JP2019027339A - コンバインドサイクル発電プラントとその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント起動時に発電効率の低下を回避するためのコンバインドサイクル発電プラントを提供する。【解決手段】ガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、高圧主蒸気と低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービンと蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機と、高圧主蒸気を熱源として冷水を生成する冷凍機と、蒸気タービンに供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気加減弁と、冷凍機に供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気流量調節弁と、起動時に、蒸気タービンの代表温度と高圧主蒸気の温度差が小さくなるように、高圧主蒸気加減弁を制御し、高圧主蒸気のうち、蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を冷凍機に供給されるように高圧主蒸気流量調節弁を制御する高圧主蒸気流量制御装置とを備えたコンバインドサイクル発電プラント。【選択図】図1
Description
本発明は、ガスタービンの排ガスを用いて排熱回収ボイラで蒸気を発生させ、その蒸気で蒸気タービンを駆動するようにしたコンバインドサイクル発電プラントに関する。
コンバインドサイクル発電プラントは、天然ガスや石油等の化石資源を燃料とするガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気を生成する排熱回収ボイラと、生成蒸気により駆動する蒸気タービンから構成され、効率や起動性能の優位性から火力発電プラントの主流となっている。
最近のコンバインドサイクル発電プラントに対しては、太陽光、風力等の再生エネルギー導入に伴う電力系統の変動を抑制するため、一層高速に起動することが求められている。具体的に述べると、太陽光発電は、太陽高度の高い日中に比べ、高度の低い早朝や夕刻に発電量が低下する。このときの電力不足を補うため、コンバインド発電プラントには朝晩2回の急速起動・負荷変化といった過酷な運用(ピーク運用)が求められることとなる。この点に関し、太陽光発電普及以前のコンバインド発電プラントの運用はデイリースタート・ストップ(朝起動、夕方停止)であったことから、朝晩2回の起動停止には今まで以上に高い変化率での起動停止が要求される。
コンバインドサイクル発電プラント起動時には、最初にガスタービンを起動し、次にガスタービンの排ガスを熱源として排熱回収ボイラにて蒸気が生成され、生成蒸気が蒸気タービンに流入し、蒸気タービンを起動する。蒸気タービン起動時には、蒸気タービンに流入する蒸気から蒸気タービンへ伝熱する熱量により蒸気タービンが加熱され、温度が上昇する。ここで、前述した高速での起動停止が実現されることに伴い、蒸気伝熱量が適切でなく急激に増大する場合、蒸気タービンの昇温過程において、ローター部分に過大な熱応力が発生し寿命消費が大きくなる、あるいは熱伸びにより振動が発生するといった不都合が生じる可能性がある。
特に、コンバインドサイクル発電プラントを高速に起動するために、ガスタービン出力を急速に増大させると、蒸気タービンに流入する蒸気温度、蒸気流量が急激に上昇、増大し、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件から大きく逸脱する可能性がある。
そこで、これに対応するため、特許文献1では、プラント起動時に排熱回収ボイラで生成される蒸気に冷却水を注入するとともに、ガスタービンの出力を部分負荷に保持することで、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給するためのプラント制御装置が開示されている。
特許文献1では、「ガスにより駆動されるガスタービンと、前記ガスタービンからの排ガスの熱を利用して蒸気を生成する排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラにより生成された前記蒸気を冷却媒体により冷却する減温装置と、前記減温装置により冷却された前記蒸気により駆動される蒸気タービンと、を備える発電プラントを制御するプラント制御装置であって、前記ガスタービンの出力を制御する出力制御部と、前記出力制御部が前記ガスタービンの出力を制御している間に、前記減温装置による前記蒸気の冷却動作を制御する減温制御部と、を備えるプラント制御装置。」のようにしている。
特許文献1で開示されているプラント制御装置により、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給しながらコンバインドサイクル発電プラントを起動することが可能である。
しかしながら、特許文献1で開示されている技術は、蒸気タービンの起動完了までガスタービン出力を部分負荷に保持する必要があるため、電力系統に供給可能な電力量に制限が生じ、再生エネルギー導入に伴う電力系統の変動を抑制することが困難という課題があった。また、コンバインドサイクル発電プラント起動時には、蒸気タービンに流入する流量以上の蒸気が排熱回収ボイラで生成されるが、特許文献1で開示されている技術は、蒸気タービンに流入しない余剰分の蒸気を復水器にて回収していた。余剰分の蒸気が保有する熱量は、蒸気タービンによる発電に利用されることなく復水器に回収されるため、コンバインドサイクル発電プラント起動時の発電効率が低下するという課題もあった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、プラント起動時に、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給しつつ、ガスタービン出力を速やかに定格負荷まで上昇させることで電力系統の変動を抑制可能とし、蒸気タービンに流入しない余剰分の蒸気熱量を有効活用することで発電効率の低下を回避するためのコンバインドサイクル発電プラントを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、「燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービンと蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントであって、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機と、蒸気タービンに供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気加減弁と、冷凍機に供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気流量調節弁と、ガスタービンの起動時に、蒸気タービンの代表温度と高圧主蒸気の温度差が小さくなるように、高圧主蒸気加減弁を制御し、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気のうち、蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を冷凍機に供給されるように高圧主蒸気流量調節弁を制御する高圧主蒸気流量制御装置を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント」としたものである。
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機と、蒸気タービンに供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気加減弁と、冷凍機に供給される高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気流量調節弁と、ガスタービンの起動時に、蒸気タービンの代表温度と高圧主蒸気の温度差が小さくなるように、高圧主蒸気加減弁を制御し、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気のうち、蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を冷凍機に供給されるように高圧主蒸気流量調節弁を制御する高圧主蒸気流量制御装置を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント」としたものである。
また本発明は、「燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービンと蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントであって、
ガスタービン、蒸気タービン及び発電機を接続する駆動軸を、ガスタービン及び発電機を接続する駆動軸と、蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ蒸気タービンに供給していた排熱回収ボイラからの高圧主蒸気と低圧主蒸気を阻止するように改造するとともに、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気を熱源として利用して冷水を生成する冷凍機と、冷凍機に供給される高圧主蒸気の圧力を減少させる高圧主蒸気減圧弁を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
」としたものである。
ガスタービン、蒸気タービン及び発電機を接続する駆動軸を、ガスタービン及び発電機を接続する駆動軸と、蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ蒸気タービンに供給していた排熱回収ボイラからの高圧主蒸気と低圧主蒸気を阻止するように改造するとともに、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気を熱源として利用して冷水を生成する冷凍機と、冷凍機に供給される高圧主蒸気の圧力を減少させる高圧主蒸気減圧弁を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
」としたものである。
また本発明は「燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービンと蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントの運転方法であって、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、
ガスタービンの起動時に、蒸気タービンの代表温度と高圧主蒸気の温度差が小さくなるように蒸気タービンに与える高圧主蒸気の流量を制御し、蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を冷凍機に供給する蒸気タービンコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。
」としたものである。
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、
ガスタービンの起動時に、蒸気タービンの代表温度と高圧主蒸気の温度差が小さくなるように蒸気タービンに与える高圧主蒸気の流量を制御し、蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を冷凍機に供給する蒸気タービンコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。
」としたものである。
また本発明は「燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気と低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービンと蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントの運転方法であって、
ガスタービン、蒸気タービン及び発電機を接続する駆動軸を、ガスタービン及び発電機を接続する駆動軸と、蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ蒸気タービンに供給していた排熱回収ボイラからの高圧主蒸気と低圧主蒸気を阻止するように改造し、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、高圧主蒸気の圧力を減少させて前記冷凍機に供給するコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。」としたものである。
ガスタービン、蒸気タービン及び発電機を接続する駆動軸を、ガスタービン及び発電機を接続する駆動軸と、蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ蒸気タービンに供給していた排熱回収ボイラからの高圧主蒸気と低圧主蒸気を阻止するように改造し、
排熱回収ボイラで得られた高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、高圧主蒸気の圧力を減少させて前記冷凍機に供給するコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。」としたものである。
本発明によれば、プラント起動時に、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給しつつ、ガスタービン出力を速やかに定格負荷まで上昇させることで電力系統の変動を抑制可能とし、蒸気タービンに流入しない余剰分の蒸気熱量を有効活用することで発電効率の低下を回避できる。
以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。図1に示すコンバインドサイクル発電プラント100は、ガスタービン1、蒸気タービン3、発電機9、排熱回収ボイラ2を主要な構成機器として構成されている。
さらにそのほかに図1に示したコンバインドサイクル発電プラント100は、高圧主蒸気配管4、低圧主蒸気配管5、高圧主蒸気連絡管6、復水器7、給水ポンプ8、冷凍機11、冷水貯蔵タンク13、高圧主蒸気加減弁16、高圧主蒸気流量調節弁17を備えている。
また高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気圧力計18、高圧主蒸気温度計19、蒸気タービンメタル温度計20からの計測信号を得て、高圧主蒸気加減弁16、高圧主蒸気流量調節弁17の開度を調整している。
図1のコンバインドサイクル発電プラントによれば、ガスタービン1は、大気条件の空気を吸気、加圧した燃焼用空気とガスタービン燃料を混合、燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガス21を生成する。生成した燃焼ガス21によりガスタービン1が駆動され、このガスタービン1と軸10により結合された発電機9が駆動される。ガスタービン1で仕事した燃焼ガスは排ガス20として排出され、排熱回収ボイラ2に送られる。
排熱回収ボイラ2は、ガスタービン1からの排ガス20を熱源として蒸気タービン3を駆動するための蒸気を生成するものであり、複数の熱交換器(30から34)を備えている。排熱回収ボイラ2に送られた排ガス20は熱交換器で熱回収されることにより温度が降下し、図示しない煙突から大気中に放出される。一方、給水ポンプ8により排熱回収ボイラ2に供給される給水は、熱交換器で加熱され蒸気に変換される。排熱回収ボイラ2で生成された蒸気は高圧主蒸気配管4、低圧主蒸気配管5を介して蒸気タービン3に供給される。
なお排熱回収ボイラ2における複数の熱交換器は、例えば以下のように構成されて高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する。この例ではまず給水ポンプ8からの給水が低圧節炭器30に与えられて給水を予熱し、予熱後の給水の一部は低圧蒸発器32に与えられ蒸発して低圧蒸気となり、低圧主蒸気配管5を介して蒸気タービン3の低圧段に供給される。また低圧節炭器30で予熱後の給水の一部は給水ポンプ35によりさらに加圧されて高圧節炭器31に与えられ、以降高圧蒸発器33、高圧過熱器34に与えられ蒸発、過熱され主蒸気となり、高圧主蒸気配管4を介して蒸気タービン3の高圧段に供給される。
蒸気タービン3は、排熱回収ボイラ2から供給される蒸気によって駆動され、この蒸気タービン3と軸10により結合された発電機9が駆動される。蒸気タービン3の駆動に用いられ排出された蒸気は復水器7で凝縮されて水となり、給水ポンプ8を介して排熱回収ボイラ2に給水として戻される。
概略上記のように構成されている通常のコンバインドサイクル発電プラント100において、本発明においては高圧主蒸気配管4から分岐して高圧主蒸気連絡管6を設置しており、高圧主蒸気の一部を起動時に冷凍機11に導く。
冷凍機11には、排熱回収ボイラ2にて生成される高圧主蒸気のうち、プラント起動時に蒸気タービン3に流入しない余剰分の蒸気が高圧主蒸気連絡管6を介して供給され、蒸気を熱源として循環水14から冷水12を生成する。冷凍機11に供給された高圧主蒸気は、熱回収されることにより熱量が減少して凝縮し、給水ポンプ8の上流側で給水と合流される。冷水12は冷水貯蔵タンク13に貯蔵された後、冷水貯蔵タンク13から他系統に供給され、冷房用の冷熱として用いられた後、循環水14として冷凍機11に送られる。
高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気加減弁16と高圧主蒸気流量調節弁17の開度を制御するものである。高圧主蒸気配管4には、蒸気タービン3に供給される高圧主蒸気の圧力を検出する高圧主蒸気圧力計18と、高圧主蒸気の温度を検出する高圧主蒸気温度計19が設けられている。また、蒸気タービン3には、高圧主蒸気が流入する部位での蒸気タービン内面メタル温度を検出する蒸気タービンメタル温度計20が設けられている。
高圧主蒸気流量制御装置15は、蒸気タービンメタル温度計20と高圧主蒸気温度計19の検出結果に基づいて、高圧主蒸気加減弁16の開度を制御し、蒸気タービン3に流入する高圧主蒸気流量を調節することにより、蒸気タービン供給蒸気熱量が、起動時の蒸気タービンの熱量条件を満足するよう制御する。また、高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気圧力計18の検出結果に基づいて高圧主蒸気流量調節弁17の開度を制御し、プラント起動時に蒸気タービン3に流入しない余剰分の高圧主蒸気を冷凍機11に供給するよう制御する。
以上が、本発明が適用されるコンバインドサイクル発電プラントと、高圧主蒸気流量制御装置の概略構成である。
次に、図1のように構成したコンバインドサイクル発電プラントにおける起動時の動作について、図2を参照して説明する。図2は実施例1に係るコンバインドサイクル発電プラントの起動時におけるガスタービン1、排熱回収ボイラ2、蒸気タービン3、および冷凍機11の各部プロセス量の起動時特性を示す図である。
図2において、(a)の線50はガスタービン1の回転数、線51はガスタービン1の出力、(b)の線52は高圧主蒸気温度、線53は蒸気タービン3の内面メタル温度、(c)の線54は高圧主蒸気圧力、(d)の線55は蒸気タービン3に供給される高圧主蒸気流量、線56は冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量、(e)の線57は高圧主蒸気加減弁16の開度、線58は高圧主蒸気流量調節弁17の開度であり、これら各プロセス量をそれぞれ時間経過とともに示している。
図2において、時刻t1でガスタービン1が起動されると、一定の割合でガスタービン回転数50が上昇し、時刻t2で定格の回転数に到達する。定格回転数到達直後に一定の割合でガスタービン出力51が上昇し、時刻t3で定格の出力に到達する。
ガスタービン1の出力上昇とともに、ガスタービン1から排熱回収ボイラ2に送られる排ガスの熱量が増加し、排熱回収ボイラ2にて蒸気が生成され始める。時刻t4までは、高圧主蒸気流量制御装置15が高圧主蒸気加減弁16と高圧主蒸気流量調節弁17を閉止しているため、生成された蒸気は蒸気タービン3、冷凍機11いずれにも供給されず、高圧主蒸気配管4内に停留するため、高圧主蒸気圧力54が上昇する。また、排ガス熱量の増加とともに、高圧主蒸気温度52も上昇する。
高圧主蒸気圧力計18の検出結果に基づいて、高圧主蒸気圧力54が規定の圧力に到達すると、高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気流量調節弁17の開度を制御し、高圧主蒸気圧力計18が規定圧力を保つように、冷凍機11に高圧主蒸気を供給する。図2では、時刻t4で高圧主蒸気圧力54が規定の圧力に到達するため、高圧主蒸気流量調節弁開度58が開状態となり、冷凍機11に高圧主蒸気が供給され始め、時間経過とともに冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量56が増加する。
蒸気タービンメタル温度計20と高圧主蒸気温度計19の検出結果に基づいて、高圧主蒸気温度52と蒸気タービン内面メタル温度53が(1)式の条件を満足すると(以降、(1)式の条件を満足する時刻を蒸気タービン通気開始時刻と呼ぶ)、高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気加減弁17を開き、一定の割合で高圧主蒸気加減弁開度57を増加させる。
[数1]
T_HP(t)>T_M(t)−ΔT1 (1)
なお、(1)式において、T_HP(t)は高圧主蒸気温度52、T_M(t)は蒸気タービン内面メタル温度53、ΔT1は許容温度差である。
[数1]
T_HP(t)>T_M(t)−ΔT1 (1)
なお、(1)式において、T_HP(t)は高圧主蒸気温度52、T_M(t)は蒸気タービン内面メタル温度53、ΔT1は許容温度差である。
高圧主蒸気加減弁開度57の増加割合は、蒸気タービン通気開始時刻での蒸気タービン内面メタル温度53の関数として演算され、蒸気タービン通気開始時刻での蒸気タービン内面メタル温度53が高い程、高圧主蒸気加減弁開度57の増加割合を大きく設定する。図2では、時刻t5で高圧主蒸気温度52と蒸気タービン内面メタル温度53が(1)式の条件を満足するため、高圧主蒸気加減開度57が開状態となり、蒸気タービン3に高圧主蒸気が供給され始める。
時刻t5で、蒸気タービン3に高圧主蒸気が供給され始めると、高圧主蒸気から蒸気タービン3へ伝熱する熱量により蒸気タービン3が加熱されるため、時刻t5以降では、蒸気タービン内面メタル温度53が上昇する。また、時刻t5以降では、高圧主蒸気流量制御装置15は高圧主蒸気加減開度57を一定の割合で増加させるため、蒸気タービン3に供給される高圧主蒸気流量55が増加する。一方、高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気圧力計18が規定圧力を保つように、高圧主蒸気流量調節弁17の開度を制御するため、蒸気タービン3に供給されない余剰分の高圧主蒸気が冷凍機11に供給される。
蒸気タービンメタル温度計20と高圧主蒸気温度計19の検出結果に基づいて、高圧主蒸気温度52と蒸気タービン内面メタル温度53が(2)式の条件を満足すると、高圧主蒸気流量制御装置15は、高圧主蒸気圧力54に対する圧力目標値を規定圧力より高い値に設定する。
[数2]
T_M(t)>T_HP(t)−ΔT2 (2)
(2)式において、ΔT2は許容温度差である。また、圧力目標値としては、例えば現在時刻での高圧主蒸気圧力54に一定のバイアス圧力を加算した圧力とする。このように圧力目標値を設定することにより、高圧主蒸気流量調節弁17は全閉状態に向かうように操作され、冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量56が減少する。図2では、時刻t6で高圧主蒸気温度52と蒸気タービン内面メタル温度53が式2の条件を満足するため、高圧主蒸気流量調節弁17が全閉状態に向かうように操作され、冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量56が減少する。時刻t7で高圧主蒸気流量調節弁開度58はゼロとなり、高圧主蒸気は冷凍機11に供給されなくなる。
[数2]
T_M(t)>T_HP(t)−ΔT2 (2)
(2)式において、ΔT2は許容温度差である。また、圧力目標値としては、例えば現在時刻での高圧主蒸気圧力54に一定のバイアス圧力を加算した圧力とする。このように圧力目標値を設定することにより、高圧主蒸気流量調節弁17は全閉状態に向かうように操作され、冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量56が減少する。図2では、時刻t6で高圧主蒸気温度52と蒸気タービン内面メタル温度53が式2の条件を満足するため、高圧主蒸気流量調節弁17が全閉状態に向かうように操作され、冷凍機11に供給される高圧主蒸気流量56が減少する。時刻t7で高圧主蒸気流量調節弁開度58はゼロとなり、高圧主蒸気は冷凍機11に供給されなくなる。
時刻t8で高圧主蒸気加減弁開度57が全開状態となり、蒸気タービン3の起動操作が完了する。
以上のように構成した本発明の実施例1における効果を説明する。
蒸気タービン起動時には、蒸気タービンに流入する蒸気から蒸気タービンへ伝熱する熱量により蒸気タービンが加熱され、温度が上昇する。蒸気伝熱量が適切でなく急激に増大する場合、蒸気タービンの昇温過程において、ローター部分に過大な熱応力が発生し寿命消費が大きくなる、あるいは熱伸びにより振動が発生するといった不都合が生じる可能性がある。流入蒸気から蒸気タービンへの蒸気伝熱量は、蒸気と蒸気タービンとの温度差と流入蒸気流量の積に比例する。
本発明の実施例1においては、高圧主蒸気温度が上昇し、高圧主蒸気温度と蒸気タービンの代表温度である内面メタル温度との温度差が十分小さくなった状態で、蒸気タービンに高圧主蒸気の供給を開始する。蒸気供給開始時点で温度差が小さいため、流入蒸気から蒸気タービンへの蒸気伝熱量が急激に増大することはない。
また、一般的に、蒸気供給開始時点での蒸気タービン温度が低温であるほど、蒸気タービンに発生する熱応力や熱伸びが大きくなる。本発明の実施例1においては、蒸気供給開始時点での蒸気タービン内面メタル温度に基づき、内面メタル温度が高い場合は蒸気タービンに発生する熱応力や熱伸びは小さいので、高圧蒸気加減弁開度の増加割合を大きくする、すなわち流入蒸気流量の増加割合を大きくすることで、流入蒸気から蒸気タービンへの蒸気伝熱量を大きくする。一方、内面メタル温度が低い場合は蒸気タービンに発生する熱応力や熱伸びは大きいので、高圧蒸気加減弁開度の増加割合を小さくする、すなわち流入蒸気流量の増加割合を小さくすることで、流入蒸気から蒸気タービンへの蒸気伝熱量を小さくする。このように、蒸気供給開始時点での蒸気タービン内面メタル温度に基づいて、高圧蒸気加減弁開度の増加割合を決定することにより、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給することが可能である。
また、本発明の実施例1においては、プラント起動操作の早い段階でガスタービン出力を定格負荷まで上昇させ、ガスタービンの定格電力量を電力系統に供給できるため、再生エネルギー導入に伴う電力系統の変動を抑制することが可能である。
さらに、本発明の実施例1においては、高圧主蒸気圧力が規定圧力を保つように、高圧主蒸気流量調節弁の開度を制御するため、蒸気タービンに供給されない余剰分の高圧主蒸気が冷凍機に供給され、冷凍機にて供給蒸気を熱回収して冷水を生成する。これにより、蒸気タービンに流入しない余剰分の蒸気熱量を有効活用することで発電効率の低下を回避できる。
上述の通り、本発明の実施例1では、プラント起動時に、蒸気タービンの起動に適した蒸気伝熱量条件を満たす蒸気を供給しつつ、ガスタービン出力を速やかに定格負荷まで上昇させることで電力系統の変動を抑制可能とし、蒸気タービンに流入しない余剰分の蒸気熱量を有効活用することで発電効率の低下を回避できる。
図3は、本発明の実施例2に係るコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。実施例1と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
実施例2が実施例1と相違する点は、排熱回収ボイラで生成される低圧主蒸気を冷凍機に供給し、冷水を生成する点である。実施例1の場合、コンバインドサイクル発電プラントの起動時に高圧主蒸気を用いて冷凍機11の熱源としていたため、図2の高圧主蒸気流量56に示すように起動完了と共に冷凍機の熱源を喪失するものであった。実施例2ではコンバインドサイクル発電プラントの起動完了後にも冷凍機11を運用可能としたものである。その為の新たな熱源として低圧主蒸気を冷凍機11に供給したものである。
具体的には、実施例2におけるコンバインドサイクル発電プラントでは、低圧主蒸気連絡管101、低圧主蒸気流量調節弁102、低圧主蒸気流量制御装置103を新たに備え、低圧主蒸気を冷凍機11に供給する。
冷凍機11には、排熱回収ボイラ2で生成される低圧主蒸気が低圧主蒸気連絡管101を介して供給され、蒸気を熱源として循環水14から冷水12を生成する。冷凍機11に供給された低圧主蒸気は、熱回収されることにより熱量が減少して凝縮し、給水ポンプ8の上流側で給水と合流される。
また、コンバインドサイクル発電プラントの起動完了後における冷凍機11への低圧主蒸気流量制御のために、新たに低圧主蒸気流量制御装置103を追加設置したものである。低圧主蒸気流量制御装置103は、低圧主蒸気流量調節弁102の開度を制御する。低圧主蒸気流量制御装置103は、冷水需要量104に応じて、低圧主蒸気流量調節弁102の開度を制御し、低圧主蒸気を冷凍機11に供給し、冷水を生成する。
以上が、実施例2が実施例1と相違する点であり、その他の点は実施例1と同様である。
実施例1では、冷凍機11はプラント起動時にのみ余剰高圧主蒸気から冷水を生成していたが、実施例2では、冷凍機11は、プラント起動時に余剰高圧主蒸気から冷水を生成するのに加えて、プラント起動完了後は低圧主蒸気から冷水を生成することができ、他系統での冷水需要変動に応じて、より適切に冷水を供給することが可能である。
図4は、図2の特性にコンバインドサイクル発電プラントの起動完了後における低圧主蒸気流量調節弁102の開度59と、それによる低圧主蒸気流量60を追記したものである。
上述の通り、実施例2では実施例1で得られる各効果に加えて、プラント起動完了後も低圧主蒸気を熱源として冷凍機にて冷水を生成することができるので、他系統での冷水需要変動に応じて、より適切に冷水を供給することが可能である。
図5は、本発明の実施例3に係るコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。実施例1と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
実施例3が実施例1と相違する点は、蒸気タービン3をガスタービン1、発電機9と切り離し、排熱回収ボイラ2で生成される高圧主蒸気、低圧主蒸気の全量を冷凍機11に供給し、冷水を生成する点である。具体的には、実施例3におけるコンバインドサイクル発電プラントは、高圧主蒸気減圧弁303、低圧主蒸気連絡管302を新たに備え、高圧主蒸気連絡管6の代わりに高圧主蒸気連絡管301を備える。
軸10は、蒸気タービン3をガスタービン1、発電機9と切り離し、発電機9は軸10を介してガスタービン1によってのみ駆動される。
冷凍機11には、排熱回収ボイラ2で生成される高圧主蒸気と低圧主蒸気の全量が高圧主蒸気連絡管301、低圧主蒸気連絡管302を介してそれぞれ供給され、蒸気を熱源として循環水14から冷水12を生成する。冷凍機11に供給された高圧主蒸気と低圧主蒸気は、熱回収されることにより熱量が減少して凝縮し、給水ポンプ8の上流に給水として供給される。蒸気タービン3はガスタービン1、発電機9から切り離され、高圧主蒸気、低圧主蒸気は供給されず、停止状態となる。
高圧主蒸気減圧弁302は、高圧主蒸気連絡管301に設置され、高圧主蒸気連絡管301と低圧主蒸気連絡管302合流地点での高圧主蒸気と低圧主蒸気の圧力が一致するように、高圧主蒸気の圧力を減少させる。これにより、高圧主蒸気が低圧主蒸気連絡管302に逆流することを防ぐ。なお高圧主蒸気が低圧主蒸気連絡管302に逆流することを防ぐために、低圧主蒸気連絡管302に逆止弁を設けることも有用である。
以上が、実施例3が実施例1と相違する点であり、その他の点は実施例1と同様である。
コンバインサイクル発電プラントに対するニーズとして、電力供給量を抑え、その代わりに冷水供給量を増やしたい場合がある。実施例3は、このような場合を想定したものであり、ガスタービン1のみで電力を供給し、排熱回収ボイラ2で生成される高圧主蒸気と低圧主蒸気の全量を熱源として冷凍機11にて冷水を生成し、他系統に供給する。
上述の通り、実施例3では、ガスタービン1のみで電力を供給し、排熱回収ボイラ2で生成される高圧主蒸気と低圧主蒸気の全量を熱源として、冷凍機11にて冷水を生成し、他系統に供給することで、電力供給量を抑え、その代わりに冷水供給量を増やすことが可能である。
図6は、本発明の実施例4に係るコンバインドサイクル発電プラントの概略構成図である。実施例1と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
実施例4が実施例1と相違する点は、冷凍機11で生成される冷水によりガスタービン吸気を冷却する点である。具体的には、実施例4におけるコンバインドサイクル発電プラントは、吸気冷却器401、吸気冷却水配管402、吸気冷却水流量制御装置403、吸気冷却水流量調節弁404、吸気温度計405を新たに備える。
吸気冷却器401には、冷凍機105で生成される冷水が吸気冷却水配管402を介して供給され、ガスタービン1の吸気を冷却する。吸気冷却器401から排出される冷水は循環水14と合流し、冷凍機105に送られる。
吸気冷却水流量制御装置403は、吸気冷却水流量調節弁404の開度を制御するものである。ガスタービン1の吸気部にはガスタービン1の吸気温度を検出する吸気温度計405が設けられている。 吸気冷却水流量制御装置403は、吸気温度計405の検出結果に基づいて、吸気冷却水流量調節弁404の開度を制御し、吸気冷却器401に流入する冷却水流量を調節することにより、ガスタービン1の吸気温度が、所定温度の以下となるよう制御する。
以上が、実施例4が実施例2と相違する点であり、その他の点は実施例2と同様である。
ガスタービンは、吸気温度が上昇すると、タービン効率および出力が低下する特性がある。夏季は気温上昇により吸気温度も上昇するため、タービン効率および出力が低下するという課題があった。実施例4において、吸気冷却水流量制御装置403が制御する吸気温度を、例えば冬季の平均気温に設定することにより、夏季でも吸気温度を冬季の平均気温とすることが可能であり、タービン効率および出力の低下を回避できる。
上述の通り、実施例4では実施例2で得られる各効果に加えて、冷凍機で生成される冷水によりガスタービン吸気を冷却することにより、夏季でも吸気温度を低くすることが可能であり、タービン効率および出力の低下を回避できる。
1:ガスタービン
2:排熱回収ボイラ
3:蒸気タービン
4、301:高圧主蒸気配管
5、302:低圧主蒸気配管
6:高圧主蒸気連絡管
7:復水器
8:給水ポンプ
9:発電機
10:軸
11、105:冷凍機
12:冷水
13:冷水貯蔵タンク
14:循環水
15:高圧主蒸気流量制御装置
16:高圧主蒸気加減弁
17:高圧主蒸気流量調節弁
18:高圧主蒸気圧力計
19:高圧主蒸気温度計
20:蒸気タービンメタル温度計
102:低圧主蒸気流量調節弁
103:低圧主蒸気流量制御装置
104:冷水需要量
303:高圧主蒸気減圧弁
401:吸気冷却器
402:吸気冷却水配管
403:吸気冷却水流量制御装置
404:吸気冷却水流量調節弁
405:吸気温度計
2:排熱回収ボイラ
3:蒸気タービン
4、301:高圧主蒸気配管
5、302:低圧主蒸気配管
6:高圧主蒸気連絡管
7:復水器
8:給水ポンプ
9:発電機
10:軸
11、105:冷凍機
12:冷水
13:冷水貯蔵タンク
14:循環水
15:高圧主蒸気流量制御装置
16:高圧主蒸気加減弁
17:高圧主蒸気流量調節弁
18:高圧主蒸気圧力計
19:高圧主蒸気温度計
20:蒸気タービンメタル温度計
102:低圧主蒸気流量調節弁
103:低圧主蒸気流量制御装置
104:冷水需要量
303:高圧主蒸気減圧弁
401:吸気冷却器
402:吸気冷却水配管
403:吸気冷却水流量制御装置
404:吸気冷却水流量調節弁
405:吸気温度計
Claims (8)
- 燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントであって、
前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機と、前記蒸気タービンに供給される前記高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気加減弁と、前記冷凍機に供給される前記高圧主蒸気の流量を調節する高圧主蒸気流量調節弁と、前記ガスタービンの起動時に、前記蒸気タービンの代表温度と前記高圧主蒸気の温度差が小さくなるように、前記高圧主蒸気加減弁を制御し、前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気のうち、前記蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を前記冷凍機に供給されるように前記高圧主蒸気流量調節弁を制御する高圧主蒸気流量制御装置を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。 - 請求項1に記載のコンバインドサイクル発電プラントであって、
前記冷凍機は、前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成するとともに、
前記冷凍機に供給される前記低圧主蒸気の流量を調節する低圧主蒸気流量調節弁と、 冷水需要変動に応じて前記低圧主蒸気流量調節弁を制御する低圧主蒸気流量制御装置とを備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。 - 燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントであって、
前記ガスタービン、前記蒸気タービン及び前記発電機を接続する駆動軸を、前記ガスタービン及び前記発電機を接続する駆動軸と、前記蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ前記蒸気タービンに供給していた前記排熱回収ボイラからの前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気を阻止するように改造するとともに、
前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気を熱源として利用して冷水を生成する冷凍機と、該冷凍機に供給される前記高圧主蒸気の圧力を減少させる高圧主蒸気減圧弁を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。 - 請求項2または請求項3に記載のコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
前記冷凍機で得られた前記冷水を冷熱として利用して、前記ガスタービンの吸気を冷却する吸気冷却器と、該吸気冷却器に供給される前記冷水の流量を調節する吸気冷却水流量調節弁と、前記ガスタービンの吸気温度が所定の温度以下となるように、前記吸気冷却水流量調節弁を制御する吸気冷却水流量制御装置を備えたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。 - 燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントの運転方法であって、
前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、
前記ガスタービンの起動時に、前記蒸気タービンの代表温度と前記高圧主蒸気の温度差が小さくなるように前記蒸気タービンに与える前記高圧主蒸気の流量を制御し、前記蒸気タービンに供給されない余剰蒸気を前記冷凍機に供給する蒸気タービンコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。 - 請求項5に記載のコンバインドサイクル発電プラントの運転方法であって、
前記冷凍機は、前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成するとともに、
前記冷凍機に供給される前記低圧主蒸気の流量を冷水需要変動に応じて制御することを特徴とするコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。 - 燃料ガスを用いて生成された高温ガスで駆動するガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを熱源として利用して、高圧主蒸気と低圧主蒸気を生成する排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービンと前記蒸気タービンの回転動力を電力に変換する発電機を備えるコンバインドサイクル発電プラントの運転方法であって、
前記ガスタービン、前記蒸気タービン及び前記発電機を接続する駆動軸を、前記ガスタービン及び前記発電機を接続する駆動軸と、前記蒸気タービンの駆動軸に分断し、かつ前記蒸気タービンに供給していた前記排熱回収ボイラからの前記高圧主蒸気と前記低圧主蒸気を阻止するように改造し、
前記排熱回収ボイラで得られた前記高圧主蒸気を熱源として利用して、冷水を生成する冷凍機を備え、前記高圧主蒸気の圧力を減少させて前記冷凍機に供給するコンバインドサイクル発電プラントの運転方法。 - 請求項6または請求項7に記載のコンバインドサイクル発電プラント運転方法であって、
前記冷凍機で得られた前記冷水を冷熱として利用して、前記ガスタービンの吸気を冷却する吸気冷却器を備え、
前記吸気冷却器に供給される前記冷水の流量を調節し、前記ガスタービンの吸気温度が所定の温度以下となるように制御することを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント運転方法。
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JP2017146516A JP2019027339A (ja) | 2017-07-28 | 2017-07-28 | コンバインドサイクル発電プラントとその運転方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110513163A (zh) * | 2019-09-17 | 2019-11-29 | 西安西热节能技术有限公司 | 一种可降低冷源损失的主机低压缸零出力冷却蒸汽系统及方法 |
CN110716425A (zh) * | 2019-09-16 | 2020-01-21 | 华北电力大学 | 一种热电联产机组电热协调控制方法 |
CN113819400A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-12-21 | 西安西热节能技术有限公司 | 一种多源一体自动切换的联合供汽系统和方法 |
-
2017
- 2017-07-28 JP JP2017146516A patent/JP2019027339A/ja active Pending
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CN113819400A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-12-21 | 西安西热节能技术有限公司 | 一种多源一体自动切换的联合供汽系统和方法 |
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