JP2019056512A - コンロバーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンロバーナが使用されない状態が続いても、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能なコンロバーナを提供する。【解決手段】ガス噴射ノズルから、混合通路の開口端に向けて燃料ガスを噴射することによって、混合通路内で燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを生成し、得られた混合ガスを燃焼させる。また、ガス噴射ノズルの前方には、筒状部材が設けられており、ガス噴射ノズルから噴射された燃料ガスは、筒状部材の内部を通過して混合通路に流入するようになっている。そして、筒状部材は、加熱手段で加熱することが可能となっている。このため、たとえ、コンロバーナが使用されない状態が続いた場合でも、筒状部材を加熱すれば、筒状部材の中に入り込んだ虫を追い出すことができるので、筒状部材が塞がれることを防止することができる。その結果、コンロバーナが使用されない状態が続いても、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、混合通路で燃料ガスと燃焼用空気とを混合させて、生成した混合ガスを燃焼させるコンロバーナに関する。
コンロバーナは、燃料ガスと燃焼用空気とを混合させて混合ガスを生成する混合通路と、混合通路の開口端に向けて燃料ガスを噴射するガス噴射ノズルと、混合通路で生成された混合ガスが流入するバーナボディと、バーナボディの上に載置されて複数の炎口が形成されたバーナヘッドとを備えている。混合通路は、内径が一旦小さくなった後に拡径するベンチュリー形状に形成されており、ガス噴射ノズルから開口端に向けて燃料ガスを噴射すると、燃料ガスが周囲の空気を巻き込むようにして開口端から流入した後、混合通路を進んでいく。混合通路はベンチュリー形状に形成されているので、内径が小さくなるに従って燃料ガス(および空気)が加速され、その後、内径が大きくなるに従って減速する。そして、このときに生じるベンチュリー効果によって、開口端から混合通路内に空気が引き込まれる結果、十分な流量の燃焼用空気が混合通路に供給されて、ガス噴射ノズルから噴射された燃料ガスと混合することによって混合ガスが生成される。
このようなベンチュリー効果を利用して十分な流量の空気を開口端から引き込むためには、ガス噴射ノズルから噴射された燃料ガスが、混合通路の中央を流れるようにすることが望ましい。そこで、ガス噴射ノズルの前方に位置決め用の筒状部材を設けておき、噴射された燃料ガスは筒状部材の内部を通過するようにしておく。そして、混合通路の開口端の中央にも位置決め穴を設けておき、この位置決め穴に筒状部材を挿入することによって、噴射した燃料ガスが混合通路の中央を流れるように混合通路とガス噴射ノズルとを位置決めする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2016−023817号公報
しかし、上述した提案の技術では、コンロバーナが使用されない状態が続くと、コンロバーナで燃料ガスを正常に燃焼させることができなくなる事態が懸念される。その理由は、コンロバーナが使用されていない間に、位置決め用の筒状部材の中に虫が入り込んで、筒状部材内部の燃料ガスの通路を塞いでしまうことがあり、混合通路内への燃料ガスの供給が妨げられて、混合通路内で混合ガスを正常に生成することができなくなる可能性があるためである。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、コンロバーナが使用されない状態が続いても、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能なコンロバーナの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明のコンロバーナは次の構成を採用した。すなわち、
燃料ガスと燃焼用空気とを混合させて混合ガスを生成する混合通路と、前記混合通路の開口端に向けて前記燃料ガスを噴射するガス噴射ノズルと、前記混合通路から前記混合ガスが流入するバーナボディと、前記バーナボディの上に載置されて複数の炎口が形成されたバーナヘッドとを備えるコンロバーナにおいて、
前記ガス噴射ノズルの前方には、該ガス噴射ノズルから噴射された前記燃料ガスが内部を通過する筒状部材が設けられており、
前記筒状部材を加熱する加熱手段を備える
ことを特徴とする。
かかる本発明のコンロバーナにおいては、ガス噴射ノズルから、混合通路の開口端に向けて燃料ガスを噴射することによって、混合通路内で燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを生成し、得られた混合ガスを燃焼させる。また、ガス噴射ノズルの前方には、筒状部材が設けられており、ガス噴射ノズルから噴射された燃料ガスは、筒状部材の内部を通過して混合通路に流入するようになっている。そして、筒状部材は、加熱手段で加熱することが可能となっている。
こうすれば、たとえ、コンロバーナが使用されない状態が続いた場合でも、筒状部材を加熱すれば、筒状部材の中に入り込んだ虫を追い出すことができるので、筒状部材が塞がれることを防止することができる。その結果、コンロバーナが使用されない状態が続いても、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能となる。
また、上述した本発明のコンロバーナにおいては、筒状部材を、所定の時間間隔で加熱することとしてもよい。
筒状部材の中に入り込んだ虫を追い出す目的であれば、所定の時間間隔を空けて加熱しても十分であり、また、所定の時間間隔を空けて加熱すれば、加熱に必要なエネルギーや費用も節約することが可能となる。
また、上述した本発明のコンロバーナにおいては、電気ヒーターを用いて筒状部材を加熱することとしてもよい。
こうすれば、筒状部材を簡単に加熱することが可能となる。
また、上述した本発明のコンロバーナが、複数の炎口で混合ガスの燃焼を開始するための種火を生成する種火バーナを備えている場合には、種火バーナの種火による熱を伝熱させることによって、筒状部材を加熱することとしてもよい。
こうすれば、電気ヒーターを搭載しなくても、筒状部材を加熱することが可能となる。
本実施例のコンロバーナ10を搭載したガスコンロ1の外観を示した斜視図である。 本実施例のコンロバーナ10の構造を示した縦断面図である。 混合通路11cの開口端11dの形状、および開口端11dに取り付けられる開口端カバー16の形状を示した斜視図である。 本実施例のコンロバーナ10に搭載された制御部50が筒状部材17cを加熱する筒状部材加熱処理のフローチャートである。 変形例のコンロバーナ10を上面視した説明図である。 複数のコンロバーナ10を備える場合に、一方のコンロバーナ10で生成した炎の熱を利用して、他方の筒状部材17cを加熱する変形例についての説明図である。
図1は、本実施例のコンロバーナ10を搭載したガスコンロ1の外観を示した斜視図である。このガスコンロ1は、図示しないシステムキッチンのカウンタートップに上方から嵌め込んで設置されるビルトインタイプであり、システムキッチンの収容空間に収容される本体ケース2と、本体ケース2の上面を覆う天板3とを備えている。天板3には、後述するバーナ用開口が複数箇所(図示した例では2か所)に設けられており、コンロバーナ10は、それぞれのバーナ用開口から上部を突出させた状態で設置されている。更に、天板3上には、突出したコンロバーナ10を取り囲むように五徳5が載置されている。また、ガスコンロ1の前面には、グリル扉6や、コンロバーナ用の操作ボタン7や、グリル用の操作ボタン8などが設けられている。
図2は、本実施例のコンロバーナ10の構造を示した縦断面図である。コンロバーナ10は、板金製のバーナボディ11と、アルミニウム合金や真鍮などによる鍛造製あるいはダイカスト製のバーナヘッド12と、温度センサー14などを備えている。バーナボディ11は、プレス成形された板金製の上側プレート11aおよび下側プレート11bを向かい合わせにして、気密な状態に組み付けることによって形成されており、上側プレート11aと下側プレート11bとの間には混合通路11cが形成されている。混合通路11cの一端側は、円形形状に開口する開口端11dとなっており、開口端11dの側から見ると、混合通路11cの内部は断面積が一旦絞られた後、徐々に断面積が増加するベンチュリー形状に形成されている。また、開口端11dには、後述する開口端カバー16が取り付けられている。
混合通路11cの他端側(すなわち、開口端11dの側から見ると混合通路11cの奥側)は、上側プレート11aの他端側がプレス加工されることによって外周壁11oが成形され、下側プレート11bの他端側がプレス加工されることによって内周壁11iが成形されて、外周壁11oと内周壁11iとの間に混合室11eが形成されている。更に、外周壁11oの上端部分は内側に向けて折り曲げられて、斜め下方に傾斜する円環形状の載置面11sが形成され、載置面11sの上に、バーナヘッド12が載置されている。バーナヘッド12は略円環形状に形成されており、その外周側面には複数の炎口12aが形成されている。また、バーナヘッド12の上部には、図示しない取付金具によって略円板状のバーナカバー13が取り付けられており、バーナカバー13の中心位置に形成された貫通穴からは、円筒形状の温度センサー14が上部を突出させた状態で設けられている。更に、バーナボディ11の外側には、炎口12aに形成された炎を検知する炎検知センサー15も設けられており、炎検知センサー15は制御部50に接続されている。
また、ガスコンロ1の天板3には、円形のバーナ用開口3aが形成されており、バーナボディ11は、バーナ用開口3aからバーナボディ11の上部(載置面11sが形成されている部分)が突出する状態で、本体ケース2の図示しないブラケットにネジ止めされる。また、バーナボディ11とバーナ用開口3aとの隙間は円環状のバーナリング4で塞がれている。
バーナボディ11の開口端11dを臨む位置には、燃料ガスを噴射するガス噴射ノズル17aが配置されている。ガス噴射ノズル17aは、アルミニウム合金によるダイカスト製のノズルブロック17から突出させた状態で形成されており、ガス噴射ノズル17aの前方(すなわち、燃料ガスを噴射する方向)には、位置決め用の筒状部材17cが設けられている。そして、この筒状部材17cは、ガス噴射ノズル17aが突出する位置の上下の位置から延設された支持アーム17bによって、上下方向から支持されている。筒状部材17cの先端側は、開口端カバー16に形成された後述する位置決め穴に挿通され、こうすることによって、ガス噴射ノズル17aが混合通路11cに対して適切な位置に位置決めされる。こうすれば、図中に破線の矢印で示したように、ガス噴射ノズル17aから噴射した燃料ガスが、混合通路11cの中央を進んでいくようにすることができる。また、筒状部材17cの側面には、シート状の電気ヒーター20が巻き付けられており、電気ヒーター20は制御部50に接続されている。
図3は、混合通路11cの開口端11dの形状、および開口端11dに取り付けられる開口端カバー16の形状を示した斜視図である。図3では、理解の便宜を図るために、ノズルブロック17から突設された支持アーム17bやガス噴射ノズル17aも表示されている。図示されるように、混合通路11cの開口端11dは、半円形にプレス成形された上側プレート11aと、同じく半円形にプレス成形された下側プレート11bとを向かい合わせにすることによって、円形形状に形成されている。
また、開口端11dには、開口端カバー16が取り付けられている。開口端カバー16には、開口端11dよりも小径の空気取入口16aが開口し、空気取入口16aの中央には、位置決め穴16hを有する円環形状の位置決め板16cが、上下の部分を支持板16bで支えられるようにして取り付けられている。この位置決め穴16hに、筒状部材17cの先端を挿通させることによって、ガス噴射ノズル17aを位置決めする。こうすれば、ガス噴射ノズル17aから噴射された燃料ガスが混合通路11cの中央を進んでいくようにすることができるので、混合通路11cで生じるベンチュリー効果を十分に活用して、混合通路11c内に空気を引き込むことができる。加えて、筒状部材17cはガス噴射ノズル17aから離れた位置に設けられているので、ガス噴射ノズル17aの周囲は開放された状態となっている。このため、ガス噴射ノズル17aから噴射された燃料ガスが周囲の空気を巻き込むエジェクター効果も十分に活用して、混合通路11c内に空気を取り込むことができる。
もっとも、ガス噴射ノズル17aの前方に筒状部材17cを設けた場合、コンロバーナ10が使われない状態で放置されると、ごく稀ではあるが、筒状部材17cの中に虫が入り込んで繭を作るなどする場合があることが判明した。筒状部材17cの内部に繭などを作られると、ガス噴射ノズル17aから燃料ガスを噴射しても筒状部材17cの内部を通り抜けることができないので、混合通路11c内でのベンチュリー効果も、ガス噴射ノズル17aの周辺でのエジェクター効果も生じさせることができなくなる。その結果、混合通路11c内での混合ガスの生成に支障を来して、コンロバーナ10で正常に燃焼させることができなくなってしまう。
そこで、本実施例のコンロバーナ10では、図3に示されるように、筒状部材17cの外周側面にシート状の電気ヒーター20が取り付けられている。そして、制御部50は、所定の条件が成立すると電気ヒーター20に通電して筒状部材17cを加熱することによって、筒状部材17cの内部に虫が入り込んで繭などを作ることを防止する。
図4は、本実施例のコンロバーナ10に搭載された制御部50が筒状部材17cを加熱する筒状部材加熱処理のフローチャートである。図示されるように、筒状部材加熱処理を開始すると、制御部50は先ず始めに、コンロバーナ10の炎検知センサー15で炎が検知されているか否かを判断する(STEP10)。その結果、炎が検知されている場合は(STEP10:yes)、筒状部材17cを加熱する必要は無いと考えられるので、同じSTEP10の判断を繰り返すことによって、そのまま待機状態となる。
これに対して、炎が検知されない場合は(STEP10:no)、炎が検知されなくなってから所定時間が経過したか否かを判断する(STEP11)。ここで、所定時間としては、例えば12時間とすることができる。これは、筒状部材17cの内部に虫が入り込んだとしても、12時間以内であれば繭などを作ることはなく、ガス噴射ノズル17aから燃料ガスを噴射することで、虫を吹き飛ばすことができると考えられるためである。そして、炎が検知されなくなってから所定時間が経過していない場合は(STEP11:no)、再び、炎が検知されているか否かを判断して(STEP10)、炎が検知されていない場合は(STEP10:no)、炎が検知されなくなってから所定時間が経過したか否かを判断する(STEP11)。
このような判断を繰り返しているうちに、炎が検知されなくなってから所定時間が経過したと判断したら(STEP11:yes)、電気ヒーター20に通電して、筒状部材17cの加熱を開始する(STEP12)。続いて、所定の通電時間が経過したか否かを判断する(STEP13)。ここで、所定の通電時間としては、筒状部材17cの温度を、虫を追い出すことが可能な温度(例えば40℃)以上に加熱することが可能な時間(例えば20秒)に設定されている。その結果、通電を開始してから未だ通電時間が経過していない場合は(STEP13:no)、同じ判断(STEP13)を繰り返すことによって、通電時間が経過するまで待機状態となる。
そして、通電時間が経過した場合は(STEP13:yes)、虫を追い出すことが可能な温度まで筒状部材17cを加熱できたものと考えられるので、電気ヒーター20の通電を停止した後(STEP14)、今度は、所定の通電停止時間が経過したか否かを判断する(STEP15)。ここで、所定の通電停止時間が経過したか否かを判断する理由は次のようなものである。前述したように、電気ヒーター20に所定の通電時間、通電することによって、筒状部材17cは虫を追い出すことが可能な温度まで加熱されている。従って、暫くの間は、電気ヒーター20に通電しなくても、虫が入り込まない程度に筒状部材17cが熱くなっていると考えて良い。しかし、電気ヒーター20への通電を停止すると、時間の経過と共に筒状部材17cの温度が低下していき、やがては虫が入り込む虞のある温度(例えば30℃)まで低下する。電気ヒーター20で筒状部材17cを加熱した大まかな温度は分かっているから、その温度から虫が入り込む虞のある温度まで低下するまでの時間も、大まかに見積もることができる。上述した通電停止時間は、このようにして見積もった時間であり、本実施例では40秒間に設定されている。そこで、電気ヒーター20への通電停止後は、通電停止時間が経過したかを判断し(STEP15)、未だ通電停止時間が経過していない場合は(STEP15:no)、筒状部材17cは未だ熱いので電気ヒーター20に通電する必要は無いと考えて良いので、同じ判断(STEP15)を繰り返すことによって、通電停止時間が経過するまで待機状態となる。
その結果、通電停止時間が経過したら(STEP15:yes)、今度は、電気ヒーター20への通電回数が所定回数に達したか否かを判断する(STEP16)。すなわち、電気ヒーター20に所定の通電時間、通電すれば筒状部材17cを加熱して虫を追い出すことができるが、本実施例では念のために複数回、加熱することとしている。そこで、電気ヒーター20への通電回数が所定回数に達したか否かを判断するのである。その結果、通電回数が所定回数に達していない場合は(STEP16:no)、STEP12に戻って再び電気ヒーター20に通電した後、続く上述したSTEP13〜STEP16の操作を繰り返す。
そして、通電回数が所定回数に達したか否かを判断し(STEP16)、所定回数に達していない場合は(STEP16:no)、再びSTEP12に戻って電気ヒーター20に通電する。尚、本実施例では、通電回数は3回に設定されている。また、前述したように通電時間は20秒間に設定されており、通電停止時間は40秒に設定されているので、1回目の通電を開始してから2回目の通電を開始するまでに1分間が経過することとなり、その間の多くの時間は、筒状部材17cは虫を追い出すことが可能な温度に保たれていると考えられる。従って、通電回数が3回に設定されていると言うことは、3分間程度の時間に亘って、筒状部材17cは虫が追い出されるような高温になっており、筒状部材17c内の虫を確実に追い出すことが可能となる。
このようにして、電気ヒーター20への通電回数が所定回数に達したら(STEP16:yes)、処理の先頭に戻って、炎検知センサー15で炎が検知されたか否かを判断する(STEP10)。その結果、炎が検知されていない場合は(STEP10:no)、炎が検知されなくなってから所定時間が経過したか否かを判断する(STEP11)。本実施例のコンロバーナ10では、電気ヒーター20に繰り返して通電することで、筒状部材17cに入り込んだ虫を確実に追い出すことができるから、電気ヒーター20の通電を所定の通電回数、繰り返した場合は、コンロバーナ10で燃料ガスを燃焼させた場合に準じて取り扱うこととしている。そこで、実際には炎が検知されない状態で所定時間以上の時間が経過している場合でも、STEP11では、電気ヒーター20で所定回数の通電を終了してからの経過時間を判断して、所定時間が経過していないと判断する(STEP11:no)。
この結果、電気ヒーター20で所定回数の通電を終了した後、コンロバーナ10が使用されないまま、所定時間(例えば12時間)が経過した場合は、STEP11で「yes」と判断して、再び、電気ヒーター20で所定の通電回数の通電が開始されることになる。また、電気ヒーター20で所定回数の通電を終了した後、所定時間(例えば12時間)が経過する前に、コンロバーナ10が使用された場合は、実際に炎検知センサー15で炎が検知されなくなってから、所定時間(例えば12時間)が経過した場合に、電気ヒーター20で所定の通電回数の通電が開始される。
尚、本実施例では、電気ヒーター20に通電する時間間隔として、通電停止時間(例えば40秒)と所定時間(例えば12時間)の2種類の時間が存在しているが、このうちの所定時間が本発明における「筒状部材を加熱する所定の時間間隔」に対応する。このように、コンロバーナ10が長い時間に亘って使用されていない場合でも、所定時間(例えば12時間)が経過する度に電気ヒーター20に通電すればよいので、通電に要するコストを大きく抑制することができる。また、所定時間が経過する度に電気ヒーター20に通電する場合でも、連続して通電するのではなく、所定の通電時間の通電と、通電停止時間とを繰り返せばよい。従って、所定時間毎の通電についても、連続して通電する場合と比べれば、通電に要するコストを抑制することが可能となる。
以上に説明したように、本実施例のコンロバーナ10では、コンロバーナ10が使用されたか否かを、炎検知センサー15の出力に基づいて監視しており、所定時間以上、コンロバーナ10が使用されていない場合は、電気ヒーター20に通電することによって、筒状部材17cを所定の時間に亘って、高い温度に加熱する。こうすれば、たとえ筒状部材17cの内部に虫が入り込んだとしても、繭などを作る前に筒状部材17cを加熱して虫を追い出すことができる。このため、本実施例のコンロバーナ10では、たとえ長期間に亘って使用されない状態が続いたとしても、筒状部材17cの内部に虫が入り込んで繭などを作る虞がなく、燃料ガスを安定して燃焼させることが可能となる。また、所定時間以内にコンロバーナ10が使用された場合は、電気ヒーター20で筒状部材17cが加熱されることはないが、コンロバーナ10が使用されている間は、ガス噴射ノズル17aからの燃料ガスの噴流が筒状部材17c内を通過する。このため、たとえ筒状部材17cの内部に虫が入り込んだとしても、繭などを作る前に虫を追い出すことができる。
上述した本実施例のコンロバーナ10には、幾つかの変形例を考えることができる。以下では、これらの変形例について、本実施例との相違点に焦点をあてて説明する。コンロバーナ10が、点火プラグではなく種火を用いて点火するタイプのコンロバーナ10である場合は、種火の熱を利用して筒状部材17cを加熱するようにしても良い。
図5は、このような変形例のコンロバーナ10を上面視した説明図である。図示した例では、図上の左側のバーナボディ11から、右方向に向かって混合通路11cが延設されており、混合通路11cの先端に取り付けられた開口端カバー16には、筒状部材17cが挿入されている。また、バーナボディ11の外側には、種火バーナ18と、種火バーナ18に点火するための点火プラグ19とが設けられている。制御部50は、種火バーナ18に燃料ガスを供給する電磁弁18vを開いて、種火バーナ18に燃料ガスを供給した状態で、点火プラグ19から火花を飛ばすことによって、種火バーナ18に点火することができる。そして、その状態で、ガス噴射ノズル17aから燃料ガスを噴射することによって、混合通路11cで混合ガスを生成してバーナヘッド12に供給する。こうすれば、種火バーナ18に形成した種火を用いて、バーナヘッド12の図示しない炎口12aから流出する混合ガスに確実に点火することができる。
また、変形例のコンロバーナ10には、筒状部材17cの外周側面に、アルミニウムなどの伝熱性に優れた金属製の加熱部21が取り付けられており、この加熱部21からは、同じくアルミニウムなどの伝熱性に優れた金属製の伝熱部22が、種火バーナ18の近くまで延設されている。尚、変形例の加熱部21および伝熱部22は、本発明における「加熱手段」に対応する。このような変形例のコンロバーナ10でも、コンロバーナ10が使用されたか否かを、図示しない炎検知センサー15の出力に基づいて監視しておく。そして、所定時間以上(例えば12時間以上)、コンロバーナ10が使用されていない場合は、電磁弁18vを開いて点火プラグ19で火花を飛ばすことによって、種火バーナ18に炎を形成し、その熱を伝熱部22で加熱部21に伝えることによって、筒状部材17cを加熱する。そして、所定の加熱時間、筒状部材17cを加熱したら、電磁弁18vを閉じることによって種火バーナ18での燃焼を終了する。
このような変形例のコンロバーナ10でも、たとえ筒状部材17cの内部に虫が入り込んだとしても、繭などを作る前に筒状部材17cを加熱して虫を追い出すことができる。このため、長期間に亘って使用されない状態が続いても、筒状部材17cの内部に虫が入り込んで繭などを作る虞がなく、燃料ガスを安定して燃焼させることが可能となる。
また、図1に例示したように、ガスコンロ1に複数のコンロバーナ10が搭載されている場合には、別のコンロバーナ10で燃料ガスを燃焼させた炎の熱を利用して、筒状部材17cを加熱するようにしても良い。図6は、2つのコンロバーナ10a,10bを備える場合に、一方のコンロバーナ10a,10bで生成した炎の熱を利用して、他方の筒状部材17cを加熱する変形例を示した説明図である。図示した変形例でも、図5を用いて前述した変形例と同様に、バーナボディ11から右方向に向かって混合通路11cが延設されており、混合通路11cの先端には開口端カバー16が取り付けられて、その開口端カバー16に筒状部材17cが挿入されている。また、筒状部材17cの外周側面には、アルミニウムなどの伝熱性に優れた金属製の加熱部21が取り付けられている。そして、この加熱部21からは、同じくアルミニウムなどの伝熱性に優れた金属製の伝熱部22a,22bが、他方のコンロバーナ10a,10bのバーナヘッド12の近くまで延設されている。
このような変形例のコンロバーナ10a,10bでは、何れか一方のコンロバーナ10a,10bで燃料ガスを燃焼させれば、その時に生じた炎の熱を利用して他方のコンロバーナ10a,10bの筒状部材17cを加熱して虫を追い出すことができる。もちろん、燃焼している方のコンロバーナ10a,10bでは、筒状部材17cが加熱されることはないが、ガス噴射ノズル17aからの燃料ガスの噴流が筒状部材17cの内部を通過するので、この噴流で筒状部材17c内の虫を追い出すことができる。このため、所定時間(例えば12時間)以内に、少なくとも何れか一方のコンロバーナ10a,10bで燃料ガスを燃焼させれば、筒状部材17c内に虫が入り込んで繭を作るなどして、コンロバーナ10a,10bで正常に燃焼できなくなる事態を回避することが可能となる。
もちろん、何れのコンロバーナ10a,10bも、所定時間以上に亘って使用されない場合も起こり得るが、ガスコンロ1に複数のコンロバーナ10が搭載されている場合、所定時間以上に亘って何れのコンロバーナ10も使用されない可能性は、1つのコンロバーナ10について所定時間以上、使用されない可能性に比べて大幅に小さくなる。加えて、仮に、コンロバーナ10が所定時間以上、使用されない場合でも、その間に筒状部材17cに虫が入り込んで繭などを作るとは限らない。従って、複数のコンロバーナ10の何れかが使用されれば、そのコンロバーナ10で生じた炎の熱を利用して、他の使用されていないコンロバーナ10の筒状部材17cを加熱することとしておけば、筒状部材17cの中に虫が入り込んで繭などを作る事態を、事実上、回避することが可能となる。
以上、本実施例および変形例のコンロバーナ10について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上述した本実施例および変形例のコンロバーナ10を、炊飯器用バーナに適用することもできる。このとき、筒状部材17cの加熱のために、特に、種火バーナの炎による熱を利用する場合は、次のようにすることが望ましい。先ず、バーナの上に載置された釜の重量を検出可能としておき、検出した重量に基づいて、釜の中に米飯が入っているか否かを判断する。そして、米飯が入っていない場合は、炊飯用バーナで炎が検知されないまま所定時間が経過したら、種火バーナを点火して筒状部材17cを加熱する。これに対して、米飯が入っている場合は、炊飯用バーナで炎が検知されないまま所定時間が経過した場合でも、種火バーナを点火しないようにする。こうすれば、筒状部材17cを加熱する目的で種火バーナを点火したところ、種火バーナの炎の熱が釜に伝わって、釜の中の米飯が焦げてしまう事態を回避することが可能となる。
1…ガスコンロ、 2…本体ケース、 3…天板、 5…五徳、
6…グリル扉、 7…操作ボタン、 8…操作ボタン、
10…コンロバーナ、 11…バーナボディ、 11c…混合通路、
11d…開口端、 12…バーナヘッド、 12a…炎口、
15…炎検知センサー、 16…開口端カバー、 16a…空気取入口、
16c…位置決め板、 16h…位置決め穴、 17a…ガス噴射ノズル、
17c…筒状部材、 18…種火バーナ、 18v…電磁弁、
19…点火プラグ、 20…電気ヒーター、 21…加熱部、
22…伝熱部、 50…制御部。

Claims (4)

  1. 燃料ガスと燃焼用空気とを混合させて混合ガスを生成する混合通路と、前記混合通路の開口端に向けて前記燃料ガスを噴射するガス噴射ノズルと、前記混合通路から前記混合ガスが流入するバーナボディと、前記バーナボディの上に載置されて複数の炎口が形成されたバーナヘッドとを備えるコンロバーナにおいて、
    前記ガス噴射ノズルの前方には、該ガス噴射ノズルから噴射された前記燃料ガスが内部を通過する筒状部材が設けられており、
    前記筒状部材を加熱する加熱手段を備える
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  2. 請求項1に記載のコンロバーナにおいて、
    前記加熱手段は、所定の時間間隔で前記筒状部材を加熱する
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコンロバーナにおいて、
    前記加熱手段は、電気ヒーターである
    ことを特徴とするコンロバーナ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のコンロバーナにおいて、
    前記複数の炎口で前記混合ガスの燃焼を開始するための種火を生成する種火バーナを備え、
    前記加熱手段は、前記種火バーナの前記種火による熱を前記筒状部材に伝熱させることによって、前記筒状部材を加熱する
    ことを特徴とするコンロバーナ。
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