JP2019050467A - リング付き携帯情報端末ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯情報端末ケースを縦向きにしても横向きにしても操作がしやすく、しかも落下を確実に防止できるリング付き携帯情報端末ケースを提供する。【解決手段】カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面に接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部と、リング空間を形成してなる可撓性を有する折返し部と、折り返されてからの上部固定部とからなる。下部固定部と上部固定部は、共に折返し部と一体に接続されてなると共に、折返し部は、リングRを収納するためのリング空間を有する梁を形成してなる。リング空間は、リングRを収納した際に遊び空間を確保してなり、かつ、下部固定部と上部固定部は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部はカードポケットcPに対して移動可能となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、リング付き携帯情報端末ケースに関する。
より詳細には、リングホルダー装置を有するリング付き携帯情報端末ケースに関する。
本願明細書においては、携帯情報端末ケースCの背面において水平方向をx方向、携帯情報端末ケースCの背面cBにおいて垂直上向き方向(反重力方向)をy方向、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向をz方向、とする。
なお、水平方向とは、特に断らない限り、水平面に対して平行な方向をいい、垂直上向き方向(反重力方向)に対して直交する方向をいう。垂直方向とは、特に断らない限り、水平面に対して直交する方向をいい、垂直上向き方向(反重力方向)に対して直交する方向をいう。
従来の技術においては、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部により回動する2軸回転機構を備えた携帯情報端末ケースが提案されていた。
しかし、2軸回転機構は、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部が嵌合して回転する機構からなるため、軸部と軸受部の寸法が精密に製作される必要が有り、製造コストが高くなるという欠点を有していた。
さらに、2軸回転機構は、使っていくにつれ、回転摩耗により、軸部と軸受部が嵌合が緩くなって所定位置に固定し難くなるという欠点があった。
発明者は、かかる従来技術の欠点に鑑み鋭意研究した結果、本願発明を完成させた。
本願発明に係るリング付き携帯情報端末ケースについて、FI、キーワード検索を行ったところ、本件発明(請求項1〜7に記載された発明)に近い発明等記載文献は、発見されませんでしたので、特許文献の記載は省略する。
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、
携帯情報端末ケースを縦向きにしても横向きにしても操作がしやすく、しかも落下を確実に防止できるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、
折返し部が、リングを収納するためのリング空間を形成してなり、リング空間が、リングを収納した際に遊び空間ASを確保してなる携帯情報端末ケースにあって、リングのリング面が、携帯情報端末ケースの背面に対して直交する場合、リングは、自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、
折返し部が、リングを収納するためのリング空間を形成してなり、リング空間が、リングを収納した際に遊び空間ASを確保してなる携帯情報端末ケースにあって、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングは、自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第4課題
本発明が解決しようとする第4課題は、
携帯情報端末ケースを横向きにした場合、さらに、リングホルダー部を携帯情報端末ケースを立て掛けるスタンド部として使用することができるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第5課題
本発明が解決しようとする第5課題は、
リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースの背面に対して直交する方向に、指でリングに力を加えると、カード取入れ口の面積が拡大して、カードをカードポケット内に容易に取入れることができるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第6課題
本発明が解決しようとする第6課題は、
ポケット体Pが、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置の他に、ポケット体Pの可撓性により、リングRに水平軸z方向の周りの変位角θを吸収できるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○携帯情報端末99とは、スケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報を携帯して扱うための小型機器をいう。Personal Digital Assistant(Personal Data Assistantと表現されることもある)を略してPDAと一般に呼ばれることが多い。PDAは、アップル・ニュートンの開発を推進した1990年代初頭のアップルコンピュータCEOだったジョン・スカリーによる造語である。
2000年代のPDAは静止画閲覧、ネットアクセス、動画再生など多くの機能を実装したマルチメディア端末となった。2010年代現在のPDAは、メディアプレーヤやタブレット端末およびスマートフォンなどの携帯デバイスの市場に吸収された形となっている。
○携帯情報端末ケースCとは、携帯情報端末99を収納するためのケースをいう。
本願発明では、携帯情報端末ケースCは、例えば、背面板、左右側面板の3面板、あるいは、背面板、平面板、底面板、左右側面板の5面板から構成される。
○ポケット体Pとは、携帯情報端末ケースCの背面cBに設置することにより、カードポケットcPを構成するものをいう。
○カードポケットcPとは、カードcdを収納するための袋をいい、ポケット体Pと携帯情報端末ケースCの背面cBから構成される。
○カードcdとは、小さな四角い紙(特に、ある規格に従ってそろえたもの)、あるいは「クレジットカード」、「キャッシュカード」、「ICカード」、「テレホンカード」等をいう。
○袋とは、カード取入れ口cIに該当する一辺を除いて他の辺が接着されているものをいう。
●カード取入れ口cIとは、カードcdを取り入れるためのカードポケットcPの入口をいう。
●リングRとは、携帯情報端末ケースCを背面側を手で握って、指(人差し指等)を挿入することにより、携帯情報端末ケースを縦向きにしても横向きにしても操作がしやすく、しかも落下を確実に防止できるリング状の物をいう。
●リング面rFとは、リングRの断面の中心線を通る平面をいう。
○2軸角度とは、後述するxyz座標系において、リングRのx方向軸回りの角度φ、リングRのz方向軸回りの角度θをいう。
●接着されてとは、(厳密には、カードポケットcPの構成要素であるポケット体P)の周囲3辺((カード取入れ口cIに該当する一辺を除く他の周囲3辺)が携帯情報端末ケースCの背面cBに縫着(縫って取付ける)されて、又は、接着剤の接着により取付けられて、又は、圧着されて等をいう。
○可撓ベルトFBとは、
(1)リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する場合、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに−45°〜45°の場合、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるために、
(2)リングRの2軸角度(リングRのx方向軸回りの角度φ、リングRのz方向軸回りの角度θ)を可変調整するために、折り返されてなる可撓性の装着具をいう。
本発明に係る可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに移動不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能になっている可撓性の装着具をいう。
カードポケットcPに対して移動可能になっている折返し部Uが、可撓性の材料からなる必要が有る。カードポケットcPに拘束されてなる下部固定部F1と上部固定部F2は、可撓性の材料からなっても良いが、必ずしも可撓性の材料からなる必要はない。
○下部固定部F1とは、可撓ベルトFBの構成要素であって、折返し部Uと一体に接続されてなると共に、下部固定部F1は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなる(例えば、下部固定部F1がカードポケットcPに接着されてなることが例示される。)。
○上部固定部F2とは、可撓ベルトFBの構成要素であって、折返し部Uと一体に接続されてなると共に、上部固定部F2は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなる(例えば、上部固定部F2が下部固定部F1に一体に接着されてなり、下部固定部F1がカードポケットcPに接着されてなることが例示される。)。
○折返し部Uとは、可撓ベルトFBの中央部分を構成する構成要素であって、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持すると共に、とリングRの2軸角度を可変調整するための部分である。
本発明に係る折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能になっている。
○梁Bとは、リング空間RSを内部に有する折返し部Uにおいて、折返し部Uが垂直力Pvと摩擦力μPvをリングRに伝える強度部材をいう(図9の(E))。
以下、<リングRと可撓ベルトFBの製作フロー>を参照しながら説明をする。
最初は梁Bは断面中心が水平な梁であるが、梁の両端に荷重P、梁の中心に荷重−2Qを加えて、断面中心が水平な梁を変形させて曲梁とする。曲梁に作用している応力を残留応力ということにする(図9の(A)〜(E))。
図9の (E)においては、リングRは曲梁のリング空間RSに挿入されてなり、梁の両端において、リングRと曲梁の上部内壁が接触し、梁の中央部において、リングRと曲梁の下部内壁が接触し、リングRは、梁の両端において、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受け、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される(図9の(A)〜(E)、図10)。
リングRは、梁の中央部において、折返し部Uから受ける垂直力−2Qv(kg重)と摩擦力−2μQv(kg重)を受ける(図9の(E))。
なお、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)は、曲梁の残留応力により生じる力であり、リングRに作用する力・モーメントの釣り合いを考える時には、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)の他リングRの自重W(kg重)も考慮しなければならない。
○「リングRは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに−90°〜90°回転可能であり」とは、リングRを使用する場合は、リングRのz方向軸回りの角度φ≒0°となるが、リングRを使用しないで収納する場合は、角度φ≒±90となるので、θは−90°〜90°の回転角を取り得る。
○リング空間RSとは、折返し部Uの梁Bの横断面の内部空間をいい、リングRの断面と遊び空間ASからなる。
○遊び空間ASとは、折返し部Uの梁Bの横断面の内部空間であるリング空間RSから、リングRの断面を除いた残りの空間をいう。
遊び空間ASは、リング空間RSに確保してなることにより、リングRがリング空間RSを移動することにより、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが可能となる。
○リングホルダー装置とは、リングRと可撓ベルトFBから構成される装置をということにする。携帯情報端末ケースCの背面cBに装着されてなる。
○「携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であること」とは、リングRを使用しない場合は、リングRのz方向軸回りの角度θ≒0°となるが、リングRを使用する場合は、角度θ≒リングRに挿入する指の方向になるので、θは−60°〜60°の回転角を取り得る。
本発明においては、水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能する軸部と軸受部から構成される回転軸はなく、下部固定部F1は、カードポケットcPに拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPiに拘束されないので、指をリングRに挿入して、携帯情報端末ケースCを掴むと、折返し部Uは携帯情報端末ケースCの背面から浮き上がって縮むことにより、折返し部Uは、軸z方向の周りに−60°〜60°の回転角を取り得る。
○人造皮革とは、皮革に似せて作られた人工素材をいい、合成皮革と人工皮革(じんこうひかく)に分けられる。
○合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものである。
塗布剤にはポリ塩化ビニル(ビニール、PVC、Polyvinyl chloride、ポリビニールクロライドと表記)やポリウレタン(PUやPolyurethane、ウレタン樹脂、ウレタンゴムと表記)が、含浸剤にはポリウレタンがよく使われる。
○人工皮革は、マイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したものである。衣類や靴に使われるのは主に人工皮革である(クラレ社のクラリーノなど)。
塗布剤にはポリ塩化ビニル(ビニール、PVC、Polyvinyl chloride、ポリビニールクロライドと表記)やポリウレタン(PUやPolyurethane、ウレタン樹脂、ウレタンゴムと表記)が、含浸剤にはポリウレタンがよく使われる。
○プラスチックとは、主に石油を原料とし、加温した状態で粘い流動性を示し、所定の形に成形できる有機高分子物質のなかの天然樹脂、合成樹脂の総称。合成樹脂およびそれらの成形物の事を指す事が多い。ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンが四大プラスチックとよばれ、世界の生産量の60%以上を占めている。また、ポリカーボネートやポリアセタール樹脂などは、一般のプラスチックに比べて丈夫で、耐熱性や耐久性に優れている。
○布とは、多数の繊維を薄く広い板状に加工したものを指す。作り方によって織物、編み物(メリヤス生地)、レース、フェルト、不織布に分けられ、使用している繊維の種類、織り方、編み方により性質が決まる。古代日本では植物繊維で作られた物のみを指し、絹織物や毛織物は「布」とは呼ばれていなかったが、現在は繊維の材質に関わらず布と呼ぶ。衣類、装飾、税などに使用される。歴史上では、貴重な材質の布は、一種の貨幣としても流通した。
●飾りベルトとは、本発明の構成要素ではなく,本物品のデザイン性アップのために携帯情報端末ケースCの背面cBに設置されたベルトである。
<記号の説明>
○垂直力Pv(kg重)とは、リングRと折返し部Uの梁Bが接触している接触面に垂直な方向に作用する力(kg重)をいう。
リングRの上面部と折返し部Uの梁Bの両端の上部内壁が接触していることにより、リングRは、垂直力Pv(kg重)を受ける(図9の(E))。逆に、梁Bは、リングRから、垂直力−Pv(kg重)を受ける。
また、リングRの下面部と折返し部Uの梁Bの中央部の下部内壁が接触していることにより、リングRは、垂直力2Qv(kg重)を受ける(図9の(E))。
○摩擦力μPv(kg重)とは、リングRと折返し部Uの梁Bが接触している接触面に平行な方向に作用する力(kg重)をいう。
リングRの上面部と折返し部Uの梁Bの両端の上部内壁が接触していることにより、リングRは、摩擦力μPv(kg重)を受ける(図9の(E)、図10)。
また、リングRの下面部と折返し部Uの梁Bの中央部の下部内壁が接触していることにより、リングRは、摩擦力μ2Qv(kg重)を受ける(図9の(E))。
●自重W(kg重)とは、本発明においては、リングRの自重(kg重)をいう。自重W(kg重)の作用する方向は、z方向とする。
y方向が垂直軸方向(反重力方向)としているが、自重W(kg重)を考慮する場合には、重力の向きが、y方向からz方向になったと考えることにする。
このように考えても一般性を失わない。
すなわち、自重W(kg重)とは、z方向に作用する自重W(kg重)、あるいは、z方向の自重W(kg重)をいう。
自重W(kg重)を考慮しない場合には、重力が−y方向に作用すると考える。
○摩擦係数μ(無次元)とは、2つの物体(リングRと折返し部Uの梁B)接触面に働く摩擦力と、接触面に直交する方向に作用する垂直力との比をいう。
本発明においては、摩擦係数μ(無次元)とは、静止している2つの物体(リングRと折返し部Uの梁B)接触面に働く摩擦力をいい、最大静摩擦係数μmax以下の場合をいう。摩擦係数μ(無次元)が最大静摩擦係数μmax以下であれば、2つの物体は静止していて動かないが、最大静摩擦係数μmaxを超えれば、2つの物体は相対的に動く。
すなわち、摩擦係数μ(無次元)を、力の釣り合い式、モーメントの釣り合い式から算出し、その値が最大静摩擦係数μmax以下であることを確認する。
○xyz座標系とは、直交した3軸で作られる右手座標系をいう。x方向、y方向、z方向は、下記で定義され、x方向、y方向、z方向の角度φ、θ、ηは、右ネジをx方向、y方向、z方向にそれぞれ押し込む方向を正とする。
○水平軸x方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に平行な水平方向であって、右側から左側に向かう方向を正とする方向をいう。リング面が、y方向と直交する時の角度φを、0°とする。
○垂直軸y方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に平行する垂直軸方向であって、下側から上側に向かう方向を正とする方向をいう。リング面rFが、y方向と直交する時の角度φを、0°とする。
○水平軸z方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に直交する水平方向であって、携帯情報端末ケースCの正面から背面に向かう方向を正とする方向をいう。
○角度φとは、水平軸x方向の周りの回転角度(°)をいう。右ネジが水平軸x方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度φとは、リング面のx方向の周りの回転角度をいう。
○角度ηとは、垂直軸y方向の周りの回転角度を(°)をいう。右ネジが垂直軸y方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度ηとは、リング面のy方向の周りの回転角度をいう。
○角度θとは、水平軸z方向の周り回転角度を(°)をいう。右ネジが水平軸z方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度θとは、リング面のz方向の周りの回転角度をいう。
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<リングRと可撓ベルトFBの製作フロー>
リングRと可撓ベルトFBから構成される装置を、リングホルダー装置ということにする。
リングRが折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)から受けるリングホルダー装置の製作フローを、図9に基づいて、以下説明する。
なお、上部、下部とあるのは、図9の図面視、上部、下部をいう。
○S1:ステップ1 最初の状態
最初の状態とは、断面中心が水平な梁Bのリング空間RS内にリングRと同じ断面形状の棒材を挿入して、リングRが梁Bの下部内壁に接触するよう載置された状態をいう(図9の(A))。
○S2:ステップ2 棒材の曲率半径rを小さくしていく過程
上記棒材を円弧状に曲げて当該円弧の曲率半径rを小さくしていく。最初の状態から第3の状態になるまで、続ける(図9の(B))。
○S3:ステップ3 次の状態
次の状態とは、上記棒材の上面が、梁Bの両端の上部内壁に接触した状態をいう(図9の(C))。
○S4:ステップ4 棒材の曲率半径rを小さくしていく過程
さらに、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていく(図9の(D))。
ここにおいて、梁Bは変形して、円弧状に曲げられた棒材の上面は、梁Bの両端の上部内壁より垂直力P(kg重)を受ける。逆に、梁Bの両端の上部内壁には、垂直力−P(kg重)が作用する。梁Bの両端の上部内壁に作用する垂直力−P(kg重)により、梁Bには応力が作用する。
円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていくにつれ、垂直力P(kg重)は段段増加していく。梁Bに作用する応力も段段増加していく。
○S5:ステップ5 最後の状態
最後の状態とは、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていき、上記棒材を円弧状に曲げて当該円弧の曲率半径rを小さくしていき、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rがリングRの半径Rr(cm)に等しくなった状態をいう(図9の(E))。
最後の状態においては、垂直力P(kg重)=垂直力Pv(kg重)になる。
最後の状態においては、梁Bの両端の上部内壁に作用する垂直力−Pv(kg重)により、梁Bには応力が作用する。なお、最終状態において、梁Bに作用する応力を残留応力という。
すなわち、リングRが垂直力Pv(kg重)受ける場合、摩擦力の特性から、垂直力Pv(kg重)に接触面に水平な方向に摩擦力μPv(kg重)も作用する。
円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rがリングRの半径Rr(cm)に等しくなった場合、円弧上の棒材の両端は一体に接着されて継ぎ目が分らなくなる。
<まとめ>
上記により、請求項1に記載された「リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により…」の記載内容が説明された。
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<リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることの説明について>
前述<リングRと可撓ベルトFBの製作>において、リングRは、折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受けることは説明した。
また、折返し部Uの梁Bには、残留応力が作用していることも説明した。
かかる残留応力により、リングRは、折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受けることができる。
そして、リングRは、梁Bの両端において、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受け、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される。
リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される理由を、図10に基づいて、説明する。
リングRは、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受ける。すなわち、リングRに、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)が作用する(図10)。
点O廻りのモーメントの釣合を考えれば、以下の式が成立する。
μPv×aμ=W×aw……式(1)
ここに、μ≦最大静摩擦係数μmax
上式を変形して、
μ=W×aw/(Pv×aμ)……式(1’)
式(1’)により算出されたμが、最大静摩擦係数μmaxであれば、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持されることが証明された。
逆に、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持されるためには、μPvを大きくすればよいことが分る。
また、リングRは、梁Bの中央部において、折返し部Uから受ける垂直力−2Qv(kg重)と摩擦力−2μQv(kg重)を受ける(図9の(E))。
なお、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)は、曲梁の残留応力により生じる力であり、リングRに作用する力・モーメントの釣り合いを考える時には、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)の他リングRの自重W(kg重)も考慮しなければならない(図9の(E))。
すなわち、下式の近似式が成立する。
2Qv≒2Pv+W……式(2)
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<周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなるカードポケットcPに、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置が装着されてなる構成の意義>
リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置が直接携帯情報端末ケースCの背面cBに装着されるのではなく、周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなるカードポケットcPに装着されることの意義について以下論ずる(図13の(A)〜(D))。
発明者は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100を試作していて、リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることに初めて気が付いた(図13の(A)〜(D))。
上記に関連して、リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に(図13の(A)〜(D))、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることにも初めて気が付いた。
ポケット体Pが、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置の他に、ポケット体Pの可撓性により、リングRに水平軸z方向の周りの変位角θを吸収できることが分り、より大きな変位角θの吸収できるという顕著な効果を発揮できることができた。
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<2軸回転機構(従来技術)と本発明との比較について>
2軸回転機構が、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部が嵌合して回転する機構であるのに対して、本発明は、少なくとも、z方向軸回りについては、軸部と軸受部が嵌合して回転する機構を有していないので、2軸回転機構(従来技術)と本発明とは構成を異にしている。
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課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とするリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1に記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたリング付き携帯情報端末ケース100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
以下、本発明に係る、リング付き携帯情報端末ケース100に関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[図1]
図1は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の斜視図を表す。
[図2]
図2は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の正面図を表す。
[図3]
図3は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表す。
[図4]
図4は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の左側面図を表す。
[図5]
図5は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の右側面図を表す。
[図6]
図6は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の平面図を表す。
[図7]
図7は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の底面図を表す。
[図8]
図8は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の拡大図を表す。(A)図は、平面図(図6)の拡大図を表す。(B)図は、底面図(図7)の拡大図を表す。(C)図は、左側面図(図4)の拡大図を表す。(D)図は、右側面図(図5)の拡大図を表す。
[図9]
図9は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の製作過程の状態を示す図である。(A)図は、ステップ1の状態を示す図である。(B)図は、ステップ2の状態を示す図である。(C)図は、ステップ3の状態を示す図である。(D)図は、ステップ4の状態を示す図である。(E)図は、ステップ5の状態を示す図である。
[図10]
図10は、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されることの理由を示す図である(角度θがθ’)。
点Oは、梁の中央部の断面中心の位置を表し、垂直力−2Qの作用点でもある。
腕の長さaw:自重W(Kg重)の点O周りの腕の長さをいう。
腕の長さaμ: 摩擦力μPv(kg重)の点O周りの腕の長さをいう。
[図11]
図11は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の使用状態を示す図である。携帯情報端末ケース100を横向きにして立て掛け、リングRを携帯情報端末ケース用スタンドとして用いている。
[図12]
図12は、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを示す図である。
(A)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。
(B)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。
(C)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合には、リングRがy方向側と−y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bの両端の状態)を示している。
(D)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の片端の状態)を示している。
(E)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の他端の状態)を示している。
(A)〜(E)図により、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが示された。
[図13]
図13は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100において、リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向に、指でリングに力F(Kg重)を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケット内に容易に取入れることができることを示す図である。
(A)図は、右手で保持した、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加える前の状態を示す。
カード取入れ口cIは殆ど隙間が無いスリット形状で表されている。
(B)図は、右手で保持した本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加えた時の状態を示す。カード取入れ口cI、F=0(Kg重)の場合に比較して、ポケット本体Pの上部縁は円弧状を形成することにより、カード取入れ口cIの面積が拡大している。特にカード取入れ口cIの中央部が大きな隙間を有しており、カードcdの角をカード取入れ口cIの中央部からカードポケットcP内に挿入すれば、カードcdをポケットcP内に非常に容易に挿入することができる。
(C)図は、指でリングに力F(Kg重)を加える前における、カード取入れ口cIの形状を表す。
(D)図は、指でリングに力F(Kg重)を加えた時における、カード取入れ口cIの形状を表す。

以下、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100について、図面を参照しながら説明する。
11111**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とするリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1に記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
44444**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
55555**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
77777**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
88888**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
99999**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
図1は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の斜視図を表す。 図2は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の正面図を表す。 図3は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表す。 図4は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の左側面図を表す。 図5は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の右側面図を表す。 図6は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の平面図を表す。 図7は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の底面図を表す。 図8は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の拡大図を表す。(A)図は、平面図(図6)の拡大図を表す。(B)図は、底面図(図7)の拡大図を表す。(C)図は、左側面図(図4)の拡大図を表す。(D)図は、右側面図(図5)の拡大図を表す。 図9は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の製作過程の状態を示す図である。(A)図は、ステップ1の状態を示す図である。(B)図は、ステップ2の状態を示す図である。(C)図は、ステップ3の状態を示す図である。(D)図は、ステップ4の状態を示す図である。(E)図は、ステップ5の状態を示す図である。 図10は、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されることの理由を示す図である(角度θがθ’)。 点Oは、梁の中央部の断面中心の位置を表し、垂直力−2Qの作用点でもある。 腕の長さaw:自重W(Kg重)の点O周りの腕の長さをいう。 腕の長さaμ: 摩擦力μPv(kg重)の点O周りの腕の長さをいう。 図11は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の使用状態を示す図である。携帯情報端末ケース100を横向きにして立て掛け、リングRを携帯情報端末ケース用スタンドとして用いている。 図12は、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを示す図である。(A)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。(B)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。(C)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合には、リングRがy方向側と−y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bの両端の状態)を示している。(D)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の片端の状態)を示している。(E)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の他端の状態)を示している。 (A)〜(E)図により、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが示された。 図13は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100において、リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向に、指でリングに力F(Kg重)を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケット内に容易に取入れることができることを示す図である。(A)図は、右手で保持した、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加える前の状態を示す。 カード取入れ口cIは殆ど隙間が無いスリット形状で表されている。(B)図は、右手で保持した本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加えた時の状態を示す。カード取入れ口cI、F=0(Kg重)の場合に比較して、ポケット本体Pの上部縁は円弧状を形成することにより、カード取入れ口cIの面積が拡大している。特にカード取入れ口cIの中央部が大きな隙間を有しており、カードcdの角をカード取入れ口cIの中央部からカードポケットcP内に挿入すれば、カードcdをポケットcP内に非常に容易に挿入することができる。(C)図は、指でリングに力F(Kg重)を加える前における、カード取入れ口cIの形状を表す。(D)図は、指でリングに力F(Kg重)を加えた時における、カード取入れ口cIの形状を表す。
P……ポケット本体
cP……カードポケット
R……リング
FB……可撓ベルト
C……携帯情報端末ケース
100……リング付き携帯情報端末ケース
cB……携帯情報端末ケースCの背面
F1……下部固定部
U……折返し部
B……梁(折返し部Uの梁)
F2……上部固定部
RS……リング空間
AS……遊び空間
rF……リング面
Pv……垂直力(kg重)
μPv……摩擦力(kg重)
cd…カード
cI…カード取入れ口
本発明は、リング付き携帯情報端末ケースに関する。
より詳細には、リングホルダー装置を有するリング付き携帯情報端末ケースに関する。
本願明細書においては、携帯情報端末ケースCの背面において水平方向をx方向、携帯情報端末ケースCの背面cBにおいて垂直上向き方向(反重力方向)をy方向、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向をz方向、とする。
なお、水平方向とは、特に断らない限り、水平面に対して平行な方向をいい、垂直上向き方向(反重力方向)に対して直交する方向をいう。垂直方向とは、特に断らない限り、水平面に対して直交する方向をいい、垂直上向き方向(反重力方向)に対して直交する方向をいう。
従来の技術においては、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部により回動する2軸回転機構を備えた携帯情報端末ケースが提案されていた。
しかし、2軸回転機構は、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部が嵌合して回転する機構からなるため、軸部と軸受部の寸法が精密に製作される必要が有り、製造コストが高くなるという欠点を有していた。
さらに、2軸回転機構は、使っていくにつれ、回転摩耗により、軸部と軸受部が嵌合が緩くなって所定位置に固定し難くなるという欠点があった。
発明者は、かかる従来技術の欠点に鑑み鋭意研究した結果、本願発明を完成させた。
本願発明に係るリング付き携帯情報端末ケースについて、FI、キーワード検索を行ったところ、本件発明(請求項1〜7に記載された発明)に近い発明等記載文献は、発見されませんでしたので、特許文献の記載は省略する。
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、
携帯情報端末ケースを縦向きにしても横向きにしても操作がしやすく、しかも落下を確実に防止できるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、
折返し部が、リングを収納するためのリング空間を形成してなり、リング空間が、リングを収納した際に遊び空間ASを確保してなる携帯情報端末ケースにあって、リングのリング面が、携帯情報端末ケースの背面に対して直交する場合、リングは、自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、
折返し部が、リングを収納するためのリング空間を形成してなり、リング空間が、リングを収納した際に遊び空間ASを確保してなる携帯情報端末ケースにあって、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングは、自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第4課題
本発明が解決しようとする第4課題は、
携帯情報端末ケースを横向きにした場合、さらに、リングホルダー部を携帯情報端末ケースを立て掛けるスタンド部として使用することができるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第5課題
本発明が解決しようとする第5課題は、
リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースの背面に対して直交する方向に、指でリングに力を加えると、カード取入れ口の面積が拡大して、カードをカードポケット内に容易に取入れることができるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
○本発明が解決しようとする第6課題
本発明が解決しようとする第6課題は、
ポケット体Pが、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置の他に、ポケット体Pの可撓性により、リングRに水平軸z方向の周りの変位角θを吸収できるリング付き携帯情報端末ケースを提供することである。
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○携帯情報端末99とは、スケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報を携帯して扱うための小型機器をいう。Personal Digital Assistant(Personal Data Assistantと表現されることもある)を略してPDAと一般に呼ばれることが多い。PDAは、アップル・ニュートンの開発を推進した1990年代初頭のアップルコンピュータCEOだったジョン・スカリーによる造語である。
2000年代のPDAは静止画閲覧、ネットアクセス、動画再生など多くの機能を実装したマルチメディア端末となった。2010年代現在のPDAは、メディアプレーヤやタブレット端末およびスマートフォンなどの携帯デバイスの市場に吸収された形となっている。
○携帯情報端末ケースCとは、携帯情報端末99を収納するためのケースをいう。
本願発明では、携帯情報端末ケースCは、例えば、背面板、左右側面板の3面板、あるいは、背面板、平面板、底面板、左右側面板の5面板から構成される。
○ポケット体Pとは、携帯情報端末ケースCの背面cBに設置することにより、カードポケットcPを構成するものをいう。
○カードポケットcPとは、カードcdを収納するための袋をいい、ポケット体Pと携帯情報端末ケースCの背面cBから構成される。
○カードcdとは、小さな四角い紙(特に、ある規格に従ってそろえたもの)、あるいは「クレジットカード」、「キャッシュカード」、「ICカード」、「テレホンカード」等をいう。
○袋とは、カード取入れ口cIに該当する一辺を除いて他の辺が接着されているものをいう。
●カード取入れ口cIとは、カードcdを取り入れるためのカードポケットcPの入口をいう。
●リングRとは、携帯情報端末ケースCを背面側を手で握って、指(人差し指等)を挿入することにより、携帯情報端末ケースを縦向きにしても横向きにしても操作がしやすく、しかも落下を確実に防止できるリング状の物をいう。
●リング面rFとは、リングRの断面の中心線を通る平面をいう。
○2軸角度とは、後述するxyz座標系において、リングRのx方向軸回りの角度φ、リングRのz方向軸回りの角度θをいう。
●接着されてとは、(厳密には、カードポケットcPの構成要素であるポケット体P)の周囲3辺((カード取入れ口cIに該当する一辺を除く他の周囲3辺)が携帯情報端末ケースCの背面cBに縫着(縫って取付ける)されて、又は、接着剤の接着により取付けられて、又は、圧着されて等をいう。
○可撓ベルトFBとは、
(1)リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する場合、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに−45°〜45°の場合、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなるために、
(2)リングRの2軸角度(リングRのx方向軸回りの角度φ、リングRのz方向軸回りの角度θ)を可変調整するために、折り返されてなる可撓性の装着具をいう。
本発明に係る可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに移動不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能になっている可撓性の装着具をいう。
カードポケットcPに対して移動可能になっている折返し部Uが、可撓性の材料からなる必要が有る。カードポケットcPに拘束されてなる下部固定部F1と上部固定部F2は、可撓性の材料からなっても良いが、必ずしも可撓性の材料からなる必要はない。
○下部固定部F1とは、可撓ベルトFBの構成要素であって、折返し部Uと一体に接続されてなると共に、下部固定部F1は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなる(例えば、下部固定部F1がカードポケットcPに接着されてなることが例示される。)。
○上部固定部F2とは、可撓ベルトFBの構成要素であって、折返し部Uと一体に接続されてなると共に、上部固定部F2は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなる(例えば、上部固定部F2が下部固定部F1に一体に接着されてなり、下部固定部F1がカードポケットcPに接着されてなることが例示される。)。
○折返し部Uとは、可撓ベルトFBの中央部分を構成する構成要素であって、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持すると共に、とリングRの2軸角度を可変調整するための部分である。
本発明に係る折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、カードポケットcPに移動不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能になっている。
○梁Bとは、リング空間RSを内部に有する折返し部Uにおいて、折返し部Uが垂直力Pvと摩擦力μPvをリングRに伝える強度部材をいう(図9の(E))。
以下、<リングRと可撓ベルトFBの製作フロー>を参照しながら説明をする。
最初は梁Bは断面中心が水平な梁であるが、梁の両端に荷重P、梁の中心に荷重−2Qを加えて、断面中心が水平な梁を変形させて曲梁とする。曲梁に作用している応力を残留応力ということにする(図9の(A)〜(E))。
図9の (E)においては、リングRは曲梁のリング空間RSに挿入されてなり、梁の両端において、リングRと曲梁の上部内壁が接触し、梁の中央部において、リングRと曲梁の下部内壁が接触し、リングRは、梁の両端において、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受け、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される(図9の(A)〜(E)、図10)。
リングRは、梁の中央部において、折返し部Uから受ける垂直力−2Qv(kg重)と摩擦力−2μQv(kg重)を受ける(図9の(E))。
なお、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)は、曲梁の残留応力により生じる力であり、リングRに作用する力・モーメントの釣り合いを考える時には、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)の他リングRの自重W(kg重)も考慮しなければならない。
○「リングRは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに−90°〜90°回転可能であり」とは、リングRを使用する場合は、リングRのz方向軸回りの角度φ≒0°となるが、リングRを使用しないで収納する場合は、角度φ≒±90となるので、φは−90°〜90°の回転角を取り得る。
○リング空間RSとは、折返し部Uの梁Bの横断面の内部空間をいい、リングRの断面と遊び空間ASからなる。
○遊び空間ASとは、折返し部Uの梁Bの横断面の内部空間であるリング空間RSから、リングRの断面を除いた残りの空間をいう。
遊び空間ASは、リング空間RSに確保してなることにより、リングRがリング空間RSを移動することにより、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが可能となる。
○リングホルダー装置とは、リングRと可撓ベルトFBから構成される装置をということにする。携帯情報端末ケースCの背面cBに装着されてなる。
○「携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であること」とは、リングRを使用しない場合は、リングRのz方向軸回りの角度θ≒0°となるが、リングRを使用する場合は、角度θ≒リングRに挿入する指の方向になるので、θは−60°〜60°の回転角を取り得る。
本発明においては、水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能する軸部と軸受部から構成される回転軸はなく、下部固定部F1は、カードポケットcPに拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPiに拘束されないので、指をリングRに挿入して、携帯情報端末ケースCを掴むと、折返し部Uは携帯情報端末ケースCの背面から浮き上がって縮むことにより、折返し部Uは、軸z方向の周りに−60°〜60°の回転角を取り得る。
○人造皮革とは、皮革に似せて作られた人工素材をいい、合成皮革と人工皮革(じんこうひかく)に分けられる。
○合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものである。
塗布剤にはポリ塩化ビニル(ビニール、PVC、Polyvinyl chloride、ポリビニールクロライドと表記)やポリウレタン(PUやPolyurethane、ウレタン樹脂、ウレタンゴムと表記)が、含浸剤にはポリウレタンがよく使われる。
○人工皮革は、マイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したものである。衣類や靴に使われるのは主に人工皮革である(クラレ社のクラリーノなど)。
塗布剤にはポリ塩化ビニル(ビニール、PVC、Polyvinyl chloride、ポリビニールクロライドと表記)やポリウレタン(PUやPolyurethane、ウレタン樹脂、ウレタンゴムと表記)が、含浸剤にはポリウレタンがよく使われる。
○プラスチックとは、主に石油を原料とし、加温した状態で粘い流動性を示し、所定の形に成形できる有機高分子物質のなかの天然樹脂、合成樹脂の総称。合成樹脂およびそれらの成形物の事を指す事が多い。ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンが四大プラスチックとよばれ、世界の生産量の60%以上を占めている。また、ポリカーボネートやポリアセタール樹脂などは、一般のプラスチックに比べて丈夫で、耐熱性や耐久性に優れている。
○布とは、多数の繊維を薄く広い板状に加工したものを指す。作り方によって織物、編み物(メリヤス生地)、レース、フェルト、不織布に分けられ、使用している繊維の種類、織り方、編み方により性質が決まる。古代日本では植物繊維で作られた物のみを指し、絹織物や毛織物は「布」とは呼ばれていなかったが、現在は繊維の材質に関わらず布と呼ぶ。衣類、装飾、税などに使用される。歴史上では、貴重な材質の布は、一種の貨幣としても流通した。
●飾りベルトとは、本発明の構成要素ではなく,本物品のデザイン性アップのために携帯情報端末ケースCの背面cBに設置されたベルトである。
<記号の説明>
○垂直力Pv(kg重)とは、リングRと折返し部Uの梁Bが接触している接触面に垂直な方向に作用する力(kg重)をいう。
リングRの上面部と折返し部Uの梁Bの両端の上部内壁が接触していることにより、リングRは、垂直力Pv(kg重)を受ける(図9の(E))。逆に、梁Bは、リングRから、垂直力−Pv(kg重)を受ける。
また、リングRの下面部と折返し部Uの梁Bの中央部の下部内壁が接触していることにより、リングRは、垂直力2Qv(kg重)を受ける(図9の(E))。
○摩擦力μPv(kg重)とは、リングRと折返し部Uの梁Bが接触している接触面に平行な方向に作用する力(kg重)をいう。
リングRの上面部と折返し部Uの梁Bの両端の上部内壁が接触していることにより、リングRは、摩擦力μPv(kg重)を受ける(図9の(E)、図10)。
また、リングRの下面部と折返し部Uの梁Bの中央部の下部内壁が接触していることにより、リングRは、摩擦力μ2Qv(kg重)を受ける(図9の(E))。
●自重W(kg重)とは、本発明においては、リングRの自重(kg重)をいう。自重W(kg重)の作用する方向は、z方向とする。
y方向が垂直軸方向(反重力方向)としているが、自重W(kg重)を考慮する場合には、重力の向きが、y方向からz方向になったと考えることにする。
このように考えても一般性を失わない。
すなわち、自重W(kg重)とは、z方向に作用する自重W(kg重)、あるいは、z方向の自重W(kg重)をいう。
自重W(kg重)を考慮しない場合には、重力が−y方向に作用すると考える。
○摩擦係数μ(無次元)とは、2つの物体(リングRと折返し部Uの梁B)接触面に働く摩擦力と、接触面に直交する方向に作用する垂直力との比をいう。
本発明においては、摩擦係数μ(無次元)とは、静止している2つの物体(リングRと折返し部Uの梁B)接触面に働く摩擦力をいい、最大静摩擦係数μmax以下の場合をいう。摩擦係数μ(無次元)が最大静摩擦係数μmax以下であれば、2つの物体は静止していて動かないが、最大静摩擦係数μmaxを超えれば、2つの物体は相対的に動く。
すなわち、摩擦係数μ(無次元)を、力の釣り合い式、モーメントの釣り合い式から算出し、その値が最大静摩擦係数μmax以下であることを確認する。
○xyz座標系とは、直交した3軸で作られる右手座標系をいう。x方向、y方向、z方向は、下記で定義され、x方向、y方向、z方向の角度φ、θ、ηは、右ネジをx方向、y方向、z方向にそれぞれ押し込む方向を正とする。
○水平軸x方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に平行な水平方向であって、右側から左側に向かう方向を正とする方向をいう。リング面が、y方向と直交する時の角度φを、0°とする。
○垂直軸y方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に平行する垂直軸方向であって、下側から上側に向かう方向を正とする方向をいう。リング面rFが、y方向と直交する時の角度φを、0°とする。
○水平軸z方向とは、携帯情報端末ケースCの背面図において、携帯情報端末ケースCの背面に直交する水平方向であって、携帯情報端末ケースCの正面から背面に向かう方向を正とする方向をいう。
○角度φとは、水平軸x方向の周りの回転角度(°)をいう。右ネジが水平軸x方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度φとは、リング面のx方向の周りの回転角度をいう。
○角度ηとは、垂直軸y方向の周りの回転角度を(°)をいう。右ネジが垂直軸y方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度ηとは、リング面のy方向の周りの回転角度をいう。
○角度θとは、水平軸z方向の周り回転角度を(°)をいう。右ネジが水平軸z方向に進む方向を正とする。
本願発明においては、角度θとは、リング面のz方向の周りの回転角度をいう。
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<リングRと可撓ベルトFBの製作フロー>
リングRと可撓ベルトFBから構成される装置を、リングホルダー装置ということにする。
リングRが折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)から受けるリングホルダー装置の製作フローを、図9に基づいて、以下説明する。
なお、上部、下部とあるのは、図9の図面視、上部、下部をいう。
○S1:ステップ1 最初の状態
最初の状態とは、断面中心が水平な梁Bのリング空間RS内にリングRと同じ断面形状の棒材を挿入して、リングRが梁Bの下部内壁に接触するよう載置された状態をいう(図9の(A))。
○S2:ステップ2 棒材の曲率半径rを小さくしていく過程
上記棒材を円弧状に曲げて当該円弧の曲率半径rを小さくしていく。最初の状態から第3の状態になるまで、続ける(図9の(B))。
○S3:ステップ3 次の状態
次の状態とは、上記棒材の上面が、梁Bの両端の上部内壁に接触した状態をいう(図9の(C))。
○S4:ステップ4 棒材の曲率半径rを小さくしていく過程
さらに、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていく(図9の(D))。
ここにおいて、梁Bは変形して、円弧状に曲げられた棒材の上面は、梁Bの両端の上部内壁より垂直力P(kg重)を受ける。逆に、梁Bの両端の上部内壁には、垂直力−P(kg重)が作用する。梁Bの両端の上部内壁に作用する垂直力−P(kg重)により、梁Bには応力が作用する。
円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていくにつれ、垂直力P(kg重)は段段増加していく。梁Bに作用する応力も段段増加していく。
○S5:ステップ5 最後の状態
最後の状態とは、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rを段段小さくしていき、上記棒材を円弧状に曲げて当該円弧の曲率半径rを小さくしていき、円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rがリングRの半径Rr(cm)に等しくなった状態をいう(図9の(E))。
最後の状態においては、垂直力P(kg重)=垂直力Pv(kg重)になる。
最後の状態においては、梁Bの両端の上部内壁に作用する垂直力−Pv(kg重)により、梁Bには応力が作用する。なお、最終状態において、梁Bに作用する応力を残留応力という。
すなわち、リングRが垂直力Pv(kg重)受ける場合、摩擦力の特性から、垂直力Pv(kg重)に接触面に水平な方向に摩擦力μPv(kg重)も作用する。
円弧状に曲げられた棒材の円弧の曲率半径rがリングRの半径Rr(cm)に等しくなった場合、円弧上の棒材の両端は一体に接着されて継ぎ目が分らなくなる。
<まとめ>
上記により、請求項1に記載された「リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により…」の記載内容が説明された。
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<リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることの説明について>
前述<リングRと可撓ベルトFBの製作>において、リングRは、折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受けることは説明した。
また、折返し部Uの梁Bには、残留応力が作用していることも説明した。
かかる残留応力により、リングRは、折返し部Uから垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受けることができる。
そして、リングRは、梁Bの両端において、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受け、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される。
リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持される理由を、図10に基づいて、説明する。
リングRは、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)を受ける。すなわち、リングRに、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)が作用する(図10)。
点O廻りのモーメントの釣合を考えれば、以下の式が成立する。
μPv×aμ=W×aw……式(1)
ここに、μ≦最大静摩擦係数μmax
上式を変形して、
μ=W×aw/(Pv×aμ)……式(1’)
式(1’)により算出されたμが、最大静摩擦係数μmaxであれば、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持されることが証明された。
逆に、リングRが自重W(kg重)により倒れないように保持されるためには、μPvを大きくすればよいことが分る。
また、リングRは、梁Bの中央部において、折返し部Uから受ける垂直力−2Qv(kg重)と摩擦力−2μQv(kg重)を受ける(図9の(E))。
なお、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)は、曲梁の残留応力により生じる力であり、リングRに作用する力・モーメントの釣り合いを考える時には、垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)の他リングRの自重W(kg重)も考慮しなければならない(図9の(E))。
すなわち、下式の近似式が成立する。
2Qv≒2Pv+W……式(2)
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<周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなるカードポケットcPに、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置が装着されてなる構成の意義>
リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置が直接携帯情報端末ケースCの背面cBに装着されるのではなく、周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなるカードポケットcPに装着されることの意義について以下論ずる(図13の(A)〜(D))。
発明者は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100を試作していて、リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることに初めて気が付いた(図13の(A)〜(D))。
上記に関連して、リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に(図13の(A)〜(D))、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに回転可能であることにも初めて気が付いた。
ポケット体Pが、リングRと可撓ベルトFBから構成されるリングホルダー装置の他に、ポケット体Pの可撓性により、リングRに水平軸z方向の周りの変位角θを吸収できることが分り、より大きな変位角θの吸収できるという顕著な効果を発揮できることができた。
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<2軸回転機構(従来技術)と本発明との比較について>
2軸回転機構が、x方向軸回り、z方向軸回りとも軸部と軸受部が嵌合して回転する機構であるのに対して、本発明は、少なくとも、z方向軸回りについては、軸部と軸受部が嵌合して回転する機構を有していないので、2軸回転機構(従来技術)と本発明とは構成を異にしている。
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課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とするリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1に記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100である。
本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたリング付き携帯情報端末ケース100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
以下、本発明に係る、リング付き携帯情報端末ケース100に関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[図1]
図1は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の斜視図を表す。
[図2]
図2は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の正面図を表す。
[図3]
図3は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表す。
[図4]
図4は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の左側面図を表す。
[図5]
図5は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の右側面図を表す。
[図6]
図6は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の平面図を表す。
[図7]
図7は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の底面図を表す。
[図8]
図8は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の拡大図を表す。(A)図は、平面図(図6)の拡大図を表す。(B)図は、底面図(図7)の拡大図を表す。(C)図は、左側面図(図4)の拡大図を表す。(D)図は、右側面図(図5)の拡大図を表す。
[図9]
図9は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の製作過程の状態を示す図である。(A)図は、ステップ1の状態を示す図である。(B)図は、ステップ2の状態を示す図である。(C)図は、ステップ3の状態を示す図である。(D)図は、ステップ4の状態を示す図である。(E)図は、ステップ5の状態を示す図である。
[図10]
図10は、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されることの理由を示す図である(角度θがθ’)。
点Oは、梁の中央部の断面中心の位置を表し、垂直力−2Qの作用点でもある。
腕の長さaw:自重W(Kg重)の点O周りの腕の長さをいう。
腕の長さaμ: 摩擦力μPv(kg重)の点O周りの腕の長さをいう。
[図11]
図11は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の使用状態を示す図である。携帯情報端末ケース100を横向きにして立て掛け、リングRを携帯情報端末ケース用スタンドとして用いている。
[図12]
図12は、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを示す図である。
(A)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。
(B)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。
(C)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合には、リングRがy方向側と−y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bの両端の状態)を示している。
(D)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の片端の状態)を示している。
(E)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の他端の状態)を示している。
(A)〜(E)図により、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが示された。
[図13]
図13は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100において、リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向に、指でリングに力F(Kg重)を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケット内に容易に取入れることができることを示す図である。
(A)図は、右手で保持した、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加える前の状態を示す。
カード取入れ口cIは殆ど隙間が無いスリット形状で表されている。
(B)図は、右手で保持した本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加えた時の状態を示す。カード取入れ口cI、F=0(Kg重)の場合に比較して、ポケット本体Pの上部縁は円弧状を形成することにより、カード取入れ口cIの面積が拡大している。特にカード取入れ口cIの中央部が大きな隙間を有しており、カードcdの角をカード取入れ口cIの中央部からカードポケットcP内に挿入すれば、カードcdをポケットcP内に非常に容易に挿入することができる。
(C)図は、指でリングに力F(Kg重)を加える前における、カード取入れ口cIの形状を表す。
(D)図は、指でリングに力F(Kg重)を加えた時における、カード取入れ口cIの形状を表す。

以下、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100について、図面を参照しながら説明する。
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上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とするリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1に記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
44444**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
55555**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば
さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
77777**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば
さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
88888**************************************************
上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
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上記のリング付き携帯情報端末ケース100において、
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100が開示されている。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば
リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに回転可能であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第6課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
図1は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の斜視図を表す。 図2は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の正面図を表す。 図3は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表す。 図4は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の左側面図を表す。 図5は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の右側面図を表す。 図6は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の平面図を表す。 図7は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の底面図を表す。 図8は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の拡大図を表す。(A)図は、平面図(図6)の拡大図を表す。(B)図は、底面図(図7)の拡大図を表す。(C)図は、左側面図(図4)の拡大図を表す。(D)図は、右側面図(図5)の拡大図を表す。 図9は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100のリングホルダー装置の製作過程の状態を示す図である。(A)図は、ステップ1の状態を示す図である。(B)図は、ステップ2の状態を示す図である。(C)図は、ステップ3の状態を示す図である。(D)図は、ステップ4の状態を示す図である。(E)図は、ステップ5の状態を示す図である。 図10は、リングRが、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されることの理由を示す図である(角度θがθ’)。 点Oは、梁の中央部の断面中心の位置を表し、垂直力−2Qの作用点でもある。 腕の長さaw:自重W(Kg重)の点O周りの腕の長さをいう。 腕の長さaμ: 摩擦力μPv(kg重)の点O周りの腕の長さをいう。 図11は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の使用状態を示す図である。携帯情報端末ケース100を横向きにして立て掛け、リングRを携帯情報端末ケース用スタンドとして用いている。 図12は、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを示す図である。(A)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。(B)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合のリングRと梁Bの右側面図を表す。(C)図は、水平軸z方向の周りの角度θが0度の場合には、リングRがy方向側と−y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bの両端の状態)を示している。(D)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の片端の状態)を示している。(E)図は、水平軸z方向の周りの角度θがθ’度の場合には、リングRがリング空間RSを移動して、リング空間RSの―y方向側に遊びスペースASを有している状態(梁Bのx方向の他端の状態)を示している。 (A)〜(E)図により、リングRのリング面rFが、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることが示された。 図13は、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100において、リングに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する方向に、指でリングに力F(Kg重)を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケット内に容易に取入れることができることを示す図である。(A)図は、右手で保持した、本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加える前の状態を示す。 カード取入れ口cIは殆ど隙間が無いスリット形状で表されている。(B)図は、右手で保持した本発明に係るリング付き携帯情報端末ケース100の背面図を表しており、指でリングに力F(Kg重)を加えた時の状態を示す。カード取入れ口cI、F=0(Kg重)の場合に比較して、ポケット本体Pの上部縁は円弧状を形成することにより、カード取入れ口cIの面積が拡大している。特にカード取入れ口cIの中央部が大きな隙間を有しており、カードcdの角をカード取入れ口cIの中央部からカードポケットcP内に挿入すれば、カードcdをポケットcP内に非常に容易に挿入することができる。(C)図は、指でリングに力F(Kg重)を加える前における、カード取入れ口cIの形状を表す。(D)図は、指でリングに力F(Kg重)を加えた時における、カード取入れ口cIの形状を表す。
P……ポケット本体
cP……カードポケット
R……リング
FB……可撓ベルト
C……携帯情報端末ケース
100……リング付き携帯情報端末ケース
cB……携帯情報端末ケースCの背面
F1……下部固定部
U……折返し部
B……梁(折返し部Uの梁)
F2……上部固定部
RS……リング空間
AS……遊び空間
rF……リング面
Pv……垂直力(kg重)
μPv……摩擦力(kg重)
cd…カード
cI…カード取入れ口

Claims (9)

  1. カードポケットcPと指を挿入するリングRとリングRの2軸角度を可変調整するために折り返されてなる可撓ベルトFBと携帯情報端末ケースCからなるリング付き携帯情報端末ケース100において、カードポケットcPの周囲3辺が携帯情報端末ケースCの背面cBに接着されてなり、可撓ベルトFBは、折り返されるまでの下部固定部F1と、リング空間RSを形成してなる可撓性を有する折返し部Uと、折り返されてからの上部固定部F2とからなり、下部固定部F1と上部固定部F2は、共に折返し部Uと一体に接続されてなると共に、折返し部Uは、リングRを収納するためのリング空間RSを有する梁Bを形成してなり、リング空間RSは、リングRを収納した際に遊び空間ASを確保してなり、かつ、下部固定部F1と上部固定部F2は、共にカードポケットcPに回転不能に拘束されてなると共に、折返し部UはカードポケットcPに対して移動可能となっており、
    さらに、リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―90°〜90°回転可能であると共に、リングRのリング面rFが、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなり、リングRのリング面rFは、リングRが遊び空間ASを確保してなるリング空間RSを移動することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とするリング付き携帯情報端末ケース100。
  2. リングRのリング面rFは、携帯情報端末ケースCの背面cBと直交する水平軸x方向の周りに―45°〜45°の場合、リングRは、折返し部Uから受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1に記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  3. 内部にリング空間RSを有する折返し部Uは、残留応力を有する曲梁を構成し、当該曲梁の両端から受ける垂直力Pv(kg重)と摩擦力μPv(kg重)により自重W(kg重)により倒れないように保持されてなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  4. 指をリングRに挿入して、リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、折返し部Uの梁Bの両端において、リングRはリング空間RSのy方向、及び−y方向に移動して梁B内壁に接近し、逆に、リング空間RSの−y方向、及びy方向に、遊び空間ASが拡大することにより、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに−60°〜60°回転可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  5. さらに、携帯情報端末ケースCの背面cBと平行する垂直軸y方向の周りに無制限に回転可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  6. さらに、可撓ベルトFBが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  7. さらに、カードポケットcPが、人造皮革、プラスチック、布から製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載された携帯情報端末ケースCを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  8. リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大して、カードcdをカードポケットcP内に容易に取入れることができることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。
  9. リングRに指を挿入して、携帯情報端末ケースCの背面cBに対して直交する−z方向に、指でリングRに力を加えると、カード取入れ口cIの面積が拡大すると共に、
    リングRに水平軸z方向の周りにモーメントM(Kgm)を加えた場合、リングRの近傍のポケット体Pが、その可撓性により、携帯情報端末ケースCの背面cBに平行する水平軸z方向の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載されたリング付き携帯情報端末ケース100。


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