JP2019056127A - アスパラギン酸のタウリン誘導体を含有する界面活性剤組成物及び当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物 - Google Patents

アスパラギン酸のタウリン誘導体を含有する界面活性剤組成物及び当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物 Download PDF

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喜則 安田
Yoshinori Yasuda
喜則 安田
公治 中▲崎▼
Kimiharu Nakazaki
公治 中▲崎▼
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Abstract

【課題】本発明は、皮膚や毛髪に対する低刺激性なアミノ酸系両性界面活性剤を含有する界面活性剤組成物及び当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物を提供することを目的とする。【解決手段】(A)成分:一般式(1)【化1】[式中、R1は炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。R2は水素原子又はメチル基を表す。また、M+は、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを表す。]で表される、新規なアスパラギン酸のタウリン誘導体を含有する界面活性剤組成物及び当該界面活性剤成分を洗浄剤組成物の成分として使用すること。【選択図】なし

Description

本発明はアスパラギン酸のタウリン誘導体を含有する界面活性剤組成物及び当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物に関する。
従来、シャンプー等に用いられる洗浄剤には種々のものがあり、近年、頭皮などの皮膚や眼などの粘膜への刺激性に対しても十分に考慮されなければならない。近年の敏感肌人口の増加傾向からみても低刺激性への要求度は高まっている。
一般的にシャンプー基剤としてアニオン性界面活性剤が使用され、硫酸エステル型アニオン界面活性剤を用いたシャンプーは、洗浄力は優れているが、すすぎ時のきしみ感、使用後のつっぱり感などの使用感が十分に満足のいくものではなく、皮膚や毛髪に対する損傷が大きいという問題があった。
このような背景から、アニオン性界面活性剤に代わる界面活性剤としてアシルアミノ酸系界面活性剤がシャンプーの基剤として使用されるようになってきている。しかしながら、アシルアミノ酸系界面活性剤を使用した場合、皮膚や毛髪に対する刺激性は少ないが、泡性能に関しては泡の保持、クリーミー性、起泡性、洗い上がりのぬめり感などで性能が十分とはいえなかった。それに対し、特許文献1においてはアシルアミノ酸系界面活性剤にシリル化加水分解タンパクなどを添加している。
また、すすぎ時の指通り性や乾燥後の毛髪にしっとり感を持たせるために、対イオンにタウリンナトリウムとしたN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル− β−アラニンタウリンナトリウムと、両性界面活性剤と、カチオン化ポリマーとを組み合わせたシャンプー組成物が記載されている。このシャンプー組成物は、洗髪時の起泡性( 泡立ち) および泡質、洗髪時( 特にすすぎ時) の指通り性、洗髪乾燥後の毛髪のしっとり感にも優れているが、乾燥後の毛髪のハリコシ感が不十分であった(特許文献2)。
乾燥後の毛髪のハリコシ感を付与するために、アシルメチルグリシンのタウリン誘導体、両性界面活性剤、カチオン化ポリマーおよび水をそれぞれ特定量含有し、かつアシルメチルグリシンのタウリン誘導体と両性界面活性剤の質量比を特定範囲にしたシャンプー組成物が記載されている(特許文献3)。
特開2003−138296号 国際公開第2013/39086号 特開2016−23173号公報
本発明の目的は、泡立ち及び泡質が良好な界面活性剤組成物を提供すること、並びに、当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物は、泡質が良好で、さらに、すすぎ時の指通り性及び泡切れがよく、また洗髪乾燥後の毛髪にしっとり感と共にハリコシ感を付与することができる洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、アスパラギン酸のタウリン誘導体が、泡立ち及び泡質が良好な界面活性剤組成物であることを見出し、当該界面活性剤組成物、ベタイン型両性界面活性剤及び水をそれぞれ特定量含有することにより泡立ち、泡質及び泡切れの良好な洗浄剤組成物となることを見出した。さらに、カチオン化ポリマーを含有することで毛髪に適した毛髪用洗浄剤組成物となることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の項目を要旨とする界面活性剤組成物及び洗浄剤組成物を提供するものである。
[項1]
下記一般式(1)で表されるアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分を必須成分として含有することを特徴とする界面活性剤組成物。
(A)成分:一般式(1)
Figure 2019056127

[式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。Rは水素原子又はメチル基を表す。また、Mは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを表す。]
[項2]
下記一般式(1)で表されるアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分3〜30質量%、
ベタイン型両性界面活性剤(B)成分として、
下記一般式(2)で表されるアルキルベタイン型両性界面活性剤(b1)成分及び/又は一般式(3)で表されるアミドアルキルベタイン型両性界面活性剤(b2)成分を(b1)成分と(b2)成分の合計として3〜30質量%、並びに
水(C)成分40〜94質量%を含有する洗浄剤組成物。
(A)成分:一般式(1)
Figure 2019056127

[式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。Rは水素原子又はメチル基を表す。またMは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを表す。]
(B)成分:
(b1)成分:一般式(2)
Figure 2019056127
[式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
(b2)成分:一般式(3)
Figure 2019056127
[式中、Rは炭素数7〜21の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。nは、1〜4の整数を表す。]
[項3]
さらに、カチオン化ポリマー(D)成分を含有する、項2に記載の洗浄剤組成物。
[項4]
前記洗浄剤組成物が、毛髪用洗浄剤組成物である、項2又は項3に記載の洗浄剤組成物。
[項5]
(A)成分3〜30質量%、(B)成分3〜30質量%、(C)成分37〜94質量%及びカチオン化ポリマー(D)成分0.03〜3質量%を含有する、項2〜4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
上記項1に記載の発明によれば、本発明の界面活性剤組成物は、泡立ち及び泡質がよい界面活性剤組成物である。
上記項2及び項3に記載の発明によれば、本発明の洗浄剤組成物は、泡立ち及び泡質がよい上に、泡切れのよい洗浄剤組成物であり、毛髪洗浄剤組成物にも適している。
上記項4に記載の発明によれば、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、泡立ち、泡質、泡切れのよさに加え、洗髪乾燥後の毛髪のしっとり感とハリコシ感を付与することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
[(A)成分:アスパラギン酸のタウリン誘導体]
本発明の界面活性剤組成物又は洗浄剤組成物は、上記(A)成分の一般式(1)で表されるアスパラギン酸のタウリン誘導体を必須成分として含有することを特徴とし、当該(A)成分を配合することにより、泡立ちのよさと泡質のよさの効果を奏する。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体は、上記一般式(1)で表される化合物である。一般式(1)におけるRは、炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、好ましくは12〜22、より好ましくは12〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基が推奨される。
具体的には、n−オクチル基、n−デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、アラキジル基、ベヘニル基、オレイル基、リノール基、リノレニル基、イソステアリル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、パーム油アルキル基、大豆油アルキル基等が例示され、好ましくはラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、ヤシ油アルキル基、パーム油アルキル基、パーム核油アルキル基が推奨される。
は水素原子又はメチル基が推奨される。
アスパラギン酸誘導体を構成するMがアルカリ金属イオンの場合、アルカリ金属イオンとしてナトリウムイオン、カリウムイオンが挙げられる。Mがアルカリ金属イオンでない場合、アンモニウムイオンやトリエタノールアンモニウムが挙げられる。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体としては、具体的には、N−オクチルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−オクチルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−オクチルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−オクチルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−デシルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−デシルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−デシルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−デシルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−パルミチルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−パルミチルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−パルミチルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−パルミチルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ステアリルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ステアリルアスパラギン酸一カリウム、N−ステアリルアスパラギン酸一アンモニウム、N−ステアリルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−オレイルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−オレイルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−オレイルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−オレイルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−イソステアリルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−イソステアリルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−イソステアリルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−イソステアリルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−アラキジルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−アラキジルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−アラキジルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−アラキジルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ベヘニルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ベヘニルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ベヘニルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ベヘニルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−オクチルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−オクチルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−オクチルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−オクチルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−デシルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−デシルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−デシルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−デシルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−パルミチルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−パルミチルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−パルミチルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−パルミチルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ステアリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ステアリルアスパラギン酸一カリウム、N−ステアリルアスパラギン酸一アンモニウム、N−ステアリルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−オレイルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−オレイルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−オレイルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−オレイルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−イソステアリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−イソステアリルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−イソステアリルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−イソステアリルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−アラキジルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−アラキジルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−アラキジルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−アラキジルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ベヘニルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ベヘニルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ベヘニルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ベヘニルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−パーム油アルキルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム等が例示される。
また、起泡性、泡質、水溶性及び保存安定性の観点から、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンナトリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンカリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸タウリンアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−ヤシ油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンカリウム、N−パーム核油アルキルアスパラギン酸メチルタウリンアンモニウムが推奨される。
これらは、本発明の界面活性剤組成物または洗浄剤組成物に1種で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体は、特に限定はなく、市販されているものや公知の方法で製造されたものを使用することができ、例えば、次の様な方法により得ることができる。
タウリン又はN−メチルタウリン(以下、タウリン類という)、イオン交換水、アルカリ剤を混合し対イオンとなるタウリン塩水溶液をあらかじめ調製しておき、これにN−アルキルアスパラギン酸を撹拌しながら加えて昇温し溶解するという方法がある。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体の調製方法として、タウリン類に対するアルカリ剤のモル比は1.0以上が好ましく、N―アルキルアスパラギン酸に対するタウリン塩のモル比は1.0以上、より好ましくは1.0〜2.0である。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体の調製方法において、N―アルキルアスパラギン酸を添加する際のタウリン塩水溶液の温度は0℃以上の範囲が好ましく、より好ましくは室温〜40℃付近である。全量添加した後は室温付近でもある程度は均一な溶液が得られるが、70℃付近まで昇温させることで溶け残りなく溶解する。
本発明に係るアスパラギン酸のタウリン誘導体は、アミノ酸系の両性界面活性剤に属する界面活性剤である。
本発明の界面活性剤組成物の泡高は、3秒後の泡高は3.5cm以上、10秒後の泡高は4cm以上、60秒後の泡高は5cm以上が好ましい。さらには、3秒後の泡高は4cm以上、10秒後の泡高は4.5cm以上、60秒後の泡高は5.5cm以上が特に好ましい。3秒後の泡高は3.5cm以上、10秒後の泡高は4cm以上、60秒後の泡高は5cm以上であれば、良好な泡立ちとなる。なお、泡高は後記実施例に記載した方法で得られる。
本発明の界面活性剤組成物の速泡性は、60%以上が好ましく、70%以上が特に好ましい。速泡性が60%以上であれば、速泡性に優れる。なお、速泡性は後記実施例に記載した方法で得られる。
本発明の界面活性剤組成物の10分後の泡もちは、2.5cm以上が好ましく、2.8cm以上が特に好ましい。泡もちが2.5cm以上であれば、泡が弱ることなく維持できる能力に優れる。なお、泡もちは後記実施例に記載した方法で得られる。
本発明の界面活性剤組成物の泡量は、1分後の泡量は11g以上、10分後の泡量は4.5g以上が好ましく、1分後の泡量は11.5g以上、10分後の泡量は4.8g以上が特に好ましい。1分後の泡量は11g以上、10分後の泡量は4.5g以上であれば、豊かな泡量であるといえ、増泡剤などの添加を減らすことができる。なお、泡量は後記実施例に記載した方法で得られる。
本発明の界面活性剤組成物の泡密度は、1分後の泡密度は0.5g/ml以上、10分後の泡密度は0.2g/ml以上が好ましく、1分後の泡密度は0.6g/ml以上、10分後の泡密度は0.2g/ml以上が特に好ましい。1分後の泡密度は0.5g/ml以上、10分後の泡密度は0.2g/ml以上であれば、もっちりとしたクリーミーな泡質であるといえる。なお、泡密度は後記実施例に記載した方法で得られる。
[(B)成分:ベタイン型両性界面活性剤]
本発明に係るベタイン型両性界面活性剤である(B)成分は、一般式(2)で表されるアルキルベタイン型両性界面活性剤である(b1)成分と一般式(3)で表されるアミドアルキルベタイン型両性界面活性剤である(b2)成分のベタイン型両性界面活性剤である。(b1)成分である一般式(2)中のRは炭素数8〜22のアルキル基もしくはアルケニル基であり、例えば、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基である。また、混合油脂由来のアルキル基やアルケニル基を用いることができ、例えば、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、牛脂アルキル基等が挙げられる。好ましくは、ラウリル基、ミリスチル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。Rの炭素数が7以下では起泡性が低下し、Rの炭素数が23以上では起泡性、経時安定性が低下する。
また、(b2)成分である一般式(3)中のRは炭素数7〜21の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、好ましくは炭素数11〜17の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基が推奨される。RCOはアシル基であり、具体的にはラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基である。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、混合脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸などが挙げられる。アシル基として好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。より好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。Rが7 以下では起泡性が低下し、Rが22以上では起泡性、経時安定性が低下する。また一般式(3)のnは1〜4の整数を示す。
本発明の組成物において成分(B)の配合量は、通常3〜30質量%であり、好ましくは5 〜20質量%である。成分(B)の配合量が3質量% 未満では泡立ちや泡質が低下するそれがあり、成分(B)が30質量%を超えると経時安定性に問題を生じる。なお、一般式(2)で表されるアルキルベタイン型界面活性剤である(b1)成分と一般式(3)で表されるアミドアルキルベタイン型界面活性剤である(b2)成分を併用する場合には、両者の配合量の総量が上記の範囲であればよい。
[(C)成分:水]
本発明における(C) 成分は水であり、その配合量は、通常37〜94質量%であり、好ましくは60〜90質量%である。前記の水とは、水道水、イオン交換水、蒸留水、純水、精製水等を含めた総称である。
[(D)成分:カチオン化ポリマー]
本発明に利用される(D)成分は、カチオン化ポリマーであり、例えば、カチオン性を示す第四級窒素含有基を有する高分子化合物である。カチオン化ポリマーとしては、化粧料に常用され、毛髪にコンディショニング効果を付与できるものを用いることができ、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、アクリル系カチオン化ポリマー、カチオン化ポリペプチド、アクリルアミド・アクリル酸・ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等が挙げられる。カチオン化セルロースとして具体的には、ポリマーJR−125、ポリマーJR−400、ポリマーJR−30M、ポリマーLR−400( いずれもユニオンカーバイド社製)、ジェルナーQH−300(ダイセル化学工業株式会社製)などに代表される四級窒素含有セルロースエーテル誘導体が挙げられる。カチオン化グアーガムとして具体的には、カチナールCG−100、カチナールCG−100S(いずれも東邦化学工業株式会社製)、コスメディアC−261(ヘンケル社製)などに代表される第四級窒素含有グァーガム誘導体が挙げられる。アクリル系カチオン化ポリマーとして具体的には、マーコート100、マーコート280、マーコート550(いずれもメルク社製)、セルコートH−100、セルコートL−200(いずれもナショナルスターチ社製) などに代表される塩化ジメチルジアリルアンモニウム誘導体が挙げられる。(D)成分として1 種又は2種以上のカチオン化ポリマーを用いることができる。
本発明の組成物において(D)成分の配合量は、通常0.03〜3質量%であり、好ましくは0.05〜2質量%、さらに好ましくは0.1〜1.5質量%である。0.03質量% 未満では洗浄時およびすすぎ時の指通り性が悪くなり、3質量%を超えると経時安定性に問題を生じるだけでなく粘度が高くなるため製造が困難になる。
本発明の界面活性剤組成物または洗浄剤組成物は、毛髪洗浄剤、頭皮洗浄料、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料等の用途に極めて有用であり、その剤形は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、泡状等のいずれの形態を所望の用法に応じて選択することができる。
本発明の洗浄剤組成物のpH(25℃)は、4〜11が好ましく、さらには4〜10が好ましい。
本発明の洗浄剤組成物または毛髪用洗浄剤組成物の調製方法としては、特に限定されず、本技術分野で使用されている方法が適用でき、適宜調製方法を選択して調製することができる。例えば、予め調製した所定量の(A)成分の水溶液と、予め混合した所定量の(B)成分と(C)成分と、さらには(D)成分と、必要に応じて所望量の水溶液(工程剤、バランス剤)や後述の他の成分とを混合することにより、調製することができる。
本発明の洗浄剤組成物には、本発明に係る(A)〜(D)成分の他に、一般的に洗浄剤組成物に配合される「他の成分」を、本発明の効果が奏する範囲で配合することができる。
他の成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、半極性界面活性剤、両性界面活性剤(本発明に係る両性界面活性剤を除く)、ポリアルキレングルコール、無機塩類、油性成分、高級アルコール、パール化剤、乳化剤、分散剤、保湿剤、増粘剤、減粘剤、粘度調整剤、起泡助剤、泡増強剤、泡調整剤、溶媒、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌・防腐剤、色素(着色剤)、その他ビタミン類、天然エキス、香料、スクラブ剤、精製水など(但し、当該他の成分は、本発明に係る(A)〜(D)成分を除く。)を配合することができる。
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドエーテル硫酸塩、コハク酸系界面活性剤(ポリオキシエチレンスルホコハク酸モノアルキルエーテルエステル塩等)、アミノ酸系界面活性剤(N−アシルグリシン塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアラニン塩、N−アシル−N−メチルアラニン塩、N−アシル−L−グルタミン酸塩、N−アシル−L−アスパラギン酸塩、N−脂肪族アシル−N−メチルタウリン塩等)、イセチオン酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルリン酸エステル塩などが挙げられる。
ノニオン界面活性剤として、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレングリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシドなどが挙げられる。
カチオン界面活性剤として、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。
半極性界面活性剤として、アミンオキシドが挙げられ、アミンオキシドとして、オクチルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、パルミチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシド、ベヘニルジメチルアミンオキシド、アルキルエーテルジメチルアミンオキシド、高級脂肪酸アミドプロピルアミンオキシド、エチレンオキシド付加アミンオキシド等が挙げられる。
両性界面活性剤として、炭素数8〜18を有する脂肪酸由来のイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、2−アルキル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、炭素数8〜18のアルキル基を有するN−アルキルアミノジ酢酸塩、N−アルキルアミノジプロピオン酸塩、N−アルキルジアミノエチルグリシン塩などのN−アルキルアミノ酸型両性界面活性剤(本発明に係るN−アルキルアミノ酸型両性界面活性剤を除く)、アルキルヒドロキシスルホベタイン、脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
ポリアルキレングルコールとして、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
無機塩類としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。
油性成分として、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル、植物油脂、動物由来油脂、鉱物油などが挙げられる。
高級アルコールとして、ステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロールなどが挙げられる。
高級脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
起泡助剤(泡増強剤)としては、上記他の成分に例示した界面活性剤の中にも同様の機
能を有する場合もあるが、例えばアルキルグルコシドやアルカノールアミドなどが例示される。具体的には、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラウリン酸を主体とする脂肪酸由来の脂肪酸エタノールアミド類が推奨される。
パール化剤として、エチレングリコールジステアリン酸エステル、マイカなどが挙げられる。
保湿剤として、多価アルコール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キトサン、セラミド、コレステロール、ポリオキシエチレングリコール(PEG1500)、PEG−60水添ヒマシ油、ベタイン(トリメチルグリシン)などが挙げられる。特に、高保湿性成分として、ベタインが挙げられ、市販品としては旭化成(株)の「アミノコート」が挙げられる。多価アルコールとしては、ソルビトール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール及びジプロピレングリコールが推奨される。
増粘剤として、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン(60)セチルステアリルジエーテルなどが挙げられる。
溶媒として、エタノールなどが挙げられる。
酸化防止剤として、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸などが挙げられる。
抗菌剤・防腐剤として、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、ヘキサクロロフェン、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
コーティングやすべりをよくするために、ジメチルポリシロキサンなどのシリコン類などが挙げられる。
その他に、グリシン、アラニンなどのアミノ酸又はこれらの塩、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンC類及びその誘導体、ビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチンなどのビタミン類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ―オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体などの各種薬剤、センブリ、トウキ、ユーカリなどの有機溶剤、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコールなどで抽出した天然エキス、香料、スクラブ剤、精製水などを配合することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらに限定されるものではない。なお、各実施例及び比較例における分析・評価は以下の方法で行った。実施例等で使用した組成成分は、市販品、試薬又は下記の調製品を用いた。
[(A)成分]
・N−ラウリルアスパラギン酸;商品名「エヌジェボンASP−12H」(新日本理化(株)製 有効成分99%以上)
・N−ミリスチルアスパラギン酸;商品名「エヌジェボンASP−14H」(新日本理化(株)製 有効成分99%以上)
・タウリン:(東京化成(株);商品名「2−アミノエタンスルホン酸」 有効成分98%以上)
・メチルタウリンナトリウム:(東京化成(株);商品名「N−メチルタウリンナトリウム」 62−66%水溶液)
・48.6%水酸化カリウム水溶液:(巽合成化学(株)製)
・90%トリエタノールアミン溶液:(ダウ・ケミカル日本(株)製)
[(B)成分]
・コカミドプロピルベタイン;商品名「リカビオンB−200」(新日本理化(株)製,有効成分量30%)
[(C)成分]
・イオン交換水
[(D)成分]
・ポリクオタニウム−10:商品名「カチナールHC−200」(東邦化学(株)製,塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース 有効成分量95%以上)
[その他]
・ラウレス硫酸ナトリウム:商品名「シノリンSPE-1200」(新日本理化(株)製、有効成分量25%)
・ラウロイルアスパラギン酸Na:商品名「アミノフォーマーFLDS−L」(旭化成ファインケム株式会社製、有効成分量25%)
・ラウロイルメチルアラニンNa:商品名「アラノン ALE」(川研ファインケミカル株式会社製、有効成分量30%)
・ココイルメチルタウリンNa:商品名「ダイヤポンK−SF」(日油株式会社製、有効成分量30%)
なお、表1及びに記載の上記組成成分の組成比率(質量%)は、純分換算した数値を示している。
[pH]
本発明の洗浄剤組成物のpHは、pHメーター((株)堀場製作所製F−52、電極型式9615−10D)を用いて、25℃で測定した。
[起泡性・速泡性・泡もち]
本発明の界面活性剤組成物を表に記載の濃度で、容器(内径約6cm×高さ約70mm)に10g取り、泡立て器(HARIO CZ−1)で3秒間、10秒間、60秒間攪拌し、それぞれ、3秒間、10秒間、60秒間攪拌直後の泡高さを目視で読み取り、起泡性を評価した。3秒間攪拌時の泡高が高ければ、良好な速泡性があると評価でき、60秒間攪拌時の泡高が高ければ、良好な起泡性がある。
式(1)を用いて速泡性(%)を算出した。速泡性の数値が大きいほど速泡性に優れることを示す。

速泡性(%)=(3秒後の泡高/60秒後の泡高)×100 (1)

また、10分後の泡高を測定し、泡もちを評価した。泡もちの数値が大きいほど、泡が弱ることなく維持できる能力に優れることを示す。
<起泡性の判定基準>
3秒後の泡高を以下の3段階で評価した。
4cm以上:○
2〜4cm未満:△
2cm未満:×
10秒後の泡高を以下の3段階で評価した。
4cm以上:○
2〜4cm未満:△
2cm未満:×
60秒後の泡高を以下の3段階で評価した。
5cm以上:○
3〜5cm未満:△
3cm未満:×
<速泡性の判定基準>
速泡性(%)を以下の3段階で評価した。
60%以上:○
50〜60%未満:△
50%未満:×
<泡もちの判定基準>
泡もち(cm)を以下の3段階で評価した。
2.5cm以上:○
1.5〜2.5cm未満:△
1.5cm未満:×
[泡量・泡密度]
上記、表に記載の濃度の界面活性剤組成物20mlを容器(内径約6cm×高さ約70mm)に取り、ミルサー(岩谷産業(株)製Iwatani IFM−D)で5秒撹拌後、ろ紙を敷いた漏斗の上で1分間水気を切った後、重量を測定した。再度、ろ紙上で水気を切り、10分後に再度重量を測定した。1分後及び10分後の重量を泡量とし、式(2)を用いて、泡密度(g/ml)を算出した。泡量及び泡密度の数値が大きいほど、もっちりとした良好な泡質であることを示す。

泡密度(g/ml)=泡量(g)/溶液量(ml) (2)
<泡量の判定基準>
1分後の泡量(g)を以下の3段階で評価した。
11g以上:○
8〜11g未満:△
8g未満:×
10分後の泡量(g)を以下の3段階で評価した。
4.5g以上:○
3.5〜4.5g未満:△
3.5g未満:×
<泡密度の判定基準>
1分後の泡密度(g/ml)を以下の3段階で評価した。
0.5g/ml以上:○
0.3〜0.5g未満:△
0.3g未満:×
10分後の密度(g/ml)を以下の3段階で評価した。
0.2g/ml以上:○
0.1〜0.2g/ml未満:△
0.1g/ml未満:×
上記の泡に関する判定基準について、すべてが○になる界面活性剤組成物は良好な泡立ちと泡質であるといえる。一つでも△や×があると良好であるといえない。
[官能評価]
本発明の界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物を実使用したときの使用感について官能評価(パネラー:10名)を行い、下記のそれぞれの判定基準に従って判定した。
<洗髪時の泡立ちの判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄したときの泡立ちを評価した。泡立ちが極めて良好であると感じた場合を3点、泡立ちが良好であると感じた場合を2点、泡立ちがやや良好であると感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
<洗髪時の泡質の判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄したときの泡質を評価した。泡質が極めて良好であると感じた場合を3点、泡質が良好であると感じた場合を2点、泡質がやや良好であると感じた場合を1点、泡質が極めて悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
<洗髪時の泡切れの判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄したときの泡切れを評価した。泡切れが極めて良好であると感じた場合を3点、泡切れが良好であると感じた場合を2点、泡切れがやや良好であると感じた場合を1点、泡切れが極めて悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
<すすぎ時の指通り性の判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄したときのすすぎ時の指通り性を評価した。指通り性が極めて良好であると感じた場合を3点、指通り性が良好であると感じた場合を2点、指通り性がやや良好であると感じた場合を1点、指通り性が悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
<乾燥後の毛髪のしっとり感の判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄し、乾燥した後の毛髪のしっとり感を評価した。乾燥後の毛髪のしっとり感が極めて良好であると感じた場合を3点、乾燥後の毛髪のしっとり感が良好であると感じた場合を2点、乾燥後の毛髪のしっとり感がやや良好であると感じた場合を1点、乾燥後の毛髪のしっとり感が悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
<乾燥後の毛髪のハリコシ感の判定基準>
パネラーが、毛髪及び頭皮を洗浄し、乾燥した後の毛髪のハリコシ感を評価した。乾燥後の毛髪のハリコシ感が極めて良好であると感じた場合を3点、乾燥後の毛髪のハリコシ感が良好であると感じた場合を2点、乾燥後の毛髪のハリコシ感がやや良好であると感じた場合を1点、乾燥後の毛髪のハリコシ感が悪いと感じた場合を0点とし、パネラー10名の合計点から、次の4段階に評価した。
◎:26点以上
○:18〜25点
△:11〜17点
×:10点以下
上記の官能評価に関する判定基準について、すべてが○もしくは◎になる洗浄剤組成物は良好な泡立ち及び泡質に加え、泡切れや乾燥後の毛髪の感触などが良好な洗浄組成物である。一つでも△や×があると良好であるといえない。
[製造例1]
室温にてタウリン55.0g(0.44mol)、48.6質量%水酸化カリウム水溶液50.7g(0.44mol)、イオン交換水564.6gタウリンカリウム水溶液とした後、これにN−ラウリルアスパラギン酸129.7g(0.43mol)を撹拌しながら加えて、70℃まで昇温して溶解し、N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム(化合物1)の25質量%水溶液を調製した。
[製造例2]
タウリン51.8g(0.41mol)、48.6質量%水酸化カリウム水溶液47.8g(0.41mol)、イオン交換水566.6gを混合したタウリンカリウム水溶液、N−ミリスチルアスパラギン酸133.7g(0.41mol)を使用した以外は製造例1と同様にN−ミリスチルアスパラギン酸タウリンカリウム(化合物2)の25質量%水溶液を調製した。
[製造例3]
タウリン44.4g(0.35mol)、90%トリエタノールアミン溶液58.7g(0.35mol)、イオン交換水592.2gを混合した水溶液、N−ラウリルアスパラギン酸104.7g(0.35mol)を使用した以外は製造例1と同様にN−ラウリルアスパラギン酸タウリントリエタノールアンモニウム(化合物3)の25質量%水溶液を調製した。
[製造例4]
N−メチルタウリンナトリウム水溶液41.2g(0.16mol)とイオン交換水209.9gを混合したN−メチルタウリンナトリウム水溶液、N−ラウリルアスパラギン酸48.9g(0.16mol)、を使用した以外は製造例1と同様にN−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム(化合物4)の25質量%水溶液を調製した。
[製造例5]
N−メチルタウリンナトリウム水溶液38.9g(0.15mol)とイオン交換水209.9gを混合したN−メチルタウリンナトリウム水溶液、N−ミリスチルアスパラギン酸50.4g(0.15mol)、を使用した以外は製造例1と同様にN−ミリスチルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム(化合物5)の25質量%水溶液を調製した。
<界面活性剤組成物の評価>
[実施例1]
製造例1で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物1を表1に記載の組成成分表及び組成比率(質量%)に従って、本発明の界面活性剤組成物を調製し、評価した。
[実施例2]
製造例2で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物2を用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[実施例3]
製造例3で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物3を用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[実施例4]
製造例4で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物4を用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[実施例5]
製造例5で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物5を用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[比較例1]
アスパラギン酸のタウリン誘導体のかわりにラウレス硫酸ナトリウムを用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[比較例2]
アスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分のかわりにコカミドプロピルベタインを用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[比較例3]
アスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分のかわりにラウロイルアスパラギン酸Naを用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[比較例4]
アスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分のかわりにラウロイルメチルアラニンNaを用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[比較例5]
アスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分のかわりにココイルメチルタウリンNaを用いた以外は、実施例1と同様に調製し、評価した。
[実施例6]
<洗浄剤組成物の調製>
製造例2で得られたアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分として化合物2の25質量%水溶液に1.5質量%ラウラミドプロピルベタイン及び水を加え、撹拌を続け、混合した後、本発明の洗浄組成物としてボディーソープを得た。泡立ち及び泡質は良好なものであった。
<洗浄剤組成物の評価>
[実施例7]
表2に記載の組成成分表及び組成比率(質量%)に従って、本発明の洗浄剤組成物を調製し、その得られた洗浄組成物をシャンプー用組成物として評価した。調製方法は、次の通りである。ポリクオタニウム−10、イオン交換水を混合したものを70℃まで加温した後、25質量%N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム水溶液、次いでラウラミドプロピルベタインを加え、撹拌を続けながら30℃まで冷却し、本発明の洗浄組成物を得た。得られた洗浄組成物の各種官能評価の結果を表2に記載した。
[実施例8]
25質量%N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム水溶液の代わりに25質量%N−ミリスチルアスパラギン酸タウリンカリウム水溶液を用いた以外は実施例5と同様に調製し、得られた洗浄組成物の各種官能評価の結果を表2に記載した。
[実施例9]
25質量%N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム水溶液の代わりに25質量%N−ラウリルアスパラギン酸メチルタウリンナトリウム水溶液を用いた以外は実施例7と同様に調製し、得られた洗浄組成物の各種官能評価の結果を表2に記載した。
[比較例6]
25質量%N−ラウリルアスパラギン酸タウリンカリウム水溶液の代わりにラウレス硫酸ナトリウムを用いた以外は実施例5と同様に調製し、得られた洗浄組成物の各種官能評価の結果を表2に記載した。
Figure 2019056127
Figure 2019056127
表1より、(A)成分が、起泡性や速泡性が良好であることがわかる。さらに表2より、(A)成分を使用した洗浄剤組成物は泡質だけでなく泡切れや洗い上がり後の毛髪に対しても良好であり、毛髪洗浄剤に適していることがわかる。
本発明の界面活性剤組成物は、泡立ち及び泡質が良好なアミノ酸系の両性界面活性剤組成物であり、また、当該界面活性剤組成物を含有する洗浄剤組成物は、泡切れがよく、さらに、すすぎ時の良好な指通り性、また洗髪乾燥後の毛髪にしっとり感と共にハリコシ感を付与することができる洗浄剤組成物を提供することができる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表されるアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分を必須成分として含有することを特徴とする界面活性剤組成物。
    (A)成分:一般式(1)
    Figure 2019056127

    [式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。Rは水素原子又はメチル基を表す。また、Mは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを表す。]
  2. 下記一般式(1)で表されるアスパラギン酸のタウリン誘導体(A)成分3〜30質量%、
    ベタイン型両性界面活性剤(B)成分として、
    下記一般式(2)で表されるアルキルベタイン型両性界面活性剤(b1)成分及び/又は一般式(3)で表されるアミドアルキルベタイン型両性界面活性剤(b2)成分を(b1)成分と(b2)成分の合計として3〜30質量%、並びに
    水(C)成分40〜94質量%を含有する洗浄剤組成物。
    (A)成分:一般式(1)
    Figure 2019056127

    [式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。Rは水素原子又はメチル基を表す。またMは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンを表す。]
    (B)成分:
    (b1)成分:一般式(2)
    Figure 2019056127

    [式中、Rは炭素数8〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    (b2)成分:一般式(3)
    Figure 2019056127

    [式中、Rは炭素数7〜21の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。nは、1〜4の整数を表す。]
  3. さらに、カチオン化ポリマー(D)成分を含有する、請求項2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 前記洗浄剤組成物が、毛髪用洗浄剤組成物である、請求項2又は請求項3に記載の洗浄剤組成物。
  5. (A)成分3〜30質量%、(B)成分3〜30質量%、(C)成分37〜94質量%及びカチオン化ポリマー(D)成分0.03〜3質量%を含有する、請求項2〜4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
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