JP2019032102A - 除湿機 - Google Patents

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大志 中谷
Taishi Nakatani
大志 中谷
直 藤城
Sunao Fujishiro
直 藤城
若井 寛
Hiroshi Wakai
寛 若井
壁田 知宜
Tomoyoshi Kabeta
知宜 壁田
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Abstract

【課題】被乾燥物がある場合には自動的に当該被乾燥物へ向けて乾燥した空気を送ることができ、より使い勝手のよい除湿機を得る。【解決手段】除湿機は、除湿手段と、除湿手段によって水分が除去された空気を送る送風手段と、送風手段によって空気が送られる方向を決める風向決定手段と、除湿手段と送風手段と風向決定手段の運転を開始させるための運転開始指示を送信可能な運転開始部と、乾燥対象物を検出可能な検出手段と、制御手段と、を備える。制御手段は、検出手段に乾燥対象物を検出させるための第1制御と水分が除去された空気を当該乾燥対象物へ送るための第2制御とを実行可能である。制御手段は、運転開始部から運転開始指示を受信した後に第1制御を実行し、当該第1制御を実行中に検出手段によって乾燥対象物が検出されると第2制御を実行する。【選択図】図13

Description

本発明は、除湿機に関するものである。
特許文献1に、除湿機が記載されている。除湿機は、例えば、洗濯物等の被乾燥物を乾燥させるために用いられる。特許文献1に記載された除湿機は、被乾燥物を検知する機能と、検知した被乾燥物に向けて空気を吹き出す機能と、を有している。
特開2011−185536号公報
上記特許文献1に記載された除湿機の使用者は、当該除湿機によって洗濯物等の被乾燥物を乾燥させるためには、乾燥モードを選択する操作を行う必要がある。上記特許文献1に記載された除湿機は、洗濯物等の被乾燥物の有無に応じた運転を自動的に行うことができない。上記特許文献1に記載された除湿機は、使用者にとって使い勝手が好ましくない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、被乾燥物がある場合には自動的に当該被乾燥物へ向けて乾燥した空気を送ることができ、より使い勝手のよい除湿機を得ることである。
本発明に係る除湿機は、空気に含まれる水分を除去する除湿手段と、除湿手段によって水分が除去された空気を送る送風手段と、送風手段によって空気が送られる方向を決める風向決定手段と、除湿手段と送風手段と風向決定手段の運転を開始させるための運転開始指示を送信可能な運転開始部と、乾燥対象物を検出可能な検出手段と、制御手段と、を備える。制御手段は、検出手段に乾燥対象物を検出させるための第1制御と水分が除去された空気を当該乾燥対象物へ送るための第2制御とを、除湿手段と送風手段と風向決定手段とに対して実行可能である。そして、制御手段は、運転開始部から運転開始指示を受信した後に第1制御を実行し、当該第1制御を実行中に検出手段によって乾燥対象物が検出されると第2制御を実行する。
本発明に係る除湿機は、検出手段に乾燥対象物を検出させるための第1制御と水分が除去された空気を当該乾燥対象物へ送るための第2制御とを実行可能な制御手段を備える。制御手段は、運転開始指示を受信した後に第1制御を実行し、当該第1制御を実行中に検出手段によって乾燥対象物が検出されると第2制御を実行する。このため、本発明に係る除湿機は、被乾燥物がある場合には自動的に当該被乾燥物へ向けて乾燥した空気を送ることができる。本発明によれば、より使い勝手のよい除湿機を得ることができる。
実施の形態1の除湿機の斜視図である。 実施の形態1の除湿機の正面図である。 実施の形態1の除湿機の側面図である。 実施の形態1の除湿機の縦断面図である。 実施の形態1の風向変更部の構成を示す断面図である。 実施の形態1のセンサ部を正面から見た図である。 実施の形態1のセンサ部の構造を示す断面図である。 実施の形態1の制御装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態1の記憶部に記憶される表面温度の基準値の情報を模式的に示す図である。 実施の形態1の制御装置の構成の一例を示す図である。 実施の形態1の走査範囲を示す図である。 実施の形態1の走査可能範囲を示す図である。 実施の形態1の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の制御装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態2の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3の制御装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態3の動作を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本発明は、以下の各実施の形態で説明する構成のあらゆる組み合わせを含み得るものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の除湿機100の斜視図である。図2は、実施の形態1の除湿機100の正面図である。図3は、実施の形態1の除湿機100の側面図である。図1、図2および図3は、除湿機100の外観を示す。
ここで、本実施の形態における方向を定義する。図2における紙面上の上下方向を、本実施の形態における上下方向とする。図2における紙面の手前方向を、本実施の形態における前方向とする。図2における紙面の奥方向を、本実施の形態における後方向とする。図2における紙面上の左方向は、本実施の形態における右方向である。図2における紙面上の右方向は、本実施の形態における左方向である。
図3における紙面上の左右方向は、本実施の形態における前後方向である。図3における紙面上の上下方向は、本実施の形態における上下方向である。図3における紙面の手前方向を、本実施の形態における左方向とする。図3における紙面の奥方向を、本実施の形態における右方向とする。
また、図4は、実施の形態1の除湿機100の縦断面図である。図4は、図2におけるA−A位置での除湿機100の断面を示す。図4は、除湿機100の内部の構造を模式的に示す。図4における紙面上の上下左右方向は、図3における紙面上の上下左右方向に対応する。
除湿機100は、筐体1を備える。筐体1は、除湿機100の外殻を形成する部材である。筐体1の形状は、例えば、自立可能な縦長の箱状である。除湿機100は、筐体1の底に設けられた車輪2を備えてもよい。車輪2は、使用者が除湿機100を容易に移動させるための部材である。
筐体1には、吸込口3および吹出口4が形成される。吸込口3は、筐体1内に空気を取り込むための開口である。吹出口4は、筐体1内から筐体1外へ空気を送り出すための開口である。吸込口3は、例えば、筐体1の後面に形成される。吹出口4は、例えば、筐体1の前面の上部に形成される。吹出口4の形状は、例えば、左右方向に伸びる長方形状である。
筐体1の内側には、風路5が形成される。風路5は、吸込口3から吹出口4へ至る空間である。本実施の形態の除湿機100は、空気を送る送風手段の一例として、ファン6aおよびファンモータ6を備える。ファン6aは、吸込口3から吹出口4へ向かう気流を風路5内に発生させるための部材である。このファン6aには、ファンモータ6が接続される。ファンモータ6は、ファン6aを回転させる機器である。
ファン6aおよびファンモータ6は、筐体1の内側に設けられる。ファン6aは、風路5内に配置される。ファン6aが回転すると、風路5内に、吸込口3から吹出口4へ向かう気流が発生する。ここで、風路5において、吸込口3がある側を上流側、吹出口4がある側を下流側とする。上流側から下流側へ向かう気流が発生することによって、筐体1内から筐体1外へ空気が送り出される。当該空気は、吹出口4から吹き出す。
除湿機100は、空気に含まれる水分を除去する除湿手段の一例として、除湿部7を備える。本実施の形態の除湿部7は、空気中の水分を凝縮して排出する。一例として、除湿部7は、凝縮した水分を、液体の水として下方に滴下する。除湿部7は、空気中の水分の除去、すなわち空気の除湿を行う機器である。除湿部7によって除湿された空気は、乾燥した空気となる。
除湿部7は、例えば、ヒートポンプ回路を利用した機器である。ヒートポンプ回路を利用した除湿部7は、当該ヒートポンプ回路の蒸発器によって、空気中の水分を凝縮する。なお、除湿部7は、例えば、デシカント方式の機器であってもよい。デシカント方式の除湿部7は、空気中の水分を吸着する吸着剤、ヒーターおよび熱交換器を有する。吸着剤に吸着された水分は、ヒーターによって加熱される。ヒーターによって加熱された水分は、熱交換器によって冷却され、凝縮する。このように、除湿部7は、任意の方式によって空気中の水分を凝縮する。
除湿部7は、筐体1の内側に設けられる。除湿部7は、風路5内に配置される。除湿部7は、例えば、ファン6aの上流側に配置される。一例として、除湿部7は、吸込口3とファン6aとの間に配置される。本実施の形態において、吸込口3、除湿部7、ファン6aおよび吹出口4は、上流側から下流側へ順に配置される。
図4に示すように、除湿部7の下方には、当該除湿部7によって排出された水を貯める貯水部8が設けられる。貯水部8は、容器状の部材である。貯水部8は、筐体1に対して着脱可能に設けられる。
除湿機100は、フィルター9を備えてもよい。フィルター9は、筐体1の内側に設けられる。フィルター9は、吸込口3を覆うように設けられる。フィルター9は、筐体1内への塵および埃の侵入を防止する部材である。
また、除湿機100は、風向変更部10を備える。図5は、実施の形態1の風向変更部10の構成を示す断面図である。図5は、図3におけるB−B位置での除湿機100の断面の一部を、模式的に示している。図5における紙面上の上下左右方向は、図2における紙面上の上下左右方向に対応する。
風向変更部10は、吹出口4から空気が送られる方向を決めるためのものである。吹出口4から空気が送られる方向を、以下、送風方向と称する。風向変更部10が動くことにより、送風方向は変更される。送風方向は、風向変更部10の状態によって決まる。風向変更部10は、送風手段の一例であるファンモータ6およびファン6aによって空気が送られる方向を決める風向決定手段の一例である。図1、図2および図4に示すように、風向変更部10は、吹出口4の近傍に配置される。
風向変更部10は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13を有する。上下方向ルーバー11は、送風方向を上下方向に変更する。左右方向ルーバー13は、送風方向を左右方向に変更する。上下方向ルーバー11は第1変更部の一例である。左右方向ルーバー13は、第2変更部の一例である。
上下方向ルーバー11は、吹出口4の形状に合わせて形成される。本実施の形態の上下方向ルーバー11は、左右方向に伸びる長方形状の枠状の部材である。一例として、上下方向ルーバー11には、図5に示すように、左右方向に伸びる板状の3枚の部材が含まれる。上下方向ルーバー11は、左右方向に伸びる長方形状の開口を有する。上下方向ルーバー11は、この開口の向きが上下に変更されるように、回転可能に形成される。上下方向ルーバー11は、左右方向に伸びる軸11aを介して筐体1に取り付けられる。上下方向ルーバー11は、軸11aを中心にして回転可能である。
風向変更部10は、上下方向ルーバー11を動かすための第1モータ12を有する。第1モータ12は、筐体1内に設けられる。第1モータ12は、歯車12a、歯車12bおよび歯車12cを介し、上下方向ルーバー11に機械的に接続する。第1モータ12は、上下方向ルーバー11を回転させる機器である。第1モータ12が駆動して上下方向ルーバー11が回転することで、当該上下方向ルーバー11の開口の向きが上下方向に変更される。送風方向は、上下方向ルーバー11の開口の向きが上下方向に変更されることにより、上下方向に変更される。
左右方向ルーバー13は、上下方向に伸びる板状の部材によって形成される。一例として、左右方向ルーバー13には、上下方向に伸びる板状の部材が6枚含まれる。上下方向に伸びる6枚の板状の部材は、例えば、等間隔に配置される。
左右方向ルーバー13は、枠状の上下方向ルーバー11の内側に配置される。左右方向ルーバー13は、図示しない上下方向に沿った軸を介し、上下方向ルーバー11に取り付けられる。左右方向ルーバー13は、この上下方向に沿った軸を中心にして回転可能である。また、一例として、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13は、当該上下方向ルーバー11の左右方向の中央と当該左右方向ルーバー13全体の左右方向の中央とが一致するように、配置される。
風向変更部10は、左右方向ルーバー13を動かすための第2モータ14を有する。第2モータ14は、筐体1内に設けられる。また、風向変更部10は、リンク15を有する。リンク15は、左右方向ルーバー13の後部に接続される部材である。また、リンク15は、第2モータ14に接続される。すなわち、左右方向ルーバー13と第2モータ14とは、リンク15を介して接続される。
第2モータ14が駆動すると、当該第2モータ14に接続されたリンク15が動く。リンク15が動くと、当該リンク15に連動して左右方向ルーバー13が回転する。左右方向ルーバー13は、左右方向ルーバー13を上下方向ルーバー11に対して取り付けている上下方向に沿った軸を中心にして、回転する。送風方向は、左右方向ルーバー13が回転することにより、左右方向に変更される。
また、リンク15は、上下方向ルーバー11と連動するように形成される。リンク15は、上下方向ルーバー11が動くと、当該上下方向ルーバー11と共に動く。上述したように、リンク15が動くと、当該リンク15に接続された左右方向ルーバー13も動く。すなわち、左右方向ルーバー13は、上下方向ルーバー11が動くと、当該上下方向ルーバー11に連動するリンク15と共に動く。このようにして、左右方向ルーバー13は、上下方向ルーバー11が動く方向と同じ方向へ動く。
上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13は、一定の範囲内で動くことが可能に形成される。送風方向は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13が動くことで、一定の範囲内で変更される。言い換えると、除湿機100は、一定の範囲内に空気を送ることができる。除湿機100が空気を送ることができる一定の範囲を、以下、送風可能範囲とも称する。また、吹出口4から送り出された空気が当たる領域を、以下、送風領域とも称する。送風領域は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13が動くことで、送風可能範囲内で変更される。
また、除湿機100は、センサ部16を備える。センサ部16は、枠状の上下方向ルーバー11の内側に配置される。一例としてセンサ部16は、上下方向ルーバー11の左右方向の中央の位置に配置される。
図6は、実施の形態1のセンサ部16を正面から見た図である。図7は、実施の形態1のセンサ部16の構造を示す断面図である。図7は、図6におけるC−C位置でのセンサ部16の断面を示す。図6の紙面の手前方向を、センサ部16の正面方向とする。図6の紙面上の上下方向を、センサ部16の上下方向とする。また、図7における紙面上の右方向は、センサ部16の正面方向である。図7における紙面上の左方向はセンサ部16の背面方向である。図7の紙面上の上下方向は、センサ部16の上下方向である。
図6および図7に示すように、センサ部16は、センサケース17を有する。センサケース17は、センサ部16の外枠となる部材である。一例として、センサケース17は、筒状に形成される。センサケース17は、例えば、図示しない上下方向に伸びる軸によって支持される。また、センサケース17は、例えば、図示しない左右方向に伸びる軸によって支持される。センサケース17は、これらの軸を中心にして回転可能である。
一例としてセンサケース17は、上下方向ルーバー11の左右方向の中央の位置で、リンク15に接続される。センサケース17は、リンク15を介して、左右方向ルーバー13に機械的に接続される。なお、センサケース17は、リンク15を介さず、左右方向ルーバー13に直接設けられてもよい。
センサケース17は、当該センサケース17の正面が送風方向を向くように設けられる。上述したように、センサケース17は、リンク15または左右方向ルーバー13に、機械的に接続されている。センサケース17は、左右方向ルーバー13に連動する。センサケース17は、左右方向ルーバー13が動く方向と同じ方向へ動く。
また、上述したように、左右方向ルーバー13は、上下方向ルーバー11と共に動く。左右方向ルーバー13に連動するセンサケース17は、上下方向ルーバー11が動くと、この上下方向ルーバー11に連動する。センサケース17は、上下方向ルーバー11が動く方向と同じ方向へ動く。このようにして、センサケース17の正面は、送風方向が変更された場合においても、変更された後の送風方向を向く。センサケース17の正面が向く方向は、送風可能範囲内で変更される。
センサケース17は、一例として、センサ窓17aを有する。センサ窓17aは、図6および図7に示すように、センサケース17の正面部分に形成される。センサ窓17aは、赤外線の透過率が高い材料によって形成される。赤外線の透過率が高い材料は、例えば、シリコンである。センサケース17に対して正面方向にある物から放射された赤外線は、センサ窓17aを透過する。吹出口4から空気が送り出されている場合、送風領域から放射された赤外線は、センサ窓17aを透過する。
センサ部16は、物の表面温度を検出する表面温度検出手段の一例である表面温度検出部18を有する。表面温度検出部18は、物の表面温度を、当該物に接触していない状態で検出することができる。表面温度検出部18は、センサ窓17aを透過した赤外線を受けることで、当該赤外線を発した物の表面温度を検出する。表面温度検出部18は、センサケース17に対して正面方向にある物の表面温度を検出する。表面温度検出部18は、例えば、吹出口4から送り出された空気が当たっている送風領域の表面温度を検出する。
上記の表面温度検出部18の構成について、より詳しく説明する。表面温度検出部18は、センサケース17の内部に設けられる。表面温度検出部18は、センサ窓17aの背面側に配置される。一例として、表面温度検出部18には、熱起電力を利用したものが用いられる。熱起電力を利用して表面温度を検出する表面温度検出部18は、赤外線吸収膜およびサーミスタを有する。
表面温度検出部18の赤外線吸収膜は、センサ窓17aを透過した赤外線を吸収する。赤外線吸収膜は、感熱部分を有する。赤外線吸収膜の感熱部分は、センサ窓17aを透過した赤外線を吸収することによって昇温する。赤外線吸収膜の感熱部分は、温接点となる。また、表面温度検出部18のサーミスタは、赤外線吸収膜の感熱部分ではない部分の温度を検出する。赤外線吸収膜の感熱部分ではない上記の部分は、冷接点となる。表面温度検出部18は、上記の温接点と冷接点との温度差から、赤外線吸収膜に吸収された赤外線を発した領域の表面温度を検出する。このようにして表面温度検出部18は、センサケース17に対して正面方向にある物の表面温度を検出する。
吹出口4から送り出された空気が当たる領域である送風領域は、送風方向と共に変更される。センサケース17の内部に設けられた表面温度検出部18は、センサケース17と共に動く。上述したように、センサケース17は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13と共に動く。すなわち、表面温度検出部18は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13と共に動く。また、センサケース17の正面部分に形成されたセンサ窓17aも、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13と共に動く。これにより、表面温度検出部18は、送風領域が変更された場合においても、変更された後の送風領域の表面温度を検出することができる。
表面温度検出部18は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13とともに動くことで、送風可能範囲における表面温度を検出することができる。例えば、表面温度検出部18は、ファンモータ6および除湿部7が停止した状態で第1モータ12と第2モータ14とが動くことで、送風可能範囲における表面温度を検出する。このように、表面温度検出部18は、ある範囲における物の表面温度を検出することができる。
なお、表面温度検出手段の一例である表面温度検出部18の構成は、上記の例に限られない。表面温度検出部18は、ある範囲における物の表面温度を検出するものであればよい。例えば、表面温度検出部18が設けられたセンサケース17は、左右方向ルーバー13に取り付けられていなくてもよい。表面温度検出部18が設けられたセンサケース17は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13から独立して動くことが可能であってもよい。上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13から独立して動くことが可能なセンサケース17の正面方向は、送風方向と一致していなくてもよい。除湿機100は、センサケース17を動かすためのモータ等を備えていてもよい。
また、本実施の形態の除湿機100は、制御装置19および操作部20を備える。制御装置19は、除湿機100に備えられる各機器に電気的に接続される。制御装置19は、除湿機100に備えられる各機器を制御するものである。制御装置19は、筐体1の内部に設けられる。
操作部20は、使用者が除湿機100を操作するためのものである。操作部20は、例えば、筐体1の上面の後面側に設けられる。本実施の形態において、操作部20は、運転ボタン20aを有する。
運転ボタン20aは、除湿機100の運転を開始または停止させるためのものである。除湿機100は、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14が動作することによって運転する装置である。また、除湿機100の運転は、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14が停止することによって、停止する。運転ボタン20aは、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14の運転を開始または停止させるためのものでもある。また、操作部20は、モード選択ボタン20bを有していてもよい。モード選択ボタン20bは、使用者が除湿機100の運転モードを選択するためのものである。
図8は、実施の形態1の制御装置19の機能を示すブロック図である。制御装置19は、操作部20に、電気的に接続される。操作部20の運転ボタン20aおよびモード選択ボタン20bは、使用者からの操作に応じた信号を、制御装置19へ送信する。また、制御装置19は、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14に、電気的に接続される。制御装置19は、操作部20から信号を受信すると、受信した信号に応じて、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14を制御する。
例えば、除湿機100が停止している状態で運転ボタン20aが操作されると、当該運転ボタン20aは運転開始指示を送信する。この運転開始指示は、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14の運転を開始させるための信号である。本実施の形態の運転ボタン20aは、運転開始指示を送信可能な運転開始部の一例である。
また、除湿機100の運転が行われている状態で運転ボタン20aが操作されると、当該運転ボタン20aは運転停止指示を送信する。運転停止指示は、除湿機100の運転を停止させるための信号である。制御装置19は、運転ボタン20aから受信した信号に応じて、除湿機100の運転が開始または停止するように、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14を制御する。
また、制御装置19は、図8に示すように、表面温度検出部18に電気的に接続される。表面温度検出部18は、検出した表面温度の情報を、電圧等の電気信号に変換する。表面温度検出部18は、変換した電気信号を、制御装置19へ送信する。制御装置19は、表面温度検出部18からの電気信号に基づいて、ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14を制御する。
また、本実施の形態の制御装置19は、図8に示すように、制御部19a、記憶部19bおよび判定部19cを有する。制御部19aは、除湿機100を制御するための制御手段の一例である。例えば、制御部19aは、操作部20からの信号に基づいて、第1モータ12および第2モータ14を制御する。上述したように、第1モータ12および第2モータ14が動くと、送風方向が変更される。このように、送風方向は、制御部19aによって第1モータ12および第2モータ14が制御されることで、変更される。本実施の形態における制御部19aは、送風方向を制御するための手段でもある。
記憶部19bは、記憶手段の一例である。記憶部19bには、例えば、予め複数の運転モードが設定されている。制御部19aは、モード選択ボタン20bからの信号に基づいて、記憶部19bに設定された複数の運転モードの中から1つの運転モードの処理を実行する。ファンモータ6、除湿部7、第1モータ12および第2モータ14は、制御部19aによって実行された処理に従って動作する。
また、本実施の形態において、記憶部19bには、表面温度の基準値の情報が記憶される。判定部19cは、表面温度検出部18からの電気信号に含まれる温度情報と記憶部19bに記憶された基準値の情報とに基づく判定を行う。判定部19cは、各種の判定を行う判定手段の一例である。
記憶部19bには、表面温度の基準値の情報が記憶される。図9は、実施の形態1の記憶部19bに記憶される表面温度の基準値の情報を模式的に示す図である。本実施の形態において、記憶部19bには、表面温度の基準値の一例である第1温度Th1および第2温度Th2の情報が記憶される。
第1温度Th1は、例えば、標準的な室温に基づいて設定される。第2温度Th2は、第1温度Th1よりΔT1だけ低い温度として設定される。第1温度Th1および第2温度Th2は、被乾燥物の検出を行うための基準値である。なお、第1温度Th1および第2温度Th2は、予め記憶部19bに記憶されていなくてもよい。除湿機100は、例えば、室温を実測するセンサを備えていてもよい。このセンサによって実測された室温が第1温度Th1として設定されてもよい。また、第2温度Th2は、実測された室温からΔT1を減じた値として算出されてもよい。
ここで、第2温度Th2を上限値とする温度範囲を第1基準Tr1とする。本実施の形態において、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第1基準Tr1内であるか判定する。換言すると、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2温度Th2以下であるか判定する。この判定は、表面温度検出部18によって表面温度が検出された領域に被乾燥物があるかどうかの判定である。表面温度検出部18によって表面温度が検出された領域に被乾燥物がある場合、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2温度Th2以下であると判定する。表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2温度Th2以下であるという判定結果は、すなわち、表面温度検出部18によって表面温度が検出された領域に被乾燥物があるという判定結果を意味する。判定部19cは、表面温度検出部18によって表面温度が検出された領域に被乾燥物があると判定することにより、被乾燥物を検出する。
被乾燥物は、例えば、濡れた洗濯物等である。濡れた洗濯物等の表面温度は、室温および第2温度Th2以下である。表面温度検出部18によって被乾燥物の表面温度が検出されると、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2温度Th2以下であると判定する。制御部19aは、判定部19cの判定結果に応じて、被乾燥物が位置する領域に風が送られるように第1モータ12および第2モータ14を制御する機能を有する。
表面温度検出部18および判定部19cは、上記のようにして被乾燥物を検出する。本実施の形態における表面温度検出部18および判定部19cは、被乾燥物を検出可能な検出手段の一例である。そして、制御手段の一例である制御部19aは、検出された被乾燥物に空気が送られるように、ファンモータ6と除湿部7と第1モータ12と第2モータ14とを制御する機能を有する。なお、被乾燥物を検出する検出手段は、例えば、焦電素子を用いたセンサ、超音波によって人を検出するセンサまたは可視光によって人を検出するセンサ等によって構成されてもよい。
また、記憶部19bには、第3温度Th3の情報が記憶されてもよい。第3温度Th3は、被乾燥物の乾燥が完了したかどうかを判定するための基準値である。第3温度Th3は、第1温度Th1よりΔT2だけ高い温度として設定される。
ここで、第3温度Th3を下限値とする温度範囲を第2基準Tr2とする。判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2基準Tr2内であるか判定する機能を有していてもよい。換言すると、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第3温度Th3以上であるか判定する機能を有してもよい。この判定は、被乾燥物の乾燥が完了したか否かの判定である。
乾いた洗濯物等の表面温度は、室温および第3温度Th3以上である。例えば、乾いた洗濯物等の表面温度が表面温度検出部18によって検出されると、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第3温度Th3以上であると判定する。また、乾燥が完了していない洗濯物等の表面温度が表面温度検出部18によって検出されると、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第3温度Th3以下であると判定する。洗濯物等の被乾燥物の乾燥が完了したか否かの判定は、上記のように行われる。
図10は、実施の形態1の制御装置19の構成の一例を示す図である。制御装置19の制御部19a、記憶部19bおよび判定部19cの各機能は、例えば、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア200であってもよい。処理回路は、プロセッサ201およびメモリ202を備えていてもよい。処理回路の一部が専用ハードウェア200として形成され、且つ、当該処理回路は更にプロセッサ201およびメモリ202を備えていてもよい。図12に示す例において、処理回路の一部は専用ハードウェア200として形成されている。また、図12に示す例において、処理回路は、専用ハードウェア200に加えて、プロセッサ201およびメモリ202を更に備えている。
一部が少なくとも1つの専用ハードウェア200である処理回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ201および少なくとも1つのメモリ202を備える場合、制御装置19の制御部19a、記憶部19bおよび判定部19cの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ202には、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置19の制御部19a、記憶部19bおよび判定部19cの各機能を実現することができる。なお、除湿機100の構成は、単一の制御装置19により動作が制御される構成に限定されるものではない。除湿機100は、複数の装置が連携することにより動作が制御されるように構成されてもよい。
上述したように、記憶手段の一例である記憶部19bには、複数の運転モードが設定されている。本実施の形態において、記憶部19bに設定されている複数の運転モードには、第1モードの一例として、検出モードが含まれる。検出モードとは、被乾燥物の検出を行うための運転モードである。また、記憶部19bに設定されている複数の運転モードには、第2モードの一例として、対象物乾燥モードが含まれる。対象物乾燥モードとは、被乾燥物に向けて空気を送るための運転モードである。
本実施の形態の制御部19aは、運転ボタン20aから運転開始指示を受信した後、自動的に検出モードの処理を実行する。検出モードの処理が実行されている間、ファンモータ6および除湿部7は停止する。すなわち、検出モードの処理が実行されている間、吹出口4から空気は吹き出されない。ファンモータ6および除湿部7が停止している際の除湿機100の状態を、以下では、待機状態とも称する。換言すると、検出モードの処理が実行されている間、除湿機100は待機状態になっている。
また、制御部19aは、検出モードの処理を実行することにより、第1モータ12と第2モータ14とを動かす。第1モータ12と第2モータ14とが動くことにより、上下方向ルーバー11と左右方向ルーバー13とセンサケース17とも動く。センサケース17に設けられた表面温度検出部18は、検出モードの処理が実行されている間、ある範囲における物の表面温度を検出する。
ここで、検出モードの処理が実行されている間に表面温度検出部18によって表面温度が検出される範囲を、走査範囲30と称することとする。図11は、実施の形態1の走査範囲30を示す図である。また、図12は、実施の形態1の走査可能範囲30aを示す図である。走査可能範囲30aとは、表面温度検出部18が表面温度を検出することができる全ての範囲を意味する。本実施の形態において、走査可能範囲30aは、送風可能範囲に一致する。
走査範囲30は、衣服31等の洗濯物が干されることが想定される場所に基づいて設定される。衣服31等の洗濯物は、例えば、物干し竿等に干される。物干し竿が配置される高さは、一般的に、使用者の身長と同等または使用者の身長以上の高さである。走査範囲30は、一例として、走査可能範囲30aの上半分として設定される。なお、走査範囲30は、走査可能範囲30aの上半分よりも低くてもよい。
設定された走査範囲30の情報は、記憶部19bに記憶される。制御部19aによって検出モードの処理が実行されると、走査範囲30内の表面温度が表面温度検出部18によって検出されるように上下方向ルーバー11と左右方向ルーバー13とが動く。
走査範囲30内に濡れた衣服31等の被乾燥物がある場合に検出モードの処理が実行されると、表面温度検出部18および判定部19cは、当該被乾燥物を検出する。表面温度検出部18および判定部19cによって被乾燥物が検出された場合、制御部19aは、検出モードの処理を終了して対象物乾燥モードの処理を実行する。
上述したように、対象物乾燥モードとは、被乾燥物に向けて空気を送るための運転モードである。対象物乾燥モードの処理が実行されると、ファンモータ6および除湿部7が駆動する。これにより、水分が除去された空気が吹出口4から吹き出される。ファンモータ6および除湿部7が駆動している際の除湿機100の状態を、以下では、動作状態とも称する。換言すると、対象物乾燥モードの処理が実行されている間、除湿機100は動作状態になっている。動作状態の除湿機100は、被乾燥物および室内の空気等を乾燥させることができる。
また、対象物乾燥モードの処理が実行されている間、第1モータ12と第2モータ14とは、吹出口4から吹き出された空気が被乾燥物に当たるように動く。換言すると、制御部19aは、対象物乾燥モードの処理によって、吹出口4から吹き出された空気が被乾燥物に当たるように第1モータ12と第2モータ14とを動かす。第1モータ12と第2モータ14とが動くことにより、上下方向ルーバー11と左右方向ルーバー13とが動く。上下方向ルーバー11と左右方向ルーバー13とが動くことで、送風方向および送風領域が変更される。対象物乾燥モードの処理が実行されると、送風方向および送風領域は、表面温度検出部18および判定部19cによって検出された被乾燥物に空気が当たるように調整される。このように、除湿機100は、対象物乾燥モードの処理が実行されることによって、被乾燥物に向けて空気を吹き出す。
次に、除湿機100の動作について、図13を参照して、より具体的に説明する。図13は、実施の形態1の動作を示すフローチャートである。
除湿機100は、例えば、リビング等の室内で使用される。使用者は、除湿機100の運転を開始させるために、運転ボタン20aを操作する。除湿機100が停止している状態で運転ボタン20aが操作されると、当該運転ボタン20aは、制御部19aへ運転開始指示を送信する。これにより、除湿機100の運転が開始する(ステップS101)。
制御部19aは、運転開始指示を受信すると、ファンモータ6および除湿部7を駆動させる。これにより、除湿機100は、動作状態になる。ファンモータ6が駆動すると、ファン6aが回転する。ファン6aは、気流を発生させる。これにより、図4に示すように、室内空気Pが吸込口3から筐体1の内部へ取り込まれる。室内空気Pは、除湿部7によって除湿されて、乾燥空気Qとなる。乾燥空気Qは、吹出口4から室内へ送り出される。動作状態になった除湿機100は、乾燥空気Qを室内へ向けて送風する(ステップS102)。
ステップS102で除湿機100が動作状態になると、除湿機100が動作状態になってから第1時間経過したかの判定が行われる(ステップS103)。ステップS103の判定は、例えば、判定部19cによって行われる。また、第1時間の情報は、例えば、予め記憶部19bに記憶される。第1時間は、一例として、使用者が一日に衣服31等の洗濯物を干す回数に基づいて設定される。第1時間は、例えば、6時間である。なお、第1時間は、使用者が操作部20を操作することによって変更されてもよい。第1時間は、例えば、衣服31等の洗濯物を干す回数の増減に応じて、任意の時間に変更される。
除湿機100が動作状態になってから第1時間経過していない場合、除湿機100は乾燥空気Qを室内へ向けて送風し続ける。また、除湿機100が動作状態になってから第1時間経過した場合には、検出モードの処理が実行される(ステップS104)。このように、本実施の形態では、使用者によって運転ボタン20aが操作されてから一定時間経過後に、自動的に検出モードの処理が実行される。
ステップS104で検出モードの処理が実行されることにより、除湿機100は待機状態になる。また、検出モードの処理が実行されることにより、表面温度検出部18は、走査範囲30内の表面温度を検出する。
ステップS104で検出モードの処理が実行されると、検出モードの処理が開始してから第2時間経過したかの判定が行われる(ステップS105)。ステップS105の判定は、例えば、判定部19cによって行われる。第2時間の情報は、例えば、予め記憶部19bに記憶される。
検出モードの処理が開始してから第2時間経過した場合、検出モードの処理が終了してステップS102の処理が再び実行される。これにより、除湿機100は待機状態から再び動作状態になる。このように、検出モードの処理は、一定の時間だけ継続される。また、検出モードの処理は、一定時間ごとに繰り返し実行される。
検出モードの処理が開始してから第2時間経過していない場合には、被乾燥物を検出したか否かの判定が行われる(ステップS106)。具体的には、判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第1基準Tr1内であるか判定する。表面温度検出部18によって検出された表面温度が第1基準Tr1内である場合、すなわち、走査範囲30内に濡れた衣服31等の被乾燥物がある場合、当該被乾燥物は表面温度検出部18および判定部19cによって検出される。
ステップS106で被乾燥物が検出されなかった場合、ステップS105の処理が継続される。ステップS106で被乾燥物が検出された場合には、制御部19aは、検出モードの処理を終了して対象物乾燥モードの処理を実行する(ステップS107)。
対象物乾燥モードの処理が実行されると、ファンモータ6および除湿部7が駆動する。対象物乾燥モードの処理が実行されると、除湿機100は動作状態になり、吹出口4から乾燥空気Qが吹き出される。また、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13は、表面温度検出部18および判定部19cによって検出された被乾燥物に乾燥空気Qが当たるように制御される。対象物乾燥モードの処理が実行されている間、濡れた衣服31等の被乾燥物に乾燥空気Qが当たる。除湿機100は、対象物乾燥モードの処理が実行されることによって、濡れた衣服31等の被乾燥物を乾燥させる。
また、対象物乾燥モードの処理が実行されている間、被乾燥物の乾燥が完了したか否かの判定が行われる(ステップS108)。対象物乾燥モードの処理が実行されている間、表面温度検出部18は被乾燥物の表面温度を検出する。ステップS108において判定部19cは、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2基準Tr2内であるか判定する。
表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2基準Tr2内である場合、すなわち、被乾燥物の乾燥が完了した場合、ステップS104の処理が再び行われる。ステップS104の処理、すなわち、検出モードの処理が再び行われると、除湿機100は待機状態になる。また、表面温度検出部18によって検出された表面温度が第2基準Tr2内でない場合、すなわち、被乾燥物の乾燥が完了していない場合には、被乾燥物の乾燥が完了するまで対象物乾燥モードの処理が継続される。
検出モードの処理は、検出手段に被乾燥物を検出させるための第1制御の一例である。対象物乾燥モードの処理は、水分が除去された空気を被乾燥物へ送るための第2制御の一例である。本実施の形態における制御部19aは、第1制御と第2制御とを除湿手段と送風手段と風向決定手段とに対して実行可能な制御手段の一例である。
第1制御の一例である検出モードの処理は、使用者によって運転ボタン20aが操作された後に自動的に実行される。また、検出モードの処理が実行されている際に被乾燥物が検出されると、第2制御の一例である対象物乾燥モードの処理が自動的に実行される。このように、本実施の形態の除湿機100は、被乾燥物の有無に応じて自動的に運転する。使用者は、運転ボタン20aの操作のみで、除湿機100に被乾燥物を乾燥させることができる。本実施の形態の除湿機100は、被乾燥物がある場合には自動的に当該被乾燥物へ向けて乾燥空気Qを送ることができる。本実施の形態の除湿機100は、従来に比べ、より使い勝手がよい。
本実施の形態において、検出モードの処理が実行されている間、除湿機100は待機状態になっている。これにより、検出モードの処理が実行されている間の除湿機100の消費電力が削減される。また、検出モードの処理が実行されている間は、被乾燥物に乾燥空気Qが当てられないため、当該被乾燥物の表面温度および当該被乾燥物の周辺の温度の変動がより小さくなる。これにより、被乾燥物の検出の精度がより良くなる。本実施の形態によれば、被乾燥物を精度良く検出することができる除湿機100が得られる。
本実施の形態において、被乾燥物は、表面温度検出部18が検出する表面温度に基づいて検出される。これにより、精度良く被乾燥物が検出される。また、表面温度検出部18は、例えば、人等の被乾燥物以外のものを検出する装置としても機能することができる。上記の実施の形態であれば、無駄な構成部品を追加することなく、より使い勝手のよい除湿機100が得られる。上記の実施の形態において、被乾燥物の有無は、第1基準Tr1に基づいて判定される。これにより、より精度良く被乾燥物の存在の有無が判定される。
また、本実施の形態において、表面温度検出部18は、上下方向ルーバー11および左右方向ルーバー13とともに動く。これにより、表面温度検出部18は、乾燥空気Qが当たっている送風領域の表面温度を検出することができる。本実施の形態であれば、乾燥空気Qが当たっている被乾燥物の乾燥が完了したか否かの判定が可能になる。また、除湿機100は、例えば、乾燥空気Qが当たっている被乾燥物の状態に応じて動作することもできる。例えば、ファンモータ6の回転数は、乾燥空気Qが当たっている被乾燥物の状態に応じて制御されてもよい。
なお、図13のフローチャートは、除湿機100の動作の一例を示すものである。除湿機100の動作は、図13のフローチャートに示されるものに限定されるものではない。例えば、ステップS102、ステップS103およびステップS104は省略されてもよい。換言すると、制御部19aは、運転開始指示を受信した直後に検出モードの処理を実行してもよい。除湿機100は、運転を開始した直後に待機状態になるように構成されてもよい。
また、検出モードの処理が実行されている間、除湿機100は動作状態であってもよい。すなわち、検出モードの処理が実行されている間、ファンモータ6および除湿部7は駆動していてもよい。除湿機100は、乾燥空気Qを吹き出したまま被乾燥物を検出してもよい。このように、制御手段の一例である制御部19aは、乾燥対象物を検出させるための第1制御と水分が除去された空気を当該乾燥対象物へ送るための第2制御とを実行可能に構成されればよい。
また、上記の実施の形態において、走査可能範囲30aは送風可能範囲に一致しているが、走査可能範囲30aと送風可能範囲とは必ずしも一致していなくてよい。走査可能範囲30aは、送風可能範囲の一部であってもよい。送風可能範囲と走査可能範囲とは、少なくとも一部が重なり合っていればよい。また、検出モードの処理が実行されている際の走査範囲30は、走査可能範囲30a全体であってもよい。除湿機100は、送風可能範囲全体に乾燥空気Qを吹き出しつつ被乾燥物を検出してもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、また、説明を簡略化および省略する。本実施の形態の除湿機100の基本的な構成および動作は、実施の形態1と同様に、図1から図7および図9から図13によって示される。実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
図14は、実施の形態2の制御装置19の機能を示すブロック図である。本実施の形態の除湿機100は、人感センサ21を備える。図14に示すように、人感センサ21は、制御装置19に接続される。人感センサ21は、人を検出する人検出手段の一例である。人感センサ21は、除湿機100の前方にいる人を検出することができる機器である。人感センサ21は、例えば、焦電素子を用いたセンサ、超音波によって人を検出するセンサまたは可視光によって人を検出するセンサである。人感センサ21は、例えば、センサケース17または筐体1等に設けられる。
図15は、実施の形態2の動作を示すフローチャートである。図15のステップS201およびステップS202は、それぞれ、実施の形態1のステップS101およびステップS102と同様である。また、図15のステップS204およびステップS208は、それぞれ、実施の形態1のステップS104からステップS108と同様である。ステップS201、ステップS202およびステップS204からステップS208の説明は省略する。
本実施の形態では、実施の形態1におけるステップS103の判定に代えて、人感センサ21によって人が検出されたか否かの判定が行われる(ステップS203)。人感センサ21によって人が検出された場合、ステップS204の処理が行われる。人感センサ21によって人が検出されなかった場合、ステップS202の処理が継続される。
本実施の形態においては、検出モードの処理は、一定時間ごとではなく、人感センサ21によって人が検出された場合に自動的に実行される。人感センサ21によって人が検出された場合、すなわち、除湿機100の前方に人がいる場合には、被乾燥物が当該人によって干されている可能性がある。本実施の形態であれば、人感センサ21の検出結果に基づいて、被乾燥物が干されるタイミングが予測される。そして、除湿機100は、この予測されたタイミングで被乾燥物の検出を自動的に行う。本実施の形態であれば、検出モードの処理が実行されるタイミングが、より適切なタイミングになる。これにより、より使い勝手のよい除湿機100が得られる。
なお、図15のフローチャートは、本実施の形態の除湿機100の動作の一例を示すものである。本実施の形態の除湿機100の動作は、図13のフローチャートに示されるものに限定されるものではない。例えば、実施の形態1と同様に、ステップS202が省略されてもよい。ステップS203において、除湿機100は待機状態であってもよい。また、ステップS203において人が検出された場合には、一定時間が経過した後にステップS204の処理が実行されてもよい。例えば、ステップS204の処理は、人が検出されてから5分後に実行されてもよい。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。上記の各実施の形態と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、また、説明を簡略化および省略する。本実施の形態の除湿機100の基本的な構成および動作は、上記の各実施の形態と同様に、図1から図7および図9から図13によって示される。各実施の形態と同様の動作については、説明を省略する。
図16は、実施の形態3の制御装置19の機能を示すブロック図である。本実施の形態の除湿機100は、報知手段の一例として、ブザー等の発音装置22を備える。図16に示すように、発音装置22は、制御装置19に接続される。なお、発音装置22は、音を発することができればよく、ブザーに限定されるものではない。また、本実施の形態の除湿機100は、報知手段として、発音装置22以外の装置を備えていてもよい。例えば、除湿機100は、可視光等によって視覚的に報知を行う装置を備えていてもよい。
図17は、実施の形態3の動作を示すフローチャートである。図15のステップS301からステップS308は、それぞれ、実施の形態1のステップS101からステップS108と同様である。ステップS301からステップS308までの説明は省略する。
本実施の形態では、ステップS308において被乾燥物の乾燥が完了したと判定された場合、発音装置22が使用者への報知を行う(ステップS309)。本実施の形態の除湿機100は、このように、被乾燥物の乾燥が完了したことを発音装置22によって報知することができる。これにより、使用者は、被乾燥物の乾燥が完了したことを容易に認識できる。本実施の形態によれば、使用者によってより使い勝手のよい除湿機100が得られる。
1 筐体、 2 車輪、 3 吸込口、 4 吹出口、 5 風路、 6 ファンモータ、 6a ファン、 7 除湿部、 8 貯水部、 9 フィルター、 10 風向変更部、 11 上下方向ルーバー、 11a 軸、 12 第1モータ、 12a 歯車、 12b 歯車、 12c 歯車、 13 左右方向ルーバー、 14 第2モータ、 15 リンク、 16 センサ部、 17 センサケース、 17a センサ窓、 18 表面温度検出部、 19 制御装置、 19a 制御部、 19b 記憶部、 19c 判定部、 20 操作部、 20a 運転ボタン、 20b モード選択ボタン、 21 人感センサ、 22 発音装置、 30 走査範囲、 30a 走査可能範囲、 31 衣服、 100 除湿機、 200 専用ハードウェア、 201 プロセッサ、 202 メモリ

Claims (5)

  1. 空気に含まれる水分を除去する除湿手段と、
    前記除湿手段によって水分が除去された空気を送る送風手段と、
    前記送風手段によって空気が送られる方向を決める風向決定手段と、
    前記除湿手段、前記送風手段および前記風向決定手段の運転を開始させるための運転開始指示を送信可能な運転開始部と、
    乾燥対象物を検出可能な検出手段と、
    前記検出手段に乾燥対象物を検出させるための第1制御と水分が除去された空気を当該乾燥対象物へ送るための第2制御とを、前記除湿手段と前記送風手段と前記風向決定手段とに対して実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記運転開始部から運転開始指示を受信した後に前記第1制御を実行し、当該第1制御を実行中に前記検出手段によって乾燥対象物が検出されると前記第2制御を実行する除湿機。
  2. 前記除湿手段および前記送風手段は、前記第1制御が実行されている間は停止している請求項1に記載の除湿機。
  3. 前記検出手段は、物の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、当該表面温度検出手段が検出した表面温度に基づいて乾燥対象物を検出する請求項1または請求項2に記載の除湿機。
  4. 前記風向決定手段は、
    前記送風手段によって空気が送られる方向を上下方向に変更する第1変更部と、
    前記送風手段によって空気が送られる方向を左右方向に変更する第2変更部と、
    を有し、
    前記第2変更部は、前記第1変更部と共に前記第1変更部が動く方向と同じ方向へ動き、
    前記表面温度検出手段は、前記第2変更部と共に前記第2変更部が動く方向と同じ方向へ動く請求項3に記載の除湿機。
  5. 温度の基準値の情報が記憶される記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第1制御を実行中に前記表面温度検出手段によって検出された表面温度が前記記憶手段に記憶される前記温度の基準値を上限とする範囲内である場合に前記第2制御を開始する請求項3または請求項4に記載の除湿機。
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