JP2019030250A - 魚礁ブロック - Google Patents

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信玄 長岡
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信玄 長岡
満 富田
Mitsuru Tomita
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Abstract

【課題】多様な海洋生物による豊かな魚礁を構築可能な魚礁ブロックを提供する。
【解決手段】魚礁ブロックは、箱型六面体の本体部10と、本体部10の側面から突出する支持脚20を備え、本体部10が型枠パネル11とコンクリート12を有し、コンクリート12が型枠パネル11の金網面11aの表面を一部被覆していることを特徴とする。この構造によれば、複雑な表面構造によって、多様性に富んだ豊かな魚礁を構築することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は魚礁ブロックに関し、特に多様な海洋生物による豊かな魚礁を構築可能な魚礁ブロックに関する。
魚礁ブロックは、海底に複数配置することで魚礁を構築するためのブロックである。
コンブなどの藻類は、魚類の餌料になるほか、魚類が卵を産み付ける産卵場としての役割や、海流の流れを緩和して遊泳力の弱い稚魚などを守る休憩場の役割、外敵から身を守る逃避場の役割などを提供する。
フジツボ類やカンザシゴカイ類などの一次付着生物は様々な種類の魚類の餌料となる。また、一次付着生物はエビやカニなどの二次付着生物の棲み場にもなり、これらが混在することで魚類の餌場を提供する。
魚礁ブロックの表面にこれら藻類や付着生物を付着させることで、魚類の繁殖を促す魚礁を構築することができる。
魚礁ブロックに関する従来技術として、特許文献1〜3には、型枠で製作するコンクリート製の魚礁ブロックが開示されている。これらの魚礁ブロックは、型枠内へコンクリートを打設し、養生した後に脱型して製作し、これを海中に吊り下ろして海底に配置する。
特開2013‐17462号公報 特開2011‐250747号公報 特開平9−28230号公報
従来技術には次のような欠点があった。
<1>表面が平滑なコンクリート面のみからなるため植生環境の変化に乏しく、繁殖する海洋生物の種類が極めて限定される。よって、多様な生態系を実現することができない。
<2>平坦な底面で接地する構造であるため、起伏を有する海底では安定性が悪く、海流によって転倒・滑動するおそれがある。
<3>魚礁ブロックを連接配置して魚礁を形成するため、コンクリートの使用量が多く、材料コストが嵩む。
<4>コンクリートの脱型作業が必要であるため、施工効率が悪く施工コストが嵩む。
以上の課題を解決する本発明の魚礁ブロックは、箱型六面体の本体部と、本体部の側面から突出する支持脚を備え、本体部が型枠パネルとコンクリートを有し、コンクリートが型枠パネルの金網面の表面を一部被覆していることを特徴とする。
この構造によれば、複雑な表面構造によって、多様性に富んだ豊かな魚礁を構築することができる。
本発明の魚礁ブロックは、支持脚が本体部の六面から突出していてもよい。
この構造によれば、起伏の大きい海底でも本体部を安定して支持することができる。
本発明の魚礁ブロックは、支持脚が各面から賽の目状に4本ずつ突出していてもよい。
この構造によれば、安定性が高まりより転がりにくくなる。
本発明の魚礁ブロックは、金網面がメタルラスであってもよい。
この構造によれば、型枠パネルの表面積を増加し、藻類の種の付着率を高めることができる。
本発明の魚礁ブロックは、金網面が表面に凹凸を備えていてもよい。
この構造によれば、型枠パネルの表面積を増加し、藻類の種の付着率を高めることができる。
本発明の魚礁ブロックは、コンクリートが水中コンクリートであってもよい。
この構造によれば、海中で打設できるため、施工効率が非常に高い。
本発明の魚礁ブロックは、以上の構成を備えるため次の効果のうち少なくとも一つを備える。
<1>金網の露出部分とコンクリート被覆部分とが不整形に入り組み、表面が波打った複雑な構造によって、多様な海洋生物が繁殖可能な豊かな魚礁を構築することができる。
<2>金網が藻類の生長に必要な鉄イオンを溶出することで、藻類の繁殖を促すことができる。
<3>三脚支持構造によって、起伏の大きい海底でも安定して配置できる。
<4>支持脚間に大きな空mを確保できるため、材料の使用量が少なく、非常に安価に魚礁を構築することができる。
<5>型枠の脱型が必要ないため、施工効率がよく施工コストが安い。
本発明の魚礁ブロックの説明図。 本体部の説明図。 本発明の魚礁ブロックを用いた魚礁の説明図。 藻類及び付着生物の付着状態を示す図面代用写真。 実施例2の説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の魚礁ブロックについて詳細に説明する。
なお、本発明において「コンクリート」とはモルタルを含む意味で使用する。
[魚礁ブロック]
<1>全体の構成(図1)。
本発明の魚礁ブロック1は、魚礁を構築するためのブロックである。
魚礁ブロック1は、箱型形状の六面体からなる本体部10と、六面各面から突出する複数の支持脚20と、を備える。ここで箱型形状には、立方体と直方体を含む。
本例では、各支持脚20が本体部10の対向する二面を貫通する。
<2>本体部(図2)。
本体部10は、藻類や付着生物を付着し繁殖させるための部材である。
本体部10は、側面を構成する4枚の型枠パネル11と、その内部に充填されて固化したコンクリート12と、を備える。なお、図2では説明の便宜上、コンクリート12の打設途中の状態を表している。
本例では更に、対向する2枚の型枠パネル11を内側から連結する補強材13を備える。
補強材13は、コンクリート12の打設時に型枠パネル11が外側に孕み出して変形することを防止するとともに、コンクリート12の硬化後は本体部10の補強部材となる。
<2.1>型枠パネル。
型枠パネル11は、本体部10の側面を構成する面状の捨て型枠である。
型枠パネル11は、矩形の金網面11aと、金網面11aの変形を防止し、型枠パネル11同士を連結するための枠体11bを備える。
本例では、金網面11aとしてメタルラスを採用する。なお、金網面11aの素材はこれに限られず、溶接金網やクリンプ金網など、要はコンクリート12の漏れを防げる程度の網目を有する金網構造であればよい。
本例では、金網面11aの表面に波打ったような緩やかな凹凸模様を設ける。
枠体11bは、外周部に複数のボルト孔を有し、アングル材などを介して隣接する型枠パネル11と相互にボルト連結可能である。
<2.1.1>型枠パネルの表面の構造。
本発明の型枠パネル11は、打設時に金網面11aの網目から滲出したコンクリート12が、金網面11aの表面を部分的に被覆した状態で硬化する。このため、金網面11aが露出した部分と、コンクリート12に被覆された部分とが不整形に入り組み、表面が波打った複雑な構造を呈する。
露出した金網面11aは海中で腐食し、鉄粒子が鉄イオンとして僅かずつ海中に溶け出してゆく。鉄イオンは、藻類の生長を促すため、金網面11aの露出部には藻類が繁殖しやすい。
一方、コンクリート12の被覆部には、不整形な表面形状を好むフジツボなどの付着生物が繁殖しやすい。
本発明の魚礁ブロック1は、以上のような複雑な表面構造によって、種類の異なる藻類と付着生物を混在して定着させ、これを餌料とする多様な魚類を集めることができる。
また、金網面11aの網目やコンクリート12の滲出による小さな凹凸と、金網面11aの波打った表面形状による大きな凹凸の組合せによって、大きな表面積を確保し、藻類の種の付着率を高めることができる。
<3>支持脚。
支持脚20は、本体部10を支持して転倒・滑動を防ぐとともに、内部に魚類や甲殻類などの棲み場を提供する、管状の部材である。
本例では、支持脚20として円形鋼管を採用し、本体部10の六面各面において、支持脚20を賽の目状に4本ずつ突出する。各面4本にすることで、隣り合う二面から突出する4本の支持脚20でも姿勢保持できるため、より転がりにくい構造となる。
ただし、各面からの突出本数はこれに限られず、1本や9本など、他の本数であってもよい。
<3.1>支持脚の機能。
本発明の魚礁ブロック1は、六面体の各面から支持脚20が突出する構造であるため、海底に斜めに配置することで三脚支持構造となり、起伏の大きい海底でも本体部10を安定して支持することができる(図3)。
また、本体部10の荷重を支持脚20の先端で受けるため、支持脚20の先端が海底の岩や砂の中に喰い込んでアンカーの役目をする。このため、海流による魚礁ブロック1の転倒や滑動を防ぐことができる。
さらに、魚礁ブロック1で構築した魚礁において、隣り合う魚礁ブロック1の支持脚20同士が絡み合うことで、海流に対してより安定した構造となるとともに、支持脚20に衝突した海流が乱流となることで、プランクトンの増殖を促し、魚類を引き寄せる要素となる。
加えて、絡み合った支持脚20間に複雑な魚道が形成されることで、魚類の休憩場や逃避場としての機能を発揮することができる。
また、魚礁ブロック1の体積に比べて、支持脚20間に確保される空mが大きいため、従来技術に比べて非常に安価に魚礁を構築することができる。
<4>魚礁ブロックの製作方法。
本発明の魚礁ブロック1は、以下の手順で製作することができる。
なお、ここでは魚礁ブロック1を陸上で製作する場合について説明する。製作後の魚礁ブロック1は、設置場所まで台船で搬送し、海底に吊り下ろして配置する。
(1)本体部10を構成する各型枠パネル11の金網面11aに支持脚20連通用の穴を開ける。穴の位置は他の面の支持脚20同士が干渉しないように互いにずらして設定する。
(2)4枚の型枠パネル11を枠状に組んでアングル材とボルトなどを用いて相互に連結する。必要に応じて内部に補強材13を掛け渡す。
(3)脚付きの架台を設置し、架台上に型枠用合板を設置する。型枠用合板には垂直方向の支持脚20を通すための穴を設ける。
(4)組み上がった型枠パネル11を型枠用合板の上に載せて、金網面11aと型枠用合板の各穴に支持脚20を連通して仮固定する。
(5)型枠パネル11内にコンクリートを打設し、バイブレータで締固めてから養生する。
なお、本手順は一例にすぎず、手順は施工の便宜に応じて適宜変更することができる。また、魚礁ブロック1を海中で製作する例については、実施例3で説明する。
<5>藻類と付着生物の付着状況(図4)。
図4は、本発明の魚礁ブロック1を海底に設置してから1年7か月後に引き上げた際の藻類及び付着生物の付着状態を示す図面代用写真である。
(a)コンクリート12被覆部分に大量のフジツボが繁殖している。
(b)金網面11aの露出部分にフクロノリの一種が付着している。
(c)コンクリート12被覆部分に複数種類の尾索動物の個体が付着している。
(d)金網面11aの露出部分にカキが付着している。
(e)コンクリート12の天端部に多数のバフンウニが生息している。
(f)支持脚20内の上部に魚類の卵と思われる物質が付着している。
このほか、以下の状況が確認できた。
(g)コンクリート12の天端部にフクロノリの一種が付着していた。(h)型枠パネル11の枠体11bに褐藻類(同定不可)が付着していた。(i)コンクリート12の天端部と金網面11aにガンガゼが生息していた。(j)コンクリート12の天端部と支持脚20の内部にヒトデが生息していた。(k)金網面11aの露出部分にサンゴが付着していた。(l)コンクリート12の天端部とコンクリート12の被覆部にホタテ、真珠貝などの貝類が付着していた。
以上より、本発明の魚礁ブロック1が、高い藻類及び付着生物の付着機能を有することがわかる。
[支持脚を側面にのみ設ける例]
実施例1では、支持脚20を本体部10の六面各面から突出させたが、これを側面4面のみから突出させてもよい(図5)。
この場合、本体部10の底面を海底に接地させて配置する。
[水中コンクリートを用いる例]
本例では、コンクリート12を水中コンクリートとして、型枠パネル11内への打設を水中で行う。
水中コンクリートは、水中における材料の分離を減らすため、セルロース、アクリルなどの増粘剤を用いて粘性を高くしたコンクリートである。
従来技術では、陸上で魚礁ブロックを製作してから台船で輸送し、海底に吊り込む作業が必要であった。
本例の場合、予め組み上げた型枠パネル11と支持脚20を水中に吊り下ろし、水中でコンクリート12の打設・養生を行うため、打設してから搬送するまでの養生期間を圧縮でき、また、軽量の搬送で済むため、施工効率が非常に高い。
1 魚礁ブロック
10 本体部
11 型枠パネル
11a 金網面
11b 枠体
12 コンクリート
20 支持脚

Claims (6)

  1. 魚礁ブロックであって、
    箱型形状の六面体からなる本体部と、
    前記本体部の少なくとも側面の4面から外側に突出する円管からなる複数の支持脚と、を備え、
    前記本体部は、側面を構成する4枚の型枠パネルと、前記4枚の型枠パネルの内部に充填されているコンクリートと、を有し、
    前記型枠パネルは、金網面を有し、
    前記コンクリートが前記金網面を通過して前記金網面の表面の一部を被覆していることを特徴とする、
    魚礁ブロック。
  2. 前記複数の支持脚が、前記本体部の6面の各面から突出することを特徴とする、請求項1に記載の魚礁ブロック。
  3. 前記支持脚が、前記本体部の各面から賽の目状に4本ずつ突出していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の魚礁ブロック。
  4. 前記金網面がメタルラスからなることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の魚礁ブロック。
  5. 前記金網面が表面に凹凸を備えることを特徴とする、請求項4に記載の魚礁ブロック。
  6. 前記コンクリートが水中コンクリートであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の魚礁ブロック。
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