JP2019026107A - 付加機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクコンバータとの置き換えが可能であり、簡素な構造で多くの機能を有するハイブリッド車を実現できる、付加機構を提供する。【解決手段】付加機構1では、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51との間にクラッチC2が介在され、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11との間にクラッチC3が介在されている。また、付加機構1には、モータジェネレータ5の回転軸51の動力で駆動されるA/Cコンプレッサ54が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンを走行用駆動源として搭載した車両の動力伝達機構に付加される付加機構に関する。
従来、エンジンおよびモータジェネレータを走行用の駆動源として搭載したハイブリッド車が知られている。
ハイブリッド車には、エンジンの動力による走行(E/G走行)、モータジェネレータの動力による走行(MG走行)、エンジンおよびモータジェネレータの動力による走行(E/G+MG走行)、モータジェネレータの動力によるエンジンの始動、走行中のモータジェネレータによる発電(回生)ならびに停車中のモータジェネレータによる発電(停車発電)の各機能を持たせることが可能である。
しかしながら、多くの機能をハイブリッド車に持たせると、エンジンおよびモータジェネレータと駆動輪との間で動力を伝達する機構の構造が複雑になる。一方、その構造が簡素であると、機能が不十分であり、ハイブリッド車に必要な機能を持たせるために他のデバイスの追加が必要となる。
本発明の目的は、トルクコンバータとの置き換えが可能であり、簡素な構造で多くの機能を有するハイブリッド車を実現できる、付加機構を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る付加機構は、エンジンを走行用駆動源として搭載した車両の動力伝達機構に付加される付加機構であって、モータジェネレータと、エンジンの回転軸とモータジェネレータの回転軸との間に介在されて、それらの回転軸間での動力の伝達/遮断を切り替えるために係合/解放される第1係合要素と、モータジェネレータの回転軸と当該回転軸よりも車両の駆動輪への出力側の回転軸との間に介在されて、それらの回転軸間での動力の伝達/遮断を切り替えるために係合/解放される第2係合要素と、モータジェネレータの回転軸の動力で駆動されるA/Cコンプレッサとを含む。
この構成によれば、エンジンの回転軸とモータジェネレータの回転軸との間には、第1係合要素が介在される。また、モータジェネレータの回転軸と当該回転軸よりも出力側に設けられる回転軸(たとえば、変速機のインプット軸)との間には、第2係合要素が介在される。
第2係合要素が解放されて、モータジェネレータの回転軸と出力側の回転軸とが切り離された状態で、第1係合要素が係合されて、モータジェネレータが力行運転されると、モータジェネレータの動力によりエンジンがクランキングされる。したがって、付加機構が搭載された車両では、モータジェネレータの動力によるエンジンの始動が可能である。
エンジンの始動後、モータジェネレータの回生運転により、エンジンの動力によるモータジェネレータの回転軸の回転が電力に回生される。したがって、付加機構が搭載された車両では、停車中の発電が可能である。
エンジンの始動後、第1係合要素が解放され、第2係合要素が係合されて、モータジェネレータが力行運転されることにより、モータジェネレータの動力が出力側の回転軸に伝達される。したがって、付加機構が搭載された車両では、モータジェネレータの動力による発進(MG発進)が可能である。
その後、エンジンの回転軸の回転数とモータジェネレータの回転軸の回転数とが一致したときに、第1係合要素を係合させることにより、エンジンの回転数を低下させることなく、エンジンの回転軸とモータジェネレータの回転軸とを結合させることができる。したがって、付加機構が搭載された車両では、エンジンの動力およびモータジェネレータの動力による走行(E/G+MG走行)が可能である。
また、第1係合要素が半クラッチ状態を取り得る構成である場合、付加機構が搭載された車両では、第2係合要素の係合とともに第1係合要素を半クラッチ状態にすることにより、エンジンの動力およびモータジェネレータの動力による発進(E/G+MG発進)が可能である。そのため、車両が所在する路面が登坂路(進行方向に上り勾配となる路面)であっても、トルク不足を生じずに、車両を良好に発進させることができる。
もちろん、付加機構が搭載された車両では、第1係合要素が解放された状態で、第2係合要素を係合させて、モータジェネレータを力行運転させることにより、モータジェネレータの動力のみによる発進およびその発進に続く走行(MG走行)が可能である。そして、第2係合要素を解放して、第1係合要素を係合させることにより、モータジェネレータの動力によりエンジンをクランキングさせることができ、クランキング中の点火プラグのスパークによりエンジンを始動させることができる。その後、第1係合要素および第2係合要素が係合された状態では、エンジンの動力およびモータジェネレータの動力が出力側の回転軸に伝達され、車両がエンジンの動力およびモータジェネレータの動力により走行する。
エンジンの動力による車両の走行中、モータジェネレータの回生運転により、モータジェネレータによる発電が可能である。また、車両の減速時には、第1係合要素を解放して、モータジェネレータを回生運転させることにより、モータジェネレータの回転軸の回転を電力に回生できながら、その回生によるブレーキを車両に作用させることができる。
よって、モータジェネレータの回転軸の両側に第1係合要素および第2係合要素を設けた簡素な構造で多くの機能を実現することができる。
しかも、モータジェネレータの動力による車両の発進が可能であり、その発進時にモータジェネレータの動力を漸増させることにより、付加機構をトルクコンバータのように動作させることができる。また、エンジンの動力およびモータジェネレータの動力による車両の発進が可能な構成、つまり第1係合要素が半クラッチ状態を取り得る構成である場合、第1係合要素の半クラッチ状態を制御することにより、付加機構をトルクコンバータのように動作させることができる。そのため、エンジンを走行用駆動源として搭載した車両において、付加機構をトルクコンバータと置き換えて搭載することができる。
また、付加機構には、モータジェネレータの回転軸の動力で駆動されるA/Cコンプレッサが設けられている。そのため、車両の停車中にエンジンが停止されていても、第1係合要素および第2係合要素を解放して、モータジェネレータの力行運転により、A/Cコンプレッサを駆動してエアコンディショナを作動させることができる。
なお、第1係合要素および第2係合要素は、半クラッチ状態を取り得る構成で、半クラッチ状態で動力の伝達が可能なものを含む。
本発明によれば、トルクコンバータとの置き換えが可能であり、簡素な構造で多くの機能を有するハイブリッド車を実現することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の駆動系>
図1は、本発明の一実施形態に係る付加機構1が付加された動力伝達機構4の構成を示すスケルトン図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る付加機構1が付加された動力伝達機構4の構成を示すスケルトン図である。
付加機構1は、エンジン2を搭載した車両3の動力伝達機構4に付加されて、エンジン2およびモータジェネレータ5を走行用駆動源とするハイブリッド車を構成する。
エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。エンジン2の回転軸(クランクシャフト)6には、その回転軸のねじり振動や曲げ振動を低減させるダンパ7が介装されている。
車両3は、動力伝達機構4から動力が伝達される駆動輪8L,8Rを左右に備えている。
動力伝達機構4は、インプット軸11、アウトプット軸12、前後進切替機構13、無段変速機構14およびデファレンシャルギヤ15を備えている。
インプット軸11は、エンジン2の回転軸6の回転軸線上に配置されている。アウトプット軸12は、インプット軸11と平行に設けられている。アウトプット軸12には、出力ギヤ16が相対回転不能に支持されている。
前後進切替機構13は、遊星歯車機構21ならびに油圧式のクラッチC1およびブレーキB1を備えている。
遊星歯車機構21は、シングルピニオン式の遊星歯車機構である。遊星歯車機構21のサンギヤ22は、インプット軸11に相対回転不能に支持されている。遊星歯車機構21のキャリヤ23は、インプット軸11に相対回転可能に外嵌されている。サンギヤ22の周囲には、サンギヤ22と噛合するピニオンギヤ24が設けられており、ピニオンギヤ24は、キャリヤ23に回転可能に支持されている。遊星歯車機構21のリングギヤ25は、サンギヤ22およびピニオンギヤ24を取り囲む円環状をなし、ピニオンギヤ24と噛合している。
クラッチC1は、サンギヤ22とキャリヤ23とを一体回転可能に結合する係合状態と、その結合を解除する解放状態とに切り替えられる。
ブレーキB1は、キャリヤ23を制動する係合状態と、キャリヤ23の回転を許容する解放状態とに切り替えられる。
無段変速機構14は、公知のベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)と同様の構成を有している。具体的には、無段変速機構14は、リングギヤ25の回転軸線上に配置されたプライマリ軸31と、アウトプット軸12の回転軸線上に配置されたセカンダリ軸32と、プライマリ軸31に相対回転不能に支持されたプライマリプーリ33と、セカンダリ軸32に相対回転不能に支持されたセカンダリプーリ34と、プライマリプーリ33とセカンダリプーリ34とに巻き掛けられたベルト35とを備えている。プライマリ軸31は、リングギヤ25の中心に接続されて、リングギヤ25と一体回転可能に設けられている。セカンダリ軸32は、アウトプット軸12に直結されて、アウトプット軸12と一体回転可能に設けられている。
デファレンシャルギヤ15は、デフケース41と、デフケース41から外側に張り出すリングギヤ42とを一体的に備えている。デフケース41には、左右方向に延びるドライブシャフト(車軸)43L,43Rが左右に分かれて挿通されている。リングギヤ42は、出力ギヤ16と噛合している。アウトプット軸12の回転は、出力ギヤ16からリングギヤ42に伝達される。これにより、デフケース41がリングギヤ42と一体に回転する。デフケース41の回転は、デフケース41内に収容されたピニオンギヤおよびサイドギヤを介してドライブシャフト43L,43Rに伝達され、ドライブシャフト43L,43Rから駆動輪8L,8Rに伝達される。
モータジェネレータ5は、エンジン2とインプット軸11との間に配置されている。モータジェネレータ5は、エンジン2の回転軸6およびインプット軸11に共通の回転軸線上を延びる回転軸51を有している。モータジェネレータ5には、インバータ52が接続されている。インバータ52には、電池パック53が接続されている。電池パック53は、たとえば、複数の二次電池を組み合わせた組電池からなる。モータジェネレータ5がモータとして機能するときには、電池パック53から出力される電力がインバータ52に供給され、インバータ52で直流電力が交流電力に変換されて、交流電力がインバータ52からモータジェネレータ5に供給される。モータジェネレータ5がジェネレータ(発電機)として機能するときには、モータジェネレータ5で動力が交流電力に回生されて、その交流電力がインバータ52で直流電力に変換されて、直流電力が電池パック53に入力されることにより電池パック53が充電される。
付加機構1には、モータジェネレータ5以外に、クラッチC2,C3およびA/Cコンプレッサ54が含まれる。
クラッチC2は、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51との間に介装されて、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51とを直結する係合状態と、その直結を解除する解放状態とに切り替えられる。また、クラッチC2には、たとえば、乾式単板クラッチが採用され、クラッチC2は、係合状態と解放状態との中間の状態であって、滑りつつ動力を伝達する半クラッチ状態を取り得る。
クラッチC3は、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11との間に介装されて、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とを直結する係合状態と、その直結を解除する解放状態とに切り替えられる。クラッチC3には、半クラッチ状態を取り得るクラッチが採用されてもよいが、係合状態と解放状態とに選択的に切り替えられる構成のクラッチ、たとえば、電磁クラッチであってもよい。
A/Cコンプレッサ54は、車両3のエアコンディショナの冷媒を圧縮するための軸流式のコンプレッサである。A/Cコンプレッサ54の軸55には、プーリ56が相対回転不能に支持されている。モータジェネレータ5の回転軸51のエンジン2側の端部には、プーリ57が相対回転不能に支持されている。プーリ56,57には、ベルト58が巻き掛けられている。これにより、モータジェネレータ5の回転軸51の動力は、プーリ56およびベルト58を介してプーリ57に伝達される。プーリ57には、マグネットクラッチ59が内蔵されており、マグネットクラッチ59がオンの状態で、プーリ57に伝達される動力によりA/Cコンプレッサ54が駆動される。
また、付加機構1には、オイルポンプ61が含まれる。オイルポンプ61は、機械式オイルポンプであり、ポンプ軸は、モータジェネレータ5の回転軸51に相対回転不能に結合されている。これにより、モータジェネレータ5の回転軸51の動力によりオイルポンプ61が駆動されて、オイルポンプ61で油圧が発生し、その油圧がバルブボディ(図示せず)を介して動力伝達機構4の各部に供給される。
<E/G始動>
図2は、車両3の動作ならびに各動作時のクラッチC1,C2,C3およびブレーキB1の状態を示す図である。
図2は、車両3の動作ならびに各動作時のクラッチC1,C2,C3およびブレーキB1の状態を示す図である。
なお、図2において、「○」は、クラッチC1,C2,C3およびブレーキB1が係合状態であることを示している。「−」は、クラッチC1,C2,C3およびブレーキB1が解放状態であることを示している。
車両3が停車した状態でのエンジン2の始動時には、クラッチC2が係合され、クラッチC1,C3およびブレーキB1が解放される。クラッチC2は、油圧が供給されていない状態で係合し、油圧の供給により解放される。クラッチC2の係合により、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51とが直結される。クラッチC3の解放により、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とは分離される。
そして、車両3の車室内に設けられているシフトレバー(セレクトレバー)がP(パーキング)ポジションまたはN(ニュートラル)ポジションに入れられた状態で、たとえば、車室内に設けられているプッシュスタートボタンが押されて、スタートスイッチがオンにされる。これに応じて、モータジェネレータ5が力行運転される。エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51とが直結されているので、モータジェネレータ5の動力によりエンジン2がクランキングされる。そして、エンジン2がクランキングされながら点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が始動する。
また、モータジェネレータ5の動力によりオイルポンプ61が駆動され、動力伝達機構4の各部に油圧が供給可能となる。
<停車発電>
エンジン2の始動後、クラッチC2が係合され、クラッチC1,C3およびブレーキB1が解放されたままで、モータジェネレータ5が回生運転されると、エンジン2の動力によるモータジェネレータ5の回転軸51の回転が電力に回生される。
エンジン2の始動後、クラッチC2が係合され、クラッチC1,C3およびブレーキB1が解放されたままで、モータジェネレータ5が回生運転されると、エンジン2の動力によるモータジェネレータ5の回転軸51の回転が電力に回生される。
電池パック53が満充電状態では、モータジェネレータ5が自由状態とされて、モータジェネレータ5による発電が停止される。このとき、エンジン2の動力によりオイルポンプ61が駆動され、動力伝達機構4の各部に油圧を供給可能な状態が継続する。
<通常発進>
エンジン2が停止またはアイドル待機状態であり、車両3の車室内に設けられているブレーキペダルの操作により車両3が停車し、シフトレバーがD(ドライブ)ポジションまたはB(ブレーキ)ポジションに入れられた状態では、クラッチC1,C3が係合され、クラッチC2およびブレーキB1が解放される。クラッチC1の係合により、遊星歯車機構21のサンギヤ22とキャリヤ23とが結合されて、遊星歯車機構21が一体に回転可能な状態になる。また、クラッチC3の係合により、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とが直結される。
エンジン2が停止またはアイドル待機状態であり、車両3の車室内に設けられているブレーキペダルの操作により車両3が停車し、シフトレバーがD(ドライブ)ポジションまたはB(ブレーキ)ポジションに入れられた状態では、クラッチC1,C3が係合され、クラッチC2およびブレーキB1が解放される。クラッチC1の係合により、遊星歯車機構21のサンギヤ22とキャリヤ23とが結合されて、遊星歯車機構21が一体に回転可能な状態になる。また、クラッチC3の係合により、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とが直結される。
この状態からブレーキペダルの操作が解除されると、モータジェネレータ5が力行運転される。モータジェネレータ5が発生する動力は、遊星歯車機構21のサンギヤ22からピニオンギヤ24を介してリングギヤ25に伝達され、リングギヤ25からプライマリ軸31を介してプライマリプーリ33に伝達される。プライマリプーリ33に伝達された動力は、ベルト35を介してセカンダリプーリ34に伝達され、セカンダリプーリ34と一体にセカンダリ軸32およびアウトプット軸12を回転させる。これにより、車両3がモータジェネレータ5の動力により前進方向にクリープ発進する。その後、車両3は、モータジェネレータ5の動力による走行が可能である。
なお、Bポジションは、Dポジションに対応するDレンジよりもエンジン回転数が高めに維持されるように変速比が変更されるBレンジに対応するポジションであり、Bレンジでは、減速時にDレンジよりも強いエンジンブレーキが得られる。
エンジン2が停止またはアイドル待機状態であり、車両3の車室内に設けられているブレーキペダルの操作により車両3が停車し、シフトレバーがR(リバース)ポジションに入れられた状態では、クラッチC3およびブレーキB1が係合され、クラッチC1,C2が解放される。ブレーキB1の係合により、遊星歯車機構21のキャリヤ23が制動される。また、クラッチC3の係合により、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とが直結される。
この状態からブレーキペダルの操作が解除されると、モータジェネレータ5が力行運転される。遊星歯車機構21のキャリヤ23が制動されているので、モータジェネレータ5が発生する動力により、遊星歯車機構21のリングギヤ25がサンギヤ22と逆方向に回転する。そのため、車両3は、モータジェネレータ5の動力により後進方向にクリープ発進する。
<登坂発進(E/G+MG走行)>
車両3の発進時にブレーキペダルの操作が解除された後、車両3の車室内に設けられているアクセルペダルが操作されると、そのアクセル操作に応えるため、エンジン2の動力が必要になる。
車両3の発進時にブレーキペダルの操作が解除された後、車両3の車室内に設けられているアクセルペダルが操作されると、そのアクセル操作に応えるため、エンジン2の動力が必要になる。
たとえば、車両3が緩やかな登坂路(進行方向に上り勾配となる路面)または平地に所在しており、アクセルペダルの操作量が小さい場合、エンジン2の回転軸6の回転数とモータジェネレータ5の回転軸51の回転数が一致したときに、解放状態のクラッチC2が係合される。これにより、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51とが直結されて、エンジン2の動力がモータジェネレータ5の回転軸51に伝達され、車両3がエンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力により走行する。
また、車両が勾配の大きい登坂路に所在している場合には、ブレーキペダルの操作解除の直後にアクセルペダルが大きく操作されるので、車両3の発進時からエンジン2の動力が必要になる。この場合、モータジェネレータ5の力行運転の開始と並行して、開放状態のクラッチC2が半クラッチ状態を経て係合される。これにより、車両3がエンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力により発進および走行する。
エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力による車両3の走行中に、電池パック53のSOC(State Of Charge)が低下した場合には、モータジェネレータ5の回生運転により、エンジン2の動力の一部を電力に回生することができる。また、モータジェネレータ5が力行運転から自由状態に切り替えられると、車両3がエンジン2の動力のみにより走行(E/G走行)する。エンジン2の動力が不要な状況では、電池パック53のSOCが十分であれば、クラッチC2が解放されて、エンジン2が停止されることにより、車両3がモータジェネレータ5の動力のみにより走行(MG走行)する。
モータジェネレータ5の動力のみによる車両3の走行中に、エンジン2の動力が必要になった場合、エンジン2がアイドル待機状態であれば、クラッチC2が半クラッチ状態を経て係合されることにより、エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力による車両3の走行に切り替えられる。エンジン2が停止状態である場合には、クラッチC3が解放され、クラッチC2が係合されて、モータジェネレータ5の動力によりエンジン2がクランキングされる。そして、点火プラグのスパークによりエンジン2が始動すると、クラッチC2が一旦解放され、クラッチC3が係合される。その後、クラッチC2が半クラッチ状態を経て係合されることにより、車両3がエンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力により走行する状態となる。
また、車両3の減速時には、クラッチC2が解放されて、モータジェネレータ5が回生運転される。これにより、モータジェネレータ5の回転軸51の回転が電力に回生されながら、その回生によるブレーキが車両3に作用する。
<作用効果>
以上のように、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51との間には、クラッチC2が介在される。また、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11との間には、クラッチC3が介在される。
以上のように、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51との間には、クラッチC2が介在される。また、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11との間には、クラッチC3が介在される。
クラッチC3が解放されて、モータジェネレータ5の回転軸51とインプット軸11とが切り離された状態で、クラッチC2が係合されて、モータジェネレータ5が力行運転されると、モータジェネレータ5の動力によりエンジン2がクランキングされる。したがって、付加機構1が搭載された車両3では、モータジェネレータ5の動力によるエンジン2の始動が可能である。
エンジン2の始動後、モータジェネレータ5の回生運転により、エンジン2の動力によるモータジェネレータ5の回転軸51の回転が電力に回生される。したがって、車両3では、停車中の発電が可能である。
エンジン2の始動後、クラッチC2が解放され、クラッチC3が係合されて、モータジェネレータ5が力行運転されることにより、モータジェネレータ5の動力がインプット軸11に伝達される。したがって、付加機構1が搭載された車両3では、モータジェネレータ5の動力による発進が可能である。
その後、エンジン2の回転軸6の回転数とモータジェネレータ5の回転軸51の回転数とが一致したときに、クラッチC2を係合させることにより、エンジン2の回転数を低下させることなく、エンジン2の回転軸6とモータジェネレータ5の回転軸51とを結合させることができる。したがって、車両3では、エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力による走行が可能である。
また、クラッチC2が半クラッチ状態を取り得るので、付加機構1が搭載された車両3では、クラッチC3の係合とともにクラッチC2を半クラッチ状態にすることにより、エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力による発進が可能である。そのため、車両3が所在する路面が登坂路であっても、トルク不足を生じずに、車両3を良好に発進させることができる。
もちろん、車両3では、クラッチC2が解放された状態で、クラッチC3を係合させて、モータジェネレータ5を力行運転させることにより、モータジェネレータ5の動力のみによる発進およびその発進に続く走行が可能である。そして、クラッチC3を解放して、クラッチC2を係合させることにより、モータジェネレータ5の動力によりエンジン2をクランキングさせることができ、クランキング中の点火プラグのスパークによりエンジン2を始動させることができる。その後、クラッチC2,C3が係合された状態では、エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力がインプット軸11に伝達され、車両3がエンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力により走行する。
エンジン2の動力による車両3の走行中、モータジェネレータ5の回生運転により、モータジェネレータ5による発電が可能である。また、車両3の減速時には、クラッチC2を解放して、モータジェネレータ5を回生運転させることにより、モータジェネレータ5の回転軸51の回転を電力に回生できながら、その回生によるブレーキを車両3に作用させることができる。
よって、モータジェネレータ5の回転軸51の両側にクラッチC2およびクラッチC3を設けた簡素な構造で多くの機能を実現することができる。
しかも、モータジェネレータ5の動力による車両3の発進が可能であり、その発進時にモータジェネレータ5の動力を漸増させることにより、付加機構1をトルクコンバータのように動作させることができる。また、エンジン2の動力およびモータジェネレータ5の動力による車両3の発進時には、クラッチC2の半クラッチ状態を制御することにより、付加機構1をトルクコンバータのように動作させることができる。そのため、エンジン2を走行用駆動源として搭載した車両3において、付加機構1をトルクコンバータと置き換えて搭載することができる。
また、付加機構1には、モータジェネレータ5の回転軸51の動力で駆動されるA/Cコンプレッサ54が設けられている。そのため、車両3の停車中にエンジン2が停止されていても、クラッチC2およびクラッチC3を解放して、モータジェネレータ5の力行運転により、A/Cコンプレッサ54を駆動してエアコンディショナを作動させることができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
たとえば、付加機構1の機械的な構成は、前述の構成に限定されない。
図3に示されるように、モータジェネレータ5の回転軸51が円筒状に形成され、その円筒状の回転軸51にインプット軸11が挿通されて、クラッチC2,C3がエンジン2とモータジェネレータ5との間に配置されてもよい。
図4に示されるように、円筒状の回転軸51にインプット軸11が挿通される構成において、A/Cコンプレッサ54の駆動用のプーリ57が回転軸51のインプット軸11側の端部に支持されていてもよい。
図5に示されるように、モータジェネレータ5の回転軸51が円筒状に形成され、その円筒状の回転軸51にエンジン2の回転軸6が挿通されて、クラッチC2,C3がモータジェネレータ5に対してインプット軸11側に配置されてもよい。
図4、図5および図6に示される構成において、クラッチC2,C3は、その両方が半クラッチ状態を取り得る乾式単板クラッチまたは湿式多板クラッチであってもよいし、一方が乾式単板クラッチであり、他方が湿式多板クラッチであってもよい。
図6に示されるように、モータジェネレータ5の回転軸51が円筒状に形成され、その円筒状の回転軸51内にツーウェイクラッチからなるクラッチC3が設けられて、そのクラッチC3の内輪にインプット軸11が相対回転不能に内嵌されてもよい。ツーウェイクラッチは、両方向の回転と空転とを切り替え可能なクラッチである。
車両3には、必要に応じて、電動オイルポンプが搭載されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:付加機構
2:エンジン
3:車両
4:動力伝達機構
5:モータジェネレータ
6:回転軸(エンジンの回転軸)
11:インプット軸(出力側の回転軸)
51:回転軸(モータジェネレータの回転軸)
54:A/Cコンプレッサ
C2:クラッチ(第1係合要素)
C3:クラッチ(第2係合要素)
2:エンジン
3:車両
4:動力伝達機構
5:モータジェネレータ
6:回転軸(エンジンの回転軸)
11:インプット軸(出力側の回転軸)
51:回転軸(モータジェネレータの回転軸)
54:A/Cコンプレッサ
C2:クラッチ(第1係合要素)
C3:クラッチ(第2係合要素)
Claims (1)
- エンジンを走行用駆動源として搭載した車両の動力伝達機構に付加される付加機構であって、
モータジェネレータと、
前記エンジンの回転軸と前記モータジェネレータの回転軸との間に介在されて、それらの回転軸間での動力の伝達/遮断を切り替えるために係合/解放される第1係合要素と、
前記モータジェネレータの回転軸と当該回転軸よりも前記車両の駆動輪への出力側の回転軸との間に介在されて、それらの回転軸間での動力の伝達/遮断を切り替えるために係合/解放される第2係合要素と、
前記モータジェネレータの回転軸の動力で駆動されるA/Cコンプレッサとを含む、付加機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017148162A JP2019026107A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 付加機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017148162A JP2019026107A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 付加機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019026107A true JP2019026107A (ja) | 2019-02-21 |
Family
ID=65475534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017148162A Pending JP2019026107A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 付加機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019026107A (ja) |
-
2017
- 2017-07-31 JP JP2017148162A patent/JP2019026107A/ja active Pending
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