JP2019045178A - 情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

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Noriyasu Kikuchi
典恭 菊池
昭一 中林
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昭一 中林
浩伸 畑本
Hironobu Hatamoto
浩伸 畑本
貴大 矢野
Takahiro Yano
貴大 矢野
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Abstract

【課題】移動体の位置をより高精度に補正することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、およびプログラムを提供する。【解決手段】移動体が測距装置220に検出されている間に測距装置が算出した移動体の位置から、移動体の第1の軌跡を取得する第1の取得部と、慣性センサが検出する情報に基づき算出された移動体の第2の軌跡を取得する第2の取得部と、第1の軌跡および第2の軌跡に基づき、第2の軌跡の誤差を算出する算出部270と、誤差に基づき、移動体の位置に関する情報および角度に関する情報の補正を制御する制御部280と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、およびプログラムに関する。
近日、屋外における位置情報を取得する技術として、人工衛星から電波を受信することで位置を推定する全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)が広く用いられている。ただし、GPSの電波が届かない屋内においては測位が困難となるため、屋内における測位技術としては、ビーコンから発信される電波を携帯端末等で受信することで測位する方法、無線LANの複数のアクセスポイントから受信した電波の情報に基づき測位する方法等が利用されている。また、屋内外でシームレスな測位が可能な技術として、加速度センサ、角速度センサ、磁気センサ等から取得した情報に基づき測位する歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)がある。上述したセンサは、現在市販されているスマートフォンに内蔵されているため、PDRは今後広く普及する可能性があるとして注目されている。しかしながら、PDRでは慣性センサによる累積誤差が発生するため、進行方向にずれが生じてしまう。正確な進行方向を推定するためには、累積誤差による進行方向のずれを補正する必要がある。
上述したPDRの累積誤差の補正方法として、例えば下記の特許文献1及び特許文献2には、固定ノード及びビーコンから受信した情報に基づき、位置を補正する方法が開示されている。特許文献3及び4には、PDRで測位した移動体の位置を、GPSで取得した位置情報に基づき補正する方法が開示されている。また、特許文献5には、PDRで測位した移動体の位置を、カメラまたはレーザー装置等を含む測距装置が取得した情報に基づき補正する方法が開示されている。
特開2012−112691号公報 特開2017−040503号公報 特開平06−111196号公報 特開2012―007937号公報 国際公開第2011/068184号
特許文献1と特許文献2の補正方法は、歩行者が固定ノード、ビーコン送信機、及び測距装置等が設置されている2点の近傍を通過することで、各装置が取得した情報に基づき、歩行者の測位位置を補正する。しかし、屋内における測位の場合、固定ノード、ビーコン送信機、測距装置等を設置する場所には制限があり、装置を高密度で設置できない場合がある。その場合、上述の装置の近傍を歩行者が通過しない状況が継続し、進行方向の誤差が補正されずに蓄積されてしまう可能性がある。また、装置を高密度に設置するにはコストがかかってしまう。特許文献5の補正方法は、装置が設置されている2点の近傍を歩行者が通過する必要はない。しかし、歩行者が携帯する装置、測距装置、各装置が取得した情報を照合する外部装置の少なくとも3つの装置が必要であるため、特許文献1と特許文献2の場合と同様に、装置の設置場所及びコストが問題となる。特許文献3と特許文献4の補正方法は、1つの装置で歩行者の位置を測位することが可能である。しかし、特許文献3と特許文献4の補正方法はGPSを用いた補正方法であるため、GPSの電波が届きにくい屋内において、GPSを用いた方法による測位は困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、移動体の位置をより高精度に補正することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の位置から、前記移動体の第1の軌跡を取得する第1の取得部と、慣性センサが検出する情報に基づき算出された前記移動体の第2の軌跡を取得する第2の取得部と、前記第1の軌跡および前記第2の軌跡に基づき、前記第2の軌跡の誤差を算出する算出部と、前記誤差に基づき、前記移動体の位置に関する情報および角度に関する情報の補正を制御する制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記算出部は、前記第1の軌跡を回転する際の基準となる第1の基準点、および前記第2の軌跡を回転する際の基準となる第2の基準点を算出し、前記第1の基準点と前記第2の基準点を重ねた上で、基準点を中心に第1の軌跡の時系列データまたは第2の軌跡の時系列データを回転させ、同一時点における、前記第1の基準点と前記第1の軌跡の時系列データの1点を通る直線、及び前記第2の基準点と前記第2の軌跡の時系列データの1点を通る直線が重なる回転角を算出し、前記回転角に基づき補正角度を算出してもよい。
前記算出部は、前記第1の基準点を通る基準軸と、前記第1の基準点と前記第1の軌跡の時系列データの1点を通る直線がなす第1の角度、及び前記第2の基準点を通る前記基準軸と、前記第2の基準点と前記第2の軌跡の時系列データの1点を通る直線がなす第2の角度を取得し、前記第1の軌跡の時系列データと前記第2の軌跡の時系列データの同一時点における前記第1の角度と前記第2の角度の差に基づき、前記回転角を算出してもよい。
前記算出部は、前記第1の軌跡及び前記第2の軌跡の時系列データの数だけ前記回転角を算出し、算出した複数の前記回転角の平均を算出し、算出した平均の前記回転角を前記補正角度としてもよい。
前記制御部は、前記測距装置の検出範囲にて検出された前記移動体の第1の軌跡、および前記算出部が算出した補正角度に基づき、前記移動体の前記位置に関する情報および前記角度に関する情報の補正を制御してもよい。
前記第1の取得部は、前記移動体が前記測距装置の検出範囲に入ってから、前記移動体が前記検出範囲から出るまでの期間の前記移動体の前記第1の軌跡を取得してもよい。
前記第1の取得部は、前記測距装置の位置を示す世界座標系位置データ、および前記測距装置が算出した前記移動体までの距離と角度に基づき、前記移動体の第1の世界座標系位置データを算出してもよい。
前記第1の取得部は、前記第1の世界座標系位置データの時系列データに基づき、前記移動体の前記第1の軌跡を取得してもよい。
前記第2の取得部は、前記慣性センサが検出した情報に基づき算出された前記移動体の第2の世界座標系位置データを取得し、取得した前記第2の世界座標系位置データの時系列データに基づき、前記移動体の前記第2の軌跡を取得してもよい。
前記第2の取得部は、前記移動体から送信される情報が所定の条件を満たす場合、前記移動体の前記第2の世界座標系位置データを取得してもよい。
前記第2の取得部は、前記移動体の前記第1の軌跡に基づき、複数の移動体の複数の前記第2の軌跡を解析することにより、前記移動体の前記第1の軌跡に対応する前記移動体の前記第2の軌跡を取得してもよい。
前記測距装置は、前記測距装置を中心に全方位を検出範囲として設定可能であってもよい。
前記情報処理装置は、ネットワークを介して前記移動体と接続する通信部をさらに備え、前記第2の取得部は、前記通信部を介して、前記移動体の第2の世界座標系位置データを取得してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の1または2以上の位置を取得する第1の取得部と、前記第1の取得部が取得した前記移動体の1または2以上の位置に基づき、前記移動体の位置に関する情報または角度に関する情報の補正を制御する制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の位置から、前記移動体の第1の軌跡を取得する第1の取得部と、慣性センサが検出する情報に基づき算出された前記移動体の第2の軌跡を取得する第2の取得部と、前記第1の軌跡および前記第2の軌跡に基づき、前記第2の軌跡の誤差を算出する算出部と、前記誤差に基づき、前記移動体の位置に関する情報および角度に関する情報の補正を制御する制御部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の1または2以上の位置を取得する第1の取得部と、前記第1の取得部が取得した前記移動体の1または2以上の位置に基づき、前記移動体の位置に関する情報または角度に関する情報の補正を制御する制御部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、移動体の位置をより高精度に補正することを実現することが可能である。
本発明の一実施形態に係る位置測位システムと歩行者の関係を示す説明図である。 同実施形態に係るアンカーノードの構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るターゲットノードの端末座標を世界座標に変換する方法の例を示す説明図である。 同実施形態に係る第1の軌跡における補正角度の算出方法の例を示す説明図である。 同実施形態に係る第2の軌跡における補正角度の算出方法の例を示す説明図である。 同実施形態に係るターゲットノードの構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る時刻t=Tにおけるターゲットノードの位置及び角度の補正処理の概要を示す説明図である。 同実施形態に係る時刻t=T+10におけるターゲットノードの位置及び角度の補正処理の概要を示す説明図である。 同実施形態に係る時刻t=T+15(補正なし)におけるターゲットノードの位置及び角度の補正処理の概要を示す説明図である。 同実施形態に係る時刻t=T+15(補正あり)におけるターゲットノードの位置及び角度の補正処理の概要を示す説明図である。 同実施形態に係るアンカーノードの動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るアンカーノードの構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るアンカーノードの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るアンカーノードのハードウェア構成例を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成または論理的意義を有する複数の構成を、必要に応じてアンカーノード20A及び20Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。例えば、アンカーノード20Aおよびアンカーノード20Bを特に区別する必要が無い場合には、各アンカーノードを単にアンカーノード20と称する。
<<1.位置測位システムと歩行者の関係>>
図1は、本発明の実施形態に係る位置測位システムと歩行者の関係を示す説明図である。図1は、歩行者10、アンカーノード20、及びターゲットノード30の関係を示している。歩行者10は、ターゲットノード30を携帯して歩行する。アンカーノード20とターゲットノード30は無線通信により接続されている。なお、ターゲットノード30は移動体の一例である。ターゲットノード30が歩行者10に携帯される場合、ターゲットノード30および歩行者10の双方が移動体の概念に包含される。
歩行者10は、典型的には人である。歩行者10は、ターゲットノード30を携帯して歩行することで、アンカーノード20が備える測距装置により測位される移動体となる。また、歩行者10は、ターゲットノード30が備える慣性センサの測位対象でもある。なお、歩行者10がターゲットノード30を携帯する方法は任意の方法でよく、特に限定されない。
アンカーノード20は、固定して設置されたノードであり、ターゲットノード30の位置の測位、及びターゲットノード30の位置の補正情報を算出する機能を有する情報処理装置である。アンカーノード20は、近傍のターゲットノード30と無線通信ができる通信部240、及び近傍の歩行者10の位置を検出することができる測距装置220を備える。なお、本発明の実施形態において、通信部240は、汎用的な周波数である2.4GHz帯の周波数を利用するが、通信部240が利用する周波数帯は限定されず、通信部240は任意の周波数帯を用いてもよい。
図1は、アンカーノード20Aが、測距装置220Aが検出したターゲットノード30と、通信部240Aを介して無線通信による情報の送受信を行っている例を示している。また、図1は、アンカーノード20Bが、測距装置220Bが検出していないターゲットノード30とは、通信部240Bを介した無線通信を行っていない例も示している。なお、アンカーノード20の設置位置は、ターゲットノード30と水平となる高さに設置されることが望ましい。なぜならば、アンカーノード20とターゲットノード30間の距離をより単純な計算式で算出することが可能だからである。ただし、アンカーノード20の設置場所は限定されるものではなく、例えば天井に設置されてもよいし、屋内及び屋外のいずれに設置されてもよいが、設置する場所によって、アンカーノード20とターゲットノード30間の距離を算出する計算式は異なる。
ターゲットノード30は、アンカーノード20の測位対象となるノードであり、近傍のアンカーノード20と無線通信ができる通信部、及び慣性センサを備える。なお、本発明の実施形態において、通信部は、汎用的な周波数である2.4GHz帯の周波数を利用するが、通信部が利用する周波数帯は限定されず、通信部は任意の周波数帯を用いてもよい。また、ターゲットノード30が歩行者10に携帯される場合、ターゲットノード30の位置は歩行者10の位置と等しいため、ターゲットノード30は歩行者10の位置を測位することが可能である。また、ターゲットノード30は、スマートフォン、携帯端末、またはウェアラブル端末等であってもよい。
以上、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る位置測位システムと歩行者の関係を説明した。続いて、本発明の第1の実施形態に係るアンカーノード20の構成例について説明する。
<<2.第1の実施形態>>
第1の実施形態では、アンカーノード20の近傍に1台のターゲットノード30が存在する場合を例に説明する。なお、アンカーノード20の近傍に存在するターゲットノード30の数は1台に限らず、複数存在してもよい。まず、本発明の実施形態に係るアンカーノード20の構成例について説明する。
<2−1.アンカーノード20の構成例>
図2は、本発明の実施形態に係るアンカーノード20の構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の実施形態に係るアンカーノード20は、測距装置220、LRF位置情報取得部230、通信部240、PDR位置情報取得部250、記憶部260、算出部270、制御部280を備える。なお、第1の取得部には、測距装置220、LRF位置情報取得部230、記憶部260、及び算出部270の一部が含まれる。また、第2の取得部には、PDR位置情報取得部250、記憶部260、及び算出部270の一部が含まれる。
(1)測距装置220
測距装置220は、測距装置220から測距対象までの距離及び方向を検出する装置である。本発明の実施形態においては、測距装置220としてレーザレンジファインダ(LRF:Laser Range Finder)を用い、ターゲットノード30までの距離と方向を測定する。ただし、測距装置220として用いる装置は任意の装置でよく、特に限定されない。
測距装置220は、ターゲットノード30を検出する範囲を設定する。以下では、測距装置220がターゲットノード30を検出する範囲のことを、検出範囲と称する。検出範囲は、LRFの性能に応じてあらかじめ設定される。例えば、本発明の実施形態のように、正面方向のみを検出可能なLRFを用いる場合、アンカーノード20は検出範囲をLRFが向いている方向に合わせて設定する。また、例えば、全方位を検出可能なLRFを用いる場合、アンカーノード20は検出範囲を全方位として設定してもよい。測距装置220は、ターゲットノード30が検出範囲に入ったことを検出した時、ターゲットノード30までの距離と方向の測定を開始する。その後、測距装置220は、通信部240がターゲットノード30のビーコンを受信するごとに、ターゲットノード30までの距離と方向を測定する。測距装置220は、ターゲットノード30が検出範囲から出たことを検出した時、ターゲットノード30までの距離と方向の測定を終了する。
(2)LRF位置情報取得部230
LRF位置情報取得部230は、ターゲットノード30の世界座標系位置を算出する機能を有する。算出方法は、測距装置220が取得したターゲットノード30までの距離と方向、及びアンカーノード20の世界座標系位置に基づき、ターゲットノード30の世界座標系位置を算出する方法である。ここで、ターゲットノード30までの距離はdLRF、ターゲットノード30までの方向を示す角度はθLRF、アンカーノード20の世界座標系位置は(XAN,YAN)と定義される。また、LRF位置情報取得部230が算出したターゲットノード30の世界座標系位置は(XLRF、YLRF)と定義される。なお、以下では、LRFが取得した情報に基づき算出されたターゲットノード30の世界座標系位置のことを、LRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)(第1の世界座標系位置データ)と称する。LRF位置情報取得部230は、算出したLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)を記憶部260へ出力する。
図3は、LRFが検出したターゲットノード30までの距離dLRF、及びターゲットノード30までの方向を示す角度θLRFに基づき、ターゲットノード30のLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)を算出する方法を示している。なお、(XAN,YAN)はアンカーノード20の世界座標系位置を示しており、世界座標系位置(XAN,YAN)は初期設定された既知の値とする。
LRFが検出するターゲットノード30までの距離dLRF、ターゲットノード30までの方向を示す角度θLRFより、ターゲットノード30のLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)は、以下の数式1により算出される。
Figure 2019045178
数式1により算出されたLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)は、ターゲットノード30の検出タイミングと関連付けて記憶部260に記憶される。なお、LRFの検出範囲内に存在するターゲットノード30は1台とは限らず、複数台存在する場合もある。よって、記憶部260は、複数のターゲットノード30のLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)を記憶してもよい。
(3)通信部240
通信部240は、アンカーノード20とターゲットノード30を接続するインタフェースであり、アンカーノード20がターゲットノード30と情報を通信する。通信部240は、ターゲットノード30との通信において、ターゲットノード30が備える慣性センサが取得した情報に基づき算出された歩行者10の位置情報を受信する。また、通信部240は、制御部280から取得した、ターゲットノード30の位置の補正情報を、ターゲットノード30へ送信する。なお、位置情報及び補正情報の詳細については後述する。
(4)PDR位置情報取得部250
PDR位置情報取得部250は、通信部240が受信した情報から、慣性センサによって測位されたターゲットノード30の位置情報を取得する機能を有する。具体的には、PDR位置情報取得部250は、通信部240が受信したターゲットノード30のビーコンに含まれるパケット情報から、慣性センサによって測位されたターゲットノード30の世界座標系位置を取得する。ここで、慣性センサによって測位されたターゲットノード30の世界座標系位置は(XPDR、YPDR)と定義される。なお、以下では、慣性センサによって測位されたターゲットノード30の世界座標系位置は、PDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)(第2の世界座標系位置データ)と称される。PDR位置情報取得部250は、取得したPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)を、通信部240がビーコンを受信したタイミングと関連付けて記憶部260へ出力する。
なお、アンカーノード20の通信部240は、ビーコンの受信条件を設定していない場合、不要なビーコンの情報まで受信してしまう。例えば、PDR位置情報取得部250は、検出範囲内に存在するターゲットノード30から送信されるビーコンの情報を取得できればよいが、検出範囲外に存在するターゲットノード30から送信されるビーコンの情報を取得することも可能である。しかし、検出範囲外に存在するターゲットノード30のビーコンの情報は、位置情報の算出に使われない情報のため、不要な情報である。そこで、PDR位置情報取得部250は、通信部240がビーコンを受信した際にビーコンの受信電力を測定し、受信電力の強度に基づきビーコンの情報を取得するか否かを判定するように受信条件を設定してもよい。具体的に、受信電力の強度が所定の閾値を超える場合、ターゲットノード30は検出範囲内に存在するため、ビーコンの情報を取得すると判定する。受信電力の強度が所定の閾値を超えない場合、ターゲットノード30は検出範囲外に存在するため、ビーコンの情報を取得しないと判定する。
(5)記憶部260
記憶部260は、LRF位置情報取得部230から取得したLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)、及びPDR位置情報取得部250から取得したPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)を記憶する。なお、LRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)は、アンカーノード20がターゲットノード30からビーコンを受信する度にLRF位置情報取得部230により算出され、記憶部260に出力される。また、PDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)も同様に、アンカーノード20がターゲットノード30からビーコンを受信する度に、PDR位置情報取得部250により取得され、記憶部260へ出力される。したがって、記憶部260は、LRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)とPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)を時系列データとして記憶する。
(6)算出部270
算出部270は、記憶部260から取得したLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)、及びPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)の時系列データに基づき、ターゲットノード30の位置の補正情報を算出する。ここで、補正情報とは、補正位置と補正角度の総称のことである。また、補正位置とは、慣性センサによる累積誤差を含まない、ターゲットノード30の正となる位置のことである。補正角度とは、慣性センサによる累積誤差を含むターゲットノード30の進行方向を、累積誤差を含まない正となる進行方向に補正するために必要な回転角のことである。なお、進行方向は角度によって数値的に示される。よって、進行方向を補正することは、すなわち進行方向を示す角度を補正角度で補正することを意味する。以下では、進行方向を示す角度を補正角度で補正する旨を説明する箇所において、進行方向は進行角度とも称される。
また、本発明の実施形態に係る算出部270は、図2に示すように補正位置算出部272、及び補正角度算出部274を備える。算出部270は、補正位置算出部272が算出した補正位置、及び補正角度算出部274が算出した補正角度を、補正情報として制御部280へ出力する。
・補正位置算出部272
補正位置算出部272は、LRF位置情報取得部230が算出したターゲットノード30のLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)の時系列データに基づき、ターゲットノード30の補正位置(XRST、YRST)を算出する。具体的に、補正位置算出部272は、LRFの検出範囲内で最後に取得されたターゲットノード30の情報に基づき算出されたLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)を、補正位置(XRST、YRST)とする。
・補正角度算出部274
補正角度算出部274は、LRF位置情報取得部230が算出したターゲットノード30のLRF世界座標系位置(XLRF、YLRF)の時系列データ、及びPDR位置情報取得部250が取得したターゲットノード30のPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)の時系列データに基づき、ターゲットノード30の補正角度γを算出する。
図4は、補正角度γの算出方法を示している。算出部270の補正角度算出部274は、ターゲットノード30がLRFの検出範囲を出たことをきっかけとして、補正角度γの算出を開始する。補正角度算出部274は、ターゲットノード30がLRFの検出範囲内に存在する間に取得された、「LRF世界座標系位置の時系列データ」からなるターゲットノード30の軌跡、及び「PDR世界座標系位置の時系列データ」からなるターゲットノード30の軌跡に基づき、補正角度γを算出する。なお、以下では、「LRF世界座標系位置の時系列データ」からなるターゲットノード30の軌跡は第1の軌跡、「PDR世界座標系位置の時系列データ」からなるターゲットノード30の軌跡は第2の軌跡と称される。
補正角度算出部274は、記憶部260から第1の軌跡及び第2の軌跡を取得する。各軌跡を取得後、補正角度算出部274は、第1の軌跡を回転させる基準となる第1の基準点、及び第2の軌跡を回転させる基準となる第2の基準点を算出する。補正角度算出部274は、第1の基準点と第2の基準点を重ねた上で、第1の軌跡または第2の軌跡を回転させて回転角を算出する。具体的に、同一時点における、第1の基準点と第1の軌跡の時系列データの1点を通る直線、及び第2の基準点と第2の軌跡の時系列データの1点を通る直線が重なるまで回転させた角度を回転角とする。補正角度算出部274は、各軌跡を回転させることで求めた回転角に基づき、補正角度を算出する。本発明の実施形態においては、回転角を求める方法として、第1の軌跡の重心と第2の軌跡の重心を求め、重心を基準点として回転角を求める方法を用いる。ただし、回転角を求める方法は任意の方法でよく、特に限定されない。
図4Aは、ターゲットノード30の第1の軌跡を示している。第1の軌跡41Aは、白丸で表現されたターゲットノード30の時系列データ43Aからなるターゲットノード30の軌跡である。第1の基準点45Aは、第1の軌跡の重心(x LRF、y LRF)である。基準軸47Aは、第1の基準点45Aを通り、第1の基準点と第2の基準点を重ねる際に基準となる軸である。第1の角度49Aは、基準軸47Aと、第1の軌跡の時系列データの1点と第1の基準点を通る直線がなす角度τ LRFのことである。ここで、kは軌跡の時系列データの取得時点を示す値であり、kはk=1〜Kまでの値を取り得る。k=1の場合、すなわちτは、アンカーノード20が検出範囲内でターゲットノード30を検出してから、アンカーノード20が最初にビーコンを受信した時点での回転角を示す。また、k=Kの場合、すなわちτは、アンカーノード20が検出範囲内で最後にビーコンを受信した時点での回転角を示す。
図4Bは、ターゲットノード30の第2の軌跡を示している第2の軌跡41Bは、黒丸で表現されたターゲットノード30の時系列データ43Bからなるターゲットノード30の軌跡である。第2の基準点45Bは、第2の軌跡の重心(x PDR、y PDR)である。基準軸47Bは、第2の基準点45Bを通り、第2の基準点と第2の基準点を重ねる際に基準となる軸である。第2の角度49Bは、基準軸47Bと、第2の軌跡の時系列データの1点と第2の基準点を通る直線がなす角度τ PDRのことである。
補正角度算出部274は、図4Aの各時系列データにおける角度τ LRF、図4Bの各時系列データにおける角度τ PDRを求め、回転角γをγ=τ LRF−τ PDRにより算出する。また、補正角度算出部274は、各時系列データにおける回転角γの平均γ=average(γ)を算出し、その平均値を補正角度γとする。
本発明の実施形態において補正角度γは、ターゲットノード30がアンカーノード20の検出範囲内に存在する間に検出された時系列データに基づき算出される。しかし、補正角度γは、第1の軌跡と第2の軌跡の時系列データの内、少なくとも1時点の時系列データを用いて算出することが可能である。ただし、時系列データの数が多いほど、アンカーノード20はより精度の高い補正情報を算出することが可能である。
(7)制御部280
制御部280は、算出部270から取得した補正情報に基づき、ターゲットノード30が位置を補正する処理を制御する機能を有する。制御部280は、算出部270の補正位置算出部272が算出したターゲットノード30の補正位置(XRST、YRST)、及び補正角度算出部274が算出したターゲットノード30の補正角度γを補正情報とし、通信部240へ出力する。
以上、図2〜4を参照しながら、本発明の実施形態に係るアンカーノード20の構成例について説明した。続いて、本発明の実施形態に係るターゲットノード30の構成例について説明する。
<2−2.ターゲットノード30の構成例>
図5は、本発明の実施形態に係るターゲットノード30の構成例を示すブロック図である。以下、図5を参照しながら、本発明の実施形態に係るターゲットノード30の構成例について説明する。
図5に示したように、本発明の実施形態に係るターゲットノード30は、算出部320、制御部340、通信部360を備える。
(1)算出部320
算出部320は、ターゲットノード30が備える慣性センサが取得する情報に基づき、ターゲットノード30の位置情報を算出する。ここで、位置情報とは、ターゲットノード30の位置と進行方向の総称のことである。また、位置とは、慣性センサによる累積誤差を含む、ターゲットノード30の位置のことである。進行方向とは、慣性センサによる累積誤差を含むターゲットノード30の進行方向のことである。
また、本発明の実施形態に係る算出部320は、加速度センサ322、角速度センサ324、距離算出部326、方向算出部328、位置算出部330を備える。
・加速度センサ322
加速度センサ322は、物体の加速度を取得する機能を備える慣性センサである。加速度センサ322は、一定の時間に物体が移動した際の速度の変化量を求めるための機器である。加速度センサ322の種類には、ばねにつながれた錘の位置変化から加速度を得る方式のセンサ、または錘をつけたばねに振動を加えた際の周波数の変化から加速度を得る方式のセンサ等があるが、加速度センサ322の種類については特に限定せず、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用してもよい。本発明の実施形態において、例えば、加速度センサ322は、歩行者10の移動に応じて変化する、ターゲットノード30の移動速度の変化量を計測し、計測した値をターゲットノード30の端末座標系加速度データとして距離算出部326へ出力する。
・角速度センサ324
角速度センサ324は、物体の角速度を取得する機能を備える慣性センサである。角速度センサ324は、一定の時間に物体が回転した際の角度の変化量を求めるための機器である。角速度センサ324の種類には、回転する物体に加わる慣性力から角速度を得る機械式のセンサ、または流路中の気体の流れの変化より角速度を得る流体式のセンサ等があるが、角速度センサ324の種類については特に限定せず、MEMS技術を応用してもよい。本発明の実施形態において、例えば、上述の角速度センサ324は、歩行者10の移動に応じて変化する、ターゲットノード30の姿勢の変化量を計測し、計測した値をターゲットノード30の端末座標系角速度データとして方向算出部328へ出力する。
・距離算出部326
距離算出部326は、加速度センサ322が取得したターゲットノード30の加速度データに基づき、ターゲットノード30の進行距離D(t)を算出する機能を有する。また、進行距離D(t)の算出方法として、本発明の実施形態では、加速度センサが歩行中に受ける振動の強さと歩行距離の関係より算出する方法を用いる。ただし、進行距離の算出方法は任意の方法でよく、特に限定されない。
進行距離D(t)の算出にあたり、加速度データを(a,a,a)、振動の強さをz(t)、重力加速度をgとすると、振動の強さz(t)は以下の数式2により算出される。
Figure 2019045178
歩行者10の歩行速度をv(t)とすると、歩行速度v(t)は、以下の数式3により算出される。なお、α、βは実験的に求められる定数であり、歩行速度v(t)は、以下の数式3のように線形の式で近似できることが実験的に求められている。
Figure 2019045178
サンプリング周期をTとすると、進行距離D(t)は以下の数式4により算出される。
Figure 2019045178
・方向算出部328、
方向算出部328は、角速度センサ324が取得したターゲットノード30の角速度データに基づき、ターゲットノード30の進行角度Ψ(進行方向)を算出する機能を有する。
進行角度Ψは、本発明の実施形態では、ターゲットノード30の端末姿勢(Ψ、θ、φ)を算出することで取得される。ターゲットノード30の端末姿勢(Ψ、θ、φ)は、世界座標系から端末座標系へZ軸、Y軸、X軸の順に回転させた角度と定義し、それぞれの角度をヨー角Ψ、ピッチ角θ、ロール角φと称する。ヨー角Ψは、北極を基準とした世界座標系における進行角度Ψである。端末姿勢(Ψ、θ、φ)は、角速度センサ324が検出する角速度データ(ω、ω、ω)から連続的に算出される。
さらに、端末姿勢(Ψ、θ、φ)は、計算過程で特異点の影響を受けないクォータニオンを用いた方法により算出される。ただし、上述の進行角度Ψ及び端末姿勢(Ψ、θ、φ)の算出方法は任意の方法でよく、特に限定されない。以下では、クォータニオンを用いた方法による具体的な算出方法を説明する。
まず、クォータニオンをq=(q、q、q、q)と定義すると、クォータニオンq=(q、q、q、q)は端末姿勢(Ψ、θ、φ)を用いて以下の数式5と示される。
Figure 2019045178
ただし、座標変換行列R(Ψ、θ、φ)は、以下の数式6とし、座標変換行列R(Ψ、θ、φ)の添え字は行列の各成分とする。
Figure 2019045178
ここで、クォータニオンの基準値をq=(q00、q10、q20、q30)と定義すると、動作開始時のqは、初期端末姿勢(Ψ、θ、φ)を与えることで、数式5及び数式6から算出される。また、補正処理が実行される度にクォータニオンの基準値qを再計算することで、補正処理後の新たな基準値q を算出し、リセット処理以降の処理では新たな基準値q を用いて計算を行う。
クォータニオンqの時間微分値は、角速度データ(ω、ω、ω)を用いて、以下の数式7と示される。
Figure 2019045178
また、現在のクォータニオン値は、クォータニオンの基準値qを基準として積分することで、以下の数式8により算出される。
Figure 2019045178
さらに、端末姿勢(Ψ、θ、φ)は、数式8に示す現在のクォータニオン値に基づき、以下の数式9により算出される。
Figure 2019045178
・位置算出部330
位置算出部330は、慣性センサが取得した情報に基づくターゲットノード30のPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)を算出する機能を有する。位置算出部330は、距離算出部326が算出したターゲットノード30の進行距離D(t)、及び方向算出部が算出したターゲットノード30の進行角度Ψに基づき、ターゲットノード30のPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)を算出する。
ターゲットノード30のPDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)は、ターゲットノード30の進行距離D(t)、及び進行角度Ψを用いて、以下の数式10により算出される。
Figure 2019045178
(2)制御部340
制御部340は、通信部360が受信した補正情報に基づき、ターゲットノード30の位置の補正処理を制御する機能を有する。制御部340は、算出部320より、ターゲットノード30の位置情報として、PDR世界座標系位置(XPDR、YPDR)、及び進行角度Ψを取得する。また、制御部340は、通信部360からターゲットノード30の位置の補正情報として、補正位置(XRST、YRST)、及び補正角度γを取得する。制御部340は、位置(XPDR、YPDR)を補正位置(XRST、YRST)に置き換え、進行角度Ψに補正角度γを加えることで、ターゲットノード30の位置情報を補正する。
図6は、ターゲットノード30の位置と角度の補正処理の概要を示している。図6はアンカーノード20、及びターゲットノード30の位置関係を上から見た構図であり、アンカーノード20、LRFの検出範囲22、LRF検出位置32、PDR検出位置34から構成されている。なお、LRF検出位置32は、LRFによるターゲットノード30の検出位置のことである。また、PDR検出位置34は、PDRによるターゲットノード30の検出位置のことである。
図6A〜図6Dは、ターゲットノード30の検出位置の時系列変化を示している。図6A〜図6Dにおいて時刻tは、アンカーノード20がターゲットノード30からビーコンを受信する度に1増える。例えば、時刻t=Tから、ビーコンを1回受信すると時刻tはt=T+1となり、ビーコンを10回受信すると時刻tはt=T+10となる。図6Aは時刻t=T、図6Bは時刻t=T+10、図6C及び図6Dは時刻t=T+15におけるターゲットノード30の位置を示している。なお、図6Cは位置情報を補正しなかった場合の時刻t=T+15におけるターゲットノード30の位置、図6Dは位置情報を補正した場合のt=T+15におけるターゲットノード30の位置を示している。
図6Aは、ターゲットノード30がLRFに検出された時刻Tにおけるターゲットノード30の位置を示している。この時、LRFにより算出されたターゲットノード30の位置はLRF検出位置32Aであり、PDRにより算出されたターゲットノード30の位置はPDR検出位置34Aである。
図6Bは、ターゲットノード30がLRFの検出範囲内で最後に検出された時刻T+10におけるターゲットノード30の位置を示している。この時、LRFにより算出されたターゲットノード30の位置はLRF検出位置32Bであり、PDRにより算出されたターゲットノード30の位置はPDR検出位置34Bである。検出範囲22内の白丸は、時刻Tから時刻T+10の間にLRFに検出されたターゲットノード30の位置の時系列変化(第1の軌跡)を示している。また、黒丸は、時刻Tから時刻T+10の間にPDRに検出されたターゲットノード30の位置の時系列変化(第2の軌跡)を示している。なお、アンカーノード20は、ターゲットノード30がLRFの検出範囲を出たことをきっかけとして、補正情報を算出する。
図6Cは、ターゲットノード30の位置情報が補正されなかった場合の時刻T+15におけるターゲットノード30の位置を示している。この時、PDRにより算出されたターゲットノード30の位置はPDR検出位置34Cである。図6Cでは、ターゲットノード30の位置が補正されていないため、PDR検出位置34Cは累積誤差を含むターゲットノード30の位置を示している。
図6Dは、ターゲットノード30の位置情報が補正された場合の時刻T+15におけるターゲットノード30の位置を示している。この時、PDRにより算出されたターゲットノード30の位置はPDR検出位置34Dである。図6Dでは、ターゲットノード30の位置が補正されているため、PDR検出位置34Dは累積誤差がリセットされたターゲットノード30の位置を示している。
(3)通信部360
通信部360は、ターゲットノード30とアンカーノード20を接続するインタフェースであり、ターゲットノード30がアンカーノード20と情報を通信する。通信部360は、アンカーノード20との通信において、アンカーノード20が算出したターゲットノード30の位置情報の補正情報を受信する。また、通信部360は、算出部320が算出したターゲットノード30の位置情報を、ターゲットノード30へ送信する。
以上、図5、図6を参照しながら、本発明の実施形態に係るターゲットノード30の構成について説明した。続いて、本発明の実施形態に係るアンカーノード20、及びターゲットノード30の動作例について説明する。
<2−3.動作例>
図7は、本発明の実施形態に係るアンカーノード20の動作例を示すフローチャートである。まず、測距装置220であるLRFが、検出範囲にてターゲットノード30を検出する(ステップS101)。ステップS101以降、ステップS103〜ステップS107の処理とステップS109〜ステップS113までの処理は並列処理が可能である。
1つ目の並列処理として、まず、測距装置220であるLRFが、アンカーノード20の世界座標位置(XAN,YAN)からターゲットノード30までの距離dLRFと角度θLRFを検出する(ステップS103)。LRF位置情報取得部230は、アンカーノード20の世界座標位置(XAN,YAN)、及びLRFが検出した(dLRF、θLRF)に基づき、ターゲットノード30の世界座標系位置(X LRF、Y LRF)を算出し、記憶部260へ出力する(ステップS105)。記憶部260は、LRF位置情報取得部230から取得した世界座標系位置(X LRF、Y LRF)を記憶する(ステップS107)。
2つ目の並列処理として、通信部240はターゲットノード30から受信したビーコンからパケット情報を取得する(ステップS109)。PDR位置情報取得部250は、パケット情報からターゲットノード30の世界座標系位置(XPDR,YPDR)を取得し、記憶部260へ出力する(ステップS111)。記憶部260は、PDR位置情報取得部250から取得した世界座標系位置(XPDR,YPDR)を記憶する(ステップS113)。以上で、アンカーノード20は並列処理を終了する。
並列処理終了後、アンカーノード20は、ターゲットノード30がLRFの検出範囲から出たかどうかを判定する(ステップS115)。ステップS115にて、ターゲットノード30がLRFの検出範囲から出ていないと判定された場合、アンカーノード20はステップS103〜ステップS113の処理を繰り返す。ステップS115にて、ターゲットノード30がLRFの検出範囲から出たと判定された場合、ターゲットノード30の世界座標系位置(XPDR,YPDR)、及び世界座標系位置(XPDR,YPDR)の時系列データに基づき、算出部270はターゲットノード30の補正情報を算出する(ステップS117)。補正情報には、補正位置算出部272が算出する補正位置、及び補正角度算出部274が算出する補正角度γが含まれる。制御部280は、算出部270が算出した補正情報を、通信部240へ出力する。そして、通信部240は算出部270から取得した補正情報をターゲットノード30へ送信する(ステップS119)。以上で、図7に示す、アンカーノード20が実施する処理を終了する。
以上、図7を参照しながら、本発明の実施形態に係るアンカーノード20の動作例を示すフローチャートについて説明した。
<2−4.効果>
上述の説明より、アンカーノード20は、ターゲットノード30が検出範囲内に存在する間に取得した第1の軌跡と第2の軌跡に基づき、補正情報を算出することが可能である。また、ターゲットノード30は、アンカーノード20が算出した補正情報を取得し、位置及び方向を補正することが可能である。
以上、図2〜7を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
<<3.第2の実施形態>>
アンカーノード20の検出範囲内に存在するターゲットノード30は1台に限らず、複数台存在する場合もある。複数のターゲットノード30がアンカーノード20の検出範囲内に存在する場合、アンカーノード20はどのターゲットノード30の位置を検出しているかを判別できない。そこで、記憶部260に記憶された複数のターゲットノード30の情報と、アンカーノード20が検出したターゲットノード30の情報を紐付けることで、アンカーノード20が検出したターゲットノード30を判別する。
<3−1.アンカーノード20の構成例>
図8は、本発明の第2の実施形態に係るアンカーノード20の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態にて説明した図2のアンカーノード20の構成例と比較し、算出部270の構成に相関演算部276を追加した点が異なる。なお、その他の構成、及び機能については、<2−1.アンカーノード20の構成例>にて説明した内容と同一のため、本章での説明を省略する。
(1)算出部270
・相関演算部276
相関演算部276は、相関演算の処理を行う機能を有する。相関演算部276は、第1の軌跡、及び複数のターゲットノード30の複数の第2の軌跡に対して相関演算を行う。相関演算の結果、相関演算部276は複数の第2の軌跡から、第1の軌跡に対応する1つの第2の軌跡を特定する。なお、本発明の第2の実施形態においては、補正角度算出部274が算出した第1の軌跡の回転角と、複数の第2の軌跡の回転角に対して相関演算を行うが、相関演算の方法は任意の方法でよく、特に限定されない。
相関演算部276は、アンカーノード20の検出範囲内に存在する複数のターゲットノード30の中の1台のターゲットノード30が、検出範囲の外に出たことを検出したことをきっかけに、相関演算処理を開始する。まず、相関演算部276は、記憶部260から、検出範囲の外に出たターゲットノード30の第1の軌跡と、複数のターゲットノード30の複数の第2の軌跡を取得する。相関演算部276は、第1の実施形態と同様の方法で、第1の軌跡の回転角τ LRFと複数の第2の軌跡の複数の回転角τ 1:nを算出する。ここで、nはアンカーノード20の検出範囲内に存在するターゲットノード30の数である。相関演算部276は、算出したτ LRFとτ 1:nに対して相関演算を行い、算出された相関値が所定の閾値以上となる第2の軌跡を取得する。相関演算部276が第2の軌跡を1つに特定した場合、第1の軌跡及び特定した第2の軌跡の時系列データに基づき、補正位置算出部272が補正位置(XRST,YRST)を、補正角度算出部274が補正角度γを算出する。
以上、図8を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るアンカーノード20の構成例について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態に係るターゲットノード30の構成例について説明する。
<3−2.ターゲットノード30の構成例>
本発明の第2の実施形態に係るターゲットノード30の構成例は、図5に示した第1の実施形態に係るターゲットノード30の構成例と同一であり、その詳細は<2−2.ターゲットノード30の構成例>にて説明した内容と同一のため、本章での説明を省略する。
<3−3.動作例>
図9は第2の実施形態に係るアンカーノード20の動作例を示すフローチャートである。第1の実施形態にて説明した、図7のフローチャートと比較し、ステップS115にてYesの判定がされて以降の処理に、相関演算の処理が追加されている点が異なる。なお、図9のステップS115までの処理については、<2−3.動作例>にて説明した内容と同一のため、本章での説明を省略する。
図9に示すように、ステップS115にてターゲットノード30がLRFの検出範囲から出たことを検出された場合、相関演算部276は、記憶部260から複数のターゲットノード30の複数の軌跡を取得する(ステップS121)。相関演算部276は、ターゲットノード30が検出範囲に入ってから検出範囲を出るまでに取得された、時系列データの各時点における回転角τ LRFとτ 1:nを算出する。相関演算部276は、算出した回転角τ LRFとτ 1:nに対して相関演算を行う(ステップS123)。相関演算の結果、相関値が閾値を超えるターゲットノード30を1台に特定できたかどうかを判定する(ステップS125)。ステップS125にて、相関演算部276がターゲットノード30を1台に特定できた場合、そのターゲットノード30の時系列データに基づき、補正位置算出部272は補正位置を、補正角度算出部274は補正角度γを算出する(ステップS127)。通信部240は、補正位置及び補正角度γをターゲットノード30へ送信する(ステップS129)。なおステップS125にて、相関演算部276がターゲットノード30を1台に特定できない場合、ターゲットノード30の位置情報を補正せずに処理を終了する。以上で、図9に示すアンカーノード20が実施する処理を終了する。
なお本発明の第2の実施形態においては、記憶部260に記憶された複数のターゲットノード30の情報と、アンカーノード20が検出したターゲットノード30の情報を相関演算により紐付けしているが、情報の紐付ける方法は任意の方法でよく、特に限定されない。
以上、図9を参照しながら、第2の実施形態に係るアンカーノード20の動作例について説明した。
<3−4.効果>
上述の説明より、アンカーノード20の検出範囲に複数のターゲットノード30が存在した場合でも、第2の実施形態に係るアンカーノード20の構成例により、相関演算処理を行うことで、アンカーノード20は、複数のターゲットノード30の中から検出したターゲットノード30を特定することが可能である。
以上、図8、図9を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る変形例について説明する。
<<4.変形例>>
以下では、本発明の実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
(第1の変形例)
上述の実施形態では、アンカーノード20がターゲットノード30の補正情報を算出し、ターゲットノード30は補正情報に基づき補正後の角度を算出し、実際に位置の補正を行う例を説明したが、アンカーノード20がターゲットノード30の補正後の角度まで算出し、ターゲットノード30は実際に位置を補正する処理だけを行うようにしてもよい。上述の実施形態では、例えば、アンカーノード20は算出部270が算出した補正情報を通信部240からターゲットノード30へ送信し、ターゲットノード30の制御部340は受信した補正情報に基づきターゲットノード30の補正後の角度を算出し、位置の補正を行う。上述の処理に変形例を適用した場合、アンカーノード20の算出部270にてターゲットノード30の補正後の角度まで算出し、通信部240がターゲットノード30へ補正情報を送信し、ターゲットノード30の制御部340は受信した補正情報に基づき、位置の補正を行うだけでよくなる。
(第2の変形例)
上述の実施形態では、ターゲットノード30はアンカーノード20から取得した補正情報に基づき、位置と角度の両方を補正する例を説明したが、ターゲットノード30は、位置または角度のどちらか一方のみを修正してもよい。例えば、アンカーノード20がターゲットノード30の位置を測位している時に、測距装置220が一時的に遮られ、測距装置220が取得する位置情報の信頼性が低下したとする。位置情報の信頼性が低下したことにより、補正情報の算出結果も影響を受けて信頼性が低下する可能性がある。しかし、補正情報の補正位置は影響を受けて信頼性が低下しても、補正角度は影響を受けずに信頼性が担保されている場合、ターゲットノード30は位置を補正せず、角度のみを補正してもよい。
(第3の変形例)
上述の実施形態では、アンカーノード20は、LRFにより検出される第1の軌跡、及びPDRにより検出される第2の軌跡に基づき補正情報を算出する例を説明したが、第2の軌跡を用いずに第1の軌跡のみから補正情報を算出してもよい。例えば、アンカーノード20は、第1の軌跡の時系列データの任意の時点の位置を補正位置としてよい。その場合、第1の軌跡の時系列データの内少なくとも1点あれば、アンカーノード20はターゲットノード30の補正位置を算出することができる。また、例えば、アンカーノード20は、第1の軌跡の時系列データの任意の2点から補正角度を求めてよい。その場合、第1の軌跡の時系列データの内少なくとも2点あれば、アンカーノード20はターゲットノード30の補正角度を算出することができる。ただし、上述の変形例が適用できるのは、アンカーノード20の検出範囲にターゲットノード30が1台のみ存在する場合である。アンカーノード20の検出範囲に複数のターゲットノード30が存在する場合、第2の実施形態に係る相関演算の際に第2の軌跡を用いるからである。
以上、本発明の実施形態に係る変形例ついて説明した。続いて、本発明の実施形態に係るハードウェア構成について説明する。
<<5.ハードウェア構成>>
上述した位置測位システムに関する情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するアンカーノード20のハードウェアとの協働により実現される。
図10は、アンカーノード20のハードウェア構成例を示したブロック図である。アンカーノード20は、CPU(Central Processing Unit)202と、ROM(Read Only Memory)204と、RAM(Random Access Memory)206と、を備える。また、アンカーノード20は、入力部208と、出力部210と、ストレージ装置212と、ネットワークインタフェース214とを備える。
CPU202は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってアンカーノード20内の動作全般を制御する。また、CPU202は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM204は、CPU202が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM206は、CPU202の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。CPU202、ROM204およびRAM206は、ソフトウェアとの協働により図2を参照して説明した制御部280の機能を実現し得る。
入力部208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU202に出力する入力制御回路などから構成されている。アンカーノード20のユーザは、該入力部208を操作することにより、アンカーノード20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力部210は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。また、出力部210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
ストレージ装置212は、データ格納用の装置である。ストレージ装置212は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置212は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置212は、ストレージを駆動し、CPU202が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインタフェース214は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。かかる通信インタフェースは、例えば、Bluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)等の近距離無線通信インタフェースや、無線LAN(Local Area Network)、Wi−Fi(登録商標)、または携帯通信網(LTE、3G)等の通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース214は、有線による通信を行う有線通信装置であってもよい。
以上、図10を参照しながら、アンカーノード20のハードウェア構成例について説明した。
<<6.むすび>>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、アンカーノード20は、歩行者10に携帯されたターゲットノード30が検出範囲内に存在する間、測距装置220が検出したターゲットノード30の位置を、時系列データ(第1の軌跡)として取得することが可能である。また、アンカーノード20は、ターゲットノード30が備える慣性センサが検出したターゲットノード30の位置を、時系列データ(第2の軌跡)として取得することも可能である。さらに、アンカーノード20は、第1の軌跡と第2の軌跡に基づき、第2の軌跡の誤差を算出し、誤差から補正情報を算出することが可能である。なお、アンカーノード20は、検出範囲内にターゲットノード30が複数存在しても、検出範囲から出た1台のターゲットノード30を特定することが可能である。
ターゲットノード30は、アンカーノード20が算出した補正情報に基づき、ターゲットノード30の位置及び方向を補正することが可能である。
以上より、移動体の位置をより高精度に補正することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、およびプログラムを提供することが可能である。
<<7.補足>>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の位置測位システムまたはアンカーノード20の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、アンカーノード20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、位置測位システム、アンカーノード20およびターゲットノード30に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した位置測位システム、アンカーノード20およびターゲットノード30の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 歩行者
20 アンカーノード
30 ターゲットノード
220 測距装置
230 LRF位置情報取得部
240 通信部
250 PDR位置情報取得部
260 記憶部
270 算出部
272 補正位置算出部
274 補正角度算出部
276 相関演算部
280 制御部
320 算出部
322 加速度センサ
324 角速度センサ
326 距離算出部
328 方向算出部
330 位置算出部
340 制御部
360 通信部

Claims (16)

  1. 移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の位置から、前記移動体の第1の軌跡を取得する第1の取得部と、
    慣性センサが検出する情報に基づき算出された前記移動体の第2の軌跡を取得する第2の取得部と、
    前記第1の軌跡および前記第2の軌跡に基づき、前記第2の軌跡の誤差を算出する算出部と、
    前記誤差に基づき、前記移動体の位置に関する情報および角度に関する情報の補正を制御する制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記算出部は、前記第1の軌跡を回転する際の基準となる第1の基準点、および前記第2の軌跡を回転する際の基準となる第2の基準点を算出し、前記第1の基準点と前記第2の基準点を重ねた上で、基準点を中心に第1の軌跡の時系列データまたは第2の軌跡の時系列データを回転させ、同一時点における、前記第1の基準点と前記第1の軌跡の時系列データの1点を通る直線、及び前記第2の基準点と前記第2の軌跡の時系列データの1点を通る直線が重なる回転角を算出し、前記回転角に基づき補正角度を算出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出部は、前記第1の基準点を通る基準軸と、前記第1の基準点と前記第1の軌跡の時系列データの1点を通る直線がなす第1の角度、及び前記第2の基準点を通る前記基準軸と、前記第2の基準点と前記第2の軌跡の時系列データの1点を通る直線がなす第2の角度を取得し、前記第1の軌跡の時系列データと前記第2の軌跡の時系列データの同一時点における前記第1の角度と前記第2の角度の差に基づき、前記回転角を算出する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、前記第1の軌跡及び前記第2の軌跡の時系列データの数だけ前記回転角を算出し、算出した複数の前記回転角の平均を算出し、算出した平均の前記回転角を前記補正角度とする、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記測距装置の検出範囲にて検出された前記移動体の第1の軌跡、および前記算出部が算出した補正角度に基づき、前記移動体の前記位置に関する情報および前記角度に関する情報の補正を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の取得部は、前記移動体が前記測距装置の検出範囲に入ってから、前記移動体が前記検出範囲から出るまでの期間の前記移動体の前記第1の軌跡を取得する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の取得部は、前記測距装置の位置を示す世界座標系位置データ、および前記測距装置が算出した前記移動体までの距離と角度に基づき、前記移動体の第1の世界座標系位置データを算出する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第1の取得部は、前記第1の世界座標系位置データの時系列データに基づき、前記移動体の前記第1の軌跡を取得する、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第2の取得部は、前記慣性センサが検出した情報に基づき算出された前記移動体の第2の世界座標系位置データを取得し、取得した前記第2の世界座標系位置データの時系列データに基づき、前記移動体の前記第2の軌跡を取得する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記第2の取得部は、前記移動体から送信される情報が所定の条件を満たす場合、前記移動体の前記第2の世界座標系位置データを取得する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2の取得部は、前記移動体の前記第1の軌跡に基づき、複数の移動体の複数の前記第2の軌跡を解析することにより、前記移動体の前記第1の軌跡に対応する前記移動体の前記第2の軌跡を取得する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記測距装置は、前記測距装置を中心に全方位を検出範囲として設定可能である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報処理装置は、ネットワークを介して前記移動体と接続する通信部をさらに備え、
    前記第2の取得部は、前記通信部を介して、前記移動体の第2の世界座標系位置データを取得する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の1または2以上の位置を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部が取得した前記移動体の1または2以上の位置に基づき、前記移動体の位置に関する情報または角度に関する情報の補正を制御する制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  15. コンピュータを、
    移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の位置から、前記移動体の第1の軌跡を取得する第1の取得部と、
    慣性センサが検出する情報に基づき算出された前記移動体の第2の軌跡を取得する第2の取得部と、
    前記第1の軌跡および前記第2の軌跡に基づき、前記第2の軌跡の誤差を算出する算出部と、
    前記誤差に基づき、前記移動体の位置に関する情報および角度に関する情報の補正を制御する制御部と、
    として機能させるための、プログラム。
  16. コンピュータを、
    移動体が測距装置に検出されている間に前記測距装置が算出した前記移動体の1または2以上の位置を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部が取得した前記移動体の1または2以上の位置に基づき、前記移動体の位置に関する情報または角度に関する情報の補正を制御する制御部と、
    として機能させるための、プログラム。
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