JP2019029616A - 回路体の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路体としての本来の機能に影響を及ぼすことなくシート状の回路体を容易に構造体に取り付けることが可能な回路体の取付構造を提供すること。【解決手段】回路体の取付構造は、シート体10及びシート体10の表面形状に沿った電気回路40を備えた回路体1と、回路体1が取り付けられる第1構造体2と、第1構造体2との間に回路体1を挟むように配置される第2構造体4とを備える。第1構造体2は、第2構造体4から離れる向きに窪んだ窪み部60と、第2構造体4を支持するように第2構造体4に向けて延出する柱状部61であって窪み部60に対面する箇所が所定形状に屈曲した屈曲側面を有する柱状部61と、を有する。回路体1は立体構造を有し、回路体1の外周縁の一部が前記屈曲側面を受け入れ可能な形状23を有する。回路体1の外周縁を前記屈曲側面に沿うように配置した状態で、回路体1の突部が窪み部60に収容される。【選択図】図2

Description

本発明は、シート体に電気回路が配線された回路体を所定の構造体に取り付けるための取付構造、に関する。
従来から、樹脂製のシート体と、そのシート体の表面形状に沿った配線形状を有する電気回路と、を備えた回路体が知られている。例えば、従来の回路体の一つ(以下「従来回路体」という。)は、樹脂フィルム上に導電性の回路パターンをスクリーン印刷によって形成した後、その樹脂フィルムを所定形状に成形することにより、製造される(例えば、特許文献1を参照。)。
特許第5371840号公報
従来回路体のようなシート状の回路体は、取付対象である構造体の表面に密着するように取り付けられる場合がある。この場合、回路体を構造体に取り付ける手法の一例として、回路体にあらかじめ貫通孔を設け、取り付けネジをこの貫通孔を通して構造体に締め付けることにより、回路体を構造体にネジ止めする手法が挙げられる。
しかし、上述した手法の場合、回路体の貫通孔と構造体のネジ穴とを位置合わせした後にネジ止めを行うこととなり、この位置合わせの作業が煩雑である。更に、複数の箇所においてネジ止めを行う場合、ネジ止めの作業そのものが煩雑である。加えて、貫通孔を設けた箇所には配線を設けられないため、回路体の配線形状の設計自由度が低下する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路体としての本来の機能に影響を及ぼすことなくシート状の回路体を容易に構造体に取り付けることが可能な回路体の取付構造、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る回路体の取付構造は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1)
樹脂製のシート体及び前記シート体の表面形状に沿った配線形状を有する電気回路を備えた回路体と、前記回路体が取り付けられる第1構造体と、前記第1構造体との間に前記回路体を挟むように配置される第2構造体と、を備えた、回路体の取付構造であって、
前記第1構造体は、
前記第2構造体から離れる向きに窪んだ窪み部と、前記第2構造体を支持するように前記第2構造体に向けて延出する柱状部であって該柱状部の側面のうちの前記窪み部に向かい合う箇所が所定形状に屈曲した屈曲側面を有する柱状部と、を有し、
前記回路体は、
該回路体の外周縁を構成する第1シート面と、前記第1シート面に対して前記シート体の厚さ方向に変位した第2シート面と、を有する立体構造を有すると共に、前記第1シート面の少なくとも一部が前記屈曲側面を受け入れ可能な形状を有し、前記第1シート面の少なくとも一部を前記屈曲側面に沿わせながら前記第2シート面を前記窪み部に収容するように配置される、ように構成された、
回路体の取付構造であること。
(2)
上記(1)に記載の取付構造において、
前記第2構造体は、
前記第1構造体に向けて延出する固定凸部を有し、
前記回路体は、
前記固定凸部によって前記第1構造体に向けて押圧された状態にて前記第1構造体と前記第2構造体とに挟まれる、
回路体の取付構造であること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の取付構造であって、
前記回路体は、
少なくとも2箇所の前記屈曲側面に沿わせながら配置される、
回路体の取付構造であること。
(4)
上記(2)又は上記(3)に記載の取付構造において、
前記固定凸部は、絶縁性材料から構成されている、
回路体の取付構造であること。
(5)
上記(1)〜上記(4)の何れか一つに記載の取付構造であって、
前記回路体と電気的に接続される回路基板を、更に備え、
前記第2構造体は、
前記回路基板を支持し、
前記回路体は、
前記回路基板に向けて延びる帯状部を有し、前記第1構造体に取り付けられた状態にて前記帯状部を介して前記回路基板に接続される、
回路体の取付構造であること。
(6)
上記(2)〜上記(5)の何れか一つに記載の取付構造において、
前記回路体は、
前記電気回路として、前記シート体の表面形状に沿った配線形状を有する静電容量式センサ用回路を有する、
回路体の取付構造であること。
上記(1)の構成の回路体の取付構造によれば、立体構造を有する回路体(厳密にはシート体)の外周縁を構成する第1シート面が、第1構造体の柱状部の側面(具体的には屈曲側面)を受け入れ可能な形状を有している。そして、この屈曲側面に第1シート面(外周縁)を沿わせるように回路体を第1構造体に配置することによって回路体の位置合わせを行いつつ、第1構造体の窪み部に回路体の凹凸部分(第2シート面)を収容する。これにより、回路体の位置合わせが完了する。
上述したネジ穴と貫通孔とを位置合わせする作業に比べ、上記構成の取付構造のように回路体の第1シート面(外周縁)を柱状部の屈曲側面に沿わせる作業は容易である。更に、第1シート面の形状を屈曲側面に合わせて成形するだけでよいため、回路体に貫通孔を設ける場合に比べ、回路体の配線形状の設計自由度に及ぼす影響も小さい。また、第1構造体の窪み部に回路体の第2シート面を収容することによって回路体の固定が完了するため、ネジ止めのような作業そのものを排除できる。加えて、そのように回路体の一部(第2シート面)が窪み部に収容されているため、回路体の位置ズレも生じ難い。
したがって、本構成の回路体の取付構造は、回路体としての本来の機能に影響を及ぼすことなくシート状の回路体を容易に構造体に取り付けることが可能である。
上記(2)の構成の回路体の取付構造によれば、上述したように位置合わせされた回路体は、第2構造体の固定凸部によって第1構造体に押圧された状態にて固定される。よって、回路体が更に確実に第1構造体に固定される。また、第1構造体(例えば、回路体が取り付けられる下ケース)に第2構造体(例えば、回路体を覆う上ケース)を取り付けるだけで回路体の固定が完了するため、ネジ止めを行うような作業も必要としない。
上記(3)の構成の回路体の取付構造によれば、回路体が少なくとも2箇所の屈曲側面に沿うように配置されることにより、回路体をより精度良く位置決めできる。
上記(4)の構成の回路体の取付構造によれば、回路体を第1構造体に押圧しながら固定する固定凸部が、絶縁性材料から構成されている。そのため、例えば、回路体が静電容量式のタッチパネル用の回路として用いられる場合等において、回路体に固定凸部が接触したときであっても、回路体の本来的な機能(静電容量の検知)に影響を及ぼさない。よって、本構成の取付構造は、様々な用途の回路体に対して適用可能である。
上記(5)の構成の回路体の取付構造によれば、第1構造体に固定された回路体から延びる帯状部を介し、回路体と、第2構造体に支持された回路基板と、を直接接続させられる。そのため、回路体および回路基板による回路構造に特段の影響を及ぼすことなく、第1構造体の様々な箇所に回路体を配置できる。よって、本構成の取付構造は、回路体および回路基板による回路構造の設計自由度を向上し得る。
上記(6)の構成の回路体の取付構造によれば、回路体が静電容量式センサ用回路を有している。この場合、上記の通り、回路体は、第1構造体の柱状部および窪み部によって所定位置に配置(位置合わせ)されると共に、第2構造体の固定凸部によって第1構造体に押圧された状態にて固定される。このように回路体が第1構造体に押し付けられることにより、静電容量式センサ用回路が第1構造体の表面から離れる(浮き上がる)ことによるセンサ感度の低下を抑制できる。
本発明によれば、回路体としての本来の機能に影響を及ぼすことなくシート状の回路体を容易に構造体に取り付けることが可能な回路体の取付構造、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る回路体の取付構造に含まれる回路体を裏側から視た斜視図であり、図1(b)は、その回路体を裏側から視た上面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る回路体の取付構造を含む電装品を、裏側から視た分解斜視図である。 図3は、回路体を下ケースに取り付ける際の位置合わせに関係する部分を示した拡大図である。 図4は、完成した電装品を裏側から視た斜視図である。 図5は、図4のA−A断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る回路体の取付構造を含む電装品100について説明する。電装品100は、典型的には、自動車の運転席上方の天井部等に設置されるマップランプである。
図2に示すように、電装品100は、回路体1と、回路体1のおもて側に取り付けられる下ケース2と、回路体1を覆うように下ケース2の裏側に取り付けられる上ケース4と、上ケース4の裏側に取り付けられる回路基板5と、を備える。本例では、2つの回路体1が下ケース2に取り付けられている。2つの回路体1が取り付けられた下ケース2は、樹脂成形体3を構成する。
図1に示すように、回路体1は、立体加工された部分を有するフィルム状の回路体であり、樹脂製のシート体10と、シート体10の表面形状に沿った配線形状(導体パターン)を有する静電容量式センサ用回路40(以下、単に「電気回路40」という。)と、を備える。
シート体10は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート及びポリイミド等の樹脂から構成される。シート体10は、平面状の平面部20と、平面部20における外周縁の近傍部分を除いた中央部分がおもて側に窪んだオフセット部30と、を備える。オフセット部30は、平面部20の対応箇所に対して公知の真空成形法および圧空成形法などを利用して立体加工を行うことにより、形成されている。
以下、説明の便宜上、シート体10のおもて側において、平面部20の表面を「第1シート面21」と呼び、オフセット部30の頂面を「第2シート面31」と呼び、オフセット部30の側面を「連結面32」と呼ぶ。第2シート面31は、第1シート面21からシート体10の厚さ方向に変位した面ということができ、連結面32は、第1シート面21と第2シート面31とを繋ぐ面ということもできる。
電気回路40は、シート体10のおもて側の表面上に、銀、銅などを含む導電性インク及び導電性ペースト等を用いた導体パターンを印刷することにより、形成されている。電気回路40は、第1シート面21に沿って延びる基準導体パターン41と、第2シート面31に沿って延びるオフセット導体パターン42と、連結面32に沿って延びる連結導体パターン43と、を含む。連結導体パターン43は、基準導体パターン41とオフセット導体パターン42とを繋いでいる。なお、導電性インク及び導電性ペーストは、上述した真空成形および圧空成形等の成形時の変形に対応可能な程度の可撓性を有することが好ましい。なお、シート体10のおもて側の表面には、電気回路40を覆うように絶縁性の皮膜(図示省略)が設けられている。
このように、電気回路40は、シート体10の表面形状(凹凸形状)に沿った配線形状(導体パターン)を有している。電気回路40の凹凸形状(具体的には、オフセット導体パターン42と連結導体パターン43)は、平面状のシート体10(平面部20)上に電気回路40を印刷した後に上述した立体加工を行うことにより、シート体10のオフセット部30と同時に形成される。
平面部20には、平面部20の外周縁の一側から外側に延び且つ裏側に向けてU字状に屈曲する帯状部22が形成されている。オフセット部30から延びる基準導体パターン41は、帯状部22に進入し、帯状部22の延出方向に沿って帯状部22の先端部まで連続して延びている。帯状部22の先端部には、基準導体パターン41と接続された端子44が形成されている。端子44は、回路基板5のコネクタ82(図2,4,5参照)と接続されることになる。
回路体1(より正確には、シート体10の平面部20)の外周縁の複数箇所(本例では、2箇所)にはそれぞれ、回路体1を下ケース2に取り付ける際の位置合わせに用いる段差部23が設けられている。本例では、段差部23は、クランク状の形状を有している。
図2に示すように、樹脂製の下ケース2は、回路体1の平面部20に対応する平面部50(2か所)と、窪み部60(2か所)と、を備える。窪み部60は、回路体1のオフセット部30に対応する位置に設けられ、オフセット部30に対応しておもて側に窪んだ形状を有している。
下ケース2の裏側面には、裏側に向けて延出する柱状部61が、所定箇所に亘って一体形成されている。柱状部61は、下ケース2の裏面側から立ち上がるリブ状(薄板状)の部材である。柱状部61は、上ケース4を支持するために設けられている。柱状部61の一部は、平面部50及び窪み部60の一部を囲うように、窪み部60に対面している。図3に示すように、窪み部60に対面する柱状部61における回路体1の段差部23に対応する位置にはそれぞれ、所定形状に屈曲した屈曲部62が設けられている。本例では、屈曲部62は、窪み部60の外周縁に沿う方向に延びる第1直線部分63と、窪み部60の外周縁から遠ざかる方向に延びる第2直線部分64とが交差する部分である。第1直線部分63及び第2直線部分64のなす角度は約90度である。
図2及び図3に示すように、下ケース2の裏側の2か所に、回路体1が取り付けられる。回路体1の下ケース2への取り付けは、例えば、下ケース2の平面部50の裏側面(貼り付け面)に接着剤を塗布し、又は、接着テープを貼り付けた状態にて、回路体1のオフセット部30を下ケース2の窪み部60に嵌め込むように、回路体1の平面部20のおもて側面(即ち、第1シート面21。貼り付け面)と下ケース2の平面部50の裏側面とを貼り付けるように行われる。
回路体1の下ケース2への取り付けの際、柱状部61の屈曲部62の側面に、回路体1の外周縁の段差部23を沿わせて合致させるように、回路体1を下ケース2に配置することで、回路体1の位置合わせが行われる。このように位置合わせが行われた状態で、下ケース2に回路体1を近づけていき、下ケース2の窪み部60に回路体1のオフセット部30を嵌め込ませる。これにより、回路体1の取り付けが完了する。このように、回路体1が下ケース2に取り付けられることにより、樹脂成形体3が得られる(図3参照)。
図2に示すように、樹脂製の上ケース4は、底壁71と、底壁71の外周縁の所定箇所から一体でおもて側に延びる側壁72と、を有する、おもて側に開口する箱状の成形体である。側壁72は、下ケース2の柱状部61が内側となるように柱状部61と嵌合可能な形状を有している。このように、下ケース2の柱状部61は、上ケース4を支持する機能と、回路体1の位置合わせを行う機能と、を併せ持っている。
上ケース4の底壁71の裏側面には、複数(本例では、5つ)の所定箇所にて、回路基板5の締結固定に用いるメネジ部73が形成されている。また、図5に示すように、下ケース2の窪み部60に対応する位置における底壁71のおもて側の面には、該おもて側の面からおもて側に向けて突出する固定凸部74が一体成形されている。
図2に示すように、回路基板5は、平板状の基板本体81を有する。基板本体81の裏側の面(図2における上側の面)には、CPUを含む多数の電子部品(図示省略)が設けられており、基板本体81のおもて側の面(図2における下側の面)には、マップランプの照明として使用されるLED(図示省略)等が設けられている。基板本体81のおもて側の面には、下ケース2に取り付けられた2つの回路体1それぞれの端子44(図3参照)に対応する位置(2か所)において、コネクタ82が設けられている。基板本体81のおもて側の面の所定位置には、外部接続用コネクタ83が設けられている。LED、コネクタ82、及び、外部接続用コネクタ83等は、基板本体81のおもて側の面に設けられた導体パターン(図示省略)によって、CPUと接続されている。
図2及び図4に示すように、上ケース4の裏側に、回路基板5が取り付けられる。回路基板5の上ケース4への固定は、回路基板5に設けられた複数本(本例では、5本)のネジ84を上ケース4の複数(本例では、5つ)のメネジ部73にそれぞれ締結することによってなされる。
図2及び図4に示すように、回路基板5が取り付けられた上ケース4は、回路体1が取り付けられた下ケース2(即ち、樹脂成形体3)の裏側に、回路体1を覆うように取り付けられる。上ケース4の下ケース2への取り付けは、係止爪と係止孔との係合等の周知の手法によってなされる。更に、上ケース4の下ケース2への取り付け後、図4、及び、図4のA−A断面図である図5に示すように、回路基板5に設けられた基板用コネクタ82に、回路体1の端子44が接続される。これにより、回路体1の電気回路40と回路基板5とが電気的に接続される。これにより、図4に示すように、電装品100が完成する。
完成した電装品100においては、図4に示すように、外部接続用コネクタ83が外部に露呈している。これにより、外部接続用コネクタ83に対して相手側コネクタ(図示省略)が外部から接続可能となっている。
また、完成した電装品100においては、図5に示すように、上ケース4の固定凸部74が下ケース2の窪み部60に進入し、固定凸部74の先端部(おもて側の端部)が、回路体1のオフセット部30を押圧している。即ち、固定凸部74の先端部と下ケース2の窪み部60との間において、回路体1の一部であるオフセット部30が固定凸部74に押圧されながら挟まれている。このように、下ケース2に上ケース4を取り付けるだけで、固定凸部74が回路体1の一部を押圧して回路体1の固定が完了する。
以上の構成を有する電装品100では、下ケース2の窪み部60のおもて側の面に操作者の指先などが接触(又は押圧)したとき、その接触に起因して窪み部60の裏側にある回路体1(オフセット導体パターン42)に生じる静電容量の変化が、端子44及びコネクタ82を介して回路基板5のCPUに出力されて、操作者の操作に対応する動作が実現されるようになっている。換言すると、回路体1が備える静電容量式センサ用回路40(電気回路)により、電装品100(より具体的には、樹脂成形体3)は、いわゆる静電容量方式の接触センサ機能を有している。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る回路体の取付構造によれば、立体構造を有する回路体1(厳密にはシート体10)の外周縁の一部である段差部23が、下ケース2の柱状部61における屈曲部62の側面(屈曲側面)を受け入れ可能な形状を有している。そして、この屈曲側面に回路体1の外周縁を沿わせるように回路体1を下ケース2に配置することによって回路体1の位置合わせを行いつつ、下ケース2の窪み部60に回路体1のオフセット部30を収容する。これにより、回路体1の位置合わせが完了する。
上記構成の取付構造において、上述したようなネジ穴に貫通孔を合わせる作業に比べ、回路体1の外周縁を柱状部61の屈曲側面に合わせる作業は容易である。また、回路体1の外周縁の形状を屈曲側面に合わせるだけであるため、回路体1の設計自由度に及ぼす影響も小さい。更に、下ケース2の窪み部60に回路体1のオフセット部30を収容することによって回路体1の固定が完了するため、ネジ止めのような作業そのものを排除できる。
したがって、本構成の回路体の取付構造は、回路体としての本来の機能に影響を及ぼすことなくシート状の回路体1を容易に下ケース2に取り付けることが可能である。
更に、上述したように位置合わせされた回路体1は、上ケース4の固定凸部74によって下ケース2に押圧固定される。よって、下ケース2に上ケース4を取り付けるだけで、回路体1の固定が完了する。
更に、回路体1を下ケース2に押圧固定する固定凸部74が、絶縁性材料から構成されている。そのため、本例のように、回路体1に設けられた静電容量式センサ用回路に固定凸部74が接触した場合であっても、回路体1の本来的な機能に影響を及ぼさない。よって、本構成の固定構造は、静電容量式センサ用回路40を備えた回路体1に対して、適用可能である。
更に、上述したように位置決めされて固定された回路体1から延びる帯状部22を介して、上ケース4に支持された回路基板5に回路体1を直接接続させられる。よって、回路体1と回路基板5とによる回路構造に特段の影響を及ぼすことなく、下ケース2の様々な箇所に回路体1を高い自由度にて配置できる。
更に、回路体1は、下ケース2の柱状部61および窪み部60によって所定位置に配置されると共に、上ケース4の固定凸部74によって下ケース2に押圧された状態にて固定される。このように回路体1が下ケース2に押し付けられることにより、静電容量式センサ用回路40(電気回路)が下ケース2の表面から離れる(浮き上がる)ことによるセンサ感度の低下を抑制できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、回路体1の下ケース2への取り付けの際、下ケース2の平面部50の裏側面に、接着剤の塗布又は接着テープの貼り付けがなされている。これに対し、回路体1のおもて側の面に、接着剤の塗布又は接着テープの貼り付けがなされていてもよい。更には、回路体1の下ケース2への取り付けの際、下ケース2の平面部50の裏側面、及び、回路体1のおもて側の面の何れの面にも、接着剤の塗布や接着テープの貼り付けがなされていなくてもよい。これは、回路体1が、上ケース4の固定凸部74によって下ケース2に押圧固定されることに因る。
更に、上記実施形態では、回路体1が、上ケース4の固定凸部74によって下ケース2に押圧固定されている。これに対し、上ケース4に固定凸部74が設けられず、回路体1が押圧固定されていなくてもよい。これは、回路体1が、接着剤の塗布又は接着テープの貼り付けによって下ケース2に接触固定されることに因る。
更に、上記実施形態では、回路体1の外周縁における複数(本例では、2つ)の箇所に段差部23が設けられているが、回路体1の外周縁における1箇所にのみ段差部23が設けられていてもよい。
更に、電気回路40は、シート体10のおもて側面上に、銀および銅などを含む導電性インク及び導電性ペーストを用いて導体パターンを印刷することにより、形成されている。しかし、電気回路40が、シート体10のおもて側面上に、銀、銅などを含む導電性材料を用いたメッキにより形成されてもよい。
更に、電気回路40が、シート体10の内部に埋没するように形成されていてもよい。また、上記実施形態では、オフセット面31は平面となっているが、湾曲した曲面であってもよい。また、オフセット面31は四角形の形状を有しているが、四角形以外の多角形状の形状を有していてもよい。
ここで、上述した本発明に係る回路体の取付構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(6)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
樹脂製のシート体(10)及び前記シート体(10)の表面形状に沿った配線形状を有する電気回路(40)を備えた回路体(1)と、前記回路体(1)が取り付けられる第1構造体(2)と、前記第1構造体(2)との間に前記回路体(1)を挟むように配置される第2構造体(4)と、を備えた、回路体の取付構造であって、
前記第1構造体(2)は、
前記第2構造体(4)から離れる向きに窪んだ窪み部(60)と、前記第2構造体(4)を支持するように前記第2構造体(4)に向けて延出する柱状部(61)であって該柱状部(61)の側面のうちの前記窪み部(60)に対面する箇所が所定形状に屈曲した屈曲側面(屈曲部62の側面)を有する柱状部(61)と、を有し、
前記回路体(1)は、
該回路体(1)の外周縁を構成する第1シート面(21)と、前記第1シート面(21)に対して前記シート体(10)の厚さ方向に変位した第2シート面(31)と、を有する立体構造を有すると共に、前記第1シート面(21)の少なくとも一部が前記屈曲側面(屈曲部62の側面)を受け入れ可能な形状(23)を有し、前記第1シート面(21)の少なくとも一部を前記屈曲側面(屈曲部62の側面)に沿わせるように配置された状態にて、前記第2シート面(31)を前記窪み部(60)に収容するように配置される、
回路体の取付構造。
(2)
上記(1)に記載の取付構造において、
前記第2構造体(4)は、
前記第1構造体(2)に向けて延出する固定凸部(74)を有し、
前記回路体(1)は、
前記固定凸部(74)によって前記第1構造体(2)に向けて押圧された状態にて前記第1構造体(2)と前記第2構造体(4)とに挟まれる、
回路体の取付構造。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の取付構造であって、
前記回路体(1)は、
少なくとも2箇所の前記屈曲側面(屈曲部62の側面)に沿わせながら配置される、
回路体の取付構造。
(4)
上記(2)又は上記(3)に記載の取付構造において、
前記固定凸部(74)は、絶縁性材料から構成されている、
回路体の取付構造。
(5)
上記(1)〜上記(4)の何れか一つに記載の取付構造であって、
前記回路体(1)と電気的に接続される回路基板(5)を、更に備え、
前記第2構造体(4)は、
前記回路基板(5)を支持し、
前記回路体(1)は、
前記回路基板(5)に向けて延びる帯状部(22)を有し、前記第1構造体(2)に取り付けられた状態にて前記回路基板(5)に前記帯状部(22)を介して接続される、
回路体の取付構造。
(6)
上記(1)〜上記(5)の何れか一つに記載の取付構造において、
前記回路体(1)は、
前記電気回路として、前記シート体の表面形状に沿った配線形状を有する静電容量式センサ用回路を有する、
回路体の取付構造。
1 回路体
2 下ケース(第1構造体)
4 上ケース(第2構造体)
5 回路基板
10 シート体
21 第1シート面
22 帯状部
23 段差部(受け入れ可能な形状)
31 第2シート面
40 電気回路(静電容量式センサ用回路)
60 窪み部
61 柱状部
62 屈曲部
74 固定凸部

Claims (6)

  1. 樹脂製のシート体及び前記シート体の表面形状に沿った配線形状を有する電気回路を備えた回路体と、前記回路体が取り付けられる第1構造体と、前記第1構造体との間に前記回路体を挟むように配置される第2構造体と、を備えた、回路体の取付構造であって、
    前記第1構造体は、
    前記第2構造体から離れる向きに窪んだ窪み部と、前記第2構造体を支持するように前記第2構造体に向けて延出する柱状部であって該柱状部の側面のうちの前記窪み部に向かい合う箇所が所定形状に屈曲した屈曲側面を有する柱状部と、を有し、
    前記回路体は、
    該回路体の外周縁を構成する第1シート面と、前記第1シート面に対して前記シート体の厚さ方向に変位した第2シート面と、を有する立体構造を有すると共に、前記第1シート面の少なくとも一部が前記屈曲側面を受け入れ可能な形状を有し、前記第1シート面の少なくとも一部を前記屈曲側面に沿わせながら前記第2シート面を前記窪み部に収容するように配置される、ように構成された、
    回路体の取付構造。
  2. 請求項1に記載の取付構造において、
    前記第2構造体は、
    前記第1構造体に向けて延出する固定凸部を有し、
    前記回路体は、
    前記固定凸部によって前記第1構造体に向けて押圧された状態にて前記第1構造体と前記第2構造体とに挟まれる、
    回路体の取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の取付構造であって、
    前記回路体は、
    少なくとも2箇所の前記屈曲側面に沿わせながら配置される、
    回路体の取付構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の取付構造において、
    前記固定凸部は、絶縁性材料から構成されている、
    回路体の取付構造。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の取付構造であって、
    前記回路体と電気的に接続される回路基板を、更に備え、
    前記第2構造体は、
    前記回路基板を支持し、
    前記回路体は、
    前記回路基板に向けて延びる帯状部を有し、前記第1構造体に取り付けられた状態にて前記帯状部を介して前記回路基板に接続される、
    回路体の取付構造。
  6. 請求項2〜請求項5の何れか一項に記載の取付構造において、
    前記回路体は、
    前記電気回路として、前記シート体の表面形状に沿った配線形状を有する静電容量式センサ用回路を有する、
    回路体の取付構造。
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