JP2019049487A - 走査型プローブ顕微鏡の校正方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡の校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】探針の摩耗を抑制しつつ適切な校正を行うことができる、走査型プローブ顕微鏡の校正方法を提供する。【解決手段】走査型プローブ顕微鏡の校正方法は、(a)カンチレバーの固定端および試料を、Z軸方向にのみ相対的に移動させて、試料の傾斜面に探針を押し付ける工程と、(b)(a)の工程で探針を傾斜面に押し付けた際に生じるカンチレバーの捩れに関する捩れ情報およびZ軸方向におけるカンチレバーの撓みに関する撓み情報を取得する工程と、(c)傾斜面の傾斜角度、(a)の工程におけるカンチレバーの固定端および試料のZ軸方向の相対的な移動距離、ならびに(b)の工程で取得した捩れ情報および撓み情報に基づいて、X軸方向において探針と傾斜面との間に作用する水平力を捩れ情報から算出するための換算係数を求める工程と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡の校正方法に関する。
従来、試料(金属材料等)の表面情報(例えば、凹凸情報)を取得するために、走査型プローブ顕微鏡が用いられている。走査型プローブ顕微鏡(以下、SPMとも記載する。)は、三角錐形状または球形状等の所定の形状を有する探針、探針の先端と試料表面との間に働く力(原子間力、吸着力、粘性力、および磁気力等)を検出する機構、および探針と試料とを相対的に移動させる機構を備えている。
SPMを用いた測定では、探針を試料表面に沿って相対的に移動させることによって、試料表面を走査する。この際、探針の先端と試料表面との間に働く力を、電気的または光学的に検出する。これにより、試料の表面情報を三次元的に得ることができる。
探針を片持ち梁(カンチレバー)の自由端に保持し、探針と試料表面との間に働く力によりカンチレバーを変形させ、そのカンチレバーの変形量を光学的に検出する方法として、光てこ方式が知られている。また、光てこ方式を利用したSPMにおいて試料表面の摩擦力分布を取得する方法として、摩擦力顕微鏡(FFM: Friction Force Microscopy、水平力顕微鏡(LFM: Lateral Force Microscopy)とも呼ばれる。)が知られている。
摩擦力顕微鏡を用いて試料表面の摩擦力分布を取得する際には、試料表面に沿って、カンチレバーの長手方向と直行する方向に探針を走査させる。この際、試料表面と探針との間の摩擦力によって、カンチレバーに捩れが生じる。
光てこ方式を利用したSPMでは、カンチレバーにレーザー光が照射されており、カンチレバーで反射したレーザー光が、上下左右に配置された4つの受光素子(4分割受光素子)によって受光される。カンチレバーに捩れが生じると、左右の受光素子で検出値に差(以下、検出光強度差という。)が生じる。この検出光強度差に基づいて、探針と試料表面との間に作用する水平力を算出することができる。具体的には、検出光強度差に所定の換算係数を乗算することによって、水平力を算出することができる。このようにして算出した水平力に基づいて、試料表面の摩擦力分布を得ることができる。
摩擦力顕微鏡によって探針と試料表面との間に作用する水平力を精度良く検出するためには、適切な校正によって、上述の換算係数を適切な値に設定する必要がある。摩擦力顕微鏡を利用する際の校正方法は、例えば、非特許文献1に開示されている。
非特許文献1に開示された校正方法では、探針によって校正用の試料の表面が走査される。この校正用の試料の表面は、予め勾配が測定された傾斜面を含む。非特許文献1に開示された方法では、探針によって上記傾斜面上を走査したときに受光素子によって検出される光強度、傾斜面の傾斜角度、および探針に負荷される荷重等に基づいて、水平力を算出するための校正が行われる。
D.F.Ogletree, Robert W.Carpick, and Miguel Salmeron, Calibration of frictional forces in atomic force microscopy, Rev.Sci.Instrum., Vol.67, No.9, September 1996, p3298-3306 Christopher P.Green, Hadi Lioe, Jason P.Cleveland, Roger Proksch, Paul Mulvaney, John E. Sadera, Normal and torsional spring constants of atomic force microscope cantilevers, Rev.Sci.Instrum., Vol. 75, No. 6, June 2004, p1988-1996
本発明者らによるこれまでの検討により、非特許文献1に開示された上記の方法によれば、水平力を算出するための校正を精度良く行うことができることが分かった。一方で、非特許文献1に開示された方法では、探針を試料表面に接触させた状態で、探針を移動させる必要があるので、校正時に探針が摩耗する。このため、校正を行う毎に探針が摩耗し、探針の交換頻度が高くなるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決し、探針の摩耗を抑制しつつ適切な校正を行うことができる、走査型プローブ顕微鏡の校正方法を提供することを目的とする。
本発明は、下記の校正方法を要旨とする。
(1)X軸方向、前記X軸方向に直交するY軸方向、ならびに前記X軸方向および前記Y軸方向に直交するZ軸方向において試料と走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーとを相対的に移動させることができ、かつ前記試料と前記カンチレバーとを前記X軸方向に相対的に移動させつつ探針によって試料の表面を走査する走査型プローブ顕微鏡の校正方法であって、
(a)前記カンチレバーの固定端および前記試料を、前記Z軸方向にのみ相対的に移動させて、前記試料の表面のうち、前記Z軸方向に垂直なXY平面に対して所定の傾斜角度で傾斜する傾斜面に前記探針を押し付ける工程と、
(b)前記(a)の工程で前記探針を前記傾斜面に押し付けた際に生じる前記カンチレバーの捩れに関する捩れ情報、および前記(a)の工程で前記探針を前記傾斜面に押し付けた際に生じる前記Z軸方向における前記カンチレバーの撓みに関する撓み情報を取得する工程と、
(c)前記傾斜面の前記傾斜角度、前記(a)の工程における前記カンチレバーの固定端および前記試料の前記Z軸方向の相対的な移動距離、ならびに前記(b)の工程で取得した前記捩れ情報および前記撓み情報に基づいて、前記X軸方向において前記探針と前記傾斜面との間に作用する水平力を前記捩れ情報から算出するための換算係数を求める工程と、
を備える、走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
(2)前記走査型プローブ顕微鏡は、前記カンチレバーにレーザー光を照射する光源と、前記カンチレバーで反射したレーザー光を検出する光検出部とを備え、
前記光検出部は、基準位置に対して上下方向および左右方向に配置され、かつそれぞれ入射したレーザー光の強度に応じた信号を出力する少なくとも4つの受光素子を有し、
前記(b)の工程では、前記少なくとも4つの受光素子が出力した信号に基づいて、左右の前記受光素子が検出した光強度の差を前記捩れ情報として取得し、上下の前記受光素子が検出した光強度の差を前記撓み情報として取得する、上記(1)に記載の走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
(3)(d)前記(a)の工程の前に、前記探針を前記試料の前記表面に接触させることなく前記表面の形状を測定することによって前記傾斜面の前記傾斜角度を取得する工程、をさらに備える、上記(1)または(2)に記載の走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
本発明によれば、探針の摩耗を抑制しつつ適切な校正を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る校正方法が適用される走査型プローブ顕微鏡を模式的に示した図である。 図2は、本実施形態に係る校正方法の工程を示すフロー図である。 図3は、探針、カンチレバー及び試料の位置関係を示す模式図である。 図4は、探針、カンチレバー及び試料の位置関係を示す模式図である。 図5は、探針、カンチレバー及び試料の位置関係を示す模式図である。 図6は、探針の先端と基準傾斜面との間に作用する力を示した模式図である。 図7は、フォースカーブ(左右方向の強度差信号)を示す図である。 図8は、フォースカーブ(上下方向の強度差信号)を示す図である。 図9は、強度差信号とカンチレバーの位置との関係を示す図である。 図10は、水平力とカンチレバーの位置との関係を示す図である。 図11は、比較方法1において取得したフォースカーブを示す図である。 図12は、比較方法1において取得した高さ情報を示す図である。 図13は、比較方法1において求めた強度差信号の平均値と荷重との関係を示す図である。 図14は、熱励起振動の周波数と検出強度との関係の一例を示す図である。
添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る校正方法について説明する。
(走査型プローブ顕微鏡の構成)
まず、本発明の一実施形態に係る校正方法が適用される走査型プローブ顕微鏡について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る校正方法が適用される走査型プローブ顕微鏡100を模式的に示した図である。なお、走査型プローブ顕微鏡100としては、例えば、原子間力顕微鏡(AFM)を用いることができる。本実施形態では、走査型プローブ顕微鏡100は、公知のコンタクトモードおよびノンコンタクトモードによって、試料表面の情報を取得することができる。なお、走査型プローブ顕微鏡100としては、公知の種々の構成を利用できるので、走査型プローブ顕微鏡100については簡単に説明する。
図1に示すように、走査型プローブ顕微鏡100は、探針1、カンチレバー2、走査機構3、カンチレバー保持部4、光源5、光検出部6、および試料台7を備えている。試料台7上に、試料10が載置される。
カンチレバー2は、片持ち梁構造を有している。カンチレバー2の先端、すなわち片持ち梁の自由端近傍に、探針1が設けられている。探針1およびカンチレバー2の材質については特に制限はなく、例えば、シリコン製の探針およびカンチレバーを用いることができる。
走査機構3は、X軸方向(後述の図3参照)、X軸方向に直交するY軸方向(矢印Yで示す方向。)、ならびにX軸方向およびY軸方向に直交するZ軸方向(矢印Zで示す方向。本実施形態では、鉛直方向。)において、探針1および試料10を相対的に移動させる機能を有している。なお、走査機構3の構成は、上記の機能を発揮するものであれば特に制限はない。本実施形態では、走査機構3は、例えば、試料台7を、3軸方向(X軸方向、Y軸方、およびZ軸方向)に移動させる駆動機構を有する。また、本実施形態では、走査機構3は、試料10および探針1を、カンチレバー2の長手方向(本実施形態では、Y軸方向)と直交する方向(本実施形態では、X軸方向)に相対的に移動させて、探針1によって試料10の表面を走査する。
走査型プローブ顕微鏡100では、光てこ方式を利用して、光源5および光検出部6によってカンチレバー2の変位が検出される。具体的には、光源5は、カンチレバー2の上面2aにレーザー光を照射する。光検出部6は、所定の基準位置(中心位置)に対して、上下方向および左右方向(水平方向)に並ぶように配置された複数の受光素子を含む。本実施形態では、光検出部6は、4つの受光素子6a〜6dを備えている。カンチレバー2の上面2aで反射したレーザー光は、光検出部6の受光素子6a〜6dによって検出される。本実施形態では、各受光素子6a〜6dは、入射したレーザー光の強度に応じた電圧値を示す信号を出力する。
また、光検出部6は、左右の受光素子が検出した光強度の差(本実施形態では、受光素子6a,6cが検出した光強度の合計値と、受光素子6b,6dが検出した光強度の合計値との差)に応じた電圧値を示す信号(以下、左右方向の強度差信号という。)を出力する。また、光検出部6は、上下の受光素子が検出した光強度の差(本実施形態では、受光素子6a,6bが検出した光強度の合計値と、受光素子6c,6dが検出した光強度の合計値との差)に応じた電圧値を示す信号(以下、上下方向の強度差信号という。)を出力する。
本実施形態では、カンチレバー2に捩れが生じることによって、カンチレバー2の上面2aで反射したレーザー光の進行方向が、水平方向(左右方向)において変化する。レーザー光の進行方向が水平方向において変化することによって、左右の受光素子が検出する光強度に差が生じる。したがって、本実施形態では、上記の左右方向の強度差信号に基づいて、カンチレバー2の捩れ量を評価することができる。
また、本実施形態では、カンチレバー2が上下方向(Z軸方向)に撓むことによって、カンチレバー2の上面2aで反射したレーザー光の進行方向が上下方向において変化する。レーザー光の進行方向が上下方向において変化することによって、上下の受光素子が検出する光強度に差が生じる。したがって、本実施形態では、上記の上下方向の強度差信号に基づいて、カンチレバー2の上下方向の撓み量を評価することができる。なお、光検出部6は、上記の上下方向および左右方向の強度差信号を出力することができる構成であればよく、光検出部6が備える受光素子の数は5以上であってもよい。
(校正方法)
次に、本実施形態に係る校正方法について説明する。図2は、本実施形態に係る校正方法の工程を示すフロー図である。
図1および図2を参照して、本実施形態に係る校正方法では、まず、試料台7に、試料10を載置する(ステップS1)。次に、走査型プローブ顕微鏡100のノンコンタクトモード(探針1を試料10の表面に接触させることなく試料10の表面を走査するモード)によって、試料10の表面形状を測定し、試料10の表面の凹凸情報を取得する(ステップS2)。また、ステップS2においては、上記凹凸情報に基づいて、試料10の表面において、XY平面に対して平行な部分(以下、基準水平面と記載する。)の位置、およびXY平面に対して傾斜する部分(以下、傾斜面と記載する。)の位置を特定するとともに、任意の傾斜面の傾斜角度を算出する。なお、傾斜面の傾斜角度とは、Y軸方向に垂直な断面(XZ平面に平行な断面)における、XY平面に対する傾斜面の傾斜角度を意味する。また、以下においては、ステップS2において傾斜角度が算出された傾斜面を基準傾斜面と記載する。
次に、試料10の基準水平面において、フォースカーブを取得する(ステップS3)。図3は、ステップS3におけるフォースカーブ取得時の、探針1、カンチレバー2及び試料10の位置関係を示す模式図である。図3を参照して、ステップS3においては、カンチレバー2の固定端(カンチレバー保持部4)および試料10(試料台7)を相対的にZ軸方向にのみ移動させて、探針1を試料10の基準水平面10aに押し付けることによって、フォースカーブを取得する。
本実施形態では、ステップS3において、光検出部6から出力される上下方向の強度差信号と、カンチレバー2の固定端および試料10のZ軸方向における相対的な移動距離との関係を、フォースカーブとして取得する。本実施形態では、試料台7のZ軸方向における移動距離を、カンチレバー2の固定端および試料10のZ軸方向における相対的な移動距離とする。なお、ステップS3においては、公知の種々の方法によってフォースカーブを取得することができるので、フォースカーブの詳細な説明およびフォースカーブの取得方法についての詳細な説明は省略する。
図2を参照して、次に、ステップS3において取得したフォースカーブから、下記式(i)に含まれる換算係数αの値を求める(ステップS4)。なお、下記式(i)は、カンチレバー2のZ軸方向への撓み量Δzと上下方向の強度差信号の変化量ΔIとの関係を示す。したがって、換算係数αは、光検出部6から出力された上下方向の強度差信号の変化量ΔIを、撓み量Δzに換算するための係数である。本実施形態では、上記のフォースカーブにおいて、探針1と試料10とが接触している状態における試料台7のZ軸方向の移動距離に基づいて、撓み量Δzを求めることができる。
Δz=α・ΔI ・・・(i)
なお、換算係数αの上述の算出方法は一例であり、他の公知の方法によって換算係数αを算出してもよい。例えば、ステップS3,S4の代わりに、Sader-Thermal法(非特許文献2参照)を利用して、換算係数αを算出してもよい。この場合、試料10の基準水平面においてフォースカーブを取得する必要がない。また、カンチレバーのカタログデータに基づいて、換算係数αを決定してもよい。
次に、探針1を試料10から一度離して、カンチレバー2を移動させて、試料10の基準傾斜面において、フォースカーブを取得する(ステップS5)。図4は、ステップS5におけるフォースカーブ取得時の、探針1、カンチレバー2及び試料10の位置関係を示す模式図である。図4を参照して、ステップS5においては、カンチレバー2の固定端および試料10(試料台7)を相対的にZ軸方向にのみ移動させて、探針1を試料10の基準傾斜面10bに押し付けることによって、フォースカーブを取得する。
本実施形態では、ステップS5において、光検出部6から出力される左右方向の強度差信号と、カンチレバー2の固定端および試料10のZ軸方向における相対的な移動距離との関係を、左右方向に関するフォースカーブとして取得する(例えば、後述の図7参照)。本実施形態では、ステップS5において取得される左右方向の強度差信号が、カンチレバー2の捩れに関する捩れ情報に対応する。
また、本実施形態では、ステップS5において、光検出部6から出力される上下方向の強度差信号と、カンチレバー2の固定端および試料10のZ軸方向における相対的な移動距離との関係を、上下方向に関するフォースカーブとして取得する(例えば、後述の図7参照)。本実施形態では、ステップS5において取得される上下方向の強度差信号が、Z軸方向におけるカンチレバー2の撓みに関する撓み情報に対応する。なお、本実施形態では、試料台7のZ軸方向における移動距離を、カンチレバー2の固定端および試料10のZ軸方向における相対的な移動距離とする。
図2を参照して、最後に、ステップS5において取得したフォースカーブから、光検出部6から出力された左右方向の強度差信号を水平力(探針1と試料10の表面との間でX方向に作用する力)に換算するための換算係数αの値を求める(ステップS6)。以下、ステップS6の処理について具体的に説明する。
図5は、ステップS5における、探針1、カンチレバー2および試料10の基準傾斜面10bの位置関係を示す図である。なお、図5においては、第1時点における、探針1、カンチレバー2および基準傾斜面10bを破線で示し、第1時点から試料10(基準傾斜面10b)をZ軸方向にΔZ移動させた第2時点における探針1、カンチレバー2および基準傾斜面10bを実線で示している。また、図5においては、第1時点における探針1の先端位置を座標(x,z)で示し、第2時点における探針1の先端位置を座標(x,z)で示している。なお、第1時点は、ステップS5において、探針1が基準傾斜面10bに接触した後の任意の時点である。図5においては、第1時点および第2時点における探針1の位置関係を分かりやすくするために、探針1が最初に基準面10bに接触した時点を第1時点として示している。
図5に示すように、第1時点と第2時点との間における基準傾斜面10bのZ軸方向への移動距離ΔZは、下記式(ii)で示すことができる。
ΔZ=Δz+Δz・・・(ii)
ここで、(ii)式中のΔzは、探針1の先端のZ軸方向における移動距離に相当する。また、探針1の先端のZ軸方向における移動距離は、カンチレバー2のZ軸方向における撓み量に略等しい。したがって、探針1の先端のZ軸方向における移動距離Δzは、上述の(i)式に基づいて、下記式(iii)で示すことができる。なお、下記式(iii)において、αは、上述のステップS4で求めた換算係数である。また、ΔIは、上述のステップS5で取得した上下方向の強度差信号(本実施形態では、電圧値)の変化量(第1時点と第2時点との間の変化量)である。
Δz=α・ΔI ・・・(iii)
また、図5に示すように、(ii)式中のΔzは、探針1の先端のX軸方向における移動距離Δxおよび基準傾斜面10bの傾斜角度θを用いて、下記式(iv)で示すことができる。
Δz=Δx・tanθ ・・・(iv)
また、探針1の先端のX軸方向における移動距離Δxは、換算係数αを用いて下記式(v)で示すことができる。なお、下記式(v)において、ΔIは、上述のステップS5で取得した左右方向の強度差信号(本実施形態では、電圧値)の変化量(第1時点と第2時点との間の変化量)である。換算係数αについては後述する。
Δx=α・ΔI ・・・(v)
さらに、探針1の先端のX軸方向における移動距離Δxは、上記式(ii)〜(v)に基づいて、下記式(vi)のように示すことができる。
Δx=(ΔZ−α・ΔI)/tanθ=α・ΔI ・・・(vi)
ここで、上記式(vi)において、移動距離ΔZ、上下方向の強度差信号の変化量ΔI、および左右方向の強度差信号の変化量ΔIは、走査型プローブ顕微鏡100において実測される値である。また、傾斜角度θおよび換算係数αは、上述のステップS2,S4において求められる値である。したがって、これらの値を用いて、上記式(vi)から、換算係数αを求めることができる。なお、本実施形態においては、上記式(vi)に示されるように、換算係数αを用いることによって、光検出部6から出力された左右方向の強度差信号の変化量ΔIを、探針1(カンチレバー2の自由端)の左右方向の変位量Δxに換算することができる。また、詳細な説明は省略するが、後述する実施例で示すように、移動距離ΔZの異なる値ごと(試料10の任意の位置ごと)に変位量Δxを求め、求めた変位量Δxの複数の値に基づいて、換算係数αを求めてもよい。
図6は、図5に示した第2時点において、探針1の先端と基準傾斜面10bとの間に作用する力を示した模式図である。なお、図6において、力Fxは、探針1から基準傾斜面10bに与えられるX軸方向の力(水平力)であり、力Fzは、探針1から基準傾斜面10bに与えられるY軸方向の力(鉛直力)であり、力fは、基準傾斜面10bと探針1との間に働く摩擦力を示し、力Nは、探針1が基準傾斜面10bから受ける垂直抗力を示す。
図5および図6を参照して、第2時点における水平力Fxおよび鉛直力Fzはそれぞれ、下記式(vii),(viii)で示すことができる。なお、下記式(vii)においてkxは、カンチレバー2のX軸方向におけるバネ定数であり、下記式(viii)においてkzは、カンチレバー2のZ軸方向におけるバネ定数である。なお、バネ定数kzは、カンチレバー2の特性として予め知られた値である。
Fx=kx・Δx ・・・(vii)
Fz=kz・Δz ・・・(viii)
また、図6に示した力の平衡関係は、下記式(ix),(x)によって表すことができる。
Fx・cosθ−Fz・sinθ+f=0 ・・・(ix)
−Fx・sinθ−Fz・cosθ+N=0 ・・・(x)
摩擦力fは、下記式(xi)で示すことができる。したがって、上記(ix),(x)から、水平力Fxは、下記式(xii)で示すことができる。なお、下記式において、μは、摩擦係数である。
f=μ・N ・・・(xi)
Fx=Fz・(sinθ−μ・cosθ)/(cosθ+μ・sinθ) ・・・(xii)
また、上記式(iii),(viii)から、鉛直力Fzは、下記式(xiii)で示すことができる。
Fz=kz・α・ΔI ・・・(xiii)
さらに、上記式(v),(vii),(xii),(xiii)から、水平力Fxは、下記式(xiv)で示すことができる。
Fx=kz・α・ΔI・(sinθ−μ・cosθ)/(cosθ+μ・sinθ)=kx・Δx=kx・α・ΔI ・・・・・(xiv)
ここで、探針1の先端の基準傾斜面10b上での移動量は無視できる程度に小さいので、摩擦係数μは、例えば、0とすることができる。この場合、上記式(xiv)から、水平力Fxは、下記式(xv)で示すことができる。
Fx=kz・α・ΔI・tanθ/(cosθ+sinθ)=kx・Δx=kx・α・ΔI=α・ΔI ・・・(xv)
ここで、上記式(xv)において、バネ定数kzは、カンチレバー2の特性として予め知られた値であり、上下方向の強度差信号の変化量ΔI、および左右方向の強度差信号の変化量ΔIは、走査型プローブ顕微鏡100において実測される値である。また、傾斜角度θおよび換算係数αは、上述のステップS2,S4において求められる値であり、変換係数αxは、上記式(vi)に基づいて求められる値である。したがって、これらの値を用いて、上記式(xv)から、バネ定数kxを求めることができる。さらに、求めたバネ定kxと変換係数αxとに基づいて、光検出部6から出力された左右方向の強度差信号を水平力に換算するための換算係数αを求めることができる。
以上のように、本実施形態によれば、カンチレバー2の固定端および試料10をZ軸方向にのみ相対的に移動させて取得したフォースカーブ、ならびに、フォースカーブを取得する際の上記固定端および試料10のZ軸方向への相対的な移動距離(本実施形態では、基準傾斜面10bのZ軸方向への移動距離)に基づいて、換算係数αを求めることができる。言い換えると、探針1をX軸方向に走査させることなく、換算係数αを求めることができる。これにより、校正時に探針1が摩耗することを抑制でき、探針の交換頻度を抑制できる。
また、本実施形態では、測定対象となる試料10の基準水平面10aを利用して校正を行うことができる。すなわち、本実施形態では、校正用の標準試料を用いることなく校正を行うことができる。これにより、試料10を測定する際の作業効率が向上する。
なお、上述の実施形態では、第1時点および第2時点においてそれぞれ測定される上下方向および左右方向の強度差信号に基づいて換算係数αの値を求めているが、下記の実施例のように、3以上の複数の時点においてそれぞれ測定される上下方向および左右方向の強度差信号に基づいて換算係数αの値を求めてもよい。
(本発明例)
本発明例では、カンチレバー2として、オリンパス社製OMCL-AC160TSを用い、走査型プローブ顕微鏡100として、オックスフォード・インストゥルメンツ社製のCypher ESを用い、走査方向を90°に設定したLFMモードで、上述の実施形態に係る校正方法を実施した。なお、カンチレバー2は、シリコン製で、直方体形状(L×W×T=160×40×3.7μm)を有している。また、測定対象の試料10はシリコン基板であり、エッチングによって、表面に深さ1.75μmの溝が10μmピッチで形成されており、傾斜角度θが54.57°の傾斜面を有している。
まず、上述したSader-Thermal法(非特許文献2参照)を利用して、換算係数αを求めた。次に、傾斜面において、フォースカーブを取得した(上述のステップS5に対応)。
図7および図8に、上述の実施形態に係る校正方法により取得したフォースカーブを示す。具体的には、図7は、左右方向の強度差信号Iを示し、図8は、上下方向の強度差信号Iを示す。図7および図8において、縦軸は、光検出部6が出力した強度差信号の値を示し、横軸は、試料10とカンチレバー2の固定端とのZ軸方向における相対的な移動距離を示す。図7において、試料10とカンチレバー2とのZ軸方向における相対的な移動距離が約0nmよりも大きい領域では、試料10と探針1とが接触している。なお、本実施例では、カンチレバーを試料に対して押し込む際の強度差信号を用いたが、カンチレバーを試料に押し込んだ後、カンチレバーを試料から離す方向に移動させたときに得られる強度差信号を用いてもよい。
図7および図8に示したフォースカーブと、上述の(vi)式を用いて、上記相対的な移動距離が0よりも大きい領域の測定データについて、強度差信号IとカンチレバーのX軸方向における位置Xcとの関係を求め、得られたデータを図9に示すようにプロットした。また、得られたデータを直線近似して、下記式(a)を得た。
=0.082・Xc−0.28 ・・・(a)
上述の(vi)式から、換算係数αは、(a)式で示される近似直線の傾き(Xcの係数0.082)の逆数となる。したがって、換算係数αは、12.1となる。
同様に、上述の(xv)式を用いて、上記相対的な移動距離が0よりも大きい領域の測定データについて、水平力FxとカンチレバーのX軸方向における位置Xcとの関係を求め、得られたデータを図10に示すようにプロットした。また、得られたデータを直線近似して、下記式(b)を得た。なお、バネ定数kzはカタログデータを用いた。
Fx=141.6・Xc−475.7 ・・・(b)
上述の(xv)式から、バネ定数kxは、(b)式で示される近似直線の傾き(Xcの係数141.6)となる。
したがって、上述の(xv)式から、左右方向の強度差信号の変化量ΔIを水平力Fxに換算するための換算係数α(α=α・kx)は、1713nN/Vとなる。
(比較方法1)
上述の実施例で得られた換算係数αの値の精度を評価するために、比較方法1として、非特許文献1に開示された方法を利用して、換算係数αの値を求めた。以下、比較方法1における換算係数αの算出方法について簡単に説明する。
比較方法1では、まず、傾斜面および水平面を有する測定対象の試料について、傾斜面上および水平面上を走査して、フォースカーブ(左右方向の強度差信号)および高さ情報を取得した。フォースカーブは、荷重Fz(探針から試料に作用するZ方向の力)を変えて3種類取得した。荷重Fzは、0.15μN、0.46μN、および0.77μNに設定した。一例として、図11および図12に、荷重Fzを0.77μNに設定したときに取得したフォースカーブおよび高さ情報を示す。なお、比較方法1では、探針が傾斜面を登るようにカンチレバーを移動させた。
図11および図12を参照して、比較方法1では、取得した高さ情報に基づいて傾斜面および水平面を識別し、傾斜面における強度差信号の平均値と、水平面における強度差信号の平均値とを算出した。傾斜面における強度差信号の平均値および水平面における強度差信号の平均値は、フォースカーブごとに算出した。そして、図13に示すように、算出した強度差信号の平均値と、荷重Fzとの関係をプロットした。
探針が斜面上を移動するときの力の釣り合いから、左右方向における強度差信号Iは、下記式(c)で表すことができる。
=H(Fz・sinθ+μFz・cosθ+A)/(cosθ−μ・sinθ)+Ioffset ・・・(c)
上記式(c)およびフォースカーブごとに算出した上述の強度差信号の平均値に基づいてフィッティング計算を行い、図13に示すように、傾斜面における強度差信号の平均値および水平面における強度差信号の平均値に対してそれぞれ近似曲線を求め、上記式(c)の係数Hを求めた。なお、上記式(c)において、摩擦係数μ、吸着力A、およびオフセット値Ioffsetは、下記の表1に示す値を用いた。傾斜角度θは、取得した高さ情報から求めた。
Figure 2019049487
フィッティング計算によって得られた係数Hの値は6mV/μAであったので、左右方向の強度差信号の変化量ΔIを水平力Fxに換算するための換算係数αの値は、1666nN/Vとなる。
(比較方法2)
比較方法2として、上述したSader-Thermal法(非特許文献2参照)を利用して、換算係数αの値を求めた。以下、比較方法2における換算係数αの算出方法について簡単に説明する。
比較方法2では、まず、試料表面の影響を受けない程度に試料表面から十分に離れた高さに探針を配置し、図14に示すような熱励起振動の周波数と検出強度との関係を、上下方向と捩れ方向とで別々に測定した。なお、図14は、捩れ方向における熱励起振動の周波数と検出強度との関係の一例であり、今回の実験で実際に測定した結果ではない。今回の実験でも、上下方向および捩れ方向ともに、図14に示すような共振のピークが得られた。そして、調和振動関数によりフィッティングを行い、共振周波数とそのQ値(Quority Factor)とを得た。これらの値とカンチレバーの寸法とから、水平方向(左右方向)における、感度係数β(0.28μrad/V)およびバネ定数k(156.0nNm/rad)を求めた。これらの値から、左右方向の強度差信号の変化量ΔIを水平力Fxに換算するための換算係数α(α=β・k)は、1262nN/Vとなる。
(比較検討)
上記のようにして求めた換算係数αを規格化して、下記の表2に示す。なお、表2に示す規格値は、比較方法1における換算係数αの値を基準として、各方法で算出した換算係数αの値を規格化して得られた値である。
Figure 2019049487
表2に示すように、本発明例によって得られた換算係数αは、比較方法2で得られた換算係数αに比べて、比較方法1で得られた換算係数αの値に十分に近かった。なお、比較方法1は、従来、その精度の良さが確認されている校正方法である。したがって、今回の実験により、本発明に係る校正方法によれば、校正を精度良く行うことができることが確認できた。
また、本発明に係る校正方法では、比較方法2と同様に、試料の表面上において、探針を摺動させる必要がなく、傾斜面の角度が予め知られている標準試料を準備する必要もない。したがって、本発明例では、比較方法1に比べて、探針の摩耗を抑制できるとともに、試料交換の手間が省け、効率よく校正を行うことができた。
以上のように、本発明に係る校正方法では、精度の良い校正を行なうことができ、探針の摩耗を抑制でき、かつ効率の良い校正を行なうことができる。すなわち、本発明に係る校正方法は、比較方法1の利点および比較方法2の利点を有する優れた校正方法であると言える。
本発明によれば、探針の摩耗を抑制しつつ適切な校正を行うことができる。
1 探針
2 カンチレバー
3 走査機構
4 カンチレバー保持部
5 光源
6 光検出部
7 試料台
10 試料
100 走査型プローブ顕微鏡

Claims (3)

  1. X軸方向、前記X軸方向に直交するY軸方向、ならびに前記X軸方向および前記Y軸方向に直交するZ軸方向において試料と走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーとを相対的に移動させることができ、かつ前記試料と前記カンチレバーとを前記X軸方向に相対的に移動させつつ探針によって試料の表面を走査する走査型プローブ顕微鏡の校正方法であって、
    (a)前記カンチレバーの固定端および前記試料を、前記Z軸方向にのみ相対的に移動させて、前記試料の表面のうち、前記Z軸方向に垂直なXY平面に対して所定の傾斜角度で傾斜する傾斜面に前記探針を押し付ける工程と、
    (b)前記(a)の工程で前記探針を前記傾斜面に押し付けた際に生じる前記カンチレバーの捩れに関する捩れ情報、および前記(a)の工程で前記探針を前記傾斜面に押し付けた際に生じる前記Z軸方向における前記カンチレバーの撓みに関する撓み情報を取得する工程と、
    (c)前記傾斜面の前記傾斜角度、前記(a)の工程における前記カンチレバーの固定端および前記試料の前記Z軸方向の相対的な移動距離、ならびに前記(b)の工程で取得した前記捩れ情報および前記撓み情報に基づいて、前記X軸方向において前記探針と前記傾斜面との間に作用する水平力を前記捩れ情報から算出するための換算係数を求める工程と、
    を備える、走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
  2. 前記走査型プローブ顕微鏡は、前記カンチレバーにレーザー光を照射する光源と、前記カンチレバーで反射したレーザー光を検出する光検出部とを備え、
    前記光検出部は、基準位置に対して上下方向および左右方向に配置され、かつそれぞれ入射したレーザー光の強度に応じた信号を出力する少なくとも4つの受光素子を有し、
    前記(b)の工程では、前記少なくとも4つの受光素子が出力した信号に基づいて、左右の前記受光素子が検出した光強度の差を前記捩れ情報として取得し、上下の前記受光素子が検出した光強度の差を前記撓み情報として取得する、請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
  3. (d)前記(a)の工程の前に、前記探針を前記試料の前記表面に接触させることなく前記表面の形状を測定することによって前記傾斜面の前記傾斜角度を取得する工程、をさらに備える、請求項1または2に記載の走査型プローブ顕微鏡の校正方法。
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