JP2019040498A - 工作機械および速度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業時間の短縮化を図り、工具と加工対象物との衝突を回避することができるように軸移動の速度を制御する工作機械および速度制御方法を提供する。【解決手段】工具12を用いて加工対象物Wを加工する工作機械10は、工具12または加工対象物Wを軸移動させるサーボモータ20と、工具12または加工対象物Wを設定した撮像倍率Mで撮像する撮像装置24と、撮像装置24が撮像した画像を表示する表示部38と、撮像倍率Mに基づいて工具12または加工対象物Wの指令速度Vcを補正して、補正指令速度Vrを生成する速度補正部34と、補正指令速度Vrで工具12または加工対象物Wが軸移動するようにサーボモータ20を制御するモータ制御部36と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、軸移動の速度を制御する工作機械および速度制御方法に関する。
従来から、工作機械の分野においては、工作機械に撮像装置を設け、撮像装置によって撮像された工具や加工対象物の画像を解析して所定の処理を行ったり、撮像された画像を表示したりしていた。
例えば、下記特許文献1には、刃物台に装着された工具の画像を撮像し、撮像した画像に基づき、工具の刃先の位置や形状を検出することが開示されている。また、必要に応じて、工具の刃先が視野の中心にある正規画像を取得するためにズームアップすることも記載されている。
特開2016−132039号公報
ここで、オペレータは、撮像された画像を見ながら軸移動(例えば、工具の軸移動)を手動で操作する場合がある。撮像倍率が低い状態では、画像上での工具の移動速度は遅くなるため、作業時間の短縮のために工具の移動速度を上げたいという要望がある。逆に、撮像倍率が高い状態では、画像上での工具の移動速度が速くなり過ぎてしまうため、オペレータの操作が遅れて、工具と加工対象物が衝突してしまうという虞が生じる。しかしながら、上述した特許文献1では、このような問題を解決することはできない。
そこで、本発明は、作業時間の短縮化を図り、工具と加工対象物との衝突を回避することができるように軸移動の速度を制御することができる工作機械および速度制御方法を提供する。
本発明の第1の態様は、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械であって、前記工具または前記加工対象物を軸移動させるモータと、前記工具または前記加工対象物を指定された撮像倍率で撮像する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した画像を表示する表示部と、前記撮像倍率に基づいて前記工具または前記加工対象物の指令速度を補正して、補正指令速度を生成する速度補正部と、前記補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が軸移動するように、前記モータを制御するモータ制御部と、を備える。
本発明の第2の態様は、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械の軸移動の速度を制御する速度制御方法であって、前記工作機械は、前記工具または前記加工対象物を軸移動させるモータを備え、前記工具または前記加工対象物を指定された撮像倍率で撮像する撮像ステップと、撮像された画像を表示する表示ステップと、前記撮像倍率に基づいて前記工具または前記加工対象物の指令速度を補正して、補正指令速度を生成する速度補正ステップと、前記補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が軸移動するように、前記モータを制御するモータ制御ステップと、を含む。
本発明によれば、作業時間の短縮化を図り、工具と加工対象物との衝突を回避することができるように軸移動の速度を制御することができる。
工作機械の概略構成図である。 図1に示す制御装置、サーボアンプ、サーボモータ、および、撮像装置の構成を示す図である。 図1および図2に示す工作機械の撮像動作を示すフローチャートである。 図1および図2に示す工作機械の軸送りの動作を示すフローチャートである。 図5Aは、低倍率で従来の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図5Bは、中倍率で従来の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図5Cは、高倍率で従来の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図である。 図6Aは、中倍率(基準倍率)で実施の形態の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図6Bは、高倍率で実施の形態の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図6Cは、低倍率で実施の形態の工具の軸送りを撮像したときの画像を示す図である。
本発明に係る工作機械および速度制御方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、工作機械10の概略構成図である。工作機械10は、工具12を用いて加工対象物Wを加工する工作機械である。工作機械10は、工具12、テーブル14、制御装置16、サーボアンプ18(18Y、18Z、18X)、サーボモータ(モータ)20(20Y、20Z、20X)、動力変換伝達機構22(22Y、22Z、22X)、および、撮像装置24を備える。
制御装置16は、サーボアンプ18(18Y、18Z、18X)を制御することでサーボモータ20(20Y、20Z、20X)を回転させる。つまり、制御装置16は、サーボアンプ18(18Y、18Z、18X)を介してサーボモータ20(20Y、20Z、20X)の回転を制御する。サーボモータ20Yは、工具12をY軸方向に軸移動させるためのモータであり、サーボモータ20Zは、工具12をZ軸方向に軸移動させるためのモータである。また、サーボモータ20Xは、テーブル14をX軸方向に軸移動させるためのモータである。したがって、制御装置16が、サーボアンプ18Y、18Z、18Xを介してサーボモータ20Y、20Z、20Xの回転を制御することで、工具12がY軸方向およびZ軸方向に軸移動し、加工対象物Wを支持するテーブル14がX軸方向に軸移動する。なお、X軸、Y軸、および、Z軸は、互いに直交するものとする。
サーボモータ(第1サーボモータ、Y軸サーボモータ)20Yの回転力は、動力変換伝達機構22Yを介して工具12に伝達される。動力変換伝達機構22Yは、サーボモータ20Yの回転力をY軸方向の直進運動に変換するものである。したがって、サーボモータ20Yが回転することで、工具12がY軸方向(第1方向)に軸移動する。動力変換伝達機構22Yは、Y軸方向に延びたボールねじ23Yaとボールねじ23Yaに螺合したナット23Ybとを含む。このボールねじ23Yaは、サーボモータ20Yの回転軸(図示略)と接続され、サーボモータ20Yの回転軸と一緒に回転する。ナット23Ybは工具12に接続されている。これにより、サーボモータ20Yによってボールねじ23Yaが回転することで、ナット23Yb(および工具12)がY軸方向に軸移動する。
サーボモータ(第2サーボモータ、Z軸サーボモータ)20Zの回転力は、動力変換伝達機構22Zを介して工具12に伝達される。動力変換伝達機構22Zは、サーボモータ20Zの回転力をZ軸方向の直進運動に変換するものである。したがって、サーボモータ20Zが回転することで、工具12がZ軸方向(第2方向)に軸移動する。動力変換伝達機構22Zは、Z軸方向に延びたボールねじ23Zaとボールねじ23Zaに螺合したナット23Zbとを含む。このボールねじ23Zaは、サーボモータ20Zの回転軸(図示略)と接続され、サーボモータ20Zの回転軸と一緒に回転する。ナット23Zbは、工具12に接続されている。これにより、サーボモータ20Zによってボールねじ23Zaが回転することで、ナット23Zb(および工具12)がZ軸方向に軸移動する。
サーボモータ(第3サーボモータ、X軸サーボモータ)20Xの回転力は、動力変換伝達機構22Xを介してテーブル14に伝達される。動力変換伝達機構22Xは、サーボモータ20Xの回転力をX軸方向の直進運動に変換するものである。したがって、サーボモータ20Xが回転することで、テーブル14がX軸方向(第3方向)に軸移動する。動力変換伝達機構22Xは、X軸方向に延びたボールねじ23Xaとボールねじ23Xaに螺合したナット23Xbとを含む。このボールねじ23Xaは、サーボモータ20Xの回転軸(図示略)と接続され、サーボモータ20Xの回転軸と一緒に回転する。ナット23Xbは、テーブル14に接続されている。これにより、サーボモータ20Xによってボールねじ23Xaが回転することで、ナット23Xb(およびテーブル14)がX軸方向に軸移動する。
撮像装置24は、Y軸方向とZ軸方向とで規定される平面(YZ平面)と交差する方向から少なくとも工具12を撮像する。撮像装置24はズーム機能を有し、任意の撮像倍率Mでの撮像が可能である。撮像装置24のズーム機能は光学ズームや電子ズームであってもよい。本実施の形態においては、例えば、撮像装置24の最小撮像倍率Mを100倍とし、最大撮像倍率Mを1000倍とする。したがって、撮像装置24は、100倍〜1000倍の撮像倍率Mで工具12および加工対象物Wを撮像することができる。なお、撮像装置24は、所定のフレームレートで画像を撮像する、つまり、動画像を撮像する。撮像装置24は、図示しない支持部材によって固定配置されている。
次に、図2を用いて、制御装置16の構成について簡単に説明する。制御装置16は、入力部30、上位制御部32、速度補正部34、モータ制御部36、表示部38、および、記憶媒体40を備える。
入力部30は、オペレータによって指令等を入力するための操作部である。入力部30は、数値データ入力用のテンキー、キーボード、タッチパネル、および、ボリュームつまみ等によって構成される。本実施の形態では、オペレータの入力部30の操作により、軸送り時における工具12の速度、軸送り時におけるテーブル14の速度、および、撮像倍率Mが入力される。ここで、工具12はY軸方向およびZ軸方向の2軸方向に軸移動するので、オペレータは工具12の速度としてY軸方向の速度とZ軸方向の速度とを入力する。つまり、工具12の速度は、Y軸方向の速度とZ軸方向の速度とを有する。
上位制御部32は、CPU等のプロセッサを有し、前記プロセッサが記憶媒体40に記憶された基本プログラム(図示略)を実行することで本実施の形態の上位制御部32として機能する。上位制御部32は、モータ制御部36を制御する。上位制御部32の構成については後で詳しく説明する。
速度補正部34は、上位制御部32から送られてきた工具12の指令速度Vc(Vc1)を補正して、補正指令速度Vr(Vr1)を生成する。この補正された工具12の指令速度Vc(Vc1)がモータ制御部36に出力される。なお、速度補正部34は、テーブル14の指令速度Vc(Vc2)に関しては補正することなく、上位制御部32から送られてきたテーブル14の指令速度Vc(Vc2)をそのままモータ制御部36に出力する。速度補正部34については後で詳しく説明する。
モータ制御部36は、上位制御部32の制御にしたがって、サーボアンプ18(18X、18Y、18Z)を介して、サーボモータ20(20X、20Y、20Z)を制御する。また、モータ制御部36は、オペレータによる入力部30の操作によって工具12の軸送り操作がされた場合は、速度補正部34によって補正された補正指令速度Vr(Vr1)にしたがって、サーボアンプ18(18Y、18Z)を介して、サーボモータ20(20Y、20Z)を制御する。モータ制御部36については後で詳しく説明する。
表示部38は、液晶ディスプレイ等によって構成され、オペレータに必要な情報を表示する。なお、表示部38の表示画面には、入力部30のタッチパネルが設けられている。記憶媒体40は、上位制御部32による制御に必要なデータ(基本プログラム等)、および、加工プログラム40a等を格納している。
次に、上位制御部32の構成について詳しく説明する。上位制御部32は、画像取得部50、表示制御部52、撮像倍率取得部54、指令速度設定部56、および、加工プログラム解析部58を有する。
画像取得部50は、撮像装置24によって撮像された工具12および加工対象物W(テーブル14)の画像を撮像装置24から取得する。制御装置16および撮像装置24とは無線または有線によって通信可能である。
表示制御部52は、画像取得部50が取得した画像(撮像画像)を表示部38に表示させる。これにより、撮像装置24が撮像した工具12および加工対象物W(テーブル14)の画像が表示部38に表示される。なお、表示制御部52は、画像取得部50が取得した画像に対して画像処理を施す画像処理部を有し、画像処理を施した画像を表示部38に表示させてもよい。
撮像倍率取得部54は、撮像装置24の撮像倍率Mを格納しておくためのメモリ54aを備え、オペレータの入力部30の操作によってオペレータが入力(指定)した撮像装置24の撮像倍率Mをメモリ54aに格納する。これにより、メモリ54aに格納されている撮像倍率Mが更新される。なお、撮像倍率取得部54は、取得した撮像倍率Mを記憶媒体40に記憶してもよい。この場合は、メモリ54aは不要となる。また、撮像装置24側で撮像倍率Mの変更ができるようにしてもよい。撮像装置24側で変更(指定)された場合には、変更後の撮像倍率Mを撮像装置24から取得してメモリ54aに上書きする。
指令速度設定部56は、設定した指令速度Vc(Vc1、Vc2)を格納しておくためのメモリ56aを備える。指令速度設定部56は、オペレータによる入力部30の操作によってオペレータが入力した工具12の速度を指令速度Vc(Vc1)として設定し、オペレータが入力したテーブル14の速度を指令速度Vc(Vc2)として設定する。つまり、指令速度設定部56は、入力された速度をメモリ56aに記憶することで、入力された速度を指令速度Vc1、Vc2として設定する。オペレータは入力部30を操作することで、工具12のY軸方向の指令速度とZ軸方向の指令速度を入力するので、指令速度設定部56は、入力されたY軸方向の指令速度とZ軸方向の指令速度を、指令速度Vcy(Vc1y)、Vcz(Vc1z)として設定する。つまり、工具12の指令速度Vc1は、Y軸方向における工具12の指令速度(第1指令速度)Vc1yと、Z軸方向における工具12の指令速度(第2指令速度)Vc1zとを有する。なお、指令速度設定部56は、入力された速度を記憶媒体40に記憶することで、指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)、Vc2を設定してもよい。この場合は、メモリ56aは不要となる。
加工プログラム解析部58は、記憶媒体40に格納されている加工プログラム40aを解析し、その解析結果をモータ制御部36に出力する。
速度補正部34は、撮像倍率取得部54のメモリ54aに格納されている撮像装置24の撮像倍率Mを取得するとともに、指令速度設定部56のメモリ56aに格納されている指令速度Vc(Vc1、Vc2)を取得する。そして、速度補正部34は、工具12の指令速度Vc(Vc1)と撮像倍率Mとに基づいて工具12の指令速度Vc(Vc1)を補正して、補正指令速度Vr(Vr1)を生成する。具体的には、速度補正部34は、指令速度Vc1yと撮像倍率Mとに基づいてY軸方向における工具12の補正指令速度Vry(Vr1y)を生成し、指令速度Vc1zと撮像倍率Mとに基づいてZ軸方向における工具12の補正指令速度Vrz(Vr1z)を生成する。つまり、工具12の補正指令速度Vr1は、Y軸方向における工具12の補正指令速度(第1補正指令速度)Vr1yと、Z軸方向における工具12の補正指令速度(第2補正指令速度)Vr1zとを有する。速度補正部34は、生成した補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)をモータ制御部36に出力する。
なお、速度補正部34は、指令速度Vc2に関しては補正することなく、取得したテーブル14の指令速度Vc2をそのままモータ制御部36に出力する。また、撮像装置24の撮像倍率Mが基準倍率Mmのときは、工具12の指令速度Vc1を補正することなく、取得した指令速度Vc1をそのままモータ制御部36に出力する。基準倍率Mmとは、予め決められた撮像倍率(オペレータによって任意に指定された撮像倍率も含む)である。
モータ制御部36は、サーボアンプ18Y、18Z、18Xを介して、サーボモータ20Y、20Z、20Xを制御する。モータ制御部36は、加工プログラム40aを用いて加工対象物Wの加工を行う場合は、加工プログラム40aの解析結果に基づいて、サーボモータ20Y、20Z、20Xを制御する。これによって、工具12がY軸方向およびZ軸方向に軸移動し、テーブル14がX軸方向に軸移動し、加工対象物Wが工具12によって加工される。
モータ制御部36は、オペレータによる入力部30の操作によって工具12の軸送り操作がされた場合は、速度補正部34が生成した補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)に基づいて、サーボモータ20Y、20Zを制御する。具体的には、モータ制御部36は、オペレータによって工具12のY軸方向の軸送り操作がされると、補正指令速度Vr1yで工具12がY軸方向に軸移動するように、サーボモータ20Yを制御する。また、モータ制御部36は、オペレータによって工具12のZ軸方向の軸送り操作がされると、補正指令速度Vr1zで工具12がZ軸方向に軸移動するように、サーボモータ20Zを制御する。なお、撮像装置24の撮像倍率Mが基準倍率Mmのときは、モータ制御部36は、指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)に基づいて、サーボモータ20Y、20Zを制御する。
モータ制御部36は、オペレータによってテーブル14の軸送り操作がされた場合は、指令速度Vc2でテーブル14がX軸方向に軸移動するように、サーボモータ20Xを制御する。モータ制御部36は、オペレータによって軸送り操作がされている間だけ、サーボモータ20Y、20Z、20Xを制御する。
図3は、本実施の形態の工作機械10の撮像動作を示すフローチャートである。ステップS1で、撮像倍率取得部54は、オペレータによる入力部30の操作によって撮像装置24の撮像倍率Mの指定(入力)があったか否かを判断する。ステップS1で、撮像倍率Mの指定があったと判断すると、ステップS2に進む。このとき、撮像倍率取得部54は、指定された撮像倍率Mをメモリ54aに上書きするとともに、指定された撮像倍率Mを撮像装置24に送信する。一方、ステップS1で、撮像倍率Mの指定がないと判断すると、そのままステップS3に進む。
ステップS2に進むと、撮像装置24は、撮像装置24の撮像倍率Mを撮像倍率取得部54から送信された撮像倍率Mに設定して、ステップS3に進む。撮像装置24は、設定した撮像倍率Mに基づいてズームレンズ(図示略)を駆動させて画角を変更したり(光学ズーム)、切り取る(トリミングする)画像の範囲を変えることで画角を変更させる(電子ズーム)。
ステップS3に進むと、撮像装置24は、設定した撮像倍率Mで少なくとも工具12を撮像する。本実施の形態では、撮像装置24は、設定した撮像倍率Mで工具12および加工対象物W(テーブル14)を撮像するものとする。そして、撮像装置24は画像を画像取得部50に送信する。次いで、ステップS4で、表示制御部52は、画像取得部50が撮像装置24から取得した画像を表示部38に表示させる。
なお、図3に示す動作では、制御装置16側で撮像装置24の撮像倍率Mを変更したが、撮像装置24側で撮像倍率Mを変更してもよい。この場合は、ステップS1で、撮像装置24は、オペレータによる撮像装置24の操作部の操作によってズーム操作が行われた場合は、撮像倍率Mの指定があったと判断する。そして、ステップS2で、撮像装置24は、ズーム操作に応じた撮像倍率Mに設定する。このとき、撮像装置24は、設定した撮像倍率Mを撮像倍率取得部54に送信し、撮像倍率取得部54は、撮像装置24から送られてきた撮像倍率Mをメモリ54aに上書きする。また、撮像装置24に表示部38とは別の表示部を設け、撮像装置24は、撮像した画像をこの別の表示部に表示してもよい。この場合は、撮像装置24は撮像した画像を画像取得部50に送信する必要はない。
図4は、本実施の形態の工作機械10の軸送りの動作を示すフローチャートである。なお、図4では、工具12の軸送り動作についてのみ説明する。
ステップS10で、上位制御部32は、オペレータによる入力部30の操作によって、工具12の軸送り操作が行われたか否かを判断する。ステップS10で、上位制御部32は、工具12の軸送り操作が行われていないと判断すると、ステップS10に留まる。なお、図4の説明では、工具12のY軸送りの操作とZ軸送りの操作とがオペレータによって同時になされたものとして説明する。
一方、ステップS10で、オペレータによって軸送り操作が行われたと判断されると、速度補正部34は、撮像倍率取得部54のメモリ54aに格納されている撮像倍率Mを取得するとともに(ステップS11)、指令速度設定部56のメモリ56aに格納されている工具12の指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)を取得する(ステップS12)。
次いで、ステップS13で、速度補正部34は、工具12の指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)と撮像倍率Mとに基づいて工具12の指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)を補正して、工具12の補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)を生成する。具体的には、速度補正部34は、Y軸方向における工具12の指令速度Vc1yと撮像倍率Mとに基づいて補正指令速度Vr1yを生成し、Z軸方向における工具12の指令速度Vc1zと撮像倍率Mとに基づいて補正指令速度Vr1zを生成する。速度補正部34は、生成した補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)をモータ制御部36に出力する。なお、速度補正部34は、撮像装置24の撮像倍率が基準倍率Mmのときは、工具12の指令速度Vc1を補正せず、取得した指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)をそのままモータ制御部36に出力する。
本実施の形態では、速度補正部34は、撮像倍率取得部54から取得した撮像倍率Mが、予め決められた基準倍率Mmより大きい場合(高倍率の場合)は、指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)より遅い補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)を生成する。また、速度補正部34は、撮像倍率Mが基準倍率Mmより小さい場合(低倍率の場合)は、指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)より速い補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)を生成する。
撮像倍率Mが高倍率になる程、画像上に表示される見かけ上の工具12の軸移動の速度(以下、移動速度と呼ぶ。)が速くなるが、補正指令速度Vr1を生成することで、画像上に表示される工具12の移動速度を、基準倍率Mmのときの画像上における工具12の移動速度に近づけることができる。逆に、撮像倍率Mが低倍率になる程、画像上に表示される見かけ上の工具12の移動速度が遅くなるが、補正指令速度Vr1を生成することで、画像上に表示される工具12の移動速度を、基準倍率Mmのときの画像上における工具12の移動速度に近づけることができる。このように、基準倍率Mmを基準にして指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)を補正しているので、指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)は、撮像倍率Mが基準倍率Mmのときの指令速度となる。
速度補正部34は、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数に基づいて、指令速度Vc1から補正指令速度Vr1を生成することが好ましい。つまり、速度補正部34は、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数を指令速度Vc1(Vc1y、Vc1z)に乗算することで、補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)を生成することが好ましい。この場合は、補正指令速度Vr1y、Vr1zと、指令速度Vc1y、Vc1zとは、以下の関係式(1)、(2)が成り立つ。なお、(Mm/M)は、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比(M/Mm)の逆数である。
Vr1y=Vc1y×(Mm/M)・・・(1)
Vr1z=Vc1z×(Mm/M)・・・(2)
このように、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数に基づいて、指令速度Vc1から補正指令速度Vr1を生成することで、撮像倍率Mが変わっても、画像上に表示される見かけ上の工具12の移動速度が一定となる。本実施の形態では、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数を指令速度Vc1に乗算することで、補正指令速度Vr1を生成するものとする。
次いで、ステップS14で、モータ制御部36は、速度補正部34が生成した工具12の補正指令速度Vr1(Vr1y、Vr1z)に基づいて、サーボアンプ18Y、18Zを介して、サーボモータ20Y、20Zを制御する。
このように、オペレータによる入力部30の操作によって入力された、撮像装置24の撮像倍率Mおよび基準倍率Mmを用いて工具12の指令速度Vc1を補正した補正指令速度Vr1を生成し、補正指令速度Vr1で工具12が軸送りするようにサーボモータ20Y、20Zを制御するようにした。これにより、撮像装置24の撮像倍率Mに応じた適切な移動速度で工具12を軸送りさせることができる。そのため、撮像倍率Mに応じて表示部38に表示される工具12の見かけ上の移動速度が速くなり過ぎたり、遅くなり過ぎたりすることがない。したがって、作業時間の短縮化を図るとともに、工具12と加工対象物Wとの衝突を回避することができる。
図5A〜図5Cは、従来の工具12の軸送り動作によって、工具12(工具12の刃先)を加工対象物Wに向けて軸送りしたときに撮像された画像(動画像)を示す図である。図5Aは、低倍率(N)で工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図5Bは、中倍率(N×α)で工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図5Cは、高倍率(N×β)で工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図である。ただし、1<α<β、とし、図5A〜図5Cにおける工具12の指令速度Vc1は同一とする。
図5Aにおいて、画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離をL1とすると、図5Aに示す画像上で工具12が移動する移動速度V1は、V1=L1/T、となる。図5Bに示す画像は、図5Aに示す画像に対して、α倍の撮像倍率Mで撮像されたものであることから、図5Bに示す画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離L2は、L2=L1×α、となる。したがって、図5Bに示す画像上での工具12の移動速度V2は、V2=L2/T=(L1×α)/T=V1×α、となる。また、図5Cに示す画像は、図5Aに示す画像に対して、β倍の撮像倍率Mで撮像されたものであることから、図5Cに示す画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離L3は、L3=L1×β、となる。したがって、図5Cに示す画像上での工具12の移動速度V3は、V3=L3/T=(L1×β)/T=V1×β、となる。なお、α、βは、1<α<β、の関係を有するので、L1〜L3は、L1<L2<L3、の関係を有し、V1〜V3は、V1<V2<V3、の関係を有する。
このように、撮像倍率Mが大きくなるに従い、画像上の工具12の見かけ上の移動速度が速くなるため、撮像倍率Mが高倍率の状態では、画像上に表示される工具12の移動速度にオペレータがついていけず、オペレータの操作が遅れて、工具12と加工対象物Wが衝突してしまうという虞が生じる。また、撮像倍率Mが低倍率の状態では、画像上に表示される工具12の移動速度が遅くなり過ぎるため軸送りの作業時間が長くなってしまう。
図6A〜図6Cは、本実施の形態における工具12の軸送り動作によって、工具12(工具12の刃先)を加工対象物Wに向けて軸送りしたときに撮像された画像(動画像)を示す図である。図6Aは、中倍率、すなわち、基準倍率Mmで工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図6Bは、高倍率(Mm×a)で工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図、図6Cは、低倍率(Mm×b)で工具12の軸送りを撮像したときの画像を示す図である。ただし、b<1<a、とし、図6A〜図6Cにおける工具12の指令速度Vc1は同一とする。
図6Aに示す画像は基準倍率Mmで撮像されたものであり、本実施の形態において、撮像倍率が基準倍率Mmのとき、工具12の指令速度Vc1は補正されないので、図6Aに示す画像上での工具12の移動速度Vmは、指令速度Vc1に応じた速度となる。図6Aにおいて、画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離をLmとすると、図6Aに示す画像上での工具12の移動速度Vmは、Vm=Lm/T、となる。
図6Bに示す画像は、高倍率(Mm×a)で撮像されたものであることから、本実施の形態では、撮像倍率(Mm×a)と基準倍率(Mm)との比の逆数、すなわち、1/a、を指令速度Vc1に乗算することで補正指令速度Vr1が生成される。そのため、図6Bに示す画像上での工具12の移動速度Vaは、補正指令速度Vr1に応じた速度、つまり、Va=Vm×(1/a)×a=Vm、となり、図6Aに示す画像上での工具12の移動速度Vmと等しくなる。したがって、図6Bに示す画像上で、工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離Laは、La=Vm×T=(Lm/T)×T=Lmとなり、図6Aに示す画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離Lmと等しくなる。
図6Cに示す画像は、低倍率(Mm×b)で撮像されたものであることから、本実施の形態では、撮像倍率(Mm×b)と基準倍率(Mm)との比の逆数、すなわち、1/b、を指令速度Vc1に乗算することで補正指令速度Vr1が生成される。そのため、図6Cに示す画像上での工具12の移動速度Vbは、補正指令速度Vr1に応じた速度、つまり、Vb=Vm×(1/b)×b=Vm、となり、図6Aに示す画像上での工具12の移動速度Vmと等しくなる。したがって、図6Cに示す画像上で、工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離Lbは、Lb=Vm×T=(Lm/T)×T=Lmとなり、図6Aに示す画像上で工具12が一定時間間隔T毎に移動する距離Lmと等しくなる。
このように、本実施の形態において、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数に基づいて、工具12の指令速度Vc1から補正指令速度Vr1が生成されるようにした。これにより、表示部38に表示される工具12の見かけ上の移動速度を、基準倍率Mmのときの工具12の見かけ上の移動速度と等しくすることができる。したがって、撮像倍率Mが高倍率、または、低倍率に設定(変更)されても、画像上の工具12の見かけ上の移動速度を一定とすることができる。そのため、撮像倍率Mに応じて表示部38に表示される工具12の見かけ上の移動速度が速くなり過ぎたり、遅くなり過ぎたりすることがない。その結果、作業時間の短縮化を図るとともに、工具12と加工対象物Wとの衝突を回避することができる。
[変形例]
上記実施の形態は、以下のような変形も可能である。
(変形例1)上記した本実施の形態では、撮像装置24は、工具12の軸移動の状態を撮像するようにしたが、テーブル14(加工対象物W)の軸移動の状態を撮像することができるように、撮像装置24を配置してもよい。この場合は、速度補正部34は、指令速度Vc2と撮像倍率Mに基づいて補正指令速度Vr(Vr2)を生成し、モータ制御部36は、補正指令速度Vr2でテーブル14(加工対象物W)を軸移動させる。撮像装置24は、テーブル14の移動方向(X軸方向)と交差する方向(より好ましくは直交する方向)からテーブル14(加工対象物W)を撮像することができる位置に設置されることが好ましい。
(変形例2)上記した本実施の形態では、テーブル14(加工対象物W)がX軸方向に軸移動するものとしたが、テーブル14(加工対象物W)が平面上(例えば、XY平面上、XZ平面上等)を軸移動するものとしてもよい。この場合、テーブル14(加工対象物W)の軸移動の状態を撮像したい場合は、テーブル14が軸移動する平面と交差する方向(好ましくは直交する方向)から撮像できるように撮像装置24を設置すればよい。
(変形例3)上記した本実施の形態では、軸移動の中でも軸送りの際に速度を制御する場合を例に挙げたが、軸送り時以外の軸移動にも適用してもよい。
(変形例4)上記した本実施の形態では、基準倍率Mmを中程度の撮像倍率としたが、基準倍率Mmはこれに限らず、基準倍率Mmを適宜設定変更してもよい。
(変形例5)上記変形例1〜4を矛盾しない範囲で任意に組み合わせてもよい。
以上のように、上記実施の形態、および、変形例1〜5で説明した工具12を用いて加工対象物Wを加工する工作機械10は、工具12または加工対象物Wを軸移動させるサーボモータ20と、工具12または加工対象物Wを指定された撮像倍率Mで撮像する撮像装置24と、撮像装置24が撮像した画像を表示する表示部38と、撮像倍率Mに基づいて工具12または加工対象物Wの指令速度Vcを補正して、補正指令速度Vrを生成する速度補正部34と、補正指令速度Vrで工具12または加工対象物Wが軸移動するように、サーボモータ20を制御するモータ制御部36と、を備える。
このように、撮像装置24の撮像倍率Mに基づいて補正指令速度Vrを生成し、補正指令速度Vrで工具12または加工対象物Wが軸移動するようにサーボモータ20を制御するようにしたので、撮像装置24の撮像倍率Mに応じた適切な移動速度で工具12または加工対象物Wを軸移動させることができる。これにより、表示部38に表示される工具12または加工対象物Wの軸移動が速くなり過ぎたり、遅くなり過ぎたりすることがない。したがって、作業時間の短縮化を図るとともに、工具12と加工対象物Wとの衝突を回避することができる。
指令速度Vcは、撮像倍率Mが予め決められた基準倍率Mmのときの指令速度であり、速度補正部34は、撮像倍率Mと基準倍率Mmとに基づいて指令速度Vcを補正する。これにより、基準倍率Mmに対する撮像倍率Mの変化を考慮した速度で工具12または加工対象物Wを軸移動させることができる。
速度補正部34は、撮像倍率Mが基準倍率Mmより大きい場合は、指令速度Vcより遅い補正指令速度Vrを生成し、撮像倍率Mが基準倍率Mmより小さい場合は、指令速度Vcより速い補正指令速度Vrを生成する。これにより、表示部38に表示される見かけ上の移動速度を、基準倍率Mmのときの見かけ上の移動速度に近づけることができる。
速度補正部34は、撮像倍率Mと基準倍率Mmとの比の逆数を指令速度Vcに乗算することで、補正指令速度Vrを生成する。これにより、表示部38に表示される見かけ上の移動速度を、基準倍率Mmのときの見かけ上の移動速度と等しくすることができる。
指令速度Vcは、工具12または加工対象物Wを軸送りするときの指令速度であり、モータ制御部36は、工具12または加工対象物Wの軸送り時に、補正指令速度Vrで工具12または加工対象物Wが軸送りするように、サーボモータ20を制御する。これにより、工具12または加工対象物Wの軸送り時に撮像装置24の撮像倍率Mに応じた最適な移動速度で工具12または加工対象物Wを軸送りさせることができる。
工具12または加工対象物Wは、平面上に沿って軸移動するものであり、サーボモータ20は、工具12または加工対象物Wを第1方向に軸移動させるためのサーボモータ20Yと、工具12または加工対象物Wを第1方向と直交する第2方向に軸移動させるためのサーボモータ20Zと、を有する。そして、撮像装置24は、第1方向と第2方向とで規定される平面と交差する方向から工具12または加工対象物Wを撮像する。これにより、平面上に沿って工具12または加工対象物Wを軸移動させることができる。また、撮像装置24は、第1方向と第2方向とで規定される平面と交差する方向から撮像するので、工具12または加工対象物Wの軸移動の状態を良好に撮像することができる。
指令速度Vcは、第1方向における第1指令速度Vcyと第2方向における第2指令速度Vczとを有する。そして、速度補正部34は、撮像倍率Mに基づいて、第1指令速度Vcyと第2指令速度Vczとを補正して、第1補正指令速度Vryと第2補正指令速度Vrzとを生成する。モータ制御部36は、第1補正指令速度Vryで工具12または加工対象物Wが第1方向に軸移動するように、サーボモータ20Yを制御し、第2補正指令速度Vrzで工具12または加工対象物Wが第2方向に軸移動するように、サーボモータ20Zを制御する。これにより、工具12または加工対象物Wが平面上に沿って軸移動する場合であっても、撮像倍率Mに応じたより最適な速度で、工具12または加工対象物Wを軸移動させることができる。
これまでに記載した実施の形態では、工具または加工対象物を軸移動させる構成について、一般的な工作機械で用いられている、サーボモータ20と、ボールねじとナットを含む動力変換伝達機構22とからなると説明してきたが、この工具または加工対象物を軸移動させる構成について、ボールねじを、静圧空気ねじに替えることもできる。
同様に、工具または加工対象物を軸移動させる構成について、サーボモータ20と、ボールねじとナットを含む動力変換伝達機構22を、リニアモータ(モータ)に替えることもできる。
10…工作機械 12…工具
14…テーブル 16…制御装置
18Y、18Z、18X…サーボアンプ 20Y、20Z、20X…サーボモータ
22Y、22Z、22X…動力変換伝達機構
23Ya、23Za、23Xa…ボールねじ
23Yb、23Zb、23Xb…ナット 24…撮像装置
30…入力部 32…上位制御部
34…速度補正部 36…モータ制御部
38…表示部 40…記憶媒体
40a…加工プログラム 50…画像取得部
52…表示制御部 54…撮像倍率取得部
54a、56a…メモリ 56…指令速度設定部
58…加工プログラム解析部 W…加工対象物

Claims (13)

  1. 工具を用いて加工対象物を加工する工作機械であって、
    前記工具または前記加工対象物を軸移動させるモータと、
    前記工具または前記加工対象物を指定された撮像倍率で撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置が撮像した画像を表示する表示部と、
    前記撮像倍率に基づいて前記工具または前記加工対象物の指令速度を補正して、補正指令速度を生成する速度補正部と、
    前記補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が軸移動するように、前記モータを制御するモータ制御部と、
    を備える、工作機械。
  2. 請求項1に記載の工作機械であって、
    前記指令速度は、前記撮像倍率が予め決められた基準倍率のときの指令速度であり、
    前記速度補正部は、前記撮像倍率と前記基準倍率とに基づいて前記指令速度を補正する、工作機械。
  3. 請求項2に記載の工作機械であって、
    前記速度補正部は、前記撮像倍率が前記基準倍率より大きい場合は、前記指令速度より遅い前記補正指令速度を生成し、前記撮像倍率が前記基準倍率より小さい場合は、前記指令速度より速い前記補正指令速度を生成する、工作機械。
  4. 請求項3に記載の工作機械であって、
    前記速度補正部は、前記撮像倍率と前記基準倍率との比の逆数を前記指令速度に乗算することで、前記補正指令速度を生成する、工作機械。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械であって、
    前記指令速度は、前記工具または前記加工対象物を軸送りするときの指令速度であり、
    前記モータ制御部は、前記工具または前記加工対象物の軸送り時に、前記補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が軸送りするように、前記モータを制御する、工作機械。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械であって、
    前記工具または前記加工対象物は、平面上に沿って軸移動するものであり、
    前記モータは、
    前記工具または前記加工対象物を第1方向に軸移動させるための第1モータと、前記工具または前記加工対象物を前記第1方向と直交する第2方向に軸移動させるための第2モータと、
    を有し、
    前記撮像装置は、前記第1方向と前記第2方向とで規定される前記平面と交差する方向から前記工具または前記加工対象物を撮像する、工作機械。
  7. 請求項6に記載の工作機械であって、
    前記指令速度は、前記第1方向における第1指令速度と前記第2方向における第2指令速度とを有し、
    前記速度補正部は、前記撮像倍率に基づいて、前記第1指令速度と前記第2指令速度とを補正して、第1補正指令速度と第2補正指令速度とを生成し、
    前記モータ制御部は、前記第1補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が前記第1方向に軸移動するように、前記第1モータを制御し、前記第2補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が前記第2方向に軸移動するように、前記第2モータを制御する、工作機械。
  8. 工具を用いて加工対象物を加工する工作機械の軸移動の速度を制御する速度制御方法であって、
    前記工作機械は、前記工具または前記加工対象物を軸移動させるモータを備え、
    前記工具または前記加工対象物を指定された撮像倍率で撮像する撮像ステップと、
    撮像された画像を表示する表示ステップと、
    前記撮像倍率に基づいて前記工具または前記加工対象物の指令速度を補正して、補正指令速度を生成する速度補正ステップと、
    前記補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が軸移動するように、前記モータを制御するモータ制御ステップと、
    を含む、速度制御方法。
  9. 請求項8に記載の速度制御方法であって、
    前記指令速度は、前記撮像倍率が予め決められた基準倍率のときの指令速度であり、
    前記速度補正ステップは、前記撮像倍率と前記基準倍率とに基づいて前記指令速度を補正する、速度制御方法。
  10. 請求項9に記載の速度制御方法であって、
    前記速度補正ステップは、前記撮像倍率が前記基準倍率より大きい場合は、前記指令速度より遅い前記補正指令速度を生成し、前記撮像倍率が前記基準倍率より小さい場合は、前記指令速度より速い前記補正指令速度を生成する、速度制御方法。
  11. 請求項10に記載の速度制御方法であって、
    前記速度補正ステップは、前記撮像倍率と前記基準倍率との比の逆数を前記指令速度に乗算することで、前記補正指令速度を生成する、速度制御方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の速度制御方法であって、
    前記工具または前記加工対象物は、平面上に沿って軸移動するものであり、
    前記モータは、
    前記工具または前記加工対象物を第1方向に軸移動させるための第1モータと、前記工具または前記加工対象物を前記第1方向と直交する第2方向に軸移動させるための第2モータと、
    を有し、
    前記撮像ステップは、前記第1方向と前記第2方向とで規定される前記平面と交差する方向から前記工具または前記加工対象物を撮像する、速度制御方法。
  13. 請求項12に記載の速度制御方法であって、
    前記指令速度は、前記第1方向における第1指令速度と前記第2方向における第2指令速度とを有し、
    前記速度補正ステップは、前記撮像倍率に基づいて、前記第1指令速度と前記第2指令速度とを補正して、第1補正指令速度と第2補正指令速度とを生成し、
    前記モータ制御ステップは、前記第1補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が前記第1方向に軸移動するように、前記第1モータを制御し、前記第2補正指令速度で前記工具または前記加工対象物が前記第2方向に軸移動するように、前記第2モータを制御する、速度制御方法。
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