JP2019055495A - 造形物の形成方法および三次元造形物製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】三次元造形物の高い造形精度の形成方法を提供する。
【解決手段】三次元造形物の形成方法は、紫外線の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与するステップS1の第1インク付与工程と、第1の時間間隔を開けて重合性化合物を粒状のまま重合・固化させるステップS2の第1固化工程と、インクを液滴にして付与するステップS3の第2インク付与工程と第2の時間間隔を開けて重合性化合物を重合・固化させるステップS4の第2固化工程と、を有し、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長い。
【選択図】図2
【解決手段】三次元造形物の形成方法は、紫外線の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与するステップS1の第1インク付与工程と、第1の時間間隔を開けて重合性化合物を粒状のまま重合・固化させるステップS2の第1固化工程と、インクを液滴にして付与するステップS3の第2インク付与工程と第2の時間間隔を開けて重合性化合物を重合・固化させるステップS4の第2固化工程と、を有し、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長い。
【選択図】図2
Description
本発明は、造形物の形成方法および三次元造形物製造装置に関する。
インクジェット法により吐出したインクなどの造形材を積層していくことによって三次元造形物を造形する造形方法が知られている。特許文献1に造形方法が開示されている。それによると、三次元造形物の三次元データを複数の層に区画し、その最下層から順に吐出部から造形材を吐出し固化して積層していくことによって、その三次元データに合わせた三次元造形物を造形している。近年三次元造形物は、文化財の複製や手術の事前確認用模型などを造形するため、高精度な造形が要求されている。
前述した特許文献1の三次元造形物製造装置では、主走査方向にヘッドを移動させながらノズルからインクを吐出している。そして、吐出させた粒状のインク同士を重ねて固化させることによって、三次元造形物を造形する。このとき、インクの粒の配列が乱れることがある。配列の乱れにより形状の凹凸が生じる。そこで、高い造形精度で造形ができる造形物の造形方法が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る造形物の形成方法は、紫外線の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与する第1インク付与工程と、第1の時間間隔を開けて前記重合性化合物を粒状のまま重合・固化させる第1固化工程と、前記インクを液滴にして付与する第2インク付与工程と、第2の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる第2固化工程と、を有し、前記第2の時間間隔は前記第1の時間間隔よりも長いことを特徴とする。
本適用例に係る造形物の形成方法は、紫外線の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与する第1インク付与工程と、第1の時間間隔を開けて前記重合性化合物を粒状のまま重合・固化させる第1固化工程と、前記インクを液滴にして付与する第2インク付与工程と、第2の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる第2固化工程と、を有し、前記第2の時間間隔は前記第1の時間間隔よりも長いことを特徴とする。
本適用例によれば、第1インク付与工程ではインクジェット法により粒状のインクが付与される。第1固化工程では第1の時間間隔を開けてインクが固化されている。非吸液性の材料で構成された基材の表面にインクが付与されるのでインクが粒状に存在する。このとき、基材の表面には粒状のインクによる凹凸が形成される。
第2インク付与工程では粒状のインクが付与される。第2固化工程では第2の時間間隔を開けてインクが固化されている。第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長いので隣接した粒状のインクの凹部にインクが入って固化する。したがって、凹凸が抑制されるので高い造形精度の造形を行うことができる。
[適用例2]
上記に記載の造形物の形成方法であって、前記第1インク付与工程と前記第1固化工程とを繰り返して複数行った後に、前記第2インク付与工程と前記第2固化工程とを行うことを特徴とする。
上記に記載の造形物の形成方法であって、前記第1インク付与工程と前記第1固化工程とを繰り返して複数行った後に、前記第2インク付与工程と前記第2固化工程とを行うことを特徴とする。
本適用例によれば、第1インク付与工程と、第1固化工程を繰り返して複数行うので造形物が効率よく形成することが出来る。その後で第2インク付与工程と、第2固化工程を行うので上面が平坦な造形物を形成することが出来る。
[適用例3]
本適用例に係る三次元造形物製造装置は、層を積層して三次元造形物を製造する三次元造形物製造装置であって、重合性化合物を含むインクを積層して付与するインク付与手段と、前記インク付与手段と相対移動し、前記インクが積層されるステージと、前記インクに紫外線を照射する照射部と、前記照射部の照射タイミングを制御する制御部と、を有し、前記制御部は第1の照射タイミングと第2の照射タイミングと、を有し、前記第2の照射タイミングは前記第1の照射タイミングより前記インクを付与してから前記紫外線を照射するまでの時間が長いことを特徴とする。
本適用例に係る三次元造形物製造装置は、層を積層して三次元造形物を製造する三次元造形物製造装置であって、重合性化合物を含むインクを積層して付与するインク付与手段と、前記インク付与手段と相対移動し、前記インクが積層されるステージと、前記インクに紫外線を照射する照射部と、前記照射部の照射タイミングを制御する制御部と、を有し、前記制御部は第1の照射タイミングと第2の照射タイミングと、を有し、前記第2の照射タイミングは前記第1の照射タイミングより前記インクを付与してから前記紫外線を照射するまでの時間が長いことを特徴とする。
本適用例によれば、インク付与手段が重合性化合物を含むインクを付与し、照射部がインクに紫外線を照射する。ステージがインク付与手段に対して相対移動し、インク付与手段がインクをステージ上に付与するので、ステージ上にはインクが積層されて層が形成される。そして、制御部が照射タイミングを制御する。インク付与から照射までの時間が短い第1の照射タイミング時は効率よく層が形成できる。インク付与から照射までの時間が長い第2の照射タイミング時はインクが広がるので層上を平坦にできる。したがって、制御部が照射タイミングを制御することにより効率よく、しかも層の上面を平坦にすることが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係わる三次元造形物製造装置の概略構成を示す図である。
まず、図1を用いて実施形態1に係る三次元造形物製造装置100の概略構成について説明する。三次元造形物製造装置100は材料の層を積層して三次元造形物を製造する装置である。
図1は、実施形態1に係わる三次元造形物製造装置の概略構成を示す図である。
まず、図1を用いて実施形態1に係る三次元造形物製造装置100の概略構成について説明する。三次元造形物製造装置100は材料の層を積層して三次元造形物を製造する装置である。
三次元造形物製造装置100は基台1を備えている。基台1上にはY軸方向に直動移動するY軸テーブル2が設置されている。Y軸テーブル2上には昇降部3が設置されている。昇降部3上にはステージ4が設置されている。昇降部3はステージ4をZ軸方向に昇降する。ステージ4上には水分を吸収しない非吸液性の基材としての非吸収基材5が設置されている。ステージ4のZ軸方向側にはX軸方向にのびるガイドレール6が設置されている。ガイドレール6にはキャリッジ7が設置されている。キャリッジ7はガイドレール6に沿ってX軸方向に往復移動する。キャリッジ7には重合性化合物を含むインクおよび液滴としての液滴インク21を積層して付与するインク付与手段としてのヘッド部8と、液滴インク21に紫外線25を照射する照射部9が設置されている。Y軸テーブル2、昇降部3、キャリッジ7、ヘッド部8、照射部9にこれらを駆動させる駆動制御部10が接続されている。駆動制御部10には制御部11が接続されている。
Y軸テーブル2は、移動量の分解能が高いものが好ましい。例えば、本実施形態ではY軸テーブル2は5μmの移動量の分解能を有している。Y軸テーブル2の機構としては、例えば、LM(Linear Motion)ガイドとボールねじが挙げられる。昇降部3は、移動量の分解能が高いものが好ましい。例えば、本実施形態では昇降部3は5μmの移動量の分解能を有している。昇降部3の機構としては、例えば、LMガイドとボールねじが挙げられる。
ステージ4はヘッド部8と相対移動し、液滴インク21が積層されるものである。ステージ4の材質は、高強度の材料で構成されたものであるのが好ましい。ステージ4の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼等の各種金属材料等が挙げられる。非吸収基材5は、耐熱性、耐衝撃性がある材料で構成されたものであるのが好ましい。非吸収基材5の構成材料としては、例えば、ポリカーボネートが挙げられる。
キャリッジ7は、移動量の分解能が高いものが好ましい。例えば、本実施形態ではキャリッジ7は5μmの移動量の分解能を有している。キャリッジ7の機構としては、例えば、LMガイドとボールねじが挙げられる。
インクジェット法におけるヘッド部8の駆動方式としては、ピエゾ方式や、インクを加熱して発生した泡によりインクを吐出させる方式等を用いることができる。照射部9は、液滴インク21の固化に必要な特定波長を照射するユニットであれば良く、UV光照射用ランプやUV光を照射するLED光源を含むものを用いることができる。
駆動制御部10はY軸テーブル2、昇降部3、キャリッジ7、ヘッド部8、照射部9の駆動を制御する。具体的には、例えば、Y軸テーブル2の移動量、昇降部3の移動量、キャリッジ7の移動速度や移動量、ヘッド部8の吐出量や吐出タイミング、照射部9の照射光量や照射タイミングを制御できる。
制御部11はY軸テーブル2、昇降部3、キャリッジ7、ヘッド部8、照射部9の駆動タイミングを制御する。制御部11は駆動制御部10に駆動信号を出力する。そして、各部位の動作を統合して制御する。そして、制御部11は照射部9の照射タイミングを制御する。
三次元造形物製造装置100は、Y軸テーブル2をY軸方向に動かし、昇降部3をZ軸方向に動かしてステージ4を造形開始地点に移動させる。次に、キャリッジ7をX軸方向に動かし、造形開始地点に移動させる。次に、キャリッジ7をX軸方向に移動し、キャリッジ7に設置されたヘッド部8から液滴インク21を非吸収基材5に付与する。付与された液滴インク21をキャリッジ7に設置された照射部9から照射される紫外線25により固化させる。固化された液滴インク21の面が形成された後では昇降部3はステージ4をZ軸方向に降下させる。この工程を複数繰り返して造形物を形成する。
図2は造形物の形成方法を示すフローチャートである。図2において、ステップS1は第1インク付与工程である。この工程は、紫外線25の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与する工程である。次にステップS2に移行する。ステップS2は第1固化工程である。この工程は、第1の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる工程である。次にステップS3に移行する。
ステップS3は第2インク付与工程である。この工程は、インクを液滴にして付与する工程である。次にステップS4に移行する。ステップS4は第2固化工程である。この工程は、第2の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる工程である。この第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長い時間になっている。次にステップS5に移行する。ステップS5は造形終了判断工程である。造形を終わらせずに継続するとき(NOのとき)、ステップS1に移行する。造形を終了するとき(YESのとき)、造形物の形成工程を終了する。
次に、フローチャートに基づいて図3から図8までを用いて詳細な説明をする。図3から図8までは造形物の形成方法を説明するための模式図である。図3はステップS1、ステップS2に対応する図である。図3に示すように、キャリッジ7は+X軸方向に移動している。キャリッジ7に設置されたヘッド部8からインクジェット法により液滴インク21が吐出される。ステージ4上に設置された非吸収基材5の上面に液滴インク21が付与される。付与された液滴インク21に第1の時間間隔をあけて、キャリッジ7に設置された照射部9から紫外線25が照射される。第1の時間間隔をあけて紫外線25を照射するタイミングを第1の照射タイミングとする。液滴インク21の吐出と紫外線25の照射とが並行して行われる。従って、第1の時間間隔は短い時間になっている。
その結果、液滴インク21が粒状で固化し、粒状固化層22が形成される。キャリッジ7の移動、液滴インク21の付与と固化が連続して行われている。そして、X軸方向に粒状固化層22の列が形成される。次に、Y軸テーブル2かステージ4を移動する。粒状固化層22の列の形成とステージ4の移動が繰り返して行われ、粒状固化層22の面ができる。粒状固化層22の面は凹凸のある面になっている。その後、昇降部3は粒状固化層22の高さ分だけステージ4を−Z軸方向に下降させる。
図4はステップS3に対応する図である。図4に示すように、キャリッジ7は+X軸方向に移動している。キャリッジ7に設置されたヘッド部8から液滴インク21が吐出される。そして、粒状固化層22の上面に液滴インク21が付与される。付与された液滴インク21は第2の時間間隔の間固化されないので、液滴インク21は凹凸の凹んだ部分に進行する。非吸収基材5上面では隣接した液滴インク21同士が結合し、未固化インク膜23が形成される。ステップS1およびステップS2と同様に、キャリッジ7とY軸テーブル2を移動して、未固化インク膜を形成する。未固化インク膜の上面は平坦な面になる。
図5はステップS4、ステップS5に対応する図である。図5に示すように、キャリッジ7は+X軸方向に移動している。第2の時間間隔をあけてキャリッジ7に設置された照射部9から紫外線25が未固化インク膜23に照射される。第2の時間間隔をあけて紫外線25を照射するタイミングを第2の照射タイミングとする。第2の照射タイミングは第1の照射タイミングより液滴インク21を付与してから紫外線25を照射するまでの時間が長くなっている。キャリッジ7の移動とステージ4の移動により、未固化インク膜23上の平面に紫外線25が照射される。これにより、上面が平坦化されている固化済インク層24が形成される。その後、固化済インク層24の高さ分だけ昇降部3がステージ4を−Z軸方向に下降させている。ステップS5で造形を継続する判断をした場合はステップS1から再度工程が行われる。
図6は2回目以降のステップS1、ステップS2に対応する図である。図6に示すように、2回目以降のステップS1工程では、キャリッジ7に設置されたヘッド部8から吐出された液滴インク21がステージ4上に設置された非吸収基材5の上面、又は固化済インク層24の上面に付与される。付与された液滴インク21に第1の時間間隔をあけた第1の照射タイミングにて、キャリッジ7に設置された照射部9から紫外線25が照射されて粒状で固化し、粒状固化層22が形成される。紫外線25が照射されるときには、キャリッジ7の移動とステージ4の移動が行われ、2次元に渡って粒状固化層22が形成される。その後、粒状固化層22の高さ分だけ昇降部3がステージ4を−Z軸方向に下降させる。
図7は2回目以降のステップS3に対応する図である。図7に示すように、2回目以降のステップS3工程では、キャリッジ7に設置されたヘッド部8から液滴インク21が吐出される。粒状固化層22の上面に液滴インク21が付与される。付与された液滴インク21は第2の時間間隔の間固化させない。このため、非吸収基材5上面又は粒状固化層22の上面で隣接した液滴インク21同士が結合し、未固化インク膜23が形成される。
図8は2回目以降のステップS4、ステップS5に対応する図である。図8に示すように、2回目以降のステップS4工程では、1回目のステップS4、ステップS5の工程と同様の工程が行われる。造形物の形成を継続する場合はステップS1から再度工程が行われ、継続されない場合は工程が終了される。以上の工程により造形物が形成される。
以上のように、実施形態1に示す造形物の形成方法では、ステップS1の第1インク付与工程にて紫外線25の照射により重合・固化する重合性化合物を含む液滴インク21を非吸収基材5の表面に付与する。ステップS2の第1固化工程では第1の時間間隔を開けて重合性化合物を粒状のまま重合・固化させる。ステップS3の第2インク付与工程では液滴インク21を付与する。ステップS4の第2固化工程では第2の時間間隔を開けて重合性化合物を重合・固化させる。そして、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長くなっている。
以上述べたように、本実施形態に係る造形物の形成方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態1によれば、ステップS1の第1インク付与工程ではインクジェット法により液滴インク21が付与される。ステップS2の第1固化工程では第1の時間間隔を開けて液滴インク21が固化されている。液滴インク21が非吸収基材5の表面に付与されるので粒状固化層22が形成される。ステップS3の第2インク付与工程では液滴インク21が付与される。ステップS4の第2固化工程では第2の時間間隔を開けて液滴インク21が固化されている。第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長いので隣接した粒状のインクと結合する。したがって、凹凸が抑制されるので高い造形精度の造形を行うことができる。
(1)上記実施形態1によれば、ステップS1の第1インク付与工程ではインクジェット法により液滴インク21が付与される。ステップS2の第1固化工程では第1の時間間隔を開けて液滴インク21が固化されている。液滴インク21が非吸収基材5の表面に付与されるので粒状固化層22が形成される。ステップS3の第2インク付与工程では液滴インク21が付与される。ステップS4の第2固化工程では第2の時間間隔を開けて液滴インク21が固化されている。第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも長いので隣接した粒状のインクと結合する。したがって、凹凸が抑制されるので高い造形精度の造形を行うことができる。
(2)上記実施形態1によれば、ヘッド部8が重合性化合物を含むインクを付与し、照射部9が液滴インク21に紫外線25を照射する。ステージ4がヘッド部8に対して相対移動し、ヘッド部8が液滴インク21をステージ4上に付与するので、ステージ4上には固化済インク層24が形成される。そして、制御部11が照射タイミングを制御する。インク付与から照射までのタイミングが短い第1の照射タイミング時は効率よく層が形成できる。インク付与から照射までのタイミングが長い第2の照射タイミング時はインクが広がるので層を平坦にできる。したがって、制御部11が照射タイミングを制御することにより効率よく、しかも層の上面を平坦にすることができる。
(実施形態2)
実施形態2が実施形態1と異なる点は第1インク付与工程と、第1固化工程を繰り返して複数行った後に、第2インク付与工程と、第2固化工程を行う点にある。実施形態1と同じ点については説明を省略する。
図9は実施形態2に係わる造形物の形成方法を示すフローチャートである。
実施形態2が実施形態1と異なる点は第1インク付与工程と、第1固化工程を繰り返して複数行った後に、第2インク付与工程と、第2固化工程を行う点にある。実施形態1と同じ点については説明を省略する。
図9は実施形態2に係わる造形物の形成方法を示すフローチャートである。
ステップS11は第1インク付与工程である。この工程は、紫外線25の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与する工程である。ステップS11は実施形態1におけるステップS1の第1インク付与工程と同様の工程である。次にステップS12に移行する。ステップS12は第1固化工程である。この工程は、第1の時間間隔を開けて前記重合性化合物を粒状のまま重合・固化させる工程である。ステップS12は実施形態1におけるステップS2の第1固化工程と同様の工程である。
次にステップS13に移行する。ステップS13は造形物上面を平坦化する必要を判断する工程である。平坦化する必要があるとき(YESのとき)、ステップS14に移行する。平坦化する必要がないとき(NOのとき)、ステップS11に移行する。ステップS14は第2インク付与工程である。この工程は、インクを液滴にして付与する工程である。ステップS14は実施形態1におけるステップS3の第2インク付与工程と同様の工程である。
次にステップS15に移行する。ステップS15は第2固化工程である。この工程は、第2の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる工程である。ステップS15は実施形態1におけるステップS4の第2固化工程と同様の工程である。次にステップS16に移行する。ステップS16は造形終了を判断する工程である。造形が必要なとき(NOのとき)、ステップS11に移行する。造形が必要ないとき(YESのとき)、造形終了する。
次に、フローチャートに基づいて図10から図13までを用いて詳細な説明をする。図10から図13は、造形物の形成方法を説明するための模式図である。図10はステップS11、ステップS12に対応する図である。図10に示すステップS11、ステップS12の工程は実施形態1のステップS1、ステップS2とそれぞれ同様の工程であるため説明を省略する。
図11はステップS11、ステップS12、ステップS13に対応する図である。図11に示すように、ステップS11およびステップS12において、粒状固化層22が形成される。ステップS13において、粒状固化層22の上面に平坦化が必要ないと判断した場合は、ステップS11に移行して、図10の工程が複数繰り返される。その結果、粒状固化層22が複数層重ねて形成される。粒状固化層22の上面に平坦化が必要と判断した場合は、ステップS14の工程に移行する。
図12はステップS14に対応する図である。図12に示すステップS14の工程は実施形態1のステップS3と同様の工程であるため説明を省略する。
図13はステップS15、ステップS16に対応する図である。図13に示すステップS15、ステップS16の工程は実施形態1のステップS4、ステップS5と同様の工程であるため説明を省略する。
以上のように実施形態2で示す造形物の形成方法では、ステップS11の第1インク付与工程と、ステップS12の第1固化工程を繰り返して複数行う。そして、その後に、ステップS14の第2インク付与工程と、ステップS15の第2固化工程を行っている。
以上述べたように、本実施形態に係る造形物の形成方法によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態2によれば、ステップS11の第1インク付与工程と、ステップS12の第1固化工程を繰り返して複数行うので造形物が効率よく形成することが出来る。しかも、その後でステップS14の第2インク付与工程と、ステップS15の第2固化工程を行うので上面が平坦な造形物を形成することが出来る。
(1)上記実施形態2によれば、ステップS11の第1インク付与工程と、ステップS12の第1固化工程を繰り返して複数行うので造形物が効率よく形成することが出来る。しかも、その後でステップS14の第2インク付与工程と、ステップS15の第2固化工程を行うので上面が平坦な造形物を形成することが出来る。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
上記実施形態2では、図11のように、ステップS11とステップS12を2回繰り返していたが、この構成に限定するものではない。ステップS11とステップS12を3回以上繰り返しても良い。また、図12、図13のようにステップS14とステップS15を1度行っていたが、この構成に限定するものではない。ステップS14とステップS15を2回以上繰り返して造形しても良い。
上記実施形態2では、図11のように、ステップS11とステップS12を2回繰り返していたが、この構成に限定するものではない。ステップS11とステップS12を3回以上繰り返しても良い。また、図12、図13のようにステップS14とステップS15を1度行っていたが、この構成に限定するものではない。ステップS14とステップS15を2回以上繰り返して造形しても良い。
以上述べたように、本変形例に係る造形物の形成方法によれば、実施形態2での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(1)上記変形例1によれば、ステップS11の第1インク付与工程と、ステップS12の第1固化工程を3回以上繰り返して造形を行うので実施形態2よりも造形物が効率よく形成することが出来る。しかも、その後でステップS14の第2インク付与工程と、ステップS15の第2固化工程を複数行うので実施形態2よりも上面がより平坦な造形物を形成することが出来る。
(1)上記変形例1によれば、ステップS11の第1インク付与工程と、ステップS12の第1固化工程を3回以上繰り返して造形を行うので実施形態2よりも造形物が効率よく形成することが出来る。しかも、その後でステップS14の第2インク付与工程と、ステップS15の第2固化工程を複数行うので実施形態2よりも上面がより平坦な造形物を形成することが出来る。
1…基台、2…Y軸テーブル、3…昇降部、4…ステージ、5…非吸液性の基材としての非吸収基材、6…ガイドレール、7…キャリッジ、8…インク付与手段としてのヘッド部、9…照射部、10…駆動制御部、11…制御部、21…インクおよび液滴としての液滴インク、22…粒状固化層、23…未固化インク膜、24…固化済インク層、25…紫外線、100…三次元造形物製造装置。
Claims (3)
- 紫外線の照射により重合する重合性化合物を含むインクを、インクジェット法により液滴にして表面が非吸液性の基材の表面に付与する第1インク付与工程と、
第1の時間間隔を開けて前記重合性化合物を粒状のまま重合・固化させる第1固化工程と、
前記インクを液滴にして付与する第2インク付与工程と、
第2の時間間隔を開けて前記重合性化合物を重合・固化させる第2固化工程と、を有し、
前記第2の時間間隔は前記第1の時間間隔よりも長いことを特徴とする造形物の形成方法。 - 請求項1に記載の造形物の形成方法であって、
前記第1インク付与工程と前記第1固化工程とを繰り返して複数行った後に、前記第2インク付与工程と前記第2固化工程とを行うことを特徴とする造形物の形成方法。 - 層を積層して三次元造形物を製造する三次元造形物製造装置であって、
重合性化合物を含むインクを積層して付与するインク付与手段と、
前記インク付与手段と相対移動し、前記インクが積層されるステージと、
前記インクに紫外線を照射する照射部と、
前記照射部の照射タイミングを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は第1の照射タイミングと第2の照射タイミングと、を有し、
前記第2の照射タイミングは前記第1の照射タイミングより前記インクを付与してから前記紫外線を照射するまでの時間が長いことを特徴とする三次元造形物製造装置。
Priority Applications (1)
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