JP2019045321A - 検知装置および検知方法 - Google Patents

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【課題】零相電流の検出精度を高くする。【解決手段】本発明の検知装置の一態様は、直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、前記2値信号を前記第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得する取得部と、前記第1信号列に基づく第1解析と前記第2信号列に基づく第2解析とによって前記零相電流の検出に係る解析を実施する解析部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、検知装置および検知方法に関する。
従来の漏電検出器は、ZCT(零相変流器)を使用して零相電流を検出し、零相電流が検出閾値を超過した場合に異常回路の遮断や警報出力する構成が主流であった。しかし、高電圧直流給電システムでは、人体安全のため、給電線と接地間に、数10kΩの高抵抗を接続する中性点接地方式が取られる場合がある。この給電システムでは、地絡発生時の漏れ電流は数mAしか流れないため漏電電流の検知が難しかった(例えば特許文献1参照)。
特開2017−20996号公報
上述した数mAの電流を検出しようとして高感度化すると、例えば検出回路のオペアンプによる増幅倍率が高くなるので、検出信号に現れるノイズの影響が相対的に大きくなり、漏電検出器がノイズにより誤動作しやすくなるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、零相電流の検出精度を高くすることができる検知装置および検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、前記2値信号を前記第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得する取得部と、前記第1信号列に基づく第1解析と前記第2信号列に基づく第2解析とによって前記零相電流の検出に係る解析を実施する解析部とを備える検知装置である。
また、本発明の一態様は、上記検知装置であって、前記第1解析の結果と前記第2解析の結果を論理的に組み合わせて、前記直流電源系統の検出状態を判定する判定部をさらに備える。
また、本発明の一態様は、上記検知装置であって、前記第1周期が前記第2周期より短く、前記第1解析において前記第1信号列を解析対象とする第1時間窓の時間幅が、前記第2解析において前記第2信号列を解析対象とする第2時間窓の時間幅より短い。
また、本発明の一態様は、上記検知装置であって、前記零相電流検出部を備える。
また、本発明の一態様は、取得部によって、直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、前記2値信号を前記第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得し、解析部によって、前記第1信号列に基づく第1解析と前記第2信号列に基づく第2解析とによって前記零相電流の検出に係る解析を実施する検知方法である。
本発明の各態様によれば、直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を第1周期で取得した第1信号列に基づく第1解析と、第2周期で取得した第2信号列に基づく第2解析とによって、零相電流の検出に係る解析を実施することができる。したがって、例えば一つの周期で取得した信号列のみに基づき解析を実施する場合と比べて零相電流の検出精度を容易に高くすることができる。
本発明の一実施形態の構成例を示す図である。 図1に示す零相電流センサ201の構成例を示す図である。 図1に示す検知装置100の動作例を説明するための図である。 図1に示す検知装置100の動作例を説明するためのフローチャートである。 図4に示す地絡電流の判定処理(ステップS101)の一例を示すフローチャートである。 図1に示す検知装置100の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1に示す検知装置100は、制御部1と、電流検出部2と、電圧検出部3を備える。本実施形態の検知装置100は、高電圧直流給電システムにおいて、漏電電流(漏えい電流)を検知するための装置として用いることができる。図1に示す例において、検知装置100は、電流検出部2より負荷側(自系統)において、+200Vの正側給電線11または−200Vの負側給電線12で発生した地絡(あるいは電流漏えい)を検知する。
なお、正側給電線11および負側給電線12と、給電系の接地(0V)(FG)との間は、接地部13によって中性点接地されていてもよいし、接地部13を備えずに非接地とされていてもよい。すなわち、高電圧直流給電システムは、中性点接地方式の直流給電システムであってもよいし、非接地方式の直流給電システムであってもよい。図1に示す場合、接地部13は、抵抗14と抵抗15を備える。抵抗14は、一端が正側給電線11に接続され、他端が給電系の接地(FG)(以下、接地(FG)という)に接続されている。抵抗15は、一端が負側給電線12に接続され、他端が接地(FG)に接続されている。
制御部1は、マイコン(マイクロコンピュータ)101と、トランジスタ112、122および132と、抵抗113、123および133を備える。トランジスタ112、122および132は、NPNトランジスタであり、エミッタがグランド(GND)に接続されている。このグランド(GND)は、接地(FG)とは絶縁されている。また、グランド(GND)は、直流24Vの電源の負側(DC24V(−))と共通である。
トランジスタ112のベースは抵抗113を介してマイコン101の出力端子I/O(n)に接続されている。トランジスタ112のコレクタは図示していない配線用遮断器(MCCB)を遮断する(トリップさせる)ためのリレーの駆動回路111の一端に接続されている。この駆動回路111の他端は、直流24Vの電源の正側(DC24V(+))に接続されている。トランジスタ112は、出力端子I/O(n)がHI(ハイ)レベルの場合、オンし、直流24Vを電源として駆動回路111を駆動する。駆動回路111が駆動された場合、図示していない配線用遮断器は、例えば正側給電線11および負側給電線12の一方または両方において給電側と負荷側の間の回路を遮断する。また、出力端子I/O(n)がLO(ロー)レベルの場合、トランジスタ112はオフし、駆動回路111は駆動されない。駆動回路111は、例えば配線用遮断器が電磁リレーを用いるものである場合、電磁石のコイルと並列ダイオード等から構成されている。なお、以下では、HIレベルを“HI”、LOレベルを“LO”とも表記する。
トランジスタ122のベースは抵抗123を介してマイコン101の出力端子I/O(m)に接続されている。トランジスタ122のコレクタはFG(Feeder−Ground)間リレー301の駆動回路121の一端に接続されている。この駆動回路121の他端は、直流24Vの電源の正側に接続されている。トランジスタ122は、出力端子I/O(m)がHIレベルの場合、オンし、駆動回路121を直流24Vの電源で駆動する。駆動回路121が駆動された場合、電圧検出部3の構成要素として図示したFG間リレー301のスイッチ302とスイッチ303がオンする。また、出力端子I/O(m)がLOレベルの場合、トランジスタ122はオフし、駆動回路121は駆動されず、スイッチ302とスイッチ303がオフする。駆動回路121は、例えばFG間リレー301が電磁リレーである場合、電磁石のコイルと並列ダイオード等から構成されている。
トランジスタ132のベースは抵抗133を介してマイコン101の出力端子I/O(l)に接続されている。トランジスタ132のコレクタは図示していない故障表示用リレーの駆動回路131の一端に接続されている。この駆動回路131の他端は、直流24Vの電源の正側に接続されている。トランジスタ132は、出力端子I/O(l)がHIレベルの場合、オンし、駆動回路131を直流24Vの電源で駆動する。駆動回路131が駆動された場合、図示していない故障表示用リレー(FD RY)がオンし、故障表示用リレーに接続されている図示していない警報用の表示灯等がオンする。また、出力端子I/O(l)がLOレベルの場合、トランジスタ132はオフし、駆動回路131は駆動されず、故障表示用リレーがオフして、警報用の表示灯等がオフする。駆動回路131は、例えば電磁石のコイルと並列ダイオード等から構成されている。なお、故障表示用リレーは、警報用の表示灯等に接続されていなくてもよい。
マイコン101は、例えば、CPU(中央処理装置)、主記憶装置、補助記憶装置等の記憶装置、入出力装置、通信装置、カウンタ、クロック等を備え、例えば補助記憶装置に記憶されている所定のプログラムを実行することで所定の動作を行う。マイコン101は、正側電源端子を直流5Vのマイコン用電源(マイコン5V)に接続し、負側電源端子をグランド(GND)に接続している。本実施形態においてマイコン101は、取得部1011と、解析部1012と、判定部1013の各機能ブロックを有する。各機能ブロックは、マイコン101が所定のプログラムを実行することで行う動作を機能毎にまとめた区分である。
取得部1011は、直流電源系統において零相電流を検出する電流検出部2(零相電流センサ201)の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、その2値信号を第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得する。ここで、図2を参照して図1に示す電流検出部2の構成例について説明する。
図2は、図1に示す電流検出部2の基本的な構成例を示す図である。図2において図1に示す構成と同一または対応する構成には同一の符号を用いている。図2に示す電流検出部2は、零相電流センサ(零相電流検出部)201と、抵抗211を備える。零相電流センサ201は、零相変流器203と、増幅回路204と、スイッチ202を備える。零相変流器203は、正側給電線11と負側給電線12における往復電流にアンバランスが生じた場合、生じたアンバランスの大きさに応じた信号(例えばアンバランスの大きさに応じた電流信号)を出力する。増幅回路204は、零相変流器203が出力した信号を増幅して出力する。スイッチ202は、増幅回路204の出力信号の大きさが所定の閾値を超えた場合にオンし、所定の閾値を下回った場合にオフする。スイッチ202の一端は、マイコン用電源(マイコン5V)に接続されている。スイッチ202の他端は、抵抗211の一端とマイコン101の入力端子I/O(0)に接続されている。抵抗211の他端は、ランド(GND)に接続されている。
電流検出部2は、正側給電線11または負側給電線12において、所定の零相電流(地絡電流や漏えい電流)を検出した場合にスイッチ202をオンし、所定の零相電流を検出していない場合にスイッチ202をオフする。したがって、マイコン101の入力端子I/O(0)は、電流検出部2が所定の零相電流を検出した場合にHIレベルとなり、所定の零相電流を検出していない場合にLOレベルとなる。なお、スイッチ202をオンまたはオフする際の動作には、例えば、ヒステリシスを持たせたり、時限的な制限を持たせたりすることができる。
上述したように、取得部1011は、電流検出部2の検出結果を表す2値信号を第1周期で第1信号列として取得するとともに、第2周期で第2信号列として取得する。その際、第1周期と第2周期は、例えば、サンプリング周期の高速モードと低速モードとして設定する。第1周期である高速モードは、例えば、0.1msのサンプリング周期とすることができる。また、第2周期である低速モードは、例えば、5msのサンプリング周期とすることができる。
一方、解析部1012は、第1信号列に基づく第1解析と第2信号列に基づく第2解析とによって零相電流の検出に係る解析を実施する。解析部1012は、第1解析として、高速モード(上記の例でサンプリング周期:0.1ms)で取得された第1信号例に対して、例えば平均化時間10msの平均化処理を行う。ここで、平均化時間とは、平均値を算出した際に対象とした複数のサンプルにおける最初のサンプリング時刻から最後のサンプリング時刻(最新のサンプリング時刻)までの時間である。また、解析部1012は、第2解析として、低速モード(上記の例でサンプリング周期:5ms)で取得された第1信号例に対して、例えば平均化時間500msの平均化処理を行う。この例では、高速モードのサンプリング周期である第1周期が低速モードのサンプリング周期である第2周期より短い。また、解析部1012が、第1解析において第1信号列を解析対象とする第1時間窓の時間幅(上記の例で平均化時間10ms)が、第2解析において第2信号列を解析対象とする第2時間窓の時間幅(上記の例で平均化時間500ms)より短い。ここで、第1時間窓の時間幅および第2時間窓の時間幅は、解析の対象とした複数のサンプルにおける最初のサンプリング時刻から最後のサンプリング時刻までの時間に対応する。
なお、第1解析は、平均化処理の後、求めた平均値を、所定の閾値と比較する処理を含んでいてもよい。この場合、解析部1012は、平均値と所定の閾値を比較した結果を、第1解析の結果とすることができる。また、同様に、第2解析は、平均化処理の後、求めた平均値を、所定の閾値と比較する処理を含んでいてもよい。この場合も同様に、解析部1012は、平均値と所定の閾値を比較した結果を、第2解析の結果とすることができる。なお、所定の閾値は、第1解析と第2解析において同一としてもよいし、異なっていてもよい。また、平均化処理の結果と所定の閾値を比較する処理は、判定部1013において行ってもよい。また、第1解析および第2解析における平均化処理は、例えば、単純移動平均、加重移動平均、指数移動平均、自己回帰移動平均等とすることができる。
また、判定部1013は、第1解析の結果と第2解析の結果を論理的に組み合わせて、直流電源系統の検出状態を判定する。例えば、判定部1013は、第1解析の結果を表す2値情報と、第2解析の結果を表す2値情報とを組み合わせて論理演算を行った結果に基づいて、地絡電流(あるいは漏えい電流)が発生している状態であるか否かを判定することができる。ここで、第1解析の結果を表す2値情報は、例えば平均値と所定の閾値を比較した結果を、その閾値以上であるか否かで表す2値情報である。また、第2解析の結果を表す2値情報は、例えば平均値と所定の閾値を比較した結果を、その閾値以上であるか否かで表す2値情報である。判定部1013は、例えば、高速モードと低速モードの両方で平均値が所定の閾値以上である場合に、地絡電流(あるいは漏えい電流)が検出されたと判定する。
一方、電圧検出部3は、FG間リレー301、抵抗311、315、316、317、321、325、326および327、フォトカプラ312および322、コンデンサ313および323、nチャネルMOSFET(金属酸化膜電界効果トランジスタ)314(以下、トランジスタ314という)、ならびにpチャネルMOSFET324(以下、トランジスタ324という)を備える。なお、抵抗317と抵抗326は、可変抵抗器あるいは半可変抵抗器を用いて構成されている。フォトカプラ312および322は、発光素子が発光ダイオードであり、受光素子がnpn型のフォトトランジスタである。
FG間リレー301のスイッチ302は、一端が正側給電線11に接続され、他端が抵抗316の一端に接続されている。抵抗316の他端は、トランジスタ314のゲートと抵抗317の一端に接続されている。抵抗317の他端は、接地(FG)に接続されている。フォトカプラ312の発光ダイオードのアノードは抵抗311の一端とコンデンサ313の一端に接続されている。フォトカプラ312の発光ダイオードのカソードはトランジスタ314のドレインとコンデンサ313の他端に接続されている。抵抗311の他端は図示していない絶縁型DC/DC(直流/直流)変換回路の+5Vの直流電源出力に接続されている。この絶縁型DC/DC変換回路は、例えば、マイコン5Vの直流電源を入力として、マイコン5Vの直流電源とは絶縁された+5Vおよび−5Vの直流電源を出力する。この場合、+5Vおよび−5Vは、接地(FG)を0Vとした場合の電圧である。トランジスタ314のソースは接地(FG)に接続されている。この場合、接地(FG)の電位が、トランジスタ314のソース電位(0V)となる。フォトカプラ312のフォトトランジスタのコレクタはマイコン5Vの直流電源に接続されていて、エミッタは抵抗315の一端とマイコン101の入力端子I/O(1)に接続されている。抵抗315の他端はグランド(GND)に接続されている。
また、FG間リレー301のスイッチ303は、一端が負側給電線12に接続され、他端が抵抗326の一端に接続されている。抵抗326の他端は、トランジスタ324のゲートと抵抗327の一端に接続されている。抵抗327の他端は、接地(FG)に接続されている。フォトカプラ322の発光ダイオードのカソードは抵抗321の一端とコンデンサ323の一端に接続されている。フォトカプラ322の発光ダイオードのアノードはトランジスタ324のドレインとコンデンサ323の他端に接続されている。抵抗321の他端は上述した絶縁型DC/DC変換回路の−5Vの直流電源出力に接続されている。トランジスタ324のソースは接地(FG)に接続されている。この場合、接地(FG)の電位が、トランジスタ324のソース電位(0V)となる。フォトカプラ322のフォトトランジスタのコレクタはマイコン5Vの直流電源に接続されていて、エミッタは抵抗325の一端とマイコン101の入力端子I/O(2)に接続されている。抵抗325の他端はグランド(GND)に接続されている。
なお、抵抗14および抵抗15は例えば数十kΩ程度の抵抗とすることができる。抵抗311および抵抗321は例えば500Ω程度の抵抗とすることができる。抵抗315および抵抗325は例えば10kΩ程度の抵抗とすることができる。抵抗316および抵抗326は例えば数MΩ程度の抵抗とすることができる。抵抗317および抵抗327は例えば最大抵抗値が数MΩ程度の可変抵抗とすることができる。
電圧検出部3は、スイッチ302がオンしている場合、正側給電線11と接地(FG)間の電圧を抵抗316と抵抗317で分圧した電圧(接地(FG)0Vとする電圧)が、トランジスタ314のゲート閾値電圧以上である場合、トランジスタ314がオンする。トランジスタ314がオンすると、フォトカプラ312のフォトトランジスタがオンするので、入力端子I/O(1)の電圧が5V(HIレベル)になる。一方、トランジスタ314のゲート電圧がゲート閾値電圧未満である場合、トランジスタ314がオフする。トランジスタ314がオフすると、フォトカプラ312のフォトトランジスタがオフするので、入力端子I/O(1)の電圧がグランド(GND)レベル(LOレベル)になる。すなわち、スイッチ302がオンしている場合、正側給電線11と接地(FG)間の電圧が所定の電圧以上である場合には入力端子I/O(1)の入力がHIレベルとなり、正側給電線11と接地(FG)間の電圧が所定の電圧未満である場合には入力端子I/O(1)の入力がLOレベルとなる。
正側給電線11に地絡が発生した場合(正側給電線11が地絡抵抗で接地(FG)に接続された場合)、接地部13が設置されているときには、接地(FG)を0Vとしたときの正側給電線11の電圧が、200Vから、抵抗14と地絡抵抗の並列抵抗と、抵抗15の合成抵抗に応じた電圧に変化する。したがって、抵抗316と抵抗317の分圧比を適切に設定することで、所望の範囲の地絡抵抗による地絡が発生した場合に、入力端子I/O(1)の入力をLOレベルとし、発生していない場合にHIレベルとすることができる。一方、接地部13が設置されていない場合には、正側給電線11に地絡が発生したとき(正側給電線11が地絡抵抗で接地(FG)に接続されたとき)、接地(FG)を0Vとしたときの正側給電線11の電圧が、200Vから、地絡抵抗と負側給電線12の絶縁抵抗(負側給電線12と接地(FG)間の抵抗)の合成抵抗に応じた電圧に変化する。したがって、抵抗316と抵抗317の分圧比を適切に設定することで、所望の範囲の地絡抵抗による地絡が発生した場合に、入力端子I/O(1)の入力をLOレベルとし、発生していない場合にHIレベルとすることができる。
なお、スイッチ302がオフしている場合、抵抗316と抵抗317に電流が流れず、ゲート電圧が0Vとなり、トランジスタ314はオフとなるので、入力端子I/O(1)はLOレベルとなる。
また、電圧検出部3は、スイッチ303がオンしている場合、負側給電線12と接地(FG)間の電圧を抵抗326と抵抗327で分圧した電圧(接地(FG)0Vとする電圧)が、トランジスタ324のゲート閾値電圧以上である場合、トランジスタ324がオンする。この場合、トランジスタ324は、pチャネルなので、ソース電圧に対してゲート電圧がゲート閾値電圧以上に低くなった場合にオンする。トランジスタ324がオンすると、フォトカプラ322のフォトトランジスタがオンするので、入力端子I/O(2)の電圧5V(HIレベル)になる。一方、トランジスタ324のゲート電圧がゲート閾値電圧未満である場合、トランジスタ324がオフする。トランジスタ324がオフすると、フォトカプラ322のフォトトランジスタがオフするので、入力端子I/O(2)の電圧がグランド(GND)レベル(LOレベル)になる。すなわち、スイッチ303がオンしている場合、負側給電線12と接地(FG)間の負の電圧の絶対値が所定の値以上である場合には入力端子I/O(2)の入力がHIレベルとなり、負側給電線12と接地(FG)間の負の電圧の絶対値が所定の電圧未満である場合には入力端子I/O(2)の入力がLOレベルとなる。
負側給電線12に地絡が発生した場合(負側給電線12が地絡抵抗で接地(FG)に接続された場合)、接地部13が設置されているときには、接地(FG)を0Vとしたときの負側給電線12の電圧が、−200Vから、抵抗15と地絡抵抗の並列抵抗と、抵抗14の合成抵抗に応じた電圧に変化する。したがって、抵抗326と抵抗327の分圧比を適切に設定することで、所望の範囲の地絡抵抗による地絡が発生した場合に、入力端子I/O(2)の入力をLOレベルとし、発生していない場合にHIレベルとすることができる。一方、接地部13が設置されていない場合には、負側給電線12に地絡が発生したとき(負側給電線12が地絡抵抗で接地(FG)に接続されたとき)、接地(FG)を0Vとしたときの負側給電線12の電圧が、−200Vから、地絡抵抗と正側給電線11の絶縁抵抗の合成抵抗に応じた電圧に変化する。したがって、抵抗326と抵抗327の分圧比を適切に設定することで、所望の範囲の地絡抵抗による地絡が発生した場合に、入力端子I/O(2)の入力をLOレベルとし、発生していない場合にHIレベルとすることができる。
なお、スイッチ303がオフしている場合、抵抗326と抵抗327に電流が流れず、ゲート電圧が0Vとなり、トランジスタ324はオフするので、入力端子I/O(2)はLOレベルとなる。
次に、図3を参照して、入力端子I/O(0)、I/O(1)およびI/O(2)の論理レベルの組み合わせと、直流電源系統の検出状態との対応関係について説明する。
図3は、図1に示す検知装置100の動作例を説明するための図である。図3に示す表に、入力端子I/O(0)、I/O(1)およびI/O(2)の論理レベルと、直流電源系統の検出状態との対応関係を示す。上記の対応関係は、検知装置100の動作例の一例である。ここで、直流電源系統の検出状態とは、正側給電線11または負側給電線12に地絡が発生した状態と、電流検出部2や電圧検出部3に故障等の異常が発生している状態等を含む。
(No.1) I/O(0)=“LO”、I/O(1)=“HI”およびI/O(2)=“HI”の場合、地絡電流は非検出、正側給電線11の地絡は非検出、負側給電線12の地絡は非検出である。この場合、直流電源系統の検出状態は通常状態である。
(No.2) I/O(0)=“LO”、I/O(1)=“HI”およびI/O(2)=“LO”の場合、地絡電流は非検出、正側給電線11の地絡は非検出、負側給電線12の地絡は検出である。この場合、負側給電線12が地絡の状態で、場所は他系統(図1に示す電流検出部2より給電側)である。
(No.3) I/O(0)=“LO”、I/O(1)=“LO”およびI/O(2)=“HI”の場合、地絡電流は非検出、正側給電線11の地絡は検出、負側給電線12の地絡は非検出である。この場合、正側給電線11が地絡の状態で、場所は他系統である。
(No.4) I/O(0)=“LO”、I/O(1)=“LO”およびI/O(2)=“LO”の場合、地絡電流は非検出、正側給電線11の地絡は検出、負側給電線12の地絡は検出である。この場合、他系統で地絡が発生しているか、または、電圧検出部3が異常(故障)の状態である。
(No.5) I/O(0)=“HI”、I/O(1)=“HI”およびI/O(2)=“HI”の場合、地絡電流は検出、正側給電線11の地絡は非検出、負側給電線12の地絡は非検出である。この場合、電流検出部2が異常(誤動作故障)の状態である。
(No.6) I/O(0)=“HI”、I/O(1)=“HI”およびI/O(2)=“LO”の場合、地絡電流は検出、正側給電線11の地絡は非検出、負側給電線12の地絡は検出である。この場合、負側給電線12が地絡の状態で、場所は自系統である。
(No.7) I/O(0)=“HI”、I/O(1)=“LO”およびI/O(2)=“HI”の場合、地絡電流は検出、正側給電線11の地絡は検出、負側給電線12の地絡は非検出である。この場合、正側給電線11が地絡の状態で、場所は自系統である。
(No.8) I/O(0)=“HI”、I/O(1)=“LO”およびI/O(2)=“LO”の場合、地絡電流は検出、正側給電線11の地絡は検出、負側給電線12の地絡は検出である。この場合、自系統で地絡が発生しているか、または、電圧検出部3が異常(故障)の状態である。
次に、図4および図5を参照して、図1に示す検知装置100の動作例について説明する。図4は、図1に示す検知装置100の動作例を説明するためのフローチャートである。図4に示す処理は、図3に示すI/O(0)が“HI”の場合(No.5〜No.8の場合)に、電圧検出部3の検出結果に基づいて直流電源系統の検出状態を判定する処理である。また、図4に示す処理は、マイコン101が起動され、マイコン101が所定の初期化処理等を実行した後、マイコン101によって実行される。なお、初期状態で、マイコン101の出力端子I/O(n)、I/O(m)、およびI/O(l)はすべて“LO”に設定される。また、高速モードの移動平均値と低速モードの移動平均値は0に設定されている。
図4に示す処理を開始すると、マイコン101は、入力端子I/O(0)の入力信号のレベルが“LO”から“HI”に変化したか否かを判定する(ステップS101)。入力信号のレベルが“LO”から“HI”に変化していなかった場合(ステップS101で「NO」の場合)、マイコン101は、例えば高速モードの周期より短い所定の周期でステップS101の判定処理を再度実行する。
ステップS101の処理では、まず、取得部1011が、現在(のタイミング)が、高速モードのサンプリングタイミングであるか否かを判定する(図5のステップS201)。
現在が、高速モードのサンプリングタイミングである場合(ステップS201で「YES」の場合)、取得部1011は、入力端子I/O(0)の値を取得する(ステップS202)。次に、解析部1012が、ステップS202で取得部1011が取得した入力端子I/O(0)の値を用いて、高速モードの移動平均値を更新する(ステップS203)。
高速モードのサンプリングタイミングでない場合(ステップS201で「NO」の場合)、あるいは、ステップS203で高速モードの移動平均値が更新された場合、取得部1011が、現在(のタイミング)が、低速モードのサンプリングタイミングであるか否かを判定する(ステップS204)。現在が、低速モードのサンプリングタイミングである場合(ステップS204で「YES」の場合)、取得部1011は、入力端子I/O(0)の値を取得する(ステップS205)。次に、解析部1012が、ステップS205で取得部1011が取得した入力端子I/O(0)の値を用いて、低速モードの移動平均値を更新する(ステップS206)。
低速モードのサンプリングタイミングでない場合(ステップS204で「NO」の場合)、あるいは、ステップS206で低速モードの移動平均値が更新された場合、判定部1013(あるいは解析部1012)が、高速モードの移動平均値が高速モードの閾値以上であるか否かを判定する(ステップS207)。
高速モードの移動平均値が高速モードの閾値以上である場合(ステップS207で「YES」の場合)、判定部1013(あるいは解析部1012)が、低速モードの移動平均値が低速モードの閾値以上であるか否かを判定する(ステップS208)。低速モードの移動平均値が低速モードの閾値以上である場合(ステップS208で「YES」の場合)、判定部1013が、入力端子I/O(0)の入力信号のレベルが“LO”から“HI”に変化したと判定する(ステップS209)。
他方、高速モードの移動平均値が高速モードの閾値以上でない場合(ステップS207で「NO」の場合)、あるいは、低速モードの移動平均値が低速モードの閾値以上でない場合(ステップS208で「NO」の場合)、判定部1013が、入力端子I/O(0)の入力信号のレベルが“LO”から“HI”に変化していないと判定する(ステップS210)。
一方、図5に示す処理によって判定部1013が、入力端子I/O(0)の入力信号のレベルが“LO”から“HI”に変化したと判定した場合(図4のステップS101で「YES」の場合)、マイコン101は、地絡電流(零相電流)が検出されたと判定し、出力端子I/O(m)の出力信号のレベルを“LO”から“HI”に変更し、FG間リレー301のスイッチ302とスイッチ303をオンする(ステップS102)。なお、マイコン101は、後続のステップS108で、出力端子I/O(m)の出力信号のレベルを例えば2秒後に“HI”から“LO”に変化させ、FG間リレー301のスイッチ302とスイッチ303をオフする。
ステップS102でFG間リレー301を接続した後、マイコン101は、例えば2秒間より短い所定時間待機する(電圧検出動作が安定する時間だけ待機する)。マイコン101は、上記の待機時間が満了した後に、入力端子I/O(1)の入力信号と入力端子I/O(2)の入力信号を取得し、I/O(1)=“HI”かつI/O(2)=“HI”であるか否かを判定する(ステップS103)。I/O(1)=“HI”かつI/O(2)=“HI”である場合(ステップS103で「YES」の場合)、マイコン101は、直流電源系統の検出状態がケース(2)(電流検出部2の異常状態)であると判定する(ステップS104)。ケース(2)の状態は、図3に示すNo.5の検出状態に対応する。
一方、I/O(1)=“HI”かつI/O(2)=“HI”でない場合(ステップS103で「NO」の場合)、マイコン101は、I/O(1)=“LO”かつI/O(2)=“LO”であるか否かを判定する(ステップS105)。I/O(1)=“LO”かつI/O(2)=“LO”である場合(ステップS105で「YES」の場合)、マイコン101は、直流電源系統の検出状態がケース(3)(電圧検出部3の異常状態)であると判定する(ステップS106)。ケース(3)の状態は、図3に示すNo.8の状態に対応する。他方、I/O(1)=“LO”かつI/O(2)=“LO”でない場合(ステップS105で「NO」の場合)、マイコン101は、直流電源系統の検出状態がケース(1)(地絡が発生している状態)であると判定する(ステップS108)。ケース(1)の状態は、図3に示すNo.6の状態またはNo.7の状態に対応する。
ステップS104、S106またはS107の処理の後、マイコン101は、FG間リレー301を遮断するため、出力端子I/O(m)の信号レベルを“HI”から“LO”に変化させる。ここで、FG間リレー301のスイッチ302とスイッチ303がオフする。
次に、マイコン101は、ステップS103〜S107の処理で直流電源系統の検出状態がケース(1)と判定されていたか否かを判定する(ステップS109)。直流電源系統の検出状態がケース(1)と判定されていた場合(ステップS109で「YES」の場合)、マイコン101は、配線用遮断器(MCCB)をトリップさせるため、出力端子I/O(n)の信号レベルを“LO”から“HI”に変化させ、“HI”の状態を2秒間継続する。ここで、駆動回路111が駆動され、上述した配線用遮断器が遮断される(ステップS110)。
一方、直流電源系統の検出状態がケース(1)と判定されていなかった場合(ステップS109で「NO」の場合)、マイコン101は、故障表示を行うため、出力端子I/O(nl)の信号レベルを“LO”から“HI”に変化させ、“HI”の状態を継続する。ここで、駆動回路131が駆動され、上述した故障表示用リレーがオンする(ステップS111)。
ステップS110またはステップS111の処理の後、マイコン101は、図4に示す処理を終了する。
なお、上述した高速モードの取得と解析に係る設定値については、例えばノイズ成分に対する感度を高めて、電圧検出部3が起動しやすくするように、決定することができる。すなわち、高速モードのサンプリング周期(第1周期)T1(サンプリング周波数f1)は、例えば、周波数成分が比較的高い成分まで検出できるように決定する。例えば、T1を0.1ms(f1を10kHz)とすることができる。この場合、離散信号の周波数成分は0Hz〜5kHzとなる。また、平均化時間は例えば10msとすることができる。この時間は、AC周期(商用交流電源の周期(周波数が50Hzの場合))の2分の1であり、T1を0.1msとした場合、100サンプルのデータの平均を算出することができる。この場合、平均化後の信号の周波数成分は概ね0Hz〜(100Hz)となる。また、ACの位相が0〜180°(180〜360°)の範囲でACに同期するノイズ成分の感度最大となる。また、ACの位相が90〜270°(270〜90°)の範囲でACに同期するノイズ成分の感度最小となる。
一方、上述した低速モードの取得と解析に係る設定値については、例えば(電圧検出部3の起動後に、)ノイズで誤動作しないように決定することができる。すなわち、低速モードのサンプリング周期(第2周期)T2(サンプリング周波数f2)は、例えば、比較的低い周波数成分の電流が検出できるように条件を決定する。例えば、T2を5ms(f2を200Hz)とすることができる。この場合、離散信号の周波数成分は0Hz〜100Hzとなる。なお、サンプリングにより、200Hz、400Hzなどのノイズ成分(折り返し雑音)が直流成分に変換される。また、平均化時間は例えば500msとすることができる。この平均化時間で100サンプルデータの平均を算出することができる。この場合、平均化後の信号の周波数成分は概ね0Hz〜(2Hz)となる。
また、低速モードの取得と解析に係る設定値の他の例については、例えば、T2を1ms、f2を1kHzとすることができる。この場合、離散信号の周波数成分は0Hz〜500Hzである。なお、サンプリングにより、1kHz、2kHzなどのノイズ成分(折り返し雑音)が直流成分に変換される。平均化時間は例えば100ms(100サンプルデータの平均)とすることができる。この場合、平均化後の信号の周波数成分は0Hz〜(10Hz)である。あるいは、平均化時間は例えば500ms(500サンプルデータの平均)とすることができる。この場合、平均化後の信号の周波数成分は0Hz〜(2Hz)となる。
なお、上記の数値は一例であり、各数値はそれらに限定されない。また、本実施形態では、解析部1012が平均化処理によって零相電流の検出に係る解析を実施するので、下記の点で有利である。すなわち、例えば周波数解析等を行う場合に比べ演算処理の負荷が少ない。また、上記の時間範囲で平均化することにより、ランダム性のノイズ成分は、データ数分の1に抑圧される。また、繰り返し性のノイズ成分は、上記の周波数特性に依存して変換される。ただし、解析部1012による解析は、平均化処理に代えて、ローパスフィルタで処理してもよい。
次に、図6を参照して、図1〜図5を参照して説明した検知装置100の動作例について説明する。図6は、図1に示す検知装置100の動作例を説明するためのタイミングチャートである。図6は、横軸を時間軸として、上から順に、入力端子I/O(0)の入力信号のレベル、高速モードサンプリングタイミング、低速モードサンプリングタイミング、高速モード移動平均値、低速モード移動平均値、高速モード閾値判定結果、低速モード閾値判定結果、I/O(0)判定結果を示す。この場合、高速モードのサンプリング周期T1と低速モードのサンプリング周期T2は1対2.5の関係を有する。また、この場合、高速モードのサンプリングタイミングと低速モードのサンプリングタイミングは一部で互いに異なるタイミングとなる。また、図示をしやすくするため、高速モード移動平均値は5サンプルの移動平均値とし、低速モード移動平均値は4サンプルの移動平均値としている。高速モード閾値判定結果は図5のステップS207の判定結果に対応する。低速モード閾値判定結果は図5のステップS208の判定結果に対応する。I/O(0)判定結果は、図4のステップS101の判定結果に対応する。また、高速モード閾値を0.7、低速モード閾値を0.6としている。
図6に示す例では、入力端子I/O(0)の入力信号のレベルは時刻t7以降で“HI”となるが、それ以前の鎖線で囲んだ時刻t1、t2、t3、t4およびt5で間欠的に“HI”となっている。この場合、高速モード閾値判定結果は、時刻t4で“HI”となるが時刻t6で“LO”となり、時刻t8で再び“HI”となっている。また、低速モード閾値判定結果とI/O(0)判定結果は、時刻t9で“LO”から“HI”に変化している。図6に示す例では、鎖線で囲んで示した間欠的なHIレベルの信号変化ではI/O(0)の判定結果が“LO”から“HI”にならず、時刻t7以降の入力端子I/O(0)の入力信号の“HI”への変化に応じて時刻t9でI/O(0)の判定結果が“LO”から“HI”になっている。
以上のように、本実施形態では、取得部1011が、直流電源系統において零相電流を検出する電流検出部2の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、その2値信号を第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得する。また、解析部1012が、第1信号列に基づく第1解析と第2信号列に基づく第2解析とによって零相電流の検出に係る解析を実施する。よって、本実施形態によれば、例えば一つの周期で取得した信号列のみに基づき解析を実施する場合と比べて零相電流の検出精度を容易に高くすることができる。
したがって、本実施形態によれば、ノイズがある場合でも、漏電検出が誤動作しにくくなる。また、漏電検出を、漏電電流と、給電線と対地間電圧のアンバランスの両方から判断するため、検出信頼性が高い。電流検出部2、または、絶縁抵抗等の故障による誤動作が発生せず、故障原因はマイコン101での演算処理で明確になるため、トラブル発生時の原因究明が容易になる。
また、電流検出部2による検出結果と電圧検出部3による検出結果をマイコン101で論理演算して、図3に示す例によるデジタル入力信号のパターンから、状態を判別し、地絡系統の遮断器制御や、地絡発生信号(接点、表示等)を出力することができる。また、本実施形態では、仮にノイズにより電流検出部2が誤動作しても、電圧検出部3が地絡を検出していなければ、漏電として検出されない仕組みとしているため、誤動作しにくい。また、電圧検出部3の絶縁抵抗(抵抗316、抵抗326等)の検出機構は通常は正側給電線11および負側給電線12と切り離されており、電流検出部2の検出結果において高速モードと低速モードの両方で閾値を超える状態が検出された場合のみ、リレー等で電圧検出部3が正側給電線11および負側給電線12に接続される構成としている。よって、正常時に、電圧検出部3が、余分な電力消費や、給電系の絶縁性への影響を起こさないようにすることができる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100 検知装置
1 制御部
2 電流検出部
3 電圧検出部
11 正側給電線
12 負側給電線
201 零相電流センサ
301 FG間リレー
1011 取得部
1012 解析部
1013 判定部

Claims (5)

  1. 直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、前記2値信号を前記第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得する取得部と、
    前記第1信号列に基づく第1解析と前記第2信号列に基づく第2解析とによって前記零相電流の検出に係る解析を実施する解析部と
    を備える検知装置。
  2. 前記第1解析の結果と前記第2解析の結果を論理的に組み合わせて、前記直流電源系統の検出状態を判定する判定部を
    さらに備える請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記第1周期が前記第2周期より短く、
    前記第1解析において前記第1信号列を解析対象とする第1時間窓の時間幅が、前記第2解析において前記第2信号列を解析対象とする第2時間窓の時間幅より短い
    請求項1または2に記載の検知装置。
  4. 前記零相電流検出部を備える
    請求項1から3のいずれか1項に記載の検知装置。
  5. 取得部によって、直流電源系統において零相電流を検出する零相電流検出部の検出結果を表す2値信号を所定の第1周期で第1信号列として取得するとともに、前記2値信号を前記第1周期と異なる第2周期で第2信号列として取得し、
    解析部によって、前記第1信号列に基づく第1解析と前記第2信号列に基づく第2解析とによって前記零相電流の検出に係る解析を実施する
    検知方法。
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