JP2019039793A - 熱中症予防装置および熱中症予防方法 - Google Patents

熱中症予防装置および熱中症予防方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019039793A
JP2019039793A JP2017161870A JP2017161870A JP2019039793A JP 2019039793 A JP2019039793 A JP 2019039793A JP 2017161870 A JP2017161870 A JP 2017161870A JP 2017161870 A JP2017161870 A JP 2017161870A JP 2019039793 A JP2019039793 A JP 2019039793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air conditioner
heat
humidity
heat index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017161870A
Other languages
English (en)
Inventor
美咲 江村
Misaki Emura
美咲 江村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Emura Yoshihiko
Original Assignee
Emura Yoshihiko
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Emura Yoshihiko filed Critical Emura Yoshihiko
Priority to JP2017161870A priority Critical patent/JP2019039793A/ja
Publication of JP2019039793A publication Critical patent/JP2019039793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】室内における熱中症のリスクを確実に低減すること。【解決手段】熱中症を予防する熱中症予防装置10において、室内の温度および湿度を検出する検出手段(室内温度センサ12、室内湿度センサ13)と、検出手段によって検出された温度および湿度から暑さ指数を算出する算出手段(制御部11)と、利用者が在宅か否かを判定する判定手段(制御部11)と、算出手段によって算出された暑さ指数が所定の閾値以上となり、かつ、判定手段によって利用者が在宅と判定した場合に、空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させる制御手段(制御部11)と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、熱中症予防装置および熱中症予防方法に関するものである。
近年、高齢者の熱中症による事故が多発している。高齢者は、温度に対する感覚が弱くなっているため、室内でも熱中症にかかるリスクが高い。
そこで、熱中症にかかるリスクを低減するために、例えば、特許文献1に開示される技術がある。特許文献1の技術では、熱中症のリスクを示す熱指標値を表示部に表示することで、感覚が弱くなっている高齢者でも、熱中症のリスクを自覚することができる。
特開2003−114284号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、例えば、高齢者が就寝中である場合には、当該熱指標値を見ることができないため、リスクを適切に回避できないという問題点がある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、室内における熱中症のリスクを確実に低減することができる熱中症予防装置および熱中症予防方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、熱中症を予防する熱中症予防装置において、室内の温度および湿度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記温度および前記湿度から暑さ指数を算出する算出手段と、利用者が在宅か否かを判定する判定手段と、前記算出手段によって算出された前記暑さ指数が所定の閾値以上となり、かつ、前記判定手段によって前記利用者が在宅と判定した場合に、空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させる制御手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、室内における熱中症のリスクを確実に低減することができる。
また、本発明は、室外の前記温度および前記湿度を検出する第2検出手段と、前記第2検出手段によって検出された前記温度および前記湿度から暑さ指数を算出する第2算出手段と、前記制御手段は、前記空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させた後に、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となった場合に、前記空調装置の動作を停止させる、ことを特徴とする。
このような構成によれば、利用者が不快な思いをしたり、電気代が高くなったりすることを防止できる。
また、本発明は、ネットワークを介して、室外の前記温度および前記湿度を取得する取得手段を有し、前記取得手段によって取得された前記温度および前記湿度から前記暑さ指数を算出する第2算出手段と、前記制御手段は、前記空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させた後に、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となった場合に、前記空調装置の動作を停止させる、ことを特徴とする。
このような構成によれば、室外の温度を簡単に取得することができる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となるとともに、前記室外の前記暑さ指数が減少している場合に、前記空調装置の動作を停止させることを特徴とする。
このような構成によれば、空調装置のオン/オフが繰り返されることを防止できる。
また、本発明は、熱中症を予防する熱中症予防方法において、室内の温度および湿度を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記温度および前記湿度から暑さ指数を算出する算出ステップと、利用者が在宅か否かを判定する判定ステップと、前記算出ステップにおいて算出された前記暑さ指数が所定の閾値以上となり、かつ、前記判定ステップにおいて前記利用者が在宅と判定した場合に、空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させる制御ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、室内における熱中症のリスクを確実に低減することができる。
本発明によれば、室内における熱中症のリスクを確実に低減することができる熱中症予防装置および熱中症予防方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る熱中症予防装置の構成例を示すブロック図である。 暑さ指数、危険レベル、および、注意事項の関係を示す図である。 図1に示す実施形態の表示部に表示される情報の一例を示す図である。 図1に示す実施形態において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態の構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る熱中症予防装置10は、制御部11、室内温度センサ12、室内湿度センサ13、IR(Infrared)送信部14、IR受信部15、表示部16、スピーカ17、室外温度センサ18、室外湿度センサ19、在宅検知センサ20、LED(Light Emitting Diode)21、記憶部22、および、通信部23を有している。熱中症予防装置10は、リモートコントローラ30が送信する赤外線による制御コマンドを学習して記憶し、室内の温度および湿度から求めた「暑さ指数」が所定の閾値以上になった場合には、学習した制御コマンドを空調装置40に対して送信することで、空調装置40の動作を開始させるとともに、必要に応じて空調装置40の動作を停止させる動作を実行する。
ここで、制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等によって構成され、記憶部22に記憶されたプログラムおよびデータに基づいて、装置の各部を制御する。
室内温度センサ12は、熱中症予防装置10が配置されている室内の温度を検出し、制御部11に通知する。室内湿度センサ13は、熱中症予防装置10が配置されている室内の湿度を検出し、制御部11に通知する。
IR送信部14は、制御部11の制御に応じて、空調装置40を制御するための赤外線による制御コマンドを送信する。IR受信部15は、空調装置40を制御するためのリモートコントローラ30から送信される赤外線による制御コマンドを受信し、電気信号に変換して制御部11に供給する。
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイ等によって構成され、制御部11供給される画像データまたはテキストデータを表示する。
スピーカ17は、制御部11から供給される電気信号を物理振動に変換して出力する。
室外温度センサ18は、熱中症予防装置10が配置された部屋の外(室外)の温度を検出し、制御部11に通知する。室外湿度センサ19は、室外の湿度を検出し、制御部11に通知する。
在宅検知センサ20は、例えば、人感センサ等によって構成され、利用者が在宅か否かを検出し、検出結果を制御部11に通知する。
LED21は、在宅検知センサ20によって利用者を検出した場合に点灯し、利用者の検出状況を通知する。
記憶部22は、例えば、ROM(Read Only Memory)および/またはRAM(Random Access Memory)等によって構成され、制御部11が実行するプログラムおよびデータを格納する。
通信部23は、例えば、図示しないインターネットと接続され、インターネットを介して情報を取得したり、情報を送信したりすることが可能とされる。
リモートコントローラ30は、空調装置40を制御するための制御コマンドを、例えば、赤外線信号によって送信するように構成されている。
空調装置40は、例えば、熱媒体を圧縮・膨張させることで、室内の熱を室外に運搬して冷却したり、室外の熱を室内に運搬して暖房したりするヒートポンプ式の空調装置である。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。熱中症予防装置10を初めて設置する際には、熱中症予防装置10を初期設定モードにし、リモートコントローラ30から送信される制御コマンドの学習処理を実行する。
すなわち、利用者が、初期設定モードに移行する操作を、図示しない操作部に対して行った場合、制御部11は、動作モードを初期設定モードに移行する。
初期設定モードでは、利用者は、空調装置40のリモートコントローラ30のボタンを操作し、IR受信部15に対して赤外線による制御コマンドを送信する。なお、このとき、スピーカ17から操作すべきボタンを音声によって指示するようにしてもよい。例えば、空調装置40を、所望の温度(例えば、冷房時に設定している温度(例えば、28℃))で運転開始する際に操作するボタン、運転を停止する際に操作するボタン、温度を上げる/下げる場合に操作するボタン、湿度を調整する際に操作するボタン等を操作するように指示することができる。このようなボタン操作によってリモートコントローラ30から送信された赤外線による制御コマンドは、IR受信部15によって電気信号(デジタル信号)に変換され、制御部11に供給される。制御部11は、IR受信部15から供給される制御コマンドを、前述した制御内容(例えば、所定の温度(28℃)で運転開始)と対応付けて記憶部22に記憶する。
なお、リモートコントローラ30を利用者に操作させてIR受信部15に受信させるのではなく、例えば、空調装置40の製品番号等を入力し、対応する制御コマンドを、通信部23を介して、インターネット上のサーバから取得するようにしてもよい。
初期設定が完了すると、制御部11は、通常運転モードに移行する。通常運転モードでは、制御部11は、室内温度センサ12および室内湿度センサ13から定期的に室内の温度と湿度に関する情報を取得する。例えば、数秒から数分間隔で、温度と湿度を取得する。なお、通常運転モードに移行する際に、音声によるメッセージ「熱中症の監視を開始します。危険な温度と湿度になるとエアコンを自動的に作動します。」等をスピーカ17から出力するようにしてもよい。
制御部11は、室内温度センサ12および室内湿度センサ13から取得した室内の温度TMPiおよび湿度HMDiに基づいて、暑さ指数(WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)値)を求める。なお、温度および湿度から暑さ指数を求める方法としては、例えば、温度および湿度と暑さ指数との関係を示す数式またはテーブルを用いる方法がある。
図2は、暑さ指数(WBGT値)、危険レベル、および、注意事項の関係を示す図である。図2に示すように、暑さ指数が25℃未満の場合には危険レベルは「注意(Caution)」であり、注意事項は「一般には危険性は少ない」である。また、暑さ指数が25〜28℃の場合には危険レベルは「警戒(Alert)」であり、注意事項は「定期的に十分に休息を取り入れる必要がある」である。また、暑さ指数が28〜31℃の場合には危険レベルは「厳重警戒(Warning)」であり、注意事項は「室内では室温の上昇に注意する必要がある」である。また、暑さ指数が31℃以上の場合には危険レベルは「危険(Danger)」であり、注意事項は「高齢者は安静時でも発生する危険が大である」である。なお、図2に示す暑さ指数と危険レベルを示す情報は、記憶部22に対応付けして格納されている。
暑さ指数の計算が完了すると、制御部11は、現在の温度、湿度、暑さ指数、および、危険レベルを表示部16に表示させる。図3は、このとき表示される情報の表示例を示している。図3の例では、温度が「TMP:26」として表示され、湿度が「HMD:47」として表示され、暑さ指数が「WBGT:22」として表示され、危険レベルが「Caution」として表示されている。このような表示画面を参照することで、利用者はその時点の温度、湿度、暑さ指数、および、危険レベルを知ることができる。
制御部11は、暑さ指数が所定の閾値(例えば、31℃)以上であるか否かを判定し、暑さ指数が所定の閾値以上である場合には、つぎに、在宅検知センサ20の出力を参照し、利用者が在宅か否かを判定する。
在宅検知センサ20としては、例えば、温度の変化に応じて、自発分極を持つセラミック(チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)など)の表面に帯電する電荷が増減する現象である焦電効果を用いた焦電型赤外線センサを用いることができる。また、これ以外にも、例えば、テレビカメラ等によって室内を撮影し、顔認識等によって利用者を特定したり、動体検出等によって利用者を特定したりすることで、在宅か否かを判定することができる。また、例えば、ネットワークに接続された家電製品等の使用状況(例えば、冷蔵庫の扉の開け閉め、電子レンジまたはオーブンの扉の開け閉め、電気ポットの使用の有無、室内灯のオン/オフ、換気扇の使用の有無等)に基づいて、在宅か否かを判定するようにしてもよい。もちろん、住居等の設備の使用状況の有無(例えば、扉の開閉の有無等)に基づいて判定することも可能である。なお、夜間の時間帯等では、利用者が就寝している場合が考えられ、その場合には在宅の検出が困難になる場合があるので、就寝前の時間帯(例えば、午後8時〜11時)頃までに在宅が検出されている場合には、在宅と判定するようにしてもよい。
制御部11は、暑さ指数が所定の閾値(例えば、31℃)以上であり、かつ、利用者が在宅であると判定した場合には、空調装置40を起動する動作を実行する。より詳細には、制御部11は、初期設定モードにおいて、記憶部22に記憶されたリモートコントローラ30の制御コマンドから、所定の温度(例えば、28℃)で運転開始するための制御コマンドを取得し、IR送信部14に供給する。この結果、IR送信部14は、制御部11から供給された制御コマンドを赤外線信号に変換して、空調装置40に対して送信する。なお、このとき、IR送信部14から送信される制御コマンドは、リモートコントローラ30から送信される制御コマンドと同等であるので、空調装置40は、所定の温度(例えば、28℃)を設定温度とする動作(室内を温度を下げる動作)を開始する。なお、このとき、音声によるメッセージ「危険な温度と湿度になりましたので、エアコンを起動します。」等をスピーカ17から出力するようにしてもよい。
なお、IR送信部14は、制御コマンドを1回送信するのではなく、複数回送信することが望ましい。複数回送信することで、空調装置40の動作開始をより確実ならしめることができるからである。
制御部11は、空調装置40を所定の設定温度で動作開始させるための制御コマンドを送信してから所定の時間(例えば、15分)が経過すると、室内温度センサ12および室内湿度センサ13から温度および湿度を取得し、再度、暑さ指数を計算する。そして、暑さ指数が減少しているか否かを判定し、減少していない場合には、空調装置40を所定の温度で動作させるための制御コマンドをIR送信部14に再送させる。これにより、空調装置40の動作開始をより確実ならしめることができる。
なお、空調装置40を所定の設定温度で動作開始させるための制御コマンドを送信してから所定の時間(例えば、30分)が経過しても、暑さ指数が減少しない場合には、空調装置40等に不具合が生じている場合等が想定されるので、その場合には危険と判断して、通信部23により、予め登録されている通報先(例えば、家族、近隣の居住者)等に対して、電子メールで危険を通報したり、あるいは、電話等によって危険を通報したりするようにしてもよい。
以上の動作により、室内の暑さ指数が所定の閾値(例えば、高齢者は安静状態でも熱中症にかかる可能性が高い31℃)以上となった場合には、空調装置40を確実に動作させ、室内の温度を安全な温度(例えば、28℃)まで下げることができる。
なお、室内の温度が下がり過ぎた場合には、利用者が寒いと感じて、空調装置40の動作を停止させることが想定される。そこで、空調装置40を冷房運転ではなく、除湿運転で動作させ、湿度を下げることで、暑さ指数が所定の閾値以下になるようにしてもよい。
利用者にとって快適な温度および湿度を知る方法としては、例えば、利用者がリモートコントローラ30を操作して、自発的に空調装置40を起動した場合には、そのときにリモートコントローラ30から送信される制御コマンドを、IR受信部15によって受信し、記憶部22に記憶されている制御コマンドと比較することで、設定内容(例えば、運転モード(冷房運転/除湿運転等)、設定温度等)を知ることができる。もちろん、解析は行わずに、受信した制御コマンドを記憶部22に記憶させ、暑さ指数が所定の閾値以上となった場合には、当該制御コマンドを送信するようにしてもよい。また、頻繁に自発的に送信されている制御コマンドが、初期設定モードで設定された制御コマンドと異なる場合には、頻繁に送信されている制御コマンドを優先的に用いるようにしてもよい。
空調装置40が運転を開始してから所定の時間(例えば、1〜2時間)が経過すると、制御部11は、室外温度センサ18によって室外(住居の外)の温度を検出するとともに、室外湿度センサ19によって室外の湿度を検出する。そして、制御部11は、検出した室外の温度および湿度から室外の暑さ指数を検出する。
制御部11は、室外の暑さ指数が、所定の閾値(例えば、31℃)未満になったか否かを判定し、所定の閾値未満になったと判定した場合には、記憶部22から空調装置40の動作を停止させるための制御コマンドを取得し、IR送信部14に供給する。IR送信部14は、制御部11から供給された制御コマンドに対応する赤外線信号を空調装置40に対して送信する。空調装置40は、IR送信部14から送信された制御コマンドを受信することで、動作を停止する。
なお、室外の暑さ指数に基づいて空調装置40の動作を停止するのは、空調装置40が動作を開始すると、室内の温度は一定に保たれるため、動作を停止する条件を検知することが困難となるからである。空調装置40を停止した場合、室内の温度および湿度は、時間の経過とともに室外の温度に近づくので、室外の暑さ指数が所定の閾値(例えば、31℃)未満である場合には、空調装置40の動作を停止しても、停止後に室内の暑さ指数が所定の閾値以上となる可能性が低いからである。
このように、室内の暑さ指数を基準として空調装置40の動作を開始させ、室外の暑さ指数を基準として空調装置40の動作を停止させることで、利用者の熱中症を確実に防止するとともに、空調装置40が長時間動作したままの状態となって、利用者が不快な思いをしたり、電気代が高くなったりすることを防止できる。
なお、図1に示す例では、室外温度センサ18および室外湿度センサ19は、制御部11と有線接続されるようにしたが、これらが無線接続されるようにしてもよい。また、室外の温度および湿度は、通信部23がインターネット上に配置されている気象情報を提供するサーバから取得するようにしてもよい。具体的には、現在地に関する情報を事前に登録するか、GPS(Global Positioning System)から現在地を特定し、現在地に対応する温度および湿度の情報を、気象情報を提供するサーバから取得し、暑さ指数を計算するようにしてもよい。
つぎに、図4を参照して、本発明の実施形態において実行される処理の流れについて説明する。図4に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部11は、室内温度センサ12および室内湿度センサ13から室内の温度TMPiと湿度HMDiを取得する。
ステップS11では、制御部11は、ステップS10で取得した室内の温度TMPiと湿度HMDiとに基づいて、室内の暑さ指数WBGTiを計算する。なお、計算方法としては、暑さ指数WBGTiと、温度TMPiおよび湿度HMDiとの関係を示す数式を記憶部22に記憶しておき、当該数式に基づいて暑さ指数WBGTiの値を得ることができる。あるいは、暑さ指数WBGTiと、温度TMPiおよび湿度HMDiとの関係を示すテーブルを記憶部22に記憶しておき、当該テーブルに基づいて暑さ指数WBGTiの値を得ることができる。
ステップS12では、制御部11は、ステップS11で算出した暑さ指数WBGTiから危険レベルを求める。より詳細には、WBGTi<25℃の場合は注意(Caution)とし、25℃≦WBGTi<28℃の場合は警戒(Alert)とし、28℃≦WBGTi<31℃の場合は厳重警戒(Warning)とし、31℃≦WBGTiの場合は危険(Danger)とすることができる。
ステップS13では、制御部11は、ステップS10〜ステップS12の処理によって得られた温度、湿度、暑さ指数、および、危険レベルを表示部16に表示させる。この結果、図3に示すような情報が表示部16に表示される。
ステップS14では、制御部11は、暑さ指数WBGTiが所定の閾値(図4の例では31℃)以上となったか否かを判定し、所定の閾値以上になったと判定した場合(ステップS14:Y)にはステップS15に進み、それ以外の場合(ステップS14:N)にはステップS21に進む。例えば、暑さ指数WBGTiが31℃以上となった場合には、Yと判定してステップS15に進む。
ステップS15では、制御部11は、在宅検知センサ20の出力を参照し、利用者が在宅か否かを判定し、利用者が在宅と判定した場合(ステップS15:Y)にはステップS16に進み、それ以外の場合(ステップS15:N)にはステップS21に進む。
ステップS16では、制御部11は、空調装置40の運転を開始させる。より詳細には、制御部11は、所定の設定温度(例えば、28℃)で空調装置40を運転開始させるための制御コマンドを、記憶部22から取得し、IR送信部14に供給する。IR送信部14は、記憶部22から供給された制御コマンドに対応する赤外線信号を空調装置40に対して送信する。この結果、空調装置40が所定の設定温度による動作を開始する。なお、空調装置40の動作を開始させる制御コマンドを送信した後に、暑さ指数が減少しない場合には、再度、制御コマンドを送信するようにしてもよい。また、制御コマンドを再送しても、暑さ指数が減少しない場合には、予め登録した通報先に対して、電子メールを送信したり、電話をかけるようにしたりしてもよい。
ステップS17では、制御部11は、室外温度センサ18および室外湿度センサ19から室外の温度TMPoと湿度HMDoを取得する。
ステップS18では、制御部11は、ステップS17で取得した室外の温度TMPoと湿度HMDoとに基づいて、室外の暑さ指数WBGToを計算する。なお、計算方法としては、前述した場合と同様に、暑さ指数WBGToと、温度TMPoおよび湿度HMDoとの関係を示す数式を記憶部22に記憶しておき、当該数式に基づいて暑さ指数WBGToの値を得ることができる。あるいは、暑さ指数WBGToと、温度TMPoおよび湿度HMDoとの関係を示すテーブルを記憶部22に記憶しておき、当該テーブルに基づいて暑さ指数WBGToの値を得ることができる。
ステップS19では、制御部11は、室外の暑さ指数WBGToが所定の閾値(図4の例では31℃)未満となったか否かを判定し、所定の閾値未満になったと判定した場合(ステップS19:Y)にはステップS20に進み、それ以外の場合(ステップS19:N)にはステップS17に戻って同様の処理を繰り返す。例えば、暑さ指数WBGToが31℃未満となった場合には、Yと判定してステップS21に進む。なお、利用者が在宅か否かも合わせて判定し、室外の暑さ指数WBGToが所定の閾値未満となるか、または、利用者が不在となった場合に、Yと判定してステップS21に進むようにしてもよい。
ステップS20では、制御部11は、空調装置40の運転を停止させる。より詳細には、制御部11は、空調装置40の運転を停止させるための制御コマンドを、記憶部22から取得し、IR送信部14に供給する。IR送信部14は、記憶部22から供給された制御コマンドに対応する赤外線信号を空調装置40に対して送信する。この結果、空調装置40は動作を停止する。なお、室外の暑さ指数が所定の閾値未満になった場合だけでなく、利用者が不在となった場合にも空調装置40の動作を停止するようにしてもよい。
ステップS21では、制御部11は、動作を停止するか否かを判定し、動作を停止すると判定した場合(ステップS21:Y)には処理を終了し、それ以外の場合(ステップS21:N)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返す。例えば、熱中症予防装置10の動作を停止するボタン等が操作された場合には、Yと判定して処理を終了することができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、室内の暑さ指数が所定の閾値以上になった場合には、空調装置40の運転を自動的に開始するようにしたので、利用者が熱中症にかかることを確実に防止することができる。また、室外の暑さ指数が所定の閾値未満になった場合には、空調装置40の動作を停止させるようにしたので、利用者が不快な思いをしたり、電気代が高くなったりすることを防止できる。
(C)変形実施形態の説明
以上は、本発明の実施形態の一例であるが、本発明が以上に説明した実施態様に限定されるものではない。例えば、以上の実施形態では、赤外線信号によって空調装置40の動作を開始または停止するようにしたが、空調装置40がネットワークに接続されている場合には、制御部11が、例えば、通信部23によって、ネットワーク経由で、空調装置40の運転を開始または停止するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、空調装置40の運転を開始する閾値は固定値としたが、閾値を利用者が変更可能としてもよい。あるいは、利用者の年齢、疾患の有無、暑さへの感受性の高低に関する情報を入力し、入力された情報に基づいて最適な閾値を設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、利用者の年齢が高くなるにつれて、閾値が低くなるように設定したり、疾患を有する場合には閾値を低く設定したり、暑さへの感受性が高い場合には、閾値を低く設定したりすることができる。また、リモートコントローラ30を利用者が自発的に操作して空調装置40をオン/オフする際の暑さ指数を記憶部22に記憶しておき、当該温度になった場合に、空調装置40をオン/オフするようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、空調装置40が運転を開始する際の判断の閾値と、運転を停止する際の判断の閾値とは同じ値(31℃)を用いるようにしたが、これらを異なる値に設定するようにしてもよい。例えば、電気代を節約する観点からは、停止する際の閾値を、開始する際の閾値よりも高い値に設定することができる。また、快適な状態を長く維持するためには、停止する際の閾値を、開始する際の閾値よりも低い値に設定することができる。
また、ステップS19において、空調装置40の運転を停止する判断をする際には、室外の暑さ指数が所定の閾値未満となるとともに、室外の暑さ指数が時間的に減少傾向となっている場合に運転を停止するようにしてもよい。室外の暑さ指数が増加傾向にある場合に空調装置40を停止すると、時間の経過に伴って室内の暑さ指数が再度所定の閾値以上となり、空調装置40の運転を再開する必要が生じ、利用者が不快に思ったり、空調装置40のオン/オフによって電気代が高くなったりするからである。
また、以上の実施形態では、暑さ指数としては、WBGTを用いるようにしたが、温度と湿度から求まる値であれば、これ以外の値を用いるようにしてもよい。例えば、温度TMPと湿度HMDを変数とする関数f(TMP,HMD)によって求まる値を用いることができる。
また、以上の実施形態では、空調装置40としては、ヒートポンプを利用し、室内外の熱を移動させる装置を用いるようにしたが、空調装置40は、ヒートポンプ式に限定されるものではなく、例えば、室内の風を循環させる扇風機を用いることも可能である。なお、扇風機の場合には、動作を開始させても暑さ指数は変化しないので、室内の空気の流れを加味して暑さ指数を計算するようにしてもよい。また、室内よりも室外の暑さ指数が低い場合(室内に熱が籠もっている場合)には、窓を自動的に開けたり、換気扇を起動したりすることで、室外の空気を室内に導入し、室内の暑さ指数を低減するようにしてもよい。すなわち、本願明細書中における「空調装置」は、ヒートポンプ式以外のものも含む。
また、以上の実施形態では、空調装置40の動作を開始させた後は、熱中症予防装置10からは、温度または湿度の制御は行わないようにしたが、熱中症予防装置10が温度または湿度の制御を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、熱中症予防装置10の制御部11が、室内温度センサ12および室内湿度センサ13からの出力を参照し、暑さ指数が所定の値になるように、記憶部22に記憶されている適切な制御コマンドを取得して制御するようにしてもよい。熱中症予防装置10は、小型かつ可搬型に構成することができるので、熱中症予防装置10を利用者の近くに配置するとともに、温度または湿度制御を行うことで、室内の温度が下がり過ぎて利用者が寒く感じることを防止できる。すなわち、高齢者が空調装置40を使用しない理由として、肌寒く感じることがあるので、このような制御を行うことで、高齢者が空調装置40の使用を忌避することを防止し、熱中症にかかることを防止できる。
10 :熱中症予防装置
11 :制御部
12 :室内温度センサ
13 :室内湿度センサ
14 :IR送信部
15 :IR受信部
16 :表示部
17 :スピーカ
18 :室外温度センサ
19 :室外湿度センサ
20 :在宅検知センサ
21 :LED
22 :記憶部
23 :通信部
30 :リモートコントローラ
40 :空調装置

Claims (5)

  1. 熱中症を予防する熱中症予防装置において、
    室内の温度および湿度を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記温度および前記湿度から暑さ指数を算出する算出手段と、
    利用者が在宅か否かを判定する判定手段と、
    前記算出手段によって算出された前記暑さ指数が所定の閾値以上となり、かつ、前記判定手段によって前記利用者が在宅と判定した場合に、空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させる制御手段と、
    を有することを特徴とする熱中症予防装置。
  2. 室外の前記温度および前記湿度を検出する第2検出手段と、
    前記第2検出手段によって検出された前記温度および前記湿度から前記暑さ指数を算出する第2算出手段と、
    前記制御手段は、前記空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させた後に、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となった場合に、前記空調装置の動作を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱中症予防装置。
  3. ネットワークを介して、室外の前記温度および前記湿度を取得する取得手段を有し、
    前記取得手段によって取得された前記温度および前記湿度から前記暑さ指数を算出する第2算出手段と、
    前記制御手段は、前記空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させた後に、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となった場合に、前記空調装置の動作を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱中症予防装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2算出手段によって算出された前記室外の前記暑さ指数が所定の閾値未満となるとともに、前記室外の前記暑さ指数が減少している場合に、前記空調装置の動作を停止させることを特徴とする請求項2または3に記載の熱中症予防装置。
  5. 熱中症を予防する熱中症予防方法において、
    室内の温度および湿度を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記温度および前記湿度から暑さ指数を算出する算出ステップと、
    利用者が在宅か否かを判定する判定ステップと、
    前記算出ステップにおいて算出された前記暑さ指数が所定の閾値以上となり、かつ、前記判定ステップにおいて前記利用者が在宅と判定した場合に、空調装置に制御コマンドを送信して動作を開始させる制御ステップと、
    を有することを特徴とする熱中症予防方法。
JP2017161870A 2017-08-25 2017-08-25 熱中症予防装置および熱中症予防方法 Pending JP2019039793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017161870A JP2019039793A (ja) 2017-08-25 2017-08-25 熱中症予防装置および熱中症予防方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017161870A JP2019039793A (ja) 2017-08-25 2017-08-25 熱中症予防装置および熱中症予防方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019039793A true JP2019039793A (ja) 2019-03-14

Family

ID=65726528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017161870A Pending JP2019039793A (ja) 2017-08-25 2017-08-25 熱中症予防装置および熱中症予防方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019039793A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110960381A (zh) * 2019-12-11 2020-04-07 张敏 一种用于门诊护理的无痛换药装置
CN112432321A (zh) * 2020-11-02 2021-03-02 青岛海尔空调器有限总公司 共享空调的控制方法及控制装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110960381A (zh) * 2019-12-11 2020-04-07 张敏 一种用于门诊护理的无痛换药装置
CN112432321A (zh) * 2020-11-02 2021-03-02 青岛海尔空调器有限总公司 共享空调的控制方法及控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107950080B (zh) 响应于占用者和/或移动设备的位置的负载控制系统
US20210410253A1 (en) Load control system responsive to sensors and mobile devices
US10796558B2 (en) Thermal management in smart doorbells
CN111886633B (zh) 基于所分析的视频流的利用智能音频提示的婴儿监视
JP5785349B2 (ja) センサー搭載装置
JP5950610B2 (ja) 空気調和機
KR102031751B1 (ko) 냉장고
US9841205B2 (en) Systems and methods of detection with active infrared sensors
JP2015098990A (ja) 空気調和システム
JP5469496B2 (ja) 熱画像監視装置
US10810860B1 (en) Intelligent vent hood
KR20140106393A (ko) 통신 장치, 통신 장치의 제어 방법, 피제어 장치, 통신 시스템, 제어 프로그램을 기록한 기록 매체
GB2528142A (en) Method, data processing unit and system for managing a property
JP4915046B2 (ja) 換気装置ならびに換気装置を利用したネット家電システム
JP2019039793A (ja) 熱中症予防装置および熱中症予防方法
JP2003198745A (ja) 住宅ネットワークシステム
CN110825146A (zh) 一种智慧酒店客房的控制系统
JP2020149339A (ja) 見守りシステム及びサーバ装置
US11259076B2 (en) Tactile launching of an asymmetric visual communication session
JP2008164179A (ja) 空気調和機
JP2019143822A (ja) 空気調和機および防犯システム
US20230098044A1 (en) System, method and apparatus for using security sensors in connection with a thermostat
JP7434950B2 (ja) 機器制御システム
KR101617742B1 (ko) 매장 관리 시스템
JP7128109B2 (ja) 警備システム