JP2019056014A - メラノーマの治療方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メラノーマの治療方法を提供すること。【解決手段】本明細書で提供されるのは、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物の投与を含む、メラノーマの治療のための方法である。一局面において、ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法が提供され、この方法は、上記個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む。別の局面において、上記個体が、ステージM1cの転移性メラノーマを有することに基づいて、治療について選択される。別の局面において、上記個体が、約1.1×ULN超から約2.0×ULNである血清LDHレベルを有することに基づいて、治療について選択される。【選択図】なし
Description
関連出願
この出願は、2013年2月11日に出願された米国仮特許出願第61/763,391号および2013年3月8日に出願された米国特許出願第13/791,841号(これらの内容は、その全体が参考として本明細書に援用される)からの優先権を主張する。
この出願は、2013年2月11日に出願された米国仮特許出願第61/763,391号および2013年3月8日に出願された米国特許出願第13/791,841号(これらの内容は、その全体が参考として本明細書に援用される)からの優先権を主張する。
本発明は、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することによるメラノーマの治療方法、組成物、およびキットに関する。
メラノーマは、色素産生細胞(メラニン形成細胞)の制御されない成長を特徴とする癌である。悪性メラノーマは、メラニン形成細胞の腫瘍性形質転換から生じ、主に、表皮および目の基底層に見られる。Spagnolo Fら、Archives of Dermatology Research,2012,304:177−184;Hurst EAら、Archives of Dermatology Research,2003,139:1067−1073。悪性メラノーマは、最も攻撃的な形態の皮膚癌である。2012年に76,250人がメラノーマと診断され、9,180人がそれにより死亡していると推定される。Spagnolo Fら、Archives of Dermatology Research,2012,304:177−184;Surveillance Epidemiology and End Results Cancer Statistics Review 2005−2009(2012年10月6日に、http://seer.cancer.gov/csr/1975_2009_pops09/results_single/sect_01_table.01.pdfで入手した)。
初期メラノーマ病変部の外科的切除は、90%の治癒率をもたらすが、進行したメラノーマは、化学療法に抵抗性があり、すぐに転移する傾向にある(Spagnolo Fら、Archives of Dermatology Research,2012,304:177−184);これらの理由から、進行したメラノーマの予後は不良であり、5年生存率はそれぞれ、ステージIIIAを有する患者について78%、ステージIIIBを有する患者について59%、ステージIIICを有する患者について40%である。Balch CMら、Journal of Clinical Oncology,2009,27(36):6199−6206。遠隔転移を有する患者については、予後はかなり悪化し、1年生存率が、ステージM1aについて62%、ステージM1bについて53%、ステージM1cについてはわずか33%である。Balch CMら、Journal of Clinical Oncology,2009,27(36):6199−6206。
転移性メラノーマのための治療の選択肢は、限られている。2011年よりも前には、転移性メラノーマのための2つの治療法:ダカルバジンおよび高用量インターロイキン2(「HD IL−2」)(これらはいずれも全生存期間中央値を増大させない)しか、FDAによって承認されていなかった。Hill Gら、Cancer,1984,53:1299−1305;Atkins Mら、Journal of Clinical Oncology,1999,17(7):2105−2116;Phan Gら、Journal of Clinical Oncology,2001,19(15):3477−3482。その上、ダカルバジンは、10%から15%という低い奏功率によって制限されるのに対し、HD IL−2は、6%から10%というさらに低い奏功率を有する。Finn Lら、BMC Medicine,2012,10:23。2011年中に、FDAは、進行したメラノーマのための2つのさらなる治療法、すなわちベムラフェニブ(Zelboraf(商標))およびイピリムマブを承認した。Finn Lら、BMC Medicine,2012,10:23。ベムラフェニブは、高い奏功率と低い毒性を伴う優れた臨床活性を示していたのに対し、その適用可能性は、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ経路(「MAPK」)の恒常的活性化をもたらす(これは、細胞増殖の増大ならびに発癌活性の増大を引き起こす)BRAF遺伝子における活性化変異を抱えるメラノーマ患者の40%〜60%に制限される。Finn Lら、BMC Medicine,2012,10:23。さらに、BRAF阻害剤での治療に最初は応答した大抵の患者は、再発し、これは、薬物耐性の出現を示し、メラノーマを根絶するためにただ1つの経路のみを標的にすることの限界を示している。Villanueva Jら、Cancer Cell,2010,18(6):683−695;Spagnolo Fら、Archives of Dermatology Research,2012,304:177−184。イピリムマブ(Ipilmumab)は、一部の患者における長期的応答を引き起こすことができるが、その有用性は、10%から15%というその低い奏功率によって、また、イピリムマブが生存期間中央値をわずか2ヶ月しか改善させないという事実によって制限される。Finn Lら、BMC Medicine,2012,10:23。したがって、メラノーマの治療のための追加の療法の重大な必要性がある。
特許出願および刊行物を含めた、本明細書に引用するすべての参考文献の全体を、参照によって組み込む。
Spagnolo Fら、Archives of Dermatology Research,(2012)304:177〜184
Hurst EAら、Archives of Dermatology Research,(2003)139:1067〜1073
本明細書で提供するのは、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、皮膚メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。
本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて、以前に治療されていない。いくつかの実施態様では、個体は、転移性悪性メラノーマについて、事前の細胞毒性化学療法を受けていない。いくつかの実施態様では、個体は、事前のアジュバント細胞毒性化学療法を受けていない。いくつかの実施態様では、個体は、ヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体は、血清乳酸脱水素酵素(「LDH」)濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×正常値上限(「ULN」)未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおけるV600E変異を含む。
本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、メラノーマを治療するための単独療法として、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物が使用される。本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、該方法は、第2の療法をさらに含む。いくつかの実施態様では、第2の療法は、化学療法、免疫療法、手術、放射線療法、標的療法、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1つの他の療法剤の投与を含む。いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、BRAF阻害剤である。いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、イピリムマブである。いくつかの実施態様では、該方法は、第一選択療法として使用される。いくつかの実施態様では、該方法は、第二選択療法として使用される。
本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の用量は、約50mg/m2から約400mg/m2である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の用量は、約100mg/m2から約200mg/m2である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の用量は、約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1回の28日治療周期を含む。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子は、約200nm以下(no greater than)の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)との重量比は、約9:1以下である。いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)との重量比は、約9:1である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサン(例えばパクリタキセル)は、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミン(例えばヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、該個体がステージM1cの転移性メラノーマを有することに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体は、該個体が約1.1×ULN超から約2.0×ULNである血清LDH濃度を有することに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体は、該個体が野生型BRAFを含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体は、該個体がBRAFにおける変異(BRAFにおけるV600E変異など)を含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される。
いくつかの実施態様では、該方法は、第2の療法、例えば、少なくとも1つの他の療法剤の投与を含む第2の療法をさらに含む。いくつかの実施態様では、該他の療法剤は、BRAF阻害剤である。いくつかの実施態様では、該他の療法剤は、イピリムマブである。
いくつかの実施態様では、該方法は、第一選択療法として使用される。いくつかの実施態様では、該方法は、第二選択療法として使用される。
いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約200mg/m2(例えば約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、毎週投与される、例えば、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される。
いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のパクリタキセルとの重量比は、約9:1以下である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。
いくつかの実施態様では、(i)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物と、(ii)メラノーマを治療するためにナノ粒子組成物を投与するための説明書とを含むキットが提供される。
本明細書に記載する種々の実施態様の特性の1つ、いくつか、またはすべてを組み合わせて、本発明の他の実施態様を形成することができることを理解するべきである。本発明のこれらの態様および他の態様は、当業者には明らかとなるであろう。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、前記個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法。
(項目2)
前記個体が、ステージM1cの転移性メラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記個体が、約1.1×ULN超から約2.0×ULNである血清LDHレベルを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記個体が、野生型BRAFを含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記個体が、BRAFにおける変異を含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目6)
BRAFにおける前記変異が、BRAFにおけるV600E変異である、項目5に記載の方法。
(項目7)
第2の療法をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
少なくとも1種の他の療法剤の投与を含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記他の療法剤が、BRAF阻害剤である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記他の療法剤が、イピリムマブである、項目8に記載の方法。
(項目11)
第一選択療法として使用される、項目1に記載の方法。
(項目12)
第二選択療法として使用される、項目1に記載の方法。
(項目13)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、静脈内に投与される、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記ナノ粒子組成物中の前記パクリタキセルの用量が、約80mg/m2から約200mg/m2である、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記ナノ粒子組成物中の前記パクリタキセルの用量が、約150mg/m2である、項目1に記載の方法。
(項目16)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、毎週投与される、項目1に記載の方法。
(項目17)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記アルブミンが、ヒト血清アルブミンである、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記組成物中の前記ナノ粒子が、約200nm以下の平均直径を有する、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記ナノ粒子組成物中のアルブミンとパクリタキセルの重量比が、約9:1またはそれ未満である、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記ナノ粒子中の前記パクリタキセルが、前記アルブミンでコーティングされる、項目1に記載の方法。
(項目22)
(i)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物と、(ii)メラノーマを治療するために前記ナノ粒子組成物を投与するための説明書とを含むキット。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、前記個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法。
(項目2)
前記個体が、ステージM1cの転移性メラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記個体が、約1.1×ULN超から約2.0×ULNである血清LDHレベルを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記個体が、野生型BRAFを含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記個体が、BRAFにおける変異を含むメラノーマを有することに基づいて、治療について選択される、項目1に記載の方法。
(項目6)
BRAFにおける前記変異が、BRAFにおけるV600E変異である、項目5に記載の方法。
(項目7)
第2の療法をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
少なくとも1種の他の療法剤の投与を含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記他の療法剤が、BRAF阻害剤である、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記他の療法剤が、イピリムマブである、項目8に記載の方法。
(項目11)
第一選択療法として使用される、項目1に記載の方法。
(項目12)
第二選択療法として使用される、項目1に記載の方法。
(項目13)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、静脈内に投与される、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記ナノ粒子組成物中の前記パクリタキセルの用量が、約80mg/m2から約200mg/m2である、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記ナノ粒子組成物中の前記パクリタキセルの用量が、約150mg/m2である、項目1に記載の方法。
(項目16)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、毎週投与される、項目1に記載の方法。
(項目17)
パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む前記組成物が、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記アルブミンが、ヒト血清アルブミンである、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記組成物中の前記ナノ粒子が、約200nm以下の平均直径を有する、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記ナノ粒子組成物中のアルブミンとパクリタキセルの重量比が、約9:1またはそれ未満である、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記ナノ粒子中の前記パクリタキセルが、前記アルブミンでコーティングされる、項目1に記載の方法。
(項目22)
(i)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物と、(ii)メラノーマを治療するために前記ナノ粒子組成物を投与するための説明書とを含むキット。
本明細書で提供されるのは、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物を使用する、個体におけるメラノーマ(例えば、ステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)の治療のための方法である。
転移性悪性メラノーマを有する化学療法未経験の患者において、ダカルバジンに対するパクリタキセル(Nab−パクリタキセルまたはAbraxane(登録商標))の、アルブミン安定化ナノ粒子製剤を使用する第III相試験を実施した。ダカルバジンは、転移性メラノーマのための、1975年以来の唯一のFDA承認の化学療法である。この研究は、Abraxane(登録商標)が、無増悪生存期間(「PFS」)を、ダカルバジンと比較してほぼ2倍にしたことを示した(PFS:ダカルバジンについて2.5ヶ月に対して、Abraxane(登録商標)について4.8ヶ月、P=0.044)。Abraxane(登録商標)は、37年のダカルバジンに対する統計的に有意な向上を実証するための、第1の単剤化学療法である。したがって、本発明は、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物の投与による、個体におけるメラノーマの治療のための、方法、組成物、およびキットを提供する。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体にタキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清乳酸脱水素酵素(「LDH」)濃度が上昇している(例えば、当技術分野で公知である正常なLDH濃度またはメラノーマもしくは癌を有しない個体における正常なLDH濃度などの正常なレベルと比較するとLDH濃度が上昇している)。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×正常値上限(「ULN」)未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。
本明細書で提供されるのはまた、本明細書に記載する方法のために有用な、組成物(医薬組成物など)、製品、医薬品、キット、および単位投薬量である。本明細書で提供されるのはまた、メラノーマの治療のための、ある種の組み合わせ療法方法、キット、および組成物である。
定義
用語「個体」は、ヒトを含めた哺乳類を指す。個体には、限定はされないが、ヒト、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、げっ歯類、または霊長類が含まれる。いくつかの実施態様では、個体は、ヒトである。用語「個体」には、実施例中に記載したヒト患者も含まれる。
用語「個体」は、ヒトを含めた哺乳類を指す。個体には、限定はされないが、ヒト、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、げっ歯類、または霊長類が含まれる。いくつかの実施態様では、個体は、ヒトである。用語「個体」には、実施例中に記載したヒト患者も含まれる。
本明細書で使用する場合、「治療」は、有益なまたは所望の臨床結果を得るための手法である。有益なまたは所望の臨床結果には、限定はされないが、以下のうちのいずれか1以上:1以上の症状の軽減、疾患の範囲の縮小、疾患の状態の安定化(すなわち悪化しないこと)、疾患の広がり(例えば転移)を予防するまたは遅らせること、疾患の発生または再発を予防するまたは遅らせること、疾患進行を遅らせるまたは遅くすること、疾患状態の改善、および寛解(部分または完全かにかかわらず)が含まれ得る。「治療」には、癌(例えばメラノーマ)などの増殖性疾患という病的結果の減少も包含される。本明細書で提供される方法は、治療のこれらの態様のいずれか1以上を意図している。
本明細書で使用される用語「有効量」は、単独でまたは第2の療法と組み合わせて使用された場合に、特定の障害、状態、または疾患を治療する、例えば1以上のその症状を改善する、緩和する、軽減する、および/または遅らせるのに十分である、化合物または組成物の量を指す。癌または他の所望されない細胞増殖に関しては、有効量は、腫瘍を縮小させるおよび/または腫瘍の成長速度を低下させる(例えば腫瘍成長を抑制する)のに、または他の所望されない細胞増殖を予防するまたは遅らせるのに十分な量を含む。有効量は、1回以上の投与で投与することができる。メラノーマの場合、有効量の薬物または組成物は、(i)メラノーマ細胞の数を減少させる;(ii)メラノーマ腫瘍の大きさを小さくする;(iii)末梢器官へのメラノーマ細胞浸潤を、阻害、遅延、ある程度遅くする、および例えば停止させる;(iv)メラノーマ腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度遅くするおよび例えば停止させる);(v)メラノーマ腫瘍成長を阻害する;(vi)メラノーマ腫瘍の発生またはおよび/または再発を予防するまたは遅らせる;および/または(vii)メラノーマに伴う1以上の症状を、ある程度軽減することができる。
本明細書で使用する場合、「組み合わせ療法」は、第1の薬剤が、別の薬剤と併用して投与されることを意味する。「と併用して」は、1つの治療モダリティに別の治療モダリティを加えた投与、例えば、本明細書に記載するナノ粒子組成物の投与に、同じ個体への他の薬剤の投与を加えた投与を指す。したがって、「と併用して」は、1つの治療モダリティの、個体への他の治療モダリティの送達の前、間、または後の投与を指す。
本明細書で使用する場合、「医薬として許容され得る」または「薬理学的に適合性のある」は、生物学的にまたは他の点で望ましくないのではない材料を意味し、例えば、該材料は、あらゆる有意な望ましくない生物学的影響を引き起こさずに、または材料が含有される組成物の他の成分のいずれかと有害な方式で相互作用せずに、個体または患者に投与される医薬組成物に組み込むことができる。医薬として許容され得る担体または賦形剤は、例えば、毒性試験および製造試験の必要とされる基準を満たしている、および/またはアメリカ食品医薬品局(U.S.Food and Drug administration)によって作成された不活性成分ガイド(Inactive Ingredient Guide)に含まれる。
本明細書でおよび添付の特許請求の範囲内で使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」には、文脈によってそうではないと明確に示されない限り、複数にも言及する。
「約」の値またはパラメータの言及には、本明細書では、その値またはパラメータそれ自体を対象にする実施態様が含まれる(およびこれを記載する)。例えば、「約X」に関する説明には、「X」の説明が含まれる。
本明細書に記載する本発明の態様および変形形態には、態様および変形形態「からなること」および/または「から本質的になること」が含まれることが理解されよう。
メラノーマを治療する方法
本発明は、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物を使用する、個体(例えばヒト)におけるメラノーマの治療のための方法を提供する。
本発明は、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む組成物を使用する、個体(例えばヒト)におけるメラノーマの治療のための方法を提供する。
いくつかの実施態様では、メラノーマは、皮膚メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマ(例えばステージIV皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマ(例えば転移性メラノーマ)について、事前の療法(例えば事前の細胞毒性化学療法)を受けていない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む(例えば、メラノーマ細胞は、野生型BRAFを有する)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清乳酸脱水素酵素(「LDH」)濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×正常値上限(「ULN」)未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、本開示の実施例1および2に記載した患者の特性のうちの1以上を有する。例えば、個体は、以下の特性のうちの少なくとも1つ(例えば、少なくとも2、3、4、5、6、または7つのいずれか)を有することができる:(1)転移(ステージIV)のエビデンスのある、組織学的にまたは細胞学的に確認された皮膚悪性メラノーマ;(2)転移性悪性メラノーマのための事前の細胞毒性化学療法なし;(3)事前のアジュバント細胞毒性化学療法なし;(4)年齢≧18歳の男性または妊娠していないかつ授乳していない女性;(5)過去3年以内の他の現在進行中の悪性病変なし;(6)X線撮影によって記録された測定可能な疾患(例えば、X線撮影によって記録された少なくとも1つの測定可能な病変部の存在);および(7)ECOGパフォーマンスステータス0〜1。いくつかの実施態様では、個体は、軟髄膜波及を含めた脳転移の病歴または現在のエビデンスを有しない。いくつかの実施態様では、個体は、グレード≧2のNCI CTCAEスケールの既存の末梢神経障害を有しない。
いくつかの実施態様では、メラノーマは、皮膚メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、皮膚のメラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、表在拡大型メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、結節性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、末端黒子型メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、悪性黒子由来メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、粘膜メラノーマ(例えば、鼻、口、咽頭、または生殖器部における粘膜メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、眼メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ブドウ膜メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、脈絡膜メラノーマである。例えば、いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における皮膚メラノーマ(例えば転移性またはステージIV皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む(例えば、メラノーマ細胞は、野生型BRAFを有する)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
本明細書に記載するメラノーマは、以下のいずれかであり得る:皮膚メラノーマ、真皮外メラノーマ、表在拡大型メラノーマ、悪性メラノーマ、結節性悪性メラノーマ、結節性メラノーマ、ポリープ状メラノーマ、末端黒子型メラノーマ、黒子型悪性メラノーマ、無色素性メラノーマ、悪性黒子由来メラノーマ、粘膜黒子型(lentignous)メラノーマ、粘膜メラノーマ、軟部組織メラノーマ、眼メラノーマ、線維形成性メラノーマ、または転移性悪性メラノーマ。
いくつかの実施態様では、治療されるメラノーマは、ステージ0、ステージI、ステージII、ステージIII、またはステージIVである。いくつかの実施態様では、治療されるメラノーマは、ステージ0、ステージIA、ステージIB、ステージIIA、ステージIIB、ステージIIC、ステージIIIA、ステージIIIB、ステージIIIC、またはステージIVである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。メラノーマのステージ分類は、当業者に公知の方法に基づくことができる。メラノーマのステージ分類は、2009 AJCC
Melanoma Staging and Classificationに含まれる基準に従うことができる。Balch CMら、J Clin Oncol.2009,27(36):6199−206(その中に開示されている内容全体を、参照によって組み込む)を参照のこと。例えば、メラノーマのステージ分類は、表1および2に記載する基準に従うことができる。
Melanoma Staging and Classificationに含まれる基準に従うことができる。Balch CMら、J Clin Oncol.2009,27(36):6199−206(その中に開示されている内容全体を、参照によって組み込む)を参照のこと。例えば、メラノーマのステージ分類は、表1および2に記載する基準に従うことができる。
いくつかの実施態様では、メラノーマは、初期メラノーマ(例えば初期皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、後期メラノーマ(例えば後期皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、進行したメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマ(例えば、ステージIV皮膚メラノーマ)である。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。測定可能な疾患は、当業者に公知の方法を使用して決定することができる。いくつかの実施態様では、測定可能な疾患とは、X線撮影によって記録される少なくとも1つの測定可能な病変部の存在をいう。いくつかの実施態様では、メラノーマは、脳における1以上の転移部を伴うメラノーマである。
いくつかの実施態様では、メラノーマは、非転移性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、原発性メラノーマ腫瘍である。いくつかの実施態様では、原発性メラノーマ腫瘍は、転移している。いくつかの実施態様では、メラノーマは、局所的に進行したメラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、再発性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、寛解後に再発している。いくつかの実施態様では、メラノーマは、進行性メラノーマである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、寛解状態のメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。遠隔転移は、当技術分野で公知の方法に基づくことができ、遠隔皮膚、皮下、もしくは結節転移(nodal metastases)、または肺転移などの遠隔臓器における転移を指すことができる。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、局所領域皮膚転移を有する。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔皮膚、皮下、または結節転移を有する。いくつかの実施態様では、個体は、内臓転移を有する。いくつかの実施態様では、個体は、内臓転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、肺、肝臓、骨、または脳におけるメラノーマの転移を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳におけるメラノーマの転移を有しない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、局所的に切除可能、局所的に切除不能、または切除不能である。いくつかの実施態様では、個体は、以前に例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブ(Nexavar)などのBRAF阻害剤で治療されている。
例えば、個体(例えばヒト)におけるステージIVメラノーマ(例えばステージIV皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)(転移ステージM1a、M1b、またはM1cのメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cのいずれかである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有する転移性皮膚メラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体は、厚さが約0.5ミリメートル(「mm」)、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、5.5mm、6mm、6.5mm、7mm、7.5mm、または8mmのいずれかよりも小さいメラノーマ腫瘍を有する。いくつかの実施態様では、個体は、厚さが少なくとも約0.5mm、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、5.5mm、6mm、6.5mm、7mm、7.5mm、または8mmのいずれかのメラノーマ腫瘍を有する。いくつかの実施態様では、個体は、厚さが約0.5mm、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、5.5mm、6mm、6.5mm、7mm、7.5mm、または8mmのいずれかのメラノーマ腫瘍を有する。いくつかの実施態様では、個体は、厚さが約0〜1mm、1〜2mm、2〜3mm、3〜4mm、4〜5mm、5〜6mm、1〜4mm、1〜6mm、2〜4mm、2〜6mm、または4〜6mmのいずれかのメラノーマ腫瘍を有する。
メラノーマ(例えば、転移性皮膚メラノーマなどの転移性メラノーマ)を有するいかなる個体も、本明細書に記載する方法を使用して治療することができる。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験であるまたは化学療法で治療されていない。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて、以前に治療されていない。いくつかの実施態様では、個体は、転移性メラノーマについて、以前に治療されていない。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマ(例えば転移性悪性メラノーマ)について、事前の治療法または事前の化学療法(事前の細胞毒性化学療法など)を受けていない。いくつかの実施態様では、個体は、事前のアジュバント療法(例えばアジュバント細胞毒性化学療法)を受けていない。いくつかの実施態様では、個体は、キナーゼ阻害剤で、以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、サイトカインで、以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、アジュバント療法(例えば、インターフェロン、GM−CSF、またはワクチン)で、以前に治療されている。例えば、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、メラノーマについて、事前の治療法または事前の化学療法(事前の細胞毒性化学療法など)を受けていない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
正常なまたは上昇した乳酸脱水素酵素(「LDH」)濃度(正常なまたは上昇した血清LDH濃度など)を有するいかなる個体も、本明細書に記載する方法で治療することができる。いくつかの実施態様では、個体は、正常な血清LDH濃度などの正常なLDH濃度(例えば、正常な血清LDHベースライン濃度、またはメラノーマの診断時の正常な血清LDH)を有する。いくつかの実施態様では、個体は、上昇した血清LDH濃度などの上昇した血清LDH濃度(例えば、上昇した血清LDHベースライン濃度、またはメラノーマの診断時の上昇した血清LDH)を有する。いくつかの実施態様では、個体は、実質的に上昇した血清LDH濃度を有する。いくつかの実施態様では、個体は、正常な血清LDH値、またはメラノーマを有しない個体の血清LDH値と比較して少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、120%、140%、150%、175%、または200%のいずれかだけ上昇した血清LDH濃度を有する。血清LDH濃度は、当技術分野で公知の方法を使用して、当業者によって決定することができる。いくつかの実施態様では、血清LDH濃度は、イムノアッセイ、例えば、ELISAまたはサンドイッチELISAを介して決定することができる。いくつかの実施態様では、血清LDH濃度は、比色分析(ここでは、NAD+の還元(乳酸からピルビン酸への酸化)またはNADHの酸化(ピルビン酸から乳酸への還元)が、340nmでの吸光度の変化によって測定される)によって決定することができる。いくつかの実施態様では、LDH濃度は、色素によるLDH活性染色を使用して、電気泳動を介して決定することができる。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するLDH濃度は、ベースラインLDH濃度を指す。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するLDH濃度は、メラノーマの診断時のLDH濃度を指す。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するLDH濃度は、ステージIVまたは転移性メラノーマの診断時のLDH濃度を指す。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するLDH濃度は、メラノーマを有しない個体と比較される。いくつかの実施態様では、LDH濃度は、当技術分野で公知の正常なLDH濃度、またはメラノーマまたは癌を有しない個体におけるLDH濃度と比較して上昇している。いくつかの実施態様では、LDH濃度は、当技術分野で公知の正常なLDH濃度範囲、または健康な個体におけるLDH濃度と比較して上昇している。いくつかの実施態様では、LDH濃度は、総LDH濃度(LDHアイソザイムを合わせて)を指す。
いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約0.6×正常値上限(「ULN」)、0.7×ULN、0.8×ULN、0.9×ULN、1.0×ULN、1.1×ULN、1.2×ULN、1.3×ULN、1.4×ULN、1.5×ULN、1.6×ULN、1.7×ULN、1.8×ULN、1.9×ULN、2.0×ULN、2.1×ULN、または2.2×ULNのいずれかの血清LDH濃度を有する。いくつかの実施態様では、個体は、約0.6×ULN、0.7×ULN、0.8×ULN、0.9×ULN、1.0×ULN、1.1×ULN、1.2×ULN、1.3×ULN、1.4×ULN、1.5×ULN、1.6×ULN、1.7×ULN、1.8×ULN、1.9×ULN、2.0×ULN、2.1×ULN、2.2×ULN、2.3×ULN、2.4×ULN、2.5×ULN、2.6×ULN、2.7×ULN、2.8×ULN、または3.0×ULNのいずれかよりも低い血清LDH濃度を有する。いくつかの実施態様では、個体は、約0.6×ULN、0.7×ULN、0.8×ULN、0.9×ULN、1.0×ULN、1.1×ULN、1.2×ULN、1.3×ULN、1.4×ULN、1.5×ULN、1.6×ULN、1.7×ULN、1.8×ULN、1.9×ULN、2.0×ULN、2.1×ULN、または2.2×ULNのいずれかの血清LDH濃度を有する。いくつかの実施態様では、個体は、約0.4×ULN〜0.8×ULN、0.6×ULN〜2.5×ULN、0.8×ULN〜2.0×ULN、0.8×ULN〜1.5×ULN、0.8×ULN〜1.2×ULN、0.8×ULN〜1.1×ULN、0.9×ULN〜1.1×ULN、0.8×ULN〜1.2×ULN、1.0×ULN〜2.2×ULN、1.1×ULN〜2.0×ULN、>1.1×ULN〜2.0×ULN、>1.2×ULN〜2.0×ULN、1.2×ULN〜2.2×ULN、1.2×ULN〜2.0×ULN、1.5×ULN〜2.0×ULN、1.2×ULN〜5.0×ULN、1.2×ULN〜4.0×ULN、2.0×ULN〜4.0×ULN、1.2×ULN〜3.5×ULN、1.2×ULN〜3.0×ULN、1.2×ULN〜2.5×ULN、1.1×ULN〜1.8×ULN、1.1×ULN〜1.5×ULN、1.2×ULN〜1.5×ULN、1.2×ULN〜1.8×ULN、または1.3×ULN〜1.8×ULNのいずれかの血清LDH濃度を有する。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×正常値上限(「ULN」)未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。例えば、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
別の例としては、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、以下のうちの1つの血清LDHを有する:約0.8×ULN未満の血清LDH濃度、約0.8×から約1.1×ULNの血清LDH濃度、または約1.1×ULN超から約2.0×ULNの血清LDH。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
BRAFは、BRAF遺伝子によってコードされるタンパク質である。この遺伝子は、原癌遺伝子B−Rafおよびv−Rafマウス肉腫ウイルス癌遺伝子相同体(murine sarcoma viral oncogene homolog)B1とも呼ぶことができる。メラノーマにおいては、コドン600での変異(例えば、コドン600でのバリンからグルタミン酸への変異)を含めた、BRAFの変異が明らかにされている。V600E変異は、以前は、V599E変異として知られており、追加の配列データに基づいて新たに命名された。Davies Hら、Nature 2002,417:949−54を参照のこと。本明細書に記載する方法のいくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む(例えば、メラノーマ細胞は、野生型BRAFを有する)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおけるコドン600での変異(ValのGlu、Asp、Lys、またはArgへの変異など)を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異V600Eを含まない(例えば、メラノーマ細胞は、BRAF V600E変異について陰性である)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマ細胞は、ホモ接合体V600E BRAF遺伝子型を特徴とする。いくつかの実施態様では、メラノーマ細胞は、ホモ接合体V600E BRAF遺伝子型を特徴とする。いくつかの実施態様では、BRAFにおける変異は、アレル特異的なリアルタイムPCRを介して決定することができる。いくつかの実施態様では、BRAFにおける変異は、シフト化停止分析(shifted termination assay)(STA)を介して決定することができる。いくつかの実施態様では、BRAFにおける変異は、核酸シーケンシングを介して決定することができる。いくつかの実施態様では、BRAFにおける変異は、例えばRoche社、Neogenomics社、Lab 2社、または他の会社から入手できるものなどの、市販キットを使用して決定することができる。
いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大または上昇(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF恒常的活性型変異体を含む。いくつかの実施態様では、変異体BRAFは、キナーゼ活性の上昇などの活性の上昇を有する。いくつかの実施態様では、変異体BRAFは、機能獲得型変異体である。いくつかの実施態様では、BRAFにおける変異は、キナーゼドメイン内である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、以下のBRAF変異のうちの1つ以上を含む:R461I、I462S、G463E、G463V、G465A、G465E、G465V、G468A、G468E、N580S、E585K、D593V、F594L、G595R、L596V、T598I、V599D、V599E、V599K、V599R、K600E、またはA727V。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。BRAFにおける変異(1つまたは複数)は、当技術分野で公知の方法を使用して特定することができる。
例えば、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、V600E BRAF変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない、またはBRAF変異について陰性である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、メラノーマは、神経芽細胞腫RASウイルス(v−ras)癌遺伝子相同体(neuroblastoma RAS viral(v−ras)oncogene homolog)(「NRAS」)における変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、NRASにおける変異を含まない、またはNRAS変異について陰性である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型NRASを含む。本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、メラノーマは、ホスファターゼ・テンシン相同体(phosphatase and tensin homolog)(「PTEN」)における変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、PTENにおける変異を含まない、またはPTEN変異について陰性である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型PTENを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、(i)野生型BRAFまたはBRAFにおける変異;(ii)野生型NRASまたはNRASにおける変異;および/または(iii)野生型PTENまたはPTENにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、3重に陰性のメラノーマである、または野生型BRAF、野生型NRAS、および野生型PTENを含む。当技術分野で公知の方法を使用して、メラノーマ、またはメラノーマを有する個体が、遺伝子またはタンパク質についての野生型、または本明細書に記載する遺伝子またはタンパク質における変異(1つまたは複数)を含むかどうかを決定することができる。
いくつかの実施態様において本明細書に記載する個体は、ヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90歳のいずれかである。いくつかの実施態様では、個体は、約25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90歳のいずれか未満である。いくつかの実施態様では、個体は、約25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90歳のいずれかである。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体は、診察時に単一の病変部を有する。いくつかの実施態様では、個体は、診察時に複数の病変部を有する。本明細書に記載する方法で治療することができる個体は、以下のうちのいずれか1つであり得る:コーカサス民族または人種、アジア民族または人種、アフリカまたはアフリカ系アメリカ民族または人種、ヒスパニック民族または人種、ラテン民族または人種、あるいはハワイまたは太平洋諸島の民族または人種。
いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性メラノーマ)を有することに伴う1以上の症状を呈するヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、遺伝的にまたは他の理由で、メラノーマを発症しやすい(例えば、危険因子を有する)。これらの危険因子としては、限定はされないが、年齢、性別、人種、食事、以前の疾患の病歴、生活様式または習慣、遺伝的(例えば遺伝性の)考慮事項、および環境曝露(日光への曝露など)が挙げられる。いくつかの実施態様では、個体は、SPARC発現について(例えばIHC基準に基づいて)陽性である。いくつかの実施態様では、個体は、SPARC発現について陰性である。
本明細書で提供される方法を、アジュバント場面(setting)において実施することができる。アジュバント場面は、個体が、本明細書に記載する癌の病歴を有しており、かつ、(必ずというわけではないが)一般に、限定はされないが、手術(例えば手術切除)、放射線療法、および化学療法を含めた治療法に応答してきた;しかし、こうした個体が、癌の病歴から、この疾患の発症のリスクがあると考えられる、臨床場面を指すことができる。アジュバント場面における治療または投与は、後続型の治療を指す。リスクの程度(例えば、アジュバント場面における個体は、「高リスク」または「低リスク」と考えられる)は、いくつかの要因、最も通常は、最初に治療される疾患の範囲によって決まる。
いくつかの実施態様では、本方法は、ネオアジュバント場面において実施される。すなわち、本方法は、一次治療法/確定治療法の前に実施することができる。いくつかの実施態様では、本方法を使用して、以前に治療されている個体を治療することができる。本明細書で提供される治療の方法のいずれかを使用して、以前に治療されている個体を治療することができる。
本明細書に記載する方法を使用して、メラノーマについて以前に治療されている、メラノーマを有する個体を治療することができる。事前の治療には、ダカルバジンまたはDTIC(DIC、DTIC−Dome、またはイミダゾールカルボキサミドとしても公知である)などの化学療法剤が含まれ得る。いくつかの実施態様では、事前の治療は、オブリメルセン(すなわちGenasense、Genta社から入手できる)を含む。いくつかの実施態様では、事前の治療は、免疫療法(インターロイキン−2(IL−2)またはインターフェロン(IFN)など)を含む。いくつかの実施態様では、事前の治療は、ベムラフェニブ(すなわちZelboraf、Genentech USA社から入手できる)、GDC−0879(Tocris Bioscience社から入手できる)、PLX−4720(Symansis社から入手できる)、ダブラフェニブ(すなわちGSK2118436)、LGX 818、CEP−32496、UI−152、RAF 265、レゴラフェニブ(BAY 73−4506)、CCT239065、またはソラフェニブ(すなわちトシル酸ソラフェニブ、すなわちNexavar(登録商標)、Bayer Pharmaceuticals社から入手できる)などのBRAF阻害剤を含む。いくつかの実施態様では、事前の治療は、イピリムマブ(すなわちMDX−010、MDX−101、すなわちYervoy(Bristol−Myers Squibbから入手できる))を含む。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、この事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されており、かつ、この事前の治療に対して、もはや応答しないまたはある程度しか応答しない。いくつかの実施態様では、個体は、事前の治療に対して、最初は応答性であったが、この事前の治療に関して進行中である。いくつかの実施態様では、個体は、事前の治療には応答しない。
本明細書に記載する方法は、第一選択療法として使用することができる。本明細書に記載する方法は、メラノーマについての事前の治療が失敗したもしくは実質的に失敗した、またはメラノーマが第一選択療法に対して実質的に抵抗性であった後に、第二選択または第三選択療法として使用することもできる。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF阻害剤での第一選択療法に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、個体は、本明細書に記載する治療を受ける前に、メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性メラノーマ)を治療するための少なくとも1つの系統の療法(例えば化学療法または免疫療法)を受けている。いくつかの実施態様では、患者は、1系統の療法または2系統の療法(例えば、1系統の化学療法もしくは免疫療法、または2系統の化学療法もしくは免疫療法)を受けている。したがって、本明細書に記載する治療は、第二選択療法または第三選択療法として使用することができる。本明細書に記載する事前系統の療法は、事前系統の化学療法または免疫療法であり得る。第一選択の療法は、以下のうちのいずれかを含むことができる:ダカルバジンまたはDTIC(DIC、DTIC−Dome、またはイミダゾールカルボキサミドとしても公知である)、オブリメルセン(すなわちGenasense)、免疫療法(インターロイキン−2(IL−2)またはインターフェロン(IFN)など)、BRAF阻害剤(ベムラフェニブ(すなわちZelboraf)、GDC−0879、PLX−4720、(Symansis社から入手できる)、ダブラフェニブ(すなわちGSK2118436)、LGX 818、CEP−32496、UI−152、RAF 265、レゴラフェニブ(BAY 73−4506)、CCT239065、またはソラフェニブ(すなわちトシル酸ソラフェニブ、すなわちNexavar(登録商標))など)、あるいはイピリムマブ(すなわちMDX−010、MDX−101、すなわちYervoy)。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該方法は、第二選択または第三選択療法として使用される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該方法は、アジュバント場面において使用される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該方法は、ネオアジュバント場面において使用される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF
V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間(mean)粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。
V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間(mean)粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移ステージM1cを有するステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物ことを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該個体は、メラノーマについて、少なくとも1つのBRAF阻害剤(例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)で、以前に治療されている。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2など)であり、該個体は、メラノーマについて、少なくとも1つのBRAF阻害剤(例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)で、以前に治療されており、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、該個体は、メラノーマについて、少なくとも1つのBRAF阻害剤(例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)で、以前に治療されており、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まず、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含み、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含み、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体の血清LDHは、約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体の血清LDHは、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下であり(例えば約200nm未満であり)、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法であり、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下であり(例えば約200nm未満であり)、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約0.8×ULN約0.8×から約1.1×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含み、ここでは、個体の血清LDHは、以下のうちのいずれか1つである:約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULN。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNのうちのいずれか1つであり、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNのうちのいずれか1つであり、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約0.8×ULN約0.8×から約1.1×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まず、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供される、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト女性である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト男性である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下であり(例えば約200nm未満であり)、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、個体におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異などのBRAF変異を含み、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされ、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下であり(例えば約200nm未満であり)、該個体は、ヒト(女性または男性)である。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト男性である。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト女性である。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、約65歳未満、または少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、約65歳未満、または少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、約65歳未満、または少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、BRAF V600E変異含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、約65歳未満、または少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、メラノーマは、野生型BRAFを含み、該個体は、ヒト(女性または男性)であり、該個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満、約0.8×から約1.1×ULN、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNのうちのいずれか1つであり、該個体は、ヒト(女性または男性)(例えば、約65歳未満または少なくとも約65歳)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×ULN未満であり、該個体は、ヒト(女性または男性)(例えば、約65歳未満または少なくとも約65歳)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約0.8×から約1.1×ULNであり、該個体は、ヒト(女性または男性)(例えば、約65歳未満または少なくとも約65歳)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体の血清LDHは、約1.1×ULN超から約2.0×ULN、または約1.1×から約2.0×ULNであり、該個体は、ヒト(女性または男性)(例えば、約65歳未満または少なくとも約65歳)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、担体タンパク質でコーティングされる。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の平均または中間粒径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
本明細書に記載する方法は、メラノーマ治療の種々の態様に有用である。いくつかの実施態様では、タキサンと担体タンパク質とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を使用する、個体(例えばヒト)におけるメラノーマの治療のための方法が提供される。いくつかの実施態様では、有効量は、メラノーマの発症を遅らせるのに十分な量である。いくつかの実施態様では、有効量は、メラノーマの発生および/または再発を予防するまたは遅らせるのに十分な量である。いくつかの実施態様では、有効量は、個体が、メラノーマについて、本明細書に記載する方法のいずれかで治療される場合に、完全応答をもたらすのに十分な量を含む。いくつかの実施態様では、有効量は、個体が、メラノーマについて、本明細書に記載する方法のいずれかで治療される場合に、部分応答をもたらすのに十分な量を含む。
いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物は、完全応答、部分応答、メラノーマ腫瘍の大きさの減少、転移の減少、安定病態、および/または全奏功率の増大をもたらす。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。本明細書に記載する(完全応答または部分応答などの)有効性パラメータは、当業者に公知の方法のいずれかによって決定することができる。例えば、有効性パラメータは、RECIST version 1.0または1.1基準などのRECISTに従って決定することができる。RECIST version 1.1基準は、Eisenhauer EAら、2009,Eur J Cancer.,45(2):228−47(その開示の内容全体を参照によって本明細書に組み込む)に記載されている。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ細胞増殖を阻害する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ細胞増殖を阻害する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%のいずれかを含めて)の細胞増殖が阻害される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマの転移を予防または阻害する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマの転移を予防または阻害する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%のいずれかを含めて)の転移が阻害される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマの転移を遅らせるまたは遅くする方法であって、該個体に、タキサンと担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ腫瘍の大きさを小さくするまたはメラノーマ腫瘍体積を小さくする方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ腫瘍の大きさを小さくするまたはメラノーマ腫瘍体積を小さくする方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%のいずれかを含めて)の腫瘍の大きさまたは腫瘍体積を小さくする。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマの疾患進行までの時間を延長させる方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマの疾患進行までの時間を延長させる方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、該方法は、疾患進行までの時間を、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、2、24、26、28、30、35、40、45、または50週のいずれかだけ延長させる。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、V600E BRAF変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。
いくつかの実施態様では、メラノーマを有する個体の生存期間を延長させる方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、メラノーマを有する個体の生存期間を延長させる方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体の生存期間を、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、または24ヶ月のいずれかだけ延長させる。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。
メラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、該方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、本明細書に記載する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、本明細書に記載する方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、メラノーマについて以前に治療されているヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、化学療法未経験であるヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1c メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)ことを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIVメラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセル(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)とアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、メラノーマについて以前に治療されているヒト個体における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、化学療法未経験であるヒト個体における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含みかつメラノーマについて以前に治療されている個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含みかつ化学療法未経験である個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含みかつメラノーマについて以前に治療されている個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含みかつ化学療法未経験である個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含みかつメラノーマについて以前に治療されている個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含みかつ化学療法未経験である個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含みかつメラノーマについて以前に治療されている個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含みかつ化学療法未経験である個体(例えばヒト)における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約90mg/m2から約150mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約90mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、Nab−パクリタキセル用量は、約130mg/m2から約285mg/m2(例えば、約130mg/m2、約170mg/m2、約220mg/m2、または約285mg/m2など)である。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、Nab−パクリタキセル用量は、約130mg/m2から約285mg/m2(例えば、約130mg/m2、約170mg/m2、約220mg/m2、または約285mg/m2など)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、3週ごとに1日、肝動脈を通して投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、3週間ごとに30分かけて、肝動脈注入を介して投与される。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、BRAF V600E変異を含む個体(例えばヒト)における肝臓における転移性メラノーマ(ステージIV転移性メラノーマまたはM1cメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば肝動脈注入によって投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるブドウ膜メラノーマ(切除不能なブドウ膜メラノーマまたは転移性のブドウ膜メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ブドウ膜メラノーマは、脈絡膜メラノーマ、毛様体メラノーマ、または虹彩メラノーマである。いくつかの実施態様では、ブドウ膜メラノーマは、後部ブドウ膜メラノーマである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性のブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における切除不能なブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週150mg/m2の用量で、30分かけて静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、毎週150mg/m2の用量で、30分かけて静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における転移性のブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)における切除不能なブドウ膜メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(静脈内投与など)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2、例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるステージIV皮膚メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、化学療法未経験であるヒト個体におけるステージIV皮膚メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、化学療法未経験であるヒト個体(ここでは、該個体は、X線撮影によって記録された測定可能な疾患(例えば、X線撮影によって記録された測定可能な病変部の存在によって定義される)を有する)におけるステージIV皮膚メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cまたはM1bの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1a、M1b、またはM1cの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体のLDH濃度は、約2.0×ULN以下(例えば、<約0.8×ULN、約0.8から約1.1×ULN、または>約1.1〜2×ULNのLDH)である。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異を有する。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF V600E変異を有する。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2、例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与され、個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるステージIV皮膚メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与され、個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。
いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含むヒト個体における転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2、例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを有するヒト個体における切除不能のステージIIIcまたはステージIV転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを有するヒト個体(ここでは、該個体は、イピリムマブでの治療に失敗している)における切除不能のステージIIIcまたはステージIV転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(例えば150mg/m2)であり、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間、毎週投与される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cまたはM1bの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1a、M1b、またはM1cの転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体のLDH濃度は、約2.0×ULN以下(例えば、<約0.8×ULN、約0.8から約1.1×ULN、または>約1.1〜2×ULNのLDH)である。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。
いくつかの実施態様では、表3に提供される投与レジメンのいずれか1つに従うことによって、メラノーマを治療する方法が提供される。
本明細書に記載する方法は、治療について患者を選択すること(例えば、メラノーマの治療に適した個体を特定すること)をさらに含むことができる。したがって、例えば、いくつかの実施態様では、本明細書に記載する方法は、本明細書に記載するメラノーマ亜型またはステージ分類特性、LDH濃度、またはBRAFステータスなどの、本明細書に記載する特性のうちの1つを有する個体を特定することをさらに含む。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、(a)該個体が本明細書に記載するメラノーマなどのメラノーマを有するかどうかを決定するステップと、(b)該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与するステップを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、(a)該個体が本明細書に記載するBRAFステータスを有するかどうかを決定するステップと、(b)該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与するステップを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、(a)該個体が、本明細書に記載するLDH濃度を有するかどうかを決定するステップと、(b)該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与するステップを含む方法が提供される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、メラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)に基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)を決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)に基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)を決定することと;該個体を、該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)に基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ステージM1aメラノーマを有する個体が治療される。いくつかの実施態様では、ステージM1bメラノーマを有する個体が治療される。いくつかの実施態様では、ステージM1cメラノーマを有する個体が治療される。いくつかの実施態様では、皮膚の転移性メラノーマを有する個体が治療される。治療決定は、本明細書に記載するメラノーマのあらゆる亜型などの、メラノーマの亜型に基づくこともできる。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、メラノーマ亜型またはステージ分類特性がステージM1cであることに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)を決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供され、ここでは、個体は、該個体がステージM1cのメラノーマを有するならば、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、ステージM1cであるメラノーマ亜型に基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)を決定することと;b)該個体を、ステージM1cであるメラノーマ亜型に基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、皮膚の転移性メラノーマを有する個体が治療される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、該個体のBRAFステータスに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体を、該個体のBRAFステータスに基づいて治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体のBRAFステータスに基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを含む個体が治療される。いくつかの実施態様では、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む個体が治療される。本明細書に記載する任意の他のBRAFステータスに基づく治療も意図される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、野生型BRAFを含むならば、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供され、ここでは、個体は、野生型BRAFを含むならば、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体が野生型BRAFを含むことに基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体を、該個体が野生型BRAFを含むことに基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含むならば、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供され、ここでは、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含むならば、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体がBRAF変異(BRAF V600E変異など)を含むことに基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体を、該個体がBRAF変異(BRAF V600E変異など)を含むことに基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与する方法が提供され、ここでは、個体は、該個体のLDH濃度に基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のLDH濃度を決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体のLDH濃度に基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のLDH濃度を決定することと;b)該個体を、該個体のLDH濃度に基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、LDH濃度が約1.1から約2.0×ULNよりも高い個体が治療される。いくつかの実施態様では、LDH濃度が約0.8×から約1.1×ULNである個体が治療される。いくつかの実施態様では、LDH濃度が約0.8×ULN未満である個体が治療される。本明細書に記載する任意の他のLDH濃度を有する個体の治療も意図される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、該個体が上昇したLDH濃度を有することに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のLDH濃度を決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供され、ここでは、個体は、上昇したLDH濃度を有することに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体を、該個体が上昇したLDH濃度を有することに基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)該個体のLDH濃度を決定することと;b)該個体を、該個体が上昇したLDH濃度を有することに基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、LDH濃度が約1.1から約2.0×ULNよりも高い個体が治療される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、個体は、以下の特性うちの2つ以上に基づいて、治療について特定される:メラノーマ亜型またはステージ分類特性、BRAFステータス、およびLDH濃度。例えば、いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、メラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)およびBRAFステータスに基づいて、治療について選択される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)を治療する方法であって、a)メラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)および該個体のBRAFステータスを決定することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)およびBRAFステータスを治療する方法であって、a)該個体を、該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)に基づいて、治療について選択することと;b)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体におけるメラノーマ(例えば転移性メラノーマ)およびBRAFステータスを治療する方法であって、a)該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)およびBRAFステータスを決定することと;b)個体を、該個体のメラノーマ亜型またはステージ分類特性(ステージM1a、M1b、M1cなど)に基づいて、治療について選択することと;c)該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物を投与することとを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ステージM1aメラノーマを有しかつ野生型BRAFを含む個体が治療される。いくつかの実施態様では、ステージM1bメラノーマを有しかつ野生型BRAFを含む個体が治療される。いくつかの実施態様では、ステージM1cメラノーマを有しかつ野生型BRAFを含む個体が治療される。いくつかの実施態様では、皮膚の転移性メラノーマを有しかつ野生型BRAFを含む個体が治療される。治療決定は、本明細書に記載するメラノーマのあらゆる亜型などの、メラノーマの亜型に基づくこともでき、また、本明細書に記載するBRAFステータスのいずれかなどの、他のBRAFステータスも意図される。いくつかの実施態様では、この方法は、個体に、有効量のNab−パクリタキセル(約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を静脈内に(例えば約30から約40分の時間をかけて)投与することを含み、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での、約80から約200mg/m2(例えば約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するメラノーマを治療するためにタキサンナノ粒子を使用する方法は、単独療法として使用される。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子を使用してメラノーマを治療する方法は、1つの他の療法剤(1つの他の化学療法剤または免疫療法剤など)をさらには含まない。いくつかの実施態様では、該方法は、細胞毒性化学療法剤をさらには含まない。
本明細書に記載する通りのメラノーマを治療する方法への言及および説明は、例示的であること、また、この説明は、組み合わせ療法を使用してメラノーマを治療する方法に等しく当てはまり、かつ該方法を含むことが理解されよう。
組み合わせ療法の方法
本発明は、メラノーマを治療するための組み合わせ療法をさらに提供する。本明細書で提供されるのは、メラノーマを治療する方法であって、個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、第2の療法とを施すことを含む方法である。第2の療法は、手術、放射線、遺伝子治療、免疫療法、骨髄移植、幹細胞移植、ホルモン療法、標的療法、凍結療法、超音波療法、光線力学的療法、および/または化学療法(例えば、メラノーマを治療するのに有用な、1つ以上の化合物または医薬として許容され得るその塩)であり得る。ナノ粒子組成物は、第2の療法の施与の前または後に投与される。
本発明は、メラノーマを治療するための組み合わせ療法をさらに提供する。本明細書で提供されるのは、メラノーマを治療する方法であって、個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、第2の療法とを施すことを含む方法である。第2の療法は、手術、放射線、遺伝子治療、免疫療法、骨髄移植、幹細胞移植、ホルモン療法、標的療法、凍結療法、超音波療法、光線力学的療法、および/または化学療法(例えば、メラノーマを治療するのに有用な、1つ以上の化合物または医薬として許容され得るその塩)であり得る。ナノ粒子組成物は、第2の療法の施与の前または後に投与される。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の少なくとも1つの他の薬剤(化学療法剤または免疫療法剤など)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様ではメラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、1つの他の薬剤は、化学療法剤または免疫療法剤である。いくつかの実施態様では、1つの他の薬剤は、カルボプラチンなどの白金系薬剤である。
意図される化学療法剤の例示的かつ非限定的なリストを、本明細書で提供する。適切な化学療法剤としては、例えば、白金系薬剤(カルボプラチンなど)、ビンカアルカロイド、微小管形成を阻害する薬剤、抗血管新生薬、治療用抗体、EGFR標的薬、チロシンキナーゼ標的薬(チロシンキナーゼ阻害剤など)、遷移金属錯体、プロテアソーム阻害剤、代謝拮抗剤(ヌクレオシド類似体など)、アルキル化剤、アントラサイクリン系抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、マクロライド、治療用抗体、レチノイド;ゲルダナマイシンまたはその誘導体、および当技術分野で周知の他の標準の化学療法剤が挙げられる。
いくつかの実施態様では、他の薬剤は、以下のうちの1つである:白金系薬剤(例えばカルボプラチンまたはシスプラチン)、抗VEGF抗体(例えばベバシズマブ)、ダカルバジンまたはDTIC(DIC、DTIC−Dome、またはイミダゾールカルボキサミドとしても公知である)、オブリメルセン(すなわちGenasense)、インターロイキン−2(IL−2)、インターフェロン(IFN)、インターフェロンα−2b、BRAF阻害剤(ベムラフェニブ(すなわちZelboraf)、GDC−0879(Tocris Bioscience社から入手できる)、PLX−4720(Symansis社から入手できる)、またはソラフェニブ(すなわちトシル酸ソラフェニブ、すなわちNexavar(Bayer Pharmaceuticals社から入手できる))、ダブラフェニブ(GSK2118436)、LGX−818、CEP−32496、UI−152、RAF 265、レゴラフェニブ(BAY 73−4506)、またはCCT239065など)、Programmed Death 1(PD−1)受容体に対する抗体(Bristol Myers Squibb社から入手できるBMS−936558など)、PD−1リガンドに対する抗体(抗PD−L1抗体)、またはイピリムマブ(すなわちMDX−010、MDX−101、すなわちYervoy)などの抗CTLA−4抗体、またはテモゾロミドなどのDNAアルキル化剤。
Programmed Death1受容体(PD−I)は、活性化され休止していないT細胞上に発現される、CD28/CTLA4ファミリーのメンバーである(Nishimuraら、(1996)Int.Immunol.8:773)。そのリガンドによるPD−Iのライゲーションは、サイトカイン産生の低下およびT細胞生存の低下をもたらす抑制シグナルを仲介する(Nishimuraら、(1999)Immunity 11:141;Nishimuraら(2001)Science 291:319;Chemnitzら(2004)J.Immunol.173:945)。
Programmed Death受容体リガンド1(PD−L1)は、APCおよび活性化T細胞を含めた多くの細胞型上に発現される、B7ファミリーメンバーである(Yamazakiら(2002)J.Immunol.169:5538)。PD−L1は、PD−IとB7−1との両方に結合する。PD−L1による、T細胞に発現されたB7−1の結合と、B7−1による、T細胞に発現されたPD−L1の結合はどちらも、T細胞抑制をもたらす(Butteら、(2007)Immunity 27:111)。他のB7ファミリーメンバーのように、PD−L1も、T細胞に対する共刺激シグナルを提供することができるというエビデンスも存在する(Subudhiら、(2004)J.Clin.Invest.113:694;Tamuraら、(2001)Blood 97:1809)。
トラメチニブ(GSK1120212)は、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ・キナーゼ(MEK MAPK/ERKキナーゼ)の経口的に生物利用可能な阻害剤である。National Cancer Institute,Drug Dictionary(World Wide Web at−cancer.gov/drugdictionary?cdrid=599034、02/11/2013にアクセスした)。トラメチニブは、MEK 1および2と特異的に結合し、これを抑制し、成長因子仲介性の細胞内シグナル伝達の抑制および様々な癌における細胞増殖をもたらす。同上。MEK 1および2は、様々な癌細胞型においてしばしば上方調節されて、細胞成長を調節するRAS/RAF/MEK/ERKシグナル経路の活性化における主要な役割を果たす、二重特異性トレオニン/チロシンキナーゼである。同上。
TH−302は、潜在的な抗悪性腫瘍活性を有するホスホロアミド酸2−ニトロイミダゾール結合体から構成される低酸素活性化プロドラッグである。National Cancer Institute,Drug Dictionary(World Wide Web at−cancer.gov/drugdictionary? CdrID=560194、02/11/2013にアクセスした)。低酸素活性化プロドラッグTH−302の2−ニトロイミダゾール部分は、低酸素トリガーとして作用し、腫瘍の低酸素領域内に、DNAをアルキル化するジブロモイソホスホルアミドマスタード部分を放出する(同上)。この薬剤の低酸素特異的活性によって、全身的な毒性は軽減される。同上。
したがって、本願は、いくつかの実施態様において、組み合わせ療法の方法を提供する。いくつかの実施態様では、個体(ヒト個体など)におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供される。
したがって、例えば、いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量の白金系薬剤(カルボプラチンまたはシスプラチンなど)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における切除不能のステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のカルボプラチンとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における切除不能のステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のカルボプラチンとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における切除不能のステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のカルボプラチン(例えばAUC2、AUC3、AUC4、AUC5、またはAUC6の用量のカルボプラチン)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物とカルボプラチンは、28日周期の第1、8、15日に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、15日に投与され、カルボプラチンは、第1日に投与される。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、有効量のソラフェニブ(例えば約400mgの1日量のソラフェニブ)を投与することをさらに含む。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、有効量のベバシズマブ(例えば、約5mg/kgから約15mg/kg、例えば約10mg/kgのベバシズマブ)を投与することをさらに含む。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、以下のうちの1以上を投与することをさらに含む:テモゾロミド、インターロイキン−2、インターフェロン(インターフェロンα−2bなど)、およびオブリメルセン。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量の治療用抗体(例えば抗VEGF抗体、例えばベバシズマブ)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のベバシズマブ(例えば約5mg/kgから約15mg/kg、例えば約10mg/kgのベバシズマブ)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、有効量のカルボプラチンを投与することをさらに含む。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(野生型BRAFを有する個体など)におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルアルブミン(paclitaxel albumin)を含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(150mg/m2など)である)と、b)有効量のベバシズマブ(ここでは、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから約15mg/kg(約10mg/kgなど)である)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(野生型BRAFを有する個体など)におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルアルブミンを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(150mg/m2など)であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、15日に投与される)と、b)有効量のベバシズマブ(ここでは、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから約15mg/kg(約10mg/kgなど)であり、ベバシズマブは、28日周期の第1および15日に投与される)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、野生型BRAFを有するヒト個体における切除不能のステージIIIcまたはステージIV転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルアルブミンを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約150mg/m2(150mg/m2など)であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、15日に投与される)と、b)有効量のベバシズマブ(ここでは、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから約15mg/kg(約10mg/kgなど)であり、ベバシズマブは、28日周期の第1および15日に投与される)とを、静脈内に投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のテモゾロミドとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と、b)有効量のテモゾロミド(tomozolomide)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、有効量のオブリメルセンを投与することをさらに含む。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のMEK阻害剤(トラメチニブ(GSK1120212)など)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のMEK阻害剤(トラメチニブ(GSK1120212)など)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のMEK阻害剤(トラメチニブ(GSK1120212)など)とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)ことを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のTH−302とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のTH−302とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)におけるステージIIIまたはステージIVメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のTH−302とを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマ、ステージIIIメラノーマ、またはステージIVメラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のオブリメルセンとを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物と、b)有効量のオブリメルセンとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(化学療法未経験の個体およびメラノーマについて以前に治療されている個体を含めて)における転移性メラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、Nab−パクリタキセル、例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセルなど)を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80mg/m2から約175mg/m2(例えば約100mg/m2から約150mg/m2)である)と;b)有効量のオブリメルセンとを投与すること(例えば静脈内に投与すること)を含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、該方法は、個体に、有効量のテモゾロミドを投与することをさらに含む。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、メラノーマを治療する方法は、表4に提供される投与レジメンのうちのいずれか1つを含む。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)手術、放射線療法、または手術と放射線療法との組み合わせとを施すことを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2)であり、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから約15mg/kg(例えば、約8mg/kgから約12mg/kg、例えば約10mg/kg)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2)であり、この用量のナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に投与され、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから約15mg/kg(例えば、約8mg/kgから約12mg/kg、例えば約10mg/kg)であり、この用量のベバシズマブは、28日周期の第1および15日に投与される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に静脈内に投与され、ベバシズマブの用量は約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に30分かけて静脈内に投与され、ベバシズマブの用量は約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に90分かけて静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のBRAF阻害剤とを投与することを含む方法が提供される。適切なBRAF阻害剤としては、例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)、GDC−0879、PLX−4720、ダブラフェニブ(すなわちGSK2118436)、LGX 818、CEP−32496、UI−152、RAF 265、レゴラフェニブ(BAY 73−4506)、CCT239065、またはソラフェニブ(すなわちトシル酸ソラフェニブ、すなわちNexavar(登録商標))が挙げられる。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2である)と、b)有効量のBRAF阻害剤(例えば、ベムラフェニブ(Zelboraf)、ダブラフェニブ、レゴラフェニブ、またはソラフェニブなど)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2から約150mg/m2である)と、b)有効量のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)など)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)と、b)有効量のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブなど)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に投与される)と、b)有効量のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブなど)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に30分かけて静脈内に投与される)と、b)有効量のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブなど)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、とb)有効量の別の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2である)と、b)有効量の別の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2から約150mg/m2である)と、b)有効量の別の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)と、b)有効量の別の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に投与される)と、b)有効量の別の化学療法剤とを投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法であり、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2である)を投与することを含む方法であり、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2から約150mg/m2である)を投与することを含む方法であり、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に投与される)を投与することを含む方法が提供され、ここでは、個体は、少なくとも1種のBRAF阻害剤(例えばベムラフェニブ(Zelboraf)またはソラフェニブなど)でメラノーマについて以前に治療されており、かつ、該個体は、BRAF阻害剤での事前の治療に対して実質的に抵抗性である。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブとを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2である)と、b)有効量のイピリムマブ(ここでは、イピリムマブの用量は、約1mg/kgから約5mg/kgである)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2から約150mg/m2である)と、b)有効量のイピリムマブ(ここでは、イピリムマブの用量は、約2mg/kgから約4mg/kgである)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)と、b)有効量のイピリムマブ(ここでは、イピリムマブの用量は、約3mg/kgである)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に投与される)と、b)有効量のイピリムマブ(ここでは、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、イピリムマブは、21日周期の第1日に投与される)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、ナノ粒子組成物は、28日周期の第1、8、および15日に30分かけて静脈内に投与される)と、b)有効量のイピリムマブ(ここでは、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、イピリムマブは、21日周期の第1日に30分かけて静脈内に投与される)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の抗PD−1抗体とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2など)である)と、b)有効量の抗PD−1抗体(ここでは、抗PD−1抗体の用量は、約0.1mg/kgから約15mg/kg(例えば、約2mg/kgから約12mg/kg、例えば約10mg/kgなど)である)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)と、b)有効量の抗PD−1抗体(ここでは、抗PD−1抗体の用量は、約10mg/kgである)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の抗PD−L1抗体とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2など)である)と、b)有効量の抗PD−L1抗体(ここでは、抗PD−L1抗体の用量は、約0.3mg/kgから約15mg/kg(例えば、約2mg/kgから約12mg/kg、例えば約10mg/kgなど)である)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物(ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2である)と、b)有効量の抗PD−L1抗体(ここでは、抗PD−L1抗体の用量は、約10mg/kgである)とを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約50mg/m2から約200mg/m2であり、イピリムマブの用量は約1mg/kgから約5mg/kgであり、ベバシズマブの用量は約5mg/kgから15mg/kgである。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約100mg/m2から約150mg/m2であり、イピリムマブの用量は約2mg/kgから約4mg/kgであり、ベバシズマブの用量は約8mg/kgから12mg/kgである。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、イピリムマブの用量は約3mg/kgであり、ベバシズマブの用量は約10mg/kgである。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に投与され、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、21日周期の第1日に投与され、ベバシズマブの用量は、約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に投与される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に静脈内に投与され、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、21日周期の第1日に静脈内に投与され、ベバシズマブの用量は、約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブと、d)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブと、d)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約50mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2、例えば約100mg/m2など)であり、イピリムマブの用量は、約1mg/kgから約5mg/kg(例えば、約2mg/kgから約4mg/kg、例えば約3mg/kgなど)であり、ベバシズマブの用量は、約5mg/kgから15mg/kg(例えば、約7mg/kgから12mg/kg、例えば約10mg/kgなど)であり、テモゾロミドの用量は、約25mg/m2から125mg/m2(例えば、約50mg/m2から約100mg/m2、例えば約75mg/m2など)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブと、d)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は約100mg/m2であり、イピリムマブの用量は約3mg/kgであり、ベバシズマブの用量は約10mg/kgであり、テモゾロミドの用量は約75mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブと、d)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に投与され、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、21日周期の第1日に投与され、ベバシズマブの用量は、約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に投与され、テモゾロミドの用量は、約75mg/m2であり、第1から42日に投与される。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、a)パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量のイピリムマブと、c)有効量のベバシズマブと、d)有効量のテモゾロミドとを投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物の用量は、約100mg/m2であり、28日周期の第1、8、および15日に静脈内に投与され、イピリムマブの用量は、約3mg/kgであり、21日周期の第1日に静脈内に投与され、ベバシズマブの用量は、約10mg/kgであり、28日周期の第1および15日に静脈内に投与され、テモゾロミドの用量は、約75mg/m2であり、第1から42日に投与される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されている。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、BRAF変異(BRAF V600E変異など)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、男性である。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも65歳(例えば少なくとも70、75、または80歳を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、65歳未満(例えば、60、50、または40歳未満を含めて)であるヒトである。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が正常である。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。
いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、以下のBRAF変異のうちの1以上を含む:R461I、I462S、G463E、G463V、G465A、G465E、G465V、G468A、G468E、N580S、E585K、D593V、F594L、G595R、L596V、T598I、V599D、V599E、V599K、V599R、K600E、またはA727V。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の低下(例えば、キナーゼ活性の低下、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大低下)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能欠失型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、恒常的活性型のBRAFを含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。
投与の方式
個体(ヒトなど)に投与されるタキサンナノ粒子組成物の用量は、具体的な組成物、投与の方式、および治療される本明細書に記載するメラノーマの型によって変動し得る。個体(ヒトなど)に投与されるタキサンナノ粒子組成物の投与は、個体の症状(有害反応など)に基づいて、調節する(例えば減少させる)こともできる。いくつかの実施態様では、組成物の量は、応答をもたらすのに有効である。いくつかの実施態様では、組成物の量は、客観的応答(部分応答または完全応答など)をもたらすのに有効である。いくつかの実施態様では、投与されるタキサンナノ粒子組成物の量は(例えば単独で投与される場合)、タキサンナノ粒子組成物で治療された個体の集団の中の、約20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、64%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%のいずれかを超える全奏功率をもたらすのに十分である。本明細書に記載する方法の治療に対する個体の応答は、当分野で公知の方法を使用して決定することができる。
個体(ヒトなど)に投与されるタキサンナノ粒子組成物の用量は、具体的な組成物、投与の方式、および治療される本明細書に記載するメラノーマの型によって変動し得る。個体(ヒトなど)に投与されるタキサンナノ粒子組成物の投与は、個体の症状(有害反応など)に基づいて、調節する(例えば減少させる)こともできる。いくつかの実施態様では、組成物の量は、応答をもたらすのに有効である。いくつかの実施態様では、組成物の量は、客観的応答(部分応答または完全応答など)をもたらすのに有効である。いくつかの実施態様では、投与されるタキサンナノ粒子組成物の量は(例えば単独で投与される場合)、タキサンナノ粒子組成物で治療された個体の集団の中の、約20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、64%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%のいずれかを超える全奏功率をもたらすのに十分である。本明細書に記載する方法の治療に対する個体の応答は、当分野で公知の方法を使用して決定することができる。
いくつかの実施態様では、組成物の量は、個体の無増悪生存期間を延長させるのに十分である。いくつかの実施態様では、組成物の量は、個体の生存期間を延長させるのに十分である。いくつかの実施態様では、組成物の量は、個体の生活の質を向上させるのに十分である。いくつかの実施態様では、組成物の量は(例えば単独で投与される場合)、タキサンナノ粒子組成物で治療された個体の集団の中の、約50%、60%、70%、または77%のいずれかを超える臨床的有用率をもたらすのに十分である。
いくつかの実施態様では、組成物、第1の療法、第2の療法、または組み合わせ療法の量は、治療前の同一の個体における相当する腫瘍の大きさ、メラノーマ腫瘍細胞の数、もしくは腫瘍成長速度と比較して、または、治療を受けていない他の個体における相当する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%のいずれかだけ、メラノーマ腫瘍の大きさを小さくする、またはメラノーマ腫瘍細胞の数を減少させる、またはメラノーマ腫瘍の成長速度を低下させるのに十分な量である。この効果の大きさを測定するために使用することができる方法は、当分野で公知である。
いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量は、毒性の影響(すなわち、臨床的に許容され得る毒性のレベルを超える影響)を誘発する濃度よりも低い、または、組成物が個体に投与された場合に潜在的な副作用を制御または許容することができる濃度である。
いくつかの実施態様では、組成物の量は、同一の投与レジメンに従うその組成物の最大認容量(maximum tolerated dose)(MTD)に近い。いくつかの実施態様では、組成物の量は、MTDの約80%、90%、95%、または98%のいずれかよりも多い。
いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、以下の範囲のいずれかに含まれる:約0.1mgから約500mg、約0.1mgから約2.5mg、約0.5から約5mg、約5から約10mg、約10から約15mg、約15から約20mg、約20から約25mg、約20から約50mg、約25から約50mg、約50から約75mg、約50から約100mg、約75から約100mg、約100から約125mg、約125から約150mg、約150から約175mg、約175から約200mg、約200から約225mg、約225から約250mg、約250から約300mg、約300から約350mg、約350から約400mg、約400から約450mg、または約450から約500mg。いくつかの実施態様では、有効量の組成物(例えば単位剤形)中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約5mgから約500mg、例えば約30mgから約300mgまたは約50mgから約200mgの範囲内である。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の濃度は、例えば、約0.1から約50mg/ml、約0.1から約20mg/ml、約1から約10mg/ml、約2mg/mlから約8mg/ml、約4から約6mg/ml、または約5mg/mlのいずれかを含めて、希釈(約0.1mg/ml)または濃縮(約100mg/ml)される。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)の濃度は、少なくとも約0.5mg/ml、1.3mg/ml、1.5mg/ml、2mg/ml、3mg/ml、4mg/ml、5mg/ml、6mg/ml、7mg/ml、8mg/ml、9mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、25mg/ml、30mg/ml、40mg/ml、または50mg/mlのいずれかである。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)の濃度は、約100mg/ml、90mg/ml、80mg/ml、70mg/ml、60mg/ml、50mg/ml、40mg/ml、30mg/ml、20mg/ml、10mg/ml、または5mg/ml以下(no more than)のいずれかである。
ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の例示的な量(用量)としては、限定はされないが、少なくとも約25mg/m2、30mg/m2、50mg/m2、60mg/m2、75mg/m2、80mg/m2、90mg/m2、100mg/m2、120mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、160mg/m2、175mg/m2、180mg/m2、200mg/m2、210mg/m2、220mg/m2、250mg/m2、260mg/m2、300mg/m2、350mg/m2、400mg/m2、500mg/m2、540mg/m2、750mg/m2、1000mg/m2、または1080mg/m2のいずれかのタキサン(例えばパクリタキセル)が挙げられる。種々の実施態様では、組成物は、約350mg/m2、300mg/m2、250mg/m2、200mg/m2、150mg/m2、120mg/m2、100mg/m2、90mg/m2、50mg/m2、または30mg/m2のいずれか未満のタキサン(例えばパクリタキセル)を含む。いくつかの実施態様では、投与ごとのタキサン(例えばパクリタキセル)の量は、約25mg/m2、22mg/m2、20mg/m2、18mg/m2、15mg/m2、14mg/m2、13mg/m2、12mg/m2、11mg/m2、10mg/m2、9mg/m2、8mg/m2、7mg/m2、6mg/m2、5mg/m2、4mg/m2、3mg/m2、2mg/m2、または1mg/m2のいずれか未満である。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、以下の範囲のいずれかに含まれる:約1から約5mg/m2、約5から約10mg/m2、約10から約25mg/m2、約25から約50mg/m2、約50から約75mg/m2、約75から約100mg/m2、約100から約125mg/m2、約100から約200mg/m2、約125から約150mg/m2、約125から約175mg/m2、約150から約175mg/m2、約175から約200mg/m2、約200から約225mg/m2、約225から約250mg/m2、約250から約300mg/m2、約300から約350mg/m2、または約350から約400mg/m2。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、以下の範囲のいずれかに含まれる:約10mg/m2から約400mg/m2、約25mg/m2から約400mg/m2、約50mg/m2から約400mg/m2、約75mg/m2から約350mg/m2、約75mg/m2から約300mg/m2、約75mg/m2から約250mg/m2、約75mg/m2から約200mg/m2、約75mg/m2から約150mg/m2、約75mg/m2から約125mg/m2、約100mg/m2から約260mg/m2、約100mg/m2から約250mg/m2、約100mg/m2から約200mg/m2、または約125mg/m2から約175mg/m2。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約5から約300mg/m2、約100から約200mg/m2、約100から約150mg/m2、約50から約150mg/m2、約75から約150mg/m2、約75から約125mg/m2、または約70mg/m2、約80mg/m2、約90mg/m2、約100mg/m2、約110mg/m2、約120mg/m2、約130mg/m2、約140mg/m2、約150mg/m2、約160mg/m2、約170mg/m2、約180mg/m2、約190mg/m2、約200mg/m2、約250mg/m2、約260mg/m2、または約300mg/m2である。
上のいずれかの態様のいくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)としては、少なくとも約1mg/kg、2.5mg/kg、3.5mg/kg、5mg/kg、6.5mg/kg、7.5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、50mg/kg、55mg/kg、または60mg/kgのいずれかが挙げられる。種々の実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)としては、約350mg/kg、300mg/kg、250mg/kg、200mg/kg、150mg/kg、100mg/kg、50mg/kg、25mg/kg、20mg/kg、10mg/kg、7.5mg/kg、6.5mg/kg、5mg/kg、3.5mg/kg、2.5mg/kg、または1mg/kgのタキサン(例えばパクリタキセル)のいずれか未満が挙げられる。
ナノ粒子組成物の投与の例示的な投与頻度としては、限定はされないが、毎日、2日ごと、3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、中断なしで毎週、4週間のうちの3週間の毎週、3週間ごとに1回、2週間ごとに1回、または3週間のうちの2週間が挙げられる。いくつかの実施態様では、組成物は、およそ、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、6週間ごとに1回、または8週間ごとに1回投与される。いくつかの実施態様では、組成物は、1週間に少なくとも約1×、2×、3×、4×、5×、6×、または7×(すなわち、毎日)のいずれか、投与される。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月、20日、15日、14日、13日、12日、11日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日、または1日のいずれか未満である。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、または12ヶ月のいずれかよりも長い。いくつかの実施態様では、投与計画において中断は存在しない。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
いくつかの実施態様では、投与頻度は、2日ごとに1度、1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、および11回である。いくつかの実施態様では、投与頻度は、2日ごとに1度、5回である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)は、少なくとも10日の期間にわたって投与され、ここでは、各投与間の間隔は、約2日以下であり、各投与でのタキサン(例えばパクリタキセル)の用量は、約0.25mg/m2から約250mg/m2、約0.25mg/m2から約150mg/m2、約0.25mg/m2から約75mg/m2、例えば約0.25mg/m2から約25mg/m2、約25mg/m2から約50mg/m2、または約50mg/m2から約100mg/m2である。
組成物の投与は、延長期間、例えば約1ヶ月から最大約7年にわたって延長することができる。いくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、24、30、36、48、60、72、または84ヶ月のいずれかの期間にわたって投与することができる。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の投薬量は、3週計画で与えられる場合には5〜400mg/m2、または毎週計画で与えられる場合には5〜250mg/m2(例えば、75〜200mg/m2、100〜200mg/m2、例えば125〜175mg/m2)の範囲内であり得る。例えば、タキサン(例えばパクリタキセル)の量は、3週計画で、約60から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、225mg/m2、250mg/m2、または260mg/m2)である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)の量は、毎週投与される、約60から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、225mg/m2、250mg/m2、または260mg/m2)である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)の量は、4週計画のうちの3週間の間、毎週投与される、約60から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、225mg/m2、250mg/m2、または260mg/m2)である。
ナノ粒子組成物(例えばパクリタキセル/アルブミンナノ粒子組成物)投与のための他の例示的な投与計画としては、限定はされないが、100mg/m2、毎週、中断なし;75mg/m2 毎週、4週間のうちの3週間;100mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;125mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;150mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;175mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;125mg/m2、毎週、3週間のうちの2週間;130mg/m2、毎週、中断なし;175mg/m2、2週間ごとに1回;260mg/m2、2週間ごとに1回;260mg/m2、3週間ごとに1回;180〜300mg/m2、3週ごと;60〜175mg/m2、毎週、中断なし;20〜150mg/m2 週2回;および150〜250mg/m2 週2回が挙げられる。組成物の投与頻度は、治療の過程にわたって、投与を行う医師の判断に基づいて調節することができる。
いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10治療周期のいずれかの間、治療される。
本明細書に記載する組成物は、約24時間よりも短い注入時間をかけての、個体への組成物の注入を可能にする。例えば、いくつかの実施態様では、組成物は、約24時間、12時間、8時間、5時間、3時間、2時間、1時間、30分、20分、または10分のいずれか未満の注入期間をかけて投与される。いくつかの実施態様では、組成物は、約30分の注入期間をかけて投与される。
ナノ粒子組成物中のタキサン(いくつかの実施態様ではパクリタキセル)の他の例示的な用量としては、限定はされないが、約50mg/m2、60mg/m2、75mg/m2、80mg/m2、90mg/m2、100mg/m2、120mg/m2、140mg/m2、150mg/m2、160mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、210mg/m2、220mg/m2、260mg/m2、および300mg/m2のいずれかが挙げられる。例えば、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの投薬量は、3週計画で与えられる場合には約100〜400mg/m2、または毎週計画で与えられる場合には約50〜250mg/m2の範囲内であり得る。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のタキサンの用量は、約50mg/m2から約400mg/m2(例えば、約100mg/m2から約300mg/m2、約100mg/m2から約200mg/m2、または約125mg/m2から約175mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約100mg/m2から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2から約200mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約125mg/m2から約175mg/m2(例えば、約100mg/m2または約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間の毎週、または毎週、投与される。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のタキサンの用量は、約50mg/m2から約400mg/m2(例えば、約100mg/m2から約300mg/m2、約100mg/m2から約200mg/m2、または約125mg/m2から約175mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約100mg/m2から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2から約200mg/m2、例えば約100mg/m2または約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約100mg/m2から約200mg/m2(例えば、約100mg/m2または約150mg/m2)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間の毎週、または毎週、投与される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージIVまたは転移性メラノーマ(例えばステージIVまたは転移性皮膚メラノーマ)を有する。いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1a、ステージM1b、またはステージM1cである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含まない。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF V600E変異を含まない(例えば、メラノーマは、野生型BRAFを含む)。いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、活性の増大(例えば、キナーゼ活性の増大、および/または野生型BRAFと比較した場合の活性の増大)を伴うBRAF変異体、またはBRAF機能獲得型変異体などの、BRAF変異体を含む。いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAF
V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。
V600E変異を含む。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体の血清LDHは、およそ、以下のいずれかである:<0.8×ULN、0.4〜0.8×ULN、0.8〜1.1×ULN、0.9〜1.1×ULN、0.8〜1.2×ULN、1.1〜1.5×ULN、1.2〜1.5×ULN、1.1〜2×ULN、または1.5〜2×ULN。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×ULN未満である。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、ヒト(例えば男性または女性)である。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。
該ナノ粒子組成物は、例えば、非経口、静脈内、脳室内、動脈内、腹腔内、肺内、経口、吸入、膀胱内、筋肉内、気管内、皮下、眼内、くも膜下腔内、経粘膜、および経皮を含めた様々な経路を通して、個体(ヒトなど)に投与することができる。いくつかの実施態様では、該組成物の持続放出製剤を使用することができる。いくつかの実施態様では、該組成物は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、門脈内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、動脈内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、腹腔内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、くも膜下腔内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、ポートカテーテルを通して髄液に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、脳室内に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、全身的に投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、注入によって投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、埋め込み型ポンプを通した注入によって投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、脳室カテーテルによって投与される。いくつかの実施態様では、該組成物は、ポートまたは留置ポートを通して投与される。いくつかの実施態様では、ポートまたは留置ポートは、静脈(頸静脈、鎖骨下静脈、または上大静脈など)に挿入される。
本明細書に記載する投与レジメンは、単独療法と組み合わせ療法場面との両方に適合する。組み合わせ療法の方法のための投与の方式を、下に記載する。
組み合わせ療法のための投与の方式
本明細書で提供されるのは、組み合わせ療法を使用するメラノーマの治療のための方式および投与である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の少なくとも1種の他の薬剤(化学療法剤または免疫療法剤など)とを投与することを含む方法が提供される。タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物と他の薬剤を使用するための方式および投与を、本明細書に記載する。
本明細書で提供されるのは、組み合わせ療法を使用するメラノーマの治療のための方式および投与である。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、b)有効量の少なくとも1種の他の薬剤(化学療法剤または免疫療法剤など)とを投与することを含む方法が提供される。タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物と他の薬剤を使用するための方式および投与を、本明細書に記載する。
タキサンを含むナノ粒子を含む組成物(「ナノ粒子組成物」とも呼ばれる)と、他の薬剤は、同時に(すなわち同時投与)および/または逐次的に(すなわち逐次投与)、投与することができる。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤(本明細書に記載する特定の薬剤を含めて)は、同時に投与される。用語「同時投与」は、本明細書で使用する場合、ナノ粒子組成物と他の薬剤が、約15分以下、例えば約10、5、または1分以下のいずれかだけ離れた時点で投与されることを意味する。薬物が、同時に投与される場合、ナノ粒子中の薬物と他の薬剤とを、同一の組成物(例えば、組成物は、ナノ粒子と他の薬剤との両方を含む)中に、または別の組成物(例えば、ナノ粒子を、1つの組成物中に含有させ、他の薬剤を、別の組成物中に含有させる)中に含有させることができる。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤は、逐次的に投与される。用語「逐次投与」は、本明細書で使用する場合、ナノ粒子組成物中の薬物と、他の薬剤とが、約15分よりも大きく、例えば約20、30、40、50、60分、またはそれ以上の時間のいずれかよりも大きく離れた時点で投与されることを意味する。ナノ粒子組成物か他の薬剤かのどちらかを、最初に投与することができる。ナノ粒子組成物と他の薬剤は、別の組成物中に含有され、これらの組成物を、同一のまたは別のパッケージ中に含有させることができる。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、並行である、すなわち、ナノ粒子組成物の投与期間と他の薬剤の投与期間が、互いに重複する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、他の薬剤の投与の前に、少なくとも1つの周期(例えば、少なくとも2、3、または4周期のいずれか)の間、投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、少なくとも1、2、3、または4週間のいずれかの間、投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤の投与は、ほとんど同時に(例えば、1、2、3、4、5、6、または7日のいずれか1つ以内に)開始される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤の投与は、ほとんど同時に(例えば、1、2、3、4、5、6、または7日のいずれか1つ以内に)終了する。いくつかの実施態様では、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の終了後も(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つの間)継続する。いくつかの実施態様では、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の開始後に(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12(we)ヶ月のいずれか1つ後に)開始される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に開始および終了される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に開始され、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の終了後、(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つの間)継続する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に停止し、他の薬剤の投与が、ナノ粒子組成物の投与の開始後に(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12(we)ヶ月のいずれか1つ後に)開始される。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤(例えばカルボプラチン)の投与は、並行である、ナノ粒子組成物の投与期間と他の薬剤の投与期間が、互いに重複する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に(例えば、1、2、3、4、5、6、または7日のいずれか1つ以内に)開始される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に(例えば、1、2、3、4、5、6、または7日のいずれか1つ以内に)終了する。いくつかの実施態様では、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の終了後も(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つの間)継続する。いくつかの実施態様では、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の開始後に(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つ後に)開始される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に開始および終了される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に開始され、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物の投与の終了後、(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つの間)継続する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、ほとんど同時に停止し、他の薬剤の投与が、ナノ粒子組成物の投与の開始後に(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれか1つ後に)開始される。いくつかの実施態様では、本方法は、2以上の治療周期を含み、ここでは、治療周期のうちの少なくとも1つは、(a)タキサン(パクリタキセルなど)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と;(b)有効量の少なくとも1つの他の薬剤との投与を含む。いくつかの実施態様では、治療周期は、約(例えば約)21日以上(no less than)(例えば4週)を含む。いくつかの実施態様では、治療周期は、約21日未満(例えば毎週または毎日)を含む。いくつかの実施態様では、治療周期は、約28日を含む。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物と他の薬剤との投与は、並行ではない。例えば、いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物の投与は、他の薬剤が投与される前に終了する。いくつかの実施態様では、他の薬剤の投与は、ナノ粒子組成物が投与される前に終了する。これらの2つの並行ではない投与間の期間は、約2から8週、例えば約4週の範囲であり得る。
薬物含有ナノ粒子組成物および他の薬剤の投与頻度は、治療の過程にわたって、投与を行う医師の判断に基づいて調節することができる。別々に投与される場合、薬物含有ナノ粒子組成物と他の薬剤は、異なる投与頻度または間隔で投与することができる。例えば、薬物含有ナノ粒子組成物を、毎週投与することができ、それに対して、別の薬剤を、それよりも多いまたは少ない頻度で投与することができる。いくつかの実施態様では、薬物含有ナノ粒子および/または他の薬剤の持続放出製剤を使用することができる。持続放出を実現するための様々な製剤および装置は、当技術分野で公知である。例示的な投与頻度は、本明細書でさらに提供する。
ナノ粒子組成物と他の薬剤は、同じ投与経路または異なる投与経路を使用して投与することができる。例示的な投与経路は、本明細書でさらに提供する。(同時投与と連続投与との両方のための)いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤は、あらかじめ定められた比で投与される。例えば、いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤の重量比は、約1対1である。いくつかの実施態様では、この重量比は、約0.001対約1から約1000対約1、または約0.01対約1から100対約1であり得る。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤との重量比は、約100:1、50:1、30:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、および1:1のいずれかよりも小さい。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤との重量比は、約1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、30:1、50:1、100:1のいずれかよりも大きい。他の比も意図される。
タキサンおよび/または他の薬剤について必要とされる用量は、各薬剤が単独で投与される場合に通常必要とされる用量よりも低い可能性がある(必ずではないが)。したがって、いくつかの実施態様では、治療量以下の量のナノ粒子組成物中の薬物および/または他の薬剤が投与される。「治療量以下の量」または「治療量以下の濃度」は、治療量よりも小さい、すなわち、ナノ粒子組成物中の薬物および/または他の薬剤が単独で投与される場合に通常使用される量よりも小さい量を指す。低下は、所与の投与で投与される量および/または所与の期間にわたって投与される量(頻度の低下)に関してもたらされる可能性がある。
いくつかの実施態様では、同程度の治療をもたらすために必要とされるナノ粒子組成物中の薬物の通常の用量を、少なくとも約5%、10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上のいずれか低下させるのに十分な他の薬剤が投与される。いくつかの実施態様では、同程度の治療をもたらすために必要とされる他の薬剤の通常の用量を、少なくとも約5%、10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上のいずれか低下させるのに十分なナノ粒子組成物中の薬物が投与される。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤のどちらの用量も、それぞれ単独で投与される場合の対応する正常な用量と比較して低下している。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンと他の薬剤のどちらも、治療量以下のすなわち低下した濃度で投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物および/または他の薬剤の用量は、確立された最大毒性用量(maximum toxic dose)(MTD)よりも実質的に低い。例えば、ナノ粒子組成物および/または他の薬剤の用量は、MTDの約50%、40%、30%、20%、または10%よりも低い。
いくつかの実施態様では、タキサンの用量および/または他の薬剤の用量は、各薬剤が単独で投与される場合に通常使用とされる用量よりも高い。例えば、いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物および/または他の薬剤の用量は、確立された最大毒性用量(MTD)よりも実質的に高い。例えば、ナノ粒子組成物および/または他の薬剤の用量は、単独で投与された薬剤のMTDの約50%、40%、30%、20%、または10%よりも多い。
いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量は、以下の範囲のいずれかに含まれる:約0.5から約5mg、約5から約10mg、約10から約15mg、約15から約20mg、約20から約25mg、約20から約50mg、約25から約50mg、約50から約75mg、約50から約100mg、約75から約100mg、約100から約125mg、約125から約150mg、約150から約175mg、約175から約200mg、約200から約225mg、約225から約250mg、約250から約300mg、約300から約350mg、約350から約400mg、約400から約450mg、または約450から約500mg。いくつかの実施態様では、有効量の組成物(例えば単位剤形)中のタキサン(例えばパクリタキセル)またはその誘導体の量(用量)は、約5mgから約500mg、例えば約30mgから約300mg、または約50mgから約200mgの範囲内である。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の濃度は、例えば、約0.1から約50mg/ml、約0.1から約20mg/ml、約1から約10mg/ml、約2mg/mlから約8mg/ml、約4から約6mg/ml、約5mg/mlのいずれかを含めて、希釈(約0.1mg/ml)または濃縮(約100mg/ml)される。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)の濃度は、少なくとも約0.5mg/ml、1.3mg/ml、1.5mg/ml、2mg/ml、3mg/ml、4mg/ml、5mg/ml、6mg/ml、7mg/ml、8mg/ml、9mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、25mg/ml、30mg/ml、40mg/ml、または50mg/mlのいずれかである。
ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の例示的な量(用量)としては、限定はされないが、少なくとも約25mg/m2、30mg/m2、50mg/m2、60mg/m2、75mg/m2、80mg/m2、90mg/m2、100mg/m2、120mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、160mg/m2、175mg/m2、180mg/m2、200mg/m2、210mg/m2、220mg/m2、250mg/m2、260mg/m2、300mg/m2、350mg/m2、400mg/m2、500mg/m2、540mg/m2、750mg/m2、1000mg/m2、または1080mg/m2のいずれかのタキサン(例えばパクリタキセル)が挙げられる。種々の実施態様では、組成物は、約350mg/m2、300mg/m2、250mg/m2、200mg/m2、150mg/m2、120mg/m2、100mg/m2、90mg/m2、50mg/m2、または30mg/m2のいずれか未満のタキサン(例えばパクリタキセル)を含む。いくつかの実施態様では、投与ごとのタキサン(例えばパクリタキセル)の量は、約25mg/m2、22mg/m2、20mg/m2、18mg/m2、15mg/m2、14mg/m2、13mg/m2、12mg/m2、11mg/m2、10mg/m2、9mg/m2、8mg/m2、7mg/m2、6mg/m2、5mg/m2、4mg/m2、3mg/m2、2mg/m2、または1mg/m2のいずれか未満である。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、以下の範囲のいずれかに含まれる:約1から約5mg/m2、約5から約10mg/m2、約10から約25mg/m2、約25から約50mg/m2、約50から約75mg/m2、約75から約100mg/m2、約100から約125mg/m2、約125から約150mg/m2、約150から約175mg/m2、約175から約200mg/m2、約200から約225mg/m2、約225から約250mg/m2、約250から約300mg/m2、約300から約350mg/m2、または約350から約400mg/m2。いくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約5から約300mg/m2、例えば約20から約300mg/m2、約50から約250mg/m2、約100から約150mg/m2、約120mg/m2、約130mg/m2、または約140mg/m2、または約260mg/m2である。
上のいずれかの態様のいくつかの実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)としては、少なくとも約1mg/kg、2.5mg/kg、3.5mg/kg、5mg/kg、6.5mg/kg、7.5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、または20mg/kgのいずれかが挙げられる。種々の実施態様では、組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)としては、約350mg/kg、300mg/kg、250mg/kg、200mg/kg、150mg/kg、100mg/kg、50mg/kg、25mg/kg、20mg/kg、10mg/kg、7.5mg/kg、6.5mg/kg、5mg/kg、3.5mg/kg、2.5mg/kg、または1mg/kgのタキサン(例えばパクリタキセル)のいずれか未満が挙げられる。
ナノ粒子組成物(および他の薬剤についても下に示した通り)の例示的な投与頻度としては、限定はされないが、中断なしで毎週;4週間のうちの3週間、毎週;3週間ごとに1回;2週間ごとに1回;3週間のうちの2週間、毎週が挙げられる。いくつかの実施態様では、組成物は、およそ、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、6週間ごとに1回、または8週間ごとに1回投与される。いくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも、およそ、1週間に約1×、2×、3×、4×、5×、6×、または7×(すなわち、毎日)、または1日3回、1日2回のいずれか、投与される。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月、20日、15日、12日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日、または1日のいずれか未満である。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、または12ヶ月のいずれかよりも長い。いくつかの実施態様では、投与計画において中断は存在しない。いくつかの実施態様では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンは、毎週投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンは、2週ごとに投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンは、3週ごとに投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、1週間に1×、2×、3×、4×、5×、6×、または7回投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、投与される。2週ごと、または3週間のうちの2週間、投与される。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、白金系薬剤(カルボプラチンなど)である。上の投薬量および/または投与のいくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルであり、他の薬剤は、カルボプラチンである。
ナノ粒子組成物(および他の薬剤についても)の投与は、延長期間、例えば約1ヶ月から最大約7年にわたって延長することができる。いくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、24、30、36、48、60、72、または84ヶ月のいずれかの期間にわたって投与することができる。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)は、少なくとも1ヶ月の期間にわたって投与され、ここでは、各投与間の間隔は、約1週間以下であり、各投与でのタキサン(例えばパクリタキセル)の用量は、約0.25mg/m2から約75mg/m2、例えば約0.25mg/m2から約25mg/m2または約25mg/m2から約50mg/m2である。
他の薬剤(例えば、カルボプラチンなどの白金系薬剤)の投与頻度は、ナノ粒子組成物の投与頻度と、同じでも異なってもよい。例示的な頻度は、上に提供している。さらなる例としては、他の薬剤は、1日に3回、1日に2回、毎日、1週間に6回、1週間に5回、1週間に4回、1週間に3回、1週間に2回、毎週、3週間のうちの2週間の毎週、または4週間のうちの3週間の毎週、投与することができる。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、1日2回毎日または1日3回毎日投与される。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の投薬量は、3週計画で与えられる場合には5〜400mg/m2、または毎週計画で与えられる場合には5〜250mg/m2の範囲内であり得る。例えば、タキサン(例えばパクリタキセル)の量は、3週計画で与えられる場合には約60から約300mg/m2(例えば約260mg/m2)であり得る。
ナノ粒子組成物(例えばパクリタキセル/アルブミンナノ粒子組成物)投与のための他の例示的な投与計画としては、限定はされないが、限定はされないが、100mg/m2、毎週、中断なし;75mg/m2 毎週、4週間のうちの3週間;100mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;125mg/m2、毎週、4週間のうちの3週間;125mg/m2、毎週、3週間のうちの2週間;130mg/m2、毎週、中断なし;175mg/m2、2週間ごとに1回;260mg/m2、2週間ごとに1回;260mg/m2、3週間ごとに1回;180〜300mg/m2、3週ごと;60〜175mg/m2、毎週、中断なし;20〜150mg/m2、週2回;および150〜250mg/m2
週2回が挙げられる。組成物の投与頻度は、治療の過程にわたって、投与を行う医師の判断に基づいて調節することができる。
週2回が挙げられる。組成物の投与頻度は、治療の過程にわたって、投与を行う医師の判断に基づいて調節することができる。
いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10治療周期のいずれかの間、治療される。本明細書に記載する組成物は、約24時間よりも短い注入時間をかけての、個体への組成物の注入を可能にする。例えば、いくつかの実施態様では、組成物は、約24時間、12時間、8時間、5時間、3時間、2時間、1時間、30分、20分、または10分のいずれか未満の注入期間をかけて投与される。いくつかの実施態様では、組成物は、約30分の注入期間をかけて投与される。
ナノ粒子組成物中のタキサン(いくつかの実施態様ではパクリタキセル)の他の例示的な用量としては、限定はされないが、約50mg/m2、60mg/m2、75mg/m2、80mg/m2、90mg/m2、100mg/m2、120mg/m2、160mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、210mg/m2、220mg/m2、260mg/m2、および300mg/m2のいずれかが挙げられる。例えば、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの投薬量は、3週計画で与えられる場合には約100〜400mg/m2、または毎週計画で与えられる場合には約50〜250mg/m2の範囲内であり得る。
他の薬剤(例えば、カルボプラチンなどの白金系薬剤)の投薬量は、当分野で公知の方法を使用して決定することができる。例えば、他の薬剤の投薬量は、個体のクレアチニンクリアランス速度を考慮に入れながら、当分野で公知の方法によって血漿濃度曲線下の面積(AUC)を算出することによって決定することができる。他の薬剤の投薬量は、個体の症状(有害反応など)に基づいて、調節する(例えば減少させる)こともできる。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子との組み合わせ治療のための他の薬剤の投薬量は、約0.1〜10mg/ml 分、約1〜8mg/ml 分、約1.5から約7.5mg/ml 分、約2から約6mg/ml 分、または約1、2、3、4、5、6、または7mg/ml 分のいずれかのAUCを提供するように算出される。カルボプラチンなどの他の薬剤は、全身的に投与することができる。この他の薬剤は、静脈内に投与することができる。この他の薬剤は、約10から約300分、約30から約180分、約45から約120分、または約60分の時間をかけて投与することができる。
他の薬剤(例えば、カルボプラチンなどの白金系薬剤)の他の例示的な量としては、限定はされないが、以下の範囲のいずれかが挙げられる:約0.5から約5mg、約5から約10mg、約10から約15mg、約15から約20mg、約20から約25mg、約20から約50mg、約25から約50mg、約50から約75mg、約50から約100mg、約75から約100mg、約100から約125mg、約125から約150mg、約150から約175mg、約175から約200mg、約200から約225mg、約225から約250mg、約250から約300mg、約300から約350mg、約350から約400mg、約400から約450mg、または約450から約500mg。例えば、他の薬剤は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)の用量で投与することができる。
他の薬剤(例えばカルボプラチン)の投薬量は、個体のクレアチニンクリアランス速度を考慮に入れながら、当分野で公知の方法によって血漿濃度曲線下の面積(AUC)を算出することによって決定することができる。他の薬剤の投薬量は、個体の症状(有害反応など)に基づいて、調節する(例えば減少させる)ことができる。いくつかの実施態様では、タキサンナノ粒子との組み合わせ治療のための、カルボプラチンなどの他の薬剤の投薬量は、約0.1〜10mg/ml 分、約1〜8mg/ml 分、約1.5から約7.5mg/ml 分、約2から約6mg/ml 分、または約1、2、3、4、5、6、または7mg/ml 分のいずれかのAUCを提供するように算出される。カルボプラチンなどの他の薬剤は、全身的に投与することができる。カルボプラチンなどの他の薬剤は、静脈内に投与することができる。カルボプラチンなどの他の薬剤は、留置ポートを介して投与することができる。カルボプラチンなどの他の薬剤は、約10から約300分、約30から約180分、約45から約120分、または約60分の時間をかけて投与することができる。
他の薬剤の投与頻度は、ナノ粒子組成物の投与頻度と、同じでも異なってもよい。例示的な頻度は、上に提供している。さらなる例としては、他の薬剤は、1日に3回、1日に2回、毎日、1週間に6回、1週間に5回、1週間に4回、1週間に3回、1週間に2回、毎週、投与することができる。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、1日2回毎日または1日3回毎日投与される。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約45mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約300mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約150mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約150mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)(例えばパクリタキセル)は、約100mg/m2である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約170mg/m2から約200mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約200mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約1mg/kgから約200mg/kg(例えば、約1mg/kgから約20mg/kg、約20mg/kgから約40mg/kg、約40mg/kgから約60mg/kg、約60mg/kgから約80mg/kg、約80mg/kgから約100mg/kg、約100mg/kgから約120mg/kg、約120mg/kgから約140mg/kg、約140mg/kgから約200mg/kgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約260mg/m2である。上の方法のいずれかのいくつかの実施態様では、他の薬剤の量(用量)は、約20〜30mg/kg、約30〜40mg/kg、約40〜50mg/kg、約50〜60mg/kg、約60〜70mg/kg、約70〜80mg/kg、約80〜100mg/kg、または約100〜120mg/kgである。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約45mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約300mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約150mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約80mg/m2から約150mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約170mg/m2から約200mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約200mg/m2から約350mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約80mgから約1000mg(例えば、約80から約100mg、約100から約200mg、約200から約300mg、約300から約400mg、約400から約500mg、約500から約600mg、約600から約700mg、約700から約800mg、約800から約900mg、約900mgから約1000mgを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約100mg/m2である。上の方法のいずれかのいくつかの実施態様では、他の薬剤の量(用量)は、約100〜200mg、約200〜300mg、約300〜400mg、約400〜500mgである。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約50mg/m2から約400mg/m2(例えば、約100mg/m2から約300mg/m2、約75mg/m2から約150mg/m2、または約100mg/m2から約150mg/m2を含めて)であり、他の薬剤の量(用量)(例えばカルボプラチン)は、約AUC1から約AUC7(例えば、約AUC2から約AUC6、または約AUC1、AUC2、AUC3、AUC4、AUC5、もしくはAUC6のいずれかを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約100mg/m2から約300mg/m2(例えば、約100mg/m2から約150mg/m2)であり、他の薬剤の量(用量)は、約AUC2から約AUC6(例えば、約AUC2、AUC3、AUC4、AUC5、AUC6のいずれか)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンの量(用量)は、約100mg/m2から約150mg/m2であり、他の薬剤の量(用量)は、約AUC4から約AUC6(例えば、約AUC4、AUC5、またはAUC6のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体に、(a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物と、(b)有効量の少なくとも1種の他の薬剤(例えばカルボプラチン)を投与することを含む方法が提供され、ここでは、ナノ粒子組成物中のタキサンの用量は、約50mg/m2から約400mg/m2(例えば、約100mg/m2から約300mg/m2、約100mg/m2から約200mg/m2、または約100mg/m2から約150mg/m2、または約100mg/m2、または約150mg/m2を含めて)であり、他の薬剤(例えばカルボプラチン)の用量は、約AUC1から約AUC7(例えば、約AUC2から約AUC6、または約AUC1、AUC2、AUC3、AUC4、AUC5、またはAUC6のいずれかを含めて)である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、4週間のうちの3週間の間毎週、または毎週投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、4週間のうちの3週間の間毎週、または毎週投与される。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、1つの他の薬剤は、白金系薬剤である。いくつかの実施態様では、1つの他の薬剤は、カルボプラチンである。
本明細書に記載するナノ粒子組成物(および他の薬剤)は、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、肺内、経口、吸入、膀胱内、筋肉内、気管内、皮下、眼内、くも膜下腔内、経粘膜、および経皮を含めた様々な経路を通して、個体(ヒトなど)に投与することができる。いくつかの実施態様では、該組成物の持続放出製剤を使用することができる。本発明の1つの変形形態では、ナノ粒子(アルブミンナノ粒子など)は、限定はされないが、経口的に、筋肉内に、経皮的に、静脈内に、吸入器または他の空中(air borne)送達システムを介してなどを含めた、許容され得る経路によって投与することができる。本明細書に記載するナノ粒子組成物を投与するために使用することができる経路のいずれかを、他の薬剤を投与するために使用することができる。本明細書に記載する他の薬剤は、例えば非経口的に(静脈内、脳室内、動脈内、腹腔内、肺内、経口、吸入、膀胱内、筋肉内、気管内、皮下、眼内、くも膜下腔内、または経皮を含めて)、様々な経路を通して、個体(ヒトなど)に投与することができる。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、全身的に投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、注入によって投与される。いくつかの実施態様では、他の薬剤は、ポートまたは留置ポートによって投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、経口的に投与される。
当業者には明らかであろう通り、他の薬剤の適切な用量は、ほぼ、臨床的療法(ここでは、他の薬剤は、単独でまたは他の薬剤と組み合わせて投与される)において既に用いられているものとなるであろう。治療される状態に応じて、投薬量の変動が起こる可能性が高いであろう。上に記載した通り、いくつかの実施態様では、他の薬剤は、低下させた濃度で投与することができる。
本明細書に記載する投与形態の組み合わせを使用することができる。本明細書に記載する組み合わせ療法の方法は、単独で、または、化学療法、放射線療法(例えば、全脳放射線療法)、手術、ホルモン療法、遺伝子治療、免疫療法、化学免疫療法、凍結療法、超音波療法、肝臓移植、局所切除療法、高周波アブレーション療法、光線力学的療法などの追加の療法と併用して実施することができる。さらに、増殖性疾患を発症するリスクがより大きい人は、増殖性疾患の発症を抑えるおよび/または遅らせるための治療を受けることができる。
ナノ粒子組成物
本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)と担体タンパク質(例えばヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含む(種々の実施態様では、本質的に構成される)ナノ粒子を含む。水に溶けにくい薬物(タキサンなど)のナノ粒子は、例えば、米国特許第5,916,596号;同第6,506,405号;同第6,749,868号、同第6,537,579号、同第7,820,788号に、また米国特許出願公開第2006/0263434号、および同第2007/0082838号;PCT特許出願WO08/137148(これらをそれぞれ、その全体を参照によって組み込む)に開示されている。
本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)と担体タンパク質(例えばヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含む(種々の実施態様では、本質的に構成される)ナノ粒子を含む。水に溶けにくい薬物(タキサンなど)のナノ粒子は、例えば、米国特許第5,916,596号;同第6,506,405号;同第6,749,868号、同第6,537,579号、同第7,820,788号に、また米国特許出願公開第2006/0263434号、および同第2007/0082838号;PCT特許出願WO08/137148(これらをそれぞれ、その全体を参照によって組み込む)に開示されている。
いくつかの実施態様では、該組成物は、約1000ナノメートル(nm)以下、例えば約(または約よりも小さい)900、800、700、600、500、400、300、200、および100nm以下のいずれかの平均または中間直径を有するナノ粒子を含む。いくつかの実施態様では、ナノ粒子の平均または中間直径は、約200nm以下である(例えば約200nm未満である)。いくつかの実施態様では、ナノ粒子の平均または中間直径は、約150nm以下である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子の平均または中間直径は、約100nm以下である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子の平均または中間直径は、約20から約400nmである。いくつかの実施態様では、ナノ粒子の平均または中間直径は、約40から約200nmである。いくつかの実施態様では、ナノ粒子は、滅菌濾過可能である。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載する組成物中のナノ粒子は、約200nm以下(例えば、約190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、80、70、または60nm以下のいずれか1つを含めて)の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の少なくとも約50%(例えば、少なくとも約60%、70%、80%、90%、95%、または99%のいずれか1つ)は、約200nm以下(例えば、約190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、80、70、または60nm以下のいずれか1つを含めて)の直径を有する。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子の少なくとも約50%(例えば、少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、または99%のいずれか1つ)は、約20から約400nm(例えば、約20から約200nm、約40から約200nm、約30から約180nm、および約40から約150、約50から約120、および約60から約100nmのいずれか1つを含めて)の範囲内にある。
いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えばアルブミン)は、ジスルフィド結合を形成することができるスルフヒドリル(sulfhydral)基を有する。いくつかの実施態様では、該組成物のナノ粒子部分中の担体タンパク質(例えばアルブミン)の少なくとも約5%(例えば、少なくとも約10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%のいずれか1つを含めて)は、架橋(例えば1以上のジスルフィド結合を介して架橋)されている。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子は、担体タンパク質(例えばヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなどのアルブミン)でコーティングされたタキサン(パクリタキセルなど)を含む。いくつかの実施態様では、組成物は、ナノ粒子形状と非ナノ粒子形状の(例えば、パクリタキセル溶液の形態の、または可溶性の担体タンパク質/ナノ粒子複合体の形態の)両方のタキサンを含み、ここでは、組成物中のタキサンの少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%のいずれか1つが、ナノ粒子形態である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサンは、重量で、ナノ粒子の約50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%のいずれか1つ超を構成する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子は、非ポリマーマトリックスを有する。いくつかの実施態様では、ナノ粒子は、ポリマー材料(ポリマーマトリックスなど)を実質的に含まないタキサンの中核を含む。
いくつかの実施態様では、該組成物は、該組成物のナノ粒子部分と非ナノ粒子部分の両方の中に担体タンパク質(例えばアルブミン)を含み、ここでは、組成物中の担体タンパク質(例えばアルブミン)の少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%のいずれか1つは、組成物の非ナノ粒子部分にある。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とタキサンとの重量比は、約18:1以下、例えば、約15:1以下、例えば約10:1以下である。いくつかの実施態様では、組成物中のアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とタキサンとの重量比は、約1:1から約18:1、約2:1から約15:1、約3:1から約13:1、約4:1から約12:1、約5:1から約10:1のいずれか1つの範囲内にある。いくつかの実施態様では、組成物のナノ粒子部分中のアルブミンとタキサンとの重量比は、約1:2、1:3、1:4、1:5、1:9、1:10、1:15以下のいずれか1つである。いくつかの実施態様では、組成物中のアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とタキサンとの重量比は、以下のうちのいずれか1つである:約1:1から約18:1、約1:1から約15:1、約1:1から約12:1、約1:1から約10:1、約1:1から約9:1、約1:1から約8:1、約1:1から約7:1、約1:1から約6:1、約1:1から約5:1、約1:1から約4:1、約1:1から約3:1、約1:1から約2:1、約1:1から約1:1。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、上の特性の1以上を含む。
本明細書に記載するナノ粒子は、乾燥製剤(凍結乾燥組成物など)の中に存在する、または生体適合性の媒体に懸濁させることができる。適切な生体適合性の媒体としては、限定はされないが、水、緩衝した水性媒体、生理食塩水、緩衝生理食塩水、任意選択で緩衝したアミノ酸溶液、任意選択で緩衝したタンパク質溶液、任意選択で緩衝した糖溶液、任意選択で緩衝したビタミン溶液、任意選択で緩衝した合成ポリマー溶液、脂質−含有エマルジョンなどが挙げられる。
いくつかの実施態様では、医薬として許容され得る担体は、担体タンパク質(例えば、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなどのアルブミン)を含む。適切な担体タンパク質の例としては、血液または血漿中に通常みられるタンパク質が挙げられ、限定はされないが、アルブミン、IgAを含めた免疫グロブリン、リポタンパク質、アポリポタンパク質B、α−酸性糖タンパク質、β−2−マクログロブリン、チログロブリン、トランスフェリン、フィブロネクチン、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第X因子などが挙げられる。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、カゼイン、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリンなどの非血液タンパク質である。タンパク質は、天然由来でも合成によって調製されてもよい。いくつかの実施態様では、タンパク質は、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなどのアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。
ヒト血清アルブミン(HSA)は、Mr 65Kの高溶解性の球状タンパク質であり、585アミノ酸から構成される。HSAは、血漿における最も豊富なンパク質であり、ヒト血漿のコロイド浸透圧の70〜80%を占める。HSAのアミノ酸配列は、合計17のジスルフィド架橋、1つの遊離チオール(Cys 34)、および単一のトリプトファン(Trp 214)を含有する。HSA溶液の静脈内使用は、新生児高ビリルビン血症の治療における交換輸血(例えば、Finlayson、Seminars in Thrombosis and Hemostasis,6,85−120(1980)を参照のこと)と共に、血液量減少性ショック(Tullis、JAMA,237,355−360,460−463,(1977))およびHouserら、Surgery,Gynecology and Obstetrics,150,811−816(1980)を参照のこと)の予防または治療について示されている。ウシの血清アルブミンなどの他のアルブミンも意図される。例えば、家畜(家庭のペットおよび農業場面を含めて)などのヒトではない哺乳類におけるこれらの組成物の使用という状況では、こうしたヒトではないアルブミンの使用も、適切である可能性がある。ヒト血清アルブミン(HSA)は、複数の疎水性結合部位(脂肪酸、すなわちHSAの内在性リガンドについては合計8)を有し、様々なタキサン、特に、中性および負に帯電した疎水性化合物と結合する(Goodmanら、The Pharmacological Basis of Therapeutics,9th ed,McGraw−Hill New York(1996))。HSAのサブドメインIIAおよびIIIAにおいて、2つの高親和性結合部位が、提案されており、これは、極性のリガンド特性のための付着点として機能する、表面近くの荷電したリシンおよびアルギニン残基を有する、非常に細長い疎水性ポケットである(例えば、Fehskeら、Biochem.Pharmcol.,30,687−92(198a)、Vorum、Dan.Med.Bull.,46,379−99(1999)、Kragh−Hansen、Dan.Med.Bull.,1441,131−40(1990)、Curryら、Nat.Struct.Biol.,5,827−35(1998)、Sugioら、Protein.Eng.,12,439−46(1999)、Heら、Nature,358,209−15(199b)、およびCarterら、Adv.Protein.Chem.,45,153−203(1994))を参照のこと)。パクリタキセルおよびプロポフォールは、HSAと結合することが示されている(例えば、Paalら、Eur.J.Biochem.,268(7),2187−91(200a)、Purcellら、Biochim.Biophys.Acta,1478(a),61−8(2000)、Altmayerら、Arzneimittelforschung,45,1053−6(1995)、およびGarridoら、Rev.Esp.Anestestiol.Reanim.,41,308−12(1994))。さらに、ドセタキセルは、ヒト血漿タンパク質と結合することが示されている(例えば、Urienら、Invest.New Drugs,14(b),147−51(1996)を参照のこと)。
組成物中の担体タンパク質(例えば、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなどのアルブミン)は、一般に、タキサンのための担体として働く。すなわち、組成物中のアルブミンは、担体タンパク質を含まない組成物と比較すると、タキサンが、水性の媒体中に、より容易に懸濁できるようにする、または、懸濁液を維持するのを助ける。これによって、タキサンを溶解させるための毒性の溶媒(または界面活性剤)の使用を避けることができ、それによって、個体(ヒトなど)へのタキサンの投与の1以上の副作用を減少させることができる。したがって、いくつかの実施態様では、本明細書に記載する組成物は、Cremophor(すなわちポリオキシエチレン化ヒマシ油)(Cremophor EL(登録商標)(BASF社)を含めて)などの界面活性剤を実質的に含まない(例えば、含まない)。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、界面活性剤を実質的に含まない(例えば、含まない)。組成物は、組成物中のCremophorまたは界面活性剤の量が、ナノ粒子組成物が個体に投与される時に、個体における1つ以上の副作用を引き起こすには十分ではない場合に、「Cremophorを実質的に含まない」または「界面活性剤を実質的に含まない」である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、約20%、15%、10%、7.5%、5%、2.5%、または1%のいずれか1つ未満の有機溶媒または界面活性剤を含有する。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。
本明細書に記載する組成物中のアルブミンなどの担体タンパク質の量は、組成物中の他の成分に応じて変動することとなる。いくつかの実施態様では、組成物は、水性の懸濁液中で、例えば安定なコロイド懸濁液(ナノ粒子の安定な懸濁液など)の形態でタキサンを安定させるのに十分な量の、アルブミンなどの担体タンパク質を含む。いくつかの実施態様では、アルブミンなどの担体タンパク質は、水性の媒体中でのタキサンの沈降速度を低下させる量である。粒子を含有する組成物については、アルブミンなどの担体タンパク質の量はまた、タキサンのナノ粒子の大きさおよび密度に依存する。
タキサンは、長期間、例えば少なくとも約0.1、0.2、0.25、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、24、36、48、60、または72時間のいずれかの時間、水性の媒体中に懸濁されたままである(例えば視認可能な沈殿または沈降がない)場合に、水性の懸濁液中で「安定している」。懸濁液は、必ずというわけではないが、一般に、個体(ヒトなど)への投与に適している。懸濁液の安定性は、一般に(必ずというわけではないが)、保管温度(例えば室温(20〜25℃など)または冷蔵条件(4℃など))で評価される。例えば、懸濁液は、懸濁液の調製の約15分後に、肉眼で、または光学顕微鏡で1000倍で見た時に、視認可能な凝塊または粒子凝集を呈さない場合に、保管温度で安定である。安定性はまた、加速試験条件下で、例えば約40℃よりも高い温度で、評価することもできる。
いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えばアルブミン)は、ある種の濃度の水性の懸濁液中でタキサンを安定させるのに十分な量で存在する。例えば、組成物中のタキサンの濃度は、約0.1から約100mg/ml(例えば約0.1から約50mg/ml、約0.1から約20mg/ml、約1から約10mg/ml、約2mg/mlから約8mg/ml、約4から約6mg/ml、または約5mg/mlのいずれかを含めて)である。いくつかの実施態様では、タキサンの濃度は、少なくとも約1.3mg/ml、1.5mg/ml、2mg/ml、3mg/ml、4mg/ml、5mg/ml、6mg/ml、7mg/ml、8mg/ml、9mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、25mg/ml、30mg/ml、40mg/ml、および50mg/mlのいずれかである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えばアルブミン)は、界面活性剤(Cremophorなど)の使用を回避し、その結果組成物が界面活性剤(Cremophorなど)を含まないまたは実質的に含まないようになる量で存在する。
いくつかの実施態様では、該組成物は、液体形態では、約0.1%から約50%(w/v)(例えば、約0.5%(w/v)、約5%(w/v)、約10%(w/v)、約15%(w/v)、約20%(w/v)、約30%(w/v)、約40%(w/v)、または約50%(w/v))の担体タンパク質(例えばアルブミン)を含む。いくつかの実施態様では、該組成物は、液体形態では、約0.5%から約5%(w/v)の担体タンパク質(例えばアルブミン)を含む。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサンに対する担体タンパク質(例えばアルブミン)の重量比は、十分な量のタキサンが、細胞に結合する、または細胞によって輸送されるようなものである。タキサンに対する担体タンパク質(例えばアルブミン)の重量比は、様々な担体タンパク質(例えばアルブミン)とタキサンの組み合わせに最適化されるべきであることとなるが、一般に、担体タンパク質(例えばアルブミン)とタキサンとの重量比(w/w)は、約0.01:1から約100:1、約0.02:1から約50:1、約0.05:1から約20:1、約0.1:1から約20:1、約1:1から約18:1、約2:1から約15:1、約3:1から約12:1、約4:1から約10:1、約5:1から約9:1、または約9:1である。いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えばアルブミン)とタキサンとの重量比は、約18:1以下、15:1以下、14:1以下、13:1以下、12:1以下、11:1以下、10:1以下、9:1以下、8:1以下、7:1以下、6:1以下、5:1以下、4:1以下、および3:1以下のいずれかである。いくつかの実施態様では、担体タンパク質は、アルブミンである。いくつかの実施態様では、組成物中のアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とタキサンとの重量比は、以下のいずれか1つである:約1:1から約18:1、約1:1から約15:1、約1:1から約12:1、約1:1から約10:1、約1:1から約9:1、約1:1から約8:1、約1:1から約7:1、約1:1から約6:1、約1:1から約5:1、約1:1から約4:1、約1:1から約3:1、約1:1から約2:1、約1:1から約1:1。
いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えばアルブミン)は、組成物が重大な副作用なしで個体(ヒトなど)に投与されるのを可能にする。いくつかの実施態様では、担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)は、タキサンのヒトへの投与の1以上の副作用を減じるのに有効な量である。用語「タキサンの投与の1以上の副作用を減じる」は、タキサンによって引き起こされる1以上の望ましくない影響、ならびに、タキサンを送達するために使用される送達ビヒクル(例えば、タキサンを注入に適したものにする溶媒など)によって引き起こされる副作用の減少、軽減、消失、または回避を指す。こうした副作用としては、例えば、骨髄抑制、神経毒性、過敏症、炎症、静脈刺激、静脈炎、疼痛、皮膚刺激、末梢神経障害、好中球減少性発熱、アナフィラキシー反応、静脈血栓、血管外漏出、およびこれらの組み合わせが挙げられる。しかし、これらの副作用は、単なる例示に過ぎず、タキサンに伴う他の副作用または副作用の組み合わせも減じることができる。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、パクリタキセルとヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、タキサン(パクリタキセルなど)とアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、パクリタキセルとヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)とを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1である。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含む。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたパクリタキセルを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)でコーティングしたパクリタキセルを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1である。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含む。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたパクリタキセルを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有する。
いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたタキサン(パクリタキセルなど)を含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1以下(約9:1など)である。いくつかの実施態様では、本明細書に記載するナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたパクリタキセルを含むナノ粒子を含み、ここでは、ナノ粒子は、約130nmの平均直径を有し、組成物中のアルブミンとタキサンの重量比は、約9:1である。
いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、Nab−パクリタキセル(すなわちAbraxane(登録商標))を含む。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物は、Nab−パクリタキセル(すなわちAbraxane(登録商標))である。Abraxane(登録商標)は、ヒトアルブミンUSPによって安定化させたパクリタキセルの製剤であり、これは、直接的に注射可能な生理溶液に分散させることができる。ヒトアルブミンとパクリタキセルの重量比は、約9:1である。0.9%塩化ナトリウム注射液または5%デキストロース注射液などの適切な水性媒体に分散させると、Nab−パクリタキセル(すなわちAbraxane(登録商標))は、パクリタキセルの安定なコロイド懸濁液を形成する。コロイド懸濁液中のナノ粒子の平均粒径は、約130ナノメートルである。HSAは、水に溶けやすいので、Nab−パクリタキセル(すなわちAbraxane(登録商標))は、例えば約2mg/mlから約8mg/ml、または約5mg/mlを含めて、薄い濃度(0.1mg/mlパクリタキセル)から濃い濃度(20mg/mlパクリタキセル)までの様々な範囲の濃度に再構成することができる。
ナノ粒子組成物を作製する方法は、当技術分野で公知である。例えば、タキサン(パクリタキセルなど)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子は、高せん断力(例えば、超音波処理、高圧均質化など)の条件下で調製することができる。これらの方法は、例えば、米国特許第5,916,596号;同第6,506,405号;同第6,749,868号、同第6,537,579号、および同第7,820,788号に、また米国特許出願公開第2007/0082838号、同第2006/0263434号、およびPCT出願WO08/137148に開示されている。
簡単に言うと、タキサン(パクリタキセルなど)を有機溶媒に溶解し、この溶液を、アルブミン溶液などの担体タンパク質溶液に添加することができる。この混合物を、高圧均質化にかける。次いで、蒸発によって有機溶媒を除去することができる。得られた分散を、さらに凍結乾燥させることができる。適切な有機溶媒としては、例えば、ケトン、エステル、エーテル、塩素化溶媒、および当技術分野で公知の他の溶媒が挙げられる。例えば、有機溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルム/エタノール(例えば1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、または9:1の比を有する)であり得る。
ナノ粒子組成中の他の成分
本明細書に記載するナノ粒子は、他の薬剤、賦形剤、または安定剤を含む組成物中に存在することができる。例えば、ナノ粒子の負のゼータ電位を増大させることによって安定性を増大させるために、1以上の負に帯電した成分を添加することができる。こうした負に帯電した成分としては、限定はされないが、グリココール酸、コール酸、ケノデオキシコール酸、タウロコール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、リトコール酸、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸などから構成される胆汁酸の胆汁酸塩;以下のホスファチジルコリンを含めたレシチン(卵黄)ベースのリン脂質を含めたリン脂質:パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン、パルミトイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルオレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルアラキドイル(arachidoyl)ホスファチジルコリン、およびジパルミトイルホスファチジルコリン;L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、水素添加ホスファチジルコリン(HSPC)を含めた他のリン脂質、および他の関連する化合物が挙げられる。例えば硫酸コレステリルナトリウムなどの、負に帯電した界面活性剤または乳化剤も、添加剤として適している。
本明細書に記載するナノ粒子は、他の薬剤、賦形剤、または安定剤を含む組成物中に存在することができる。例えば、ナノ粒子の負のゼータ電位を増大させることによって安定性を増大させるために、1以上の負に帯電した成分を添加することができる。こうした負に帯電した成分としては、限定はされないが、グリココール酸、コール酸、ケノデオキシコール酸、タウロコール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、リトコール酸、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸などから構成される胆汁酸の胆汁酸塩;以下のホスファチジルコリンを含めたレシチン(卵黄)ベースのリン脂質を含めたリン脂質:パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン、パルミトイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルオレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルアラキドイル(arachidoyl)ホスファチジルコリン、およびジパルミトイルホスファチジルコリン;L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、水素添加ホスファチジルコリン(HSPC)を含めた他のリン脂質、および他の関連する化合物が挙げられる。例えば硫酸コレステリルナトリウムなどの、負に帯電した界面活性剤または乳化剤も、添加剤として適している。
いくつかの実施態様では、該組成物は、ヒトへの投与に適している。いくつかの実施態様では、該組成物は、獣医学の状況における、家庭のペットおよび農業用動物などの哺乳類への投与に適している。該ナノ粒子組成物の、非常に様々な適切な製剤が存在する(例えば、米国特許第5,916,596号、同第6,096,331号、および同第7,820,788号を参照のこと)。以下の製剤および方法は、単なる例示に過ぎず、決して限定的ではない。経口投与に適した製剤は、(a)水、生理食塩水、またはオレンジジュースなどの希釈剤に溶解した有効量の化合物などの液体の溶液、(b)それぞれが固体または顆粒としてのあらかじめ定められた量の活性成分を含有する、カプセル剤、サシェ(sachet)、または錠剤、(c)適切な液体中の懸濁液、および(d)適切な乳剤から構成され得る。錠剤剤形は、ラクトース、マンニトール、コーンスターチ、バレイショデンプン、微結晶セルロース、アラビアゴム、ゼラチン、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、および他の賦形剤、着色料、希釈剤、緩衝薬、湿潤剤、保存剤、着香料、および薬理学的に適合性のある賦形剤のうちの1つ以上を含むことができる。ロゼンジ剤形は、フレーバー、通常、スクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカントゴム中に活性成分を含むことができ、同様に香錠は、ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアラビアゴム、エマルジョン、ゲルなどの不活性な基剤中に活性成分を含み、活性成分に加えて、当技術分野で公知である賦形剤を含有する。
適切な担体、賦形剤、および希釈剤の例としては、限定はされないが、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸、トラガカントゴム、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、生理食塩溶液、シロップ、メチルセルロース、メチルおよびプロピルヒドロキシベンゾアート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油が挙げられる。製剤は、滑沢剤、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、保存剤、甘味剤、または着香料をさらに含むことができる。
非経口投与に適した製剤としては、水性および非水性の等張性滅菌注射溶液(これは、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および意図されるレシピエントの血液との適合性を製剤に与える溶質を含有することができる)、および、水性および非水性の滅菌懸濁液(これは、懸濁化剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、および保存剤を含むことができる)が挙げられる。製剤は、アンプルおよびバイアルなどの単位用量または複数回投与用の密閉容器で提供することができ、フリーズドライ(凍結乾燥された)状態で保管することができ、使用の直前に、滅菌した液体の賦形剤、例えば注射用水を添加するだけで済む。即時注射溶液および懸濁液は、先に記載した種類の滅菌した散剤、顆粒剤、および錠剤から調製することができる。注射可能製剤が好ましい。
いくつかの実施態様では、組成物は、約4.5から約9.0のpH範囲(例えば、約5.0から約8.0、約6.5から約7.5、および約6.5から約7.0のいずれかのpH範囲を含めて)を有するように調合される。いくつかの実施態様では、組成物のpHは、約6以上(例えば、約6.5、7、または8のいずれか以上(約8など)を含めて)に調合される。組成物はまた、グリセロールなどの適切な張性モディファイヤーの添加によって、血液と等張にすることができる。
製品、キット、組成物、および医薬品
本発明はまた、本明細書に記載する方法のいずれかに使用するためのキット、医薬品、組成物、単位剤形、および製品を提供する。
本発明はまた、本明細書に記載する方法のいずれかに使用するためのキット、医薬品、組成物、単位剤形、および製品を提供する。
本発明のキットは、タキサンを含有するナノ粒子組成物(または単位剤形および/または製品)および/または別の薬剤(本明細書に記載する少なくとも1種の他の薬剤など)を含み、かつ、いくつかの実施態様では、本明細書に記載する方法のいずれかに従う使用のための説明書をさらに含む、1以上の容器を含む。該キットは、治療に適した個体の選択の説明をさらに含むことができる。本発明のキットに提供される説明書は、一般的に、ラベルまたはパッケージ挿入物(例えば、キットに含まれる紙のシート)上の文書による説明書であるが、機械読み取り可能な説明書(例えば、磁気または光学記憶ディスク上に掲載される説明書)も許容され得る。
例えば、いくつかの実施態様では、キットは、タキサンと担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物を含む。いくつかの実施態様では、キットは、個体におけるメラノーマの治療のためにナノ粒子組成物を投与するための説明書をさらに含む。別の例については、いくつかの実施態様では、キットは、a)タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物と、b)本明細書に記載する有効量の少なくとも1種の他の薬剤とを含む。いくつかの実施態様では、キットは、個体におけるメラノーマの治療のためにナノ粒子組成物と少なくとも1種の他の薬剤とを投与するための説明書をさらに含む。ナノ粒子および他の薬剤は、別々の容器で、または単一の容器で提供することができる。例えば、キットは、1つの組成物がナノ粒子を含み、1つの組成物が別の薬剤を含む、1つの別々の組成物または2つ以上の組成物を含むことができる。説明書は、パッケージ挿入物またはパッケージラベル上であり得る。治療は、本明細書に記載する方法のいずれか1つに従うことができる。
本発明のキットは、適切な包装内にある。適切な包装としては、限定はされないが、バイアル、ボトル、広口ビン、フレキシブル包装(例えば、密閉(seled)Mylarまたはプラスチックバッグ)などが挙げられる。キットは、緩衝液および説明的情報などの追加の成分を、任意選択で提供することができる。したがって、本願はまた、バイアル(密封バイアルなど)、単位投薬量または単位剤形、ボトル、広口ビン、フレキシブル包装などを含む製品を提供する。
ナノ粒子組成物の使用に関する説明書は、一般に、意図される治療のための投薬量、投与計画、および投与経路に関する情報を含む。容器は、単位用量、バルク包装(例えば、複数回用量包装)、または小単位用量であり得る。例えば、長期間、例えば、1週、8日、9日、10日、11日、12日、13日、2週、3週、4週、6週、8週、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、またはそれ以上のいずれかの間、個体に有効な治療を提供するために、本明細書に開示する通りの十分な投薬量のタキサン(タキサンなど)を含有するキットを提供することができる。キットはまた、複数の単位用量のタキサンおよび医薬組成物、ならびに使用のための説明書を含むことができ、保管、および薬局、例えば、病院薬剤部および調剤薬局での使用のために十分な量で包装される。
提供されるのはまた、本明細書に記載する方法のために有用な、医薬品、組成物、および単位剤形である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなどのアルブミン)とを含む有効量のナノ粒子を含む、個体におけるメラノーマを治療するのに使用するための医薬品(または組成物または単位剤形)が提供される。いくつかの実施態様では、タキサンと担体タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミンなどのアルブミン)とを含むナノ粒子を含む、別の薬剤と併用して個体におけるメラノーマを治療するのに使用するための医薬品(または組成物または単位剤形)が提供される。
追加の例示的な実施態様
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を伴うメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、変異体BRAF(V600E変異を有するBRAFなど)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体における皮膚メラノーマ(例えば転移性悪性皮膚メラノーマなどの転移性皮膚メラノーマ)を治療する方法であって、該個体に有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、個体は、化学療法未経験である。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を伴うメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、変異体BRAF(V600E変異を有するBRAFなど)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内に投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されていない、または、事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けていない)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を約30〜40分かけて注入することによって静脈内投与することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を伴うメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、変異体BRAF(V600E変異を有するBRAFなど)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングしたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、メラノーマについて以前に治療されている、または事前のアジュバント細胞毒性療法などの事前の細胞毒性化学療法を受けている)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を伴うメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、変異体BRAF(V600E変異を有するBRAFなど)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、LDH濃度が上昇している)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。いくつかの実施態様では、個体は、野生型BRAFを含む。いくつかの実施態様では、個体は、変異体BRAF(V600E変異を有するBRAFなど)を含む。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1c転移性メラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、野生型BRAFを含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、アルブミンでコーティングされたパクリタキセルを含むナノ粒子(例えば、約200nm以下の平均粒径を有するナノ粒子、例えばNab−パクリタキセル)を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が存在する。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を静脈内投与する(例えば約30〜40分かけて注入する)ことを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約80から約200mg/m2(例えば、約90mg/m2、約120mg/m2、または約150mg/m2を含めて)である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約120mg/m2である。いくつかの実施態様では、ヒト個体(ここでは、前記個体は、BRAFにおける変異(V600E変異など)を含む)におけるメラノーマ(転移性メラノーマまたは転移性悪性メラノーマなど)を治療する方法であって、該個体に、有効量のNab−パクリタキセル(例えば約5mg/ml Nab−パクリタキセル)を、約30〜40分かけて注入することを含む方法が存在し、ここでは、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、28日周期ごとの第1、8、15日での約90mg/m2である。いくつかの実施態様では、個体は、例えば少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月のいずれかを含めて、少なくとも約2ヶ月間、治療される。いくつかの実施態様では、個体は、ステージM1cメラノーマを有する。いくつかの実施態様では、個体は、LDH濃度が上昇している。いくつかの実施態様では、個体は、女性である。いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、メラノーマを治療するための単独療法として使用される。
本明細書で提供されるのはまた、本明細書に記載するナノ粒子組成物の投与を含む療法と、第2の療法とを含む組み合わせ療法の方法である。いくつかの実施態様では、第2の療法は、化学療法、免疫療法、手術、放射線療法、標的療法、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1種の他の療法剤の投与を含む。いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、BRAF阻害剤である。いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、イピリムマブである。いくつかの実施態様では、該方法は、第一選択療法として使用される。いくつかの実施態様では、該方法は、第二選択療法として使用される。本明細書に記載する方法のいずれかのいくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、静脈内に投与される。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約50mg/m2から約400mg/m2である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約100mg/m2から約200mg/m2である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)の量(用量)は、約150mg/m2である。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、毎週投与される。いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1つの28日治療周期を含む。いくつかの実施態様では、タキサン(例えばパクリタキセル)と担体タンパク質(例えばアルブミン)とを含むナノ粒子を含む組成物は、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される。
いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)との重量比は、約9:1以下である。いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のタキサン(例えばパクリタキセル)との重量比は、約9:1である。いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のタキサン(例えばパクリタキセル)は、アルブミンでコーティングされる。いくつかの実施態様では、タキサンは、パクリタキセルである。いくつかの実施態様では、個体(例えばヒト)におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体にパクリタキセルとアルブミン(例えばヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミン)とを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。
本願は、いくつかの実施態様では、ヒト個体におけるメラノーマを治療する方法であって、該個体にパクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を投与することを含む方法を提供する。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、皮膚メラノーマである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性メラノーマである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、転移性悪性メラノーマである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、ステージIVメラノーマである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、遠隔転移を有する。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1aである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1bである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、転移性メラノーマは、ステージM1cである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、測定可能な疾患を有する。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、脳転移を有しない。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、メラノーマについて以前に治療されていない。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、転移性悪性メラノーマについて事前の細胞毒性化学療法を受けていない。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、事前のアジュバント細胞毒性化学療法を受けていない。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、男性である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、女性である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、約65歳未満である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、少なくとも約65歳(例えば少なくとも約70、75、または80歳のいずれか)である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、血清乳酸脱水素酵素(「LDH」)濃度が上昇している。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×正常値上限(「ULN」)未満である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約0.8×から約1.1×ULNである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、個体は、血清LDHが約1.1×ULN超から約2.0×ULNである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、野生型BRAFを含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおける変異を含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、メラノーマは、BRAFにおけるV600E変異を含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、メラノーマを治療するための単独療法として使用される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該方法は、第2の療法をさらに含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、第2の療法は、化学療法、免疫療法、手術、放射線療法、標的療法、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1種の他の療法剤の投与をさらに含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、BRAF阻害剤である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該1つの他の療法剤は、イピリムマブである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該方法は、第一選択療法として使用される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該方法は、第二選択療法として使用される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、静脈内に投与される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約50mg/m2から約400mg/m2である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約100mg/m2から約200mg/m2である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、ナノ粒子組成物中のパクリタキセルの用量は、約150mg/m2である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、毎週投与される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、該方法は、少なくとも1つの28日治療周期を含む。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、パクリタキセルとアルブミンとを含むナノ粒子を含む組成物は、28日治療周期の第1、8、および15日に投与される。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒト血清アルブミンである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、アルブミンは、組換え型アルブミンである。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、組成物中のナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のパクリタキセルとの重量比は、約9:1以下である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、アルブミンとナノ粒子組成物中のパクリタキセルとの重量比は、約9:1である。
上の実施態様のいずれかに従う(または適用される)いくつかの実施態様では、ナノ粒子中のパクリタキセルは、アルブミンでコーティングされる。
当業者は、本発明の趣旨および範囲内で、いくつかの実施態様が可能であることを認識するであろう。本発明を、ここより、以下の非限定的な実施例を参照することによって、より詳細に説明することとする。以下の実施例は、本発明をさらに例示するが、当然、決してその範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
実施例1:転移性悪性メラノーマを有する化学療法未経験の患者における、ダカルバジンに対するNab−パクリタキセルの第3相研究
ステージIVの皮膚の転移性悪性メラノーマを有する化学療法未経験の患者を登録した。これらの患者は、Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)PS 0〜1、測定可能な疾患、および乳酸脱水素酵素(LDH)濃度≦2.0×正常値上限(ULN)を有し、かつ、現在の脳転移を有していなかった。患者のベースライン特性を、表5に示す。これらの患者を、2つのアームに分けた:(1)Nab−パクリタキセル(「Nab−P」、Abraxane(登録商標))、28日周期の第1、8、および15日に150mg/m2、静脈内、前投薬なし;(2)ダカルバジン(DTIC)、21日周期の第1日に1000mg/m2、静脈内。図1は、第3相研究設計を示す。
ステージIVの皮膚の転移性悪性メラノーマを有する化学療法未経験の患者を登録した。これらの患者は、Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)PS 0〜1、測定可能な疾患、および乳酸脱水素酵素(LDH)濃度≦2.0×正常値上限(ULN)を有し、かつ、現在の脳転移を有していなかった。患者のベースライン特性を、表5に示す。これらの患者を、2つのアームに分けた:(1)Nab−パクリタキセル(「Nab−P」、Abraxane(登録商標))、28日周期の第1、8、および15日に150mg/m2、静脈内、前投薬なし;(2)ダカルバジン(DTIC)、21日周期の第1日に1000mg/m2、静脈内。図1は、第3相研究設計を示す。
主要有効性評価項目(primary efficacy endpoint)は、固形がんの治療効果判定基準(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors)(「RECIST」)v1.0)に従う、盲検放射線評価に基づく無増悪生存期間(「PFS」)であった。副次的有効性評価項目(secondary efficacy endpoint)は、全生存期間(「OS」)であった。他の評価項目としては、奏功率(「ORR」)、疾患制御率(「DCR」)、および安全性/認容性が含まれた。
図2は、この研究のPFS結果を示す(PFSは、独立した放射線診断によって実施された)。図3は、この研究の計画された中間解析のOS結果を示す。この研究の他の有効性評価項目を、表6に示す。
BRAFステータスによる研究のPFSおよび暫定的OS分析を、表7に示す。
図4は、様々な患者特性に基づくサブグループのOS中間解析を示す。図4は、あるサブグループが、DTIC治療に対してNab−パクリタキセルの治療が好都合であるかどうか、およびその程度を示す。
この研究による有害事象を、表8に示す。
これらの結果は、この研究が、PFSのその主要評価項目を満たしていたことを示した:2.5ヶ月に対する4.8ヶ月(P=0.044、ダカルバジンに対するNab−パクリタキセル)。暫定的OS分析は、Nab−パクリタキセル・アームが好都合である傾向を示した。他の評価項目(ORR、DCR)およびサブグループは、Nab−パクリタキセル・アームが好都合である一貫した利益を示した。最も注目すべきAEは、Nab−パクリタキセル・アームにおけるグレード≧3神経障害であり、これは1ヶ月以内に改善した。この研究は、Nab−パクリタキセルが、標準のダカルバジン化学療法よりも優れていることを実証した。
実施例2:転移性悪性メラノーマを有する以前に治療されていない患者における、ダカルバジンに対するNab−パクリタキセルの第3相研究
この研究の主要な目的は、化学療法を以前に受けていない転移性メラノーマを有する患者における、ダカルバジンに対する被験薬、Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))の、安全性、認容性、および抗腫瘍活性を比較することである。
この研究の主要な目的は、化学療法を以前に受けていない転移性メラノーマを有する患者における、ダカルバジンに対する被験薬、Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))の、安全性、認容性、および抗腫瘍活性を比較することである。
治療アームA:Nab−パクリタキセルを受ける患者は、(以下に記載した通りに改変されない限り)ステロイド前投薬なしでかつG−CSF予防なしで、約30分かけて、静脈内に投薬されたことになる;4週ごとに第1、8、および15日に150mg/m2。治療アームB:ダカルバジンを受ける患者は、ステロイドおよび制吐剤の前投薬を伴い、第1日に1000mg/m2で静脈内に投薬されたことになる;治療は、21日ごとに繰り返した。
主要有効性評価項目は、RECIST治療効果ガイドラインを使用する、治療効果の盲検放射線評価に基づく無増悪生存期間(PFS)である。副次的評価項目測定基準には、以下が含まれる:(1)副次的有効性評価項目としての患者生存期間;(2)主治医判定に基づく無増悪生存期間;(3)客観的な確認された完全または部分応答を達成した患者の数(%);(4)≧16週の間の安定病態、または確認された完全または部分応答(すなわち、すべての応答)を有する患者の数(%);(5)応答している患者における奏功期間;(6)SPARCおよび他の分子バイオマーカーと有効性転帰との相関;(7)治療下で発現したおよび治療関連の有害事象(AE)および重篤有害事象(SAE)の発生率;(8)臨床検査異常;(9)研究薬物投与中の骨髄抑制の最下点;(10)研究薬物の用量改変、投与中断、および/または中途での中止を経験した患者の発症率;(11)以下である薬物動態パラメータ:最大血漿中薬物濃度(Cmax)、血漿中濃度−時間曲線下面積(AUCおよびAUCinf)、濃度−時間曲線の見かけの終末部分の半減期(T1/2)、全身クリアランス(CL)、および分布容積(Vz)。
この研究に登録される患者は、18歳以上でなければならない。男性も女性も、この研究の対象である。
選択基準には、以下が含まれる:(1)転移(ステージIV)のエビデンスのある、組織学的にまたは細胞学的に確認された皮膚悪性メラノーマ;(2)転移性悪性メラノーマのための事前の細胞毒性化学療法なし(キナーゼ阻害剤またはサイトカインでの事前の治療は認められる);(3)事前のアジュバント細胞毒性化学療法なし(インターフェロン、GM−CSF、および/またはワクチンでの事前のアジュバント療法は認められる);(4)年齢≧18歳の男性または妊娠していないかつ授乳していない女性;(5)過去3年以内の他の現在進行中の悪性病変なし;(6)X線撮影によって記録された測定可能な疾患(例えば、測定可能な疾患とは、X線撮影によって記録された少なくとも1つの測定可能な病変部の存在を指すことができる);(7)患者がベースラインで以下の血球数を有する:(a)ANC≧1.5×109細胞/L;(b)血小板≧100×109細胞/L;(c)Hgb≧9g/dL;(8)患者がベースラインで以下の血液化学レベルを有する:(a)AST(SGOT)、ALT(SGPT)≦2.5×正常範囲の上限(ULN)(肝転移が存在する場合には≦5.0×ULN;(b)総ビリルビン≦ULN;(c)クレアチニン≦1.5mg/dL;(d)LDH≦2.0ULNa;(9)患者は>12週の予測生存期間を有する;(10)患者はECOGパフォーマンスステータス0〜1を有する;(11)患者または患者の法律的に認められた代表者または保護者は、あらゆる研究に関する活動への参加の前に、この研究の性質について知らされており、この研究に参加することに同意し、インフォームド・コンセント用紙に署名している。
除外基準には、以下が含まれる:(1)軟髄膜波及を含めた脳転移の病歴または現在のエビデンス;(2)患者が、グレード≧2のNCI CTCAEスケールの既存の末梢神経障害を有する;(3)放射線が完了した後に病変部の明らかな進行が存在している場合のみ、病変部を標的にする事前の放射線は認められる;(4)臨床的に有意な合併症;(4)研究終了(EOS)までの診察の間研究を完了できる可能性が低い;(5)この研究に参加している間の、治験治療処置が実施される、または治験療法が施される、異なる臨床研究への現在の登録;(6)実験的研究薬物を受けることが患者にとって安全でないと主治医が考えるような、主要器官系のいずれかに関与する深刻な医学的因子。
実施例3:肝臓における転移性メラノーマを有する患者における、Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))の肝動脈注入の第I相研究
これは、3週ごとに1日、肝動脈を通して投与されるAbraxane(登録商標)で治療される場合の、肝臓に対する転移性メラノーマの奏功率を決定するための非盲検の第I相用量漸増研究である。副次的目的は、肝臓における奏功期間、生存期間(全生存期間または無増悪生存期間)、および安全性を決定することである。
これは、3週ごとに1日、肝動脈を通して投与されるAbraxane(登録商標)で治療される場合の、肝臓に対する転移性メラノーマの奏功率を決定するための非盲検の第I相用量漸増研究である。副次的目的は、肝臓における奏功期間、生存期間(全生存期間または無増悪生存期間)、および安全性を決定することである。
すべての選択/除外基準を満たす患者を、21日ごとに1回のAbraxane(登録商標)注入を受けるために、3から6のグループに登録する。最大認容量は、2周期の研究治療後に決定する。用量制限毒性は、以下と定義される:≧グレード3の非血液系毒性(または>グレード3の吐き気、嘔吐、または下痢に対して最適な対症療法を受けること)、非経口抗生物質のための入院を必要とする発熱を伴うあらゆるグレード4の高トランスアミナーゼ血症、グレード3の好中球減少、≧7日持続し感染症によって悪化するグレード4の好中球減少、または<25,000/mm3の血小板数。治療の毒性は、NCI共通毒性基準(Common Toxicity Criteria)(CTC)、Version 3.0を使用して等級付けする。治療法に対する応答は、RECISTを使用して測定する。4つの投与濃度を試験する:130mg/m2、170mg/m2、220mg/m2、および285mg/m2;これらを、肝動脈を通して3週ごとに30分かけて注入する。
実施例4:切除不能および転移性のブドウ膜メラノーマを有する患者における毎週注入Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))の第II相研究
これは、転移性のブドウ膜メラノーマの治療における単剤Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))に対する全奏功率を決定するための第II相研究である。副次的目的は、無増悪生存期間および全生存期間の中央値を決定することである。選択基準は、以下である:(1)転移性/切除不能なブドウ膜メラノーマの組織学的にまたは細胞学的に確認されたエビデンス;(2)少なくとも1つの次元において正確に測定することができ、かつ、スパイラルCTスキャンによると≧10mmである、少なくとも1つの病変部として定義される測定可能な疾患;(3)年齢≧18歳以上(or older);(4)0または1のECOGパフォーマンスステータス;(5)公知のHIVまたはBもしくはC型肝炎なし;(6)以下によって定義される通りの正常な器官/骨髄機能:(a)好中球絶対数≧1.5×109/L;(b)血小板≧100,000×109/L;(c)ヘモグロビン≧9.0gm/100mL;(d)総ビリルビン≦1.5;(e)ASTおよびALT≦2.5×ULN;(f)クレアチニン≦1.8mg/ml;(g)カルシウム≦12mg/dL(血清アルブミンの濃度に対して補正した場合);(h)1回までの事前の全身治療。除外基準は、以下である:(1)研究エントリー前4週以内の化学療法または放射線療法;(2)他の研究薬剤を同時に受け取ること:(3)事前の悪性病変(適切に治療された基底細胞癌または2年間疾患がなかった患者についての他の癌を除いて);(4)重篤な感染症または他のコントロール不良の医学的疾患;(5)重大な精神病;(5)妊娠;(6)>グレード2の末梢神経障害。Abraxane(登録商標)は、28日ごとに、4週間のうちの3週間、毎週150mg/m2の用量で、30分かけて、静脈内ボーラスによって投与される。
これは、転移性のブドウ膜メラノーマの治療における単剤Nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))に対する全奏功率を決定するための第II相研究である。副次的目的は、無増悪生存期間および全生存期間の中央値を決定することである。選択基準は、以下である:(1)転移性/切除不能なブドウ膜メラノーマの組織学的にまたは細胞学的に確認されたエビデンス;(2)少なくとも1つの次元において正確に測定することができ、かつ、スパイラルCTスキャンによると≧10mmである、少なくとも1つの病変部として定義される測定可能な疾患;(3)年齢≧18歳以上(or older);(4)0または1のECOGパフォーマンスステータス;(5)公知のHIVまたはBもしくはC型肝炎なし;(6)以下によって定義される通りの正常な器官/骨髄機能:(a)好中球絶対数≧1.5×109/L;(b)血小板≧100,000×109/L;(c)ヘモグロビン≧9.0gm/100mL;(d)総ビリルビン≦1.5;(e)ASTおよびALT≦2.5×ULN;(f)クレアチニン≦1.8mg/ml;(g)カルシウム≦12mg/dL(血清アルブミンの濃度に対して補正した場合);(h)1回までの事前の全身治療。除外基準は、以下である:(1)研究エントリー前4週以内の化学療法または放射線療法;(2)他の研究薬剤を同時に受け取ること:(3)事前の悪性病変(適切に治療された基底細胞癌または2年間疾患がなかった患者についての他の癌を除いて);(4)重篤な感染症または他のコントロール不良の医学的疾患;(5)重大な精神病;(5)妊娠;(6)>グレード2の末梢神経障害。Abraxane(登録商標)は、28日ごとに、4週間のうちの3週間、毎週150mg/m2の用量で、30分かけて、静脈内ボーラスによって投与される。
実施例5:切除不能なステージIV転移性悪性メラノーマ(BRAF V600E陰性)の第一選択療法についての、イピリムマブに対するAB(Abraxane(登録商標)+ベバシズマブ)のランダム化第II相研究
これは、現行の標準のケアすなわちイピリムマブと比較する、転移性メラノーマ(BRAF V600E陰性)のための第一選択療法を受ける患者におけるAbraxane(登録商標)+ベバシズマブ(AB)組み合わせレジメンの有効性のランダム化2アーム第II相研究である。この研究の主要目的は、Abraxane(登録商標)+ベバシズマブの組み合わせが、切除不能なステージIVメラノーマを有する患者における第一選択治療として、イピリムマブと比較して、進行のない状態を延長させるかどうかを評価することである。主要評価項目は、ランダム化から、RECIST基準(version 1.1)によって定義される通りの進行の最も早い文書化までの、または進行の文書化を伴わない何らかの原因による死亡までの時間と定義される、無増悪生存期間である。副次的評価項目には、全生存期間(ランダム化から、何らかの原因による死亡までの時間)、ならびに腫瘍応答(RECIST基準、v.1.1を使用する)が含まれる。
これは、現行の標準のケアすなわちイピリムマブと比較する、転移性メラノーマ(BRAF V600E陰性)のための第一選択療法を受ける患者におけるAbraxane(登録商標)+ベバシズマブ(AB)組み合わせレジメンの有効性のランダム化2アーム第II相研究である。この研究の主要目的は、Abraxane(登録商標)+ベバシズマブの組み合わせが、切除不能なステージIVメラノーマを有する患者における第一選択治療として、イピリムマブと比較して、進行のない状態を延長させるかどうかを評価することである。主要評価項目は、ランダム化から、RECIST基準(version 1.1)によって定義される通りの進行の最も早い文書化までの、または進行の文書化を伴わない何らかの原因による死亡までの時間と定義される、無増悪生存期間である。副次的評価項目には、全生存期間(ランダム化から、何らかの原因による死亡までの時間)、ならびに腫瘍応答(RECIST基準、v.1.1を使用する)が含まれる。
相関的目的は、血管新生(アームA)のバイオマーカーおよび免疫性(アームAおよびアームB)のバイオマーカーの変化を調べること、また、ベバシズマブ療法と組み合わせる場合にはパクリタキセルの薬物動態を調べることである。以下の血管新生メディエーターの血漿濃度が決定される:アンジオポエチン−2、BMP−9、EGF、エンドグリン、エンドセリン−1、FGF−1、FGF−2、フォリスタチン、G−CSF、HB−EGF、HGF、IL−8、レプチン、PLGF、VEGF−A、VEGF−C、およびVEGF−D。末梢血の試料(すべての周期について治療前)を、T細胞、B細胞、NK細胞、および樹状細胞の数および活性化状態について分析し、末梢血試料をまた、CD3、CD4、CD8、CD20、CD69、CD4/25、CD8/25、CD16/56、CD80、CD86、およびHLA−DRについて分析した。
選択基準は、以下である:(1)外科的に切除不能なステージIV悪性メラノーマの組織学的証拠;(2)転移性メラノーマに対する全身治療なし;(3)転移性の腫瘍試料中に検出されないBRAF V600E野生型変異;(4)その最も長い直径が、胸部X線を用いて≧2.0cmと、またはCTスキャン、MRIスキャン、PET/CTスキャンのCT成分を用いて≧1.0cmと正確に測定することができる少なくとも1つの病変部として定義される測定可能な疾患;(5)≧4ヶ月の平均余命;(6)年齢≧18歳;(7)0または1のECOGパフォーマンススコア;(8)登録またはランダム化の≦14日前に得られる以下の臨床検査値;(a)ANC≧1500mL;(b)血小板数≧100,000×109/L;(c)ヘモグロビン≧9g/dL;(d)クレアチニン≦1.5×ULN;(e)総ビリルビン≦1.5mg/dL;(f)SGOT(AST)≦2.5×ULN;(g)スクリーニング時の蛋白尿の非存在;(h)出産の可能性のある女性に対する血清妊娠検査の陰性;(i)試験全体を通した、また、研究薬物の最後の投与から12週の間の、避妊の適切な使用;および(j)インフォームド・コンセントへの署名。
除外基準は、以下である:(1)MRIまたはCTによる脳転移;(2)登録の≦4週前の他の被験薬の使用;(3)登録の≦4週前のあらゆる抗癌療法の使用;(4)イピリムマブまたはタキサンに基づく化学療法レジメン、またはVEGF活性を阻害するもしくはVEGFRを標的にする薬剤での事前の治療;(5)登録の≦4週前の大きな外科手術、切開生検、または著しい外傷性損傷;(6)他の医学的状態;(7)(何らかの原因による)末梢感覚神経障害≧2の存在;(8)ランダム化の≦2週前の緩和的放射線療法;(9)登録の≦30日前の喀血の進行中のまたは最近の病歴;(10)イピリムマブ、ベバシズマブ、またはAbraxane(登録商標)の成分のいずれかに対する公知の過敏症;(11)炎症性腸疾患(例えば、クローン(Crohn’s)潰瘍性大腸炎)の病歴;(12)自己免疫疾患の診断を有する患者(登録時に現在治療を受けているかどうかにかかわらず);(13)登録の≦2週前の副腎皮質ステロイドの全身的使用(適応症にかかわらず)。
表5および6は、この研究の2つのアームを記載する。
実施例6:転移性メラノーマを有する患者におけるAbraxane(登録商標)+イピリムマブ第II相研究
これは、化学療法未経験の転移性悪性メラノーマを有する患者に対して静脈内に投与されるAbraxane(登録商標)−イピリムマブの組み合わせの有効性および安全性を決定するための、非盲検の単一アームの第II相研究である。主要目的は、Abraxane(登録商標)とイピリムマブとの組み合わせが、転移性メラノーマを有する患者における疾患進行を遅らせることができるかどうかを決定すること、また、Abraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの6ヶ月での無増悪生存の割合を決定することである。副次的目的は、以下である:(1)転移性の切除不能なステージIII/IVメラノーマを有する患者における完全および部分応答率、応答持続期間、および全生存期間によって測定される場合のAbraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの有効性を決定すること;(2)転移性メラノーマを有する患者の治療のために静脈内に与えられた場合のAbraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの安全性を決定すること;および(3)この治療法を受けた患者における免疫学的変化を研究すること。
これは、化学療法未経験の転移性悪性メラノーマを有する患者に対して静脈内に投与されるAbraxane(登録商標)−イピリムマブの組み合わせの有効性および安全性を決定するための、非盲検の単一アームの第II相研究である。主要目的は、Abraxane(登録商標)とイピリムマブとの組み合わせが、転移性メラノーマを有する患者における疾患進行を遅らせることができるかどうかを決定すること、また、Abraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの6ヶ月での無増悪生存の割合を決定することである。副次的目的は、以下である:(1)転移性の切除不能なステージIII/IVメラノーマを有する患者における完全および部分応答率、応答持続期間、および全生存期間によって測定される場合のAbraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの有効性を決定すること;(2)転移性メラノーマを有する患者の治療のために静脈内に与えられた場合のAbraxane(登録商標)+イピリムマブの組み合わせの安全性を決定すること;および(3)この治療法を受けた患者における免疫学的変化を研究すること。
この試験に関するAbraxane(登録商標)の開始用量は、28日ごとの第1、8、および15日に投与される150mg/m2である。Abraxane(登録商標)は、ステロイド前投薬なしでかつG−CSF予防なしで、約30分かけて静脈内に投薬される。この試験に関するイピリムマブの用量は、3週ごとの静脈内の3mg/kg(4回投与のみ)であり;イピリムマブのこの用量は、増大されることにはならない。
選択基準は、以下である:(1)進行したステージIVまたは切除不能なステージIIIの粘膜または皮膚メラノーマの組織学的に記録された診断;(2)免疫関連応答基準(immune−related response criteria)(irRC)によって治療に対する応答を評価するために、疾患の測定可能なまたは評価可能な部位(1.0cm以上)を有する再発性メラノーマ;(3)切除不能なステージIIIまたはステージIV疾患のための細胞毒性薬物および免疫療法剤での以前の治療なし;(4)患者は、12から70歳であり、0または1のECOGパフォーマンスステータスを有する;(5)正常な血球数(3000/mm3以上の白血球数、1500mm3以上の好中球絶対数、および100,000/mm3を超える血小板数)、ヘモグロビン>9.0g/dL、腎機能障害なし(女性については1.1mg/dL未満、男性については1.4mg/dL未満の血清クレアチニン)、肝機能障害なし(1.5mg/dL未満の血清ビリルビン濃度、ASTおよびALT≦2.5×ULN(ただし、肝転移が存在する場合は除く。肝転移が存在する場合、ASTおよびALT≦5ULNが許容され得る))、および重大な心臓または肺の機能障害のエビデンスなし;(6)抗生物質を必要とする24時間よりも長く持続する発熱を伴う活動性感染症、コントロール不良の精神病、高カルシウム血症(11mg超のカルシウム)、または進行中の消化管出血などの重大な合併症なし;(7)出産の可能性のある女性は、許容され得る避妊を使用しなければならず、この試験に関する治療を開始する前の72時間以内に血清または尿の妊娠検査が陰性でなければならず、また、性的に活発な男性も、研究の期間の間、避妊法を使用しなければならない;(8)インフォームド・コンセントへの署名。
除外基準は、以下である:(1)転移性のブドウ膜メラノーマ;(2)骨転移のみ;(3)症候性の脳もしくは脊髄転移、ステロイド療法、または軟髄膜疾患;(4)重大な心臓病;(5)FEV1の肺活量の、予測される正常値の75%未満への低下をもたらす、慢性気管支炎、肺気腫、または慢性閉塞性肺疾患が原因の重大な肺機能不全;(6)メラノーマの胸膜、心膜、または腹膜転移が原因の症候性の浸出;(7)通常の皮膚癌−基底細胞扁平上皮癌−以外の第2の悪性腫瘍の病歴(過去3年以内);(8)ベースラインでの≧グレード2感覚性ニューロパチー。
前述の発明は、明確な理解のために、実例および実施例によって、ある程度詳細に説明してきたが、これらの説明および実施例は、本発明の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
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- 本願図面に記載の発明。
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