JP2019034682A - 回転翼機 - Google Patents

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Abstract

【課題】風の影響を最小限に抑制し得る回転翼機を提供すること。【解決手段】回転翼機10は複数のロータ16を有する機体12と、機体に支持機構20を介して支持され機体の重心Gを通るヨー軸A、ロール軸B及びピッチ軸周りにそれぞれ回転可能である風防14とを備える。風防は、機体が水平に置かれた状態でみて機体のヨー軸上又はこれと平行な軸上を上下方向へ伸びる軸線Lを有し、また、機体の周囲を軸線の周りに取り囲む流線形状の外形と、前記機体の上方及び下方においてそれぞれ外部に開放する2つの開口24を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔操作や自律制御により無人飛行するドローンの1つである回転翼機(マルチコプター)に関する。
近年、回転翼機を用いて荷物の配達や物資の輸送を行うことが提案されている。しかし、空中を移動する回転翼機には、風の影響を受けてその飛行安定性が損なわれやすいという問題がある。これは、特に、比較的強い風が吹くことが多い湾岸エリアや、いわゆるビル風と称される突風が発生しやすい都市部において顕著である。
特開2012−228944号公報
本発明の目的は、風の影響を最小限に抑制し得る回転翼機を提供することにある。
本発明に係る回転翼機は複数のロータを有する機体と、前記機体に支持機構を介して支持され前記機体の重心を通るヨー軸、ロール軸及びピッチ軸の周りにそれぞれ回転可能である風防とを備える。前記風防は、前記機体が水平に置かれた状態で見て、前記機体のヨー軸上又はこれと平行な軸上を上下方向へ伸びる軸線を有し、また、前記機体の周囲を前記軸線の周りに取り囲む流線形状の外形と、前記機体の上方及び下方においてそれぞれ外部に開放する2つの開口とを有する。前記風防は、例えば、筒体、楕円体又は球体からなる。本発明において「流線形状」とは、空気に対する抵抗の低減に寄与する形状をいう。
本発明によれば、回転翼機の飛行時、複数のロータを有する機体の周囲を取り囲む風防が前記機体に対する風の直撃及びこれに伴う前記機体の飛行姿勢の急変を防止する。また、前記風防はその周囲の環境に比べて気流の速度や向きの変動が小さい静謐な環境にある空間を規定する。これにより前記機体に対する風の影響が最小限に抑えられる。他方、前記機体に代わって風の直撃を受ける風防は流線形状の外形を有することから、前記風防の風に対する抵抗は比較的小さく、また、風を受ける前記風防は前記機体のヨー軸、ロール軸又はピッチ軸の周りに回転し、風を受ける面積である風の見つけ面積が最小となる方向を向く。このため、前記風防に対する風の影響が最小限に抑えられる。その結果、前記機体及び前記風防を含む回転翼機に対する風の影響が最小限に抑えられ、前記回転翼機について比較的良好な飛行安定性を有するものとすることができる。
前記風防はその軸線の伸長方向へ互いに間隔をおいて設けられ前記軸線の周りに伸びる複数の細長い開口を有し、各開口が、前記風防の断面で見て、前記軸線の伸長方向上方に向けて山形に折れ曲がって伸びるものとすることができる。
これによれば、各開口は風の通過を許し、飛行中における前記回転翼機に対する風の抵抗を低減する働きをなす。また、各開口は前記風防の軸線の伸長方向上方に山形に折れ曲がって伸びることから、風が各開口を通過するとき、前記風防に対して揚力を及ぼす。これは、前記回転翼機の揚力又は推力を得るために必要な前記ロータの出力(回転数)の増大を抑え、また、消費電力を低減し、前記回転翼機の飛行可能な時間を増大させることに寄与する。さらに、風は各開口を通過するときの摩擦抵抗のためにその速度が低減された状態で前記空間に流入する。これにより、前記風防が取り囲む前記空間の静謐性が維持される。
前記支持機構は、例えば、前記機体に取り付けられ前記ヨー軸上を伸びる軸部及び該軸部に連なる球状の先端部を有する第1の軸部材と、前記風防に取り付けられ前記風防の軸線又は該軸線と平行な軸線上を伸びる軸部及び該軸部に連なる球状の先端部を有する第2の軸部材と、前記機体に前記ロール軸の周りに回転可能に取り付けられ、前記機体の周囲を、該機体の重心を中心として上に凸の円弧形を呈して伸びる第1の管部材と、前記風防に取り付けられ互いに交差する第2の管部材及び第3の管部材であって前記機体の重心及び前記風防の軸線を含む立面及び該立面に直交する立面上を、前記機体の下方において、前記機体の重心を中心として下に凸の円弧形を呈してそれぞれ伸びる第2の管部材及び第3の管部材とを備える。ここにおいて、前記第1の管部材は、前記第2の軸部材の軸部が通され前記第1の管部材の伸長方向へ伸びるスリット部と、前記第2の軸部材の先端部が受け入れられた中空部とを有する。前記第2の管部材は、前記第1の軸部材の軸部が通され前記第2の管部材の伸長方向へ伸びるスリット部と、前記第1の軸部材の先端部が受け入れられた中空部とを有する。前記第3の管部材はその伸長方向へ伸び前記第1の軸部材の軸部を受け入れ可能であるスリット部と、前記第1の軸部材の先端部を受け入れ可能である中空部とを有する。前記第2の管部材のスリット部及び前記第3の管部材のスリット部は互いに連なりかつ前記第2の管部材の中空部及び前記第3の管部材の中空部は互いに連通している。
風防を縦断して示す回転翼機の概略図である。 回転翼機の概略的な平面図である。 機体のスキッドを省略して示す回転翼機の底面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は、それぞれ、回転翼機の風防の例を示す概略的な立面図である。 複数の細長い開口を有する風防の概略的な立面図である。 風防の壁の概略的な部分縦断面図である。
図1〜図3を参照すると、遠隔操作や自律制御により飛行するドローン(無人航空機)の1つである回転翼機(マルチコプター)が全体に符号10で示されている。
回転翼機10は、機体12と、機体12の周囲を取り囲む風防14とを備える。
機体12はその上部に取り付けられた3以上(図示の例においては4つ)のロータ(回転翼)16を有する。機体12には、また、その下部に一対のスキッド18が取り付けられている。
風防14は、後述する支持機構20を介して、機体12に支持されている。機体12に支持された風防14は、機体12の重心Gを通るヨー軸A、ロール軸B及びピッチ軸Cの周りにそれぞれ回転可能である。したがって、また、機体12は、風防14に対して相対的に、そのヨー軸A、ロール軸B及びピッチ軸Cの周りにそれぞれ回転可能である。風防14は回転翼機10の飛行時における風圧に耐えてその外形を維持することが可能である比較的高い機械的強度を有し、また、比較的軽量である例えば硬質のプラスチック材料からなる。
風防14は軸線Lを有する。風防14は、その軸線Lが機体12が水平に置かれた状態(図1〜図3に示す状態)で見て機体12のヨー軸Aと平行な軸上を上下方向へ伸びるように配置されている。この例に代えて、軸線Lがヨー軸A上を伸びるように、風防14を配置することが可能である。
風防14は機体12の周囲を軸線Lの周りに取り囲む流線形状の外形を有する。図1〜図3に示す例において、風防14は筒体からなり、該筒体は楕円形の平面形状を有する。換言すると、風防14は、機体12及び4つのロータ16をこれらの側方において取り囲み、かつ、これらの側方を前記楕円形の輪郭に沿って湾曲して伸びる壁22を有する。風防14の平面形状は、図示の楕円形に代えて、例えば円形とすることができる。
風防14は、さらに、機体12の上方及び下方においてそれぞれ外部に開放する2つの開口24を有する。図示の例にあっては、前記筒体のその軸線Lの伸長方向における両端部である上部14a及び下部14bがそれぞれ両開口24を規定する。風防14の上下2つの開口24は、回転翼機10を浮揚させる揚力を発生させるために機体12の4つのロータ16を回転駆動させたときに生じる気流を風防14の内外に通す。なお、機体12の下部に取り付けられたスキッド18は、回転翼機10の離着陸の便のために、その一部が、風防14の下部14bから風防14の外部に露出している。
風防14は、これを前記筒体からなるものとすることに代えて、上下方向へ伸びる軸線Lを有する楕円体からなるもの(図4(a)、(b))、又は、球体からなるもの(図4(c))とすることができる。図4(a)及び図(b)に示す風防14において、風防14の上部14a及び下部14bにそれぞれ設けられた2つの開口24は、それぞれ、例えば軸線L上に長軸と短軸との交点を有しかつ軸線Lに直交する楕円形の平面形状を有する。また、図4(c)に示す風防14において、風防の上部14a及び下部14bにそれぞれ設けられた2つの開口24は、それぞれ、例えば軸線L上に中心を有しかつ軸線Lに直交する円形の平面形状を有する。開口24の大きさは任意に定めることができる。風防14は、また、軸線Lを有する、胴部が張り出す筒体であって円形の平面形状を有する筒体、例えば算盤の珠のような外形を有する筒体からなるもの(図4(d))、太鼓のような外形を有する筒体からなるもの(図4(e))等とすることができる。これらの筒体は、図1〜図3に示す前記筒体と同様、軸線Lの伸長方向における上部14a及び下部14bがそれぞれ規定する2つの例えば円形の開口24を有する。なお、図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示す風防14にあっては、回転翼機10の製造上又は組立上の便宜のために、上下又は左右に分割され互いに接続可能である2つの半割体からなるものとすることができる。
回転翼機10は、風防14に取り囲まれた機体12の4つのロータ16の出力により生じる揚力(推力)を得て空中を飛行(上昇、下降、ホバリング、前進、後進、左旋回、右旋回、及び回転)する。ここにおいて、回転翼機10を上昇、下降又はホバリングさせるときは、それぞれ、4つのロータ16を回転駆動させ、回転翼機10に働く重力の大きさより大きい揚力、前記重力の大きさより小さい揚力又は前記重力と同じ大きさの揚力を発生させる。また、回転翼機10を前方、後方、左方又は右方に進行(前進、後進、左旋回又は右旋回)させるときは、進行方向の側に位置する2つのロータ16の回転数(出力)を下げ、進行方向と反対の側の他の2つのロータ16の回転数を上げる。これにより、機体12はピッチ軸C又はロール軸Bの周りに回転し、進行方向へ傾斜する姿勢である前傾姿勢をとり、これに伴って発生する推力により進行方向へ移動する。さらに、回転翼機10を回転、例えば左回転をさせるときは、左回転をしている2つのロータ16の回転数を下げ、右回転をしている他の2つのロータ16の回転数を上げる。その結果、機体12にそのヨー軸Aの周りの反力の差が生じ、これに伴って回転翼機10はヨー軸Aの周りに左回転をする。
風防14は、図1に示す水平状態で見て、機体12に対して、風防14の平面形状である前記楕円形の長軸の伸長方向が機体12のロール軸Bの伸長方向と一致するように、あるいはロール軸Bに対してこれと交差するように配置することができる。ロール軸Bの伸長方向と一致するようにするときは、風防14に対する風の抵抗を最も小さいものとすることができる。
風防14は、回転翼機10が空中を飛行するとき、風防14によって取り囲まれた機体12に対する風の直撃と、これに伴う機体12の飛行姿勢の急変を防止する。加えて、風防14は、また、その周囲の環境に比べて気流の速度や向きの変動が小さい静謐な環境にある空間を規定する。前記静謐な環境のもとでは機体12の各ロータ16が発生させる気流が攪乱されにくく、各ロータ16の出力の散逸が最小限に抑えられる。このため、機体12に対する風の影響が最小限に抑えられる。
他方、機体12に代わって風の直撃を受ける風防14は流線形状の外形を有することから、風に対する風防14の抵抗は比較的小さい。また、風防14は風圧を受けて機体12のヨー軸A、ロール軸B又はピッチ軸Cの周りに回転し、風を受ける面積である風の見つけ面積が最小となる方向を向く。このとき、風防14は水平な状態におかれる。このため、風防14に対する風の影響が最小限に抑えられる。その結果、機体12及び風防14を含む回転翼機10に対する風の影響が最小限に抑えられ、回転翼機10は比較的安定した飛行をすることができる。
図5に示すように、風防14はその軸線Lの伸長方向へ互いに間隔をおいて、好ましくは等間隔をおいて設けられ、軸線Lの周りに伸びる複数の細長い開口26(図5)を有するものとすることができる。各開口26は、例えば、軸線Lの周りに任意の複数個所(例えば二箇所)で断続する複数の部分(同2つの部分)からなるものとすることができる。また、各開口26の幅寸法は任意に定めることができる。図6に示すように、各開口26は、風防14の断面で見て、軸線Lの伸長方向上方に山形に折れ曲がって伸びている。換言すると、各開口26は、風防14の壁22をその外周面22aからその内周面22bに向けて山形に折れ曲がって伸び、前記山形の尖端が軸線Lの伸長方向における上方に向いている。開口26の折れ曲がりの角度αは、例えば10〜20度に設定することができる。
これによれば、各開口26は風の通過を許し、飛行中における回転翼機10に対する風の抵抗を低減する。また、各開口26は風防14の壁22を軸線Lの伸長方向上方に向けて山形に折れ曲がって伸びていることから、各開口26を通過する風は、風防14に対して揚力の作用を及ぼす。この作用は、回転翼機10の揚力又は推力を得るために必要な各ロータ16の出力(回転数)の増大を抑え、また、消費電力を低減し、回転翼機10の飛行可能な時間を増大させることに寄与する。さらに、風は各開口26を通過するときに方向を変えられ摩擦抵抗を受けるためにその速度が低減され、風防14が取り囲む前記空間に流入する。これは、前記空間の静謐性の維持に役立つ。
次に、風防14を機体12に支持する支持機構20の一例について、図1〜図3を参照して説明する。
支持機構20は、第1の軸部材30及び第2の軸部材32(図1)と、第1の管部材34(図1及び図2)と、第2の管部材36及び第3の管部材38(図1及び図3)とを備える。
第1の軸部材30は機体12に取り付けられている。また、第2の軸部材32は風防14に取り付けられている。第2の軸部材32は、より詳細には、風防14の上部14aに取り付けられ十字に交差する一対の細長いステー40(図2)を介して、風防14に取り付けられている。
第1の軸部材30は機体12からそのヨー軸A上を下方へ伸びる軸部30aと、該軸部に連なる球状の先端部30bとを有する。また、第2の軸部材32は、風防14の軸線Lと平行な軸線(図示せず。この軸線は、図1に示す状態において、ヨー軸A上を伸びている。)上を両ステー40の交差部から下方へ伸びる軸部32aと、該軸部に連なる球状の先端部32bとを有する。
第1の管部材34は、機体12にそのロール軸Bの周りに回転可能に取り付けられている。より詳細には、第1の管部材34は、機体12の周囲を、機体12の重心Gを中心として上に凸の円弧形を呈して伸びている。第1の管部材34は機体12の重心Gと風防14の軸線Lとを含む立面(紙面)上にあって、前記立面上をヨー軸Aに直交してロール軸B上を伸びる水平な2つのアーム42を介して、機体12に取り付けられている。各アーム42はその一端部において機体12に枢着され、また、その他端部において第1の管部材34の先端に固定されている。
第2の管部材36及び第3の管部材38は風防14に取り付けられている。より詳細には、第2及び第3の両管部材36、38は、風防14の下部14bに取り付けられた十字に交差する一対の細長いステー44(図3)の交差部に取り付けられており、機体12の下方にあって両スキッド18間に位置する。第2の管部材36及び第3の管部材38は互いに交差している。第2の管部材36は、機体12の重心G及び風防14の軸線Lを含む前記立面上を、機体12の重心Gを中心として下に凸の円弧形を呈して伸びている。他方、第3の管部材38は、前記立面に直交する他の立面(図示せず)上を機体12の重心Gを中心として下に凸の円弧形を呈して伸びている。第2の管部材36及び第3の管部材38は共に同じ大きさの半径を有し、また、これらの半径は第1の管部材34の半径より小さい。
第1の管部材34は、第2の軸部材32の軸部32aが通され第1の管部材34の伸長方向へ伸びかつ上方に向けて又は放射方向に開放するスリット部34aと、第2の軸部材32の先端部32bが受け入れられた中空部34bとを有する。ここにおいて、第1の管部材34のスリット部34aは、第2の軸部材32の先端部32bの直径より小さい幅寸法を有する。これにより、先端部32bがスリット部34aを経て中空部34bから抜け出さないようにされている。また、第2の軸部材32の先端部32bは第1の管部材34の中空部34bを規定する内壁面に滑動可能に接している。
第2の管部材36は、第1の軸部材30の軸部30aが通され第2の管部材36の伸長方向へ伸びかつ上方又は機体12に向けて開放するスリット部36aと、第1の軸部材30の先端部30bが受け入れられた中空部36bとを有する。同様に、第2の管部材36のスリット部36aは、第1の軸部材30の先端部30bの直径より小さい幅寸法を有する。これにより、先端部30bがスリット部36aを経て中空部36bから抜け出さないようにされている。また、第1の軸部材30の先端部30bは第2の管部材36の中空部36bを規定する内壁面に滑動可能に接している。
また、第3の管部材38はその伸長方向へ伸びかつ上方又は機体12に向けて開放し、第1の軸部材30の軸部30aを受け入れ可能であるスリット部38aと、第1の軸部材30の先端部30bを受け入れ可能である中空部38bとを有する。第2の管部材36のスリット部36a及び第3の管部材38のスリット部38aは前記交差部において互いに連なりかつ第2の管部材36の中空部36b及び第3の管部材38の中空部38bは前記交差部において互いに連通している。このことから、第1の軸部材30の軸部30aは前記交差部において両スリット部36a、38aのいずれかに相対的に移動可能であり、かつ、第1の軸部材30の先端部30bは前記交差部において両中空部36b、38bのいずれかに相対的に移動可能である。ここにおいて、同様に、第3の管部材38のスリット部38aは、第1の軸部材30の先端部30bの直径より小さい幅寸法を有する。これにより、先端部30bがスリット部38aを経て中空部38bから抜け出さないようにされている。また、第1の軸部材30の先端部30bは第3の管部材38の中空部38bを規定する内壁面に滑動可能に接している。
これによれば、風防14は、風防14に取り付けられた第2の軸部材32と、第2及び第3の両管部材36、38とにおいて、機体12に取り付けられた第1の管部材34及び第1の軸部材30を介して、機体12に支持されている。
図1に示す状態で見て、機体12に支持された風防14は、第2の軸部材32(より詳細には、第1の管部材34の中空部34b内に受け入れられた第2の軸部材32の先端部32b)と、第1の軸部材30の先端部30bを受け入れる第2の管部材36又は第3の管部材38とにおいて、機体12のヨー軸Aの周りに回転することができる。
また、風防14は、第3の管部材38が機体12の第1の軸部材30の軸部30aに対してその伸長方向へ移動し、同時に、機体12に対して第1の管部材34がロール軸Bの周りに回転することにより、機体12のロール軸Bの周りに回転可能である。
さらに、風防14は、第2の軸部材32が第1の管部材34の伸長方向へ移動し、同時に、第2の管部材36が第1の軸部材30に対してその伸長方向へ移動することにより、機体12のピッチ軸Cの周りに回転することができる。
したがって、機体12は支持機構20を介して、風防14に対して相対的に、そのヨー軸A、ロール軸B及びピッチ軸Cの周りにそれぞれ回転可能である。
10 回転翼機
12 機体
14 風防
16 ロータ
20 支持機構
22 風防の壁
24 風防の上方及び下方の開口
26 風防の側方の開口
30 第1の軸部材
32 第2の軸部材
34 第1の管部材
36 第2の管部材
38 第3の管部材

Claims (4)

  1. 複数のロータを有する機体と、前記機体に支持機構を介して支持され、前記機体の重心を通るヨー軸、ロール軸及びピッチ軸の周りにそれぞれ回転可能である風防とを備え、
    前記風防は、前記機体が水平に置かれた状態で見て、前記機体のヨー軸上又はこれと平行な軸上を上下方向へ伸びる軸線を有し、また、前記機体の周囲を前記軸線の周りに取り囲む流線形状の外形と、前記機体の上方及び下方においてそれぞれ外部に開放する2つの開口とを有する、回転翼機。
  2. 前記風防は筒体、楕円体又は球体からなる、請求項1に記載の回転翼機。
  3. 前記風防はその軸線の伸長方向へ互いに間隔をおいて設けられ前記軸線の周りに伸びる複数の細長い開口を有し、
    各開口は、前記風防の断面で見て、前記軸線の伸長方向上方に山形に折れ曲がって伸びている、請求項1又は2に記載の回転翼機。
  4. 前記支持機構は、
    前記機体に取り付けられ前記ヨー軸上を伸びる軸部及び該軸部に連なる球状の先端部を有する第1の軸部材と、
    前記風防に取り付けられ前記風防の軸線又は該軸線と平行な軸線上を伸びる軸部及び該軸部に連なる球状の先端部を有する第2の軸部材と、
    前記機体に前記ロール軸の周りに回転可能に取り付けられ、前記機体の周囲を、該機体の重心を中心として上に凸の円弧形を呈して伸びる第1の管部材と、
    前記風防に取り付けられ互いに交差する第2の管部材及び第3の管部材であって前記機体の重心及び前記風防の軸線を含む立面及び該立面に直交する立面上を、前記機体の下方において、前記機体の重心を中心として下に凸の円弧形を呈してそれぞれ伸びる第2の管部材及び第3の管部材とを備え、
    前記第1の管部材は、前記第2の軸部材の軸部が通され前記第1の管部材の伸長方向へ伸びるスリット部と、前記第2の軸部材の先端部が受け入れられた中空部とを有し、
    前記第2の管部材は、前記第1の軸部材の軸部が通され前記第2の管部材の伸長方向へ伸びるスリット部と、前記第1の軸部材の先端部が受け入れられた中空部とを有し、
    前記第3の管部材はその伸長方向へ伸び前記第1の軸部材の軸部を受け入れ可能であるスリット部と、前記第1の軸部材の先端部を受け入れ可能である中空部とを有し、前記第2の管部材のスリット部及び前記第3の管部材のスリット部は互いに連なりかつ前記第2の管部材の中空部及び前記第3の管部材の中空部は互いに連通している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転翼機。
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