JP2019044150A - エポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂、感光性樹脂組成物、感光性ドライフィルム、積層体、及びパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1.下記式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含む、エポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂。
2.R1〜R7が、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の1価炭化水素基、又は下記式(9)若しくは(10)で表されるエポキシ基含有有機基であって、R5〜R7のうち少なくとも1つが下記式(9)又は(10)で表されるエポキシ基含有有機基である1のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂。
3.(A)1又は2のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂、及び(B)光照射によって分解し、酸を発生する光酸発生剤を含む感光性樹脂組成物。
4.更に、(C)エポキシ基含有化合物を含む架橋剤を含む3の感光性樹脂組成物。
5.前記エポキシ基含有化合物が、1分子中に平均して2個以上のエポキシ基を有する化合物である4の感光性樹脂組成物。
6.更に、(D)溶剤を含む3〜5のいずれかの感光性樹脂組成物。
7.更に、(E)酸化防止剤を含む3〜6のいずれかの感光性樹脂組成物。
8.更に、(F)クエンチャーを含む3〜7のいずれかの感光性樹脂組成物。
9.(A)1又は2のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂及び(B)光照射によって分解し、酸を発生する光酸発生剤を含む感光性樹脂皮膜。
10.3〜8のいずれかの感光性樹脂組成物から得られる感光性樹脂皮膜。
11.支持フィルムと、その上に9又は10の感光性樹脂皮膜とを備える感光性ドライフィルム。
12.開口幅が10〜100μmであり、かつ深さが10〜120μmである溝及び孔のいずれか一方又は両方を有する基板と、その上に9又は10の感光性樹脂皮膜とを備える積層体。
13.(i)3〜8のいずれかの感光性樹脂組成物を基板上に塗布し、感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程
を含むパターン形成方法。
14.(i')11の感光性ドライフィルムの感光性樹脂皮膜を基板に貼り付け、該基板上に感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程
を含むパターン形成方法。
15.露光後現像前に、加熱処理を行う工程を含む13又は14のパターン形成方法。
16.現像後、120〜300℃の範囲の温度で後硬化を行う工程を含む13〜15のいずれかのパターン形成方法。
17.前記基板が、開口幅が10〜100μmであり、かつ深さが10〜120μmである溝及び孔のいずれか一方又は両方を有するものである13〜16のいずれかのパターン形成方法。
18.13〜17のいずれかのパターン形成方法を含む、パターンが形成された感光性樹脂皮膜を備える光半導体素子の製造方法。
19.13〜17のいずれかのパターン形成方法を含む、パターンが形成された感光性樹脂皮膜を備える光学デバイスの製造方法。
本発明のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂(以下、単に変性シリコーン樹脂ともいう。)は、下記式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むものである。
本発明のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂は、下記式(11)〜(13)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種と、下記式(14)で表される化合物と、必要に応じて下記式(15)で表される化合物とを用いて、金属触媒存在下、付加重合させることにより製造することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)前記エポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂、及び(B)光照射によって分解し、酸を発生する光酸発生剤を含むものである。このような感光性樹脂組成物によれば、幅広い膜厚範囲で皮膜形成でき、後述するパターン形成方法により微細かつ垂直性に優れたパターンを形成することが可能である。また、このような感光性樹脂組成物から得られる皮膜は、透明性、耐光性、耐熱性、微細加工性及びパターン形成性に優れた皮膜となる。なお、(A)成分は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(B)成分の光酸発生剤としては、光照射によって分解し、酸を発生するものであれば特に限定されないが、波長240〜500nmの光を照射することによって酸を発生するものが好ましい。(B)光酸発生剤は、硬化触媒として用いられる。前記光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩、ジアゾメタン誘導体、グリオキシム誘導体、β−ケトスルホン誘導体、ジスルホン誘導体、ニトロベンジルスルホネート誘導体、スルホン酸エステル誘導体、イミド−イル−スルホネート誘導体、オキシムスルホネート誘導体、イミノスルホネート誘導体、トリアジン誘導体等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に(C)架橋剤を含んでもよい。(C)架橋剤は任意成分であるが、これを含むことで、パターンの形成をより一層容易になし得ることができ、また、該感光性樹脂組成物から得られる皮膜の強度を更に上げることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、その塗布性を向上させるために、(D)成分として溶剤を含んでもよい。(D)溶剤としては、前述した(A)〜(C)成分、及び後述する(E)成分やその他の各種添加剤を溶解することができるものであれば、特に限定されない。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に、(E)成分として酸化防止剤を含んでもよい。(E)酸化防止剤はこれを含むことで耐熱性を向上させ、組成物の透明性をより一層容易になし得ることができる。前記酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、第1級脂肪族アミン類、ヒンダードアミン系化合物等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に、(F)成分としてクエンチャーを含んでもよい。前記クエンチャーは、光酸発生剤より発生した酸が後述する感光性樹脂皮膜内を拡散する際の拡散速度を抑制することができる化合物である。前記クエンチャーを配合することにより、解像度が向上し、露光後の感度変化を抑制し、基板依存性又は環境依存性を小さくし、露光余裕度やパターン形状を向上させることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、前述した各成分以外に、その他の成分を含んでもよい。その他の成分としては、例えば、界面活性剤、シランカップリング剤が挙げられる。
前記感光性樹脂組成物を用いるパターン形成方法は、下記工程を含むものである。この方法により微細パターンを得ることができる。
(i)前述した感光性樹脂組成物を基板上に塗布し、感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程。
本発明の感光性ドライフィルムは、支持フィルムと、その上に本発明の感光性樹脂組成物から得られる感光性樹脂皮膜とを備えるものである。
感光性ドライフィルムを用いるパターン形成方法は、下記の工程を含むものである。
(i')前記感光性ドライフィルムの感光性樹脂皮膜を基板に貼り付け、該基板上に感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程。
本発明の積層体は、開口幅が10〜100μmであり、かつ深さが10〜120μmである溝及び孔のいずれか一方又は両方を有する基板に、本発明の感光性樹脂組成物から得られる感光性樹脂皮膜が形成されたもの、又は本発明の感光性ドライフィルムの感光性樹脂皮膜が転写されて形成されたものである。
前記感光性樹脂組成物又は感光性ドライフィルムを用いて前記方法によって微細なパターン形成を行うことで、光半導体素子を製造することができる。また、前記感光性樹脂組成物から得られる皮膜は、透明性、耐光性及び耐熱性に優れ、該皮膜を備える光半導体素子は、発光ダイオード等の発光素子、フォトダイオード、光学センサー、CMOSイメージセンサー等の受光素子、光導波路等の光伝送デバイス等の光学デバイスに好適に用いられる。前記皮膜は、波長405nmの光の透過率が96.0%以上であることが好ましく、99.0%以上であることがより好ましい。
[実施例1−1]樹脂A−1の合成
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 55.3g(0.02モル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン9.7g(0.05モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン7.4g(0.06モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン8.9g(0.04モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−1を75g得た。樹脂A−1のMwは、10,200であった。また、樹脂A−1の構造は、1H-NMRにより解析し、式(2)、(4)及び(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−1 12.3g(0.02モル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン16.9g(0.07モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン19.8g(0.16モル)、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン11.2g(0.06モル)、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン5.3g(0.02モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン4.5g(0.02モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−2を115g得た。樹脂A−2のMwは、9,900であった。また、樹脂A−2の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 55.3g(0.02モル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン16.9g(0.07モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン19.8g(0.16モル)、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン3.7g(0.02モル)、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン15.9g(0.06モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン4.5g(0.02モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−3を115g得た。樹脂A−3のMwは、9,800であった。また、樹脂A−3の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 83.0g(0.03モル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン14.5g(0.06モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン17.4g(0.14モル)、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン8.0g(0.03モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン11.2g(0.05モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−4を121g得た。樹脂A−4のMwは、9,600であった。また、樹脂A−4の構造は、1H-NMRにより解析し、式(2)及び(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.3g(0.08モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン22.3g(0.18モル)、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン3.7g(0.02モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン15.6g(0.07モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−5を58g得た。樹脂A−5のMwは、9,300であった。また、樹脂A−5の構造は、1H-NMRにより解析し、式(3)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.3g(0.08モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン22.3g(0.18モル)、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン11.2g(0.06モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン6.7g(0.03モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−6を55g得た。樹脂A−6のMwは、9,800であった。また、樹脂A−6の構造は、1H-NMRにより解析し、式(3)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 55.3g(0.02モル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン5.8g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ブタジエンモノエポキシド4.2g(0.06モル)、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン3.7g(0.02モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン8.9g(0.04モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−7を115g得た。樹脂A−7のMwは、9,700であった。また、樹脂A−7の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 27.7g(0.01モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン5.8g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン10.6g(0.04モル)を20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン7.4g(0.06モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−8を75g得た。樹脂A−8のMwは、9,600であった。また、樹脂A−8の構造は、1H−NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−1 18.5g(0.03モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン5.8g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン8.0g(0.03モル)20分かけて滴下した。続いて、1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン4.5g(0.02モル)を20分かけて滴下した。更に、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,3−ブタジエンモノエポキシド4.2g(0.06モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−9を75g得た。樹脂A−9のMwは、10,300であった。また、樹脂A−9の構造は、1H−NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−1 49.2g(0.08モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン9.7g(0.05モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン8.9g(0.04モル)を20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン7.4g(0.06モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−10を80g得た。樹脂A−10のMwは、9,700であった。また、樹脂A−10の構造は、1H-NMRにより解析し、式(2)、(4)及び(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−1 12.3g(0.02モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン8.0g(0.03モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン4.5g(0.02モル)及び1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン11.2g(0.06モル)をそれぞれ20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン16.9g(0.07モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン7.4g(0.06モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−11を76g得た。樹脂A−11のMwは、9,900であった。また、樹脂A−11の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 55.3g(0.02モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン3.7g(0.02モル)、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン15.9g(0.06モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン4.5g(0.02モル)をそれぞれ20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン12.1g(0.05モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン19.8g(0.16モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−12を111g得た。樹脂A−12のMwは、9,800であった。また、樹脂A−12の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 83.0g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−グリシジル−1,3,5−トリアジン13.3g(0.05モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン11.2g(0.05モル)をそれぞれ20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン12.1g(0.05モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン14.9g(0.12モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−13を130g得た。樹脂A−13のMwは、9,600であった。また、樹脂A−13の構造は、1H-NMRにより解析し、式(2)及び(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン11.2g(0.06モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン3.9g(0.02モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン15.6g(0.07モル)を20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.3g(0.08モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン22.3g(0.18モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−14を58g得た。樹脂A−14のMwは、9,300であった。また、樹脂A−14の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン11.2g(0.06モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン5.8g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン11.2g(0.05モル)を20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.3g(0.08モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン22.3g(0.18モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−15を70g得た。樹脂A−15のMwは、9,800であった。また、樹脂A−15の構造は、1H-NMRにより解析し、式(3)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 30.8g(0.05モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン5.8g(0.03モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン3.7g(0.02モル)及び1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン8.9g(0.04モル)を20分かけて滴下した。続いて、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン7.2(0.03モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,3−ブタジエンモノエポキシド5.6g(0.08モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂A−16を170g得た。樹脂A−16のMwは、9,700であった。また、樹脂A−16の構造は、1H-NMRにより解析し、式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含むことを確認した。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン7.8g(0.04モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に、及び1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン22.3g(0.12モル)を20分かけて滴下した。更に、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン16.9g(0.07モル)を20分かけて滴下した。最後に内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン19.8g(0.16モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂CA−1を60g得た。樹脂CA−1のMwは、9,600であった。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−1 49.2g(0.08モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン7.8g(0.04モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン22.3g(0.12モル)を20分かけて滴下した。更に、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン16.9g(0.07モル)を20分かけて滴下した。最後に、内温を90℃にして1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン19.8g(0.16モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂CA−2を115g得た。樹脂CA−2のMwは、10,000であった。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 138.3g(0.05モル)、化合物S−3 103.2g(0.24モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン7.8g(0.04モル)とトルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。
次に1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルプロパンジシロキサン27.9g(0.15モル)を20分かけて滴下した。更に、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン21.6g(0.09モル)を20分かけて滴下した。最後に内温を90℃にして1,3−ブタジエンモノエポキシド14g(0.2モル)を20分かけて滴下した。滴下終了後、90℃まで加熱し3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂CA−3を310g得た。樹脂CA−3のMwは、12,000であった。
攪拌機及び温度計を備えたフラスコに、化合物S−2 138.3g(0.05モル)、化合物S−3 51.6g(0.12モル)、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン7.8g(0.04モル)、トルエン500g及び塩化白金酸の2質量%エタノール溶液0.5gを入れ、オイルバスを用いて内温70℃で攪拌した。次に1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン4.8g(0.02モル)を20分かけて滴下した。最後に内温を90℃にし、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン7.4g(0.06モル)を15分かけて滴下した。滴下終了後、90℃で3時間攪拌した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて溜分が出なくなるまで反応液を加熱減圧処理(50℃、1mmHg)し、樹脂CA−4を210g得た。樹脂CA−4のMwは、11,000であった。
[実施例2−1〜2−11、比較例2−1〜2−5]
下記表1に記載した組成になるように、(A)樹脂A−1〜A−9又は樹脂CA−1〜CA−4、(B)光酸発生剤、(C)架橋剤、(D)溶剤、及び(E)酸化防止剤を混合し、その後攪拌、溶解し、テフロン(登録商標)製0.2μmフィルターで精密ろ過を行って、感光性樹脂組成物1〜16を調製した。
ヘキサメチルジシラザンでプライム処理された6インチシリコンウエハー上に、スピンコーターを使用して、表2中に記載の膜厚で感光性樹脂組成物1〜16をそれぞれコートした。組成物から溶剤を除去するため、シリコンウエハーをホットプレートにのせ、100℃で2分間、加熱乾燥させた。
シリコンウエハーに塗布した組成物に対して、等幅のラインとスペースとからなる線幅1μmから50μmまでの組を有する石英製マスクを介して、波長365nmの光を表2記載の露光量で照射した。露光は、(株)ニコン製ステッパ型露光装置NSR-1755i7Aを用いて行った。光照射後、110℃で2分間、露光後加熱処理(PEB)を行い、その後冷却した。
更に、前記塗布基板をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に3分間浸漬して、現像を行った。このとき解像した線幅を表2に併記する。また、現像後の膜厚も表2に併記する。
ヘキサメチルジシラザンでプライム処理された6インチガラスウエハー上に、スピンコーターを使用して、表2中に記載の膜厚で感光性樹脂組成物1〜16をそれぞれコートした。組成物から溶剤を除去するため、ガラスウエハーをホットプレートにのせ、100℃で2分間、加熱乾燥させた。
ガラスウエハーに塗布した組成物全面に対して、マスクを介さず、ズース・マイクロテック社のマスクアライナーMA8を用い、高圧水銀灯(波長360nm)を光源とする光を照射したのち、PEB、及びPGMEAへの浸漬を引き続き行った。この操作後に残った皮膜を更に180℃のオーブンで1時間加熱して、硬化皮膜を得た。この硬化皮膜について、分光光度計U-3900H((株)日立ハイテクサイエンス製)を用いて、波長405nmの光透過率を測定した。結果を表3に示す。
感光性樹脂組成物1〜16をそれぞれ光透過性試験1と同様にガラスウエハー上に塗布し、全面露光、PEB、及び現像操作を行った。その後、140℃のホットプレート上で塗布面にガラスウエハーを貼り付けた。この操作後に180℃のオーブンで1時間加熱して、ガラスウエハーで挟み込まれた硬化皮膜からなるサンプルを得た。得られたサンプルに120℃のオーブン中で、405nm、1Wのレーザーを当て続けて、初期を100%とした時の経時による波長405nmでの100時間後及び1,000時間後の光透過率の変化を調べた。結果を表4に示す。
スピンコートにより感光性樹脂組成物1〜16をそれぞれ塗布し、全面露光及びPEBを行ったシリコンウエハーの試験片を用意し、試験前の質量を測定した。その後、試験片を200℃に加熱したオーブンに1,000時間放置したのち、試験片を取り出し、試験後の質量を測定した。試験後質量変化率が0.5質量%未満だった場合を良好、質量変化率が0.5質量%以上だった場合を不良として判定した。結果を表5に示す。
[実施例3−1〜3−12、比較例3−1〜3−5]
下記表6に記載した組成になるように、(A)樹脂A−8〜A−16又は樹脂CA−2〜CA−4、(B)光酸発生剤、(C)架橋剤、(D)溶剤、(E)酸化防止剤及び(F)クエンチャーを混合し、その後攪拌、溶解し、テフロン(登録商標)製0.2μmフィルターで精密ろ過を行って、感光性樹脂組成物17〜33を調製した。
フィルムコーターとしてダイコーター、支持フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ38μm)を用いて、感光性樹脂組成物17〜33をそれぞれ前記支持フィルム上に塗布した。次いで、100℃に設定された熱風循環オーブン(長さ4m)を5分間で通過させることにより乾燥し、支持フィルム上に感光性樹脂皮膜を形成し、感光性ドライフィルムを得た。前記感光性樹脂皮膜の上から、保護フィルムとしてのポリエチレンフィルム(厚さ50μm)をラミネートロールで圧力1MPaにて貼り合わせ、保護フィルム付き感光性ドライフィルムを作製した。各感光性樹脂皮膜の膜厚は表7に記載した。なお、膜厚は光干渉式厚膜測定機により測定した。
各保護フィルム付き感光性ドライフィルムは、保護フィルムを剥離し、真空ラミネーターTEAM−100RF(タカトリ社製)を用いて、真空チャンバー内の真空度80Paに設定し、支持フィルム上の感光性樹脂皮膜をマイグレーション試験用基板(導電材料が銅、導電部間隔及び導電部幅が20μm、導電部厚み4μmの櫛形電極基板)に密着させた。温度条件は110℃とした。常圧に戻した後、前記基板を真空ラミネーターから取り出し、支持フィルムを剥離した。次に、基板との密着性を高めるため、ホットプレートにより130℃で5分間プリベークを行った。得られた感光性樹脂皮膜に対してラインアンドスペースパターン及びコンタクトホールパターンを形成するためにマスクを介し、405nmの露光条件でコンタクトアライナ型露光装置を使用して露光した。光照射後、ホットプレートにより120℃で5分間PEBを行った後冷却し、PGMEAにて300秒間スプレー現像を行い、ホールパターンを形成した。
感光性樹脂組成物からなる硬化皮膜の絶縁破壊強さを評価するため、感光性樹脂組成物17〜33をそれぞれ13cm×15cm、厚さ0.7mmの鉄板上にバーコーターにて塗布し、180℃のオーブンで2時間加熱して、硬化皮膜を得た。感光性樹脂組成物は、硬化後の膜厚が0.2μmとなるよう塗布した。この硬化皮膜を利用して、絶縁破壊試験機TM−5031AM(多摩電測(株)製)により、それぞれの感光性樹脂組成物の硬化皮膜の絶縁破壊強さを測定した。結果を表7に示す。
前記パターン形成評価においてパターンを形成した硬化後の感光性樹脂皮膜付き基板を、ダイシングブレードを備えるダイシングソー(DAD685、DISCO社製、スピンドル回転数は40,000rpm、切断速度は20mm/sec)を使用して10mm×10mm角の試験片を得た。得られた試験片(各10片づつ)をヒートサイクル試験(−25℃で10分間保持、125℃で10分間保持を1,000サイクル繰り返す)に供し、ヒートサイクル試験後の樹脂フィルムのウエハーからの剥離の有無及びクラックの有無を確認した。結果を表7に示す。
前記信頼性の評価と同様の方法で作製した試験片の試験前質量を測定し、その後、試験片を200℃に加熱したオーブンに1,000時間放置した後、試験片をオーブンから取り出し、試験後質量を測定した。試験前後の質量変化率が0.5質量%未満だった場合を良好、試験前後の重量変化率が0.5質量%以上だった場合を不良として判定した。結果を表7に示す。
Claims (19)
- 下記式(1)〜(6)で表される繰り返し単位を含む、エポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂。
- (A)請求項1又は2記載のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂、及び(B)光照射によって分解し、酸を発生する光酸発生剤を含む感光性樹脂組成物。
- 更に、(C)エポキシ基含有化合物を含む架橋剤を含む請求項3記載の感光性樹脂組成物。
- 前記エポキシ基含有化合物が、1分子中に平均して2個以上のエポキシ基を有する化合物である請求項4記載の感光性樹脂組成物。
- 更に、(D)溶剤を含む請求項3〜5のいずれか1項記載の感光性樹脂組成物。
- 更に、(E)酸化防止剤を含む請求項3〜6のいずれか1項記載の感光性樹脂組成物。
- 更に、(F)クエンチャーを含む請求項3〜7のいずれか1項記載の感光性樹脂組成物。
- (A)請求項1又は2記載のエポキシ基含有イソシアヌル酸変性シリコーン樹脂及び(B)光照射によって分解し、酸を発生する光酸発生剤を含む感光性樹脂皮膜。
- 請求項3〜8のいずれか1項記載の感光性樹脂組成物から得られる感光性樹脂皮膜。
- 支持フィルムと、その上に請求項9又は10記載の感光性樹脂皮膜とを備える感光性ドライフィルム。
- 開口幅が10〜100μmであり、かつ深さが10〜120μmである溝及び孔のいずれか一方又は両方を有する基板と、その上に請求項9又は10記載の感光性樹脂皮膜とを備える積層体。
- (i)請求項3〜8のいずれか1項記載の感光性樹脂組成物を基板上に塗布し、感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程
を含むパターン形成方法。 - (i')請求項11記載の感光性ドライフィルムの感光性樹脂皮膜を基板に貼り付け、該基板上に感光性樹脂皮膜を形成する工程、
(ii)前記感光性樹脂皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程、及び
(iii)前記露光した感光性樹脂皮膜を、現像液を用いて現像する工程
を含むパターン形成方法。 - 露光後現像前に、加熱処理を行う工程を含む請求項13又は14記載のパターン形成方法。
- 現像後、120〜300℃の範囲の温度で後硬化を行う工程を含む請求項13〜15のいずれか1項記載のパターン形成方法。
- 前記基板が、開口幅が10〜100μmであり、かつ深さが10〜120μmである溝及び孔のいずれか一方又は両方を有するものである請求項13〜16のいずれか1項記載のパターン形成方法。
- 請求項13〜17のいずれか1項記載のパターン形成方法を含む、パターンが形成された感光性樹脂皮膜を備える光半導体素子の製造方法。
- 請求項13〜17のいずれか1項記載のパターン形成方法を含む、パターンが形成された感光性樹脂皮膜を備える光学デバイスの製造方法。
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