JP2019045388A - 超音波流量測定装置 - Google Patents

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Yukari Yazaki
由梨香 矢崎
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Abstract

【課題】測定感度の確保と作業性の向上とを両立させることができる超音波流量測定装置を提供する。【解決手段】保持部材3のうちチューブ10を挟む一対の壁部312、313に突起部314〜317が形成されていることで、壁部312、313において主に突起部314〜317の接触平面314A〜317Aがチューブ10に接触し、チューブ10を溝部31に圧入しやすくなり、作業性を向上させることができる。一対の突起部314、316が、送受信方向において上流側素子4Aと下流側素子4Bとの間に配置されていることから、壁部312、313のうち接触平面314A〜317A以外の部分がチューブ10に接触しなくても、測定感度を確保することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、超音波流量測定装置に関する。
一般に、管状部材によって形成される流路を通過する流体の流量を、非接触で測定するための流量計として、超音波流量測定装置が知られている。このような超音波流量測定装置として、管体(管状部材)を保持するための溝部が形成された保持本体(保持部材)を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された超音波流量測定装置では、溝部の上端同士を接続するようにアームが設けられている。これにより、管体の圧入によって溝部が開くように保持本体が変形した場合に、アームによって溝部を元の形状に戻すようにしている。
特開2014−219210号公報
ところで、超音波流量測定装置では、管状部材と保持部材との間に空気層が形成されると、この空気層との界面において超音波が屈折したり全反射されたりし、超音波が相手側の素子に届きにくくなって感度が低下してしまうことがあった。そこで、測定感度を確保するためには、保持部材と管状部材とを密着させる必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の超音波流量測定装置において、壁と管状部材との密着度を向上させようとすると、壁や管状部材の変形量を大きくする必要がある。従って、圧入に必要な力や、アームを掛け渡すために必要な力が大きくなってしまい、作業性が低下してしまう。このように、測定感度を確保しつつ、管状部材を保持させる際の作業性を向上させることは困難であった。
本発明の目的は、測定感度の確保と作業性の向上とを両立させることができる超音波流量測定装置を提供することにある。
本発明の超音波流量測定装置は、可撓性の管状部材を通過する流体の流量を測定する超音波流量測定装置であって、前記管状部材の長手方向に沿って延びる溝部を有して当該管状部材を保持する保持部材と、前記長手方向に対して傾斜した方向を送受信方向として前記溝部を挟んで対向配置された少なくとも一対の超音波送受信素子と、を備え、前記溝部を構成しつつ前記管状部材を挟む一対の壁部には、前記管状部材に接触する接触平面を有する突起部が形成され、一対の前記突起部は、前記送受信方向において前記一対の超音波送受信素子の間に位置するとともに前記長手方向において互いにずれて配置されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、保持部材のうち管状部材を挟む一対の壁部に突起部が形成されていることで、壁部において主に突起部の接触平面が管状部材に接触する。従って、壁部全体を管状部材に接触させる構成と比較して、管状部材を溝部に圧入する際に生じる挿入荷重が小さい。また、壁部全体を管状部材に接触させる構成の場合、圧入時に管状部材を壁部全体に亘って変形させる必要があるのに対し、本発明では、主に接触平面を管状部材に接触させることから管状部材の一部のみを変形させればよく、変形に要する力が小さい。これにより、管状部材を溝部に圧入しやすくなり、作業性を向上させることができる。
また、一対の突起部が、送受信方向において一対の超音波送受信素子の間に配置されていることから、超音波が保持部材と管状部材との間で伝達されやすく、壁部のうち接触平面以外の部分が管状部材に接触しなくても測定感度を確保することができる。
この際、本発明の超音波流量測定装置では、前記接触平面は、前記超音波送受信素子の送受信面の全体を前記送受信方向に沿って前記壁部に投影した全体投影領域の前記長手方向の寸法よりもその前記長手方向の寸法が小さく、且つ、前記送受信面のうち有効送受信領域を前記送受信方向に沿って前記壁部に投影した有効投影領域の全体を含むことが好ましい。このような構成によれば、突起部の接触平面が、超音波送受信素子の送受信面のうち有効送受信領域を送受信方向に沿って壁部に投影した有効投影領域の全体を含むことで、超音波送受信素子が送信した超音波を管状部材に伝える際に無駄が生じにくく、測定感度を向上させることができる。また、接触平面の長手方向寸法が、送受信面の全体を送受信方向に沿って壁部に投影した全体投影領域の長手方向寸法よりも小さいことで、接触平面と管状部材との接触面積が大きくなりすぎず、管状部材を溝部に圧入しやすくなり、作業性をさらに向上させることができる。
尚、超音波送受信素子の有効送受信領域は、送受信面の全体のうち、送信する超音波が縦波として相手方の素子に到達するような領域であり、その範囲は、超音波送受信素子のサイズや性能等に応じて決まる。例えば外径が5.5mmであり内径が3.3mmである管状部材を通過する流体の流量測定時に、直径7.0mmの超音波送受信素子を用いる場合、有効送受信領域は、送受信面のうち中心側の55〜90%程度の領域となる。
また、本発明の超音波流量測定装置では、前記溝部の開口を覆う蓋部をさらに備え、前記蓋部は、前記溝部の内側に向かって突出した蓋突起を有し、前記蓋突起は、前記管状部材のうち前記送受信方向において前記一対の超音波送受信素子の間に位置する超音波通過部を押圧することが好ましい。このような構成によれば、溝部の開口を覆う蓋部が蓋突起を有することで、蓋突起と溝部の底部とによって、これらの対向方向から管状部材を圧縮して変形させることができる。これにより、管状部材は一対の壁部同士の対向方向において膨張しようとする。即ち、管状部材の突起部に対する密着度が向上し、測定感度を向上させることができる。また、蓋突起が、管状部材のうち一対の超音波送受信素子に挟まれる超音波通過部を押圧することで、管状部材全体を押圧する構成と比較して管状部材の変形量が小さくなり、蓋部を閉じるために必要な力を小さくして作業性を向上させることができる。
さらに、本発明の超音波流量測定装置では、前記一対の超音波送受信素子を2組以上備え、複数の前記蓋突起が、各組の前記超音波送受信素子に対応して独立して設けられていることが好ましい。このような構成によれば、複数組の超音波送受信素子対に対して共通の蓋突起を設ける構成と比較して、蓋突起と管状部材との合計の接触面積を小さくすることができ、蓋部を閉じる際の作業性を向上させることができる。
また、本発明の超音波流量測定装置では、前記接触平面が鏡面状となっていることが好ましい。このような構成によれば、突起部と管状部材との密着度をさらに向上させることができ、測定感度をより一層向上させることができる。
本発明の超音波流量測定装置によれば、管状部材を挟む一対の壁部に形成された突起部が、送受信方向において一対の超音波送受信素子の間に配置されていることで、測定感度の確保と作業性の向上とを両立させることができる。
本発明の実施形態に係る超音波流量測定装置を示す斜視図である。 前記超音波流量測定装置において蓋部を開いた状態を示す斜視図である。 前記超音波流量測定装置を示す側面図である。 前記超音波流量測定装置の保持部材を示す上面図及び側面図である。 前記超音波流量測定装置の保持部材を示す下面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の超音波流量測定装置106は、図1〜3に示すような装置本体2と、図示しない制御部と、を備え、可撓性の管状部材としてのチューブ10を上流側から下流側に向かって通過する流体の流量を測定するものである。チューブ10は、例えば塩化ビニル樹脂やシリコーン樹脂等の軟質な樹脂材料によって構成されることで可撓性を有する。本実施形態では、チューブ10の長手方向をX方向とし、X方向に略直交する方向をそれぞれY方向およびZ方向とする。超音波流量測定装置106は、筐体内に収容され、固定された超音波流量測定装置106に対してチューブ10が取り付けられるものとするが、チューブ10が所定の配索形状を有するとともに超音波流量測定装置106をチューブ10に対して取り付けるものとしてもよい。
装置本体2は、ケース21と、ケース21に収容される測定ユニット22と、を備える。ケース21は、例えば樹脂によって構成され、ケース本体211と蓋部212と、を有する。ケース本体211は、Z方向の一方側(上方側)に開口した収容凹部211Aを有し、収容凹部211Aに測定ユニット22が収容されるようになっている。ケース本体211のうち収容凹部211AのX方向両側には、後述する溝部31に連続した溝部211Bが形成されている。
蓋部212のY方向の一端縁には、X方向に沿って延びる回動被支持部212Aが設けられ、ケース本体211の回動支持部211Cによって軸支されている。また、ケース本体211および蓋部212のY方向の他端縁には、係止部材組25が設けられている。係止部材組25は、いわゆるキャッチクリップであって、ケース本体211に固定されたクリップ部材251と、蓋部212に固定されたフック部材252と、によって構成されている。クリップ部材251は、レバー部251Aと、フック部材252に係止される被係止部251Bと、を有しており、レバー部251Aを起こす(その先端を蓋部212に近づける)ことにより、被係止部251Bも蓋部212に近づくように移動する。レバー部251Aを一旦起こし、被係止部251Bをフック部材252に係止させ、レバー部251Aを倒すことにより、蓋部212の閉状態が維持されるようになる。また、この状態からレバー部251Aを起こせば、フック部材252による被係止部251Bの係止を解除することができ、蓋部212が開動作可能な状態となる。
蓋部212の内面(ケース21内側の面)には、互いに独立な2つの蓋突起23、24がX方向に並んで設けられている。蓋突起23、24の接触面(ケース21内側の面)は、蓋部212の閉状態においてY方向から見て円弧状となっている。また、蓋部212の閉状態において、蓋突起23、24は溝部31の内側に向かって突出する。
測定ユニット22は、図4、5に示すように、保持部材3と、2組の超音波送受信素子対40、50と、を備える。超音波送受信素子対40は、一対の超音波送受信素子としての上流側素子4Aおよび下流側素子4Bによって構成され、超音波送受信素子対50は、一対の超音波送受信素子としての上流側素子5Aおよび下流側素子5Bによって構成されている。
保持部材3は、例えばPPSやPEI、アクリル等の樹脂によって構成されている。保持部材3を構成する樹脂は、超音波の音響特性や耐薬品性等に応じて適宜に選択されればよい。保持部材3には、溝部31と、4つの素子配置部32〜35と、音響分離部36と、が形成されている。
溝部31は、XY平面に沿って延びる底部311と、ZX平面に沿って延びる一対の壁部312、313と、によって構成され、X方向を長手方向として延びるとともにZ方向の一方側において開口し、X方向の両端においても開口している。一方の壁部312には、X方向に並んだ2つの突起部314、315が形成され、他方の壁部313には、X方向に並んだ2つの突起部316、317が形成されている。突起部314と突起部316とが一対の突起部を構成し、突起部315と突起部317とが一対の突起部を構成する。
突起部314〜317の先端には、ZX平面に沿って延びる接触平面314A〜317Aが形成されている。接触平面314A〜317Aは、鏡面加工が施されることで鏡面状となっており、壁部312、313の他の部分よりも面粗度が小さくなっている。例えば、接触平面314A〜317Aの面粗度Rzが3.2〜6.0程度であり、壁部312、313の他の部分の面粗度Rzが25程度であればよい。
本実施形態では、接触平面314A〜317Aは、Y方向から見て矩形状に形成されているものとするが、接触平面は、円形状であってもよいし、後述する全体投影領域30Aや有効投影領域30Bと同様の形状を有していてもよい。
素子配置部32〜35は、保持部材3のうち溝部31を基準として外側の面が凹状に形成されたものであって、壁部312側の素子配置部32に上流側素子4Aが配置され、壁部313側の素子配置部33に下流側素子4Bが配置され、壁部312側の素子配置部34に上流側素子5Aが配置され、壁部313側の素子配置部35に下流側素子5Bが配置される。
素子配置部32〜35は、素子4A、4B、5A、5Bの送受信面41、51をX方向に対して傾斜させるような形状を有している。送受信面41、51と略直交する方向が、素子4A、4B、5A、5Bが送受信する超音波の送受信方向となる。尚、超音波は屈折しつつ進むため、各部において進行方向が異なるが、保持部材3を通過する際の進行方向を送受信方向とする。素子配置部32に配置された上流側素子4Aと、素子配置部33に配置された下流側素子4Bと、が溝部31を挟んで送受信方向に対向配置されている。素子配置部34に配置された上流側素子5Aと、素子配置部35に配置された下流側素子5Bと、が溝部31を挟んで送受信方向に対向配置されている。尚、チューブ10内の流体の流れにおける上流側から下流側に向かって、素子配置部32と素子配置部33と素子配置部34と素子配置部35とが順に配置されている。
保持部材3のうち溝部31から見てY方向外側の面には、素子4A、4B、5A、5Bの送受信面41、51のそれぞれと対向する対向面321〜351が形成されている。対向面321〜351は、溝部31から遠ざかるにしたがって、対向する各素子4A、4B、5A、5Bに近づく傾斜を有している。
音響分離部36は、保持部材3のうち溝部31と反対側の面(Z方向他方側の面)が凹溝状に形成されたものであり、素子配置部32および素子配置部34の間と、素子配置部33および素子配置部35の間と、を結ぶように送受信方向に沿って延びる。音響分離部36には、軟質な樹脂によって構成された超音波吸収部材が充填され、音響分離層が形成される。
素子4A、4B、5A、5Bは、超音波を送受信する円形状の送受信面41、51を溝部31に向けて配置される。送受信面41、51のうちその中央の所定領域が有効送受信領域42、52となる。有効送受信領域42、52とは、送受信面41、51のうち、送信する超音波が縦波として相手方の素子に到達するような領域である。即ち、送受信面41、51のうち外周に近い部分ほど、送信される超音波が面直方向に対して傾斜しやすく、横波となって伝達されやすい。有効送受信領域42、52は、素子4A、4B、5A、5Bのサイズや性能等に応じて決まり、例えば外径が5.5mmであり内径が3.3mmであるチューブ10を通過する流体の流量測定時に、直径7.0mmの素子4A、4B、5A、5Bを用いる場合、有効送受信領域42、52は、送受信面41、51のうち中心側の55〜90%程度の領域となる。本実施形態では、下流側素子4Bと上流側素子5Aとは、図示しないが信号処理回路内にて電気信号線によって接続されている。
上流側素子4Aから送信された超音波は、保持部材3、チューブ10、チューブ10内の流体、チューブ10、保持部材3の順に通過し、下流側素子4Bによって受信される。下流側素子4Bから送信された超音波は、この逆の順で進行して上流側素子4Aに受信される。上流側素子5Aおよび下流側素子5Bについても同様である。また、送信された超音波は、保持部材3とチューブ10との界面、及び、チューブ10と流体との界面において各部の音速に応じて屈折する。
制御部は、素子4A、4B、5A、5Bに超音波を送信させるとともに、受信した超音波の伝搬時間差に基づいて流体の流量を算出する。尚、超音波を送信させるための手段と、流量を算出するための手段と、が独立となっていてもよい。超音波の送受信方法の一例を以下に説明する。制御部は、上流側素子4Aに超音波を送信させる。下流側素子4Bがこの超音波を受信したら、この信号が適宜に増幅されつつ電気信号として上流側素子5Aに伝達される。この信号を受信した上流側素子5Aが超音波を送信し、この超音波を下流側素子5Bが受信する。制御部は、上流側素子4Aが超音波を送信してから下流側素子5Bが超音波を受信するまでの時間を正方向所要時間として取得する。
次に、制御部は、下流側素子5Bに超音波を送信させる。上流側素子5Aがこの超音波を受信したら、この信号が適宜に増幅されつつ電気信号として下流側素子4Bに伝達される。この信号を受信した下流側素子4Bが超音波を送信し、この超音波を上流側素子4Aが受信する。制御部は、下流側素子5Bが超音波を送信してから上流側素子4Aが超音波を受信するまでの時間を逆方向所要時間として取得する。制御部は、正方向所要時間および逆方向所要時間の伝搬時間差に基づき、チューブ10を通過する流体の流量を算出する。以上のように、超音波流量測定装置106は流体の流量を測定する。
ここで、装置本体2の各部の詳細な位置関係について説明する。まず、一対の壁部312、313のそれぞれに形成された突起部314、316は、超音波の送受信方向において超音波送受信素子対40の素子4A、4Bの間に配置されている。これにより、一対の突起部314、316は、X方向に互いにずれている。即ち、突起部314の接触平面314AにおけるX方向中央部と、突起部316の接触平面316AにおけるX方向中央部と、が互いにずれている。同様に、突起部315、317は、超音波の送受信方向において超音波送受信素子対50の素子5A、5Bの間に配置されており、X方向に互いにずれている。
素子4A、4B、5A、5Bの送受信面41、51を送受信方向に沿って壁部312、313に投影した領域を全体投影領域30Aとし、有効送受信領域42、52を送受信方向に沿って壁部312、313に投影した領域を有効投影領域30Bとする。送受信面41、51が円形状であり、送受信方向がX方向に対して傾斜していることから、領域30A、30Bは、円がX方向に引き伸ばされた形状を有している。接触平面314A〜317Aは、有効投影領域30Bの全体を含んでいる。また、接触平面314A〜317AのX方向寸法は、全体投影領域30AのX方向寸法よりも小さい。
次に、溝部31と蓋部212との関係について説明する。蓋部212は、ケース本体211の収容凹部211Aを覆うものであるが、収容凹部211Aには保持部材3が収容されることから、蓋部212は溝部31の底部311に対向して開口を覆うものでもある。蓋部212が閉状態となった際に、蓋突起23が、送受信方向において一対の突起部314、316の間に位置し、蓋突起24が、送受信方向において一対の突起部315、317の間に位置する。
ここで、チューブ10のうち、送受信方向において超音波送受信素子対40の素子4A、4Bの間に位置する部分を超音波通過部10Aとし、送受信方向において超音波送受信素子対50の素子5A、5Bの間に位置する部分を超音波通過部10Bとする。蓋突起23はチューブ10の超音波通過部10Aを押圧し、蓋突起24はチューブ10の超音波通過部10Bを押圧する。従って、2つの蓋突起23、24は、2組の超音波送受信素子対40、50のそれぞれに対応して独立して設けられている。尚、超音波通過部10Aは、X方向およびY方向において多少の幅を有しており、蓋突起23、24の先端が、送受信面41、51の中心同士を結ぶ線上に位置していてもよいし、多少ずれていてもよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、保持部材3のうちチューブ10を挟む一対の壁部312、313に突起部314〜317が形成されていることで、壁部312、313において主に突起部314〜317の接触平面314A〜317Aがチューブ10に接触する。従って、壁部全体をチューブ10に接触させる構成と比較して、チューブ10を溝部31に圧入する際に生じる挿入荷重が小さい。また、壁部全体を管状部材に接触させる構成の場合、圧入時にチューブ10を壁部全体に亘って変形させる必要があるのに対し、本実施形態によれば、主に接触平面314A〜317Aをチューブ10に接触させることからチューブ10の一部のみを変形させればよく、変形に要する力が小さい。これにより、チューブ10を溝部31に圧入しやすくなり、作業性を向上させることができる。
また、一対の突起部314、316が、送受信方向において上流側素子4Aと下流側素子4Bとの間に配置されていることから、超音波が保持部材3とチューブ10との間で伝達されやすく、壁部312、313のうち接触平面314A〜317A以外の部分がチューブ10に接触しなくても、測定感度を確保することができる。これは、一対の突起部315、317についても同様である。
また、突起部314〜317の接触平面314A〜317Aが、素子4A、4B、5A、5Bの有効送受信領域42、52を送受信方向に沿って壁部312、313に投影した有効投影領域30Bの全体を含むことで、素子4A、4B、5A、5Bが送信した超音波をチューブ10に伝える際に無駄が生じにくく、測定感度を向上させることができる。また、接触平面314A〜317AのX方向寸法が、送受信面41、51の全体を送受信方向に沿って壁部312、313に投影した全体投影領域30AのX方向寸法よりも小さいことで、接触平面314A〜317Aとチューブ10との接触面積が大きくなりすぎず、チューブ10を溝部31に圧入しやすくなり、作業性をさらに向上させることができる。
また、溝部31の開口を覆う蓋部212が蓋突起23、24を有することで、蓋突起23、24と溝部31の底部311とによって、これらの対向方向(Z方向)からチューブ10を圧縮して変形させることができる。これにより、チューブ10は、一対の壁部312、313同士の対向方向であるY方向において膨張しようとする。即ち、チューブ10の突起部314〜317に対する密着度が向上し、測定感度を向上させることができる。また、蓋突起23、24が、チューブ10のうち超音波送受信素子対40、50の素子間に位置する超音波通過部10A、10Bを押圧することで、チューブ10全体を押圧する構成と比較して、チューブ10の変形量が小さくなり、蓋部212を閉じるために必要な力を小さくして作業性を向上させることができる。
さらに、2つの蓋突起23、24のが、2組の超音波送受信素子対40、50のそれぞれに対応して独立に設けられていることで、蓋突起23、24とチューブ10との合計の接触面積を小さくすることができ、蓋部212を閉じる際の作業性を向上させることができる。
また、接触平面314A〜317Aが鏡面状となっていることで、突起部314〜317とチューブ10との密着度をさらに向上させることができ、測定感度をより一層向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、突起部314〜317の接触平面314A〜317Aが鏡面状となっており、壁部312、313の他の部分よりも面粗度が小さいものとしたが、壁部の他の部分も鏡面状となっていてもよい。また、例えば突起部の突出量が大きいことにより、チューブ10に対する接触平面の密着度が高い場合には、接触平面は鏡面状となっていなくてもよい。
また、前記実施形態では、2つの蓋突起が、2組の超音波送受信素子対のそれぞれに対応して独立に設けられているものとしたが、1つの蓋突起を複数の超音波送受信素子対に対応させるように設けてもよく、このような構成によれば、蓋部の形状を簡素化することができる。また、例えば突起部の突出寸法が大きくチューブ10に対する接触平面の密着度が高い場合には、蓋部に蓋突起を設けなくてもよい。
また、前記実施形態では、突起部314〜317の接触平面314A〜317Aが有効投影領域30B全体を含むものとしたが、例えば素子サイズが大きく有効送受信領域が広い場合には、接触平面が有効投影領域の一部のみを含むものとしてもよい。このような構成によれば、接触面積を小さくしてチューブ10を溝部31に圧入しやすくすることができる。
また、前記実施形態では、接触平面314A〜317AのX方向寸法が全体投影領域30AのX方向寸法よりも小さいものとしたが、例えば接触平面の面粗度が低くチューブ10を溝部31に圧入しやすい場合には、接触平面のX方向寸法が全体投影領域30AのX方向寸法以上であってもよい。このような構成によれば、素子4A、4B、5A、5Bが送信した超音波をチューブ10に伝える際に無駄が生じにくく、測定感度を向上させることができる。
また、前記実施形態では、超音波流量測定装置106が2組の超音波送受信素子対40、50を備えるものとしたが、超音波流量測定装置は、1組の超音波送受信素子対を備えるものであってもよいし、3組以上の超音波送受信素子対を備えるものであってもよい。このとき、保持部材の壁部には、超音波送受信素子対に応じて突起部が形成されていればよい。また、蓋部にも、超音波送受信素子対に応じて突起部が形成されていればよい。
また、超音波流量測定装置は、流体が通過する可撓性の管状部材に対して用いられればよく、例えば人工透析の為の液体を循環させる液体供給装置に組み込まれて利用されてもよいし、半導体の製造時に洗浄液等を供給するものに用いられてもよいし、農業において液体肥料や水等を供給するものに用いられてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、制御方法及び手順、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質、制御方法及び手順などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質、制御方法及び手順などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した記載は、本発明に含まれるものである。
106 超音波流量測定装置
10 チューブ(管状部材)
10A、10B 超音波通過部
212 蓋部
23、24 蓋突起
3 保持部材
31 溝部
312、313 壁部
314〜317 突起部
314A〜317A 接触平面
30B 有効投影領域
40、50 超音波送受信素子対
41、51 送受信面
42、52 有効送受信領域
4A、5A 上流側素子(超音波送受信素子)
4B、5B 下流側素子(超音波送受信素子)

Claims (5)

  1. 可撓性の管状部材を通過する流体の流量を測定する超音波流量測定装置であって、
    前記管状部材の長手方向に沿って延びる溝部を有して当該管状部材を保持する保持部材と、
    前記長手方向に対して傾斜した方向を送受信方向として前記溝部を挟んで対向配置された少なくとも一対の超音波送受信素子と、を備え、
    前記溝部を構成しつつ前記管状部材を挟む一対の壁部には、前記管状部材に接触する接触平面を有する突起部が形成され、
    一対の前記突起部は、前記送受信方向において前記一対の超音波送受信素子の間に位置するとともに前記長手方向において互いにずれて配置されていることを特徴とする超音波流量測定装置。
  2. 前記接触平面は、前記超音波送受信素子の送受信面の全体を前記送受信方向に沿って前記壁部に投影した全体投影領域の前記長手方向の寸法よりもその前記長手方向の寸法が小さく、且つ、前記送受信面のうち有効送受信領域を前記送受信方向に沿って前記壁部に投影した有効投影領域の全体を含むことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量測定装置。
  3. 前記溝部の開口を覆う蓋部をさらに備え、
    前記蓋部は、前記溝部の内側に向かって突出した蓋突起を有し、
    前記蓋突起は、前記管状部材のうち前記送受信方向において前記一対の超音波送受信素子の間に位置する超音波通過部を押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波流量測定装置。
  4. 前記一対の超音波送受信素子を2組以上備え、
    複数の前記蓋突起が、各組の前記超音波送受信素子に対応して独立して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の超音波流量測定装置。
  5. 前記接触平面が鏡面状となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の超音波流量測定装置。
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