JP2019052726A - Planetary gear device - Google Patents
Planetary gear device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019052726A JP2019052726A JP2017178101A JP2017178101A JP2019052726A JP 2019052726 A JP2019052726 A JP 2019052726A JP 2017178101 A JP2017178101 A JP 2017178101A JP 2017178101 A JP2017178101 A JP 2017178101A JP 2019052726 A JP2019052726 A JP 2019052726A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- planetary
- planetary gear
- internal
- gears
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
Abstract
Description
本発明は、遊星歯車装置に関する。 The present invention relates to a planetary gear device.
特許文献1には、遊星歯車を径方向へ付勢して他の歯車に押し付けることにより、歯車間のバックラッシの除去及び軽減を図る技術が開示されている。 Patent Document 1 discloses a technique for removing and reducing backlash between gears by urging a planetary gear in the radial direction and pressing it against another gear.
上記した特許文献1に記載の技術は、複数の遊星歯車を径方向へ付勢する付勢部が遊星歯車ごとに設けられる。この場合、各々の遊星歯車を他の歯車へ押し付ける力が同等となるように付勢部の付勢力を設定することが難しい。そして、各々の遊星歯車に加わる付勢力に差があると、一の遊星歯車に加わる荷重が他の遊星歯車よりも大きくなり、一の遊星歯車のみが早期に摩耗するといった不具合が生じやすくなる。 In the technique described in Patent Document 1 described above, a biasing portion that biases a plurality of planetary gears in the radial direction is provided for each planetary gear. In this case, it is difficult to set the urging force of the urging unit so that the force pressing each planetary gear against the other gear is equal. If there is a difference in the urging force applied to each planetary gear, the load applied to one planetary gear becomes larger than that of the other planetary gear, and a problem such that only one planetary gear wears out easily is likely to occur.
本発明は、バックラッシの軽減を図りつつ、複数の遊星歯車が他の歯車と噛合する際に受ける荷重を同等にすることができる遊星歯車装置を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a planetary gear device that can equalize the load received when a plurality of planetary gears mesh with other gears while reducing backlash.
本発明の遊星歯車装置は、内歯車である内歯歯車と、前記内歯歯車と同軸に配置された外歯車である太陽歯車と、前記内歯歯車及び前記太陽歯車に噛合しながら前記太陽歯車のまわりを公転する外歯車である複数の遊星歯車と、前記内歯歯車及び前記太陽歯車とは歯数の異なる内歯車又は外歯車であって、前記複数の遊星歯車に噛合し、前記内歯歯車及び前記太陽歯車と同軸に、且つ、前記内歯歯車及び前記太陽歯車に対して相対回転可能に配置される出力歯車と、前記複数の遊星歯車の各々を回転可能に支持する複数の支持部材と、前記複数の支持部材どうしを連結すると共に、前記複数の支持部材の各々を径方向へ付勢する付勢部材と、を備える。 The planetary gear device of the present invention includes an internal gear as an internal gear, a sun gear as an external gear arranged coaxially with the internal gear, and the sun gear while meshing with the internal gear and the sun gear. A plurality of planetary gears that are external gears revolving around the inner gear, and the internal gear and the sun gear are internal gears or external gears having different numbers of teeth, meshing with the plurality of planetary gears, and An output gear arranged coaxially with the gear and the sun gear and relatively rotatable with respect to the internal gear and the sun gear, and a plurality of support members for rotatably supporting each of the plurality of planetary gears And a biasing member that couples the plurality of support members and biases each of the plurality of support members in the radial direction.
本発明の遊星歯車装置によれば、複数の遊星歯車の各々が付勢部材によって径方向へ付勢される。これにより、遊星歯車装置は、各々の遊星歯車が噛合する他の歯車に押し付けられた状態を維持できる。よって、遊星歯車装置は、遊星歯車と他の歯車との間で発生するバックラッシの軽減を図ることができる。また、遊星歯車装置は、付勢部材によって複数の支持部材どうしが連結されているので、遊星歯車や遊星歯車と噛合する他の歯車に寸法誤差等があった場合に、一の遊星歯車のみに大きな荷重が加わったとしても、一の遊星歯車が受ける荷重を他の遊星歯車に分散できる。その結果、遊星歯車装置は、各々の遊星歯車が他の歯車と噛合する際に受ける荷重を同等にすることができる。 According to the planetary gear device of the present invention, each of the plurality of planetary gears is urged in the radial direction by the urging member. Thereby, the planetary gear apparatus can maintain the state pressed against the other gear with which each planetary gear meshes. Therefore, the planetary gear device can reduce backlash that occurs between the planetary gear and another gear. In the planetary gear device, since a plurality of support members are connected by an urging member, if there is a dimensional error in the planetary gear or another gear meshing with the planetary gear, only one planetary gear is used. Even if a large load is applied, the load received by one planetary gear can be distributed to other planetary gears. As a result, the planetary gear device can equalize the load received when each planetary gear meshes with another gear.
<1・第一実施形態>
(1−1:遊星歯車装置1の概略構成)
以下、本発明に係る遊星歯車装置を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態における遊星歯車装置1の構成を説明する。
<1. First embodiment>
(1-1: Schematic configuration of planetary gear device 1)
Hereinafter, an embodiment to which a planetary gear device according to the present invention is applied will be described with reference to the drawings. First, with reference to FIG.1 and FIG.2, the structure of the planetary gear apparatus 1 in 1st embodiment of this invention is demonstrated.
図1及び図2に示すように、遊星歯車装置1は、ハウジング10と、太陽歯車20と、内歯歯車30と、出力歯車40と、3つの遊星歯車50と、3つの支持部材60と、を主に備える。ハウジング10は、3つのハウジング部材(図1に示す左側から順に、第一ハウジング部材11、第二ハウジング部材12及び第三ハウジング部材13と称す)をボルトで連結することにより形成された円筒状の部材である。なお、図2では、ハウジング10の図示が省略されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the planetary gear device 1 includes a
太陽歯車20は、入出力軸線Aを回転中心とする入力軸部材2に一体形成された外歯車である。内歯歯車30は、太陽歯車20と同軸に配置された内歯車であり、ハウジング10に固定される。具体的に、内歯歯車30は、第一ハウジング部材11及び円環状に形成された第一蓋部31に対しボルトで固定されている。出力歯車40は、太陽歯車20及び内歯歯車30とは歯数の異なる内歯車であり、太陽歯車20及び内歯歯車30と同軸に、且つ、太陽歯車20及び内歯歯車30に対して相対回転可能に配置される。また、出力歯車40は、円環状に形成された第二蓋部41に対しボルトで固定されている。
The
遊星歯車50は、太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に噛合する外歯車である。複数の支持部材60の各々は、遊星歯車50に挿入される遊星軸部材61と、遊星歯車50を挟んだ軸線方向両側で遊星軸部材61に固定される一対のカラー62とをそれぞれ備える。遊星軸部材61の外周面と遊星歯車50の内周面との間には、複数の第一ニードル軸受71が転動可能に配置され、各々の支持部材60は、遊星歯車50を回転可能に支持する。
The
また、太陽歯車20を挟んだ入力軸部材2の軸線方向両側には、第一深溝玉軸受81及び第二深溝玉軸受82が設けられる。第一深溝玉軸受81は、入力軸部材2の外周面と第一蓋部31の内周面との間に設けられており、太陽歯車20は、第一深溝玉軸受81を介して第一蓋部31に回転可能に支持される。
A first deep groove ball bearing 81 and a second deep groove ball bearing 82 are provided on both sides in the axial direction of the
そして、第一深溝玉軸受81の内輪81aは、太陽歯車20よりも入出力軸線Aの軸線方向一方側(図1左側)で入力軸部材2に外嵌され、太陽歯車20に近接する側(図1右側)への移動が太陽歯車20により規制される。一方、第一深溝玉軸受81の外輪81bは、外輪81bの軸線方向一方側を向く面が第一蓋部31に係止され、太陽歯車20から離間する側(図1左側)への移動が第一蓋部31により規制される。このように、太陽歯車20とハウジング10及び内歯歯車30との関係において、太陽歯車20は、第一深溝玉軸受81及び第一蓋部31を介してハウジング10及び内歯歯車30に対する軸線方向一方側(図1左側)への変位が規制される。
The
第二深溝玉軸受82は、入力軸部材2の外周面と第二蓋部41の内周面との間に設けられており、太陽歯車20は、第二深溝玉軸受82を介して第二蓋部41に回転可能に支持される。そして、第二深溝玉軸受82の内輪82aは、太陽歯車20よりも入出力軸線Aの軸線方向他方側(図1右側)で入力軸部材2に外嵌され、太陽歯車20に近接する側(図1左側)への移動が太陽歯車20により規制される。一方、第二深溝玉軸受82の外輪82bは、外輪82bの軸線方向他方側を向く面が第二蓋部41に係止され、太陽歯車20から離間する側(図1右側)への移動が第二蓋部41により規制される。このように、太陽歯車20と出力歯車40との関係において、太陽歯車20は、第二深溝玉軸受82及び第二蓋部41を介して出力歯車40に対する軸線方向他方側(図1右側)への変位が規制される。
The second deep groove ball bearing 82 is provided between the outer peripheral surface of the
出力歯車40の外周面と第三ハウジング部材13の内周面との間には、第三深溝玉軸受83が設けられており、出力歯車40は、ハウジング10に対し、第三深溝玉軸受83を介して回転可能に支持される。
A third deep groove ball bearing 83 is provided between the outer peripheral surface of the
ここで、出力歯車40の内歯40aが形成される部位は、内歯40aが形成されていない部位よりも、径方向の厚さ寸法(図1における上下方向の寸法)が大きい。また、内歯40aが形成される部位の外径は、内歯40aが形成されていない部位の外径よりも大きく、出力歯車40の外周面には段部40bが形成される。そして、段部40bは、第三深溝玉軸受83の内輪83aの軸線方向一方側を向く面を係止する。また、第二蓋部41の外径は、内歯40aが形成されていない部位の外径よりも大きく、内輪83aは、軸線方向他方側を向く面が第二蓋部41に係止される。このように、内輪83aは、出力歯車40に対する軸線方向両側への変位を規制されている。
Here, the portion of the
一方、第三深溝玉軸受83の外輪83bは、軸線方向一方側を向く面が第二ハウジング部材12に係止され、軸線方向他方側を向く面が第三ハウジング部材13に係止される。即ち、外輪83bは、ハウジング10に対する軸線方向両側への変位を規制されている。このように、第三深溝玉軸受83は、ハウジング10及び出力歯車40に対する軸線方向両側への変位を規制され、出力歯車40は、第三深溝玉軸受83を介してハウジング10に対する軸線方向両側への変位を規制される。このようにして、遊星歯車装置1は、ハウジング10、太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40が互いに軸線方向へ相対変位することを規制している。
On the other hand, the
また、出力歯車40のうち内歯40aが形成される部位の外周面と、第一ハウジング部材11及び第二ハウジング部材12の内周面との間には、第二ニードル軸受72が転動可能に設けられている。第二ニードル軸受72は、ハウジング10に対して出力歯車40を回転可能に支持する。また、第二ニードル軸受72は、出力歯車40が遊星歯車50と噛合する際に、出力歯車40が遊星歯車50から受ける荷重により、出力歯車40が径方向外方へ変位することを規制する。これにより、遊星歯車装置1は、出力歯車40の変形を第二ニードル軸受72により抑制することで、その変形に起因する出力歯車40の破損を防止することができる。
Further, the
遊星歯車50の内周面は、軸線方向両端部分が軸線方向中央部分よりも大径に形成される。そして、第一ニードル軸受71は、遊星軸部材61の外周面と遊星歯車50の内周面の軸線方向中央部分に形成された小径内周面51との間に設けられる。また、第一ニードル軸受71の軸線方向両側には、一対のスラスト玉軸受90が設けられ、各々のスラスト玉軸受90は、遊星軸部材61の外周面と遊星歯車50の内周面のうち軸線方向両端部分に形成された大径内周面52との間に設けられる。
The inner peripheral surface of the
遊星軸部材61の軸線方向両端部分は、遊星歯車50に挿入される中央部分よりも小径に形成され、その遊星軸部材61の軸線方向両端部分に形成された小径軸部61aにカラー62が外嵌されている。カラー62の軸線方向における長さ寸法は、小径軸部61aの軸線方向における長さ寸法と同一に設定される。
Both end portions in the axial direction of the
さらに、3つの遊星軸部材61の軸線方向両側には、円環板状に形成された一対の回転板63が設けられ、回転板63と第一蓋部31の内周面又は第二蓋部41の内周面との間には、複数の第三ニードル軸受73が設けられる。そして、一対の回転板63及び3つの支持部材60は、複数の第三ニードル軸受73を介して第一蓋部31及び第二蓋部41に回転可能にスラスト支持され、遊星歯車50と一体的に入出力軸線Aまわりを公転する。
Further, a pair of
図2に示すように、遊星歯車装置1は、6つの付勢部材100を更に備える。付勢部材100は、2つの支持部材60同士を連結する棒状のスプリングである。付勢部材100は、遊星歯車50を挟んだ両側に付勢部材が3つずつ配置され、遊星歯車50の軸線方向一方側及び他方側のそれぞれに配置された3つのカラー62が、3つの付勢部材100により連結されている。
As shown in FIG. 2, the planetary gear device 1 further includes six urging
具体的に、付勢部材100の両端部分には嵌合片101がそれぞれ形成され、カラー62には嵌合片101に嵌合する2つの嵌合溝62aが形成される。そして、遊星歯車装置1は、付勢部材100の両端部分に形成された嵌合片101を、周方向に隣接する2つのカラー62の各々に形成された嵌合溝62aに嵌合させることにより、周方向に隣接する2つの支持部材60同士が連結される。
Specifically,
3つの支持部材60が付勢部材100により連結された状態において、付勢部材100は、付勢部材100自体が有する曲げの弾性力(曲率が小さくなる方向への弾性復帰)によって各々の支持部材60を径方向外方へ付勢する。これにより、3つの遊星歯車50は、支持部材60を介して付勢部材100に付勢される。よって、遊星歯車装置1は、各々の遊星歯車50が内歯歯車30及び出力歯車40に押し付けられた状態を維持できるので、遊星歯車50と内歯歯車30及び出力歯車40との間で発生するバックラッシの軽減を図ることができる。
In a state in which the three
特に、付勢部材100は、支持部材60を介して3つの遊星歯車50を出力歯車40に向けて付勢する。これにより、遊星歯車装置1は、遊星歯車50と出力歯車40との間で発生するバックラッシの軽減を図ることができるので、騒音の発生を抑制できる。
In particular, the biasing
さらに、3つの遊星歯車50は、3つの支持部材60及び付勢部材100を介して互いに連結される。これにより、遊星歯車装置1は、遊星歯車50や遊星歯車50と噛合する太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に寸法誤差等があった場合に、一の遊星歯車50のみに大きな荷重が加わったとしても、一の遊星歯車50に加わる荷重を他の2つの遊星歯車50に分散できる。その結果、遊星歯車装置1は、各々の遊星歯車50が内歯歯車30及び出力歯車40との噛合時に受ける荷重を同等にすることができる。その結果、遊星歯車装置1は、一の遊星歯車50が他の2つの遊星歯車50と比べて早期に損耗することを回避できる。
Further, the three
また、遊星歯車装置1において、支持部材60及び付勢部材100は、3つの遊星歯車50を連結すると共に、各々の遊星歯車50を自転可能に、且つ、太陽歯車20のまわりを公転可能に支持するキャリヤとしての機能を果たす。そして、付勢部材100は、3つの支持部材60を介して3つの遊星歯車50を径方向外方へ付勢し、3つの支持部材60及び3つの遊星歯車50の相対位置関係を維持する。これにより、遊星歯車装置1は、各々の遊星歯車50の公転方向へのがたつきを防止できる。
In the planetary gear device 1, the
また、支持部材60は、付勢部材100により径方向外方へ付勢され、3つの遊星歯車50が内歯歯車30及び出力歯車40に押し付けられることで、径方向への位置決めがなされる。この場合、遊星歯車装置1は、支持部材60の径方向への位置決めをするためのキャリヤ及び軸受を不要とすることができるので、軸受による摩擦抵抗をなくすことができると共に、遊星歯車装置1の軽量化を図ることができる。
Further, the
ここで、支持部材及び60付勢部材100の組付け手順を説明する。作業者は、支持部材60及び付勢部材100の組付けを行う前に、3つの遊星歯車50を太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に組み付けておく。そして、作業者は、組付けが完了した3つの遊星歯車50の各々に遊星軸部材61を挿入し、遊星歯車50の軸線方向両側から突出する遊星軸部材61の小径軸部61aにカラー62を装着することにより、支持部材60の組付けを完了する。その後、遊星歯車50の軸線方向一方側及び他方側のそれぞれに装着された3つのカラー62を、3つの付勢部材100によって互いに連結し、付勢部材100の組付けが完了する。なお、ハウジング10は、付勢部材100の組付け完了後に組み付けられる。
Here, the assembly procedure of the support member and the 60 biasing
このように、遊星歯車装置1は、遊星歯車50の軸線方向外側で支持部材60同士を連結するので、太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に遊星歯車50を組み付けた後に、支持部材60及び付勢部材100の組付けを行うことができる。従って、遊星歯車装置1は、遊星歯車50に支持部材60及び付勢部材100を組み付けた状態で遊星歯車50を太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に組み付ける場合と比べて、組付け時における作業効率の向上を図ることができる。
As described above, the planetary gear device 1 connects the
また、支持部材60は、遊星軸部材61とカラー62とを備える。そして、作業者は、遊星歯車装置1の組み付け時において、組付けられた遊星歯車50に遊星軸部材61を挿入し、遊星歯車50の軸線方向両側から突出する遊星軸部材61の軸線方向両端側にカラー62を装着することができる。よって、作業者は、支持部材60の組付けを容易に行うことができる。また、付勢部材100は、カラー62に形成された嵌合溝62aに、付勢部材100の両端に形成された嵌合片101を嵌合させることにより、カラー62に付勢部材100を連結できる。この場合、遊星歯車装置1は、治具等を用いることなく、付勢部材100の組付けを行うことができるので、組付け時における作業効率の向上を図ることができる。
The
なお、遊星歯車装置1は、付勢部材100に用いるスプリングとして板バネが用いられている。この場合、遊星歯車装置1は、付勢部材100の配置に必要とされるスペースを小さくすることができるので、遊星歯車装置1の小型化を図ることができる。
In the planetary gear device 1, a leaf spring is used as a spring used for the biasing
(1−2:遊星歯車装置1の動作)
次に、遊星歯車装置1の動作について説明する。図1及び図2に示すように、遊星歯車装置1は、入力軸部材2に入力された回転を減速して出力歯車40から出力する減速装置である。
(1-2: Operation of the planetary gear unit 1)
Next, the operation of the planetary gear device 1 will be described. As shown in FIGS. 1 and 2, the planetary gear device 1 is a reduction device that decelerates the rotation input to the
具体的に、入力軸部材2に回転が入力されると、入力軸部材2に一体形成された太陽歯車20が、入出力軸線Aまわりに自転する。そして、太陽歯車20に噛合する各々の遊星歯車50は、自転しながら太陽歯車20のまわりを公転する。出力歯車40は、3つの遊星歯車に噛合しながら入出力軸線Aまわりを自転する。そして、遊星歯車装置1は、出力歯車40の自転成分を出力する。
Specifically, when rotation is input to the
ここで、各々の遊星歯車50は、第一ニードル軸受71を介して遊星軸部材61に回転可能に支持されている。従って、各々の遊星歯車50が自転しながら太陽歯車20のまわりを公転すると、支持部材60及び付勢部材100は、3つの遊星歯車50の公転に伴って太陽歯車20のまわりを公転する。なおこのとき、一対の回転板63は、支持部材60及び付勢部材100と一体的に回転する。一対の回転板63は、第三ニードル軸受73を介して第一蓋部31及び第二蓋部41に対して回転可能にスラスト支持されているので、遊星歯車装置1は、遊星歯車50、支持部材60及び付勢部材100を円滑に回転させることができる。
Here, each
また、付勢部材100は、入力軸部材2に入力された回転が減速されて出力歯車40から出力される遊星歯車装置1の動力伝達経路において、最後の動力が伝達される遊星歯車50と出力歯車40との間で発生するバックラッシの軽減を図る。これにより、遊星歯車装置1は、出力歯車40の回転方向の位置決め精度を高めることができると共に、騒音の発生を抑制できる。これに加え、遊星歯車装置1は、出力歯車40を内歯車とする減速装置であり、付勢部材100は、支持部材60を介して遊星歯車50を出力歯車40へ向けて付勢するので、騒音の発生を効果的に抑制することができる。
Further, the biasing
<2.第二実施形態>
次に、第二実施形態について説明する。第一実施形態では、付勢部材100が、3つのカラー62を連結する3つのスプリングである場合について説明した。これに対し、第二実施形態における付勢部材300は、無端状に形成された一のスプリングである。なお、上記した第一実施形態と同一の部品には同一の符号を付し、その説明を省略する。
<2. Second embodiment>
Next, a second embodiment will be described. In the first embodiment, the case where the biasing
(2−1:遊星歯車装置201の概略構成)
まず、図3を参照して、遊星歯車装置201の構成について説明する。図3に示すように、第二実施形態における遊星歯車装置201は、支持部材260及び付勢部材300を除き、第一実施形態における遊星歯車装置1と同等の構成を有する。支持部材260は、軸線方向全体に亘って外径が同一の円柱状に形成される。
(2-1: Schematic configuration of planetary gear device 201)
First, the configuration of the
(2−2:付勢部材300)
続いて、図4を参照して、付勢部材300について説明する。なお、図4では、ハウジングの図示が省略されている。図4に示すように、付勢部材300は、輪状で無端状のスプリングである。付勢部材300には、支持部材260の外周面形状に倣って形成された円弧状の把持部301と、周方向に隣接する2つの把持部301を連結する連結部302とが、周方向等間隔に3つ設けられる。各々の把持部301は、支持部材260の軸線方向両側部分の外周面を、入出力軸線Aから見た径方向内側から把持し、各々の連結部302が有する曲げの弾性力(曲率が小さくなる方向への弾性復帰)によって各々の支持部材260の径方向外方へ付勢する。
(2-2: Energizing member 300)
Next, the urging
このように、付勢部材300が把持部301に把持された3つの支持部材260の各々を径方向外方へ付勢することにより、3つの遊星歯車50の各々が径方向外方へ付勢される。従って、遊星歯車装置201は、各々の遊星歯車50が内歯歯車30及び出力歯車40に押し付けられた状態を維持できるので、遊星歯車50と内歯歯車30及び出力歯車40との間で発生するバックラッシの軽減を図ることができる。その結果、遊星歯車装置201は、出力歯車40の回転方向の位置決め精度を高めることができる。
Thus, each of the three
また、3つの支持部材260は、付勢部材300により連結される。よって、遊星歯車装置201は、遊星歯車50や遊星歯車50と噛合する太陽歯車20、内歯歯車30及び出力歯車40に寸法誤差等があった場合に、一の遊星歯車50のみに大きな荷重が加わったとしても、一の遊星歯車50に加わる荷重を他の2つの遊星歯車50に分散できる。その結果、遊星歯車装置201は、各々の遊星歯車50が内歯歯車30及び出力歯車40との噛合時に受ける荷重を同等にすることができる。
Further, the three
また、遊星歯車装置201は、3つの遊星歯車50が付勢部材300によって連結された状態で径方向外方へ付勢されているので、各々の遊星歯車50の公転方向へのがたつきを防止できる。
Further, since the
また、付勢部材300は、遊星歯車50を挟んだ軸線方向両端部分から突出する支持部材260の軸線標高両端部分に装着される。つまり、付勢部材300は、遊星歯車50の軸線方向外側で3つの支持部材260を連結するので、遊星歯車装置201は、遊星歯車50を組み付けた状態で付勢部材300の組付けを行うことができ、組付け時における作業効率の向上を図ることができる。また、付勢部材300は、無端状に形成された一のスプリングであるため、遊星歯車装置201は、付勢部材300の組付けを容易に行うことができ、組付け時における作業効率の向上を図ることができる。
Further, the urging
<3.その他>
以上、上記各実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
<3. Other>
Although the present invention has been described based on the above embodiments, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications and improvements can be made without departing from the spirit of the present invention. It can be easily guessed.
例えば、上記各実施形態では、出力歯車40が内歯車である場合について説明したが、出力歯車は、外歯車であってもよい。この場合、上記各実施形態よりも太陽歯車の軸方向長さを短くし、出力歯車を太陽歯車と同軸に並べて配置する。この場合において、付勢部材は、遊星歯車50を径方向内方へ付勢することにより、遊星歯車50を出力歯車へ向けて押し付けることができるので、遊星歯車50と出力歯車との間で発生するバックラッシを軽減させることができる。
For example, in each of the above embodiments, the case where the
上記した第一実施形態では、支持部材60が遊星軸部材61とカラー62とを備え、遊星歯車50が遊星軸部材61に対して回転可能に支持される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、遊星歯車と遊星軸部材とが一体形成され、支持部材としてのカラーが、遊星歯車及び遊星軸部材に対して回転可能に支持される構成であってもよい。これにより、遊星歯車及び遊星軸部材は、カラーによって自転可能、且つ、太陽歯車20のまわりを公転可能に支持されると共に、カラー及びカラーに連結された付勢部材100が、遊星歯車及び遊星軸部材の公転に伴って回転する。
In the first embodiment described above, the case where the
同様に、上記した第二実施形態では、遊星歯車50が支持部材260に対して回転可能に支持される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、遊星歯車と支持部材とが一体形成され、付勢部材300が支持部材を摺動可能に支持する構成であってもよい。
Similarly, in the above-described second embodiment, the case where the
上記各実施形態では、遊星歯車50を挟んだ軸線方向両側に一対の付勢部材100を設ける場合について説明したが、付勢部材100は、遊星歯車50に対して軸線方向他方側(出力歯車40側)に少なくとも1つあればよい。また、上記第一実施形態では、付勢部材100が板バネである場合について説明したが、板バネの代わりにコイルスプリング等を用いてもよい。
In each of the embodiments described above, the case where the pair of biasing
1,201:遊星歯車装置、 20:太陽歯車、 30:内歯歯車、 40:出力歯車、 50:遊星歯車、 60,260:支持部材、 100,300:付勢部材、 301:把持部 1, 201: planetary gear device, 20: sun gear, 30: internal gear, 40: output gear, 50: planetary gear, 60, 260: support member, 100, 300: biasing member, 301: gripping part
Claims (7)
前記内歯歯車と同軸に配置された外歯車である太陽歯車と、
前記内歯歯車及び前記太陽歯車に噛合しながら前記太陽歯車のまわりを公転する外歯車である複数の遊星歯車と、
前記内歯歯車及び前記太陽歯車とは歯数の異なる内歯車又は外歯車であって、前記複数の遊星歯車に噛合し、前記内歯歯車及び前記太陽歯車と同軸に、且つ、前記内歯歯車及び前記太陽歯車に対して相対回転可能に配置される出力歯車と、
前記複数の支持部材どうしを連結すると共に、前記複数の支持部材の各々を径方向へ付勢する付勢部材と、
を備える、遊星歯車装置。 An internal gear that is an internal gear;
A sun gear that is an external gear arranged coaxially with the internal gear;
A plurality of planetary gears that are external gears that revolve around the sun gear while meshing with the internal gear and the sun gear;
The internal gear and the sun gear are internal gears or external gears having different numbers of teeth, mesh with the plurality of planetary gears, coaxial with the internal gear and the sun gear, and the internal gear. And an output gear arranged to be rotatable relative to the sun gear;
A biasing member that couples the plurality of support members and biases each of the plurality of support members in a radial direction;
A planetary gear device comprising:
前記付勢部材は、前記支持部材を径方向外方へ付勢する、請求項2に記載の遊星歯車装置。 The planetary gear device is a reduction gear having the output gear as an internal gear,
The planetary gear device according to claim 2, wherein the biasing member biases the support member radially outward.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017178101A JP2019052726A (en) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | Planetary gear device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017178101A JP2019052726A (en) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | Planetary gear device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019052726A true JP2019052726A (en) | 2019-04-04 |
Family
ID=66014536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017178101A Pending JP2019052726A (en) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | Planetary gear device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019052726A (en) |
-
2017
- 2017-09-15 JP JP2017178101A patent/JP2019052726A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10281007B2 (en) | Speed reducer | |
JP5478893B2 (en) | Gear device | |
JP4590299B2 (en) | Carrier support structure for planetary gear reducer | |
JP6767804B2 (en) | Gear transmission | |
JP2009166168A (en) | Joint driving device of robot | |
KR20140044857A (en) | Internally-toothed gear unit with composite roller bearing, and wave gear device | |
JP2010101454A (en) | Reduction gear | |
JP6659232B2 (en) | Gear transmission | |
JP3186812U (en) | Variable speed transmission bearing | |
CN212928677U (en) | Transmission mechanism | |
JP4897496B2 (en) | Swing intermeshing planetary gear unit | |
JP6356514B2 (en) | Decelerator | |
JP6208820B2 (en) | Reduction gear | |
JP2005180636A (en) | Bearing for planetary gear | |
JP5918704B2 (en) | Reduction gear | |
CN111868412B (en) | Planetary gearbox and related robot joint and robot | |
JP2019052726A (en) | Planetary gear device | |
JP5961214B2 (en) | Reduction gear | |
JP7367351B2 (en) | Multistage planetary roller power transmission device | |
JP6535447B2 (en) | Gear transmission | |
KR20220118150A (en) | Multistage Cycloid Reducer | |
JP2016211643A (en) | Speed reducer and manufacturing method of speed reducer | |
JP6568749B2 (en) | Planetary roller type power transmission device | |
JP2020029944A (en) | Planetary type power transmission device | |
JP7444551B2 (en) | Bearing assembly structure of rotating equipment |