JP2019032149A - 食品加熱装置 - Google Patents
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Abstract
Description
過熱対象食品を収納する加熱室と、
加熱室に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気噴射手段と、
過熱水蒸気噴射手段を制御する制御手段とを備え、
過熱水蒸気噴射手段は、一端に水分子供給器から水分子が供給される水分子供給口及び他端に過熱水蒸気を噴出する水蒸気噴射口を形成した筒状の本体と、他端側でプラズマを生成するための電磁波プラズマ生成手段とからなり、
前記制御手段は、半導体素子から構成される電磁波発振器の発振を、低温プラズマ生成パターンの発振と、熱プラズマ生成パターンの発振とに切り替えて制御するようにしている。
本実施形態1は、本発明に係る食品加熱装置である。この食品加熱装置1は、図1に示すように周知の筐体形状であって、加熱対象物を収納する加熱室2と、この加熱室2に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気噴射手段3と、過熱水蒸気噴射手段3を制御する制御手段4とを備えている。そして、過熱水蒸気噴射手段3は、一端3aに水分子が供給される水分子供給口31を形成し、他端3bに過熱水蒸気を噴出する水蒸気噴射口32を形成した筒状の本体30及び他端3b側で、プラズマを生成するための電磁波プラズマ生成手段5とからなる。制御手段4は、半導体素子から構成される電磁波発振器MWの発振制御を、低温プラズマ生成パターンP1の発振と、熱プラズマ生成パターンP2の発振とに切り替えて行うようにしている。本明細書における水分子には、微少粒径の水滴(微少液滴)、ミスト、スチーム、飽和水蒸気が含まれる。また、本発明に係る食品加熱装置の前面には、調理選択等のパネルスイッチが配備されている。なお、図例では前面に配備される扉を省略している。
過熱水蒸気噴射手段3は、過熱水蒸気噴射手段3の水蒸気噴射口3aが加熱室2に臨むように加熱室2内の壁面に配設される。過熱水蒸気噴射手段3を配設する壁面及び配設数に関しては特に限定するものではないが、本実施形態においては、加熱室2の天井面1Aに1乃至3基配設(図例では1基)するようにしている。この他、好適な配設壁面としては、奥面1Bに1乃至3基配設することが好ましい。また、複数の過熱水蒸気噴射手段3を配設するときは、後述する電磁波発振器MW及び水分子供給器6からの電磁波及び水分子を、切替器(図示省略)を介して、使用する1又は複数の過熱水蒸気噴射手段3に供給するように構成する。
給電ポイントMと接続される電磁波発振器MWは、マグネトロンの利用が一般的であったが、近年半導体デバイスを利用した電磁波発振器が実用化されている。半導体デバイスとして一般的に使用される半導体材料は、シリコン(ケイ素(Si))である。シリコンを使った半導体デバイスは、酸化物SiO2を還元、清留させて製造される高純度のシリコンにさらに加工を加えて作ったシリコンウェーハから製造される。このシリコンウェーハの製造方法は確立しており、大量生産が可能なことから半導体材料として汎用されている。また、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga2O3)又はダイヤモンドを用いることで、エネルギ効率が70%以上を確保することができ、本実施形態で用いる電磁波発振器MWの半導体材料として利用するようにしている。
制御手段4は、電磁波発振器MWから電磁波プラズマ生成手段5へ供給する電磁波(本実施形態においては、例えば、2.45GHzのマイクロ波を発振するようにしている。)の発振パターンを、低温プラズマ生成パターンP1の発振と、熱プラズマ生成パターンP2の発振とに切り替える。低温プラズマ生成パターンP1の発振をすることで、分解脱臭に効果的なOHラジカルの発生を高め、食品から発生するガスの分解、付着有機物の腐敗防止を図ることができる。また、熱プラズマ生成パターンP2の発振をすることで、生成された初期放電プラズマにマイクロ波が吸収され高温の熱プラズマに成長する。
本実施形態2は、本発明に係る食品加熱装置である。この食品加熱装置1は、加熱対象物に瞬間的に焦げ目をつけるためのものである。実施形態1と同様に図1に示すように周知の筐体形状であって、過熱対象食品を収納する加熱室2と、加熱室2に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気噴射手段3と、過熱水蒸気噴射手段3を制御する制御手段4とを備え、過熱水蒸気噴射手段3は、一端に水分子供給器から水分子が供給される水分子供給口及び他端に過熱水蒸気を噴出する水蒸気噴射口を形成した筒状の本体と、他端側でプラズマを生成するための電磁波プラズマ生成手段5とからなり、前記加熱室2には、過熱水蒸気噴射手段3を水平方向及び鉛直方向に移動せしめる移動手段を備えるようにしている。さらに、本実施形態では、熱プラズマ生成パターンP2の発振のみ行う。高温および高出力の過熱水蒸気を加熱対象物に向けて照射することにより、加熱対象物に瞬間的に焦げ目をつけるためであり、本実施形態では、低温プラズマを生成する必要はない。
上記実施例1と同様の噴射手段を用いてもよいが、本実施形態では図4に示す過熱水蒸気噴射手段を用いる。以下で、その構成について具体的に説明する。
電磁波プラズマ生成手段5は、電磁波発振器MWから発振される電磁波を昇圧する共振回路からなる昇圧手段150と放電ギャップ106を形成する放電電極155aおよび接地電極151aとから構成され、昇圧手段150により放電ギャップ106の電位差を高め放電を生じさせる。電磁波発振器MWは、電磁波用電源Pからの電圧の印加を受け電磁波を発振する。
Q=ω0/(ω1−ω2)で表される。
ここで、ω0:共振周波数、ω1およびω2(ω1>ω2):それぞれ周波数ω0のときのエネルギが1/2となる周波数である。したがって、ω1およびω2の値がω0に近いほど、共振のピークが鋭く、Q値が大きくなり、大きなエネルギを得ることができ一般的にはQ値が大きくなる設計をすることが望ましい。しかし、Q値が大きい場合、共振させるためには共振領域で定まる共振周波数からのズレを大きくとることはできない。本発明者等の実験によるときは、Q値が50程度のときに±30ヘルツ、より好ましくは±20Hzの範囲の周波数の電磁波であれば共振させて放電させることが可能である。
次に移動手段について説明する。加熱室2の天井面1Aに、移動手段が設けられる。加熱対象食品の種類、大きさ又は形状に合わせて適宜過熱水蒸気を噴射し、加熱対象食品に瞬間的に焦げ目をつけることができるよう、後述する制御手段により自動的に位置合わせが行われる。加熱室2の天井面1Aに移動手段を設けることにより、X軸、Y軸、Z軸で形成される3次元空間上を自在に移動することができる。
電磁波発振器MWから電磁波プラズマ生成手段5へ供給する電磁波を制御する制御手段4は、実施形態1と同様であるため説明は省略する。
本実施形態においては、移動手段を制御する制御手段が別途設けられる。制御手段は、食品の種類、大きさ又は形状に合わせて、第一に固定レールR1の動きを制御する。第二に、移動レールR2の動きを制御した後、鉛直方向に移動する過熱水蒸気噴射手段3の長さを制御する。なお、本実施形態では、過熱水蒸気噴射手段3の伸縮長は、5〜10センチ程度であり、食材の存置される位置に合わせて、過熱水蒸気噴射手段3により好適に加熱対象物に向けて水蒸気を噴射できるよう、レール部材、昇降部材の動き、及び円筒の上下方向移動が制御される。
2 加熱室
3 過熱水蒸気噴射手段
30 本体
4 制御手段
5 電磁波プラズマ生成手段
6 水分子供給器
7 ノズルキャップ
P1 低温プラズマ生成パターン
P2 熱プラズマ生成パターン
MW 電磁波波発振器
Claims (3)
- 過熱対象食品を収納する加熱室と、
加熱室に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気噴射手段と、
過熱水蒸気噴射手段を制御する制御手段とを備え、
過熱水蒸気噴射手段は、一端に水分子供給器から水分子が供給される水分子供給口及び他端に過熱水蒸気を噴出する水蒸気噴射口を形成した筒状の本体と、他端側でプラズマを生成するための電磁波プラズマ生成手段とからなり、
前記制御手段は、半導体素子から構成される電磁波発振器の発振を、低温プラズマ生成パターンの発振と、熱プラズマ生成パターンの発振とに切り替えて制御する食品加熱装置。 - 過熱対象食品を収納する加熱室と、
加熱室に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気噴射手段と、
過熱水蒸気噴射手段を制御する制御手段とを備え、
過熱水蒸気噴射手段は、一端に水分子供給器から水分子が供給される水分子供給口及び他端に過熱水蒸気を噴出する水蒸気噴射口を形成した筒状の本体と、他端側でプラズマを生成するための電磁波プラズマ生成手段とからなり、
前記加熱室には、過熱水蒸気噴射手段を水平方向及び鉛直方向に移動せしめる移動手段を備えた食品加熱装置。 - 前記移動手段は、前記加熱室の天井面に敷設されたレール部材と、該レール部材に移動可能に配設されるとともに、過熱水蒸気噴射手段を鉛直方向に移動可能に配設した昇降部材とからなる請求項2に記載の食品加熱装置。
Applications Claiming Priority (2)
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JP2017193491A Ceased JP2019032149A (ja) | 2017-08-09 | 2017-10-03 | 食品加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019032149A (ja) |
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2017
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