JP2019049422A - 流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズによる計測異常を判定することが流量計測装置を提供する。【解決手段】第1超音波振動子2と第2超音波振動子3間の超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した順方向の上流側伝播時間と逆方向の下流側伝播時間を求める伝播時間演算手段15と、伝播時間の計測異常を判定する計測異常判定手段16を備え、計測異常判定手段16は、上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回値C1(n−1)と下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)に基づき計測異常を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は超音波を利用してガスなどの流体の流れを計測する流量計測装置に関するもので、ノイズによる計測異常を判定する機能を有する流量計測装置である。
従来のこの種の流体の流量計測装置構成は、図7に示すようなものが一般的であった。
この装置は流体の流れる流路121に設置した第1超音波振動子122および第2超音波振動子123と、第1超音波振動子122、第2超音波振動子123の送受信を切り換える切換手段124と、第1超音波振動子122及び第2超音波振動子123を駆動する送信手段125と、受信側の超音波振動子で受信し切換手段124を通過した受信信号を所定の振幅まで増幅する増幅手段126と、増幅手段126で増幅された受信信号の電圧と基準電圧とを比較する基準比較手段127とを備えている。
そして、図8に示すように基準比較手段127で増幅後の受信信号Aと基準電圧Vrを比較し基準電圧Vrより受信信号が大きくなった時に出力される出力信号Cから後の受信信号のゼロクロス点aを検知する判定手段128と、この判定手段128で検知した時に出力される信号出力Dのタイミングから超音波の送受信の伝播時間を計時する計時手段129と、送信手段125や増幅手段126の制御を行い、計時手段129の計時した時間に基づいて流速及びまたは流量を算出する制御手段130、から構成されている。
この構成において、基準電圧Vrを受信信号Aの4波目を検出できる電圧に設定しておくことで、常に4波目を検出することができる。
この装置は制御手段130により送信手段125を動作させ第1超音波振動子122で発信された超音波信号が、流れの中を伝播し第2超音波振動子123で受信され、増幅手段126で増幅後、基準比較手段127と判定手段128で信号処理され、計時手段129に入力される。
次に、第1超音波振動子122と第2超音波振動子123とを切換手段124により切り替えて、同様な動作を行うことで、被測定流体の上流から下流(この方向を正流とする)と下流から上流(この方向を逆流とする)のそれぞれの伝播時間を計時手段129により測定する。
ここで、超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL、上流から下流への伝播時間をt1、下流から上流への伝播時間をt2、被測定流体の流速をv、流路の断面積をS、センサ角度をφとすると、流量Qは次式で求めることが出来る。
Q=S・v=S・L/2・cosφ(n/t1−n/t2) ・・・式(A)
実際には、式(A)に流量に応じた係数をさらに乗じて流量を算出する。
そして、何らかのノイズにより受信波形に歪みが生じるなどで正確な計測ができなかったことを検出する方法として、前回と今回の伝播時間の差分が超音波受信信号の波長に等しい場合には正規の波(図8の4波目)を検出できずに前後の波(図8の3波や5波)を検出したとして誤計測と判定する誤計測判定手段を有する超音波流量計が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−224685号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のものでは、前回と今回の伝播時間の差分が超音波受信信号の波長に等しい場合のみ誤計測と判定する為、伝播時間を計測するゼロクロスのタイミングがノイズにより変化するような場合は、誤計測と判定することでできないという課題が有った。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外乱等でノイズが混入し受信波形に大きな歪が生じてゼロクロス点がずれるような場合でも、精度よくノイズによる計測異常と判定することができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、被測定流体の流れる流路の上流と下流に配置され超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動する送信手段と、前記超音波振動子の送受信を切り換える切換手段と、前記超音波振動子の受信信号を振幅まで増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、前記判定手段で判定した超音波信号の到達時期から前記超音波信号の送受信の伝播時間を計時する計時手段と、上流側の前記超音波振動子から下流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した上流側伝播時間と下流側の前記超音波振動子から上流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した下流側伝播時間を求める伝播時間演算手段と、伝播時間の計測異常を判定する計測異常判定手段と、前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間の時間差から流量を演算する流量演算手段と、を備え、前記伝播時間演算手段は、所定時間間隔で前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間を演算し、前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回値C1(n−1)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)に基づき計測異常を判定するものである。
これによって、外乱等でノイズが混入し受信波形に大きな歪が生じてゼロクロス点がずれるような場合でも、精度よくノイズによる計測異常と判定することができる。
本発明の流量計測装置は、外乱等でノイズが混入し受信波形に大きな歪が生じてゼロクロス点がずれるような場合でも、精度よくノイズによる計測異常と判定することができる。
本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図 本発明の実施の形態1における計測タイミングと伝播時間の計測方法を説明する図 ノイズにより受信波形に歪みが生じた場合の伝播時間の計測を説明する図 本発明の実施の形態1における計測異常判定方法を説明する図 本発明の実施の形態1における流量無しの場合の計測異常判定方法を説明する図 本発明の実施の形態1における流量有りの場合の計測異常判定方法を説明する図 従来の流量計測装置の構成図 受信信号からゼロクロス点aの判定の動作説明図
第1の発明は、被測定流体の流れる流路の上流と下流に配置され超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動する送信手段と、前記超音波振動子の送受信を切り換える切換手段と、前記超音波振動子の受信信号を振幅まで増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、前記判定手段で判定した超音波信号の到達時期から前記超音波信号の送受信の伝播時間を計時する計時手段と、上流側の前記超音波振動子から下流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した上流側伝播時間と下流側の前記超音波振動子から上流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した下流側伝播時間を求める伝播時間演算手段と、伝播時間の計測異常を判定する計測異常判定手段と、前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間の時間差から流量を演算する流量演算手段と、を備え、前記伝播時間演算手段は、所定時間間隔で前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間を演算し、前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回値C1(n−1)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)に基づき計測異常を判定する流量計測装置である。
第2の発明は、特に、第1の発明の流量計測装置において、前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回C1(n−1)の変化量ΔC1(n)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)の変化量ΔC2(n)に基づき計測異常を判定するものである。
第3の発明は、特に、第1の発明の流量計測装置において、前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)の平均値Ave.C(n)と前記上流側伝播時間の前回値C1(n−1)と前記下流側伝播時間の前回値C2(n−1)の平均値Ave.C(n-1)の平均値Ave.C(n−1)を算出し、更に前記平均値Ave.C(n)と前記平均値Ave.C(n−1)の平均値Aveと前記上流側伝播時間の今回値C1(n)との差分ΔC1と前記平均値Aveと前記下流側伝播時間の今回値C2(n)との差分値ΔC2に基づき計測異常を判定することを特徴とするものである。
第4の発明は、特に、第3の発明の流量計測装置において、前記計測異常判定手段は、前記差分値ΔC1と前記差分値ΔC2の比率に基づき計測異常を判定することを特徴とするものである。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の流量計測装置において、前記計測異常判定手段は、前記流量演算手段で求めた流量が所定流量以下の場合に計測異常の判定を行うことを特徴とするものである。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の流量計測装置において、前記流量演算手段で求めた流量を積算する積算手段を備え、該積算手段は、前記計測異常判定手段で計測異常と判定した場合、積算を行わないことを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1について、図1〜4を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図を示すものである。
図1において、本発明の流量計測装置14は、被測定流体が流れる流路1の途中に超音波を送受信する上流側の超音波振動子(第1超音波振動子2)と下流側の超音波振動子(第2超音波振動子3)が距離を置いて流路1の同じ面1b(図では上面)に配置されている。
第1超音波振動子2と第2超音波振動子3は共に超音波の送信と受信の機能を備えており、切換手段4によりその機能が選択され、送信側に選択された超音波振動子(第1超音波振動子2又は第2超音波振動子3)には、送信手段5の出力信号が供給され、受信側に選択された超音波振動子(第1超音波振動子2又は第2超音波振動子3)で受信された超音波は超音波信号として受信手段6に供給される。
第1超音波振動子2が送信側、第2超音波振動子3が受信側に設定された場合には超音波は図の矢印A、Bで示すように、第1超音波振動子2で送信された超音波は流路1の内壁1aに反射して第2超音波振動子3に到達する伝播経路をたどる。第1超音波振動子2が受信側、第2超音波振動子3が送信側に設定された場合にはこの逆の伝播経路をたどることになる。
受信手段6で供給された超音波信号は受信信号として、次の増幅手段7に送られ、増幅手段7で受信信号の最大電圧値が所定の電圧範囲に入るように調整される。なお、増幅手段7における増幅率の調整方法は従来と同様であり説明は省略する。
基準比較手段8は、増幅手段7で増幅された受信信号と基準電圧設定手段9で設定された基準電圧とを比較し信号を出力する。
基準電圧設定手段9は、受信信号の検知対象の波を検知できるように適切に基準電圧を設定するものであり、本実施の形態では検知対象の波を4波としており、従来と同様に増幅後の受信信号の3波のピークと4波のピークの中間の電圧に基準電圧を設定する。
次に、基準比較手段8の出力と増幅手段7で増幅された受信信号とから超音波の到達時期が判定手段10で判定され、計時手段11は、判定手段10で判定された超音波の到達時期から超音波の送受信の伝播時間を計時する。
伝播時間演算手段15は後述する方法により、第1超音波振動子2から第2超音波振動子3への超音波の伝播時間(上流側伝播時間C1)と第2超音波振動子3から第1超音波振動子2への超音波の伝播時間(下流側伝播時間C2)を求める。
計測異常判定手段16は、伝播時間演算手段15で求めた伝播時間に基づいてノイズ等による計測異常の有無を判定する。
なお、これら図1の点線で囲まれた各手段は、制御手段13としてのマイクロコンピュータ等によって制御される。
次に、図2を用いて伝播時間演算手段15における上流側伝播時間C1と下流側伝播時間C2の計測方法を説明する。
図2(a)は流量計測のタイミングを示しており、所定時間T毎(本実施の形態では2
秒周期)に伝播時間の計測とそれに基づく演算処理が行われる。この周期は、流量演算手段12で流量を求める周期と同じである。図2(b)は流量計測n−1番目(前回)とn番目(今回)における伝播時間の計測方法を示すもので、制御手段13は、この1周期の2秒間に、切換手段4により第1超音波振動子2と第2超音波振動子3の送受信を切り換えながら計時手段11により上流から下流、下流から上流への伝播時間の計測を1組として、60組分の計測を行う。
そして、演算処理において、伝播時間演算手段15は上流から下流への伝播時間の計測値60個を平均して上流側伝播時間C1を求め、同様に、下流から上流への伝播時間の計測値60個を平均して下流側伝播時間C2を求める。
また、演算処理において、流量演算手段12は伝播時間演算手段15で求めた上流側伝播時間C1と下流側伝播時間C2を用い、前述の式(A)においてt1=C1、t2=C2として流量を算出し、積算手段17は、流量演算手段12で算出された流量を積算する。
以降の説明において、上流側伝播時間C1の今回と前回の値を区別する必要がある場合は、n又はn−1を()中に付記する。下流側伝播時間C2、その他についても同様である。
次に、計測異常判定手段16における計測異常の判定方法を説明する。
図3は、外部からのノイズが計測回路に侵入して受信波形の3波目に歪が生じた状態を示している。なお、波形に歪みを生じるようなノイズは常に発生するものではなく、本実施の形態においては計測周期の数回に1度起きる程度のノイズを想定して説明する。
図に示すようにノイズで受信波形にひずみが生じ、本来受信すべき4波目より手前に基準電圧Vrを超える波形が発生した場合、基準比較手段8は出力信号C’を出力し、判定手段10は次のゼロクロス点a’を受信点と判断して出力信号D’を出力する。計時手段11は、この出力信号D’に基づいて伝播時間を求めることになる。
図4は、図2に示す今回(n番目)の計測周期の下流から上流への60回の伝播時間計測の内、何れかの1つの計測中に上記の歪が生じて計測時間が通常より短くなった場合の上流側伝播時間C1と下流側伝播時間C2の前回と今回の関係を説明する為の説明図である。
図4において、今回の計測(n番目)では、60組計測された伝播時間の内、下流側から上流側への伝播時間計測の1つが図3に示す本来のゼロクロス点aの計測時間に対して時間tだけ短く計測された為に、下流側伝播時間C2(n)がX(=t/60)だけ前回に比べ短く算出されている。
まず、前回と今回における上流側伝播時間C1と下流側伝播時間C2の平均値Ave.C(n−1)、Ave.C(n)はそれぞれ次式で求めることができる。
Ave.C(n−1)=(C1(n−1)+C2(n−1))/2 ・・・式(1)
Ave.C(n)=(C1(n)+C2(n))/2 ・・・式(2)
また、前回の平均値と今回の平均値との平均値Aveは、次式で求めることができる。
Ave=(Ave.C(n−1)+Ave.C(n))/2 ・・・式(3)
ここで、式(1)、(2)及びC1(n−1)=C1(n)、C2(n)=C2(n−1
)−Xの関係から、
Ave=(C1(n)+C2(n))/2+X/4 ・・・式(4)
即ち、平均値Aveは、今回の上流側伝播時間C1(n)と下流側伝播時間C2(n)の平均値に下流側伝播時間の変化量X/4を加算した値となる。
従って、平均値Aveと今回の上流側伝播時間C1(n)との差分ΔC1は、
ΔC1=C1(n)−Ave
=(C1(n)−C2(n))/2−X/4 ・・・式(5)
また、平均値Aveと今回の下流側伝播時間C2(n)との差分ΔC2は、
ΔC2=Ave−C2(n)
=(C1(n)−C2(n))/2+X・3/4 ・・・式(6)
となる。
(流量無しの場合)
図5は、図4において、流量がほぼゼロの場合の状態を示しており、この場合、C1(n)=C2(n)となるので、式(5)、式(6)から、ΔC1=−X/4、ΔC2=+X・3/4となり、|ΔC1|:|ΔC2|=1:3の関係が成り立つ。
従って、計測異常判定手段16は、流量がほぼゼロの場合には、式(5)、(6)により、差分ΔC1、ΔC2を演算し、|ΔC1|:|ΔC2|=1:3の関係が成り立つ場合、ノイズにより計測異常が発生していると判断することができる。
なお、実際の判断においては、計測誤差等を考慮して、例えば、次式で示すように範囲で判定する。
2.5≦|ΔC2|/|ΔC1|≦3.5 ・・・式(7)
そして、この差分ΔC1、ΔC2は、上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回値C1(n−1)、前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)により、容易に求めることが可能であり、制御手段13を構成するマイクロコンピュータにより容易に実現することができる。
また、積算手段17は、計測異常判定手段16で計測異常が発生していると判断された場合には、流量演算手段12で計測された流量を積算しないようにすることで、流量が流れていない場合に誤って積算することを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、下流側伝播時間がノイズによる影響で短くなった場合で説明したが、上流側伝播時間がノイズによる影響で短くなった場合でも同様であることは言うまでも無い。この場合、式(7)おいて、分子と分母を入れ替える。
(流量有りの場合)
式(5)、(6)から分かるように、流量が大きく(C1(n)−C2(n))/2に対して、X/4が無視できる程小さい場合には、ΔC1(n):ΔC2(n)≒1:1となる。従って、流量が大きい場合には、ノイズ判定を行う必要はないが、X/4が無視できない場合の流量域における判定方法を次に説明する。
図6は、図4において前回の上流側伝播時間C1(n−1)と下流側伝播時間C2(n−1)と平均値Ave.C(n−1)との差分ΔC1(n−1)、ΔC2(n−1)について付記したものである。即ち、
ΔC1(n−1)=C1(n−1)−Ave.C(n−1) ・・・式(8)
ΔC2(n−1)=Ave.C(n−1)−C2(n−1) ・・・式(9)
ここで、流量が安定している場合、差分値は変化しないので、差分ΔC1と差分ΔC1(n−1)の差分ΔC1’と差分ΔC2と差分ΔC2(n−1)の差分ΔC2’とは、ノイズによって生じた変化量であり、ノイズで生じた変化量Xを用いて次式で求めることができる。
ΔC1’=ΔC1−ΔC1(n−1)=−X/4 ・・・式(10)
ΔC2’=ΔC2−ΔC2(n−1)=+X・3/4 ・・・式(11)ここで、差分ΔC1’:ΔC2’=−1:+3の関係となることがわかる。
従って、計測異常判定手段16は、流量有りの場合において、式(8)、(9)により前回の差分ΔC1(n−1)と ΔC2(n−1)を求めて保存しておき、今回の伝播時間測定時に式(10)、(11)で差分ΔC1’、ΔC2’を演算して、このΔC1’、ΔC2’の比率が1:3であればノイズにより計測異常が生じていると判断することができる。
そして、積算手段17は、計測異常判定手段16で計測異常が発生していると判断された場合には、今回、流量演算手段12で計測された流量を積算せず、前回の流量値を積算するなど適切な処理を行うことで、誤った流量を積算することを防止することができる。
なお、差分ΔC1(n)、ΔC2(n)が共に小さい場合は、ノイズによる計測異常は発生していないと見なすことが出来、逆に、差分ΔC1(n)、ΔC2(n)が共に大きい場合は、ノイズによる以外の要因で大きな流量変化やガス種の切替による伝播時間の変動が発生していると判断できることから、|ΔC1(n)+ΔC2(n)|が所定範囲の場合に限って計測異常判定手段16における計測異常の判定の実行するようにしてもよい。
さらに、差分ΔC1または、差分ΔC2の値が極小の場合、|ΔC2|と|ΔC1|の比率計算(上記の|ΔC2|/|ΔC1|や、|ΔC1|/|ΔC2|の計算)をしたとき、計測誤差や、演算誤差の差から、偶然に式(7)を満たす可能性がある。そのため、比率計算を行う前に、例えば、次式で示す条件を満たしたときに、比率の計算を行うようにしてもよい。
m <|差分ΔC1+差分ΔC2| ・・・式(12)
ここで、|差分ΔC1+差分ΔC2|は、ノイズがないときはゼロと演算されるものであり、mは0以上の値(例えば、10ns)に設定される。従って、式(12)を満たす場合にノイズによる計測異常の可能性が有るとして、計測異常判定手段16による計測異常の判定を行うことに、誤判定を防止することができる。
以上のように、本実施の形態によると、外乱等でノイズが混入し受信波形に大きな歪が生じてゼロクロス点がずれるような場合でも、精度よくノイズによる計測異常と判定することができる。そして、ノイズにより計測異常が生じていると判断される場合、積算手段における流量積算を適切に行うことが出来る。
以上のように、本発明にかかる流量計測装置は、乱等でノイズが混入し受信波形に大きな歪が生じてゼロクロス点がずれるような場合でも、精度よくノイズによる計測異常と判定することができるので、様々な気体の計測器や家庭用から業務用に至る大型のガスメータ等の幅広い用途に適用できる。
1 流路
2 第1超音波振動子
3 第2超音波振動子
4 切換手段
5 送信手段
6 受信手段
7 増幅手段
8 基準比較手段
9 基準電圧設定手段
10 判定手段
11 計時手段
12 流量演算手段
13 制御手段
14 流量計測装置
15 伝播時間演算手段
16 計測異常判定手段

Claims (6)

  1. 被測定流体の流れる流路の上流と下流に配置され超音波を送受信する一対の超音波振動子と、
    前記超音波振動子を駆動する送信手段と、
    前記超音波振動子の送受信を切り換える切換手段と、
    前記超音波振動子の受信信号を振幅まで増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段の出力と基準電圧とを比較する基準比較手段と、
    前記基準比較手段と前記増幅手段の出力とから超音波信号の到達時期を判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定した超音波信号の到達時期から前記超音波信号の送受信の伝播時間を計時する計時手段と、
    上流側の前記超音波振動子から下流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した上流側伝播時間と下流側の前記超音波振動子から上流側の前記超音波振動子への超音波の伝播時間を所定回数計測して平均した下流側伝播時間を求める伝播時間演算手段と、
    伝播時間の計測異常を判定する計測異常判定手段と、
    前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間の時間差から流量を演算する流量演算手段と、を備え、
    前記伝播時間演算手段は、所定時間間隔で前記上流側伝播時間と前記下流側伝播時間を演算し、
    前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回値C1(n−1)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)に基づき計測異常を判定する流量計測装置。
  2. 前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前回C1(n−1)の変化量ΔC1(n)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)と前回値C2(n−1)の変化量ΔC2(n)に基づき計測異常を判定する請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 前記計測異常判定手段は、前記上流側伝播時間の今回値C1(n)と前記下流側伝播時間の今回値C2(n)の平均値Ave.C(n)と前記上流側伝播時間の前回値C1(n−1)と前記下流側伝播時間の前回値C2(n−1)の平均値Ave.C(n-1)の平均値Ave.C(n−1)を算出し、更に前記平均値Ave.C(n)と前記平均値Ave.C(n−1)の平均値Aveと前記上流側伝播時間の今回値C1(n)との差分ΔC1と前記平均値Aveと前記下流側伝播時間の今回値C2(n)との差分値ΔC2に基づき計測異常を判定することを特徴とする請求項1記載の流量計測装置。
  4. 前記計測異常判定手段は、前記差分値ΔC1と前記差分値ΔC2の比率に基づき計測異常を判定することを特徴とする請求項3記載の流量計測装置。
  5. 前記計測異常判定手段は、前記流量演算手段で求めた流量が所定流量以下の場合に計測異常の判定を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の流量計測装置。
  6. 前記流量演算手段で求めた流量を積算する積算手段を備え、該積算手段は、前記計測異常判定手段で計測異常と判定した場合、積算を行わないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の流量計測装置。
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