JP2019055799A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】販売時における美観や質感を損なうことなく、購買者の安全性を確保すること。【解決手段】紙コップなどの容器本体111の飲み口を、天面部122、底面部311および側面部123によって構成される箱体121によって覆う包装容器100を構成した。これにより、容器本体111全体をフィルムなどで覆うことなく、飲み口およびその周辺を衛生的に保つことができるので、販売時における美観や質感を損なうことなく、購買者の安全性を確保することができる。【選択図】図5

Description

この発明は、包装容器に関する。
紙コップなどの使い捨ての容器と、インスタントコーヒーの粉あるいはティーバッグなどを一体に包装したカップ式飲料がある。従来、このようなカップ式飲料においては、購入者が実際に使用するまで飲み口を清潔に保つため、シュリンクなどと称されるパッケージ方法を用いて、容器全体を薄いフィルムによって包装されているものがあった。
また、関連する技術として、具体的には、従来、紙製カップ容器の蓋に飲料を通過させる流出孔と通気孔とを備えたクリンシールを貼り付けることによって、飲み口の清潔と衛生を確保するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2005−343557号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、容器全体を薄いフィルムによって包装しているため、容器の質感にかかわらず、フィルムの質感が前面に押し出されてしまう。このため、店舗などに陳列されている状態において、容器の本来の質感を伝えにくく、容器の質感に工夫を凝らしても、同様のフィルムによって包装された商品と質感の点で差異を示しにくいという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、販売時における美観や質感を損なうことなく、購買者の安全性を確保することができる包装容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる包装容器は、内側に空間を備えた錐台形状をなし、当該錐台形状における下底に相当する位置または当該位置の近傍に容器開口を備えた容器本体と、天面部および底面部と、当該天面部および当該底面部に連続する側面部とを備え、前記容器開口を含む前記下底を囲む箱体と、を備え、前記箱体が、前記底面部に、前記錐台形状における上底に相当する位置における外径より大きく、前記下底に相当する位置における外径より小さい径で開口する装着用開口を備え、前記錐台形状における錐台面が前記装着用開口内に位置し、前記側面部および前記底面部によって前記容器開口を覆う状態で、前記容器本体に装着される、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる包装容器は、上記の発明において、前記容器本体に取り外し可能に取り付けられ、当該容器本体に取り付けられた状態において前記容器開口を閉塞する蓋体を備え、前記箱体が、前記蓋体および前記容器開口を覆う状態で、前記容器本体に装着される、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる包装容器は、上記の発明において、前記箱体が、前記容器本体に装着される状態において、各面部の位置関係を固定する固定部材を備えた、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる包装容器は、上記の発明において、前記箱体が、前記天面部に連続し、当該箱体が前記容器本体に装着される状態において前記側面部と重なるフラップを備え、前記固定部材が、前記フラップを前記側面部に一体化するように固定する、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる包装容器は、上記の発明において、前記箱体が、単一のシート状部材によって形成される、ことを特徴とする。
また、この発明にかかる包装容器は、上記の発明において、前記箱体が、少なくとも側面部の一部に対応して設けられ、当該箱体が前記容器本体に装着される状態において、腕組構造によって相互に連結されるソデ部材対を備えた、ことを特徴とする。
この発明にかかる包装容器によれば、販売時における美観や質感を損なうことなく、購買者の安全性を確保することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の包装容器の外観を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の包装容器の外観を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の包装容器の分解斜視図である。 箱体の展開図である。 この発明にかかる実施の形態の包装容器の組み立て方法を示す説明図である。 箱体の別の利用例を示す説明図である。 この発明にかかる別の実施の形態の包装容器の外観を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる別の実施の形態の包装容器の外観を示す説明図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる包装容器の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(包装容器の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の包装容器の構成について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態の包装容器の外観を示す説明図である。図1においては、包装容器を正面側から見た斜視図、図2においては、包装容器を背面側から見た斜視図を示している。図3は、この発明にかかる実施の形態の包装容器の分解斜視図である。
図1〜図3において、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、容器部110と、包装部120と、を備えている。容器部110は、容器本体111と、蓋体301と、によって構成されている。包装部120は、箱体121と、固定部材201と、によって構成されている。以下に、容器部110を構成する容器本体111および蓋体301、包装部120を構成する箱体121および固定部材201について、それぞれ説明する。
<容器本体111>
まず、容器本体111について説明する。容器本体111は、錐台形状の外観をなす。容器本体111は、錐体面(側面)と、当該錐体面がなす錐体の高さ方向に直交する平行な2つの面と、によって囲まれる有界な形状の外観をなす。錐台とは、錐体から、頂点を共有し相似に縮小した錐体を取り除いた立体図形であって、錐体面と、平行な一対の平面によって囲まれる立体を示す。錐台において、平行な一対の平面は、相似関係にある。
錐体とは、正円や楕円などのように単一の平面上に形成される閉曲線によって示される図形、あるいは、四角形や六角形などの多角形のように単一の平面上において閉じた単純折れ線によって囲まれた図形におけるすべての点と、当該単一の平面上には存在しない一点と、を結んでできる立体を示す。
この実施の形態の容器本体111は、円錐台形状の外観をなす。円錐台は、円錐を、当該円錐の底面部に平行な平面で切断し、切断によって形成される切断前の円錐よりも小さい円錐部分を除いた立体を示す。この実施の形態において、円錐とは、単一の平面上の円の円周上の各点と、当該単一の平面上には存在しない一点と、を結んでできる立体を示す。
この実施の形態においては、以降、適宜、容器本体111がなす錐台形状における一対の平行な平面のうち、面積の大きい方を下底、面積の小さい方を上底、として説明する。円錐台において、下底は、上記の小さい円錐を除く前の円錐における底面部に相当し、上底は、上記の小さい円錐を除くことによって形成される。
容器本体111の外径寸法は、容器本体111がなす錐台形状における高さ方向に沿って、上底側よりも下底側の方が大きい。容器本体111の内側には空間302が形成されている。空間302内には、たとえば、お茶やコーヒーなどの飲料が入れられる。飲料は、高温の飲料であってもよく、低温の飲料であってもよい。容器本体111は、たとえば、紙、プラスチックなどと称される高分子材料、ガラス、金属、陶土、陶石など、各種の材料を用いて形成することができる。
容器本体111において、下底に相当する位置には、容器開口303が設けられている。容器開口303は、容器本体111内に形成される空間302に連続している。容器開口303は、容器本体111がなす錐台形状における下底に相当する部分の周縁部のみを残すことによって形成されている。
容器本体111における周縁部、いわゆる「飲み口」は、外周側に向けて丸められている。このため、錐体面の端部をなす周縁部は、周縁部に連続する他の錐体面よりも硬くなっている。これにより、容器本体111の利用者が空間302内に収容された飲料を飲むときの飲みやすさを確保することができる。容器本体111における周縁部を丸めて飲み口を形成することにより、周縁部の形状を維持し、周縁部の形が定まらないために飲みにくかったり、こぼれたりするという不具合が生じることを回避できる。
容器本体111は、上底に相当する位置、または、当該位置から円錐台形状における高さ方向に沿って所定距離下底側の位置に設けられた、底板部材304を備えている。この実施の形態において底板部材304は、上底に相当する位置から円錐台の高さ方向に沿って若干下底側の位置に設けられている。このため、容器本体111は、いわゆる「上げ底」形状をなす。
容器本体111を「上げ底」形状とすることにより、水滴が錐体面(容器本体111の側面)や底板部材304に付いて容器本体111が濡れ、当該水滴が重力により下に垂れて容器本体111の接地面と底板部材304とがくっつくことによって、持ち上げにくくなったり、無理に持ち上げて内容物をこぼしたりすることを回避できる。
<蓋体301>
つぎに、蓋体301について説明する。蓋体301は、容器本体111に取り外し可能に取り付けられる。蓋体301は、天板部305と側面部306と周縁部307とによって構成されており、凹形状をなす。蓋体301は、容器の容器開口303に被せられることによって、当該容器開口303を塞ぐ。これにより、埃などの異物の容器本体111内への混入を防止することができ、また、容器本体111内に収容された収容物が容器外に出ることを防止することができる。
また、蓋体301は、周縁部を容器本体111の容器開口303の周縁部に嵌合させることにより、容器本体111内に飲料などの液体を入れた状態でも、容器本体111と蓋体301との境目から当該液体が容器本体111の外に漏れ出ることを防止するように、容器開口303を塞ぐ。蓋体301は、容器本体111に取り外し可能に取り付けられる。これにより、たとえば、容器本体111内に液体を収容した状態で運搬する場合に、容器本体111に振動が加えられた場合にも、容器本体111内の液体がこぼれ出ることを防止できる。
蓋体301の天板部305には、飲み口として機能する穴308が形成されていてもよい。この場合、天板部305の一部305aは、穴308を開放可能に塞ぐリフトアップタブを構成してもよい。これにより、容器本体111に蓋体301を装着した状態のまま、容器本体111内の飲料を穴308を介して飲むことができる。蓋体301は、たとえば、プラスチックを用いて形成することができる。蓋体301は、天板部305の面に直交する方向(軸心方向)に対して側面部が傾斜したテーパー形状であってもよい。
<箱体121>
つぎに、箱体121について説明する。箱体121は、容器部110に装着され、容器部110と一体化される。箱体121は、それぞれ1つの底面部311および天面部122と、4つの側面部123(123a、123b、123c、123d)とを備えた円柱または多角柱形状をなす。この実施の形態においては、6つの四角形によって構成される四角柱形状をなす箱体121について説明する。この実施の形態の箱体121においては、以降、4つの側面部123(123a、123b、123c、123d)のそれぞれを、適宜、正面側の側面部123a、右側の側面部123b、背面側の側面部123c、左側の側面部123dとして説明する。
箱体121において、底面部311と天面部122とは、互いに等しい四角形状をなす。箱体121において、4つの側面部123は、底面部311における4つの辺のいずれか1つと、当該いずれか1つの辺に対向し天面部122における4つの辺のいずれか1つと、をそれぞれ長辺とし、各長辺を結ぶ2つの短辺を備えた四角形をなす。
箱体121において、底面部311および天面部122は、互いに等しい四角形状をなすものに限らない。箱体121は、たとえば、底面部311と天面部122とが相似関係をなし、底面部311の方が天面部122よりも小さい四角錐台形状であってもよい。この場合、4つの側面部123は、それぞれ、台形をなす。
天面部122は、側面部123に連続するシートによって構成されている。天面部122は、側面部123に連続するシートが、複数重なっていることが好ましい。この実施の形態の箱体121においては、天面部122において、大きさおよび形状が等しい2枚のシートが重なっている。天面部122において重なり合うシートは、2枚であってもよく、3枚以上であってもよい。
このように、天面部122において、大きさの等しい複数枚のシートを重ねることにより、天面部122と側面部123との境から箱体121内をのぞき込むことが難しくなる。これにより、箱体121を構成する各面部122、123、311どうしの隙間から箱体121内に異物を混入しづらくすることができる。
天面部122において重なり合うシート122A〜122Dは、大きさや形状がすべて等しいものに限らない。たとえば、4つの側面部123のうちのいずれか一つに連続するシート122Aを、底面部311と大きさおよび形状が等しくなるように、いわゆる「オーバーフラップ」状に構成する。この場合のオーバーフラップは、開口312がない状態の底面部311、すなわち、底面部311の外形と同じ大きさおよび形状とする。
そして、残余の側面部のそれぞれにはオーバーフラップに一部重なるシートを連続して設けてもよい。これによっても、箱体121を構成する各面部122、123、311どうしの隙間から箱体121内に異物を混入しづらくすることができる。
箱体121は、フラップ202を備えている。フラップ202は、天面部122に連続して設けられている。フラップ202は、天面部122との境界において折り曲げられることによって、箱体121の背面側に位置づけられる。箱体121が備える4つの側面部123のうち、背面側の側面部123cには、スリット203が設けられている。フラップ202は、先端からこのスリット203に挿入されることによって、箱体121の背面部に固定されている。
箱体121の天面部122や側面部123は、当該箱体121が装着される容器本体111や当該容器本体111に充填される飲料などの内容物の宣伝広告に用いることができる。具体的に、天面部122や側面部123に、容器本体111や内容物を宣伝または広告する文言・文字・イラスト・写真などを印刷することによって、宣伝広告をおこなうことができる。
天面部122において複数のシート122B、122Aを重ねる場合、宣伝または広告する文言・文字・イラスト・写真などの印刷する広告の内容は、たとえば、商品のコンセプトなどに応じて適宜設定することができる。また、複数のシート122A〜122Dのうち、いずれのシートを重ねるか、あるいはすべてのシートを重ねるか、については、容器本体111の内容物などに応じて適宜決定してもよい。
具体的には、たとえば、容器本体111の内容物が食品のように、衛生的な管理が求められるものである場合、重ね合わせるシートの数を増やしたり、重ね合わせる面積を大きくしたりする。これにより、箱体121からシート122A〜122Dのいずれかを引き出して箱体121に隙間を作ったり、箱体121の隙間から異物を混入したりすることを確実に防止することができる。
箱体121においては、フラップ202を背面側に配置することにより、シールによって情報が隠される背面部分を包装容器100の購入者から見えにくくすることができる。これにより、箱体121側面の限られたスペースを有効に利用して、包装容器100を用いた商品の宣伝広告をおこなうことができる。
底面部311には、容器本体111がなす錐台形状の上底に相当する位置における外径より大きく、当該錐台の下底に相当する位置における外径より小さい径で開口する装着用開口312が設けられている。装着用開口312は、容器本体111がなす錐台形状の上底および下底の形状と相似関係をなす。具体的に、この実施の形態の装着用開口312は、容器本体111における底板部材304の外形よりも大きく、容器本体111における容器開口303の位置における外径よりも小さい円形をなす。
<固定部材201>
つぎに、固定部材201について説明する。固定部材201は、箱体121が容器本体111に装着される状態において、フラップ202を背面側の側面部123cに固定し、フラップ202と背面側の側面部123cとを一体化する。固定部材201は、具体的には、たとえば、シール、糊や接着剤を塗布したテープ、糊、接着剤などによって実現することができる。
固定部材201は、背面側の側面部123cとフラップ202とを一体化させた後、背面側の側面部123cとフラップ202とを分離する場合、すなわち、箱体121を開く場合には、箱体121の損壊をともなう程度の強さの粘着力があることが好ましい。具体的に、たとえば、シールやテープによって固定部材201を実現する場合、当該シールやテープを剥がす際に、当該シールやテープに引っ張られて箱体121が破ける程度の粘着力があることが好ましい。あるいは、当該シールやテープを剥がす際に、当該シールやテープ自体が破断されるなどして損壊してもよい。
このように、背面側の側面部123cとフラップ202とを一体化することにより、容器本体111に装着される状態において、各面部122、123、311の位置関係を固定することができる。これにより、たとえば、店舗などにおいて陳列している包装容器100における容器本体111に悪意で異物を混入させようとしても、箱体121を損壊しなければ異物混入ができない。そして、箱体121が損壊している場合には異物混入など、商品に異常が生じている可能性が高いことを報知できる。これによって、異物が混入した包装容器100を購入してしまうことを容易かつ確実に防止することができ、購買者の安全性を確保することができる。
箱体121においては、フラップ202を設けず、天面部122において重なり合う2枚のシートのように、箱体121を構成する各面部122、123、311どうしを接着するなどして、各面部122、123、311の位置関係を固定してもよい。これによっても、店舗などにおいて陳列している包装容器100における容器本体111に悪意で異物を混入させようとしても、箱体121を損壊しなければ異物混入ができない状況をつくり、購買者の安全性を確保することができる。
(箱体121の詳細な構造)
つぎに、箱体121の詳細な構造について説明する。図4は、箱体121の展開図である。図4において、箱体121は、単一のシート状部材によって形成される。すなわち、箱体121は、底面部311、天面部122および4つの側面部123が一体とされた、いわゆるN式箱(N式の組箱)によって実現される。
箱体121をN式箱によって実現することにより、単一のシート状部材を折り曲げたり、当該単一のシート状部材の一部を同じく単一のシート状部材に設けた切り込み(スリット203)や孔に差し込んだりすることによって組み立てることができる。また、箱体121をN式箱によって実現することにより、糊・テープ・接着剤などを用いることなく、組み上げることができる。これにより、箱体121の組み上げ作業の容易化を図ることができる。
箱体121を、単一のシート状部材によって形成されるN式箱とすることにより、組み上げるまでは、型から抜き上がった状態の平板状の態様とし、必要に応じて、適宜組み上げて立体状の態様の箱体121とすることができる。これにより、箱体121を、組み上げ前の材料の状態で運搬したり保管したりする場合に要するスペースを抑えることができる。
ギフト用のパッケージ箱としても広く用いられているN式箱によって箱体121を実現することにより、優れた梱包性や開封性を確保することができる。また、N式箱によって箱体121を実現することにより、優れた美観を確保することができる。
箱体121を構成する単一のシート状部材は、たとえば、紙、プラスチックなど公知の各種の材料を用いて形成することができる。箱体121は、紙などのように、所定以上の外力が加えられた場合に損壊する程度の強度のシート状部材を用いて形成することが好ましい。具体的には、たとえば、トレーシングペーパーなどと称される半透明の薄手の紙を用いて形成することが好ましい。
箱体121は、ソデ部材対401を備えている。ソデ部材対401は、第1のソデ部材402と第2のソデ部材403とを備え、少なくとも側面部123の一部に対応して設けられている。ソデ部材対401は、箱体121が備える複数の側面部123のうち、少なくとも相対する2面に、それぞれ対応して設けられていることが好ましい。具体的に、この実施の形態の箱体121においては、右側の側面部123bに対応するソデ部材対401と、左側の側面部123dに対応するソデ部材対401と、を備えている。
第1のソデ部材402および第2のソデ部材403も、底面部311、天面部122および4つの側面部123と同じ、単一のシート状部材によって実現される。各ソデ部材402、403は、右側の側面部123bおよび左側の側面部123dの短辺に、それぞれ連続しており、右側の側面部123bおよび左側の側面部123dと一体化されている。
各ソデ部材対401を構成する第1のソデ部材402および第2のソデ部材403は、それぞれ、箱体121が容器本体111に装着される状態、すなわち、箱体121を組み上げた状態において、腕組構造によって相互に連結される。第1のソデ部材402および第2のソデ部材403は、それぞれ、略長方形状をなし、対応する側面部における短辺に連続して設けられている。このため、第1のソデ部材402および第2のソデ部材403における短辺の長さは、対応する側面部における短辺の長さと等しい。
第1のソデ部材402および第2のソデ部材403における長辺の長さは、それぞれ、対応する側面部における長辺の長さよりも短い。対をなす第1のソデ部材402および第2のソデ部材403における長辺の長さは、合計すると、対応する側面部123における長辺の長さよりも長い。このため、対をなす第1のソデ部材402および第2のソデ部材403は、箱体121を組み上げた状態において、先端が一部重複する。
対をなす第1のソデ部材402および第2のソデ部材403には、箱体121を組み上げた状態において重複する位置に、切欠き404および切込み405が設けられている。切欠き404は、第1のソデ部材402および第2のソデ部材403の一部を、それぞれ、奥側ほど幅が狭くなるように略三角形状に切り欠くことによって構成されている。
切込み405は、第1のソデ部材402および第2のソデ部材403のそれぞれに設けられた切れ目であって、短辺方向に沿って、切欠き404における奥側の先端にそれぞれ連続している。ソデ部材対401は、切込み405どうしをかみ合わせることによって連結され、腕組構造を構成する。
箱体121において、天面部122を構成するシートのうち、正面側の側面部123aに連続するシート122Aと、右側の側面部123bに連続するシート122Bと、は互いに等しい大きさおよび形状とされている。これにより、天面部122を構成するシート122A〜122Dのうち、正面側の側面部123aに連続するシート122Aおよび右側の側面部123bに連続するシート122Bは、箱体121を組み上げた状態においてぴったり重なる。
また、箱体121において、天面部122を構成するシートのうち、背面側の側面部123cに連続するシート122C、および、左側の側面部123dに連続するシート122Dは、天面部122全体の大きさよりも小さいフラップ片とされている。シート122A〜122Dの大きさや形状は、図4に示すものに限らない。
箱体121においては、シート122A〜122Dをすべて同じ大きさと形状にしてもよい。この場合、シート122A〜122Dは、たとえば、4つの側面部123にそれぞれ連続して設ける。この場合、天面部122において、4枚のシート122A〜122Dがぴったり重なる。
ここで、箱体121を、たとえば、トレーシングペーパーなどと称される半透明の紙を用いて形成することにより、箱体121を組み上げることによって重なっている2枚のシート122A、122Bのうち、箱体121の内側(下側)に位置付けられるシート122Bに印刷された文言・文字・イラスト・写真などを、箱体121の外側(上側)に位置付けられるシート122Aを介して視認することができる。
これにより、箱体121の外側に位置付けられるシート1枚分の面積で、当該外側に位置付けられる1枚目のシート122Aと、箱体121の内側に位置付けられる2枚目のシート122Bと、を用いて、情報を二重に伝達することができる。具体的には、2枚目のシート122Bに、1枚目のシート122Aに印刷される情報とは異なる情報を印刷することにより、包装容器100の購入者に対して、限られた面積を有効に利用して多くの情報を伝達することができる。
このような宣伝広告をおこなう場合、箱体121を構成するシート状部材の厚さや、透過率は、適宜調整することができる。箱体121を構成するシート状部材としての半透明の紙は、トレーシングペーパーに限るものではない。半透明の紙として、硫酸紙、パラフィン紙、グラシン紙などの紙を用いて箱体121を構成してもよい。
(包装容器100の組み立て方法)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の包装容器100の組み立て方法について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の包装容器100の組み立て方法を示す説明図である。
図5に示すように、包装容器100の組み立てに際しては、容器本体111に蓋体301を取り付けて、容器部110を構成する。また、抜き上げた状態の箱体121の各面部122、123、311どうしの境界を折り曲げて(谷折りして)、組み上げ前のシート状部材に、箱体121の形状をつける。
つぎに、各ソデ部材対401における第1のソデ部材402と第2のソデ部材403とを連結する。具体的に、対をなす第1のソデ部材402に設けられた切込み405と、第2のソデ部材403に設けられた切込み405と、を相互にかみ合わせることによって、第1のソデ部材402と第2のソデ部材403とを腕組みさせて連結する。
第1のソデ部材402および第2のソデ部材403には、それぞれ、第1のソデ部材402および第2のソデ部材403を奥側ほど幅が狭くなるように略三角形状に切り欠き、先端において切込み405に連続する切欠き404が設けられているため、この切欠き404をガイドとすることによって、切込み405どうしを容易かつ確実にかみ合わせることができる。
側面部を折り込む作業に先立って、ソデ部材対401における第1のソデ部材402と第2のソデ部材403とを連結している。このため、ソデ部材対401を連結する際に、同時に、各ソデ部材402、403に連結している右側の側面部123bおよび左側の側面部123dが折り曲がって、底面部311から立ち上がる。そして、連結されているソデ部材対401によって、立ち上がった状態を維持する。
この実施の形態における箱体121によれば、このように、組み立て作業をおこなう作業者が、格別な治具を用いることなく、4つの側面部123のうちの2つが折れ曲がった状態を維持することができる。これにより、正面側の側面部123aおよび背面側の側面部123cの折り曲げ作業に専念することができる。
ここで、包装容器100における容器本体111を、たとえば、飲用とする場合、当該容器本体111に装着される箱体121は、大人の両手の中に収まる程度の大きさとすることが適している。このような大きさの箱体121の組み立てに、専用の治具を用いることは煩雑であって、作業効率が低下してしまう。
これに対し、この実施の形態の箱体121は、右側の側面部123bおよび左側の側面部123dを起立した状態で維持することができ、一度に2つずつの側面部を折り曲げる作業をおこなうだけで箱体121を組み上げることができる。そして、箱体121の組み上げの最初に、抜き上げた状態の箱体121の各面部122、123、311どうしのすべての境界を折り曲げているため、2つずつであれば、専用の治具を用いたり、複数人で作業したりすることなく、1人の作業者が容易かつ確実に箱体121を組み上げることができる。
つぎに、各側面部に連続する天面部122を折り込む。これにより、正面側の側面部123aに連続するシートおよび右側の側面部123bに連続するシートが、天面部122において重なる。この実施の形態の箱体121は、天面部122において重なり合うシートが、正面側の側面部123aおよび右側の側面部123bにそれぞれ連続している。これにより、箱体121の組み上げ作業に際して、天面部122をなすシートによって作業者の視界を遮りにくくすることができ、箱体121の組み上げ作業をスムーズにおこなわせることができる。
その後、背面側の側面部123cに設けられたスリット203に、フラップ202の先端を挿入し、複数の天面部122が重なった状態で、フラップ202を背面側の側面部123cに固定して一体化する。これによって箱体121が組み上がり、同時に、包装容器100が完成する。
この実施の形態の包装容器100においては、箱体121が、四角柱形状をなしている。このため、店舗などにおいては、箱体121の側面部どうしをつきあわせることにより、複数の包装容器100を、容易に整列させることができる。そして、このように、複数の包装容器100を店舗において整然と並べることにより、包装容器100の陳列棚における美観を確保し、包装容器100の販売促進を図ることができる。
また、包装容器100を運搬する際、同様に箱体121の側面部どうしをつきあわせることにより、複数の包装容器100を安定した状態で運搬することができる。これにより、運搬用の格別な箱や治具を用いることなく、運搬中に包装容器100が振動したり、別の包装容器100と接触したりして、包装容器100が傷ついたり凹んだりする不具合が生じることを回避できる。
(箱体121の別の利用例)
箱体121は、容器本体111への異物の混入や容器開口303周辺の異物による汚染を防止するのみでなく、購入され開封された後は、別の用途で利用することができる。図6は、箱体121の別の利用例を示す説明図である。
図6に示すように、箱体121の天面部122は、側面部123やフラップ202と切り離して、しおり・メッセージカード・コースターなどの用途に使用することができる。切り離しを容易化するために、箱体121の天面部122と側面部123やフラップ202との間に、切り取り用のミシン目を設けてもよい。
箱体121は、天面部122において複数のシート122B、122Aを重ねているため、具体的には、たとえば、もっとも外側のシート122Aには、商品の購入前に購買者が注意する情報を印刷し、内側に重ねられるシート122Bには商品の購入後に必要とする情報を印刷してもよい。このように、容器本体111に装着された状態においては、重ねることによって箱体121内への異物混入をしにくくする機能を果たす天面部122の一部を、箱体121を容器本体111から取り外した後は別の用途で利用することにより、資源の有効利用を図ることができる。
(別の実施の形態)
つぎに、この発明にかかる別の実施の形態の包装容器について説明する。別の実施の形態においては、上述した実施の形態の包装容器と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図7および図8は、この発明にかかる別の実施の形態の包装容器を示す説明図である。
図7に示すように、別の実施の形態の包装容器100は、上述した包装容器100と比較して、天面部122を構成する複数のシート122A〜122Dが、天面部122において重ね合わされる態様が異なっている。具体的に、天面部122を構成するシートのうち、正面側の側面部123aに連続するシート122Aは、上記説明と同様に、底面部311の外形と同じ大きさおよび形状のオーバーフラップとされている。
右側の側面部123bに連続するシート122B、および、背面側の側面部123cに連続するシート122Cは、天面部122全体の大きさよりも小さいフラップ片とされている。左側の側面部123dに連続するシート122Dは、シート122Aより小さく、シート122B、122Cより大きく形成されている。シート122Bとシート122Dとを合わせた面積は、シート122Aの面積よりも大きい。
箱体121を組み立てた状態においては、箱体121の内側から順に、シート122C、シート122B、シート122D、シート122Aが重ねられて天面部122を構成する。天面部122を構成した状態において、シート122Bは、一部がシート122Cに重ね合わされる。
シート122Bとシート122Dとを合わせた面積は、シート122Aの面積よりも大きいため、シート122Dは、天面部122を構成するように折り畳まれた状態において、対向する位置関係にあるシート122Bに、一部が重なる。また、シート122Dは、シート122Aより小さく、シート122B、122Cより大きいため、天面部122を構成するように折り畳まれた状態において、シート122Dが外側から重ねられたシート122Bの一部は外部に露出している。
別の実施の形態の包装容器100は、箱体121を組み立てることによって重ね合わされたシート122Bとシート122Dとの位置関係を固定する第2の固定部材801を備えている。第2の固定部材801は、たとえば、上記の固定部材201と同様に、シールやテープによって実現することができる。
第2の固定部材801は、シート122Cに設けられた広告内容を隠さないように、たとえば、一面側に透明な糊や接着剤を塗布した、透明のフィルムによって実現することが好ましい。あるいは、第2の固定部材801は、糊や接着剤などによって実現してもよい。
別の実施の形態の包装容器100において、シート122Aは、第2の固定部材801によって固定されたシート122Bおよびシート122Dを覆うようにして、これらのシート122B、122Dに重ね合わされる。箱体121を組み立てた状態においては、第2の固定部材801は、シート122Aによって覆われて外部から視認できない。
このように、シート122Bおよびシート122Dを第2の固定部材801によって固定することにより、箱体121の強度を高めることができる。特に、第2の固定部材801を軽量なシールなどによって実現することにより、箱体121の重量を増やすことなく、箱体121の強度を高めることができる。
箱体121の強度を高めることにより、たとえば、箱体121の側面部どうしをつきあわせるようにして包装容器100を箱詰めして運搬する際に、箱体121が変形したり損傷したりすることを防止できる。また、店舗などに陳列する際に箱体121が把持された場合にも、箱体121が変形したり損傷したりすることを防止できる。
また、別の実施の形態の包装容器100によれば、第2の固定部材801によってシート122Bおよびシート122Dを固定することにより、店舗に陳列されている状態などにおいて、箱体121からシート122Bやシート122Dを引き出すことを確実に防止できる。また、シート122Aおよびシート122Cは、固定部材201によって固定されている。このため、別の実施の形態の包装容器100によれば、箱体121の強度を高めるとともに、箱体121からシート122A〜122Dのいずれかを引き出して箱体121に隙間を作ったり、箱体121の隙間から異物を混入したりすることを確実に防止することができる。
このように、別の実施の形態の包装容器100によれば、運搬時などにおける箱体121の変形による美観低下や異物混入の危険性を防ぐことができる。そして、このような箱体121を備えた包装容器100によれば、包装容器100を用いた商品の購入者(利用者)が、包装容器100をショッパーなどと称される袋に入れて持ち運ぶ際に、箱体121が変形したり損傷したりすることを防止できる。
これにより、利用者は、購入した状態と同じ状態の商品、すなわち、衛生性や美観が確保された商品を自宅などに持ち帰ることができる。そして、容器部110を安心して、かつ、気分良く使用することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、内側に空間302を備えた錐台形状をなし、当該錐台形状における下底に相当する位置または当該位置の近傍に容器開口303を備えた容器本体111と、天面部122および底面部311と、当該天面部122および当該底面部311に連続する側面部123とを備え、容器開口303を含む下底を囲む箱体121と、を備え、箱体121が、底面部311に、錐台形状における上底に相当する位置における外径より大きく、下底に相当する位置における外径より小さい径で開口する装着用開口312を備え、錐台形状における錐台面が装着用開口312内に位置し、側面部123および底面部311によって容器開口303を覆う状態で、容器本体111に装着されることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、容器本体111に、容器開口303の周辺を覆う箱体121を装着することにより、容器本体111を使用する購買者が箱体121を開封するまでの間、容器開口303から容器本体111の内部に異物が混入したり、容器本体111における容器開口303の周辺が汚染されたりすることを防止できる。これにより、容器本体111の内部および容器開口303の周辺を清潔に維持することができ、良好な衛生状態を確保することができる。
また、容器本体111が、容器開口303付近ほど外径が大きくなるように、側面(錐台面が)鉛直方向に対して傾斜した錐台形状(テーパー形状)をなしているため、箱体121を容器本体111から引き抜こうとしても、装着用開口312が容器本体111の側面に引っかかり、箱体121を損壊しなくては容器本体111から箱体121を取り外すことができない。すなわち、容器本体111に、箱体121の引き抜きを防止するための突起を別途設けることなく、容器本体111の本来の形状を利用して、箱体121の引き抜きを防止することができる。これにより、容器本体111の内部および容器開口303の周辺を、確実に、清潔に維持することができ、良好な衛生状態を確保することができる。
なお、この発明にかかる箱体121は、有底の筒形状、ないし、有底の筒状部材に蓋体301を取り付けた柱形状の容器本体111に対しても装着することができる。この場合、筒形状ないし柱形状の容器本体111の外周面であって容器開口303の付近に、外周側に突出する突起を設ける。突起は、容器本体111の外周面を囲むような環形状をなすリブ状の突起であってもよく、断続的に複数設けた突起であってもよい。これにより、容器本体111に装着された箱体121が容器本体111から引き抜かれることを防止し、容器本体111の内部および容器開口303の周辺を清潔に維持し、良好な衛生状態を確保することができる。
さらに、開口周辺を覆う箱体121を装着することにより、容器開口303の周辺に空間302を確保することができる。これにより、万一、箱体121に液体状の異物が付着した場合にも、当該異物が開口周辺に付着することを回避できる。これにより、容器本体111の内部および容器開口303の周辺を、確実に、清潔に維持することができ、良好な衛生状態を確保することができる。
具体的には、たとえば、容器本体111を飲用容器として使用する場合は、異物が混入した飲料を摂取することを回避できる。また、たとえば、容器本体111を化粧品の容器として使用する場合は、異物が混入した化粧品が肌に直接触れることを回避できる。これにより、容器本体111の購買者の安全性を確保することができる。
たとえば、シュリンクなどと称されるパッケージ方法を用いて、容器本体111を薄いフィルムによって包装すると、容器本体111の質感にかかわらず、フィルムの質感が前面に押し出される。そして、フィルムのツルツルした質感のみが強調され、店舗などに陳列されている状態において、容器本体111の本来の質感を伝えにくくなる。このため、容器の質感に工夫を凝らしても、同様のフィルムによって包装された商品と質感の点では差異を示しにくく、当該工夫が販売促進に直接的につながりにくい現状があった。一方で、フィルムを設けずに容器本体111のみを陳列した場合、開口から容器本体111の内部に異物が混入したり、容器本体111における容器開口303の周辺が汚染されたりする懸念がある。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、容器本体111の開口周辺のみを箱体121によって覆うことにより、購入後に実際に使用される容器本体111の質感を消費者に確実に伝えることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、販売時における美観や質感を損なうことなく、購買者の安全性を確保することができる。そして、これにより、包装容器100の販売促進を図ることができる。
また、箱体121が面によって構成されていることから、各面に容易に印刷を施すことができ、かつ、購買者に対する印刷内容の良好な視認性を確保することができる。これにより、箱体121の各面に宣伝広告を設けることができ、購入後に実際に使用される容器本体111のそれ自体に宣伝広告を設けなくても、包装容器100を利用した商品の効果的な宣伝広告をおこなうことができる。
そして、購入後に実際に使用される容器本体111に宣伝広告を設けることがないため、容器本体111を、たとえば、紙コップなどのディスポーザブル用途として使用する場合にも、購買者が「洗練されている」、「上品である」、「高級感がある」などと感じやすくなるデザインとすることができる。これにより、販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、容器本体111に取り外し可能に取り付けられ、当該容器本体111に取り付けられた状態において容器開口303を閉塞する蓋体301を備え、箱体121が、蓋体301および容器開口303を覆う状態で、容器本体111に装着されることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、容器開口303を塞ぐ蓋体301とともに容器開口303の周辺を覆う箱体121を装着することにより、購買者が箱体121を開封するまでの間、容器開口303から容器本体111の内部に異物が混入したり、容器本体111における容器開口303の周辺が汚染されたりすることをより確実に防止できる。これにより、良好な衛生状態を確保し、購買者の安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、箱体121が、容器本体111に装着される状態において、各面部122、123、311の位置関係を固定する固定部材201を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、各面部122、123、311の位置関係を固定することにより、箱体121を損壊しなければ異物混入ができないようにすることで、悪意による異物混入を防止し、かつ、箱体121の損壊をもって商品に異常が生じている可能性を報知できる。これによって、異物が混入した包装容器100を購入してしまうことを容易かつ確実に防止することができ、購買者の安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、箱体121が、天面部122に連続し、当該箱体121が容器本体111に装着された状態において側面部と重なった状態で当該側面部と一体化されるフラップ202を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、天面部122など、購買者の目に付く位置にテープを貼り付けたりすることなく、各面部122、123、311の位置関係を固定し、箱体121を損壊しなければ異物混入ができないようにすることができる。これにより、箱体121における各面部122、123、311を利用した宣伝広告の機能を低下させることなく、購買者の安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、箱体121が、単一のシート状部材によって形成されることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、いわゆるN式箱によって箱体121を構成することにより、箱体121による梱包性や開封性を確保し、容器本体111に装着される状態の箱体121の美観を確保するとともに、箱体121の組み上げ作業の容易化を図ることができる。さらに、箱体121の組み上げ作業の容易化を図ることにより、必要時に必要数を適宜組み上げればよく、組み上げない状態の単一のシート状部材の運搬性や保管スペースの低減に寄与することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の包装容器100は、箱体121が、少なくとも側面部の一部に対応して設けられ、当該箱体121が容器本体111に装着される状態において、腕組構造によって相互に連結されるソデ部材対401を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の包装容器100によれば、ソデ部材対401における第1のソデ部材402と第2のソデ部材403とを連結し、治具あるいは接着剤やテープを用いることなく、組み上げ途中の箱体121の形状を維持することができる。これにより、箱体121の組み上げ作業の容易化を図ることができる。
以上のように、この発明にかかる包装容器は、店舗などに陳列して販売される包装容器に有用であり、特に、コンセプトを重要視して質感などを強調して販売される包装容器に適している。
100 包装容器
111 容器本体
110 容器部
120 包装部
121 箱体
122 天面部
123(123a、123b、123c、123d) 側面部
201 固定部材
301 蓋体
303 容器開口
304 底板部材
311 底面部
312 装着用開口

Claims (6)

  1. 内側に空間を備えた錐台形状をなし、当該錐台形状における下底に相当する位置または当該位置の近傍に容器開口を備えた容器本体と、
    天面部および底面部と、当該天面部および当該底面部に連続する側面部とを備え、前記容器開口を含む前記下底を囲む箱体と、
    を備え、
    前記箱体は、
    前記底面部に、前記錐台形状における上底に相当する位置における外径より大きく、前記下底に相当する位置における外径より小さい径で開口する装着用開口を備え、
    前記錐台形状における錐台面が前記装着用開口内に位置し、前記側面部および前記底面部によって前記容器開口を覆う状態で、前記容器本体に装着される、
    ことを特徴とする包装容器。
  2. 前記容器本体に取り外し可能に取り付けられ、当該容器本体に取り付けられた状態において前記容器開口を閉塞する蓋体を備え、
    前記箱体は、前記蓋体および前記容器開口を覆う状態で、前記容器本体に装着される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記箱体は、前記容器本体に装着される状態において、各面部の位置関係を固定する固定部材を備えた、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 前記箱体は、前記天面部に連続し、当該箱体が前記容器本体に装着される状態において前記側面部と重なるフラップを備え、
    前記固定部材は、前記フラップを前記側面部に一体化するように固定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の包装容器。
  5. 前記箱体は、単一のシート状部材によって形成される、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の包装容器。
  6. 前記箱体は、少なくとも側面部の一部に対応して設けられ、当該箱体が前記容器本体に装着される状態において、腕組構造によって相互に連結されるソデ部材対を備えた、
    ことを特徴とする請求項5に記載の包装容器。
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