JP2019031031A - 通信装置及び画像記録装置 - Google Patents

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智之 杉山
Tomoyuki Sugiyama
智之 杉山
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Abstract

【課題】簡易な構成でデバイスの状態を判定すること。【解決手段】通信装置は、スレーブアドレス設定端子A0、A1、A2を有するEEP−ROM60と、プリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の状態値をEEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0、A1、A2に入力する電源検出回路66と、を備えるプリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44と、電源検出回路66からスレーブアドレス設定端子A0、A1、A2に入力された状態値に基づいてプリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の状態を判定するASIC36と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、通信装置及び画像記録装置に関する。
インクジェット技術を利用した印刷機器等の画像記録装置は、種々の動作を制御するための中心デバイスとして、一般的にマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記載する)を使用している。かかるマイコンは、外部インターフェイスとの通信の制御、モータ制御及び印刷制御等を行っている。このようなマイコンには、様々な周辺デバイスが接続されている。代表的な周辺デバイスとしては、ASIC等のプリントヘッド駆動用デバイス、モータを駆動するためのモータドライバ、又は電源オフの際に印刷枚数及びセンサ調整値等を記憶しておくためのEEP−ROM等の不揮発性メモリ等が使用されている。
かかる不揮発性メモリとしては、I2C(Inter-Integrated Circuit)通信を行うものが広く使用されている。I2C通信では、制御の主導権を有するマスタとスレーブとの間で2本の信号線を用いてシリアルデータとシリアルクロックとを送受信する。また、I2C通信では、スレーブに固有のアドレスが設定されるため、共通の信号線上に複数のスレーブを接続し、スレーブを指定して通信することが可能である。
例えば、スレーブとしてのEEP−ROMは、3ビット分のスレーブアドレス設定端子を有しており、各スレーブアドレス設定端子にハイレベル又はローレベルの電圧が印加されることで、印加された電圧に応じて固有のアドレスが設定される。3ビットを用いて固有のアドレスを設定することで、複数のEEP−ROMを同一のI2C通信のライン上に接続して区別して使用することができる。
また、画像記録装置としては、電源供給先に過電流が流れないようにするために、電源ラインにヒューズを設けた構成を有するものが知られている。このような画像記録装置は、何らかの予期せぬ不具合を生じた際に、ヒューズが溶断して装置を保護する。
ヒューズが溶断した場合には、印刷動作の制御を行うコントローラ基板の出力電圧は正しく出力されるが、ヒューズの先の電源ラインには通電されない。コントローラ基板は、ヒューズの先の電源ラインの電圧が正常であるか否かを判断できない場合に、ヒューズが溶断している場合であっても通常の印刷動作を行うように制御する。一方、プリントヘッドは正常に駆動されないためにインクを正常に吐出できず、正しい印刷結果を得られない状況となる。
かかる状況では、電源ラインが正常であるか否かを確認したい場合であっても、ユーザーに対して異常を報知することはできない。また、印刷結果が異常なために故障と判断して修理をする場合に、修理作業者がプリントヘッドの不具合であるのか、又はコントローラ基板の不具合なのかを簡単に特定できない。この場合には、プリントヘッド及びコントローラ基板の何れか一方を取りあえず交換するか、又は修理完了を優先してプリントヘッド及びコントローラ基板の両方を交換することとなり、確証の持てないままの対応となって交換費用の増大につながる。
これに対して、特許文献1は、ヒューズの溶断による断線を検出するための専用の回路で、ヒューズから先の各電源の入力ラインの電圧をモニタすることにより、異常が生じている電源ラインを特定する装置を開示している。
特開2007−244148号公報
しかしながら、特許文献1においては、ヒューズの溶断による断線を検出するために、電源ラインのヒューズ付近の電圧値をCPUに入力するための新たな通信線を設ける必要があり、構成が複雑になる。この際に、プリントヘッドに断線を検出する検出回路を搭載して新たな通信線を減らす構成も考えられるが、結局、プリントヘッドからコントローラ基板に検出結果を伝達するための通信線が必要になる。また、周辺デバイスと通信ラインを共通にする小型マイコン等の制御デバイスを搭載する構成も考えられるが、制御デバイスを搭載するためのスペース及びその搭載コストが必要になってしまう。
従って、従来においては、インクヘッド等のデバイスの断線等の状態を簡易な構成により判定することができないという課題を有する。
本発明の目的は、簡易な構成でデバイスの状態を判定することができる通信装置及び画像記録装置を提供することである。
本発明に係る通信装置は、デバイスと、前記デバイスの状態を判定する判定手段と、を有し、前記デバイスは、アドレスポートを有するメモリと、前記デバイスの状態値を前記メモリの前記アドレスポートに入力する入力手段と、を備え、前記判定手段は、前記デバイスと通信する際に、前記入力手段から前記アドレスポートに入力された前記状態値に基づいて前記デバイスの状態を判定することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成でデバイスの状態を判定することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るプリントヘッドの回路図である。 本発明の実施の形態1に係るEEP−ROMの端子構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電源状態判定処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係るI2C通信の通信フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態1に係るエラーテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電源エラー確認処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2に係るプリントヘッドの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係るプリントヘッドの回路図である。 本発明の実施の形態3に係るプリントヘッドの構成を示す模式図である。 本発明のその他の実施の形態に係るプリントヘッドの回路図である。 本発明のその他の実施の形態に係るテーブルを示す図である。 本発明のその他の実施の形態に係るプリントヘッドの回路図である。 本発明のその他の実施の形態に係るテーブルを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像記録装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置10の構成について、図1から図3を参照しながら、詳細に説明する。
画像記録装置10は、図1に示すように、USB又はLAN通信を通じて外部端末としてのPC12に接続されており、画像を記録した記録媒体をカットするためのカッターユニット14を有している。画像記録装置10は、PC12から送信された画像データの画像を記録媒体に記録する。画像記録装置10は、ここでは連続した台紙に用紙部分が等間隔に配列された記録媒体としてのラベルに印刷を行うインクジェット方式を使用したラベルプリンタを例示する。なお、本実施の形態における画像記録装置10としては、ラベルプリンタに限らず、インクジェット方式により記録媒体に画像を記録する任意のプリンタを用いることができる。
具体的には、画像記録装置10は、給紙ローラ18と、ドライバ19と、搬送モータ20と、入口センサ22と、プリントヘッドユニット24と、排出ローラ26と、排出センサ28と、エンコーダ29と、を有している。また、画像記録装置10は、CPU30と、ワークメモリ32と、プログラムメモリ34と、ASIC36と、USB50と、LAN51と、インクタンクカバーセンサ56と、を有している。ASIC36及びプリントヘッドユニット24は、通信装置を構成している。
給紙ローラ18は、駆動してラベル16を搬送する。
ドライバ19は、ASIC36の制御により動作して、搬送モータ20を駆動させる。
搬送モータ20は、ドライバ19により動作して、給紙ローラ18を駆動させる。
入口センサ22は、ラベル16の通過を検出し、その検出結果をASIC36に出力する。
プリントヘッドユニット24は、プリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の各色のプリントヘッドを組み合わせてユニット化されたものである。
デバイス又は記録手段としてのプリントヘッドBk41には、インクタンクBk46が接続され、インクタンクBk46よりブラックのインクが供給される。プリントヘッドBk41は、FFC52によりASIC36に接続されており、ASIC36よりFFC52を介して入力する制御信号、シリアルデータ及びシリアルクロックに基づいて、ラベル16に画像を記録するための動作を行う。
デバイス又は記録手段としてのプリントヘッドC42には、インクタンクC47が接続され、インクタンクC47よりシアンのインクが供給される。プリントヘッドC42は、FFC53によりASIC36に接続されており、ASIC36よりFFC53を介して入力する制御信号、シリアルデータ及びシリアルクロックに基づいて、ラベル16に画像を記録するための動作を行う。
デバイス又は記録手段としてのプリントヘッドM43には、インクタンクM48が接続され、インクタンクM48よりマジェンタのインクが供給される。プリントヘッドM43は、FFC54によりASIC36に接続されており、ASIC36よりFFC54を介して入力する制御信号、シリアルデータ及びシリアルクロックに基づいて、ラベル16に画像を記録するための動作を行う。
デバイス又は記録手段としてのプリントヘッドY44には、インクタンクY49が接続され、インクタンクY49よりイエローのインクが供給される。プリントヘッドY44は、FFC55によりASIC36に接続されており、ASIC36よりFFC55を介して入力する制御信号、シリアルデータ及びシリアルクロックに基づいて、ラベル16に画像を記録するための動作を行う。
排出ローラ26は、ラベル16を画像記録装置10の外部に排出する。
排出センサ28は、排出ローラ26によりラベル16を排出する際に、ラベル16の滞留検出を行い、その検出結果をASIC36に出力する。
エンコーダ29は、給紙ローラ18の動きに連動して回転することによりパルス信号を生成し、生成したパルス信号をASIC36に出力する。
CPU30は、プログラムメモリ34に格納されたプログラムを読み出して実行することにより動作して、画像記録装置10の全体の制御を行う。
ワークメモリ32は、各種演算、又はUSB50及びLAN51を介して行う通信のバッファ等として使用される。
プログラムメモリ34は、所定のプログラムを格納している。
判定手段としてのASIC36は、FFC52によりプリントヘッドBk41に接続し、FFC53によりプリントヘッドC42に接続し、FFC54によりプリントヘッドM43に接続し、FFC55によりプリントヘッドY44に接続している。ASIC36は、CPU30の制御により、入口センサ22から入力する信号、エンコーダ29から入力するパルス信号、排出センサ28から入力する検出結果、又はインクタンクカバーセンサ56から入力する検出結果に同期しながら動作を行う。
具体的には、ASIC36は、CPU30より受信した画像データを画像メモリ38に展開する。ASIC36は、インクタンクカバーセンサ56からカバーが閉状態である検出結果が入力した後に、ドライバ19を動作させて搬送モータ20等のアクチュエータの制御を行い、エンコーダ29から入力するパルス信号のパルスをカウントする。
ASIC36は、パルスのカウント値が所定値に到達した際に、FFC52、FFC53、FFC54又はFFC55を介してプリントヘッドユニット24に制御信号を出力し、プリントヘッドユニット24よりインクを吐出させる。ASIC36は、プリントヘッドユニット24よりインクを吐出させて、画像メモリ38に展開した画像データの画像をラベル16に記録する。
ASIC36は、プリントヘッドユニット24のプリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44との間でI2C通信を行い、I2C通信のマスタとして動作する。
USB50は、PC12とCPU30との間でデータを送受信可能にしている。
LAN51は、PC12とCPU30との間でデータを送受信可能にしている。
インクタンクカバーセンサ56は、インクタンクBk46、インクタンクC47、インクタンクM48及びインクタンクY49の交換位置に設けられている。インクタンクカバーセンサ56は、カバーの開閉状態の検出結果を、インクタンクBk46、インクタンクC47、インクタンクM48又はインクタンクY49の交換が終了したか否かを示す信号としてASIC36に出力する。
<プリントヘッドの構成>
本発明の実施の形態1に係るプリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の構成について、図4及び図5を参照しながら、詳細に説明する。
なお、プリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の各々の構成は全て同一構成であるので、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の構成の説明を省略する。
プリントヘッドBk41は、EEP−ROM60と、ヒーターボード62と、ヒューズ63と、ヒューズ64と、ヒューズ65と、電源検出回路66と、を有している。
メモリとしてのEEP−ROM60には、ヒーターボード62に電圧を供給する電源とは独立した図示しない電源より電圧が供給される。電源からEEP−ROM60に供給される電圧は、ここでは3.3Vを例示する。また、EEP−ROM60の容量は、ここでは128kbitを例示する。
EEP−ROM60は、不揮発性メモリであり、ヒーターボード62の特性情報を格納している。EEP−ROM60は、プリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44を、格納している特性情報に応じて駆動するための制御パラメータを格納している。かかる制御パラメータは、ASIC36により読み出されてヒーターボード62の最適駆動を行う際に使用される。EEP−ROM60は、インクを吐出するプリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の駆動情報としてインクを吐出したドット数のカウント値等を記憶することで、使用履歴を管理する際に使用される。
EEP−ROM60は、ASIC36との間でI2C通信を行い、I2C通信のスレーブとして動作する。EEP−ROM60は、図5に示すように、スレーブアドレス設定端子A0と、スレーブアドレス設定端子A1と、スレーブアドレス設定端子A2と、を備えている。また、EEP−ROM60は、電源端子VCC及びVSSと、シリアルデータ入出力端子SDAと、シリアルクロック入力端子SCLと、ライトプロテクト端子WPと、を備えている。
アドレスポートとしてのスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2の各々は、後述する電源検出回路66に接続している。
電源端子VCC及びVSSは、EEP−ROM60の電源に接続されている。
シリアルデータ入出力端子SDA及びシリアルクロック入力端子SCLは、I2C通信に用いられる。
EEP−ROM60は、電源検出回路66からスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1又はスレーブアドレス設定端子A2にローレベル又はハイレベルの電圧が印加される。EEP−ROM60は、スレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1又はスレーブアドレス設定端子A2に印加されるローレベル又はハイレベルの電圧に応じて、「0」又は「1」の値からなるスレーブアドレスを設定可能になっている。EEP−ROM60は、ASIC36とI2C通信を行って、設定したスレーブアドレスがASIC36より指定されて呼び出された際に返答する。かかるスレーブアドレスは、EEP−ROM毎に固有のアドレスである。
ヒーターボード62は、インクを加熱して吐出させる図示しないヒーターと、このヒーターを駆動させる図示しないドライブ回路と、インクの吐出制御を行う図示しないロジック回路と、を備えている。ヒーターボード62は、ASIC36からFFC52、FFC53、FFC54又はFFC55を介して入力する制御信号により動作する。ヒーターボード62は、動作を開始して、ヒーターによりインクを加熱すると共に、ロジック回路の吐出制御によりインクをラベル16に吐出させることにより、ラベル16に画像を記録する。
ヒーターボード62には、ヒーターに24Vの電圧を供給する電源ラインL1と、ドライブ回路に12Vの電圧を供給する電源ラインL2と、ロジック回路に5Vの電圧を供給する電源ラインL3と、が各々接続されている。ヒーターボード62には、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3により各電源から電力が供給される。ヒーターボード62は、FFC52によりASIC36に接続し、ASIC36よりFFC52を介して入力する制御信号により動作する。なお、ヒーターボード62には、24V、12V及び5Vの電圧が供給される場合に限らず、ヒーターボード62の動作に必要な任意の異なる電圧が供給されるようにすることができる。
ヒューズ63は、電源ラインL1に直列に挿入されており、ヒーターボード62に異常を生じて電源ラインL1に過電流が流れた際に溶断して、電源ラインL1において電源とヒーターボード62とを非接続状態にして装置を保護する。
ヒューズ64は、電源ラインL2に直列に挿入されており、ヒーターボード62に異常を生じて電源ラインL2に過電流が流れた際に溶断して、電源ラインL2において電源とヒーターボード62とを非接続状態にして装置を保護する。
ヒューズ65は、電源ラインL3に直列に挿入されており、ヒーターボード62に異常を生じて電源ラインL3に過電流が流れた際に溶断して、電源ラインL3において電源とヒーターボード62とを非接続状態にして装置を保護する。
入力手段としての電源検出回路66は、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3によりヒーターボード62に供給される電圧をモニタして、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の接続状態を検出する。
電源検出回路66は、EEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2に対して、接続状態の検出結果に応じて状態値としてのハイレベル又はローレベルの電圧を印加する。電源検出回路66は、EEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2に対して、ハイレベル又はローレベルの電圧を印加することにより二値の値を入力可能である。
具体的には、電源検出回路66は、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2及びスイッチング素子Q3を備えている。
スイッチング素子Q1は、信号線L11を介して電源ラインL1のヒューズ63とヒーターボード62との間に接続されるベース端子と、スレーブアドレス設定端子A0及び電源に接続されるコレクタ端子と、接地されるエミッタ端子と、を備えている。スイッチング素子Q1は、電源ラインL1が断線していない接続状態(通電状態)の場合に、ベース端子に24Vの電圧が印加されることでオンして、スレーブアドレス設定端子A0にローレベルの電圧を印加する。一方、スイッチング素子Q1は、電源ラインL1が非接続状態(非通電状態)の場合に、ベース端子に24Vの電圧が印加されないためにオフになり、スレーブアドレス設定端子A0にハイレベルの電圧を印加する。
スイッチング素子Q2は、信号線L12を介して電源ラインL2のヒューズ64とヒーターボード62との間に接続されるベース端子と、スレーブアドレス設定端子A1及び電源に接続されるコレクタ端子と、接地されるエミッタ端子と、を備えている。スイッチング素子Q2は、電源ラインL2が断線していない接続状態の場合に、ベース端子に12Vの電圧が印加されることでオンして、スレーブアドレス設定端子A1にローレベルの電圧を印加する。一方、スイッチング素子Q2は、電源ラインL2が非接続状態の場合に、ベース端子に12Vの電圧が印加されないためにオフになり、スレーブアドレス設定端子A1にハイレベルの電圧を印加する。
スイッチング素子Q3は、信号線L13を介して電源ラインL3のヒューズ65とヒーターボード62との間に接続されるベース端子と、スレーブアドレス設定端子A2及び電源に接続されるコレクタ端子と、接地されるエミッタ端子と、を備えている。スイッチング素子Q3は、電源ラインL3が断線していない接続状態の場合に、ベース端子に5Vの電圧が印加されることでオンして、スレーブアドレス設定端子A2にローレベルの電圧を印加する。一方、スイッチング素子Q3は、電源ラインL3が非接続状態の場合に、ベース端子に5Vの電圧が印加されないためにオフになり、スレーブアドレス設定端子A2にハイレベルの電圧を印加する。
<電源状態判定処理>
本発明の実施の形態1に係る電源状態判定処理について、図6から図8を参照しながら、詳細に説明する。
電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の各々の接続状態とスレーブアドレスとを対応付けた図8に示すテーブルは、記憶手段としての図示しないROM等のメモリに予め格納されている。スレーブアドレスは、スレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2に印加される電圧に応じて設定され、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の接続状態に応じて変更される。
図6に示す電源状態判定処理は、ヒーターボード62に電源を投入する前後の処理を示すものであり、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3を介したヒーターボード62への電源の投入前に開始される。
まず、EEP−ROM60に対して電源を投入(電源ON)する(S1)。
次に、ASIC36は、ヒーターボード62への電源投入前であるため、全てのスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2にハイレベルの電圧が印加されているものと想定する。ここで、ASIC36は、CPU30からの指令によりヒーターボード62に対して電源を投入するため、EEP−ROM60のスレーブアドレスを電源投入状況に応じて想定することができる。
そして、ASIC36は、図8より、スレーブアドレスとして第1の値としての111を指定してI2C通信を開始する(S2)。ここで、スレーブアドレス111は、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の全てがヒーターボード62と非接続状態である検出結果が電源検出回路66で得られた際に設定されるアドレスである。
次に、ASIC36は、シリアルデータを送信してEEP−ROM60のリード(呼び出し)を行う(S3)。
この際、ASIC36からEEP−ROM60に送信されるシリアルデータは、シリアルクロックに同期して送信され、図7に示す通信フォーマットに従って生成される。
具体的には、シリアルデータは、最初にスタートビットSが送信されて通信開始を通知し、その後にスレーブアドレス1010A2A1A0が送信され、EEP−ROM60に対するアクセスであることを通知する。ここで、固有のアドレスであるスレーブアドレスの先頭4ビットの1010は規定の値である。また、スレーブアドレスのA2A1A0の3ビットは、スレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2に印加される電圧に応じて設定される値である。シリアルデータは、スレーブアドレスの後に、リードアクセス及びライトアクセスの種別を示すR/Wビットが送信される。
次に、ASIC36は、EEP−ROM60から返答があったか否かを判定する(S4)。
ASIC36は、EEP−ROM60から返答がない場合に(S4:No)、プリントヘッド無しエラーと判定する(S5)。
一方、ASIC36は、EEP−ROM60から返答があった場合に(S4:Yes)、EEP−ROM60に保存されているデータを読み込んで、データが正常であるか否かを判定する(S6)。この際、ASIC36から送信されたスレーブアドレスのEEP−ROM60のみがR/Wビットの後にACKビットを送信して返答する。
ASIC36は、データに異常がある場合に(S6:No)、プリントヘッドデータエラーと判定する(S7)。
一方、ASIC36は、データが正常である場合に(S6:YES)、CPU30からの指令により、ヒーターボード62に供給される全ての電源をオンにする(S8)。
次に、ASIC36は、CPU30から電源投入の指令を受けたため、全てのスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2にローレベルの電圧が印加されているものと想定する。そして、ASIC36は、図8より、スレーブアドレスとして第1の値としての000を指定してI2C通信を開始する(S9)。ここで、スレーブアドレス000は、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の全てが接続状態の検出結果が電源検出回路66で得られた際に設定されるアドレスである。
次に、ASIC36は、シリアルデータを送信してEEP−ROM60のリード(呼び出し)を行う(S10)。
ASIC36は、EEP−ROM60から返答があったか否かを判定する(S11)。
ASIC36は、EEP−ROM60からの返答結果が返答無しの場合に(S11:No)、ヒーターボード62の電源電圧に異常がありプリントヘッド電源エラーと判定する(S12)。
一方、ASIC36は、EEP−ROM60からの返答結果が返答有りの場合に(S11:Yes)、ヒーターボード62に正常に電源が印加されていると判定し、画像記録動作を開始する(S13)。
このように、ASIC36によりスレーブアドレスを指定して呼び出しを行った際のEEP−ROM60からの返答結果に基づいて、電源ラインL1、電源ラインL2及び電源ラインL3の接続状態を判定する。これにより、ASIC36は、異常があればエラーとして検出することができ、画像記録前に画像記録装置10を停止させることができる。
<電源エラー確認処理>
本発明の実施の形態1に係る電源エラー確認処理について、図9を参照しながら、詳細に説明する。
図9に示す電源エラー確認処理は、図6に示す電源状態判定処理のステップS12の処理を行った後に開始される。
まず、ASIC36は、スレーブアドレス000で返答がないため(S11:No)、スレーブアドレス000に1を加算してスレーブアドレスとして第2の値としての001を指定してI2C通信を開始する(S21)。
次に、ASIC36は、シリアルデータを送信してEEP−ROM60のリード(呼び出し)を行う(S22)。
次に、ASIC36は、EEP−ROM60から返答があったか否かを判定する(S23)。
ASIC36は、返答結果が返答有りの場合に(S23:Yes)、図8に示すエラーテーブルを参照して(S24)、電源が投入されていない電圧を特定し、その電圧に相当するエラーを発生する。具体的には、ASIC36は、スレーブアドレス001のEEP−ROM60から返答があった場合に、ヒーターボード62に24Vの電圧を供給する電源ラインL1が非接続状態であると判定し、非接続状態の電源ラインL1を特定する。
一方、ASIC36は、返答結果が返答無しの場合に(S23:No)、ステップS21の処理に戻る。ASIC36は、返答が無い場合に上記の処理を繰り返すことにより、スレーブアドレスを第2の値としての010から110まで順次変更及び指定して呼び出しを行う。そして、ASIC36は、図8に示すエラーテーブルを参照して、返答有りの返答結果を得たスレーブアドレスに対応付けられている接続状態を判定して、非接続状態の電源ラインを特定する。
なお、図9に示す電源エラー確認処理において、呼び出しを行うスレーブアドレスの順番を、想定される状況に応じて予め規定しておいて、規定された順番のスレーブアドレスで呼び出しを行ってもよい。例えば、ASIC36は、断線する可能性の高い電源ラインが非接続状態となった際のスレーブアドレスから順番に予め規定しておいて、規定した順番で呼び出しを行ってもよい。これにより、非接続状態の電源ラインを特定するまでの時間を短縮することができる。
ASIC36は、スレーブアドレス設定端子を備える複数のEEP−ROM60が同一のI2C通信ライン上に存在していても、スレーブアドレス設定端子の設定をEEP−ROM60毎に変えることで、特定のEEP−ROM60にアクセスすることができる。本実施の形態では、プリントヘッドBk41、プリントヘッドC42、プリントヘッドM43及びプリントヘッドY44の各々に搭載されているEEP−ROM60は、各々独立して別々のI2C通信ラインに設けられている。従って、本実施の形態では、I2C通信ライン毎に1つのASIC36と1つのEEP−ROM60とを有しているため、スレーブアドレスを使用してEEP−ROM60を区別する必要はない。
本実施の形態によれば、既存のEEP−ROM60のI2C通信ラインのシリアルデータ入出力端子SDAとシリアルクロック入力端子SCLとに接続する通信線を用いて、電源状態判定処理及び電源エラー確認処理を実行することができる。従って、コントローラ基板に接続する新たな通信線を増やさずにプリントヘッドの状態を検出することができる。
本実施の形態では、電源検出回路66からEEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0、A1、A2に入力された値に基づいて、プリントヘッドBk41、C42、M43、Y44の状態を判定する。これにより、簡易な構成でプリントヘッドBk41、C42、M43、Y44の電源投入状態を判定することができる。
なお、本実施の形態において、ヒーターボード62に対して全ての電源を同時に投入したが、ヒーターボード62に対して例えば5V、12V、24Vの順番に間隔を空けて電源を投入してもよい。この場合には、電源を投入する毎に、正常時に想定されるスレーブアドレスでEEP−ROM60の呼び出しを行って、電源投入状況を確認しながら次の電源を投入するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、電源を投入できたか否かを確認したが、電源を遮断できたか否かを確認するようにしてもよい。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では電源ラインの断線を検出したが、プリントヘッド周辺で断線以外の状態を検出したい場合がある。具体的には、プリントヘッドの上にインクタンクが接続される構成では、プリントヘッドに搭載された光センサにより、インクタンクの装着を検出する。この際に、従来は、光センサで検出した信号をコントローラ基板に伝達する必要があり、通信線の数が増大するという課題がある。本発明の実施の形態2は、かかる課題を解決するものである。
なお、本実施の形態に係る画像記録装置の構成は図1から図3と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態では、図1から図3の符号を使用して説明する。
<プリントヘッドの構成>
本発明の実施の形態2に係るプリントヘッド71の構成について、図10及び図11を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図10及び図11において、図4と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
プリントヘッド71には、インクタンク70が着脱自在に装着される。プリントヘッド71は、EEP−ROM72と、ヒーターボード62と、反射型センサ73と、を有している。
EEP−ROM72は、スレーブアドレス設定端子A0と、スレーブアドレス設定端子A1と、スレーブアドレス設定端子A2と、を備えている。また、EEP−ROM72は、電源端子VCC及びVSSと、シリアルデータ入出力端子SDAと、シリアルクロック入力端子SCLと、ライトプロテクト端子WPと、を備えている。
スレーブアドレス設定端子A0は、図11に示すように、反射型センサ73に接続している。スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2は、図11に示すように、接地されている。
メモリとしてのEEP−ROM72は、反射型センサ73からスレーブアドレス設定端子A0にローレベル又はハイレベルの電圧が印加される。EEP−ROM72は、スレーブアドレス設定端子A0に印加されるローレベル又はハイレベルの電圧に応じて、「0」又は「1」の値からなるスレーブアドレスを設定可能になっている。なお、EEP−ROM72における上記以外の構成はEEP−ROM60の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
入力手段としての反射型センサ73は、インクタンク70の着脱を検出する。具体的には、反射型センサ73は、図11に示すように、光源Q11と、フォトトランジスタQ12と、を備えている。
フォトトランジスタQ12は、インクタンク70が装着されている場合に、光源Q11から出射されてインクタンク70で反射された光が入力することによりオンして、スレーブアドレス設定端子A0にローレベルの電圧を印加する。フォトトランジスタQ12は、インクタンク70が装着されていない場合に、光源Q11から出射された光が入力しないためオフとなり、スレーブアドレス設定端子A0にハイレベルの電圧を印加する。
<インクタンク装着状態判定処理>
本発明の実施の形態2に係るインクタンク装着状態判定処理について、詳細に説明する。
まず、ASIC36は、基本的にはインクタンク70は装着されている状態であるため、スレーブアドレス000を指定してI2C通信を開始する。
そして、ASIC36は、EEP−ROM72から返答が無い場合に、インクタンク70は未装着であると判定して図示しない表示装置等にインクタンク未装着を表示して報知する。また、ASIC36は、EEP−ROM72から返答があった場合に、インクタンク70は装着されていると判定し、画像記録動作を開始させる。
このように、本実施の形態では、反射型センサ73からEEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0に入力された値に基づいて、インクタンク70の装着状態を判定する。これにより、簡易な構成でインクタンクの装着状態を判定することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る画像記録装置の構成は図1から図3と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態では、図1から図3の符号を使用して説明する。
<プリントヘッドの構成>
本発明の実施の形態3に係るプリントヘッド171の構成について、図12を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図12において、図4と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
プリントヘッド171には、インクタンク170が着脱自在に装着される。プリントヘッド171は、EEP−ROM172と、ヒーターボード62と、インク交換カバー174と、反射型センサ175と、を有している。
メモリとしてのEEP−ROM172は、スレーブアドレス設定端子A0と、スレーブアドレス設定端子A1と、スレーブアドレス設定端子A2と、を備えている。また、EEP−ROM172は、電源端子VCC及びVSSと、シリアルデータ入出力端子SDAと、シリアルクロック入力端子SCLと、ライトプロテクト端子WPと、を備えている。
スレーブアドレス設定端子A0は、反射型センサ175に接続している。スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2は、接地されている。
EEP−ROM172は、反射型センサ175からスレーブアドレス設定端子A0にローレベル又はハイレベルの電圧が印加される。EEP−ROM172は、スレーブアドレス設定端子A0に印加されるローレベル又はハイレベルの電圧に応じて、「0」又は「1」の値からなるスレーブアドレスを設定可能になっている。なお、EEP−ROM172における上記以外の構成はEEP−ROM60の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
開閉カバーとしてのインク交換カバー174は、プリントヘッド171にインクタンク170が装着されている際にインクタンク170を覆ってインクタンク170及びプリントヘッドユニット24を保護している。インク交換カバー174は、インクタンク170を交換する際に開閉される。
入力手段としての反射型センサ175は、インク交換カバー174の開閉を検出する。具体的には、反射型センサ175、インク交換カバー174が閉じている場合に、スレーブアドレス設定端子A0にローレベルの電圧を印加し、インク交換カバー174が開いている場合に、スレーブアドレス設定端子A0にハイレベルの電圧を印加する。なお、反射型センサ175の構成は反射型センサ73と同一構成であるので、その詳細な説明を省略する。
このように、本実施の形態では、反射型センサ175からEEP−ROM60のスレーブアドレス設定端子A0に入力された値に基づいて、インク交換カバー174の開閉状態を判定する。これにより、簡易な構成でインク交換カバーの開閉状態を判定することができる。
なお、本実施の形態において、反射型センサを用いる場合に限らず、インク交換カバー174の開閉に応じてスレーブアドレス設定端子A0にハイレベル又はローレベルの電圧を印加するものであれば、透過型センサやその他のセンサを用いることができる。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態1から実施の形態3において、マスタとしてのASIC36と、スレーブとしての4つのプリントヘッドの各々と、のアクセスを分離したが、1つのI2C通信ラインに複数のスレーブが接続された構成であってもよい。
例えば、図13に示すように、スレーブとしての4つのユニットの各々に搭載されているEEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dは、1つのI2C通信ラインに接続していてもよい。この際、EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dのシリアルデータ入出力端子SDA及びシリアルクロック入力端子SCLの各々は、共通のI2C通信ラインに接続されている。
メモリとしてのEEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dのスレーブアドレス設定端子A0の各々は、各ユニットにおいて検出対象の状態を検出する検出回路に接続されている。EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dのスレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2は、予め抵抗等を用いた物理的な設定がなされている。EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dのスレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2は、各UNITに対応した設定になっている。
EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dには、図14に示すように、上記の設定及び入力手段としての検出回路における検出結果に応じた固有のアドレスが各々設定される。
ASIC36は、上記のスレーブアドレスを指定して、EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c又はEEP−ROM272dとI2C通信を行うことで、各ユニットの検出対象の状態を検出することができる。
EEP−ROM272a、EEP−ROM272b、EEP−ROM272c及びEEP−ROM272dの各々に接続される検出回路は、検出対象の状態に応じてハイレベル又はローレベルの電圧をスレーブアドレス設定端子A0に印加する。かかる検出対象の状態としては、他のデバイスの接続の有無が含まれる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記実施の形態1から実施の形態3及びその他の実施の形態において、I2C通信を用いて状態を判定したが、I2C通信以外の既存の通信を用いて検出対象の状態を判定してもよい。
また、上記実施の形態1から実施の形態3及びその他の実施の形態において、I2C通信を行うEEP−ROMにより状態を検出したが、I2C通信を行うEEP−ROM以外のデバイスを用いてスレーブアドレスを設定して状態を検出してもよい。
具体的には、図15に示すように、EEP−ROM78に加えて、温度センサ79を用いてスレーブアドレスを設定して状態を検出することができる。図15では、EEP−ROM78と温度センサ79とは、同一のI2C通信ラインに接続した構成を有している。
EEP−ROM78は、UNIT1に設けられている。EEP−ROM78のスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2は、UNIT1の検出対象の状態を検出する検出回路に接続されている。EEP−ROM78は、スレーブアドレス設定端子A3からA6は、UNIT1に対応した設定となるように予め抵抗等を用いた物理的な設定がなされている。EEP−ROM78は、スレーブアドレス設定端子A3からA6の設定、及び検出回路からスレーブアドレス設定端子A0、スレーブアドレス設定端子A1及びスレーブアドレス設定端子A2に印加される電圧に応じて、図16に示すスレーブアドレスを有する。
温度センサ79は、UNIT2に設けられている。温度センサ79のスレーブアドレス設定端子A0及びスレーブアドレス設定端子A1は、UNIT2の検出対象の状態を検出する入力手段としての検出回路に接続されている。また、温度センサ79のスレーブアドレス設定端子A2からA6は、UNIT2に対応した設定となるように予め抵抗等を用いた物理的な設定がなされている。温度センサ79は、スレーブアドレス設定端子A2からA6の設定、及び検出回路からスレーブアドレス設定端子A0及びスレーブアドレス設定端子A1に印加される電圧に応じて、図16に示すスレーブアドレスを有する。
ASIC36は、図16に示すEEP−ROM78のスレーブアドレスを指定して、EEP−ROM78とI2C通信を行うことで、UNIT1の検出対象の状態を検出することができる。ASIC36は、図16に示す温度センサ79のスレーブアドレスを指定して、温度センサ79とI2C通信を行うことで、UNIT2の検出対象の状態を検出することができる。
このように、規定のスレーブアドレスの異なる複数のデバイスを組み合わせて、様々な検出対象の状態検出を行うことが可能である。
10 画像記録装置
30 CPU
36 ASIC
41 プリントヘッドBk(記録手段、デバイス)
42 プリントヘッドC(記録手段、デバイス)
43 プリントヘッドM(記録手段、デバイス)
44 プリントヘッドY(記録手段、デバイス)
56 インクタンクカバーセンサ
60 EEP−ROM(メモリ)
63〜65 ヒューズ
66 電源検出回路(入力手段)
70 インクタンク
71 プリントヘッド
72 EEP−ROM
73 反射型センサ(入力手段)
78 EEP−ROM
170 インクタンク
171 プリントヘッド
172 EEP−ROM
174 インク交換カバー(開閉カバー)
175 反射型センサ
272a〜272d EEP−ROM
A0〜A2 スレーブアドレス設定端子
L1〜L3 電源ライン
Q1〜Q3 スイッチング素子
Q11 光源
Q12 フォトトランジスタ

Claims (7)

  1. デバイスと、前記デバイスの状態を判定する判定手段と、を有し、
    前記デバイスは、
    アドレスポートを有するメモリと、前記デバイスの状態値を前記メモリの前記アドレスポートに入力する入力手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記デバイスと通信する際に、前記入力手段から前記アドレスポートに入力された前記状態値に基づいて前記デバイスの状態を判定する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記入力手段は、
    前記アドレスポートに対して前記状態値として二値の値を入力可能であり、
    前記判定手段は、
    前記アドレスポートに入力された前記状態値が第1の値の場合に前記デバイスの状態が正常であると判定し、前記アドレスポートに入力された前記状態値が第1の値と異なる第2の値の場合に前記デバイスの状態が正常ではないと判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記入力手段は、
    前記デバイスに電力を供給する電源ラインの接続状態を示す前記状態値を前記アドレスポートに入力する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記入力手段は、
    前記デバイスに接続される他のデバイスの有無を示す前記状態値を前記アドレスポートに入力する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記デバイスを保護する開閉カバーを更に有し、
    前記入力手段は、
    前記開閉カバーの開閉の状態を示す前記状態値を前記アドレスポートに入力する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記メモリは、
    記録媒体に画像を記録する記録手段の駆動情報を記憶する不揮発性メモリである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録手段の状態を判定する判定手段と、を有し、
    前記記録手段は、
    アドレスポートを有するメモリと、前記記録手段の状態値を前記メモリの前記アドレスポートに入力する入力手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記記録手段と通信する際に、前記入力手段から前記アドレスポートに入力された前記状態値に基づいて前記記録手段の状態を判定する、
    ことを特徴とする画像記録装置。
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