JP2019047087A - 積層型熱交換器 - Google Patents
積層型熱交換器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019047087A JP2019047087A JP2017172046A JP2017172046A JP2019047087A JP 2019047087 A JP2019047087 A JP 2019047087A JP 2017172046 A JP2017172046 A JP 2017172046A JP 2017172046 A JP2017172046 A JP 2017172046A JP 2019047087 A JP2019047087 A JP 2019047087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- inner fin
- cooling
- cooling pipe
- pipes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【課題】積層型冷却器の体格の増加を抑えつつ、冷却管に反りが生じないように冷却管を均一に圧縮できるようにする。【解決手段】複数の冷却管311は、それぞれ該冷却管311の長手方向と交差する方向の端部が複数の冷却管311の積層方向に対して交差する方向に延びており、複数の冷却管311の少なくとも1つは、インナーフィン32の分配側タンク部313側の端部と分配側タンク部313のインナーフィン32側の端部との間と、インナーフィン32の集合側タンク部312側の端部と集合側タンク部312のインナーフィン32側の端部との間の少なくとも一方に、冷却管311の長手方向と交差する方向に延びる端部から複数の冷却管311の積層方向側に曲がる曲げ部314を有している。【選択図】図2
Description
本発明は、積層型熱交換器に関するものである。
従来、積層型冷却器として特許文献1に記載されたものがある。この積層型冷却器は、冷媒を流通させる冷媒通路を形成するとともに積層配置された複数の冷却管と、冷媒流路へ冷媒を導入する冷媒導入管と、冷媒流路から冷媒を排出する冷媒排出管と、を備え、複数の冷却管の間に配置された発熱部品を冷媒流路を流れる冷媒と熱交換して冷却する。この積層型冷却器は、さらに、複数の冷却管の間を連結する連結管と、複数の流路管のそれぞれの内部に配置された板状の中間プレートを備えている。
このような積層型冷却器は、複数の冷却管と発熱部品とを密着させるため、積層配置された複数の冷却管を積層方向の一端側と他端側の両側から挟むように圧縮させる必要がある。この際、複数の冷却管のうち積層方向の一端側の冷却管の圧縮面の全面を板状の部材で押さえ付けて圧縮することで、複数の冷却管を均一に圧縮することができる。
しかし、複数の冷却管を積層方向の一端側の全面と他端側の全面にそれぞれ板状の部材を配置するのが困難な場合がある。例えば、積層型冷却器を収納する筐体の内部にピン等の突起が配置されている場合、これらの突起が邪魔となり、冷却管の積層方向の一端側の全面を圧縮治具を用いて押さえ付けることができない。
したがって、冷却管の積層方向の一端側の一部を圧縮治具を用いて押さえ付ける必要が生じる。この場合、複数の冷却管を均一に圧縮することができず、積層方向の一端側の冷却管に反りが生じてしまうといった問題がある。
また、上記特許文献1に記載された積層型冷却器は、冷却管の一面側に沿うように配置された板状の補強プレートを備え、この補強プレートにより冷却管の剛性を向上させることで、冷却管を圧縮させる際に生じる冷却管の反りを防止している。しかし、補強プレートを備えた構成では、積層型冷却器の体格が大きくなってしまうだけでなく、コストが増加してしまうといった問題がある。
また、冷却管の板厚を厚くして冷却管の剛性を向上させることで、冷却管を圧縮させる際に生じる冷却管の反りを防止することも考えられる。しかし、この場合も、積層型冷却器の体格が大きくなってしまうといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、積層型冷却器の体格の増加を抑えつつ、流路管に反りが生じないように流路管を均一に圧縮できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、積層型熱交換器であって、熱交換対象物と熱交換する熱媒体が流通する流通路を形成するとともに熱交換対象物を両側から挟持するように積層配置された複数の流路管(311)と、複数の流路管への熱媒体の分配または複数の流路管からの熱媒体の集合を行うタンク部(312、313)と、複数の流路管のそれぞれの流通路に、複数の流路管のタンク部との接続部と所定の間隔を設けて配置された板状のインナーフィン(32)と、を備え、複数の流路管は、それぞれ該流路管の長手方向と交差する方向の端部が複数の流路管の積層方向に対して交差する方向に延びており、複数の流路管の少なくとも1つは、インナーフィンのタンク部側の端部とタンク部のインナーフィン側の端部との間に、流路管の長手方向と交差する方向に延びる端部から複数の流路管の積層方向側に曲がる曲げ部(314)を有している。
このような構成によれば、曲げ部により、流路管におけるインナーフィンのタンク部側の端部とタンク部のインナーフィン側の端部との間の剛性が確保される。したがって、積層型冷却器の体格の増加を抑えつつ、流路管に反りが生じないように流路管を均一に圧縮することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
第1実施形態の積層型熱交換器について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態では、積層型冷却器3を電力変換装置1に適用した例について説明する。電力変換装置1は、車両に搭載されたDC−DCコンバータ等に採用される。なお、本実施形態では、後述する積層型冷却器3の冷却管311が積層された方向を積層方向Da、積層方向Daに直交すると共に冷却管311の長手方向を長手方向Db、積層方向Daに直交すると共に冷却管311の短手方向を短手方向Dcとして説明する。なお、冷却管311は流路管に相当する。
第1実施形態の積層型熱交換器について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態では、積層型冷却器3を電力変換装置1に適用した例について説明する。電力変換装置1は、車両に搭載されたDC−DCコンバータ等に採用される。なお、本実施形態では、後述する積層型冷却器3の冷却管311が積層された方向を積層方向Da、積層方向Daに直交すると共に冷却管311の長手方向を長手方向Db、積層方向Daに直交すると共に冷却管311の短手方向を短手方向Dcとして説明する。なお、冷却管311は流路管に相当する。
図1に示すように、電力変換装置1は、積層型冷却器3および積層型冷却器3を収容する筐体11を備える。筐体11は、外殻をなすハウジング部111を備える。ハウジング部111の積層方向Daの一端側の壁部には、後述する積層型冷却器3の供給パイプ部34および排出パイプ部35を外部に挿通させる一対の貫通穴111a、111bが形成されている。また、ハウジング部111における図1の紙面手前側は開口している。
筐体11の内部には、積層型冷却器3のうち、供給パイプ部34と排出パイプ部35との間の部位を支持する冷却器支持部112がハウジング部111に対して一体に形成されている。
また、筐体11の内部には、積層型冷却器3と、積層型冷却器3に対して積層方向Daへ外力を付与する加圧部材113と、この加圧部材113を支持する複数のピン113aが配置されている。複数のピン113aは、ハウジング部111のうち、一対の貫通穴111a、111b、および冷却器支持部112に対向する他端側の壁部に形成されている。加圧部材113は、複数のピン113aと積層型冷却器3の間に配置され、積層型冷却器3に対して積層方向Daへ外力を付与する。
積層型冷却器3は、冷却器支持部112と接する側の反対側から加わる加圧部材113の外力によって、積層方向Daに押圧された状態で保持されている。なお、加圧部材113は、積層型冷却器3の冷却管311と発熱体である半導体モジュール2との密着性を高める部材として機能する。
図1、図2に示すように、積層型冷却器3は、複数の冷却管311、一対のタンク部312、313、供給パイプ部34および排出パイプ部35を有している。
複数の冷却管311は、熱交換対象物としての半導体モジュール2を両側から挟持するように積層配置されている。複数の冷却管311は、熱交換対象物としての半導体モジュール2と熱交換する熱媒体としての冷媒が流通する流通路を形成する。
なお、冷媒としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒を採用することができる。
また、半導体モジュール2は、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵したモジュールである。半導体モジュール2は、スイッチング素子を樹脂でモールドすることで、外殻が直方体形状に形成されている。
冷却管311は、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた金属製のプレートを積層し、これらを接合した扁平チューブで構成されている。具体的には、図2、図3に示すように、冷却管311は、一対の外殻プレート311a、311bと、一対の外殻プレート311a、311bの間に配された中間プレート311cと、外殻プレート311aと中間プレート311cとの間に配された波形状のインナーフィン32と、外殻プレート311bと中間プレート311cとの間に配された波形状のインナーフィン32と、を有している。
外殻プレート311aと中間プレート311cの間、および外殻プレート311bと中間プレート311cの間には、それぞれ冷媒が流通する流通路が形成されている。外殻プレート311aと中間プレート311cの間に形成された流通路と、外殻プレート311bと中間プレート311cの間に形成された流通路に、それぞれインナーフィン32が配置されている。
インナーフィン32は、複数の冷却管311に形成される流通路を複数の細流路に分割する。インナーフィン32は、金属薄板を板厚方向の一方と他方に交互に折り曲げて形成したコルゲートフィンであり、外殻プレート311aおよび外殻プレート311bにより構成される冷却管311の内壁にろう付けにより固定されている。
冷却管311は、その長手方向Daの中央部であって、発熱体である半導体モジュール2と接触する部位の両側に、一対のタンク部312、313が接続されている。すなわち、冷却管311の長手方向Daの両端側には、一対のタンク部312、313が接続されている。
一対のタンク部312、313の内部には、複数の冷却管311内部の流通路を連通させる連通路が形成されている。
タンク部312は、複数の冷却管311のそれぞれに接続され、該複数の冷却管311に形成された流通路を通過した冷媒を集合させる集合側タンク部である。タンク部313は、複数の冷却管311のそれぞれに接続され、複数の冷却管311のそれぞれに接続され、該複数の冷却管311に冷媒を分配する分配側タンク部である。
本実施形態の一対のタンク部312、313は、複数の冷却管311それぞれの長手方向Dbの両端側にて積層方向Daに突出する筒状部同士をろう付け等の接合技術により接合することで形成される。
各タンク部312、313は、それぞれインロー接続される。タンク部312としては、外側に配置される大径突出管部312aと、大径突出管部312aの内側に挿入配置される小径突出管部312bとがある。大径突出管部312aの内部に小径突出管部312bを圧入することにより大径突出管部223と小径突出管部222とが連結される。タンク部313についても同様に、大径突出管部312aの内部に小径突出管部312bを圧入することにより大径突出管部312aと小径突出管部312bとが連結される。
供給パイプ部34は、タンク部313を介して複数の冷却管311の流通路に冷媒を供給する部材である。供給パイプ部34は、筒状に構成されており、複数の冷却管311のうち一端側の冷却管311のタンク部313に接続されている。
排出パイプ部35は、タンク部312を介して複数の冷却管311の流通路に冷媒を供給する部材である。排出パイプ部35は、筒状に構成されており、複数の冷却管311のうち一端側の冷却管311のタンク部312に接続されている。
供給パイプ部34、および排出パイプ部35は、それぞれ積層方向Daに延びるようにプレート部33に対して立設されている。図1に示すように、供給パイプ部34、および排出パイプ部35は、筐体11の一対の貫通穴111a、111bに挿通され、その一部が筐体11の外部まで延出している。
次に、本実施形態の積層型冷却器3の詳細について説明する。図2に示すように、インナーフィン23は、冷却管311のうち集合側タンク部312との接続部との間に所定の間隔Dを設けて配置されている。すなわち、インナーフィン23は、冷却管311のうち集合側タンク部312との接続部から離れて配置されている。
なお、図示してないが、インナーフィン23は、冷却管311のうち分配側タンク部313との接続部と、インナーフィン23が存在するインナーフィン存在部との間にも所定の間隔を設けて配置されている。すなわち、インナーフィン23は、冷却管311のうち分配側タンク部313との接続部から離れて配置されている。
このように、インナーフィン23と冷却管311のうち集合側タンク部312との接続部との間、あるいはインナーフィン23と冷却管311のうち分配側タンク部313との接続部との間に所定の間隔Dが設けられていると、この部分の強度が低下してしまう。
このため、本実施形態では、この部分の強度を確保するするため、複数の冷却管311のうち、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311に曲げ部314が設けられている。
複数の冷却管311は、それぞれ該冷却管311の長手方向と交差する方向の端部が複数の冷却管311の積層方向Daに対して交差する方向に延びている。そして、複数の冷却管311のうち、パイプ部34、35が接続された冷却管311と反対側の一端側に配置された冷却管311は、インナーフィン23の分配側タンク部側の端部と分配側タンク部のインナーフィン側の端部との間に、冷却管311の長手方向と交差する方向に延びる端部から複数の冷却管311の積層方向Da側に曲がる曲げ部314を有している。
曲げ部314は、インナーフィン23の分配側タンク部313側の端部と分配側タンク部313のインナーフィン23側の端部との間を含む領域と、インナーフィン23の集合側タンク部312側の端部と集合側タンク部312のインナーフィン23側の端部との間を含む領域とに形成されている。
また、曲げ部314は、一対の外殻プレート311のうち外殻プレート311bにより形成されている。具体的には、曲げ部314は、外殻プレート311bの端部を略直角に曲げることにより形成されている。
次に、積層型冷却器3の組み付けについて図4を参照して説明する。積層型冷却器の組み付けについて説明するための図である。なお、本実施形態の積層型冷却器3は、内部に複数のピン113aが配置されたハウジング部111内に配置される。このため、複数のピン113aが邪魔となり、冷却管311の積層方向Daの一端側の全面を圧縮治具を用いて押さえ付けることができない。このため、冷却管311の一端面よりも面積の小さな圧縮治具40を用いて複数の冷却管311を圧縮する。
まず、筐体11を用意する。このとき、図1に示した加圧部材113および積層型冷却器3は、ハウジング部111内に配置されていない。
次に、ハウジング部111における図4の紙面手前側の開口部からハウジング部111内に積層型冷却器3を挿入する。なお、この状態では、タンク部312、313の小径突出管部312bは大径突出管部312aの内部に仮固定されており、小径突出管部312bと大径突出管部312aを互いに分離することも可能となっている。
次に、各半導体モジュール2を各冷却管311の間に配置する。この際、パイプ部34、35が接続された冷却管311と冷却器支持部112とを接触させ、さらに、各半導体モジュール2が冷却管311の長手方向の中央に直線状に並ぶよう位置決めも行う。
次に、積層配置された複数の冷却管311のうち、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の冷却管311の外側に板状の圧縮治具40を配置する。ここで、この冷却管311の長手方向の中央に冷却器支持部112を配置する。このように、複数の冷却管311およびタンク部312、323が冷却器支持部112と圧縮治具40に挟まれるように配置される。
次に、圧縮治具40を冷却器支持部112側に移動させて複数の冷却管311およびタンク部312、323を積層方向Daに圧縮する。この際、各タンク部312、313の大径突出管部312aの内部に小径突出管部312bが圧入され、大径突出管部312aと小径突出管部312bとが連結される。そして、複数の冷却管と各半導体モジュール2とが密着する。
この際、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311に曲げ部314が設けられているので、この曲げ部314により冷却管311の強度が確保され、冷却管の反りが防止される。
次に、圧縮治具40を取り外し、その代わりに加圧部材113をハウジング部111内に設けられた複数のピン113aと冷却管311との間に配置する。この加圧部材113により、積層型冷却器3が冷却器支持部112側に付勢されてハウジング部111に保持される。このようにして、筐体11への積層型冷却器の組み付けが完了する。
上記したように、本実施形態の積層型冷却器3は、冷却管311に設けられた曲げ部314により冷却管311の強度が確保され、冷却管の反りが防止される。しかし、冷却管311に曲げ部314が設けられていない場合には、図5に示すように、インナーフィン23と、冷却管311のうちタンク部312、313との接続部の間の部分の強度が低くなる。
このように、冷却管311のうちタンク部312、313との接続部の間の部分の強度が低くても、複数の冷却管311のうち積層方向Daの一端側の冷却管311の圧縮面の全面を板状の部材で押さえ付けて圧縮すれば、複数の冷却管を均一に圧縮することが可能である。
しかし、本実施形態のように、冷却管311の積層方向Daの一端側の一部を圧縮治具で押さえ付ける場合、複数の冷却管311およびタンク部312、323を圧縮する際に、インナーフィン23と、タンク部312、313との接続部の間の部分が曲げ起点となり冷却管311に反りが生じてしまう。
そこで、例えば、インナーフィン23をタンク部312、313との接続部まで延伸して強度を確保することが考えられる。しかし、積層型冷却器3を積層方向Daに圧縮する際には、図6に示すように、タンク部312、313の小径突出管部312bは大径突出管部312aの内部に仮固定した状態で圧縮する。この際、図7に示すように、各冷却管311間のピッチが短くなるとともに、インナーフィン23と、各冷却管311のタンク部312、313との接続部との間の部分が変形する。すなわち、インナーフィン23と、冷却管311のうちタンク部312、313との接続部の間の部分が逃げ部となってタンク部312、313の小径突出管部312bが大径突出管部312aの内部に圧入される。なお、図5、6中のハッチングは、インナーフィン23存在部を示している。
したがって、図8に示すように、インナーフィン23をタンク部312、313との接続部まで延伸して強度を確保しようとした場合、逃げ部が得られなくなるため、タンク部312、313の小径突出管部312bの大径突出管部312aの内部への圧入をうまく行うことができなくなってしまう。
以上、説明したように、本積層型熱交換器は、熱交換対象物と熱交換する冷媒が流通する流通路を形成するとともに熱交換対象物を両側から挟持するように積層配置された複数の冷却管311そ備えている。また、複数の冷却管311への冷媒の分配または複数の冷却管311からの冷媒の集合を行うタンク部312、313と、複数の冷却管311のそれぞれの流通路に、複数の冷却管311のタンク部との接続部と所定の間隔を設けて配置された板状のインナーフィン32と、を備えている。
また、複数の冷却管311は、それぞれ該冷却管311の長手方向と交差する方向の端部が複数の冷却管311の積層方向Daに対して交差する方向に延びている。そして、複数の冷却管311の少なくとも1つは、インナーフィン32のタンク部312、313側の端部とタンク部312、313のインナーフィン32側の端部との間に、冷却管311の長手方向と交差する方向に延びる端部から複数の冷却管311の積層方向Da側に曲がる曲げ部314を有している。
このような構成によれば、曲げ部314により、冷却管311におけるインナーフィン32のタンク部312、313側の端部とタンク部312、313のインナーフィン32側の端部との間の剛性が確保される。したがって、積層型冷却器の体格の増加を抑えつつ、冷却管に反りが生じないように冷却管を均一に圧縮することができる。
また、上記したように、曲げ部314は、インナーフィン32のタンク部312、313側の端部とタンク部312、313のインナーフィン32側の端部との間を含む領域に形成されている。
したがって、インナーフィン32のタンク部312、313側の端部とタンク部312、313のインナーフィン32側の端部との間に曲げ部314を形成した場合と比較して、より冷却管311311の剛性を確保することができる。
また、曲げ部314は、複数の冷却管311のうち、複数の冷却管311の積層方向Daの少なくとも一方の端部に配置された冷却管311に形成することができる。
複数の冷却管311のうち、特に、複数の冷却管311の積層方向Daの両端部に配置された冷却管311は、圧縮する際に高い強度が要求される。したがって、複数の冷却管311のうち、複数の冷却管311の積層方向Daの少なくとも一方の端部に配置された冷却管311に曲げ部を形成することで、冷却管に反りが生じないように冷却管を均一に圧縮することが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態の積層型冷却器について、図9〜図10を参照して説明する。上記第1実施形態の積層型冷却器3は、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311に曲げ部314が設けられている。これに対し、本実施形態の積層型冷却器3は、複数の冷却管311の全ての冷却管311に曲げ部314が設けられている。
第2実施形態の積層型冷却器について、図9〜図10を参照して説明する。上記第1実施形態の積層型冷却器3は、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311に曲げ部314が設けられている。これに対し、本実施形態の積層型冷却器3は、複数の冷却管311の全ての冷却管311に曲げ部314が設けられている。
図9〜図10には、積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311と、この冷却管311と隣り合う冷却管311に曲げ部314が形成された様子が示されているが、実際には、複数の冷却管311の全ての冷却管311に曲げ部314が設けられている。このように、複数の冷却管311の全ての冷却管311に曲げ部314が設けることもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態の積層型冷却器について、図11を参照して説明する。本実施形態の積層型冷却器3は、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311を補強する補強プレート36を有し、曲げ部314は、補強プレート36により形成されている。
第3実施形態の積層型冷却器について、図11を参照して説明する。本実施形態の積層型冷却器3は、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311を補強する補強プレート36を有し、曲げ部314は、補強プレート36により形成されている。
補強プレート36は、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた金属製のプレートにより構成されている。補強プレート36は、略長方形をなしている。補強プレート36は、パイプ部34、35が接続された冷却管311と積層方向Daの反対側の一端側に配置された冷却管311の隣接する冷却管311側の面に配置されている。
補強プレート36は、該補強プレート36の長手方向と交差する方向の端部が複数の冷却管311の積層方向Daに対して交差する方向に延びている。補強プレート36には、該補強プレート36の長手方向と交差する方向に延びる端部から複数の冷却管311の積層方向Da側に曲がる曲げ部314が形成されている。
このように、本実施形態の積層型冷却器3は、冷却管311を補強する補強プレート36を有している。そして、曲げ部314は、補強プレート36により形成することができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、本積層型熱交換器を熱交換対象物としての半導体モジュール2を冷却する冷却器として構成したが、熱交換対象物を加熱する加熱器として構成することもできる。
(1)上記各実施形態では、本積層型熱交換器を熱交換対象物としての半導体モジュール2を冷却する冷却器として構成したが、熱交換対象物を加熱する加熱器として構成することもできる。
(2)上記各実施形態では、インナーフィンの分配側タンク部側の端部と分配側タンク部のインナーフィン側の端部との間を含む領域と、インナーフィンの集合側タンク部側の端部と集合側タンク部のインナーフィン側の端部との間を含む領域とに曲げ部を形成した。これに対し、インナーフィンの分配側タンク部側の端部と分配側タンク部のインナーフィン側の端部との間と、インナーフィンの集合側タンク部側の端部と集合側タンク部のインナーフィン側の端部との間に曲げ部を形成してもよい。
(3)上記各実施形態では、複数の冷却管311のうち、パイプ部34、35が接続された冷却管311と反対側の一端側に配置された冷却管311に曲げ部314を形成した。これに対し、複数の冷却管311の各冷却管311に曲げ部314を形成してもよい。例えば、複数の冷却管311のうち、パイプ部34、35が接続された冷却管311に曲げ部314を形成してもよい。また、複数の冷却管311のうち、積層方向Daの両端部の冷却管311の間に配置された中間部の冷却管311に曲げ部314を形成してもよい。
(4)曲げ部314は、一対の外殻プレート311のうち外殻プレート311bにより形成されている。これに対し、例えば、外殻プレート311a、中間プレート311cのいずれかに曲げ部314を形成してもよい。また、外殻プレート311a、外殻プレート311bおよび中間プレート311cの全部に曲げ部314を形成してもよい。また、外殻プレート311a、外殻プレート311bおよび中間プレート311cの少なくとも1つに曲げ部314を形成してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
3 積層型熱交換器
11 筐体
111 ハウジング
113 加圧部材
113a ピン
311 冷却管
311a、311b 外殻プレート
311c 中間プレート
312 集合側タンク部
313 分配側タンク部
32 インナーフィン
34 供給パイプ部
35 排出パイプ部
40 圧縮治具
2 半導体モジュール
3 積層型熱交換器
11 筐体
111 ハウジング
113 加圧部材
113a ピン
311 冷却管
311a、311b 外殻プレート
311c 中間プレート
312 集合側タンク部
313 分配側タンク部
32 インナーフィン
34 供給パイプ部
35 排出パイプ部
40 圧縮治具
Claims (5)
- 積層型熱交換器であって、
熱交換対象物と熱交換する熱媒体が流通する流通路を形成するとともに前記熱交換対象物を両側から挟持するように積層配置された複数の流路管(311)と、
前記複数の流路管への前記熱媒体の分配または前記複数の流路管からの前記熱媒体の集合を行うタンク部(312、313)と、
前記複数の流路管のそれぞれの前記流通路に、前記複数の流路管の前記タンク部との接続部と所定の間隔を設けて配置された板状のインナーフィン(32)と、を備え、
前記複数の流路管は、それぞれ該流路管の長手方向と交差する方向の端部が前記複数の流路管の積層方向に対して交差する方向に延びており、
前記複数の流路管の少なくとも1つは、前記インナーフィンの前記タンク部側の端部と前記タンク部の前記インナーフィン側の端部との間に、前記流路管の長手方向と交差する方向に延びる端部から前記複数の流路管の積層方向側に曲がる曲げ部(314)を有している積層型熱交換器。 - 前記曲げ部は、前記インナーフィンの前記タンク部側の端部と前記タンク部の前記インナーフィン側の端部との間を含む領域に形成されている請求項1に記載の積層型熱交換器。
- 前記曲げ部は、前記複数の流路管のうち、前記複数の流路管の積層方向の少なくとも一方の端部に配置された流路管に形成されている請求項1または2に記載の積層型熱交換器。
- 前記複数の流路管は、それぞれ一対の外殻プレート(311a、311b)と、前記一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(311c)と、を有し、
前記曲げ部は、前記一対の外殻プレートおよび前記中間プレートの少なくとも1つにより形成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。 - 前記複数の流路管の少なくとも1つの流路管を補強する補強プレート(36)を有し、
前記曲げ部は、前記補強プレートにより形成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017172046A JP2019047087A (ja) | 2017-09-07 | 2017-09-07 | 積層型熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017172046A JP2019047087A (ja) | 2017-09-07 | 2017-09-07 | 積層型熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019047087A true JP2019047087A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65814675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017172046A Pending JP2019047087A (ja) | 2017-09-07 | 2017-09-07 | 積層型熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019047087A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200126057A (ko) * | 2019-04-29 | 2020-11-06 | 한온시스템 주식회사 | 전기소자 냉각용 열교환기, 전기소자 냉각용 열교환기 제조방법 |
-
2017
- 2017-09-07 JP JP2017172046A patent/JP2019047087A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200126057A (ko) * | 2019-04-29 | 2020-11-06 | 한온시스템 주식회사 | 전기소자 냉각용 열교환기, 전기소자 냉각용 열교환기 제조방법 |
KR102652041B1 (ko) * | 2019-04-29 | 2024-03-29 | 한온시스템 주식회사 | 전기소자 냉각용 열교환기, 전기소자 냉각용 열교환기 제조방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4552805B2 (ja) | 積層型熱交換器及びその製造方法 | |
CN105743326B (zh) | 层叠单元 | |
WO2012067157A1 (ja) | 積層型熱交換器、それを用いた熱媒体加熱装置および車両用空調装置 | |
US20160223264A9 (en) | Compact aluminium heat exchanger with welded tubes for power electronics and battery cooling | |
WO2018021009A1 (ja) | 冷却装置 | |
JP2005228877A (ja) | 冷却器 | |
JP2010140969A (ja) | 積層モジュール構造 | |
JP2009021404A (ja) | 電子部品の冷却装置およびその製造方法 | |
JP6299618B2 (ja) | 電力変換装置及びその製造方法 | |
JP2019047087A (ja) | 積層型熱交換器 | |
JP2013225553A (ja) | 熱交換器及びその製造方法 | |
JP2009275956A (ja) | 熱交換器 | |
KR20080076222A (ko) | 적층형 열교환기 및 그의 제조방법 | |
JP6708113B2 (ja) | 積層型冷却器 | |
JP2011220620A (ja) | プレート型ヒートパイプモジュール及びこれを用いたパワー半導体の冷却装置。 | |
US20070277962A1 (en) | Two-phase cooling system for cooling power electronic components | |
JP2017092151A (ja) | 冷却器モジュールおよびその冷却器モジュールの製造方法 | |
JP2016046322A (ja) | 積層式冷却器 | |
EP1863085A2 (en) | Two-phase cooling system for cooling power electronic components | |
JP5999028B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6845401B2 (ja) | 冷却装置およびその冷却装置を備えた冷却システム | |
JP6327081B2 (ja) | 冷却器モジュール、および冷却器モジュールの製造方法 | |
JP6200716B2 (ja) | 積層構造体および積層ユニット | |
TWI769743B (zh) | 水冷頭強化結構 | |
JP6455417B2 (ja) | 積層型冷却器 |