JP2019055077A - 身体情報検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このうち特にシートベルトに対してマイクロホン、圧力センサ等を装着し、ドライバーの脈拍数・呼吸数を検出する装置が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
前記特許文献1に開示された構成は、空気室又は密閉キャビネットの中の空気圧を検出するものであり、一方、特許文献2に開示された構成は、作動流体が充填される圧力チューブ内の圧力変動を検出するものであり、これらは基本原理を同一とするものである。
そしてこのような装置は、シートベルト装着時に空気室もしくは密閉キャビネット又は圧力チューブが装着者の胸部付近に密接するため、これらの厚みによってシートベルトの着用者に圧迫感を与えてしまうのは避けられなかった。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
そして前記検出ユニット1におけるプローブ11は、一方の端部が閉鎖された中空チューブであり、他の開放された端部に圧力センサを接続し、これによりベルト着用者の心拍・呼吸に伴う脈動による中空チューブの空間容積変化を圧力変化として検出し、脈拍数・呼吸数を少なくとも視覚表示できるように構成されている。
まず図2に示すように前記検出ユニット1には、一例としてシリコンを素材としたチューブが適用されるプローブ11と、適宜の剛性を有する素材によって形成されたプローブホルダ12とを具えて構成され、このプローブホルダ12内にプローブ11が密着状態に収容される。
なおプローブホルダ12に対するプローブ11の設置態様としては、上記U字状以外にも、素材の柔軟性等により可能であればW字状、M字状等としてもよい。
そしてカバー体2は図2(c)に示すように、短辺の中心からずれた個所で二つ折りとされるものであり、この際、重なりが生じない部位がフラップ21とされ、このフラップ21が更に折り込まれる。そしてこの状態でフラップ21とその対向する部位には、面ファスナ22、23が具えられており、これらが互いに係合することにより、上記折り込み状態が維持される。
この実施例では、図2(c)に示す状態のカバー体2の寸法を、一例として52mm×256mmとした。
このものは、前記プローブ11たる中空チューブ内の圧力を検知するための圧力センサたるセンサエレメント30と、このセンサエレメント30の出力信号を解析するためのデータ処理部31と、このデータ処理部31から出力されるデータを外部に送信するための無線部32及びこれらを駆動するための電源を具えて構成されたものである。
ここで焦電センサに用いられている焦電素子について説明すると、誘電体の一種に焦電体(チタン酸ジルコン酸鉛等)というものがあり、この焦電体は赤外線を受けると、熱エネルギーを吸収して自発分極に変化が生じ、その変化量に比例して表面に電荷が誘起されることとなる(焦電効果)。この特性を利用して赤外線を含む光を感知する(変化を見る)ものが焦電センサである。
またこの実施例では一例として、前記センサエレメント30として富士セラミック社製、FKS−HM02を適用した。因みにこの実施例で示されるセンサモジュール3は、1パスカル(1/101325気圧)単位での極微小な気圧変動を検出することのできるものである。
なお前記脈拍数・呼吸数の導出を外部機器に担わせるようにしてもよく、この場合にデータ処理部31は、センサエレメント30の出力信号の増幅、フィルタリング等を行うものとして構成される。
なお無線部32に代えて有線によって信号の送信を行う機器を採用することもできる。
なお表示装置4として、例えばカーナビゲーションシステム、スマートホン等にその機能を担わせるようにしてもよい。
このような構成が採られることにより、シートベルト本体50にはリトラクタ51によって常時巻き取り張力が作用するため、タングプレート53をシート左側に引くことにより、シートベルト本体50の進出長を調節することが可能となる。
そしてシートに着座したドライバーが、タングプレート53をシート左側に引くとともに、シートの左側下部付近に固定されたバックル55にタングプレート53を結合させることにより、シートベルト5による身体の緩保持が図られるものである。
次いでこのプローブホルダ12上にシートベルト本体50を密接させ、カバー体2を二つ折りにし、更にフラップ21を折り込むとともに面ファスナ22、23を互いに係合することにより、カバー体2によりシートベルト本体50を包み込むようする(図2(c))。
このようにしてカバー体2をシートベルト本体50に組み付けることにより、プローブ11が具えられた検出ユニット1のセッティングを容易に行うことができる。
なお上述の様に二つ折り状態とされるカバー体2の内側面に、前記プローブホルダ12を予め固定しておくようにしてもよい。
またこの実施例では図1に示すように、シートベルト本体50に組み付けられたカバー体2の表面に対してセンサモジュール3を組付けるようにした。
そしてドライバーの心拍・呼吸に伴う脈動が、カバー体2、プローブホルダ12を通じてプローブ11に伝達されるものであり、この脈動によってプローブ11たる中空チューブ内の圧力が変動する。
この圧力変動はセンサエレメント30に伝わり、データ処理部31により圧力変化が解析され、脈拍数・呼吸数が導出される。
なおプローブ11内の圧力変動には、車輌走行の振動によるもの、エンジンの振動によるもの、オーディオ機器による空気振動によるもの等も含まれるが、データ処理部31による解析では、これらの成分を除去して正確な脈拍数・呼吸数が導出される。
なお図4(a)に示すグラフは、停車中のドライバーの呼吸動・脈拍動を示すものであり、(b)に示すグラフは、時速50Kmで走行中のドライバーの呼吸動・脈拍動を示すものである。
また図4に示す実施例では、体動状態(リアルタイム)も表示するようにした。
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想の範囲内において、例えば以下に示すような変更を行うことも可能である。
まず前記検出ユニット1の形態を、図3(a)に示すように、シートベルト5の上部ガイド52のターン案内部52aに沿ってプローブ11が設けられた形態とすることができるものである。
また検出ユニット1の形態を、図3(b)に示すように、シートベルト5のタングプレート53のターン案内部53aに沿ってプローブ11が設けられた形態とすることもできるものである。
なおこれらの形態は、ドライバーの身体に検出ユニット1が触れないため圧迫感を生じさせることがなく、例えば妊婦等がドライバーとなる場合に好ましい形態である。
なおシートベルト本体50を通じてプローブ11に伝達される呼吸動・脈拍動は微小なものであるが、本発明の身体情報検出装置Dにおけるセンサエレメント30は1パスカル(1/101325気圧)単位での極微小な気圧変動を検出することのできるものであるため、その検出が可能となるものである。
1 検出ユニット
11 プローブ
12 プローブホルダ
12a 板材
12b 板材
2 カバー体
21 フラップ
22 面ファスナ
23 面ファスナ
3 センサモジュール
30 センサエレメント
31 データ処理部
32 無線部
4 表示装置
5 シートベルト
50 シートベルト本体
51 リトラクタ
52 上部ガイド
52a ターン案内部
53 タングプレート
53a ターン案内部
55 バックル
Claims (7)
- 身体を緩保持するベルト周辺に対して検出ユニットを装着し、
ベルト着用者の少なくとも脈拍、呼吸の状態を検出する身体情報検出装置であって、
検出ユニットにおけるプローブは、一方の端部が閉鎖された中空チューブであり、
他の開放された端部に圧力センサを接続し、これにより着用者の心拍・呼吸に伴う脈動による中空チューブの空間容積変化を圧力変化として検出し、
脈拍数・呼吸数を少なくとも視覚表示できるようにしたことを特徴とする身体情報検出装置。
- 前記検出ユニットが装着されるベルトは自動車のシートベルトであり、検出ユニットの装着位置はシートベルト着用者の胸部であることを特徴とする請求項1記載の身体情報検出装置
- 前記検出ユニットには、プローブを密着状態に内装するプローブホルダが具えられ、
更にシートベルト本体に巻き付けるためのカバー体が具えられていることを特徴とする請求項2記載の身体情報検出装置。
- 前記プローブは、シートベルト本体に沿ってU字状に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の身体情報検出装置。
- 前記検出ユニットが装着されるベルト周辺とは、自動車のシートベルトの上部ガイドであり、この上部ガイドのターン案内部に沿ってプローブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の身体情報検出装置。
- 前記検出ユニットが装着されるベルト周辺とは、自動車のシートベルトのタングプレートであり、このタングプレートのターン案内部に沿ってプローブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の身体情報検出装置。
- 前記チューブ状のプローブは、ターン案内部の長手方向に沿って両面に亘り連続して平面視細U字状に設けられていることを特徴とする請求項5または6記載の身体情報検出装置。
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Citations (5)
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2017
- 2017-09-22 JP JP2017182008A patent/JP6603281B2/ja active Active
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