JP2019039962A - 視覚表示用構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる視覚表示用構造体を提供する。
【解決手段】光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルム4と、フィルム4の背面側に離れて配置された板状の表示部材6,8と、を備え、フィルム4は、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズム14が、フィルム4の前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、表示部材6,8は、フィルム4の背面と表示部材6,8の前面の間の、フィルム4の背面に対して垂直な方向の間隔が、フィルム4の左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、表示部材6,8の前面に表示した画像体10,12を、フィルム4の前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成された。
【選択図】図1
【解決手段】光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルム4と、フィルム4の背面側に離れて配置された板状の表示部材6,8と、を備え、フィルム4は、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズム14が、フィルム4の前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、表示部材6,8は、フィルム4の背面と表示部材6,8の前面の間の、フィルム4の背面に対して垂直な方向の間隔が、フィルム4の左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、表示部材6,8の前面に表示した画像体10,12を、フィルム4の前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成された。
【選択図】図1
Description
本発明は、写真や絵画のような画像体を観賞するためにそれらを表示し、特別な視覚効果を与えて観賞することができるようにした視覚表示用構造体に関するものである。
従来の視覚表示用構造体としては、本体の内部に絵画等の画像体を収納して、ガラス等により抑えて支持させ、その本体を壁面の釘に掛けたりテーブルの上に載置したりして観賞する、額縁構造のようなものが知られていた。(例えば特許文献1の図1)
また、複数の画像体を表示する視覚表示用構造体としては、紙等で形成された三角筒状構造体のそれぞれの外側面に画像体を貼り付けたものを、テーブル等の水平面上に立てて載置するようなものが知られていた。(例えば特許文献2の図6,図7)
またこれとは別の視覚表示用構造体として、観賞する画像体に特別な視覚効果を与えるものとしては、2つの画像体を縦方向に細かく分割して交互に配置した画像を作成し、画像体の分割幅に合わせて形成された細長いカマボコ形状の凸レンズを、画像の上に並べて配置することにより、観賞する角度によって見える画像体が変化するという、レンチキュラーという技法を用いたものが知られていた。(例えば特許文献3の図1)
さらにこれらとは別の視覚表示用構造体として、画像体の画像情報をデジタルデータに変換し、デジタルデータ上で様々な視覚効果を付与したものを本体に内蔵し、それを小型の液晶表示装置等の表示画面に表示する電子写真立てのようなものが知られていた。(例えば特許文献4の図1)
しかしながら、上述したような額縁構造や三角筒状構造体のような視覚表示用構造体では、画像体はそれぞれが独立したものとして観賞するために表示されているだけで、特別な視覚効果もないため、人の興味を惹きにくいという問題点があった。
また、上記レンチキュラーの技法を用いたものは、あらかじめ2つの画像体を細かく分割して交互に配置した画像(レンチキュラー画像)を作成するため、2つの画像体を同時に観賞することができないという問題点があった。また、最初に表示していた画像体とは別の、新しい画像体を観賞するためには、あらたにレンチキュラー画像を作成する作業が必要となるため、画像体の交換を容易に行うことができないという問題点もあった。
また、上記電子写真立てのようなものは、特別な視覚効果を与えることが可能だが、このような視覚表示用構造体は、液晶表示装置やその制御装置等を備えるため、その構造は複雑なものとなり、視覚表示用構造体の小型化、軽量化が難しくなるだけでなく、衝撃等により視覚表示用構造体が破損するおそれがあるため、視覚表示用構造体の取扱いに注意を払う必要があるという問題点があった。また、視覚表示用構造体自体の製造コストも増大するという問題もあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる視覚表示用構造体を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による視覚表示用構造体は、
光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルムと、
前記フィルムの背面側に離れて配置された板状の表示部材と、を備え、
前記フィルムは、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズムが、前記フィルムの前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、
前記表示部材は、前記フィルムの背面と前記表示部材の前面の間の、前記フィルムの背面に対して垂直な方向の間隔が、前記フィルムの左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、
前記表示部材の前面に表示した画像体を、前記フィルムの前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成された
ことを特徴とするものである。
光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルムと、
前記フィルムの背面側に離れて配置された板状の表示部材と、を備え、
前記フィルムは、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズムが、前記フィルムの前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、
前記表示部材は、前記フィルムの背面と前記表示部材の前面の間の、前記フィルムの背面に対して垂直な方向の間隔が、前記フィルムの左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、
前記表示部材の前面に表示した画像体を、前記フィルムの前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記プリズムのそれぞれは、前記フィルムの上下方向に伸びる頂点連続線を両側から挟む2つの側面を有し、前記頂点連続線に対して垂直な断面が、前記2つの側面を二辺とし、前記頂点連続線を頂点とする直角二等辺三角形に形成された
ことを特徴とするものである。
前記プリズムのそれぞれは、前記フィルムの上下方向に伸びる頂点連続線を両側から挟む2つの側面を有し、前記頂点連続線に対して垂直な断面が、前記2つの側面を二辺とし、前記頂点連続線を頂点とする直角二等辺三角形に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記表示部材は、それぞれが略同一形状の、右表示部材と左表示部材を備え、
前記フィルム、前記右表示部材及び前記左表示部材が、三角筒状構造体を形成するように組み合わされて構成された
ことを特徴とするものである。
前記表示部材は、それぞれが略同一形状の、右表示部材と左表示部材を備え、
前記フィルム、前記右表示部材及び前記左表示部材が、三角筒状構造体を形成するように組み合わされて構成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記右表示部材と前記左表示部材の接合部において、前記右表示部材と前記左表示部材のそれぞれの前記三角筒状構造体の内側面が形成する角度が変更可能となるように構成され、
前記フィルムと前記右表示部、及び前記フィルムと前記左表示部の接合部において、その接合が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とするものである。
前記右表示部材と前記左表示部材の接合部において、前記右表示部材と前記左表示部材のそれぞれの前記三角筒状構造体の内側面が形成する角度が変更可能となるように構成され、
前記フィルムと前記右表示部、及び前記フィルムと前記左表示部の接合部において、その接合が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記右表示部材と前記左表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された単一の部材を、その左右方向の略中央に位置する上下方向に伸びる折曲線に沿って折り曲げて形成された
ことを特徴とするものである。
前記右表示部材と前記左表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された単一の部材を、その左右方向の略中央に位置する上下方向に伸びる折曲線に沿って折り曲げて形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記右表示部材と前記左表示部材には、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部の下側に位置する、それぞれの隅部を斜めに切り欠いたような右傾斜辺及び左傾斜辺がそれぞれ形成され、
前記右傾斜辺と前記左傾斜辺は、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部を挟んで対称形状に形成された
ことを特徴とするものである。
前記右表示部材と前記左表示部材には、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部の下側に位置する、それぞれの隅部を斜めに切り欠いたような右傾斜辺及び左傾斜辺がそれぞれ形成され、
前記右傾斜辺と前記左傾斜辺は、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部を挟んで対称形状に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による視覚表示用構造体は、
前記フィルムは、左右方向に長い略長方形の板状に形成され、
前記表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された部材を、前記表示部材の前面の上下方向に対して垂直な断面が円弧状に形成されるようにするため、前記表示部材がこの背面方向に膨出するように湾曲させて形成され、
前記フィルムと前記表示部材の左右それぞれの辺部同士が接合され、
前記フィルムと前記表示部材の接合部が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とするものである。
前記フィルムは、左右方向に長い略長方形の板状に形成され、
前記表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された部材を、前記表示部材の前面の上下方向に対して垂直な断面が円弧状に形成されるようにするため、前記表示部材がこの背面方向に膨出するように湾曲させて形成され、
前記フィルムと前記表示部材の左右それぞれの辺部同士が接合され、
前記フィルムと前記表示部材の接合部が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とするものである。
このような本発明による視覚表示用構造体によれば、
光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルムと、
前記フィルムの背面側に離れて配置された板状の表示部材と、を備え、
前記フィルムは、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズムが、前記フィルムの前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、
前記表示部材は、前記フィルムの背面と前記表示部材の前面の間の、前記フィルムの背面に対して垂直な方向の間隔が、前記フィルムの左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、
前記表示部材の前面に表示した画像体を、前記フィルムの前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成されたことにより、
人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルムと、
前記フィルムの背面側に離れて配置された板状の表示部材と、を備え、
前記フィルムは、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズムが、前記フィルムの前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、
前記表示部材は、前記フィルムの背面と前記表示部材の前面の間の、前記フィルムの背面に対して垂直な方向の間隔が、前記フィルムの左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、
前記表示部材の前面に表示した画像体を、前記フィルムの前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成されたことにより、
人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
以下、本発明による視覚表示用構造体を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2について説明するために、参照する図である。
本実施の形態に係る視覚表示用構造体2は、図1に示すように、それぞれが略四角形の、厚さが0.5〜1mm位の薄い板状に形成された、フィルム4、右表示部材6及び左表示部材8が、三角筒状構造体を形成するように組み合わされて構成されている。
フィルム4は、光透過性を有する材料で形成されており、図2に示すように、左右方向に長い略長方形の、厚さが0.5〜1mm位の薄い板状に形成されている。
そして、フィルム4の前面(三角筒状構造体の外側の面)には、図1に示すようにプリズム面4aが形成されており、このプリズム面4aには、図4に示すように、複数の細長いプリズム14が形成されている。
プリズム14は、フィルム4のプリズム面4aの上下方向に伸びる、互いに平行な頂点連続線14cを両側から挟んだ、2つの側面(第1側面14a及び第2側面14b)を有して構成され、プリズム面4aの上端から下端まで連続して1本ずつ、上下方向に細長く形成されている。
第1側面14aと第2側面14bはそれぞれ、頂点連続線14cに対して垂直な幅方向の寸法が、略同一となるように形成されており、第1側面14aと第2側面14bは、頂点連続線14cにおけるお互いの角度が、略90度となるように構成されている。
すなわち、プリズム14の頂点連続線14cに対して垂直な断面は、この2つの側面(第1側面14a及び第2側面14b)を2辺とし、頂点連続線14cを頂点とし、上記2つの側面がなす角度を略90度とする直角二等辺三角形に形成されている。
このようなプリズム面4aの上下方向に細長いプリズム14が、プリズム面4aの図1及び図4中左右方向に多数、隙間なく、互いに平行に並んで形成されている。
また、フィルム4の背面4b(図1における三角筒状構造体の内側の面)は、図4に示すように、平坦に形成されている。
フィルム4は、例えば、その厚さ寸法が0.45mmのポリカーボネート製のフィルムの前面に、高さ寸法(フィルム4の厚さ方向の寸法)が0.18mmのプリズム14が、多数形成されたものが用いられている。
そして、図1及び図2(a)に示すように、フィルム4の背面側には、右表示部材6及び左表示部材8がフィルム4から離れて配置されている。
右表示部材6は、図2及び図3(a)に示すように、一辺の長さ寸法がフィルム4の上下方向の寸法と略同一である略正方形の薄い板状に形成され、その前面(三角筒状構造体の内側の面)には、図1に示すように、画像体10が表示されている。
左表示部材8も同様に、一辺の長さ寸法がフィルム4の上下方向の寸法と略同一である略正方形の薄い板状に形成され、その前面(三角筒状構造体の内側の面)には、図1に示すように、画像体12が表示されている。
右表示部材6及び左表示部材8は、例えば、厚紙、樹脂製板、金属板等により形成され、その前面には、画像体10,12が印刷された写真紙がそれぞれ貼り付けられている。
右表示部材6と左表示部材8は、図1及び図2(a)に示すように、右表示部材6の左辺部と左表示部材8の右辺部をお互いに突き合わせて配置され、突き合わせた辺部同士が接合されている。
そして、右表示部材6と左表示部材8の接合部が折れ曲がることにより、それぞれの前面が形成する角度が変更可能となるように構成されている。
右表示部材6と左表示部材8の接合は、例えば、右表示部材6の左辺部と左表示部材8の右辺部をお互いに突き合わせて配置し、突き合わせた辺部の背面側(三角筒状構造体の外側)を、突き合わせた辺部に沿って粘着テープ等で接合することにより行う。
そして、右表示部材6と左表示部材8は、図1及び図2(a)に示すように、その接合部における、それぞれの前面が形成する角度が約95度となるように構成され、その前面に表示された画像体10,12のそれぞれが三角筒状構造体の内側に向くように構成されている。
そして、右表示部材6とフィルム4は、図1及び図2(a)に示すように、右表示部材6の右辺部とフィルム4の右辺部をお互いに突き合わせて配置し、接合部材16によって、突き合わせた辺部同士を接合している。
接合部材16は、右表示部材6とフィルム4の突き合わせた辺部の長さと略同一の長さ寸法を有する帯状の部材であり、可撓性を有する材料により形成されている。
そして、図1及び図2(a)に示すように、接合部材16を長さ方向に垂直な幅方向で二分割した2つの領域の一方を、フィルム4の右辺部の前面側に沿って接合し、他方を右表示部材6の右辺部の背面側(三角筒状構造体の外側)に沿って接合することにより、右表示部材6とフィルム4の辺部同士を接合している。
このとき、接合部材16と右表示部材6の右辺部は、その接合が着脱可能となるように構成されており、フィルム4と右表示部材6を接合したり、その接合を解除したりすることが可能になっている。
左表示部材8とフィルム4も同様に、左表示部材8の左辺部とフィルム4の左辺部をお互いに突き合わせて配置し、フィルム4の右辺部側と同様の形状の接合部材16によって、突き合わせた辺部同士を接合している。
そして、接合部材16と左表示部材8の左辺部も、その接合が着脱可能となるように構成されており、フィルム4と左表示部材8を接合したり、その接合を解除したりすることが可能になっている。
フィルム4と右表示部材6(または左表示部材8)の接合は、例えば、粘着テープと、フック面とループ面で構成される面ファスナー(マジックテープ(登録商標)等)を接合部材16として用いることにより、その接合が着脱可能となるように構成される。
すなわち、粘着テープの接着面をその幅方向に二分割した2つの領域の一方をフィルム4の右辺部(または左辺部)の前面側に沿って貼り付け、他方に面ファスナーのフック面を貼り付ける。そして、面ファスナーのループ面を、右表示部材6の右辺部(または左表示部材8の左辺部)の背面側に沿って貼り付ける。そして、これらフック面とループ面で構成される面ファスナーにより、フィルム4と右表示部材6(または左表示部材8)の接合が着脱可能となるように構成する。
そして、フィルム4と右表示部材6及び左表示部材8の接合をそれぞれ解除し、右表示部材6と左表示部材8の接合部におけるそれぞれの前面が形成する角度を略180度となるように伸ばすことにより、図3(b)に示すように、視覚表示用構造体2を平坦な状態にして、分離したフィルム4を右表示部材6及び左表示部材8に重ね合わせることができるようになっている。
次に、視覚表示用構造体2を用いて、画像体を表示する手順について説明する。
図5は、フィルム4の光学的な作用を説明するために、フィルム4のプリズム面4aに形成されたプリズム14を構成する第1側面14a及び第2側面14bと、フィルム4の背面4bの位置関係を、拡大して概略的に示した図である。
まず、プリズム14の第1側面14aとフィルム4の背面4bに着目した場合、図5に示すように、画像体10(又は画像体12)上の任意の点Pからフィルム4の背面4bへの光の入射角度をαとし、フィルム4の背面4bでの屈折角度をβとする。そして、フィルム4の内部を進む光の第1側面14aへの入射角度をγとし、第1側面14aでの屈折角度をδとする。
空気中からフィルム4へ進むときの光の屈折率をnとすると、それぞれの光の入射角と屈折角の関係は、スネルの法則より、sinα/sinβ=n,sinγ/sinδ=1/nと表すことができる。
また、上述のように、プリズム14の断面は直角二等辺三角形状に形成されているため、プリズム14を構成する第1側面14a及び第2側面14bの、フィルム4の背面4bに対する角度は、それぞれ略45度に構成されている。
そして、図5に示すように、観賞者Aは視覚表示用構造体2をプリズム面14aに対して略垂直方向から観賞するものとすると、第1側面14aにおける屈折角度δは略45度となり、β,γ,δにはβ=δ−γの関係が成り立つ。
ここで、例として、ポリカーボネートにより形成されたフィルム4を用いた場合、ポリカーボネートの屈折率n2は約1.58であり、空気の屈折率n1を約1とすると、空気中からフィルム4へ進むときの屈折率nはn=n2/n1=1.58と計算される。
上記の3式(sinα/sinβ=n,sinγ/sinδ=1/n,β=δ−γ)に、n=1.58,δ=45度を用いることで、α,β,γそれぞれの角度は、γ=約26.6度,β=約18.4度,α=約30度と計算される。
すなわち、観賞者Aにとって点Pは、図5に示すように、点Pから左方向にズレ量Gだけ移動した位置の見かけ上の点P1として観賞される。
また、点Pと点P1のズレ量Gは、図5に示すように、点Pとフィルム4の背面4bの間の距離が大きくなるにつれて大きくなるため、図2(a)に示すような、本実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、点Pと点P1のズレ量Gは、右表示部材6と左表示部材8の接合部付近(フィルム4の左右方向の中央部)が最も大きくなり、フィルム4と右表示部材6及び左表示部材8の接合部付近(フィルム4の左右方向の両端部)が最も小さくなる。
すなわち、図1における画像体10,12を、フィルム4の背面4bとプリズム14の第1側面14aを通して観賞した場合、観賞者Aには、図6(b)に示すように、右表示部材6に表示された画像体10は左方向に引き延ばされたように見え、左表示部材8に表示された画像体12は左方向に縮められたように見える。
プリズム14の第2側面14bとフィルム4の背面4bに着目した場合も、第2側面14bは、図4に示すように、頂点連続線14cを挟んで第1側面14aと対称に形成されているため、上記と同様に計算することができる。
その結果、図5に示すように、観賞者Aにとって、画像体10(又は画像体12)上の任意の点Qは、フィルム4の背面4bとプリズム14の第2側面14bにより、点Qから右方向にズレ量Gだけ移動した位置に存在する見かけ上の点Q1として観賞される。
すなわち、図1における画像体10,12を、フィルム4の背面4bとプリズム14の第2側面14bを通して観賞した場合、観賞者Aには、図6(c)に示すように、左表示部材8に表示された画像体12は右方向に引き延ばされたように見え、右表示部材6に表示された画像体10は右方向に縮められたように見える。
そして、観賞者Aが視覚表示用構造体2を観賞するときは、第1側面14aを通った光と第2側面14bを通った光を同時に観賞するため、観賞者Aにとっては、第1側面14aによって左方向に引き延ばされたように見える画像体10と、第2側面14bによって右方向に引き延ばされたように見える画像体12が、フィルム4の左右方向の中央付近において重なったように観賞されるため、図6(d)に示すように、2つの画像体10,12が合成されたような特別な視覚効果を得ることができる。
このような、本実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、例えば、ロウソクを立てたケーキの写真と炎の写真や、赤ん坊の写真とその名前等、別々の画像として観賞することもできる2つの画像体に対して、複雑な装置等を用いずともこれらを合成したように表示するという、人の興味を惹く特別な視覚効果を与えることができる。
そして、本実施の形態に係る視覚表示用構造体2は、上述したように、機械的または電子的な部品を使用せず、簡単な構造をしているため、卓上に設置可能なものや、手持ち可能なハガキ大のもの等、視覚表示用構造体2の小型化、軽量化が可能であり、衝撃等により破損する可能性も低いため、取り扱いが容易であり、製造コストも低減できる。
さらに、本実施の形態に係る視覚表示用構造体2は、上述したように、平坦な状態にして3つの部品(フィルム4、右表示部材6、左表示部材8)を重ね合わせることができるため、封書等の郵便物に同封して郵送等することが可能であり、収納や輸送時の取り扱いも容易である。
このような本発明の第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2によれば、人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
図7及び図8は、本発明の第2の実施の形態に係る視覚表示用構造体22について説明するために、参照する図である。なお、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る視覚表示用構造体22は、図1に示すような、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における右表示部材6、左表示部材8、及び接合部材16の代わりに、図7に示すような、表示部材24としての右表示部26、左表示部28と係止片30を備えている点において、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2とは異なるものである。
表示部材24は、図7(b)に示すように、その上下方向(高さ方向)の寸法がフィルム4の上下方向の寸法と略同一であり、そして、表示部材24の左右方向の寸法が、フィルム4の左右方向の寸法より大きい、左右方向に長い略長方形に形成された一枚の薄い板状の部材を、その左右方向の所定の位置で折り曲げることにより形成されている。
表示部材24は、図7に示すように、その左右方向の略中央に位置する、上下方向に伸びる折曲部24aに沿って、三角筒状構造体の内側方向に折り曲げられ、折曲部24aの右側には右表示部26が、折曲部24aの左側には左表示部28がそれぞれ形成されている。
図7及び図8(a)に示す表示部材24の右表示部26及び左表示部28は、それぞれが略同一形状の略正方形の薄い板状に形成され、その前面(三角筒状構造体の内側の面)には、画像体10,12がそれぞれ表示されている。
そして表示部材24は、図7に示すように、右表示部26の右辺部に沿った折曲部24bによって、三角筒状構造体の外側方向に折り曲げられ、この折曲部24bの右側には右係止部27が形成されている。
表示部材24の左表示部28側も同様に、左表示部28の左辺部に沿った折曲部24cによって、三角筒状構造体の外側方向に折り曲げられ、この折曲部24cの左側には左係止部29が形成されている。
右係止部27及び左係止部29のそれぞれは、図7及び図8(a)に示すように、上下方向の寸法が右表示部26(または左表示部28)の上下方向の寸法と略同一に形成され、左右方向に所定の幅寸法を有すると共に、上下方向に長さ寸法を有する略長方形の薄い板状に形成されている。
上記のように表示部材24は、右表示部26、左表示部28、右係止部27、左係止部29が一体となって形成されている。そして、表示部材24の各部(右表示部26、左表示部28、右係止部27、左係止部29)は、表示部材24の折曲部24a,24b,24cにおける折り曲げ角度を変更することにより、それぞれの前面が形成する開き角度が変更可能となるように構成されている。
そして、表示部材24の四隅部、すなわち右係止部27及び左係止部29の上部及び下部の前面側には、図7に示すように、係止片30がそれぞれ取り付けられている。
係止片30は、図7(b)に示すように、その外形が略直角三角形の薄い板上に形成され、係止片30の直角を挟んだ2辺が表示部材24の四隅部、すなわち右係止部27及び左係止部29の上部及び下部の辺部に沿って接合されている。
そして、図7及び図8(a)に示すように、右係止部27及び左係止部29がフィルム4と平行になるように、右係止部27及び左係止部の前面をフィルム4の背面側に配置し、フィルム4の四隅部を、係止片30の右係止部27及び左係止部29の上部及び下部と接合されていない斜辺部から、右係止部27及び左係止部29と係止片30の間に差し込むことによりフィルム4を係止し、表示部材24とフィルム4が着脱可能となるように構成されている。
表示部材24や係止片30は、例えば、厚紙、樹脂製板等により形成され、その折曲部24a,24b,24cにおいては、厚さ方向の寸法を小さく形成することにより、折り曲げやすく、かつ折曲部24a,24b,24cにおいて、表示部材24の各部相互間の角度が変更可能となるように構成されている。そして、右表示部26及び左表示部28の前面には、画像体10,12が印刷された写真紙がそれぞれ貼り付けられている。
このような、本実施の形態に係る視覚表示用構造体22においては、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における面ファスナーのような部材等の接続部材16を必要とせず、表示部材24が一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されているため、視覚表示用構造体22の構造がより簡易なものとなる。
そして、図8(b)に示すように、視覚表示用構造体22を平坦な状態にして2つの部品4,24を重ね合わせた状態においても、接続部材16を使用しない分、重ね合わせた状態の視覚表示用構造体22の厚さ寸法をより薄くすることができる。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様であるため、このような本発明の第2の実施の形態に係る視覚表示用構造体22によっても、人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態に係る視覚表示用構造体22を用いることにより、その構造を、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2より簡易なものとすることができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る視覚表示用構造体32について説明するために、参照する図である。なお、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る視覚表示用構造体32は、図1に示すような、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における右表示部材6及び左表示部材8の代わりに、図9(a)に示すような、断面が円弧状に形成された表示部材34を備えている点において、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2とは異なるものである。
表示部材34は、図9(b)に示すその上下方向の寸法がフィルム4の上下方向の寸法と略同一であり、表示部材34の左右方向の寸法がフィルム4の左右方向の寸法より大きく形成された、左右方向に長い略長方形の薄い板状の部材を、図9(a)に示すように、その上下方向に対して垂直な断面が円弧状に形成されるように、背面方向に膨出するように湾曲させて形成されている。そして、表示部材34の前面には、図9(b)に示すように、画像体36が表示されている。
そして、表示部材34とフィルム4は、図9に示すように、表示部材34の右辺部とフィルム4の右辺部、表示部材34の左辺部とフィルム4の左辺部を、それぞれお互いに突き合わせて配置し、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2で用いた接合部材16と同様の接合部材16によって、突き合わせた辺部同士を接合している。
このような、本実施の形態に係る視覚表示用構造体32においては、画像体36に、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における画像体10,12のような明確な境界がないため、画像体36の右側と左側が、より自然な状態で滑らかに重なり合うような、特別な視覚効果を与えることができる。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様であるため、このような本発明の第3の実施の形態に係る視覚表示用構造体32によっても、人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態に係る視覚表示用構造体32を用いることにより、前記第1の実施の形態に係る表示部材2とは異なった、特別な視覚効果を与えることができる。
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る視覚表示用構造体42について説明するために、参照する図である。なお、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る視覚表示用構造体42は、図1に示すような、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における右表示部材6及び左表示部材8の代わりに、図10に示すような、右表示部材46、左表示部材48を備えている点において、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2とは異なるものである。
右表示部材46は、図1に示すような、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における右表示部材6の四隅部のうち、左表示部材8と接合される辺部の下側に位置する隅部を、斜めに切り欠いたような形状に形成されており、その切り欠いた部分には右傾斜辺46aが形成されている。(図10参照)
左表示部材48も同様に、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2における左表示部材8の四隅部のうち、右表示部材6と接合される辺部の下側に位置する隅部を、斜めに切り欠いたような形状に形成されており、その切り欠いた部分には左傾斜辺48aが形成されている。(図10参照)
右傾斜辺46aと左傾斜辺48aは、図10(a)に示すように、右表示部材46と左表示部材48の接合部を挟んで対称となるように形成されている。
このような、本実施の形態に係る視覚表示用構造体42においては、テーブル等の水平面上に載置して、右傾斜辺46aと左傾斜辺48aを水平面上に当接させることにより、視覚表示用構造体42を水平面上に斜めに立てることができる。このため、フィルム4を通して見える画像を鉛直面から角度をつけて観賞することができる。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2と同様であるため、このような本発明の第4の実施の形態に係る視覚表示用構造体42によっても、人の興味を惹く特別な視覚効果を与え、簡易な構造のため小型化、軽量化が可能であり、取り扱いが容易で、製造コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態に係る視覚表示用構造体42を用いることにより、視覚表示用構造体42を、テーブル等の水平面上に角度をつけて設置することができるので、斜めにした方が見易いものはそのように見易くすることができる。
なお、本発明の実施の形態は、前記第1ないし第4の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、右表示部材6及び左表示部材8は略正方形の薄い板形状に形成されているが、長方形や、その他のどのような形状に形成されていてもよい。
また、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、右表示部材6及び左表示部材8は、その接合部におけるそれぞれの前面が形成する角度が約95度に構成されているが、約95度以上や約95度未満に構成されていてもよい。
また、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、フィルム4、右表示部材6及び左表示部材8のそれぞれの接合を、例として、粘着テープや面ファスナーにより行っているが、他の部材を用いて接合してもよい。
また、第1の実施の形態に係る視覚表示用構造体2においては、フィルム4、右表示部材6及び左表示部材8はそれぞれ、0.5〜1mm位の厚さに形成されているが、これらの部材は、厚さが0.5mmより薄く形成されていてもよく、1mmより厚く形成されていてもよい。
また、第2の実施の形態に係る視覚表示用構造体22においては、直角三角形状の係止片30を用いてフィルム4を係止しているが、係止片30は長方形や、その他のどのような形状に形成されていてもよい。
また、第4の実施の形態に係る視覚表示用構造体42においては、右傾斜辺46a及び左傾斜辺48aは、右表示部材46及び左表示部材48の四隅部のうちの1つの隅部を切り欠いたように形成しているが、略正方形に形成された表示部材の四隅部のうちの1つの隅部を傾斜辺に沿って折り曲げることにより形成してもよい。
また、第4の実施の形態に係る視覚表示用構造体42における右傾斜辺46a及び左傾斜辺48aは、第2の実施の形態に係る視覚表示用構造体22の表示部材24に形成してもよく、第3の実施の形態に係る視覚表示用構造体32の表示部材34に形成してもよい。
また、本実施の形態に係る視覚表示用構造体においては、例として、表示部材の前面に画像体が印刷された写真紙を貼り付けているが、写真紙以外の例えば普通紙や厚紙等に画像体が印刷されたものを貼り付けてもよい。また、表示部材と画像体が着脱可能に構成され、画像体が交換可能に構成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る視覚表示用構造体においては、例として、ケーキや赤ん坊を写した写真を画像体として用いているが、写真以外にも、イラスト、文字、模様、色彩等、様々なものを画像体として用いることができる。
また、本実施の形態に係る視覚表示用構造体においては、表示部材とフィルムの間には何も配置されていなかったが、表示部材とフィルムの間に立体物を配置して、それを画像体と併せて観賞するようにしてもよい。
2 視覚表示用構造体
4 フィルム
4a プリズム面
4b 背面
6 右表示部材
8 左表示部材
10 画像体
12 画像体
14 プリズム
14a 第1側面
14b 第2側面
14c 頂点連続線
16 接合部材
22 視覚表示用構造体
24 表示部材
24a 折曲部
24b 折曲部
24c 折曲部
26 右表示部
27 右係止部
28 左表示部
29 左係止部
30 係止片
32 視覚表示用構造体
34 表示部材
36 画像体
42 視覚表示用構造体
46 右表示部材
46a 右傾斜辺
48 左表示部材
48a 左傾斜辺
4 フィルム
4a プリズム面
4b 背面
6 右表示部材
8 左表示部材
10 画像体
12 画像体
14 プリズム
14a 第1側面
14b 第2側面
14c 頂点連続線
16 接合部材
22 視覚表示用構造体
24 表示部材
24a 折曲部
24b 折曲部
24c 折曲部
26 右表示部
27 右係止部
28 左表示部
29 左係止部
30 係止片
32 視覚表示用構造体
34 表示部材
36 画像体
42 視覚表示用構造体
46 右表示部材
46a 右傾斜辺
48 左表示部材
48a 左傾斜辺
Claims (7)
- 光透過性を有する部材により板状に形成されたフィルムと、
前記フィルムの背面側に離れて配置された板状の表示部材と、を備え、
前記フィルムは、この前面に上端から下端まで連続して細長く形成されたプリズムが、前記フィルムの前面の左右方向に複数平行に並んで形成され、
前記表示部材は、前記フィルムの背面と前記表示部材の前面の間の、前記フィルムの背面に対して垂直な方向の間隔が、前記フィルムの左右方向の両端部から中央部に近づくにしたがって大きくなるように配置され、
前記表示部材の前面に表示した画像体を、前記フィルムの前面側から特別な視覚効果により観賞できるように構成された
ことを特徴とする視覚表示用構造体。 - 前記プリズムのそれぞれは、前記フィルムの上下方向に伸びる頂点連続線を両側から挟む2つの側面を有し、前記頂点連続線に対して垂直な断面が、前記2つの側面を二辺とし、前記頂点連続線を頂点とする直角二等辺三角形に形成された
ことを特徴とする請求項1に記載の視覚表示用構造体。 - 前記表示部材は、それぞれが略同一形状の、右表示部材と左表示部材を備え、
前記フィルム、前記右表示部材及び前記左表示部材が、三角筒状構造体を形成するように組み合わされて構成された
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚表示用構造体。 - 前記右表示部材と前記左表示部材の接合部において、前記右表示部材と前記左表示部材のそれぞれの前記三角筒状構造体の内側面が形成する角度が変更可能となるように構成され、
前記フィルムと前記右表示部、及び前記フィルムと前記左表示部の接合部において、その接合が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とする請求項3に記載の視覚表示用構造体。 - 前記右表示部材と前記左表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された単一の部材を、その左右方向の略中央に位置する上下方向に伸びる折曲線に沿って折り曲げて形成された
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の視覚表示用構造体。 - 前記右表示部材と前記左表示部材には、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部の下側に位置する、それぞれの隅部を斜めに切り欠いたような右傾斜辺及び左傾斜辺がそれぞれ形成され、
前記右傾斜辺と前記左傾斜辺は、前記右表示部材と前記左表示部材の接合部を挟んで対称形状に形成された
ことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の視覚表示用構造体。 - 前記フィルムは、左右方向に長い略長方形の板状に形成され、
前記表示部材は、左右方向に長い略長方形の板状に形成された部材を、前記表示部材の前面の上下方向に対して垂直な断面が円弧状に形成されるようにするため、前記表示部材がこの背面方向に膨出するように湾曲させて形成され、
前記フィルムと前記表示部材の左右それぞれの辺部同士が接合され、
前記フィルムと前記表示部材の接合部が着脱可能となるように構成された
ことを特徴とする請求項1または2に記載の視覚表示用構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017159664A JP2019039962A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 視覚表示用構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017159664A JP2019039962A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 視覚表示用構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019039962A true JP2019039962A (ja) | 2019-03-14 |
Family
ID=65726772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017159664A Pending JP2019039962A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 視覚表示用構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019039962A (ja) |
-
2017
- 2017-08-22 JP JP2017159664A patent/JP2019039962A/ja active Pending
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