JP2019040553A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が利用可能な印刷装置を選択しやすくする技術を提供する。【解決手段】サーバーとネットワークを介して接続する情報処理装置であって、印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得するビーコン取得部と、前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報を前記サーバーから取得する識別情報取得部と、前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる表示制御部と、を備える情報処理装置が構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理プログラムに関する。
従来、クラウドサーバーを利用して印刷を行う技術が知られている。例えば、特許文献1においては、モバイル装置からクラウドサーバーに印刷ジョブを送信し、多機能印刷装置がクラウドサーバーから印刷ジョブを受け付けて印刷を行うシステムが開示されている。
特開2016−175314号公報
クラウドサーバーを利用して印刷を行う技術において、クラウドサーバーに制御される印刷装置は1台とは限らない。また、クラウドサーバーは、インターネット等のネットワークを介して印刷装置にアクセスする構成であり、クラウド印刷可能な印刷装置が印刷ジョブ投入者の近くに存在するとは限らない。従って、印刷ジョブの投入前に印刷ジョブの投入者に対して印刷装置の選択肢を提示する際に、単に印刷装置を一覧表示するのみでは、利用者が印刷装置を選択しづらく、例えば、利用者が印刷物を回収できない印刷装置を誤って選択してしまうようなことが発生してしまう。
本発明は、利用者が利用可能な印刷装置を選択しやすくすることを目的とする。
上記目的を達成するための情報処理装置は、サーバーとネットワークを介して接続する情報処理装置であって、印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得するビーコン取得部と、情報処理装置がサーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報をサーバーから取得する識別情報取得部と、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって情報処理装置がサーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。この構成によれば、情報処理装置においてビーコンを取得可能な範囲に存在する印刷装置が表示部に表示される。従って、利用者が利用可能な印刷装置を選択しやすくすることができる。
さらに、表示制御部が、ビーコンの受信電波強度に基づいて、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、距離が基準距離以下の印刷装置であってサーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる、構成であっても良い。この構成によれば、利用者の近くに存在する印刷装置を表示部に表示させることができる。
さらに、表示制御部が、距離が小さい順に印刷装置を並べて表示する構成であっても良い。この構成によれば、利用者の近くに存在する印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。
さらに、表示制御部が、ビーコンの受信電波強度に基づいて、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、距離が最も小さい印刷装置に印刷を実行させ、印刷を実行させた印刷装置を表示部に表示させる構成であっても良い。この構成によれば、利用者自身が選択操作をしなくても利用者が利用可能な印刷装置を選択し、印刷を実行させることができる。
さらに、表示制御部が、ビーコンの受信電波強度に基づいて、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、距離が小さい順に印刷装置を並べて表示する構成であっても良い。この構成によれば、利用者の近くに存在する印刷装置を表示部に表示させることができる。
さらに、表示制御部が、距離が基準距離以下の印刷装置を一覧表示し、距離が基準距離より大きい印刷装置を一覧表示の対象から除外する構成であっても良い。この構成によれば、利用者が利用できない印刷装置が誤って選択される可能性を低減することができる。
さらに、表示制御部が、距離が基準距離以下の印刷装置を一覧表示し、距離が基準距離より大きい印刷装置を一覧表示とは異なる態様で表示する構成であっても良い。この構成によれば、距離が基準距離以下ではない印刷装置を表示することが可能である。
さらに、表示部に表示された印刷装置の選択を受け付ける選択受付部をさらに備える構成において、表示制御部が、距離が最も小さい印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示する構成であっても良い。この構成によれば、利用者の最も近くに存在する印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。
さらに、表示制御部が、前回使用した印刷装置の距離が基準距離より短い第2基準距離以下である場合、当該印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示し、前回使用した印刷装置の距離が第2基準距離より大きい場合、距離が最も小さい印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示する構成であっても良い。この構成によれば、利用者が選択する可能性が高い印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。
さらに、表示制御部は、距離が不明である印刷装置が既定距離に存在すると見なす構成であっても良い。この構成によれば、距離を取得できない印刷装置であるが利用者が利用し得る印刷装置を選択肢から除外してしまうことを防止することができる。
本発明の実施形態にかかるブロック図。 印刷装置が実行するBLE通信処理のフローチャートである。 BLEビーコンの構成例を示す図である。 情報処理装置がBLEビーコンを受信する処理のフローチャートである。 情報処理装置における印刷処理のフローチャートである。 印刷対象の選択画面を示す図である。 印刷装置の選択画面を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)印刷装置の構成:
(2)情報処理装置の構成:
(3)印刷装置の提示:
(4)他の実施形態:
(1)印刷装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置20の構成を示す図である。情報処理装置20は携帯端末であり、アクセスポイントとしても機能するルーター30と無線通信可能であり、ルーター30によってアクセス可能なネットワークを介してサーバー40と接続される。サーバー40は、予め登録された複数の印刷装置10(10a〜10d)とネットワークを介して接続されている。情報処理装置20は、印刷装置10を選択して印刷開始指示を行うことができ、サーバー40は当該指示に応じて印刷装置10に印刷を実行させる。
なお、ルーター30は当該ルーター30に接続された情報処理装置20や印刷装置10をネットワークに接続する機能を備えており、既定の規格によって情報処理装置20や印刷装置10と外部の装置(サーバー40等)とが通信可能である。また、印刷装置10dもルーターに接続されるが、図1においては省略されている。
印刷装置10は、制御部11とBLE通信部12と有線LAN通信部13とタッチパネルディスプレイ14と印刷部15とを備えている。BLE通信部12は、BLE(Bluetooth Low Energy:Bluetoothは登録商標)規格により、他の一般的な無線規格(例えば、Wi−Fi規格:Wi−Fiは登録商標)よりも低電力でより近距離の通信相手と無線通信を行うことができる。BLE通信部12は、例えば、BLE規格での無線通信を行うチップやモジュールとして構成される。また、本実施形態において印刷装置10が備えるBLE通信部12は、2.4GHz帯を用いた無線通信を実行することができる。
有線LAN通信部13は、LANケーブルを介してルーター30と接続されており、ルーター30に接続された他の機器やインターネットに接続された他の機器と通信を行うことができる。有線LAN通信部13は、例えば、イーサネット(イーサネットは登録商標)通信を行うチップやモジュールとして構成される。
タッチパネルディスプレイ14は、各種の情報を表示可能なディスプレイと、ディスプレイに対するタッチを検出するタッチパネルとを兼ねたユーザーインターフェイスである。印刷部15は、図示しない印刷媒体の搬送機構や印刷媒体に画像を印刷する印刷機構等を備えている。BLE通信部12、有線LAN通信部13、タッチパネルディスプレイ14、印刷部15の動作は制御部11に制御される。
制御部11は、図示しないCPU、ROMやRAM等のメモリ(メモリはEEPROMであっても良い。以下同様)を備えており、メモリに記録されたプログラムを実行可能である。すなわち、制御部11は、各種のプログラムを実行することにより、BLE通信部12、有線LAN通信部13、タッチパネルディスプレイ14、印刷部15を制御する。例えば、制御部11は、画像表示プログラムによってタッチパネルディスプレイ14に画像を表示し、入力受付プログラムによってタッチパネルディスプレイ14に対する利用者の入力を受け付ける。また、制御部11は、印刷制御プログラムによって、印刷データに基づいて印刷データが示す画像に対する画像処理を実行し、印刷部15を制御して当該画像を印刷媒体に印刷させる。
さらに、制御部11は、BLE通信プログラムによってBLE通信部12を制御し、情報処理装置20とBLE規格での無線通信を実行することができる。制御部11は、LAN通信プログラムによって有線LAN通信部13を制御し、印刷装置10と外部のサーバー40との間で既定の規格での有線通信を実行することができる。
本実施形態における制御部11は、各種のプログラムによって各種の機能を実現可能であり、各機能を実現するためのプログラムは別個のプログラムであっても良いし、あるプログラムに他のプログラムが組み込まれていても良い。例えば、制御部11が実行する印刷制御プログラムにBLE通信プログラムやLAN通信プログラムが組み込まれていても良い。いずれにしても、プログラムを実行することにより制御部11は、種々の機能を実行可能である。
なお、本実施形態において、印刷装置10は、サーバー40から送信される印刷データで印刷を実行可能であるが、当該印刷装置10は、複数台存在し得る。印刷装置10は、情報処理装置20の近くに存在しても良いし、情報処理装置20から離れた場所に存在しても良い。各印刷装置10を区別する必要がある場合、印刷装置10の符号に対してアルファベットの符号を付して区別する。例えば、図1に示す例においては、情報処理装置20の周囲(BLE規格での近距離無線通信の範囲)に印刷装置10a〜10cが存在し、情報処理装置20が存在する場所から遠い場所に印刷装置10dが存在する。図1に示す破線は物理的に離れた状態であることを模式的に示している。
(2)情報処理装置の構成:
情報処理装置20は、制御部21とBLE通信部22とWi−Fi通信部23とタッチパネルディスプレイ24とを備えている。BLE通信部22は、BLE規格により、Wi−Fi通信部23よりも低電力でより近距離の通信相手と無線通信を行うことができる。BLE通信部22は、例えば、BLE規格での無線通信を行うチップやモジュールとして構成される。また、本実施形態において情報処理装置20が備えるBLE通信部22は、2.4GHz帯を用いた無線通信を実行することができる。
Wi−Fi通信部23は、Wi−Fi規格によって通信相手と無線通信を行うことができる。Wi−Fi通信部23は、例えば、Wi−Fi規格での無線通信を行うチップやモジュールとして構成される。
タッチパネルディスプレイ24は、各種の情報を表示可能なディスプレイと、ディスプレイに対するタッチを検出するタッチパネルとを兼ねたユーザーインターフェイスである。BLE通信部22、Wi−Fi通信部23、タッチパネルディスプレイ24の動作は制御部21に制御される。
制御部21は、図示しないCPU、ROMやRAM等のメモリを備えており、メモリに記録されたプログラムを実行可能である。すなわち、制御部21は、各種のプログラムを実行することにより、BLE通信部22、Wi−Fi通信部23、タッチパネルディスプレイ24を制御する。例えば、制御部21は、BLE通信プログラムによってBLE通信部22を制御し、BLE規格で規定されたビーコンを出力することが可能である。むろん、印刷装置10とBLE規格での無線通信を実行することが可能であっても良い。
さらに、制御部21は、Wi−Fi通信プログラムによってWi−Fi通信部23を制御し、印刷装置10とWi−Fi規格での無線通信を実行することができる。さらに、制御部21は、印刷プログラムによってタッチパネルディスプレイ24を制御して印刷対象等の指定を受け付け、印刷装置10に印刷を実行させることができる。以上のように、本実施形態における制御部21は、各種のプログラムによって各種の機能を実現可能である。各機能を実現するためのプログラムは別個のプログラムであっても良いし、あるプログラムに他のプログラムが組み込まれていても良い。例えば、制御部21が実行する印刷プログラムにBLE通信プログラムやWi−Fi通信プログラムが組み込まれていても良い。
以上のように本実施形態においては、情報処理装置20に対する操作に基づいて印刷装置10に印刷を実行させる。ただし、本実施形態において印刷データや印刷指示は情報処理装置20から印刷装置10に直接与えられるのではなく、ネットワークに接続されたサーバー40を介して与えられる。具体的には、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24に印刷対象の候補(例えば、ファイルや画像等)を表示し、タッチパネルディスプレイ24に対する利用者の入力に基づいて印刷対象を特定する。
印刷対象は、情報処理装置20が備えるメモリに記録されていても良いし、サーバー40が備えるメモリに記録されていても良い。前者の場合、制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御して印刷対象のデータをサーバー40に対して送信する。印刷対象が特定されると、サーバー40に当該印刷対象が記録されている状態において、サーバー40が印刷装置10に印刷準備が完了したことを通知する。
印刷装置10は、制御部11が有線LAN通信部13を制御することによって当該通知を取得し、当該通知に応じてサーバー40から印刷対象のデータを取得する。印刷装置10が印刷対象のデータを取得すると、制御部11は、印刷部15を制御して当該データに基づいて印刷を実行する。
本実施形態においては、以上のように、情報処理装置20の操作により、ネットワークを介して接続するサーバー40を利用して印刷装置10に印刷を行わせることができる。なお、本実施形態において、サーバー40は複数台存在し得る。また、複数のサーバー40による分散処理も可能である。そして、情報処理装置20側から見てサーバー40は特定の1台に限定されない。この意味で、本実施形態における印刷システムはクラウド印刷とも呼ばれる。
(3)印刷装置の提示:
このような態様の印刷において、印刷装置10が1台である場合には、利用可能な印刷装置10としての選択肢は1個しか存在しないため、利用者が利用する印刷装置10の選択に迷うことはない。しかし、図1に示す例のように、印刷装置10が複数台存在する場合、印刷装置10a〜10dが同列で提示されると、利用者は利用可能な印刷装置10を選択しづらくなる。例えば、利用者の遠くに存在する印刷装置10dが選択されてしまうと、利用者が印刷物を入手できないなどの不都合が生じる。
そこで、本実施形態においては、制御部21が、プログラムによってビーコン取得部21a、識別情報取得部21b、表示制御部21c、選択受付部21dとして機能し、これらの機能によって利用者が利用可能な印刷装置を選択しやすくするように構成されている。なお、ビーコン取得部21aは、印刷装置10の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置10から取得する機能を制御部21に実行させる。また、識別情報取得部21bは、情報処理装置20がサーバー40を介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置10の識別情報をサーバー40から取得する機能を制御部21に実行させる。表示制御部21cは、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置10であって情報処理装置20がサーバー40を介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置10を表示部(タッチパネルディスプレイ24)に表示させる機能を制御部21に実行させる。選択受付部21dは、表示部(タッチパネルディスプレイ24)に表示された印刷装置10の選択を受け付ける機能を制御部21に実行させる。
以下、ビーコン取得部21a、識別情報取得部21b、表示制御部21c、選択受付部21dの機能を詳細に説明する。情報処理装置20のビーコン取得部21aは印刷装置10が送信するBLEビーコンに基づいて処理を行うため、ここではまず印刷装置10について説明する。
図2は、印刷装置10が実行するBLE通信処理を示すフローチャートである。BLE通信処理において制御部11は、識別情報および基準強度情報を取得する(ステップS100)。識別情報は、個々の印刷装置10を特定するための情報であれば良く、本実施形態においてはMACアドレスである。基準強度情報は、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準強度測定距離(例えば1m)である場合に、情報処理装置20が受信する電波の強度を示す情報(例えばRSSI:Received Signal Strength Indication)である。すなわち、本実施形態において印刷装置10は、既定の電波強度でBLEビーコンを送信するように構成されている。当該BLEビーコンを基準強度測定距離で受信した場合、障害物が存在しない通常の通信環境においては特定の受信強度となる。そこで、本実施形態に多い手は、当該特定の受信強度を基準強度情報として定義している。そして、情報処理装置20において受信したBLEビーコンの受信強度を特定し、受信強度と基準強度が示す強度との比(減衰度)を算出すれば、当該比に基づいて印刷装置10と情報処理装置20との距離を特定可能である。
例えば、比が1であれば両者の距離は基準強度測定距離であり、比が1より小さければ両者の距離は基準強度測定距離より小さい。本実施形態においては、当該比が距離を示す値と見なされるが、むろん、当該比と長さの単位で示された距離とを対応づけておき、比に基づいて長さの単位で示された距離が算出される構成であっても良い。いずれにしても、本実施形態においては、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準強度測定距離である場合に、情報処理装置20が受信する電波の強度が予め特定され、基準強度情報として制御部11のメモリに記録されている。また、印刷装置10の識別情報もメモリに記録されている。そこで、制御部11は、メモリを参照して識別情報および基準強度情報を取得する。
次に、制御部11は、BLEビーコンの送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、本実施形態においては、既定のBLEビーコンを定期的にブロードキャストするように決められており、制御部11は、当該既定のBLEビーコンの送信タイミングであるか否かを判定する。ステップS105において、BLEビーコンの送信タイミングであると判定されない場合、制御部11は、ステップS105の判定を繰り返す。
ステップS105において、BLEビーコンの送信タイミングであると判定された場合、制御部11は、BLEビーコンによって識別情報および基準強度情報を送信する(ステップS110)。すなわち、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報および基準強度情報を含むBLEビーコンを生成する。図3は、当該BLEビーコンを模式的に示す図である。BLEビーコンは、BLE規格で定義されており、ヘッダ等の決められたフォーマット通りの情報が記述される部分と、任意の情報を記述可能な部分とが存在する。本実施形態においては、BLEビーコンにおいて識別情報および基準強度情報が記述される部分は予め決められており当該部分に識別および基準強度情報が記述される。
BLEビーコンが生成されると、制御部11は、BLE通信部12を制御し、チャネルを選択してBLEビーコンをブロードキャストする。この結果、印刷装置10の周囲に存在し、BLE規格に従った通信を実施可能な全ての装置が受信できるように、識別情報および基準強度情報が送信される。なお、チャネルは既定のチャネルであっても良いし、混雑していないチャネル(当該チャネルを使用している他の装置等が少ないチャネル)等が選択されてもよい。以上のBLE通信処理は、印刷装置10a〜10dの全てで実行される。
以上のように、印刷装置10がBLEビーコンを定期的に送信している状況において、情報処理装置20は当該BLEビーコンを受信するための処理を行う。図4は、BLEビーコンを受信するために情報処理装置20が実行する処理のフローチャートである。情報処理装置20が起動されると、制御部21は、BLE通信のための処理を起動し、ビーコン取得部21aの機能により、BLEビーコンを受信したか否かを判定する(ステップS200)。すなわち、制御部21の制御によりBLE通信部22は、BLE規格で規定された2.4GHz帯の全チャネルをスキャンする。スキャンの結果、BLEビーコンを受信できるまで制御部21はステップS200を繰り返す。
ステップS200において、BLEビーコンが受信されたと判定された場合、制御部21は、ビーコン取得部21aの機能により、基準強度情報と受信強度を識別情報に対応づけて記録する(ステップS205)。すなわち、制御部21は、BLE通信部22を制御し、受信したBLEビーコンの電波の受信強度を計測する。また、制御部21は、BLEビーコンの既定の部分を参照し、識別情報と基準強度情報とを取得する。そして、制御部21は、基準強度情報と受信強度とを識別情報に対応づけてメモリに記録する。
次に、制御部21は、表示制御部21cの機能により、印刷装置の距離を取得する(ステップS210)。すなわち、基準強度情報は、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準強度測定距離である場合に、情報処理装置20が受信する電波の強度を示している。そこで、制御部21は、実測された電波の受信強度を基準強度情報が示す電波の強度で除することで得られた値を距離(と等価な値)として取得する。
ステップS210が実行されると、制御部21は、ステップS200以降の処理を繰り返す。本実施形態において、全ての印刷装置10a〜10dはBLEビーコンを出力する処理を行うため、情報処理装置20が図4に示す処理を行うと、やがて情報処理装置20の周囲に存在する印刷装置10については距離が取得される。情報処理装置20の周囲に存在しない印刷装置10については距離が取得されない。従って、図1に示す例においては、印刷装置10a,10b,10cの距離は取得されるが、印刷装置10dの距離は取得されない。
情報処理装置20が、周囲に存在する印刷装置10の全てについて距離を取得するまでの時間は比較的短い時間であり、情報処理装置20は、容易に、周囲に存在する印刷装置10の全てについて距離を取得することができる。以下においては、情報処理装置20の周囲に存在する印刷装置10の全てについて距離が取得された状態(印刷装置10a〜10cの距離は取得されたが、印刷装置10dの距離は取得されていない状態)を想定し、距離に基づく表示制御を説明する。
情報処理装置20は、印刷プログラムによる印刷処理の過程で印刷装置10の表示を行う。図5は、当該印刷処理を示すフローチャートである。当該印刷処理は、情報処理装置20のタッチパネルディスプレイ24に対する利用者の操作をトリガとして開始される。印刷処理において、制御部21は、印刷対象を受け付ける(ステップS300)。すなわち、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24を制御し、印刷対象を選択するための画面を表示させる。また、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24に対する利用者の操作に基づいて利用者が指定した印刷対象を特定する。
図6は、印刷対象を選択するための画面の例を示す図である。図6においては、情報処理装置20のタッチパネルディスプレイ24に表示されたアイコン等を示している。すなわち、図6に示す例においては、印刷対象の選択肢としてファイルA〜Cが選択可能に表示され、選択確定を指示するためのOKボタンが表示されている。利用者が、表示されたファイルをタップし、OKボタンをタップすると、制御部21は、タップされたファイルが印刷対象であるとして取得する。
なお、印刷対象を示すファイルや画像のデータがサーバー40に記録されている場合、制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御してサーバー40と通信を行い、印刷対象となり得るファイルを示す情報を取得し、表示する。印刷対象を示すファイルや画像のデータが情報処理装置20に記録されている場合、制御部21は、メモリを参照して印刷対象となり得るファイルを示す情報を取得し、表示する。この場合、印刷対象が選択されると、制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御し、印刷対象を示すデータをサーバー40に対して送信する。
次に、制御部21は、識別情報取得部21bの機能により、印刷装置10の識別情報をサーバー40に要求する(ステップS305)。本実施形態において、サーバー40を利用した印刷を実施したい利用者は、予めサーバー40に対してサービス開始のための登録を行う(例えば、IDやパスワード等の登録)。当該登録が行われると、利用者は登録された情報を利用してサーバー40にログインし、利用者が利用可能な印刷装置10の識別情報を登録する。すなわち、制御部21は、利用者の操作に基づいてWi−Fi通信部23を制御し、印刷装置10の識別情報をサーバー40に対して送信する。このように、サーバー40に対して印刷装置10の識別情報が登録されると、利用者は、サーバー40を利用した印刷サービスの提供を受けることができる。
ここでは、サービス開始のための登録と印刷装置10の登録とが既に行われている状態が想定されている。また、図1に示す印刷装置10a〜10dの全てが情報処理装置20の利用者が利用可能な印刷装置10としてサーバー40に登録されている状態が想定されている。この状態において制御部21は、ステップS305でWi−Fi通信部23を制御し、登録済み利用者としてサーバー40にログインする。ログインが行われると、制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御し、無線通信によってサーバー40に対して識別情報を要求する。
サーバー40が当該要求を受け付けると、サーバー40は、ログインした利用者が登録した印刷装置10の識別情報を取得し、情報処理装置20に対して送信する。制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御し、印刷装置10の識別情報をサーバー40から受信する。図1に示す例であれば、制御部21は、印刷装置10a〜10dの全てについて識別情報を取得する。
次に、制御部21は、表示制御部21cの機能により、距離が取得されている印刷装置10の識別情報を取得する(ステップS315)。すなわち、制御部21は、メモリを参照し、ステップS210において距離が取得された印刷装置10の識別情報を取得する。図1に示す例であれば、印刷装置10a,10b,10cの距離は取得されるが、印刷装置10dの距離は取得されない。
次に、制御部21は、表示制御部21cの機能により、サーバー40から識別情報が取得され、距離が取得されている印刷装置10を距離順にソートする(ステップS320)。すなわち、制御部21は、ステップS310で受信した識別情報とステップS210において距離が取得された印刷装置10の識別情報とを比較し、一致する識別情報を特定する。そして、当該識別情報が対応づけられた印刷装置10を、サーバー40から識別情報が取得され、距離が取得されている印刷装置10であると見なす。図1に示す例であれば、印刷装置10a,10b,10cがこれに該当する。
これらの印刷装置10a,10b,10cについては、ステップS210において距離が取得済であるため、制御部21は、メモリを参照して各印刷装置10の距離を取得し、距離が小さい順にソートする。例えば、図1に示す例においては、印刷装置10c,10b,10aの順に情報処理装置20に近いため、この例であればソートされて印刷装置10c,10b,10aの順になる。
次に、制御部21は、表示制御部21cの機能により、ソートされた印刷装置10を表示する(ステップS325)。すなわち、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24を制御して、ソートされた順に印刷装置10を表示させる。図7は印刷装置10を表示する画面の例を示す図である。図7においては、情報処理装置20のタッチパネルディスプレイ24に表示されたアイコン等を示している。
図7に示す例においては、印刷装置10の名称(印刷装置10c等)が選択肢として選択可能に表示され、選択確定を指示するためのOKボタンが表示されている。そして、この例において、印刷装置10は情報処理装置20との距離が短い順に上から下に並べて表示される。図7においては、図1に示す印刷装置10の距離(近い順に印刷装置10c,10b,10aの順)に基づいて並べて表示された例が示されている。以上の構成によれば、利用者の近くに存在する印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。
当該画面において、利用者が表示された印刷装置10をタップすると、制御部21は、例えば、図7に示す印刷装置10cのようにタップされた印刷装置10を他の印刷装置10と区別可能なアイコンに変化させる。この状態で利用者がOKボタンをタップすると、印刷装置10の選択を確定させることができる。
そこで、制御部21は、選択受付部21dの機能により、印刷装置10が選択されたか否かを判定する(ステップS330)。すなわち、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24から出力される情報に基づいて、表示された印刷装置10のいずれかがタップされて他と区別された状態において後にOKボタンがタップされたか否か判定する。ステップS330において印刷装置10が選択されたと判定されない場合、制御部21は、タッチパネルディスプレイ24に対する利用者の操作を受け付けながら、印刷装置10が選択されるまで待機する。
ステップS330において印刷装置10が選択されたと判定された場合、制御部21は、Wi−Fi通信部23を制御し、印刷対象と印刷装置10をサーバー40に指示する(ステップS335)。すなわち、制御部21は、ステップS300で受け付けた印刷対象で印刷を実行するようにサーバー40に指示を行う。印刷データの実体がサーバー40に記録されているのであれば、制御部21は、当該実体を特定するための情報によって指示を行うことができる。印刷データの実体が情報処理装置20に記録されているのであれば、制御部21は、当該実態を示す印刷データをサーバー40に送信することで指示を行うことができる。また、印刷装置10の指示は、印刷装置10の識別情報をサーバー40に送信することによって行うことができる。
なお、以上の処理において、印刷装置10dは、利用者によって利用可能な印刷装置10として登録済みであるが、情報処理装置20から遠いため距離が取得されない。このため、印刷装置10dは、印刷装置10の選択肢として表示されない。従って、本実施形態は、BLEビーコンが取得可能な距離であるか否かによって表示対象とするか否かを区別する構成であると見なすことができる。すなわち、印刷装置10から送信されるBLEビーコンが情報処理装置20に取得されない場合に、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準距離より遠いと見なせば、基準距離より遠い印刷装置10は表示しない構成であると見なすことができる。また、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準距離以下の印刷装置10を表示する構成であると見なすことができる。以上の構成によれば、利用者の近くに存在する印刷装置を表示部に表示させることができ、利用者が利用可能な印刷装置を選択しやすくすることができる。
また、本実施形態は、印刷装置10と情報処理装置20との距離が基準距離以下の印刷装置10を一覧表示し、距離が基準距離より大きい印刷装置10を一覧表示の対象から除外する構成であると見なすこともできる。この構成によれば、利用者が利用できない印刷装置が誤って選択される可能性を低減することができる。なお、距離が基準距離以下であるか否かは、具体的な値に基づいて判断されても良く、例えば、距離や距離と等価な値が特定の値以下である場合に基準距離以下であると見なされる構成が採用されてもよい。
また、本実施形態においては、距離が基準距離より大きい印刷装置10を一覧表示の対象から除外するため、距離が基準距離より大きい印刷装置10はタッチパネルディスプレイ24に一覧表示されない構成となる。しかし、除外された印刷装置は一覧表示された印刷装置と異なる態様で表示可能であっても良い。例えば、距離が基準距離より大きい印刷装置10を表示させるボタンやタブ等を設け、当該ボタンやタブ等に対する操作によって距離が基準距離より大きい印刷装置10が表示される構成等が採用されてもよい。一覧表示と異なる態様での表示は、他にも種々の態様であって良く、例えば、一覧表示された画面と別の画面で表示されても良いし、一覧表示の画面において一覧表示された印刷装置と異なる位置に表示されても良い。いずれにしても、このような構成によれば、距離が基準距離以下ではない印刷装置を表示することが可能である。
以上の処理によって情報処理装置20から印刷対象と印刷装置がサーバー40に指示されると、サーバー40と印刷装置10とが連携して印刷を実行する。例えば、指示された印刷装置10に対してサーバー40が印刷準備の完了を通知する。印刷装置10の制御部11が、有線LAN通信部13を制御して当該通知を受信すると、制御部11は有線LAN通信部13を制御してサーバー40から印刷対象の印刷データを取得する。そして、制御部11が印刷部15を制御して印刷を実行する。むろん、印刷の実行態様としては、他にも種々の態様を採用可能であり、サーバー40から印刷装置10に対して印刷対象の印刷データを送信し、印刷装置10が当該印刷データに基づいて印刷を実行する構成であっても良い。
(4)他の実施形態:
本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述の実施形態において示したフローチャートにおいて順序の入れ替えや処理の省略、置換等が行われてもよい。このような例としては、ステップS300における印刷対象の受け付けと、ステップS305〜S330における印刷装置の受け付けとが逆の順序で実行される構成等が挙げられる。また、情報処理装置がサーバーを介して制御する電子機器は印刷装置に限定されず、他の任意の装置、例えば、スキャナーや複合機等であっても良い。
サーバーは、情報処理装置からの印刷要求を受け付け、当該印刷要求に基づく印刷を印刷装置に実行させることができればよい。サーバーと情報処理装置との接続やサーバーと印刷装置との接続は、各種の接続態様であって良く、ネットワークを介する接続はインターネット等であっても良いし、公衆無線回線等であっても良く、種々の態様が利用可能である。また、サーバーと各装置とを接続する際に利用される通信の態様も限定されず、有線通信、無線通信などの各種態様の通信を利用して接続が行われてよいし、種々の規格が利用されて良い。
情報処理装置は、サーバーとネットワークを介して接続されれば良く、印刷装置からは少なくともビーコンの取得(すなわち、ブロードキャストパケットの取得)ができればよい。従って、情報処理装置から印刷装置に対して種々の情報を送信できてもよいし、送信できない構成であっても良い。また、情報処理装置は、何らかの情報処理を実行することができればよく、上述のような携帯端末以外にも種々の装置が情報処理装置となり得る。例えば、据え置き型のコンピューターやコンピューターが組み込まれた各種製品(例えば、家電製品等)が情報処理装置となり得る。
ビーコン取得部は、印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得することができればよい。すなわち、印刷装置が送信したビーコンを当該印刷装置から取得することで、印刷装置が情報処理装置の周囲に存在する(従って、利用者が情報処理装置から印刷物を回収可能である)と見なせるように構成されていれば良い。印刷装置は、サーバーからの指示によって印刷を実行可能な装置であれば良く、少なくともネットワークを介してサーバーの指示を受信可能であるとともに、周囲に向けてビーコンを送信可能であれば良い。
印刷装置の識別情報は、個々の印刷装置を特定するための情報であれば良く、例えば、個々の印刷装置が備える情報(MACアドレスやBluetoothデバイスアドレス(Bluetoothは登録商標)等)であっても良いし、個々の印刷装置に割り当てられた情報(IPアドレスやID番号、機種名等)であってもよく,種々の構成を想定可能である。ビーコンは、情報処理装置において取得可能なパケットであれば良く、無線通信によって送信されることが好ましい。なお、ビーコンがブロードキャストされる構成とすれば、印刷装置において簡易な構成および処理でビーコンを送信可能である。
識別情報取得部は、情報処理装置がサーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報をサーバーから取得することができればよい。すなわち、情報処理装置からサーバーに印刷処理を実行させることが可能な印刷装置は予め登録されている。サーバーは、印刷を実行可能な印刷装置の識別情報を情報処理装置に送信することが可能であり、情報処理装置は、当該識別情報を取得する。情報処理装置が印刷を実行させることが可能であるか否かは、種々の態様によって定義されて良く、上述のように情報処理装置の利用者毎に情報処理装置が印刷を実行させることが可能な印刷装置が登録されていても良いし、他の態様、例えば、情報処理装置毎に印刷を実行させることが可能な印刷装置が登録される構成等であっても良い。
表示制御部は、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって情報処理装置がサーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させることができればよい。すなわち、表示制御部は、ビーコンが取得された印刷装置が情報処理装置の(利用者の)近くに存在すると見なし、サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の中から、近くに存在すると見なされた印刷装置を特定し、選択肢として利用者に提示することができればよい。
印刷装置と情報処理装置との距離は、上述の実施形態のように、印刷装置と情報処理装置との距離が基準強度測定距離である場合に情報処理装置が受信する電波の強度を示す基準強度情報に基づいて特定されても良いが、他の手法で特定されても良い。例えば、印刷装置が送信する電波の強度に基づいて距離が特定されても良い。この場合、例えば、特定の強度の電波を利用して、印刷装置から当該電波の送信強度が含まれたBLEビーコンが送信される。そして、情報処理装置において当該電波の受信強度を測定し、受信電波強度と送信電波強度の比(減衰率)が取得され、距離に対応していると見なされる構成が採用されてもよい。
さらに、利用者の選択を受け付ける前に印刷装置10に印刷を実行させる構成であっても良い。例えば、制御部21が表示制御部21cの機能により、ビーコンの受信電波強度に基づいて、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置10との距離を取得し、距離が最も小さい印刷装置10cに印刷を実行させる構成であっても良い。この結果、利用者が印刷装置10cを選択しなくても、情報処理装置20に最も近い印刷装置10cに印刷を実行させることができる。従って、利用者にとって使い勝手が良い可能性が高い印刷装置10cに印刷を実行させることができる。さらに、この構成において、制御部21が表示制御部21cの機能により、印刷を実行させた印刷装置10cを表示部に表示させる構成であっても良い。この構成によれば、利用者は、印刷が行われた表示部にて確認することができる。
さらに、印刷装置10が、サーバー40を介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置10であるか否かにかかわらず表示対象となっても良い。例えば、制御部21が表示制御部21cの機能により、ビーコンの受信電波強度に基づいて、ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置10a,10b,10cとの距離を取得し、距離が小さい順に印刷装置10c,10b,10aを並べて表示する構成であっても良い。この構成によれば、印刷装置10がクラウド印刷可能であるか否かにかかわらず、利用者が利用する情報処理装置20と印刷装置10との距離に基づいて印刷装置10を表示部に表示させることができる。
さらに、印刷装置10の表示態様は、種々の表示態様であってよい。例えば、距離が基準距離以下である印刷装置10がソートされない状態で一覧表示されても良い。また、ソートされる場合において、ソートのための指標は、距離以外にも種々の指標を採用可能であり、例えば、名称順、使用頻度順など、種々の指標が採用されてよい。さらに、デフォルトで特定の印刷装置10が選択された状態で表示される構成であっても良い。具体的には、上述の実施形態におけるステップS325等の表示に際して、制御部21が、印刷装置10と情報処理装置20との距離を取得し、距離が最も小さい印刷装置10が選択された状態で表示される構成であっても良い。選択された状態は、選択が確定していないが他の印刷装置とは区別された状態であれば良く、例えば、距離が最も小さい印刷装置10が他の印刷装置10よりも強調された状態で表示される構成等を採用可能である。この構成によれば、利用者の最も近くに存在する印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。
さらに、情報処理装置20において前回使用した印刷装置10の識別情報を保存しておき、制御部21が表示制御部21cの機能により、前回使用した印刷装置10を優先的に表示させる構成であっても良い。例えば、前回使用した印刷装置10の距離が基準距離より短い第2基準距離以下である場合に、制御部21が、当該印刷装置10が選択された状態で印刷装置10を一覧表示する構成が採用されてもよい。この場合、前回使用した印刷装置の距離が第2基準距離より大きい場合、制御部21は、距離が最も小さい印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示する構成としても良い。以上の構成によれば、利用者が選択する可能性が高い印刷装置を選択しやすくなるように表示することができる。なお、第2基準距離は、基準距離より短い距離として予め決められていれば良く、例えば、基準距離は、利用者の周囲に存在する印刷装置を表示するための基準であり、第2基準距離は利用者からみて使い勝手がよい程近いと推定される印刷装置を特定するための基準である構成等が挙げられる。
さらに、表示制御部21cの機能による表示において、制御部21は、距離が不明である印刷装置10が既定距離に存在すると見なしてもよい。すなわち、図1に示すように全ての印刷装置10がBLEビーコンを出力する機能を有していれば、BLEビーコンが受信されず、距離が取得されないことに基づいて、印刷装置10が遠い位置に存在すると見なすことができる。
しかし、BLEビーコンを出力する機能を有していない印刷装置10やノイズ等の偶発要因によって距離が取得できなかった印刷装置10が情報処理装置20の周囲に存在する場合も想定し得る。このような場合も想定すると、印刷装置10が遠いことによってBLEビーコンが受信されないのか、印刷装置10がBLEビーコンを出力する機能を有していない等の理由でBLEビーコンが受信されないのか区別することができない。
そこで、距離が不明である印刷装置10が既定距離に存在すると見なされる構成とし、制御部21が当該既定距離に存在する印刷装置10を表示対象とする構成であっても良い。この構成によれば、距離を取得できない印刷装置であるが利用者が利用し得る印刷装置を選択肢から除外してしまうことを防止することができる。なお、既定距離は、基準距離以下となるように設定されていれば良く、例えば、基準距離以下の距離の中で最も大きい距離になるように設定され、当該既定距離の印刷装置10が最下位の表示順序で表示されるような構成等が採用されてもよい。
前述の実施の形態では、制御部11が備えるCPU(プロセッサ)及び制御部21が備えるCPUが各種処理を実行する例を説明した。
ここで、本明細書において、CPUは、1又は複数のCPUにより構成されていてもよいし、1又は複数の集積回路[例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)]により構成されていてもよい。また、CPUは、1又は複数のCPUと、1又は複数の集積回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。
10、10a〜10d…印刷装置、11…制御部、12…BLE通信部、13…有線LAN通信部、14…タッチパネルディスプレイ、15…印刷部、20…情報処理装置、21…制御部、21a…ビーコン取得部、21b…識別情報取得部、21c…表示制御部、21d…選択受付部、22…BLE通信部、23…Wi−Fi通信部、24…タッチパネルディスプレイ、30…ルーター、40…サーバー

Claims (12)

  1. サーバーとネットワークを介して接続する情報処理装置であって、
    印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得するビーコン取得部と、
    前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報を前記サーバーから取得する識別情報取得部と、
    前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記表示制御部は、
    前記ビーコンの受信電波強度に基づいて、前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、
    前記距離が基準距離以下の印刷装置であって前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を前記表示部に表示させる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記距離が小さい順に印刷装置を並べて表示する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御部は、
    前記ビーコンの受信電波強度に基づいて、前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、
    前記距離が最も小さい印刷装置に印刷を実行させ、印刷を実行させた印刷装置を前記表示部に表示させる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御部は、
    前記ビーコンの受信電波強度に基づいて、前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置との距離を取得し、
    前記距離が小さい順に印刷装置を並べて表示する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御部は、
    前記距離が前記基準距離以下の印刷装置を一覧表示し、前記距離が前記基準距離より大きい印刷装置を一覧表示の対象から除外する、
    請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御部は、
    前記距離が前記基準距離以下の印刷装置を一覧表示し、前記距離が前記基準距離より大きい印刷装置を前記一覧表示とは異なる態様で表示する、
    請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示部に表示された印刷装置の選択を受け付ける選択受付部をさらに備え、
    前記表示制御部は、
    前記距離が最も小さい印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示する、
    請求項2〜請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記表示制御部は、
    前回使用した印刷装置の前記距離が前記基準距離より短い第2基準距離以下である場合、当該印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示し、
    前回使用した印刷装置の前記距離が前記第2基準距離より大きい場合、前記距離が最も小さい印刷装置が選択された状態で印刷装置を表示する、
    請求項6または請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示制御部は、
    前記距離が不明である印刷装置が既定距離に存在すると見なす、
    請求項2〜請求項9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. サーバーとネットワークを介して接続する情報処理装置の制御方法であって、
    印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得し、
    前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報を前記サーバーから取得し、
    前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる、
    情報処理装置の制御方法。
  12. サーバーとネットワークを介して接続する情報処理装置を、
    印刷装置の識別情報を含むビーコンを当該印刷装置から取得するビーコン取得部、
    前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置の識別情報を前記サーバーから取得する識別情報取得部、
    前記ビーコンに含まれる識別情報により識別される印刷装置であって前記情報処理装置が前記サーバーを介して印刷処理を実行させることが可能な印刷装置を表示部に表示させる表示制御部、
    として機能させる情報処理プログラム。
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