JP2019039291A - 電動自転車の施錠システムおよび開錠方法 - Google Patents

電動自転車の施錠システムおよび開錠方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開錠用装置を所持する人が近づくことにより、手動の開錠操作を行わなくても開錠できるだけでなく、電動自転車を使用しなくてもバッテリの蓄電量が減少することを防止できる電動自転車の施錠システムおよび開錠方法を提供する。【解決手段】固有の識別用情報を含む開錠用信号を送信して錠装置30を開錠する携帯可能な開錠用装置50が設けられ、錠装置30により施錠された電動自転車に対して開錠用装置50から開錠用信号を送信して開錠できるよう構成した電動自転車の施錠システム。電動自転車に、開錠用装置50に対して通信する本体通信部41と、バッテリ8からの給電をON/OFFする電源釦と、開錠制御部42と、が設けられ、電源釦がONされることにより、本体通信部41および開錠制御部42にバッテリ8から給電され、開錠制御部42は、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置30を開錠させる。【選択図】図8

Description

本発明は、電動自転車に設けられる施錠システムおよび開錠方法に関するものである。
近年、自動車において、スマートキーシステムとも称され、鍵など開錠手段に触れることなく自動車のドアロックの施錠および開錠(解錠とも称せられる)を行える機能を備えたシステムが実用化されている(特許文献1等)。このスマートキーシステムでは、鍵に対応する開錠用装置に、自動車の識別番号情報などを送信可能な送信部を設けるとともに、自動車に、識別番号情報などを受信可能な受信部や制御部を有する錠装置とこれらの電源となるバッテリなどを設けている。自動車の受信部や制御部は、バッテリを電源として常時通電されており、開錠用装置からの信号を受け付け可能な状態で待機している。
そして、自動車に対応する識別番号情報を送信する開錠用装置を所持する人(所持者と称する)が自動車に近づくと、開錠用装置側から出射される固有の識別番号情報を錠装置の受信部で受け取ったことを制御部が識別することで自動的に開錠される。また、開錠用装置の所持者が自動車から離れた際は、固有の識別番号情報を受信部で受信できなくなったことを制御部で識別して施錠される。この構成によれば、開錠用装置の所持者が自動車に近づくだけで開錠されるので、所持者が手動で開錠する手間が省けて便利である。また、所持者が自動車から離れると自動的に施錠されるので、所持者が施錠し忘れることを防止できる。
なお、スクーターやバイクとも称せられる自動二輪車においても、同様の構成を採用して、車輪をロックする錠装置に対して、自動二輪車に対応する開錠用装置を所持する人(所持者)が自動二輪車に近づくと、開錠用装置側から出射される固有の識別番号情報を受信部で受け取ったことを制御部が識別することで開錠されるシステムが、特許文献2等に開示されている。この構成においても、自動二輪車の受信部や制御部は、自動二輪車に設けられているバッテリを電源として常時通電されており、開錠用装置からの信号を受け付け可能な状態で待機している。
ところで、自転車においては、電源としてのバッテリと、このバッテリから給電されるモータを備えたモータ駆動ユニットなどを有し、ペダルに加えられる踏力による人力駆動力に、前記モータ駆動ユニットの補助駆動力(アシスト力)を加えることで、上り坂等でも楽に走行できる電動自転車(電動アシスト自転車とも称せられる)が既に広く知られている。
この電動自転車においては、一般の自転車と同様に、盗難を防止する錠装置として、いわゆるサークル錠とも称せられる錠装置などが使用される場合が多い。この種の自転車用錠装置は、円弧形状の閂と、閂を収納可能であるとともに一部に開放部が設けられている円弧形状(C字形状)の錠ケースと、錠機構などから構成されており、施錠時には閂と一体的な操作部を手動で操作して閂で開放部を閉じるように施錠する。また、解錠時には、鍵を差し込んで回転させるなどして開放部を開放し開錠するよう構成されている。
このような自転車用錠装置を電動自転車に組み付けるとともに、自動車のスマートキーシステムのように、開錠用装置に触れることなく錠装置の開錠を行える機能を備えることが考えられる。これによれば、開錠用装置を所持する人(所持者)が電動自転車に近づくだけで開錠されるので、手動で開錠する手間が省けて便利となる。このような動作を実現する手法としては、開錠用装置に、電動自転車に対応する固有の識別番号情報などを送信可能な送信部を設けるとともに、電動自転車に、前記識別番号情報などを受信可能な受信部や制御部を有する錠装置とこれらの電源となるバッテリなどを設けることが考えられる。また、電動自転車の錠装置の受信部や制御部に対して、バッテリを電源として常時通電し、開錠用装置からの信号を受け付け可能な状態で待機する構成が考えられる。
特開2013−23010公報 特開2008−195242公報
しかしながら、電動自転車において、バッテリを電源として常に錠装置の受信部や制御部に電力を供給すると、電動自転車を使用しなくてもバッテリの蓄電量が徐々に減少するため、電動自転車の補助駆動力を付加して走行できる距離が減少することになる。
本発明は上記課題を解決するもので、開錠用装置を所持する人が近づくことにより、手動の開錠操作を行わなくても開錠できるだけでなく、電動自転車を使用しなくてもバッテリの蓄電量が減少することを防止できる電動自転車の施錠システムおよび開錠方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の電動自転車の施錠システム(施錠システム装置)は、モータを有して走行用の駆動力を発生する駆動ユニットとこの駆動ユニットに給電するバッテリとを備えた電動自転車に、施錠状態と開錠状態とに切り替え可能な錠装置が取り付けられ、電動自転車に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を送信して錠装置を開錠する携帯可能な開錠用装置が設けられ、錠装置により施錠された電動自転車に対して開錠用装置から開錠用信号を送信して開錠できるよう構成した電動自転車の施錠システムであって、電動自転車に、開錠用装置に対して通信する本体通信部と、バッテリからの給電をON/OFFする電源釦と、開錠制御部と、が設けられ、電源釦がONされることにより、本体通信部および開錠制御部にバッテリから給電され、開錠制御部は、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする。
また、本発明の電動自転車の開錠方法は、モータを有して走行用の駆動力を発生する駆動ユニットとこの駆動ユニットに給電するバッテリとを備えているとともに、施錠状態と開錠状態とに切り替え可能な錠装置が取り付けられている電動自転車に対して、携帯可能な開錠用装置から電動自転車に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を送信して開錠する電動自転車の開錠方法であって、電動自転車に、開錠用装置に対して通信する本体通信部と、バッテリからの給電をON/OFFする電源釦と、が設けられ、電源釦がONされることにより、本体通信部にバッテリから給電させ、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする。
本発明の電動自転車の施錠システムおよび開錠方法によれば、開錠用装置を所持した人が電動自転車に近づくなどして、本体通信部が開錠用装置からの開錠用信号を受信すると、手動の開錠操作を行わなくても開錠される。また、電源釦がONされることにより本体通信部にバッテリから給電される。したがって、電動自転車が使用されず電源釦がOFFである際には、バッテリから本体通信部などに給電されない。
また、本発明の電動自転車の施錠システムは、本体通信部は、本体送信部と本体受信部とを有し、電源釦がONされて本体通信部および開錠制御部に給電された際に、開錠制御部により本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信させ、開錠用装置は、本体通信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号を送信し、開錠制御部は、本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする。
また、本発明の電動自転車の開錠方法は、本体通信部は送信機能と受信機能とを有し、電源釦がONされた際に、本体通信部に給電されて、本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信され、開錠用装置は、本体送信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号を送信し、本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする。
本発明の電動自転車の施錠システムおよび開錠方法によれば、電源釦がONされた際に、本体通信部に給電されて、本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信され、開錠用装置は、本体送信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号が送信され、本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置が開錠される。すなわち、本体通信部では、電源釦がONされた際に、本体送信部から送信指示信号を開錠用装置に送信し、この後に、開錠用装置からの開錠用信号を受けるので、この際のバッテリの使用量を少なく抑えることができる。また、開錠用装置でも、本体送信部からの送信指示信号を受信した際に、開錠用信号を送信すれば済み、常に開錠用信号を送信するなどしなくても済むので、開錠用装置側のバッテリの使用量も少なく抑えることができる。
また、本発明の電動自転車の施錠システムは、開錠用装置に、開錠用信号の送信を禁止する禁止用選択部が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、開錠用装置が電動自転車の近くにあり、電動自転車の電源釦がONされた場合でも、施錠したままとすることができる。
また、本発明の電動自転車の施錠システムは、電源釦として、電動自転車の前部に取り付けられた主電源釦と、電動自転車の後部に取り付けられた補助電源釦と、を設け、何れの電源釦によってもバッテリからの給電をON/OFF可能であることを特徴とする。この構成によれば、駐輪場などで左右に他の自転車が近接して駐輪されており、他の自転車とこの施錠システムの電動自転車との間に、人が入ることができる空間が少なくて、電動自転車の前部に取り付けられている電源釦に手が届きにくい状況において、電動自転車の後部に取り付けられている補助電源釦を押して電源をONさせることができる。
また、本発明の電動自転車の施錠システムは、周囲の明るさを検知する光センサと照明装置と制御部とが電動自転車に設けられ、電動自転車の制御部は、光センサにより周囲が所定の明るさよりも暗いことを検出した場合に、電源釦がONされた際に、開錠用信号の送受信が終了してから、照明装置を点灯させるよう制御することを特徴とする。
電源釦がONされた際に、光センサにより周囲が所定の明るさよりも暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信を行うと並行して照明装置を点灯させると、照明装置を点灯が、開錠用信号の送受信のノイズとなって、開錠用信号の認証が成立せず、開錠できなくなるおそれがある。これに対して、上記のように、電源釦がONされた際に、光センサにより周囲が所定の明るさよりも暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信が終了してから、照明装置を点灯させるよう制御部により制御することで、開錠用信号を送受信している際には、照明装置の点灯によるノイズを受けることがなくなって、開錠制御部が、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を確実に開錠させることができる。
上記構成によれば、電源釦がONされることにより本体通信部にバッテリから給電されるようにすることで、電動自転車が使用されず電源釦がOFFである際には、バッテリから本体通信部などに給電されないので、電動自転車を使用しない状態でバッテリの蓄電量が減少することを防止できて、電動自転車の補助駆動力を付加して走行できる距離が減少することを防止できる。
また、電源釦がONされた際に、本体通信部に給電されて、本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信され、開錠用装置は、本体送信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号が送信され、本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置が開錠されるよう構成することで、本体通信部において、電源釦がONされた際に、本体送信部から送信指示信号を開錠用装置に送信し、この後に、開錠用装置からの開錠用信号を受けるので、この際のバッテリの使用量を少なく抑えることができる。また、開錠用装置でも、本体送信部からの送信指示信号を受信した際に、開錠用信号を送信すれば済み、常に開錠用信号を送信するなどしなくても済むので、開錠用装置側のバッテリの使用量も少なく抑えることができる。
また、開錠用装置に、開錠用信号の送信を禁止する禁止用選択部を設けることにより、例えば、電動自転車を建物の外に置いているが、この近くの建物内に開錠用装置を置いている場合でも、禁止用選択部により開錠用信号の送信を禁止することで、錠装置が開錠してしまうことを防止できる。したがって、例えば、電動自転車を建物の外に置いているが、この近くの建物内に開錠用装置を置いている場合でも、禁止用選択部により開錠用信号の送信を禁止することで、錠装置が開錠してしまうことを防止できる。
また、電源釦として、電動自転車の前部に取り付けられた主電源釦と、電動自転車の後部に取り付けられた補助電源釦と、を設けることにより、電動自転車の前部に取り付けられている主電源釦に手が届きにくい状況においても、電動自転車の後部に取り付けられている補助電源釦を押して電源をONさせ、錠装置を開錠させることが容易にできて便利である。
また、周囲の明るさを検知する光センサと照明装置と制御部とを電動自転車に設け、電源釦がONされた際に、電動自転車の制御部が、光センサにより周囲が所定の明るさよりも暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信が終了してから、照明装置を点灯させるよう制御するように構成することにより、電源釦がONされた場合に、開錠用信号を送受信している際には、照明装置の点灯によるノイズを受けることがなくなるので、開錠制御部が、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を確実に開錠させることができ、電動自転車の信頼性が向上する。
本発明の実施の形態に係る電動自転車の施錠システムを示す図 同電動自転車のハンドルおよび手元動作部を示す図 同電動自転車の手元動作部の平面図 同電動自転車の錠装置(開錠状態)の正面図 同錠装置の側面図 同錠装置(開錠状態)の斜視図 同錠装置(施錠状態)の斜視図 同電動自転車の施錠システム(錠装置および本体側開錠部と開錠用装置)を簡略的に示す図 同電動自転車の乗車時の制御動作を示すフローチャート 同電動自転車を降車時の制御動作を示すフローチャート 本発明の他の実施の形態に係る電動自転車を示す図 同実施の形態に係る電動自転車の錠装置の正面図 同実施の形態に係る電動自転車の制御動作の変形例を示す図(タイムチャート)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電動自転車の施錠システムの全体側面図である。図1に示すように、電動自転車の施錠システムは、電動自転車1と、電動自転車1に取り付けられた錠装置30と、この錠装置30を開錠するための携帯可能な(すなわち、電動自転車1とは別に設けられた)開錠用装置(携帯装置とも称す)50とから構成されている。
図1に示すように、電動自転車1は、スポーク4を有する前輪2および後輪3(いずれも車輪の一例である)と、前輪2および後輪3を連結するフレーム5と、モータ6を有して走行用の駆動力(この実施の形態では補助駆動力)を発生する駆動ユニット7と、この駆動ユニット7に給電する二次電池などからなるバッテリ8、踏力からなる人力駆動力が加えられるペダル9およびクランク11、照明装置としての前照灯16などを備えている。また、フレーム5の一部をなす立てパイプ12の上部から後方に向けて斜め下方に延びる左右一対のシートステー(バックホーク)13が配設され、これらの左右のシートステー13に跨る姿勢で、略C字形状(いわゆるサークル錠形式)の錠装置30が取付ブラケット30aを介して取り付けられている。
また、電動自転車1は、駆動ユニット7の内部などに制御部や減速機構(図示せず)などが設けられているとともに電動自転車1の走行速度や走行、停止状態を検出するセンサや、クランク11の回転状態を検出するセンサも設けられている。また、図2に示すように、フレーム5の一部であるハンドル14に手元操作部15が取り付けられている。図3に示すように、手元操作部15には、バッテリ8から駆動ユニット7などへの給電をON/OFFする(補助駆動力を付加/停止する電源を切り替える)電源釦(いわゆるアシスト電源釦であり、電源スイッチである)15aと、照明装置としての前照灯16を点灯/消灯する電源を切り替える照明釦15bと、補助駆動力の強弱のモードを切り替えるモード切替釦15c、15dと、各種の情報を液晶表示などにより表示する表示部15eと、表示部15eに表示させる表示内容を切り替える表示切替釦15fなどが設けられている。
図4〜図7に示すように、錠装置30は、一部に開放部32aが設けられている略C字形状のケース32内を円弧形状の閂33が出退自在とされて、閂33は、開放部32aを通って後輪3の回転を阻止する施錠位置(図7参照)と、ケース32内に全体が収納されて後輪4の回転阻止を解除する開錠位置(図4〜図6参照)とに移動自在とされている。そして、この錠装置30は、閂33を後輪3のスポーク4間の開放部32aに通過させて後輪3の回転を阻止することで施錠し、また、閂33をスポーク4間から退出させて開錠する。なお、この錠装置30を、フレーム5におけるシートステー13以外の箇所に取り付けるよう構成してもよいし、前輪3の回転を阻止可能に取り付けてもよい。
図4などに示すように、錠装置30には、ケース32内に配置されて閂33を開錠位置側に引っ張る(付勢する)閂引張ばね34や、閂33に一体的に固定されてケース32の長孔32bを通して外部に露出して閂33を施錠操作する際に用いられる施錠つまみ35、閂33に形成された凹部33aに係合離脱自在とされて、閂33を施錠位置に保持するロック体36が設けられている。また、錠装置30には、電動駆動源としての開錠用モータ43などを有してロック体36をロック解除位置に移動させる本体側開錠部40(図8参照)が設けられている。また、この実施の形態では、錠装置30に、鍵18を差し込むシリンダ錠などからなる施錠機構37も設けられて、鍵18を錠装置30の施錠機構37に手動で差し込んで回転するなどして開錠可能とされている。
なお、図示しないが、ロック体36は、閂33の凹部33aに係合するロック位置と、閂33の凹部33aから離脱するロック解除位置とに移動自在とされているとともに、ロック用ばねによりロック位置側に付勢されている。そして、ロック体36は、閂33が施錠位置に移動された際に、閂33の凹部33aに係合して閂33を施錠位置に保持する。一方、ロック体36は、電動開錠機構40によりロック解除位置に移動可能とされ、ロック体36がロック解除位置に移動されると閂33の凹部33aから離脱して、閂33が閂引張ばね34の付勢力により開錠位置まで移動する。また、図示しないが、錠装置30には、閂33が開錠位置にあるか施錠位置にあるかを開錠位置センサおよび施錠位置センサにより確認できるよう構成されている。
さらに本体側開錠部40には、図8に示すように、開錠用装置50に対して通信する本体通信部41と、開錠制御部42とが設けられている。本体通信部41には、本体送信部41aと本体受信部41bとが設けられている。
また、開錠用装置(携帯装置)50は、この電動自転車1に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号などを本体側開錠部40に送信して錠装置30を開錠するように構成されている。図8に示すように、開錠用装置50は、釦電池などからなるバッテリ(携帯装置側バッテリ)51と、通信部(携帯装置側通信部)52と、制御部(携帯装置側制御部)53と、開錠用信号の送信を禁止する禁止用選択部としての禁止用選択釦54と、各種の警告音や開錠確認音を発する音発生装置(出音部)55とが設けられている。なお、通信部52は送信機能および受信機能を有し、禁止用選択釦54には、通信禁止状態の際に点灯する禁止状態表示部が内蔵されている。また、開錠用装置50には、取付リング(図示せず)などを介して鍵18を取付け可能な取付用係止孔56が形成されている。
そして、電動自転車1の手元操作部15に設けられている電源釦15aが押されてONされることにより、本体側開錠部40に設けられている本体通信部41および開錠制御部42に電動自転車1のバッテリ8から給電され、開錠制御部42が、開錠用装置50からの開錠用信号を受信した際に、錠装置30を開錠させるなどする。
具体的には、本体側開錠部40に設けられている開錠制御部42や開錠用装置50に設けられている制御部(携帯装置側制御部)53、電動自転車1の制御部などは、これから電動自転車1を使用するために乗車開始する際(図9参照)や降車時(図10参照)に、以下のような制御動作を行う。
電動自転車1を乗車開始するために開錠する際に、手元操作部15の電源釦15aが押圧されてOFF状態からON状態になったことが電動自転車1の制御部により検知された場合には、本体側開錠部40への給電が開始される(ステップS2)とともに、ステップS2からステップS3に進んで、開錠制御部42により開錠用装置(携帯装置)50との通信および識別用情報が確認される。
ここで、開錠制御部42の開錠用装置(携帯装置)50との通信状態および識別用情報を確認する際には、具体的には以下のようにして行われる。まず、開錠制御部42により本体送信部41aから送信指示信号を開錠用装置50に送信する。これにより、開錠用装置50は、本体送信部41aからの送信指示信号を受信した場合に、電動自転車1に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を本体側開錠部40に送信する。この開錠用信号を受信した際には、開錠制御部42が開錠用装置50と通信状態でき、かつ開錠用装置50が電動自転車1に対応するものであると判別する。
なお、この際、開錠用装置50が所持されていないなどして、開錠用装置50との通信状態が確立されていない(通信できない)ことが検知された場合には、手元操作部15の表示部15eに通信不可状態であることを点滅表示させる(ステップS4)などして、通信不可であることを搭乗者に伝える。これにより、搭乗者に鍵15を用いて手動で開錠することを促す。なお、手元操作部15に通信不可であることを搭乗者に伝える通信不可状態通知表示部(赤色LEDなど)などを別途に設けてもよい。
ステップS3において、開錠用装置(携帯装置)50との通信状態が確立され、開錠用装置50を認識できた場合には、開錠制御部42は、開錠用装置50からの開錠用信号を受信した際に、開錠用モータ43を駆動するなどして錠装置30を開錠させる(開錠動作の実施:ステップS5)。
この後、錠装置30の閂33の位置が確認される(ステップS6)。すなわち、開錠制御部42により、所定時間内に、閂33が開錠位置に移動したことが確認される。閂33が開錠位置に移動したことが確認された場合には、ステップS7に進んで開錠用装置(携帯装置)50に開錠動作が完了したことを伝える信号が出力され、開錠用装置50の音発生装置55から開錠音が出力される(ステップS8)。この後、本体側開錠部40の電源はOFF状態に切り替えられる(ステップS9)。
一方、ステップS6において、所定時間経過したにもかかわらず、錠装置30の閂33の位置が施錠位置のままである場合、もしくは、施錠位置または開錠位置の何れでもない場合には、ステップS6からステップS10に進んで、開錠用装置(携帯装置)50に開錠動作が完了しておらず不開錠状態であることを伝える信号が出力され、開錠用装置(携帯装置)50の音発生装置55から不開錠の警告音(アラーム音)が出力される(ステップS11)。これにより、開錠用装置(携帯装置)50を所持している人に対して、開錠されていないことが伝えられて、錠装置30を確認するよう促され、この後、本体側開錠部40の電源はOFF状態に切り替えられる(ステップS9)。
また、電動自転車1の降車時に、電動自転車1の制御部により、閂33が手動で施錠動作が行われるなどして、閂33が開錠位置でなくなったことが検知されると、ステップS21からステップS22に進んで、本体側開錠部40の電源がON状態に切り替えられる。そして、ステップS23に進んで、開錠制御部42により開錠用装置(携帯装置)50との通信状態および識別用情報が確認される。
この際にも、開錠制御部42の開錠用装置(携帯装置)50との通信状態および識別用情報を確認する際、開錠時と同様に、以下のような制御動作が行われる。まず、開錠制御部42により本体送信部41aから送信指示信号を開錠用装置50に送信する。これにより、開錠用装置50は、本体送信部41aからの送信指示信号を受信した場合に、電動自転車1に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を本体側開錠部40に送信する。この開錠用信号を受信した際には、開錠制御部42が開錠用装置(携帯装置)50と通信状態でき、かつ開錠用装置50が電動自転車1に対応するものであると判別する。
なお、この際、開錠用装置50が所持されていないなどして、開錠用装置(携帯装置)50との通信状態が確立されていない(通信できない)ことが検知された場合には、手元操作部15の表示部15eに通信不可状態であることを点滅表示させる(ステップS24)などして、通信不可であることを搭乗者に伝える。
ステップS23において、開錠用装置(携帯装置)50との通信状態が確立され、開錠用装置50を認識できた場合には、錠装置30の閂33の位置が確認される(ステップS25)。すなわち、手動で施錠されて、錠装置30が開錠位置から施錠位置に確実に切り替えられているかどうかが開錠制御部42により確認される。
開錠制御部42により、閂33が開錠位置に移動されていることが確認された場合には、ステップS26に進んで開錠用装置50に開錠動作が完了したことを伝える信号が出力され、開錠用装置50の音発生装置55から開錠音が出力される(ステップS27)。
一方、手動で施錠動作が行われたにもかかわらず、施錠動作が良好には行われなかったりするなどして、錠装置30の閂33の位置が施錠位置ではない場合(例えば、閂33の位置が施錠位置と開錠位置との間の中途位置であったり、開錠位置に戻ったりした場合)には、ステップS25からステップS28に進んで、開錠用装置50に施錠動作が完了しておらず不施錠状態であることを伝える信号が出力される(ステップS28)。そして、開錠用装置(携帯装置)50では、電波の強さなどに基づき、開錠用装置(携帯装置)50と電動自転車1の本体側開錠部40との距離が判定され(ステップS29)、近距離(例えば、2m未満)である場合には開錠(不施錠)状態であることを警告する開錠アラーム音が出力され(ステップS30)、遠距離(例えば、2m以上)である場合には開錠(不施錠)状態であることを強く警告する開錠警告アラーム音(前記開錠アラーム音より大きな音で、長い時間としてもよい)が出力される(ステップS31)。これにより、施錠動作を確認して再度行うことが促される。
この後、手元操作部15の電源釦15aが押圧されてON状態からOFF状態になったことが電動自転車1の制御部により検知された場合には、ステップS32からステップS33に進んで、本体側開錠部40への給電が停止される(ステップS33)。
また、手元操作部15の電源釦15aが押圧されず、ON状態のままである場合には、電動自転車1が停止されており、クランク11も回転されていない状態が所定時間経過したことを確認して、電動自転車1の電源をOFF状態にするとともに本体側開錠部40への給電を停止する。
上記構成の施錠システムおよび開錠方法によれば、開錠用装置(携帯装置)50を所持した人が電動自転車1に近づいて、本体通信部41が開錠用装置50からの開錠用信号を受信すると、手動の開錠操作を行わなくても開錠される。また、電源釦15aがONされることにより本体側開錠部40(本体通信部41や開錠制御部42)にバッテリ8から給電される。したがって、電動自転車1が使用されず電源釦15aがOFFである際には、バッテリ8から本体側開錠部40へ給電されない。これにより、電動自転車1を使用しない状態でのバッテリ8の蓄電量が減少することを防止できて、電動自転車1の補助駆動力を付加して走行できる距離が減少することを防止できる。
また、上記構成の施錠システムおよび開錠方法によれば、電源釦15aがONされた際に、本体通信部41に給電されて、本体通信部41の本体送信部41aから送信指示信号が開錠用装置50に送信され、開錠用装置50は、本体送信部41aからの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号が送信され、本体受信部41bにより開錠用信号を受信した際に、錠装置30が開錠される。すなわち、本体通信部41では、電源釦15aがONされた際に、本体送信部41から送信指示信号を開錠用装置50に送信し、この後に、開錠用装置50からの開錠用信号を受けるので、この際のバッテリ8の使用量を少なく抑えることができる。また、開錠用装置50でも、本体送信部41からの送信指示信号を受信した際に、開錠用信号を送信すれば済み、常に開錠用信号を送信するなどしなくても済むので、開錠用装置50側のバッテリ51の使用量も少なく抑えることができる。
また、上記構成によれば、開錠用装置50に、開錠用信号の送信を禁止する禁止用選択部としての禁止用選択釦54を設けている。これにより、例えば、電動自転車1を建物の外に置いているが、この近くの建物内に開錠用装置50を置いている場合でも、禁止用選択釦54を押して開錠用信号の送信を禁止することで、錠装置30が開錠してしまうことを防止できて、防犯性を高めることができる。
また、上記構成によれば、本体側開錠部40により開錠動作が行われた場合には、閂33が開錠位置まで移動されたことを確認すると、開錠用装置(携帯装置)50から開錠音が出力されるので、開錠動作が確実に行われたことを搭乗者が確認できて、信頼性が向上する。
一方で、本体側開錠部40により開錠動作が行われたにもかかわらず、閂33が開錠位置まで移動されていない場合には、不開錠の警告音(アラーム音)が出力されて、開錠用装置(携帯装置)50を所持している人に対して、開錠されていないことが伝えられる。これにより、錠装置30を確認するよう促されるため、これによっても電動自転車1(電動自転車1の施錠システム)の信頼性が向上する。
また、手動により施錠動作が行われた場合に、閂33が施錠位置まで移動されたことを確認すると、開錠用装置(携帯装置)50から施錠音が出力されるので、施錠動作が確実に行われたことを搭乗者が確認できて、信頼性が向上する。
一方で、手動により施錠動作が行われたにもかかわらず、閂33が施錠位置まで移動されていない場合には、開錠アラーム音や開錠警告アラーム音が出力されて、開錠用装置(携帯装置)50を所持している人に対して、施錠動作が良好には行われていないことが伝えられる。これにより、錠装置30を確認するよう促されるため、これによっても電動自転車1(電動自転車1の施錠システム)の信頼性が向上する。
なお、上記の実施の形態では、電動自転車1全体を制御する制御部とは別に本体側開錠部40に開錠制御部42が設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、電動自転車1全体を制御する制御部自体に開錠制御部42に相当する機能が設けられていてもよい。
また、上記の実施の形態では、電源釦15aが1つだけ設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、電源釦15aを複数(2つあるいは3つ以上)設けてもよい。この場合には、図11、図12および図3に示すように、電源釦15aとして、電動自転車1の前部に主電源釦15a1(主電源スイッチ:図3参照:上記実施の形態の電源釦15aと同じもの)を取り付け、電動自転車1の後部に補助電源釦(補助電源スイッチ)15a2を取り付けると好適である。つまり、上記実施の形態およびこの実施の形態では、クランク軸11aを回転自在に支持する軸受が嵌め込まれているハンガーパイプ(ボトムブラケットとも称される)の近傍に駆動ユニット7が組み付けられており、この駆動ユニット7が電動自転車1の前後方向中央位置に配置されている。そして、この実施の形態では、電動自転車1における駆動ユニット7よりも前側である電動自転車1の前部に主電源釦15a1が設けられていることに加え、電動自転車1における駆動ユニット7よりも後側である電動自転車1の後部に補助電源釦15a2が設けられている。なお、主電源釦15a1は、上記の実施の形態と同様に、ハンドル14に取り付けた手元操作部15に設けると好適であるが、これに限るものではなく、固定できる箇所であれば、電動自転車1の前部の領域のどの箇所に取り付けてもよい。
補助電源釦15a2は、例えば、電動自転車1の後部(この実施の形態ではシートステー13)に取り付けられている錠装置30に設けられる。そして、何れの電源釦15aによっても(主電源釦15a1と補助電源釦15a2の何れによっても)、押すことでバッテリ8からの給電をON/OFF可能とされている。したがって、主電源釦15a1または補助電源釦15a2がONされることにより、本体通信部41および開錠制御部42にバッテリ8から給電され、開錠制御部42は、開錠用装置50からの開錠用信号を受信した際に、錠装置30を開錠させる。
また、この実施の形態では、電動自転車1の後部に荷台60が設けられているとともに、この荷台60の上に子供が載ることが可能な子乗せ61が取り付けられている。子乗せ61には、子供の足を載せることが可能な足載台62が電動自転車1から左右に出っ張った状態で取り付けられている。
この構成において、駐輪場などでこの電動自転車1の左右に他の自転車が近接して駐輪され、他の自転車とこの電動自転車1との間に、人が入ることができる空間が殆どないような場合などには、電動自転車1の前部に取り付けられている主電源釦15a1に手が届き難くなる。このような場合には、主電源釦15a1しか設けられていないと、主電源釦15a1を押して開錠することが困難となる。
しかし、本実施の形態によれば、電動自転車1の後部に補助電源釦15a2が取り付けられているので、上記のように、駐輪場などでこの電動自転車1の左右に他の自転車が近接して駐輪され、電動自転車1の前部に取り付けられている主電源釦15a1に手が届き難い場合であっても、電動自転車1の後部に取り付けられている補助電源釦15a2を押して電源をONさせ、錠装置30を開錠させることが容易にできて便利である。
また、上記のように電動自転車1の後部に子乗せ61が取り付けられていると、駐輪場などでこの電動自転車1の左右に他の自転車が近接して駐輪されている場合に、足載台62により、他の自転車とこの電動自転車1との間に、人が入り難くなる場合が多い。しかし、このような場合でも、電動自転車1の後部に取り付けられている補助電源釦15a2を押して電源をONさせ、錠装置30を開錠させることが容易にできて便利である。
なお、電動自転車1の後部に子乗せ61が取り付けられていない、一般的な電動自転車1においても錠装置30などの電動自転車1の後部に補助電源釦15a2を取り付けることが可能であることはもちろんである。また、上記の場合には、補助電源釦15a2が錠装置30に設けられる場合を述べたが、これに限るものではなく、補助電源釦15a2を電動自転車1の後部のどの箇所にも別途組付け可能に構成してもよい。さらには、補助電源釦15a2を着脱自在として、電動自転車1の利用者や所有者が、電動自転車1の好きな箇所に取り付けられるよう構成してもよい。
また、上記の実施の形態では、錠装置30が、いわゆるサークル錠とも称せられる(リング錠や馬蹄型錠とも称せられる場合もある)構造のものである場合を述べたが、これに限るものではなく、前フォークなどに取り付けられる箱型の錠装置(箱錠とも称せられる)にも適用可能である。
また、電動自転車1に、周囲の明るさを検知する光センサ(図示せず)を設け、電源釦15a(15a1、15a2)を押した際に、周囲が暗い場合(所定の明るさに達していない場合)には、この状況を光センサで検出して、制御部により前照灯16などの照明装置を自動的に点灯するように構成してもよい。しかしながら、この構成を採用するだけであると、電源釦がONされ、光センサにより周囲が暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信動作と並行して前照灯16などの照明装置を点灯させると、照明装置を点灯が、開錠用信号の送受信のノイズとなって、開錠用信号の認証が成立せず、開錠できなくなるおそれがある。
このような不具合の発生を防止すべく、この電動自転車1の施錠システムにおいて制御部は、図13に示すように、電源釦15a(15a1、15a2)がONされた際に、光センサにより周囲が暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信(具体的には、本体通信部41および開錠制御部42への給電動作)が終了してから、照明装置である前照灯16を点灯させるよう制御する。
この構成により、電源釦15a(15a1、15a2)がONされた際に、光センサにより周囲が暗いことを検出した場合でも、開錠用信号を送受信している際には、照明装置である前照灯16の点灯によるノイズを受けることがなくなる。この結果、開錠制御部42が、開錠用装置50からの開錠用信号を受信した際に、錠装置30を確実に開錠させることができ、ひいては電動自転車1の信頼性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態では、電動自転車1として、人力駆動力(ペダル9に加えられる踏力)に、駆動ユニット7の補助駆動力(アシスト力)を加えることで、上り坂等でも楽に走行できる電動アシスト自転車とも称せられる電動自転車である場合を述べた。しかし、これに限るものではなく、自走可能な構成の電動自転車にも適用可能である。
本発明は、各種の電動自転車に取り付けられる施錠システムおよび開錠方法として適用可能である。
1 電動自転車
2 前輪
3 後輪
4 スポーク
5 フレーム
6 モータ
7 駆動ユニット
8 バッテリ
9 ペダル
11 クランク
14 ハンドル
15 手元操作部
15a 電源釦(電源スイッチ、アシスト電源釦)
15a1 主電源釦(主電源スイッチ)
15a2 補助電源釦(補助電源スイッチ)
18 鍵
30 錠装置
33 閂
37 施錠機構
40 本体側開錠部
41 本体通信部
41a 本体送信部
41b 本体受信部
42 開錠制御部
43 開錠用モータ
50 開錠用装置(携帯装置)
51 バッテリ(携帯装置側バッテリ)
52 通信部(携帯装置側通信部)
53 制御部(携帯装置側制御部)
54 禁止用選択釦(禁止用選択部)
55 音発生装置(出音部)
56 取付用係止孔
61 子乗せ
62 足載台

Claims (7)

  1. モータを有して走行用の駆動力を発生する駆動ユニットとこの駆動ユニットに給電するバッテリとを備えた電動自転車に、施錠状態と開錠状態とに切り替え可能な錠装置が取り付けられ、
    電動自転車に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を送信して錠装置を開錠する携帯可能な開錠用装置が設けられ、
    錠装置により施錠された電動自転車に対して開錠用装置から開錠用信号を送信して開錠できるよう構成した電動自転車の施錠システムであって、
    電動自転車に、開錠用装置に対して通信する本体通信部と、バッテリからの給電をON/OFFする電源釦と、開錠制御部と、が設けられ、
    電源釦がONされることにより、本体通信部および開錠制御部にバッテリから給電され、
    開錠制御部は、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする電動自転車の施錠システム。
  2. 本体通信部が、本体送信部と本体受信部とを有し、
    電源釦がONされて本体通信部および開錠制御部に給電された際に、開錠制御部により本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信させ、
    開錠用装置は、本体送信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号を送信し、
    開錠制御部は、本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする請求項1に記載の電動自転車の施錠システム。
  3. 開錠用装置に、開錠用信号の送信を禁止する禁止用選択部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動自転車の施錠システム。
  4. 電源釦として、電動自転車の前部に取り付けられた主電源釦と、電動自転車の後部に取り付けられた補助電源釦と、が設けられ、何れの電源釦によってもバッテリからの給電をON/OFF可能であることを特徴とする請求項1に記載の電動自転車の施錠システム。
  5. 周囲の明るさを検知する光センサと照明装置と制御部とが電動自転車に設けられ、
    電動自転車の制御部は、電源釦がONされた際に、光センサにより周囲が所定の明るさよりも暗いことを検出した場合に、開錠用信号の送受信が終了してから、照明装置を点灯させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の電動自転車の施錠システム。
  6. モータを有して走行用の駆動力を発生する駆動ユニットとこの駆動ユニットに給電するバッテリとを備えているとともに、施錠状態と開錠状態とに切り替え可能な錠装置が取り付けられている電動自転車に対して、携帯可能な開錠用装置から電動自転車に対応する固有の識別用情報を含む開錠用信号を送信して開錠する電動自転車の開錠方法であって、
    電動自転車に、開錠用装置に対して通信する本体通信部と、バッテリからの給電をON/OFFする電源釦と、が設けられ、
    電源釦がONされることにより、本体通信部にバッテリから給電させ、開錠用装置からの開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする電動自転車の開錠方法。
  7. 本体通信部は送信機能と受信機能とを有し、
    電源釦がONされた際に、本体通信部に給電されて、本体送信部から送信指示信号が開錠用装置に送信され、
    開錠用装置は、本体送信部からの送信指示信号を受信した場合に、開錠用信号を送信し、
    本体受信部により開錠用信号を受信した際に、錠装置を開錠させることを特徴とする請求項6に記載の電動自転車の開錠方法。
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