関する金額とを含む総合的な料金に関する情報に基づいて目的地を決定することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、決定部133は、総合的な料金の安さに基づいて、ルートを決定する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、総合的な料金の安さに基づいて、ルートを決定することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100は、算出部132を有する。算出部132は、総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。決定部133は、算出部132により算出された複数の候補ルートの各々のスコアに基づいて、ルートを決定する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、算出した複数の候補ルートの各々のスコアに基づいて、ルートを決定することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、算出部132は、複数の候補ルートの各々における所要時間に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、複数の候補ルートの各々における所要時間に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、算出部132は、複数の候補ルートの各々におけるユーザに要求する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、複数の候補ルートの各々におけるユーザに要求する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、算出部132は、複数の候補ルートの各々における経緯地点に応じて変動する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、複数の候補ルートの各々における経緯地点に応じて変動する金額を含む総合的な料金に関する情報に基づいて、複数の候補ルートの各々のスコアを算出することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100は、提供部135を有する。提供部135は、決定部133により決定されたルートを示すルート情報をユーザに提供する。移動体制御部134は、提供部135により提供されたルート情報をユーザが指定した場合、ルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、ルートを示すルート情報をユーザに提供し、提供したルート情報をユーザが指定した場合、ルートを移動するように、ユーザを運送する移動体を制御することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、提供部135は、ユーザが利用する端末装置へルート情報を提供する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、ユーザが利用する端末装置へルート情報を提供することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、提供部135は、ルート情報を指定しなかった場合、他のルート情報をユーザに提供する。移動体制御部134は、提供部135により提供された他のルート情報をユーザが指定した場合、他のルートに対応する他のルートを移動するように、移動体を制御する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、ルート情報を指定しなかった場合、他のルート情報をユーザに提供し、提供した他のルート情報をユーザが指定した場合、他のルートに対応する他のルートを移動するように、移動体を制御することにより、自動運転により動作する移動体を適切なルートで移動可能にすることができる。
また、実施形態に係る移動体制御装置100において、決定部133は、自動運転により道路を走行する車両のルートを決定する。移動体制御部134は、決定部133により決定されたルートを移動するように、ユーザを運送する車両を制御する。
このように、実施形態に係る移動体制御装置100は、自動運転により道路を走行する車両のルートを決定し、決定したルートを移動するように、ユーザを運送する車両を制御することにより、自動運転により動作する車両を適切なルートで移動可能にすることができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る移動体制御装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、移動体制御装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークN(図2中においてはネットワークN)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が収集したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、収集したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る移動体制御装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。