JP2019054675A - 振動波モータ及び振動波モータを有する光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない構成部材で高出力な振動波モータを提供する。【解決手段】 圧電素子101と振動板102とからなる複数の振動子103と、振動子103の摩擦接触部102cに接触する摩擦部材105と、振動子103を摩擦部材105に押圧する押圧力を発生する加圧手段106と、振動子103と摩擦部材105との相対移動を案内する案内手段107と、を備え、振動子103が発生する振動により振動子103と摩擦部材105とを相対移動させる振動波モータにおいて、押圧力は、摩擦部材105が回動することにより振動子103に伝達される。【選択図】 図1

Description

本発明は、振動波モータ、特に直動型振動波モータ及びその振動波モータを有するレンズ鏡筒などの光学装置に関するものである。
従来から直動型超音波モータは、圧電素子に高周波電圧を印加することで、圧電素子が固定された超音波振動子を振動させている。超音波振動子の振動によって、超音波振動子が押圧する摩擦部材が駆動される。直動型超音波モータは駆動効率が高く、高出力を維持したまま小型化するための様々な工夫が考えられている。特許文献1の直動型超音波モータは、振動子と、振動子が圧接されて超音波振動により相対的に移動する摩擦部材と、振動子を保持する振動子支持部材と、振動子支持部材の移動をガイドするガイド部と、振動子を圧接する加圧部とによって構成されている。また、特許文献2の直動型超音波モータでは、超音波振動子を2個使用することで、高い駆動力及び保持力を得ることができる。
特開2015−220911号公報 特開2015−53766号公報
しかしながら、特許文献1に開示された直動型超音波モータにおいて、高い駆動力を得るために振動子を2個使用すると、各構成部材が重複し部品点数が多くなってしまう。また、特許文献2に開示された直動型超音波モータの構成では、加圧部は共通化されているが2個の振動子保持部材を軸支するための部材が必要となり、部品点数削減の効果が少ない。更に、ガイド部で摺動負荷が発生するため、駆動力や耐久性などの性能が低下してしまう。
本発明の目的は、上記の問題を解決するためになされたものであり、少ない構成部材で高出力な振動波モータを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、圧電素子と振動板とからなる複数の振動子と、振動子の摩擦接触部と接触する摩擦部材と、振動子を摩擦部材に押圧する押圧力を発生する加圧手段と、振動子と摩擦部材との相対移動を案内する案内手段と、を備え、振動子が発生する振動により振動子と摩擦部材とを相対移動させる振動波モータにおいて、押圧力は、摩擦部材が回動することにより振動子に伝達されることを特徴とする。
本発明によれば、少ない構成部材で高出力な振動波モータを得ることができる。
本発明の実施例1の直動型振動波モータ100の断面図である。 (A)本発明の実施例1の直動型振動波モータ100の第1の振動子103Aを示す断面図である。(B)同第2の振動子103Bを示す断面図である。 (A)、(B)本発明の実施例1の直動型振動波モータ100の相対移動方向における作動を示す平面図である。 (A)、(B)本発明の実施例1の直動型振動波モータ100の摩擦部材105が固定された状態におけるイコライズ機能を示す断面図である。(C)、(D)同地板115が固定された状態におけるイコライズ機能を示す断面図である。 本発明の実施例2の直動型振動波モータ200の断面図である。 図5の断面線VI−VIにおける直動型振動波モータ200の断面図である。 (A)、(B)本発明の実施例2の直動型振動波モータ200の相対移動方向における作動を示す平面図である。 本発明による直動型振動波モータ100を搭載した光学装置の断面図である。
(実施例1)
以下、本発明の好適な実施例1を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、デジタルカメラのレンズ鏡筒20などを駆動するアクチュエータとしてユニット化された直動型振動波モータ100(超音波モータ)を例に説明する。しかしながら、本発明の使用用途はこれに限られたものではない。本発明の実施例1の直動型振動波モータ100は、第1の振動子103A及び第2の振動子103Bを備えており、これらをまとめて表す場合は、振動子103と称する。また、本明細書中において、振動子103が駆動され、摩擦部材105と相対移動する相対移動方向をX方向(駆動方向X)、振動子103を摩擦部材105に対して押圧する押圧方向をZ方向とする。図3及び図7において、上方向への相対移動の向きを−X方向、下方向への相対移動の向きを+X方向と定義する。また、X方向及びZ方向と直交する直交方向をY方向とする。
図1は、本発明の実施例1の直動型振動波モータ100の駆動方向Xに直交する方向における断面図である。また、図2(A)は図1の断面線IIA−IIAにおける断面図であって、第1の振動子103Aの構成を示す断面図、図2(B)は図1の断面線IIB−IIBにおける第2の振動子103Bの断面を示す断面図である。本実施例1における直動型振動波モータ100は、駆動方向Xに長軸を有し、以下に述べる各部材により構成されている。
振動子103には振動板102が備えられ、振動板102には圧電素子101が公知の接着剤等により固定されており、圧電素子101は電圧を印加することにより超音波領域の周波数の振動(超音波振動)を励振する。なお、振動板102と圧電素子101との接着は、接着されればその方法は限定されない。更に振動板102は摩擦接触部102cを備え、摩擦接触部102cは後述する摩擦部材105の摩擦接触面104に押圧を伴う加圧接触状態で接触している。本実施例1では、振動板102と圧電素子101とにより第1の振動子103A、同様に第2の振動子103Bが構成されている。振動板102と圧電素子101とが接着された状態において圧電素子101が振動波振動を発生することで、第1の振動子103A、第2の振動子103Bに共振現象が起こる。その結果、振動板102の摩擦接触部102cに楕円運動が発生する。圧電素子101に印加される電圧の周波数や位相を変えることで、当該楕円運動の回転方向や楕円比を適宜変化させて、所望の動きを得ることができる。
第1の振動子103Aは、第1の支持部材112Aに共振現象を阻害しない公知の方法で固定されている。そして、第1の支持部材112Aは、振動板102を摩擦部材105に押圧する押圧方向Zに移動可能な公知の方法により連結部材113に保持されている。加圧手段106は、連結部材113と第1の支持部材112Aとに狭持され、第1の支持部材112Aを介して加圧手段106と同じ軸上に位置する第1の振動子103Aに押圧力FAをダイレクトに−Z方向に付与する。
第2の振動子103Bも同様に共振現象を阻害しない公知の方法により第2の支持部材112Bに固定されている。そして、第2の支持部材112Bは、半円筒形状(カマボコ形状)をした係合部114を有し、係合部114が連結部材113のV字形状の凹部113rに係合する。この構成により、第2の振動子103Bは摩擦接触部102cに追従して揺動可能なように連結部材113に保持されている。第1の振動子103Aと第2の振動子103Bは、連結部材113により摩擦接触部102cが駆動方向Xの法線Y方向に並列するように配置される。そして、摩擦部材105の同一面上の摩擦接触面104に摩擦接触部102cが接触している。連結部材113は、締結部材116により地板115に固定されている。
摩擦部材105は、後述の案内手段107により駆動方向Xに直進案内されている。摩擦部材105は、第1の振動子103Aと第2の振動子103Bのそれぞれの摩擦接触部102cが接触する摩擦接触面104の反対側の面に駆動方向Xに延びるV字形状の溝部105gを備えている。また、摩擦部材105に対向する地板115は、駆動方向Xに延びるV字形状の溝部115gを備えている。案内手段107は、摩擦部材105に備えられたV字形状の溝部105gと、地板115に備えられたV字形状の溝部115gと、これらV字形状の溝部105g、溝部115gに狭持された2つの転動部材109a、109bとにより構成されている。
続いて、押圧力FA、FBの伝達について述べる。摩擦部材105は、2つの転動部材109a、109bの中心を通る駆動方向Xと平行な回動軸108まわりに回動可能となっている。そして、加圧手段106が発生する押圧力FAにより、第1の振動子103Aはダイレクトに押圧され、摩擦部材105は第1の振動子103Aの摩擦接触部102cから押圧方向−Zに押圧力FAを受ける。押圧力FAは、摩擦部材105が有する回動軸108に対して+Y方向にオフセットして作用することにより、摩擦部材105には回動軸108を中心とした左回りのモーメントM1が発生する。一方、摩擦部材105は、回動軸108に対して−Y方向にオフセットして第2の振動子103Bの摩擦接触部102cとも接触している。そのため、左回りのモーメントM1は、第2の振動子103Bの摩擦接触部102cにより受けられ(又は制止され)、その際に発生する押圧方向Zの力が第2の振動子103Bを押圧する押圧力FBとなる。このような構成により、少ない構成部材で加圧手段106による押圧力FAを第1の振動子103Aに与えるとともに、第2の振動子103Bに押圧力FBを伝達させることができる。
次に図3(A)、(B)を参照して、実施例1の直動型振動波モータ100に用いられている各部材の駆動時の相対的な位置関係について述べる。図3(A)、(B)は、実施例1の直動型振動波モータ100を−Z方向から見た平面図である。理解しやすいように摩擦部材105、第1の振動子103A、第2の振動子103B、2つの転動部材109a、109b、地板115のみ示されている。
図3(A)は、摩擦部材105が駆動方向Xにおいて相対移動のほぼ中央に位置したときの状態を示している。2つの転動部材109a、109bは、第1の振動子103Aからの−Z方向の押圧力FAを受けた摩擦部材105により地板115に押圧されている。そして、摩擦部材105のV字形状の溝部105gと地板115のV字形状の溝部115gとに狭持された2つの転動部材109a、109bが転動することによって、摩擦部材105が振動子103の駆動力により駆動方向Xへ移動することを許容する。これにより摩擦部材105は摩擦抵抗を受けずに駆動方向Xに直進案内され、スムーズな移動が可能となっている。
図3(B)は、摩擦部材105が駆動方向Xにおいて−X方向に移動し、−X方向における相対移動範囲110の移動端111(−)に位置した時の状態を示している。摩擦部材105の相対移動範囲110は、2つの転動部材109a、109bの直径と、摩擦部材105のV字形状の溝部105g及び地板115のV字形状の溝部115gの駆動方向Xの長さとにより任意に規定される。図3(A)において、振動子103よりも+X方向側に位置する転動部材109aは、摩擦部材105が移動端111(−)に位置した時に、振動子103の摩擦接触部102cよりもXaの位置(+X方向側)に配置されている。すなわち、転動部材109aは、振動子103の摩擦接触部102cよりも相対移動の方向に対して外側に配置されている。また、図3(A)において、振動子103よりも−X方向側に位置する転動部材109bは、摩擦部材105が移動端111(−)に位置した時に、振動子103の摩擦接触部102cよりもXbの位置(−X方向側)に配置されている。すなわち、転動部材109bも、振動子103の摩擦接触部102cよりも相対移動の方向に対して外側に配置されている。これにより、振動子103は、相対移動の方向における2つの転動部材109a、109bの間を介在することになる。
また、摩擦部材105が+X方向に移動したときも同様であり、振動子103よりも+X方向側に位置する転動部材109aは、摩擦部材105が移動端111(+)(不図示)に位置した時に、摩擦接触部102cよりも+X方向側に配置されている。また、振動子103よりも−X方向側に位置する転動部材109bは、摩擦部材105が移動端111(+)(不図示)に位置した時に、振動子103の摩擦接触部102cよりも−X方向側に配置されている。
このような2つの転動部材109a、109bの配置構成により、摩擦部材105はY方向を回転の軸とする回動に対して安定して支持され、摩擦接触部102cにおいて均等な押圧が可能となるため、効率の良い駆動力伝達を実現できる。更により少ない構成部材で高出力な直動型振動波モータ100を提供することができる。
図4(A)〜(D)は、実施例1の直動型振動波モータ100が有するイコライズ動作について示した図である。図4(A)、(B)は、摩擦部材105が固定され、振動による駆動部が可動である構成の直動型振動波モータ100を示している。図4(C)、(D)は、地板115が締結部材117により固定され、摩擦部材105が可動である直動型振動波モータ100を示している。実施例1の直動型振動波モータ100では、摩擦部材105が案内手段107により回動軸108まわりに回動可能となっているため、従来技術で用いられているイコライズ部材が不要である。よって、複数の振動子103を用いても構成部材が増えることが無く、部品点数削減によるコストダウンと小型化を実現することができる。
(実施例2)
次に、本発明の好適な実施例2について説明する。図5は本発明の実施例2の直動型振動波モータ200の駆動方向Xに直交する方向における断面図である。また、図6は図5の断面線VI−VIにおける直動型振動波モータ200の断面図である。本実施例2における直動型振動波モータ200は、駆動方向Xに長軸を有し、以下に述べる各部材により構成されている。本発明の実施例2の直動型振動波モータ200は、第1の振動子203A及び第2の振動子203Bを備えており、これらをまとめて表す場合は、振動子203と称する。第1の振動子203A、第2の振動子203Bは、実施例1で説明したものと同様であるため、説明は省略する。
第1の振動子203Aは、第1の支持部材212Aに共振現象を阻害しない公知の方法で固定されている。そして、第1の支持部材212Aは、振動板202を摩擦部材205に押圧する押圧方向Zに移動可能な公知の方法により連結部材213に保持されている。加圧手段206は、連結部材213と第1の支持部材212Aとに狭持され、第1の支持部材212Aを介して加圧手段206と同じ軸上に位置する第1の振動子203Aに押圧力FAをダイレクトに−Z方向に付与する。
第2の振動子203Bも同様に共振現象を阻害しない公知の方法により第2の支持部材212Bに固定されている。そして、第2の支持部材212Bは、半円筒形状(カマボコ形状)をした係合部214を有し、係合部214が地板215のV字形状の凹部215rに係合する。この構成により、第2の振動子203Bは摩擦接触部202cに追従して揺動可能なように地板215に保持されている。第1の振動子203Aと第2の振動子203Bは、連結部材213により摩擦接触部202cが駆動方向Xの法線Y方向に並列するように、かつ摩擦部材205を挟んで対向に配置される。そして、摩擦部材205の両側に設けられた摩擦接触面204A、204Bに第1の振動子203Aと第2の振動子203Bのそれぞれの摩擦接触部202cが接触している。連結部材213は、締結部材216により地板215に固定されている。
摩擦部材205は、後述の案内手段207により駆動方向Xに直進案内されている。摩擦部材205は、第2の振動子203Bの摩擦接触部202cが接触する摩擦接触面204Bと同一の面に駆動方向Xに延びるV字形状の溝部205gを備えている。また、摩擦部材205に対向する地板215は、駆動方向Xに延びるV字形状の溝部215gを備えている。案内手段207は、摩擦部材205に備えられたV字形状の溝部205gと、地板215に備えられたV字形状の溝部215gと、これらV字形状の溝部205g、溝部215gに狭持された2つの転動部材209a、209bとにより構成されている。
続いて、押圧力FA、FBの伝達について述べる。摩擦部材205は、2つの転動部材209a、209bの中心を通る駆動方向Xと平行な回動軸208まわりに回動可能となっている。そして、加圧手段206が発生する押圧力FAにより、第1の振動子203Aはダイレクトに押圧され、摩擦部材205は第1の振動子203Aの摩擦接触部202cから押圧方向−Zに押圧力FAを受ける。押圧力FAは、摩擦部材205が有する回動軸208に対して−Y方向にオフセットして作用することにより、回動軸208を中心とした右回りのモーメントM2が発生する。一方、摩擦部材205は、回動軸208に対して押圧力FAよりも更に−Y方向にオフセットして第2の振動子203Bの摩擦接触部202cとも接触している。そのため、右回りのモーメントM2は、第2の振動子203Bの摩擦接触部202cにより受けられ(又は制止され)、その際に発生する押圧方向Zの力が第2の振動子203Bを押圧する押圧力FBとなる。このような構成により、少ない構成部材で加圧手段206による押圧力FAを第1の振動子203Aに与えるとともに、第2の振動子203Bに押圧力FBを伝達させることができる。
次に、図7(A)、(B)を参照して、実施例2の直動型振動波モータ200に用いられている各部材の駆動時の相対的な位置関係について述べる。図7(A)、(B)は、実施例2の直動型振動波モータ200を−Z方向から見た平面図である。理解しやすいように摩擦部材205、第1の振動子203A、第2の振動子203B、2つの転動部材209a、209b、第2の支持部材212B、地板215のみ示されている。
図7(A)は、摩擦部材205が駆動方向Xにおいて相対移動のほぼ中心に位置した状態を示している。2つの転動部材209a、209bは、第1の振動子203Aからの−Z方向の押圧力FAを受けた摩擦部材205により地板215に押圧されている。そして、摩擦部材205のV字形状の溝部205gと地板215のV字形状の溝部215gとに狭持された2つの転動部材209a、209bが転動することによって、摩擦部材205が振動子203の駆動力により駆動方向Xへ移動することを許容する。これにより摩擦部材205は摩擦抵抗を受けずに駆動方向Xに直進案内され、スムーズな移動を可能にしている。
図7(B)は、摩擦部材205が駆動方向Xにおいて−X方向に移動し、−X方向における相対移動範囲210の移動端211(−)に位置した時の状態を示している。摩擦部材205の相対移動範囲210は、2つの転動部材209a、209bの直径と摩擦部材205のV字形状の溝部205gと地板215のV字形状の溝部215gの駆動方向Xの長さにより任意に規定される。図7(A)において、振動子203よりも+X方向側に位置する転動部材209aは、摩擦部材205が移動端211(−)に位置した時に、振動子203の摩擦接触部202cよりもXaの位置(+X方向側)に配置されている。すなわち、転動部材209aは、振動子203の摩擦接触部202cよりも相対移動の方向に対して外側に配置されている。また、図7(A)において、振動子203よりも−X方向側に位置する転動部材209bは、摩擦部材205が移動端211(−)に位置した時に、振動子203の摩擦接触部202cよりもXbの位置(−X方向側)に配置されている。すなわち、転動部材209bも、振動子203の摩擦接触部202cよりも相対移動の方向に対して外側に配置されている。これにより、振動子203は、相対移動の方向における2つの転動部材209a、209bの間を介在することになる。
また、摩擦部材205が+X方向に移動したときも同様であり、振動子203よりも+X方向側に位置する転動部材209aは、摩擦部材205が移動端211(+)(不図示)に位置した時に、摩擦接触部202cよりも+X方向側に配置されている。また、振動子203よりも−X方向側に位置する転動部材209bは、摩擦部材205が移動端211(+)(不図示)に位置した時に、振動子203の摩擦接触部202cよりも−X方向側に配置されている。
このような2つの転動部材209a、209bの配置構成により、摩擦部材205はY方向を回転の軸とする回動に対して安定して支持され、摩擦接触部202cにおいて均等な押圧が可能となるため、効率の良い駆動力伝達を実現できる。更により少ない構成部材で高出力な直動型振動波モータ200を提供することができる。
(適用例)
図8には、例えば実施例1の直動型振動波モータ100が組み込まれている光学装置の適用例としてのレンズ鏡筒20が示されている。なお、当該レンズ鏡筒20は略回転対称形であるため、上側半分のみが図示されている。撮像装置としてのカメラ本体10には、レンズ鏡筒20が着脱自在に取り付けられ、カメラ本体10内には撮像素子11が設けられている。カメラ本体10のマウント12には、レンズ鏡筒20をカメラ本体10に取り付けるためのバヨネット部が備えられている。
レンズ鏡筒20は固定筒21を有しており、固定筒21がマウント12のフランジ部と当接している。固定筒21には、更にレンズG1を保持する前鏡筒22とレンズG3を保持する後鏡筒23とが固定されており、それぞれレンズG1とレンズG3が保持されている。更に固定筒21には、フォーカスレンズ保持枠24が備えられ、レンズG2が保持されている。フォーカスレンズ保持枠24は、更に前鏡筒22と後鏡筒23に保持されたガイドバー25によって直進移動可能に保持されている。直動型振動波モータ100は、地板115が後鏡筒23にビス等で固定されている。
上記のような構成で、直動型振動波モータ100の摩擦部材105が駆動されると、直動型振動波モータ100の駆動力は、摩擦部材105に備えられた連結部105cを介してフォーカスレンズ保持枠24に伝達される。フォーカスレンズ保持枠24はガイドバー25によって案内されて直線移動する。
以上、本発明に関わる振動波モータ及び振動波モータを有する光学機器に関してその具体例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、請求項記載の範囲に示したものであればどのような形態をとることも可能である。
20 レンズ鏡筒(光学装置)
100、200 直動型振動波モータ(振動波モータ)
101、201 圧電素子
102、202 振動板
102c、202c 摩擦接触部
103、203 振動子
103A、203A 第1の振動子
103B、203B 第2の振動子
105、205 摩擦部材
105g、205g 溝部
106、206 加圧手段
107、207 案内手段
108、208 軸
109、209 転動部材
110、210 相対移動範囲
111、211 移動端
115、215 地板
115g、215g 溝部
FA、FB 押圧力

Claims (12)

  1. 圧電素子と振動板とからなる複数の振動子と、
    前記振動子の摩擦接触部と接触する摩擦部材と、
    前記振動子を前記摩擦部材に押圧する押圧力を発生する加圧手段と、
    前記振動子と前記摩擦部材との相対移動を案内する案内手段と、
    を備え、前記振動子が発生する振動により前記振動子と前記摩擦部材とを前記相対移動させる振動波モータにおいて、
    前記押圧力は、前記摩擦部材が回動することにより前記振動子に伝達されることを特徴とする振動波モータ。
  2. 前記案内手段は、前記振動子と前記摩擦部材とを回動可能に案内し、前記回動は複数の前記振動子により制止されることを特徴とする請求項1に記載の振動波モータ。
  3. 複数の前記振動子は、前記相対移動の方向に対して並列に配置され、前記摩擦部材は、前記相対移動の方向に平行な軸まわりに回動可能に案内されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動波モータ。
  4. 複数の前記振動子は、前記摩擦部材を挟んで配置され、前記摩擦部材は、前記相対移動の方向に平行な軸まわりに回動可能に案内されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動波モータ。
  5. 前記案内手段は、複数の転動部材を備えるとともに、前記転動部材が前記摩擦部材及び地板のそれぞれに備えられたV字形状の溝部に狭持されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  6. 前記振動子は、前記相対移動の方向における2つの前記転動部材の間を介在することを特徴とする請求項5に記載の振動波モータ。
  7. 前記振動子と前記摩擦部材の相対移動範囲の移動端において、前記転動部材は、前記振動子の前記摩擦接触部より前記相対移動の方向に対して外側に配置されることを特徴とする請求項5又は6に記載の振動波モータ。
  8. 前記振動子と前記転動部材とは、前記摩擦部材を挟んで対向に配置されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  9. 複数の前記振動子は、第1の振動子と第2の振動子とにより構成され、前記第1の振動子は前記加圧手段により押圧され、前記押圧力は前記案内手段を介して前記第2の振動子を押圧することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  10. 前記第1の振動子は、前記加圧手段の押圧方向に位置し、前記加圧手段にダイレクトに押圧されることを特徴とする請求項9に記載の振動波モータ。
  11. 前記振動波モータは、超音波領域の周波数の振動を用いた超音波モータであることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の振動波モータを有する光学装置。
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