JP2019040683A - 燃料電池システム - Google Patents

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誠 武山
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誠 武山
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Abstract

【課題】燃料電池システムの構成部材に生じた凍結を融解させる。【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池に供給する空気を圧縮するエアコンプレッサと、燃料電池に燃料ガスを供給するための補機と、エアコンプレッサと燃料電池とを接続するエア供給流路と、エア供給流路から分岐し、燃料電池と、補機との少なくとも一つにエアを吹き出し可能な排出口を有する分流流路と、分流流路に設けられた分流バルブと、エアコンプレッサと前記分流バルブの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、燃料電池システムの始動時において、燃料電池の温度、補機の温度及び外気温のうちの少なくとも一つの温度が予め定められた判定値以下の場合には、エアコンプレッサでエアを圧縮して加熱すると共に、分流バルブを開けて加熱されたエアを排出口から吹き出させ、その後、分流バルブを閉める。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される燃料電池システムに関する。
特許文献1に記載の燃料電池搭載車両は、電力源として燃料電池システムを搭載し、燃料電池をモータルームと呼ばれる空間に搭載している。この燃料電池搭載車両は、モータルームに開閉可能なシャッタを設けておき、燃料電池システムの停止時にシャッタを閉めて外気がモータルームに入らないようにして、燃料電池の凍結を抑制している。
特開2015−023613号公報
特許文献1の燃料電池搭載車両では、停止期間中の周囲の温度(外気温)によっては、燃料電池や、他の補機に凍結が発生するおそれがある。また、一旦発生した凍結を積極的に融解させることはできない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に供給する空気を圧縮するエアコンプレッサと、前記燃料電池に燃料ガスを供給するための補機と、前記エアコンプレッサと前記燃料電池とを接続するエア供給流路と、前記エア供給流路から分岐し、前記燃料電池と、前記補機との少なくとも一つにエアを吹き出し可能な排出口を有する分流流路と、前記分流流路に設けられた分流バルブと、前記エアコンプレッサと前記分流バルブの動作を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記燃料電池システムの始動時において、前記燃料電池の温度、前記補機の温度及び外気温のうちの少なくとも一つの温度が予め定められた判定値以下の場合には、前記エアコンプレッサでエアを圧縮して加熱すると共に、前記分流バルブを開けて前記加熱されたエアを前記排出口から吹き出させ、その後、前記分流バルブを閉める。
この形態によれば、燃料電池システムの始動時において、燃料電池の温度、補機の温度及び外気温のうちの少なくとも1つの温度が予め定められた判定値以下の場合、すなわち、燃料電池や補機等に凍結が生じている可能性がある場合、分流バルブを開けることで、エアコンプレッサで圧縮され加熱されたエアを燃料電池や補機等に吹きつけるので、凍結が生じていてもその凍結を融解することができる。その後、分流バルブを閉じるので、エアの燃料電池や補機等への吹きつけを停止し、エアを燃料電池に供給できる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムの他燃料電池搭載車両の種々の形態で実現することができる。
燃料電池搭載車両の構成を模式的に示す説明図である。 燃料電池搭載車両に搭載される燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池搭載車両の起動時の動作を示すフローチャートである。
図1は、燃料電池搭載車両の構成を模式的に示す説明図である。燃料電池搭載車両10は、燃料電池100と、制御部110(ECU(Electronic Control Unit)とも呼ぶ。)と、スタートスイッチ120と、二次電池130と、電力分配コントローラ140と、駆動モータ150と、ドライブシャフト160と、動力分配ギア170と、車輪180と、を備える。
燃料電池100は、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を取り出すための発電装置である。制御部110は、燃料電池100と二次電池130の動作を制御する。スタートスイッチ120は、燃料電池搭載車両10の起動、停止を切り替えるメインスイッチである。二次電池130は、燃料電池搭載車両10の起動直後など、燃料電池100の発電力が小さい場合に、燃料電池搭載車両10を動かすための電力源として用いられる。二次電池130として、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池を採用することが可能である。二次電池130への充電は、例えば、燃料電池100から出力される電力を用いて直接充電することや、燃料電池搭載車両10が減速するときに燃料電池搭載車両10の運動エネルギーを駆動モータ150により回生して充電すること、により行うことが可能である。電力分配コントローラ140は、制御部110からの命令を受けて、燃料電池100から駆動モータ150への引き出す電力量と、二次電池130から駆動モータ150へ引き出す電力量を制御する。また、電力分配コントローラ140は、燃料電池搭載車両10の減速時には、制御部110からの命令を受けて、駆動モータ150により回生された電力を二次電池130に送る。駆動モータ150は、燃料電池搭載車両10を動かすための電動機として機能する。また、駆動モータ150は、燃料電池搭載車両10が減速するときには、燃料電池搭載車両10の運動エネルギーを電気エネルギーに回生する発電機として機能する。ドライブシャフト160は、駆動モータ150が発する駆動力を動力分配ギア170に伝達するための回転軸である。動力分配ギア170は、左右の車輪180へ駆動力を分配する。
図2は、燃料電池搭載車両10に搭載される燃料電池システム11の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム11は、燃料電池100と、燃料ガス供給回路200と、エア供給回路300と、排ガス回路400と、冷却回路500と、を備える。燃料電池100は、上述したように、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を取り出すための発電装置である。燃料電池100には、その温度を測定するための温度センサ105が設けられている。
燃料ガス供給回路200は、燃料ガスタンク210と、燃料ガス供給流路220と、燃料ガス排気流路230と、燃料ガス還流流路240と、メインバルブ250と、レギュレーター260と、インジェクタ270と、気液分離器280と、還流ポンプ290と、を備える。燃料ガスタンク210は、燃料ガスを貯蔵する。本実施形態では、燃料ガスとして、水素を用いている。
燃料ガスタンク210と、燃料電池100とは、燃料ガス供給流路220で接続されている。燃料ガス供給流路220上には、燃料ガスタンク210側から、メインバルブ250と、レギュレーター260と、インジェクタ270が設けられている。メインバルブ250は、燃料ガスタンク210からの燃料ガスの供給をオン・オフする。レギュレーター260は、燃料ガスの圧力を所定の圧力に減圧してインジェクタ270に供給する。インジェクタ270は、燃料ガスの圧力と量とを調整して燃料電池100を噴射する噴射装置である。本実施形態では、3つのインジェクタ270が並列に配置されている。なお、インジェクタ270の数は3に限定されず、1つのインジェクタあるいは2以上の複数のインジェクタを備える構成であってもよい。本実施形態のように複数のインジェクタ270を備えると、燃料電池100に要求される発電量に応じて燃料電池100に噴射される燃料ガスの量を調整し易くできる。インジェクタ270には、その温度を測定する温度センサ275が設けられている。
燃料ガス排気流路230は、燃料電池100からの燃料排ガスを排出する。燃料ガス還流流路240は、燃料ガス排気流路230と、燃料ガス供給流路220に接続されている。燃料ガス排気流路230と燃料ガス還流流路240との間には、気液分離器280が設けられている。燃料排ガスには、反応で消費されなかった燃料ガス及び燃料電池100を通って移動してきた窒素などの不純物と、水が含まれている。気液分離器280は、燃料排ガス中の水と、ガス(燃料ガスと窒素などの不純物)とを分離する。燃料ガス還流流路240には、還流ポンプ290が設けられている。気液分離器280で分離された、消費されなかった燃料ガスを含むガスは、還流ポンプ290によって燃料ガス供給流路220に戻され、再利用される。なお、気液分離器280で分離された水については、後述する。
エア供給回路300は、エアクリーナ310と、エア供給流路320と、エアコンプレッサ330と、インタクーラ340と、スタック入口バルブ350と、分流流路360と、分流バルブ370と、大気圧センサ375と、外気温センサ380と、エアフローメータ385と、供給ガス温度センサ390と、供給ガス圧力センサ395と、を備える。本実施形態の燃料電池100は、酸化剤ガスとして、空気(「エア」とも呼ぶ。厳密には空気中の酸素)を用いる。
エアクリーナ310は、エアを取り込む時に、エア中の塵埃を除去する。エアクリーナ310と、燃料電池100とは、エア供給流路320で接続されている。エア供給流路320上には、エアクリーナ310側から、エアコンプレッサ330、インタクーラ340、スタック入口バルブ350、がこの順で設けられている。エアコンプレッサ330は、エアを圧縮し、エア供給流路320を通してエアを燃料電池100に送る。一般に気体は、圧縮されると、温度が上昇する。これは、気体を圧縮するときには、気体の圧力に対抗して圧縮するため、気体に仕事が加えられるからである。インタクーラ340は、圧縮されて温度が上昇したエアの温度を下げる。インタクーラ340には、冷却回路500を流れる冷却水が分流されて流れており、この冷却水を用いて、エアの温度を下げる。スタック入口バルブ350は、エアの燃料電池100への供給をオン・オフするためのバルブである。大気圧センサ375は、大気圧を測定する。外気温センサ380は、取り込む前のエアの温度を取得する。エアフローメータ385は、取り込んだエアの流量を測定する。供給ガス温度センサ390は、燃料電池100に供給されるエアの温度を測定し、供給ガス圧力センサ395は、燃料電池100に供給されるエアの圧力を測定する。分流流路360と、分流バルブ370については、後述する。
排ガス回路400は、排ガス流路410と、調圧バルブ420と、燃料ガス排出流路430と、排気排水バルブ440と、酸化剤ガスバイパス流路450と、サイレンサー470とを備える。排ガス流路410は、燃料電池100の酸化剤排ガスを排出する。排ガス流路410には、調圧バルブ420が設けられている。調圧バルブ420は、燃料電池100中のエアの圧力を調整する。燃料ガス排出流路430は、気液分離器280と、排ガス流路410とを接続している。燃料ガス排出流路430上には、排気排水バルブ440が設けられている。酸化剤ガスバイパス流路450は、エア供給流路320と、排ガス流路410とを接続している。酸化剤ガスバイパス流路450には、バイパスバルブ455が設けられている。酸化剤ガスバイパス流路450は、燃料電池100を経由せずにエアを排ガス流路410にバイパスさせるための流路である。
制御部110(図1)は、燃料排ガス中の窒素濃度が高くなる、あるいは、気液分離器280中の水の量が多くなったときには、排気排水バルブ440を開けて、燃料ガス排出流路430から水とガスを排気させる。排気されるガスは、窒素などの不純物と燃料ガスとを含む。本実施形態では、燃料ガス排出流路430は、排ガス流路410に接続されており、排出されるガス中の燃料ガスは、酸化剤排ガスにより、希釈される。なお、制御部110は、バイパスバルブ455を開けることで、酸化剤ガスバイパス流路450から酸化剤ガスを供給し、さらに排出されるガス中の燃料ガスを希釈しても良い。サイレンサー470は、排ガス流路410の下流部に設けられており、排気音を減少させる。
分流流路360は、エア供給流路320のエアコンプレッサ330と、インタクーラ340との間から分岐している。分流流路360は、排出口365を有しており、排出口365から排出されるエアが、インジェクタ270、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部に吹きつけられるように、設けられている。分流バルブ370は、排出口365からのエアの排出をオン・オフするためのバルブである。排出口365から排出されるエアは、エアコンプレッサ330により圧縮され、加熱されたエアであり、インタクーラ340により冷却される前に分流流路360に分流されているため、高い温度のまま排出口365から排出される。そのため、排出先のインジェクタ270、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部を加熱することができる。すなわち、これらの補機や部位が凍結している場合には、この高温のエアの吹きつけにより凍結を解消できる。本実施形態では、燃料電池システム11において、燃料電池100の発電に用いられる機器を「補機」と呼ぶ。補機には、インジェクタ270や、還流ポンプ290が含まれる。
冷却回路500は、冷却水供給流路510と、冷却水排出流路515と、ラジエータ流路520と、ウォーターポンプ525と、ラジエータ530と、バイパス流路540と、三方バルブ545と、を備える。冷却水供給流路510は、燃料電池100に冷却水を供給するための流路であり、冷却水供給流路510にはウォーターポンプ525が配置されている。冷却水排出流路515は、燃料電池100から冷却水を排出するための流路である。冷却水排出流路515には、温度センサ550が設けられており、燃料電池100から排出される冷却水の温度を測定する。温度センサ550で測定される温度は、燃料電池100の温度とほぼ等しいので、温度センサ550で測定される温度を燃料電池100の温度として利用し、上述した温度センサ105を省略しても良い。冷却水排出流路515の下流部は、三方バルブ545を介して、ラジエータ流路520と、バイパス流路540と、に接続されている。ラジエータ流路520には、ラジエータ530が設けられている。ラジエータ530には、ラジエータファン535が設けられている。ラジエータファン535は、ラジエータ530に風を送り、ラジエータ530からの放熱を促進する。ラジエータ流路520の下流部と、バイパス流路540の下流部とは、冷却水供給流路510に接続されている。冷却水供給流路510と、冷却水排出流路515とは、インタクーラ340に接続されている。
図3は、燃料電池搭載車両の起動時の動作を示すフローチャートである。ステップS100でスタートスイッチ120がオンされたことを検知すると、制御部110は、ステップS110で、エアコンプレッサ330を起動する。このエアコンプレッサ330を駆動する電力としては、例えば、二次電池130の電力が用いられる。なお、スタートスイッチ120がオンされたときには、分流流路360の分流バルブ370は閉じられている。ステップS120で制御部110は、外気温センサ380から外気温Taを取得する。ステップS130では、外気温Taが予め定められた判定値Tjd以下か否かを判断する。判定値Tjdは、燃料電池100や補機が凍結していると思われる温度であり、実験により求められている。例えば、判定値Tjdとしては、0℃以下の値が採用される。外気温Taが予め定められた判定値Tjd以下の場合には、ステップS140に移行し、外気温Taが予め定められた判定値Tjdよりも高い場合には、通常運転に移行する。
エアコンプレッサ330が起動すると、エアは圧縮され、エアの温度が上昇する。ステップS140では、制御部110は、分流バルブ370を開ける。分流流路360の排出口365から、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部に圧縮により高温となったエアが吹きつけられる。その結果、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部に凍結が生じていても、高温のエアにより、凍結が融解し、解消される。
その後、ステップS150では、制御部110は、凍結が融解したか否かを判断する。制御部110は、凍結が融解したと判断したときには、ステップS160に移行する。例えば、制御部110は、分流バルブ370を開けてから予め定められた時間が経過した時には、凍結が融解したと判断して、ステップS160に移行してもよい。この予め定められた時間は、外気温Taが低い場合には外気温Taが低くない場合に比べて長くするようにしてもよい。また、外気温Taが低い期間が長い場合には、短い場合に比べて長くするようにしてもよい。あるいは、凍結すると思われる部位にセンサを設けておいて、その温度を測定し、その温度により凍結が融解したか否かを判断してもよい。
ステップS160では、制御部110は、分流バルブ370を閉め、スタック入口バルブ350を開ける。これにより、エアコンプレッサ330により圧縮されたエアは、燃料電池100に供給される。なお、エアコンプレッサ330と燃料電池100との間には、インタクーラ340が設けられているので、エアコンプレッサ330により圧縮され温度の高くなったエアはインタクーラ340によって冷やされて燃料電池100に供給される。バイパスバルブ455については、上述したように、排気排水バルブ440が開けられるときに、適宜開けられる。
以上、本実施形態によれば、燃料電池システム11の始動時において、外気温Taが予め定められた判定値Tjd以下の場合、即ち、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部等が凍結していると判断されるような場合、エアコンプレッサ330でエアを圧縮して加熱すると共に、分流バルブ370を開けて加熱されたエアを排出口365から燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部等の凍結しやすい機器や部位に吹き出させる。その結果、短時間で凍結を解消できる。その後、分流バルブ370を閉めることで、燃料電池100にエアを供給し、燃料電池100に発電を実行させることができる。すなわち、燃料電池システム11の通常動作時には、分流バルブ370が閉じられるので、無駄なエアを捨てることがない。また、分流バルブ370を閉じれば、排出口365から水等が逆流することを抑制できる。上記説明では、「その後、分流バルブ370を閉める」としたが、例えば、制御部110は、分流バルブ370を開けてから一定の時間が経過した時に分流バルブ370を閉めても良く、吹きつけ対象の温度を測定して、その温度が予め定められた温度以上となったときに分流バルブ370を閉めても良い。
上記実施形態では、ステップS120で外気温Taを測定し、ステップS130では、制御部110は、外気温Taが判定値Tjd以下か否かにより分流バルブ370を開けるか否かを判断していたが、他の温度を用いても良い。例えば、燃料電池100の温度、あるいは、補機(例えばインジェクタ270や還流ポンプ290等)の温度を取得し、燃料電池100の温度、補機の温度及び外気温のうちの少なくとも1つの温度が予め定められた判定値Tjd以下か否かにより判断してもよい。また、外気温については、温度センサからではなく、ネットワーク等を通じて取得してもよい。
本実施形態では、排出口365からインジェクタ270、燃料電池100、還流ポンプ290、スタック入口バルブ350、燃料ガス供給流路220と燃料ガス還流流路240との合流部、排ガス流路410と燃料ガス排出流路430の合流部にエアを吹きつけているが、エアの吹きつけ先は、これに限られない。例えば、調圧バルブ420、バイパスバルブ455、排気排水バルブ440、メインバルブ260等の補機や部位を吹きつけ先としてもよい。
本実施形態では、全ての排出口365からの吹き出しの有無を、1つの分流バルブ370で切り換えているが、排出口365毎にバルブを設けても良い。
本実施形態では、分流流路360に分流バルブ370を備えているが、分流流路360がエア供給流路320から分岐する位置に三方弁を設けても良い。また、スタック入口バルブ350と、バイパスバルブ455の2つのバルブを備えているが、エア供給流路320から分岐する位置に三方弁を設けても良い。
本実施形態では、図3のステップS140で、スタック入口バルブ350を閉じているが、燃料電池100の内部には圧力損失があるため、スタック入口バルブ350については、閉じなくても良い。
本実施形態では、燃料電池100や補機が凍結していると判断されるような場合に、分流バルブ370を開けて、加熱されて高温になったエアを吹きつけている。この場合、燃料電池100や補機が現実に凍結している必要は無く、燃料電池100や補機が凍結している可能性があれば加熱されて高温になったエアを吹きつけてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、ステップS120で外気温Taを測定し、ステップS130で、制御部110は、外気温Taが判定値Tjd以下か否かにより、分流バルブ370を開けるか否かを判断していた。他の実施形態では、逆に、制御部110は、先に分流バルブ370を開けて、高温のエアを吹き出し、その後、外気温Taを測定し、外気温Taが判定値Tjdよりも高温である場合に、分流バルブ370を閉めるようにしてもよい。このようにしても、凍結を解消できる。
本実施形態では、ステップS120で外気温Taを測定し、ステップS130で、制御部110は、外気温Taが判定値Tjd以下か否かにより、分流バルブ370を開けるか否かを判断していた。他の実施形態では、外気温Taだけで無く、更に、他の部品が実際に凍結して動作していないことを判断して、分流バルブを開くという制御を行なっても良い。例えば、インジェクタ270に開指令を出しても動作しないといった不具合を検知した場合に、分流バルブ370を開き、高温のエアを吹き出して凍結を溶融する制御(図3、ステップS140〜S160)を行なっても良い。インジェクタ270が凍結しているか否かは、例えば、インジェクタ270の下流側の圧力を検出することにより判断することができる。同様に、還流ポンプ290等についても、外気温Taが判定値Tjd以下でありかつ動作の不具合を検出した場合に、ステップS140以下の制御を行なうものとしても良い。インジェクタ270や還流ポンプ290が凍結により正常に動作していない状態となっていることは、上述したように管路の圧力変化から検出しても良いし、センサやエンコーダなどをこれらの機器に設け、直接検出しても良い。
本発明は、上述の実施形態や他の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、他の実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池搭載車両
11…燃料電池システム
100…燃料電池
105…温度センサ
110…制御部
120…スタートスイッチ
130…二次電池
140…電力分配コントローラ
150…駆動モータ
160…ドライブシャフト
170…動力分配ギア
180…車輪
200…燃料ガス供給回路
210…燃料ガスタンク
220…燃料ガス供給流路
230…燃料ガス排気流路
240…燃料ガス還流流路
250…メインバルブ
260…レギュレーター
270…インジェクタ
275…温度センサ
280…気液分離器
290…還流ポンプ
300…エア供給回路
310…エアクリーナ
320…エア供給流路
330…エアコンプレッサ
340…インタクーラ
350…スタック入口バルブ
360…分流流路
365…排出口
370…分流バルブ
375…大気圧センサ
380…外気温センサ
385…エアフローメータ
390…供給ガス温度センサ
395…供給ガス圧力センサ
400…排ガス回路
410…排ガス流路
420…調圧バルブ
430…燃料ガス排出流路
440…排気排水バルブ
450…酸化剤ガスバイパス流路
455…バイパスバルブ
470…サイレンサー
500…冷却回路
510…冷却水供給流路
515…冷却水排出流路
520…ラジエータ流路
525…ウォーターポンプ
530…ラジエータ
535…ラジエータファン
540…バイパス流路
545…三方バルブ
550…温度センサ

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に供給する空気を圧縮するエアコンプレッサと、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給するための補機と、
    前記エアコンプレッサと前記燃料電池とを接続するエア供給流路と、
    前記エア供給流路から分岐し、前記燃料電池と、前記補機との少なくとも一つにエアを吹き出し可能な排出口を有する分流流路と、
    前記分流流路に設けられた分流バルブと、
    前記エアコンプレッサと前記分流バルブの動作を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記燃料電池システムの始動時において、前記燃料電池の温度、前記補機の温度及び外気温のうちの少なくとも一つの温度が予め定められた判定値以下の場合には、前記エアコンプレッサでエアを圧縮して加熱すると共に、前記分流バルブを開けて前記加熱されたエアを前記排出口から吹き出させ、その後、前記分流バルブを閉める、
    燃料電池システム。
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