JP2019036625A - 超伝導磁束量子ビット制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造的に電気的な配線が困難な超伝導磁束量子ビットのエネルギーを制御する。【解決手段】超伝導磁束量子ビット制御装置は、ジョセフソン接合301を含む超伝導ループ回路300と、超伝導ループ回路300と近接配置された周波数可変共振器1と、周波数可変共振器1にマイクロ波を印加するマイクロ波発生装置2と、超伝導ループ回路300および周波数可変共振器1に対して磁場を印加する磁場発生装置4とを備える。超伝導ループ回路300は超伝導磁束量子ビット3を構成する。周波数可変共振器1は、ジョセフソン接合101を含む超伝導ループ回路100からなる超伝導量子干渉素子(SQUID)10と、超伝導ループ回路100と接続された共振回路11とから構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、超伝導磁束量子ビットのエネルギー制御をマイクロ波印加で実現するものである。
超伝導磁束量子ビットのエネルギーはループを貫く磁束により制御される。高速な制御の方法としては、超伝導磁束量子ビットと同一チップ上に広帯域の磁束印加用ラインを用意し、この磁束印加用ラインに流す電流によって磁場を生じさせる方法が多く使われる。
この方法では、オンチップの磁束印加用ラインを用いることから、チップと外部の制御系との間に配線を行うことが必須であり、3次元空洞共振器中に設置した超伝導磁束量子ビットなど、構造的に配線が困難な超伝導磁束量子ビットに対して適用することは困難であった。また、複数の超伝導磁束量子ビットの制御を行う場合には、超伝導磁束量子ビットと同数の磁束印加用ラインが必要になるという課題があった(非特許文献1参照)。
F.G.Paauw,A.Fedorov,C.J.P.M Harmans,and J.E.Mooij,"Tuning the Gap of a Superconducting Flux Qubit",PHYSICAL REVIEW LETTERS,102,090501,2009
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、構造的に電気的な配線が困難な超伝導磁束量子ビットに対しても高速にエネルギー制御を行うことが可能な制御装置を提供することを目的とする。
本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置は、第1のジョセフソン接合を含む第1の超伝導ループ回路と、この第1の超伝導ループ回路と近接配置された周波数可変共振器と、この周波数可変共振器にマイクロ波を印加するマイクロ波発生装置と、前記第1の超伝導ループ回路および前記周波数可変共振器に対して磁場を印加する磁場発生装置とを備え、前記第1の超伝導ループ回路は超伝導磁束量子ビットを構成し、この超伝導磁束量子ビットのエネルギーを前記マイクロ波で制御することを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例において、前記周波数可変共振器は、第2のジョセフソン接合を含む第2の超伝導ループ回路と、この第2の超伝導ループ回路と接続された集中定数型の共振回路とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例において、前記周波数可変共振器は、第2のジョセフソン接合を含む第2の超伝導ループ回路と、この第2の超伝導ループ回路と接続された分布定数型の共振回路とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例において、前記マイクロ波発生装置は、前記周波数可変共振器に前記マイクロ波を照射することを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例において、前記マイクロ波発生装置は、前記分布定数型の共振回路にマイクロ波電流を供給することにより、前記周波数可変共振器にマイクロ波を印加することを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例において、前記第1の超伝導ループ回路と前記第2の超伝導ループ回路とは、一部が一体化して形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例は、前記磁場発生装置から印加される磁場によって設定される前記超伝導磁束量子ビットの動作点付近で、前記第2の超伝導ループ回路を貫く磁束に対する前記周波数可変共振器の共鳴角周波数の傾きが0より大きくなるように、前記第1、第2の超伝導ループ回路の寸法が設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の1構成例は、前記超伝導磁束量子ビットのエネルギーギャップによって規定される状態のエネルギーに対する前記超伝導磁束量子ビットのエネルギー離調を、前記磁場発生装置から印加される磁場により正または負とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、超伝導磁束量子ビットを構成する第1の超伝導ループ回路と周波数可変共振器とを近接配置して、第1の超伝導ループ回路と周波数可変共振器との相互インダクタンスを大きくし、周波数可変共振器にマイクロ波を印加することで、超伝導磁束量子ビットと周波数可変共振器の相互作用により超伝導磁束量子ビットのエネルギー制御を行う。これにより、本発明では、構造的に電気的な配線が困難な超伝導磁束量子ビットに対しても高速にエネルギー制御を行うことが可能となる。また、本発明では、個々の超伝導磁束量子ビットに制御線を配線した場合に問題となるクロストークやノイズの流入によるデコヒーレンスを抑えたエネルギー制御が可能となる。
図1は、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の超伝導磁束量子ビットのエネルギーの磁束依存性を示す図である。 図3は、超伝導量子干渉素子を貫く磁束に対する本発明の周波数可変共振器の共鳴周波数の変化を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施例に係る超伝導磁束量子ビット制御装置の構成を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施例において周波数可変共振器に照射するマイクロ波の周波数に対する超伝導磁束量子ビットのエネルギーの変化を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施例において周波数可変共振器に照射するマイクロ波の強度に対する超伝導磁束量子ビットのエネルギーの変化を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施例に係る超伝導磁束量子ビット制御装置の別の構成を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施例に係る超伝導磁束量子ビット制御装置の構成を示す図である。
[本発明の特徴と従来の技術との差異]
図1に示すように、本発明の超伝導磁束量子ビット制御装置は、超伝導量子干渉素子(SQUID:Superconducting QUantum Interference Device)10および共振回路11を含む周波数可変共振器1と、周波数可変共振器1にマイクロ波を印加するマイクロ波発生装置2と、被制御対象の超伝導磁束量子ビット3と、超伝導磁束量子ビット3および周波数可変共振器1に対して磁場を印加する磁場発生装置4とから構成されている。
本発明では、被制御対象である超伝導磁束量子ビット3を構成する超伝導ループ回路300(第1の超伝導ループ回路)と、SQUID10を構成する超伝導ループ回路100(第2の超伝導ループ回路)との相互インダクタンスMを大きくし、SQUID10を含む周波数可変共振器1にマイクロ波を照射することで、超伝導磁束量子ビット3と周波数可変共振器1の相互作用により超伝導磁束量子ビット3のエネルギー制御を行う。ここで重要な点は直接的に超伝導磁束量子ビット3の超伝導ループ回路300を貫く磁束の制御を行わずにエネルギー制御を行えるという点である。
被制御対象の超伝導磁束量子ビット3を構成する超伝導ループ回路300は、ループ状の超伝導体に例えば3つのジョセフソン接合301(第1のジョセフソン接合)を有するものである。この超伝導ループ回路300では、ループを貫く磁束の大きさを変えることでエネルギー離調が変化する。従来技術では、同一チップ上に設置した磁束印加用ラインに電流を流し磁場を発生させることでループを貫く磁束を変化させエネルギー離調の制御を行う。超伝導磁束量子ビット3のハミルトニアンHqは、次式のように書ける。
ここで、εはエネルギー離調を表し、Δはエネルギーギャップを表す。σx,σzはパウリ演算子である。エネルギー離調εは、超伝導ループ回路300を貫く磁束Φqと以下のような関係がある。
ここで、Ipは超伝導磁束量子ビット3の永久電流を表し、Φ0=h/2eは磁束量子を表す。nは任意の整数である。また、hはプランク定数、eは電気素量である。このハミルトニアンから超伝導磁束量子ビット3のエネルギーEqを求めると、次式のようになる。
図2は超伝導磁束量子ビット3のエネルギーの磁束依存性を示す図である。図2の横軸は超伝導磁束量子ビット3(超伝導ループ回路300)を貫く磁束、縦軸は超伝導磁束量子ビット3の周波数(エネルギーEqをプランク定数hで割った値)である。式(3)より、磁束の印加で超伝導磁束量子ビット3のエネルギーが制御可能なことが分かる。
上記のとおり、周波数可変共振器1は、SQUID10と、SQUID10と接続された共振回路11とから構成される。SQUID10を構成する超伝導ループ回路100は、ループ状の超伝導体に例えば2つのジョセフソン接合101(第2のジョセフソン接合)を有するものである。共振回路11は、インダクタやキャパシタ等の回路要素からなる集中定数型または分布定数型の共振回路から構成される。SQUID10のインダクタンスLsは、SQUID10を構成する超伝導ループ回路100を貫く磁束Φsに対し以下のように変化する。
ここで、IcはSQUID10を構成するジョセフソン接合101の臨界電流である。そのため、SQUID10を含む共振器は、外部から印加する磁束により制御可能な周波数可変共振器1として働く。図3は周波数可変共振器1の共鳴周波数が、SQUID10(超伝導ループ回路100)を貫く磁束に対してどのように変化するかを示す図である。SQUID10を含む周波数可変共振器1のハミルトニアンHrは、次式のように記述することができる。
ここで、h’=h/2πである。ω(Φs)は超伝導ループ回路100を貫く磁束により制御される周波数可変共振器1の中心角周波数である。a,aはそれぞれ周波数可変共振器1中の光子の消滅演算子、生成演算子である。超伝導磁束量子ビット3とSQUID10を含む周波数可変共振器1とから構成される系全体のハミルトニアンHを書き下すと以下のようになる。
ここで、式(6)の右辺第1項は超伝導磁束量子ビット3のハミルトニアン、右辺第2項はSQUID10を含む周波数可変共振器1のハミルトニアンである。超伝導磁束量子ビット3の量子状態は、超伝導ループ回路300を左(右)向きに流れる電流状態|L(R)>によって構成される。超伝導磁束量子ビット3を構成する超伝導ループ回路300と周波数可変共振器1のSQUID10を構成する超伝導ループ回路100とは相互インダクタンスMを持つため、超伝導ループ回路300を流れる電流は超伝導ループ回路100を貫く磁束ΦSを変化させる。そのため、超伝導磁束量子ビット3の量子状態に対応して、周波数可変共振器1の中心周波数は変化する。この場合の磁束の変化ΔΦsは以下のように記述できる。
通常の場合、周波数可変共振器1の制御には磁束量子Φ0程度の大きさの磁束を用いるが、超伝導磁束量子ビット3の制御には磁束量子Φ0の1/1000程度の磁束を用いる。そのため、本発明の目的である超伝導磁束量子ビット3のエネルギー制御を行う範囲内では、周波数可変共振器1の周波数変化は線形と見なしてよく、系全体のハミルトニアンを1次までの範囲で展開することで以下のように変形することができる。
ここで、Φs 0は超伝導磁束量子ビット3からの影響がない場合にSQUID10の超伝導ループ回路100を貫く磁束であり、2h’MIp(dω/dΦs)=δεとした。この式から分かるように、超伝導磁束量子ビット3の永久電流Ipの値、超伝導磁束量子ビット3とSQUID10との相互インダクタンスMおよび周波数可変共振器1の共鳴角周波数の傾きdω/dΦsを変えることによって、エネルギー離調の光子数aaに対する感度を変えることができる。
また、超伝導磁束量子ビット3はΦ0(n+1/2)付近の磁束が動作点となるが、本発明の手法でエネルギー制御を行うためにはその動作点付近で周波数可変共振器1の共鳴角周波数の傾きdω/dΦsが大きくなるように素子を設計する。具体的には、磁場発生装置4から印加される外部磁場によって設定される超伝導磁束量子ビット3の動作点付近で、超伝導ループ回路100を貫く磁束Φsに対する周波数可変共振器1の共鳴角周波数の傾きdω/dΦsが0より大きくなるように、超伝導ループ回路100,300の寸法(面積)を設定すればよい。
上記のハミルトニアンから超伝導磁束量子ビット3のエネルギー固有値Eを求めると、次式のようになる。
ここで、演算子aaの期待値<aa>は周波数可変共振器1中の光子の数である。エネルギー離調εとδεが同符号の場合、周波数可変共振器1内の光子数が増加するに従い、超伝導磁束量子ビット3のエネルギー離調は増加する。反対に、エネルギー離調εとδεが異符号の場合、周波数可変共振器1内の光子数が減少するに従い、超伝導磁束量子ビット3のエネルギー離調は減少する。
また、式(9)で|ε|≫Δの条件が成り立つ場合には、超伝導磁束量子ビット3のエネルギー固有値Eは、周波数可変共振器1内の光子数に対して線形に増加する。周波数可変共振器1内の光子数は、マイクロ波照射量を制御することで調整することができる。
以上のように本発明を用いることで、周波数可変共振器1へのマイクロ波照射量を制御し、周波数可変共振器1内の光子数を制御することで、超伝導磁束量子ビット3のエネルギー制御が可能となる。そのため、従来技術で用いられていた磁束印加用ラインを用いず、マイクロ波を空間を通じて伝搬させるのみでエネルギー制御が行える。この特徴を利用することで、構造的に配線を行うことの難しい超伝導磁束量子ビットに対しても高速エネルギー制御を行うことが可能となる。
また、従来技術ではエネルギー制御のために個々の超伝導磁束量子ビットに制御線が必要であったのに対し、本発明では異なる共鳴周波数の周波数可変共振器1を個々の超伝導磁束量子ビット3に結合することで、周波数空間での制御対象となる超伝導磁束量子ビット3のアドレスが可能となる。これにより、マイクロ波照射の周波数を変えることで複数の超伝導磁束量子ビット3の制御が可能となる。
従来技術として、周波数可変でない共振器によるACシュタルクシフトを用いて超伝導磁束量子ビットのエネルギー制御を行う方法が知られている(文献「Alexandre Blais,Ren-Shou Huang,Andreas Wallraff,S.M.Girvin,and R.J.Schoelkopf,“Cavity quantum electrodynamics for superconducting electrical circuits:An architecture for quantum computation”,PHYSICAL REVIEW A 69,062320,2004」)。この手法は、共振器と超伝導磁束量子ビットの共鳴周波数が比較的近い(周波数差が結合定数gの数倍から数十倍程度)場合に有効である。周波数非可変共振器と超伝導磁束量子ビットの結合系のハミルトニアンは、次式で記述される。
ここで、ωqは超伝導磁束量子ビットの共鳴角周波数、ωrは周波数非可変共振器の共鳴周波数、σ+,σ-は超伝導磁束量子ビットの昇降演算子である。このとき、周波数非可変共振器と超伝導磁束量子ビットのエネルギー差ωq−ωrが結合定数gに比べて十分に大きい場合には、以下に示す分散型近似ハミルトニアンが得られる。
そのため、マイクロ波照射により周波数非可変共振器内にマイクロ波光子を送り込むことで、超伝導磁束量子ビットの周波数をωqからωq+2{g2/(ωq−ωr)}<aa>に変化させることができる。ここで<aa>は周波数非可変共振器内のマイクロ波光子の数である。しかしながら、従来技術では、g<aa>が周波数非可変共振器と超伝導磁束量子ビットの間のエネルギー差ωq−ωrよりも大きくなると、上で述べた分散型近似が破れてしまい、ACシュタルクシフトによるエネルギー調整を行うことができない。このため、従来技術ではマイクロ波印加によるエネルギーの調整は数MHzから数十MHzのオーダーでしか行うことができなかった。
これに対し、本発明には従来技術の分散型近似に起因する制約がないため、マイクロ波印加を用いてGHzオーダーで超伝導磁束量子ビット3の周波数制御を行うことが可能である。
[第1の実施例]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図4は本発明の第1の実施例に係る超伝導磁束量子ビット制御装置の構成を示す図である。本実施例では、SQUIDを含む集中定数型LC共振器を用い、超伝導磁束量子ビットのエネルギー制御を行う例を示す。本実施例の超伝導磁束量子ビット制御装置は、SQUID10aおよび共振回路11aを含む周波数可変共振器1aと、マイクロ波発生装置2aと、超伝導磁束量子ビット3aと、磁場発生装置4とから構成されている。
SQUID10aを構成する超伝導ループ回路100と超伝導磁束量子ビット3aを構成する超伝導ループ回路300とは、同一の基板上に形成されている。図4の例では、超伝導ループ回路100と同一の面内に、超伝導ループ回路300が超伝導ループ回路100の内側に位置するように形成されている。図1と同様に、SQUID10aを構成する超伝導ループ回路100は、ループ状の超伝導体に例えば2つのジョセフソン接合101を有する。超伝導磁束量子ビット3aを構成する超伝導ループ回路300は、ループ状の超伝導体に例えば3つのジョセフソン接合301を有する。
共振回路11aは、インダクタLとキャパシタCの直列回路からなる集中定数型のLC共振回路である。周波数可変共振器1aは、インダクタLとキャパシタCとに直列にSQUID10aを挿入することで構成される。すなわち、共振回路11aの一端(図4の例ではキャパシタCの端子)が超伝導ループ回路100の一点に接続され、共振回路11aの他端(図4の例ではインダクタLの端子)が超伝導ループ回路100の別の一点に接続されている。
本実施例のマイクロ波発生装置2aは、周波数可変共振器1aにマイクロ波を照射するマイクロ波照射アンテナ200と、マイクロ波照射アンテナ200にマイクロ波電流を供給する電源(不図示)とから構成される。
周波数可変共振器1aおよび超伝導磁束量子ビット3aに対して磁場発生装置4から一定の磁場が印加される。ここで、磁場発生装置4から印加する外部磁場によりエネルギー離調εを正とした条件(超伝導ループ回路300を貫く磁束Φq=0.5025)の下で、マイクロ波発生装置2aから周波数可変共振器1aに対してマイクロ波を照射した場合の超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを図5(A)に示す。また、磁場発生装置4から印加する外部磁場によりエネルギー離調εを負とした条件(超伝導ループ回路300を貫く磁束Φq=0.4975)の下で、マイクロ波発生装置2aから周波数可変共振器1aに対してマイクロ波を照射した場合の超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを図5(B)に示す。図5(A)、図5(B)の横軸は周波数可変共振器1aに照射するマイクロ波の周波数、縦軸は超伝導磁束量子ビット3aの周波数(エネルギーEqをプランク定数hで割った値)である。
図5(A)では、周波数可変共振器1aに印加するマイクロ波が周波数可変共振器1aに共鳴する(〜3.5GHz)、すなわち周波数可変共振器1a中のマイクロ波光子数が増加すると、超伝導磁束量子ビット3aの共鳴周波数が〜5.3GHzから増加している様子が分かる。また、図5(B)では、周波数可変共振器1a中のマイクロ波光子数が増加すると、超伝導磁束量子ビット3aの共鳴周波数が〜5.2GHzから減少している様子が分かる。すなわち、エネルギー離調εの正負により、超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを正または負の方向に制御できることが分かる。
上記と同様に、磁場発生装置4から印加する外部磁場によりエネルギー離調εを正とした条件(磁束Φq=0.5025)の下で、マイクロ波発生装置2aから周波数可変共振器1aに対して照射するマイクロ波の強度を調節することにより周波数可変共振器1a内の光子数を制御した場合の超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを図6(A)に示す。また、磁場発生装置4から印加する外部磁場によりエネルギー離調εを負とした条件(磁束Φq=0.4975)の下で、マイクロ波発生装置2aから周波数可変共振器1aに対して照射するマイクロ波の強度を調節することにより周波数可変共振器1a内の光子数を制御した場合の超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを図6(B)に示す。図6(A)、図6(B)の横軸は周波数可変共振器1aに照射するマイクロ波の強度、縦軸は超伝導磁束量子ビット3aの周波数(エネルギーEqをプランク定数hで割った値)である。
図6(A)、図6(B)によれば、エネルギーギャップΔに対してエネルギー離調εが十分大きい領域(例えばエネルギーギャップΔに対してエネルギー離調εが3倍以上)では、周波数可変共振器1a内の光子数に対して線形に超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを制御できることが分かる。また、従来型のACシュタルクシフトを用いた手法とは異なり、超伝導磁束量子ビット3aのエネルギーを1GHz以上変化させることが可能であることも分かる。
なお、本実施例では、SQUID10aを構成する超伝導ループ回路100と超伝導磁束量子ビット3aを構成する超伝導ループ回路300とが別体に形成される例を説明したが、これに限るものではなく、図7に示すように超伝導ループ回路100と超伝導ループ回路300の一部を一体化してもよい。一体化する箇所は、ジョセフソン接合101,301が形成されていない箇所であれば、どこでも構わない。超伝導ループ回路100と超伝導ループ回路300の一部を一体化することで、超伝導ループ回路100と超伝導ループ回路300の相互インダクタンスMを増加させることができる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図8は本発明の第2の実施例に係る超伝導磁束量子ビット制御装置の構成を示す図である。本実施例では、SQUIDを含む分布定数型伝送線路共振器を用い、超伝導磁束量子ビットのエネルギー制御を行う例を示す。本実施例の超伝導磁束量子ビット制御装置は、SQUID10bおよび共振回路11bを含む周波数可変共振器1bと、マイクロ波発生装置2bと、超伝導磁束量子ビット3bと、磁場発生装置4とから構成されている。
SQUID10bを構成する超伝導ループ回路100と超伝導磁束量子ビット3bを構成する超伝導ループ回路300とは、同一の基板上に形成されている。図4と同様に、図8の例では、超伝導ループ回路100と同一の面内に、超伝導ループ回路300が超伝導ループ回路100の内側の位置するように形成されている。
共振回路11bは、インダクタとなる1/4波長のコプレーナ導波路CPWと、複数の分布定数線路をインターデジタル型に配置して構成されたキャパシタC2からなる分布定数型の伝送線路共振回路である。周波数可変共振器1bは、コプレーナ導波路CPWとキャパシタC2とに直列にSQUID10bを挿入することで構成される。共振回路11bの一端(図8の例ではコプレーナ導波路CPWの一端)が超伝導ループ回路100の一点に接続され、共振回路11bの他端(図8の例ではキャパシタC2の端子)がマイクロ波発生装置2bに接続されている。また、超伝導ループ回路100の別の一点が接地されている。
本実施例のマイクロ波発生装置2bは、共振回路11bの他端にマイクロ波電流を供給することで、周波数可変共振器1bにマイクロ波を印加する。
相互インダクタンスM等の素子のパラメータは設計により様々に変化させることができるが、第1の実施例と同等のパラメータを用いた場合、周波数可変共振器1bにマイクロ波を印加した場合の超伝導磁束量子ビット3bの挙動は第1の実施例と同じになる(図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B))。したがって、分布定数型の共振回路11bを用いた場合にも超伝導磁束量子ビット3bのエネルギーを1GHz以上変化させることが可能となる。
本実施例においても、第1の実施例と同様に、SQUID10bを構成する超伝導ループ回路100と超伝導磁束量子ビット3bを構成する超伝導ループ回路300の一部を一体化して、超伝導ループ回路100と超伝導ループ回路300の相互インダクタンスMを増加させるようにしてもよい。
本発明は、超伝導磁束量子ビットのエネルギーを制御する技術に適用することができる。
1,1a,1b…周波数可変共振器、2,2a,2b…マイクロ波発生装置、3,3a,3b…超伝導磁束量子ビット、4…磁場発生装置、10,10a,10b…超伝導量子干渉素子、11,11a,11b…共振回路、100,300…超伝導ループ回路、101,301…ジョセフソン接合、200…マイクロ波照射アンテナ、L…インダクタ、C,C2…キャパシタ、CPW…コプレーナ導波路。

Claims (8)

  1. 第1のジョセフソン接合を含む第1の超伝導ループ回路と、
    この第1の超伝導ループ回路と近接配置された周波数可変共振器と、
    この周波数可変共振器にマイクロ波を印加するマイクロ波発生装置と、
    前記第1の超伝導ループ回路および前記周波数可変共振器に対して磁場を印加する磁場発生装置とを備え、
    前記第1の超伝導ループ回路は超伝導磁束量子ビットを構成し、この超伝導磁束量子ビットのエネルギーを前記マイクロ波で制御することを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  2. 請求項1記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記周波数可変共振器は、
    第2のジョセフソン接合を含む第2の超伝導ループ回路と、
    この第2の超伝導ループ回路と接続された集中定数型の共振回路とから構成されることを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  3. 請求項1記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記周波数可変共振器は、
    第2のジョセフソン接合を含む第2の超伝導ループ回路と、
    この第2の超伝導ループ回路と接続された分布定数型の共振回路とから構成されることを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  4. 請求項2記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記マイクロ波発生装置は、前記周波数可変共振器に前記マイクロ波を照射することを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  5. 請求項3記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記マイクロ波発生装置は、前記分布定数型の共振回路にマイクロ波電流を供給することにより、前記周波数可変共振器にマイクロ波を印加することを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記第1の超伝導ループ回路と前記第2の超伝導ループ回路とは、一部が一体化して形成されることを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか1項に記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記磁場発生装置から印加される磁場によって設定される前記超伝導磁束量子ビットの動作点付近で、前記第2の超伝導ループ回路を貫く磁束に対する前記周波数可変共振器の共鳴角周波数の傾きが0より大きくなるように、前記第1、第2の超伝導ループ回路の寸法が設定されていることを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の超伝導磁束量子ビット制御装置において、
    前記超伝導磁束量子ビットのエネルギーギャップによって規定される状態のエネルギーに対する前記超伝導磁束量子ビットのエネルギー離調を、前記磁場発生装置から印加される磁場により正または負とすることを特徴とする超伝導磁束量子ビット制御装置。
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