JP2019030642A - 折り畳み式椅子 - Google Patents

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ギアンカルロ ピレッティ
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Abstract

【課題】使用者の腰部へも延在するサポート面を持つ背もたれを有し、格納形態において、より小さい厚みを有する折り畳み式椅子を提供する。【解決手段】一対の前脚20および背もたれ24を含む第1の構造体12と、開位置と閉位置との間で第1の構造体12に対して可動な一対の後脚28を含む第2の構造体14と、下降位置と上昇位置との間で連結軸Aを中心に可動な座部16とを備え、座部16は、下降位置と上昇位置との間で連結軸Aを中心に旋回するサポートフレーム32と、連結軸Aに対して横断する方向Bに沿ってサポートフレーム32に対して可動な座部要素34と、サポートフレーム32の下降位置の第1位置と、サポートフレーム32の上昇位置の第2位置との間で、方向Bに沿って座部要素34を動かすように構成される伝動機構を有する事を特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、折り畳み式椅子に関する。
より詳細には、本発明は、開位置と閉位置との間で可動な、一対の前脚および一対の後脚、ならびに下降座部位置と上昇格納位置との間で可動な座部を備える折り畳み式椅子に関する。
米国特許第3705744号は、一対の前脚および背もたれを含む第1の構造体と、一対の後脚を含む第2の構造体と、横断方向の連結軸を中心に第1および第2の構造体に連結された座部とを備える折り畳み式椅子を説明する。第1および第2の構造体は、開位置と閉位置との間で横断方向の連結軸を中心に可動であり、座部は、下降位置と上昇位置との間で横断方向の連結軸を中心に可動である。
このタイプの折り畳み式椅子は、ほとんど、寸法の小さい背もたれが装備される。これは、格納形態において、座部および背もたれが同一面または互いに非常に近接する平行面を占めることに起因する。背もたれが大きなサイズを有する場合、格納位置において座部および背もたれが互いに重なり、その結果、格納形態において、椅子に相当の厚みが存在する。
格納形態における椅子の厚みを制限するために、小さい背もたれを持つ椅子が一般的に使用されている。ほとんどの場合、折り畳み式椅子の背もたれは、非常に限定的なサポートを使用者に提供し、肩甲骨の範囲のみに配置される。この解決策には、従って、快適さが減少するデメリットがある。
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服することである。
より具体的には、本発明は、使用者の腰部へも延在するサポート面を持つ背もたれを有する折り畳み式椅子であって、同時に、格納形態において、より小さい厚みを有する折り畳み式椅子を提供することを目的としている。
本発明によれば、この目的は、請求項1の主題を形成する特徴を有する折り畳み式椅子によって達成される。
特許請求の範囲は、本発明に関連して本明細書において提供される開示の不可欠な部分を形成する。
本発明は、単に非限定的な例として与えられた添付の図面を参照して、ここで詳細に説明される。
開位置における、本発明に係る折り畳み式椅子の実施形態の斜視図である。 図1において矢印IIによって示される部分の分解斜視図である。 図2において矢印IIIによって示される部分の拡大縮尺での斜視図である。 図3において矢印IVによって示される部分の異なる角度からの分解斜視図である。 図3において矢印IVによって示される部分の異なる角度からの分解斜視図である。 開位置における、本発明に係る椅子を示す斜視図である。 閉位置における、本発明に係る椅子を示す斜視図である。
図の明確性および簡略性のために、様々な図が同一の縮尺で再現されない場合があることが理解される。
図1を参照すると、符号10が、本発明の実施形態に係る折り畳み式椅子を示す。椅子10は、第1の構造体12、第2の構造体14、および座部16を備え、第1の構造体12、第2の構造体14、および座部16は、一対のジョイント18によって、共通の連結軸Aを中心に共に連結される。
第1の構造体12は、一対の前脚20と、それぞれの前脚20の上方延長部を形成する一対の背もたれサポート22とを有する。第1の構造体12は、背もたれサポート22に固定される背もたれ24を有する。前脚20の下方端部は、前方交差部材26によって共に接合され得る。
第2の構造体14は、後方交差部材30によって共に接合され得る下方端部を含む一対の後脚28を有する。
図2を参照すると、座部16は、サポートフレーム32および座部要素34を有する。サポートフレーム32は、下降位置と上昇位置との間、および上昇位置と下降位置との間で連結軸Aを中心に旋回する。座部要素34は、サポートフレーム32の下降位置に該当する第1位置と、サポートフレーム32の上昇位置に該当する第2位置との間で、連結軸Aに対して横断方向である方向Bに沿ってサポートフレーム32に対して可動である。ジョイント18がサポートフレーム32に対する座部要素34の動きを妨げないように、座部要素34には、ジョイント18において側面に配置されるスロット35が設けられ得る。
図2、図3および図4を参照すると、1つの実施形態において、サポートフレーム32は、2つの交差部材38によって共に接合された2つの平行ガイド36を含んでよい。図2を参照すると、1つの実施形態において、座部要素34は、サポートフレーム32の両側に共に固定されるプラスチック材料の2つのパネル40、42を有してよい。2つのパネル40、42は、サポートフレーム32のガイド36をスライド可能に係合し得て、座部要素34の方向Bへの動きをガイドする。2つのパネル40、42は、ねじによって、またはスナップ係合形成部によって、互いに固定され得る。サポートフレーム32は、2つのパネル40、42の間に完全に収容されて、座部要素34を形成し得る。
図4および図5を参照すると、各ジョイント18は、第1の構造体12に固定された第1のジョイント要素44と、第2の構造体14に固定された第2のジョイント要素46と、サポートフレーム32に固定された第3のジョイント要素48とを有する。第1のジョイント要素44は、それぞれの前脚20の上方端部とそれぞれの背もたれサポート22の下方端部との間に固定され得る。第2のジョイント要素46は、それぞれの後脚28の上方端部に固定され得る。第3のジョイント要素48は、サポートフレーム32のそれぞれのガイド36の外側に固定され得る。
各ジョイント18は、軸Aと同軸の連結ピン50を有し、連結ピン50は、第1のジョイント要素44に固定され、かつ第2のジョイント要素46と第3のジョイント要素48とが連結ピン50を中心に回転可能である。連結ピン50は、第2のジョイント要素46および第3のジョイント要素48の穴52および54を貫通する。
図4および図5を参照すると、第1のジョイント要素44は、第1の停止形成部56を含み、第1の停止形成部56は、第2のジョイント要素46の第2の停止形成部58と協働して、椅子を開いた位置と椅子を閉じた位置とに該当する、第1の構造体12と第2の構造体14との間の2つの停止位置を規定する。第2のジョイント要素46は、第3のジョイント要素48の第4の停止形成部62と協働する第3の停止形成部60を含み、第3の停止形成部60は、第2の構造体14に対して座部16のサポートフレーム32の2つの停止位置を規定する。停止形成部56、58、60、62は、歯、または開口/溝によって形成され得る。
図2から図5を参照すると、座部16は、ジョイント18のうちの少なくとも1つと協働し、かつ座部要素34と協働する少なくとも1つの伝動機構64を有する。伝動機構64は、座部16の下降位置に該当する第1位置と、座部16の上昇位置に該当する第2位置との間で方向Bに沿って、座部要素34をサポートフレーム32と相対的に動かすように構成される。1つの実施形態において、座部16は、それぞれのジョイント18と協働する2つの伝動機構64を有する。
図3、図4および図5を参照すると、各伝動機構64は、第1のジョイント要素44に接続された第1の伝動部材66と、座部要素34に接続された第2の伝動部材68とを含む。
1つの実施形態において、第2の伝動部材68は、連結軸Aに対して横断方向の軸Cを中心にサポートフレーム32に連結される。第2の伝動部材68の第1端部は、第1の伝動部材66が回転可能な、軸Cに対して平行である第1のピン70を保持する。第2の伝動部材68の第2端部は、座部要素34の横断方向の台座74(図6)とスライド可能に係合するシュー72を保持する。
第1の伝動部材66は、例えば、ねじ82によって第1のジョイント要素44の連結ピン50の遠位端部に固定されるプレート80の穴78を回転可能に係合する第2のピン76を含む。第2のピン76は、第1のピン70に対して垂直である。プレート80の穴78は、連結軸Aに対して平行でありかつ偏心している。
プレート80は、第1の構造体12に対して固定される。サポートフレーム32の連結軸Aを中心とした旋回運動は、第1の伝動部材66の軸Aを中心とした関節運動を伴う。第1の伝動部材66のこの関節運動は、軸Cを中心とした旋回運動を第2の伝動部材68に伝える。第2の伝動部材68は、シュー72によって、座部要素34を連結軸Aに対して垂直な方向Bに沿って動かす。
図6は、使用する形態の椅子10を示す。第1および第2の構造体12、14は、開いた形態であり、座部16は、下降位置にある。この状態において、座部要素34の前方縁部84は、連結軸Aに対して第1の距離D1にある。
使用する形態から開始して椅子10を閉じるために、座部16が持ち上げられ、連結軸Aを中心に上向きに回転させる。座部16の軸Aを中心とした回転は、第2および第3のジョイント要素46、48の停止形成部60、62間の接触に起因して、第2の構造体14を開位置から閉位置へ向かって動かす。
図7は、格納形態の椅子10を示す。この形態において、第1および第2の構造体12、14は、閉じられており、前脚および後脚20、28は、互いに平行である。座部16は、上昇位置にある。
座部16の下降位置から上昇位置までの動き中に、座部要素34は、方向Bに座部16のサポートフレーム32に対して動く。図7に示される格納形態において、座部要素34の前方縁部84は、連結軸Aに対して第2の距離D2にある。第2の距離D2は、第1の距離D1より短い。座部要素34の方向Bへの動きが、寸法の大きい背もたれ24を設けることを可能にさせ、具体的には、格納形態において背もたれ24と座部要素34との間で重なりが起きることなく、使用者の腰部のサポートを提供する。このため、格納形態の椅子10の寸法は、大きなサイズを有する背もたれ24に関わらず限定的である。
具体的には、格納形態において、座部要素34の前方縁部84は、背もたれ24の下方縁部86の下に配置され、座部要素34と背もたれ24との間に重なりが存在しない。
当然ながら、構造の実施形態および詳細は、説明されたものおよび図示されたものとは異なる場合がある。例えば、サポートフレーム32と相対的な座部要素34の動きを制御する伝動機構64は、図面において示されたものとは異なるようになされ得る。例えば、関節運動を並進運動へと変換できる任意の機構が使用され得る。例えば、歯状部材を用いた伝動機構が使用され得る。

Claims (8)

  1. −一対の前脚および背もたれを含む第1の構造体と、
    −前記第1の構造体に対して連結軸(A)を中心に連結され、かつ開位置と閉位置との間で前記第1の構造体に対して可動である一対の後脚を含む第2の構造体と、
    −下降位置と上昇位置との間で前記連結軸を中心に可動な座部とを備える折り畳み式椅子であって、
    前記座部は、
    −下降位置と上昇位置との間で前記連結軸を中心に旋回するサポートフレームと、
    −前記連結軸に対して横断する方向に沿って、前記サポートフレームに対して可動な座部要素と、
    −前記サポートフレームの前記下降位置に該当する第1位置と、前記サポートフレームの前記上昇位置に該当する第2位置との間で、前記方向に沿って前記座部要素を動かすように構成される、少なくとも1つの伝動機構とを有し、
    前記第1位置において、前記座部要素の前方縁部は、前記連結軸(A)から第1の距離にあり、前記第2位置において、前記座部要素の前方縁部は、前記連結軸から第2の距離にあり、
    前記第2の距離は、前記第1の距離より短い、折り畳み式椅子。
  2. 前記連結軸を規定する一対のジョイントを備え、
    各ジョイントは、
    −前記第1の構造体に固定された第1のジョイント要素と、
    −前記第2の構造体に固定され、かつ前記第1のジョイント要素に対して前記連結軸を中心に旋回する第2のジョイント要素と、
    −前記サポートフレームに固定され、かつ前記第1のジョイント要素に対して前記連結軸を中心に旋回する第3のジョイント要素を有する、請求項1に記載の折り畳み式椅子。
  3. 前記伝動機構は、前記第1のジョイント要素に接続された第1の伝動部材と、前記連結軸に対して横断方向の第2の軸を中心に前記サポートフレームに連結され、かつ前記座部要素と協働する第2の伝動部材とを含む、請求項2に記載の折り畳み式椅子。
  4. 前記第1の伝動部材は、前記第2の軸に対して平行な第1のピンを中心に前記第2の伝動部材に連結される、請求項3に記載の折り畳み式椅子。
  5. 前記第1の伝動部材は、前記第1のジョイント要素に固定されるプレートの穴を回転可能に係合する第2のピンを含む、請求項4に記載の折り畳み式椅子。
  6. それぞれのジョイントと協働する2つの伝動機構を備える、請求項2に記載の折り畳み式椅子。
  7. 前記座部要素は、前記サポートフレームに対向して配置される2つのパネルを含む、請求項1から6の何れか一項に記載の折り畳み式椅子。
  8. 前記座部要素は、格納形態において前記背もたれと重ならない、請求項1から7の何れか一項に記載の折り畳み式椅子。
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