JP2019053016A - コンピュータプログラム、蛍光測定装置、及びファウリング進行速度の推定方法 - Google Patents

コンピュータプログラム、蛍光測定装置、及びファウリング進行速度の推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータプログラム、蛍光測定装置、及びファウリング進行速度の推定方法の提供。【解決手段】コンピュータに、水処理プロセスが施される被処理水のTOC(Total Organic Carbon)と、被処理水のEEM(Excitation Emission Matrix)から得られる値とに基づき、水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する処理を実行させる。【選択図】図5

Description

本発明は、コンピュータプログラム、蛍光測定装置、及びファウリング進行速度の推定方法に関する。
近年、懸濁浮遊物質などの濁質若しくはイオンや塩類などの溶質を含む淡水、海水、生活廃水、産業廃水などの原水から生活用水、工業用水、農業用水などを得ることを目的として、膜分離技術を用いた水処理プロセスが行われている。水処理プロセスで用いられる膜分離技術では、例えば、逆浸透膜(RO膜:Reverse Osmosis)、限外濾過膜(UF膜:Ultra Filtration)、精密濾過膜(MF膜:Micro Filtration)などの膜が利用される。膜分離技術は、膜の細孔径に応じて物質を阻止することが可能であり、粒径を基準として確実な水処理が行えるという利点を有する。また、膜分離技術は、相変化を伴わない分離技術であり、低エネルギ分離技術として広く用いられている。
特開2015−226866号公報
このような膜分離技術では、原理上、膜の目詰まり(ファウリング)を避けることはできない。ファウリングが一旦発生した場合、その解消に多大な労力と費用とが必要となるため、ファウリングの抑制が大きな課題となる。
ファウリングを発生させる原因物質(ファウラント)については、精力的に解析が行われており、バイオポリマが主要ファウラントとして報告されることが多い。バイオポリマを定量分析することができる分析装置の1つとしてLC−OCD(Liquid Chromatography - Organic Carbon Detection)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。LC−OCDでは、水中に含まれる有機物を成分毎に定量分析することができ、対象サンプル水の有機水質特性を総合的に把握することが可能となる。
しかしながら、LC−OCDは、装置が高額な上、分析に時間を要するため、オンライン計測に用いることは困難である。このため、LC−OCDの測定結果を用いて原水のファウリングの起こしやすさ(ファウリングポテンシャル)をリアルタイムに推定することは困難であり、原水のファウリングポテンシャルが上昇した際にファウリング抑制手段を機能させることはできない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、水処理プロセスの実行中に原水のファウリングポテンシャルの1つの指標であるファウリング進行速度を推定することができるコンピュータプログラム、蛍光測定装置、及びファウリング進行速度の推定方法を提供することを目的とする。
一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、水処理プロセスが施される被処理水のTOC(Total Organic Carbon)と、前記被処理水のEEM(Excitation Emission Matrix)から得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
また、一態様に係る蛍光測定装置は、水中溶存有機物を検出すべくEEMを測定する蛍光測定装置において、水処理プロセスが施される被処理水のTOCを取得する取得部と、該取得部が取得したTOCと、前記被処理水について測定したEEMから得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する推定部とを備える。
また、一態様に係るファウリング進行速度の推定方法は、水処理プロセスが施される被処理水のTOCを取得し、前記被処理水のEEMから得られる値を取得し、取得した前記TOCと、前記EEMから得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する。
本願によれば、水処理プロセスの実行中にファウリングの進行速度を推定することができる。
実施の形態1に係る水処理システムの全体構成を説明する概略図である。 制御装置の内部構成を説明するブロック図である。 EEM計及びTOC計により得られる測定結果の一例を示す表である。 ファウリング進行速度の推定値と実測値との関係を示すグラフである。 制御装置の制御部が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係るEEM計の内部構成を説明するブロック図である。 実施の形態2に係るEEM計及び制御装置が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る水処理システムの全体構成を説明する概略図である。本実施の形態に係る水処理システムは、膜濾過装置10,20、透過水タンク30、洗浄液タンク40、EEM計50、TOC計60、制御装置100等を備え、処理対象の原水(被処理水)から濁質若しくは塩類やイオンなどの不要物質を取り除き、処理水を得るためのシステムである。
膜濾過装置10は、被処理水から、濁質(砂、粘土、シルトなど)、藻類、微生物、金属酸化物などの不溶解成分を除去するための前処理を行う。膜濾過装置10は、後段の膜濾過装置20に内蔵された膜(例えばRO膜21)への汚濁負荷を低減し、長期的に安定した運転を可能とするために膜濾過装置20の上流側に配置される装置である。
膜濾過装置10は、膜濾過装置10の内部を一次側(入口側)と二次側(出口側)とに仕切る複数の中空糸あるいは平膜等により構成されたMF膜11を備える。MF膜11としては、例えば、ポリフッ化ピニリデン(PVDF)製、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製、ポリエーテルスルホン(PES)製などの膜を用いることができる。なお、膜濾過装置10は、UF膜を備えた膜濾過装置であってもよい。UF膜としては、MF膜と同様に、PVDF製、PTFE製、PES製などの膜を用いることができる。また、膜濾過装置10は、MF膜11とUF膜とを併用する構成であってもよい。
膜濾過装置10の一次側は、原水ラインL1を介して原水槽(不図示)に接続されている。原水槽には河川等から取水した水が貯留される。原水槽に貯留されている原水は、原水ラインL1に設けられた原水ポンプP1及び開閉弁V1の駆動により所定の圧力で圧送され、原水ラインL1を通って膜濾過装置10の一次側に導入される。なお、原水ポンプP1及び開閉弁V1の駆動制御は制御装置100によって行われる。膜濾過装置10に導入された原水はMF膜11を透過する。原水がMF膜11を透過する際、原水からは濁質、藻類、微生物、金属酸化物などの不溶解成分が除去される。
膜濾過装置10の二次側は、前処理水ラインL2を介して膜濾過装置20に接続されている。前処理水ラインL2には、制御装置100によって駆動制御される開閉弁V2及び高圧ポンプP2が設けられている。膜濾過装置10により処理された前処理水は、開閉弁V2が開制御され、高圧ポンプP2が駆動されることによって所定の圧力で圧送され、前処理水ラインL2を通って膜濾過装置20に導入される。
膜濾過装置20は、膜濾過装置20の内部を一次側と二次側とに仕切るRO膜21を備える。RO膜21としては、例えばポリアミド系の逆浸透膜を用いることができる。
膜濾過装置20の一次側には、前処理水ラインL2及び濃縮水ラインL4が接続され、二次側には透過水ラインL3が接続されている。膜濾過装置10によって処理された前処理水は、前処理水ラインL2を介して膜濾過装置20の一次側に導入される。膜濾過装置20の一次側に導入された前処理水は、RO膜21を透過する。前処理水がRO膜21を透過する際、前処理水からは各種イオンや塩類などの成分が除去される。
膜濾過装置20の二次側は、透過水ラインL3を介して透過水タンク30に接続されている。透過水ラインL3には、制御装置100によって駆動制御される開閉弁V3が設けられている。膜濾過装置20によって処理された透過水は、開閉弁V3が開制御されることにより、透過水ラインL3を介して透過水タンク30へ送られる。透過水タンク30は、前処理水から各種の溶質が除去された処理水が貯留される。
また、本実施の形態に係る水処理システムは、膜濾過装置10が備えるMF膜11を洗浄するための洗浄水を生成する洗浄液タンク40を備える。洗浄液タンク40は、濃縮水ラインL4を介して膜濾過装置20の一次側に接続されている。洗浄液タンク40には、膜濾過装置20の一次側で生成され、膜濾過装置20のRO膜21により分離された溶質を高濃度に含む濃縮水が濃縮水ラインL4を介して導入される。
洗浄液タンク40は、薬剤を投入するための薬剤投入装置41、投入した薬剤を攪拌するための攪拌装置42などを備える。洗浄液タンク40には、濃縮水ラインL4を通じて導入された濃縮水の水量に応じて薬剤投入装置41より薬剤が投入される。その後、攪拌装置42により薬剤と濃縮水とが攪拌され、薬剤が濃縮水に溶解して洗浄液が生成される。なお、洗浄液タンク40に導入された濃縮水の一部はオーバフローにより外部へ排出されてもよい。
洗浄液タンク40に投入する薬剤は、酸、アルカリ、酸化剤、キレート剤、界面活性剤などから選択できる。具体的に、酸としては、塩酸、リン酸、硝酸、シュウ酸などを挙げることができる。アルカリとしては、水酸化ナトリウムなど、酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができる。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などを挙げることができる。界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤などを挙げることができる。なお、洗浄液タンク40に投入する薬剤は、前述の例に限定されるものではなく、MF膜11の目詰まりの原因となるファウラントの種類に応じて適宜変更され得る。
洗浄液タンク40の出口側は、洗浄水ラインL5を介して、膜濾過装置10の一次側に接続されている。洗浄水ラインL5には、制御装置100により駆動制御される循環ポンプP3及び開閉弁V5が設けられている。また、洗浄水ラインL5の中途から分岐する分岐ラインL6は、膜濾過装置10の下流側であって、開閉弁V2の上流側の位置にて前処理水ラインL2に接続されている。分岐ラインL6には、制御装置100により駆動制御される開閉弁V6が設けられている。
制御装置100は、循環ポンプP3を駆動し、開閉弁V5を開制御、開閉弁V1,V2,V6等を閉制御することにより、洗浄液タンク40にて生成された洗浄液を膜濾過装置10の一次側に導入することができる。膜濾過装置10の一次側に洗浄液を導入することにより、MF膜11に付着したファウラントの一部を洗浄液の化学的作用によって溶解させることができる。
また、膜濾過装置10の上流側には、開閉弁V7−1,V7−2を備えた排水ラインL7が設けられている。制御装置100は、開閉弁V1,V2,V8等を閉制御、開閉弁V7−1,7−2を開制御とすることにより、膜濾過装置10の一次側にてファウラントを溶解させた水を排水ラインL7を通じて外部へ排水させることができる。以上により、MF膜11の一次側に付着したファウラントの一部を除去することができる。
なお、本実施の形態では、膜濾過装置10の一次側から洗浄液を導入し、洗浄液の化学的作用によりMF膜11に付着したファウラントを溶解させる構成としたが、二次側から洗浄液を導入して逆圧洗浄を行う構成としてもよい。MF膜11の逆圧洗浄を行う場合、開閉弁V1,V2,V5等を閉制御、開閉弁V6を開制御することにより、膜濾過装置10の二次側に洗浄液を導入し、洗浄液による化学的作用と、洗浄液を逆流させることに伴う物理的作用とによってMF膜11に付着したファウラントの溶解及び剥離させることが可能となる。膜濾過装置10の二次側より一次側にファウラントを溶解及び剥離させた水は、排水ラインL7を通じて外部へ排水される。
また、洗浄液として、透過水タンク30に貯留されたより清澄な透過水を用いると、より高い洗浄効果が期待できる。さらに、UVを照射して微生物を殺すようにUV照射機能、微生物の餌である有機物を強制的に酸化分解するオゾンを注入するオゾン注入機能、などを洗浄液タンク40の代わりに、または洗浄液タンク40と併用する構成として洗浄液を処理してもよい。さらに、排水ラインL7から分岐して洗浄液タンク40へ戻る循環ラインL8の中途にMF膜11から剥離させたファウラントを除去するためのフィルタを設け、洗浄液タンク40にて生成した洗浄液を複数回循環させる構成としてもよい。なお、制御装置100は、開閉弁V7−1を開制御、開閉弁V7−2を閉制御すると共に、循環ラインL8に設けた開閉弁V8を開制御することにより、循環ラインL8を通じて洗浄液を循環させることができる。
以上の制御により、処理対象の原水(被処理水)から濁質、藻類、微生物、金属酸化物などの不溶解成分、及び、各種イオンや塩類などの溶解成分を取り除いた透過水(処理水)を得ることができる。
本実施の形態では、膜濾過装置10が備えるMF膜11におけるファウリングの進行速度を推定するために、原水ラインL1にEEM計50及びTOC計60が接続されている。
EEM計50は、水中溶存有機物を検出する蛍光測定装置(例えば、堀場製作所製の「アクアログ(AQUALOG:登録商標)」)であり、原水ポンプP1よりも下流側、膜濾過装置10よりも上流側に測定ラインL9を介して原水ラインL1に接続されている。測定ラインL9には制御装置100により駆動制御される開閉弁V9が設けられており、この開閉弁V9を開制御することにより、原水ラインL1から原水をEEM計50内に取り込めるように構成されている。EEM計50は、励起光を分光してスキャンし、測定対象(原水)について3次元蛍光スペクトルの測定を行う。また、EEM計50は、測定した3次元蛍光スペクトルから得られるEEMデータを多変量解析することによって、複数成分に分画し、測定対象の成分分類やその変化を評価することが可能である。EEM計50は、これらの測定結果を制御装置100へ出力する。なお、制御装置100へ出力する測定結果には、MF膜11におけるファウリング進行速度に係る推定値を演算するために必要な値(後述するRegion3の値)が含まれていればよい。
TOC計60は、水中に含まれる全有機炭素(TOC)を計測する計測装置であり、原水ポンプP1よりも下流側、膜濾過装置10よりも上流側に測定ラインL10を介して原水ラインL1に接続されている。測定ラインL10には制御装置100により駆動制御される開閉弁V10が設けられており、この開閉弁V10を開制御することにより、原水ラインL1から原水をTOC計60内に取り込めるように構成されている。TOC計60は、処理対象の原水をサンプリングし、サンプリングした被処理水のTOCを計測して測定結果を制御装置100へ出力する。
制御装置100は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置などの情報処理装置であり、開閉弁V1〜V10、各種ポンプP1〜P3等の動作を制御して水処理システム全体の制御を行うと共に、EEM計50及びTOC計60から得られる測定結果に基づき、MF膜11におけるファウリングの進行速度を推定する。
図2は制御装置100の内部構成を説明するブロック図である。制御装置100は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置などの情報処理装置であり、制御部101、記憶部102、EEM計接続部103、TOC計接続部104、通信部105、表示部106、操作部107などを備える。
制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。制御部101が備えるROMには、例えば上述したハードウェア各部の動作を制御するための制御プログラムやファウリング進行速度を演算するための演算プログラムが格納される。制御部101が備えるCPUは、ROM又は記憶部102に格納された制御プログラムや演算プログラムなどの各種コンピュータプログラムをRAM上に展開して実行することにより、ハードウェア各部の動作を制御すると共に、後述する手順にてファウリング進行速度に係る推定値の演算処理を実行する。
なお、制御部101は、上記の構成に限定されるものではなく、シングルコアCPU、マルチコアCPU、マイコン、揮発性又は不揮発性のメモリ等を含む1又は複数の処理回路であればよい。また、制御部101は、時刻を計時するクロック、計測開始指示を与えてから計測終了指示を与えるまでの経過時間を計測するタイマ、数をカウントするカウンタ等の機能を備えていてもよい。
また、上記演算プログラムは、制御部101内のROMに予め格納されている必要はなく、当該演算プログラムを読取り可能に記録したCD−ROM(CD : Compact Disk)などの記録媒体Mにより提供されてもよい。この場合、制御装置100は、不図示の読取装置を用いて記録媒体Mから演算プログラムを読み取り、読み取った各種プログラムを記憶部102にインストールしてもよい。また、演算プログラムは、通信部105を介した通信により提供されてもよい。この場合、制御装置100は、通信部105を通じて演算プログラムを取得し、取得した演算プログラムを記憶部102にインストールしてもよい。
記憶部102は、例えば、HD(Hard Disk)やEEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性の記録媒体を備える記憶装置により構成される。記憶部102は、EEM計接続部103を通じて入力されるEEM計50からの測定結果、TOC計接続部104を通じて入力されるTOC計60からの測定結果、ファウリング進行速度の演算に必要な各種パラメータ及びデータ、ファウリング進行速度の演算結果等を記憶する。
EEM計接続部103は、EEM計50を接続するための接続ポートを備える。制御部101は、EEM計50に対する動作指令等をEEM計接続部103から出力すると共に、EEM計50から出力される測定結果をEEM計接続部103を通じて取得する。
TOC計接続部104は、TOC計60を接続するための接続ポートを備える。制御部101は、TOC計60に対する動作指令等をTOC計接続部104から出力すると共に、TOC計60から出力される測定結果をTOC計接続部104を通じて取得する。
通信部105は、開閉弁V1〜V10、各種ポンプP1〜P3、薬剤投入装置41、攪拌装置42等を通信回線を介して接続するための通信インタフェースを備える。通信部105は、制御部101から入力される開閉弁V1〜V10、各種ポンプP1〜P3、薬剤投入装置41、攪拌装置42宛の動作指令等を通信回線を通じて送信すると共に、開閉弁V1〜V10、各種ポンプP1〜P3、薬剤投入装置41、攪拌装置42等から返信される応答信号を受信し、受信した応答信号を制御部101へ出力する。
なお、通信部105は、インターネット網などの通信網に接続する通信インタフェースを含むものであってもよく、通信部105を介してユーザが所持する携帯端末と通信できるように構成されてもよい。
表示部106は、液晶表示パネル、LEDランプ(LED : Light Emitting Diode)等の表示デバイスを備えており、制御部101から出力される制御信号に基づいて、ユーザに通知すべき情報を表示する。
操作部107は、キーボード、マウス等の入力インタフェースを備えており、各種の操作情報や設定情報を受付ける。制御部101は、操作部107から入力される操作情報に基づき適宜の制御を行い、必要に応じて設定情報を記憶部102に記憶させる。
なお、表示部106及び操作部107は、必ずしも制御装置100が備えているものである必要はなく、制御装置100の外部に接続されるものであってもよい。また、通信部105を介した外部機器との通信により操作情報を受付け、ユーザに通知すべき情報を外部機器に表示させる構成であってもよい。
以下、ファウリング進行速度の推定方法について説明する。
制御装置100の制御部101は、EEM計接続部103を通じてEEM計50の測定結果を取得し、TOC計接続部104を通じてTOC計60の測定結果を取得した場合、以下の演算式により、ファウリング進行速度の推定値を演算する。
α×VTOC +β×VEEM +γ…(式1)
ここで、VTOC はTOC計60の測定結果であるTOCであり、VEEM はEEM計50から得られる値である。なお、本実施の形態では、EEM計50から得られる値VEEM として、後述するRegion3の値が用いられる。また、α,β,γは、予め決定される係数を表し、α及びβはそれぞれVTOC 及びVEEM の相関係数、γは定数である。
EEM計50は、測定対象について得られたEEMデータを多変量解析することにより、例えば、SUVA(Specific Ultraviolet Absorption)、Region1〜Region5の値などを測定結果として取得する。ここで、SUVAは、光路長1m、DOC(Dissolved Organic Carbon)濃度1mg/Lあたりの254nmにおける吸光度である。また、Region1〜Region5の値は、EEM計50による3次元蛍光スペクトルにおいて、代表的な有機化合物の蛍光スペクトルにより分類される波長領域の値である。例えば、本実施の形態においてファウリング進行速度の演算に用いるRegion3の値は、フルボ酸相当物質を含む波長領域の蛍光スペクトルから得られる値であり、より具体的には、210nm〜250nmの波長を有する励起光に対し、380nm〜550nmの蛍光波長を示すスペクトルから得られる値である。
図3はEEM計50及びTOC計60により得られる測定結果の一例を示す表である。採取日又は採取場所(河川)が異なる原水についてEEM計50でEEMを測定し、TOC計60でTOCを測定した結果、図3に示される通りとなった。
本実施の形態では、採取日又は採取場所(河川)が異なる原水についてEEM計50及びTOC計で測定した測定結果を用いて、式1における相関係数α,β及び定数γを事前に決定する。例えば、制御部101は、式1により算出したファウリング進行速度の推定値と、同条件におけるファウリング進行速度の実測値との間の誤差が最小となるように、回帰分析を用いて相関係数α,β及び定数γを決定することができる。
図4はファウリング進行速度の推定値と実測値との関係を示すグラフである。グラフの横軸はファウリング進行速度の実測値を表し、縦軸はファウリング進行速度の推定値を表している。単位は、何れも1011/m/hである。図3に示す採取日又は採取場所(河川)が異なる12個のサンプルについてファウリング進行速度を実測した結果、実測値は白丸で示される値となった。また、これら12個のサンプルについてEEM計50及びTOC計60から測定結果を取得し、実測値との誤差が最小となるように回帰分析(例えば重回帰分析)を用いて相関係数α,β及び定数γを決定した。このように決定された相関係数α,β及び定数γを用いて、ファウリング進行速度の推定値を式1により求めた結果、実線の直線で示される値となった。なお、決定した相関係数はαが2.9、βが−4.0×10-6、γが−1.2であった。すなわち、TOCの相関係数αは正の値であり、TOCの値が増加するにつれてファウリング進行速度は高くなることを示している。一方、Region3の相関係数βは負の値であり、Region3の値が増加するにつれてファウリング進行速度が低くなることを示し、フルボ酸相当物質にファウリング抑効果があることが示唆される。
相関係数α,β、及び定数γを決定した場合、制御部101は、任意の取水日及び任意の河川で取水された原水を上記の水処理システムで処理した場合におけるファウリング進行速度の推定値を演算することができる。
以下、制御装置100の動作について説明する。
図5は制御装置100が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図5に示す処理手順は、定期的なタイミング、特定のイベントが発生したタイミング、外部から指示されるタイミング等の適宜のタイミングで制御装置100によって実行される処理の手順を示している。
制御部101は、まず、EEM計接続部103を通じてEEM計50による測定結果を取得する(ステップS101)。ここで、制御部101は、上述したRegion3の値のみを取得してもよく、SUVA、Region1〜Region5の値などの各種値を取得して、Region3の値のみを選択的に用いてもよい。制御部101は、取得したRegion3の値を内蔵のRAM若しくは記憶部102に記憶させる。
次いで、制御部101は、TOC計接続部104を通じてTOC計60の測定結果であるTOCを取得する(ステップS102)。制御部101は、取得したTOCを内蔵のRAM若しくは記憶部102に記憶させる。
なお、本実施の形態では、EEM計50による測定結果を取得した後にTOC計60の測定結果を取得する構成としたが、測定結果を取得する順番はこの限りではなく、TOCを取得した後にRegion3の値を取得してもよく、両値を同時的に取得してもよい。
次いで、制御部101は、EEM計50から得られる値(Region3の値)及びTOC計60から得られる値(TOC)を、式1に代入することによって、MF膜11におけるファウリング進行速度の推定値を算出する(ステップS103)。
次いで、制御部101は、ステップS103で算出したファウリング進行速度の推定値が予め設定した閾値を超えているか否かを判断する(ステップS104)。なお、閾値は、例えば記憶部102に予め記憶されているものとする。制御部101は、記憶部102に記憶されている閾値を読み出して、算出したファウリング進行速度との大小関係を比較することにより、閾値を超えているか否かの判断を行う。
ファウリング進行速度の推定値が閾値以下であると判断した場合(S104:NO)、制御部101は、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えていると判断した場合(S104:YES)、制御部101は、警告処理(ステップS105)及びファウリング抑制処理(ステップS106)を実行する。
例えば、制御部101は、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えている旨の文字情報を表示部106に表示させることによって警告処理を行う。また、制御装置100が警告音を発するためのブザー等を備える場合、制御部101は、ブザー等から警告音を発生させて警告処理を行ってもよい。更に、制御部101は、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えている旨のメッセージをユーザが所持する携帯端末に送信することにより、警告処理を行ってもよい。
また、制御部101は、開閉弁V1,V2,V6等を閉制御、開閉弁V5を開制御すると共に、循環ポンプP3を駆動することにより、洗浄液タンク40にて生成される洗浄液を膜濾過装置10の一次側に導入し、ファウリング抑制処理を実行してもよい。
なお、図5に示すフローチャートでは、警告処理の後にファウリング抑制処理を実行する構成としたが、ファウリング抑制処理を先に実行し、その後に警告処理を実行する構成としてもよい。また、警告処理又はファウリング抑制処理の何れか一方のみを実行する構成としてもよい。
以上のように、実施の形態1では、連続測定可能なEEM計50及びTOC計60の測定結果に基づき、ファウリング進行速度を推定することができるので、リアルタイムにファウリング進行速度を予測することができ、ファウリング抑制の対策を講じることが可能となる。
なお、本実施の形態では、採取日又は採取場所(河川)が異なる12個のサンプルから式1における相関係数α,β及び定数γを決定したが、更に多くのサンプルを用いて演算を行うことにより、任意の原水で適用可能なユニバーサルな相関係数α,β及び定数γを決定するようにしてもよい。また、同一河川の異なる採取場所で採取したサンプルを用いて演算を行うことにより、その河川に特化した相関係数α,β及び定数γを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、EEM計50から得られるRegion3の値と、TOC計60により測定されるTOCとを用いて、ファウリング進行速度の推定値を演算するための演算式を設定し、当該演算式によりファウリング進行速度を推定する構成としたが、EEM計50から得られる他の値とTOCとの組み合わせ、若しくは、EEM計50から得られる1又は複数の値とTOCとの組み合わせを用いて、式1と同様の演算式を設定し、当該演算式によりファウリング進行速度を推定する構成としてもよい。さらに、EEM計50から得られる1又は複数の値の組み合わせのみを用いる演算式を設定し、当該演算式によりファウリング進行速度を推定する構成としてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、制御装置100の内部でファウリング進行速度の推定値を演算する構成としたが、EEM計50の内部でファウリング進行速度の推定値を演算する構成としてもよい。
実施の形態2では、EEM計50の内部でファウリング進行速度の推定値を演算する構成について説明する。
図6は実施の形態2に係るEEM計50の内部構成を説明するブロック図である。実施の形態2に係るEEM計50は、例えば、制御部501、記憶部502、励起光源503、分光器504、蛍光検出器505、吸光検出器506、入力ポート507、出力ポート508等を備える。
制御部501は、例えば、CPU、ROM、RAMを備える。制御部501が備えるROMには、例えば上述したハードウェア各部の動作を制御するための制御プログラムやファウリング進行速度を演算するための演算プログラムが格納される。制御部501が備えるCPUは、ROM又は記憶部502に格納された制御プログラムや演算プログラムなどの各種コンピュータプログラムをRAM上に展開して実行することにより、ハードウェア各部の動作を制御すると共に、ファウリング進行速度に係る推定値の演算処理を実行する。
なお、制御部501は、上記の構成に限定されるものではなく、シングルコアCPU、マルチコアCPU、マイコン、揮発性又は不揮発性のメモリ等を含む1又は複数の処理回路であればよい。また、制御部501は、時刻を計時するクロック、計測開始指示を与えてから計測終了指示を与えるまでの経過時間を計測するタイマ、数をカウントするカウンタ等の機能を備えていてもよい。
また、上記演算プログラムは、制御部501内のROMに予め格納されている必要はなく、当該演算プログラムを読取り可能に記録したCD−ROMなどの記録媒体により提供されてもよい。この場合、EEM計50は、不図示の読取装置を用いて記録媒体から演算プログラムを読み取り、読み取った各種プログラムを記憶部502にインストールしてもよい。
記憶部502は、例えば、HDやEEPROMなどの不揮発性の記録媒体を備える記憶装置により構成される。記憶部502は、蛍光検出器505及び吸光検出器506の検出結果、ファウリング進行速度の演算に必要な各種パラメータ及びデータ、ファウリング進行速度の演算結果等を記憶する。
励起光源503は、例えば240〜2500nmの間の波長を有する広スペクトルの励起光を出力するための光源である。1つの例では、励起光源503は、150WのUV強化された無オゾンキセノンアークランプであるが、用途及び実装に応じて適宜の光源を選択することができる。
分光器504は、励起光源503より入射される広スペクトルの光を挟波長帯域の光に変換するモノクロメータを備える。分光器504が備えるモノクロメータは、例えば、二重減算型モノクロメータであり、約5nmの選択波長の帯域幅を提供し、開始波長から終了波長まで1nm等の指定された増分で走査すべく制御される。
蛍光検出器505は、分光器504により選択された励起波長の各々について試料から発光された光の複数の波長を検出する。蛍光検出器505は、デジタル信号に変換した検出結果を制御部501へ出力する。吸光検出器506は、試料を透過する光を検出し、デジタル信号に変換した検出結果を制御部501へ出力する。制御部501は、蛍光検出器505及び吸光検出器506から入力される信号に基づき、試料の吸収及び蛍光を測定しながら、試料を選択された複数の波長で順次照射すべく分光器504の制御を行う。
入力ポート507は、TOC計60を接続するためのポートを備える。入力ポート507には、TOC計60から出力される測定結果(TOC)が入力される。
出力ポート508は、制御装置100を接続するためのポートを備える。出力ポート508は、制御装置100へ出力すべきデータ(本実施の形態では、ファウリング進行速度の演算結果)を出力する。
図7は実施の形態2に係るEEM計50及び制御装置100が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図7に示す処理手順は、定期的なタイミング、特定のイベントが発生したタイミング、外部から指示されるタイミング等の適宜のタイミングでEEM計50及び制御装置100によって実行される処理の手順を示している。
EEM計50は、励起光源503、分光器504、蛍光検出器505、吸光検出器506等の動作を制御部501が制御することにより、原水ラインL1から取得した原水についてEEMを測定する(ステップS201)。制御部501は、測定結果として得られるEEMデータを内蔵のRAM若しくは記憶部102に記憶させる。
次いで、制御部501は、入力ポート507を通じてTOC計60の測定結果であるTOCを取得する(ステップS202)。制御部501は、取得したTOCを内蔵のRAM若しくは記憶部102に記憶させる。
なお、本実施の形態では、EEMの測定を行った後にTOC計60の測定結果を取得する構成としたが、測定結果を取得する順番はこの限りではなく、TOCを取得した後にEEMの測定を行ってもよい。
次いで、制御部501は、EEMデータから得られる値(Region3の値)及びTOC計60から得られる値(TOC)を、式1に代入することによって、MF膜11におけるファウリング進行速度の推定値を算出する(ステップS203)。ファウリング進行速度の推定値が得られた場合、制御部501は、ファウリング進行速度の推定値を出力ポート508から制御装置100へ出力する(ステップS204)。
次いで、制御装置100の制御部101は、EEM計50からファウリング進行速度の推定値を取得した場合(ステップS205)、ファウリング進行速度の推定値が予め設定した閾値を超えているか否かを判断する(ステップS206)。なお、閾値は、例えば記憶部102に予め記憶されているものとする。制御部101は、記憶部102に記憶されている閾値を読み出して、取得したファウリング進行速度との大小関係を比較することにより、閾値を超えているか否かの判断を行う。
ファウリング進行速度の推定値が閾値以下であると判断した場合(S206:NO)、制御部101は、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えていると判断した場合(S206:YES)、制御部101は、警告処理(ステップS207)及びファウリング抑制処理(ステップS208)を実行する。
例えば、制御部101は、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えている旨の文字情報を表示部106に表示させることによって警告処理を行う。また、制御装置100が警告音を発するためのブザー等を備える場合、制御部101は、ブザー等から警告音を発生させて警告処理を行ってもよい。更に、制御部101は、ファウリング進行速度の推定値が閾値を超えている旨のメッセージをユーザが所持する携帯端末に送信することにより、警告処理を行ってもよい。
また、制御部101は、開閉弁V1,V2,V6等を閉制御、開閉弁V5を開制御すると共に、循環ポンプP3を駆動することにより、洗浄液タンク40にて生成される洗浄液を膜濾過装置10の一次側に導入し、ファウリング抑制処理を実行してもよい。
なお、図7に示すフローチャートでは、警告処理の後にファウリング抑制処理を実行する構成としたが、ファウリング抑制処理を先に実行し、その後に警告処理を実行する構成としてもよい。また、警告処理又はファウリング抑制処理の何れか一方のみを実行する構成としてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 膜濾過装置
11 MF膜
20 膜濾過装置
21 RO膜
30 透過水タンク
40 洗浄液タンク
50 EEM計
60 TOC計
100 制御装置
101 制御部
102 記憶部
103 EEM計接続部
104 TOC計接続部
105 通信部
106 表示部
107 操作部
M 記録媒体

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    水処理プロセスが施される被処理水のTOC(Total Organic Carbon)と、前記被処理水のEEM(Excitation Emission Matrix)から得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する
    処理を実行させるためのコンピュータプログラム。
  2. 前記TOCの値をVTOC 、前記EEMから得られる値をVEEM 、前記VTOC 及び前記VEEMの相関係数をそれぞれα及びβ、定数をγとしたとき、前記ファウリング進行速度の推定値を、
    α×VTOC +β×VEEM +γ
    の演算式により算出する請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記相関係数は、前記演算式による前記ファウリング進行速度の推定値と、前記ファウリング進行速度の実測値との間の誤差が最小となるように、回帰分析により決定される値である
    請求項2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記EEMから得られる値は、代表的な有機化合物の蛍光スペクトルにより分類されるRegion1からRegion5までの5つの波長領域のうち、Region3に属する値である
    請求項1から請求項3の何れか1つに記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記EEMから得られる値は、フルボ酸相当物質を含む特定の波長領域の蛍光スペクトルから得られる値である
    請求項1から請求項4の何れか1つに記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記波長領域の蛍光スペクトルは、210nm〜250nmの波長を有する励起光に対し、380nm〜550nmの蛍光波長を示すスペクトルである
    請求項5に記載のコンピュータプログラム。
  7. 推定した前記ファウリング進行速度が閾値を超えた場合、警告を出力する
    処理を実行させるための請求項1から請求項6の何れか1つに記載のコンピュータプログラム。
  8. 水中溶存有機物を検出すべくEEMを測定する蛍光測定装置において、
    水処理プロセスが施される被処理水のTOCを取得する取得部と、
    該取得部が取得したTOCと、前記被処理水について測定したEEMから得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する推定部と
    を備える蛍光測定装置。
  9. 水処理プロセスが施される被処理水のTOCを取得し、
    前記被処理水のEEMから得られる値を取得し、
    取得した前記TOCと、前記EEMから得られる値とに基づき、前記水処理プロセスで用いられる膜のファウリング進行速度を推定する
    ファウリング進行速度の推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110255707A (zh) * 2019-05-22 2019-09-20 杭州师范大学 一种利用三维荧光图谱监测反应器运行状态的方法
WO2021079750A1 (ja) * 2019-10-25 2021-04-29 株式会社カネカ ポリマー水分散液の製造方法

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