JP2019028874A - 点検情報管理システム、点検情報管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示す点検情報管理システムは、ゴム製品を点検する作業員が所持する携帯端末1と、上記携帯端末1とネットワーク通信可能な情報管理サーバー2とを備えるゴム製品の点検情報管理システムである。当該点検情報管理システムが管理するゴム製品としては、特に限定されないが、例えばコンベヤベルト、ライニング材、ゴム堰、ゴム製の床材等を挙げることができる。当該点検情報管理システムは、中でも寿命に至る要因の種類が多いコンベヤベルトに特に好適に用いることができる。
携帯端末1は、記憶手段11と、表示手段12と、入力手段13と、通信手段14とを主に備える。
情報管理サーバー2は、携帯端末1とネットワーク通信可能に構成される。情報管理サーバー2は、データベース20と、記憶手段21と、管理識別情報登録手段22と、個別点検リスト決定手段23と、個別点検リスト送信手段24と、点検結果情報受信手段25と、点検結果情報集計手段26と、寿命予測解析手段27と、個別点検リスト修正手段28とを主に備える。
データベース20は、複数の点検項目情報を蓄積する。上記点検項目情報は、点検項目と、その作業手順情報とを含む。
記憶手段21は、上述のように当該プログラムを格納する。また、記憶手段21は、必要に応じて情報管理サーバー2の演算処理部が実行するプログラムの処理に必要となるデータ等を記憶する。
管理識別情報登録手段22は、ゴム製品の管理番号及び顧客情報を含む管理識別情報を登録する。この管理番号により点検対象のゴム製品を特定できる。また、顧客情報によりゴム製品を使用する顧客を特定できる。
個別点検リスト決定手段23は、管理識別情報登録手段22により登録された管理識別情報に基づき、上記データベース20の点検項目情報からゴム製品の個別点検リストを決定する。具体的には、個別点検リスト決定手段23では、点検対象のゴム製品の管理番号を基に、このゴム製品に対応する顧客情報を参照して顧客を特定する。そして、後述する点検結果集計手段26により顧客別に集計された点検結果情報から上記点検対象のゴム製品の寿命に至る主要因を特定する。特定された主要因を基に点検項目の優先順位及び複数の作業手順のうちの1つを選択する。このようにしてゴム製品の個別点検リストを決定できる。
個別点検リスト送信手段24は、個別点検リストを携帯端末1に送信する。送信された個別点検リストは、携帯端末1の通信手段14を用いて携帯端末1に受信され、例えば携帯端末1の記憶手段11に記憶される。また、この個別点検リストは、作業員が点検を行う際に、表示手段12により携帯端末1に表示される。
点検結果情報受信手段25は、携帯端末1からゴム製品の管理番号と共に点検結果情報を受信する。具体的には、上記個別点検リストに従って作業員がゴム製品を点検を完了すると、携帯端末1は通信手段14によってゴム製品の管理番号、点検日時と共に点検結果情報を情報管理サーバー2に送信する。情報管理サーバー2の点検結果情報受信手段25は、この情報を受け取る。
点検結果情報集計手段26は、点検結果情報受信手段25により受信した点検結果情報を顧客別に集計する。点検結果情報受信手段25によりゴム製品の管理番号を取得しているので、管理識別情報を参照することで、点検結果情報集計手段26は、顧客を特定できる。従って、点検結果情報集計手段26は、顧客別に点検結果情報を集計できる。
寿命予測解析手段27は、少なくとも1以上の点検項目について、点検項目に起因するゴム製品の寿命を上記点検結果情報に基づいて予測する。ゴム製品の点検項目は、例えば本体ベルトの摩耗量のように経年により徐々に増大し、やがて許容値を超えるものが多い。このように数値が経年変化していく点検項目は、点検結果情報に基づいて例えば設置年数に対して線形近似等を行うことにより許容値に至るまでの年数、すなわち点検項目に起因するゴム製品の寿命を予測することができる。寿命予測解析手段27は、このようにして特定の点検項目に起因するゴム製品の寿命を予測する。
個別点検リスト修正手段28は、寿命予測解析手段27の予測値に基づき上記個別点検リストを修正する。具体的には、個別点検リスト修正手段28は、個別点検リスト中の点検項目の優先順位や作業手順の選択を必要に応じて変更する。
次に、点検情報管理方法について図2を用いて説明する。当該点検情報管理方法は、ゴム製品を点検する作業員が所持する携帯端末1と、上記携帯端末1とネットワーク通信可能な情報管理サーバー2とを用いるゴム製品の点検情報管理方法である。上記情報管理サーバー2は、複数の点検項目情報を蓄積するデータベース20を有している。当該点検情報管理方法は、図1に示す点検情報管理システムを用いて行うことができる。
識別情報管理ステップ(STEP1)では、ゴム製品の管理番号を含む管理識別情報及び顧客情報を登録する。このステップは、管理識別情報登録手段22により行われる。このステップは、ゴム製品の点検を行う前、例えばゴム製品が顧客に納入された時点で行われる準備ステップである。
個別点検リスト決定ステップ(STEP2)では、識別情報管理ステップ(STEP1)で登録した管理識別情報に基づき、上記データベース20の点検項目情報からゴム製品の個別点検リストを決定する。このステップは、個別点検リスト決定手段23により行われる。このステップは、例えば図2に示すように作業員が点検作業を行う際に携帯端末1から管理番号を情報管理サーバー2へネットワーク通信を介して送信することで開始することができる。あるいは、識別情報管理ステップを行った際に、続けてこの個別点検リスト決定ステップを行い、後述する個別点検リスト送信ステップにより点検を行う携帯端末1に予め点検リストを送信しておいてもよい。
個別点検リスト送信ステップ(STEP3)では、個別点検リストを携帯端末1に送信する。このステップは、個別点検リスト送信手段24により行われる。
点検ステップ(STEP4)では、個別点検リストに従って作業員がゴム製品の点検作業を行う。このステップは、携帯端末1を用いて行われる。
点検結果情報受信ステップ(STEP5)では、携帯端末1から上記ゴム製品の管理番号と共に点検結果情報を受信する。このステップは、点検結果情報受信手段25により行われる。
点検結果情報集計ステップ(STEP6)では、点検結果情報受信ステップで受信した点検結果情報を顧客別に集計する。このステップは、点検結果情報集計手段26により行われる。このステップにより過去の点検結果情報に新たな点検結果情報を加えることで、点検結果情報が充実させる。これにより、ゴム製品の寿命に至る主要因を顧客別にさらに的確に把握することができるようになる。
寿命予測解析ステップ(STEP7)では、少なくとも1以上の点検項目について、その点検項目に起因するゴム製品の寿命を上記点検結果情報に基づいて予測する。このステップは、寿命予測解析手段27により行われる。
個別点検リスト修正ステップ(STEP8)では、上記寿命予測解析ステップでの予測値に基づき個別点検リストを修正する。このステップは、個別点検リスト修正手段28により行われる。
当該点検情報管理システム及び当該点検情報管理方法は、管理識別情報に基づきゴム製品の個別点検リストを決定する個別点検リストを決定するので、当該点検情報管理システム及び当該点検情報管理方法を用いることで、点検リストをゴム製品の管理識別情報に応じて変更することができる。従って、当該点検情報管理システム及び当該点検情報管理方法を用いることで、検査対象のゴム製品の寿命に至る主要因となり得る項目を重点的に点検するように点検リストを構成できるので、点検精度の低下を抑止しつつ、ゴム製品を効率良く点検でき、かつ補修や交換の要否を的確に判断できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
11 記憶手段
12 表示手段
13 入力手段
14 通信手段
2 情報管理サーバー
20 データベース
21 記憶手段
22 管理識別情報登録手段
23 個別点検リスト決定手段
24 個別点検リスト送信手段
25 点検結果情報受信手段
26 点検結果情報集計手段
27 寿命予測解析手段
28 個別点検リスト修正手段
Claims (8)
- ゴム製品を点検する作業員が所持する携帯端末と、上記携帯端末とネットワーク通信可能な情報管理サーバーとを備えるゴム製品の点検情報管理システムであって、
上記情報管理サーバーが、
複数の点検項目情報を蓄積するデータベースを有し、
上記ゴム製品の管理番号を含む管理識別情報を登録する管理識別情報登録手段と、
上記管理識別情報に基づき、上記データベースの点検項目情報から上記ゴム製品の個別点検リストを決定する個別点検リスト決定手段と、
上記個別点検リストを上記携帯端末に送信する個別点検リスト送信手段と
を備える点検情報管理システム。 - 上記管理識別情報が、上記ゴム製品を使用する顧客情報を含む請求項1に記載の点検情報管理システム。
- 上記情報管理サーバーが、
上記個別点検リストを送信した携帯端末から上記ゴム製品の管理番号と共に点検結果情報を受信する点検結果情報受信手段と、
上記点検結果情報受信手段により受信した点検結果情報を顧客別に集計する点検結果情報集計手段とを備える請求項2に記載の点検情報管理システム。 - 上記携帯端末又は上記情報管理サーバーが、少なくとも1以上の点検項目について、その点検項目に起因するゴム製品の寿命を上記点検結果情報に基づいて予測する寿命予測解析手段を備え、
上記情報管理サーバーが、上記寿命予測解析手段の予測値に基づき上記個別点検リストを修正する個別点検リスト修正手段を備える請求項3に記載の点検情報管理システム。 - 上記個別点検リスト決定手段が、上記点検項目の優先順位を決定する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の点検情報管理システム。
- 上記データベースが、少なくとも1の点検項目に対し複数の異なる作業手順情報を蓄積し、
上記個別点検リスト決定手段が、上記複数の作業手順のうちの1つを選択する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の点検情報管理システム。 - ゴム製品を点検する作業員が所持する携帯端末と、上記携帯端末とネットワーク通信可能な情報管理サーバーとを用いるゴム製品の点検情報管理方法であって、
上記情報管理サーバーが、
複数の点検項目情報を蓄積するデータベースを有し、
上記ゴム製品の管理番号を含む管理識別情報を登録する管理識別情報登録ステップと、
上記管理識別情報に基づき、上記データベースの点検項目情報から上記ゴム製品の個別点検リストを決定する個別点検リスト決定ステップと、
上記個別点検リストを上記携帯端末に送信する個別点検リスト送信ステップと
を備える点検情報管理方法。 - ゴム製品を点検する作業員が所持する携帯端末と、上記携帯端末とネットワーク通信可能な情報管理サーバーとを用いるゴム製品の点検情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記情報管理サーバーが、複数の点検項目情報を蓄積するデータベースを有し、
上記情報管理サーバーを
上記ゴム製品の管理番号を含む管理識別情報を登録する管理識別情報登録手段と、
上記管理識別情報に基づき、上記データベースの点検項目情報から上記ゴム製品の個別点検リストを決定する個別点検リスト決定手段と、
上記個別点検リストを上記携帯端末に送信する個別点検リスト送信手段と
して機能させるためのプログラム。
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