JP2019023441A - 排気ガス浄化システムおよび再生制御方法 - Google Patents

排気ガス浄化システムおよび再生制御方法 Download PDF

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【課題】適切なタイミングでNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を再生することが可能な排気ガス浄化システムおよび再生制御方法を提供する。【解決手段】排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒と、リーン雰囲気において、NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度がNOx吸蔵還元型触媒でHC−SCR反応が生じる温度範囲内である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料をNOx吸蔵還元型触媒に供給させることによってNOx吸蔵還元型触媒の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、排気ガス浄化システムおよび再生制御方法に関する。
内燃機関(リーンバーンエンジン)の排気ガスに含まれるNOxを吸蔵する触媒として、NOx吸蔵還元型触媒(LNT:Lean NOx Trap)が広く利用されている(例えば、特許文献1を参照)。このNOx吸蔵還元型触媒を用いた排気ガス浄化システムは、排気ガス中のNOxを、空燃比がリーン状態(リーン雰囲気)のときにNOx吸蔵材料に一旦吸蔵させ、空燃比をストイキ状態またはリッチ状態(ストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気)にすることで、吸蔵されたNOxを脱離させて三元機能により還元して排ガスを浄化するものである。
そのため、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵量が所定量に達した場合は、NOx吸蔵能力を回復(再生)させるべく、排気通路内への直接噴射やポスト噴射により排気ガス中ひいてはNOx吸蔵還元型触媒に未燃燃料を短い時間供給する再生処理によって、排気ガスをストイキ状態またはリッチ状態にするリッチスパイクを定期的に実行する。
特開2001−355485号公報
しかしながら、リッチスパイクによる再生処理は、リーンバーンエンジンの運転条件の制約を受けるため、適切なタイミングでNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を再生することができない場合があるという問題があった。この場合、排気ガスに含まれる高濃度のNOxがNOx吸蔵還元型触媒で吸蔵されずに大気に放出されるおそれがある。
本発明の目的は、適切なタイミングでNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を再生することが可能な排気ガス浄化システムおよび再生制御方法を提供することである。
本発明に係る排気ガス浄化システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒と、
リーン雰囲気において、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記NOx吸蔵還元型触媒でHC−SCR反応が生じる温度範囲内である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させることによって前記NOx吸蔵還元型触媒の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る再生制御方法は、
内燃機関の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒を備える排気ガス浄化システムにおける再生制御方法であって、
リーン雰囲気において、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記NOx吸蔵還元型触媒でHC−SCR反応が生じる温度範囲内である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させることによって前記NOx吸蔵還元型触媒の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する。
本発明によれば、適切なタイミングでNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を再生することができる。
本実施の形態における車両の構成を示す図である。 本実施の形態におけるリーン再生処理のHC−SCR反応を説明する図である。 本実施の形態における未燃燃料の供給方法とNOxの分解効率との関係を示す図である。 本実施の形態における内燃機関の運転時間と、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵量との関係を示す図である。 本実施の形態における車両の構成の変形例を示す図である。 NOx浄化の主体が切り替わる領域を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における車両1の構成を示す図である。図1に示すように、トラックやバス等の車両1には、内燃機関10と、排気系20と、制御部30(具体的には、ECM)とが搭載されている。排気系20および制御部30は、本発明の「排気ガス浄化システム」として機能する。
まず、内燃機関10の構成について説明する。内燃機関10は、例えばリーンバーンエンジンである。内燃機関10の燃焼室11において、燃料噴射インジェクタ13は、燃焼室11内に燃料を噴射する。なお、燃料噴射インジェクタ13は、燃焼室11の吸気ポートに燃料を噴射しても良い。燃料の噴射は、制御部30により制御される。また、燃焼室11内の燃料は、ピストン19の動作により圧縮されて燃焼する。
吸気バルブ15および排気バルブ17は、開閉可能に構成される。吸気バルブ15が開くことで、吸気用配管50からの新気が燃焼室11に吸入される。また、排気バルブ17が開くことで、燃焼室11で燃料が燃焼して生じた排気ガスが排気系20(具体的には、排気管21、本発明の「排気通路」に対応)に送り出される。
次に、排気系20の構成について説明する。排気系20は、排気管21を有する。排気管21は、主に金属製であり、例えば車両1の下部に設けられる。この排気管21は、内燃機関10において燃料の燃焼により生じた排気ガスを大気中(車外)に導く。
また、排気管21の途中には、排気ガスを浄化(無害化)するために、後処理装置が設けられている。本実施の形態では、後処理装置として、NOx吸蔵還元型触媒24が設けられている。
NOx吸蔵還元型触媒24は、例えば、ハニカム構造体等のセラミック製担体表面にアルカリ金属等を担持して形成されている。具体的には、NOx吸蔵還元型触媒24は、NOxを吸蔵する能力を有するNOx吸蔵材料と、排気ガス中に含まれる還元剤(HC等)で、NOx吸蔵材料に吸蔵されたNOxを還元浄化する酸化触媒とを有する。
NOx吸蔵材料は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、第三属元素(Sc,Y,希土類元素)の酸化物を含む。酸化触媒は、第8−11族の金属元素を含む酸化物または合金の微粒子を含む。本実施の形態では、NOx吸蔵還元型触媒24は、NOx吸蔵材料としてBaOを10g/L以上含み、Ptを30%以上含む酸化触媒を0.5g/L以上担持する。200℃大気圧におけるNOx吸蔵材料のNO吸蔵容量は、0.1g/L以上である。
NOx吸蔵還元型触媒24は、排気ガス中のNOxを、空燃比がリーン状態(リーン雰囲気)のときにNOx吸蔵材料に一旦吸蔵させ、空燃比をストイキ状態またはリッチ状態(ストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気)にすることで、吸蔵されたNOxを脱離させて三元機能により還元して排ガスを浄化する。
NOx吸蔵還元型触媒24のNOx吸蔵量が所定量に達した場合は、NOx吸蔵能力を回復(再生)させるべく、排気通路内への直接噴射やポスト噴射により排気ガス中ひいてはNOx吸蔵還元型触媒24に未燃燃料を短い時間供給するLNT再生処理によって、排気ガスをストイキ状態またはリッチ状態にするリッチスパイクが定期的に実行される。
排気管21において、例えばNOx吸蔵還元型触媒24の入口近傍には温度センサ23が設けられている。この温度センサ23は、排気ガスの温度を検出し、当該温度を示す信号を制御部30に出力する。
排気管21において、温度センサ23の上流側(具体的には、排気ガスの流れ方向における上流側)には、一時的に排気ガス中(より具体的には、NOx吸蔵還元型触媒24)に未燃燃料(主にHC)を供給する燃料供給部22(燃料供給インジェクタ)が配置されている。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、および、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ等を備える。CPUは、ROMから制御プログラムを読み出してRAMに展開し、展開した制御プログラムと協働して各種処理の実行を制御する。
図1に示すように、制御部30は、温度取得部31および燃料供給制御部32(本発明の「制御部」として機能)を備える。
温度取得部31は、温度センサ23から出力された信号を入力し、排気管21を通過する排気ガスの温度を取得する。
燃料供給制御部32は、リーン雰囲気において、温度取得部31により取得された温度がNOx吸蔵還元型触媒24でHC−SCR反応が生じる温度範囲内(より具体的には200℃(下限温度)以上かつ400℃(上限温度)以下)である場合、未燃燃料を排気ガス中ひいてはNOx吸蔵還元型触媒24に供給させることによってNOx吸蔵還元型触媒24の吸蔵能力を回復させる再生処理(以下、リーン再生処理と言う)の実行を制御する。
リーン再生処理は、リッチスパイクによる再生処理とは異なる原理に基づいている。リーン再生処理で重要な過程は、酸化触媒(Pt)上におけるHC−SCR反応である。HC−SCR反応は、図2に示すように、酸化触媒(Pt)に吸着したHCs(炭化水素)がNOx吸蔵材料(BaO)に吸蔵されたNOxと反応してNOxを分解する過程である。リーン再生処理では、NOx吸蔵材料(BaO)に吸蔵されたNOxが近傍の酸化触媒(Pt)に流入しては分解される反応が進行する。NOx吸蔵還元型触媒24に対する未燃燃料(主に、HCs)の供給が停止された場合、酸化触媒を介してNOxがNOx吸蔵材料に流れ込みながら吸蔵される。
リーン再生処理で重要な過程であるHC−SCR反応の効率は、酸化触媒の組成と未燃燃料の組成との両方に依存する。NOx吸蔵還元型触媒24で用いられる代表的なPt系酸化触媒では、HC−SCR反応の効率は200〜350℃をピークとしている。そのため、本実施の形態では、燃料供給制御部32は、温度取得部31により取得された温度が200℃以上かつ400℃以下である場合、リーン再生処理の実行を制御する。
図3は、未燃燃料の供給方法とNOxの分解効率との関係を示す図である。図3に示すように、内燃機関10のポスト噴射により未燃燃料を供給する場合には、燃料供給部22により未燃燃料を供給する場合と比べて低温域でHC−SCR反応によるNOxの分解が進行する傾向がある。これは、内燃機関10のポスト噴射の場合には燃焼室11内で燃料の軽油がクラッキングされて反応性の高い低分子量の炭化水素(HCs)が生成されるため、低温域でNOxの分解を促進するためである。そこで、本実施の形態では、燃料供給制御部32は、温度取得部31により取得された温度が200℃以上かつ300℃(所定温度)以下である場合、内燃機関10のポスト噴射によって未燃燃料をNOx吸蔵還元型触媒24に供給させる。一方、燃料供給制御部32は、温度取得部31により取得された温度が300℃以上かつ400℃以下である場合、燃料供給部22を制御し、排気管21内に未燃燃料を直接噴射させることによって当該未燃燃料をNOx吸蔵還元型触媒24に供給させる。これにより、排気ガスの広い温度領域で高効率に、NOx吸蔵還元型触媒24に吸蔵されたNOxを分解することができる。
なお、未燃燃料の供給方法は、連続的であっても良いし、パルス状であっても良い。本実施の形態では、燃料供給制御部32は、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上かつ10000ppmC以下となるように当該未燃燃料を排気ガス中ひいてはNOx吸蔵還元型触媒24に供給させる。未燃燃料の濃度が低濃度であればNOxの分解速度は遅く、逆に高濃度であれば、NOxの分解速度は早いがリッチスパイク特有の問題が生じるおそれがある。リッチスパイク特有の問題とは、触媒温度、未燃燃料の供給速度および供給時間および触媒の劣化状態等に依存して、有害なCO、有機酸、アルデヒド類、NHや温室効果ガスのNO等を副生成したり、吸蔵されていたNOxの一部が脱離して排出されたりする問題である。そのため、高濃度の未燃燃料を供給する場合には、連続的ではなく、パルス状または断続的に供給することが好ましい。
本実施の形態において、リーン再生処理は、リッチスパイクによる再生処理と相補的に両者の長所を最大限に発揮した再生制御を実現することができる。例えば図4に示すように、内燃機関10の運転時間を横軸、NOx吸蔵還元型触媒24のNOx吸蔵量(推定値)を縦軸にとったときに、NOx吸蔵量が閾値Aを超えて閾値B未満のケースでは燃料供給速度がX1となるリーン再生処理を実施し、閾値Bを超えて閾値C未満のケースでは燃料供給速度がX2(>X1)となるリーン再生処理を実施し、閾値Cを超えるケースでは燃料供給速度がX3(>X2)となるリーン再生処理、さらに、閾値Cを超えるケースで、かつ、内燃機関10の運転条件がリッチスパイクを実施する条件を満たしている場合にはリッチスパイクを行うように制御する。以上の制御を実行することで、リーン再生処理によりNOx吸蔵還元型触媒24のNOx吸蔵量の増加を緩慢(ゆるやか)にすることができるため、リッチスパイクの頻度を抑制することができる。また、リーン再生処理では抑制しきれないNOx吸蔵量に達した際には、リッチスパイクによる再生処理を実行することで、NOx吸蔵還元型触媒24に吸蔵しているNOxを短時間で浄化することができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、排気ガス浄化システム(排気系20および制御部30)は、内燃機関10の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒24と、リーン雰囲気において、NOx吸蔵還元型触媒24の上流側における排気ガスの温度が200℃以上かつ400℃以下である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料をNOx吸蔵還元型触媒24に供給させることによってNOx吸蔵還元型触媒24の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する制御部30とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、リッチスパイクによる再生処理とは異なり、内燃機関10の運転条件にほとんど依存せずに、適切なタイミングでリーン再生処理を実行することができる。そのため、NOx吸蔵還元型触媒24のNOx吸蔵量が再生閾値を越えながらもリッチスパイクによる再生処理を実行することができない状況下においては効果的な再生手法として利用することができる。
また、リーン再生処理では、リッチスパイク特有の問題、すなわち触媒温度、未燃燃料の供給速度および供給時間および触媒の劣化状態等に依存して、有害なCO、有機酸、アルデヒド類、NHや温室効果ガスのNO等を副生成したり、吸蔵されていたNOxの一部が脱離して排出されたりする問題が発生することを防止することができる。
また、リーン再生処理では、リッチスパイクによる再生処理と比べて燃料消費量を抑制することができる。リッチスパイクによる再生処理では、リッチ雰囲気を形成するために、未燃燃料の大部分が排気ガス中の酸素を消費するために使用されるからである。そのために、供給された未燃燃料のうちNOxの分解に寄与した炭化水素の割合は非常に低い。リーン再生処理においてもリーン雰囲気下でNOxを還元するために酸素と炭化水素の反応は発生するものの、リッチスパイクによる再生処理と比べるとその比率は低く、効率的に炭化水素をNOxと反応させることができる。
リーン再生処理は、図5に示すように、NOx吸蔵還元型触媒24Aの下流側に尿素水インジェクタ25とSCR24Cとを有する尿素SCRシステムを配置する場合においても有効な手法である。リッチスパイクによる再生処理が実行される期間は、SCR24CにおけるNOx浄化能力は低下する。それは、リッチスパイクによって生じたリッチ雰囲気ではSCR24Cの上流側に位置する酸化触媒(NOx吸蔵還元型触媒24A,DPF24B)でNOが生成されなくなるために、SCR24CにおいてfastSCR反応が起こりにくくなること、また、反応に酸素を必要とするstandardSCR反応もリッチ雰囲気では進行しないことが主な原因である。一方、NOx吸蔵還元型触媒24Aではリッチスパイクによる再生処理によって、吸蔵されていたNOxの吐き出しを起こすことがあり、NOx吸蔵還元型触媒24Aから吐き出されたNOxがリッチ雰囲気であることでSCR24Cでは浄化されないまま大気に排出されるおそれがあった。上記のようなリッチ雰囲気に基づく不具合は、本実施の形態におけるリーン再生処理を採用することで生じることなく、SCR24C本来の高いNOx浄化性能を発揮することができる。
さらに言えば、NOx吸蔵還元型触媒24Aと尿素SCRシステムとの協調制御に対して、リーン再生処理を活用することができる。例えば、図6に示すように、図5に示す構成にはNOxを浄化する主体(NOx吸蔵還元型触媒24A、SCR24C)が切り替わる温度域が存在し、システム構成によってはこの切り替え温度域のNOx浄化性能が落ち込む場合がある。例えば、車両構造に基づく各触媒の位置的な制約と両者の活性温度ウインドウの不整合が生じているような場合であって、具体的には図5に示すようにNOx吸蔵還元型触媒24A(エンジンルーム内)とSCR24C(アンダーフロア)間の距離が長く放熱によりSCR24Cの昇温が遅くなるような場合である。従来は、SCR24Cを早期に活性させるための排ガス昇温手段が必要となり燃費が悪化していた。しかし、この切り替え温度はHC−SCR反応が進行しやすい温度域に存在しているため、例えばSCR24Cの下流側に設けられたNOxセンサー(図示せず)の値が目標値に対して高く推移している場合(すなわちシステム全体としての浄化性能が落ち込んでいる場合)においては、リーン再生処理を実行することが好ましい。これにより、NOx吸蔵還元型触媒24AのNOx吸蔵効率を高めて、後処理装置全体でのNOx浄化性能を向上させることができる。
また、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、適切なタイミングでNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を再生することが可能な排気ガス浄化システムおよび再生制御方法として有用である。
1 車両
10 内燃機関
11 燃焼室
13 燃料噴射インジェクタ
15 吸気バルブ
17 排気バルブ
19 ピストン
20 排気系
21 排気管
22 燃料供給部
23 温度センサ
24,24A NOx吸蔵還元型触媒
24B DPF
24C SCR
25 尿素水インジェクタ
30 制御部
31 温度取得部
32 燃料供給制御部
50 吸気用配管

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒と、
    リーン雰囲気において、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記NOx吸蔵還元型触媒でHC−SCR反応が生じる温度範囲内である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させることによって前記NOx吸蔵還元型触媒の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する制御部と、
    を備える排気ガス浄化システム。
  2. 前記制御部は、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記HC−SCR反応が生じる温度範囲の下限温度以上である場合、前記内燃機関のポスト噴射によって前記未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させる、
    請求項1に記載の排気ガス浄化システム。
  3. 前記制御部は、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記HC−SCR反応が生じる温度範囲の下限温度より高い所定温度以上かつ前記HC−SCR反応が生じる温度範囲の上限温度以下である場合、前記排気通路内に前記未燃燃料を直接噴射させることによって当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させる、
    請求項1または2に記載の排気ガス浄化システム。
  4. 前記制御部は、前記NOx吸蔵還元型触媒におけるNOx吸蔵量が多くなるほど、前記未燃燃料の燃料供給速度を速くする、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の排気ガス浄化システム。
  5. 前記HC−SCR反応が生じる温度範囲は、200℃以上かつ400℃以下であり、
    前記制御部は、排気ガスに含まれる前記未燃燃料の濃度が500ppmC以上かつ10000ppmC以下となるように当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させる、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の排気ガス浄化システム。
  6. 内燃機関の排気通路に設けられ、リーン雰囲気において排気ガス中のNOxを吸蔵するとともに、吸蔵されていたNOxをストイキ雰囲気またはリッチ雰囲気で還元浄化するNOx吸蔵還元型触媒を備える排気ガス浄化システムにおける再生制御方法であって、
    リーン雰囲気において、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側における排気ガスの温度が前記NOx吸蔵還元型触媒でHC−SCR反応が生じる温度範囲内である場合、排気ガスに含まれる未燃燃料の濃度が500ppmC以上となるように当該未燃燃料を前記NOx吸蔵還元型触媒に供給させることによって前記NOx吸蔵還元型触媒の吸蔵能力を回復させる再生処理の実行を制御する再生制御方法。
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