JP2019055891A - 水素製造装置 - Google Patents

水素製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019055891A
JP2019055891A JP2017180506A JP2017180506A JP2019055891A JP 2019055891 A JP2019055891 A JP 2019055891A JP 2017180506 A JP2017180506 A JP 2017180506A JP 2017180506 A JP2017180506 A JP 2017180506A JP 2019055891 A JP2019055891 A JP 2019055891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
water
carbon monoxide
gas
reformed gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017180506A
Other languages
English (en)
Inventor
雅史 大橋
Masafumi Ohashi
雅史 大橋
晃平 江口
Kohei Eguchi
晃平 江口
好孝 馬場
Yoshitaka Baba
好孝 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2017180506A priority Critical patent/JP2019055891A/ja
Publication of JP2019055891A publication Critical patent/JP2019055891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

【課題】一酸化炭素の除去を安全に行って水素精製器へ改質ガスを供給する。【解決手段】水素製造装置10は、炭化水素原料を水蒸気改質して水素を主成分とした改質ガスを生成する多重筒型改質器12を有している。多重筒型改質器12の内部には、改質触媒層36、CO変成触媒層45、メタネーション触媒層47が形成されている。改質触媒層36での水蒸気改質により生成された水素と一酸化炭素の内、一酸化炭素はCO変成触媒層45における水性シフト反応により低減されさらに、メタネーション部においてメタネーション反応により除去される。【選択図】図2

Description

本発明は、水素製造装置に関する。
従来、水素を得るための水素製造装置としては、原料炭化水素を水蒸気改質装置で改質ガスに改質した後、PSA(Pressure Swing Adsorption)装置へ供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の水素製造装置では、PSA装置へ供給される前の改質ガスから一酸化炭素を除去するために、CO除去器を設けている。このように、改質ガスに含まれている一酸化炭素を除去することにより、PSA装置で一酸化炭素の除去を行う必要がなくなり、PSA装置の小型化を図ることができる。
特開2001−261306号公報
しかしながら、特許文献1では、一酸化炭素の除去を改質装置から排出された改質ガスをCO除去器へ送出しているので、一酸化炭素が外部に漏れ出す可能性がある。本発明の課題は、一酸化炭素の除去を安全に行って水素精製器へ改質ガスを供給することが可能な水素製造装置を提供することである。
請求項1に係る水素製造装置は、炭化水素原料を水蒸気改質して水素を主成分とした改質ガスを生成する改質部と、前記改質部の下流側に連通配置され、前記改質ガス中の一酸化炭素を水性シフト反応により変成させる一酸化炭素変成部と、前記一酸化炭素変成部の下流側に連通配置され、前記一酸化炭素変成部からの前記改質ガス中の一酸化炭素をメタネーション反応により除去するメタネーション部と、が内部に形成された改質装置と、前記改質装置の下流側に設けられ、前記改質ガスを不純物と水素とに分離して水素を精製する水素精製器と、を備えている。
請求項1に係る水素製造装置では、改質装置の内部に改質部、一酸化炭素変成部、及びメタネーション部が形成されている。改質部での水蒸気改質により生成された水素と一酸化炭素の内、一酸化炭素は一酸化炭素変成部における水性シフト反応による変成により低減される。一酸化炭素変成部において未反応の一酸化炭素は、メタネーション部においてメタネーション反応により除去される。
このように、改質装置の内部で一酸化炭素が除去されるので、一酸化炭素の外部への漏れが抑制され、一酸化炭素の除去を安全に行って水素精製器へ改質ガスを供給することができる。
請求項2に係る水素製造装置は、前記一酸化炭素変成部と前記メタネーション部とは、多重に配置された複数の筒状壁の間に形成された流路において隣接配置されている。
請求項2に係る水素製造装置では、多重に配置された複数の筒状壁の間に形成された流路において、一酸化炭素変成部とメタネーション部とを隣接配置するので、簡易な構成にすることができる。
請求項3に係る水素製造装置は、前記改質装置と前記水素精製器の間に、前記改質装置で生成された改質ガスを圧縮する圧縮機、を備えている。
請求項3に係る水素製造装置によれば、水素精製器での精製に必要な圧力を、改質ガスに付与することができ、水素精製器で効率よく精製を行うことができる。また、メタネーションにより一酸化炭素を除去する場合には、CO選択酸化(PROX)により改質ガスから一酸化炭素を除去する場合と比較して、改質ガスに含まれる水素以外の成分が少なくなるので(外部の空気流入がないので)圧縮機で圧縮する改質ガスの量も少なくすることができ、効率的に圧縮を行うことができる。
本発明の水素製造装置では、改質装置の内部で一酸化炭素が除去されるので、一酸化炭素の外部への漏れが抑制され、一酸化炭素の除去を安全に行って水素精製器へ改質ガスを供給することができる。
本発明の実施形態に係る水素製造装置を示した概略構成図である。 本発明の実施形態に係る水素製造装置の多重筒型改質器を示した断面図である。
本発明の実施形態に係る水素製造装置の一例を図1、図2に従って説明する。
本実施形態に係る水素製造装置10は、図1に示されるように、多重筒型改質器12、空気供給部18、改質用水供給部30、圧縮機80、水素精製器90を備えている。また、昇圧前水分離部50、昇圧後水分離部60、及び、燃焼排ガス水分離部70を備えている。この水素製造装置10は、炭化水素原料から水素を製造するものであり、第1実施形態では、炭化水素原料の一例としてメタンを主成分とする都市ガスが用いられる場合について説明する。
(多重筒型改質器)
多重筒型改質器12は、図2に示されるように、多重に配置された複数の筒状壁21、22、23、24を有している。複数の筒状壁21、22、23、24は、例えば円筒状や楕円筒状に形成される。複数の筒状壁21、22、23、24のうち内側から一番目の筒状壁21の内部には、燃焼室25が形成されており、この燃焼室25の上部には、バーナ26が下向きに配置されている。このバーナ26には、補給管38から水素精製器90のオフガスが燃料として供給される。多重筒型改質器12は、改質器の一例である。さらに、この燃焼室25の上端部には、空気供給部18(図1参照)から燃焼用空気を供給するための空気供給管40が接続されている。バーナ26には、さらに都市ガスが原料供給管33から分岐された原料分岐管33Aが接続されている。原料分岐管33Aには、空気供給管40から分岐された空気分岐管40Aが接続されている。バーナ26には、都市ガスに空気が混合された気体が、オフガスとは別に供給される。燃焼用のオフガスと都市ガスは、いずれか一方、または両方が、必要に応じて供給される。
一番目の筒状壁21と二番目の筒状壁22との間には、燃焼排ガス流路27が形成されている。燃焼排ガス流路27の下端部は、燃焼室25と連通されており、燃焼排ガス流路27の上端部には、ガスを排出するためのガス排出管28が接続されている。燃焼室25から排出された燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路27を下側から上側に流れ、ガス排出管28を通じて外部に排出される。
また、二番目の筒状壁22と三番目の筒状壁23との間には、第一流路31が形成されている。この第一流路31の上部は、予熱流路32として形成されており、この予熱流路32の上端部には、都市ガスを供給するための原料供給管33と、改質用水供給部30(図1参照)から改質用水を供給するための改質用水供給管34とが接続されている。さらに、二番目の筒状壁22と三番目の筒状壁23との間には、螺旋部材35が設けられており、この螺旋部材35により、予熱流路32は、螺旋状に形成されている。原料供給管33は、流路管の一例である。
予熱流路32には、都市ガスが原料供給管33から供給され、さらに、後述する改質用水供給部30の改質用水が改質用水供給管34から供給される。都市ガス及び改質用水は、予熱流路32を上側から下側に流れ、二番目の筒状壁22を介して燃焼排ガスと熱交換され水が気化される。この予熱流路32では、都市ガス及び気相の改質用水(水蒸気)が混合されることにより、混合ガスが生成される。
また、第一流路31における予熱流路32の下側には、改質触媒層36が設けられている。予熱流路32にて生成された混合ガスは、改質触媒層36へ供給される。改質触媒層36では、燃焼排ガス流路27を流れる燃焼排ガスからの熱を受けて混合ガスが水蒸気改質反応(下記の化学式(1)や(2))によって、水素を主成分とする改質ガスG1が生成される。改質ガスG1には、水素、一酸化炭素、水蒸気、メタンが含まれている。
CH+2HO → 4H+CO …(1)
CH+HO → 3H+CO …(2)
さらに、三番目の筒状壁23と四番目の筒状壁24との間には、第二流路42が形成されている。第二流路42の下端部は、第一流路31の下端部と連通されている。第二流路42の下部は、改質ガス流路43として形成されており、第二流路42の上端部には、改質ガス排出管44が接続されている。
また、第二流路42における改質ガス流路43よりも上側には、CO変成触媒層45が設けられている。改質触媒層36にて生成された改質ガスは、改質ガス流路43を通過した後、CO変成触媒層45へ供給される。CO変成触媒層45では、改質ガスG1に含まれる一酸化炭素と水蒸気が反応して(下記の化学式(3)参照)、水素と二酸化炭素に変換され、一酸化炭素が低減される。
CO+HO → H+CO …(3)
さらに、第二流路42におけるCO変成触媒層45よりも上側には、メタネーション触媒層47が設けられている。CO変成触媒層45を通過した改質ガスG2は、メタネーション触媒層47へ供給される。メタネーション触媒層47では、例えばニッケルやロジウム等の触媒上で一酸化炭素が水素と反応して(下記の化学式(4)参照)メタンと水に変換され、一酸化炭素が除去される。CO変成触媒層45及びメタネーション触媒層47で一酸化炭素が低減された改質ガスG3は、改質ガス排出管44を通じて排出される。
CO+3H → CH+HO …(4)
多重筒型改質器12にて生成された改質ガスG3は、図1に示したように、昇圧前水分離部50、圧縮機80、昇圧後水分離部60、及び水素精製器90をこの順番で流れる。つまり、ガスの流れ方向において、上流側から下流側に、多重筒型改質器12、昇圧前水分離部50、圧縮機80、昇圧後水分離部60、及び水素精製器90がこの順番で配置されている。
(昇圧前分離部)
昇圧前水分離部50は、図3に示されるように、上部が気体室52とされ、下部が液体室54とされている。気体室52には、改質ガス排出管44の下流端が接続されている。また、気体室52には、連絡流路管56の上流端が接続されている。液体室54の図示しない冷却管内の冷却水との熱交換による冷却によって水が凝縮されて分離される。液体室54の底部には、水回収管59が接続されている。改質ガスG3は、昇圧前水分離部50の上流に配置された熱交換器HE1での冷却水との熱交換による冷却によって水が凝縮されて分離される。分離された水は、液体室54を経て水回収管59へ送出される。
(圧縮機)
圧縮機80には、昇圧前水分離部50からの改質ガスG3が流れる連絡流路管56と、昇圧後水分離部60へ供給される改質ガスG4が流れる連絡流路管66とが接続されている。圧縮機80は、昇圧前水分離部50から供給された大気圧の改質ガスをポンプで圧縮し、昇圧後水分離部60へ供給する。
(昇圧後分離部)
昇圧後水分離部60は、上部が気体室62とされ、下部が液体室64とされている。気体室62には、連絡流路管66の下流端が接続されている。また、気体室62には、連絡流路管68の上流端が接続されている。液体室64の底部には、水回収管69が接続されている。改質ガスG4は、昇圧後水分離部60の上流に配置された熱交換器HE2での冷却水との熱交換による冷却によって水が凝縮されて分離される。分離された水は、液体室64を経て水回収管69へ送出される。
(水素精製器)
水素精製器90には、昇圧後水分離部60からの改質ガスG5が流れる連絡流路管68の下流端と、多重筒型改質器12へ供給される水素精製器90のオフガスが流れる補給管38の上流端とが接続されている。水素精製器90には、一例として、PSA装置が使用されている。この水素精製器90が改質ガスを不純物と水素とに分離することで、水素が精製される。精製された水素は、水素供給配管92へ送出され、不図示のタンクへ貯留されたり、水素供給ラインへ送られたりする。
水素精製器90のオフガスは、補給管38を流れて燃料として多重筒型改質器12のバーナ26(図2参照)へ供給される。
(燃焼排ガス分離部)
燃焼排ガス水分離部70は、上部が気体室72とされ、下部が液体室74とされている。気体室72には、ガス排出管28の下流端が接続されている。また、気体室72には、外部排出管76が接続されている。液体室74の底部には、水回収管78が接続されている。燃焼室25からは、燃焼排ガスが排出され、燃焼排ガスは、燃焼排ガス分離部70の上流に配置された熱交換器HE3での冷却水との熱交換による冷却によって水が凝縮されて分離される。分離された水は、液体室74を経て水回収管78へ送出される。水が分離された後の燃焼排ガスは、外部排出管76から外部へ排出される。
(改質用水供給部)
改質用水供給部30には、水回収管59、水回収管69、水回収管78の各々の下流端が接続されている。改質用水供給管34には、溶存イオン成分を除去するための水処理器(イオン交換樹脂)34Aが設けられている。また、改質用水供給部30には、改質用水供給管34の上流端が接続されている。さらに、改質用水供給部30には、外部水供給管17Aを介して外部水供給部17が接続されている。外部水供給部17から改質用水供給部30へは、外部水供給管17Aを介して外部の水供給源から、例えば純水または市水が供給される。市水を使用する場合、外部から供給する水が減るので、水処理器34Aの負荷が減り、水処理器34Aの長寿命化または小サイズ化を図ることができる。
改質用水供給部30には、水量検出部84が接続されている。また、水量検出部84は、外部水供給部17と接続されている。水量検出部84は、改質用水供給部30へ流入された水量(単位時間当たり)を検出し、当該検出した水量及び多重筒型改質器12での改質に必要な改質水の量に基づいて、新たに外部から供給が必要な水量を算出し、当該算出された水量が外部水供給部17から送出されるように外部水供給部17を制御する。
改質用水供給管34には、ポンプPが設けられている。改質用水供給部30には、昇圧前水分離部50、昇圧後水分離部60、燃焼排ガス水分離部70で分離された水が流入され、当該水は、ポンプPによって多重筒型改質器12へ供給される。
(作用)
次に、水素製造装置10の作用について説明する。
都市ガスは、原料供給管33を流れて多重筒型改質器12へ供給される。多重筒型改質器12へ供給された都市ガスは、多重筒型改質器12の予熱流路32で改質用の水と混合されつつ加熱され、改質触媒層36へ供給される。改質触媒層36では、燃焼排ガス流路27を流れる燃焼排ガスからの熱を受けて混合ガスが水蒸気改質反応によって、水素を主成分とする改質ガスG1が生成される。当該改質ガスG1は、改質ガス流路43を通ってCO変成触媒層45へ供給される。CO変成触媒層45では、改質ガスG1に含まれる一酸化炭素と水蒸気が反応して、水素と二酸化炭素に変換され、一酸化炭素が低減される。
CO変成触媒層45を通過した改質ガスG2は、改質ガスG1よりも一酸化炭素が減少しており、メタネーション触媒層47へ供給され、メタネーション用の触媒上で一酸化炭素が水素と反応してメタンと水に変換され、一酸化炭素が除去される。メタネーション触媒層47で一酸化炭素が低減された改質ガスG3は、改質ガス排出管44へ送出される。
改質ガスG3は、改質ガス排出管44を経て、昇圧前水分離部50の気体室52へ供給される。気体室52へ供給された改質ガスG1に含まれる水は、凝縮されて液体室54へ貯留され、水回収管59を経て改質用水供給部30へ送出される。水が分離された改質ガスG2は、連絡流路管56を流れて圧縮機80へ供給され、圧縮機80によって圧縮される。
圧縮された改質ガスG4は、連絡流路管66を流れて昇圧後水分離部60の気体室62へ供給される。気体室62へ供給された改質ガスG4に含まれる水は、凝縮されて液体室64へ貯留され、水回収管69を経て改質用水供給部30へ送出される。水が分離された改質ガスG5は、連絡流路管68を流れて水素精製器90へ供給される。
水素精製器90では、改質ガスG5が不純物と水素とに分離され、水素は水素供給配管92へ送出される。送出された水素は、不図示のタンクへ貯留されたり、水素供給ラインへ送られたりする。一方、改質ガスG3からの水素以外の不純物を含むオフガスは、補給管38を流れて燃料として多重筒型改質器12のバーナ26へ供給される。
多重筒型改質器12の燃焼室25では、オフガスが燃焼され、燃焼排ガスがガス排出管28を介して燃焼排ガス水分離部70の気体室72へ供給される。気体室72へ供給された燃焼排ガスに含まれる水は、凝縮されて液体室74へ貯留され、水回収管78を経て改質用水供給部30へ送出される。水が分離された燃焼排ガスは、外部排出管76を流れて外部へ排出される。
水量検出部84は、改質用水供給部30への流入水量を検出する。外部水供給部17は、水量検出部84で検出された水量及び必要な改質水の量に基づいて、新たに外部から供給が必要な水量分の純水を、改質用水供給部30へ供給する。
改質用水供給部30からは、ポンプPの駆動により改質水が多重筒型改質器12へ供給される。
本実施形態の水素製造装置10では、多重筒型改質器12の内部に改質触媒層36、CO変成触媒層45、メタネーション触媒層47が形成されている。そして、改質触媒層36での水蒸気改質により生成された水素と一酸化炭素の内、一酸化炭素はCO変成触媒層45における水性シフト反応により低減される。さらに、メタネーション部47においてメタネーション反応により除去される。このように、多重筒型改質器12の内部で一酸化炭素が除去されるので、一酸化炭素の外部への漏れが抑制され、一酸化炭素の除去を安全に行って水素精製器90へ改質ガスを供給することができる。
また、メタネーション部47では、改質ガスG2中に含まれる一酸化炭素を改質ガスG2中に含まれると水素を反応させて一酸化炭素を除去することができる。本実施形態では、CO選択酸化(PROX)の場合のような、外部からの酸化ガス等の供給が不要であり、簡易な構成にすることができる。また、外部からの酸化剤ガスの供給がないので、改質ガスに含まれる水素以外の成分を少なくすることができる。
また、本実施形態の水素製造装置10では、筒状壁23と筒状壁24の間に第二流路42が形成され、この第二流路42にCO変成触媒層45、メタネーション触媒層47が隣接配置されている。したがって、2つの異なる一酸化炭素を除去するための反応を行う触媒部を、簡易な構成にすることができる。また、外部からの酸化剤ガスの供給がないので、CO選択酸化(PROX)により改質ガスから一酸化炭素を除去する場合と比較して、圧縮機80で圧縮する改質ガスの質量も小さくすることができる。
また、本実施形態の水素製造装置10では、圧縮機80を有しているので、水素精製器90での精製に必要な圧力を、改質ガスに付与することができ、水素精製器70で効率よく精製を行うことができる。
また、昇圧前水分離部50、昇圧後水分離部60によって改質ガスから水が分離され、燃焼排ガス水分離部70によって燃焼排ガスから水が分離されて、分離された水が、改質用水供給管34によって多重筒型改質器12へ改質水として戻される。したがって、改質ガスや燃焼排ガスに含まれる水を再利用することができ、改質水として新たに外部(外部水供給部17)から供給する水の量を少なくすることができる。
また、圧縮機80へ供給される改質ガスG4は、昇圧前水分離部50によって水が分離されるので、水が分離されていない改質ガスG3が圧縮機80へ供給される場合と比して、改質ガスの体積が減少することで、改質ガスを圧縮させるための動力を削減することができる。
また、水素精製器90へ供給される改質ガスG5は、昇圧前水分離部50によって水が分離されている上に、昇圧後水分離部60によっても水が分離されるので、水が分離されていない改質ガスG4が水素精製器90へ供給される場合と比して、水素精製器90による精製効率を高くすることができる。即ち、精製する改質ガスの体積が減少することで、水素精製器90での処理量を少なくすることができる。これにより、水素精製器90のサイズの小型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、圧縮機80を設けたが、圧縮機80を設けない構成にすることもできる。さらに、圧縮機80の設置位置を、多重筒型改質器12の上流側の都市ガス供給路に設けてもよい
また、本実施形態では、昇圧前水分離部50、昇圧後水分離部60、及び燃焼排ガス水分離部70を設けて、これらで分離した水を多重筒型改質器12へ改質水として戻した(再利用した)が、各々の分離部及び水の再利用は必須ではない。一部の分離部のみを設けてもよいし、すべての分離部を設けて一部の分離部からの水のみを再利用してもよい。
10 水素製造装置
12 多重筒型改質器(改質装置)
23、24 筒状壁
36 改質触媒層(改質部)
42 第二流路(流路)
45 CO変成触媒層(一酸化炭素変成部)
47 メタネーション触媒層(メタネーション部)
80 圧縮機
90 水素精製器

Claims (3)

  1. 炭化水素原料を水蒸気改質して水素を主成分とした改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質部の下流側に連通配置され、前記改質ガス中の一酸化炭素を水性シフト反応により変成させる一酸化炭素変成部と、
    前記一酸化炭素変成部の下流側に連通配置され、前記一酸化炭素変成部からの前記改質ガス中の一酸化炭素をメタネーション反応により除去するメタネーション部と、
    が内部に形成された改質装置と、
    前記改質装置の下流側に設けられ、前記改質ガスを不純物と水素とに分離して水素を精製する水素精製器と、
    を備えた水素製造装置。
  2. 前記一酸化炭素変成部と前記メタネーション部とは、多重に配置された複数の筒状壁の間に形成された流路において隣接配置されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  3. 前記改質装置と前記水素精製器の間に、前記改質装置で生成された改質ガスを圧縮する圧縮機、を備えた請求項1または請求項2に記載の水素製造装置。
JP2017180506A 2017-09-20 2017-09-20 水素製造装置 Pending JP2019055891A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180506A JP2019055891A (ja) 2017-09-20 2017-09-20 水素製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180506A JP2019055891A (ja) 2017-09-20 2017-09-20 水素製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019055891A true JP2019055891A (ja) 2019-04-11

Family

ID=66107024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017180506A Pending JP2019055891A (ja) 2017-09-20 2017-09-20 水素製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019055891A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000348750A (ja) * 1999-06-07 2000-12-15 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池発電装置
JP2005285626A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd 燃料ガス製造発電システム
JP2006240916A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 改質器
JP2011136868A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Idemitsu Kosan Co Ltd 改質ユニットおよび燃料電池システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000348750A (ja) * 1999-06-07 2000-12-15 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池発電装置
JP2005285626A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd 燃料ガス製造発電システム
JP2006240916A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 改質器
JP2011136868A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Idemitsu Kosan Co Ltd 改質ユニットおよび燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018512368A (ja) Co2膜を含む改質装置
KR20230029615A (ko) 수소 생성 방법
JP2017088490A (ja) 水素製造装置
JP2019055892A (ja) 水素製造装置
JP6530123B1 (ja) 水素製造装置
JP2015017023A (ja) 水素製造装置
JP6983086B2 (ja) 水素製造装置
JP2019055893A (ja) 水素製造装置
JP2018162195A (ja) 水素製造装置
JP2019055891A (ja) 水素製造装置
JP6553273B1 (ja) 水素製造装置
JP7213156B2 (ja) 水素製造装置
JP7197374B2 (ja) 水素製造システム
JP6830017B2 (ja) 水素製造装置
JP6436693B2 (ja) 水素ステーション用水素製造システム
JP2016184550A (ja) ガス製造装置
JP6553272B1 (ja) 多重筒型改質器及び水素製造装置
JP2016184456A (ja) ガス製造装置
JP7181080B2 (ja) 水素製造装置
JP2008207969A (ja) 水素製造装置、水素製造システムおよび水素製造方法
JP7129332B2 (ja) 水素製造装置
JP2020079174A (ja) 水素製造装置
JP5863979B2 (ja) 改質装置及び改質方法、改質装置を備えた化成品の製造装置及び化成品の製造方法
JP7269161B2 (ja) 水素製造装置
JP2020100534A (ja) 水素製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210316