以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ソファベッドを説明する。ただし、以下の実施形態はあくまで一例であり、本発明の伸縮式ソファベッドは、以下の実施形態に限定されることはない。
本実施形態の伸縮式ソファベッド1は、図1に示されるように、第1枠体2と、第1枠体2に対して略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に構成される第2枠体3と、第2枠体3に対して略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に構成される第3枠体4とを備えている。伸縮式ソファベッド1は、第1枠体2および第2枠体3のそれぞれに対して、第2枠体3および第3枠体4のそれぞれを引き出し/押し入れすることで、伸縮自在に構成されている。伸縮式ソファベッド1は、第1枠体2から第2枠体3が略水平方向に引き出され、第2枠体3から第3枠体4が略水平方向に引き出されることで、伸長状態(図1の状態)とされて、ベッドとして使用可能である。また、伸縮式ソファベッド1は、第1枠体2に第2枠体3が略水平方向に沿って押し入れられ、第2枠体3に第3枠体4が略水平方向に沿って押し入れられることで、収縮状態(図2の状態)とされて、ソファとして使用可能である。伸縮式ソファベッド1は、ベッドとしてもソファとしても使用可能であるので、必要に応じて使い分けることで設置スペースを節約することができる。ホテル、旅館、病院、アパート、マンションなどのスペースの制約の多い室内においては、伸縮式ソファベッド1を用いることで、室内空間を有効に活用することができる。
なお、本明細書において、「ベッド」という用語は、寝台や寝床として使用されるものを含む広い意味で用いられ、そのまま使用されるものだけでなく、マットや布団などを上に敷いて使用されるものも含む意味で用いられる。また、本明細書において「ソファ」という用語は、一般的に用いられる「ソファ」という用語の意味だけでなく、使用者が腰掛けるために用いられる椅子や腰掛け全般を含む意味で用いられる。
また、本明細書において、特に断らない限り、第1枠体2および第2枠体3のそれぞれに対して、第2枠体3および第3枠体4のそれぞれを引き出し/押し入れする方向を、「伸縮式ソファベッド1の伸縮方向D」(または、単に「伸縮方向D」)と称し、第2枠体3および第3枠体4が引き出される向きの側を「伸長側」、第2枠体3および第3枠体4が押し入れられる向きの側を「収縮側」と称することとする。なお、伸縮方向Dは、伸縮式ソファベッド1をベッドとして使用する際のベッドの長手方向と同じである。また、本明細書において、特に断らない限り、伸縮式ソファベッド1が略水平な床面に設置されていることを想定して、「水平方向」および「鉛直方向」の用語を用いることとする。
第1枠体2は、図1および図2に示されるように、第2枠体3を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容する。第1枠体2は、略鉛直方向の上方(図1中の上方)に向かって開口する第1開口部21を有しており、第2枠体3は、第1開口部21に、略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に挿入される。そして、第1枠体2は、第2枠体3が引き出されたときに、第2枠体3と略同一の高さとなるように構成される。このように、第1枠体2の略鉛直方向の上方に向かって開口する第1開口部21に第2枠体3が挿入されることで、第2枠体3が第1枠体2から引き出されたときに、第1枠体2と第2枠体3とを略同一の高さとすることができるので、第1枠体2と第2枠体3との間に高さ(鉛直)方向の段差が生じない。したがって、第1枠体2と第2枠体3との間に高さ方向の段差があることによって生じる、使用者の心地良い就寝の妨害や、使用者の身体の一部や衣服を引っ掛けてしまう危険性、ベッドを側方から見たときの美観の劣化を軽減させることができる。なお、本実施形態では、第1枠体2は、第2枠体3が引き出されたときだけでなく、押し入れられたときも含めて、常に第2枠体3と略同一の高さとなるように構成されている。つまり、第1枠体2と第2枠体3とは、互いに略同一の高さで、第1枠体2に対して第2枠体3が引き出し/押し入れ自在となるように構成されている。したがって、伸縮式ソファベッド1は、第2枠体3の引き出し/押し入れの途中においても、第1枠体2と第2枠体3との境界近傍領域において、第1枠体2と第2枠体3とは略同一の高さを有しているので、伸縮式ソファベッド1を側方から見たときの美観に優れ、また、使用者の身体の一部や衣服を引っ掛けてしまう危険性が低い。しかし、第1枠体2は、少なくとも第2枠体3が引き出されたときに、第1枠体2と第2枠体3との間に高さ方向の段差が生じなければよく、たとえば、第1枠体2と第2枠体3とは、第2枠体3が引き出されたときに、第1枠体2と第2枠体3との境界近傍領域において、略同一の高さを有していればよい。あるいは、後述する第1枠体2の一対の第1側壁2a、2bと、後述する第2枠体3の一対の第2側壁33a、33bおよび第2収縮側側壁33cとが、略同一の高さを有していればよい。そして、第1枠体2に第2枠体3が押し入れられたときに隣接する、第1枠体2の収縮側の端部(後述する第1収縮側側壁2c)と、第2枠体3の収縮側の端部(後述する第2収縮側側壁33c)とは、必ずしも同じ高さを有していなくてもよい。
第1枠体2は、第2枠体3を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容することができればよく、特に限定されることはないが、本実施形態では、第2枠体3を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に支持するように構成されている。第1枠体2は、図1に示されるように、第2枠体3が略水平方向に沿って摺接する第1摺接部22、22を備えており、第2枠体3は、第1摺接部22、22に摺接して、略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に支持される。本実施形態では、後述する第2枠体3の第2上側枠部33が、第1摺接部22、22に摺接して、第1摺接部22、22に支持される。第1摺接部22、22は、第2枠体3と略水平方向に沿って摺接し、第2枠体3を支持することができれば、設けられる位置は特に限定されることはないが、本実施形態では、伸縮方向Dに沿って延びるように、後述する第1側壁2a、2bの内面上に設けられる(第1側壁2a側は図示せず)。第1摺接部22、22は、第2枠体3の第2上側枠部33が摺接するときに、第2枠体3の高さと第1枠体2の高さとが略同一になるような高さに設けられる。
第1枠体2は、図1および図3に示されるように、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略平行に延びる一対の第1側壁2a、2bと、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略垂直に延びる第1収縮側側壁2cおよび第1伸長側側壁2dとを備え、全体として略直方体形状に形成されている。一対の第1側壁2a、2b、第1収縮側側壁2cおよび第1伸長側側壁2dはそれぞれ、略矩形の板状に形成され、内部空間Sを形成するように、伸縮式ソファベッド1が設置される床面に対して略垂直に立設されている。一対の第1側壁2a、2bおよび第1収縮側側壁2cは、それぞれ床面からの高さが略同一であり、略鉛直方向の上方に開口する第1開口部21を画定している。一方、第1伸長側側壁2dは、一対の第1側壁2a、2bおよび第1収縮側側壁2cよりも、床面からの高さが低く、それによって第1開口部21を伸長側に向かって開口させている。したがって、第1開口部21に挿入される第2枠体3は、第1開口部21の伸長側の開口を介して略水平方向に沿って引き出し/押し入れが可能となる。第1伸長側側壁2dは、その上端が第1摺接部22、22の伸長側の端部に接続され、第1摺接部22、22と略同一の高さを有するように配置され、その上端に第2枠体3が略水平方向に沿って摺接するように構成されている。また、第1伸長側側壁2dは、一対の第1側壁2a、2bの伸長側の端部よりも伸縮方向Dの内側に位置するように配置されている。第1伸長側側壁2dと、一対の第1側壁2a、2bの伸長側の端部との間の伸縮方向Dにおける距離は、後述する第2枠体3の第2脚部34の伸縮方向Dにおける長さに対応する。したがって、第2枠体3が第1枠体2に押し入れられたときに、第2枠体3の第2脚部34が第1枠体2の第1伸長側側壁2dに当接して、第1枠体2の伸長側の端部と、第2枠体3の伸長側の端部とが、伸縮方向Dにおいて略同一の位置に位置付けられる(図2参照)。
第1枠体2は、本実施形態では、図1および図3に示されるように、第1収縮側側壁2cにヘッドボード8が設けられて、伸縮式ソファベッド1がベッドとして使用される際に、使用者の頭部側に位置するように配置される。ヘッドボード8は、伸縮式ソファベッド1をソファとして使用する際には背凭れとして機能する。ただし、ヘッドボード8が、第1枠体2ではなく第3枠体4の伸長側の端部に設けられ、第3枠体4が、伸縮式ソファベッド1をベッドとして使用する際に、使用者の頭部側に位置するように配置されてもよい。
第1枠体2は、伸縮式ソファベッド1をベッドおよびソファとして使用する際に、使用者を支持できる強度を有していれば、その材質は特に限定されることはなく、木材、樹脂、金属などの任意の材料を構成材料として採用することができる。また、第1枠体2は、第2枠体3や第3枠体4と同じ構成材料であってもよいし、第2枠体3や第3枠体4と異なる構成材料であってもよい。また、第1枠体2は、本実施形態では略直方体形状に形成されているが、第2枠体3を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容することができれば、本実施形態に限定されることはなく、たとえば伸縮方向Dに対して垂直な断面が略台形に形成されていてもよい。
伸縮式ソファベッド1は、図1に示されるように、伸長状態において、すなわち第1枠体2から第2枠体3が引き出されたときに、第1枠体2の第1開口部21を閉鎖するために着脱自在な第1天板5を備えている。ここで、第1枠体2の第1摺接部22、22は、第2枠体3が引き出されたときに、第1天板5を支持するように構成されている。また、第1枠体2は、任意で、第1天板5を第1摺接部22、22とともに支持するための第1支持部23、23を備えている。したがって、第1天板5は、第1枠体2から第2枠体3が引き出されたときに、第1枠体2の第1摺接部22、22(および第1支持部23、23)によって支持されて、第1開口部21を閉鎖する。伸縮式ソファベッド1は、第1天板5が、第1摺接部22、22に支持されることで、引き出された第2枠体3の押し入れが規制されるように構成されている。より具体的には、第1天板5が第1摺接部22、22によって支持されているときに、第2枠体3が押し入れられると、第2枠体3の第2上側枠部33が第1天板5の伸長側の端部に当接し、第1天板5の収縮側の端部が第1枠体2の第1収縮側側壁2cに当接するので、第2枠体3のそれ以上の押し入れが規制される。このように、第1天板5を第1摺接部22、22上に載置するだけで、第2枠体3の押し入れが規制されるので、第2枠体3の押し入れを規制するための他の部材が必要なく、伸縮式ソファベッド1の部品点数を減らすことができる。
第1天板5は、伸縮式ソファベッド1がベッドとして使用される際に、第1枠体2の第1開口部21を閉鎖して、使用者の少なくとも一部を支持する。そして、第1天板5は、第1枠体2の第1摺接部22、22(および第1支持部23、23)によって支持されたときに、後述する第2天板6および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成するように構成されている。第1天板5は、本実施形態では、図1に示されるように、略平坦な面を有する奇数(図示された例では7つ)の簀子板51を備える簀子状に形成されている。また、第1天板5は、後に詳しく述べるように、第1枠体2の内部空間Sに収納できるように、分割可能に形成されている(図示された例では、伸縮方向Dに対して垂直方向に2分割)。第1天板5は、奇数の簀子板51のうち中央の簀子板51を把持することで、第1天板5をバランスよく持ち上げることができる。ただし、第1天板5は、第1開口部21を閉鎖して、使用者の少なくとも一部を支持するとともに、第2天板6および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成するように構成されていれば、本実施形態に限定されることはなく、たとえば、折り畳み可能に形成されていてもよいし、1枚の連続した略平坦な板状に形成されていてもよい。第1天板5は、第1枠体2の第1開口部21を閉鎖しながら、使用者の少なくとも一部を支持する強度を有していれば、その構成材料は特に限定されることはなく、木材、樹脂、金属などの任意の材料を構成材料として採用することができる。また、第1天板5は、本実施形態では、第1摺接部22、22上に載置されたときに、床面からの高さが第1枠体2と略同一となるように構成されているが、第2天板6および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成することができれば、必ずしも第1枠体2と同一の高さを有していなくてもよく、第1枠体2からわずかに高くなるように構成されていてもよい。
第2枠体3は、図1〜図3に示されるように、第1枠体2に対して略水平方向に引き出し/押し入れ自在に構成され、第3枠体4を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容する。第2枠体3は、略鉛直方向の上方に向かって開口する第2開口部31を有しており、第3枠体4は、第2開口部31に、略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に挿入される。そして、第2枠体3は、第3枠体4が引き出されたときに、第3枠体4と略同一の高さとなるように構成される。このように、第2枠体3の略鉛直方向の上方に向かって開口する第2開口部31に第3枠体4が挿入されることで、第3枠体4が引き出されたときに、第2枠体3と第3枠体4とを略同一の高さとすることができるので、第2枠体3と第3枠体4との間に高さ(鉛直)方向の段差が生じない。したがって、第2枠体3と第3枠体4との間に高さ方向の段差があることによって生じる、使用者の心地良い就寝の妨害や、使用者の身体の一部や衣服を引っ掛けてしまう危険性、ベッドを側方から見たときの美観の劣化を軽減させることができる。なお、本実施形態では、第2枠体3は、第3枠体4が引き出されたときだけでなく、押し入れられたときも含めて、常に第3枠体4と略同一の高さとなるように構成されている。つまり、第2枠体3と第3枠体4とは、互いに略同一の高さで、第2枠体3に対して第3枠体4が引き出し/押し入れ自在となるように構成されている。したがって、伸縮式ソファベッド1は、第3枠体4の引き出し/押し入れの途中においても、第2枠体3と第3枠体4との境界近傍領域において、第2枠体3と第3枠体4とは略同一の高さを有しているので、伸縮式ソファベッド1を側方から見たときの美観に優れ、また、使用者の身体の一部や衣服を引っ掛けてしまう危険性が低い。しかし、第2枠体3は、少なくとも第3枠体4が引き出されたときに、第2枠体3と第3枠体4との間に高さ方向の段差が生じなければよく、たとえば、第2枠体3と第3枠体4とは、第3枠体4が引き出されたときに、第2枠体3と第3枠体4との境界近傍領域において、略同一の高さを有していればよい。あるいは、後述する第2枠体3の一対の第2側壁33a、33bと、後述する第3枠体4の一対の第3側壁43a、43bおよび第3収縮側側壁43cとが、略同一の高さを有していればよい。そして、第2枠体3に第3枠体4が押し入れられたときに隣接する、第2枠体3の収縮側の端部(後述する第2収縮側側壁33c)と、第3枠体4の収縮側の端部(後述する第3収縮側側壁43c)とは、必ずしも同じ高さを有していなくてもよい。
第2枠体3は、第3枠体4を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容することができればよく、特に限定されることはないが、本実施形態では、第3枠体4を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に支持するように構成されている。第2枠体3は、図1および図3に示されるように、第1枠体2の第1摺接部22、22に摺接する第2上側枠部33と、第2上側枠部33の、第1枠体2から離間する側(伸長側)の端部に設けられる第2脚部34とを備えている。略水平方向に延びる第2上側枠部33と、第2上側枠部33から略鉛直方向の下方に延びる第2脚部34とは互いに、側面視で、略L字状に接続されている。第2上側枠部33は、第1枠体2の第1開口部21に挿入され、第1枠体2の第1摺接部22、22と第2脚部34とによって支持される。第2枠体3の第2上側枠部33は、上述した第2開口部31と、第3枠体4が略水平方向に沿って摺接する第2摺接部32、32とを備えている。第3枠体4は、この第2摺接部32、32に摺接して、略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に第2摺接部32、32に支持される。本実施形態では、後述する第3枠体4の第3上側枠部43が、第2摺接部32、32に摺接して、第2摺接部32、32に支持される。
第2枠体3の第2上側枠部33は、図1および図3に示されるように、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略平行に延びる一対の第2側壁33a、33bと、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略垂直に延びる第2収縮側側壁33cおよび第2伸長側側壁33dとを備えている。一対の第2側壁33a、33b、第2収縮側側壁33cおよび第2伸長側側壁33dはそれぞれ、略矩形の板状に形成され、伸縮式ソファベッド1が設置される床面に対して略垂直に立設されている。一対の第2側壁33a、33bおよび第2収縮側側壁33cは、それぞれ床面からの高さが略同一であり、略鉛直方向の上方に開口する第2開口部31を画定している。一方、第2伸長側側壁33dは、一対の第2側壁33a、33bおよび第2収縮側側壁33cよりも、床面からの高さが低く、それによって第2開口部31を伸長側に向かって開口させている。したがって、第2開口部31に挿入される第3枠体4は、第2開口部31の伸長側の開口を介して略水平方向に沿って引き出し/押し入れが可能となる。第2伸長側側壁33dは、その上端が第2摺接部32、32の伸長側の端部に接続され、第2摺接部32、32と略同一の高さを有するように配置され、その上端に第3枠体4が略水平方向に沿って摺接するように構成されている。また、第2伸長側側壁33dは、一対の第2側壁33a、33bの伸長側の端部よりも伸縮方向Dの内側に位置するように配置されている。第2伸長側側壁33dと、一対の第2側壁33a、33bの伸長側の端部との間の伸縮方向Dにおける距離は、後述する第3枠体4の第3脚部44の伸縮方向Dにおける長さに対応する。したがって、第3枠体4が第2枠体3に押し入れられたときに、第3枠体4の第3脚部44が第2枠体3の第2伸長側側壁33dに当接して、第2枠体3の伸長側の端部と、第3枠体4の伸長側の端部とは、伸縮方向Dにおいて略同一の位置に位置付けられる(図2参照)。
上述した第2枠体3の第2摺接部32、32は、第3枠体4と略水平方向に沿って摺接し、第3枠体4を支持することができれば、設けられる位置は特に限定されることはないが、本実施形態では、図1および図3に示されるように、伸縮方向Dに沿って延びるように、第2側壁33a、33bの内面上に設けられる(第2側壁33a側は図示せず)。第2摺接部32、32は、第3枠体4が摺接するときに、第3枠体4の高さと第2枠体3の高さとが略同一になるような高さに設けられる。第2摺接部32、32はまた、第3枠体4が引き出されたときに、後述する第2天板6を支持するように構成される。第2枠体3の第2上側枠部33は、任意で、第2天板6を第2摺接部32、32とともに支持するための第2支持部35、35を備えていてもよい。第2支持部35、35は、伸縮方向Dに対して略垂直で略水平な方向に沿って延びるように、第2収縮側側壁33cおよび第2伸長側側壁33dの内面上に設けられる(図1および図3を参照)。第2支持部35、35は、床面からの高さが第2摺接部32、32と略同一になるように設けられる。
第2枠体3は、伸縮式ソファベッド1をベッドおよびソファとして使用する際に、使用者を支持できる強度を有していれば、その材質は特に限定されることはなく、木材、樹脂、金属などの任意の材料を構成材料として採用することができる。また、第2枠体3は、第1枠体2や第3枠体4と同じ構成材料であってもよいし、第1枠体2や第3枠体4と異なる構成材料であってもよい。また、第2枠体3は、本実施形態では側面視で略L字状に形成されているが、第1枠体2に対して略水平方向に引き出し/押し入れ自在であり、第3枠体4を略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に収容することができれば、本実施形態に限定されることはなく、たとえば、第2上側枠部33と第2脚部34とのなす角度が90°と異なる角度であってもよいし、本実施形態における第1枠体2と同様の略直方体形状であってもよい。
伸縮式ソファベッド1は、図1に示されるように、伸長状態において、つまり第3枠体4が第2枠体3から引き出されたときに、第2枠体3の第2開口部31を閉鎖するために着脱自在な第2天板6を備えている。第2天板6は、第2枠体3から第3枠体4が引き出されたときに、第2枠体3の第2摺接部32、32(および第2支持部35、35)によって支持される。伸縮式ソファベッド1は、第2天板6が、第2摺接部32、32に支持されることで、引き出された第3枠体4の押し入れが規制されるように構成されている。より具体的には、第2天板6が第2摺接部32、32によって支持されているときに、第3枠体4が押し入れられると、第3枠体4の第3上側枠部43が第2天板6の伸長側の端部に当接し、第2天板6の収縮側の端部が第2枠体3の第2収縮側側壁33cに当接するので、第3枠体4のそれ以上の押し入れが規制される。このように、第2天板6を第2摺接部32、32上に載置するだけで、第3枠体4の押し入れが規制されるので、第3枠体4の押し入れを規制するための他の部材が必要なく、伸縮式ソファベッド1の部品点数を減らすことができる。
第2天板6は、伸縮式ソファベッド1がベッドとして使用される際に、第2枠体3の第2開口部31を閉鎖して、使用者の少なくとも一部を支持する。そして、第2天板6は、第2枠体3の第2摺接部32、32(および第2支持部35、35)によって支持されたときに、第1天板5および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成するように構成されている。第2天板6は、本実施形態では、図1に示されるように、略平坦な面を有する奇数(図示された例では7つ)の簀子板61を備える簀子状に形成されている。また、第2天板6は、後に詳しく述べるように、第1枠体2の内部空間Sに収納できるように、分割可能に形成されている(図示された例では、伸縮方向Dに対して垂直方向に2分割)。第2天板6は、奇数の簀子板61のうち中央の簀子板61を把持することで、第2天板6をバランスよく持ち上げることができる。ただし、第2天板6は、第2開口部31を閉鎖して、使用者の少なくとも一部を支持するとともに、第1天板5および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成するように構成されていれば、本実施形態に限定されることはなく、たとえば、折り畳み可能に形成されていてもよいし、1枚の連続した略平坦な板状に形成されていてもよい。第2天板6は、第2枠体3の第2開口部31を閉鎖しながら、使用者の少なくとも一部を支持する強度を有していれば、その構成材料は特に限定されることはなく、木材、樹脂、金属などの任意の材料を構成材料として採用することができる。また、第2天板6は、本実施形態では、第2摺接部32、32上に載置されたときに、床面からの高さが第2枠体3と略同一となるように構成されているが、第1天板5および第3天板7とともに略平坦な略水平面を形成することができれば、必ずしも第2枠体3と同一の高さを有していなくてもよく、第2枠体3からわずかに高くなるように構成されていてもよい。
また、第2枠体3は、図3に示されるように、第1枠体2に対する引き出しを規制するために、第1枠体2と係合する第2係合部36、36を備えている。第2係合部36、36は、第2枠体3の第2収縮側側壁33cから略鉛直方向の下方に垂下するように設けられ、第2枠体3が引き出されたときに、第1枠体2の第1伸長側側壁2dに当接するように構成されている。第1枠体2の一対の第1側壁2a、2b、第1枠体2の第1収縮側側壁2c、および第2枠体3の第2収縮側側壁33cによって囲繞されて画定される第1開口部21が、第1天板5(図1参照)に対応する大きさとなる位置において、第2枠体3は、第2枠体3の第2係合部36、36が第1枠体2の第1伸長側側壁2dに当接して、引き出しが規制されるように構成される。したがって、第1枠体2の第1開口部21を第1天板5によって閉鎖する際に、第1開口部21が第1天板5に対応する大きさとなる位置に第2枠体3を容易に位置合わせすることができる。そして、第1天板5が、第1摺接部22、22に支持されて、第2枠体3の押し入れが規制され、第2係合部36、36が、第1枠体2と係合して、第2枠体3の引き出しが規制されることで、第1枠体2に対して第2枠体3が引き出された状態が維持される。
第2係合部36、36は、本実施形態では、図3に示されるように、第2枠体3の第2収縮側側壁33cに対して、略鉛直方向の下方に延びるように、伸縮方向Dに対して垂直方向の両端側に2つ設けられている。しかし、第2係合部36、36は、第1枠体2に対する第2枠体3の引き出しを規制することができれば、その数や、設けられる位置、形状は特に限定されることはない。たとえば、第2枠体3の第2収縮側側壁33c自体を係合部とし、第1枠体2の第1伸長側側壁2dに略鉛直方向の上方に延びる突起を設け、第2収縮側側壁33cとその突起とが係合するように構成しても構わない。また、第2係合部36、36は、第1枠体2と係合した際に変形しない程度の強度を有していれば、その構成材料は特に限定されることはなく、金属、木材、樹脂などの任意の材料を構成材料として採用することができる。
第3枠体4は、図1および図2に示されるように、第2枠体3に対して略水平方向に引き出し/押し入れ自在に構成され、略鉛直方向の上方に設置される第3天板7を備えている。第3天板7は、伸縮式ソファベッド1がベッドおよびソファとして使用される際に、使用者を支持するように構成されている。また、第3天板7は、第1天板5および第2天板6とともに略平坦な略水平面を形成するように構成されている。第3天板7は、本実施形態では、畳であり、略鉛直方向の上方に向かって開口する第3枠体4の第3開口部41を閉鎖するために、着脱自在に構成されている。ただし、第3天板7は、第3枠体4の略鉛直方向の上方に設置されていればよく、第3枠体4に固定されていてもよい。また、第3天板7は、本実施形態では畳であるが、伸縮式ソファベッド1がベッドおよびソファとして使用される際に、使用者を支持し、第1天板5および第2天板6とともに略平坦な略水平面を形成することができれば、本実施形態に限定されることはなく、第1天板5や第2天板6と同じように構成されてもよい。
第3枠体4は、図1または図3に示されるように、第2枠体3の第2摺接部32、32に摺接する第3上側枠部43と、第3上側枠部43の、第2枠体3から離間する側(伸長側)の端部に設けられる第3脚部44とを備えている。略水平方向に延びる第3上側枠部43と、第3上側枠部43から略鉛直方向の下方に延びる第3脚部44とは互いに、側面視で、略L字状に接続されている。第3上側枠部43は、第2枠体3の第2開口部31に挿入され、第2枠体3の第2摺接部32、32と第3脚部44とにより支持される。第3上側枠部43は、本実施形態では、上述した第3開口部41と、第3天板7を支持可能な複数の第3支持部42とを備えている。複数の第3支持部42上に第3天板7が載置されることで、第3開口部41が閉鎖される。
第3枠体4の第3上側枠部43は、図1および図3に示されるように、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略平行に延びる一対の第3側壁43a、43bと、伸縮式ソファベッド1の伸縮方向Dに対して略垂直に延びる第3収縮側側壁43cおよび第3伸長側側壁43dとを備えている。一対の第3側壁43a、43b、第3収縮側側壁43cおよび第3伸長側側壁43dはそれぞれ、略矩形の板状に形成され、伸縮式ソファベッド1が設置される床面に対して略垂直に立設されている。一対の第3側壁43a、43b、第3収縮側側壁43cおよび第3伸長側側壁43dは、それぞれ床面からの高さが略同一であり、略鉛直方向の上方に開口する第3開口部41を画定している。また、複数の第3支持部42は、伸縮方向Dに対して略平行に延びるように、第3収縮側側壁43cと第3伸長側側壁43dとの間に架設される。
第3枠体4は、伸縮式ソファベッド1をベッドおよびソファとして使用する際に、使用者を支持できる強度を有していれば、その材質は特に限定されることはなく、木材、樹脂、金属などの任意の材料を構成材料として採用することができる。また、第3枠体4は、第1枠体2や第2枠体3と同じ構成材料であってもよいし、第1枠体2や第2枠体3と異なる構成材料であってもよい。また、第3枠体4は、本実施形態では側面視で略L字状に形成されているが、第2枠体3に対して略水平方向に引き出し/押し入れ自在であれば、本実施形態に限定されることはなく、たとえば、第3上側枠部43と第3脚部44とのなす角度が90°と異なる角度であってもよいし、本実施形態における第1枠体2と同様の略直方体形状であってもよい。
また、第3枠体4は、図3に示されるように、第2枠体3に対する引き出しを規制するために、第2枠体3と係合する第3係合部45、45を備えている。第3係合部45、45は、第3枠体4の第3収縮側側壁43cから略鉛直方向の下方に垂下するように設けられ、第3枠体4が引き出されたときに、第2枠体3の第2伸長側側壁33dに当接するように構成されている。第2枠体3の一対の第2側壁33a、33b、第2枠体3の第2収縮側側壁33c、および第3枠体4の第3収縮側側壁43cによって囲繞されて画定される第2開口部31が、第2天板6(図1参照)に対応する大きさとなる位置において、第3枠体4は、第3枠体4の第3係合部45、45が第2枠体3の第2伸長側側壁33dに当接して、引き出しが規制されるように構成される。したがって、第2枠体3の第2開口部31を第2天板6によって閉鎖する際に、第2開口部31が第2天板6に対応する大きさとなる位置に容易に第3枠体4を位置合わせすることができる。そして、第2天板6が、第2摺接部32、32に支持されて、第3枠体4の押し入れが規制され、第3係合部45、45が、第2枠体3と係合して、第3枠体4の引き出しが規制されることで、第2枠体3に対して第3枠体4が引き出された状態が維持される。
第3係合部45、45は、本実施形態では、図3に示されるように、第3枠体4の第3収縮側側壁43cに対して、略鉛直方向の下方に延びるように、伸縮方向Dに対して垂直方向の両端側に2つ設けられている。しかし、第3係合部45、45は、第2枠体3に対する第3枠体4の引き出しを規制することができれば、その数や、設けられる位置、形状は特に限定されることはない。たとえば、第3枠体4の第3収縮側側壁43c自体を係合部とし、第2枠体3の第2伸長側側壁33dに略鉛直方向の上方に延びる突起を設け、第3収縮側側壁43cとその突起とが係合するように構成しても構わない。また、第3係合部45、45は、第2枠体3と係合した際に変形しない程度の強度を有していれば、その構成材料は特に限定されることはなく、金属、木材、樹脂などの任意の材料を構成材料として採用することができる。
以下では、図4および図5も参照しながら、伸縮式ソファベッド1の全体の動作について説明する。ただし、以下で説明する動作は一例にすぎず、本発明の伸縮式ソファベッドは、以下の例に限定されることはない。
本実施形態の伸縮式ソファベッド1は、ベッドとして使用する際には、図1に示されるように、第1枠体2から第2枠体3が略水平方向に沿って引き出され、第2枠体3から第3枠体4が略水平方向に沿って引き出されることで、伸長状態とされる。そして、第1枠体2の第1開口部21は、第1天板5によって閉鎖され、第2枠体3の第2開口部31は、第2天板6によって閉鎖され、第3枠体4の第3開口部41は、第3天板7によって閉鎖される。伸縮式ソファベッド1は、伸長状態において、第1天板5、第2天板6および第3天板7が略平坦な略水平面を形成するように配置されて、ベッドとして使用可能である。このとき、第1天板5および第2天板6がそれぞれ、第1枠体2の第1摺接部22、22および第2枠体3の第2摺接部32、32のそれぞれに支持されて、第2枠体3および第3枠体4のそれぞれの押し入れが規制され、第2枠体3の第2係合部36、36および第3枠体4の第3係合部45、45がそれぞれ、第1枠体2および第2枠体3のそれぞれと係合して(図3参照)、第2枠体3および第3枠体4のそれぞれの引き出しが規制されることで、伸縮式ソファベッド1の伸長状態が維持される。
伸縮式ソファベッド1では、第1枠体2の略鉛直方向の上方に向かって開口する第1開口部21に第2枠体3が挿入され、第2枠体3の略鉛直方向の上方に向かって開口する第2開口部31に第3枠体4が挿入されることで、第2枠体3および第3枠体4が引き出されたときに、第1枠体2と第2枠体3とを略同一の高さとし、第2枠体3と第3枠体4とを略同一の高さとすることができるので、第1枠体2と第2枠体3との間、および第2枠体3と第3枠体4との間に、高さ(鉛直)方向の段差を生じることがない。したがって、伸縮式ソファベッド1は、高さ方向の段差が生じる従来のベッドと比べて、安全で、美観に優れ、寝心地の良いベッドとして使用することができる。
伸縮式ソファベッド1は、図4(a)〜(c)に示されるように伸長状態から収縮状態に移行させることで、図2に示されるようにソファとして使用することができる。伸縮式ソファベッド1では、伸長状態から収縮状態に移行される前に、第1枠体2および第2枠体3からそれぞれ第1天板5および第2天板6が取り外される。このとき、第1天板5および第2天板6はそれぞれ、奇数の簀子板51、61を備える簀子状に形成されているので、中央の簀子板51、61を把持することで、バランスよく持ち上げることができ、第1天板5および第2天板6を容易に取り外すことができる。また、第1枠体2は、図3に示されるように、第1開口部21を介して、または(第2枠体3が第1枠体2に押し入れられた状態で)第1開口部21および第2開口部31を介して取り出し可能なように、第1天板5および/または第2天板6を分割して、または折り畳んで収納可能な内部空間Sを備えている。したがって、取り外した第1天板5および第2天板6の両方またはいずれかを、内部空間Sに収納することができる。第1天板5および/または第2天板6を伸縮式ソファベッド1の内部に収納することができるので、第1天板5および/または第2天板6を収納するための別の空間を確保する必要がなく、伸縮式ソファベッド1が設置される場所を有効に活用することができる。
第1天板5および第2天板6が取り外された伸縮式ソファベッド1は、図4(a)〜(c)に示されるように、伸長状態から収縮状態に移行される。ここで、伸縮式ソファベッド1は、第2枠体3に対する第3枠体4の押し入れの操作に連動して、第1枠体2に対して第2枠体3が押し入れされるように構成されている。したがって、第2枠体3に対する第3枠体4の押し入れの操作だけで、伸縮式ソファベッド1の収縮操作を行なうことができる。より具体的には、伸長状態にある伸縮式ソファベッド1(図4(a)の状態)において、第2枠体3に対して第3枠体4を(図4(a)中矢印の向きに)押し入れいていくと、第3枠体4の第3収縮側側壁43cが第2枠体3の第2収縮側側壁33cに当接し、第3枠体4の第3脚部44が第2枠体3の第2伸長側側壁33dに当接する(図4(b)の状態、図1および図3を適宜参照)。第3枠体4の押し入れ操作を継続すると、第2枠体3が、第3枠体4の押し入れ操作と連動して、(図4(b)中矢印の向きに)第1枠体2に押し入れられる。最終的に、伸縮式ソファベッド1は、第2枠体3の第2収縮側側壁33cが第1枠体2の第1収縮側側壁2cに当接し、第2枠体3の第2脚部34が第1枠体2の第1伸長側側壁2dに当接して、収縮状態とされる(図4(c)の状態、図1および図3を適宜参照)。伸縮式ソファベッド1は、収縮状態(図2の状態)において、第3天板7が略平坦な略水平面を形成するように配置されて、ソファとして使用可能である。
伸縮式ソファベッド1は、逆に、図5(a)〜(c)に示されるように収縮状態から伸長状態に移行されることで、上述したようにベッドとして使用することができる。ここで、伸縮式ソファベッド1は、第2枠体3に対する第3枠体4の引き出しの操作に連動して、第1枠体2に対して第2枠体3が引き出しされるように構成されている。したがって、第2枠体3に対する第3枠体4の引き出しの操作だけで、伸縮式ソファベッド1の伸長操作を行なうことができる。より具体的には、収縮状態にある伸縮式ソファベッド1(図5(a)の状態)において、第2枠体3に対して第3枠体4を(図5(a)中矢印の向きに)引き出していくと、第3枠体4の第3係合部45、45が、第2枠体3の第2伸長側側壁33dに当接して(図3参照)、第2枠体3に対する第3枠体4の引き出しを規制するように第2枠体3と係合する(図5(b)の状態)。第3枠体4の引き出し操作を継続すると、第2枠体3が、第3枠体4の引き出し操作と連動して、(図5(b)中矢印の向きに)第1枠体2から引き出される。最終的に、伸縮式ソファベッド1は、第2枠体3の第2係合部36、36が、第1枠体2の第1伸長側側壁2dに当接して(図3参照)、第1枠体2に対する第2枠体3の引き出しを制限するように第1枠体2と係合することによって、伸長状態とされる(図5(c)の状態)。
伸縮式ソファベッド1は、上述したように、第2枠体3に対する第3枠体4の引き出し/押し入れの操作だけで、伸縮操作が可能である。したがって、使用者は、伸縮式ソファベッド1を容易に伸縮操作することができる。たとえば旅館などにおいて、複数の部屋に複数の伸縮式ソファベッド1が配置される状況では、旅館の従業員は、複数の伸縮式ソファベッド1のすべてについて伸縮操作をする必要があるが、非常に簡単に伸縮操作をすることができるので、作業時間を大幅に短縮することができる。
以上において、3つの枠体(第1枠体2、第2枠体3、第3枠体4)を備えた伸縮式ソファベッド1を例示して、本発明の伸縮ソファベッドを説明した。しかし、本発明の伸縮式ソファベッドは、3つの枠体に限定されることはなく、4つの枠体を備えていてもよいし、5つ以上の枠体を備えていてもよい。たとえば、伸縮式ソファベッド1は、第3枠体4に対して略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に構成される第4枠体(図示せず)をさらに備えていてもよい。その場合は、第3枠体4が、略鉛直方向の上方に向かって開口する第3開口部41を有し、第4枠体が、第3開口部41に、略水平方向に沿って引き出し/押し入れ自在に挿入され、第3枠体4は、第4枠体が引き出されたときに、第4枠体と略同一の高さとなるように構成される。また、第3天板7が、伸縮式ソファベッド1の伸長状態で第3開口部41を閉鎖するために、着脱自在に構成される。そして、第4枠体が、略鉛直方向の上方に設置される第4天板(図示せず)を備え、伸縮式ソファベッド1が、伸長状態において、第1天板5、第2天板6、第3天板7および第4天板が略平坦な略水平面を形成するように配置されて、ベッドとして使用可能であり、収縮状態において、第4天板が略平坦な略水平面を形成するように配置されて、ソファとして使用可能である。伸縮式ソファベッド1は、4つの枠体を備えることで、3つの枠体を備えるよりも、より短い収縮状態を実現することができ、身長の低い使用者も快適に使用することができる。