JP2019027570A - 推進軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】自在継手として等速ジョイントを備えた推進軸において、簡単な構造で締結ボルトを締め付ける際の推進軸の回転を規制する。【解決手段】内輪部材8と、ボルト16で締結される外輪部材7とを有した等速ジョイント3を一端に備えた推進軸100であって、内部に孔スプライン17を有して第1推進軸1に接合されるスリーブ18と、一端が内輪部材8と一体回転可能に設けられ、他端がスリーブ18とスプライン嵌合するスタブシャフト19と、一端が外輪部材7に支持され、他端がスリーブ18の外周面に嵌合するブーツ20と、を備え、スリーブ18の外周面におけるブーツ嵌合部30とパイプ接合部31との間に、推進軸100の回転を規制する回転規制用工具を係止可能な係止部33を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、推進軸に関する。
自動車の推進軸は、車両前方に搭載された原動機で発生し、車両前方に搭載された変速装置で減速された動力を、車両後方に搭載された終減速装置に伝達するものである。変速装置と終減速装置との間は一定の長さではなく、また両者の回転中心は一致していないため、推進軸には、少なくとも変速装置の直後と終減速装置の直前に2つの自在継手が設けられている。推進軸は、自在継手以外は一般に鋼管等で構成されている。また、推進軸を中間で分割してこの分割部分に中間の自在継手を設けることもある。この場合、中間の自在継手の近傍に中間軸受を設けて推進軸を車体側に支持させる。
自在継手としては、十字軸継手や等速ジョイント等があるが、いずれの場合でも変速装置および終減速装置の入出力用のフランジに対してボルトを締結して動力伝達を行うのが主流である。このボルトの締結部で伝達される動力は、ボルトの締め付けで発生する軸力とボルトのピッチ円直径とを乗算した値で与えられる。車体フロアには排気管等も配置されることから推進軸周辺の隙間が狭められる傾向にあり、ボルトのピッチ円直径の大径化には制限がある。そのため、ボルトは高強度材で形成されるとともに、トルクレンチ等によって高いトルクで締め付けられる。
このようなボルトの締付け工程においては、通常、車両をリフトアップした状態で行う。この状態では、変速装置および終減速装置が空転可能な状態となっているので、ボルトを締め付けようとすると、推進軸が回ってしまい、作業性が低下するという問題がある。この問題を解決する技術として特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1には、十字軸継手を構成するフランジヨークに、切欠部または突起部からなる回り止め部を形成し、工具を回り止め部に係止させることでフランジの回転を止める技術が記載されている。
特許第5928945号公報
近年、動力伝達系の振動騒音を低減させることを目的として推進軸に用いられる自在継手を等速ジョイントとするものが増えている。よって、等速ジョイントを備えた推進軸においても、ボルトの締め付け作業時において、推進軸の回転を規制できる構造が望まれている。
本発明は、自在継手として等速ジョイントを備えた推進軸において、簡単な構造で締結ボルトを締め付ける際の推進軸の回転を規制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、内輪部材と、ボルトで締結される外輪部材とを有した等速ジョイントを一端に備えた推進軸であって、内部に孔スプラインを有してパイプに接合される円筒部材と、一端が前記内輪部材と一体回転可能に設けられ、他端が前記円筒部材とスプライン嵌合する軸部材と、一端が前記外輪部材に支持され、他端が前記円筒部材の外周面に嵌合するブーツと、を備え、前記円筒部材の外周面におけるブーツ嵌合部とパイプ接合部との間に、推進軸の回転を規制する回転規制用工具を係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果が奏される。
(1)外輪部材をボルトで締め付ける際に、この締め付け部の近傍に回転規制用の工具を係止させることが可能となるので、作業性が向上する。
(2)径の大きい円筒部材に係止部を形成することにより、強度低下の影響を低減できる。
(3)軸部材と円筒部材とをスプライン嵌合させる構造としたことにより、車両の前方衝突等で荷重が入力した際、スプライン嵌合部を利用して軸部材の移動ストロークを確保でき、推進軸による衝撃吸収の効率を高めることができる。
また、本発明は、前記係止部は、前記ブーツ嵌合部と同一の外径部に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボルトの締め付け部に一層近い位置で、回転規制用の工具を係止させることができる。
また、前記円筒部材は、前記ブーツ嵌合部と同一の小外径部と、前記パイプに接合される大外径部とを備え、前記係止部は、前記大外径部に形成されているようにしてもよい。
また、本発明は、前記係止部は、互いに反対側を向く一対の平面を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、係止部の構造が簡単となり、回転規制用工具として汎用のスパナを用いることができる。
また、本発明は、前記軸部材は、前記内輪部材と一体に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、軸部材と内輪部材とを、スプライン嵌合等で連結する必要がなく、スプライン加工も要しない。
本発明に係る推進軸によれば、簡単な構造で締結ボルトを締め付ける際の推進軸の回転を規制できる。
本発明の推進軸の平面図である。 第1実施形態のスタブシャフトおよびスリーブ周りの拡大平面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 第2実施形態のスタブシャフトおよびスリーブ周りの拡大平面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。実施形態では、FF(Front-engine Front-drive)ベースの四輪駆動車に搭載された推進軸100を例に挙げて説明する。図1において、推進軸100は、フロアパネル(不図示)の下方で車体前部から車体後部に亘って延在し、車体前部の変速装置(不図示)からの動力を車体後部の終減速装置(不図示)に伝達するための軸部材である。
推進軸100は、前後方向の中間部分で分割された2ピース構造であり、金属製のパイプである前側の第1推進軸1と後側の第2推進軸2とを備えて構成されている。推進軸100は、第1推進軸1および第2推進軸2以外に、変速装置と第1推進軸1とを連結する自在継手である等速ジョイント3と、第1推進軸1と第2推進軸2とを連結する自在継手である等速ジョイント4と、第2推進軸2と終減速装置とを連結する自在継手である十字軸ジョイント5と、推進軸1の前後方向中程を車体に支持する軸受構造体6とを備えて構成されている。以下では、等速ジョイント3と第1推進軸1との間で本発明を適用した場合について説明する。
「第1実施形態」
等速ジョイント3は、例えばダブルオフセット型ジョイントである。図2において、等速ジョイント3は、軸方向(推進軸100の軸心O方向)に沿う転動溝10が内周面に複数形成され、前後端が開口した外輪部材7と、転動溝11が外周面に複数形成された内輪部材8と、転動溝10と転動溝11との間で転動する複数のボール9とを備えている。ボール9が転動溝10を転動することで、外輪部材7と内輪部材8とが軸方向に相対移動する。
外輪部材7の内部にはボール9の潤滑用のグリースが封入されている。このグリースの漏れおよび外部からの泥水等の浸入を防止するため、外輪部材7の前端側の開口部はキャップ12により塞がれ、後端側の開口部は後記するブーツ20により塞がれている。キャップ12と内輪部材8とは、軸方向の距離S1だけ離間している。
外輪部材7の前端には、径方向外側に延び、変速装置側の出力軸のフランジ13にあてがわれるフランジ14が形成されている。フランジ14には、軸心O回りに間隔を空けて複数のボルト通し孔15が形成されている。フランジ13にも、ボルト通し孔15に対応した位置に、ボルト通し孔、若しくはねじ孔が形成されている。以上により、ボルト通し孔15に後方から挿入したボルト16を、フランジ13のボルト通し孔に通したうえでナットに螺合させるか、若しくはフランジ13のねじ孔に螺合させることで、フランジ13とフランジ14とが互いに締結固定される。ボルト16は所定の締付けトルクとなるようにトルクレンチで締め付けられる。
推進軸100は、内部に孔スプライン17を有して第1推進軸1の前端に接合される円筒部材としてのスリーブ18と、一端である前端が内輪部材8と一体回転可能に設けられ、他端である後端がスリーブ18とスプライン嵌合する軸部材としてのスタブシャフト19と、一端が外輪部材7に支持され、他端がスリーブ18の外周面に嵌合するブーツ20とを備えている。
スリーブ18は、前側の小外径部18Aと後側の大外径部18Bとを有する段差付きの円筒形状を呈しており、前後端は開口形成されている。大外径部18Bの後端は摩擦圧接により第1推進軸1の前端に接合されている。孔スプライン17は、小外径部18Aにおける後寄りの内周面に形成されている。
スタブシャフト19の前端には軸スプライン21が形成されており、内輪部材8の孔スプライン22にスプライン嵌合することでスタブシャフト19と内輪部材8とが一体に回転する。スタブシャフト19の前端は内輪部材8から若干前方突出しており、この突出部に形成した溝に嵌合させたスナップリング35により、スタブシャフト19と内輪部材8とが軸方向に位置決めされる。
スタブシャフト19の後端には軸スプライン23が形成されており、スリーブ18の孔スプライン17にスプライン嵌合することでスタブシャフト19とスリーブ18とが一体に回転する。軸スプライン23および孔スプライン17にはそれぞれ環状の溝24,25が形成され、これら溝24,25にかけて収納されたスナップリング26によりスタブシャフト19とスリーブ18とが軸方向に位置決めされる。スナップリング26は、所定の軸方向荷重が作用したときに、溝25から離脱するように設定されている。
スリーブ18の前端面と内輪部材8の後端面とは互いに対向した位置関係にあり、両者は軸方向の距離S2だけ離間している。軸スプライン23と孔スプライン17とのスプライン嵌合部よりも後側には、グリースの漏れを防止するための円板状のプラグ27がカシメ等の手段によりスリーブ18の内周面に取り付けられている。
ブーツ20は、一端がブーツアダプタ28を介して外輪部材7に支持されている。ブーツアダプタ28は、前後端が開口した筒状の板金部材である。ブーツアダプタ28は、外輪部材7の後端の外周面に嵌合する外輪取付部28Aと、外輪取付部28Aの後端から径方向内側に延びて外輪部材7の後端面に突き当てられる段差部28Bと、段差部28Bの内端から後方に延びたうえで内側に折り返され、ブーツ20の一端が取り付けられるブーツ取付部28Cとを備えた形状からなる。ブーツ20は、ゴム材等の弾性部材から構成され、一端がブーツ取付部28Cに挟持固定され、一旦前方に延びた後に内側に折り返されて後方に延びている。そして、ブーツ20の他端である後端は、スリーブ18の小外径部18Aの外周面の前寄りに嵌合してブーツバンド29により締着されている。
スリーブ18の外周面におけるブーツ嵌合部30とパイプ接合部31との間には、推進軸100の回転を規制する回転規制用工具32を係止可能な係止部33が形成されている。ブーツ嵌合部30とは、スリーブ18とブーツ20との嵌合部を指し、パイプ接合部31とは、スリーブ18と第1推進軸1との接合部を指す。本実施形態では、係止部33は、ブーツ嵌合部30と同一の外径部である小外径部18Aの外周面に形成されている。係止部33は、図3に示すように、小外径部18Aの外径寸法よりも小さい離間距離Lをもって、互いに反対側を向く一対の平面34,34を備えて構成されている。回転規制用工具32は、例えば一対の平面34,34に係止可能なスパナから構成される。
「作用」
以上の構成からなる推進軸100の組み付け工程の一例を説明する。先ず変速装置および終減速装置が組み付けられた車両をハンガー等によりリフトアップさせる。この状態では、変速装置の出力軸や終減速装置の入力軸は空転状態にある。したがって、フランジ13も空転状態である。リフトアップ状態の車両の下方において、推進軸100は例えばリフタに載置され、該リフタを上昇させることで推進軸100を車両のフロアパネルの下部に位置させる。
次いで、軸受構造体6を介して推進軸100を車体のフロアパネルに取り付ける。次いで、フランジ14のボルト通し孔15と、フランジ13のボルト通し孔若しくはねじ孔とを周方向に位相合わせした後、ボルト16により締め付ける。このときに、回転規制用工具32を係止部33に係止させて保持する。これにより、ボルト16をトルクレンチで締め付けた際に推進軸100が軸心O回りに回転しようとしても、回転規制用工具32によって推進軸100の回転が規制されるため、トルクレンチによるボルト16の締付け作業を迅速に効率良く行うことができる。
次いで、車両が前方衝突したときの衝撃吸収の作用について説明する。前方衝突により変速装置が後方に移動するとそれに伴って外輪部材7が後方に移動し、距離S1を移動した段階でキャップ12と内輪部材8とが当接する。これにより、スタブシャフト19に衝突荷重が作用してスナップリング26が溝25から離脱し、今度は、内輪部材8の後端面がスリーブ18の前端面に当接するまでの距離S2だけスタブシャフト19が後退する。プラグ27はスタブシャフト19の後端部からの押圧力により容易にスリーブ18から外れるようになっている。このように、車両の前方衝突時において、等速ジョイント3の内部における距離S1の移動ストロークと、内輪部材8とスリーブ18との距離S2の移動ストロークが存在するため、推進軸100による衝撃吸収の効率を高めることができる。
「効果」
以上のように、一端(前端)に等速ジョイント3を備えた推進軸100において、孔スプライン17を有して第1推進軸1に接合されるスリーブ18と、一端が内輪部材8と一体回転可能に設けられ、他端がスリーブ18とスプライン嵌合するスタブシャフト19と、一端が外輪部材7に支持され、他端がスリーブ18の外周面に嵌合するブーツ20とを備えるものとし、スリーブ18の外周面におけるブーツ嵌合部30とパイプ接合部31との間に、推進軸100の回転を規制する回転規制用工具32を係止可能な係止部33を形成すれば、次のような効果が奏される。
(1)外輪部材7をボルト16で締め付ける際に、この締め付け部の近傍に回転規制用の工具を係止させることが可能となる。例えば、一方の手で回転規制用工具32を保持しつつ他方の手でトルクレンチの回転操作を行うにあたり、無理な姿勢をとることもなくなるので、作業性が向上する。
(2)径の小さいスタブシャフト19に係止部33を形成すると推進軸100の強度低下を招くおそれがあるが、径の大きいスリーブ18に係止部33を形成することにより、強度低下の影響を低減できる。
(3)スタブシャフト19とスリーブ18とをスプライン嵌合させたことにより、車両の前方衝突等で荷重が入力した際、スプライン嵌合部を利用してスタブシャフト19の移動ストロークを確保でき、推進軸100による衝撃吸収の効率が向上する。
(4)スタブシャフト19とスリーブ18とのスプライン嵌合部に等速ジョイント3内のグリースを利用でき、スプライン嵌合部にシール剤を塗布する必要がない。また、ブーツ20で簡単に封止できる。グリースによりスタブシャフト19とスリーブ18とのスプライン嵌合部に錆が生じるおそれがないので、前方衝突等で荷重が入力した際、スタブシャフト19の摺動荷重も安定する。
また、係止部33を、ブーツ嵌合部30と同一の外径部(小外径部18A)に形成することにより、ボルト16の締め付け部に一層近い位置で、回転規制用の工具を係止させることができる。これにより、楽な姿勢でボルト16の締付け作業を行うことができ、作業性が一層向上する。場合により、係止部33を、スリーブ18の大外径部18Bに形成してもよい。
また、係止部33を、互いに反対側を向く一対の平面34,34から構成すれば、係止部33の構造が簡単となり、回転規制用工具32として汎用のスパナを用いることができる。特に、係止部33として、スリーブ18の外径寸法よりも小さい離間距離Lを有する平面34,34を形成した場合、スパナを係止したときにスリーブ18の軸方向の動きも規制できる。したがって、スタブシャフト19とスリーブ18とのスプライン嵌合の組み付け作業において、係止部33にスパナを係止させることにより、スリーブ18の回転および軸方向移動を規制した状態でスタブシャフト19をスムーズに組み付けることができる。
「第2実施形態」
図4を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態は、スタブシャフト19を内輪部材8と一体に形成した点、プラグ27およびスリーブ18にそれぞれエア抜き孔37,38を形成した点を除けば、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成要素についてはその説明は省略する。
スタブシャフト19と内輪部材8とを一体に形成することにより、第1実施形態のように両者をスプライン嵌合させる必要もなくなり、その分、内輪部材8の内部に肉抜き部36を設けることができる。つまり、スタブシャフト19の長さが短くて済み、重量増加を抑えることができる。また、第1実施形態の場合、スタブシャフト19の軸スプライン21と、内輪部材8の孔スプライン22と、スナップリング35を嵌合させる溝とに、それぞれ高い加工精度を要していた。これに対し、スタブシャフト19と内輪部材8とを一体に形成すれば、それらを加工する必要もなく、スナップリング35の取り付け作業も不要となる。
エア抜き孔37は、プラグ27の軸心O上に軸方向に貫通するように設けられ、エア抜き孔38は、スリーブ18の大外径部18Aに径方向に貫通するように設けられている。これにより、等速ジョイント3の内部が高温となった場合に、内部の圧力をエア抜き孔37,38を通して外部に開放することができる。大外径部18Aにエア抜き孔38を形成することで、等速ジョイント3から離間して開放口が位置することとなり、等速ジョイント3内への外部からの水の浸入のおそれを抑制できる。仮に水がエア抜き孔38から大外径部18B内に浸入したとしても、推進軸100の回転による遠心力で水は径方向外側に移動する。したがって、水は再びエア抜き孔38から排出されることとなり、軸心O上に位置するエア抜き孔37に浸入するおそれはほとんどない。また、等速ジョイント3内のグリースも遠心力により径方向外側に移動するので、グリースが軸心O上に位置するエア抜き孔37から外部に漏れるおそれはほとんどない。
以上、本発明に係る推進軸の好適な実施形態を説明した。等速ジョイントとしては、ダブルオフセット型ジョイントに限られることなく、内輪部材と、ボルトで締結される外輪部材とを有したものであれば、クロスグルーブ型ジョイントやトリポード型ジョイントであってもよい。また、推進軸と終減速装置との間の等速ジョイントに本発明を適用してもよい。また、係止部としては、平面に限られることなく、スリーブの外周面に形成した凹部や凸部であってもよい。
1 第1推進軸
2 第2推進軸
3 等速ジョイント
7 外輪部材
8 内輪部材
14 フランジ
15 ボルト通し孔
16 ボルト
18 スリーブ
18A 小外径部
18B 大外径部
19 スタブシャフト
20 ブーツ
27 プラグ
30 ブーツ嵌合部
31 パイプ接合部
32 回転規制用工具
33 係止部
34 平面
100 推進軸

Claims (5)

  1. 内輪部材と、ボルトで締結される外輪部材とを有した等速ジョイントを一端に備えた推進軸であって、
    内部に孔スプラインを有してパイプに接合される円筒部材と、
    一端が前記内輪部材と一体回転可能に設けられ、他端が前記円筒部材とスプライン嵌合する軸部材と、
    一端が前記外輪部材に支持され、他端が前記円筒部材の外周面に嵌合するブーツと、
    を備え、
    前記円筒部材の外周面におけるブーツ嵌合部とパイプ接合部との間に、推進軸の回転を規制する回転規制用工具を係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする推進軸。
  2. 前記係止部は、前記ブーツ嵌合部と同一の外径部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の推進軸。
  3. 前記円筒部材は、前記ブーツ嵌合部と同一の小外径部と、前記パイプに接合される大外径部とを備え、
    前記係止部は、前記大外径部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の推進軸。
  4. 前記係止部は、互いに反対側を向く一対の平面を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の推進軸。
  5. 前記軸部材は、前記内輪部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の推進軸。
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