JP2019041704A - 植物工場の風路構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】大規模な植物工場であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、空間内の温度/湿度を均一に調整すること。【解決手段】空間(2)内に栽培ラック(4)を支持した多段式棚(3)が複数配列され、空調機(5)によって空間内の空調を行う植物工場の風路構造において、通風孔を有し、空調機からの冷気を当該通風孔から放出するダクト(6)と、ダクトから放出された冷気の気流を栽培ラックに導入する第1風路(7)と、栽培ラックで暖められた空気を空調機へ誘導する第2風路(8)と、第1風路内の圧力が第2風路内の圧力よりも高くなるように第1風路と第2風路とを区画する区画部材(9)と、を具備する構成とした。【選択図】図1
Description
本発明は、植物工場の風路構造に関する。
近年、閉鎖された空間の中で、蛍光灯やLEDなどの人工光で野菜を作る人工光型植物工場が注目されている。人工光型植物工場では、気候や天候に関係なく、一年中安定して野菜を作ることができるという利点や、都市部のビルなど、土のない場所や狭い場所でも野菜を作ることができるという利点を有している。
このような人工光型植物工場において、栽培室である閉鎖型構造体内の気流を整流すると共に、栽培室内の温湿度を均一に調整する多段式栽培装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この多段式栽培装置では、複数の多段式棚が配置された閉鎖型構造体の内壁面上端部に、冷気突出口が対向するように複数の空調装置を配置する一方、複数の多段式棚を、長手方向が空調装置の対向方向に沿うように、上下方向に延びる空隙を有した状態で配置する。そして、対向する冷気突出口から吐出され、栽培室の中央付近で衝突した冷気を、空隙を介して多段式棚に供給する一方、植物を冷却した後の暖まった空気を空調装置で吸入して循環させている。
しかしながら、上述した多段式栽培装置においては、多段式棚の長手方向の長さが長くなると、所望の経路で冷気を循環させることができず、栽培室内を均等に冷却することができない事態が発生し得る。このため、大規模な栽培室に適用することが困難であるという問題がある。所望の経路で冷気を循環させるために空調装置の出力を上げることが考えられる。しかしながら、この場合には、全ての空調装置の出力を一律に上げる必要があり、空調装置の運転に必要なコストが上昇してしまう。空調装置の運転コストの上昇は、栽培物の販売単価に反映されることとなり、結果として植物工場の健全な運営を圧迫することとなる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、大規模な植物工場であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、空間内の温度/湿度を均一に調整することができる植物工場の風路構造を提供することを目的の一つとする。
本発明の植物工場の風路構造は、空間内に栽培ラックを支持した多段式棚が複数配列され、空調機によって当該空間内の空調を行う植物工場の風路構造であって、通風孔を有し、前記空調機からの冷気を前記通風孔から放出するダクトと、前記ダクトから放出された冷気の気流を前記栽培ラックに導入する第1風路と、前記栽培ラックで暖められた空気を前記空調機へ誘導する第2風路と、前記第1風路内の圧力が前記第2風路内の圧力よりも高くなるように前記第1風路と前記第2風路とを区画する区画部材と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、大規模な植物工場であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、空間内の温度/湿度を均一に調整することができる。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る植物工場の風路構造は、例えば、閉鎖された空間の中で、蛍光灯やLEDなどの人工光で野菜を作る完全人工光型の植物工場に適用される。しかしながら、本発明に係る植物工場の風路構造は、これに限定されるものではなく、他の形態の植物工場に適用することができる。
一般に、人工光型植物工場においては、植物の良好な生育環境を形成するために、栽培室である閉鎖空間内の温湿度を均一に調整することが要請される。従来、複数の多段式棚が配置された閉鎖空間の内壁面上端部に、冷気突出口が対向するように複数の空調機を配置する一方、複数の多段式棚を、長手方向が空調機の対向方向に沿うように、上下方向に延びる空隙を有した状態で配置する風路構造が知られている。この風路構造では、対向する冷気突出口から吐出され、栽培室の中央付近で衝突した冷気を、空隙を介して多段式棚に供給する一方、植物を冷却した後の暖まった空気を空調機で吸入して循環させている。
しかしながら、このような風路構造においては、多段式棚の長手方向の長さが長くなると、所望の経路で冷気を循環させることができず、栽培室内を均等に冷却することができない事態が発生し得る。例えば、栽培室内で植物が配置される栽培ラックの通過により気流の温度が上昇するため、植物工場の長手方向に栽培ラックを長くすると、下流側の栽培ラックを通過する気流の温度が上昇する事態が想定される。また、植物工場の短手方向に多段式棚を増やすと、同方向に冷気突出口を拡げるか、或いは、空調機を増やす必要があるが、衝突させて気流を分配する方式では、各栽培ラックへ均等に気流を分配するのが困難になる事態が想定される。このため、大規模な栽培室に適用することが困難である。一方、所望の経路で冷気を循環させるために空調機の出力を上げることが考えられる。しかしながら、この場合には、全ての空調機の出力を一律に上げる必要があり、空調機の運転に必要なコストが上昇してしまう。空調機の運転コストの上昇は、栽培物の販売単価に反映されることとなり、結果として植物工場の健全な運営を圧迫することとなる。
本発明者らは、大規模な植物工場などにおいて、冷気と暖気の風路を共用する場合にこれらが混合して十分な空調性能を確保し得ないことに着目した。そして、冷気の風路と暖気の風路を専用の風路として区画し、これらの風路間の空気の遷移を促進することが、植物工場を構成する空間内における温度/湿度の均一化に寄与することを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の骨子は、空間内に栽培ラックを支持した多段式棚が複数配列され、空調機によって当該空間内の空調を行う植物工場の風路構造であって、通風孔を有し、空調機からの冷気を当該通風孔から放出するダクトと、ダクトから放出された冷気の気流を栽培ラックに導入する第1風路と、栽培ラックで暖められた空気を空調機へ誘導する第2風路と、前記第1風路内の圧力が前記第2風路内の圧力よりも高くなるように第1風路と第2風路とを区画する区画部材と、を具備することである。
本発明によれば、ダクトから放出された冷気の気流を栽培ラックに導入する第1風路と、栽培ラックで暖められた空気を空調機へ誘導する第2風路とが個別に構成され、区画部材により第1風路内の圧力が第2風路内の圧力よりも高くなるように区画されることから、第1風路に導入され、植物を冷却して暖められた暖気を第2風路にスムーズに送り込むことができる。これにより、冷気と暖気との混合を抑制しつつ、空調機を用いた円滑な気流の循環経路を形成することができる。これにより、大規模な植物工場であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、閉鎖空間内の温度/湿度を均一に調整することができる。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態に係る風路構造が適用される植物工場の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係る風路構造が適用される植物工場1の構成を上方から示す模式図である。図2は、図1に示す破線A−Aにおける断面図である。図3は、図1に示す破線B−Bにおける断面図である。以下では、図1〜図3に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、本実施の形態に係る植物工場1の上下方向、前後方向及び左右方向として説明する。
以下、第1の実施の形態に係る風路構造が適用される植物工場の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係る風路構造が適用される植物工場1の構成を上方から示す模式図である。図2は、図1に示す破線A−Aにおける断面図である。図3は、図1に示す破線B−Bにおける断面図である。以下では、図1〜図3に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、本実施の形態に係る植物工場1の上下方向、前後方向及び左右方向として説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る植物工場1には、閉鎖された空間(以下、「閉鎖空間」という)2内に、複数の多段式棚3が配列されている。多段式棚3は、植物工場1の前後方向に長手方向を配置した状態で、上下方向に複数段の棚を有している。植物工場1では、この多段式棚3が左右方向に一定間隔を介して配列されている(図1参照)。それぞれの多段式棚3は、複数の栽培ラック4を支持している(図2及び図3参照)。栽培ラック4は、栽培対象の植物(栽培物)に対し、人工光で光を照射する。この栽培ラック4の構成については後述する。
閉鎖空間2には、閉鎖空間2内の空気調整(空調)を行う空調機5が設置されている。空調機5は、閉鎖空間2の前方側の内壁面21及び後方側の内壁面22の近傍であって、閉鎖空間2の天井面23に設置されている(図1及び図3参照)。空調機5は、隣り合う一対の多段式棚3の長手方向の両端部近傍に配置されている。すなわち、隣り合う一対の多段式棚3に2機の空調機5が対応付けられている。これらの空調機5は、一対の多段式棚3の間の位置に配置されている。この場合において、各空調機5は、冷気送風口51が対向するように設置されている(図1参照)。また、各空調機5、空気吸入口52を植物工場1の内壁面21、22に向けた状態で設置されている(図3参照)。各空調機5は、閉鎖空間2内の空気を下方側から吸入し、多段式棚3の内側に向けて冷気を送風可能に構成されている。
対向して配置される空調機5の間には、ダクト6が設置されている。ダクト6は、断面視にて矩形状の管状体で構成され(図2参照)、前方側の空調機5の冷気送風口51と後方側の空調機5の冷気送風口51とを連結するように構成される。ダクト6は、空調機5から送り出された冷気の風路を構成する。ダクト6は、隣り合う多段式棚3の間の空間における上方側の位置に配置されている。すなわち、空調機5からの冷気は、隣り合う多段式棚3間の上方側に配置されたダクト6内を植物工場1の中央側に向けて流れる。
ダクト6の下面には、複数の通風孔61が形成されている(図3参照)。これらの通風孔61は、空調機5からの冷気をダクト6の下方側に放出する役割を果たす。これらの通風孔61は、多段式棚3の長手方向(植物工場1の前後方向)に開口面積が異なるように形成されている。例えば、通風孔61は、多段式棚3の長手方向の中央部よりも端部側の開口面積が大きくなるように形成されている。すなわち、ダクト6の前端部(後端部)近傍に配置された通風孔61aの開口面積は、ダクト6の中央近傍に配置された通風孔61bの開口面積よりも大きく形成されている。このように通風孔61の開口面積に差異を設けたのは、空調機5からの冷気を均等に後述する低温風路7に送り込むためである。このような通風孔61を設けることで、ダクト6は、空調機5からの冷気の進行方向を制御して冷気の下降気流を形成する。
ここでは、空調機5の送風の直進性が高い場合を想定し、通風孔61において、多段式棚3の長手方向の中央部よりも端部側の開口面積が大きくなるように形成される場合について説明している。しかしながら、通風孔61の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。空調機5の送風の直進性が低い場合には、上記実施の形態と反対に、通風孔61において、多段式棚3の長手方向の中央部よりも端部側の開口面積が小さくなるように構成してもよい。
ダクト6の下方には、第1風路を構成する低温風路7が配置されている(図2及び図3参照)。低温風路7は、ダクト6を挟んで隣り合う多段式棚3の間の空間で構成される。すなわち、低温風路7は、多段式棚3の上下方向に沿って延在して設けられている(図2参照)。詳細について後述するように、栽培ラック4には、低温風路7側に冷気導入口411が形成されている(図4参照)。低温風路7は、ダクト6から放出された冷気を受け入れ、栽培ラック4に導入する役割を果たす。より具体的にいうと、低温風路7は、ダクト6から送り出された冷気の下降気流を受け入れ、これを栽培ラック4(より具体的には、栽培ラック4の冷気導入口411)に導入する。
多段式棚3を挟んで低温風路7と反対側には、第2風路を構成する高温風路8が配置されている(図1及び図2参照)。高温風路8は、隣り合う多段式棚3の空間のうち、その間に空調機5が配置されていない空間で構成される。すなわち、高温風路8は、多段式棚3の上下方向に沿って延在して設けられている(図2参照)。このように高温風路8を形成することで、閉鎖空間2内には左右方向に低温風路7と高温風路8とが交互に配置される。
さらに、高温風路8は、空調機5の下方側の空間に回り込んで形成されている(図1及び図3参照)。すなわち、高温風路8は、閉鎖空間2における低温風路7以外の空間で構成される。詳細について後述するように、栽培ラック4には、高温風路8側に暖気排出口412が形成されている(図4参照)。高温風路8は、栽培ラック4(より具体的には、栽培ラック4の暖気排出口412)から排出された暖気を空調機5側に誘導する。
空調機5の下方には、低温風路7と高温風路8とを区画する区画部材9が設けられている(図1及び図3参照)。区画部材9は、概して板状部材で構成される。区画部材9は、空調機5及びこの空調機5を挟んで配置される一対の多段式棚3の下方に配置される。区画部材9は、植物工場1の上下方向に延在し、空調機5の下端部と植物工場1の底面24とを接続する構成を有している(図3参照)。区画部材9は、低温風路7内の圧力が高温風路8内の圧力よりも高くなるように、低温風路7と高温風路8とを区画する。
ここで、本実施の形態に係る植物工場1の多段式棚3に支持される栽培ラック4の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、第1の実施の形態に係る植物工場1の多段式棚3に支持される栽培ラック4の一例の模式図である。図4においては、多段式棚3に支持される単一の栽培ラック4を示し、図5においては、多段式棚3に支持される複数(図5では3つ)の栽培ラック4を示している。
図4に示すように、栽培ラック4は、一定の空間を概して長方体形状に区画する枠体41と、この枠体41に固定される複数(本実施の形態では4つ)の照光ユニット42とを含んで構成される。なお、栽培ラック4内に区画される空間は、直方体形状に限定されない。各照光ユニット42は、植物Pに光を照射する、蛍光灯などの光源421と、植物Pに対する光の照射効率を向上する反射板422とを有している。反射板422は、断面視にて、下方側に開口したドーム形状を有している。反射板422の上端部には、放熱用の開口部422aが形成されている。開口部422aは、光の照射に伴い発生する熱だけでなく、栽培ラック4内で植物Pを冷却した後に暖まった暖気を栽培ラック4の上方空間に排出する。なお、植物Pは、栽培ラック4に着脱可能に構成される不図示の栽培床に配置することができる。
枠体41には、低温風路7からの冷気を導入する冷気導入口411と、栽培ラック4内の暖気を高温風路8に排出する暖気排出口412とが形成されている。冷気導入口411は、低温風路7側の側面部(図4に示す右側面部)43に形成され、暖気排出口412は、高温風路8側の側面部(図4に示す左側面部)44に形成されている(図2参照)。栽培ラック4内の空気の循環効率を向上するため、暖気排出口412は、冷気導入口411よりも上方側の位置に配置されている。冷気導入口411から導入された冷気は、植物Pを冷却した後、照光ユニット42の開口部422aを通過して栽培ラック4の上方空間に進んだ後、暖気排出口412から高温風路8に排出される。なお、図4では、図2に示す低温風路7の左方側に配置される栽培ラック4を示している。図2に示す低温風路7の右方側の栽培ラック4では、冷気導入口411と暖気排出口412とが反対側の側面に形成される。
枠体41における低温風路7側の側面部(図5に示す右側面部)43は、低温風路7と栽培ラック4内の空間とを区画する区画部材の一部を構成する。多段式棚3に支持された全ての栽培ラック4の側面部43を一枚の区画部材と捉えた場合、当該区画部材には、多段式棚3の上下方向に開口面積の異なる開口部が形成されている。例えば、当該区画部材には、多段式棚3の下段側よりも上段側の開口面積を大きくした開口部が形成されている。本実施の形態において、これらの開口部は、各枠体41の冷気導入口411で構成される。図5に示すように、多段式棚3においては、上段側に配置された栽培ラック4の冷気導入口411の方が、下段側に配置された栽培ラック4の冷気導入口411よりも開口面積が大きく構成されている。このように冷気導入口411の開口面積に差異を設けたのは、低温風路7からの冷気を多段式棚3に支持された複数の栽培ラック4に均等に導入するためである。
ここでは、低温風路7を下降する気流の直進性が高い場合を想定し、冷気導入口411において、下段側の栽培ラック4より上段側の栽培ラック4の開口面積が大きくなるように形成される場合について説明している。しかしながら、冷気導入口411の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。低温風路7の気流の直進性が低い場合には、上記実施の形態と反対に、下段側の栽培ラック4よりも上段側の栽培ラック4の開口面積が小さくなるように構成してもよい。
なお、ここでは、栽培ラック4の枠体41の側面部43を区画部材の一例と捉える場合について説明している。しかしながら、低温風路7と栽培ラック4内の空間とを区画する区画部材の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、この区画部材は、栽培ラック4と別に構成され、枠体41の側面部43に対向配置する板状部材で構成してもよい。この場合、各栽培ラック4の側面部43に形成される冷気導入口411の開口面積は同一寸法にする一方、これらに対向する板状部材の部分に開口面積に差異を設けた開口部が形成される。このように区画部材を栽培ラック4とは別部材で構成した場合であっても、上記と同様に、低温風路7からの冷気を複数の栽培ラック4に均等に導入することができる。
次に、上記構成を有する植物工場1の風路構造における気流の循環経路について、図1〜図5を参照して説明する。なお、図1〜図5においては、説明の便宜上、閉鎖空間2内を流れる冷気の進行方向を実線矢印で示し、閉鎖空間2内を流れる暖気の進行方向を破線矢印で示している。
閉鎖空間2内の空調は、常時、或いは、植物工場1の管理者の指示に応じて空調機5によって行われる。前者の場合、常時、空調機5の冷気送風口から冷気が送出される。空調機5からの冷気は、図1及び図3に示すようにダクト6内に送り込まれ、閉鎖空間2の中央近傍で衝突する。このようにダクト6内を進行する過程において、冷気はダクト6の下面に形成された通風孔61を介して低温風路7に送り込まれる(図2及び図3参照)。
通風孔61から送り込まれた冷気は、図2及び図3に示すように、低温風路7内を下降する。このように低温風路7内を下降する過程にて、冷気は、栽培ラック4の冷気導入口411を介して栽培ラック4に導入される。栽培ラック4に導入された冷気は、図4及び図5に示すように、栽培ラック4内の植物Pを冷却することで暖められて暖気となる。栽培ラック4内で生まれた暖気は、暖気排出口412を介して高温風路8に排出される。
高温風路8に排出された暖気は、高温風路8内を上昇する(図2参照)。閉鎖空間2の天井面23付近まで上昇した暖気は、空調機5の吸入力によって空調機5の空気吸入口に吸入される(図1参照)。空気吸入口から吸入された暖気は、空調機5内の冷媒などにより冷却されて冷気となる。そして、再び、空調機5から冷気がダクト6内に送り出される。
ここで、閉鎖空間2内における空気の圧力状態について説明する。空調機5からダクト6を介して冷気が供給される低温風路7は、上述した区画部材9及び栽培ラック4の低温風路7側の側面43により区画されている。この低温風路7には、空調機5から冷気がダクト6を介して送り込まれるため、相対的に圧力が高く設定される。一方、栽培ラック4を介して暖気が排出される高温風路8は、低温風路7に比べて容積が大きい。この高温風路8内の空気(暖気)は、空調機5によって吸入されるため、相対的に圧力が低く設定される。このため、空調機5から送出された冷気は、低温風路7から高温風路8にスムーズに循環される。
このように本実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、冷気の下降気流を栽培ラック4に導入する低温風路7と、栽培ラック4で暖められた空気を空調機5へ誘導する高温風路8とが個別に構成され、区画部材9や栽培ラック4の低温風路7側の側面43により低温風路7内の圧力が高温風路8内の圧力よりも高くなるように区画されることから、低温風路7に導入され、植物Pを冷却して暖められた暖気を高温風路8にスムーズに送り込むことができる。これにより、冷気と暖気との混合を抑制しつつ、空調機5を用いた空気のスムーズな循環経路を形成することができる。これにより、大規模な植物工場1であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、閉鎖空間2内の温度/湿度を均一に調整することができる。
特に、本実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、低温風路7が冷気の下降気流を形成するダクト6の下方側に配置されると共に、低温風路7と高温風路8とが多段式棚3を挟んで交互に配置されている。このため、栽培ラック4で植物Pを冷却して暖められた暖気が高温風路8に送り出され、高温風路8で空調機5に誘導される。これにより、植物Pを冷却して暖められた暖気が栽培ラック4内で停滞するのを抑制でき、栽培ラック4上で温度/湿度が不均一になる事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、空調機5が多段式棚3の長手方向の両端部に配置されると共に、空調機5の下方側であって空調機5の内側に配置される低温風路7と、空調機5の外側に配置される高温風路8とが区画部材9によって区画されている。このため、空調機5から低温風路7に送り出された冷気が栽培ラック4を通過することなく高温風路8内に進入する事態や、高温風路8上の暖気が低温風路7内に進入する事態を抑制することができる。これにより、空調機5周辺で冷気と暖気とが混合される事態を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、ダクト6の下面に、多段式棚3の長手方向に開口面積の異なる通風孔61が複数形成されている。より具体的には、ダクト6の下面に、多段式棚3の長手方向の中央部よりも端部側の開口面積を大きくした通風孔61が形成されている。このため、空調機5からの冷気を均等に低温風路7に送り出すことができる。これにより、多段式棚3の長手方向に並べて配置された栽培ラック4全体に均等に冷気を供給することができる。
さらに、本実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、栽培ラック4の低温風路7側の側面43によって低温風路7と栽培ラック4側の高温風路8との間を区画する一方、側面43には、多段式棚3の下段側よりも上段側の開口面積を大きくした冷気導入口411(通風孔)が形成されている。このため、低温風路7上を流動する冷気を均等に栽培ラック4に導入することができる。これにより、上下方向に並べて配置された栽培ラック4全体に均等に冷気を供給することができる。
なお、上記実施の形態においては、空調機5の送風機のみによって気流を循環させている。しかしながら、このような気流の循環経路における空気(冷気及び暖気)の流れを補助することは実施の形態として好ましい。以下、このように気流の循環経路上の空気の流れを補助する変形例について、図6を参照して説明する。
図6は、第1の実施の形態の変形例に係る風路構造が適用される植物工場1の断面図である。なお、図6においては、図2と同一の断面を模式的に示している。また、図6において、第1の実施の形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図6に示す植物工場1の風路構造は、閉鎖空間2内の気流の循環経路上の所定位置に送風機を配置する点で、第1の実施の形態に係る植物工場1の風路構造と相違する。
図6に示す植物工場1の風路構造においては、多段式棚3の最下段部に、栽培ラック4の代わりに送風機10を配置している。例えば、送風機10は、全ての多段式棚3の最下段部に配置され、それぞれ低温風路7内の空気を高温風路8に送り出すように構成される。このように多段式棚3の最下段部に送風機10を配置することにより、ダクト6から供給された冷気を多段式棚3の下段側に導くことができる。これにより、低温風路7内で冷気が停滞するのを抑制でき、上下方向に並べて配置された栽培ラック4に効率的に冷気を送り込むことができる。
また、図6に示す植物工場1の風路構造においては、高温風路8上に、高温風路8内の暖気を空調機5側に送り出す送風機11を配置している。例えば、送風機11は、隣り合う多段式棚3の間の空間のうち、空調機5が配置されていない空間の天井面23近傍の位置に配置される。送風機11は、植物工場1における前後方向の任意の位置に設置することができるが、前後方向の中央付近に2機の送風機11を設置することは実施の形態として好ましい。この場合、2機の送風機11は、高温風路8内の暖気を、植物工場1の前方側又は後方側に配置された空調機5側に送り出す。
このように高温風路8に、高温風路8内の空気を空調機5側に送り出す送風機11を配置することにより、栽培ラック4で暖められた暖気を効率的に空調機5側に送り出すことができる。これにより、高温風路8上で暖気が停滞するのを抑制でき、栽培ラック4内で温度/湿度が不均一になる事態を防止することができる。
なお、ここでは、送風機11を閉鎖空間2における空調機5と同等の高さ位置に配置する場合について説明している。しかしながら、送風機11の配置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。送風機11は、空調機5の空気吸入口52側に暖気を送り出すことを前提として、隣り合う多段式棚3の間の任意の高さ位置に配置することができる。このように変更した場合であっても、高温風路8上で暖気が停滞するのを抑制でき、栽培ラック4内で温度/湿度が不均一になる事態を防止することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、多段式棚3を挟んで低温風路7と高温風路8とを交互に配置し、低温風路7をダクト6の下方側に配置する場合について説明している。第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、低温風路7をダクト6の下方側に配置する一方、多段式棚3に支持されたそれぞれの栽培ラックの上方に高温風路を配置する点で、第1の実施の形態と相違する。以下、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、多段式棚3を挟んで低温風路7と高温風路8とを交互に配置し、低温風路7をダクト6の下方側に配置する場合について説明している。第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、低温風路7をダクト6の下方側に配置する一方、多段式棚3に支持されたそれぞれの栽培ラックの上方に高温風路を配置する点で、第1の実施の形態と相違する。以下、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造が適用される栽培ラック4´の断面を含む模式図である。図7において、第1の実施の形態に係る栽培ラック4と共通の構成については同一の符号を付与して説明を省略する。第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、栽培ラック4´の上方に高温風路8´が形成されている。このため、第1の実施の形態のように、上面視にて、閉鎖空間2内に低温風路7と高温風路8とを交互に配置する必要はない。
栽培ラック4´においては、暖気排出口412´が枠体41の天井面45に形成される点で、第1の実施の形態と相違する。暖気排出口412´は、例えば、反射板422の開口部422aに対応する位置に配置されている。第1の実施の形態と異なり、植物Pを冷却した後に生成される暖気は、暖気排出口412´を介して高温風路8´に排出される。なお、暖気排出口412´は、複数の通気孔で構成されてもよいし、植物工場1の前後方向に延在するスリット形状で構成されてもよい。
高温風路8´には、高温風路8´内の空気(暖気)を空調機5側に送り出す送風機12が配置されている。例えば、送風機12は、高温風路8´上で同一間隔に配置され、高温風路8´内の暖気を前後方向に送り出す。第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造において、区画部材9は、高温風路8´に対向する部分が開口している点を除き、第1の実施の形態と同様である(図1参照)。すなわち、区画部材9は、空調機5の下方側に配置されると共に、多段式棚3の前後方向において、それぞれの栽培ラック4´の天井面45よりも下方側の空間に対向して配置される。このため、高温風路8´内の暖気は、送風機12により空調機5の下方側の空間に送り出される。
第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造において、空調機1からの冷気がダクト6、低温風路7を経て栽培ラック4´に導入される態様は、第1の実施の形態と同様である。栽培ラック4´内で植物Pを冷却することで生成された暖気は、図7に示すように、暖気排出口412´を介して高温風路8´に排出される。
高温風路8´に排出された暖気は、送風機12の送風により空調機5の下方側の空間に送り出され、閉鎖空間2の天井面23付近まで上昇する。そして、閉鎖空間2の天井面23付近まで上昇した暖気は、空調機5の吸入力によって空調機5の空気吸入口52に吸入される(図3参照)。空気吸入口52から吸入された暖気は、空調機5内の冷媒などにより冷却されて冷気となる。そして、再び、空調機5から冷気がダクト6内に送り出される。
このように第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、低温風路7が冷気の下降気流を形成するダクト6の下方側に配置されると共に、それぞれの栽培ラック4´の上方に高温風路8´が配置されることから、栽培ラック4´で植物Pを冷却して暖められた暖気が高温風路8´に送り出され、高温風路8´を介して空調機5に誘導される。これにより、暖気が栽培ラック4´周辺で停滞するのを抑制でき、栽培ラック4´内で温度/湿度が不均一になる事態を防止することができる。
特に、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造では、第1の実施の形態のように、低温風路7と高温風路8とを多段式棚3を挟んで交互に配置する必要がない。このため、高温風路8´のための空間を縮小することができるので、閉鎖空間2内の空間利用効率を向上することができる。
また、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、高温風路8´に、高温風路8´内の空気を空調機5側に送り出す送風機12を配置している。このため、栽培ラック4´で暖められた暖気を効率的に空調機5側に送り出すことができる。これにより、高温風路8´上で暖気が停滞するのを抑制でき、栽培ラック4´内で温度/湿度が不均一になる事態を防止することができる。
なお、第2の実施の形態に係る植物工場1の風路工場においては、栽培ラック4´の側面部43のみに冷気導入口411を設ける場合について示している。しかしながら、冷気導入口411の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、栽培ラック4´の左右双方に低温風路7を配置することを前提として、側面部43に加え、側面部44側に冷気導入口411を設ける構成としてもよい。この場合には、側面部43、44の双方に形成された冷気導入口411から冷気を導入できるので、栽培ラック4´が左右方向に長く構成される場合であっても、栽培ラック4´内の温度の均一化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている部材や孔などの大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
例えば、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、閉鎖空間2内で低温風路7と高温風路8とを上面視にて交互に配置し(第1の実施の形態)、或いは、栽培ラック4´の上方に高温風路8を配置する場合について説明している。しかしながら、閉鎖空間2内における低温風路7及び高温風路8の配置については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、閉鎖空間2内の一部の空間に第1の実施の形態の配置を採用し、閉鎖空間2内の他部の空間に第2の実施の形態の配置を採用してもよい。
また、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、閉鎖空間2に複数の多段式棚3を配置すると共に、同一の閉鎖空間2に設置された空調機5で閉鎖空間2内の空調を行う場合について説明している。しかしながら、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造が適用される空間については、閉鎖空間2に限定されるものではなく、閉鎖されていない空間にも適用することができる。例えば、空調機5を備えた空調室を別に備え、この空調室に連通した空間に上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造を適用してもよい。このような空間に適用する場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、多段式棚3を配列した閉鎖空間2内に設置した空調機5で空調を行う場合について説明している。しかしながら、空調機5の配置については、閉鎖空間2内に限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、閉鎖空間2外に空調機5を配置し、ダクト6に冷気を送出する構成としてもよい。このように空調機5の配置を変更する場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、隣り合う多段式棚3の間の空間における上方側の位置にダクト6を配置する場合について説明している。しかしながら、ダクト6の配置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。空調機5の配置を変更することを条件として、多段式棚3を配列した空間内の任意の位置にダクト6を配置することができる。例えば、当該空間の底面付近や側面付近にダクト6を配置してもよい。前者の場合には、空間の底面付近から低温風路7に冷気を導入し、栽培ラック4を介して高温風路8に排出された暖気を当該空間の天井面から排出することができる。後者の場合には、空間の一方の側面付近から低温風路7に冷気を導入し、栽培ラック4を介して高温風路8に排出された暖気を当該空間の他方の側面から排出することができる。
さらに、上記実施の形態に係る植物工場1の風路構造においては、低温風路7内に冷気を下方側に向けて放出させる場合について説明している。しかしながら、低温風路7内に放出される冷気の方向についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、上述のようなダクト6の配置変更に伴い、低温風路7に対し、冷気を上方側に放出させる構成や、冷気を側方側に放出させる構成を採用することができる。このように低温風路7に対する冷気の放出方向を変更する場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、大規模な植物工場1であっても、工場運営に必要となるコストの上昇を抑制しつつ、閉鎖空間2内の温度/湿度を均一に調整することができるという効果を有し、特に、人工光型植物工場に適用される風路構造に有用である。
1 植物工場
2 閉鎖空間
3 多段式棚
4、4´ 栽培ラック
41 枠体
411 冷気導入口
412、412´ 暖気排出口
42 照光ユニット
5 空調機
51 冷気送風口
52 空気吸入口
6 ダクト
7 低温風路(第1風路)
8、8´ 高温風路(第2風路)
9 区画部材
10、11、12 送風機
P 植物
2 閉鎖空間
3 多段式棚
4、4´ 栽培ラック
41 枠体
411 冷気導入口
412、412´ 暖気排出口
42 照光ユニット
5 空調機
51 冷気送風口
52 空気吸入口
6 ダクト
7 低温風路(第1風路)
8、8´ 高温風路(第2風路)
9 区画部材
10、11、12 送風機
P 植物
Claims (10)
- 空間内に栽培ラックを支持した多段式棚が複数配列され、空調機によって前記空間内の空調を行う植物工場の風路構造であって、
通風孔を有し、前記空調機からの冷気を前記通風孔から放出するダクトと、
前記ダクトから放出された冷気の気流を前記栽培ラックに導入する第1風路と、
前記栽培ラックで暖められた空気を前記空調機へ誘導する第2風路と、
前記第1風路内の圧力が前記第2風路内の圧力よりも高くなるように前記第1風路と前記第2風路とを区画する区画部材と、
を具備することを特徴とする植物工場の風路構造。 - 前記ダクトは、前記多段式棚間の空間上部に設置され、前記通風孔を介して冷気の下降気流を形成し、
前記第1風路は、前記冷気の下降気流を前記栽培ラックに導入することを特徴とする請求項1に記載の植物工場の風路構造。 - 前記空間は、閉鎖空間で構成され、
前記空調機は、前記閉鎖空間内に設置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植物工場の風路構造。 - 前記多段式棚を挟んで前記第1風路と前記第2風路とを交互に配置し、前記第1風路を前記ダクトの下方側に配置したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の植物工場の風路構造。
- 前記空調機を前記多段式棚の長手方向の両端部に配置し、前記区画部材によって前記空調機の下方側であって前記空調機の内側に配置される前記第1風路と前記空調機の外側に配置される前記第2風路とを区画したことを特徴とする請求項4に記載の植物工場の風路構造。
- 前記ダクトの下面に、前記多段式棚の長手方向に開口面積の異なる前記通風孔を複数設けたことを特徴とする請求項5に記載の植物工場の風路構造。
- 前記区画部材によって前記第1風路と前記栽培ラック内の空間とを区画し、当該区画部材には、前記多段式棚の上下方向に開口面積の異なる複数の開口部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の植物工場の風路構造。
- 前記多段式棚の最下段部に、前記第1風路内の空気を前記第2風路に送り出す送風機を配置したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の植物工場の風路構造。
- 前記第1風路を前記ダクトの下方側に配置する一方、前記多段式棚に支持されたそれぞれの前記栽培ラックの上方に前記第2風路を配置したことを特徴とする請求項1に記載の植物工場の風路構造。
- 前記第2風路に、当該第2風路内の空気を前記空調機側に送り出す送風機を配置したことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の植物工場の風路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017169921A JP2019041704A (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 植物工場の風路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017169921A JP2019041704A (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 植物工場の風路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019041704A true JP2019041704A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65812503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017169921A Pending JP2019041704A (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 植物工場の風路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019041704A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114731877A (zh) * | 2022-04-25 | 2022-07-12 | 四维生态科技(杭州)有限公司 | 一种种植柜系统 |
-
2017
- 2017-09-05 JP JP2017169921A patent/JP2019041704A/ja active Pending
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