JP2019038360A - 盗難防止装置 - Google Patents

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貴大 富田
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貴大 富田
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Abstract

【課題】本発明は、一時的な駐輪時に、自転車に取り付けて使用されることによって窃盗行為を抑止する新規な盗難防止装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
振動感応式のブザー21を備えた装置本体2と、前記装置本体2に取り付けられた複数の自動巻取り式のリール3と、前記リール3の各々に対し、引き出し可能に巻き回された複数の索体4と、前記索体4の各々の先端に取り付けられた複数のフック5と、を具備してなる盗難防止装置1を自転車Bに取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車に取り付けて使用される盗難防止装置に関する。
自転車の盗難を防止する器具としては、自転車のフロントフォーク又はサドル後部のフレームに据え付けられて、前輪や後輪のスポーク間に閂を挿入する仕組みとなされた箱型錠や馬蹄錠が一般的である。現在、この種の据え付け式の錠は、主に「ママチャリ」と称されるシティサイクル(軽快車)に取り付けられて使用されている。
一方、ロードバイクやマウンテンバイク或いはクロスバイクなどのスポーツバイクの盗難を防止するにあたっては、ワイヤー錠やセルフコイルなどの、自転車とは独立した盗難防止用の器具が用いられている。
前記シティサイクルの盗難防止にあたり据え付け式の錠が使用されている理由は、前記シティサイクルの盗難事件の多くが「乗り捨て」を目的とするものであり、前記シティサイクルの盗難を防止する器具に求められる機能が「自転車自体の盗難防止」だからである。
一方、前記スポーツバイクは、前記シティバイクと比較して非常に高価であることから、オーナーの防犯意識が高く、屋外に長時間にわたって駐輪されることが殆どない。そのため、前記スポーツバイク自体の盗難は起こり難い。
前記スポーツバイクの盗難事件の多くは、ツーリングの途中に立ち寄ったコンビニエンスストアや飲食店での一時的な駐輪時において、「盗んだパーツの転売」を目的として行われているのが現状である。そのため、前記スポーツバイクのオーナーは、一時的な駐輪時におけるパーツの盗難を防止すべく、自転車とは独立した盗難防止用の器具を複数用いて個々のパーツを施錠する場合が多い。
最近では、自転車の前輪或いは後輪の回り止めロック機能と、自転車を構造物に繋止する機能と、更に自転車車載の部品をロック本体に繋止することができる機能とを同時に備えた係脱自在の多目的固定ロックも開発されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2005‐67411号公報
しかしながら、ツーリングの際に複数の盗難防止用の器具を持ち運び、一時的な駐輪のたびに個々のパーツを施錠し、ツーリング再開の際に開錠する作業は非常に煩雑である。
又、転売の目的をもってパーツを窃盗する犯罪行為を行う者は、ワイヤーを切断するための工具や開錠するための工具を持参しており、窃盗を完全に防止することは事実上不可能である。
本発明は、前記技術的課題に鑑みて完成されたものであり、一時的な駐輪時に、自転車に取り付けて使用されることによって窃盗行為を抑止する新規な盗難防止装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決する本発明の盗難防止装置は、自転車に取り付けて使用される盗難防止装置であって、振動感応式のブザーを備えた装置本体と、前記装置本体に取り付けられた複数の自動巻取り式のリールと、前記リールの各々に対し、引き出し可能に巻き回された複数の索体と、前記索体の各々の先端に取り付けられた複数のフックと、を具備してなることを特徴とする(以下、「本発明装置」と称する。)。
前記本発明装置においては、前記索体が、3mm以下の太さとなされたものが好ましい態様となる。
前記本発明装置においては、前記索体の引き出し長さが、30cm以上となされたものが好ましい態様となる。
前記本発明装置においては、前記フックが錠前付きフックとなされたものが好ましい態様となる。
本発明によれば、一時的な駐輪時における窃盗行為を抑止することができる。
図1(a)は、本発明装置の一実施形態を正面方向から示す斜視図であり、図1(b)は、前記本発明装置を裏面方向から示す斜視図であり、図1(c)は、前記本発明装置1を自転車に固定した状態を示す側面図である。 図2(a)は、前記本発明装置を装置本体側から断面状態にて示す正面図であり、図2(b)は、前記本発明装置をリール側から断面状態にて示す正面図である。 図3は、前記本発明装置によって構築された盗難防止の一使用態様である。 図4(a)は、本発明装置の他の実施形態を示す斜視図であり、図4(b)は前記本発明装置のフックを示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
<本発明装置1>
図1に、本発明装置1の一実施形態を示す。前記本発明装置1は、装置本体2と、リール3と、索体4と、フック5と、を具備する。
‐装置本体2‐
図2(a)に示すように、前記装置本体2は、振動感応式のブザー21を備える。本実施形態においては、前記装置本体2の外郭をなす筐体20内に、外部から与えられた衝撃や振動を感知し、電気信号を発するセンサ(ショックセンサ)22と、前記センサ22から発した電気信号を受けて警告音を鳴らす音響発生装置23と、からなるブザー21を配することによって前記装置本体2を構築した。なお、本実施形態において、前記ブザー21は、リモコンRによる遠隔操作にて起動する仕組みとなされている。
‐リール3‐
前記リール3は、前記装置本体2に対し複数取り付けられる。本実施形態においては、前記リール3を二個重ねた状態で、前記装置本体2の一面に固定することによって、前記リール3を前記装置本体2に対して取り付けた。前記リール3は、自動巻取り式(前記索体4を自動的に巻き取るための機械要素)であり、本実施形態においては、前記リール3として、図2(b)に示すような弦巻バネ30の付勢力によって前記索体4を引き込みながら巻取る仕組みとなされたものを用いた。又、前記リール3には、取付金具6が設けられており(図1(b)参照)、前記取付金具6を利用して、前記本発明装置1を自転車Bのフレーム110の適宜箇所に固定し得るようになされている(図1(c)参照)。
‐索体4‐
前記索体4は、前記リール3の各々に対して引き出し可能に巻き取られる。本実施形態においては、前記索体4として、太さ0.8mmのステンレスワイヤーを用いた。又、前記索体4の引き出し長さは、100cmとした。
‐フック5‐
前記フック5は、前記索体4の各々の先端に取り付けられる。本実施形態においては、前記フック5として、鉤爪状の金具を用いた。
<本発明装置1の使用態様>
図3に、前記本発明装置1の一使用態様を示す。以下、説明の便宜上、自転車Bの前輪120側を「前方」、後輪130側を「後方」と称する。本使用態様では、自転車Bを駐輪した後、まず、前記リール3の一方から前記索体4を引き出し、前記フック5をフレーム110の適宜箇所に巻き付けた後、前輪120のスポーク121間に数回通過させながら前方に導き、更に前方に存するスポーク121に引っ掛ける。次いで、前記リール3のもう一方から前記索体4を引き出し、前記フック5をフレーム110の適宜箇所に巻き付けた後、後輪130のスポーク131間に数回通過させながら後方に導き、更に後方に存するスポーク131に引っ掛ける。なお、前記作業実行の際に生じた前記索体4の余分なたるみは、自動巻取り式の前記リール3によって巻き取られるため、前記索体4にはテンションが掛かる。
最後に、前記リモコンRを操作して、前記ブザー21を起動させれば、前記本発明装置1による盗難防止の一使用態様が構築される。
この使用態様が構築された自転車Bから前輪120を盗もうとした場合、まず、スポーク121に引っ掛かっている前記フック5をスポーク121から外したうえで、前記フック5を前記索体4が通過しているスポーク121間に通し、更に、フレーム110に巻き付いている部分を解きながら後方に送り、前記索体4を前記リール3に巻き戻させる手段が考えられる。しかしながら、前記ブザー21に振動を与えることなく、このような作業を実行することは困難である。
又、前記索体4を切断する手段も考えられるが、前記索体4を切断すると、前記リール3によって前記索体4が勢いよく巻き取られるため、前記ブザー21に振動が与えられる。
更に、自転車B自体を持ち上げてトラックなどの搬送車に積み込む手段も考えられるが、やはり、前記ブザー21に振動を与えることなくこのような作業を実行することは困難である。
勿論、これらの作業につき、ゆっくりと慎重に行えば、前記ブザー21に振動を与えずに行うことも可能である。しかしながら、自転車Bのオーナーが近くにいる一時的な駐輪という状況下において、これらの作業をゆっくりと慎重に行うわけにもいかない。
即ち、前記本発明装置1によれば、自転車Bの駐輪時において、前記フック5を自転車Bの各所隙間を通したうえで、盗まれたくないパーツに引っ掛け、前記ブザー21を起動させるといった簡単な作業によって、自転車Bそのものの盗難、及び、パーツの盗難を抑制し得る使用態様を構築することができる。なお、本発明装置1によって構築される盗難防止の使用態様は、必ずしも自転車B一台にのみで構築されるものではなく、ガードレール等の構造物や近隣に駐輪している他の自転車を利用して構築しても良い。
ところで、本実施形態においては、前記索体4として、太さ0.8mmのステンレスワイヤーが用いられているが、前記索体4については最悪切断されても防犯効果が発現し得ることから、前記索体4について剛性は要求されない。そのため、前記索体4は細くても良く、前記索体4が細くなれば前記本発明装置1の軽量化が実現される。本発明において、前記索体4の太さは、3mm以下(より好ましくは0.5〜2mm)とすることが好ましい。
又、本実施形態においては、前記索体4の引き出し長さを100cmとしているが、前記索体4の引き出し長さが長くなれば、より複雑な盗難防止の使用態様を構築することができる。本発明において、前記索体4の引き出し長さは、30cm以上(より好ましくは50〜200cm)とすることが好ましい。
更に、本実施形態においては、前記装置本体2を前記取付金具6を介して前記本発明装置1を自転車Bに固定しているが、前記本発明装置1は、必ずしも自転車に固定しなくても良い。又、前記装置本体2の形状(前記本発明装置1の全体形状)も特に限定されるものではない。
なお、本実施形態においては、前記フック5として単なる鉤爪状の金具を用いたが、前記フック5として、図4に示すような錠前付きフック(ダイアル50a〜50cの全てが所定の数字と一致しなければ、ロック竿52によって施錠されているフック本体51を開錠できない構造となされたフック)を用いれば、更に盗難防止効果が向上する。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 本発明装置(盗難防止装置)
2 装置本体
3 リール
4 索体
5 フック
6 取付金具
21 ブザー
22 センサ
23 音響発生装置
B 自転車

Claims (4)

  1. 自転車に取り付けて使用される盗難防止装置であって、
    振動感応式のブザーを備えた装置本体と、
    前記装置本体に取り付けられた複数の自動巻取り式のリールと、
    前記リールの各々に対し、引き出し可能に巻き回された複数の索体と、
    前記索体の各々の先端に取り付けられた複数のフックと、
    を具備してなることを特徴とする盗難防止装置。
  2. 請求項1に記載の盗難防止装置において、
    前記索体が、3mm以下の太さとなされた盗難防止装置。
  3. 請求項1又は2に記載の盗難防止装置において、
    前記索体の引き出し長さが、30cm以上となされた盗難防止装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の盗難防止装置において、
    前記フックが錠前付きフックとなされた盗難防止装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101999085B1 (ko) * 2019-04-01 2019-10-01 장지영 릴형 자전거 자물쇠
CN110512963A (zh) * 2019-09-04 2019-11-29 上海钧正网络科技有限公司 一种抗冲击防盗锁板、开关方法及车辆
WO2020179182A1 (ja) 2019-03-04 2020-09-10 日本電気株式会社 光合分波装置、光海底ケーブルシステム、光合分波方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体

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