JP2019052699A - ヨークと回転軸との結合部 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部に欠陥が生じた場合にも、トルク伝達機能を確保することができ、かつ、ヨークと回転軸との分離防止を図れるとともに、ヨークの耐久性を確保することもできる、ヨークと回転軸との結合部の構造を実現する。【解決手段】セレーション孔30の中心Oと1対の結合腕部28の幅方向中央部とを通る仮想線を第一基準線Aとし、中心Oを通りかつ第一基準線Aに直交する仮想線を第二基準線Bとし、中心Oと1対の結合腕部28の基端部の幅方向端縁とを通る4本の仮想線をそれぞれ第三基準線Cとした場合に、4つのかしめ部39それぞれを、円周方向に隣り合う1対の第三基準線C同士の間部分で、かつ、第二基準線Bが含まれる範囲のうち、第三基準線C上を除く範囲にのみ設ける。また、第二基準線Bを挟んで円周方向に隣接配置された1対のかしめ部39を円周方向に40°〜60°離して配置する。【選択図】図4

Description

本発明は、互いに同一直線上に存在しない回転軸同士を回転力の伝達を可能に連結するために使用する十字軸式自在継手(カルダンジョイント)を構成するヨークと回転軸との結合部に関する。
例えば自動車用のステアリング装置では、同一直線上に存在しないステアリングシャフトとステアリングギヤを構成するピニオン軸との間で、回転力の伝達を行うため、これらステアリングシャフトとピニオン軸との間に、中間シャフトを設けるとともに、中間シャフトと、ステアリングシャフト及びピニオン軸とを、それぞれ十字軸式自在継手を介して連結することが行われている。
十字軸式自在継手は、1対のヨークを、十字軸を介して、トルク伝達を可能に連結することにより構成されている。具体的には、十字軸式自在継手は、それぞれが略U字状に構成された1対のヨークを、円周方向に関する位相を90度ずらして対向配置した状態で、これら両ヨークを構成する1対のアーム部にそれぞれ設けられた軸受孔の内側に、ニードル軸受を介して、十字軸を構成する軸部を回転自在に支持することで構成されている。また、それぞれのヨークの基部と、中間シャフトやステアリングシャフト、ピニオン軸などの回転軸の端部とを溶接固定して、これらヨークと回転軸とをトルク伝達可能に結合している。
近年、トルク伝達部品に対する信頼性の要求が高度化しており、ヨークと回転軸とを結合する溶接部に、ひび割れやはがれなどの欠陥が生じた場合にも、トルク伝達機能を確保することができ、かつ、ヨークと回転軸とが分離しないことが求められている。
このような事情に鑑みて、特開2014−105773号公報には、図6に示す構造が記載されている。この従来構造では、ヨーク1を構成する基部2を、略円環状に構成している。そして、基部2の径方向中央部に、内周面に雌セレーション3が形成されたセレーション孔4を設けている。また、基部2の直径方向反対側2個所位置に、それぞれが軸方向一方側(図6の左側)に延出した1対の結合腕部5を設けている。これに対し、中軸状の回転軸6の軸方向一方側の端部に、外周面に雄セレーション7が形成されたセレーション軸部8を設けている。
そして、雌セレーション3と雄セレーション7とをセレーション係合させた状態で、セレーション軸部8をセレーション孔4の内側に挿入している。また、基部2と、回転軸6の外周面うちでセレーション孔4から軸方向他方側(図6の右側)に突出した部分とを、溶接部9により全周にわたり溶接固定している。さらに、回転軸6の軸方向一方側端部の外周縁部に、かしめ部10を形成している。
以上のような構造によれば、溶接部9に欠陥が生じた場合にも、雌セレーション3と雄セレーション7との係合部により、ヨーク1と回転軸6との間でトルクを伝達することができる。また、回転軸6の軸方向一方側端部にかしめ部10を形成しているため、回転軸6がセレーション孔4から軸方向他方側に抜け出ることを防止でき、ヨーク1と回転軸6とが分離することを防止できる。
特開2014−105773号公報
近年、自動車の低燃費化の要求に応えるべく、自動車の構成部品のさらなる軽量化が進められている。このような事情に鑑みて、ヨークに結合固定される中間シャフトなどの回転軸を、中実状から中空筒状に変更することが検討されている。ただし、回転軸を中実状から中空筒状に変更する場合、ねじり剛性などを確保するために、外径寸法をそれまでよりも大きくする必要があり、次のような問題を生じる可能性がある。
図7に示すように、中実状の回転軸6を使用する場合には、回転軸6の円周方向等間隔4個所位置に、かしめ部10を形成することが行われている。具体的には、セレーション孔4の中心Oと1対の結合腕部5の幅方向中央部とを通る仮想線を第一基準線Aとし、前記中心Oを通りかつ前記第一基準線Aに直交する仮想線を第二基準線Bとした場合に、回転軸6の外周縁部のうち、前記第一基準線Aと交わる2個所位置、及び、前記第二基準線Bと交わる2個所位置に、それぞれかしめ部10を形成している。
ところが、中空筒状の回転軸を使用した場合には、図7中に中空筒状の回転軸6aの輪郭線を1点鎖線で示したように、回転軸6aの外周面と1対の結合腕部5の径方向内側面との距離が短くなる。このため、回転軸6aの外周縁部のうち前記第一基準線Aと交わる2個所位置に、かしめ部を形成することが難しくなる。
そこで、かしめ部の加工作業性を確保するために、4つのかしめ部10の形成位置を、図7に示した位置からそれぞれ円周方向に等角度(例えば40°〜45°)だけずらすことが考えられる。ただし、十字軸式自在継手による回転力の伝達時には、結合腕部5に捩れ変形が生じやすく、セレーション孔4の軸方向一方側の開口縁部が、図7中に2点鎖線で示すように、非円形(楕円形)に歪みやすくなる。このため、セレーション孔4の開口縁部のうち、セレーション孔4の中心Oと結合腕部5の基端部の幅方向端縁とを結ぶ仮想線(第三基準線C)が交差する部分(4個所の交点のうち2個所)の内径寸法が小さくなる。これにより、セレーション孔4の内径寸法が小さくなる部分と回転軸6aの外周面との当接圧が大きくなる。このため、基部2のうちで、前記仮想線と円周方向に関する位相が一致した部分に、円周方向に関する引張応力(フープ応力)が集中しやすくなる。したがって、回転軸6aの外周縁部のうちで前記仮想線と交わる部分にかしめ部10を形成すると、かしめ部10の形成作業に伴って引張応力が加わる部分に、さらに回転力の伝達に伴って引張応力が加わることになる。この結果、ヨークの耐久性を確保する面から不利になる。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溶接部に欠陥が生じた場合にも、トルク伝達機能を確保することができ、かつ、ヨークと回転軸との分離防止を図れるとともに、ヨークの耐久性を確保できる、ヨークと回転軸との結合部の構造を実現するものである。
本発明のヨークと回転軸との結合部は、十字軸式自在継手を構成するヨークと、使用時に回転する回転軸とを備える。
前記ヨークは、内周面に雌セレーションが形成されたセレーション孔を有する基部と、該基部の直径方向反対側2個所位置から軸方向一方側に延出した1対の結合腕部とを有している。
前記回転軸は、中空筒状で、軸方向一方側の端部に外周面に雄セレーションが形成されたセレーション軸部を有している。
そして、前記雌セレーションと前記雄セレーションとを係合させた状態で、前記セレーション孔の内側に前記セレーション軸部を圧入するとともに、前記基部と前記回転軸の外周面のうち前記セレーション孔から軸方向他方側に突出した部分とを溶接固定し、かつ、前記回転軸の軸方向一方側の端部にかしめ部を形成している。
特に本発明では、前記セレーション孔の中心と前記1対の結合腕部の幅方向中央部とを通る仮想線を第一基準線とし、前記セレーション孔の中心を通りかつ前記第一基準線に直交する仮想線を第二基準線とし、前記セレーション孔の中心と前記1対の結合腕部の軸方向他方側の端部(基端部)の幅方向端縁とを通る4本の仮想線をそれぞれ第三基準線とした場合に、前記かしめ部を、円周方向に隣り合う1対の前記第三基準線同士の間部分で、かつ、前記第二基準線が含まれる範囲のうち、4本の前記第三基準線上を除く範囲にのみ設けている。
本発明では、前記かしめ部を、前記回転軸の軸方向一方側の端部の円周方向4個所に設けることができる。
この場合には、前記第二基準線を挟んで円周方向に隣接配置された1対の前記かしめ部を、円周方向に40°〜60°だけ離して設けることができる。
さらに、前記かしめ部を、前記第一基準線及び前記第二基準線に対してそれぞれ線対称となる位置に設けることができる。
あるいは、本発明では、前記かしめ部を、前記回転軸の軸方向一方側の端部の円周方向1個所又は2個所又は3個所に設けることもできる。
本発明では、前記かしめ部と前記基部の軸方向一方側の側面とを、軸方向に離隔させることができる。
また、この場合には、前記回転軸の軸方向一方側の開口部にキャップを内嵌固定することができる。
本発明のヨークと回転軸との結合部によれば、溶接部に欠陥が生じた場合にも、トルク伝達機能を確保することができ、かつ、ヨークと回転軸との分離防止を図れるとともに、ヨークの耐久性を確保することもできる。
図1は、実施の形態の第1例の十字軸式自在継手を構成するヨークと回転軸との結合部を備えた自動車用操舵装置の部分切断模式図である。 図2は、中間シャフトを取り出して示す、断面図である。 図3は、ヨーク及びアウタチューブのより具体的な構造を示す、部分断面図である。 図4は、アウタチューブの端部とヨークの基部との結合部のうち、かしめ部が形成された円周方向位置における断面模式図である。 図5は、図3のX矢視図である。 図6は、従来構造のヨークと回転軸との結合部を示す断面図である。 図7は、従来構造に関してかしめ部の形成位置を説明するために示す、図5に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図5を用いて説明する。図示の自動車用操舵装置11は、ステアリングホイール12と、ステアリングシャフト13と、ステアリングコラム14と、1対の自在継手15a、15bと、中間シャフト16と、電動アシスト装置17とを備えている。
ステアリングホイール12は、ステアリングコラム14の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト13の後端部に取り付けられている。ステアリングシャフト13の前端部は、1対の自在継手15a、15b及び中間シャフト16を介して、ステアリングギヤユニット18の入力軸19に接続されている。このため、ステアリングホイール12を回転させることで、入力軸19を回転させることができる。入力軸19の回転は、図示しないラックの直線運動に変換され、1対のタイロッド20を押し引きする。これにより、操舵輪にステアリングホイール12の操作量に応じた舵角を付与する。また、図示の例では、電動アシスト装置17を備えているため、電動モータなどの動力源から補助トルクを付与することで、ステアリングホイール12を操作するのに要する力の低減を図れる。
図2に示すように、中間シャフト16は、内周面に雌スプライン部21が形成された中空円筒状のアウタチューブ22と、軸方向一方側の端部(図2の左端部)の外周面に雄スプライン部23が形成されたインナシャフト24とを備えている。そして、インナシャフト24のうちの雄スプライン部23をアウタチューブ22の内側に挿入し、雄スプライン部23と雌スプライン部21とをスプライン係合させることで、アウタチューブ22とインナシャフト24とを、トルク伝達可能にかつ伸縮可能に組み合わせている。
また、アウタチューブ22の軸方向一方側の端部には、1対の自在継手15a、15bのうちの前側に配置された自在継手15aを構成するヨーク25が結合されている。一方、インナシャフト24の軸方向他方側の端部(図2の右端部)には、1対の自在継手15a、15bのうちの後側に配置された自在継手15bを構成するヨーク26が結合されている。このようなアウタチューブ22とヨーク25との結合部、及び、インナシャフト24とヨーク26との結合部は、何れも本発明の対象になるが、結合部に関する基本的な構成は同じであるため、アウタチューブ22とヨーク25との結合部のみを対象に詳しい説明を行う。
十字軸式の自在継手15aを構成するヨーク25は、鋼板などの金属板ではなく、鋼製丸棒などの金属素材に鍛造加工、打ち抜き加工などを施すことにより造られたもので、基部27と、1対の結合腕部28とを備えている。
基部27は、全体が円環状に構成されており、その径方向中央部に、該基部27を軸方向(図2〜4の左右方向、図5の表裏方向)に貫通した、内周面に雌セレーション29が形成されたセレーション孔30が設けられている。1対の結合腕部28は、基部27の直径方向反対側となる2箇所位置から軸方向一方側に延出する状態で設けられている。1対の結合腕部28のそれぞれの先端部には、互いに同心の円孔31が形成されている。自在継手15aを組み立てた状態で、それぞれの円孔31内には、それぞれ有底円筒状の軸受カップ32が内嵌固定される。これとともに、軸受カップ32内に、それぞれ複数本のニードル33を介して、十字軸34の端部が回動自在に支持される。
一方、アウタチューブ22は、鋼材などの金属製で、全体が中空筒状(円管状)に造られている。また、アウタチューブ22の軸方向一方側の端部には、外周面に雄セレーション35が形成されたセレーション軸部36が設けられている。また、アウタチューブ22の軸方向一方側の開口部には、有底円筒状のキャップ37を内嵌固定している。これにより、アウタチューブ22の内側に、雨水や泥水などの異物が侵入することを防止ている。
そして、アウタチューブ22の軸方向一方側の端部を、ヨーク25のセレーション孔30の内側に軸方向他方側から挿入することにより、雌セレーション29と雄セレーション35とをセレーション係合させた状態で、セレーション軸部36をセレーション孔30に圧入している。つまり、雌セレーション29と雄セレーション35とを、締め代を持たせた状態で係合させている。さらに、基部27の軸方向他方側の端部と、アウタチューブ22の外周面のうちセレーション孔30から軸方向他方側に突出した部分とを、溶接部38により全周にわたり溶接固定している。
また、アウタチューブ22の軸方向一方側端部の外周縁部の円周方向4個所に、かしめ部39を形成している。かしめ部39は、アウタチューブ22の軸方向一方側端部の外周縁部を径方向外方に塑性変形させることにより形成されており、本例では、次のような範囲に形成している。以下、図5を参照して説明する。
先ず、セレーション孔30の中心Oと1対の結合腕部28の幅方向中央部とを通る仮想線を第一基準線Aとし、前記中心Oを通りかつ前記第一基準線Aに直交する仮想線を第二基準線Bとし、前記中心Oと1対の結合腕部28の基端部の幅方向端縁とを通る4本の仮想線をそれぞれ第三基準線Cとする。この場合に、4つのかしめ部39のそれぞれを、円周方向に隣り合う1対の第三基準線C同士の間部分で、かつ、第二基準線Bが含まれる範囲のうち、4本の第三基準線C上を除く、1対の扇状の範囲αにのみ設けている。また、4つのかしめ部39を、前記第一基準線A及び前記第二基準線Bに対して、それぞれ線対称となる位置に配置している。このため本例では、1対の扇状の範囲αに、かしめ部39がそれぞれ1対ずつ配置される。
さらに、前記第二基準線Bを挟んで円周方向に隣接配置された1対のかしめ部39が、互いに近づき過ぎること防止し、かつ、前記第三基準線Cからの距離を十分に確保できるように、1対のかしめ部39(の中心同士)を円周方向に40°〜60°だけ離して設けている。このため、図示の例では、かしめ部39の円周方向端縁と第三基準線Cとが、円周方向に20°離れて配置されている。なお、かしめ部39を第三基準線Cから円周方向にどの程度離して配置するかは、かしめ部39の加工態様、ヨーク25が伝達するトルクの大きさ、結合腕部28のねじり剛性の大きさ、基部27の軸方向厚さ寸法、ヨーク25の材質などに基づき、設計的に定めることができるが、例えば円周方向に10°以上、好ましくは20°以上、より好ましくは30°以上(※角度の適否につきご検討下さい。)離して配置することができる。
また、本例では、図4に示すように、アウタチューブ22の軸方向一方側の端部に形成した4つのかしめ部39と、ヨーク25を構成する基部27の軸方向一方側の側面との間に隙間40を設けている。これにより、かしめ部39と基部27の軸方向一方側の側面とを、軸方向に離隔させている。また、かしめ部39が、アウタチューブ22の径方向外方側にのみ突出し、径方向内方側には突出しないように、かしめ部39の形状を工夫している。
上述のような本例の場合も、仮に溶接部38に欠陥が生じたとしても、雌セレーション29と雄セレーション35とのセレーション係合部により、ヨーク25とアウタチューブ22との間でトルクを伝達することができる。また、セレーション軸部36をセレーション孔30に圧入しているとともに、アウタチューブ22の軸方向一方側端部にかしめ部39を形成しているため、アウタチューブ22がセレーション孔30から軸方向他方側に抜け出ることを防止でき、ヨーク25とアウタチューブ22とが分離することを防止できる。
さらに本例では、アウタチューブ22の軸方向一方側の端部に設けるかしめ部39を、結合腕部28の捩れ変形に伴って円周方向に関する引張応力が集中しやすい部分である第三基準線C上には設けずに、第三基準線Cよりも円周方向に関して第二基準線B側に存在する範囲に設けている。このため、かしめ部39の形成作業に伴って生じる引張応力が加わる位置を、結合腕部28の捩れ変形に伴って生じる引張応力が集中しやすい部分(第三基準線C)から円周方向にずらすことができる。特に本例では、円周方向に隣接配置された1対のかしめ部39を円周方向に40°〜60°だけ離して設けることで、かしめ部39と第三基準線Cとを円周方向に十分に離隔させられるため、かしめ部39の形成作業に伴って生じる引張応力の影響を十分に小さくできる。
しかも本例では、かしめ部39と基部27の軸方向一方側の側面とを、軸方向に離隔しているため、かしめ部39の形成作業に伴って生じる引張応力自体を十分に小さくできる。また、かしめ部39の形成作業に伴ってキャップ37に変形が生じることを有効に防止できるため、キャップ37による防水性能を十分に確保できる。また、かしめ部39を、結合腕部28と円周方向に重ならない位置に設けているため、かしめ部39の加工作業性を確保することもできる。
1 ヨーク
2 基部
3 雌セレーション
4 セレーション孔
5 結合腕部
6 回転軸
7 雄セレーション
8 セレーション軸部
9 溶接部
10 かしめ部
11 自動車用操舵装置
12 ステアリングホイール
13 ステアリングシャフト
14 ステアリングコラム
15a、15b 自在継手
16 中間シャフト
17 電動アシスト装置
18 ステアリングギヤユニット
19 入力軸
20 タイロッド
21 雌スプライン部
22 アウタチューブ
23 雄スプライン部
24 インナシャフト
25 ヨーク
26 ヨーク
27 基部
28 結合腕部
29 雌セレーション
30 セレーション孔
31 円孔
32 軸受カップ
33 ニードル
34 十字軸
35 雄セレーション
36 セレーション軸部
37 キャップ
38 溶接部
39 かしめ部
40 隙間

Claims (6)

  1. 内周面に雌セレーションが形成されたセレーション孔を有する基部と、該基部の直径方向反対側2個所位置から軸方向一方側に延出した1対の結合腕部とを有するヨークと、
    軸方向一方側の端部に外周面に雄セレーションが形成されたセレーション軸部を有する、中空筒状の回転軸とを備え、
    前記雌セレーションと前記雄セレーションとを係合させた状態で、前記セレーション孔の内側に前記セレーション軸部を圧入するとともに、前記基部と前記回転軸の外周面のうち前記セレーション孔から軸方向他方側に突出した部分とを溶接固定し、かつ、前記回転軸の軸方向一方側の端部にかしめ部を形成している、
    ヨークと回転軸との結合部であって、
    前記セレーション孔の中心と前記1対の結合腕部の幅方向中央部とを通る仮想線を第一基準線とし、前記セレーション孔の中心を通りかつ前記第一基準線に直交する仮想線を第二基準線とし、前記セレーション孔の中心と前記1対の結合腕部の軸方向他方側の端部の幅方向端縁とを通る4本の仮想線をそれぞれ第三基準線とした場合に、
    前記かしめ部が、円周方向に隣り合う1対の前記第三基準線同士の間部分で、かつ、前記第二基準線が含まれる範囲のうち、前記第三基準線上を除く範囲にのみ設けられている、
    ヨークと回転軸との結合部。
  2. 前記かしめ部が、前記回転軸の軸方向一方側の端部の円周方向4個所に設けられている、請求項1に記載したヨークと回転軸との結合部。
  3. 前記第二基準線を挟んで円周方向に隣接配置された1対の前記かしめ部が、円周方向に40°〜60°離れて設けられている、請求項2に記載したヨークと回転軸との結合部。
  4. 前記かしめ部が、前記第一基準線及び前記第二基準線に対してそれぞれ線対称となる位置に設けられている、請求項2又は請求項3に記載したヨークと回転軸との結合部。
  5. 前記かしめ部と、前記基部の軸方向一方側の側面とが軸方向に離隔している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したヨークと回転軸との結合部。
  6. 前記回転軸の軸方向一方側の開口部にキャップが内嵌固定されている、請求項5に記載したヨークと回転軸との結合部。
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