JP2019042778A - 冷却構造及びクランク式のパンチプレス - Google Patents

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Hironori Tominaga
宏則 冨永
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Abstract

【課題】周壁部材18の内側からのうなり音を抑制して、冷却対象であるコンロッドの上端部の温度上昇を抑えつつ、作業環境の向上を図ること。【解決手段】周壁部材18の前側部には、コンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する第1送風ファン68が環状のスペーサ70を介して設けられ、周壁部材18の後側部には、コンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する第2送風ファン78が環状のスペーサ80を介して設けられている。第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sは同心上に一致していない。第1送風ファン68の回転軸心68s及び第2送風ファン78の回転軸心78sは、それぞれ、第1送風ファン68と第2送風ファン78の正対方向であるY軸方向に対してコンロッド58の上端部を中心として一方側に傾斜を付けている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばクランク式のパンチプレスにおけるコンロッドの上端部等、周壁部材に囲まれた冷却対象(被冷却物)を空冷するための冷却構造等に関する。
一般に、クランク式のパンチプレスは、上部に周壁部材(周壁部)を有した本体フレームと、周壁部材に回転可能に設けられたクランク軸とを備えている。また、クランク式のパンチプレスは、上端部がクランク軸の偏心部に回転自在に連結されたコンロッド(コネクティングロッド)と、コンロッドの下端部に連結されたラムとを備えている(特許文献1)。
クランク式のパンチプレスの稼働中に、コンロッドの上端部の連結穴の内周面とクランク軸の偏心部の外周面との間には摺動熱(摺動に伴う熱)が発生して、コンロッドの上端部等が温度上昇によって熱変形するおそれがある。そのため、クランク式のパンチプレスは、通常、周壁部材に囲まれた冷却対象としてのコンロッドの上端部を空冷するための冷却構造を具備している。そして、冷却構造の構成について簡単に説明すると、次の通りである。
周壁部材の一側部には、コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第1送風ファンが設けられている。また、周壁部材の他側部には、コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第2送風ファンが設けられており、第2送風ファンは、コンロッドの上端部を間にして第1送風ファンに水平に対向している。ここで、第1送風ファンの回転軸心と第2送風ファンの回転軸心は、同心上に一致しかつ第1送風ファンと第2送風ファンの正対方向に対して平行になっている。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1の他に、特許文献2に示すものがある。
特開2006−181642号公報 特開2000−216576号公報
ところで、第1送風ファン及び第2送風ファンの駆動中に、第1送風ファンから送風された空気と、第2送風ファンから送風された空気との衝突によって、周壁部材(周壁部)の内側からうなり音が発生する。その結果、作業者(人間)に不快感を与えて、作業環境(外部環境)を害することになる。つまり、冷却対象としてのコンロッドの上端部の温度上昇を抑えつつ、作業環境(外部環境)の向上を図ることは容易でないという問題がある。
なお、前述の問題は、コンロッドの上端部を空冷するための冷却構造だけでなく、周壁部材に囲まれたコンロッドの上端部以外の冷却対象を空冷するための他の冷却構造においても、同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成からなる冷却構造等を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、周壁部材(周壁部)に囲まれた冷却対象(被冷却物)を空冷するための冷却構造(冷却装置)において、前記周壁部材の一側部に設けられ、冷却対象側に向かって空気を送風する第1送風ファンと、前記周壁部材の他側部に設けられ、冷却対象を間にして前記第1送風ファンに対向し、冷却対象側に向かって空気を送風する第2送風ファンと、を具備し、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく(異なっており)、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心のうちの少なくともいずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜(角度)を付けていることである。
本発明の第1の態様によると、前記第1送風ファンの駆動により前記周壁部材の一側部側から冷却対象側に向かって空気を送風する。また、前記第2送風ファンの駆動により前記周壁部材の他側部側から冷却対象側に向かって空気を送風する。これにより、冷却対象を空冷して、冷却対象の温度上昇を抑えることができる。
前述のように、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく、前記ずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜(角度)を付けている。そのため、前記第1送風ファンから送風された空気と、前記第2送風ファンから送風された空気との衝突を低減して、前記周壁部材の内側からのうなり音を低減(抑制)することができる。
本発明の第2の態様は、上部に周壁部材(周壁部)を有した本体フレームと、前記周壁部材に回転可能に設けられたクランク軸と、上端部が前記クランク軸の偏心部に回転自在に連結されたコンロッド(コネクティングロッド)と、前記コンロッドの下端部に連結されたラムとを備えたクランク式のパンチプレスに用いられ、前記周壁部材に囲まれた冷却対象としての前記コンロッドの上端部を空冷するための冷却構造(冷却装置)において、前記周壁部材の一側部に設けられ、前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第1送風ファンと、前記周壁部材の他側部に設けられ、前記コンロッドの上端部を間にして前記第1送風ファンに対向し、前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第2送風ファンと、を具備し、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく(異なっており)、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心のうちの少なくともいずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜(角度)を付けていることである。
本発明の第2の態様によると、パンチ加工中、前記第1送風ファンの駆動により前記周壁部材の一側部側から前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する。また、前記第2送風ファンの駆動により前記周壁部材の他側部側から前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する。これにより、前記コンロッドの上端部を空冷して、前記コンロッドの上端部の温度上昇を抑えることができる。なお、パンチ加工中だけでなく、パンチ加工後の所定時間の間、前記第1送風ファン及び第2送風ファンを駆動してもよい。
前述のように、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく、前記ずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜(角度)を付けている。そのため、前記第1送風ファンから送風された空気と、前記第2送風ファンから送風された空気との衝突を低減して、パンチ加工中及びパンチ加工後の所定時間の間における前記周壁部材の内側からのうなり音を抑制(低減)することができる。
本発明の第3の態様は、板状のワーク(板金)に対してパンチ加工を行うクランク式のパンチプレスにおいて、本発明の第2の態様からなる冷却構造を具備したことである。
本発明の第3の態様によると、本発明の第2の態様による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記周壁部材の内側からうなり音を低減(抑制)できるため、前記コンロッドの上端部等の冷却対象の温度上昇を抑えつつ、作業環境(外部環境)の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る複合加工機の側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る複合加工機におけるパンチ加工ユニットの一部の平断面図である。 図3は、図2におけるIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図2における矢視部IVの拡大図である。 図5(a)は、実施例の場合における周壁部材内の空気の流線(流線分布)について流体解析を行った結果を示す図である。図5(b)は、比較例の場合における周壁部材内の空気の流線について流体解析を行った結果を示す図である。
本発明の実施形態について図1から図4参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。「クランク軸」とは、偏心部を備えた軸のことであり、エキセン軸等を含む意である。「第1送風ファンと第2送風ファンの正対方向」とは、第1送風ファンの回転軸心と第2送風ファンの回転軸心を同心上に一致させた場合に、第1送風ファンと第2送風ファンが互いに向かい合う方向のことをいう。また、本願の明細書において、「X軸方向」とは、水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、水平な左右方向のことである。「Y軸方向」とは、X軸方向に直交する水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、水平な前後方向のことである。更に、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る複合加工機10は、板状のワーク(板金)Wに対してパンチ加工(打ち抜き加工及び成形加工を含む)及びレーザ切断加工を行う複合タイプの加工機である。また、本発明の実施形態に係る複合加工機10は、ワークWに対してパンチ加工を行うクランク式のパンチプレスの1つである。以下、本発明の実施形態に係る複合加工機10の具体的な構成について説明する。
複合加工機(クランク式のパンチプレス)10は、ブリッジ型の本体フレーム12を具備しており、本体フレーム12は、上下に対向した上部フレーム14と下部フレーム16とを有している。上部フレーム14と下部フレーム16との間には、ワークWに対してパンチ加工及びレーザ加工を行うための加工空間MSが形成されている。また、上部フレーム14は、その上部の内側に、周壁部材(周壁部)18を有しており、周壁部材18の断面は、矩形枠状に形成されている(図3参照)。周壁部材18の一側部(前側部)には、第1送風口としての第1通孔18aが形成されている。周壁部材18の他側部(後側部)には、第2送風口としての第2通孔18bが形成されており、第2通孔18bは、Y軸方向(前後方向)に第1通孔18aと対向している。周壁部材18の上端側(頂部側)には、矩形の蓋部材20が設けられており、蓋部材20には、排気口としての通孔20aが形成されている。
下部フレーム16には、ワークWを支持する加工テーブル22が設けられている。そして、加工テーブル22には、ワークWをX軸方向(左右方向)及びY軸方向(前後方向)へ移動させるワーク移動ユニット24が設けられている。また、ワーク移動ユニット24は、X軸方向に延びかつY軸方向へ移動可能なキャリッジベース26と、キャリッジベース26にX軸方向へ移動可能に設けられたキャリッジ28と、キャリッジ28に設けられかつワークWの端部を把持(クランプ)する複数(1つのみ図示)のクランパ30とを有している。
上部フレーム14には、主にワークWの製品部分(製品になる部分)の輪郭にレーザ切断加工を行うためのレーザ切断加工ユニット32が設けられている。また、レーザ切断加工ユニット32は、上部フレーム14にY軸方向へ移動可能に設けられたスライダ34と、スライダ34に設けられかつワークWに向かってレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド36とを有している。レーザ加工ヘッド36は、レーザ光を発振するレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。
前述の構成により、パンチ加工済みのワークWの端部を複数のクランパ30によって把持した状態で、キャリッジ28をX軸方向へ移動させかつスライダ34をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをレーザ加工ヘッド36に対して相対的に移動位置決めする。そして、ワークWをレーザ加工ヘッド36に対して相対的に移動位置決めしつつ、レーザ加工ヘッド36からワークWに向かってレーザ光を照射する。これにより、ワークWに製品部分の輪郭にレーザ切断加工を行うことができる。
本体フレーム12の前部には、ワークWの主に製品部分にパンチ加工を行うためのパンチ加工ユニット38が設けられている。そして、パンチ加工ユニット38の具体的な構成は、次の通りである。
上部フレーム14の前部には、複数のパンチ金型40を保持する上部タレット42が回転可能に設けられている。下部フレーム16の前部には、複数のダイ金型44を保持する下部タレット46が回転可能に設けられている。任意のパンチ金型40及び任意のダイ金型44は、上部タレット42及び下部タレット46の回転によりパンチ加工位置PPに割り出し可能である。
図1から図3に示すように、上部フレーム14の一部である周壁部材18には、X軸方向(左右方向)に延びたクランク軸48が一対の軸受部材50を介して回転可能に設けられている。クランク軸48は、その中間側に、回転軸心48sに対して偏心した偏心部48eを有している。クランク軸48の左右の両端部は、それぞれ上部フレーム14から突出している。また、上部フレーム14の前部の左右両側には、クランク軸48を回転させるクランクモータ52がそれぞれ設けられている。各クランクモータ52は、上部フレーム14の前部に設けられたステータ54と、ステータ54の内側に回転可能に設けられかつクランク軸48の端部に一体的に連結されたロータ56とを有している。なお、一対のクランクモータ52のうちいずれかのクランクモータ52を省略して、1つのクランクモータ52の駆動によりクランク軸48を回転させてもよい。
クランク軸48の偏心部48eには、コンロッド(コネクティングロッド)58の上端部が回転自在に連結されている。クランク軸48の偏心部48eの外周面は、コンロッド58の上端部の連結穴58aの内周面に対して直接的又はブッシュ(図示省略)を介して間接的に摺動する。また、コンロッド58の下端部には、ラム60が連結されており、ラム60は、クランク軸48の回転により偏心部48eの偏心量に応じた分だけ昇降(下降及び上昇)する。周壁部材18の下部には、ラム60を昇降可能に案内するラムガイド62が設けられている。更に、ラム60の下側には、パンチ金型40を上方向から押圧(打圧)するストライカ64が設けられている。
前述の構成により、レーザ加工前のワークWの端部を複数のクランパ30によって把持した状態で、キャリッジ28をX軸方向へ移動させかつキャリッジベース26をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをX軸方向及びY軸方向へ移動させて、パンチ加工位置PPに対して移動位置決めする。そして、一対のクランクモータ52の駆動によりクランク軸48を回転させることにより、コンロッド58を介してラム60を昇降(下降及び上昇)させて、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型40をストライカ64によって押圧する。これにより、ワークWの製品部分にパンチ加工を行うことができる。
クランク式のパンチプレスとしての複合加工機10は、周壁部材18に囲まれた冷却対象(被冷却物)としてのコンロッド58の上端部を空冷するための冷却構造(冷却装置)66を具備している。そして、本発明の実施形態に係る冷却構造66の具体的な構成は、次の通りである。
図2及び図4に示すように、周壁部材18の前側部(Y軸方向の一側部)には、コンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する第1送風ファン68が環状のスペーサ70を介して設けられている。また、第1送風ファン68は、周壁部材18の前側部にスペーサ70を介して設けられた第1ファンケース72を有しており、第1ファンケース72の内部空間(内側の空間)は、第1送風口としての第1通孔18aを介して周壁部材18の内部空間に連通している。更に、第1送風ファン68は、第1ファンケース72内に回転可能に設けられた第1送風羽根車(第1送風プロペラ)74と、第1ファンケース72の基端側に設けられかつ第1送風羽根車74を回転させる第1送風モータ76とを有している。第1送風羽根車74の回転軸心は、第1送風ファン68の回転軸心68sに相当する。
周壁部材18の後側部(Y軸方向の他側部)には、コンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する第2送風ファン78が環状のスペーサ80を介して設けられている。第2送風ファン78は、コンロッド58の上端部を間にして第1送風ファン68にY軸方向(水平)に対向している。また、第2送風ファン78は、周壁部材18の後側部にスペーサ80を介して設けられた第2ファンケース82を有しており、第2ファンケース82の内部空間は、第2送風口としての第2通孔18bを介して周壁部材18の内部空間に連通している。更に、第2送風ファン78は、第2ファンケース82内に回転可能に設けられた第2送風羽根車(第2送風プロペラ)84と、第2ファンケース82の基端側に設けられかつ第2送風羽根車84を回転させる第2送風モータ86とを有している。第2送風羽根車84の回転軸心は、第2送風ファン78の回転軸心78sに相当する。
第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sは同心上に一致していない(異なっている)。そして、スペーサ70の取付面70fをX軸方向に対して傾斜(角度)を付けることによって、第1送風ファン68の回転軸心68sは、第1送風ファン68と第2送風ファン78の正対方向であるY軸方向に対してコンロッド58の上端部を中心として一方側(図5において時計回り方向)に水平方向に沿って傾斜(角度)を付けている。同様に、スペーサ80の取付面80fをX軸方向に対して傾斜(角度)を付けることによって、第2送風ファン78の回転軸心78sは、Y軸方向に対してコンロッド58の上端部を中心として一方側に水平方向に沿って傾斜(角度)を付けている。また、第1送風ファン68の回転軸心68sのY軸方向に対する傾斜角θ1及び第2送風ファン78の回転軸心78sのY軸方向に対する傾斜角θ2は、同じ角度に設定されている。換言すれば、第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sは、互いに平行になっている。更に、第1送風ファン68の回転軸心68sのY軸方向に対する傾斜角θ1及び第2送風ファン78の回転軸心78sのY軸方向に対する傾斜角θ2は、例えば2度〜4度に設定されており、周壁部材18の内側からうなり音の状況を確認しながら適宜に変更可能である。
なお、第1送風ファン68の回転軸心68sのY軸方向に対する傾斜角θ1及び第2送風ファン78の回転軸心78sのY軸方向に対する傾斜角θ2が異なる角度に設定されてもよい。換言すれば、第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sが互いに平行になってなくてもよい。また、第1送風ファン68の回転軸心68s及び第2送風ファン78の回転軸心78sがそれぞれY軸方向に対して傾斜に付ける代わりに、第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sのうちのいずれかの回転軸心のみがY軸方向に対して傾斜に付けてもよい。更に、第1送風ファン68の回転軸心68s及び第2送風ファン78の回転軸心78sがY軸方向に対して水平方向に沿って傾斜に付ける代わりに、Y軸方向に対して鉛直方向(上下方向)に沿って傾斜に付けてもよい。
図3に示すように、蓋部材20(換言すれば、周壁部材18の頂部側)には、周壁部材18の内側から外側へ空気を排気する排気ファン88が設けられている。また、排気ファン88は、蓋部材20に設けられたファンケース90を有しており、ファンケース90の内部空間は、排気口としての通孔20aを介して周壁部材18の内部空間に連通している。更に、排気ファン88は、ファンケース90内に回転可能に設けられた排気羽根車(排気プロペラ)92と、ファンケース90基端側に設けられかつ排気羽根車92を回転させる排気モータ94とを有している。なお、冷却構造66から排気ファン88を省略してもよい。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
パンチ加工中及びパンチ加工後の所定時間の間、第1送風モータ76の駆動により第1送風羽根車74を回転させることにより、周壁部材18の前側部側からコンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する。また、第2送風モータ86の駆動により第2送風羽根車84を回転させることにより、周壁部材18の後側部側からコンロッド58の上端部側に向かって空気を送風する。更に、排気モータ94の駆動により排気羽根車92を回転させることにより、周壁部材18の内側から外側へ空気を排気する。これにより、周壁部材18の内部空間内における空気の流通性を高めつつ、コンロッドの上端部を空冷して、前記コンロッドの上端部の温度上昇を抑えることができる。
前述のように、第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sは同心上に一致していない。また、第1送風ファン68の回転軸心68s及び第2送風ファン78の回転軸心78sがそれぞれY軸方向に対してコンロッド58の上端部を中心として一方側に傾斜に付けている。そのため、第1送風ファン68から送風された空気と、第2送風ファン78から送風された空気との衝突を低減して(後述の実施例参照)、パンチ加工中及びパンチ加工後の所定時間の間における周壁部材18の内側からのうなり音を低減(抑制)することができる。
従って、本発明の実施形態によれば、パンチ加工中及びパンチ加工後の所定時間の間における周壁部材18の内側からのうなり音を低減できるため、冷却対象であるコンロッドの上端部の温度上昇を抑えつつ、作業環境(外部環境)の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものでなく、例えば、コンロッド58の上端部を空冷するための冷却構造66に適用した技術的思想を、周壁部材に囲まれたコンロッド58の上端部以外の冷却対象を空冷するための他の冷却構造に適用する等、種々の態様で実施可能である。そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
本発明の実施例について図4及び図5(a)(b)について説明する。
図4に示すように、第1送風ファン68の回転軸心68s及び第2送風ファン78の回転軸心78sがそれぞれY軸方向に対してコンロッド58の上端部である冷却対象CT(図5(a)参照)を中心として一方側に傾斜に付けた場合(実施例の場合)において、周壁部材18内の空気の流線(流線分布)について流体解析を行い、その流体解析の結果をまとめると、図5(a)に示すようになる。また、第1送風ファン68の回転軸心68sと第2送風ファン78の回転軸心78sが同心上に一致しかつY軸方向に対して平行になっている場合(比較例の場合)において、周壁部材18内の空気の流線について流体解析を行い、その流体解析の結果をまとめると、図5(b)に示すようになる。なお、実施例及び比較例における流体解析は、周壁部材18の頂部側を開放した状態で行った。
これらの流体解析の結果から、実施例の場合の方が比較例の場合に比べて、周壁部材18の頂部側の空気の流れが多く、空気の排出性を高めることができることが判明した(図5(a)において一点鎖線で囲む部分参照)。これは、実施例の場合の方が比較例の場合よりも、第1送風ファン68から送風された空気と、第2送風ファン78から送風された空気との衝突を低減することで、周壁部材18内の空気の滞留を減らして、周壁部材18の頂部側の空気の流れを促進できたことによるものと考えられる。つまり、この第1送風ファン68から送風された空気と、第2送風ファン78から送風された空気との衝突の低減がうなり音の低減に寄与しているものと考えられる。
10 複合加工機(クランク式のパンチプレス)
12 本体フレーム
14 上部フレーム
16 下部フレーム
18 周壁部材(周壁部)
18a 第1通孔(第1送風口)
18b 第2通孔(第2送風口)
20 蓋部材
20a 通孔(排気口)
22 加工テーブル
24 ワーク移動ユニット
32 レーザ切断加工ユニット
36 レーザ加工ヘッド
38 パンチ加工ユニット
40 パンチ金型
42 上部タレット
44 ダイ金型
46 下部タレット
48 クランク軸
48e 偏心部
48s 回転軸心
52 クランクモータ
58 コンロッド
60 ラム
62 ラムガイド
64 ストライカ
66 冷却構造(冷却装置)
68 第1送風ファン
68s 回転軸心
72 第1ファンケース
74 第1送風羽根車(第1送風プロペラ)
76 第1送風モータ
78 第2送風ファン
78s 回転軸心
82 第2ファンケース
84 第2送風羽根車(第2送風プロペラ)
86 第2送風モータ
88 排気ファン
88s 回転軸心
90 ファンケース
92 排気羽根車(排気プロペラ)
94 排気モータ
MS 加工空間
PP パンチ加工位置
W ワーク
θ1 第1送風ファンの回転軸心のY軸方向に対する傾方向に対する傾斜角
θ2 第2送風ファンの回転軸心のY軸方向に対する傾方向に対する傾斜角

Claims (5)

  1. 周壁部材に囲まれた冷却対象を空冷するための冷却構造において、
    前記周壁部材の一側部に設けられ、冷却対象側に向かって空気を送風する第1送風ファンと、
    前記周壁部材の他側部に設けられ、冷却対象を間にして前記第1送風ファンに対向し、冷却対象側に向かって空気を送風する第2送風ファンと、を具備し、
    前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心のうちの少なくともいずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜を付けていることを特徴とする冷却構造。
  2. 前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心は、互いに平行になっていること特徴とする請求項1に記載の冷却構造。
  3. 上部に周壁部材を有した本体フレームと、前記周壁部材に回転可能に設けられたクランク軸と、上端部が前記クランク軸の偏心部に回転自在に連結されたコンロッドと、前記コンロッドの下端部に連結されたラムとを備えたクランク式のパンチプレスに用いられ、
    前記周壁部材に囲まれた冷却対象としての前記コンロッドの上端部を空冷するための冷却構造において、
    前記周壁部材の一側部に設けられ、前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第1送風ファンと、
    前記周壁部材の他側部に設けられ、前記コンロッドの上端部を間にして前記第1送風ファンに対向し、前記コンロッドの上端部側に向かって空気を送風する第2送風ファンと、を具備し、
    前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心が一致していなく、前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心のうちの少なくともいずれかの回転軸心が前記第1送風ファンと前記第2送風ファンの正対方向に対して傾斜を付けていることを特徴とする冷却構造。
  4. 前記第1送風ファンの回転軸心と前記第2送風ファンの回転軸心は、互いに平行になっていること特徴とする請求項3に記載の冷却構造。
  5. 板状のワークに対してパンチ加工を行うクランク式のパンチプレスにおいて、
    請求項3又は請求項4に記載の冷却構造を具備したことを特徴とするクランク式のパンチプレス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112676444A (zh) * 2020-12-21 2021-04-20 江苏拓海煤矿钻探机械有限公司 一种钻杆接头加工用自动冲孔机
CN115972666A (zh) * 2023-01-17 2023-04-18 荣成华东锻压机床股份有限公司 基于智能测控的精密冲床及其自动化生产线

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