JP2019051067A - 枕装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに対する利便性を向上できる枕装置を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係る枕装置10は、枕11Aの形状を調整する調整部13と、枕11Aに頭部を載せたときのユーザの寝姿勢に関する情報を取得する情報取得部16と、を備える。枕装置10は、情報取得部16により取得された寝姿勢に関する情報に基づいて調整部13を制御する制御部12を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、枕装置に関する。
ユーザごとに適合した枕を提供して、ユーザの睡眠の質を向上させる装置が知られている。
特許文献1に開示された枕型睡眠測定装置は、ユーザの睡眠をモニタするためにユーザの生体信号を検出して、快適な睡眠環境をユーザに提供する。
このような従来の枕型睡眠測定装置では、ユーザの寝姿勢に関する情報に基づいて枕をユーザごとに精度良く適合させる点については、十分に考慮されていなかった。
本開示の目的は、ユーザに対する利便性を向上できる枕装置を提供することにある。
一実施形態に係る枕装置は、枕の形状を調整する調整部と、前記枕に頭部を載せたときのユーザの寝姿勢に関する情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部により取得された前記寝姿勢に関する情報に基づいて前記調整部を制御する制御部と、を備える。
一実施形態に係る枕装置によれば、ユーザに対する利便性を向上できる。
以下、本開示の一実施形態について、添付の図面を参照して説明する。以下の説明中の前後、左右および上下の方向は、図中の矢印の方向を基準とする。添付の図面において、それぞれの矢印の方向は、異なる図面同士で互いに整合している。一実施形態に係る枕装置または枕システムは、ユーザが睡眠等に使用する枕を含むとして説明するが、これに限定されない。一実施形態に係る枕装置または枕システムは、ユーザの姿勢が寝姿勢となったときに、その頭部を支持する任意の物を含んでよい。一実施形態に係る枕装置または枕システムは、クッション、ネックピローまたは座布団等を含んでよい。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る枕装置10の模式的な外観斜視図である。図2は、図1の枕装置10の模式的な外観上面図である。図3は、図1の枕装置10の模式的な外観側面図である。図4は、図3に示すIV-IV矢線に沿った断面図である。図5は、図2に示すV-V矢線に沿った断面図である。図6は、図1の枕装置10の機能ブロック図である。IV-IV矢線は、図3に示される下方向を示し、V-V矢線は、図2に示される後ろ方向を示す。したがって、図4は、図3に示される枕装置10を、上下方向に垂直な面で切った断面図である。図5は、図2に示される枕装置10を、前後方向に垂直な面で切った断面図である。図1において、左右軸、前後軸、上下軸は互いに直行する軸である。
図1は、第1実施形態に係る枕装置10の模式的な外観斜視図である。図2は、図1の枕装置10の模式的な外観上面図である。図3は、図1の枕装置10の模式的な外観側面図である。図4は、図3に示すIV-IV矢線に沿った断面図である。図5は、図2に示すV-V矢線に沿った断面図である。図6は、図1の枕装置10の機能ブロック図である。IV-IV矢線は、図3に示される下方向を示し、V-V矢線は、図2に示される後ろ方向を示す。したがって、図4は、図3に示される枕装置10を、上下方向に垂直な面で切った断面図である。図5は、図2に示される枕装置10を、前後方向に垂直な面で切った断面図である。図1において、左右軸、前後軸、上下軸は互いに直行する軸である。
図1ないし図6を参照して、第1実施形態に係る枕装置10の構成および機能を説明する。
枕装置10は、例えば、寝姿勢にあるユーザの頭部を支持する枕11Aを含む。図1ないし図3に示す枕11Aの支持面Aは、枕11Aがユーザの頭部を支持する面である。支持面Aは、例えば、枕11Aの上面の前半部を含んでよい。枕11Aは、図1ないし図3に示した形状に限定されず、任意の形状を有してよい。
図6に示すとおり、枕装置10は、例えば、制御部12と、調整部13と、記憶部14と、表示部15と、情報取得部16と、を含む。情報取得部16は、例えば、検出部161と、入力部162と、通信部163と、を含む。
図4および図5に示すとおり、例えば、調整部13と、検出部161とは、枕11Aの内部に含まれる。図1および図2に示すとおり、例えば、制御部12と、記憶部14と、表示部15と、入力部162と、通信部163とは、任意のユーザインタフェース11Bに配置される。枕11Aとユーザインタフェース11Bとは、有線または無線により接続されていてよい。例えば、枕11Aは、ユーザインタフェース11Bから制御部12による制御情報を取得する。例えば、ユーザインタフェース11Bは、枕11Aから検出部161による測定結果を取得する。
制御部12は、例えば、枕装置10の各機能部をはじめとして、枕装置10の全体を制御および管理する少なくとも1つのプロセッサ12Aを含む。制御部12は、枕装置10の種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供する。制御部12は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の少なくとも1つのプロセッサ12Aを含んで構成され、その機能を実現する。このようなプログラムは、例えば、記憶部14または枕装置10に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ12Aは、単一の集積回路として、または複数の通信可能に接続された集積回路およびディスクリート回路の少なくとも一方として実行されてよい。少なくとも1つのプロセッサ12Aは、種々の既知の技術に従って実行されてよい。
一実施形態において、プロセッサ12Aは、例えば、関連する記憶媒体に記憶された指示を実行することによって1つ以上のデータ計算手続または処理を実行するように構成された1つ以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ12Aは、1つ以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ12Aは、1つ以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらのデバイスもしくは構成の任意の組み合わせを含んでよい。プロセッサ12Aは、他の既知のデバイスまたは構成の任意の組み合わせを含んでよい。プロセッサ12Aは、以下に説明される制御部12としての機能を実行してよい。
制御部12は、調整部13と、記憶部14と、表示部15と、情報取得部16と、に接続されている。制御部12は、例えば、記憶部14に記憶されているプログラムを取得して、当該プログラムを実行する。これにより、制御部12は、枕装置10の各機能部に係る種々の機能を実現する。制御部12から他の機能部に制御信号または各種情報等を送信する場合、制御部12と他の機能部とは、有線または無線により接続されていてよい。
調整部13は、例えば、枕11Aの形状を調整可能な任意の機構を含む。調整部13は、例えば、少なくとも1つのエアバッグと、各エアバッグに対応するアクチュエータと、を含む。調整部13は、制御部12から取得した制御信号に基づきアクチュエータを作動させて、エアバッグ内に空気を注入したり、またはエアバッグ内から空気を排出したりする。調整部13は、エアバッグ内の空気量を変動させることで、枕11Aの形状を調整する。調整部13は、例えば、エアバッグ内の空気量を減少させることで、枕11Aにおいて当該エアバッグが配置されている領域の高さを減少させる。調整部13は、例えば、エアバッグ内の空気量を増加させることで、枕11Aにおいて当該エアバッグが配置されている領域の高さを増加させる。調整部13は、枕11Aの内部において適宜な位置に配置された複数のエアバッグ内の空気量をそれぞれ変動させることで、枕11Aにおいて各エアバッグが配置されている領域の高さを調整し、枕11Aの形状を調整する。調整部13は、例えば、各エアバッグの空気量が互いに同一となる状態を維持したまま、各エアバッグの空気量を等しく変動させることで、枕11Aの高さを均一に調整する。調整部13は、例えば、各エアバッグの空気量が互いに異なるように、各エアバッグの空気量をそれぞれ独立して変動させることで、枕11Aの高さを不均一に調整する。
調整部13は、エアバッグ内の空気量を変動させるとして説明したが、これに限定されない。調整部13は、エアバッグ内の気圧を変動させてよい。この場合、調整部13は、例えば、エアバッグ内の温度を調整するヒーター等の任意の機構を含む。図4では、調整部13は、上面視において均等に配置された6つのエアバッグを含むが、これに限定されない。調整部13は、任意の態様で配置された任意の数のエアバッグを含んでよい。調整部13は、エアバッグを含む構成に限定されない。調整部13は、枕11Aの各領域の高さを調整できる任意の機構を含んでよい。
記憶部14は、例えば、半導体メモリまたは磁気ディスク等を含む。記憶部14は、これらに限定されず、任意の記憶装置により構成されてよい。記憶部14は、例えば、光ディスクのような光学記憶装置により構成されてよいし、または光磁気ディスク等により構成されてよい。記憶部14は、制御部12から取得した情報を記憶する。記憶部14は、制御部12により実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部14は、例えば、制御部12による演算結果等の各種データも記憶する。記憶部14は、制御部12が動作する際のワークメモリ等も含んでよい。記憶部14は、例えば、枕11Aの形状に関する情報を記憶する。枕11Aの形状に関する情報は、例えば、枕11Aの1つ以上の形状パターンを含む。
表示部15は、例えば、制御部12から取得した情報を出力可能な任意の出力デバイスを含む。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイ等の任意の表示デバイスを含む。表示部15を構成する表示デバイスは、タッチパネルディスプレイであってよいし、またはタッチ操作不能のディスプレイであってよい。表示部15は、例えば、ユーザインタフェース11B上に設けられるタッチパネルディスプレイであるとして説明する。表示部15は、例えば、枕11Aの形状に関する情報を任意の態様で表示する。枕11Aの形状に関する情報は、例えば、枕11Aの異なる領域におけるそれぞれの高さおよび全体の形状等を含む。
情報取得部16は、例えば、枕11Aに頭部を載せたときのユーザの寝姿勢に関する情報を取得する。第1実施形態では、寝姿勢に関する情報は、枕11Aにおいてユーザの頭部が接触している点の高さと、ユーザの頭頸部の長さと、を含む。ユーザの頭頸部の長さは、例えば、後頭部において最も外側に張り出した部位の高さと肩の高さとの差分を含む。情報取得部16は、取得した情報を制御部12に出力する。
情報取得部16は、ユーザの寝姿勢に関する情報の他に、ユーザの生体情報をさらに取得してよい。ユーザの生体情報は、例えば、脳波、脈波、脈拍数、心拍数または呼吸数等を含んでよい。
検出部161は、例えば、枕11Aの高さを測定可能な任意のセンサを含む。検出部161は、例えば、枕11Aの異なる領域におけるそれぞれの高さを測定する。検出部161は、例えば、高さセンサを含む。高さセンサは、レーザ距離計のようにレーザ光源を用いて光学的に高さを測定する任意のセンサであってよいし、またはデジタルノギスのように高さを直接測定する任意のセンサであってよい。検出部161は、例えば、調整部13を構成する複数のエアバッグの直上で、かつ、枕11Aの上面の裏側にそれぞれ配置される。検出部161は、これに限定されず、枕11Aの異なる領域におけるそれぞれの高さを測定可能であれば、任意の位置に任意の数で配置されてよい。
検出部161は、高さセンサに限定されない。検出部161は、制御部12において枕11Aの高さを算出できる任意のセンサを含んでよい。検出部161は、例えば、エアバッグ内の気圧を測定する気圧センサを含む。この場合、検出部161は、取得したエアバッグ内の気圧の測定結果を制御部12に出力する。制御部12は、記憶部14に格納されたエアバッグ内の気圧と枕11Aの高さとの相関データを記憶部14から取得して、検出部161から取得した測定結果を相関データと比較する。制御部12は、相関データに基づいて、測定結果から枕11Aの高さを算出する。
検出部161は、枕11Aに対するユーザの頭部の接触を検出可能な任意のセンサを含んでよい。検出部161は、例えば、重量センサを含む。この場合、検出部161は、枕11Aに加わるユーザの頭部の重量を重量センサによって検出する。
検出部161は、枕11Aに対するユーザの頭部の近接を検出可能な任意のセンサを含んでよい。検出部161は、例えば、近接センサを含む。この場合、検出部161は、枕11Aに近接するユーザの頭部の存在を近接センサによって非接触で検出する。
検出部161は、モーションセンサを含んでよい。モーションセンサは、例えば、加速度センサおよびジャイロセンサ等を組み合わせて構成される。検出部161は、枕11A上でのユーザの頭部の動きに伴う枕11Aの動きをモーションセンサによって検出する。
検出部161は、脳波、脈波、脈拍数、心拍数または呼吸数等のユーザの生体情報を測定可能な任意の生体センサを含んでよい。この場合、検出部161は、例えば、枕11Aの上面において、寝姿勢にあるユーザの頭部と接触するように配置される。
入力部162は、例えば、ユーザによる入力操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力部162は、ユーザからのタッチ操作入力を受け付けるタッチパネルにより構成されてよいし、または物理ボタン等により構成されてよい。入力部162は、表示部15がタッチパネルディスプレイにより構成される場合、タッチパネルディスプレイの画面の一部の領域に形成されてよい。この場合、ユーザは、タッチパネルディスプレイに対するタッチ操作によって、枕装置10の制御に必要な情報を入力する。入力部162は、図1および図2に示すとおり、表示部15と一体的に構成されてよい。入力部162は、これに限定されず、表示部15とは別々に構成されてよい。
通信部163は、例えば、無線または有線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部163は、例えば、無線LAN(Local Area Network)通信モジュールまたは有線LAN通信モジュール等を含む。通信部163は、インターネット等のネットワークを介して所定の外部装置と通信し、情報を送受信可能である。通信部163は、ユーザインタフェース11Bにおいて所定の外部装置と通信可能な任意の位置に配置されてよい。
上記では、枕装置10において、枕11Aとユーザインタフェース11Bとが別々に構成されると説明したが、枕装置10の構成は、これに限定されない。枕装置10において、枕11Aとユーザインタフェース11Bとは、一体的に形成されてよい。枕装置10では、ユーザインタフェース11Bに代えて、または加えて、ユーザが使用するスマートフォン等の端末装置が表示部15および入力部162として構成されてよい。枕装置10では、プリンタ等の周辺機器が表示部15として構成されてよい。
図7は、図1の枕装置10によるユーザの頸部の角度算出方法を説明した模式図である。図7を参照して、第1実施形態に係る枕装置10の制御について説明する。
制御部12は、情報取得部16により取得された寝姿勢に関する情報に基づいて調整部13を制御する。寝姿勢に関する情報は、枕11Aにおいてユーザの頭部が接触している点Pの高さHと、ユーザの頭頸部の長さLと、を含む。
制御部12は、例えば、検出部161を構成する重量センサを用いて、枕11Aにおいてユーザの頭部が接触している領域を検出する。制御部12は、例えば、枕11Aの当該領域における中心を点Pとして決定する。点Pの決定方法はこれに限定されない。制御部12は、ユーザの頭部が接触している領域の任意の点を点Pとして決定してよい。制御部12は、検出部161を構成する重量センサからの出力に基づいて、ユーザの頭部が接触している点Pの位置座標を決定する。点Pの決定方法はこれに限定されない。制御部12は、予め定められた枕11Aの基準点を点Pと決定してよい。基準点は、例えば、枕11Aの上面における中心であってよいし、または統計データに基づいて予め定められる、ユーザの頭部が最も接触しやすい枕11Aの上面における標準的な点であってよい。
制御部12は、例えば、重量センサと同一位置に配置された、検出部161を構成する高さセンサから、枕11Aにおける点Pの高さHを取得する。
ユーザは、例えば、初期設定時に、入力部162により自身の頭頸部の長さLを数値として入力する。制御部12は、ユーザの入力操作により入力部162からユーザの頭頸部の長さLを取得してよい。制御部12による頭頸部の長さLの取得方法はこれに限定されない。制御部12は、通信部163から取得した情報に基づいて、ユーザの頭頸部の長さLを取得してよい。制御部12は、ネットワークを介して外部装置から取得した標準的な頭頸部の長さに基づいて、ユーザの頭頸部の長さLを決定する。この場合、ユーザは、例えば、初期設定時等に、入力部162により自身の身長および体重等の身体情報を入力する。制御部12は、例えば、ユーザの身体情報に基づいて、当該身体情報に適合する標準的な頭頸部の長さをネットワークを介して外部装置から取得する。制御部12は、例えば、取得した標準的な頭頸部の長さをユーザの頭頸部の長さLとして決定する。
制御部12は、寝姿勢に関する情報に基づいて、枕11Aが設置される設置面に対するユーザの頸部の角度θを算出する。例えば、制御部12は、枕11Aの高さHと、ユーザの頭頸部の長さLとに基づいて、ユーザの頸部の角度θ=arcsin(H/L)を算出することができる。
制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となるように、調整部13を制御する。制御部12は、ユーザの入力操作により入力部162から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定してよい。
制御部12は、例えば、数値としての入力情報を入力部162から取得して、所定値θ1を決定する。ユーザは、例えば、初期設定時、枕装置10の使用を開始してから所定期間が経過した後、または枕装置10の使用を開始してから所定周期ごとに、入力部162により所定値θ1を数値として入力する。所定値θ1は、例えば、ユーザが快適な睡眠を得られると認識している自身の頸部の角度θを含む。所定期間は、例えば、ユーザの成長に伴う身体変化によって、従来の所定値θ1では快適な睡眠が得られないとユーザ自身が認識するまでの期間を含む。所定期間は、例えば、従来の所定値θ1に伴って実現される寝姿勢に慣れた結果、快適な睡眠が得られないとユーザ自身が認識するまでの期間を含む。所定周期は、例えば、ユーザの快適な睡眠が長期にわたって継続して得られるような、予め取得した統計データに基づく周期を含む。
所定値θ1の決定方法はこれに限定されない。制御部12は、入力部162からユーザの継続的な入力操作による情報を取得して調整部13を制御した後、所定時間ユーザの入力操作が行われていないと判定すると、その時点でのユーザの頸部の角度θを所定値θ1として決定してよい。ユーザは、例えば、表示部15に表示された「高」または「低」のアイコンに対してタップ操作を行いながら、枕11Aの形状、例えば枕11Aの高さを調整する。ユーザは、快適な寝姿勢、例えば頸部の角度が得られていると感じた時点で、タップ操作を止める。
所定値θ1の決定方法は、制御部12が入力部162から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定する方法に限定されない。制御部12は、通信部163から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定してよい。制御部12は、ネットワークを介して外部装置から取得した、一般的なユーザが快適な睡眠を得られると認識している標準的な頸部の角度θに基づいて、所定値θ1を決定する。この場合、制御部12は、例えば、初期設定時等に、入力部162を用いてユーザにより入力された自身の身長および体重等の身体情報に基づいて、標準的な頸部の角度θを補正して所定値θ1を決定してよい。
制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったか否かを判定する。制御部12は、頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、枕11Aの形状を維持するように調整部13を制御する。例えば、制御部12は、枕11Aの各領域における高さを維持するために、エアバッグの空気量および空気圧を一定に保つよう調整部13を制御する。
制御部12は、記憶部14から枕11Aの形状に関する情報を取得し、該情報に基づいて調整部13を制御してよい。制御部12は、予め記憶部14に格納された枕11Aの形状パターンを記憶部14から取得して、当該形状パターンに適合するように調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。制御部12は、記憶部14に格納された形状パターンに基づいて、各エアバッグの空気量および気圧の少なくとも一方を、調整部13を介してさらに微調整してよい。
制御部12は、情報取得部16により取得されたユーザの生体情報に基づいて調整部13を制御してよい。制御部12は、例えば、予め記憶部14に格納された快適な睡眠状態を示す標準的な生体情報と、情報取得部16により取得された生体情報と、を比較して、ユーザの生体情報が標準的な生体情報に近づくように、調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。制御部12は、例えば、ユーザの脳波が快適な睡眠状態を示す標準的な脳波に近づくように、調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
図8は、図1の枕装置10が実行する制御の一例を示すフローチャートである。図8を参照して、制御部12により調整部13を介して実行される枕11Aの形状の制御の一例を詳細に説明する。図8に示す制御は、例えば、初期設定時に行われる。ユーザは、初期設定時に形状を調整した枕11Aをそのまま継続して使用してよい。
ステップS101:制御部12は、情報取得部16を介して、枕11Aの高さHおよびユーザの頭頸部の長さLを取得する。
ステップS102:制御部12は、取得したユーザの寝姿勢に関する情報に基づいて、ユーザの頸部の角度θを算出する。
ステップS103:制御部12は、入力部162または通信部163から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定する。
ステップS104:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となるように、調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS105:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったか否かを判定する。制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、ステップS106に進む。制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となっていないと判定した場合、ステップS104に戻り、引き続き調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS106:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1を保つように、枕11Aの形状を維持させる。
以上のような第1実施形態に係る枕装置10によれば、ユーザに対する利便性を向上できる。枕装置10は、ユーザが使用する枕11Aをユーザごとに精度良く適合させることができる。枕装置10は、例えば、ユーザの寝姿勢に関する情報に基づいて調整部13を制御することで、ユーザが快適な睡眠を実現できる枕11Aの形状をユーザごとに容易に提供できる。これにより、ユーザは、専門機関等によって自身に適合する枕11Aの形状を測定する手間を省いて、自身の身体に適合する枕11Aを容易に入手できる。ユーザは、枕11Aの形状を所望のタイミングで調整できるので、例えば、成長に伴う身体変化に合わせてその都度枕11Aの形状を調整できる。ユーザは、一度調整した枕11Aの形状に慣れた結果、快適な睡眠が得られないと認識した場合であっても、その都度枕11Aの形状を調整できる。このように、枕装置10は、ユーザの状況に合わせて、長期間にわたり、ユーザの快適な睡眠を実現できる。
枕装置10は、枕11Aの高さHおよびユーザの頭頸部の長さLに基づいて、枕11Aが設置される設置面に対するユーザの頸部の角度θを算出することで、高さセンサ等のセンサによって、ユーザの頸部の角度θを容易に取得できる。枕装置10は、ユーザの頭部が接触している枕11Aの点Pの高さHを測定するだけで、ユーザの頸部の角度θを容易に取得できる。枕装置10は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となるように調整部13を制御することで、ユーザが快適な睡眠を実現できる枕11Aの形状をユーザごとに提供できる。
枕装置10は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、枕11Aの形状を維持するように調整部13を制御することで、長期にわたってユーザが継続的に利用できる枕11Aを提供できる。ユーザは、形状が維持されているときの枕11Aの形状データを専門機関等に提供することで、同一の形状を有する別の枕を作製してもらうことも可能である。
枕装置10は、ユーザの入力操作により入力部162から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定することで、ユーザの感覚により精度良く適合した形状の枕11Aをユーザに提供できる。これにより、枕装置10は、より精度良く、ユーザの快適な睡眠を実現できる。
枕装置10は、通信部163から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定することで、客観的な情報に基づいた形状の枕11Aをユーザに提供できる。枕装置10は、統計データ等により医学的に算出された、一般的なユーザが快適な睡眠を実現できていると感じる頸部の角度θに基づいて、快適な睡眠に寄与する形状の枕11Aをユーザに提供できる。
枕装置10は、記憶部14から枕11Aの形状に関する情報を取得して調整部13を制御することで、ユーザの操作性を向上できる。ユーザは、例えば、予め定められた複数の形状パターンの中から自身に適合する形状パターンを選択するだけでよい。これにより、ユーザは、快適な睡眠を容易な操作で得ることができる。
枕装置10は、生体情報に基づいて調整部13を制御することで、ユーザの身体状況に合わせてより精度良く枕11Aの形状を調整できる。枕装置10は、例えば、寝姿勢に関する情報と生体情報とを組み合わせて調整部13を制御することで、ユーザの外的要因および内的要因の両方に基づいて精度良く枕11Aの形状を調整できる。
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態に係る枕装置10について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、情報取得部16は、寝姿勢に関する情報として、枕11Aが設置される設置面に対するユーザの頸部の角度θを直接取得してよい。以下では、第1実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
以下では、第2実施形態に係る枕装置10について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、情報取得部16は、寝姿勢に関する情報として、枕11Aが設置される設置面に対するユーザの頸部の角度θを直接取得してよい。以下では、第1実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図9は、第2実施形態に係る枕装置10を示した図7に対応する模式図である。
第2実施形態に係る枕装置10の検出部161は、枕11Aの高さを測定可能な任意のセンサに代えて、寝姿勢にあるユーザの頸部の角度θを直接測定可能な任意のセンサを含んでよい。検出部161は、例えば、角度センサを含む。この場合、検出部161は、例えば、枕11Aの上面の前半部において、ユーザの頸部の一部が接触する領域に配置される。検出部161は、寝姿勢にあるユーザの頸部と直接接触するように配置される。
図10は、第2実施形態に係る枕装置10が実行する制御の一例を示すフローチャートである。図10を参照して、制御部12により調整部13を介して実行される枕11Aの形状の制御の一例を詳細に説明する。
ステップS201:制御部12は、情報取得部16を介して、ユーザの頸部の角度θを取得する。
ステップS202:制御部12は、入力部162または通信部163から取得した情報に基づいて所定値θ1を決定する。
ステップS203:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となるように、調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS204:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったか否かを判定する。制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、ステップS205に進む。制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となっていないと判定した場合、ステップS203に戻り、引き続き調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS205:制御部12は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定した場合、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1を保つように、枕11Aの形状を維持させる。
以上のような第2実施形態に係る枕装置10によれば、第1実施形態に係る枕装置10と同様の効果を奏する。枕装置10は、検出部161を角度センサにより構成してユーザの頸部の角度θを直接測定することで、より精度良く角度θを測定できる。枕装置10は、第1実施形態と異なり、制御部12における角度θの算出ステップである図8のステップS102を省略できる。枕装置10は、枕11Aの形状の調整に関する制御をより簡素化できる。
(第3実施形態)
以下では、第3実施形態に係る枕装置10について説明する。第3実施形態では、第1実施形態および第2実施形態と異なり、情報取得部16は、寝姿勢に関する情報として、枕11Aの高さのみを取得してよい。この場合、制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となるように、調整部13を制御する。以下では、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態および第2実施形態と異なる点について主に説明する。
以下では、第3実施形態に係る枕装置10について説明する。第3実施形態では、第1実施形態および第2実施形態と異なり、情報取得部16は、寝姿勢に関する情報として、枕11Aの高さのみを取得してよい。この場合、制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となるように、調整部13を制御する。以下では、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態および第2実施形態と異なる点について主に説明する。
制御部12は、ユーザの入力操作により入力部162から取得した情報に基づいて枕11Aの高さの所定値H1を決定してよい。
制御部12は、例えば、数値としての入力情報を入力部162から取得して、所定値H1を決定する。ユーザは、例えば、初期設定時、枕装置10の使用を開始してから所定期間が経過した後、または枕装置10の使用を開始してから所定周期ごとに、入力部162により所定値H1を数値として入力する。所定値H1は、例えば、ユーザが快適な睡眠を得られると認識している枕11Aの高さを含む。所定期間は、例えば、ユーザの成長に伴う身体変化によって、従来の所定値H1では快適な睡眠が得られないとユーザ自身が認識するまでの期間を含む。所定期間は、例えば、従来の所定値H1に伴って実現される寝姿勢に慣れた結果、快適な睡眠が得られないとユーザ自身が認識するまでの期間を含む。所定周期は、例えば、ユーザの快適な睡眠が長期にわたって継続して得られるような、予め取得した統計データに基づく周期を含む。
所定値H1の決定方法はこれに限定されない。制御部12は、入力部162からユーザの継続的な入力操作による情報を取得して調整部13を制御した後、所定時間ユーザの入力操作が行われていないと判定すると、その時点での枕11Aの高さを所定値H1として決定してよい。ユーザは、例えば、表示部15に表示された「高」または「低」のアイコンに対してタップ操作を行いながら、枕11Aの形状、例えば枕11Aの高さを調整する。ユーザは、快適な寝姿勢が得られていると感じた時点で、タップ操作を止める。
所定値H1の決定方法は、制御部12が入力部162から取得した情報に基づいて所定値H1を決定する方法に限定されない。制御部12は、通信部163から取得した情報に基づいて所定値H1を決定してよい。制御部12は、ネットワークを介して外部装置から取得した、一般的なユーザが快適な睡眠を得られると認識している標準的な枕11Aの高さに基づいて、所定値H1を決定する。この場合、制御部12は、例えば、初期設定時等に、入力部162を用いてユーザにより入力された自身の身長および体重等の身体情報に基づいて、標準的な枕11Aの高さを補正して所定値H1を決定してよい。
図11は、第3実施形態に係る枕装置10が実行する制御の一例を示すフローチャートである。図11を参照して、制御部12により調整部13を介して実行される枕11Aの形状の制御の一例を詳細に説明する。
ステップS301:制御部12は、情報取得部16を介して、枕11Aの高さを取得する。
ステップS302:制御部12は、入力部162または通信部163から取得した情報に基づいて所定値H1を決定する。
ステップS303:制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となるように、調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS304:制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となったか否かを判定する。制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となったと判定した場合、ステップS305に進む。制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となっていないと判定した場合、ステップS303に戻り、引き続き調整部13を介して枕11Aの形状を調整する。
ステップS305:制御部12は、枕11Aの高さが所定値H1となったと判定した場合、枕11Aの高さが所定値H1を保つように、枕11Aの形状を維持させる。
以上のような第3実施形態に係る枕装置10によれば、第1実施形態および第2実施形態に係る枕装置10と同様の効果を奏する。枕装置10は、第1実施形態および第2実施形態と異なり、枕11Aの高さを制御対象とすることで、高さセンサにより構成される検出部161を用いたより直接的な制御を可能にする。ユーザは、枕11Aの高さの所定値H1に向けて当該高さを増加させたり減少させたりするだけでよく、より直感的に枕11Aの形状を調整できる。
(第4実施形態)
以下では、第4実施形態に係る枕システム1について説明する。第4実施形態では、第1実施形態ないし第3実施形態と異なり、枕装置10とサーバ装置20とがネットワーク30を介して互いに通信接続されている。以下では、第1実施形態ないし第3実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態ないし第3実施形態と異なる点について主に説明する。
以下では、第4実施形態に係る枕システム1について説明する。第4実施形態では、第1実施形態ないし第3実施形態と異なり、枕装置10とサーバ装置20とがネットワーク30を介して互いに通信接続されている。以下では、第1実施形態ないし第3実施形態と同様の構成および機能を有する機能部に対して同一の符号を付し、その説明を省略する。第1実施形態ないし第3実施形態と異なる点について主に説明する。
図12は、第4実施形態に係る枕システム1の機能ブロック図である。
枕システム1は、例えば、枕装置10と、サーバ装置20と、を含む。枕装置10とサーバ装置20とは、ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続されている。
ネットワーク30は、例えば、インターネットを含む。ネットワーク30は、インターネットに限定されず、任意のネットワークであってよい。ネットワーク30は、無線、有線またはこれらの組み合わせであってよい。
枕装置10とサーバ装置20とは、例えば、ネットワーク30を介して互いに情報の送受信を実行する。第4実施形態において、サーバ装置20およびネットワーク30の数は、それぞれ1つであるとして説明するが、これに限定されない。サーバ装置20およびネットワーク30の数は、それぞれ2つ以上であってよい。枕システム1が備える枕装置10の数は、1つであるとして説明するが、これに限定されない。枕装置10の数は、2つ以上であってよい。
サーバ装置20は、例えば、枕装置10の製造業者が管理するサーバ等の情報処理装置を含む。サーバ装置20は、例えば、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を含む。
制御部21は、例えば、サーバ装置20の各機能部をはじめとして、サーバ装置20の全体を制御および管理する少なくとも1つのプロセッサ21Aを含む。制御部21は、サーバ装置20の種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供する。制御部21は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等の少なくとも1つのプロセッサ21Aを含んで構成され、その機能を実現する。このようなプログラムは、例えば、記憶部22またはサーバ装置20に接続された外部の記憶媒体等に格納される。プロセッサ21Aの機能および構成は、上述した枕装置10のプロセッサ12Aと同様である。
記憶部22は、例えば、半導体メモリまたは磁気ディスク等を含む。記憶部22は、これらに限定されず、任意の記憶装置により構成されてよい。記憶部22は、例えば、光ディスクのような光学記憶装置により構成されてよいし、または光磁気ディスク等により構成されてよい。記憶部22は、制御部21から取得した情報を記憶する。記憶部22は、制御部21により実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部22は、例えば、制御部21による演算結果等の各種データも記憶する。記憶部22は、制御部21が動作する際のワークメモリ等も含んでよい。
通信部23は、例えば、無線または有線を介する任意の通信規格に対応する通信インタフェースを含む。通信部23は、例えば、無線LAN通信モジュールまたは有線LAN通信モジュール等を含む。通信部23は、インターネット等のネットワーク30を介して所定の外部装置、例えば、枕装置10と通信し、情報を送受信可能である。
第4実施形態に係る枕システム1では、第1実施形態ないし第3実施形態において説明した枕装置10による制御の一部をサーバ装置20が実行してよい。例えば、サーバ装置20は、情報取得部16により取得された寝姿勢に関する情報および生体情報等の各種情報を枕装置10から取得して、記憶部22に格納する。例えば、サーバ装置20の記憶部22は、枕11Aの形状に関する情報を記憶する。例えば、サーバ装置20の制御部21は、枕11Aの形状を調整させる制御信号を枕装置10に送信し、ネットワーク30を介して調整部13を制御する。例えば、サーバ装置20の制御部21は、各種パラメータが所定値となったか否かを判定する。
図13は、図12の枕システム1が実行する制御の一例を示すシーケンス図である。図13を参照して、第1実施形態に係る枕装置10とサーバ装置20とが通信接続された場合の制御の一例を詳細に説明する。
ステップS401:枕装置10の制御部12は、情報取得部16を介して、枕11Aの高さHおよびユーザの頭頸部の長さLを取得する。
ステップS402:枕装置10の制御部12は、例えば、ユーザの入力操作により入力部162から所定値θ1に関する情報を取得する。所定値θ1に関する情報は、例えば、上述したとおり、ユーザが入力部162を用いて入力した数値を含む。
ステップS403:枕装置10の制御部12は、通信部163を介して、取得した各種情報をサーバ装置20に送信する。
ステップS404:サーバ装置20の制御部21は、取得したユーザの寝姿勢に関する情報に基づいて、ユーザの頸部の角度θを算出する。
ステップS405:サーバ装置20の制御部21は、取得した所定値θ1に関する情報に基づいて所定値θ1を決定する。
ステップS406:サーバ装置20の制御部21は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となるように枕11Aの形状を調整する制御信号を送信する。
ステップS407:枕装置10の制御部12は、受信した制御信号に基づいて、調整部13を制御する。
ステップS408:枕装置10の制御部12は、通信部163を介して、取得した枕11Aの高さHをサーバ装置20に送信する。
ステップS409:サーバ装置20の制御部21は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったか否かを判定する。
ステップS410:サーバ装置20の制御部21は、ユーザの頸部の角度θが所定値θ1となったと判定すると、枕11Aの形状を維持させる制御信号を送信する。
ステップS411:枕装置10の制御部12は、受信した制御信号に基づいて、調整部13を介して枕11Aの形状を維持させる。
以上のような第4実施形態に係る枕システム1によれば、第1実施形態ないし第3実施形態に係る枕装置10と同様の効果を奏する。枕システム1は、各種情報をサーバ装置20の記憶部22に格納することで、例えば、従来使用していた枕装置10から別の枕装置10に切り替えた場合であっても、従来の枕11Aの形状を容易に再現できる。
本開示を諸図面および実施例に基づいて説明してきたが、当業者であれば本開示に基づいて種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は、本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段または各ステップ等に含まれる機能等は、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段またはステップ等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
上記では、枕装置10について主に説明したが、本開示は、制御部12または制御部21が有するプロセッサ12Aまたはプロセッサ21Aにより実行される方法、プログラムまたはプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
1 枕システム
10 枕装置
11A 枕
11B ユーザインタフェース
12 制御部
12A プロセッサ
13 調整部
14 記憶部
15 表示部
16 情報取得部
161 検出部
162 入力部
163 通信部
20 サーバ装置
21 制御部
21A プロセッサ
22 記憶部
23 通信部
30 ネットワーク
10 枕装置
11A 枕
11B ユーザインタフェース
12 制御部
12A プロセッサ
13 調整部
14 記憶部
15 表示部
16 情報取得部
161 検出部
162 入力部
163 通信部
20 サーバ装置
21 制御部
21A プロセッサ
22 記憶部
23 通信部
30 ネットワーク
Claims (10)
- 枕の形状を調整する調整部と、
前記枕に頭部を載せたときのユーザの寝姿勢に関する情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記寝姿勢に関する情報に基づいて前記調整部を制御する制御部と、
を備える枕装置。 - 前記寝姿勢に関する情報は、前記枕において前記ユーザの頭部が接触している点の高さと、前記ユーザの頭頸部の長さと、を含み、
前記制御部は、
前記寝姿勢に関する情報に基づいて、前記枕が設置される設置面に対する前記ユーザの頸部の角度を算出し、
前記頸部の角度が所定値となるように、前記調整部を制御する、
請求項1に記載の枕装置。 - 前記寝姿勢に関する情報は、前記枕が設置される設置面に対する前記ユーザの頸部の角度を含み、
前記制御部は、前記頸部の角度が所定値となるように、前記調整部を制御する、
請求項1に記載の枕装置。 - 前記制御部は、
前記頸部の角度が所定値となったか否かを判定し、
前記頸部の角度が所定値となったと判定した場合、前記枕の形状を維持するように前記調整部を制御する、
請求項2または3に記載の枕装置。 - 前記寝姿勢に関する情報は、前記枕の高さを含み、
前記制御部は、前記枕の高さが所定値となるように、前記調整部を制御する、
請求項1に記載の枕装置。 - 前記制御部は、
前記枕の高さが所定値となったか否かを判定し、
前記枕の高さが所定値となったと判定した場合、前記枕の形状を維持するように前記調整部を制御する、
請求項5に記載の枕装置。 - 前記情報取得部は、前記ユーザによる入力操作を受け付ける入力部を備え、
前記制御部は、前記入力操作により前記入力部から取得した情報に基づいて前記所定値を決定する、
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の枕装置。 - 前記情報取得部は、外部装置と通信する通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記通信部から取得した情報に基づいて前記所定値を決定する、
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の枕装置。 - 前記枕の形状に関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部から前記枕の形状に関する情報を取得し、該情報に基づいて前記調整部を制御する、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の枕装置。 - 前記情報取得部は、前記ユーザの生体情報をさらに取得し、
前記制御部は、前記情報取得部により取得された前記生体情報に基づいて前記調整部を制御する、
請求項1ないし9のいずれか1項に記載の枕装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2017-09-15 JP JP2017177455A patent/JP2019051067A/ja active Pending
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